JP2002056678A - 基板バイアス電圧発生回路 - Google Patents

基板バイアス電圧発生回路

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JP2002056678A
JP2002056678A JP2000246013A JP2000246013A JP2002056678A JP 2002056678 A JP2002056678 A JP 2002056678A JP 2000246013 A JP2000246013 A JP 2000246013A JP 2000246013 A JP2000246013 A JP 2000246013A JP 2002056678 A JP2002056678 A JP 2002056678A
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Nobuyuki Fujii
信行 藤井
Gen Morishita
玄 森下
Mihoko Akiyama
実邦子 秋山
Akira Yamazaki
彰 山崎
Masako Kobayashi
真子 小林
Yasuhiko Tatewaki
恭彦 帶刀
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Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd
Mitsubishi Electric Corp
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    • G05F3/02Regulating voltage or current
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
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    • H03K3/00Circuits for generating electric pulses; Monostable, bistable or multistable circuits
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    • H03K3/03Astable circuits
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有面積の縮小化、消費電力の低減化、設計
の容易化および歩留まりの向上を実現した基板バイアス
電圧発生回路を得ること。 【解決手段】 第1のディテクタ回路11と第2のディ
テクタ回路21において出力されたディテクタ信号ごと
に異なる発振出力を、各ディテクタ回路に対応した第1
のリングオシレータ12および第2のリングオシレータ
22から得て、その発振出力の一つをセレクタ30が選
択して出力するので、一つのポンプ回路40を共有して
用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体メモリに
適用可能な基板バイアス電圧発生回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体メモリのバックバイアス
電圧(以下、VBB電圧と称する。)は、半導体メモリ
の駆動に必要な低電圧電源よりも低い電圧として生成さ
れ、以下に述べる理由により使用されている。
【0003】まず、第1に、VBB電圧の印加、すなわ
ちメモリの基板側を低電圧に引き込むことで、メモリチ
ップ内のPN接合が部分的に順方向電圧でバイアスされ
てしまうことを防止し、メモリセルのデータの破壊やラ
ッチアップ現象などを防止することができる。
【0004】第2に、バルク効果によるMOSトランジ
スタのスレショルド電圧の変化を低減して回路動作の安
定化を図ることができる。すなわち、VBB電圧の印加
により、ソース電位の変化によるスレショルド電圧の変
動の幅を縮めることができる。これは、ワード線の昇圧
の幅を小さくして、素子の信頼性を高めることができる
ことを意味する。
【0005】第3に、VBB電圧の印加により、寄生M
OSトランジスタのスレショルド電圧を高めることがで
きる。寄生MOSトランジスタのスレショルド電圧を高
くすることは、接合降伏現象の向上や漏れ電流の減少を
実現する。
【0006】第4に、VBB電圧の印加は、NMOSト
ランジスタのN+ソースドレイン領域とPウエル領域と
の間に形成されたPN接合容量を減少させることができ
る。これにより、回路の動作の高速化が図れるととも
に、ビット線上の寄生容量が減少し、ビット線に伝送さ
れるセルのデータの大きさも増加する。
【0007】このように、VBB電圧を生成する基板バ
イアス電圧発生回路は、半導体記憶装置を安定に動作さ
せるために必須なものとなっている。図23は、従来の
基板バイアス電圧発生回路の概略構成を示すブロック図
である。図23に示すように、従来の基板バイアス電圧
発生回路は、一般に、メモリが読み出しまたは書き込み
動作をおこなうアクティブモードの際に動作するアクテ
ィブ用リングオシレータ111およびアクティブ用ポン
プ回路112と、読み出しまたは書き込み動作をしない
スタンバイモードの際に動作するスタンバイ用リングオ
シレータ121およびスタンバイ用ポンプ回路122
と、を備えている。
【0008】つぎに、この従来の基板バイアス電圧発生
回路の動作について説明する。図24は、従来の基板バ
イアス電圧発生回路の動作を示すフローチャートであ
る。まず、基板バイアス電圧発生回路では、図示しない
検知回路によって、DRAM等のメモリの動作状態がア
クティブモードであるかスタンバイモードであるかを検
知する(ステップS1001)。
【0009】アクティブモードである場合には、検知回
路からアクト用信号が出力され、このアクト用信号の入
力に応じてアクティブ用リングオシレータ111とアク
ティブ用ポンプ回路112がアクティブされる(ステッ
プS1002、S1003)。これにより、高速動作に
適した負側に大きい電圧のVBB電位が生成され(ステ
ップS1006)、メモリの基板に供給される。
【0010】一方、スタンバイモードである場合には、
検知回路からスタンバイ用信号が出力され、このスタン
バイ用信号の入力に応じてスタンバイ用リングオシレー
タ121とスタンバイ用ポンプ回路122がアクティブ
される(ステップS1004、S1005)。これによ
り、低消費電力を実現する負側に小さい電圧のVBB電
位が生成され(ステップS1006)、メモリの基板に
供給される。
【0011】従来において、当初の基板バイアス電圧発
生回路は、リングオシレータとポンプ回路が一つのみで
構成されていたが、消費電流を減らしたり、ポンプ回路
による絶対値の大きなVBB電圧の供給に対応するため
に、上述したように、リングオシレータとポンプ回路を
アクティブ用とスタンバイ用とで分ける構成が主流とな
った。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、メモリ
の容量が大きくなると、VBB電圧の供給能力も大きく
しなければならないので、基板バイアス電圧発生回路の
面積も大きくなってしまう。そのため、基板バイアス電
圧発生回路の面積の縮小化が望まれている。
【0013】また、メモリの歩留まりが向上されている
昨今において、基板バイアス電圧発生回路もまた、従来
不良品となってしまうものを救済し、歩留まりを向上さ
せる必要がある。
【0014】さらに、半導体電子デバイスの軽薄短小化
にともない、低消費電力化が求められていることから、
基板バイアス電圧発生回路においても消費電流の低減を
図る必要がある。
【0015】また、近年における電機製品の制御は、メ
モリ、マイコン、ロジックの3つがデータをやりとりす
ることでおこなわれているが、プロセス技術の進歩によ
るLSIの混載化が可能になったことから、これらを1
チップ化した、いわゆるメモリ混載ASIC(Appl
ication Specific Integrat
ed Circuit)が注目されている。
【0016】このメモリ混載ASICでは、汎用のメモ
リやマイコンの組み合わせと異なり、コンパクトになる
だけでなく、バス幅拡大によるデータ転送の高速化や消
費電力の低減化が実現できる。すなわち、このメモリ混
載ASICにおいては、仕様により様々な容量のメモリ
設計をおこなう必要が生じるため、従来の規格化された
メモリ容量に対する基板バイアス電圧発生回路を利用す
ることは、必ずしも最適ではないという問題があった。
【0017】この発明は、上記背景および問題点を解決
するためになされたもので、リングオシレータやポンプ
回路内にVBB電圧のチューニング機構を設けること
で、占有面積の縮小化、消費電力の低減化、設計の容易
化および歩留まりの向上を実現する基板バイアス電圧発
生回路を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するため、この発明にかかる基板バイアス電
圧発生回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧
範囲内にあることを検知して検知信号を出力する複数の
ディテクタ回路と、前記複数のディテクタ回路ごとに対
応した複数のリングオシレータと、前記リングオシレー
タから出力された発振電圧を前記検知信号に応じて選択
的に出力するセレクタと、前記セレクタから出力された
発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を生成する一つの
ポンプ回路と、を備えたことを特徴とする。
【0019】この発明によれば、複数のディテクタ回路
において出力された検知信号ごとに異なる発振出力を、
各ディテクタ回路に対応したリングオシレータから得
て、セレクタによってその発振出力の一つを選択出力し
ているので、一つのポンプ回路を共有して用いることが
できる。
【0020】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて起動する一つのリン
グオシレータと、前記リングオシレータから出力された
発振電圧を、前記検知信号に基づいた分周比により分周
する分周器と、前記検知信号に応じて前記リングオシレ
ータから出力された発振電圧か前記分周器によって分周
された発振電圧かを選択的に出力するセレクタと、前記
セレクタから出力された発振電圧に基づいて基板バイア
ス電圧を生成する一つのポンプ回路と、を備えたことを
特徴とする。
【0021】この発明によれば、複数のディテクタ回路
のそれぞれに対応して異なる発振出力を、一つのリング
オシレータと少なくとも一つの分周器によって生成する
ので、複数のリングオシレータを必要としない。
【0022】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて遅延段数を切り換え
る一つのリングオシレータと、前記リングオシレータか
ら出力された発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を生
成する一つのポンプ回路と、を備えたことを特徴とす
る。
【0023】この発明によれば、一つのリングオシレー
タにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、例えば、
発振出力を取り出すための遅延段の位置を、入力した検
知信号に応じて移動させることにより、遅延段数の切り
換えを実現するので、これにより遅延段の遅延量、すな
わち発振出力の発振周波数を変えることができる。
【0024】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて、遅延段の通電量を
変更するトランジスタをON/OFF制御する一つの電
流制限型のリングオシレータと、前記リングオシレータ
から出力された発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を
生成する一つのポンプ回路と、を備えたことを特徴とす
る。
【0025】この発明によれば、一つの電流制限型のリ
ングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入力
し、入力した検知信号に応じて、遅延段の通電量を変更
するトランジスタをON/OFF制御するので、これに
より遅延段の遅延量、すなわち発振出力の発振周波数を
変更することができる。
【0026】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、上記発明において、前記リングオシレ
ータが、複数の遅延段と、当該複数の遅延段ごとに通電
量を変更する複数のトランジスタと、を備え、前記検知
信号に応じて、前記複数のトランジスタのすべてまたは
一部をON/OFF制御することを特徴とする。
【0027】この発明によれば、一つの電流制限型のリ
ングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入力
し、入力した検知信号に応じて、複数の遅延段のすべて
または一部の通電量が変更されるので、これにより遅延
段の遅延量、すなわち発振出力の発振周波数をより細か
く変更することができる。
【0028】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて、遅延段の通電量を
変更するトランジスタのゲート電圧を制御する一つの電
流制限型のリングオシレータと、前記リングオシレータ
から出力された発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を
生成する一つのポンプ回路と、を備えたことを特徴とす
る。
【0029】この発明によれば、一つの電流制限型のリ
ングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入力
し、入力した検知信号に応じて、遅延段の通電量を変更
するためのトランジスタのゲートに、異なる電圧を印加
するので、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振出
力の発振周波数を変更することができる。
【0030】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて、遅延段に接続され
たキャパシタの切り離しをおこなう一つのリングオシレ
ータと、前記リングオシレータから出力された発振電圧
に基づいて基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回
路と、を備えたことを特徴とする。
【0031】この発明によれば、一つのリングオシレー
タにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力した
検知信号に応じて、遅延段に接続されたキャパシタの切
り離しをおこなうので、これにより遅延段の遅延量、す
なわち発振出力の発振周波数を変えることができる。
【0032】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、上記発明において、前記リングオシレ
ータが、遅延段に接続された複数のキャパシタを備え、
前記検知信号に応じて、前記複数のキャパシタのすべて
または一部の切り離しをおこなうことを特徴とする。
【0033】この発明によれば、一つのリングオシレー
タにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力した
検知信号に応じて、遅延段に接続された複数のキャパシ
タのうちのすべてまたは一部の切り離しをおこなうの
で、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振出力の発
振周波数をより細かく変えることができる。
【0034】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、上記発明において、前記リングオシレ
ータは、遅延段に、レーザトリミング可能なヒューズを
介して接続されたキャパシタを備えていることを特徴と
する。
【0035】この発明によれば、遅延段に、レーザトリ
ミング可能なヒューズを介して接続されたキャパシタを
備えているので、LTブローにより、遅延段の遅延量、
すなわち発振出力の発振周波数を調節することができ
る。
【0036】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて、自己を構成する半
導体素子の一部またはすべてに供給される電源電圧を切
り換える一つのリングオシレータと、前記リングオシレ
ータから出力された発振電圧に基づいて基板バイアス電
圧を生成する一つのポンプ回路と、を備えたことを特徴
とする。
【0037】この発明によれば、一つのリングオシレー
タにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力した
検知信号に応じて、自己を構成する半導体素子の一部ま
たはすべてに供給される電源電圧の切り換えをおこなう
ので、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振出力の
発振周波数を変えることができる。
【0038】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて起動する少なくとも
一つのリングオシレータと、入力された発振電圧に基づ
いて基板バイアス電圧を生成する複数のポンプ回路と、
前記リングオシレータから出力された発振電圧を、前記
検知信号に応じて、前記複数のポンプ回路に選択的に入
力するセレクタと、を備えたことを特徴とする。
【0039】この発明によれば、ディテクタ回路から出
力された検知信号により動作するリングオシレータの発
振電圧に基づいて、複数のポンプ回路のうち、セレクタ
により選択されたポンプ回路によって基板バイアス電圧
が生成されるので、同じ供給能力でありかつ比較的小さ
な供給能力のポンプ回路を用いて、より大きな基板バイ
アス電圧を供給することができる。
【0040】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、上記発明において、前記複数のポンプ
回路が、同一の基板バイアス電圧供給能力のポンプ回路
が並列に接続されたモジュール構成であることを特徴と
する。
【0041】この発明によれば、同一のポンプ回路を並
列に配置したモジュール構成により複数のポンプ回路が
供給されるので、例えば、全体の基板バイアス電圧供給
能力が異なるモジュール構成の複数のポンプ回路をいく
つか用意しておき、メモリのサイズに応じて適切なモジ
ュールを選択することができる。
【0042】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
クタ回路と、前記検知信号に応じて起動する一つのリン
グオシレータと、前記リングオシレータから出力された
発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を生成するととも
に、前記検知信号に応じて、自己を構成する半導体素子
の一部またはすべての電源電圧を切り換える一つのポン
プ回路と、を備えたことを特徴とする。
【0043】この発明によれば、一つのポンプ回路にお
いて、複数の異なる検知信号に応じて、自己を構成する
半導体素子の一部またはすべてに供給される電源電圧の
切り換えをおこなうので、これにより基板バイアス電圧
の供給能力を変えることができる。
【0044】つぎの発明にかかる基板バイアス電圧発生
回路にあっては、上記発明において、前記複数のディテ
クタ回路は、一つのトリミング回路を共有して接続して
いることを特徴とする。
【0045】この発明によれば、複数のディテクタ回路
は、一つのトリミング回路を共有して接続しているの
で、各ディテクタ回路ごとに異なるトリミング回路を備
える必要がなくなる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下に、この発明にかかる基板バ
イアス電圧発生回路の実施の形態を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限
定されるものではない。
【0047】実施の形態1.まず、実施の形態1にかか
る基板バイアス電圧発生回路について説明する。図1
は、実施の形態1にかかる基板バイアス電圧発生回路の
概略構成を示すブロック図である。図1に示す基板バイ
アス電圧発生回路は、VBB電圧が第1の基準値より大
きいことを自己検知する第1のディテクタ回路11と、
第1のディテクタ回路11により出力された第1のディ
テクタ信号に応じて、起動状態にアクティブされる第1
のリングオシレータ12と、VBB電圧が第2の基準値
より大きいことを自己検知する第2のディテクタ回路2
1と、第1のディテクタ信号と第2のディテクタ回路2
1により出力された第2のディテクタ信号とに応じて、
第1の基準値以下でかつ第2の基準値以上のときに起動
状態にアクティブされる第2のリングオシレータ22
と、を備えている。
【0048】また、図1に示す基板バイアス電圧発生回
路は、第1のリングオシレータ12から出力された発振
電圧(以下、第1のポンピング電圧と称する。)と、第
2のリングオシレータ22から出力された発振電圧(以
下、第2のポンピング電圧と称する。)とを入力し、上
記第1のディテクタ信号が入力された場合に選択的に上
記第1のポンピング電圧を出力して上記第1のディテク
タ信号が入力されない場合には選択的に上記第2のポン
ピング電圧を出力するセレクタ30を備えている。ま
た、セレクタ30から出力されたポンピング電圧に基づ
いて、VBB電圧を生成するポンプ回路40を備えてい
る。
【0049】すなわち、実施の形態1にかかる基板バイ
アス電圧発生回路は、一つのポンプ回路40を共用し、
そのポンプ回路40に入力されるポンピング電圧を、V
BB電圧の値に応じて決定するものである。
【0050】つぎに、実施の形態1にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図2は、実施
の形態1にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を示
すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発生
回路において、第1のディテクタ回路11と第2のディ
テクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧の
検知がおこなわれる(ステップS101)。
【0051】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS102
肯定)、第1のディテクタ回路11は、第1のディテク
タ信号を出力する。この第1のディテクタ信号は、第1
のリングオシレータ12に入力され、第1のリングオシ
レータ12を起動状態にアクティブする(ステップS1
03)。なお、この際、第2のリングオシレータ22
は、停止状態である非アクティブ状態にされる。
【0052】これにより、第1のリングオシレータ12
の出力、すなわち第1のポンピング電圧がセレクタ30
に入力される。セレクタ30は、第1のディテクタ信号
が入力されることにより、第1のポンピング電圧を選択
的にポンプ回路40に入力する(ステップS104)。
そして、ポンプ回路40は、この第1のポンピング電圧
の入力に応じて起動状態にアクティブされ(ステップS
108)、VBB電圧を生成する(ステップS10
9)。特に、上記したステップS102〜S104、S
108およびS109の処理の流れは、電源投入時やメ
モリ動作時のVBB電圧が多く消費されるとき等、電圧
基板バイアス電圧の高い供給能力を必要とするときに、
例えば−1.0VのVBB電圧を生成して素早く供給す
ることができることを意味する。
【0053】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、第2のディテクタ信号を出力する。
この場合、上記第1のディテクタ信号は検知状態を示さ
ないため、その検知状態を示さない第1のディテクタ信
号と検知状態を示す第2のディテクタ信号とによって、
入力されたVBB電圧が第1の基準値より小さくかつ第
2の基準値より大きいことがわかる(ステップS102
否定、ステップS105肯定)。
【0054】そして、この検知状態を示す第2のディテ
クタ信号と検知状態を示さない第1のディテクタ信号と
は、第2のリングオシレータ22に入力され、第2のリ
ングオシレータ22を起動状態にアクティブする(ステ
ップS106)。なお、この際、第1のリングオシレー
タ12は、停止状態である非アクティブ状態にされる。
【0055】これにより、第2のリングオシレータ22
の出力、すなわち第2のポンピング電圧がセレクタ30
に入力される。セレクタ30は、第1のディテクタ信号
を入力していない状態にあるため、第2のポンピング電
圧を選択的にポンプ回路40に入力する(ステップS1
07)。そして、ポンプ回路40は、この第2のポンピ
ング電圧の入力に応じて起動状態にアクティブされ(ス
テップS108)VBB電圧を生成する(ステップS1
09)。特に、上記したステップS102、S105〜
S109の処理の流れは、VBB電圧が例えば−1.0
Vに近づいてきて高い供給能力を必要としなくなったと
きやメモリが動作していないときのVBB電圧の消費を
補うときに、適したVBB電圧を生成して素早く供給す
ることができることを意味する。
【0056】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS105否定)、第1のリ
ングオシレータ12および第2のリングオシレータ22
は、ともに停止状態である非アクティブ状態にされる
(ステップS110)。これにともない、ポンプ回路4
0もまた停止状態である非アクティブ状態にされる(ス
テップS111)。
【0057】以上に説明したとおり、実施の形態1にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、VBBの電圧
レベルを検知して、リングオシレータとポンプ回路を動
作させたり停止したりしているので、VBB電圧をメモ
リの基板に供給しすぎることがなくなる。また、一つの
ポンプ回路を共有しているので、従来の複数のポンプ回
路を備えた構成と比較して、回路の面積を縮小化するこ
とができる。なお、実施の形態1にかかる基板バイアス
電圧発生回路では、セレクタを新たに設ける必要がある
が、セレクタはポンプ回路と比べて十分回路規模が小さ
いので特に問題にはならない。
【0058】なお、ポンプ回路40は、図23に示した
従来のスタンバイ用ポンプ回路122よりも回路規模が
大きいので消費電流は大きくなるが、供給能力が大きく
なる分、動作を遅くすることができるので、消費電流は
従来と同程度である。
【0059】さらに、実施の形態1にかかる基板バイア
ス電圧発生回路では、VBB電圧を自己検知した結果に
基づいて再帰的にVBB電圧を生成しているので、三つ
以上のディテクタ回路、すなわち三つ以上の基準値(検
知レベル)を有することで、VBB電圧のフィードバッ
ク生成をより細かく制御することができる。
【0060】実施の形態2.つぎに、実施の形態2にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。図3
は、実施の形態2にかかる基板バイアス電圧発生回路の
概略構成を示すブロック図である。なお、図1と共通す
る部分については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0061】図3に示す基板バイアス電圧発生回路にお
いて、図1と異なる点は、リングオシレータを一つと
し、新たに分周器23を設けたことである。すなわち、
リングオシレータ13を共有し、セレクタ30は、リン
グオシレータ13から出力された第1のポンピング電圧
を入力するとともに、第1のポンピング電圧を分周器2
3に入力することで周期を遅くした電圧を第2のポンピ
ング電圧として入力する。また、リングオシレータ13
のアクティブ制御と分周器23を経由するか否かの制御
をおこなうために、NORゲートG11と、インバータ
G12およびG14と、NANDゲートG13が設けら
れている。
【0062】つぎに、実施の形態2にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図4は、実施
の形態2にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を示
すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発生
回路において、第1のディテクタ回路11と第2のディ
テクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧の
検知がおこなわれる(ステップS201)。
【0063】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS202
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、NORゲートG11の入力端子の一
方に入力される。ここで、NORゲートG11は、他方
の入力端子の信号状態に関係なく、論理レベル“L”の
信号を出力する。この論理レベル“L”の信号は、イン
バータG12において反転され、リングオシレータ13
に入力される。これにより、リングオシレータ13は起
動状態にアクティブされる(ステップS203)。
【0064】よって、リングオシレータ13の出力、す
なわち第1のポンピング電圧がセレクタ30に入力され
る。セレクタ30は、第1のディテクタ信号が入力され
ることにより、第1のポンピング電圧を選択的にポンプ
回路40に入力する(ステップS204)。そして、ポ
ンプ回路40は、この第1のポンピング電圧の入力に応
じて起動状態にアクティブされ(ステップS209)、
VBB電圧を生成する(ステップS210)。特に、上
記したステップS202〜S204、S209およびS
210の処理の流れは、電源投入時やメモリ動作時のV
BB電圧が多く消費されるとき等、電圧基板バイアス電
圧の高い供給能力を必要とするときに、例えば−1.0
VのVBB電圧を生成して素早く供給することができる
ことを意味する。
【0065】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS202否定、ステップS
205肯定)。この第2のディテクタ信号は、NORゲ
ートG11の入力端子の他方とNANDゲートG13の
入力端子の一方に入力される。ここで、NORゲートG
11は、一方の入力端子の信号状態に関係なく、論理レ
ベル“L”の信号を出力する。この論理レベル“L”の
信号は、インバータG12において反転され、リングオ
シレータ13に入力される。これにより、リングオシレ
ータ13は起動状態にアクティブされる(ステップS2
06)。
【0066】また、NANDゲートG13は、入力端子
の他方にリングオシレータ13の出力、すなわち第1の
ポンピング電圧を入力しているが、入力端子の一方が、
論理ベル“H”を入力しているために、その第1のポン
ピング電圧を反転した電圧を順次出力する。この出力
は、インバータG14において反転されるため、分周器
23には第1のポンピング状態と同一の位相の電圧が入
力される(ステップS207)。
【0067】分周器23では、第1のポンピング電圧
を、実施の形態1において説明した第2のリングオシレ
ータ22において出力される第2のポンピング電圧と同
等の周期に遅延させ、セレクタ30に入力する。
【0068】セレクタ30は、第1のディテクタ信号が
入力されていないため、第2のポンピング電圧を選択的
にポンプ回路40に入力する(ステップS208)。そ
して、ポンプ回路40は、この第2のポンピング電圧の
入力に応じて、起動状態にアクティブされ(ステップS
209)、VBB電圧を生成する(ステップS21
0)。特に、上記したステップS202、S205〜S
210の処理の流れは、VBB電圧が例えば−1.0V
に近づいてきて高い供給能力を必要としなくなったとき
やメモリが動作していないときのVBB電圧の消費を補
うときに、適したVBB電圧を生成して素早く供給する
ことができることを意味する。
【0069】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS205否定)、リングオ
シレータ13は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS211)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS212)。
【0070】以上に説明したとおり、実施の形態2にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータと分周器の構成で、実施の形態1に示した第1のリ
ングオシレータと第2のリングオシレータと同等の機能
を有することができるので、実施の形態1による効果を
享受することができるとともに、リングオシレータが比
較的サイズの小さな分周器に置き換わった差の分だけ回
路面積を縮小することができる。また、回路数を減らし
たことで、設計期間の短縮が可能となる。
【0071】実施の形態3.つぎに、実施の形態3にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。図5
は、実施の形態3にかかる基板バイアス電圧発生回路の
概略構成を示すブロック図である。なお、図1と共通す
る部分については同一符号を付して、その説明を省略す
る。
【0072】図5に示す基板バイアス電圧発生回路にお
いて、図1と異なる点は、リングオシレータを一つと
し、そのリングオシレータ10内において第1のディテ
クタ信号および第2のディテクタ信号に応じたポンピン
グ電圧のチューニングをおこなうことである。よって、
リングオシレータ10の内部構造にも特徴を有してい
る。
【0073】図6は、実施の形態3にかかる基板バイア
ス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路図であ
る。図6において、リングオシレータ10は、第1のデ
ィテクタ信号と第2のディテクタ信号を入力するNOR
ゲートG21と、NORゲートG21の出力を順次反転
するインバータG22およびG23と、インバータG2
3の出力を入力端子の一方に入力するNANDゲートG
24と、を備えている。
【0074】また、リングオシレータ10は、複数のイ
ンバータの直列接続により構成される初期遅延段と、m
個のインバータの直列接続により構成されかつ初期遅延
段に直列に接続される第1の遅延段と、n個のインバー
タの直列接続により構成されかつ第1の遅延段に直列に
接続される第2の遅延段と、NANDゲートG24の出
力と初期遅延段の出力とに基づいて、VBB電圧を生成
する出力段と、を備えている。
【0075】さらに、第1の遅延段の出力と第2の遅延
段の出力を入力し、上記第1のディテクタ信号が入力さ
れた場合に選択的に第1の遅延段の出力を出力して上記
第1のディテクタ信号が入力されない場合には選択的に
第2の遅延段の出力を出力するセレクタ30を備えてい
る。
【0076】すなわち、第1のディテクタ回路11にお
いて第1のディテクタ信号が出力された際には、m個の
インバータによる遅延によって定まる周期のポンピング
電圧が生成され、第2のディテクタ回路21において第
2のディテクタ信号が出力された際には、m+n個のイ
ンバータによる遅延によって定まる周期のポンピング電
圧が生成される。これは、実施の形態2と同様の作用を
実現することを意味する。
【0077】つぎに、実施の形態3にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図7は、実施
の形態3にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を示
すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発生
回路において、第1のディテクタ回路11と第2のディ
テクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧の
検知がおこなわれる(ステップS301)。
【0078】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS302
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、リングオシレータ10に入力され
る。これにより、リングオシレータ10は起動状態にア
クティブされるとともに、セレクタ30によって第1の
遅延段の出力がフィードバックされる(ステップS30
3)。
【0079】よって、m個のインバータの直列接続によ
って定まる周期によりポンピング電圧が生成され、この
ポンピング電圧はポンプ回路40に入力される(ステッ
プS306)。そして、ポンプ回路40は、このポンピ
ング電圧の入力に応じて起動状態にアクティブされ(ス
テップS307)、VBB電圧を生成する(ステップS
308)。特に、上記したステップS302、S30
3、S306〜S308の処理の流れは、電源投入時や
メモリ動作時のVBB電圧が多く消費されるとき等、電
圧基板バイアス電圧の高い供給能力を必要とするとき
に、例えば−1.0VのVBB電圧を生成して素早く供
給することができることを意味する。
【0080】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS302否定、ステップS
304肯定)。この第2のディテクタ信号は、リングオ
シレータ10に入力される。これにより、リングオシレ
ータ10は起動状態にアクティブされるとともに、セレ
クタ30によって第2の遅延段の出力がフィードバック
される(ステップS305)。
【0081】よって、m+n個のインバータの直列接続
によって定まる周期によりポンピング電圧が生成され、
このポンピング電圧はポンプ回路40に入力される(ス
テップS306)。そして、ポンプ回路40は、このポ
ンピング電圧の入力に応じて起動状態にアクティブされ
(ステップS307)、VBB電圧を生成する(ステッ
プS308)。特に、上記したステップS302、S3
04〜S308の処理の流れは、VBB電圧が例えば−
1.0Vに近づいてきて高い供給能力を必要としなくな
ったときやメモリが動作していないときのVBB電圧の
消費を補うときに、適したVBB電圧を生成して素早く
供給することができることを意味する。
【0082】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS304否定)、リングオ
シレータ10は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS309)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS310)。
【0083】以上に説明したとおり、実施の形態3にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特に遅延段を構成するインバータの数の変更をおこ
なう機構を設けることで、実施の形態2に示した作用を
実現することができるので、実施の形態2による効果を
享受することができる。
【0084】実施の形態4.つぎに、実施の形態4にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。実施
の形態4にかかる基板バイアス電圧発生回路は、図5に
示したリングオシレータの他の例を示すものである。よ
って、以下においては、リングオシレータの回路構成に
ついて説明する。
【0085】図8は、実施の形態4にかかる基板バイア
ス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路図であ
る。なお、図6と共通する部分については同一符号を付
して、その説明を省略する。図8において、図6と異な
る点は、NORゲートG21の出力を信号Aとし、イン
バータG22の出力を信号Bとし、信号Dとする第1の
ディテクタ信号を反転してその結果を信号Cとするイン
バータG25を備えたことである。
【0086】また、図6に示したセレクタ30を排除
し、第1の遅延段および第2の遅延段に置換される遅延
段として、複数の遅延ブロックQ1〜Qnを備えた点も
異なる。遅延ブロックQ1は、PMOSトランジスタQ
p1とNMOSトランジスタQn1とが相補接続される
ことによりインバータを構成している。また、PMOS
トランジスタQp1のソース側には、互いのドレイン同
士およびソース同士を接続したPMOSトランジスタQ
Ap1とQBp1が設けられ、NMOSトランジスタQ
n1のソース側には、互いのドレイン同士およびソース
同士を接続したNMOSトランジスタQAn1とQBn
1が設けられている。
【0087】PMOSトランジスタQAp1は、上記し
た信号Aをゲートに入力し、PMOSトランジスタQB
p1は、ゲートに上記した信号Cを入力している。ま
た、NMOSトランジスタQAn1は、上記した信号B
をゲートに入力し、NMOSトランジスタQBn1は、
ゲートに上記した信号Dを入力している。なお、その他
の遅延ブロックQn等についても同様の構成である。
【0088】すなわち、図8に示すリングオシレータ1
0は、電流制限型のリングオシレータであり、各遅延ブ
ロックは、信号A〜Dの論理状態に応じて、通電する電
流量が制御される。この通電量の制御は、発振周波数
(遅延量)の制御を意味する。特に、ここでは、第1の
ディテクタ信号が出力された際には、各遅延ブロックに
おいて、PMOSトランジスタQAp1およびNMOS
トランジスタQAn1(以下、これらを単にMOSトラ
ンジスタQAと称する。)と、PMOSトランジスタQ
Bp1およびNMOSトランジスタQBn1(以下、こ
れらを単にMOSトランジスタQBと称する。)とがす
べてON状態にされる。
【0089】一方、第2のディテクタ信号が出力された
際には、各遅延ブロックにおいて、PMOSトランジス
タQAp1およびNMOSトランジスタQAn1(以
下、これらを単にMOSトランジスタQAと称する。)
がON状態にされ、PMOSトランジスタQBp1およ
びNMOSトランジスタQBn1(以下、これらを単に
MOSトランジスタQBと称する。)とがOFF状態に
される。すなわち、第2のディテクタ信号が出力された
際には、第1のディテクタ信号が出力された際と比較し
て、各遅延ブロックにおいて電流が制限されることにな
り、遅延が大きくなる。これは、実施の形態2と同等の
作用を実現することを意味する。
【0090】つぎに、実施の形態4にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図9は、実施
の形態4にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を示
すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発生
回路において、第1のディテクタ回路11と第2のディ
テクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧の
検知がおこなわれる(ステップS401)。
【0091】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS402
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、リングオシレータ10に入力され
る。これにより、リングオシレータ10は起動状態にア
クティブされる。また、論理レベル“H”の第1のディ
テクタ信号は、信号A、B、C、Dを順に、論理レベル
“L”、“H”、“L”、“H”にする。これは、各遅
延ブロック内のMOSトランジスタQAおよびQBをす
べてON状態にすることを表わす(ステップS40
3)。
【0092】よって、各遅延ブロック内のMOSトラン
ジスタQAおよびQBがすべてON状態となった場合の
電流制限により発振周波数(遅延量)が決定し、決定し
た発振周波数(遅延量)に基づいてポンピング電圧が生
成される。このポンピング電圧はポンプ回路40に入力
される(ステップS406)。そして、ポンプ回路40
は、このポンピング電圧の入力に応じて起動状態にアク
ティブされ(ステップS407)、VBB電圧を生成す
る(ステップS408)。特に、上記したステップS4
02、S403、S406〜S408の処理の流れは、
電源投入時やメモリ動作時のVBB電圧が多く消費され
るとき等、電圧基板バイアス電圧の高い供給能力を必要
とするときに、例えば−1.0VのVBB電圧を生成し
て素早く供給することができることを意味する。
【0093】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS402否定、ステップS
404肯定)。この第2のディテクタ信号は、リングオ
シレータ10に入力される。これにより、リングオシレ
ータ10は起動状態にアクティブされる。なお、ここ
で、第1のディテクタ信号は論理レベル“L”である。
また、論理レベル“H”の第2のディテクタ信号と論理
レベル“L”の第1のディテクタ信号は、信号A、B、
C、Dを順に、論理レベル“L”、“H”、“H”、
“L”にする。これは、各遅延ブロック内のMOSトラ
ンジスタQAをON状態にして、MOSトランジスタQ
BをOFF状態にすることを表わす(ステップS40
5)。
【0094】よって、各遅延ブロック内のMOSトラン
ジスタQAのみがON状態となった場合の電流制限によ
り発振周波数(遅延量)が決定し、決定した発振周波数
(遅延量)に基づいてポンピング電圧が生成される。こ
のポンピング電圧はポンプ回路40に入力される(ステ
ップS406)。そして、ポンプ回路40は、このポン
ピング電圧の入力に応じて起動状態にアクティブされ
(ステップS407)、VBB電圧を生成する(ステッ
プS408)。特に、上記したステップS402、S4
04〜S408の処理の流れは、VBB電圧が例えば−
1.0Vに近づいてきて高い供給能力を必要としなくな
ったときやメモリが動作していないときのVBB電圧の
消費を補うときに、適したVBB電圧を生成して素早く
供給することができることを意味する。
【0095】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS404否定)、リングオ
シレータ10は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS409)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS410)。
【0096】以上に説明したとおり、実施の形態4にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特に遅延段の電流制限をおこなうMOSトランジス
タをON/OFF制御する機構を設けることで、実施の
形態2に示した作用を実現することができるので、実施
の形態2による効果を享受することができる。
【0097】実施の形態5.つぎに、実施の形態5にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。実施
の形態5にかかる基板バイアス電圧発生回路は、図8に
示した電流制限型のリングオシレータの他の例を示すも
のである。よって、以下においては、リングオシレータ
の回路構成について説明する。
【0098】図10(a)は、実施の形態5にかかる基
板バイアス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路
図である。なお、図8と共通する部分については同一符
号を付して、その説明を省略する。図10(a)におい
て、図8と異なる点は、インバータG25を排除し、遅
延ブロックQ1〜Qnの内部構成を変更したことであ
る。
【0099】図10(a)に示す遅延ブロックQ1は、
PMOSトランジスタQp1とNMOSトランジスタQ
n1とが相補接続されることによりインバータを構成し
ている。また、PMOSトランジスタQp1のソース側
には、PMOSトランジスタQAp1が設けられ、NM
OSトランジスタQn1のソース側には、NMOSトラ
ンジスタQAn1が設けられている。そして、PMOS
トランジスタQAp1およびNMOSトランジスタQA
n1は、ともに信号Eをゲートに入力している。なお、
その他の遅延ブロックQn等についても同様の構成であ
る。
【0100】ここで、信号Eは、図10(b)に示すよ
うに、第1のディテクタ信号と第2のディテクタ信号を
入力する定電圧発生回路によって生成される。特に、図
10(b)に示す定電圧発生回路は、第2のディテクタ
信号が論理レベル“H”である場合よりも、第1のディ
テクタ信号が論理レベル“H”である場合に、信号Eを
より高い電圧値として出力する。
【0101】すなわち、図10(a)に示すリングオシ
レータ10は、第2のディテクタ信号が出力された際
に、各遅延ブロックを、第1のディテクタ信号が出力さ
れた際よりも、大きく電流制限し、遅延を大きくする。
これは、実施の形態2と同等の作用を実現することを意
味する。
【0102】つぎに、実施の形態5にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図11は、実
施の形態5にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を
示すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発
生回路において、第1のディテクタ回路11と第2のデ
ィテクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧
の検知がおこなわれる(ステップS501)。
【0103】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS502
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、リングオシレータ10に入力され
る。これにより、リングオシレータ10は起動状態にア
クティブされる。また、論理レベル“H”の第1のディ
テクタ信号は、電圧発生回路において、電圧Aの信号E
を生成させる。但し、電圧Aは、第2のディテクタ信号
が論理レベル“H”である場合の電圧Bよりも大きな値
である。そして、この電圧Aの信号Eは、MOSトラン
ジスタQAのゲートに入力される(ステップS50
3)。
【0104】よって、各遅延ブロックは、MOSトラン
ジスタQAがゲートに電圧Aを入力した場合の電流制限
によって発振周波数(遅延量)を決定し、決定した発振
周波数(遅延量)に基づいてポンピング電圧が生成され
る。このポンピング電圧はポンプ回路40に入力される
(ステップS506)。そして、ポンプ回路40は、こ
のポンピング電圧の入力に応じて起動状態にアクティブ
され(ステップS507)、VBB電圧を生成する(ス
テップS508)。特に、上記したステップS502、
S503、S506〜S508の処理の流れは、電源投
入時やメモリ動作時のVBB電圧が多く消費されるとき
等、電圧基板バイアス電圧の高い供給能力を必要とする
ときに、例えば−1.0VのVBB電圧を生成して素早
く供給することができることを意味する。
【0105】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS502否定、ステップS
504肯定)。この第2のディテクタ信号は、リングオ
シレータ10に入力される。これにより、リングオシレ
ータ10は起動状態にアクティブされる。また、論理レ
ベル“H”の第2のディテクタ信号は、電圧発生回路に
おいて、電圧Bの信号Eを生成させる。但し、電圧B
は、第1のディテクタ信号が論理レベル“H”である場
合の電圧Aよりも小さな値である。そして、この電圧B
の信号Eは、MOSトランジスタQAのゲートに入力さ
れる(ステップS505)。
【0106】よって、各遅延ブロックは、MOSトラン
ジスタQAのゲートに電圧Bが入力された場合の電流制
限によって発振周波数(遅延量)を決定し、決定した発
振周波数(遅延量)に基づいてポンピング電圧が生成さ
れる。このポンピング電圧はポンプ回路40に入力され
る(ステップS506)。そして、ポンプ回路40は、
このポンピング電圧の入力に応じて起動状態にアクティ
ブされ(ステップS507)、VBB電圧を生成する
(ステップS508)。特に、上記したステップS50
2、S504〜S508の処理の流れは、VBB電圧が
例えば−1.0Vに近づいてきて高い供給能力を必要と
しなくなったときやメモリが動作していないときのVB
B電圧の消費を補うときに、適したVBB電圧を生成し
て素早く供給することができることを意味する。
【0107】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS504否定)、リングオ
シレータ10は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS509)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS510)。
【0108】以上に説明したとおり、実施の形態5にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特に遅延段の電流制限をおこなうMOSトランジス
タのゲート電圧値を制御する機構を設けることで、実施
の形態2に示した作用を実現することができるので、実
施の形態2による効果を享受することができる。
【0109】実施の形態6.つぎに、実施の形態6にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。実施
の形態6にかかる基板バイアス電圧発生回路は、図5に
示したリングオシレータの他の例を示すものである。よ
って、以下においては、リングオシレータの回路構成に
ついて説明する。
【0110】図12は、実施の形態6にかかる基板バイ
アス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路図であ
る。なお、図6と共通する部分については同一符号を付
して、その説明を省略する。図12において、図6と異
なる点は、信号Jとする第2のディテクタ信号を反転し
てその結果を信号FとするインバータG26を備えたこ
とである。
【0111】また、図6に示したセレクタ30を排除
し、第1の遅延段および第2の遅延段に置換される遅延
段として、複数の遅延ブロックQ1〜Qnを備えた点も
異なる。遅延ブロックQ1は、初期遅延段に直列に接続
されるインバータD1と、電源線側のキャパシタとして
機能するPMOSトランジスタCAp1と、PMOSト
ランジスタCAp1をインバータD1の出力に接続する
ためのスイッチング手段として機能するPMOSトラン
ジスタSp1と、接地線側のキャパシタとして機能する
NMOSトランジスタCAn1と、NMOSトランジス
タCAn1をインバータD1の出力に接続するためのス
イッチング手段として機能するPMOSトランジスタS
n1と、を備えている。そして、PMOSトランジスタ
Sp1は、上記した信号Fをゲートに入力し、NMOS
トランジスタSn1は、上記した信号Jをゲートに入力
している。
【0112】すなわち、図12に示すリングオシレータ
10は、第2のディテクタ信号が出力された際に、PM
OSトランジスタSp1およびNMOSトランジスタS
n1をともにON状態にし、インバータD1の出力に、
PMOSトランジスタCAp1とNMOSトランジスタ
CAn1分のゲート容量値を付加する。すなわち、付加
された容量値分だけ充放電が必要となり、結果的に遅延
ブロックQ1の遅延量を増加させることになる。その他
の遅延ブロックQn等についても同様の構成である。こ
れは、実施の形態2と同等の作用を実現することを意味
する。
【0113】つぎに、実施の形態6にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図13は、実
施の形態6にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を
示すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発
生回路において、第1のディテクタ回路11と第2のデ
ィテクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧
の検知がおこなわれる(ステップS601)。
【0114】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS602
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、リングオシレータ10に入力され
る。これにより、リングオシレータ10は起動状態にア
クティブされる(ステップS603)。
【0115】すなわち、信号Fは論理レベル“H”とな
り、信号Jは論理レベル“L”となるため、PMOSト
ランジスタSp1〜SpnおよびNMOSトランジスタ
Sn1〜SnnはすべてOFF状態となり、インバータ
D1〜Dnの出力には、PMOSトランジスタCAp1
〜CApnとNMOSトランジスタCAn1〜CAnn
分のゲート容量値は付加されない。よって、インバータ
D1〜Dnよって定まる発振周波数(遅延量)に基づい
てポンピング電圧が生成される。このポンピング電圧は
ポンプ回路40に入力される(ステップS606)。そ
して、ポンプ回路40は、このポンピング電圧の入力に
応じて起動状態にアクティブされ(ステップS60
7)、VBB電圧を生成する(ステップS608)。
【0116】特に、上記したステップS602、S60
3、S606〜S608の処理の流れは、電源投入時や
メモリ動作時のVBB電圧が多く消費されるとき等、電
圧基板バイアス電圧の高い供給能力を必要とするとき
に、例えば−1.0VのVBB電圧を生成して素早く供
給することができることを意味する。
【0117】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS602否定、ステップS
604肯定)。この第2のディテクタ信号は、リングオ
シレータ10に入力される。すなわち、信号Fは論理レ
ベル“L”となり、信号Jは論理レベル“H”となるた
め、PMOSトランジスタSp1〜SpnおよびNMO
SトランジスタSn1〜SnnはすべてON状態とな
り、インバータD1〜Dnの出力には、PMOSトラン
ジスタCAp1〜CApnとNMOSトランジスタCA
n1〜CAnn分のゲート容量値が付加される(ステッ
プS605)。よって、インバータD1〜Dnと上記ゲ
ート容量値によって定まる遅延量に基づいてポンピング
電圧が生成される。このポンピング電圧はポンプ回路4
0に入力される(ステップS606)。そして、ポンプ
回路40は、このポンピング電圧の入力に応じて起動状
態にアクティブされ(ステップS607)、VBB電圧
を生成する(ステップS608)。
【0118】特に、上記したステップS602、S60
4〜S608の処理の流れは、VBB電圧が例えば−
1.0Vに近づいてきて高い供給能力を必要としなくな
ったときやメモリが動作していないときのVBB電圧の
消費を補うときに、適したVBB電圧を生成して素早く
供給することができることを意味する。
【0119】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS604否定)、リングオ
シレータ10は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS609)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS610)。
【0120】以上に説明したとおり、実施の形態6にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特にキャパシタの付加制御をおこなう機構を設ける
ことで、実施の形態2に示した作用を実現することがで
きるので、実施の形態2による効果を享受することがで
きる。
【0121】実施の形態7.つぎに、実施の形態7にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。実施
の形態7にかかる基板バイアス電圧発生回路は、図12
に示したリングオシレータの他の例を示すものである。
よって、以下においては、リングオシレータの回路構成
について説明する。
【0122】図14は、実施の形態7にかかる基板バイ
アス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路図であ
る。なお、図12と共通する部分については同一符号を
付して、その説明を省略する。図14において、図12
と異なる点は、最終の遅延ブロックQnの出力部に、L
T(レーザトリミング)ブロックを設けたことである。
【0123】図12において、LT(レーザトリミン
グ)ブロックは、電源線側のキャパシタとして機能する
PMOSトランジスタCBp1と、PMOSトランジス
タCBp1を遅延ブロックQnの出力部に接続するため
のヒューズFA1と、接地線側のキャパシタとして機能
するNMOSトランジスタCBn1と、NMOSトラン
ジスタCBn1を遅延ブロックQnの出力部に接続する
ためのヒューズFB1と、を備えている。
【0124】すなわち、図12に示すリングオシレータ
10は、LTブロックのヒューズをLTブロー方式によ
り切断することで、遅延ブロックQnの出力部に付加す
るゲート容量値を減少させることができる。これは、実
施の形態6の作用に加えて、遅延段の遅延量を調整した
い場合に有効となる。なお、LTブロックを構成するL
T段は、図示するように複数設けることができる。
【0125】上記したLTブロー処理は、実施の形態6
の共通の構成部分の動作とは別タイミングによっておこ
なわれるために、実施の形態7にかかる基板バイアス電
圧発生回路の動作については省略する。
【0126】以上に説明したとおり、実施の形態7にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特にキャパシタの付加制御をおこなう機構を設け、
さらにLTブロックを備えて、実施の形態2に示した作
用を実現することができるので、実施の形態2による効
果を享受することができる。特に、LTブロックの実装
は、VBB電圧の供給能力が大きすぎてメモリの基板に
与える電圧が低くなりすぎる場合や、VBB電圧の供給
能力が足りなくてメモリの基板に与える電圧を低くする
ことができない場合などにより、これまで不良品とみな
されていた基板バイアス電圧発生回路またはそれを実装
したチップを救済することができ、歩留まりを向上させ
ることができる。
【0127】実施の形態8.つぎに、実施の形態8にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。実施
の形態8にかかる基板バイアス電圧発生回路は、図5に
示したリングオシレータの他の例を示すものである。よ
って、以下においては、リングオシレータの回路構成に
ついて説明する。
【0128】図15は、実施の形態8にかかる基板バイ
アス電圧発生回路のリングオシレータ10の回路図であ
る。なお、図6と共通する部分については同一符号を付
して、その説明を省略する。図15において、図6と異
なる点は、セレクタ30を排除し、第1のディテクタ信
号を反転するインバータG27と、第1の電源電圧を供
給するためのPMOSトランジスタSW1と、第2の電
源電圧を供給するためのPMOSトランジスタSW2
と、を備えたことである。
【0129】また、PMOSトランジスタSW1は、第
1のディテクタ信号(F)をゲートに入力し、PMOS
トランジスタSW1は、上記したインバータG27の出
力をゲートに入力している。ここで、第1の電源電圧
は、第2の電源電圧よりも大きい。特に、これらPMO
SトランジスタSW1およびSW2のドレインは、リン
グオシレータ10を構成するすべてまたは一部の論理ゲ
ートの電源電圧入力端子に接続されている。この構成
は、第1および第2の電源電圧の制御がいずれも、第1
のディテクタ信号によっておこなわれることを意味す
る。
【0130】すなわち、図15に示すリングオシレータ
10は、論理レベル“H”の第1のディテクタ信号が出
力された際に、論理ゲートへと第1の電源電圧を供給
し、論理レベル“H”の第2のディテクタ信号が出力さ
れた際に、論理ゲートへと第2の電源電圧を供給する。
リングオシレータ10を構成する論理ゲートの電源電圧
の大小は、そのリングオシレータ10の発振周波数(遅
延量)を決定する。すなわち、第1の電源電圧が供給さ
れた場合は、第2の電源電圧が供給された場合よりも、
遅延量が小さくなる。これは、実施の形態2と同等の作
用を実現することを意味する。
【0131】つぎに、実施の形態8にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図16は、実
施の形態8にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を
示すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発
生回路において、第1のディテクタ回路11と第2のデ
ィテクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧
の検知がおこなわれる(ステップS701)。
【0132】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS702
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、リングオシレータ10に入力され
る。これにより、リングオシレータ10は起動状態にア
クティブされるとともに、PMOSトランジスタSW1
はON状態となり、各論理ゲートに第1の電源電圧が供
給される(ステップS703)。
【0133】よって、この第1の電源電圧の供給によっ
て定まる発振周波数(遅延量)に基づいてポンピング電
圧が生成される。このポンピング電圧はポンプ回路40
に入力される(ステップS706)。そして、ポンプ回
路40は、このポンピング電圧の入力に応じて起動状態
にアクティブされ(ステップS707)、VBB電圧を
生成する(ステップS708)。特に、上記したステッ
プS702、S703、S706〜S708の処理の流
れは、電源投入時やメモリ動作時のVBB電圧が多く消
費されるとき等、電圧基板バイアス電圧の高い供給能力
を必要とするときに、例えば−1.0VのVBB電圧を
生成して素早く供給することができることを意味する。
【0134】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS702否定、ステップS
704肯定)。この第2のディテクタ信号は、リングオ
シレータ10に入力される。これにより、リングオシレ
ータ10は起動状態にアクティブされるとともに、PM
OSトランジスタSW2がON状態となり、各論理ゲー
トに第2の電源電圧が供給される(ステップS70
5)。
【0135】よって、この第2の電源電圧の供給によっ
て定まる発振周波数(遅延量)に基づいてポンピング電
圧が生成される。このポンピング電圧はポンプ回路40
に入力される(ステップS706)。そして、ポンプ回
路40は、このポンピング電圧の入力に応じて起動状態
にアクティブされ(ステップS707)、VBB電圧を
生成する(ステップS708)。特に、上記したステッ
プS702、S704〜S708の処理の流れは、VB
B電圧が例えば−1.0Vに近づいてきて高い供給能力
を必要としなくなったときやメモリが動作していないと
きのVBB電圧の消費を補うときに、適したVBB電圧
を生成して素早く供給することができることを意味す
る。
【0136】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS704否定)、リングオ
シレータ10は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS709)。また、これにともない、ポ
ンプ回路40もまた停止状態である非アクティブ状態に
される(ステップS710)。
【0137】以上に説明したとおり、実施の形態8にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータ10内に発振周波数(遅延量)のチューニング機
構、特にリングオシレータ10を構成する論理ゲートの
電源電圧を制御する機構を設けることで、実施の形態2
に示した作用を実現することができるので、実施の形態
2による効果を享受することができる。
【0138】実施の形態9.つぎに、実施の形態9にか
かる基板バイアス電圧発生回路について説明する。図1
7は、実施の形態9にかかる基板バイアス電圧発生回路
の概略構成を示すブロック図である。図17に示す基板
バイアス電圧発生回路は、VBB電圧が第1の基準値よ
り大きいことを自己検知する第1のディテクタ回路11
と、VBB電圧が第1の基準値以下であることを自己検
知する第2のディテクタ回路21と、リングオシレータ
20と、同じVBB電圧供給能力のポンプ回路41およ
び42と、を備えている。特に、ポンプ回路41および
42は、実施の形態1で示したポンプ回路40の半分の
供給能力を有している。なお、リングオシレータ20
は、従来のリングオシレータと同様の構成である。
【0139】また、図17に示す基板バイアス電圧発生
回路は、NORゲートG31と、インバータG32、G
35およびG38と、NANDゲートG34およびG3
7と、を備えている。NORゲートG31は、第1のデ
ィテクタ信号と第2のディテクタ信号を入力し、インバ
ータG32は、そのNORゲートG31の出力を反転し
て、リングオシレータ20に入力する。
【0140】また、インバータG35は、NANDゲー
トG34の出力を反転してその結果をポンプ回路41に
入力し、インバータG38は、NANDゲートG37の
出力を反転してその結果をポンプ回路42に入力する。
なお、NANDゲートG34の入力端子の一方には第1
のディテクタ信号が入力され、他方には、インバータG
38の出力が入力される。また、NANDゲートG37
の入力端子の一方にはインバータG32の出力が入力さ
れ、他方には、リングオシレータ20の出力が入力され
る。
【0141】すなわち、実施の形態9にかかる基板バイ
アス電圧発生回路は、VBB電圧の検知結果に応じて、
動作するポンプ回路の数を変更させるものである。
【0142】つぎに、実施の形態9にかかる基板バイア
ス電圧発生回路の動作について説明する。図18は、実
施の形態9にかかる基板バイアス電圧発生回路の動作を
示すフローチャートである。まず、基板バイアス電圧発
生回路において、第1のディテクタ回路11と第2のデ
ィテクタ回路21にVBB電圧が入力され、VBB電圧
の検知がおこなわれる(ステップS801)。
【0143】第1のディテクタ回路11において、入力
されたVBB電圧が第1の基準値(例えば、−0.8
V)より大きいことが検知されると(ステップS802
肯定)、第1のディテクタ回路11は、論理レベル
“H”の第1のディテクタ信号を出力する。この第1の
ディテクタ信号は、NORゲートG31の入力端子の一
方に入力される。ここで、NORゲートG31は、他方
の入力端子の信号状態に関係なく、論理レベル“L”の
信号を出力する。この論理レベル“L”の信号は、イン
バータG32において反転され、リングオシレータ20
に入力される。これにより、リングオシレータ20は起
動状態にアクティブされる(ステップS803)。
【0144】よって、リングオシレータ20の出力、す
なわちポンピング電圧がNANDゲートG37の入力端
子の他方に入力される。結果的に、NANDゲートG3
7は、ポンピング電圧をインバータG38に伝達する。
インバータG38は、入力されたポンピング電圧を反転
してポンプ回路42に入力する(ステップS804)。
【0145】また、NANDゲートG34は、入力端子
の一方に論理レベル“H”の第1のディテクタ信号を入
力するとともに、他方にインバータG38の出力、すな
わちポンピング電圧を入力する。このポンピング電圧
は、インバータG35において反転されてポンプ回路4
1に入力される(ステップS804)。すなわち、第1
のディテクタ信号が論理レベル“H”である場合には、
二つのポンプ回路41および42が、リングオシレータ
20から出力されたポンピング電圧に応じて起動状態に
アクティブされる(ステップS805)。そして、ポン
プ回路41および42は、VBB電圧を生成する(ステ
ップS810)。
【0146】特に、上記したステップS802〜S80
5、S810の処理の流れは、電源投入時やメモリ動作
時のVBB電圧が多く消費されるとき等、電圧基板バイ
アス電圧の高い供給能力を必要とするときに、例えば−
1.0VのVBB電圧を生成して素早く供給することが
できることを意味する。
【0147】一方、第2のディテクタ回路21におい
て、入力されたVBB電圧が第2の基準値(例えば、−
1.0V)より大きいことが検知されると、第2のディ
テクタ回路21は、論理レベル“H”の第2のディテク
タ信号を出力する(ステップS802否定、ステップS
806肯定)。この第2のディテクタ信号は、NORゲ
ートG31の入力端子の一方に入力される。ここで、N
ORゲートG31は、他方の入力端子の信号状態に関係
なく、論理レベル“L”の信号を出力する。この論理レ
ベル“L”の信号は、インバータG32において反転さ
れ、リングオシレータ20に入力される。これにより、
リングオシレータ20は起動状態にアクティブされる
(ステップS807)。
【0148】よって、リングオシレータ20の出力、す
なわちポンピング電圧がNANDゲートG37の入力端
子の一方に入力される。ここで、インバータG32の出
力は論理レベル“H”であるため、結果的に、NAND
ゲートG37は、リングオシレータ20から出力された
ポンピング電圧をインバータG38に伝達する。インバ
ータG38は、入力されたポンピング電圧を反転してポ
ンプ回路42に入力する(ステップS808)。
【0149】ここで、第1のディテクタ信号は論理レベ
ル“L”であるために、NANDゲートG34は、他方
の入力端子の信号状態に関係なく、論理レベル“H”の
信号を出力する。この論理レベル“H”の信号は、イン
バータG35において反転されてポンプ回路41に入力
されるが、ポンプ回路41はアクティブされない。すな
わち、第2のディテクタ信号が論理レベル“H”である
場合には、ポンプ回路42のみが、リングオシレータ2
0から出力されたポンピング電圧に応じて起動状態にア
クティブされる(ステップS809)。そして、ポンプ
回路42は、VBB電圧を生成する(ステップS81
0)。
【0150】特に、上記したステップS802、S80
6〜S810の処理の流れは、VBB電圧が例えば−
1.0Vに近づいてきて高い供給能力を必要としなくな
ったときやメモリが動作していないときのVBB電圧の
消費を補うときに、適したVBB電圧を生成して素早く
供給することができることを意味する。
【0151】入力されたVBB電圧が第2の基準値より
も小さい場合には(ステップS806否定)、リングオ
シレータ20は、停止状態である非アクティブ状態にさ
れる(ステップS811)。また、これにともない、ポ
ンプ回路41および42もまた停止状態である非アクテ
ィブ状態にされる(ステップS812)。
【0152】以上に説明したとおり、実施の形態9にか
かる基板バイアス電圧発生回路によれば、リングオシレ
ータと二つのポンプ回路の構成で、実施の形態1に示し
た第1のリングオシレータと第2のリングオシレータと
同等の機能を有することができるので、実施の形態1に
よる効果を享受することができるとともに、VBB電圧
が負側に大きくなると、回路の一部が動作しなくなるの
で、消費電流を低減することができる。さらに、リング
オシレータとポンプ回路を一つずつ設計するだけでよい
ので、設計期間の短縮が可能となる。
【0153】実施の形態10.つぎに、実施の形態10
にかかる基板バイアス電圧発生回路について説明する。
実施の形態10にかかる基板バイアス電圧発生回路は、
上述した各実施の形態のポンプ回路の例を説明するもの
である。図19(a)は、実施の形態10にかかる基板
バイアス電圧発生回路のポンプ回路の回路図である。図
19(a)に示すポンプ回路は、シングルブースト型の
ポンプ回路であり、回路構成自体は従来と何ら違うとこ
ろがないので、ここではその説明を省略する。
【0154】実施の形態10において特徴的なことは、
図19(a)に示される各論理ゲートの供給電圧を実施
の形態8と同様に、第1のディテクタ信号に応じて変更
するようにしたことである。図19(b)は、供給電圧
の変更をおこなうための回路図である。なお、その動作
については実施の形態8において示したとおりであるの
で、ここではその説明を省略する。
【0155】以上に説明したとおり、実施の形態10に
かかる基板バイアス電圧発生回路によれば、ポンプ回路
内に発振周波数(遅延量)のチューニング機構、特にポ
ンプ回路を構成する論理ゲートの電源電圧を制御する機
構を設けることで、実施の形態2に示した作用を実現す
ることができるので、実施の形態2による効果を享受す
ることができる。
【0156】実施の形態11.つぎに、実施の形態11
にかかる基板バイアス電圧発生回路について説明する。
実施の形態11にかかる基板バイアス電圧発生回路は、
小規模のポンプ回路を複数並列に設計し、メモリのサイ
ズに応じて、ポンプ回路の数を変更することができるモ
ジュール構成例を説明するものである。図20は、実施
の形態11にかかる基板バイアス電圧発生回路のモジュ
ール構成例を説明するための説明図である。図20に示
すように、例えば、16MビットのDRAMに対応する
ポンプ回路を設計し、DRAMのサイズが32Mビット
のときには、ポンプ回路を二つ搭載し、64Mビットの
ときには四つ搭載する。
【0157】以上に説明したとおり、実施の形態11に
かかる基板バイアス電圧発生回路によれば、同一ポンプ
回路をメモリのサイズに応じて、並列に配置するモジュ
ール構成を採用しているので、ポンプ回路の設計は一つ
で済み、設計期間を短縮することができる。さらに、メ
モリ混載ASICのように、様々なメモリサイズが要求
される場合においても、その都度、再設計する必要がな
くなり、この場合にも設計期間の短縮化を図ることがで
きる。
【0158】実施の形態12.つぎに、実施の形態12
にかかる基板バイアス電圧発生回路について説明する。
図21は、実施の形態12にかかる基板バイアス電圧発
生回路の一部を示す図である。図21に示すように、リ
ングオシレータに分周器を直列に接続することによっ
て、メモリサイズに応じて、発振周波数(遅延量)をチ
ューニングすることができるモジュール構成を示してい
る。例えば、64Mビットのメモリサイズのときには、
リングオシレータのみで分周器を介さないで、リングオ
シレータ10から出力されたポンピング電圧をセレクタ
50を介してそのままポンプ回路に入力する。
【0159】もし、メモリサイズが32Mビットであれ
ば、分周器51を一つ介し、16Mビットであれば分周
器51および52を介することで、発振周波数のチュー
ニングを実現する。なお、これら分周器51および52
の接続の切換えは、図示するように、スイッチSW11
およびSW12によっておこなう。
【0160】以上に説明したとおり、実施の形態12に
かかる基板バイアス電圧発生回路によれば、分周器とリ
ングオシレータを一つずつ設計することで、分周器の数
に対応したメモリサイズについては、再度設計をおこな
う必要がなくなり、設計期間を短縮することができる。
【0161】実施の形態13.つぎに、実施の形態13
にかかる基板バイアス電圧発生回路について説明する。
実施の形態13にかかる基板バイアス電圧発生回路は、
VBB電圧を検知する複数のディテクタ回路において、
LT(レーザトリミング)回路を共有することを特徴と
している。
【0162】図22は、実施の形態13にかかる基板バ
イアス電圧発生回路のディテクタ回路の回路図である。
図22に示すように、第1のカレントミラー型ディテク
タ11および第2のカレントミラー型ディテクタ21に
おいて、LT回路62を共有している。異なる検知レベ
ルを有するディテクタ回路を別々にした場合、そのディ
テクタ回路のLT回路も別々に備える必要があるが、デ
ィテクタ回路の数が多くなると、LT回路の面積も増大
し、テストにも時間がかかってしまう。
【0163】そこで、実施の形態13においては、図2
2に示すように、共有のLT回路62に接続されたPM
OSトランジスタTr1と第1のカレントミラー型ディ
テクタ11のPMOSトランジスタTr2との間のカレ
ントミラー対と、PMOSトランジスタTr1と第2の
カレントミラー型ディテクタ21のPMOSトランジス
タTr3との間のカレントミラー対と、の間のミラー比
が異なるように設計する。これにより、LT回路62の
共有を実現している。
【0164】そして、これらディテクタを並列に接続す
ることで、占有面積も小さくなり、テスト時間も短くて
済む。検知レベルについても、すべてのディテクタが同
一方向へずれるだけで済むので精度的にも問題がない。
【0165】なお、上述した実施の形態1〜13におい
て、説明を簡単にするために、複数のディテクタ回路、
複数のリングオシレータまたは複数のポンプ回路を備え
た構成において、それぞれの数を2つとしたが、三つ以
上でも同様の概念を適用することができることはいうま
でもない。さらに、上述した実施の形態1〜13に説明
した基板バイアス電圧を生成する概念の一部は、昇圧回
路にも適用することができる。
【0166】
【発明の効果】以上、説明したとおり、この発明によれ
ば、複数のディテクタ回路において出力された検知信号
ごとに異なる発振出力を、各ディテクタ回路に対応した
リングオシレータから得て、セレクタによって選択され
るその発振出力の一つを出力しているので、一つのポン
プ回路を共有して用いることができ、従来と比較しても
回路規模、消費電流および設計期間を小さくすることが
できるという効果を奏する。
【0167】つぎの発明によれば、複数のディテクタ回
路のそれぞれに対応して異なる発振出力を、一つのリン
グオシレータと少なくとも一つの分周器によって生成す
るので、複数のリングオシレータを必要とせず、より回
路規模、消費電流および設計期間を小さくすることがで
きるという効果を奏する。
【0168】つぎの発明によれば、一つのリングオシレ
ータにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、例え
ば、発振出力を取り出すための遅延段の位置を、入力し
た検知信号に応じて移動させることにより、遅延段数の
切り換えを実現するので、これにより遅延段の遅延量、
すなわち発振出力の発振周波数を変えることができ、回
路規模の縮小化と消費電流の低減化を図ることができる
という効果を奏する。
【0169】つぎの発明によれば、一つの電流制限型の
リングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入
力し、入力した検知信号に応じて、遅延段の通電量を変
更するトランジスタをON/OFF制御するので、これ
により遅延段の遅延量、すなわち発振出力の発振周波数
を変更することができ、回路規模の縮小化と消費電流の
低減化を図ることができるという効果を奏する。
【0170】つぎの発明によれば、一つの電流制限型の
リングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入
力し、入力した検知信号に応じて、複数の遅延段のすべ
てまたは一部の通電量が変更されるので、これにより遅
延段の遅延量、すなわち発振出力の発振周波数をより細
かく変更することができ、回路規模の縮小化と消費電流
の低減化を図ることができるという効果を奏する。
【0171】つぎの発明によれば、一つの電流制限型の
リングオシレータにおいて、複数の異なる検知信号を入
力し、入力した検知信号に応じて、遅延段の通電量を変
更するためのトランジスタのゲートに、異なる電圧を印
加するので、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振
出力の発振周波数を変更することができ、回路規模の縮
小化と消費電流の低減化を図ることができるという効果
を奏する。
【0172】つぎの発明によれば、一つのリングオシレ
ータにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力し
た検知信号に応じて、遅延段に接続されたキャパシタの
切り離しをおこなうので、これにより遅延段の遅延量、
すなわち発振出力の発振周波数を変えることができ、回
路規模の縮小化と消費電流の低減化を図ることができる
という効果を奏する。
【0173】つぎの発明によれば、一つのリングオシレ
ータにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力し
た検知信号に応じて、遅延段に接続された複数のキャパ
シタのうちのすべてまたは一部の切り離しをおこなうの
で、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振出力の発
振周波数をより細かく変えることができ、回路規模の縮
小化と消費電流の低減化を図ることができるという効果
を奏する。
【0174】つぎの発明によれば、遅延段に、レーザト
リミング可能なヒューズを介して接続されたキャパシタ
を備えているので、LTブローにより、遅延段の遅延
量、すなわち発振出力の発振周波数を調節することがで
き、回路規模の縮小化、消費電流の低減化および歩留ま
りの向上を図ることができるという効果を奏する。
【0175】つぎの発明によれば、一つのリングオシレ
ータにおいて、複数の異なる検知信号を入力し、入力し
た検知信号に応じて、自己を構成する半導体素子の一部
またはすべてに供給される電源電圧の切り換えをおこな
うので、これにより遅延段の遅延量、すなわち発振出力
の発振周波数を変えることができ、回路規模の縮小化と
消費電流の低減化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0176】つぎの発明によれば、ディテクタ回路から
出力された検知信号により動作するリングオシレータの
発振電圧に基づいて、複数のポンプ回路のうち、セレク
タにより選択されたポンプ回路によって基板バイアス電
圧が生成されることから、同じ供給能力でありかつ比較
的小さな供給能力のポンプ回路を用いて、より大きな基
板バイアス電圧を供給することができ、これにより設計
期間の短縮化とともに基板バイアス電圧の供給能力の調
節が可能になるという効果を奏する。
【0177】つぎの発明によれば、同一のポンプ回路を
並列に配置したモジュール構成により複数のポンプ回路
が供給されるので、例えば、メモリのサイズに応じて適
切な供給能力のポンプ回路が必要である場合にも、ポン
プ回路の設計は一つで、全体の基板バイアス電圧供給能
力が異なるポンプ回路を用意することができ、設計期間
を短縮することができるという効果を奏する。
【0178】つぎの発明によれば、一つのポンプ回路に
おいて、複数の異なる検知信号に応じて、自己を構成す
る半導体素子の一部またはすべてに供給される電源電圧
の切り換えをおこなうので、これにより基板バイアス電
圧の供給能力を変えることができ、回路規模の縮小化と
消費電流の低減化を図ることができるという効果を奏す
る。
【0179】つぎの発明によれば、複数のディテクタ回
路は、一つのトリミング回路を共有して接続しているの
で、各ディテクタ回路ごとに異なるトリミング回路を備
える必要がなくなり、回路規模の縮小化と歩留まりの向
上を実現することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる基板バイアス電圧発生
回路の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1にかかる基板バイアス電圧発生
回路の動作を示すフローチャートである。
【図3】 実施の形態2にかかる基板バイアス電圧発生
回路の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 実施の形態2にかかる基板バイアス電圧発生
回路の動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態3にかかる基板バイアス電圧発生
回路の概略構成を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態3にかかる基板バイアス電圧発生
回路のリングオシレータの回路図である。
【図7】 実施の形態3にかかる基板バイアス電圧発生
回路の動作を示すフローチャートである。
【図8】 実施の形態4にかかる基板バイアス電圧発生
回路のリングオシレータの回路図である。
【図9】 実施の形態4にかかる基板バイアス電圧発生
回路の動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態5にかかる基板バイアス電圧発
生回路のリングオシレータの回路図である。
【図11】 実施の形態5にかかる基板バイアス電圧発
生回路の動作を示すフローチャートである。
【図12】 実施の形態6にかかる基板バイアス電圧発
生回路のリングオシレータ10の回路図である。
【図13】 実施の形態6にかかる基板バイアス電圧発
生回路の動作を示すフローチャートである。
【図14】 実施の形態7にかかる基板バイアス電圧発
生回路のリングオシレータ10の回路図である。
【図15】 実施の形態8にかかる基板バイアス電圧発
生回路のリングオシレータ10の回路図である。
【図16】 実施の形態8にかかる基板バイアス電圧発
生回路の動作を示すフローチャートである。
【図17】 実施の形態9にかかる基板バイアス電圧発
生回路の概略構成を示すブロック図である。
【図18】 実施の形態9にかかる基板バイアス電圧発
生回路の動作を示すフローチャートである。
【図19】 実施の形態10にかかる基板バイアス電圧
発生回路のポンプ回路の回路図である。
【図20】 実施の形態11にかかる基板バイアス電圧
発生回路のモジュール構成例を説明するための説明図で
ある。
【図21】 実施の形態12にかかる基板バイアス電圧
発生回路の一部を示す図である。
【図22】 実施の形態13にかかる基板バイアス電圧
発生回路のディテクタ回路の回路図である。
【図23】 従来の基板バイアス電圧発生回路の概略構
成を示すブロック図である。
【図24】 従来の基板バイアス電圧発生回路の動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10,13 リングオシレータ、11 第1のディテク
タ回路、12 第1のリングオシレータ、20 リング
オシレータ、21 第2のディテクタ回路、22 第2
のリングオシレータ、23,51,52 分周器、3
0,50 セレクタ、40〜42 ポンプ回路、62
LT回路、CAn1〜CAnn,CBn1〜CBnn,
QAn1〜QAnn,QBn1〜QBnn,Qn1,S
n1 NMOSトランジスタ、CAp1,CBp1,Q
Ap1〜QApn,QBp1〜QBpn,Qp1,SW
1,SW2,Sp1,Tr1〜Tr3 PMOSトラン
ジスタ、D1〜Dn,G12,G14,G22,G2
3,G25,G26,G27,G32,G35,G38
インバータ、FA1,FB1 ヒューズ、G11,G
21 NORゲート、G13,G24,G31,G3
4,G37 NANDゲート、Q1〜Qn 遅延ブロッ
ク、SW11,SW12 スイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森下 玄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 秋山 実邦子 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 山崎 彰 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 小林 真子 兵庫県伊丹市荻野1丁目132番地 大王電 機株式会社内 (72)発明者 帶刀 恭彦 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B024 AA01 AA07 AA15 BA27 CA10 CA13 5H730 AA15 BB05 DD04 FD01 FG07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記複数のディテクタ回路ごとに対応した複数のリング
    オシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧を前記検
    知信号に応じて選択的に出力するセレクタと、 前記セレクタから出力された発振電圧に基づいて基板バ
    イアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  2. 【請求項2】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記検知信号に応じて起動する一つのリングオシレータ
    と、 前記リングオシレータから出力された発振電圧を、前記
    検知信号に基づいた分周比により分周する分周器と、 前記検知信号に応じて前記リングオシレータから出力さ
    れた発振電圧か前記分周器によって分周された発振電圧
    かを選択的に出力するセレクタと、 前記セレクタから出力された発振電圧に基づいて基板バ
    イアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  3. 【請求項3】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記検知信号に応じて遅延段数を切り換える一つのリン
    グオシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  4. 【請求項4】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記検知信号に応じて、遅延段の通電量を変更するトラ
    ンジスタをON/OFF制御する一つの電流制限型のリ
    ングオシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  5. 【請求項5】 前記リングオシレータは、複数の遅延段
    と、当該複数の遅延段ごとに通電量を変更する複数のト
    ランジスタと、を備え、 前記検知信号に応じて、前記複数のトランジスタの一部
    またはすべてをON/OFF制御することを特徴とする
    請求項4に記載の基板バイアス電圧発生回路。
  6. 【請求項6】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記検知信号に応じて、遅延段の通電量を変更するトラ
    ンジスタのゲート電圧を制御する一つの電流制限型のリ
    ングオシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  7. 【請求項7】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内に
    あることを検知して検知信号を出力する複数のディテク
    タ回路と、 前記検知信号に応じて、遅延段に接続されたキャパシタ
    の切り離しをおこなう一つのリングオシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  8. 【請求項8】 前記リングオシレータは、遅延段に接続
    された複数のキャパシタを備え、前記検知信号に応じ
    て、前記複数のキャパシタの一部またはすべての切り離
    しをおこなうことを特徴とする請求項7に記載の基板バ
    イアス電圧発生回路。
  9. 【請求項9】 前記リングオシレータは、遅延段に、レ
    ーザトリミング可能なヒューズを介して接続されたキャ
    パシタを備えていることを特徴とする請求項7または8
    に記載の基板バイアス電圧発生回路。
  10. 【請求項10】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
    にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
    クタ回路と、 前記検知信号に応じて、自己を構成する半導体素子の一
    部またはすべてに供給される電源電圧を切り換える一つ
    のリングオシレータと、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成する一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  11. 【請求項11】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
    にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
    クタ回路と、 前記検知信号に応じて起動する少なくとも一つのリング
    オシレータと、 入力された発振電圧に基づいて基板バイアス電圧を生成
    する複数のポンプ回路と、 前記リングオシレータから出力された発振電圧を、前記
    検知信号に応じて、前記複数のポンプ回路に選択的に入
    力するセレクタと、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  12. 【請求項12】 前記複数のポンプ回路は、同一の基板
    バイアス電圧供給能力のポンプ回路が並列に接続された
    モジュール構成であることを特徴とする請求項11に記
    載の基板バイアス電圧発生回路。
  13. 【請求項13】 基板バイアス電圧が所定の電圧範囲内
    にあることを検知して検知信号を出力する複数のディテ
    クタ回路と、 前記検知信号に応じて起動する一つのリングオシレータ
    と、 前記リングオシレータから出力された発振電圧に基づい
    て基板バイアス電圧を生成するとともに、前記検知信号
    に応じて、自己を構成する半導体素子の一部またはすべ
    ての電源電圧を切り換える一つのポンプ回路と、 を備えたことを特徴とする基板バイアス電圧発生回路。
  14. 【請求項14】 前記複数のディテクタ回路は、一つの
    トリミング回路を共有して接続していることを特徴とす
    る請求項1〜13に記載の基板バイアス電圧発生回路。
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