JP2002223149A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2002223149A
JP2002223149A JP2001019595A JP2001019595A JP2002223149A JP 2002223149 A JP2002223149 A JP 2002223149A JP 2001019595 A JP2001019595 A JP 2001019595A JP 2001019595 A JP2001019595 A JP 2001019595A JP 2002223149 A JP2002223149 A JP 2002223149A
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mos transistor
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JP2001019595A
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Shikiko Nachi
志貴子 名知
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基準クロックの入力が途絶えた場合でも発振
が可能で、特性の設定自由度の多いPLL回路を備えた
半導体集積回路を提供することにある。 【解決手段】 制御電圧Vcに応じた周波数で発振動作
する電圧制御発振器2を有するPLL回路を備えた半導
体集積回路において、電圧制御発振器2は、上記制御電
圧Vcをこの電圧値に応じた制御電流Icに変換する電
圧電流変換回路10と、該電圧電流変換回路10により
生成された制御電流Icに対応する動作電流が流されて
該電流値に応じた周波数で発振する発振回路20とを備
え、電圧電流変換回路10には、制御電圧Vcをゲート
に受ける入力MOSトランジスタQ1と並列形態に設け
られ、制御電圧Vcに基づく制御電流Icに補助電流I
sを付加する補助電流付加用MOSトランジスタQ3を
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、PLL(Phase
locked loop)回路に適用して有用な技術に関し、更に
は高速動作を行うマイクロコンピュータやDSP(Digi
tal Signal Processor)におけるクロック発生回路に利
用して特に有用な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路に搭載されるPLL回路
の電圧制御発振器としては、図18のようなインバータ
からなるリング発振器(特公昭60−25922号)、
特公平4−79170号に開示の電圧制御発振器、およ
び、IEEE/ISSCC95,Digest Of Technical
Papers, Paper TA6.5に開示の差動リング発振器などが
ある。
【0003】このような電圧制御発振器は、いずれもリ
ング発振器の構成要素となるインバータ回路や差動回路
に供給する電流量を制御電圧によって変化させてインバ
ータの遅延時間を変えることで発振周波数を変化させる
ものである。従って、上記電圧制御発振器には、発振器
のほかに、制御電圧を制御電流に変換するV/I変換回
路が設けられる。
【0004】例えば、図18の一般的なインバータ・リ
ング発振器では、制御電圧VcをCMOSトランジスタ
回路により構成されるV/I変換回路80に入力し、該
V/I変換回路80により制御電圧Vcに応じた制御電
流Icを生成するとともに、該制御電流Icをカレント
ミラーによりリング発振器20に写して各インバータI
NV1〜INV3に供給するものである。図19や図2
0は、図18の発振器の制御電圧と制御電流との関係お
よび制御電圧と発振周波数との関係を示す。そして、制
御電圧Vcを変化させインバータの動作電流の大きさが
変わると各インバータINV1〜INV3の遅延時間す
なわち反転動作速度が変化するので、それによって発振
器全体の遅延時間が変わり発振周波数が変化する。
【0005】ところで、上記のような発振器が用いられ
る従来の一般的なPLL回路は、図21の実線で示すよ
うに、電圧制御発振器8と、電圧制御発振器8から出力
される発振信号φOUTを分周器3で分周した比較信号
と外部入力される基準クロックφINとの位相を比較す
る位相比較器4と、該位相比較器4から出力される位相
誤差信号に基づいて位相差に応じた制御電圧Vcを生成
する低域フィルタ5とから構成され、上記制御電圧Vc
により基準クロックφINと比較信号の位相が一致する
ように発振周波数が制御されることで、電圧制御発振器
8から入力クロックφINの周波数を逓倍したクロック
出力φOUTが得られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
電圧制御発振器8に備わる図18のようなV/I変換回
路80では、制御電圧Vcが低い領域においては、図1
9に示すように制御電流Icがほぼゼロになってしま
い、電圧制御発振器8ではこのような領域において発振
しないか或いは発振が不安定となるという性質を有して
いた。
【0007】そして、このような電圧制御発振器8を備
えた図21のPLL回路においては、図22の制御電圧
Vcと発振信号φOUTのタイムチャートに示すよう
に、何らかの原因で入力クロックφINが途絶えた場合
に、PLL回路は低周波にロックしようとして制御電圧
Vcが低下し、やがて出力停止に至るという問題があっ
た。
【0008】また、例えば電源立上げ時などで制御電圧
Vcが低いときには、PLL回路がロックできずにPL
L回路から出力されるクロック信号が不安定になる恐れ
がある。そこで、電源立上げ時に正確な動作を要するよ
うな半導体集積回路の場合には、電源立上げ時のクロッ
クの不安定さを回避するために、図21の点線で示すよ
うに、制御電圧検出回路9や周波数ゼロ検出回路10並
びに制御電圧Vcを強制的に上昇させる手段(図示略)
等を設け、発振周波数がゼロに近い領域や制御電圧Vc
がゼロに近い領域にあることを検出したときに制御電圧
Vcを強制的に上昇させることで速やかな発振動作を開
始させるように構成するものもあった。しかしながら、
このように制御電圧検出回路9や周波数ゼロ検出回路1
0並びに制御電圧Vcを強制的に上昇させる手段等を設
けると、PLL回路の回路規模が大きくなってしまい、
チップ面積を増大させチップの製造コストの上昇を招く
といった問題がある。
【0009】また、上記従来のV/I変換回路80で
は、MOSトランジスタサイズを適宜調整することで、
図23の特性曲線A,Bに示すように電圧電流変換特性
を変化させることができる。しかし、例えば高周波数を
得ようと制御電流を増加させると、これに伴い特性曲線
の傾きが急になって(制御感度があがって)しまい、低
い制御感度を得ようとしても出来ない問題がある。(設
定自由度が少ない)制御感度が高すぎると、制御電圧の
わずかな変動で発振周波数が変化するため、電圧制御型
発振器の周波数安定度の悪化を招く。もしここで安定度
の改善のために低域フィルタの定数を大きくするなどし
ても、PLLがロックするまでの時間が増大したり、ロ
ック近傍で不感帯が大きくなりPLLのジッタが増える
など、他の手段では補えない欠点となる。
【0010】この発明の目的は、基準クロックの入力が
途絶えた場合や電源立上げ時など制御電圧が低い領域に
ある場合でも、周波数ゼロ検出回路や制御電圧検出回路
などの回路を増設しなくても、発振が可能なPLL回路
を備えた半導体集積回路を提供することにある。
【0011】この発明の他の目的は、制御感度の設定自
由度が多く、所望の制御電流範囲で所望の制御感度を比
較的容易に得ることのできる電圧制御発振器を有するP
LL回路を備えた半導体集積回路を提供することにあ
る。
【0012】この発明の前記ならびにそのほかの目的と
新規な特徴については、本明細書の記述および添附図面
から明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。すなわち、制御電圧に応じた周波数で発振
動作する電圧制御発振器を有するPLL回路が設けられ
た半導体集積回路において、上記電圧制御発振器は、上
記制御電圧をこの電圧値に応じた制御電流に変換する電
圧電流変換回路と、該電圧電流変換回路により生成され
た制御電流に対応する動作電流が流されて該電流値に応
じた周波数で発振する発振回路とを備え、上記電圧電流
変換回路には、上記制御電圧をゲートに受ける入力MO
Sトランジスタと並列形態に設けられ、上記制御電圧に
基づく制御電流に補助的に電流を付加する補助電流付加
手段が設けられている構成である。
【0014】このような手段によれば、制御電圧が低い
領域であっても補助電流が制御電流として流れるので、
制御電圧が低い領域であっても電圧制御発振器により発
振動作が行われることとなる。従って、何らかの原因で
PLL回路に入力される基準クロック信号が途絶えた場
合でも、PLL回路から低い周波数の発振出力が供給さ
れるといったフェイルセイフ機能を備えたPLL回路を
構成できる。
【0015】また、制御電圧が低い領域であっても所定
周波数の安定した発振動作が行われる構成なので、電源
立上り時などでも速やかに発振してPLL回路から発振
信号を供給することが出来る。しかも、補助電流を流す
構成を付加するだけなので、回路規模もさほど大きくな
らず、チップ製造コストを高騰させたりしない。
【0016】具体的には、上記発振回路は、複数の論理
ゲートが継続接続され且つ最終段の出力が初段の入力に
帰還されてなるリング発振器であり、上記動作電流は上
記論理ゲートに流される電流である。また、上記論理ゲ
ートには、上記制御電流がドレインに流れる上記電圧電
流変換回路のMOSトランジスタとカレントミラー接続
された電流制御用のMOSトランジスタが接続され、該
MOSトランジスタにより上記制御電流に対応した動作
電流が上記論理ゲートに流れるように構成されるのもで
ある。
【0017】また、上記電圧電流変換回路は、制御電圧
をゲートに受ける入力MOSトランジスタと、該入力M
OSトランジスタと直列接続された負荷MOSトランジ
スタとを有し、該負荷MOSトランジスタを流れるドレ
イン電流を上記制御電流とするとともに、上記補助電流
付加手段は、上記負荷MOSトランジスタのドレイン端
子側に上記入力MOSトランジスタと並列に接続された
MOSトランジスタである。
【0018】望ましくは、上記負荷MOSトランジスタ
と入力MOSトランジスタとを通る電流パス上、およ
び、上記負荷MOSトランジスタと補助電流負荷用の上
記MOSトランジスタとを通る電流パス上に、ゲートに
入力される信号に応じて上記電流パスに流れる電流を遮
断する電流遮断用のMOSトランジスタを設けると良
い。この電流遮断用のMOSトランジスタにより、PL
L回路を動作させないときに電流を遮断して消費電力を
低くすることが出来る。
【0019】また望ましくは、上記電圧電流変換回路
は、制御電圧と基準電位とをそれぞれゲートに受ける一
対の差動入力MOSトランジスタと、これら一対の差動
入力MOSトランジスタの共通ソースに接続された定電
流MOSトランジスタと、上記一対の差動入力MOSト
ランジスタのうち少なくとも一方の差動入力MOSトラ
ンジスタのドレイン側に接続されゲートとドレインを結
合された負荷MOSトランジスタとを有し、この負荷M
OSトランジスタを流れるドレイン電流が制御電流とさ
れるとともに、上記補助電流付加手段は、上記負荷MO
Sトランジスタのドレイン端子に接続されるとともに、
上記定電流MOSトランジスタのゲート電圧に対応した
電圧がゲートに印加されたMOSトランジスタであると
良い。
【0020】このように構成することで、電流発生用M
OSトランジスタにより生成される補助電流は制御電圧
に関わらず一定のものとなる。それゆえ、補助電流付加
手段がある場合と無い場合とでは、図10にあるように
制御電圧−制御電流の特性曲線や制御電圧−発振周波数
の特性曲線は、曲線の形状は同一のまま補助電流の分だ
け縦軸に沿ってシフトしたものとなる。そして、補助電
流の値は電流発生用MOSトランジスタの素子サイズに
より変えられるので、この素子サイズを適宜設定するこ
とで制御電圧−発振周波数の特性曲線を縦軸方向に所望
な量だけシフトさせることが出来る。すなわち、その
分、電圧制御発振器の特性設定の自由度が増す。
【0021】従って、例えば、電圧制御発振器の他のト
ランジスタのサイズ調整や発振器側の設定により制御電
圧−発振周波数の特性曲線の傾きを変え、上記補助電流
の設定により制御電圧−発振周波数の特性曲線の補助量
を変えることで、所望の制御電流範囲で所望の制御感度
を容易に得ることが出来る。また、電圧制御発振器の制
御感度は、制動効果を表すダンピングファクタなどPL
L回路のループ特性を決定する主要因の一つであるの
で、電圧制御発振器の制御感度を自由に設定できると云
うことでPLL回路の特性設定の自由度も上がる。
【0022】さらに望ましくは、抵抗分割回路と該抵抗
分割回路に直列接続されゲートとドレインが結合された
バイアス電流用MOSトランジスタとからなり、上記基
準電位と上記定電流MOSトランジスタのゲート電圧を
生成するバイアス回路を備えている場合に、該バイアス
回路の電流パス上にゲートに入力される信号に応じて該
電流パスに流れる電流を遮断する電流遮断用のMOSト
ランジスタを設けると良い。この電流遮断用のMOSト
ランジスタにより、PLL回路を動作させないときに電
流を遮断して消費電力を低くすることが出来る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
1〜図17の図面に基づいて説明する。
【0024】[第1の実施の形態]図1は、本発明を適
用して好適な電圧制御発振回路の第1実施例を示す回路
図である。この実施例の電圧制御発振回路2は、例えば
高速に動作するマイクロコンピュータやDSPなどの半
導体集積回路において内部クロック発生回路として設け
られるPLL回路の一部を構成する回路であり、制御電
圧Vcをその電圧値に応じた制御電流Icに変換するV
/I変換回路10と、複数のインバータINV1〜IN
V3を縦続接続し且つ最終段の出力が初段の入力に帰還
されてなるリング発振器20とから構成される。
【0025】V/I変換器10は、ゲートに制御電圧V
cを受けてオン抵抗が変化するNチャネル形の入力MO
SトランジスタQ1と、該入力MOSトランジスタQ1
と直列に接続されるとともにゲートとドレインが結合さ
れ負荷抵抗として作用して1次制御電流Icが流される
PチャネルMOSトランジスタQ2と、該MOSトラン
ジスタQ2に補助電流としてのオフセット電流Isを流
すべく該MOSトランジスタQ2と直列且つ上記入力M
OSトランジスタQ1と並列に接続され且つゲートとド
レインが結合された補助電流付加手段としてのNチャネ
ル形のオフセット電流用MOSトランジスタQ3と、前
記MOSトランジスタQ2にカレントミラー接続された
PチャネルMOSトランジスタQ4およびこれら直列に
接続されたNチャネルMOSトランジスタQ5からなる
電流−電圧変換回路とから構成される。この電流−電圧
変換回路のPチャネルMOSトランジスタQ4は制御電
流Icが流されるMOSトランジスタQ2とカレントミ
ラー接続される一方、NチャネルMOSトランジスタQ
5はゲートとドレインが結合されて抵抗として働きMO
SトランジスタQ2に流れる電流Icと同一の大きさの
2次制御電流Icが流れるようにされている。
【0026】リング発振器20は、リング状に連接され
た複数のCMOSトランジスタインバータINV1〜I
NV3と、各インバータINV1〜INV3と電源電圧
Vcc,GNDとの間にそれぞれ設けられ各インバータ
INV1〜INV3の動作電流を制御する正極側の電流
制御用MOSトランジスタQ27〜Q29と負極側の電
流制御用MOSトランジスタQ30〜Q32とから構成
される。
【0027】正極側の電流制御用MOSトランジスタQ
27〜Q29はともに同じ素子サイズに形成され、V/
I変換回路10において制御電流Icが流されるPチャ
ネルMOSトランジスタQ2とそれぞれカレントミラー
接続されている。また、負極側の電流制御用MOSトラ
ンジスタQ27〜Q29もともに同じ素子サイズに形成
され、V/I変換回路10において2次制御電流Icが
流されるNチャネルMOSトランジスタQ5とそれぞれ
カレントミラー接続されている。なお、V/I変換回路
10で1次制御電流Icが出力されるMOSトランジス
タQ2,Q5と、これらMOSトランジスタQ2,Q5
とカレントミラー接続される発振器20側の電流制御用
MOSトランジスタQ27〜Q32とのゲート幅の比を
変えることで電流制御用MOSトランジスタQ27〜Q
32に流れる電流量を、制御電流Icの比例定数倍に設
定することが出来る。
【0028】上記の構成により、リング発振器20の各
インバータINV1〜INV3に流される電流はV/I
変換回路10に流れる制御電流Icと比例することにな
り、この電流量に応じて各インバータINV1〜INV
3の反転動作速度が変化する。そして、それによって発
振器20全体の遅延時間が変化し、電圧制御発振器2か
ら出力される発振信号φOUTの周波数も変化する。
【0029】図2には、上記電圧制御発振回路2の制御
電圧−制御電流の特性グラフを、図3には、上記電圧制
御発振回路2の制御電圧−発振周波数の特性グラフを示
す。これらの図において、実線で示す特性曲線は上記の
電圧制御発振回路2のもの、点線で示す特性曲線はオフ
セット電流用MOSトランジスタQ3がない場合のもの
を示している。
【0030】この実施例の電圧制御発振回路2において
は、オフセット電流用MOSトランジスタQ3のゲート
端子は入力MOSトランジスタQ1のドレイン側のノー
ドn1に接続されているので、オフセット電流用MOS
トランジスタQ3に電流が流れるのは、制御電圧Vcが
低下してノードn1の電位が上昇しているときであり、
制御電圧Vcが上昇してノードn1の電位が下降すると
オフセット電流用MOSトランジスタQ3のゲート電位
も低くなるためオフセット電流は流れない。
【0031】すなわち、図2に示すように、この実施例
のV/I変換回路10は、制御電圧Vcが高い範囲では
オフセット電流用MOSトランジスタQ3が無い場合の
特性と変わらないが、制御電圧Vcが低い範囲では制御
電圧Vcが0V(グランド電位或いは負極側の電源電
位)になってもほぼ一定の電流が流れるような特性とな
る。そして、このようにして制御電圧Vcが低いときに
オフセット電流が流れることで制御電圧Vcが低くても
発振器20のインバータINV1〜INV3に電流が流
れ、電圧制御発振回路2の特性は、図3に示すように、
制御電圧Vcが高い範囲ではオフセット電流用MOSト
ランジスタQ3が無い場合と変わらないが、制御電圧V
cが低い範囲では制御電圧Vcが0Vになってもほぼ一
定の低い周波数で発振するような特性となる。
【0032】図4には上記電圧制御型発振器2を適用し
たPLL回路1のブロック図を、図5にはこのPLL回
路1の動作の一例を説明するタイムチャートを示す。
【0033】図4のPLL回路は例えば高速に動作する
マイクロコンピュータやDSPのクロック発生用として
設けられるものである。図4において、2は上述の電圧
制御発振器、3は電圧制御発振器2からの発振信号を分
周して比較信号を出力する分周器、4は分周器3からの
比較信号と外部入力される基準クロックφINとの位相
比較を行って位相差を示す位相誤差信号を出力する位相
比較器、5は位相誤差信号から高周波成分を除去して位
相のズレに応じた制御電圧Vcを生成する低域フィルタ
である。
【0034】このように本発明に係る電圧制御発振器2
を適用したPLL回路1によれば、図5に示すように、
電源が立ち上がると外部入力される基準クロックφIN
に同調して電圧制御発振器2が発振動作して発振信号φ
OUTを出力する。その後、基準クロックφINの周波
数が低くなるとそれに伴い制御電圧Vcが低下し、発振
信号φOUTの周波数も低くなってくる。そして、基準
クロックφINの周波数が更に低くなってPLL回路1
のロックレンジを外れたり基準クロックφINが停止し
たりすると、制御電圧Vcは0Vにまで低下するが、こ
のときV/I変換回路10ではオフセット電流用MOS
トランジスタQ3に流れるオフセット電流Isが出力さ
れ、このオフセット電流Isに基づく動作電流がリング
発振器20に供給されるので、電圧制御発振器2からは
低い周波数の発振信号φOUTが出力され続ける。
【0035】従って、何らかの原因でPLL回路に入力
される基準クロック信号が途絶えた場合でも、低い周波
数の発振信号が出力されるといったフェイルセイフ機能
を備えたPLL回路が得られる。
【0036】[第2の実施の形態]図6は、第2の実施
例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第2実
施例の電圧制御発振回路2は、制御電圧Vcをゲートに
受けるNチャネル形の入力MOSトランジスタQ11
と、ドレインとゲートが結合され制御電流Icが出力さ
れるNチャネル形のMOSトランジスタQ12とが、入
力MOSトランジスタQ11が正極の電源電圧Vcc側
に、制御電流Icが流されるMOSトランジスタQ12
がグランドGND側に接続されているタイプのV/I変
換回路に本発明を適用したものである。
【0037】オフセット電流Isを流すオフセット電流
用MOSトランジスタQ13はPチャネル形のMOSト
ランジスタで構成され、そのゲートとドレインとが結合
されて、正極側の電源電圧Vccと制御電流Icが流さ
れるMOSトランジスタQ12のドレイン端子との間に
接続されている。
【0038】MOSトランジスタQ14,Q15は、P
チャネル側の制御電流Icを生成するためのもので、第
1実施例のPチャネルMOSトランジスタQ4とNチャ
ネルMOSトランジスタQ5と同等のものである。
【0039】この第2実施例の電圧制御発振回路2にお
いても、第1実施例の電圧制御発振回路2と同等の作用
・効果が得られる。
【0040】[第3の実施の形態]図7は、第3の実施
例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第3実
施例の電圧制御発振回路は、本発明を差動形式のリング
発振器20に適用した例である。差動形式のリング発振
器20は、一対の差動入力MOSトランジスタQ38,
Q39、アクティブ負荷MOSトランジスタQ40,Q
41および差動入力MOSトランジスタQ38,Q39
に定電流を供給する定電流用MOSトランジスタQ33
とからなる差動増幅回路を複数段連接し、且つ最終段か
ら初段にフィードバックして構成されるものである。そ
して、この発振回路20でも定電流用MOSトランジス
タQ33が供給する電流量を調整することで各段の遅延
時間が変化し発振周波数が変化する。
【0041】差動形式のリング発振器20を用いた場
合、制御電流IcはPチャネル側のみの供給で良いた
め、図1の第1実施例でNチャネル側へ制御電流Icを
出力するために設けたMOSトランジスタQ4,Q5を
省くことが出来る。
【0042】この第3実施例の電圧制御発振回路2によ
っても第1実施例の電圧制御発振回路2と同様の作用・
効果が得られる。。
【0043】[第4の実施の形態]図8は、第4の実施
例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第4実
施例の電圧制御発振回路は、PLL回路1を停止させた
ときに消費電力を低減するために、入力MOSトランジ
スタQ1およびオフセット電流用MOSトランジスタQ
3とグランドGNDとの間にそれぞれ電流遮断用のスイ
ッチMOSトランジスタQ6,Q7を設け、それらのゲ
ート端子にストップ信号STOPを入力して制御するよ
うにしたものである。
【0044】なお、電流遮断の他の方法として、Pチャ
ネルMOSトランジスタQ2のソースと電源電圧Vcc
との間に電流遮断用のPチャネルスイッチMOSトラン
ジスタを設け、そのゲート端子にストップ信号STOP
が入力されるようにしても良い。
【0045】また、必要に応じてV/I変換回路10か
らリング発振器20に供給される電流制御用の電圧が印
加される制御電圧端子P,Nにそれぞれ電位固定用のプ
ルアップMOSトランジスタとプルダウンMOSトラン
ジスタを接続することで、PLL回路1の停止時にリン
グ発振器20に流れる電流も完全に遮断するように構成
しても良い。
【0046】[第5の実施の形態]図9は、差動型のV
/I変換回路を用いた第5の実施例の電圧制御発振回路
を示す回路図である。この第5実施例の電圧制御発振回
路2はV/I変換回路50を差動型としたものであり、
第1〜第4の実施例の電圧制御発振回路2とはそのオフ
セット電流Isの発生の仕方が若干異なっている。
【0047】この実施例の差動型のV/I変換回路50
は、制御電圧Vcと比較される基準電圧Vref(例え
ばVcc/2)を生成するために分割抵抗R1,R2並
びにゲート・ドレインを結合された定電流MOSトラン
ジスタQ50とを直列に接続してなるバイアス回路51
と、制御電圧Vcとバイアス回路51で生成された基準
電圧Vrefとの電位差をとる差動増幅回路52と、差
動増幅回路52にオフセット電流Isを流すオフセット
電流用MOSトランジスタQ57と、Nチャネル側の制
御電流Icを出力するための出力回路53とから構成さ
れる。
【0048】差動増幅回路52は、制御電圧Vcと基準
電圧Vrefとを入力する一対の差動入力MOSトラン
ジスタQ52,Q53と、互いにカレントミラー接続さ
れ差動入力MOSトランジスタQ52,Q53のドレイ
ン側に接続されるアクティブ負荷MOSトランジスタQ
55,Q56と、バイアス回路51の定電流MOSトラ
ンジスタQ52とカレントミラー接続され一対の差動入
力MOSトランジスタQ52,Q53に定電流を供給す
る定電流MOSトランジスタQ54とから構成される。
【0049】オフセット電流用MOSトランジスタQ5
7は、ゲート・ドレイン間が結合され制御電流Icが出
力される側のPチャネル負荷MOSトランジスタQ55
のドレイン端子とグランドGNDとの間に接続されると
ともに、バイアス回路51または差動増幅回路52の定
電流MOSトランジスタQ50,Q54とカレントミラ
ー接続されている。従って、オフセット電流用MOSト
ランジスタQ57には、制御電圧Vcの電圧値に関わり
なく一定のオフセット電流Isが流れることとなり、こ
のオフセット電流Isと、制御電圧Vcと基準電圧Vr
efとの差電圧に応じて流れる電流とが加算されて制御
電流Icとして負荷MOSトランジスタQ55を流れ
る。
【0050】出力回路53のPチャネルMOSトランジ
スタQ58とNチャネルMOSトランジスタQ59と
は、図1の第1実施例のMOSトランジスタQ4,Q5
と同様のものである。
【0051】図10には、上記電圧制御発振回路2の制
御電圧−制御電流の特性グラフを、図11には、上記電
圧制御発振回路2の制御電圧−発振周波数の特性グラフ
を示す。これらの図において、実線で示す特性曲線は上
記の電圧制御発振回路2のもの、点線で示す特性曲線は
オフセット電流用MOSトランジスタQ57がない場合
のものを示している。
【0052】この実施例の電圧制御発振回路2において
は、上記オフセット電流用MOSトランジスタQ57に
制御電圧Vcに関係なく一定のオフセット電流Isが流
れるので、その制御電圧−制御電流の特性曲線Eは、図
10に示すように、オフセット電流用MOSトランジス
タQ57がない場合の特性曲線Fを縦軸に沿ってオフセ
ット電流Isの分だけ変位したものとなる。また、図1
1に示すように、制御電圧−発振周波数の特性曲線Gも
同様に、オフセット電流用MOSトランジスタQ57が
ない場合の特性曲線Hを縦軸に沿ってオフセット電流I
sの影響分だけ変位したものとなる。
【0053】以上のように、この第5実施例の電圧制御
発振回路2によれば、制御電圧Vcが低い領域であって
もオフセット電流Isが制御電流として流れるので、制
御電圧Vcが低い領域であっても電圧制御発振器2によ
り発振動作が行われることとなる。従って、何らかの原
因でPLL回路1に入力される基準クロックφINが途
絶えた場合でも、低い周波数の発振信号φOUTが供給
されるといったフェイルセイフ機能を実現できる。
【0054】さらに、この第5実施例の電圧制御発振回
路2によれば、設計時におけるオフセット電流用MOS
トランジスタQ57のゲート幅の調整等によりオフセッ
ト電流Isを適宜変化させることで、制御電圧−発振周
波数の特性曲線を縦軸に沿ってシフトさせることが出来
るので、その分、電圧制御発振回路2の特性設定の自由
度が増す。例えば、差動増幅回路52の負荷MOSトラ
ンジスタQ55,Q56や定電流MOSトランジスタQ
54のゲート幅の調整等により、図23に示したように
制御電圧−制御電流の特性曲線の傾きを変化させること
が出来るので、この調整と上記オフセット電流Isの調
整とを組み合わせることで、所望の制御電流の範囲に所
望の電流制御感度(制御電圧の変化量に対する制御電流
の変化量の比)を有するような電圧制御発振回路2の特
性設定を比較的に容易に行うことが出来る。
【0055】[第6の実施の形態]図12は、第6の実
施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第6
実施例の電圧制御発振回路2は、オフセット電流Isを
流す構成として2個のNチャネルMOSトランジスタQ
60,Q61をゲートを共通にし且つ直列に接続した構
成を用いている。
【0056】図9の電圧制御発振回路2におけるオフセ
ット電流用MOSトランジスタQ57は、そのドレイン
電位によってオフセット電流が若干変化してしまう。オ
フセット電流用MOSトランジスタQ57のドレイン電
位は制御電圧Vcによって変わるため、厳密には制御電
圧−制御電流の特性曲線の形はオフセット電流用MOS
トランジスタQ57がある場合とない場合とで異なって
しまう。
【0057】この第6実施例のオフセット電流Isを流
す構成では、負荷MOSトランジスタQ55に近い側の
MOSトランジスタQ60が、もう一方のオフセット電
流用MOSトランジスタQ61のドレイン電位の変化を
緩和する役割を果たすので、制御電圧Vcの値に関わら
ず一定のオフセット電流を流すことが出来る。
【0058】[第7の実施の形態]図13は、第7の実
施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第7
実施例の電圧制御発振回路2は、基準電圧Vrefを入
力する入力MOSトランジスタQ53を正相側、制御電
圧Vcを入力する入力MOSトランジスタQ52を逆相
側とすることで、制御電圧Vcが高くなると制御電流I
cは小さく、制御電流Vcが低くなると制御電流Icが
大きくなるように構成したものである。
【0059】[第8の実施の形態]図14は、第8の実
施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第8
実施例の電圧制御発振回路2は、差動増幅回路の電流源
をPチャネル側に構成した例であり、このような構成で
あっても図9に示す第5実施例の電圧制御発振回路2と
同様の動作が得られる。
【0060】[第9の実施の形態]図15は、第9の実
施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この第9
実施例の電圧制御発振回路2は、発振器として図7と同
様の差動型の発振器20を用いたものであり、図9にお
いてNチャネル側の制御電流Icを生成しているMOS
トランジスタQ58,Q59を省くことが出来る。
【0061】[第10の実施の形態]図16は、第10
の実施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この
第10実施例の電圧制御発振回路2は、バイアス回路5
1に直流電流遮断用のスイッチMOSトランジスタQ6
3を設けたものであり、PLL回路1を使用しない場合
にストップ信号STOPをハイレベルにすることで、バ
イアス回路51に流れる直流電流を遮断して消費電力を
低減することが出来る。
【0062】なお、バイアス回路51の直流電流を遮断
する手段として、定電流MOSトランジスタQ50とグ
ランドGNDとの間にNチャネル形のスイッチMOSト
ランジスタを設け、逆相ストップ信号STOPNがその
ゲートに入力されるように構成することも出来る。
【0063】また、必要に応じてV/I変換回路10か
らリング発振器20に電流制御用の電圧が印加される制
御電圧端子P,Nにそれぞれ電位固定用のMOSトラン
ジスタを接続することで、PLL回路1の停止時にリン
グ発振器20に流れる電流も完全に遮断することが出来
る。
【0064】[第11の実施の形態]図17は、第11
の実施例の電圧制御発振回路を示す回路図である。この
第11実施例の電圧制御発振回路2は、オフセット電流
を流すオフセット電流用MOSトランジスタQ63を定
電流MOSトランジスタQ50,Q54とカレントミラ
ー接続するのではなく、オフセット電流用MOSトラン
ジスタQ63のゲートとドレインとを結合することによ
りオフセット電流Isを流すようになっている。
【0065】このようなV/I変換回路50では、制御
電圧Vcが低いときにオフセット電流Isが流れ、制御
電圧Vcが高いときにはオフセット電流Isが流れない
ような特性となる。
【0066】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0067】例えば、電圧制御発振器に備わる発振器の
形式は、リング発振器に限られず、供給電流により周波
数可変に構成された発振器であれば、どのような形式の
発振器であっても良い。
【0068】また、電圧電流変換やオフセット電流を発
生させる回路構成は、実施例で具体的に示したものに限
られず、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。
【0069】また、第5〜第11実施例の電圧制御発振
器において、差動増幅回路52で制御電圧Vcと比較さ
れる基準電位Vrefを外部回路から入力する構成とす
れば、バイアス回路51の抵抗R1,R2はひとつ削減
できる。また、抵抗R1,R2はポリシリコンや拡散抵
抗のほか、MOSトランジスタにより構成することも出
来る。
【0070】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である高速動
作用のマイクロコンピュータやDSPの内部クロック生
成用の回路としてPLL回路が設けられている例につい
て説明したがこの発明はそれに限定されるものでなく、
PLL回路を備えた種々の半導体集積回路に広く利用す
ることができる。
【0071】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。すなわち、本発明に従うと、制御電圧
が低い領域であっても補助電流が制御電流として流れる
ので、制御電圧が低い領域であっても電圧制御発振器の
発振動作が行われることとなる。従って、何らかの原因
でPLL回路に入力される基準クロック信号が途絶えた
場合でも、PLL回路から低い周波数の発振出力が供給
されるといったフェイルセイフ機能を備えたPLL回路
を構成できるという効果がある。
【0072】また、制御電圧が低い領域であっても所定
周波数の安定した発振動作が行われる構成なので、電源
立上り時などでも速やかに発振してPLL回路から発振
信号を供給することが出来る。しかも、補助電流を流す
構成を付加するだけなので、回路規模もさほど大きくな
らず、チップ製造コストを高騰させることがないという
効果がある。
【0073】また、差動型の電圧/電流変換回路を用い
て補助電流を制御電圧に関わらずほぼ一定の電流とする
ことで、制御電圧−発振周波数の特性曲線を曲線の形状
は同一のまま補助電流の分だけ縦軸に沿ってシフトさせ
ることができ、その分、電圧制御発振器の特性設定の自
由度が増す。従って、所望の制御電流範囲で所望の制御
感度を比較的容易に得ることができ、PLL回路の特性
設定の自由度も上がるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用して好適な電圧制御発振回路の第
1実施例を示す回路図である。
【図2】第1実施例の電圧制御発振回路の制御電圧−制
御電流の特性を示すグラフである。
【図3】第1実施例の電圧制御発振回路の制御電圧−発
振周波数の特性を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例のPLL回路を示すブロック図
である。
【図5】図4のPLL回路の動作の一例を説明する図で
ある。
【図6】第2の実施例の電圧制御発振回路を示す回路図
である。
【図7】第3の実施例の電圧制御発振回路を示す回路図
である。
【図8】第4の実施例の電圧制御発振回路を示す回路図
である。
【図9】差動型のV/I変換回路を用いた第5の実施例
の電圧制御発振回路を示す回路図である。
【図10】図9の電圧制御発振回路の制御電圧−制御電
流の特性を示すグラフである。
【図11】図9の電圧制御発振回路の制御電圧−発振周
波数の特性を示すグラフである。
【図12】第6の実施例の電圧制御発振回路を示す回路
図である。
【図13】第7の実施例の電圧制御発振回路を示す回路
図である。
【図14】第8の実施例の電圧制御発振回路を示す回路
図である。
【図15】第9の実施例の電圧制御発振回路を示す回路
図である。
【図16】第10の実施例の電圧制御発振回路を示す回
路図である。
【図17】第11の実施例の電圧制御発振回路を示す回
路図である。
【図18】従来の一般的な電圧制御発振回路の一例を示
す回路図である。
【図19】図18の電圧制御発振回路の制御電圧−制御
電流の特性を示すグラフである。
【図20】図18の電圧制御発振回路の制御電圧−発振
周波数の特性を示すグラフである。
【図21】従来のPLL回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図22】従来のPLL回路の動作の一例を説明する図
である。
【図23】従来の電圧制御発振回路の特性の設定自由度
について説明するグラフである。
【符号の説明】 1 PLL回路 2 電圧制御発振器 3 分周器 4 位相比較器 5 低域フィルタ 10 V/I変換回路 20 リング発振器 50 差動型のV/I変換回路 51 バイアス回路 52 差動増幅回路 53 出力回路 Q3 オフセット電流用MOSトランジスタ Q54 定電流MOSトランジスタ Q57 オフセット電流用MOSトランジスタ Vc 制御電圧 Ic 制御電流 Is オフセット電流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J043 AA25 LL02 5J106 AA04 CC03 CC21 CC38 CC52 EE04 GG01 HH01 JJ01 KK14 KK18 LL01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電圧に応じた周波数で発振動作する
    電圧制御発振器を有するPLL回路を備えた半導体集積
    回路において、 上記電圧制御発振器は、上記制御電圧をこの電圧値に応
    じた制御電流に変換する電圧電流変換回路と、該電圧電
    流変換回路により生成された制御電流に対応する動作電
    流が流されて該電流値に応じた周波数で発振する発振回
    路とを備え、上記電圧電流変換回路には、上記制御電圧
    をゲートに受ける入力MOSトランジスタと並列形態に
    設けられ、上記制御電圧に基づく制御電流に補助的に電
    流を付加する補助電流付加手段が設けられていることを
    特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 上記発振回路は、複数の論理ゲートが縦
    続接続され且つ最終段の出力が初段の入力に帰還されて
    なるリング発振器であり、上記動作電流は上記論理ゲー
    トに流される電流であることを特徴とする請求項1記載
    の半導体集積回路。
  3. 【請求項3】 上記論理ゲートには、上記制御電流がド
    レインに流れる上記電圧電流変換回路のMOSトランジ
    スタとカレントミラー接続された電流制御用のMOSト
    ランジスタが接続され、該MOSトランジスタにより上
    記制御電流に対応した動作電流が上記論理ゲートに流れ
    るように構成されていることを特徴とする請求項2記載
    の半導体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記電圧電流変換回路は、制御電圧をゲ
    ートに受ける入力MOSトランジスタと、該入力MOS
    トランジスタと直列接続された負荷MOSトランジスタ
    とを有し、該負荷MOSトランジスタを流れるドレイン
    電流を上記制御電流とするとともに、 上記補助電流付加手段は、上記負荷MOSトランジスタ
    のドレイン端子側に上記入力MOSトランジスタと並列
    に接続されたMOSトランジスタであることを特徴とす
    る請求項1〜3の何れかに記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 上記負荷MOSトランジスタと入力MO
    Sトランジスタとを通る電流パス上、および、上記負荷
    MOSトランジスタと補助電流負荷用の上記MOSトラ
    ンジスタとを通る電流パス上に、ゲートに入力される信
    号に応じて上記電流パスに流れる電流を遮断する電流遮
    断用のMOSトランジスタが設けられていることを特徴
    とする請求項4記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 上記電圧電流変換回路は、制御電圧と基
    準電位とをそれぞれゲートに受ける一対の差動入力MO
    Sトランジスタと、これら一対の差動入力MOSトラン
    ジスタの共通ソースに接続された定電流MOSトランジ
    スタと、上記一対の差動入力MOSトランジスタのうち
    少なくとも一方の差動入力MOSトランジスタのドレイ
    ン側に接続されゲートとドレインを結合された負荷MO
    Sトランジスタとを有し、この負荷MOSトランジスタ
    を流れるドレイン電流が制御電流とされるとともに、 上記補助電流付加手段は、上記負荷MOSトランジスタ
    のドレイン端子に接続されるとともに、上記定電流MO
    Sトランジスタのゲート電圧に対応した電圧がゲートに
    印加されたMOSトランジスタであることを特徴とする
    請求項1〜3の何れかに記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 抵抗分割回路と該抵抗分割回路に直列接
    続されゲートとドレインが結合されたバイアス電流用M
    OSトランジスタとからなり上記基準電位と上記定電流
    MOSトランジスタのゲート電圧を生成するバイアス回
    路を備え、 該バイアス回路の電流パス上にゲートに入力される信号
    に応じて該電流パスに流れる電流を遮断する電流遮断用
    のMOSトランジスタが設けられていることを特徴とす
    る請求項6記載の半導体集積回路。
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