WO2000051878A1

WO2000051878A1 - Vehicule electrique

Info

Publication number: WO2000051878A1
Application number: PCT/JP2000/001151
Authority: WO
Inventors: Masao Ono; Sigemi Kikuchi
Original assignee: Tokyo R & D Co., Ltd.
Priority date: 1999-03-01
Filing date: 2000-02-28
Publication date: 2000-09-08
Also published as: CN1342123A; US6624610B1; EP1215111A1; TW533150B; JP2000253591A; EP1215111A4

Description

曰月糸田

電気自動車技術分野

本発明は、電池交換が容易にできる電気自動車に関する。背景技術

電気自動車は、周知のように、搭載する電池によりモータの駆動がなされる。電池は電気自動車の走行に比例してその容量が減少して行くので、充電する必要がある。電気自動車に電池を搭載したまま充電が行える場合もある力電池を取外して充電を行わなければならない場合が多々ある。

従来において、電池を複数設けてこれらをュニット化し、その電池ュニットを車体から取外して電源のある場所まで移動させ、そこで充電器により充電することが行われている。

充電器は、一般に電源側に設置されていて、電池ュニッ卜とは別に設けられている。そして、電池ュニッ卜を充電する場所が常時同じであれば問題ないが、別の場所であれば、その度に充電器を用意しなければならない。とりわけ、高層住宅の居住者や、駐車場と充電場所が離れているような者にとつて、電池ュニットを運搬して充電する場合、容易に充電できることが望まれる。

そこで、本発明は、電池を車載状態で充電する場合は勿論、車両から取外して充電する場合も容易に充電可能な電気自動車を提案するものである。更に本発明は、電池を取外して充電する場合に便宜ないくつかの実施態様を提案するものである。発明の開示

本願第 1請求項に記載した発明は、電池を搭載した電気自動車において、電池と充電器を一体化し、前記一体化した電池と充電器を、車体に着脱可能に設けた電気自動車である。

電池と充電器が一体化されているので、電池を充電する際、充電器を別途用意することなく、電池の充電がなされるので便宜である。電池を車体に取付けたまま充電する場合は勿論、電池を車体から取外した場合も、電池に充電器が付属されているので、充電が容易になされ得る。

本願第 2請求項に記載した発明は、請求項 1の発明において、前記電池と充電器に更に残存容量計を一体化し、前記一体化した電池と充電器並びに残存容量計を、車体に着脱可能に設けた電気自動車である。

残存容量計は電池の残りの電気容量を計測するものであるため、電池に一体化されていると、電気配線が可及的に短くなる等の配置及び装置の省力化がなされ得る。また、充電器も一体化されているので、請求項 1 と同様の効果を奏する。

本願第 3請求項に記載した発明は、請求項 1の発明において、電池を保護する電池監視用の C P Uと充電器制御用の C P Uを兼用した電気自動車である。

このように構成すると、双方の C P Uを単一化できて、省力化とコスト低減がなされ得る。

本願第 4請求項に記載した発明は、請求項 3の発明において、前記残存容量計からの信号線と車体に設けた信号線とを、コネクタ一を介して接続し、前記残存容量計の表示部をスピードメータ表示部の近傍に設けた電気自動車である。

このように構成すると、走行中でも電池の残存容量を容易に確認することができて、電池切れ前に対処できるので、走行中に電池切れを生じるといつた危険な事態を可及的に回避することができる。

本願第 5請求項に記載した発明は、請求項 4の発明において、前記信号線コネクターと電力コネクターとを一体化し、前記電力コネクターの接続により前記信号線コネクターの接続がもたらされる電気自動車である- このように構成すると、双方のコネクターを別クに接続することなく一度に接続できるので、接続の手間及ひ'時間が少なくなって便宜である。

本願第 6請求項に記載した発明は、請求項 1の発明において、充電器を間にして電池が左右に配置されている電気自動車である。

このように充電器を電池の間に配置すると、当該充電器で隣接する各電池の充電を行えるので便宜である。また、比較的重量のある電池を左右に配するので、重量バランス上も好ましい。

本願第 7請求項に記載した発明は、電池ュニットを車体に着脱可能に取付ける電気自動車において、前記電池ュニットは、車体に配されている構造材に対し回転可能に設けられている電気自動車である。

電池ュニットが構造材に対して回転可能に設けられていると、着脱時における電池ュニッ卜の姿勢を、適宜の回転角度にすることができるので、該電池ュニットの取外し及び取付けが容易化され得る。

本願第 8請求項に記載した発明は、請求項 7の発明において、前記電池ュニヅ卜の上部にカバーが配置され、この上部カバーはスクーターのステップを構成する電気自動車である。

このように、電池ュニッ卜の上部カバーがスクーターのステップを構成するので、カバーとステップが兼用できて、部材の省力化がなされ得る。また、部材を少なくできるので、車両の軽量化も図れ得る。

本願第 9請求項に記載した発明は、請求項 7の発明において、前記構造材に電池固定部材を回転可能に設け、この電池固定部材に前記電池ュニットを取付けることにより、該電池ュニッ卜が前記構造材に対し回転可能に設けられている電気自動車である。

電池固定部材を構造材に対して回転可能に設けると、電池ュニットには構造材に対する回転機構を設けなくてもよくなるので、電池ュニッ卜の構造を簡易化することができ、これにより車両から取外すことを予定している電池ュニッ卜の軽量化が図られて、運搬や取回しの容易化がなされ得る。また、電池ュ二 ''ノ卜は、電池固定部村に取付けることにより回転可能となるので、前述したように着脱時における電池ュニッ卜の姿勢を、適宜の回転角度にすることができて、該電池ュニソ卜の取外し及び取付けが容易化され得る。本願第 1 0請求項に記載した発明は、請求項 8の発明において、前記電池固定部材は前記電池ュニッ卜の底部カバーを構成する電気自動車である。電池固定部材が電池ュニ 'ソトの底部カバ一を構成するので、例えば夕ィャが跳ね上げる泥や水等から電池ュニ 'ソ卜が保護され、外部要因による電池の毀損等が回避されて、電池の劣化や寿命低減が阻止され得る。

本願第 1 1請求項に記載した発明は、請求項 7の発明において、前記構造材は車体の中心線近傍に配置され、この構造材に対し回転可能に設けられる前記電池ュニットは、車体の左右いずれの側からも着脱可能に設けられているとともに、当該電池ュニッ卜の回転中心の地面からの高さよりも、該電池ユニットの該回転中心と端部との距離が大きく設けられている電気自動車である。

電池ュニットが車体の左右いずれの側からも着脱可能に設けられているので、狭い場所での着脱が左右どちらかを選んで行うことができて便宜である。また、当該電池ユニットの回転中心の地面からの高さよりも、該電池ュ二ッ卜の該回転中心と端部との距離が大きく設けられているので、電池ュニットを左右どちらの方向に回転させても、該電池ュニッ卜の端部が地面に接することとなり、電池ュニットの着脱が容易化され得る。

本願第 1 2請求項に記載した発明は、請求項 7又は 1 1の発明において、前記電池ュニッ卜の端部には車輪が設けられている電気自動車である。電池ュニットの端部に車輪が設けられていると、電池ュニットを運搬する場合に便宜である。とりわけ、電池ュニットを回転させてその端部が地面に接する前述の場合においては、爾後、ュニ 'ソト端部の車輪が地面にスムーズに接することができるので、電池ュニ 'ソ卜の搬送が一層容易に行われ得る。本願第 1 3請求項に記載した発明は、請求項 1 2の発明において、前記車輪は出没可能に設けられている電気自動車である。

車輪を出;'殳可能に設けているので、電池ュニ 'ソトを車体に取付ける場合は車輪を埋;'殳させれば邪魔にならずにすみ、また、充電を行う際には電池ュニットを車体から取外し、車輪を突出させれば、前述のように搬送の容易化に供することができる。

本願第 1 4請求項に記載した発明は、請求項 7の発明において、前記電池ュニッ卜には、引き出し可能なハンドルが設けられている電気自動車である _c 引き出し可能なハンドルが設けられていると、電池ュニ 'ソトを車体から取外すときにはハンドルを引き出せば搬送に便宜となり、また、電池ュニ 'ソトを車体に取付ける際はハンドルを収納すれば邪魔にならずにすむ。

本願第 1 5請求項に記載した発明は、請求項 1 4の発明において、前記ハンドルは、前記電池ュニッ卜の左右から引き出し可能に設けられている電気自動車である。

電池ュニッ卜の左右いずれかの取出しに応じて、ハンドルを適宜左右どちらかから引き出すことにより、前述のように電池ュニ 'ソ卜の搬送が便宜となる。

本願第 1 6請求項に記載した発明は、請求項 1 4の発明において、前記電池ュニットには、前記ハンドルの出し入れにより係脱動作する、車体に対するロック機構が設けられている電気自動車である。

電池ュニットに、車体に対する口 'ソク機構が設けられているので、走行時に電池ュニ 'ソトを車体に固定することができ、取外し可能な電池ュニ 'ソトの不慮の離脱を阻止し得る。また、ロック機構の係脱はハンドルの出し入れにより動作するので、該ロック機構の操作が簡易化されて便宜となる。

本願第 1 7請求項に記載した発明は、請求項 8の発明において、前記上部カバーの開閉により、前記電池ュニソトとの間における電力及び信号線の接続 · 非接続がもたらされる電気自動車である。

このように構成すると、別途に電力及び信号線の接続 ·非接続を行わなくても、上部カバーの開閉によりこれらの接続 ·非接続が一度にできるので、接続に係わる手間及び時間が少なくなって便宜である。図面の簡単な説明

【図 1】

本発明に係る電気自動車の具体例に係り、電気スクーターの側面図である【図 2】

図 1における電池ュニッ卜の部分を示す拡大図である。

【図 3】

スクーターの平面図である。【図 4】

図 3における電池ュニゾ卜の部分を示す拡大図である。

【図 5】

図 2の A— Α断面図である。

【図 6 】

図 5における電池ュニッ卜を半時計方向に回転させた状態を示す図である。

【図 7】

図 5における電池ュニットを時計方向に回転させた状態を示す図である。

【図 8 】

( 1 ) は、図 5における電池ュニ ' 'ノ卜を時計方向に回転させるとともに、電池固定部材から取外す状態を示す図、（ 2 ) は、（ 1 ) の D— D断面図である。

【図 9】

図 5における電池ュニソトを時計方向に回転させるとともに、電池固定部材から取外した状態を示す図である。

【図 1 0】

図 2の B— B線における平面図である _c

【図 1 1】

図 5における車輪周りを拡大して示す図である。

【図 1 2】

図 2の C一 C線における平面図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明の具体例を図面に基づいて説明する。

図 1は本発明に ί系る電気自動車をスクーターに適用した例を示す側面図、図 2は前図における電池ュニッ卜の部分を示す拡大図、図 3はスクーターの平面図、図 4は前図における電池ユニットの部分を示す拡大図である。

これらの図において、本例のスクーター 1は、搭載する電池によりモータを駆動して走行する電気自動車であり、車体 2の前後に配される車輪 3， 3 . ハンドル 4、スピ一ドメ一夕表示部等の表示部 5、サドル 6等の基本的な配置構成はェンジン駆動によるスクーターと同じである。

本例のスクーター 1においては、車体 2の前後方向に配されている構造材 7を跨ぐように、後に詳述する電池ュニット 1 1が着脱可能に配置されており、この電池ュニット 1 1 を上方よりカバー（上部カバー 8 ) で覆っている ₍ 尚、上部カバー 8は車体 2に回動可能に取付けられており、電池ュニット 1 1 を覆うと、この上部カバ一 8はスクーター 1のステップを構成する。このように、電池ュニット 1 1の上部カバー 8がスクーターのステップを兼用する場合は、部材の省力化がなされ得る。また、部材を少なくできるので、車両の軽量化を図ることができる。

更に、本例のスクーター 1 においては、電池 1 2 と充電器 1 3を一体化し、前記一体化した電池 1 2 と充電器 1 3を、車体 2に着脱可能に設けている。電池 1 2 と充電器 1 3を一体化した場合は、電池 1 2を充電する際、充電器を別途用意することなく、電池の充電がなされるので便宜である。電池 1 2を車体 2に取付けたまま充電する場合は勿論、電池 1 2を車体 2からから取外した場合も、電池 1 2に充電器 1 3が付属されているので、充電を容易に行うことができる。

尚、この例では、電池 1 2のほカこれに充電器 1 3を一体化したものを電池ュニ 'ソ卜 1 1 としている力電池ュニットは、少なくとも電池の集合体であればよい。

また、本例のよう：ニ、電池 1 2 と充電器 1 3に更に残存容量計 1 4を一体化し、この一体化した電池 1 2 と充電器 1 3並びに残存容量計 1 4を、車体 2に着脱可能に設けることもできる。

残存容量計 1 4は電池 1 2の残りの電気容量を計測するものであるため、電池 1 2に一体化されていると、電気配線が可及的に短くなる等の配置及び装置の省力化を行うことができる。

ところで、この種の電池ユニットには、電池を保護する電池監視用の C P Uと充電器制御用の C P Uを別々に設けている。この例では、電池を保護する電池監視用の C P Uと充電器制御用の C P Uを一つの C P U 1 5で兼用している。

このように構成すると、双方の C P Uを一つの C P U 1 5で単一化できて、省力化とコスト低減を行うことができる。尚、符号 1 6は、電池ュニット 1 1に設置したコントローラである。

図 1ないし図 4において、残存容量計 1 4からの信号線と車体 2に設けた信号線とを、コネクタ一 1 7， 1 8 a , 1 8 bを介して接続し、前記残存容量計 1 4の表示部をスピードメータ表示部（表示部 5 ) の近傍にも設けている。

このように構成すると、走行中でも電池 1 2の残存容量を容易に確認することができて、電池切れ前に対処できるので、走行中に電池切れを生じるといった危険な事態を可及的に回避することができる。

また、この例では、電池ュニ 'ソト 1 1の前記信号線のコネクタ一 1 8 aと電力コネクタ一 1 8 bとを一体化し、電力コネクター 1 8 bの接続により信号線コネクタ一 1 8 aの接続がもたらされるようにしている。同様に、上部カバー 8に設けたコネクター 1 7も、信号線のコネクターと電力コネクタ一とを一体化し、電力コネクターの接続により信号線コネクターの接続がもたらされる。

このように構成すると、双方のコネク夕一を別クに接続することなく一度に接続できるので、接続の手間及び時間が Φ、なくなって便宜である。

前記上部カバ一 8 と車体 2には、口 'ソクキ一8 a , 2 aを設けている。この口 .ソクキ一 8 a， 2 aにより、上部カバー 8で電池ュニ ' 'ノト 1 1を ISつた際、両者の接合とりわけ前述したコネク夕一の接合が確実に行われる。尚、図 3及び図 4に示すように、この電池ュニット 1 1においては充電器 1 3を間にして電池 1 2 , 1 2が進行方向の左右に配置されている。このように充電器 1 3を電池 1 2 , 1 2の間に配置すると、当該充電器で隣接する各電池の充電を行えるので便宜である。また、本例のスクーター 1において比較的重量のある電池 1 2を進行方向の左右に配するので、重量バランス上も好ましい。

図 5ないし図 7において、電池ユニット 1 1は、車体 2に配されている構造材 7に対し回転可能に設けられている。このように、電池ュニット 1 1が構造材 7に対して回転可能に設けられていると、着脱時における電池ュニット 1 1の姿勢を、適宜の回転角度にすることができる。従って、図 8及び図 9に示すように、電池ュニッ卜 1 1の取外し及び取付けを容易に行うことができる。

本例の電池ュニット 1 1は、前述したように、その上部にカバー（上部力バー 8 ) が配置されており、この上部カバー 8はスクーターのステップを構成している。更に、前記構造材 7に電池固定部材 1 9を回転可能に設け、この電池固定部材 1 9に電池ュニット 1 1 を取付けることにより、該電池ュニット 1 1が構造材 7に対し回転可能に設けられている。尚、符号 2 0は、構造材 7に回転可能に支持される回転部材である。この回転部材 2 0に電池固定部材 1 9が取付けられており、その結果、電池固定部材 1 9が構造材 7に対して回転可能に設けられる。

このように、電池固定部材 1 9を構造材 7に対して回転可能に設けると、電池ュニット 1 1 には構造材 7に対する回転機構を設けなくてもよくなるので、電池ュニット 1 1の構造を簡易化することができ、これにより車両から取外すことを予定している電池ュ二 ''ノト 1 1の軽量化が図られて、運搬や取回しを容易に行うことができる。また、電池ュニット 1 1は、電池固定部材 1 9に取付けることにより回転可能となるので、前述したように着脱時における電池ュニット 1 1の姿勢を、適宜の回転角度にすることができて、該電池ュニ 'ゾ卜の取外し及び取付けが容易化され得る。

また、電池固定部材 1 9は電池ュニソト 1 1の底部カバ一を構成することになる。従って、例えばタイヤが跳ね上げる泥や水等から電池ュニット 1 1 が保護され、外部要因による電池 1 2の毀損等が回避されて、電池 1 2の劣化や寿命低減を阻止することができる。

図 5に示すように、電池固定部材 1 9が構造材 7に設けられており、そして、この電池固定部材 1 9に電池ュニット 1 1が設けられるので、電池ュニット 1 1の中央部分が大きく窪み部 1 1 aが形成されていて、この窪み部 1 1 aの箇所に薄型の充電器 1 3を配置し、この両側に、前述したように電池 1 2 , 1 2を配置している。

前記構造材 7は車体 2の中心線近傍に配置され、この構造材 7に対し回転可能に設けられる電池ユニット 1 1は、車体 2の左右いずれの側からも着脱可能に設けられている（図 6及び図 7参照）。電池ュニット 1 1が車体 2の左右いずれの側からも着脱可能に設けられていると、狭い場所での着脱が左右どちらかを選んで行うことができるので、きわめて便宜である。

更に、電池ュニット 1 1は、当該電池ュニッ卜の回転中心の地面からの高さよりも、該電池ュニットの該回転中心と端部との距離 dが大きく設けられている。従って、電池ュニット 1 1 を左右どちらの方向に回転させても、 d > hのため、該電池ュニットの端部が地面に接することとなり、電池ュニット 1 1の着脱を容易に行うことができる。

本例では、電池ュニ 'ソト 1 1の端部には車輪 2 1が設けられている。このように、電池ュニット 1 1の端部に車輪 2 1が設けられていると、電池ュニット 1 1を運搬する場合に便宜である。とりわけ、電池ュニ 'ソト 1 1 を回転させてその端部が地面に接する前述の場合においては、爾後、ュニット端部の車輪 2 1が地面にスムーズに接することができるので、電池ユニット 1 1 の搬送を一層容易に行うことができる。

また、前記車輪 2 1は出没可能に設けられている。車輪 2 1の出没機構の詳細は後述する。このように車輪 2 1 を出没可能に設けていると、電池ュニット 1 1 を車体 2に取付ける場合は車輪 2 1 を埋没させれば邪魔にならずにすみ、また、充電を行う際には電池ュ二 ''ノト 1 1 を車体 2から取外し、車輪 2 1 を突出させれば、前述のように搬送を容易に行うことができる。本例において、電池ュニ 'ソト 1 1には、引き出し可能なハンドル 2 2が設けられている。このように引き出し可能なハンドル 2 2が設けられていると, 電池ュニッ卜 1 1 を車体 2から取外すときに：まハンドル 2 2を引き出せば搬送に便宜となり、また、電池ュニ 'ソト 1 1 を車体 2に取付ける際はハンドル 2 2を収納すれば邪魔にならずにすむ。

また、前記ハンドル 2 2は、電池ュニット 1 1 の左右から引き出し可能に設けられている。このように電池ュニット 1 1の左右いずれかの取出しに応じて、ノヽンドル 2 2を適宜左右どちらかから引き出すことにより、前述のように電池ュニッ卜 1 1の搬送が便宜となる。尚、符号 2 3は、充電の際に用いる A Cプラグである。

更に、前記電池ュニット 1 1には、ハンドル 2 2の出し入れによって車体 2に対し係脱動作する口ック機構が設けられている。この口ック機構の詳細は後述する。

このように、電池ュニット 1 1に、車体 2に対する口ック機構が設けられていると、走行時に電池ュニッ卜 1 1 を車体 2に固定することができ、取外し可能な電池ュニット 1 1の不慮の離脱を阻止することができる。また、口ック機構の係脱はハンドル 2 2の出し入れにより動作するので、該ロック機構の操作が簡易化されて便宜となる。

尚、図 1及び図 5に詳細に示されるように、上部カバー 8は、車両 2に対し進行方向に回動開閉するものであり、更にその両端部には、左右方向に回動開閉する蓋部 8 bを備えている。この蓋部 8 bは、電池ュニット 1 1の前記車輪 2 1に対応する部位に設けられており、その端緣は電池固定部材 1 9 の端縁と係脱する。

次に、電池ュニッ卜 1 1に設けられている前記口ック機構と、車輪 2 1の出没機構について説明する。

図 1 ◦は図 2の B— B線における平面図、図 1 1は図 5における車輪周りを拡大して示す図であり、これらの図において、電池ュニット 1 1は、 4つの口 'ソクピン 3 1 , 3 1によって車体 2に固定される。各ロックピン 3 1は、図示を省略したコィルばねにより常時、電池ュニット側に弾性付勢されている。

電池ュニット 1 1の前記ハンドル 2 2には、口 'ソクピン 3 1 を先端のテーパ部 3 2 aで車体 2の方向に押圧するリンク部材 3 2が設けられている。このリンク部材 3 2の先端には、鉤状部材 3 2 bが枢着され、この鉤状部材 3 2 b力ハンドル 2 2の把手 2 2 aに連係する平面視コ字形の部材 2 2 bの端部と係脱するように設けられている。また、リンク部材 3 2の基部は、回動可能な支持部材 3 3の先端に枢着されている。そして、支持部材 3 3はばね 3 4により図 1 0の時計方向に回動付勢されている。

従って、リンク部材 3 2は、ハンドル 2 2の把手 2 2 aの初期位置 Xにおいては支持部材 3 3の方向に引っ張られているので、そのテーパ部 3 2 aでロックピン 3 1を車体 2の側に押圧しており、ロヅクピン 3 1はコイルばね (図示を省略）に抗して突出する。口 'ソクピン 3 1の先端部は車体 2のピン受け 2 bと係合し、電池ュニット 1 1は車体 2に係止される。

更に、ハンドル 2 2の把手 2 2 aは、ハンドル 2 2を引き出す前の状態において、前記初期位置 Xのほかに第 1移動位置 Y及び第 2移動位置 Zにスラィド可能に設けられている。

また、把手 2 2 aが第 2移動位置 Zにスラィドした際、前記平面視コ字形の部材 2 2 bの端部が位置する箇所の近傍には、テ一パ状部材 3 δが設けられている。

把手 2 2 aが把持されて、前記初期位置 Xから第 1移動位置 Yヘスライドすると、把手 2 2 aに連係する平面視コ字形の部材 2 2 bもスライドし、この部材 2 2 bに係合する鉤状部材 3 2 bが引っ張られて、同時に前記リンク部材 3 2がばね 3 4に抗してスライドし、リンク部材 3 2のテーパ部 3 2 a によるロックピン 3 1の押圧が解除されるので、ロックピン 3 1はコイルばね（図示を省略）に付勢されて電池ユニット 1 1に埋没し、車体 2のピン受け 2 bとの係合が解除され、電池ュニット 1 1は車体 2に対しフリ一の状態に、すなわち、電池ユニット 1 1は車体 2に対し回転可能な状態になる。更に把手 2 2 aが把持されて、第 1移動位置 Yから第 2移動位置 Zヘスラィドすると、把手 2 2 aに連係する平面視コ字形の部材 2 2 bもスライドし、この部材 2 2 bに係合する鉤状部材 3 2 bも前記同様に引っ張られる。この把手 2 2 aの第 2移動位置 Zは該把手のスラィド最終位置なので、これ以後の把手の引き出しは、電池ュニット 1 1からのハンドル 2 2の引き出しとなる。ハンドル 2 2を引き出して電池ュ二 ':ノト 1 1 を回動させれば、前述したように電池ュニット 1 1 の端部が地面に接することとなる。

また、把手 2 2 aの前記第 2移動位置 Zにおいては、鉤状部材 3 2 bが前記テ一パ状部材 3 5に当接することとなり、そして、この当接に規制されて鈎状部材 3 2 bが回動し、該鉤状部材 3 2 bは前記平面視コ字形の部材 2 2 bの端部から離脱する。この鈎状部材 3 2 aが部材 2 2 bの端部から離脱すると、支持部材 3 3の方向に引っ張られているリンク部材 3 2は、元の位置に復帰し、再びそのテー部 3 2 aで口 'ソクピン： 3 1 を車体 2の側に押圧して、ロヅクピン 3 1はコイルばね（図示を省略）に抗して突出する。

尚、上述した状態で口ックピン 3 1が突出していると、電池ュニット 1 1 を車体 2に収納する際、車体 2の案内溝 2 cに設けたピン保持機構 2 4 (図 7参照）に保持されることとなり、電池ュニット 1 1の車体収納時の水平姿勢維持を容易に行うことができる。

また、図 8の（ 2 ) に示すように、電池ュニット 1 1が回動してその端部が地面に接する際、該電池ュニ 'ノ卜の姿勢を維持する維持装置 2 5が設けられている。

図 1 1において、車輪 2 1の出没機構は、次のように構成されている。先端に車輪 2 1 を設けた筒状の部材 3 6力これよりも一回り大きい筒状の保持部材 3 7に出没可能に設けられている。筒状の部材 3 6にはコイルばね 3 6 aが内装されており、該部材 3 6及び車輪 2 1を常時、突出付勢している _c 前記筒状の部材 3 6及び保持部材 3 7には同一箇所に切欠きが形成されており、また、この切欠きの近傍には、その先端が前記切欠きに係脱するリンク機構 3 8が設けられている。更に、前記リンク機構 3 8は、スライド可能に設けられている連係部材 3 9の一端部と係合している。また、連係部材 3 9は、その他端が前記鉤状部材 3 2 aと係合するように設けられている。従って、リンク機構 3 8の先端が前記筒状の部材 3 6 ¾ひ '保持部材 3 7の切欠きと係合して、車輪 2 1 を非突出状態にしているときに、前記把手 2 2 aを把持して前記第 2移動位置 Zにもたらすと、鉤状部材 3 2 bが前記連係部材 3 9に当接してこれをスライドさせることとなり、そして、このスライドによりリンク機構 3 8が回動し、該リンク機構 3 8の先端が前記切欠きから外れ、これにより規制が解除されて、車輪 2 1はコィルばね 3 6 aの弾性付勢力により突出する。

尚、図 1 2は、図 2の C一 C線における平面図であり、ハンドル 2 2 と電池ュニット 1 1間の口ック機構を示している。この口ック機構は、基本的には前述した電池ュニット 1 1 と車両 2 とのロック機構と同じ構成を備えている。従って、共通の構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。

上述した具体例は本発明の一例であり、これに限られないことは勿論であり、適宜の態様を採ることができるものである。産業上の利用可能性

本発明は、電池を搭載した電気自動車において、電池と充電器を一体化し、前記一体化した電池と充電器を、車体に着脱可能に設けた電気自動車であり、二輪、四輪の各種の電気自動車に好適である。

Claims

請求の範囲

1 . 電池を搭載した電気自動車において、電池と充電器を一体化し、前記一体化した電池と充電器を、車体に着脱可能に設けたことを特徴とする電気自動車。

2 . 前記電池と充電器に更に残存容量計を一体化し、前記一体化した電池と充電器並びに残存容量計を、車体に着脱可能に設けたことを特徴とする請求項 1記載の電気自動車。

3 . 電池を保護する電池監視用の C P Uと充電器制御用の C P Uを兼用したことを特徴とする請求項 1記載の電気自動車。

4 . 前記残存容量計からの信号線と車体に設けた信号線とを、コネクタ一を介して接続し、前記残存容量計の表示部をスピ一ドメ一夕表示部の近傍に設けたことを特徴とする請求項 3記載の電気自動車。

5 . 前記信号線コネクターと電力コネクターとを一体化し、前記電力コネクターの接続により前記信号線コネクターの接続がもたらされることを特徴とする請求項 4記載の電気自動車。

6 . 充電器を間にして電池が左右に配置されていることを特徴とする請求項 1記載の電気自動車。

7 . 電池ユニットを車体に着脱可能に取付ける電気自動車において、前記電池ュニットは、車体に配されている構造材に対し回転可能に設けられていることを特徴とする電気自動車。

8 . 前記電池ユニットの上部にカバーが配置され、この上部カバーはスクーターのステップを構成するものであることを特徴とする請求項 7記載の電気自動車。

9 . 前記構造材に電池固定部材を回転可能に設け、この電池固定部材に前記電池ュニソトを取付けることにより、該電池ュニ 'ン' 卜が前記構造材に対し回転可能に設けられていることを特徴とする請求項 7記載の電気自動車。

1 0 . 前記電池固定部材は前記電池ュニッ卜の底部カバーを構成するものであることを特徴とする請求項 8記載の電気自動車。

1 1 . · 前記構造材は車体の中心線近傍に配置され、この構造材に対し回転可能に設けられる前記電池ュニットは、車体の左右いずれの側からも着脱可能に設けられているとともに、当該電池ュ二 ''ノ卜の回転中心の地面からの高さよりも、該電池ュニットの該回転中心と端部との距離が大きく設けられていることを特徴とする請求項 7記載の電気自動車。

1 2 . 前記電池ュニッ卜の端部には車輪が設けられていることを特徴とする請求項 7又は 1 1記載の電気自動車。

1 3 . 前記車輪は出没可能に設けられていることを特徴とする請求項 1 2記載の電気自動車。

1 . 前記電池ュニッ卜には、引き出し可能なハンドルが設けられていることを特徴とする請求項 7記載の電気自動車。

1 5 . 前記ハンドルは、前記電池ュニッ卜の左右から引き出し可能に設けられていることを特徴とする請求項 1 4記載の電気自動車。

1 6 . 前記電池ユニットには、前記ハンドルの出し入れにより係脱動作する、車体に対する口ック機構が設けられていることを特徴とする請求項 1 4記載の電気自動車。

1 7 . 前記上部カバーの開閉により、前記電池ュニッ卜との間における電力及び信号線の接続 ·非接続がもたらされることを特徴とする請求項 8記載の電気自動車。

補正書の請求の範囲

[2000年 7月 7日（07. 07. 00) 国際事務局受理：出願当

初の請求の範囲 1， 3， 7， 9， 11， 12及び 14は補正された；

出願当初の請求の範囲 2— 6, 8, 10， 13及び 15— 17は取り

下げられた；他の請求の範囲は変更なし。（2頁)]

1. (補正後）電池を搭載した電気自動車において、

充電器、コントローラ、コネクター、 C PU及び残存容量計を差し挟むようにして、少なくとも一つ以上の電池で構成する電池部を左右同等に配置した電池ュニットを、一体化し、前記一体化した電池ュニットを車体に着脱可能に設けたことを特徴とする電気自動車。

2. (削除）

3. (補正後）前記 C P Uは、電池を保護する電池監視用の C PUと充電器制御用の C P Uを兼用したことを特徴とする請求項 1記載の電気自動車。

4. (削除） 5. (削除）

6. (削除）

7. (補正後）前記電池ユニットは、車体の下部に配置されている構造材に対し回転可能に設けられていることを特徴とする請求項 1記載の電気自動車-

8. (削除）

9. (補正後）前記構造材に前記電池ユニットの固定部材を回転可能に設け、この固定部材に前記電池ユニットを取付けることにより、該電池ュニットが前記構造材に対し回転可能に設けられていることを特徴とする請求項 7記載の電気自動車。

1 0. (削除）

補正された用紙（条約第 ₁₉条）

1 1 . (補正後）前記構造材は車体の中心線近傍に配置され、この構造材に対し回転可能に設けられる前記電池ュニットは、車体の左右いずれの側からも着脱可能に設けられているとともに、当該電池ュニットの回転中心の地面からの高さよりも、該電池ュニットの該回転中心と端部との距離が大きく設けられていることを特徴とする請求項 7又は 9記載の電気自動車。

1 2 . (補正後）前記電池ユニットの左右端部には、出没可能な車輪を設けたことを特徴とする請求項 7、 9又は 1 1記載の電気自動車。

1 3 . (削除）

1 4 . (補正後）前記電池ユニットの上部左右には引き出し可能なハンドルを設けるとともに、前記引き出し可能なハンドルの出し入れにより、車体に対し、前記電池ュニットが係脱動作する口ック機構を設けたことを特徴とする請求項 7、 9又は 1 1記載の電気自動車。

1 5 . (削除）

1 6 . (削除） 1 7 . (削除）

補正された用紙（条約第 19条）