JP4248941B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、バッテリで駆動するモータとエンジンとを有するハイブリッド車両に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関であるエンジンおよびモータを備えた2輪車や、3輪車、4輪車などのハイブリッド式の車両としては、ユーティリティスペースを確保するために、エンジンのシリンダを水平に近い向きに配置したものが知られている。このようなハイブリッド車両において、モータ用のバッテリは、ユーティティスペース内や、ユーティリティスペースの両脇の外装内に配置したり、エンジンよりも前方に配置したりしている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に開示されているハイブリッド式の車両は、エンジンよりも前側で、足載せ台の下側にバッテリを搭載すると共に、バッテリを冷却する空気通路や、冷却水通路を備える。バッテリとエンジンとは、空気通路内または冷却水通路内で並列または直接に配置される。なお、バッテリは、複数のセルを内包したパックを複数個直列あるいは並列に接続した構成を有する。また、エンジンおよびモータからなる動力ユニットは、リンク機構を介して車体フレームに上下方向に揺動自在に連結してある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−297570号公報(段落番号0023、0057から0061、第1図、第3図、第11図、第12図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種のハイブリッド式の車両は、重量物であるエンジンがバッテリの搭載位置よりも後側に位置するので、車体の重心位置は後側になっている。さらに、シートも車体の後寄りに設置してあるので、搭乗者がシートに着座するとますます後側に重心が移動する。車両の操舵特性を向上させる観点からは、車体の重心を前後方向の中心付近にし、搭乗者がシートに着座したときに荷重を前後に分散させることが望ましい。また、エンジンが後側にあると、その分だけユーティリティスペースが減少するという問題がある。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、その目的は荷重を分散しやすくして車両の操舵特性、利便性を向上させたハイブリッド車両を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、エンジン(例えば、実施形態のエンジン2)またはモータ(例えば、実施形態のモータ3)の少なくとも一方の出力を駆動輪(例えば、実施形態の後輪15R)に伝達すると共に、足載せ用のフロア(例えば、実施形態のステップフロア24)をシート(例えば、実施形態のシート20)よりも車体前方かつ下方に備えたハイブリッド車両(例えば、実施形態のハイブリッド車両1)において、前記モータに電力を供給するバッテリ(例えば、実施形態のバッテリユニット8)を前記フロアの下に配置すると共に、前記エンジンをその少なくとも一部が車体の前後方向において前記バッテリと重なる位置に配置したことを特徴とするハイブリッド車両とした。
【0007】
この発明に係るハイブリッド車両は、重量物であるバッテリとエンジンとを車体の前後方向において一部重なるように配置したので、エンジンの位置を車体の前側に移動させることができる。さらに、バッテリの位置をフロア下にしたので、ユーティリティスペースの付近に配置した場合に比べて車両の重心が低くなる。このようにバッテリとエンジンとを配置すると、車体の重心位置が前後方向の中心寄りに、かつ低い位置になるので、車体の重量バランスが向上する。このハイブリッド車両のシートに搭乗者が着座すると、搭乗者およびエンジンならびにバッテリの荷重が車体の前後方向に分散される。すなわち、シートに搭乗者が着座していない状態では車体の前側に荷重が集中するが、シートに搭乗者が着座した場合には、搭乗者の体重は車体の後側にかかることになるので、結果として車体の前後の荷重バランスを良好にすることができる。これに加えて、本発明に係るハイブリッド車両は、バッテリとエンジンとを前後方向において重なるように配置したので、車体の前後方向の長さを短くすることができ、車体のコンパクト化を図ることができる。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のハイブリッド車両において、前記バッテリは、車幅方向に少なくとも2つに分離して配置し、前記エンジンは、分離配置した前記バッテリの間に配置したことを特徴とする。
【0009】
この発明に係るハイブリッド車両は、バッテリを車幅方向に離して配置してある。重量物であるバッテリを左右に幅広に配置し、バッテリの重心の位置を車体幅方向の中心線付近にすることで車体の左右方向の重心バランスを向上させている。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のハイブリッド装置において、前記バッテリは、平面視で車幅方向の中心線(例えば、実施形態の中心線Lw)に向かって傾斜するハ字状に配置したことを特徴とする。
【0011】
この発明に係るハイブリッド車両は、バッテリを車幅方向の中心に向かって傾斜、つまり平面視でハ字状に配置したので、これにより形成される領域に、例えば幅狭形状を有するエンジンのシリンダヘッドなどを配置することによって、エンジンおよびバッテリの配置スペースを節約することができる。
【0012】
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のハイブリッド車両において、前記バッテリと、前記エンジンとを車体の前後方向において前記シートよりも前側に配置したことを特徴とする。
【0013】
この発明に係るハイブリッド車両は、シートに搭乗者が着座した場合に荷重が車体の後側に集中しないように、バッテリおよびエンジンをシートよりも前側に配置し、車両の前側と後側とに荷重を分散しやすくしている。また、エンジンの位置を前側にして、エンジンの位置を低くしている。このようなエンジンの位置と、フロア下に配置したバッテリの位置とにより車両の重心が低くなる。
【0014】
請求項5に係る発明は、請求項1に記載のハイブリッド車両において、前記バッテリと、前記エンジンとを車体の前後方向の中心線(例えば、実施形態の中心線Lm)よりも前側に配置したことを特徴とする。
【0015】
この発明に係るハイブリッド車両は、重量物であるバッテリおよびエンジンを車体の前後方向の中心線よりも前側に配置してあり、従来のようにエンジンやバッテリが後側にある場合に比べて、車体の重心位置を前側に設定している。
【0016】
請求項6に係る発明は、請求項5に記載のハイブリッド車両において、前記シートを前記中心線よりも後側に配置したことを特徴とする。
【0017】
この発明に係るハイブリッド車両は、シートを中心線よりも後側に配置して、搭乗者の重量を主に後側で受けるようにしてある。ここで、上述したように、車体の重心位置は前側に設定してある。したがって、車体の前側と後側とで荷重が分散される。なお、エンジンおよびバッテリを前側に配置する際に、これらの重量物の取り付け位置を低くすると、車両の重心位置が低くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1の側面図および図2の平面図に示すように、本実施形態におけるハイブリッド車両1は、内燃機関であるエンジン2と、発動機または充電機として機能するモータ3とを備えるスクータ型の2輪車である。このハイブリッド車両1の車体フレーム11は、前部フレーム12と後部フレーム14とを中間フレーム13で連結した構成を有する。また、エンジン2およびモータ3は、後に説明する無段階変速機4などと共に動力ユニット7を構成し、この動力ユニット7は中間フレーム13に固定してある。モータ3に給電したり、モータで発生させた電力を充電したりするバッテリ8aからなるバッテリユニット8は、車幅と直交する方向である車体の前後方向に動力ユニット7と一部重複するように中間フレーム13に固定してある。なお、本実施形態のバッテリユニット8が特許請求の範囲のバッテリに相当する。
【0019】
前部フレーム12には、前輪15Fと操向ハンドル16とを連結するフロントフォーク17を挿通すると共に、フロントカバー18を装着してある。
後部フレーム14は、略U字形状に屈曲した形状を有するパイプ13aとクロスメンバ13bからなり、ここにリアカバー19が装着されている。リアカバー19は、上部にシート20を、後部にはテールランプ21およびナンバープレート取付部22をそれぞれ装着されている。なお、シート20は、車体の前後方向の中心線Lmよりも後側に取り付けられている。
【0020】
中間フレーム13は、前部フレーム12との連結部分から下って、ハイブリッド車両1の底部付近で、図2に示すように2本に分岐すると共に、後側で後部フレーム14に連結する。分岐した2つのフレーム13a,13bには、バッテリユニット、および動力ユニット7が固定されている。また、図1に示す中間フレーム13の前側には、動力ユニット7の冷却などを行うラジエータ9と、これに一体に形成されるサーモレス電動ウォータポンプ(以下、ウォータポンプとする)とが取り付けられている。
【0021】
そして、中間フレーム13には、ラジエータ9、ウォータポンプ、バッテリユニット8、および動力ユニット7を覆うようにセンタカバー23が装着されている。センタカバー23は、車幅方向の中央部分が車両の前後方向に沿って上方に突出すると共に、その両脇が搭乗員の足載せ台であるステップフロア24を形成する。また、図2に示すように、センタカバー23の幅は、平面視で車体前側に向かって減少するような形状を有する。
【0022】
ここで、中間フレーム13に対する動力ユニット7およびバッテリユニット8の固定形態の一例について図3を参照して説明する。
図1のA−A線に沿う断面図である図3において、センタカバー23は、上部23aと底部23bとからなり、上部23aと底部23bとが形成する空間内に動力ユニット7およびバッテリユニット8を配置してある。動力ユニット7は、ブラケット91,91にて各フレーム13a,13bのそれぞれに固定してある。バッテリユニット8は、フレーム13a,13bの形状に合わせた湾曲部92a,92bを有する支持プレート92で支持するように固定してある。また、バッテリユニット8上側に相当するセンタカバー23が、ステップフロア24となる。
【0023】
図1および図2に示すバッテリユニット8は、円柱形状のバッテリ8aをその長軸が一致するように平行に束ね、バッテリ8aどうしを接着剤などで固着すると共に、不図示の導電板で各バッテリ8aを直列に接続した構成を有する。なお、バッテリユニット8は複数の円筒形状のバッテリ8aを樹脂部材などで結束したシュリンクパックで構成されても良い。バッテリユニット8は、細長形状を有し、その短辺はバッテリ8aの長軸の長さに略等しく、長辺および高さは、束ねたバッテリ8aの本数により定まる。
【0024】
本実施形態において、バッテリユニット8は、図2に示す平面視でハイブリッド車両1の幅方向の中心線Lwに対して略左右対称に1つずつ搭載してある。各バッテリユニット8は、ハイブリッド車両1の前方に向かってハ字状、すなわち前輪15F側の一端部81が互いに近接するような傾斜角を有する。傾斜配置することで後輪(駆動輪)15R側の他端部82間の距離は大きくなるが、この他端部82が形成するスペースがエンジン2を配置する配置スペースとなる。例えば、この配置スペースにはエンジン2のシリンダヘッド30が配置される。このため、図2の平面視では、傾斜配置したバッテリユニット8がエンジン2を左右に挟み込む配置となり、図1に示すような側面視では、ハイブリッド車両1の前後方向においてバッテリユニット8と動力ユニット7とが一部重なる配置になっている。
【0025】
図1に示すラジエータ9は、フロントフェンダの後側に位置し、図示しない冷却水路により冷却水を循環させて動力ユニット7のエンジン2を冷却する。ラジエータ9はウォータポンプを一体的に備え、その冷却面が走行風に対して略垂直になるように配置されている。このようにラジエータ9とを一体的に形成することで、部品点数の削減が可能になると共に、取り付け性も向上させることができる。また、ラジエータ9の冷却に供された走行風は、図3に例示したセンタカバー23内のバッテリユニット8の外表面を通流し、この走行風によりバッテリユニット8が冷却されることになる。本実施形態のバッテリユニット8は、左右に2つ分割して配置しているので、走行風との接触面積が大きくとれ、冷却効率が高い。
【0026】
図4に詳細に示すように、動力ユニット7は、短気筒のエンジン2を有し、クランク軸6の一端にはモータ3を備える。また、クランク軸6は、ギヤ38により遠心式クラッチ41に連結しており、遠心式クラッチ41と同軸上に配置したコーン型の無段変速機4は、減速ギヤ列5を介して図1に示す駆動輪(後輪)15Rを回転させる動力伝達機構61に連結する。
【0027】
エンジン2は、コンロッド25でクランク軸6に連結させたピストン26を摺動させるシリンダ27を備えるシリンダブロック28と、点火プラグ29や吸排気用のバルブ(不図示)を装着したシリンダヘッド30とを備える。また、シリンダヘッド30には可変タイミング式のバルブリフト機構31を備える。バルブを開閉駆動させるカム軸32の回転は、クランク軸6の駆動スプロケット6aとカム軸32の従動スプロケット32aとの間に巻き掛けたタイミングチェーン33により制御する。なお、動力ユニット7は、図1に示すユーティリティスペース34を大きくとるために、エンジン2のシリンダ27を略水平に配置してある。
【0028】
モータ3は、ステータ35の外周に、クランク軸6と共に回転可能なロータ36を配設したアウターロータ型のモータを使用している。このモータ3は、エンジン2の始動時や、高出力が要求されたときにバッテリユニット8(図1参照)からの電力供給を受けてクランク軸6を回転させる発動機としての役割と、クランク輪6の回転を電気エネルギに変換してバッテリユニット8に充電させる発電機としての役割とを担う。なお、このように運動エネルギを電気エネルギに変換してバッテリユニット8に充電することを回生という。回生時の動作の詳細については、後に説明する。
【0029】
また、クランク軸6において、モータ3と、コンロッド27との間には、クラッチ37と、ギヤ38を配設してある。クラッチ37は、エンジン2とモータ3との断続を行う役割を有し、例えば、湿式クラッチで構成される。そして、このクラッチ37を介することにより減速時のエンジンブレーキ(ポンピンロス、メカニカルロス)によるエネルギをすべて回生することができる。このようにエンジンブレーキ時のエネルギも回収することによりエネルギ回収効率をさらに向上させることができる。ギヤ38は、遠心式クラッチ41に噛合している。遠心式クラッチ41は、無段変速機4の入力軸42と同軸上に配されており、回転速度に応動してクラッチインナが、入力軸42に一体回転可能なクラッチアウタと連結するワンウェイクラッチである。
【0030】
無段変速機4は、入力軸42側のドリブンフェース43と、出力軸44側のドリブンフェース45とにそれぞれ当接するコーン46を支持軸47で軸支した構成を有する。支持軸47は、出力軸の円錐母線上に架設してあり、入力軸42の回転数に応じて遠心機構48が支持軸47を軸支するホルダ49を摺動させることで、ドリブンフェース43,45とコーン46との接触位置を変更させ、変速比を変更する。
【0031】
無段変速機4の後段には、減速ギヤ列5を有する。減速ギヤ列5は、無段変速機4の出力軸44のギヤ51と、ギヤ52と、ギヤ53、ギヤ54とからなり、各ギヤ51,52,53,54が噛合して動力を減速する。
【0032】
動力伝達機構61は、駆動輪スイングアーム62内の駆動スプロケット63と、図1に示す車軸64の従動スプロケット65との間に巻き掛けられたドライブチェーン66で、動力ユニット7で発生させた回転を後輪15Rに伝達する役割を担う。
【0033】
駆動輪スイングアーム62は、ドライブチェーン66を覆う主アーム62aと、後輪15Rを挟んで対向する補助アーム62bとで車軸64を軸支しており、主アーム62aおよび補助アーム62bは、それぞれベアリングにより動力ユニット7に対して揺動可能に取り付けてある。また、動力ユニット7側で主アーム62aと補助アーム62bとをクロスメンバ62cで連結し、駆動輪スイングアーム62のねじれを防止してある。なお、車軸64は、後輪15Rのホイール67に連結している。
【0034】
また、後輪15Rのサスペンション70は、図1に示すように、側面視で、ヘルメットなどを収容するユーティリティスペース34の下側に位置し、後部フレーム14と、駆動輪スイングアーム62との間に架け渡されている。本実施形態では動力ユニット7を前側に配設しているので、車体の後側のスペースに余裕ができており、その分だけユーティリティスペースを広くとることができている。
【0035】
次に、上述したバッテリ8およびエンジン2の配置による作用について説明する。
このハイブリッド車両1は、バッテリユニット8を車幅方向の中心線Lwに対して略左右対称な位置に配置し、バッテリユニット8の重心位置を中心線Lw付近に設定しているので、左右方向のバランスが向上する。また、バッテリユニット8に挟まれるように動力ユニット7を配置することで、エンジン2が前寄りに位置している。重量の大きいバッテリユニット8および動力ユニット7をハイブリッド車両1の前後方向の中央付近に集中配置しているので、前後方向の重量バランスが向上する。したがって、例えば、駆動輪スイングアーム62が揺動したときなどでも、ハイブリッド車両1の操舵特性は良好である。特に、中心線Lmよりも前側にバッテリユニット8と、エンジン2(シリンダヘッド30およびシリンダブロック28)を配置してあるので、搭乗者がシート20に着座した場合に、バッテリユニット8およびエンジン2ならびに搭乗者の荷重が、車体の前後に分散し、操舵特性が良好である。さらに、シート20が中心線Lmよりも後側にあることも車体にかかる荷重を前後に分散することに寄与している。
【0036】
また、バッテリユニット8をステップフロア24の下に配設することで車体の高さ方向の中心位置も低くなっている。さらに、シート20よりも前側に配置するエンジン2は、バッテリユニット8に挟まれるように低い位置になるので、車体の重心位置はさらに低くなっている。
【0037】
バッテリユニット8を傾斜配置しているので、バッテリユニット8の一端部81側の車幅を他端部82側の車幅よりも減少でき、その分だけ車両のセンタカバー23をカットできる。センタカバー23をカットすると、車体を軽量化できるし、外観性も向上する。
【0038】
なお、ハイブリッド車両1の動作は以下の通りである。
まず、ハイブリッド車両1の始動時や、低速時など、モータ3のみを動力源として走行する場合は、バッテリ8からの給電によりモータ3が稼動し、クランク軸6に固設のギヤ38を回転させる。ギヤ38の回転は、遠心式クラッチ41を介して、無段変速機4の入力軸42に伝達される。そして、無段変速機4で変速され、減速ギヤ列5で減速された動力が、動力伝達機構61に介して車軸64に伝達され、後輪15Rを回転させる。
【0039】
安定した速度で走行するときなど、エンジン2のみを動力源として走行する場合は、クランク軸6の回転と同期してシリンダ27内に吸気される燃料混合気を点火プラグ29で燃焼させて、ピストン26を往復運動させる。これにより発生するクランク軸6の回転を、上記したように遠心式クラッチ41を介して、無段変速機4および減速ギヤ列5ならびに動力伝達機構61に伝達し、後輪16Rを回転させる。
【0040】
高速時や加速時などで負荷が大きいときに、モータ3およびエンジン2を動力源として走行する場合には、クランク軸6が、上記したモータ3の回転と、ピストン26の往復運動とにより回転させられる。クランク軸6の回転は、遠心式クラッチ41を介して、無段変速機4および減速ギヤ列5ならびに動力伝達機構62に伝達され、後輪15Rを回転させる。この場合は、エンジン2の出力と、モータ3の出力とを合成した出力が後輪15Rに伝達される。
【0041】
このように、モータ3は、バッテリユニット8からの給電によって動力源、つまり発動機として働くが、バッテリユニット8の各バッテリ8aの残容量が所定値まで減少した場合には、不図示の制御装置の指令により、モータ3を発電機として働かせ、発電した電力をバッテリ8aに充電(回生)させる必要がある。この場合の回生方法としては、ハイブリッド車両1の減速時に、後輪15Rが回転する運動エネルギをモータ3で電気エネルギに変換する方法と、走行中にエンジン2の出力により回転するクランク軸6の運動エネルギの少なくとも一部をモータ3で電気エネルギに変換する方法とがある。
【0042】
このようなバッテリ8aの充放電は、ハイブリッド車両1の走行中に繰り返して行われる。この際に、離間して配置した2つのバッテリユニット8の間に走行風が通流することでバッテリユニット8は効果的に冷却される。さらに、ラジエータ9が前側に位置しているので、ラジエータ9の冷却効率も高い。
【0043】
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態においてハイブリッド車両1は、2輪車として説明したが、3輪車または4輪車であっても良い。
【0044】
バッテリユニット8は、細長形状のバッテリ8aを束ねた形状に限定されずに1つのバッテリ8aで1つのバッテリユニット8を形成するなど、他の形態であっても良い。また、その配置も左右に1つずつである必要はなく、左右に複数配設しても良い。この場合において、車幅方向のバランスを良好するために、中心線Lwの右側に位置するバッテリユニット8の重量と、左側に位置するバッテリユニット8の重量は、略等しくすることが好ましい。
【0045】
また、バッテリユニット8を傾斜して配置する代わりに、片側に2つずつのユニットからバッテリユニット8を構成し、前輪15F側のバッテリユニット8よりも後輪15R側のバッテリユニット8を中心線Lwから離れた位置に配置しても良い。このような配置でも、後輪15R側のバッテリユニット8の間にエンジン2を配置することが可能であり、かつ、センタカバー23の前側をカットすることができる。
【0046】
動力ユニット7は、エンジンおよびモータの少なくとも一方を動力源として駆動輪を回転させるものであれば、図3に示す構成や、配置に限定されず、種々の変更が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように請求項1によれば、重量物であるエンジンおよびバッテリを車体の前方かつ低い位置に配置したので、搭乗者がシートに着座したときの荷重バランスを良好にすることができ、車両の操舵特性を向上させることができる。また、バッテリとエンジンとを車体の前後方向において重なるように配置したので、車体のコンパクト化を図ることができる。
請求項2によれば、バッテリを幅広に配置し、バッテリの重心位置を車体幅方向の中心線付近に設定したので、車体の左右方向の重心バランスが向上する。したがって、車両の操舵特性を向上させることができる。
請求項3によれば、傾斜配置させたバッテリの間にエンジンを配置することができ、配置スペースの効率化を図ることができる。配置スペースを節約すると、車体全体の形状を小型化したり、ユーティリティスペースを広くとったりすることが可能になる。なお、小型化の一例として車体のカバーの一部を切除すると、車体の軽量化や、外観性の向上が図れる。
【0048】
請求項4によれば、バッテリおよびエンジンをシートよりも前側に配置したので車体の重心位置がシートよりも前側になる。したがって、搭乗者がシートに着座したときに車体の前後方向に重量を分散できる。また、シートよりも前側に配置することで、バッテリおよびエンジンの重心位置を低くすることができる。したがって、車両の操舵特性を向上させることができる。
請求項5によれば、バッテリおよびエンジンを車体の全豪方向の中心線よりも前側に配置したので車体の重心位置が中心線よりも前側になる。車体の重心位置が中央寄りになるので車両の操舵特性を向上させることができる。
請求項6によれば、前後方向の中心線よりも後側にシートを配置したので、搭乗者がシートに着座したときに車体の前後方向に重量を分散できる。また、エンジンをシートよりも前側に配置することで、バッテリおよびエンジンの重心位置を低くすることができる。したがって、車両の操舵特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の構成を示す側面透視図である。
【図2】 本発明の実施形態におけるハイブリッド車両の構成を示す平面図である。
【図3】 図1のA−A線に沿う断面図であって、バッテリとエンジンの配置を説明する図である。
【図4】 動力ユニットの構成を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド車両
2 エンジン
3 モータ
8 バッテリユニット
8a バッテリ
20 シート
24 ステップフロア
Lm 中心線
Lw 中心線
Claims (6)
- エンジンまたはモータの少なくとも一方の出力を駆動輪に伝達すると共に、足載せ用のフロアをシートよりも車体前方かつ下方に備えたハイブリッド車両において、
前記モータに電力を供給するバッテリを前記フロアの下に配置すると共に、前記エンジンをその少なくとも一部が車体の前後方向において前記バッテリと重なる位置に配置したことを特徴とするハイブリッド車両。 - 前記バッテリは、車幅方向に少なくとも2つに分離して配置し、前記エンジンは、分離配置した前記バッテリの間に配置したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
- 前記バッテリは、平面視で車幅方向の中心線に向かって傾斜するハ字状に配置したことを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド装置。
- 前記バッテリと、前記エンジンとを車体の前後方向において前記シートよりも前側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
- 前記バッテリと、前記エンジンとを車体の前後方向の中心線よりも前側に配置したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
- 前記シートを前記中心線よりも後側に配置したことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両。
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