JPH07315780A

JPH07315780A - バッテリフォークリフト

Info

Publication number: JPH07315780A
Application number: JP6131050A
Authority: JP
Inventors: Hideto Nanashima; 秀人七島; Nobuaki Kawabata; 伸明川端; Keiichi Kikukawa; 恵一菊川; Hisao Nagata; 尚夫永田
Original assignee: Toyoda Automatic Loom Works Ltd
Current assignee: Toyota Industries Corp
Priority date: 1994-05-20
Filing date: 1994-05-20
Publication date: 1995-12-05

Abstract

(57)【要約】【目的】バッテリ交換時にバッテリケース単独の移動
が簡単にでき，バッテリケースの収納安定性に優れたバ
ッテリフォークリフトを提供すること。【構成】バッテリ室のロアプレート３上にバッテリケ
ースを収納してなるバッテリフォークリフトにおいて，
上記ロアプレート３には複数の凹状ガイドレール３１を
設ける。また，該凹状ガイドレール３１に隣接して複数
の保持穴３２を設け，かつ該保持穴３２には上記凹状ガ
イドレール３１の走行面３１１よりも低い位置まで下降
する昇降シリンダ３３を配設する。バッテリケースに
は，その下面に上記保持穴３２の内部へ挿入可能な大き
さの車輪を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，バッテリフォークリフ
ト，特にそのバッテリ室の構造に関する。

【０００２】

【従来技術】バッテリフォークリフトを使用する場合，
積載したバッテリを一定周期毎に交換する必要がある。
上記バッテリは，バッテリケースの中に多数収納されて
おり，バッテリケースに入れたまま交換される。バッテ
リを交換する手段としては，天井クレーンを利用して行
う方法と，ローラーコンベア式のバッテリ交換装置を利
用する方法がある。しかし，天井クレーンのない職場で
は，上記ローラーコンベア式のバッテリ交換装置を利用
する方法が採られる。

【０００３】図７に示すごとく，上記ローラーコンベア
式のバッテリ交換装置８０は，架台８１の上に第１スペ
ース８０１，第２スペース８０２および第３スペース８
０３を有する。また，第２スペース８０２の横には固定
されたローラー台８６を有する。そのローラー台８６の
横にフォークリフト９０のバッテリ室９３を横付けす
る。また，上記バッテリ交換装置８０においては，第１
スペース８０１上にローラー台８２１があり，その上に
充電済のバッテリ７１が載置されている。また，ローラ
ー台８２１，８２２は，上記架台８１上において，平行
移動可能に設けられている。

【０００４】また，同図に示すごとく，フォークリフト
９０は，バッテリケース７０を収納するバッテリ室９３
のロアプレート上に，ローラー９５を有する（図７
Ｂ）。そして，上記フォークリフト９０に設けられたロ
ーラー９５と上記バッテリ交換装置８０に設けられたロ
ーラーコンベア８５は同じ高さに設けられている（実開
昭６１−１２８２２２）。

【０００５】次に，上記バッテリ交換装置８０を利用し
てバッテリ交換を行うには，図７Ａに示すごとく，ま
ず，上記フォークリフト９０に積載されているバッテリ
ケース７０を，バッテリ室９３のローラー９５，ローラ
ー台８６を利用して，上記ローラー台８２２に引き出
す。次いで，図７Ｂに示すごとく，ローラー台８２１お
よび８２２を，第２，第３スペース８０２，８０３の方
へ移動させて，充電済バッテリ７１をバッテリ室９３の
横に位置させる。そして，図７Ｃに示すごとく，充電済
バッテリ７１をバッテリ室９３の方へ移動し，ここに固
定する。使用済のバッテリケースは，充電ステーション
へ運び，充電し，再び使用に供する。

【０００６】

【解決しようとする課題】しかしながら，上記従来のバ
ッテリフォークリフト９０には，次の問題点がある。即
ち，上記バッテリ交換装置８０を利用してバッテリ交換
を行うために，上記フォークリフト９０には，そのバッ
テリ室９３にローラー９５を設ける必要がある。また，
バッテリケース７１は，フォークリフト９０のバッテリ
室９３において，常にローラー９５の上に載置されてい
るので，不安定である。また，附帯設備である上記ロー
ラーコンベア式のバッテリ交換装置８０にも，ローラー
コンベア８５が必要である為，付帯設備コストも大幅に
高くなる。

【０００７】また，上記バッテリケース７１は，上記ロ
ーラーコンベア式のバッテリ交換装置８０を備えた場所
でないと交換することができない。即ち，バッテリケー
ス７１は，非常に重量が大きいため，単独で簡単に移動
させることができない。

【０００８】本発明は，かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので，バッテリ交換時にバッテリケース単独の
移動が簡単にでき，バッテリケースの収納安定性に優れ
たバッテリフォークリフトを提供しようとするものであ
る。

【０００９】

【課題の解決手段】本発明は，バッテリ室のロアプレー
ト上にバッテリケースを収納してなるバッテリフォーク
リフトにおいて，上記ロアプレートには複数の凹状ガイ
ドレールを設けると共に該凹状ガイドレールに隣接して
複数の保持穴を設け，かつ該保持穴には上記凹状ガイド
レールの走行面よりも低い位置まで下降する昇降シリン
ダを配設してなり，一方上記バッテリケースには，その
下面に上記保持穴の内部へ挿入可能な大きさの車輪を設
けたことを特徴とするバッテリフォークリフトにある。

【００１０】本発明において，最も注目すべきことは，
上記ロアプレートには複数の凹状ガイドレールを設ける
と共に上記保持穴を設け，かつ該保持穴には上記昇降シ
リンダを配設してなり，一方上記バッテリケースには上
記保持穴の内部へ挿入可能な大きさの車輪を設けたこと
にある。

【００１１】上記凹状ガイドレールは，バッテリケース
の収納，取出し時に，該バッテリケースに設けた上記車
輪を走行させるためのレールであり，上記ロアプレート
において，その下方へ突出するように設ける。また，上
記凹状ガイドレールの走行面の深さは，上記バッテリケ
ースの車輪の全高よりも浅い深さを有する。これによ
り，上記バッテリケースを上記ロアプレートに接触させ
ることなく，走行させることができる。また，上記車輪
は，キャスターのごとく，３６０度自由回動可能に設け
ることが好ましい。これにより，上記走行が容易とな
る。

【００１２】また，上記保持穴には，バッテリケースを
上昇，下降させるための上記昇降シリンダが配設されて
いる。該昇降シリンダの上には，保持穴の底板が配設し
てある。該底板の上昇点は，上記凹状ガイドレールの走
行面と略同じ高さに設けられている。また，該底板の下
降点は，バッテリケースの底部がロアプレートに載置で
きるように，上記ロアプレートの上面からの深さが，上
記車輪の全高よりも深くなるように設けられる。

【００１３】また，上記保持穴は，上記凹状ガイドレー
ルの側面に開口隣接して設けることが好ましい。これに
より，上記バッテリケースの車輪を保持穴内に確実に固
定することができる。また，上記保持穴は，上記凹状ガ
イドレールの走行面に設けることもできる。この場合に
は，バッテリケースの車輪の走行，バッテリケースの収
納が容易である。

【００１４】また，上記昇降シリンダは，フォークリフ
トの油圧回路に連結されていることが好ましい。これに
より，油圧源を別に設ける必要がない。またフォークリ
フトの油圧回路を利用してバッテリケースの交換を容易
に行うことができる。また，上記凹状ガイドレールは，
車両の左右方向に貫通して設けてあることが好ましい。
これにより，フォークリフトの左側，右側いずれからも
バッテリ交換を行うことができる。

【００１５】

【作用および効果】本発明において，上記バッテリフォ
ークリフトのバッテリを交換するにあたっては，まず，
フォークリフトを，充電済のバッテリを入れたバッテリ
ケースが準備してあるバッテリ交換台に横付け駐車す
る。上記バッテリ交換台は，上記フォークリフトの凹状
ガイドレールの走行面と同じ高さの台あるいはフロアで
あれば良い。

【００１６】次に，上記フォークリフトにおける上記昇
降シリンダを上昇させることにより，上記バッテリケー
スを上昇させて，上記車輪を上記凹状ガイドレールの走
行面と同じ高さにする。これにより，上記バッテリケー
スは，上記凹状ガイドレールの走行面を自由に走行でき
る状態になる。そこで，上記バッテリケースを，凹状ガ
イドレールの上を走行させて，上記バッテリ交換台の方
へ引き出す。

【００１７】上記バッテリ交換台に移行した上記バッテ
リケースは上記車輪を有するため，自由に移動させるこ
とができる。従って，上記引き出したバッテリケースを
そのまま充電場所に移動させることができる。

【００１８】次に，充電済のバッテリケースを，その車
輪を利用して，上記フォークリフトの凹状ガイドレール
の方向に押し込む。

【００１９】そして，上記車輪を，上記凹状ガイドレー
ルに隣接した上記保持穴の底板上に位置させる。次い
で，上記昇降シリンダを下降点まで下降させる。これに
より，上記バッテリケースの底面は，上記ロアプレート
に面接触し，フォークリフトのバッテリ室に搭載され
る。また，このとき，上記車輪は，上記保持穴に挿入さ
れるので，上記バッテリケースのズレ防止を図ることが
できる。そのため，バッテリケースの収納安定性に優れ
ている。このように，本発明においては，バッテリケー
ス自体に車輪を設けたことにより，バッテリケースを自
由自在に移動させることができる。

【００２０】従って，本発明によれば，バッテリ交換時
にバッテリケース単独の移動が簡単にでき，バッテリケ
ースの収納安定性に優れたバッテリフォークリフトを提
供することができる。

【００２１】

【実施例】

実施例１本発明の実施例にかかるバッテリフォークリフトにつ
き，図１〜図５を用いて説明する。本例のフォークリフ
ト１０は，図５に示すごとく，バッテリ室２０のロアプ
レート３上に，多数のバッテリ２９を有するバッテリケ
ース２を収納してなるバッテリフォークリフト１０にお
いて，上記ロアプレート３には２個の凹状ガイドレール
３１を設ける。

【００２２】また，図２に示すように，該凹状ガイドレ
ール３１に隣接して４個の保持穴３２を設け，かつ該保
持穴３２には上記凹状ガイドレール３１の走行面３１１
よりも低い位置まで下降する昇降シリンダ３３を配設す
る。一方上記バッテリケース２には，図１に示すよう
に，その下面に上記保持穴３２の内部へ挿入可能な大き
さの車輪２１を設ける。

【００２３】上記凹状ガイドレール３１は，図２に示す
ように，上記ロアプレート３において，その下方へ突出
するように設ける。また，上記凹状ガイドレール３１の
走行面３１１の深さは，上記バッテリケースの下面に設
けた車輪２１の全高よりも浅い深さを有する。これによ
り，上記バッテリケース２の下面を上記ロアプレート３
に接触させることなく，バッテリケース２を走行させる
ことができる。また，バッテリケース２における上記車
輪２１は，キャスターのように３６０度自由回動可能に
設けてある。

【００２４】また，図２，図３に示すように，上記保持
穴３２の底板３３１には，上記昇降シリンダ３３の上端
が連結されており，該昇降シリンダ３３の昇降により上
記底板３３１が昇降する。また，該底板３３１の上昇点
は，上記凹状ガイドレール３１の走行面３１１と同じ高
さにある。一方，下降点は，上記ロアプレート３の上面
からの深さが，上記車輪２１の全高よりも深くなるよう
に設けられる。

【００２５】また，上記保持穴３２は，図２，図３に示
すように，上記凹状ガイドレール３１の側面に開口隣接
して設ける。また，上記昇降シリンダ３３は，フォーク
リフトの油圧回路（図示略）に連結されている。また，
上記凹状ガイドレール３１は，車両の左右方向に貫通し
て設けてある。

【００２６】次に，本例の作用効果について説明する。
上記バッテリケース２を交換するにあたっては，まず，
図４に示すように，フォークリフト１０を，充電済のバ
ッテリを入れたバッテリケース２が準備してあるバッテ
リ交換台４に横付け駐車する。上記バッテリ交換台４
は，上記フォークリフト１０の凹状ガイドレール３１の
走行面と同じ高さの台あるいはフロアであれば良い。

【００２７】次に，上記フォークリフト１０のバッテリ
フード６を開放する（図５）。また，図３に示すよう
に，バッテリケース２とフロントプレート５５の間に挿
入されている固定台木５を引き抜く。この台木５は，上
記バッテリケース２の前後方向のズレ防止効果をさらに
高めるために挿入されるものである。

【００２８】次に，上記昇降シリンダ３３を上昇させる
ことにより，上記バッテリケース２を上昇させて，上記
車輪２１を上記凹状ガイドレール３１の走行面３１１と
同じ高さにする。これにより，上記バッテリケース２
は，上記凹状ガイドレール３１の走行面３１１を自由に
走行できる状態になる。そこで，上記バッテリケース２
を，凹状ガイドレール３１の上を走行させて，上記バッ
テリ交換台４の方へ引き出す。

【００２９】上記バッテリ交換台４に移行した上記バッ
テリケース２は上記車輪２１を有するため，自由に移動
させることができる。従って，上記引き出したバッテリ
ケース２をそのまま充電場所（図示略）に移動させるこ
とができる。次に，充電済のバッテリケース２を，その
車輪を利用して，上記フォークリフト１０の凹状ガイド
レール３１の方向に押し込む。

【００３０】そして，上記バッテリケース２を上記凹状
ガイドレール３と直角方向に移動させることにより，上
記車輪２１を，上記凹状ガイドレール３１に開口隣接し
た上記保持穴３２の底板３３１上に位置させる。次い
で，上記昇降シリンダ３３を下降点まで下降させる。こ
れにより，上記バッテリケース２の底面２２は，上記ロ
アプレート３に面接触し，フォークリフト１０のバッテ
リ室２０に搭載される。また，このとき，上記車輪２１
は，上記保持穴３２に挿入されるので，上記バッテリケ
ース２のズレ防止を図ることができる。そのため，バッ
テリケース２の収納安定性に優れている。

【００３１】このように，本例においては，バッテリ交
換を行うために，従来のようにフォークリフト１０およ
びバッテリ交換台４に，ローラーコンベアを設ける必要
がない。そのため，フォークリフト１０およびバッテリ
交換台４の製造コストを大幅に削減することができる。
また，バッテリケース２自体に車輪２１を設けたことに
より，バッテリケース２を自由自在に移動させることが
でき，充電装置配置等の自由度が大幅に向上する。

【００３２】従って，本例によれば，バッテリ交換時に
バッテリケース単独の移動が簡単にでき，バッテリケー
ス２の収納安定性に優れたバッテリフォークリフトを提
供することができる。また，本例によれば，昇降シリン
ダ３３はフォークリフト１０の油圧回路（図示略）に連
結されている。そのため，該昇降シリンダ３３の油圧源
を別に設ける必要がない。また，上記凹状ガイドレール
３１は，車両の左右方向に貫通して設けてある。そのた
め，フォークリフト１０の左側，右側いずれからもバッ
テリ交換を行うことができる。

【００３３】実施例２本例は，図６に示すように，上記実施例１において，上
記保持穴３２を上記凹状ガイドレール３１の走行面３１
１に設けたものである。その他は，実施例１と同様であ
る。本例においては，上記バッテリケース２の車輪２１
と上記保持穴３２との位置合わせ，車輪２１の走行，バ
ッテリケース２の収納，取出しを容易にすることができ
る。その他は，上記実施例１と同様の効果を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１における，バッテリケースの説明図。

【図２】実施例１にかかるフォークリフトにおける，ロ
アプレートの凹状ガイドレールおよび保持穴の説明図。

【図３】実施例１における，バッテリ装着状態の説明
図。

【図４】実施例１における，バッテリ交換時の説明図。

【図５】実施例１における，バッテリケースを収納した
フォークリフトの側面図。

【図６】実施例２における，バッテリケース収納状態の
説明図。

【図７】従来例における，バッテリ交換方法の説明図。

【符号の説明】

１０．．．バッテリフォークリフト，２．．．バッテリケース，２１．．．車輪，３．．．ロアプレート，３１．．．凹状ガイドレール，３２．．．保持穴，３３．．．昇降シリンダ，３３１．．．底板，

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者永田尚夫愛知県刈谷市豊田町２丁目１番地株式会社豊田自動織機製作所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】バッテリ室のロアプレート上にバッテリ
ケースを収納してなるバッテリフォークリフトにおい
て，上記ロアプレートには複数の凹状ガイドレールを設
けると共に該凹状ガイドレールに隣接して複数の保持穴
を設け，かつ該保持穴には上記凹状ガイドレールの走行
面よりも低い位置まで下降する昇降シリンダを配設して
なり，一方上記バッテリケースには，その下面に上記保
持穴の内部へ挿入可能な大きさの車輪を設けたことを特
徴とするバッテリフォークリフト。
【請求項２】請求項１において，上記保持穴は，上記
凹状ガイドレールの側面に開口隣接して設けてあること
を特徴とするバッテリフォークリフト。
【請求項３】請求項１において，上記保持穴は，上記
凹状ガイドレールの走行面に設けてあることを特徴とす
るバッテリフォークリフト。
【請求項４】請求項１，２又は３において，上記昇降
シリンダは，フォークリフトの油圧回路に連結されてい
ることを特徴とするバッテリフォークリフト。
【請求項５】請求項１〜３又は４において，上記凹状
ガイドレールは，車両の左右方向に貫通して設けてある
ことを特徴とするバッテリフォークリフト。