JPH0913731A - 立体収容庫 - Google Patents

立体収容庫

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JPH0913731A
JPH0913731A JP18621895A JP18621895A JPH0913731A JP H0913731 A JPH0913731 A JP H0913731A JP 18621895 A JP18621895 A JP 18621895A JP 18621895 A JP18621895 A JP 18621895A JP H0913731 A JPH0913731 A JP H0913731A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】自動車を三段以上に収容することができ、単位
面積当たりの収容効率の高い立体収容庫を提供する。 【構成】立体収容庫Aのフレーム1は前部側にガイド支
柱12を備えている。フレーム1には棚枠13と棚枠1
4が設けてある。後部支柱11とガイド支柱の最上部に
は天枠15が同様に設けてある。フレーム1内部には一
段目に第1収容部100、二段目に第2収容部130、
三段目に第3収容部140が設けてある。第2収容部と
第3収容部には積載パレット3が収容されている。積載
パレットは走行車輪31を備えており、棚枠に設けてあ
る後部移行レール132に移動可能に載置されている。
フレームの外部にはモーターを動力源としてガイド支柱
に沿って昇降できる昇降台2が設けてある。昇降台には
モーターで駆動される移行チェーンC3が設けてある。
積載パレットは移行チェーンにより後部移行レールと前
部移行レール241間で移行できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車を多段に収容で
きる立体収容庫に関し、更に詳しくは、比較的構造が簡
単で、三段目以上の施工も可能な立体収容庫に関するも
のである。
【0002】
【従来技術】有料駐車場などでは、土地を有効利用する
ために、自動車を多段に収容できる立体車庫を導入する
ところが増えてきた。この立体車庫は、タワービル型の
ような大規模なものではなく、二段の収容部を有するも
のである。すなわち、従来のものは、例えば支柱に沿っ
て昇降可能な積載パレットを備え、二台収容するときに
は、一台を積載パレットに乗せて上昇させ、他の一台は
積載パレットの下方に収容するようにしたものである。
この構造のものは比較的安価につくることができるの
で、小規模な有料駐車場でも導入しやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
な従来の簡易型の立体車庫には、次のような課題があっ
た。すなわち、上記したように設備費用的には比較的安
価ではあるが、積載パレットを支柱に沿って昇降させる
だけという構造上、三段目以上の収容部を設けること
は、限られた設置面積では困難である。従って、タワー
ビル型のような大規模な立体駐車場が導入できない場合
において、単位面積あたりの収容効率は、平地の場合よ
り良いとはいっても、例えば三倍、四倍にすることはで
きない。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記課題を解消するもので、
例えばタワービル型のような大規模な立体駐車場が導入
できない場合においても、自動車を三段以上に収容する
ことができ、単位面積当たりの収容効率を平地の場合と
比較して、三倍、四倍というように大幅に向上させるこ
とができ、かつ比較的安価で、例えば小規模な有料駐車
場などでも導入が可能な立体収容庫を提供することを目
的とする。
【0005】
【目的を達成するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の手段
にあっては、立体収容庫であって、この収容庫は、フレ
ーム内に多段に設けられた収容部と、この収容部の外側
を昇降する昇降台と、上記収容部と上記昇降台との間で
移動可能な積載パレットと、を含む、立体収容庫であ
る。
【0006】第2の手段にあっては、立体収容庫であっ
て、この収容庫は、フレーム内に多段に設けられた収容
部と、上記フレームに沿って上記収容部の外側を昇降す
る昇降台と、上記収容部と上記昇降台との間で移動可能
な積載パレットと、上記昇降台を昇降させる昇降駆動手
段と、を含み、上記収容部は、上記積載パレットの載置
部を兼ねた後部移行レールと、上記積載パレットを固定
する固定手段と、を備えており、上記昇降台は、上記後
部移行レールと同じ高さになったときに上記積載パレッ
トが移行可能となる前部移行レールと、上記積載パレッ
トを上記後部移行レールと上記前部移行レール間で移行
させる移行駆動手段と、上記積載パレットを固定する固
定手段と、を備えており、上記積載パレットは、上記各
移行レール上を走行するための走行車輪を備えている、
立体収容庫である。
【0007】
【作用】立体収容庫に自動車を入庫するときには、昇降
手段を介して、自動車を収容する階の高さまで昇降台を
上昇させて停止させる。収容部の後部移行レールに乗っ
ている積載パレットを、移行駆動手段を介して後部移行
レールから昇降台の前部移行レールへ移行させ、更に固
定手段により固定する。昇降駆動手段を介し、昇降台を
一階まで下ろす。
【0008】昇降台の積載パレットの上に自動車を乗り
入れる。昇降駆動手段を介し、積載パレットを取り出し
た上記収容部の高さまで昇降台を上昇させる。固定手段
を解除し、移行駆動手段を介して、自動車が乗った積載
パレットを収容部の後部移行レール上に移動させる。収
容部の固定手段により、積載パレットを固定する。自動
車を出庫するときには、上記した積載パレットを一階ま
で下ろす工程と同様に行なう。
【0009】
【実施例】本発明を図面に示した実施例に基づき更に詳
細に説明する。図1は本発明に係る立体収容庫の一実施
例を示す正面図、図2は図1に示した立体収容庫の左側
面図、図3は図1のI−I断面図、図4は収容部と昇降
台と積載パレットの構造を示す説明図である。符号Aは
立体収容庫で、鉄骨で枠組されたフレーム1を備えてい
る。フレーム1には四本の支柱が設けてある。これら支
柱は、フレーム1後部(図2において左側)の二本の後
部支柱11と、前部の二本のガイド支柱12からなる。
【0010】各後部支柱11と各ガイド支柱12の間に
は、二段目に当たる棚枠13と三段目に当たる棚枠14
が水平に掛け渡して設けてある。また、各後部支柱11
と各ガイド支柱12の最上部には天枠15が同様に設け
てある。これにより、フレーム1内部には、一段目に第
1収容部100、二段目に第2収容部130、三段目に
第3収容部140が設けてある。また、第2収容部13
0と第3収容部140の側部には補強部材131、14
1がX状に設けてある。
【0011】ガイド支柱12の上端部には支持台120
が設けてある。支持台120の前部側には軸ロッド12
1が軸受122を介して軸支してある。軸ロッド121
の両端部寄りには吊りスプロケット123が設けてあ
る。また、軸ロッド121のうち、図1における左側の
吊りスプロケット123近傍にはギヤ124が設けてあ
る。ギヤ124は、天枠15に固定された、昇降駆動手
段を構成するモーターM1により駆動され、軸ロッド1
21は正逆回転する。
【0012】支持台120のうち、軸ロッド121の後
部側には軸ロッド125が軸受122を介して軸支して
ある。軸ロッド125の両端部寄りには押えスプロケッ
ト126が設けてある。また、各後部支柱11の上端部
には支持台110が設けてある。支持台110には軸ロ
ッド111が軸受112を介して軸支してある。軸ロッ
ド111の両端部寄りには吊りスプロケット113が設
けてある。
【0013】両側の吊りスプロケット123、押えスプ
ロケット126、及び吊りスプロケット113には、前
後方向に吊りチェーンC1、C2が図2に示すように回
し掛けてある。吊りチェーンC1、C2は吊りスプロケ
ット123の上側から押えスプロケット126の下側へ
回すことにより、その張力を利用して各スプロケットか
ら外れにくいようになっている。
【0014】吊りチェーンC1、C2の後端側には、板
状のバランスウエイト16が取り付けてある。バランス
ウエイト16は、断面コ状の後部支柱11の向かい合わ
せにした開放部114(図3参照)間に昇降可能に嵌め
入れてあり、後部支柱11から前後方向には外れないよ
うになっており、安定して昇降するようにしてある。ま
た、吊りチェーンC1、C2の前端側には、昇降台2が
取り付けてある。昇降台2については後述する。
【0015】第2収容部130と第3収容部140に対
応する棚枠13、14には、それぞれ積載パレット3が
載置収容されている(図4参照)。積載パレット3は前
部両端部が一部切り欠かかれたほぼ長方形の板状体であ
るパレット30を備えている。パレット30は、各収容
部にほぼ収まる大きさに形成されている。パレット30
の底面の四箇所には、走行車輪31を備えている。パレ
ット30の前部両端部に設けてある切欠部32の先端部
には、係止片33が両側へ張り出して設けてある。
【0016】そして、積載パレット3は、棚枠13、1
4に前後方向に平行に並設してある後部移行レール13
2に各走行車輪31を乗せ、前後方向に移動可能に載置
されている。なお、積載パレット3の前後端面には、固
定手段を構成する電磁石34がそれぞれ二箇所に設けて
ある。後部端面の電磁石34は、後部移行レール132
の後端部に設けてある磁着片133に接面するようにし
てある。前部端面の電磁石34は、後述する昇降台2の
磁着片242に接面するようにしてある。
【0017】上記昇降台2は、H鋼であるガイド支柱1
2に沿って、その前部側で昇降できるようにしてある。
昇降台2は、ほぼ長方形に枠組された基台20を備えて
いる。基台20の後部側の両端部には、ガイド支柱12
に昇降可能に嵌め込まれるスライダー21が設けてあ
る。各スライダー21の内部には、前部下部側にローラ
ー22が設けてあり、後部上部側の左右壁にそれぞれ軸
支されたローラー23が設けてある。そして、スライダ
ー21はローラー22が、ガイド支柱12の前部壁に沿
って設けられたガイド部材127に前方から当接するよ
うに、また、各ローラー23はガイド支柱12の前部壁
の後面に当接するようにして、嵌め込まれている。
【0018】基台20の両端寄りには、梁部材24が前
後方向に平行に並設されている。各梁部材24の前端部
には、軸ロッド25が軸受26を介して軸支してある。
軸ロッド25の両端部寄りにはスプロケット27が設け
てある。また、各梁部材24の後端部には、軸受26を
介してスプロケット28が軸支してある。そして、スプ
ロケット27、28間には、移行駆動手段を構成する移
行チェーンC3、C4が前後方向に無端状に回し掛けて
ある。なお、基台20の一端側には、軸ロッド25をダ
イレクトドライブするモーターM2が設けてある。
【0019】移行チェーンC3、C4には、スプロケッ
ト27、28間で移動する係止具29がそれぞれ設けて
ある。係止具29は、前後方向に所要の間隔をおいて固
定された挟み部材290からなり、上記積載パレット3
の係止片33が上下方向に通り抜けが可能である。ま
た、係止片33と係止具29の高さを合わせたときに
は、係止具29の前後方向の移動に伴って、係止片3
3、つまり積載パレット3が前後方向に移動する。
【0020】各梁部材24の内方には、梁部材240が
平行に並設してある。梁部材240の上部には、上記棚
枠13、14に設けてある後部移行レール132に対応
する前部移行レール241が設けてある。各前部移行レ
ール241は、後部移行レール132と同じ高さになっ
たときに、ほぼ隙間がないように連続し、積載パレット
3の移行がスムーズにできるようにしてある。また、各
前部移行レール241の前端寄りには、上記したように
磁着片242が設けてある。
【0021】上記バランスウエイト16の重さは、積載
パレット3が載置されている状態の昇降台2よりやや軽
く設定されている。また、吊りチェーンC1、C2の長
さは昇降台2が第1収容部の最下部まで下りたときに、
バランスウエイト16が後部支柱11の最上部まで上昇
するように設定されている。
【0022】(作 用)図1ないし図4を参照して本実
施例の作用を説明する。立体収容庫Aに自動車を入庫す
るときには、次のように行なう。 モーターM1が作動し、自動車を収容する階の棚枠
14の高さまで昇降台2を上昇させる。このとき、昇降
台2の移行チェーンC3、C4に設けてある係止具29
はスプロケット28近傍の最後部まで後退しており、棚
枠13に収容してある積載パレット3の係止片33を挟
み部材290で前後に挟むようにしてすり抜ける。ま
た、停止位置では、後部移行レール132と前部移行レ
ール241の高さは同じになっており、係止具29は積
載パレット3の係止片33と同じ高さにあって、挟み部
材290で係止片33を前後から挟んだ状態である。
【0023】 電磁石34による磁着片133との磁
着を解除し、モーターM2が作動して移行チェーンC
3、C4を駆動し、係止具29を前方へ移動させる。こ
れに伴い積載パレット3は前方へ移動し、棚枠(本実施
例では棚枠14)の後部移行レール132から積載パレ
ット3の前部移行レール241へ移行し、昇降台2上に
載置される。また、同時に電磁石34と磁着片242が
磁着し、積載パレット3は昇降台2に固定される。
【0024】 モーターM1が作動し、積載パレット
3を乗せた昇降台2を地面まで下降させる。そして自動
車を積載パレット2上に乗り入れ、車止めなどを使用し
て固定する。 モーターM1が作動し、昇降台2を上記積載パレッ
ト3を取り出した棚枠14の高さまで上昇させ、停止し
たら電磁石34による固定を解除する。 モーターM2が作動し、移行チェーンC3、C4の
係止具29が後退し、積載パレット3は自動車を乗せた
まま、棚枠14の後部移行レール132へ移行する。そ
して、電磁石34により、積載パレット3を棚枠14に
固定される。また、昇降台2はその位置で待機する。
【0025】上記操作により、自動車を棚枠14の第3
収容部140に収容することができる。また、自動車を
出庫する場合は、上記した積載パレット3を一階まで下
ろす操作と同様に行なえばよい。なお、一段目の第1収
容部100については、昇降台2は使用せず、図1にお
いて左右方向から直接入庫、出庫を行なう。なお、本発
明は図示の実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲の記載内において種々の変形が可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は上記構成を備え、次の効果を有
する。すなわち、本発明に係る立体収容庫においては、
各収容部と、収容部外側を昇降する昇降台間を積載パレ
ットが移行して入庫及び出庫を行なうようにしてあるの
で、従来のような積載パレット自体が支柱に沿って昇降
する二段構造のものと相違して、積載パレットに乗せた
自動車を任意の段の収容部まで運び、収容することがで
きる。従って、比較的簡易な構造で、収容部を三段、四
段あるいはそれ以上に設けることが可能であり、従来よ
り収容効率を大幅に向上させることができる。また、比
較的安価に製造できるために、小規模な有料駐車場や一
般家庭でも導入が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体収容庫の一実施例を示す正面
図。
【図2】図1に示した立体収容庫の左側面図。
【図3】図1の図1のI−I断面図。
【図4】収容部と昇降台と積載パレットの構造を示す説
明図。
【符号の説明】
A 立体収容庫 1 フレーム 11 後部支柱 110 支持台 111 軸ロッド 112 軸受 113 吊りスプロケット 114 開放部 12 ガイド支柱 120 支持台 121 軸ロッド 122 軸受 123 吊りスプロケット M1 モーター 124 ギヤ 125 軸ロッド 126 押えスプロケット 127 ガイド部材 C1、C2 吊りチェーン 13、14 棚枠 15 天枠 100 第1収容部 130 第2収容部 140 第3収容部 131、141 補強部材 132 後部移行レール 133 磁着片 16 バランスウエイト 2 昇降台 20 基台 21 スライダー 22、23 ローラー 24 梁部材 240 梁部材 241 前部移行レール 242 磁着片 25 軸ロッド 26 軸受 27、28 スプロケット C3、C4 移行チェーン M2 モーター 29 係止具 290 挟み部材 3 積載パレット 30 パレット 31 走行車輪 32 切欠部 33 係止片 34 電磁石

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体収容庫であって、この収容庫は、 フレーム内に多段に設けられた収容部と、 この収容部の外側を昇降する昇降台と、 上記収容部と上記昇降台との間で移動可能な積載パレッ
    トと、を含むことを特徴とする、 立体収容庫。
  2. 【請求項2】 立体収容庫であって、この収容庫は、 フレーム内に多段に設けられた収容部と、 上記フレームに沿って上記収容部の外側を昇降する昇降
    台と、 上記収容部と上記昇降台との間で移動可能な積載パレッ
    トと、 上記昇降台を昇降させる昇降駆動手段と、を含み、 上記収容部は、 上記積載パレットの載置部を兼ねた後部移行レールと、 上記積載パレットを固定する固定手段と、を備えてお
    り、 上記昇降台は、 上記後部移行レールと同じ高さになったときに上記積載
    パレットが移行可能となる前部移行レールと、 上記積載パレットを上記後部移行レールと上記前部移行
    レール間で移行させる移行駆動手段と、 上記積載パレットを固定する固定手段と、を備えてお
    り、 上記積載パレットは、上記各移行レール上を走行するた
    めの走行車輪を備えていることを特徴とする、 立体収容庫。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104153620A (zh) * 2014-08-14 2014-11-19 张元杰 一种多级同步停车设备及其液压停驻系统
CN108104545A (zh) * 2017-11-24 2018-06-01 浙江大学自贡创新中心 升降台轨道自动调节导向轮装置及其立体车库
CN108868238A (zh) * 2018-07-31 2018-11-23 湖州安讯达电梯科技有限公司 一种结构稳固型立体车库

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