JP2562109B2 - 片持ち式立体格納庫 - Google Patents

片持ち式立体格納庫

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JP2562109B2
JP2562109B2 JP5142743A JP14274393A JP2562109B2 JP 2562109 B2 JP2562109 B2 JP 2562109B2 JP 5142743 A JP5142743 A JP 5142743A JP 14274393 A JP14274393 A JP 14274393A JP 2562109 B2 JP2562109 B2 JP 2562109B2
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YOKOI KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は片持ち式立体格納庫に関
する。さらに詳しくは、自動車の駐車装置や物品の倉庫
として使用される立体格納庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立体格納庫の一例として、実公平
4−11092号公報に記載された立体駐車装置があ
る。この立体駐車装置では、多段の格納層間で、自動車
を搭載格納するパレットを昇降させて自動車を格納し入
出庫させるように構成している。そして、パレットは長
手方向の前端と後端で支える両持ち構造が採用され、剛
性が高められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記のよう
な両持ち構造の場合、当然に格納庫の前面側と後面側の
両方に支柱を立てガイドレール等を設定しなければなら
ない。この場合の格納庫奥行き寸法は、自動車の長さ寸
法+前面側の支柱等の設置スペース+後面側の支柱等の
設置スペース+若干の余裕という寸法になるが、かかる
奥行き寸法の格納庫を敷地面積の関係上、わずかに寸法
が足りなくて設置できないというケースがある。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、従来の両持ち
構造の格納庫では設置できない奥行きの小さい敷地であ
っても、設置可能な奥行き寸法の狭い立体格納庫を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の片持ち式立体格
納庫は、最下層とn段の中間層と最上層からなる多層階
であり、各層とも口方向にm列の格納スペースを有す
る格納庫において、該格納庫の前面側を開放し、後面側
にn段分の横行レールとm列分の昇降レールを設けてお
り、最下層には、横行のみ可能な横行型パレットをm−
1台配置し、各中間層には前記横行レールと昇降レール
に案内されて昇降および横行が可能な両方向型パレット
ユニットをm−1台配置し、最上層には、前記昇降レー
ルに案内されて昇降のみ可能な昇降型パレットユニット
をm台配置した片持ち式立体格納庫であって、前記両方
向型パレットユニットは、横行台車とパレットからな
り、前記横行台車は、横行レール上を走行するための走
行ローラと走行駆動装置と横行ガイドローラを有してお
り、かつパレットを吊下げるための横行台車から格納庫
の前面側に向て突出した吊りビームと、パレットに連
絡されたロープを巻上げ巻下げする巻上装置を備えてお
り、前記パレットは、その長手方向の後端側に前記昇降
レールで案内される昇降ガイドローラを備えていること
が好ましく、またパレットは吊りビームとパレットから
なり、前記吊りビームは格納庫の前面側に向けて突出さ
せた状態で最上層の後面側固定部材に固定されており、
パレットの四隅に連絡されたロープを巻上げ巻下げする
巻上げ装置を備えており前記パレットは、その長手方向
の後端部に前記昇降レールで案内される昇降ガイドロー
ラを備えていることを特徴とする
【0006】さらに本発明における前記両方向型パレッ
トユニットは、横行台車に取付けられた偏位ガイドとパ
レットに取付けられた偏位ガイドローラとからなり、
レットを格納位置まで上昇させたとき、格納位置直前か
ら格納位置までの上昇動作によって偏位ガイドローラが
偏位ガイドで案内されて、パレットを前方へ偏位させ
降レールと昇降ガイドローラの係合を外す偏位手段を設
けることが好ましい。
【0007】また、本発明では、前記昇降レールが2本
のリブを有する断面コ形材であり、前記昇降ガイドロー
ラが溝口ローラであり、前記パレットの後端側両側
設けられており、各パレットの一側方の昇降ガイドロー
ラが1本の昇降レールの左右いずれか一方のリブに係合
して昇降し、1本の昇降レールで隣接する2台のパレッ
トを案内するものが好ましい。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、多層階m列の格納
庫において、最下層の横行型パレットと中間層の両方向
型パレットユニットは列数mより1台少ない台数である
ので、横行させることにより、m列中の任意の1列を昇
降スペースとして空けることができ、その昇降スペース
を最上層の昇降型パレットユニットと中間層の両方向型
パレットユニットを昇降させることにより、任意のスペ
ースに被格納物を入出庫させることができる。そして本
発明では、中間層の両方向型パレットユニットは後面側
にのみ設置された横行レール上を走行する横行台車に取
付けられた吊りビームから吊下げられた片持ち構造であ
り、最上層の昇降型パレットユニットも後面側固定部材
に取付けられた吊りビームから吊下げられた片持ち構造
である。換言すれば、各パレットの前面側を支持する支
柱等を必要としないので、前面側の支柱等が占める寸法
分だけ格納庫の奥行き寸法を短くすることができる。こ
のため、わずかに奥行きが小さい程度の敷地であれば、
従来設置不可能であった場所にも本発明の格納庫を設置
することができる。
【0009】さらに、前記偏位機構を設けた請求項2の
発明では、両方向型パレットユニットを横行させる際、
パレットの昇降ガイドローラと昇降レールの干渉が避け
られるので、横行動作が円滑に行われると共に、ガイド
ローラ等の損傷を防止しうる。
【0010】また、昇降レールを断面コ形材にし、1本
の昇降レールの左右のリブで隣接するパレットの昇降ガ
イドローラを案内するようにした請求項3の発明では、
昇降レールの本数を少なくできるので、材料費を低減で
き、格納庫の間口寸法を小さくしうる。
【0011】
【実施例】つぎに、本発明を自動車の駐車装置に適用し
た実施例について説明する。 (全体構成) まず、図1〜3に基づき全体構成を説明する。図1は片
持ち式立体駐車場の概念図であり、1は最下層、2,3
は中間層、4は最上層を示している。図示の例では中間
層は2層であるが、1層でもよく3層以上であってもよ
い。層数にとくに制限はないが現実的には全体で3〜7
層程度が好ましい。間口方向には各層とも複数(m列)
の格納スペースに区画されている。図示の例ではa,
b,c,dの4列であるが、3列以下であってもよく5
列以上であってもよい。この列数にもとくに制限はない
が現実的には2〜10列程度が好ましい。
【0012】最下層1には列数より1台少ない台数(図
示の例では3台)の横行型パレット5が配置され、中間
層2,3には列数より1台少ない台数(図示の例では3
台)の両方向型パレットユニット6,7が配置され、最
上層4には列数と同数(図示の例では4台)の昇降型パ
レットユニット8が配置されている。横行型パレツト5
は横行のみ可能なパレットであり、両方向型パレットユ
ニット6,7は横行と昇降の両方が可能なパレットユニ
ットであり、昇降型パレットユニット8は昇降のみ可能
なパレットユニットである。
【0013】図2は駐車場の後面壁を示す正面図、図3
は図2のIII−III線断面図である。同図におい
て、11は横行レールであり、下レール12と上ガイド
13とから構成されている。この横行レール11は中間
層2,3の層数に合わせて、2層分設けられている。ま
た、14は昇降レールで、4列分設けられている。な
お、昇降レール14は最下層1の床面Fから立ち上り、
最上段の上ガイド13より若干上まで伸びている。そし
て、横行レール11との交差部は切欠かれている。15
は最下層1の床面F上に設置された走行レールであり、
2本1組で間口方向に延びている。
【0014】図4は上記の駐車装置にパレット5と各パ
レットユニット6,7,8を配置した状態を示す概略側
面図である。同図に示すように、第1層1では横行型パ
レット5が走行し、第2層2および第3層3では両方向
型パレットユニット6,7が配置され、第4層4には昇
降型パレットユニット8が配置されている。両方向型パ
レットユニット6,7はそれぞれに横行台車16とパレ
ット17を吊下げるための吊りビーム18を有してお
り、昇降型パレットユニット8は吊りビーム18とパレ
ット17から構成されている。
【0015】つぎに、各部の構成を詳細に説明する。 (横行型パレット5) 図5は横行型パレット5の側面図、図6は同斜視図であ
る。図5〜6に示すように、自動車を載せる載置面21
の三辺に枠体22が形成され、残る一辺に自動車が乗り
込みやすくするための斜面23が形成されている。枠体
22の四隅には走行ローラ24,25がそれぞれ軸支さ
れており、一対の走行ローラ24には走行駆動装置であ
る減速機付モータ26が連結されている。この減速機付
モータ26を正逆回転させることで、横行型パレット5
が走行レール15上を走行するようになっている。な
お、この走行機構は一例であり、横行動作させうる走行
機構であればどのようなものでも採用しうる。
【0016】(両方向型パレットユニット6,7) 図7は両方向型パレットユニット6の側面図、図8は両
方向型パレットユニット6の後面側からみた斜視図であ
る。図7〜8において、16は四角形の枠組みに構成さ
れた横行台車で、その下フレーム31の後面側両端部に
は走行ローラ32が軸支され、同下フレーム31の下面
両端部には下ガイドローラ33が、上フレーム34の背
面側両端部には上ガイドローラ35がそれぞれ軸支され
ている。
【0017】上記の各ローラ32,33,35と、それ
を支える横行レール11の詳細を図9の拡大図に基づき
説明する。横行レール11を構成する下レール12は角
棒状であり、上ガイド13はコ形鋼を用いており、各層
の下レール12は下層側の横行レール11の上ガイド1
3上に設置されている。前記走行ローラ32は下レール
12上に乗り、上ガイドローラ35は当該層の上ガイド
13の内周壁に接して転動し、下ガイドローラ33は直
下層の上ガイド13の前面側に接して転動する。これに
より横行台車16は片持ち支持の状態で横行する。
【0018】上記横行台車16の走行機構としては、と
くに制限なくどのような機構でも採用しうるが、例えば
図10〜13の走行機構が例示できる。
【0019】図10に示す走行機構は、ローラチェーン
41を下レール12の上方に展張して両端を固定してお
き、各横行台車16に取付けた駆動チェーンホイール4
2と従動チェーンホイール43に前記ローラチェーン4
1をS字状に掛け廻わすもので、駆動チェーンホイール
42を正逆回転させて、横行台車16を横行させるもの
である。駆動チェーンホイール42の駆動装置として
は、例えば図11に示すように、チェーンホイール42
に減速機44およびブレーキ付モータ45を連結した装
置等を採用しうる。また、上記の構成において、ローラ
チェーン41の替りにワイヤーロープを用いてもよく、
この場合は駆動ホイールにV溝型を、従動ホイールにU
溝型を用いればよい。
【0020】図12に示す走行機構は、各横行台車16
に軸支した2個の走行ローラ32にローラチェーン41
を掛け廻し、駆動ホイール42と従動ホイール43でロ
ーラチェーン41を掛け廻し径路に沿って移動させ、走
行ローラ32を回転駆動するものである。この例におい
ても、ローラチェーン41の替りにワイヤロープを用い
ることができる。図13に示す走行機構は、多数の転動
ローラ46を走行方向に沿って設置しておき、転動ロー
ラ46を順に回転させて、その上面に載せている横行台
車16を横行させるものである。
【0021】つぎに、吊りビーム18の構成を説明す
る。図7〜8に示すように、横行台車16の上端から駐
車装置の前面側に向けて吊りビーム18が突出してお
り、この吊りビーム18は適宜の補強フレーム19で支
えられている。また、吊りビーム18の基端部には巻上
装置50が設置されている。この巻上装置50は減速機
付モータ51とそれに連結された一対の巻上ドラム52
とから構成され、各巻上ドラム52によって、パレット
17の前端側のロープ56と後端側のロープ57を巻取
るようになっている。49は吊りビーム18の先端に軸
支されたガイドシーブである。
【0022】なお、巻上ドラム52は図14に示すよう
に、大径のドラム53と小径のドラム54からなり、小
径ドラム54にはパレット17の前端側のロープ56が
巻取られ、大径ドラム53には後端側のロープ57を巻
取るようにしている。これは図22に示すように後端側
のロープ57はほぼ垂直に張られているが、前端側のロ
ープ56は斜めに張られており、この場合、垂直のロー
プ57を例えば100cm上下に巻き上げようとする
と、斜めのロープ56は当初の長さ160cmから10
0cmまでに、その差60cmを巻き取ればパレット1
7を水平に保って昇降できるからである。なお、パレッ
ト17の載置面58と斜面59は前記横行型パレット5
と実質的に同様に構成されている。
【0023】つぎに、前記パレット17の昇降ガイド機
構を説明する。図7〜8において、60はガイドローラ
取付板で、パレット17の後端側両側方に取付けられて
おり、このガイドローラ取付板60の外側面に昇降ガイ
ドローラ61,62が上下に軸支されている。その詳細
を図15〜16に基づき説明すると、14は昇降レール
で支柱9により垂直に取付けられている。この昇降レー
ル14は2本のリブを有する断面コ形材であり、昇降ガ
イドローラ61,62は溝付ローラである。そして、隣
り合うパレット17のそれぞれの昇降ガイドローラ6
1,62が昇降レール14の左右のリブに個別に係合し
て案内されている。
【0024】したがって、前記巻上装置50によってロ
ープ56,57を巻上げ巻下げすると、パレット17は
昇降レール14に沿って昇降する。また、1本の昇降レ
ール14で隣接するパレット17を案内するので、昇降
レール14の本数が少なくてすむという利点がある。な
お、この場合、吊りビーム18から吊下げられたロープ
56,57を若干斜めにして、パレット17を昇降レー
ル14側に押し付ける分力を生じさせるようにすると、
ガイド操作が確実になるので好ましい。
【0025】図2〜3に示すように昇降レール14は横
行レール11との交差部で切欠かれているが、昇降ガイ
ドローラ61,62が上下に離間しているため、一方の
ガイドローラ61(62)が交差部で浮いているときに
も他方のガイドローラ62(61)は昇降レール14に
接しているので昇降動作の案内が円滑に行われる。した
がって、図7に示すように巻上装置50でロープ56,
57を矢印U,D方向に巻上げ下げすると、パレット1
7を矢印U,Dで示すように昇降させることがきる。
【0026】上記のごとく、昇降操作している間、昇降
ガイドローラ61,62は昇降レール14に嵌まってい
るため、そのまま横行するとガイドローラ61,62と
レールが干渉して損傷を生ずる。そこで、横行操作時に
昇降ガイドローラ61,62とレール14の係合を外す
偏位機構が設けられている。
【0027】つぎに、その偏位機構を図8〜9および図
17〜18に基づき説明する。図8に示す横行台車16
の左右の縦フレーム36の前面側の根元にはそれぞれ偏
位ガイド63が取付けられている。この偏位ガイド63
は図9および図17に示すように側面視で上方部分が前
方に傾斜しており、図18に示すように横断面形状がコ
形の案内板である。一方、パレット17のガイドローラ
取付板60の内側には偏位ガイドローラ64が軸着され
ている。パレット17が吊りビーム18上の巻上装置5
0により巻上げられると、図7に示すように、パレット
17が横行台車16より下方に位置しているときは、昇
降レール14に沿って上下(矢印U,D方向)するが、
図17に示すようにパレット17が上昇して(矢印U方
向)、偏位ガイドローラ64が横行台車16に取付けた
偏位ガイド63に案内されると、パレット17は図17
〜18に矢印Fで示すように、前方へ偏位する。そうす
ると昇降ガイドローラ61,62は昇降レール14から
離れて、横行(図18の矢印T方向)させても、昇降レ
ール14と昇降ガイドローラ61,62が干渉すること
がない。
【0028】図19の下段には別の1台の両方向型パレ
ットユニット7が示されている。この方向型パレットユ
ニット7は上記した両方向型パレットユニット6と同一
構成のものであるので、図中に要部の符号を付して説明
を省略する。なお、図中の両方向型パレットユニット7
はパレット17が上昇限度、つまり横行台車16の下端
部まで引き上げられた状態で、前記偏位機構により、若
干前方へ偏位させられた状態である。
【0029】(昇降型パレットユニット8) 図19の上段には昇降型パレットユニット8の側面図が
示されている。この昇降型パレットユニット8は昇降動
作のみで横行しないので、横行に必要な機構を備えない
外は前記両方向型パレットユニット6と同一構成であ
る。つまり、図8に示すような走行装置40、図17〜
18に示す偏位機構(偏位ガイド63および偏位ガイド
ローラ64)を有せず、吊りビーム18は支柱9の上端
に固定されている。したがって、巻上装置50を駆動す
ることによりパレット17を昇降させうる。
【0030】(入出庫操作) つぎに、上記実施例の入出庫操作を説明する。例えば、
各パレットが図20の状態にあり、最上層の昇降型パレ
ットユニット8dの下方が昇降空間として空いていると
すると、昇降型パレットユニット8dのパレットを下
降、上昇させることにより自動車を入出庫させることが
できる。また最下層の横行型パレット5a,5b,5c
もそのままの位置で自動車を入出庫させうる。ただし、
他のパレットユニット8b等はそのままでは下方のパレ
ットユニット7b,6b,5bが邪魔になって下降する
ことができない。そこで、図21に示すように、両方向
型パレットユニット7b,7c,6b,6cおよび横行
型パレット5b,5cを右に移動させて昇降空間を作
り、この上で昇降型パレットユニット8bのパレットを
降下させる。このようにすると4段4列の全てのパレッ
トに自動車を格納し自在に入出庫させることができる。
【0031】(本実施例の利点) 上記の実施例では、最下層の横行型パレット5を除
く全てのパレットユニット(両方向型パレットユニット
6,7および昇降型パレットユニット8)は片持ち支持
であり、駐車場の基本構造としては、駐車場の後面側に
のみ支柱9を立て、横行レール11や昇降レール14を
取付ければ足り、パレットの前面側に支柱を立てる必要
がない。したがって、駐車場の奥行き寸法を小さくで
き、両持ち型の駐車場では設置できない狭い敷地であっ
ても、本発明であれば設置可能となる。 また、前面側の支柱や昇降レール、横行レールを省
略したことで材料費が両持ち型に比べて30%程度削減
できる。 各パレットユニットを昇降、横行させるための所要
動力、走行時の安全性、装置の耐久性は従来の駐車装置
と同じである。 上記実施例では横行レール11と昇降レール14の
交差部では昇降レール14を切欠いており、昇降ガイド
ローラを1台のパレットユニット当り4個使用してい
る。この場合、両方向型パレットユニットでは、横行台
車16に要するローラが走行ローラ32が2個、下ガイ
ドローラが2個、上ガイドローラが2個で、合計で10
個となるが後述するごとく、横行レールで切欠く場合よ
り少なくてすみ、コストダウンすることができる。
【0032】(他の実施例) 本発明の駐車装置では、上記のごとく昇降レール14と
横行レール11との交差部で、昇降レールを切欠かず、
横行レール11を切欠くようにしてもよい。この場合、
両方向型パレットユニットでは、横行台車16の各隅に
おいて、走行ローラ32を各隅で2個タンデムに配置し
計4個、同様に下ガイドローラ33を4個、同様に上ガ
イドローラ35を4個を必要とする。一方、パレット1
7の昇降ガイドローラは各隅で1個づつでよく計2個に
減じうるとしても、合計で14個となりローラ数は増加
する。しかし、機能的には全く問題ないので、本発明に
は、このようなタイプも含まれる。
【0033】また、本発明の立体格納庫には倉庫にも適
できる。この場合、自動車積載用のパレットを物品の
格納パレットとして理解すれば、上記立体駐車場の構成
はそのまま立体倉庫として理解してよいものである。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、奥行き寸法が小さくて
従来の両持ち立体格納庫を設置できない狭い敷地にも
設置でき、材料および部品点数が少ない低コストの立体
格納庫を提供しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わる立体駐車場の概念図
である。
【図2】本発明の一実施例に係わる立体駐車場の後面壁
を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の一実施例に係わる立体駐車場の概略側
面図である。
【図5】横行型パレット5の断面図である。
【図6】横行型パレット5の斜視図である。
【図7】両方向型パレットユニット6の側面図である。
【図8】両方向型パレットユニット6,7の斜視図であ
る。
【図9】横行台車16と横行レール11の要部拡大図で
ある。
【図10】走行装置40の概念図である。
【図11】走行装置40の要部説明図である。
【図12】走行装置40の他のの説明図である。
【図13】走行装置40のさらに他のの説明図であ
る。
【図14】巻上装置50の巻上ドラム52の説明図であ
る。
【図15】昇降ガイドローラ61,62まわりの側面図
である。
【図16】昇降ガイドローラ61,62まわりの平面図
である。
【図17】偏位機構の側面図である。
【図18】偏位機構の平面図である。
【図19】両方向型パレットユニット7および昇降型パ
レットユニット8の側面図である。
【図20】入出庫操作の説明図である。
【図21】入出庫操作の説明図である。
【図22】ロープ56,57の巻上げ量の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 最下層 2 中間層 3 中間層 4 最上層 5 横行型パレット 6 両方向型パレ
ットユニット 7 両方向型パレットユニット 8 昇降型パレッ
トユニット 9 支柱 11 横行レール 12 下レール 13 上ガイド 14 昇降レール 15 走行レール 16 横行台車 17 パレット 18 吊りビーム 40 走行装置 50 巻上装置 52 巻上ドラム

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最下層とn段の中間層と最上層からなる多
    層階であり、各層とも間口方向にm列の格納スペースを
    有する格納庫において、該格納庫の前面側を開放し、後
    面側にn段分の横行レールとm列分の昇降レールを設け
    ており、最下層には横行のみ可能な横行型パレットをm
    −1台配置し、各中間層には前記横行レールと昇降レー
    ルに案内されて昇降および横行が可能な両方向型パレッ
    トユニットをm−1台配置し、最上層には、前記昇降レ
    ールに案内されて昇降のみ可能な昇降型パレットユニッ
    トをm台配置した片持ち式立体格納庫であって記両
    方向型パレットユニットが横行台車とパレットからな
    り、前記横行台車は、横行レール上を走行するための走
    行ローラと走行駆動装置と横行ガイドローラを有してお
    り、かつパレットを吊下げるための横行台車から格納庫
    の前面側に向けて突出した吊りビームと、パレットの四
    隅に連結されたロープを巻上げ巻下げする巻上装置を備
    えており、前記パレットは、その長手方向の後端側に前
    記昇降レールで案内される昇降ガイドローラを備えてお
    り、前記昇降型パレットユニットは、吊りビームとパレ
    ットからなり、前記吊りビームは格納庫の前面側に向て
    突出させた状態で最上層の後面側固定部材に固定されて
    おり、パレットの四隅に連結されたロープを巻上げ巻下
    げする巻上装置を備えており、前記パレットは、その長
    手方向の後端部に前記昇降レールで案内される昇降ガイ
    ドローラを備えていることを特徴とする片持ち式立体格
    納庫。
  2. 【請求項2】前記両方向型パレットユニットは、横行台
    車に取付けられた偏位ガイドとパレットに取付けられた
    偏位ガイドローラとからなり、パレットを格納位置まで
    上昇させたとき、格納位置直前から格納位置までの上昇
    動作によって偏位ガイドローラが偏位ガイドで案内され
    て、パレットを前方へ偏位させ昇降レールと昇降ガイド
    ローラの係合を外す偏位手段を設けたことを特徴とする
    請求項記載の片持ち式立体格納庫。
  3. 【請求項3】前記昇降レールが2本のリブを有する断面
    コ形材であり、前記昇降ガイドローラが溝付ローラであ
    り、前記パレットの後端側両側方に設けられており、各
    パレットの一側方の昇降ガイドローラが1本の昇降レー
    ルの左右いずれか一方のリブに係合して昇降し、1本の
    昇降レールで隣接する2台のパレットを案内するように
    したことを特徴とする請求項記載の片持ち式立体格納
    庫。
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