JP2631347B2 - 立体格納装置 - Google Patents

立体格納装置

Info

Publication number
JP2631347B2
JP2631347B2 JP6204312A JP20431294A JP2631347B2 JP 2631347 B2 JP2631347 B2 JP 2631347B2 JP 6204312 A JP6204312 A JP 6204312A JP 20431294 A JP20431294 A JP 20431294A JP 2631347 B2 JP2631347 B2 JP 2631347B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage
pallet
row
longitudinal direction
traveling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6204312A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0849440A (ja
Inventor
昇 横井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YOKOI KOGYO KK
Original Assignee
YOKOI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YOKOI KOGYO KK filed Critical YOKOI KOGYO KK
Priority to JP6204312A priority Critical patent/JP2631347B2/ja
Publication of JPH0849440A publication Critical patent/JPH0849440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2631347B2 publication Critical patent/JP2631347B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は立体格納装置に関する。
さらに詳しくは、立体駐車場や、立体倉庫、艇庫などの
立体格納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図20(A),(B)は従来の立体駐車
場の概念図である。それらのうち、図20(A)はエレ
ベータ方式の立体駐車場であり、エレベータeの昇降空
間の両側に駐車室hを上下多段に設けたものである。そ
して、図20(B)はエレベータ・スライド方式とい
い、エレベータ方式の駐車室hを水平面内で多数連設し
た駐車スペースSPをもつ構造であり、エレベータeも
昇降だけでなく駐車スペースSPに沿って走行するよう
に構成されている。このエレベータ・スライド方式はエ
レベータ方式より多くの自動車を格納できるようにした
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来例
の立体駐車場はいずれもスペース効率が高くない。すな
わち、立体駐車場全体の容積に比べて自動車を収容でき
る台数がさほど多くないという問題がある。これはエレ
ベータの走行昇降用空間には自動車を格納することがで
きないことによる。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、スペース効率
が高く、しかも入出庫操作が簡単で、サイクルタイムが
短い立体駐車場や立体倉庫等の立体格納装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の立体格納装置
(請求項1)は、入出庫層と多層の格納層とからなり、
各格納層は1または2以上の格納列からなり、各格納列
は長手方向にm個の格納室に区画された立体格納装置で
あって、前記各格納列には、該格納列の長手方向に走行
自在なm−1台の格納パレットが配置され、さらに該格
納列の天井空間には、該格納列の長手方向に走行する走
行台車と、該走行台車から吊下げられて昇降し、前記格
納パレットをその下面に係脱するキャッチ装置を備えた
昇降キャリヤからなる搬送リフトが配置されており、前
記各格納層は、格納パレットを走行させる走行駆動ガイ
ドを各格納列の長手方向に沿って設けており、前記格納
パレットは、パレット本体の側縁に開閉自在な一対のフ
ラップを有しており、該フラップを開いた状態で、前記
走行駆動ガイド上に載って走行し、フラップを閉じた状
態で、前記走行駆動ガイドに干渉せずに昇降可能となっ
ていることを特徴とする。そして、前記走行駆動ガイド
(請求項)は、前記格納パレットのフラップを支承す
るローラを多数設置し、該ローラと同軸の多数のスプロ
ケットにチェーンを巻き掛け、そのように構成したロー
ラ群をモータで駆動するようにしたことが好ましい。本
発明において、前記格納パレット(請求項)は、パレ
ット本体の上面に複数本の支柱と該支柱の上端同士を連
結する横桟からなる吊枠を備えており、前記昇降キャリ
ヤに備えたキャッチ装置は、前記吊枠に係合する係合金
具と、その係合金具を係合位置と離脱位置との間で切換
える切換え機構とから構成されていることが好ましい。
また、前記昇降キャリヤ(請求項)は、その前後左右
の4個のガイドプーリのそれぞれを、走行台車に取付け
た案内プーリで案内した4本のロープで個別に吊り下
げ、各ロープの一端を固定し、他端を巻上機構に連結し
たことが好ましい。本発明における入出庫層(請求項
)は、各列にエレベータピットを形成し、エレベータ
ピットを有する番地において、通路台車を配置した格納
列と、自動車の格納が可能な平パレットを配置した格納
列とを交互に配置しており、前記通路台車および平パレ
ットは隣接列との間で列線変更可能であることが好まし
い。
【0006】
【作用】請求項1の明では、昇降キャリヤを走行台車
下面に吊り上げた状態で各格納列の天井空間を走行する
ことができる。そして、m個の格納室に等しい長さの各
格納列にm−1台の格納パレットを配置しているので、
格納室一室分の空スペースが生じており、これを昇降キ
ャリヤの昇降空間として利用できる。そして、格納パレ
ットは格納列の長手方向に走行自在であるので、昇降キ
ャリヤが昇降する場所も任意に変えることができる。格
納パレットを列内で走行させて昇降キャリヤの下面に位
置させると、キャッチ装置を作動させて、各格納パレッ
トを昇降キャリヤ下面に吊下げることができる。したが
って、昇降キャリヤを昇降させることにより、各格納パ
レットを入庫層と任意の格納層との間で昇降させ、自動
車を入出庫させることができる。この方式によると、入
出庫操作が容易であり、サイクルタイムも短くなる。そ
して、本発明では、各格納列にm−1台の格納パレット
を設置して自動車や種々の物品を格納できるようにした
ので、デッドスペースは一区画分のみであり、スペース
効率の高い格納装置となる。また、走行駆動ガイド格納
列の長手方向に設けているので、格納パレットを各ガイ
ドに載置し、かつ、長手方向に走行させることが可能と
なる。さらに、フラップを開いたときは走行駆動ガイド
上に載って移動ができ、フラップを閉じると走行駆動ガ
イドと干渉しないで昇降可能となるので、水平移動と、
垂直昇降を自在に選択して三次元移動が可能となる。本
発明の走行駆動ガイド(請求項)は、一群のローラを
モータで駆動するので、格納パレットの移動を簡単な構
成で行える。本発明の格納パレット(請求項)は、パ
レット本体の上面に吊枠を有しており、昇降キャリヤの
係合金具を係合位置に切換えると、その格納パレットを
昇降キャリヤの下面に係合して、係合金具を離脱位置に
切換えると、格納パレットを昇降キャリヤから離脱する
ことができる。このため、数多くの格納パレットのう
ち、所望の1台の格納パレットを選んで入出庫のため昇
降させることができる。本発明の昇降キャリヤ(請求項
)は、前後左右の4点をロープで吊持しているので吊
持姿勢が常に安定しており、かつ、4本のロープを個別
に4個のガイドプーリに巻き掛けているので、ロープの
折り曲げ数が少なく、ロープの寿命が長くなる。本発明
の入出庫層(請求項)は、両側の一区画と平パレット
に自動車を格納できるので、無駄スペースが少なく、ス
ペース効率が高くなる。また、エレベータピットに降り
てきた格納パレットと入出庫口との間には通路台車が随
時移動してきて、エレベータピットの隙間を埋めるの
で、自動車の進入、退出が円滑に行える。
【0007】
【実施例】つぎに、本発明を立体駐車場に適用した実施
例を説明する。 (第1実施例) 図1は第1実施例に係わる立体駐車場の斜視図であり、
本図に基づき、まず概念構成を説明する。最下層が入出
庫層1Fであり、その上層の2F〜8Fが格納層であ
る。入出庫層1Fおよび各格納層2F〜8Fは駐車室を
4室に区分した長さであり、各層とも格納列L1,L
2,L3,L4の4列よりなる。図示の駐車場では、格
納層は8層4室であるが、7層以下あるいは9層以上で
もよく、また3室以下あるいは5室以上であってもよ
い。さらに、入出庫層1Fは最上層8Fであってもよ
く、2F〜7Fの途中の層にあってもよい。各格納列L
1〜L4の天井空間には、搬送リフトLFを構成する走
行台車RCが走行自在であり、昇降キャリヤECは昇降
自在となっている。
【0008】つぎに、本実施例の基本構成を説明する
が、具体的な各部の構成は図8以下に基づき後述する。
図2(A)図は入出庫層1Fの平面図、(B)図は格納
層2F以上の平面図、(C)図は天井空間における搬送
リフトLFの走行台車RCの説明図である。
【0009】図1および図2(A)に示すように、入出
庫層1Fの各列L1〜L4には1番地(No.1)から
4番地(No.4)があり、そのうち2番地(No.
2)から3番地(No.3)にかけてエレベータピット
1が形成されている。各列L1〜L4の1番地(No.
1)は平らな床面に形成されており(図1参照)、自動
車AM(図2(A)参照)が駐車できるようになってい
る。2番地(No.2)と3番地(No.3)、すなわ
ちエレベータピット1を形成した番地には1列おきに通
路台車2が置かれている。この通路台車2は図1に示す
ように、上面が平坦で、その上面を自動車が長手方向に
走行できるようになっている。そして、図示省略してい
るが、下面には横行車輪が取付けられ、隣接列との間で
往復移動できるようになっている。この通路台車2はエ
レベータピット1内に進入して、エレベータピット1底
面と、エレベータピット1に降りてきた入出庫車を載せ
た格納パレットとの段差を埋めるために使用される。ま
た、格納列L2の2番地(No.2)と3番地(No.
3)、すなわち、エレベータピット1を形成した番地に
おいて、通路台車2を置いていない列、および各列L1
〜L4の4番地(No.4)には平パレットPCが置か
れている。この平パレットPCは図1に示すように、上
面に自動車を格納できるようになっており、図示省略し
ているが、その下面には横行車輪が取付けられ、隣接列
との間で往復動できるようになっている。なお、図2
(A)の平パレットPCは全て自動車AMを格納した状
態を示している。また、自動車AMの入出庫口は図中右
側であり、実線矢印で示す方向から入庫する。
【0010】図1および図2(B)において、3は走行
駆動ガイドで、各列L1〜L4において左右両側に設置
され、もちろん各格納層2F〜8Fの全てに設置されて
いる。そして、各格納列の走行駆動ガイド3上には格納
パレットPAが載せられ、各格納列の長手方向に沿って
走行するようになっている。なお、図示のごとく各列L
1〜L4の格納パレットPAは駐車室区画(本実施例で
は4個)より1台少ない台数(特許請求の範囲にいうm
−1台)である3台である。また、図1に示すように、
格納パレットPAは、パレット本体の上面に4本の支柱
の上端同士を横桟で結合した吊枠5を有している。そし
て、格納パレットPAは、両側面に開閉自在なフラップ
6を有しており、フラップ6を開いた状態で走行駆動ガ
イド3上を走行し、フラップ6を閉じると走行駆動ガイ
ド3と干渉せずに、その間を上下に昇降できるようにな
っている。
【0011】図1および図2(C)に示すように、各格
納列L1〜L4の最上方の天井空間9Rには搬送リフト
LFが走行するようになっている。この搬送リフトLF
は走行台車RCと昇降キャリヤECとからなり、走行台
車RCは、天井空間9Rに配設した走行駆動ガイド3上
を走行するようになっている。また、昇降キャリヤEC
は走行台車RCから吊り下げられ、入出庫層1F〜最上
格納層8F間を上下に昇降するようになっている。そし
て、昇降キャリヤECが走行台車RCの直下面まで吊り
上げられている状態では、昇降キャリヤECが最上格納
層8Fの各格納列L1〜L4における格納パレットPA
の上部と干渉することなく、各格納列L1〜L4の長手
方向に沿って走行できるようになっている。そして、昇
降キャリヤECには各格納パレットPAの吊枠5をつか
むキャッチ装置が設けられており、格納パレットPAを
吊下げて昇降することができる。
【0012】つぎに、上記実施例の立体駐車場における
自動車の入出庫操作を説明する。 (1)入出庫層1Fにおける入出庫操作 図3(A)は、格納列L4の1番地(No.1)に入庫
させる要領を示している。この場合、側方列L3にいた
通路台車2は2台とも格納列L4へ移動して、進入路を
作り、自動車AMは4番地(No.4)および通路台車
2を通路として進入し、1番地(No.1)で停車し、
保管される。出庫の場合も同じ要領で通路をあけ、自動
車AMを出庫させればよい。他の格納列L1〜L3の1
番地(No.1)への駐車も同様の要領である。図3
(B)は、格納列L2の2番地(No.2)に入庫させ
る要領を示している。この場合、格納列L1の3番地
(No.3)にいた通路台車2を格納列L2へ移動させ
て、進入路を作り、自動車AMは4番地(No.4)と
3番地(No.3)の通路台車2を通って2番地(N
o.2)へ進入し、そこで停車し、保管される。出庫の
場合も同じ要領で通路をあけ、自動車AMを出庫させれ
ばよい。他の格納列での2番地(No.2)への駐車も
同様の要領でよい。図3(C)は、各格納列L1〜L4
の平パレットPCに入庫させる要領を示しており、この
場合、入出庫口寄りの平パレットPCに自動車AMを進
入させ格納する。ただし、平パレットPCは列数より1
台少ないので、駐車台数は図示の例では3台までであ
る。出庫操作は同じ要領で自動車を退出させればよい。
【0013】(2)格納層2F〜8Fからの出庫操作 自動車b,cを出庫させる場合を例にとって説明する。
図4(A)はある格納列における格納状態を示す概略断
面図であり、搬送リフトLFは1番地(No.1)の天
井空間に位置している。この状態から図4(B)に示す
ように、搬送リフトLFを2番地(No.2)に走行さ
せると共に、2番地(No.2)にいた格納パレットa
を1番地に移動させる。これで、搬送リフトLFの昇降
キャリヤECを2番地において昇降させる空間ができ
る。つぎに、格納パレットbの自動車を出庫させるとき
は、同図(C)に示すように、格納パレットbを昇降キ
ャリヤECの下面まで走行させ、キャッチ装置でその格
納パレットbを昇降キャリヤECに係合する。そして、
昇降キャリヤECを降下させ、格納パレットbを入出庫
層1Fに位置させる。つぎに、このようにして、入出庫
層1Fの2番地(No.2)に降りてきた自動車AM
は、3番地(No.3)に移動させた通路台車2の上面
を通って、4番地のフロアを経て出庫口から出ていく。
これにより出庫操作が完了である。
【0014】(3)格納層1F〜8Fへの入庫操作 この場合、搬送リフトLFの昇降キャリヤECに空の格
納パレットを係合させて格納列の入出庫層1Fへ降下さ
せる。そして、図5(A)に示すように、3番地(N
o.3)に通路台車2を移動させ、入庫車は4番地のフ
ロアを経て、前記通路台車2の上面を通って、2番地の
格納パレットに進入する。そして、同図(B)に示すよ
うに、その格納パレットを昇降キャリヤECのキャッチ
装置で係合し、昇降キャリヤECを吊り上げる。目的の
格納層に到達すると、キャッチ装置を外して、格納パレ
ットbを走行させ、所定の位置に格納する。これで入庫
操作は完了である。
【0015】以上に、(2)および(3)で説明したよ
うに、本実施例では搬送リフトLFの昇降キャリヤEC
が、各格納列の格納パレットPAを自由に係合して入出
庫層1Fと各格納層との間を昇降させうるので、全格納
を格納スペースとして利用することができ、スペース効
率を高めることができるのである。そして、各格納パレ
ットPAの昇降は、一区画分走行するだけで、いずれも
昇降キャリヤECの下面に位置するので、これらを昇降
させる手間、時間もわずかであり、入出庫サイクルタイ
ムを短くできるという利点を奏するのである。
【0016】(第2実施例) 図6は第2実施例に係わる立体駐車場の斜視図、図7
(A)は入出庫層1Fの平面図、図7(B)は格納層2
F〜8Fの平面図である。本実施例の立体駐車場は、格
納パレットPAおよび走行台車RC、昇降キャリヤEC
の長手方向の向きが、各格納列L1〜L4の長手方向に
直交しており、この点でのみ前記第1実施例と相違し、
その余の構成は実質的に第1実施例と同様である。な
お、図示の例は、各格納列L1,L2,L3の長さが、
4番地(No.4)までの長さであるが、3区画以下で
も、5区画以上であってもよい。また、格納層の高さは
8層であるが、7層以下でも、9層以上であってもよ
い。
【0017】入出庫層1Fを図7(A)に基づき説明す
ると、入出庫口は矢印で示す格納列L1の短辺側であ
る。エレベータピット1は各列の2番地(No.2)と
3番地(No.3)であり、各列の1番地(No.1)
は駐車スペース、各列の4番地(No.4)はm−1
台、すなわち2台の平パレットPC置場である。この実
施例においても、機能的には前記第1実施例と同様であ
るので、短いサイクルタイムで自動車を入出庫させるこ
とができ、スペース効率も高いものとなる。
【0018】(各実施例の各部の具体的構成) つぎに、上記各実施例における各部の具体的構成を説明
する。図8は格納パレットPAと走行駆動ガイド3の斜
視図である。格納パレットPAは、パレット本体10
と、その上面に立設した吊枠5と、その下面に開閉自在
に設けたフラップ6とからなる。パレット本体10は自
動車を載せる載置板である。吊枠5は4本の支柱11と
その支柱11同士の上端を結合する4本の横桟12から
構成されている。フラップ6は、例えば図9に示すよう
に、パレット本体10の両側縁または前後縁にピン13
等で回動自在に軸着され、実線で示すように横方向に開
いたり、想像線で示すように自重で垂れ下がるもの等が
用いられる。なお、図9のフラップ6の構成は一例であ
り、この外、どのような構造のものであってもよい。ま
た、フラップ6の開閉装置は、図11〜12に基づき後
述する。
【0019】図9の16は走行駆動ガイド3を構成する
ローラで、各ローラ16にはチェーンスプロケット17
が同軸に結合されており、数個のローラ16が一群にな
って、チェーン駆動されるようになっている。18は一
群のローラ16を駆動するモータである。この走行駆動
ガイド3の構成も一例であり、格納パレットPAを縦行
させ、横行させうる構成であれば、どのような構成のも
のを採用してもよい。
【0020】図10は格納パレットPAを示しており、
同図はフラップ6を閉じた状態、前記図8はフラップ6
を開いた状態である。この格納パレットPAにおけるフ
ラップ6はパレット本体10の両側縁に取付けられてい
る。そして、図10のようにフラップ6を閉じていると
きは走行駆動ガイド3に干渉することなく、格納パレッ
トPAを昇降させることができ、図8のようにフラップ
6を開いているときは、フラップ6が走行駆動ガイド3
の上に載って走行することができる。
【0021】図11〜12は前記フラップ6の開閉装置
を示す。図11の開閉装置は、フラップ6に取付けたレ
バー61にロープ62を連結し、このロープ62をガイ
ドローラ63で案内して吊枠5の摺動孔64に挿入した
摺動枠65に連結し、摺動枠65には圧縮バネ66を介
装したものである。常時は圧縮バネ66の付勢力により
上方に引き上げようとする力が働いているので、フラッ
プ6は開かれている。しかし、格納パレットPAが昇降
キャリヤECの下面に後述するキャッチ装置で保持され
たときは、昇降キャリヤECに備えたプッシャー67等
で摺動枠65を押し下げるとフラップ6は自重で垂れ下
がることになる。このように、昇降キャリヤECに取付
けたプッシャー67等で開閉制御する構成にしておく
と、その動力や制御信号伝達用のケーブル等を1台の昇
降キャリヤECのみ配線しておくことで足りるので、構
成が簡単になるという利点がある。ちなみに前後左右上
下にランダムに動く格納パレットPAに配線することは
事実上不可能に近い。図12はフラップ6の開閉装置の
他の例を示し、これは、歯車71をフラップ6に形成し
たラックに噛み合わせ、この歯車71を回転させるロー
プ72を吊枠5に軸支したプーリ73との間に巻き掛
け、ロープ72の途中に引張り金具74を取付けたもの
である。この引張り金具74を昇降キャリヤECに取付
けた任意の引張り装置(図示省略)で引き上げたり、押
し下げたりすると、フラップ6を進退させることができ
る。以上に開閉装置を二例説明したが、開閉装置はこれ
らに限ることなく、フラップ6を開閉できるものであれ
ば、とくに制限されず、任意の機構のものを用いること
ができる。なお、フラップ6を開閉するときは、その開
閉動作によって走行駆動ガイド3と干渉しないよう、パ
レットPAをチョイ上げ(少し上昇させること)して、
フラップ6を開閉し、開閉が完了してからチョイ下げ
(少し下げること)するか、そのまま降下させるとよ
い。
【0022】図13は搬送リフトLFの斜視図である。
走行台車RCは既述のごとく、中央列天井空間におい
て、走行駆動ガイド上を走行するようになっている。こ
の走行機構は図8〜9に示すようなローラ16を連設し
た走行駆動ガイド3を用いるものでもよく、通常のレー
ル上を走行台車RCに備えた車輪を載せ、その車輪を走
行台車RCに搭載したモータで駆動するもの等、任意の
機構を採用することができる。前記走行台車RCからは
昇降キャリヤECが吊り下げられている。図13は走行
台車RCと昇降キャリヤECの片側のみ示しているの
で、片側の構成をまず説明すると、走行台車RC一側左
側には第1案内プーリ21と第2案内プーリ22が並べ
て軸支されており、一側右側には第3案内プーリ23と
第4案内プーリ24が並べて軸支されている。そして、
昇降キャリヤECの一側左側には第1ガイドプーリ31
が軸支され、一側右側には第2ガイドプーリ32が軸支
されている。25は立体駐車場の適所に軸支された駆動
プーリ、26はカウンタウエイト、27はカウンタウエ
イト26に取付けた支持プーリ、28は駆動プーリを回
転させるモータである。ワイヤロープ41(実線)は立
体駐車場の適所にその一端を固着し、走行台車RCの第
1案内プーリ21→昇降キャリヤECの第1ガイドプー
リ31→走行台車RCの第2案内プーリ22と巻き掛け
て、さらに駐車場一端の駆動プーリ25に巻き掛け、カ
ウンタウエイト26の支持プーリ27に巻き掛けてカウ
ンタウエイト26を吊り下げ、他端を駐車場の適所に固
定している。またワイヤロープ42(点線)は、駐車場
の適所にその一端を固定し、走行台車RCの第3案内プ
ーリ23→昇降キャリヤECの第2ガイドプーリ32→
走行台車RCの第4案内プーリ24と巻き掛けて、さら
に駐車場一端の駆動プーリ25に巻き掛け、カウンタウ
エイト26の支持プーリ27に巻き掛けてカウンタウエ
イト26を吊り下げ、他端を駐車場の適所に固定してい
る。かかるロープ41,42の掛け廻し経路は図13に
示していない反対側においても同様である。したがっ
て、昇降キャリヤECは、前後左右を4本の個別のロー
プで吊り下げられていることになる。上記のロープの巻
き掛け経路の場合、走行台車RCと昇降キャリヤECの
間において、1本のロープがU字状に180゜曲がる個
所は1カ所であり、90゜曲がる個所は2カ所であっ
て、折れ曲がり個所が少ないので、ロープの寿命が長い
という利点を奏する。また、この巻掛け機構において、
昇降キャリヤECおよびそれに吊下げられた格納パレッ
ト(自動車を載置した状態)の重量とカウンタウエイト
26の重量とはほぼバランスしているので、モータ28
の巻上駆動力が小さくてすむという利点がある。そし
て、モータ28を正転(実線矢印)させると昇降キャリ
ヤECを上昇させ、モータ28を逆転(点線矢印)させ
ると昇降キャリヤECを下降させることができる。
【0023】なお、上記の搬送リフトLFには昇降キャ
リヤECの昇降位置検知機構が取付けられている。その
具体的構成を図13に基づき説明する。走行台車RCの
一側部中央には第5案内プーリ35と第6案内プーリ3
6が並べて軸支され、昇降キャリヤECの一側中央部に
は第3ガイドプーリ33が軸支されている。ワイヤロー
プ43(2点鎖線)が、駐車場の一端に固着され、走行
台車RCの第5ガイドプーリ35→昇降キャリヤECの
第3ガイドプーリ33→走行台車RCの第6ガイドプー
リ36と巻き掛け、駐車場の一端に軸支したガイドプー
リ44を経て小形のウエイト45の支持プーリ46に巻
き掛け、駐車場の一端に固定している。もちろん、図示
していない奥側にも同様にロープが配索されている。こ
のようなロープ配索経路において、昇降キャリヤECが
上昇下降すると、前記ウエイト45は下降上昇する。一
方、駐車場の側壁には各格納層2F〜8Fに対応させて
リミットスイッチ等の検知器を設置しているので、この
ウエイト45が各検知器を作動させた時、昇降キャリヤ
ECの動作を停止させると、正確に各格納層に対応づけ
た高さで停止させることができる。
【0024】図14〜15はキャッチ装置の代表的な構
成例を示している。図14(A)のキャッチ装置はL字
形の係合金具51を昇降キャリヤECに軸着し、これを
シリンダ52の切換え機構で開閉するようにしたもので
あり、同図(B)に示すようにシリンダ52を収縮さ
せ、係合金具52で吊枠5を支持すると昇降キャリヤE
Cの下面に格納パレットPA,PBを保持することがで
きる。図15(A)のキャッチ装置は、L字形の係合金
具53をモータ54とギヤ55からなる切換え機構で旋
回させるようにしたものであり、同図(B)に示すよう
に係合金具53で吊枠5を支持すると、昇降キャリヤE
Cの下面に格納パレットPAを保持することができる。
なお、キャッチ装置は上記の例に限ることなく、格納パ
レットPAを昇降キャリヤECの下面に保持したり、解
放したりできれば、どのような構成のものを用いてもよ
いこともちろんである。
【0025】(他の実施例) 図16〜17は本発明の他の実施例を示している。例え
ば、図16のように、格納列は6列であってもよく、さ
らに7列以上であってもよい。また、駐車室数も図17
に示すように、6室であってもよく、さらに7室以上で
あってもよい。図16の場合、通路台車2と平パレット
PCとはエレベータピットを形成した番地(No.2,
No.3)において、交互に配置される。図17の場
合、エレベータピット1は、2番地から5番地に連続し
て設ける必要はなく、2番地(No.2)と4,5番地
(No.4,No.5)の2カ所に分けて形成し、3番
地(No.3)をフラットにしてもよい。図18〜19
は入出庫層1Fの他の実施例を示している。図18の実
施例では、全列数−1列(図示の実施例では、4−1=
3列)に、全番地(No.1〜No.6)に、自動車を
格納できる平パレットPCを配置したものである。この
平パレットPCは自動車AMの走行と格納の両方ができ
るので、この平パレットPCによっても、エレベータピ
ット1に降下してきた格納パレットとの間で、自動車を
移載し、入出庫させることができる。また、図19の実
施例は、エレベータピット1を形成した全区角(6区
画)のうち、1区画を除いて、自動車を格納できる平パ
レットPCを配置したものである。かかる構成によって
も、平パレットPCとエレベータピット1に降下してき
た格納パレットとの間で、自動車を移載し、入出庫させ
ることができる。
【0026】上記の実施例はいずれも立体駐車場であっ
たが、本発明はこれを立体倉庫や立体艇庫にも適用する
ことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、スペース効率が高く、
しかも入出庫操作が簡単で、サイクルタイムが短い、立
体格納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わる立体駐車場の斜視
図である。
【図2】図1の立体駐車場における入出庫層1Fの平面
図(A)、各格納層における格納パレットPAの配置図
(B)、搬送リフトLFの走行台車RCの説明図(C)
である。
【図3】入出庫層1Fにおける入庫操作の説明図であ
る。
【図4】格納層2F〜8Fにおける出庫操作の説明図で
ある。
【図5】格納層2F〜8Fにおける入庫操作の説明図で
ある。
【図6】本発明の第2実施例に係わる立体駐車場の斜視
図である。
【図7】図6の立体駐車場における入出庫層1Fの平面
図(A)および各格納層2F〜8Fの平面図(B)であ
る。
【図8】格納パレットPAと走行駆動ガイド3の斜視図
である。
【図9】フラップ6と走行駆動ガイド3の側面図であ
る。
【図10】格納パレットPAのフラップ6を閉じた状態
の説明図である。
【図11】フラップ6の開閉装置の正面図(A)および
側面図(B)である。
【図12】フラップ6の開閉装置の他の例の側面図であ
る。
【図13】搬送リフトLFの斜視図である。
【図14】キャッチ装置の一例の説明図である。
【図15】キャッチ装置の他の例の説明図である。
【図16】本発明の他の実施例の平面図である。
【図17】本発明の他の実施例の平面図である。
【図18】本発明の他の実施例の平面図である。
【図19】本発明の他の実施例の平面図である。
【図20】従来のエレベータ式駐車場とエレベータ・ス
ライド方式駐車場の説明図である。
【符号の説明】
LF 搬送リフト RC 走行台車 EC 昇降キャリヤ PA 格納パレット L2 格納列 L1 格納列 L3 格納列 3 走行駆動ガイド 5 吊枠 6 フラップ

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出庫層と多層の格納層とからなり、各格
    納層は1または2以上の格納列からなり、各格納列は長
    手方向にm個の格納室に区画された立体格納装置であっ
    て、前記各格納列には、該格納列の長手方向に走行自在
    なm−1台の格納パレットが配置され、 さらに該格納列の天井空間には、該格納列の長手方向に
    走行する走行台車と、該走行台車から吊下げられて昇降
    し、前記格納パレットをその下面に係脱するキャッチ装
    置を備えた昇降キャリヤからなる搬送リフトが配置され
    おり、 前記各格納層は、格納パレットを走行させる走行駆動ガ
    イドを各格納列の長手方向に沿って設けており、 前記格納パレットは、パレット本体の側縁に開閉自在な
    一対のフラップを有しており、該フラップを開いた状態
    で、前記走行駆動ガイド上に載って走行し、フラップを
    閉じた状態で、前記走行駆動ガイドに干渉せずに昇降可
    能となっている ことを特徴とする立体格納装置。
  2. 【請求項2】前記走行駆動ガイドは、前記格納パレット
    のフラップを支承するローラを多数設置し、該ローラと
    同軸の多数のスプロケットにチェーンを巻き掛け、その
    ように構成したローラ群をモータで駆動するようにした
    ことを特徴とする請求項3記載の立体格納装置。
  3. 【請求項3】前記格納パレットは、パレット本体の上面
    に複数本の支柱と該支柱の上端同士を連結する横桟から
    なる吊枠を備えており、 前記昇降キャリヤに備えたキャッチ装置は、前記吊枠に
    係合する係合金具と、その係合金具を係合位置と離脱位
    置との間で切換える切換え機構とから構成されている請
    求項1記載の立体格納装置。
  4. 【請求項4】前記昇降キャリヤは、その前後左右の4個
    のガイドプーリのそれぞれを、走行台車に取付けた案内
    プーリで案内した4本のロープで個別に吊り下げ、各ロ
    ープの一端を固定し、他端を巻上機構に連結したことを
    特徴とする請求項1記載の立体格納装置。
  5. 【請求項5】入出庫層が、各列にエレベータピットを形
    成し、エレベータピットを有する番地において、通路台
    車を配置した格納列と、自動車の格納が可能な平パレッ
    トを配置した格納列とを交互に配置しており、前記通路
    台車および平パレットは隣接列との間で列線変更可能で
    あることを特徴とする請求項1記載の立体格納装置。
  6. 【請求項6】各格納列の長手方向に、走行台車と昇降キ
    ャリヤおよび各格納パレットの長手方向が沿っているタ
    イプの請求項1記載の立体格納装置。
  7. 【請求項7】各格納列の長手方向に、走行台車と昇降キ
    ャリヤおよび各格納パレットの長手方向が直交している
    タイプの請求項1記載の立体格納装置。
JP6204312A 1994-08-05 1994-08-05 立体格納装置 Expired - Lifetime JP2631347B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6204312A JP2631347B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 立体格納装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6204312A JP2631347B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 立体格納装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0849440A JPH0849440A (ja) 1996-02-20
JP2631347B2 true JP2631347B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=16488405

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6204312A Expired - Lifetime JP2631347B2 (ja) 1994-08-05 1994-08-05 立体格納装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2631347B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI127884B (fi) * 2015-11-10 2019-04-30 Star Parking Oy Autojen ja vastaavien kulkuneuvojen pysäköintilaitteisto, joka on varustettu turvalaitteistolla
FI127986B (fi) * 2015-11-10 2019-06-28 Star Parking Oy Autojen ja vastaavien kulkuneuvojen pysäköintilaitteisto, joka on varustettu turvalaitteistolla

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59150868A (ja) * 1983-02-16 1984-08-29 三井造船株式会社 立体式格納庫

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0849440A (ja) 1996-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100215271B1 (ko) 격납 시스템
JP3529280B2 (ja) フォーク式立体駐車設備
JPH05156836A (ja) 多層複列型収納設備
JP2631347B2 (ja) 立体格納装置
JP2597318B2 (ja) 立体格納設備
JP2863705B2 (ja) 機械式立体駐車装置
JP2512091B2 (ja) 自動格納装置及び方法
JP2597305B2 (ja) 立体格納庫およびその立体格納庫における昇降装置
JP3572477B2 (ja) 格納装置
JPS6032006Y2 (ja) 立体倉庫における搬送装置
JP7521797B2 (ja) 立体駐車装置の横行装置
JP7214193B2 (ja) 自動運転車用エレベータ式駐車装置
JP5653134B2 (ja) 連立型エレベータ式駐車装置
JPS6337409Y2 (ja)
JPS63251576A (ja) 立体駐車装置
JP2649183B2 (ja) エレベータ式立体駐車装置
JP2004115241A (ja) 自動倉庫における自動格納・取出し装置
JP4065633B2 (ja) 機械式駐車装置
JPH0751853B2 (ja) 地下式立体格納庫およびその格納庫における入出庫法
JP2562109B2 (ja) 片持ち式立体格納庫
JP2591572Y2 (ja) 多層箱型循環式駐車装置
JP3390630B2 (ja) 立体駐車場
JP3656006B2 (ja) 立体格納場
JPH10220057A (ja) 立体格納装置及び走行台車
JP2597306B2 (ja) 機械式立体格納庫