JP3656006B2 - 立体格納場 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、立体駐車場などの各種格納場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の立体駐車場においては、入出庫階以外の各階で複数の格納室が設けられ、この各格納室に設置された昇降リフトにおいて格納台は、この各格納室と、入出庫階で各格納台の移動に伴い開放された入出庫通路との間で昇降する。自動車は、この入出庫通路まで移動した昇降リフトの格納台に対し入出庫通路を通って搬入され、この格納台から入出庫通路を通って搬出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この種の方式の立体駐車場においては、前述したように、入出庫階で各格納台を移動させて入出庫通路を昇降リフトの格納台に合わせて設けなければならない。入出庫する昇降リフトの格納台の位置が入出庫階の出入口から離れている場合、この出入口から格納台まで延びる入出庫通路は、長くなり、しかも狭いので、この入出庫通路で自動車を運転することに対して必要以上の注意力を働かせねばならない。
【0004】
本発明は、特に、入庫室に搬入された自動車を載置台に載置した状態のまま格納し、自動車を載置台に載置した状態のまま格納室から出庫室に運んで自動車のみを搬出する方式の立体駐車場を採用するばかりでなく、このような方式の立体駐車場にあって、入出庫手段を改良し、自動車の入出庫を行い易くすることを主目的にしている。また、本発明は、入出庫経路のパターンを多様化し、入出庫時間を短縮することも目的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる立体格納場は、下記のように構成されている。
立体格納場は、搬入された格納物を載置する載置台が待機し得る入庫台を有する入庫室と、載置台に載置された格納物が格納される格納室と、載置台に載置された格納物が搬出される出庫室と、この入庫室及び出庫室とこの格納室とを連通する昇降路と、この昇降路を通って入庫室及び出庫室と格納室との間で格納物を載置台とともに搬送する昇降台を有する昇降リフトとを備えている。前記入庫室にあっては、格納物の入出庫が可能な状態である第一下動位置、該第一下動位置よりも下動した第二下動位置、及び格納部が地下格納室から上昇して格納部への格納物の入出庫が可能な状態である上動位置を取りうる入庫台を入庫方向に対し直交する横方向へ複数並設している。前記昇降リフトにあっては、一または二以上の昇降台を昇降方向ばかりでなく前記横方向にも移動可能に支持して前記入庫台に対応可能にしている。前記入庫室と同一階の前記昇降路で、一または二以上の移換台を前記横方向へ移動可能に設けてこの入庫室の入庫台に対応可能にしている。前記入庫台と、この入庫台に対応した前記昇降台及び前記移換台とには、前記入庫台が第一下動位置にある場合に入庫台から移換台へ前記格納物載置台を移送し、前記入庫台が第ニ下動位置にある場合に入庫台から昇降台へ前記格納物載置台を移送する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明に下記の構成を追加している。
前記入庫台は、前記載置台が上段位置と下段位置とに配置されるように、上下段で二組をなす左右一対のガイドを備え、該ガイドは、巻掛け伝動装置によって上下動する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1の発明に下記の構成を追加している。
前記昇降リフトの昇降台の数及び前記移換台の数は、それぞれ、前記入庫室の入庫台の数よりも、少なくとも一つ少なくなっており、昇降リフトの昇降台をいずれかの入庫台に対応可能にする移動許容空間を昇降路に残すようにした。
【0008】
【発明の実施形態】
〔第一実施形態〕
まず、本発明の第一実施形態にかかる立体駐車場を図1(a)、図2〜3、図6〜12及び図15〜21を参照して説明する。
【0009】
<図1(a)に示す各階の室区分>
立体駐車場は、図2(a)に示す地上一階1Fと、図2(b)に示す地下一階1B(下階)と、図2(c)に示す地上二階2F(上階)と、図2(d)に示す地上三階3F(上階)とを有している。この各階1F,1B,2F,3Fは、それぞれ、入出庫方向X(水平な前後方向)と、この入出庫方向Xに対し直交する横方向Y(水平な左右方向)とに並設された12の室(下記参照)に分かれている。各階1F,1B,2F,3Fで室番号を付して区別すると、それぞれの室は、1FN ,1BN ,2FN ,3FN (N=1〜12)になる。地上一階1Fでは、室1FN (N=1〜4)を入出庫室(入庫室と出庫室とを兼用)、室1FN (N=5〜8)を昇降室(昇降路、格納室兼用)、室1FN (N=9〜12)を格納室(昇降路、昇降室兼用)とする。地下一階1Bでは、室1BN (N=1〜4)を格納室、室1BN (N=5〜8)を格納室(昇降路、昇降室兼用)、室1BN (N=9〜12)を格納室(昇降路、昇降室兼用)とする。地上二階2Fでは、室2FN (N=1〜4)を格納室、室2FN (N=5〜8)を昇降室(昇降路、格納室兼用)、室2FN (N=9〜12)を格納室(昇降路、昇降室兼用)とする。地上三階3Fでは、室3FN (N=1〜4)を格納室、室3FN (N=5〜8)を昇降室(昇降路、格納目的なし)、室3FN (N=9〜12)を格納室とする。
【0010】
<図1(a)に示す入出庫経路の種類>
前記入出庫室1FN (N=1〜4)に搬入された自動車M(格納物)は、下記*に示す入庫経路R1〜R11で格納される。また、格納された自動車Mは、この入庫経路R1〜R11と同じ出庫経路R1〜R11で入出庫室1FN (N=1〜4)から搬出される。
【0011】
* 入出庫経路R1
入出庫室1FN (N=1〜4)〜格納室1BN (N=1〜4)
* 入出庫経路R2
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)
* 入出庫経路R3
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜格納室1FN (N=9〜12)
* 入出庫経路R4
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜格納室1BN (N=5〜8)
* 入出庫経路R5
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜格納室1FN (N=9〜12)〜格納室1BN (N=9〜12)
* 入出庫経路R6
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)
* 入出庫経路R7
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)〜格納室2FN (N=9〜12)
* 入出庫経路R8
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室1FN (N=9〜12)〜格納室2FN (N=9〜12)
* 入出庫経路R9
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)〜格納室2FN (N=1〜4)
* 入出庫経路R10
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)〜昇降室3FN (N=5〜8)〜格納室3FN (N=9〜12)
* 入出庫経路R11
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)〜昇降室3FN (N=5〜8)〜格納室3FN (N=1〜4)
<図3に示す前記入出庫室1FN 及び格納室1BN (N=1〜4)の構成>
図2(a)に示す入出庫室1FN (N=1〜4)には、それぞれ、図7(a)に示す上下動機構1(後述)により昇降する入出庫台2が設置されている。この入出庫台2の上側には入出庫移換機構3(後述)が設けられ、この入出庫台2の下側には格納部4が設けられている。この入出庫台2は、図3及び図15〜21に示す第一下動位置P1 (入出庫可能状態)、または、この第一下動位置P1 よりも少し下動した第二下動位置P2 と、図6に示す上動位置P3 (入出庫可能状態)とを取る。第一下動位置P1 にある入出庫台2においては、入出庫移換機構3が入出庫可能状態にあるとともに、格納部4が格納室1BN (N=1〜4)に下降している。上動位置P3 にある入出庫台2においては、入出庫移換機構3が入出庫室1FN (N=1〜4)の上方域にあるとともに、格納部4が格納室1BN (N=1〜4)から上昇して入出庫可能状態にある。
【0012】
入出庫室1FN (N=1〜4)の入出口には、開閉可能な入出ゲート5が設けられている。また、入出庫室1FN (N=1〜4)と昇降室1FN (N=5〜8)との境界付近には、境界確認ミラー6が退避可能に設けられている。
【0013】
* 前記上下動機構1の概略構成
図3,6及び図7(a)に示すように、前記入出庫台2の全体が昇降チェーン7に載置され、駆動モータ8により回転するドラム9にこの昇降チェーン7の一端部が連結されているとともに、この昇降チェーン7の他端部が固定されている。このドラム9に昇降チェーン7が巻き取られると、入出庫台2が上昇して前記上動位置P3 を取る。このドラム9から昇降チェーン7が引き出されると、入出庫台2が下降して前記第一下動位置P1 及び第二下動位置P2 を取る。
【0014】
* 前記入出庫移換機構3の概略構成
図3,6及び図8に示すように、前記入出庫台2においては、上下で二組をなす左右一対のガイド10が循環案内機構11に支持されている。上下二組のガイド10は、それぞれ、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ10aと、この各ローラ10aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。この循環案内機構11は、前記両ガイド10を巻掛け伝動チェーン12a(巻掛け伝動リンク)に支持した巻掛け伝動装置12を備えている。この巻掛け伝動装置12により、両ガイド10は上段位置Uと下段位置Dとを取るように順次循環して移動する。
【0015】
載置台13は、上段位置Uまたは下段位置Dにある両ガイド10で、各ローラ10aに支持される。自動車M(格納物)は、第一下動位置P1 にある入出庫台2で上段位置Uにあるガイド10、または、上動位置P3 にある入出庫台2の格納部4に載置される。
【0016】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R1における入出庫作用の概要>
* 入庫作用の概要
図6に示すように入出庫室1FN (N=1〜4)で上動位置P3 にある入出庫台2の格納部4に自動車Mが載置されると、図3に示すように、この入出庫台2が第一下動位置P1 になって格納部4上の自動車Mが格納室1BN (N=1〜4)に格納される。
【0017】
* 出庫作用の概要
図3に示すように第一下動位置P1 にある入出庫台2が図6に示すように上動位置P3 になると、格納部4上の自動車Mが入出庫室1FN (N=1〜4)に運ばれる。
【0018】
<図3に示す前記昇降室1FN (N=5〜8)の構成>
図2(a)に示す昇降室1FN (N=5〜8)には、前記入出庫台2の数(四台)よりも一つ少ない数(三台)の移換台14(格納台)が並設されている。図9に示すように、この各移換台14は、駆動部(図示せず)により横方向Yへ移動し得るように横行レール15に支持され、昇降室1FN (N=5〜8)のうちいずれかの一室を開放して移動許容空間Sを残した状態で、入出庫台2に対応する。この各移換台14には、左右一組の上側ガイド17及び左右一組の下側ガイド18を有する移換機構16が設けられている。この上側ガイド17及び下側ガイド18は、それぞれ、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ17a,18aと、この各ローラ17a,18aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。
【0019】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R2における入出庫作用の概要>
* 入庫作用の概要
図3及び図15(a)に示すように、第一下動位置P1 にある入出庫台2で上段位置Uにあるガイド10に自動車Mが載置された状態で、移換台14が横行してこの入出庫台2に対応する。そして、図15(b)に示すように、下側ガイド18にある載置台13が下段位置Dのガイド10に向けて入出庫方向Xへ移動するとともに、上段位置Uのガイド10にある載置台13が自動車Mを載せた状態で上側ガイド17に向けて入出庫方向Xへ移動し、自動車Mが入出庫室1FN (N=1〜4)から運ばれて昇降室1FN (N=5〜8)に格納される。さらに、図15(c)に示すように、入出庫台2で載置台13を支持したガイド10は下段位置Dから上段位置Uへ移動し、載置台13が入出庫可能状態になる。
【0020】
* 出庫作用の概要
昇降室1FN (N=5〜8)に格納された自動車Mは、図15(c)の状態から図15(b)の状態を経て図15(a)の状態になり、入出庫室1FN (N=1〜4)に運ばれる。
【0021】
<図3に示す前記昇降室3FN (N=5〜8)の構成>
図2(d)に示す昇降室3FN (N=5〜8)には、図10に示す昇降リフト19(後述)が一台だけ設置されている。この昇降リフト19の全体が横方向Yへ移動し、昇降室3FN (N=5〜8)のうち三室が開放されて移動許容空間Sが残る。
【0022】
* 前記昇降リフト19の概略構成
支持台20が駆動部(図示せず)により横方向Yへ移動し得るように横行レール21に支持されている。駆動モータ22により回転する両ドラム23がこの支持台20に設置されている。この両ドラム23から二本ずつ引き出された昇降ワイヤ24が支持台20の四隅部で振止め孔25を通して下方へ導かれ、この四本の昇降ワイヤ24の下端部が振止め管26を通して昇降台27(移換台)の四隅部に連結されている。この昇降台27には、左右一組のガイド29を有する移換機構28が設けられている。このガイド29は、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ29aと、この各ローラ29aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。載置台13はこのガイド29に支持される。
【0023】
前記昇降台27は、各昇降ワイヤ24の昇降移動により、振止めレール30で案内されながら、載置台13とともに昇降方向Z(鉛直な上下方向)へ昇降し、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降する一階位置(移動許容空間S)と、昇降室2FN (N=5〜8)まで下降する二階位置(移動許容空間S)と、昇降室3FN (N=5〜8)に上昇する三階位置(移動許容空間S)とを取る。この三階位置Q3 では、昇降台27が振止めレール30から外れるとともに、昇降台27の振止め管26が支持台20の振止め孔25に係入され、昇降リフト19の全体が横方向Yへ移動可能になる。
【0024】
<図3に示す前記格納室1FN (N=9〜12)の構成>
図2(a)に示す格納室1FN (N=9〜12)には、前記入出庫台2の数(四台)よりも一つ少ない数(三台)の格納台31が並設されている。図11に示すように、この各格納台31は、駆動部(図示せず)により横方向Yへ移動し得るように横行レール32に支持され、格納室1FN (N=9〜12)のうちいずれかの一室を開放して移動許容空間Sを残した状態で、前記昇降室1FN (N=5〜8)を介して入出庫台2に対応する。この各格納台31には、左右一組のガイド34を有する移換機構33が設けられている。このガイド34は、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ34aと、この各ローラ34aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。
【0025】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R3における入出庫作用の概要>
図16に示すように、前記昇降室3FN (N=5〜8)に設置された昇降リフト19において昇降台27は、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降して一階位置になる。その状態で、図16(a)〜(e)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、格納台31のガイド34との間で、自動車M及び載置台13が昇降台27のガイド29を通って互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0026】
<図3に示す前記格納室1BN (N=5〜8)の構成>
図2(b)に示す格納室1BN (N=5〜8)には、それぞれ、図7(b)に示す昇降リフト35により昇降する格納台36が設置されている。この格納台36には左右一組のガイド38を有する移換機構37が設けられている。このガイド38は、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ38aと、この各ローラ38aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。
【0027】
前記昇降リフト35においては、前記格納台36が昇降チェーン39に載置され、駆動モータ40により回転するドラム41にこの昇降チェーン39の一端部が連結されているとともに、この昇降チェーン39の他端部が固定されている。
【0028】
このドラム41に昇降チェーン39が巻き取られると、格納台36が昇降室1FN (N=5〜8)へ上昇する上動位置(移動許容空間S)を取る。このドラム41から昇降チェーン39が引き出されると、格納台36が格納室1BN (N=5〜8)に下降する下動位置を取る。
【0029】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R4における入出庫作用の概要>
図17(a)〜(e)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、上動位置または下動位置にある格納台36のガイド38との間で、自動車M及び載置台13が互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0030】
<図3に示す前記格納室1BN (N=9〜12)の構成>
図2(b)に示す格納室1BN (N=9〜12)にも、それぞれ、格納室1BN (N=5〜8)と同様に、昇降リフト35により昇降する格納台36が設置されている。
【0031】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R5における入出庫作用の概要>
図18に示すように、前記昇降室3FN (N=5〜8)に設置された昇降リフト19において昇降台27は、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降して一階位置になる。その状態で、図18(a)〜(e)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、上動位置または下動位置にある格納台36のガイド38との間で、自動車M及び載置台13が互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0032】
<図3に示す前記昇降室2FN (N=5〜8)の構成>
図2(c)に示す昇降室2FN (N=5〜8)には,前記入出庫台2の数(四台)よりも一つ少ない数(三台)の昇降リフト42が並設されている。この各昇降リフト42の全体が横方向Yへ移動し、昇降室2FN (N=5〜8)のうち一室が開放されて移動許容空間Sが残る。この昇降リフト42は、図10に示すように、昇降室3FN (N=5〜8)に設置された前記昇降リフト19と同様な構成になっている。このこの昇降リフト42の昇降台27(格納台)は、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降する一階位置(移動許容空間S)と、昇降室2FN (N=5〜8)に上昇する二階位置とを取る。
【0033】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R6における入出庫作用の概要>
図19(a)〜(e)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、昇降リフト42で一階位置または二階位置にある昇降台27のガイド29との間で、自動車M及び載置台13が互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0034】
<図3に示す前記格納室2FN (N=9〜12)の構成>
図2(c)に示す格納室2FN (N=9〜12)にも、前記昇降室2FN (N=5〜8)にある昇降リフト42と同様に構成された昇降リフト43が、前記入出庫台2の数(四台)よりも一つ少ない数(三台)だけ並設されている。この各昇降リフト43の全体が横方向Yへ移動し、昇降室2FN (N=9〜12)のうち一室が開放されて移動許容空間Sが残る。この昇降リフト43の昇降台27(格納台)は、格納室1FN (N=9〜12)まで下降する一階位置(移動許容空間S)と、格納室2FN (N=9〜12)に上昇する二階位置とを取る。
【0035】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R7における入出庫作用の概要>
図21に示すように、前記昇降室3FN (N=5〜8)に設置された昇降リフト19において昇降台27は、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降した一階位置か、または、昇降室2FN (N=5〜8)まで下降した二階位置になる。図21(a)〜(g)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、昇降リフト43における昇降台27のガイド29との間で、自動車M及び載置台13が前記昇降リフト19の昇降台27を介して互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0036】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R8における入出庫作用の概要>
図20に示すように、前記昇降室3FN (N=5〜8)に設置された昇降リフト19において昇降台27は、昇降室1FN (N=5〜8)まで下降して一階位置になる。その状態で、図20(a)〜(e)に示すように、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、昇降リフト43で一階位置または二階位置になる昇降台27のガイド29との間で、自動車M及び載置台13が前記昇降リフト19の昇降台27を介して互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0037】
<図3に示す前記格納室2FN (N=1〜4)の構成>
図2(c)に示す格納室2FN (N=1〜4)には、それぞれ、格納台44が横方向Yへ移動不能に並設されている。図12に示すように、この各格納台44には、左右一組のガイド46を有する移換機構45が設けられている。このガイド46は、入出庫方向Xへ並設された複数のローラ46aと、この各ローラ46aを回転させる駆動部(図示せず)とを有している。
【0038】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R9における入出庫作用の概要>
この入出庫経路R9と、図1(a)に示す前記入出庫経路R7とを比較した場合、図21(a)〜(g)で示した入出庫経路R7の入出庫作用における昇降リフト43の昇降台27が、この入出庫経路R9においては入出庫室1FN (N=1〜4)の上方に位置する格納台44に変更されること以外、それらの基本的入出庫作用は同様である。
【0039】
<図3に示す前記格納室3FN (N=9〜12または1〜4)の構成>
図2(d)に示す格納室3FN (N=9〜12または1〜4)には、それぞれ、格納台47,48が横方向Yへ並設されている。この各格納台47,48は、格納室2FN (N=1〜4)にある各格納台44と同様な構成になっている。
【0040】
<図1(a)に示す前記入出庫経路R10,R11の入出庫作用の概要>
この入出庫経路R10,R11と、図1(a)に示す前記入出庫経路R7とを比較した場合、図21(a)〜(g)で示した入出庫経路R7の入出庫作用における昇降リフト43の昇降台27が、この入出庫経路R10,R11においては格納台47,48に変更されること以外、それらの基本的入出庫作用は同様である。
【0041】
<第一実施形態の特徴>
第一実施形態は下記*の特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。
* 立体駐車場は、自動車Mが入出庫室1FN (N=1〜4)に搬入されてそこで載置台13に載置された後にその載置状態のままで格納され、載置台13に載置されて格納された自動車Mがその載置状態のままで入出庫室1FN (N=1〜4)に運ばれた後にその入出庫室1FN (N=1〜4)から搬出されて載置台13から離れる方式のものである。
【0042】
上記方式の立体駐車場において、入出庫階である地上一階1Fの所定位置で複数の入出庫台2を横方向Yへ並設したので、自動車Mの入出庫が行い易くなる。
* 上記方式の立体駐車場において、昇降路として機能する前記昇降室2FN (N=5〜8)では、三台の昇降リフト42を横方向Yへ移動可能に支持し、四台の入出庫台2のうち互いに隣接する二台の入出庫台2に対し各昇降リフト42の昇降台27を直接的に対応可能にした。同じく、昇降路として機能する前記格納室2FN (N=9〜12)では、三台の昇降リフト43を横方向Yへ移動可能に支持し、四台の入出庫台2のうち互いに隣接する二台の入出庫台2に対し各昇降リフト43の昇降台27を間接的に対応可能にした。同じく、昇降路として機能する前記昇降室3FN (N=5〜8)では、一台の昇降リフト19を横方向Yへ移動可能に支持し、四台の入出庫台2に対しそれぞれ昇降リフト19の昇降台27を直接的に対応可能にした。さらに、前記昇降室1FN (N=5〜8)では、三台の移換台14を横方向Yへ移動可能に支持し、四台の入出庫台2のうち互いに隣接する二台の入出庫台2に対し各移換台14を直接的に対応可能にした。同じく、前記格納室1FN (N=9〜12)では、三台の格納台31を横方向Yへ移動可能に支持し、四台の入出庫台2のうち互いに隣接する二台の入出庫台2に対し各格納台31を間接的に対応可能にした。すなわち、一台の昇降リフト19,42,43の昇降台27または一台の移換台14または一台の格納台31が複数の入出庫台2に対し直接的または間接的に対応可能になるか、逆に、一台の入出庫台2が複数の昇降リフト19,42,43の昇降台27または複数の移換台14または複数の格納台31に対し直接的または間接的に対応可能になる。そのため、前述した入出庫経路R1〜R11のように、自動車Mは、一台の入出庫台2を通る一つの入出庫方向Xを含む鉛直面上のみばかりではなく、この一つの鉛直面上と、別の入出庫台2を通る入出庫方向Xを含む鉛直面上との間においても、入出庫される。従って、入出庫経路R1〜R11のパターンを多様化し、入出庫時の待ち時間を少なくして入出庫時間を短縮することができる。
【0043】
* 上記方式の立体駐車場において、前記昇降室2FN (N=5〜8)、格納室2FN (N=9〜12)、昇降室3FN (N=5〜8)、昇降室1FN (N=5〜8)及び格納室1FN (N=9〜12)では、前記昇降リフト19,42,43の数または前記移換台14の数または前記格納台31の数が入出庫台2の数よりも少なくとも一つ少なくなっている。そのため、スペースの制限された上記各室2FN (N=5〜8),2FN (N=9〜12),3FN (N=5〜8),1FN (N=5〜8),1FN (N=9〜12)で、昇降リフト19,42,43または移換台14または格納台31が横行し得る移動許容空間Sを残すことができる。従って、それらの横行動作を狭いスペースで円滑に行うことができる。
【0044】
* 上記方式の立体駐車場で、入出庫台2の入出庫移換機構3にあっては、二つのガイド10が上段位置Uと下段位置Dとを取り得る巻掛け伝動装置12を利用した循環案内機構11を設けた。そのため、前記昇降室1FN (N=5〜8)の移換台14、格納室1FN (N=9〜12)の格納台31、格納室1BN (N=5〜8)の格納台36、格納室1BN (N=9〜12)の格納台36、昇降室2FN (N=5〜8)の昇降台27、格納室2FN (N=9〜12)の昇降台27及び昇降室3FN (N=5〜8)の昇降台27とこの入出庫台2との間で自動車Mの入出庫動作を行う場合、この入出庫台2で下段位置Dにあるガイド10とこれらの各台14,31,36,27との間で空の載置台13を互いに移し換えるとともに、この入出庫台2で上段位置Uにあるガイド10とこれらの各台14,31,36,27との間で自動車Mを互いに移し換えることができる。従って、空の載置台13や自動車Mの移換動作を円滑に行い、入出庫時の待ち時間を少なくして入出庫時間を短縮することができる。
【0045】
* さらに、上記方式の立体駐車場で、前記昇降室1FN (N=5〜8)の移換台14にあっては、入出庫台2で下段位置Dにあるガイド10に対応する下側ガイド18と、入出庫台2で上段位置Uにあるガイド10に対応する上側ガイド17とを設けた。そのため、この下段位置Dのガイド10と下側ガイド18との間で行う空の載置台13の移し換え、並びに、この上段位置Uのガイド10と上側ガイド17との間で行う自動車Mの移し換えを、同時に行うことができる。従って、空の載置台13や自動車Mの移換動作をより一層円滑に行い、入出庫時の待ち時間を少なくして入出庫時間を短縮することができる。
【0046】
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態にかかる立体駐車場を図1(b)、図4〜5、図6〜8,10,11,13,14及び図16〜19,22を参照して第一実施形態との相違点を中心に説明する。
【0047】
<図1(b)に示す各階の室区分>
第一実施形態の図2(a)(b)(c)(d)がそれぞれ、第二実施形態の図4(a)(b)(c)(d)に対応する。第一実施形態では、昇降室1FN (N=5〜8)が昇降路以外に格納室としても兼用され、昇降室3FN (N=5〜8)が昇降路としてのみ利用されている。逆に、第二実施形態では、昇降室1FN (N=5〜8)が昇降路としてのみ利用され、昇降室3FN (N=5〜8)が昇降路以外に格納室としても兼用されている。
【0048】
<図1(b)に示す入出庫経路の種類>
図1(a)に示す第一実施形態の入出庫経路R1,R3,R4,R5,R6,R8,R9,R11がそれぞれ、第二実施形態の入出庫経路R1,R3,R4,R5,R6,R8,R9,R11に対応する。ただし、この入出庫経路R1,R4,R6以外の具体的入出庫手段については、後述するように、第一実施形態と第二実施形態とで互いに異なる。第二実施形態では、第一実施形態の入出庫経路R2,R7,R10が省略され、下記*に示す入出庫経路R12及び入出庫経路R13で自動車Mの入出庫が行われる。格納室3FN (N=9〜12)は昇降室(昇降路)としても兼用される。
【0049】
* 入出庫経路R12
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜昇降室2FN (N=5〜8)〜昇降室3FN (N=5〜8)
* 入出庫経路R13
入出庫室1FN (N=1〜4)〜昇降室1FN (N=5〜8)〜格納室1FN (N=9〜12)〜格納室2FN (N=9〜12)〜格納室3FN (N=9〜12)
<図5に示す各室1FN ,2FN ,3FN (N=1〜12)>
図3に示す第一実施形態の入出庫室1FN (N=1〜4)、格納室1BN (N=1〜4)、格納室1FN (N=9〜12)、格納室1BN (N=5〜8)、格納室1BN (N=9〜12)、昇降室2FN (N=5〜8)及び昇降室2FN (N=9〜12)についての構成は、それぞれ、第二実施形態においても同様である。ただし、第二実施形態は下記*の点で第一実施形態と異なる。
【0050】
* 両実施形態について昇降室3FN (N=5〜8)の比較
第一実施形態では、横方向Yへ移動し得る一台の昇降リフト19が設置されている。第二実施形態では、第一実施形態と同様な構成をなす三台の昇降リフト19が並設され、昇降室3FN (N=5〜8)のうち一室が開放されて移動許容空間Sが残る。第一実施形態では、昇降室3FN (N=5〜8)が格納機能を持たないため、昇降リフト19にあって昇降台27は移換台として機能する。第二実施形態では、昇降室3FN (N=5〜8)が格納機能を持つため、昇降リフト19にあって昇降台27は格納台として機能する。
【0051】
* 両実施形態について昇降室1FN (N=5〜8)の比較
第一実施形態では、横方向Yへ移動し得る三台の移換台14が並設され、この各移換台14には上側ガイド17及び下側ガイド18が設けられている。第二実施形態では、横方向Yへ移動し得る一台の移換台14が設置され、この移換台14には第一実施形態の下側ガイド18に該当するガイド18が設けられている。第二実施形態では、この移換台14が前記第一実施形態の昇降リフト19の昇降台27と同様な機能を果たし、昇降室1FN (N=5〜8)が格納機能を持たない。
【0052】
* 両実施形態について格納室3FN (N=9〜12)の比較
第一実施形態では、四台の格納台47が横方向Yへ移動不能に並設されている。第二実施形態では、図13に示す四台の昇降リフト49が並設されている。この各昇降リフト49は、図10に示す第一実施形態の昇降リフト19とほぼ同様な構成になっているが、横方向Yへ移動できず、昇降動作のみを行う。
【0053】
* 両実施形態について格納室2FN ,3FN (N=1〜4)の比較
第一実施形態では、四台の格納台44,48が横方向Yへ移動不能に並設されている。第二実施形態では、図14に示す四台の昇降リフト50,51が並設されている。この各昇降リフト50,51は、図10に示す第一実施形態の昇降リフト19とほぼ同様な構成になっているが、横方向Yへ移動できず、昇降動作に加え、格納室2FN ,3FN (N=1〜4)と昇降室2FN ,3FN (N=5〜8)の移動許容空間Sとの間で入出庫方向Xへレール52に沿って移動し得る。
【0054】
<図1(b)に示す前記入出庫経路R3,5,8,13の入出庫作用の概要>
第一実施形態では、図1(a)に示す前記入出庫経路R3,R5,R7,R8,R9,R10,R11における入出庫時、前記昇降室3FN (N=5〜8)にある昇降リフト19の昇降台27を昇降室1FN ,2FN (N=5〜8)に下降させている。第二実施形態では、図1(b)に示す前記入出庫経路R3,R5,R8,R13における入出庫時、前記昇降室1FN (N=5〜8)にある移換台14を昇降リフト19の昇降台27の代わりに利用している。図20(a)〜(e)に示すように、第二実施形態の入出庫経路R8,R13の入出庫作用については、第一実施形態の入出庫経路R8で利用した昇降リフト43を、昇降室2FN (N=9〜12)の昇降リフト43及び昇降室3FN (N=9〜12)の昇降リフト49に変更したこと以外、第一実施形態の入出庫経路R8における入出庫作用と同様である。
【0055】
<図1(b)に示す前記入出庫経路R9における入出庫作用の概要>
図22(a)(b)及び図22(f)(g)に示すように、昇降リフト50は、格納室2FN (N=1〜4)と昇降室2FN (N=5〜8)との間で移動する。図22(b)〜(f)に示すように、昇降室2FN (N=5〜8)にある昇降リフト50の昇降台27が一階位置と二階位置との間で移動する。そして、入出庫台2の第一下動位置P1 または第二下動位置P2 において上段位置Uまたは下段位置Dになるガイド10と、この昇降台27のガイド29との間で、自動車M及び載置台13が互いに受け渡され、自動車Mの入出庫が行われる。
【0056】
<図1(b)に示す前記入出庫経路R11における入出庫作用の概要>
この入出庫経路R11の入出庫作用については、上記の入出庫経路R9で利用した昇降リフト50を、昇降リフト51に変更したこと以外、入出庫経路R9における入出庫作用と同様である。
【0057】
<図1(b)に示す前記入出庫経路R12における入出庫作用の概要>
この入出庫経路R12の入出庫作用については、第一実施形態の入出庫経路R6で利用した昇降リフト42を、昇降室3FN (N=5〜8)の昇降リフト19に変更したこと以外、第一実施形態の入出庫経路R6における入出庫作用と同様である。
【0058】
<第二実施形態の特徴>
第二実施形態は、前述した第一実施形態の特徴と同様な特徴(後記する他の技術的思想以外)を有する。
【0059】
〔他の実施形態〕
前記各実施形態以外にも下記*のように構成してもよい。
* 図示しないが、前記両実施形態において入庫室及びその入庫台と出庫室及びその出庫台とを別々に設ける。
【0060】
* 図示しないが、前記両実施形態の入出庫台2にターンテーブルを設ける。
* 図示しないが、前記両実施形態において、地下一階1B及びその関連構成を省略する。
【0061】
〔他の技術的思想〕
前記実施形態から把握できる技術的思想(請求項以外)を記載する。
下記の各構成により、入出庫経路のパターンを多様化して入出庫時間を短縮することができる。
【0062】
(イ) 第一実施形態及び第二実施形態に対応する構成
格納室は、載置台を支持し得る格納台を有し、入庫室と同一階、この入庫室よりも上階及びこの入庫室よりも下階のうち、いずれかの階に設けられ、昇降台を有する昇降リフトは、入庫室よりも上階及び入庫室よりも下階のうちいずれかの階の昇降路において、横方向へ昇降台とともに移動可能に設けられ、前記格納台と、この格納台に対応した前記昇降台とには、前記格納物載置台を格納台と昇降台との間で互いに移送する移換機構を設けたことを特徴とする立体格納場。
【0063】
(ロ) 第二実施形態に対応する構成
格納室は、載置台を支持し得る格納台を有し、入庫室と同一階、この入庫室よりも上階及びこの入庫室よりも下階のうち、いずれかの階に設けられ、格納台は、前記入庫室よりも上階の昇降路と格納室との間で入庫方向へ移動可能に設けられ、しかも、この昇降路で昇降可能に設けられて、前記入庫室の入庫台に対応可能になっており、前記入庫台と、この入庫台に対応した前記格納台とには、前記載置台を入庫台から格納台へ移送する入庫移換機構を設けたことを特徴とする上記(イ)に記載の立体格納場。
【0064】
(ハ) 第一実施形態及び第二実施形態に対応する構成
昇降方向で複数並設された各格納室にあって上下両格納室のうち、上側格納室の格納台は、この上側格納室と、格納台が退避した下側格納室との間で互いに昇降可能に設けられていることを特徴とする上記(イ)または上記(ロ)に記載の立体格納場。
【0065】
(ニ) 第一実施形態及び第二実施形態に対応する構成
入庫室の入庫台は下動位置と上動位置とを取り、この入庫台の上側には入庫移換機構を設けるとともに、この入庫台の下側には格納物を載置する格納部を設けたことを特徴とする上記(イ)または上記(ロ)または上記(ハ)に記載の立体格納場。
【0066】
【発明の効果】
本発明にかかる立体格納場は、格納物が入庫室に搬入されてそこで載置台に載置された後にその載置状態のままで格納され、載置台に載置されて格納された格納物がその載置状態のままで出庫室に運ばれた後にその出庫室から搬出されて載置台から離れる方式のものにおいて、格納物の入出庫を行い易くするとともに、入出庫経路のパターンを多様化して入出庫時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は第一実施形態にかかる立体駐車場を右側から見て入出庫経路の種類を示す概略断面図であり、(b)は第二実施形態にかかる立体駐車場を右側から見て入出庫経路の種類を示す概略縦断面図である。
【図2】 (a)は図1(a)の地上一階を示す概略横断面図であり、(b)は図1(a)の地下一階を示す概略横断面図であり、(c)は図1(a)の地上二階を示す概略横断面図であり、(d)は図1(a)の地上三階を示す概略横断面図である。
【図3】 第一実施形態にかかる立体駐車場を右側から見て内部構造を概略的に示す縦断面図である。
【図4】 (a)は図1(b)の地上一階を示す概略横断面図であり、(b)は図1(b)の地下一階を示す概略横断面図であり、(c)は図1(b)の地上二階を示す概略横断面図であり、(d)は図1(b)の地上三階を示す概略横断面図である。
【図5】 第二実施形態にかかる立体駐車場を右側から見て内部構造を概略的に示す縦断面図である。
【図6】 両実施形態において入出庫台の動きを示す図3または図5の部分縦断面図である。
【図7】 (a)は両実施形態において入出庫台の上下動機構を前側から見て概略的に示す部分縦断面図であり、(b)は両実施形態において地下一階の昇降リフトを前側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図8】 (a)は両実施形態において入出庫台の循環案内機構を右側から見て概略的に示す部分縦断面図であり、(b)は同じく前側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図9】 第一実施形態において地上一階の移換台を右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図10】 両実施形態において地上二階及び地上三階の昇降リフトを右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図11】 第一実施形態における地上一階の格納台と第二実施形態における地上一階の移換台及び格納台を右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図12】 第一実施形態において地上二階及び地上三階の格納台を右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図13】 第二実施形態において地上三階の昇降リフトを右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図14】 第二実施形態において地上二階及び地上三階の昇降リフトを右側から見て概略的に示す部分縦断面図である。
【図15】 第一実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図16】 両実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図17】 両実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図18】 両実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図19】 両実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図20】 第一実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図21】 第一実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【図22】 第二実施形態において入出庫作用を示す説明図である。
【符号の説明】
2…入出庫台(入庫台)、3…入出庫移換機構(入庫移換機構)、13…載置台、14…移換台、16…移換機構(入庫移換機構)、19,42,43…昇降リフト、27…昇降台、28…移換機構(入庫移換機構)、1FN (N=1〜4)…入出庫室(入庫室、出庫室)、S…移動許容空間、M…自動車(格納物)、X…入出庫方向(入庫方向)、Y…横方向、Z…昇降方向。
Claims (3)
- 搬入された格納物を載置する載置台が待機し得る入庫台を有する入庫室と、載置台に載置された格納物が格納される格納室と、載置台に載置された格納物が搬出される出庫室と、この入庫室及び出庫室とこの格納室とを連通する昇降路と、この昇降路を通って入庫室及び出庫室と格納室との間で格納物を載置台とともに搬送する昇降台を有する昇降リフトとを備えた立体格納場において、
前記入庫室にあっては、格納物の入出庫が可能な状態である第一下動位置、該第一下動位置よりも下動した第二下動位置、及び格納部が地下格納室から上昇して格納部への格納物の入出庫が可能な状態である上動位置を取りうる入庫台を入庫方向に対し直交する横方向へ複数並設し、
前記昇降リフトにあっては、一または二以上の昇降台を昇降方向ばかりでなく前記横方向にも移動可能に支持して前記入庫台に対応可能にし、
前記入庫室と同一階の前記昇降路で、一または二以上の移換台を前記横方向へ移動可能に設けてこの入庫室の入庫台に対応可能にし、
前記入庫台と、この入庫台に対応した前記昇降台及び前記移換台とには、前記入庫台が第一下動位置にある場合に入庫台から移換台へ前記格納物載置台を移送し、前記入庫台が第ニ下動位置にある場合に入庫台から昇降台へ前記格納物載置台を移送する入庫移換機構を設けた
ことを特徴とする立体格納場。 - 前記入庫台は、前記載置台が上段位置と下段位置とに配置されるように、上下段で二組をなす左右一対のガイドを備え、該ガイドは、巻掛け伝動装置によって上下動することを特徴とする請求項1に記載の立体格納場。
- 前記昇降リフトの昇降台の数及び前記移換台の数は、それぞれ、前記入庫室の入庫台の数よりも、少なくとも一つ少なくなっており、昇降リフトの昇降台をいずれかの入庫台に対応可能にする移動許容空間を昇降路に残すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の立体格納場。
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