JP2649183B2 - エレベータ式立体駐車装置 - Google Patents

エレベータ式立体駐車装置

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JP2649183B2
JP2649183B2 JP1981290A JP1981290A JP2649183B2 JP 2649183 B2 JP2649183 B2 JP 2649183B2 JP 1981290 A JP1981290 A JP 1981290A JP 1981290 A JP1981290 A JP 1981290A JP 2649183 B2 JP2649183 B2 JP 2649183B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はエレベータ式立体駐車装置に関する。
(従来の技術) エレベータ式立体駐車装置は、車両を昇降せしめる昇
降台を配設した昇降路を備え、この昇降路に沿って多数
の駐車棚を多段に配設し、昇降台と駐車棚との間で車両
を移載するようになされている。
ところで、駐車台数を多くする場合、2基以上の駐車
装置を車両乗入れ方向に、あるいはこの乗入れ方向と直
交する方向に並設することが考えられるが、そのための
敷地条件が厳しく、車両乗入れ用の間口を駐車装置1基
分しか確保できない場合がある。例えば、建物に駐車装
置1基分の間口しか確保できず、多の駐車装置は当該駐
車装置あるいは建物の陰に隠れるような状態になって、
この他の駐車装置専用の車両乗入れ部を形成できない場
合である。
これに対して、特開昭51−76782号公報には、車両の
乗入れ部を1つにしながら駐車台数を多くすることがで
きるようにしたものが開示されている。すなわち、この
ものは、1つの昇降路に車両の2倍の長さを有する昇降
台を配設し、この昇降路の両側にそれぞれ駐車棚を2つ
ずつ昇降台の長さ方向に縦列にして昇降路に沿って多段
に配設し、上記昇降台上には車両をパレットに載せて昇
降台の長さ方向に搬送する自走式台車を設け、この台車
に車両をパレットと共に駐車棚に横送りする横送り機構
を設けたものである。
また、各々昇降台に昇降可能に有する2本の昇降路を
並設し、各昇降路に沿ってそれぞれ多数の駐車棚を多段
に配設し、車両の出入口側に位置する昇降路の昇降台に
支持したパレットに車両を直接乗入れるようにする一
方、奥側の昇降路の昇降台に対しては上記出入口側の昇
降路の昇降台に支持した空パレットの上を通して車両の
乗入れを行なうようにしたものである。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来技術のうち前者においては、1つの
昇降台で駐車装置2基分の車両入出庫を処理する必要が
あり、迅速な入出庫処理を期待することができない。す
なわち、入庫すべき車両が数台ある場合、昇降台にて1
台目の車両の昇降を行なっている間は、昇降台が塞がっ
ているために2台目の車両の入庫作業を行なうことがで
きず、また、出庫すべき車両が数台ある場合にも1台目
の出庫作業を行なっている間は2台目の車両の出庫作業
を行なうことができず、いずれにしても車両の入庫待ち
時間あるいは出庫待ち時間が長くなる憾みがある。
また、上記従来技術のうちの後者においては、入庫す
べき車両あるいは出庫すべき車両が同時に数台ある場合
でも、各昇降台を使用して車両の昇降を行なうことがで
きるが、奥側の昇降路を使用するために出入口側の昇降
路の最下位置に空パレットを載せた昇降台を停止せしめ
ておく必要があり、出入口側昇降路の稼動率及びスペー
スの利用効率という点で不利である。また、奥側の昇降
台に車両をの乗入れるためには、出入口側の昇降台の上
の比較的巾の狭い空パレットを通る必要があって、車両
の乗入れ性もあまり良くない。
すなわち、本発明の課題は、車両乗入れ用の間口を駐
車装置1基分しか確保できない場合において、駐車装置
2基分以上の車両収容能力がある駐車装置を構成するに
あたり、上述の入出庫処理能力、スペースの利用効率及
び車両の乗入れ性の問題を解消することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、一の昇降路に車両の乗入れ部を設け、この
乗入れ部と他の昇降路とを移送が可能なように車両搬送
台車にて連絡することにより、上記課題を解決するもの
であり、さらに、上記他の昇降路の昇降台には、上記搬
送台車のパレット支持部の出入が可能な昇降路側へ開口
部したコ字状に開口した開口部を設け、搬送台車と昇降
台との間でのパレットの移載を容易に且つ迅速に行なう
ことができるようにするものである。
すなわち、そのための具体例な手段は、 各々車両搭載用のパレットを載せて昇降する昇降台が
設けられ互いに間隔をおいて並設された複数の昇降路
と、 上記各昇降路に沿って多段に配設され各々車両をパレ
ットと共に支持するための多数の駐車棚と、 上記昇降台と駐車棚との間で車両をパレットと共に移
載するためのパレット移載装置と、 一の昇降路の最下部に設けられ車両を駐車するために
乗入れる乗入れ部と、 パレット支持部を有し上記昇降路の乗入れ部と他の昇
降路との間で車両をパレットに載せて水平に移送するた
めの搬送台車とを備え、 上記他の昇降路の昇降台には、上記搬送台車のパレッ
ト支持部の出入が可能な昇降路側へ開口したコ字状の開
口部が形成されていることを特徴とするエレベータ式立
体駐車装置である(以下、これを第1の手段という)。
上記第1の手段において、乗入れ部が設けられた一の
昇降路の昇降台と搬送台車とに、それぞれ車両をパレッ
トと共に支持し旋回せしめる旋回装置を設けることがで
きる(以下、これを第2の手段という)。
上記第2の手段において、乗入れ部が設けられた一の
昇降路の昇降台にパレットを上方より係脱可能に設ける
一方、旋回装置を昇降台上で昇降可能に設け、上記乗入
れ部の下方に、上記旋回装置をこの旋回装置の上に支持
したパレットが乗入れ部に停止した昇降台から上方へ離
脱した状態になるよう上昇させパレットの旋回後に下降
させる持上げ装置を設けることができる(以下、これを
第3の手段という)。
(作用) 上記第1の手段においては、一の昇降路の最下部に車
両の乗入れ部を設けたから、この乗入れ部に空パレット
を支持した昇降台を停止せしめることにより、この空パ
レットに対して車両を直接乗入れることができ、この一
の昇降路に沿って配設された各駐車棚に関しては、当該
昇降路に配設した昇降台を利用して車両の入出庫を行な
うことができる。
他の昇降路に沿って配設した各駐車棚に関しては、当
該他の昇降路と上記一の昇降路に設けた乗入れ部とを連
絡する搬送台車とを利用して、車両の入出庫を行なうこ
とができる。そして、その場合、上記一の昇降路の昇降
台は昇降路の最下部に停止せしめる必要はなく、上記他
の昇降路側での入出庫作業中においても当該一の昇降路
側での車両の入出庫作業に供することができ、また上記
他の昇降路側での入出庫作業のために上記一の昇降路側
の空パレットを用いる必要もない。
そうして、上記他の昇降路の昇降台は、一の昇降路側
に開口した開口部を有するから、この昇降台を昇降路最
下部に停止せしめた状態で搬送台車を当該他の昇降路の
最下部に移動せしめることができ、あるいは搬送台車を
当該他の昇降路の最下部に移動せしめた状態でこの他の
昇降路の昇降台を昇降路最下部に降ろすことができる。
つまり、上記他の昇降路においては、昇降台を昇降する
だけで搬送台車との間の車両の移載を行なうことができ
る。
上記第2の手段においては、乗入れ部が設けられた一
の昇降路の昇降台と、上記乗入れ部と他昇降路とを連絡
する搬送台車とに、それぞれ旋回装置を設けたから、車
両の出庫にあたっては車両を乗入れ時とは逆向きにして
乗入れ部から出すことができる。
そうして、上記一の昇降炉側の駐車棚に格納する車両
もしくはそこから出した車両の方向転換は上記昇降台上
の旋回装置により行なうことができ、このことにより、
上記搬送台車上の旋回装置は、他の昇降路側の駐車側に
格納する車両もしくはそこから出した車両のためのみの
方向転換に供することができる。つまり、搬送台車は上
記一の昇降路と他の昇降路との間を行き来するため、こ
の搬送台車上の旋回装置を一の昇降路側の車両の方向転
換にも利用することもできるが、その場合には上記一の
昇降路側の車両の方向転換処理と他の昇降路側の車両入
出庫処理とが重なった場合に、いずれか一方の処理を遅
らせる必要があり、全体の処理効率が低くなる。
第3の手段においては、乗入れ部が設けられた一の昇
降路の昇降台上に旋回装置を設け、上記乗入れ部の下方
に持上げ装置を配置して旋回装置をその作動の際に持上
げるようにしたから、この昇降台側には持合げ装置を設
ける必要がなくなって、この昇降台側の軽量化が図れる
とともに、車両の方向転換にあたってパレットとその周
辺部材、例えば乗降用デッキとの干渉や、昇降台上に配
置することがあるパレット移載装置との干渉を避けるこ
とができる。
すなわち、パレットと上記乗降用デッキとの干渉を避
けるにはこの乗降用デッキを乗入れ部でのパレットの停
止高さよりも低くしておけばよいが、その場合には車両
と昇降デッキとの段差が大きくなって昇降がし難くなる
ものである。また、パレットと上記パレット移載装置と
の干渉を避けるには持上げ装置にて旋回装置と共にパレ
ット移載装置をも旋回せしめるようにすればよいが、そ
の場合には持上げ装置が大掛かりになる憾みがあるもの
である。
(発明の効果) 従って、第1の手段によれば、一の昇降路の最下部に
設けた乗入れ部に空パレットを別途準備することなく、
且つこの一の昇降路の昇降台を用いることなく、他の昇
降路の昇降台と搬送台車とを用いてこの他の昇降路側の
車両の入出庫を行なうことができ、そして、他の昇降路
の昇降台に上記搬送台車のパレット支持部が出入が可能
な開口部を形成したから、上記搬送台車と昇降台との間
のパレットの移載を円滑に行なうことができるものであ
り、車両乗入れ用の開口を駐車装置1基分しか確保でき
ない場合に、車両の乗入れ部は1箇所としながら、入出
庫処理の低下を招くことなく、駐車装置2基分以上の車
両収容能力がある駐車装置を得ることができる。
第2の手段によれば、乗入れ部が設けられた一の昇降
路の昇降台と、上記乗入れ部と他の昇降路とを連絡する
搬送台車とに、それぞれ旋回装置を設けたから、上記一
の昇降路の昇降台に設けた旋回装置はこの一の昇降路側
の車両の方向転換専従にし、上記搬送台車上の旋回装置
は他の昇降路側の車両の方向転換専従にすることがで
き、車両の方向転換を含めて入出庫処理を迅速に行なう
ことができるようになる。
第3の手段によれば、乗入れ部の下方に持上げ装置を
配置し、この乗入れ部が設けられた昇降路の昇降台上の
旋回装置をその作動の際に持上げるようにしたから、昇
降台側の軽量化を図りながら、に、車両の方向転換にあ
たってパレットとその周辺部材、例えば乗降用デッキや
パレット移載装置との干渉を避けることができ、車両の
乗降性の向上や持上げ装置の小型を図ることができるよ
うになる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図に示うように、本例のエレベータ式立体駐車装
置は、建物1内に組み込まれたものである。この駐車装
置において、2は多数の車両を収容する駐車部、3は一
般道路に通ずる出入口4が開口した入出庫部であり、駐
車部2と入出庫部3とは、各々車両を載せるパレット5
を載せた互いに独立して昇降する昇降台6A,6Bを備えた
第1と第2の昇降路7,8により連絡されている。
すなわち、駐車部2は上記第1と第2の各昇降部7,8
の両側にそれぞれ車両をパレット5に載置して収容する
多数の駐車棚9が昇降路7,8に沿って多段に配設されて
なるものである。この場合、上記出入口4からの車両の
乗入れ方向と各駐車棚9における車両の方向とは直交し
ており、昇降台6A,6Bは車両を上記乗入れ方向と直交す
る向きにした状態で、それぞれその4隅に一端が結合さ
れたワイヤロープ76に吊り下げられて昇降するようにな
っている(第2図参照)。
上記ワイヤロープ76は駐車部2の上端部に設けた駆動
プーリ及び案内プーリに懸回されていて、その他端はバ
ランスウエイト77に結合されている。また、昇降台6A,6
Bは、各々の両端にガイドローラ78,78を備え、建物1に
上下方向にして設けたガイドレール79に案内されて昇降
するようになっている。
一方、入出庫部3は駐車部2に対する車両の入出庫作
業を行なう部分である。上記各昇降路7,8の各々の昇降
台6A,6Bには昇降台6A,6Bと駐車棚9との間で車両をパレ
ット5に載せた状態で移載するためのパレット移送装置
10が設けられているとともに、第2図にも示すように、
第1昇降路7の昇降台6Aには車両の方向転換を行なうた
めの第1旋回装置11Aとが設けられている。
しかして、上記入出庫部3においては、出入口4側に
位置する第1昇降路7の最下部位が車両を駐車するため
に乗入れる乗入れ部12になっている。そして、この第1
昇降路7の乗入れ部12と第2昇降路8とが、この両者間
で車両を水平に移送する搬送台車13により連絡されてい
るものである。上記乗入れ部12の下には上記第1昇降路
7の昇降台6の上の第1旋回装置11Aを持上げるための
第1持上げ装置14Aが配設されている。上記搬送台車13
には車両の方向転換を行なうための第2旋回装置11Bが
持上げ装置14Bにて昇降可能に支持されている。
また、第2図に示すように、第2昇降路7の昇降台6B
には、上記搬送台車13のパレット支持部、つまり第2旋
回装置11Bないしは第2持上げ装置14Bの出入が可能な昇
降路側へ開口したコ字状の開口部15が形成されている。
さらに、第3図にも示すように、第1昇降路7におけ
る出入口4側の駐車棚列の下方と出入口4の反対側の駐
車棚列の下方とには、それぞれ上記乗入れ部12に車両乗
入れ方向にして停止せしめたパレット5の両側に車両昇
降の際の歩行路を形成する第1可動デッキ16,16と第2
可動デッキ17,17とが設けられている。
すなわち、この両可動デッキ(乗降用デッキ)16,17
は第1昇降路7における昇降台6Aの昇降のためにパレッ
ト5の前後方向の両端側に退避した退避位置と、第4図
に示すように、第1昇降路7の上に張り出してパレット
5の両側に歩行路を形成する歩行路形成位置との間で水
平にスライドできるよう各々固定デッキ18の上に支持さ
れている。また、上記各固定デッキ18には乗入れ部12に
おいてパレット5を支持するパレット受け18aが固定さ
れている。また、上記可動デッキ16,17は、第13図に示
すように固定デッキ18の取付台75の上に設けた駆動手段
80により駆動されるようになっている。
また、上記入出庫部3において、第1昇降路7と第2
昇降路8との間には、間仕切りドア19,19が第4図に示
すように搬送台車13の走行路を塞ぐ閉位置と、第3図に
示すように走行路を開放した両側の開位置との間で開閉
移動可能に設けられている。この間仕切りドア19の下端
部には出入口4側に張り出し閉位置においてパレット5
と間仕切りドア19との間の隙間を塞ぐ塞ぎ板20が設けら
れている。
なお、第1図、第3図及び第4図において、21は出入
口4に設けたドアである。
次に上記パレット移載装置10、第1旋回装置11A及び
第1持上げ装置14A、並びに搬送台車13及びその第2旋
回装置11Bと第2持上げ装置14Bとについて説明する。
まず、これら装置の作動の対象であるパレット5は、
第5図等に示すように、その下面の四隅に車輪22と、下
向き開口したU字状の係合凹部23aを有する係合片23と
を備えたものである。また、昇降第6A,6Bは上記パレッ
ト5の車輪22が転動可能に係合するパレット移載方向
(車両乗入れ方向)に延びたレール24を備え、駐車棚9
は上記パレット5の車輪22が転動可能に係合支持される
同じくパレット移載方向に延びた2本の棚レールにて構
成されている。
さて、パレット移載装置10は、第5図に示すように、
下面に車輪25を有し昇降台6に上記移載方向に駆動手段
により移動可能に設けられている。そして、第6図乃至
第8図に示すように、このパレット移載装置10における
上記移載方向の両端はスプロケット27,27が移載方向と
直交する水平軸で支持され、この両スプロケット27,27
にエンドレスのコンベアチェーン28が懸回されていて、
このコンベアチェーン28に上記パレット5の係合片23,2
3に係合可能な係合ピン29,29が取り付けられている。
この場合、昇降台6と駐車棚9との間でのパレット5
の移載にあたっては、パレット移載装置10を係合ピン29
が駐車棚9上にあるパレット5に係合できるよう駐車棚
9側へ寄せるものである。そして、上記コンベアチェー
ン28の正逆いずれか一方向への走査により、一方の係合
ピン29をコンベアチェーン28の一端部においてリターン
側からキャリア側へ送ってパレット5の一端部の係合片
23に係合させ、このパレット5を他端側前方の駐車棚9
に送ることができるものであり、上記コンベアチェーン
28の他方向への走行により、係合ピン29をコンベアチェ
ーン28の他端部においてリターン側からキャリア側に送
ってパレット5の他端部の係合片23に係合させ、このパ
レット5を一端部前方の駐車棚9に送ることができるも
のである。
第1昇降路7の昇降第6Aに設けた第1旋回装置11Aに
ついて説明するに、第5図に示すように、昇降6Aには昇
降フレーム31が昇降台6Aに固定の受け部材32に上載さ
れ、且つ昇降台6Aに固定の上下方向のガイドロッド33に
ローラを係合せしめて昇降可能に支持されている。そし
て、この昇降フレーム31の上に第1旋回装置11Aが取り
付けられている。第1旋回装置11Aは、パレット5を載
せて旋回する旋回台34と、この旋回台34と同軸にして一
体に設けられた旋回ギヤ35と、この旋回ギヤ35に噛合す
る駆動ギヤ36を出力軸に結合してなる減速機付きモータ
37とを備えてなるものである。
従って、第1旋回装置11Aは、上記昇降フレーム31に
支持されて昇降第6Aで昇降可能に設けられているもので
あり、且つ受け部材32に支承された下降位置ではこの昇
降台6Aに係合しているパレット5から離れるように設け
られている。
第1持上げ装置14Aは、第9図に示すように、乗入れ
部12の下のピット40に設けられていて、支持台上の軸受
に水平に支持した回転軸41の両端に結合されたクランク
アーム42,42を備えている。すなわち、上記クランクア
ーム42,42の先端には、ローラ43,43が水平軸で支持され
ていて、クランクアーム42,42の回転により上記ローラ4
3,43を昇降フレーム31の下端に当接させ、昇降台6A上の
第1旋回装置11Aを昇降せしめるようになっている。
この場合、上記回転軸41と支持台上の駆動モータ44の
出力軸とにスプロケット45,46がそれぞれ結合され、こ
のスプロケット45,46に無端チェーンが懸回されてい
て、上記駆動モータ44によりクランクアーム42,42を回
転せしめるようになっている。そして、この第1持上げ
装置14Aは、昇降台6Aが乗入れ部12に停止した状態で、
第1旋回装置11Aを昇降台6A上のパレット5がパレット
移載装置10から離脱する高さまで上昇させることができ
るようになっている。
次に、搬送台車13について説明するに、上記入出庫部
3の下部のピット40には第1昇降路7側から第2昇降路
8側にわたって車両乗入れ方向に延びる一対の平行な搬
送レール51が設けられている。搬送台車13は、第11図に
も示すように上記搬送レール51に係合する車輪52を備え
たものであり、その一端部に自走装置50が設けられてい
る。自走装置50は、第12図に示すように、搬送台車13の
上において駆動モータ53に結合した駆動スプロケット54
と、搬送台車の下部に支持した一対の従動スプロケット
55,55を備え、この駆動スプロケット54と従動スプロケ
ット55,55とに、搬送レール51に沿って張設したチェー
ン56が懸回されているものである。
搬送台車13に設けられた第2旋回装置11Bは、第2持
上げ装置14Bの昇降フレーム61の上に支持されており、
その構造は先に説明した第1旋回装置11Aと実質的に同
じものである。すなわち、この第2旋回装置11Bは、パ
レット5を載せる旋回台62と旋回ギヤ63と駆動ギヤ64を
出力軸に結合してなる減速機付きモータ65とを備えてな
る。
第2持上げ装置14Bは、第13図及び第14図にも示すよ
うに、上端を昇降フレーム61の4隅にそれぞれ結合した
4本のジャッキ71と、旋回装置の直径方向に対峙する一
対のガイドロッド72,72とを備えている。すなわち、搬
送台車13の巾方向に隣り合う2本のジャッキ71,71同士
が搬送台車13の上に取り付けた両軸駆動モータ73の各出
力軸74,74に連係されて昇降するようになっており、ま
た、各ガイドロッド72は搬送台車13の上に立設されてい
て、このガイドロッド72に摺動自在に嵌合するガイド孔
が昇降フレーム61に形成されている。
次に上記駐車装置における車両の入出庫について説明
する。
−第1昇降路側駐車棚への入庫− まず、搬送台車13は第2昇降路8の下方で待機させた
状態にしておく。また、可動デッキ16,17は退避位置に
し、間仕切りドア19は閉位置にしておく。
第1昇降路7の昇降台6Aを昇降させて、車両が載置
されていない空パレット5を載せた駐車棚9の高さに合
わせる(第6図参照)。
パレット移載装置10を当該駐車棚9側へ寄せ、コン
ベアチェーン28の走行により係合ピン29をパレット5の
係合片23に係合させて空パレット5をパレット移載装置
10の上に移載し、パレット移載装置10を昇降台6A2上の
元の位置に戻す(第7図及び第8図参照)。
昇降台6Aを乗入れ部12に下降させる(下降状態は第
5図に示されている)。
昇降第6Aが乗入れ部12に下降する前に、予め第1持
上げ装置11Aのクランクアーム42を上方に回動せしめて
おき、昇降台6Aの下降によりクランクアーム42の先端の
レーラ43の上に昇降フレーム31を載せ、第1旋回装置11
Aを昇降台6Aに対して上昇位置するとともに、旋回台34
に取上げた空パレット5を昇降台6Aから離脱させ、且つ
この空パレット5を可動デッキ16,17よりも高位置にす
る(第9図参照)。なお、昇降台6Aが乗入れ部12に下降
停止した後に第1持上げ装置14Aを上昇作動させて第1
旋回装置11Aを持上げるようにしてもよい。
第1旋回装置11Aの作動により、旋回台34を90度旋
回させて空パレット5を車両乗入れ方向にし、第1持上
げ装置14Aの下降作動により、第1旋回装置11Aを下降せ
しめて空パレット5をパレット受け18aに載せる。
可動デッキ16,17を歩行路形成位置にする(第4図
参照)。
出入口4から車両を上記空パレット5の上に乗入れ
させる。
乗員退出機、可動デッキ16,17を退避位置にする。
第1持上げ装置14Aを上昇作動させることにより、
第1旋回装置11Aを持上げてパレット受け18から車両及
びパレット5を取上げ、旋回台34を90度旋回させた後、
第1持上げ装置14Aを下降作動させることにより、車両
をパレット5と共に昇降台6Aの上に載せる。もちろん、
第1持上げ装置14Aの下降作動を行なうことなく、昇降
台6Aを上昇させてもよい。
昇降台6Aを元の駐車棚9の位置に上昇させ、パレッ
ト移載装置10により車両をパレット5と共に駐車棚9に
移す。
−第1昇降路側駐車棚からの出庫− この場合は、先の入庫における〜と同様の作動に
より、出庫すべき車両を載せたパレット5を乗入れ部12
において車両の全面が出入口4を向くようにしてパレッ
ト受け18aに載せ、可動デッキ16,17を歩行路形成位置に
し、乗員が乗車して車両を前進状態で出入口4から出庫
せしめた後、空パレット5を先の入庫の際の〜と同
様の作動により元の駐車棚9に戻す。
−第2昇降路側駐車棚への入庫− 先に説明した第1昇降路側駐車棚への入庫の際の
とと同様の作動により、駐車棚9から空パレット5を
昇降台6Bの上に入載する。
昇降台6Bを入出庫部3に下降せしめて搬送台車13の
第2旋回装置11Bの旋回台62の上に空パレット5を載せ
る(第11図及び第12図の状態)。この場合、昇降台6Bに
は開口部15が設けられているから、第2旋回装置11B及
び第2持上げ装置14Bは上記開口部15に入り、昇降台6B
とは干渉しない。
第2旋回装置11Bの作動により旋回台62を90度旋回
させて空パレット5を車両乗入れ方向にする。
間仕切りドア19を開位置にするとともに、第1昇降
路7の昇降台6Aを駐車部2側へ上昇せしめた状態で、搬
送台車13を乗入れ部12に走行移動させる(第13図及び第
14図の状態)。この場合、昇降台6Bの開口部15から搬送
台車13の第2旋回装置11B及び第2持上げ装置14Bが乗入
れ部12側に抜け出ることになる。
第26持上げ装置14Bの下降作動により空パレット5
をパレット受け18aに載せる。
間仕切りドア19を閉位置にし、先に説明した第1昇
降路駐車棚への入庫の際の〜と同様の作動により、
車両を上記内パレット5の上に載せ、可動デッキ16,17
を退避位置にするとともに、間仕切りドア19を開位置に
する。
第2持上げ装置14Bの上昇作動によりパレット受け1
8から車両をパレット5と共に取上げる。
搬送台車13を第2昇降路8の下方位置に走行移動さ
せて昇降台6Bの開口部15に第2旋回装置11B及び第2持
上げ装置14Bを入れる。
第2旋回装置11Bの作動により旋回台62を90度旋回
させ、昇降台6Bを上昇せしめることにより、旋回台62か
ら車両をパレット5と共に昇降台6Bに取上げ、昇降台6B
をそのまま元の駐車棚9の位置に上昇させ、パレット移
載装置10により車両をパレット5と共に駐車棚9に移
す。
−第2昇降路側駐車棚からの出庫− この場合は、先の入庫における〜と同様の作動に
より、出庫すべき車両を載せたパレット5を乗入れ部12
に移動させてパレット受け18に載せる。そして、車両を
前進状態で出入口4から出庫せしめた後、空パレット5
を旋回台62に載せて、先の入庫の際の〜と同様の作
動により元の駐車棚9に戻す。
従って、上記駐車装置においては、第1昇降路7側の
駐車棚9について入出庫作業を行なっている間は、その
入出庫作業のために第2昇降路8及び搬送台車13を使用
する必要はなく、また、第2昇降路8側の駐車棚9につ
いて入出庫作業を行なっている間は、その入出庫作業に
第1昇降路7を使用する必要がないから、各昇降路7,8
の各々において別個に入出庫作業を行なうことができ、
迅速な入出庫処理が可能になることがわかる。
なお、上記実施例では、第1昇降路7側に関して、乗
入れ部12の下方に第1持上げ装置14Aを設けたが、第15
図に示すように、昇降台6Aに第1持上げ装置11Aを取付
けるようにしてもよい。
また、上記実施例では車両の入庫と出庫とに兼用する
出入口を設けているが、入庫口とは別にこれと対向する
ように出庫口を設け、この入庫口と出庫口との間に複数
の昇降路を1列に配設することにより、車両通り抜け方
式を採用し、旋回装置を不要にすることもできる。ま
た、車両を後退運転で出庫せしめるようにする場合に
も、旋回装置の省略が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は駐車装置を一部省略して示す縦断面図、第2図
は第1図のII−II線断面図、第3図は第1図のIII−III
線断面図、第4図は空パレットを入出庫部に降ろした状
態での第3図と同様の図、第5図は第1昇降路の昇降台
に空パレットを支持した状態を示す側面図、第6図乃至
第8図はそれぞれ駐車棚と昇降台との間のパレットの移
載の各過程を示す正面図、第9図は第1昇降路の昇降台
から旋回装置に空パレットを取上げた状態を示す側面
図、第10図は第4図のX−X線断面図、第11図は第2昇
降路の昇降台から搬送台車側に空パレットを取上げた状
態を示す一部断面にした側面図、第12図は第11図に示す
状態の一部断面にした正面図、第13図は乗入れ部におい
て搬送台車に空パレットを支持した状態を示す一部断面
にした側面図、第14図は第13図に示す状態の一部断面に
した正面図、第15図は第1昇降路の昇降台に関する他の
実施例を示す第5図と同様の側面図である。 1……建物 2……駐車部 3……入出庫部 4……出入口 5……パレット 6A,6B……昇降台 7,8……昇降路 9……駐車棚 10……パレット移載装置 11A,11B……旋回装置 12……乗入れ部 13……搬送台車 14A,14B……持上げ装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各々車両搭載用のパレットを載せて昇降す
    る昇降台が設けられ互いに間隔をおいて並設された複数
    の昇降路と、 上記各昇降路に沿って多段に配設され各々車両をパレッ
    トと共に支持するための多数の駐車棚と、 上記昇降台と駐車棚との間で車両をパレットと共に移載
    するためのパレット移載装置と、 一の昇降路の最下部に設けられ車両を駐車するために乗
    入れる乗入れ部と、 パレット支持部を有し上記昇降路の乗入れ部と他の昇降
    路との間で車両をパレットに載せて水平に移送するため
    の搬送台車とを備え、 上記他の昇降路の昇降台には、上記搬送台車のパレット
    支持部の出入が可能な昇降路側へ開口したコ字状の開口
    部が形成されていることを特徴とするエレベータ式立体
    駐車装置。
  2. 【請求項2】乗入れ部が設けられた一の昇降路の昇降台
    と搬送台車とに、それぞれ車両をパレットと共に支持し
    旋回せしめる旋回装置が設けられている請求項(1)に
    記載のエレベータ式立体駐車装置。
  3. 【請求項3】パレットは乗入れ部が設けられた一の昇降
    路の昇降台に上方より係脱可能に設けられ、この昇降台
    の旋回装置は昇降台上で昇降可能に設けられていて、上
    記乗入れ部の下方に、上記旋回装置をこの旋回装置の上
    に支持したパレットが乗入れ部に停止した昇降台から上
    方へ離脱した状態になるよう上昇させパレットの旋回後
    に下降させる持上げ装置が設けられている請求項(2)
    に記載のエレベータ式立体駐車装置。
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