JPH09256662A - 機械式駐車装置 - Google Patents

機械式駐車装置

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JPH09256662A
JPH09256662A JP6487396A JP6487396A JPH09256662A JP H09256662 A JPH09256662 A JP H09256662A JP 6487396 A JP6487396 A JP 6487396A JP 6487396 A JP6487396 A JP 6487396A JP H09256662 A JPH09256662 A JP H09256662A
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JP
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pallet
roller frame
traverse
empty
cage
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JP6487396A
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Takashi Kanbayashi
隆 神林
Takashige Kawazu
孝成 河津
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械式駐車装置において、ピットの深さを浅
くするとともに、パレットの移載時の客の待ち時間を短
縮する。 【解決手段】 昇降ケージと移動台車と多数の駐車棚と
自動車が直接乗り入れ退出する入出庫用バースを有する
機械式駐車装置であって、前記昇降ケージの縦方向に隣
接して、パレットの段積み、段ばらしを行うとともに昇
降ケージとの間で空パレットの受け渡しを行うデパレ・
パレタイズ装置を設け、昇降ケージは、上下2段になっ
ていて、上段には実車パレットを、下段には空パレット
を載置するようにし、入出庫用バースは、上段には実車
パレットを横行させるとともにパレットの長手方向に出
没する横行用ローラフレームを有し、下段に空パレット
を昇降ケージとの間で横行させる横行用ローラフレーム
を有し、これら上下の横行用ローラフレーム間を空パレ
ットを載せて昇降するリフタを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
係り、特に地下空間等に格納棚を平面的に配置し、その
間を台車が走行する機械式駐車装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図13は従来の機械式駐車装置の全体側
面図である。図において、aはパレットpに乗せた自動
車qを格納する駐車棚である。駐車棚aは複数階にわた
って設けられている場合もある。駐車棚aは2列に配置
されており、駐車棚aの列の間に設けられた走行路を移
動台車bが駐車棚aの前面に沿って走行するようになっ
ている。移動台車bは前記走行路に設けられたレールc
上を走行する。移動台車bにはパレット移載装置(図示
せず)および横行用ローラフレームb1が設けられてい
る。パレット移載装置は、回転アームの先端に設けられ
た突起をガイド上に載置されたパレットpの裏面に長手
方向に設けられた図示しない下向きの溝に挿入し、回転
アームを回転させて、駐車棚aおよび昇降ケージeとの
間でパレットpの受け渡しを行う。なお、駐車棚aにも
パレットpを支持する横行用ローラフレームa1が設け
られている。昇降ケージeは、巻上装置hに巻着された
ワイヤーロープ等gにより吊持されている。この昇降ケ
ージeは、上下2段になっており、上段には自動車入出
庫用バースiとの間および移動台車bとの間で実車パレ
ットpの受け渡しを行う横行用ローラフレームe1が設
けられており、下段には、移動台車bとの間で空パレッ
トpの受け渡しを行うとともに、空パレットpの段積
み、段ばらしを行い、かつ、入出庫用バースiの下方に
設けたテーブルリフタkとの間で空パレットpの受け渡
しを行うデパレ・パレタイズ装置fが設けられている。
このデパレ・パレタイズ装置fは、横行用ローラフレー
ムf2を有するテーブルリフタf1と、昇降ケージeの
連結部材e3に設けられて、パレットpの長手方向に出
没(近接・離反)する横行用ローラフレームf4を有し
ている。自動車入出庫用バースiは、昇降ケージeの昇
降路下方の横方向に設けられ、パレットpが載置されて
いて自動車qが直接乗入れ退出するようになっている。
また、この自動車入出庫用バースiは、空パレットpを
下方に設けたテーブルリフタkから受け取るときパレッ
トpの長手方向に出没する横行用ローラフレームjを有
している。dは昇降ケージeが降下した際、収納される
ピットである。このピットdは、デパレ・パレタイズ装
置fの高さ以上の深さを有している。mは自動車入出庫
用バースiの横行用ローラフレームjと昇降ケージeの
横行用ローラフレームe1との間に設けた横行用中間ロ
ーラフレームであり、nはテーブルリフタkと昇降ケー
ジeに設けたデパレ・パレタイズ装置fの横行用ローラ
フレームf4との間に設けた横行用中間ローラフレーム
である。oは自動車11が入出庫するときに開く扉であ
る。なお、昇降ケージeの横行用ローラフレームe1,
テーブルリフタf1の横行用ローラフレームf2,自動
車入出庫用バースiの横行用ローラフレームjおよびテ
ーブルリフタkの横行用ローラフレームk1には、複数
個の回転ローラe2,f3,j1およびf3が設けられ
ていて、いずれも図示しない回転駆動装置により回転す
るように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上説
明した従来の機械式駐車装置においては、昇降ケージに
デパレ・パレタイズ装置を設けているため、昇降ケージ
の高さがデパレ・パレタイズ装置の高さ分だけ高くな
る。したがって、昇降ケージの下方に設けたピットの深
さを、デパレ・パレタイズ装置の高さ分だけ深くしなけ
ればならず、掘削のための費用が嵩むとともに、地下に
障害物がある場合には適用できないという問題があっ
た。
【0004】本発明は、従来技術のかかる問題点に鑑み
案出したもので、昇降ケージの高さを低くするととも
に、降下した昇降ケージを収納するピットの深さを浅く
した機械式駐車装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、昇降路を昇降する昇降ケージと、昇降路
上方の横方向に隣接して設けられた走行路を走行する移
動台車と、走行路に沿って左右に設けられた多数の駐車
棚と、昇降路下方の横方向に隣接して設けられ、自動車
を載せるパレットが待機していて自動車が直接乗り入れ
退出可能な自動車入出庫用バースとを有する機械式駐車
装置であって、前記昇降ケージの縦方向に隣接して、パ
レットの段積み、段ばらしを行うとともに、昇降ケージ
との間で空パレットの受け渡しを行うデパレ・パレタイ
ズ装置を設け、昇降ケージは、上下2段になっていて、
上段には自動車を載せた実車パレットを横行させる横行
用ローラフレームを有し、下段には空パレットを横行さ
せる横行用ローラフレームと空パレットを縦行させる縦
行用ローラフレームとを有し、また、自動車入出庫用バ
ースは、上段には自動車を載せた実車パレットを横行さ
せるとともに、パレットの長手方向に出没する横行用ロ
ーラフレームを有し、下段に空パレットを昇降ケージと
の間で横行させる横行用ローラフレームを有し、これら
上下の横行用ローラフレーム間を空パレットを載せて昇
降するリフタを設けてなることを特徴とする機械式駐車
装置が提供される。
【0006】本発明の好ましい実施形態によれば、昇降
ケージは、上段に実車パレットを横行させる横行用ロー
ラフレームを有し、下段に空パレットを縦行させる縦行
用ローラフレームを有しており、昇降ケージの下段に設
けた横行用ローラフレームに替えて、昇降路の底部に、
昇降ケージが降下して、下段の縦行用ローラフレームが
空パレットを載せて昇降路の下方位置に降下した際、縦
行用ローラフレームの高さよりも上方に突出して空パレ
ットを持ち上げて横行させる横行用ローラフレームを設
けている。
【0007】本発明の好ましい実施形態によれば、リフ
タは、自動車入出庫用バースの横方向の下方に立設した
支柱に沿って昇降し、空パレットを下からすくい上げる
ようにしたアームを有している。
【0008】本発明によれば、昇降ケージの縦方向に隣
接して、パレットの段積み、段ばらしを行うとともに、
昇降ケージとの間で空パレットの受け渡しを行うデパレ
・パレタイズ装置を設けたので、昇降ケージの下方に、
昇降ケージを収納する深いピットを設ける必要がない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態について
図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の機械式駐車
装置の全体正面図であり、図2は図1のC−C矢視図,
図3は図1のA−A矢視図,図4は図2の一部拡大図,
図10は移動台車の斜視図である。
【0010】図において、1はパレット10に乗せた自
動車11を格納する駐車棚である。駐車棚1は従来の機
械式駐車装置と同様に複数階にわたって設けられている
場合もある。本実施形態では、駐車棚1が1階の場合の
例について説明する。なお、駐車棚1にはパレット10
を支持する横行用ローラフレーム1aが設けられてお
り、また、この横行用ローラフレーム1aには複数個の
横行用ローラ1bが設けられている。駐車棚1は2列に
配置されており(図2)、駐車棚1の列の間に設けられ
た走行路5を移動台車2が駐車棚1の前面に沿って走行
するようになっている。この移動台車2は、走行路5に
設けられたレール3上を走行する。移動台車2には、図
10に示すように、パレット移載装置2aおよび複数個
のローラ2eを有する横行用ローラフレーム2dが設け
られている。また、このパレット移載装置2aは、回転
アーム2bの先端に設けられた突起(ローラ)2cを横
行用ローラフレーム2d上に載置されたパレット10の
裏面に長手方向に設けられた図示しない下向きの溝内に
挿入し、回転アーム2bを回転させて、駐車棚1および
昇降ケージ4との間でパレット10の受け渡しを行う。
【0011】昇降ケージ4は、巻上装置8に巻着された
ワイヤーロープ等8aにより吊持されて昇降路6を昇降
する(図1)。この昇降ケージ4は上下2段になってお
り、上段には移動台車2および自動車入出庫用バース9
の上段横行用ローラフレーム15との間で実車パレット
10を横行させる横行用ローラフレーム4aが設けられ
ており、下段には、入出庫用バース9の下方に設けられ
た自動車入出庫用バース9下方の下段横行用ローラフレ
ーム16との間で空パレット10の受け渡しを行う横行
用ローラフレーム4cが設けられている。また、この横
行用ローラフレーム4cは、油圧シリンダ等の昇降手段
4dにより昇降可能になっており、横行用ローラフレー
ム16との間で空パレット10の受け渡しを行う際、空
パレット10をわずかに上方に持ち上げて、横行させる
ようになっている。この昇降ケージ4の下段には、後で
詳しく説明するデパレ・パレタイズ装置20との間で空
パレット10の受け渡しを行う縦行用ローラフレーム4
gが設けられてる。前記昇降手段4dは、この縦行用ロ
ーラフレーム4g上に載置された空パレット10を持ち
上げることになる。4fは上下2段のフレームを連結す
る連結部材である。なお、横行用ローラフレーム4a,
4cおよび縦行用ローラフレーム4gには複数個のロー
ラ4b,4eおよび4hが回転可能に設けられている。
【0012】図5および図6は入出庫用バースの平面図
である。図1,図5および図6において、12は入出庫
用バース9底部14の昇降ケージ4の反対側に、パレッ
ト10の長手方向に並んで立設された2本の支柱であ
る。13はこの支柱12の内面に垂直に設けたスライド
レールである。17は空パレット10を昇降するリフタ
であり、17aはリフタ17のアームである。このリフ
タ17の基端には、垂直に延びるようにブラケット19
が設けられている。このブラケット19には垂直方向に
直動ベアリング18が取り付けられており、スライドレ
ール13を抱くようにしてリフタ17を昇降可能に支持
している。図9はリフタ17の正面図である。図9およ
び図5に示すように、21は支柱12に水平に張り出す
ように設けたブラケット31上に設けられたスプロケッ
トである。22はスプロケットで、支柱12の基部に設
けられた回転駆動装置23の回転軸23aの両端に設け
られている(図5)。27は一端をブラケット19に固
着し、スプロケット21,22および複数個のスプロケ
ット(符号なし)に掛け廻して再び他端をブラケット1
9に固着したチェーンである。そして、回転駆動装置2
3を駆動し、回転軸23aを回転することによりチェー
ン27を回動し、リフタ17を昇降させる。
【0013】自動車入出庫用バース9に設けた横行用ロ
ーラフレーム15が、リフタ17から空パレット10を
受け取るときは、入出庫用バース9のパレット10の長
手方向に離反し、空パレット10がリフタ17によりす
くい上げられて上昇し、横行用ローラフレーム15より
わずかに上方に持ち上げられたとき、近接して空パレッ
ト10の下側に侵入させる。そして、リフタ17を降下
させることにより空パレット10を下側から支持する。
このように、横行用ローラフレーム15は、空パレット
10を載置して、自動車の入庫に備える。なお、この横
行用ローラフレーム15には、複数個のローラ15aが
回転可能に設けられている。また、この横行用ローラフ
レーム15の出没(離反・近接)は、詳しく説明してい
ないが、たとえば、後で詳しく説明するデパレ・パレタ
イズ装置の縦行用ローラフレーム25の移動と同様の機
構により行われる。なお、30は横行用ローラフレーム
15と昇降ケージ4との間に設けられたローラ30aを
有する横行用中間ローラフレームである。
【0014】図2において、20は昇降ケージ4の縦方
向に隣接して設けられ、パレット10の段積み、段ばら
しを行うとともに、昇降ケージ4との間で空パレットの
受け渡しを行うデパレ・パレタイズ装置である。図7は
デパレ・パレタイズ装置20の正面図であり、昇降ケー
ジ4の一部も図示している。図8は図7のE−E矢視図
である。図7および図8に示すように、デパレ・パレタ
イズ装置20は箱状に形成された本体フレーム20aを
有している。本体フレーム20aは、4本の柱20bと
それらを上端および下端で接続する8本の梁20cによ
り構成されている。本体フレーム20aの柱20bに
は、パレット10の長手方向に延びる1対の昇降フレー
ム24が対峙して設けられている。昇降フレーム24
は、その両端にブラケット24aが設けられており、ブ
ラケット24aには直動ベアリング24bが垂直方向に
取り付けられている。直動ベアリング24bは、本体フ
レーム20aの柱20bに沿って設けられたスライドレ
ール20dを抱くようにして昇降フレーム24を昇降可
能に支持している。本体フレーム20aには、柱20b
に沿ってラックギヤ20eが取り付けられている。昇降
フレーム24上には、ピニオン24dを軸端に有する昇
降用モータ24cが設けられており、ラックギヤ20e
とピニオン24dが噛合していて、昇降用モータ24c
を回転させることにより昇降フレーム24が昇降する。
【0015】昇降フレーム24の下側梁24eには、そ
の両端付近に水平なブラケット24fが張り出して設け
られており、ブラケット24f上面にはスライドレール
24gが取り付けられている。25は空パレット10の
縦行用のローラフレームであり、複数個の鍔付のローラ
25aを回転可能に軸支している。ローラ25aの軸2
5bの他端には、チェーンスプロケット25cが固着さ
れている。各ローラ25aのチェーンスプロケット25
cは、隣同志がチェーン25dにより連結されており、
図上、左端のチェーンスプロケット25cがパレット移
載用モータ25eに設けられた駆動用スプロケット25
fとチェーン25dを介して接続されており、パレット
縦行用モータ25eを回転させることにより、ローラ2
5aを回転させ、ローラ25a上に載置した空パレット
10を縦方向に移動させる。ローラフレーム25は、そ
の両端部に直動ベアリング25gを有しており、先に述
べた昇降フレーム24の水平ブラケット24f上のスラ
イドレール24g上を水平移動する。ローラフレーム2
5の中央部から外に水平に張り出してブラケット25h
が設けられ、ブラケット25hの側面に垂直な溝形のブ
ラケット25iが取り付けられている。25jはローラ
フレームスライド用モータで、回転軸端にはアーム25
kが固着され、アーム25kの先端にはローラ25mが
取り付けられている。ローラ25mは、溝形ブラケット
25iの溝内に侵入しており、ローラフレームスライド
用モータ25jを回転させるとローラフレーム25がパ
レット10に対してパレットの巾方向に近接・離反する
ように移動する。
【0016】26は段積パレット10の横行用のローラ
フレームで、複数個の鍔付のローラ26aを回転可能に
軸支している。ローラ26aの軸26bの他端には、チ
ェーンスプロケット26cが固着されている。各ローラ
26aのチェーンスプロケット26cは、隣同志がチェ
ーン26dにより連結されており、図上、下端のチェー
ンスプロケット26cがパレット横行用モータ26eに
設けられた駆動用スプロケット26fとチェーン26d
を介して接続されており、パレット横行用モータ26e
を回転させることにより、ローラ26aを回転させ、段
積パレット10を横方向に移動させる。なお、パレット
横行用のローラフレーム26は、本体フレーム20aの
下側の梁20cに固着されている。
【0017】なお、デパレ・パレタイズ装置20には、
通常最大5枚の空パレット10が段積みして置かれてい
る。
【0018】次に本実施形態の作用を説明する。入庫を
行うときは、あらかじめ、自動車の入庫に備えて、自動
車入庫用バース9の横行用ローラフレーム15の横行用
ローラ15a上に空パレット10を載置して置くと同時
に、自動車入庫用バース9下方の横行用ローラフレーム
16上にも空パレット10を載置して置く。自動車11
が空パレット10上に直接乗り入れ、乗り入れが完了す
ると、扉29を開き、横行用ローラ15aを回転して自
動車11をパレット10ごと横移動し、昇降ケージ4上
に移載する。続いて、昇降ケージ4を上昇し、あらかじ
め、昇降ケージ4の前で待機している移動台車2の前で
停止する。そこで、移動台車2のパレット移載装置2a
を作動して実車パレット10を引き寄せ、移動台車2に
実車パレット10を移載する。引き続き、移動台車2を
走行させて目的の駐車棚1の前で停止し、パレット移載
装置2aを作動して実車パレット10を押し出すように
して駐車棚1に移載し、格納する。
【0019】自動車入庫用バース9では、実車パレット
10を昇降ケージ4に移載すると、横行用ローラフレー
ム15を離反する。そして、回転駆動装置23を駆動し
てチェーン27を回動することによりリフタ17を上昇
させて横行用ローラフレーム16上に載置されている空
パレット10をすくい上げるようにして受け取り、さら
に上昇して空パレット10が横行用ローラフレーム15
の位置よりわずかに上がった位置で停止する。次に、横
行用ローラフレーム15を元の位置まで近接し、リフタ
17を降下して空パレット10を横行用ローラフレーム
15上に預け、次に入庫してくる自動車のために待機す
る。なお、リフタ17は、さらに降下して元の位置で停
止する。
【0020】昇降ケージ4は、実車パレット10を移動
台車2に移載すると、デパレ・パレタイズ装置20から
デパレ・パレタイズ装置20に段積みされている空パレ
ット10の1枚を段ばらしして縦行用ローラフレーム4
gに受け取り、降下して所定の位置で停止する。次に、
昇降手段(油圧シリンダ)4dを作動して横行用ローラ
フレーム4cを縦行用ローラフレーム4gよりもわずか
に上昇させ、縦行用ローラフレーム4g上から空パレッ
ト10を受け取る。そして、横行用ローラフレーム4c
の横行用ローラ4eを回転して自動車入庫用バース9下
方の横行用ローラフレーム16上に空パレット10を移
載する。
【0021】入庫が続いて行われる場合は、デパレ・パ
レタイズ装置20に空パレット10が無くなる。する
と、移動台車2が走行して、段積みされた空パレット1
0を駐車棚1から受け取り、デパレ・パレタイズ装置2
0の下部に送り込む。
【0022】一方、出庫指令があって出庫する場合に
は、通常、入庫に備えて自動車入庫用バース9の横行用
ローラフレーム15上に空パレット10が載置されてい
るので、まず、回転駆動装置23を駆動してチェーン2
7を回動することによりリフタ17を上昇させてその空
パレット10をすくい上げるようにして受け取り、横行
用ローラフレーム15の位置よりわずかに上がった位置
で横行用ローラフレーム15を離反する。そして、再び
リフタ17を降下させて空パレット10を横行用ローラ
フレーム16の横行用ローラ16a上に載置して、昇降
ケージ4が実パレット10を載置して降下してくるまで
待機する。
【0023】その間、移動台車2は走行して目的の実パ
レット10を駐車棚1から受け取り昇降ケージ4の横行
用ローラフレーム4bに移載する。それが終わると昇降
ケージ4は実パレット10を載置して降下し、横行用ロ
ーラ4bおよび横行用中間ローラフレーム30の横行用
ローラ30aを回転させ、入出庫用バース9の横行用ロ
ーラフレーム15に移載して自動車11を出庫する。出
庫同時に、入出庫用バース9の下側にあった空パレット
10を昇降ケージ4へ移載する。その後、昇降ケージ4
が上昇し、デパレ・パレタイズ装置20に空パレット1
0を縦送りし、段積みして動作を完了する。
【0024】昇降ケージ4とデパレ・パレタイズ装置2
0との空パレット10の受け渡しは、次のように行われ
る。デパレ・パレタイズ装置20の縦行用ローラフレー
ム25を引っ込めておいて、昇降フレーム24を降下さ
せ、縦行用ローラフレーム25を押し出して、下部に段
積みされた空パレット10の内で最上の空パレット10
の縦行用レール10b(図7参照)の下にローラ25a
を位置させる。その状態で昇降フレーム24を上昇させ
て空パレット10を持ち上げる。昇降ケージ4を図7に
示す位置にしておき、昇降ケージ4の縦行用ローラフレ
ーム4gとデパレ・パレタイズ装置20のパレット縦行
用ローラフレーム25とを同じレベルにしておく。その
状態で縦行用ローラフレーム25の縦行用ローラ25c
および昇降ケージ4の縦行用ローラ4hを駆動して空パ
レット10をデパレ・パレタイズ装置20から昇降ケー
ジ4に送り込む。その後、昇降ケージ4を降下し、昇降
ケージ4の横行用ローラフレーム4cの横行用ローラ4
eおよび自動車入出庫用バース9下方の横行用ローラフ
レーム16の横行用ローラ16aを駆動して空パレット
10を横行用ローラフレーム16上に移載する。出庫が
続く場合は、逆の手順でリフト21からデパレ・パレタ
イズ装置20に空パレット10を送り込み、続いてそれ
を段積みする。
【0025】上記実施形態においては、昇降ケージ4の
下段に、油圧シリンダ等の昇降手段4dにより昇降可能
に横行用ローラフレーム4cを設けたが、この横行用ロ
ーラフレーム4cに替えて、図11および図12に示す
ように、昇降路6の底部28に立設した横行用ローラフ
レーム7により空パレット10の受け渡しを行うように
してもよい。この横行用ローラフレーム7による空パレ
ット10の受け渡しは、昇降ケージ4の下段の縦行用ロ
ーラフレーム4g上に空パレット10を載置して昇降ケ
ージ4が降下し、横行用ローラフレーム7の上端をわず
かに通り過ぎる位置まで降下する。そして、横行用ロー
ラフレーム7の上端を通り過ぎる位置で縦行用ローラフ
レーム4g上に載置された空パレット10を横行用ロー
ラフレーム7が持ち上げるようになっている。なお、横
行用ローラフレーム7には、複数個の横行用ローラ7a
が回転可能に設けられている。
【0026】このように、昇降ケージ4の縦方向に隣接
してデパレ・パレタイズ装置20を設け、昇降ケージ4
の下段は空パレツトだけを搬送するようにしたので昇降
ケージ4の高さを低くすることができ、したがって、昇
降路6下方の底部28(ピット)の深さを浅くすること
ができる。
【0027】なお、本発明は以上述べた実施形態に限定
されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明の機械式駐車装
置は、昇降ケージの縦方向に隣接してデパレ・パレタイ
ズ装置を設け、昇降ケージの下段は空パレツトだけを搬
送するようにしたので昇降ケージの高さを低くすること
ができ、したがって、昇降路下方のピットの深さを浅く
することができる。また、自動車入出庫用バースには、
上段に実車パレットを横行させるとともに、パレットの
長手方向に出没する横行用ローラフレームを設け、下段
に空パレットを横行させるとともに、これら上下2段の
横行用ローラフレーム間を空パレットを載せて昇降する
リフタを設けたので、パレットの搬送を円滑に行うこと
ができ、したがって、入・出庫の客を待たせることがな
いなどの優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械式駐車装置の全体正面図である。
【図2】図1のC−C矢視図である。
【図3】図1のA−A矢視図である。
【図4】図2の一部拡大図である。
【図5】図3の一部拡大図である。
【図6】図1のB−B矢視図である。
【図7】デパレ・パレタイズ装置の正面図である。
【図8】図7のE−E矢視図である。
【図9】リフタの正面図である。
【図10】移動台車の斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態の全体正面図である。
【図12】図11のD−D矢視図である。
【図13】従来の機械式駐車装置の全体平面図である。
【符号の説明】
1 駐車棚 1a 横行用ローラフレーム 1b 横行用ローラ 2 移動台車 2a パレット移載装置 3 レール 4 昇降ケージ 4a 横行用ローラフレーム 4b 横行用ローラ 4c 横行用ローラフレーム 4d 昇降手段 4e 横行用ローラ 4f 連結部材 4g 縦行用ローラフレーム 4h 縦行用ローラ 5 走行路 6 昇降路 7 横行用ローラフレーム 8 巻上装置 9 自動車入出庫用バース 10 パレット 11 自動車 12 支柱 13 スライドレール 14 自動車入出庫用バースの底部 15 横行用ローラフレーム 16 横行用ローラフレーム 17 リフタ 17a アーム 18 直動ベアリング 19 ブラケット 20 デパレ・パレタイズ装置 21 スプロケット 22 スプロケット 23 回転駆動装置 23a 回転軸 24 昇降フレーム 25 縦行用ローラフレーム 26 横行用ローラフレーム 27 チェーン 28 昇降路の底部 29 扉 30 横行用中間ローラフレーム 30a 横行用ローラ 31 ブラケット a 駐車棚 b 移動台車 c レール d ピット e 昇降ケージ f デパレ・パレタイズ装置 g ワイヤロープ h 巻上装置 i 自動車入出庫用バース j 横行用ローラフレーム k テーブルリフタ m,n 横行用中間ローラフレーム o 扉 p パレット q 自動車

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路を昇降する昇降ケージと、昇降路
    上方の横方向に隣接して設けられた走行路を走行する移
    動台車と、走行路に沿って左右に設けられた多数の駐車
    棚と、昇降路下方の横方向に隣接して設けられ、自動車
    を載せるパレットが待機していて自動車が直接乗り入れ
    退出可能な自動車入出庫用バースとを有する機械式駐車
    装置であって、前記昇降ケージの縦方向に隣接して、パ
    レットの段積み、段ばらしを行うとともに、昇降ケージ
    との間で空パレットの受け渡しを行うデパレ・パレタイ
    ズ装置を設け、昇降ケージは、上下2段になっていて、
    上段には自動車を載せた実車パレットを横行させる横行
    用ローラフレームを有し、下段には空パレットを横行さ
    せる横行用ローラフレームと空パレットを縦行させる縦
    行用ローラフレームとを有し、また、自動車入出庫用バ
    ースは、上段には自動車を載せた実車パレットを横行さ
    せるとともに、パレットの長手方向に出没する横行用ロ
    ーラフレームを有し、下段に空パレットを昇降ケージと
    の間で横行させる横行用ローラフレームを有し、これら
    上下の横行用ローラフレーム間を空パレットを載せて昇
    降するリフタを設けてなることを特徴とする機械式駐車
    装置。
  2. 【請求項2】 昇降ケージは、上段に実車パレットを横
    行させる横行用ローラフレームを有し、下段に空パレッ
    トを縦行させる縦行用ローラフレームを有しており、昇
    降ケージの下段に設けた横行用ローラフレームに替え
    て、昇降路の底部に、昇降ケージが降下して、下段の縦
    行用ローラフレームが空パレットを載せて昇降路の下方
    位置に降下した際、縦行用ローラフレームの高さよりも
    上方に突出して空パレットを持ち上げて横行させる横行
    用ローラフレームを設けた請求項1記載の機械式駐車装
    置。
  3. 【請求項3】 リフタは、自動車入出庫用バースの横方
    向の下方に立設した支柱に沿って昇降し、空パレットを
    下からすくい上げるようにしたアームを有している請求
    項1記載の機械式駐車装置。
JP6487396A 1996-03-21 1996-03-21 機械式駐車装置 Pending JPH09256662A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014114679A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Nissei Ltd トレー式駐車装置
CN107503547A (zh) * 2017-09-29 2017-12-22 深圳精智机器有限公司 一种纵向横移的停车设备

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JP2014114679A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Nissei Ltd トレー式駐車装置
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