JP2945873B2 - 機械式立体駐車場 - Google Patents

機械式立体駐車場

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JP2945873B2
JP2945873B2 JP22778596A JP22778596A JP2945873B2 JP 2945873 B2 JP2945873 B2 JP 2945873B2 JP 22778596 A JP22778596 A JP 22778596A JP 22778596 A JP22778596 A JP 22778596A JP 2945873 B2 JP2945873 B2 JP 2945873B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は機械式立体駐車場に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の立体駐車場では、入出庫乗降室内
にターンテーブルを設置している。これは入庫の際、自
動車が前進で入出庫乗降室内に進入し、出庫の際も自動
車が前進で入出庫乗降室から出ていけるようにするため
である。したがって、入庫の際に自動車がターンテーブ
ルに乗ると 180゜旋回させてリフトに移載するか、ある
いは、出庫の際にリフトからターンテーブルに移載され
た自動車を 180゜旋回させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、入出庫乗降
室でターンテーブルを旋回させると、入出庫乗降室での
サイクルタイムが長くなり、乗降室での待ち時間が長く
なるという問題がある。
【0004】また、ターンテーブルの占有面積は大きい
ため、入出庫乗降室の面積が大きくなるという問題があ
る。とくに、駐車場を付設したビルでは、入出庫乗降室
の面積を狭くして事務所や店舗の占有率を広くしたい
し、地下式駐車場を設けた公園等では、公園自体の占有
率を広くしたいというニーズがあるが、これらの達成を
妨げていた。
【0005】本発明はかかる事情に鑑み、入出庫乗降室
でのサイクルタイムを短くし、ビルや公園等の占有率を
高くすることができる機械式立体駐車場を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の機械式立
体駐車場は、入出庫層と複数階の格納層とからなり、前
記入出庫層に乗降室を設け、前記各格納層には多数の車
棚を有する駐車スペースを設け、かつ前記乗降室と前記
駐車スペース間での自動車の搬送を入出庫リフトで行う
ようにした駐車場であって、前記各格納層において、前
記入出庫リフトとの間で自動車を受け渡しする位置に
ッファスペースを設け、該バッファスペースとの間で自
動車を受け渡す位置に自動車の向きを変えるターンテー
ブルを設けたことを特徴とする。請求項記載の機械式
立体駐車場は、請求項1記載の発明において、前記乗降
室と前記入出庫リフトおよび前記バッファスペースに、
実車パレットと空パレットを同時交換する同時交換機構
を備えていることを特徴とする。請求項記載の機械式
立体駐車場は、請求項1記載の発明において、前記格納
層の駐車スペースが、碁盤目状に配置されており、その
上面に載置したパレットを搬送するパレット搬送機構を
備えた複数の駐車棚からなることを特徴とする。請求項
記載の機械式立体駐車場は、請求項1記載の発明にお
いて、前記格納層の駐車スペースが、台車走行レーン
と、該台車走行レーンに沿って設けた複数の車棚とから
なることを特徴とする。
【0007】請求項1の発明では、各格納層にターンテ
ーブルを設け格納層内で自動車の向きを変えるので、入
出庫乗降室でのサイクルタイムを短かくすることができ
ると共に、乗降室で自動車の向きを変えなくても入庫の
際に前進で入った自動車を出庫の際にも前進で出すこと
ができる。そして、入出庫乗降室にターンテーブルを設
けなくてよいことから入出庫乗降室の占有面積が小さく
なり、ビルや公園等の占有面積を大きくすることができ
る。さらに、入出庫リフトおよびターンテーブルは、バ
ッファスペースへ自動車を受け渡しすれば次の動作に移
行できるので、格納層でのサイクルタイムが短くなる
請求項の発明によれば、乗降室と入出庫リフトの間、
および入出庫リフトとバッファスペースとの間で、同時
移載機構によって実車パレットを移載している間に、空
パレットを移載できるので、実車パレットと空パレット
の処理が同時に行え、サイクルタイムが短くなる。請求
3、4の発明のように、本発明の立体駐車場は、台車
方式にも、パズル方式にも適用でき、種々のタイプの立
体駐車場で、入出庫乗降室の面積を小さくすることがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る立
体駐車場の縦断面図、図2は入出庫層5の平面図、図3
は格納層1〜3の平面図である。
【0009】図1において、1〜3は3層の格納層であ
り、5は例えば地上層に設けた入出庫層であり、この入
出庫層5には入出庫乗降室6(以下、単に乗降室6とい
う)が設けられている。なお、前記格納層1〜3と入出
庫層5との間には、ビルの居住、ビジネス等に利用する
一般用途のフロアが任意階層設けられている。
【0010】入出庫層5と各格納層1〜3の間には、乗
降室6に隣接してリフト室8が垂直に形成されている。
このリフト室8内をリフトE1が乗降室6と各格納層1
〜3の間を昇降し、自動車を搬送するようになってい
る。そして、各格納層1〜3において、リフト室8に隣
接してバッファスペースBが設けられ、このバッファス
ペースBに隣接して、ターンテーブルTが設置されてい
る。
【0011】図2は乗降室6まわりを示しており、乗降
室6とリフト室8内を昇降するリフトE1との間にはタ
ーンテーブルは設けられていない。よって、乗降室6の
占有面積は小さく、ビルの一般用途のフロアや公園の公
園面積は広くとれるようになっている。符号a1、a2
は自動車の入出庫方向を示し、a1は入庫時、a2は出
庫時を示し、後述する理由によって、自動車は後退運転
をすることなく前進運転で入出庫できるようになってい
る。
【0012】図3は格納層を示しており、リフトE1が
昇降するリフト室8に隣接してバッファスペースBが設
置され、該バッファスペースBに隣接してターンテーブ
ルTが設置されている。このバッファスペースBとター
ンテーブルTは各格納層1〜3に対応付けて3層に構成
されており、ターンテーブルTは各層のテーブル毎に独
立して旋回するようになっている。
【0013】前記バッファスペースBとターンテーブル
T以外の部分は駐車スペースとなっている。駐車スペー
スは、符号a〜vで示す複数個の車棚が設置されてお
り、各車棚には、上面に載せたパレットを前後方向ある
いは前後左右に動かすパレット駆動装置が設けられ、パ
レットを2方向あるいは4方向に送るようになってい
る。符号○はパレットを載せていない空スペースを意味
し、この空スペースを利用して、実車パレットをパズル
状に動かしていくと、各車棚に自動車を格納したり、各
車棚から出庫させることができる。
【0014】また、駐車スペースは図4に示すように、
台車Cを走行させる走行レーンLを設け、この走行レー
ンLに隣接させて各車棚a〜f、k〜nを配置し、台車
Cで車棚a〜f、k〜nとターンテーブルT間の自動車
の搬送を行ってもよい。なお、走行レーンLに隣接して
いない車棚o〜v間ではパレット搬送機構によって、自
動車をパズル搬送すればよい。
【0015】上記の駐車場における自動車の移載手段、
すなわち、乗降室6とリフトE1間、リフトE1とバッ
ファスペースB間、バッファスペースBとターンテーブ
ルT間、ターンテーブルTと直近の車棚g間、あるい
は、ターンテーブルTと台車C間、台車Cと各車棚の移
載手段は任意であって、いかなる手段を用いてもよい。
なお、これらの移載手段の一例は後述する。
【0016】つぎに、上記実施形態おける入出庫作用を
説明する。図5の(A)は本実施形態における入庫操作
のフローチャート、(B)は出庫操作のフローチャート
である。
【0017】まず、入庫操作を図5(A)に基づき説明
する。乗降室6へ自動車を前進(図2の矢印a1参照)
で進入させ (101)、人が自動車から降りたあと、乗降室
6からリフトE1へ自動車を移載する (102)。リフトE
1は自動車を格納すべき格納層1〜3のうちいずれかま
で下降して、停止し (103)、リフトE1からバッファス
ペースBに自動車を移載する (104)。移載完了後、リフ
トE1は次の入出庫に備えて昇降し、同時にバッファス
ペースBからターンテーブルTに自動車を移載する (10
5)。ここでターンテーブルTを90度旋回させ、車棚の
パレットの長手方向に自動車の向きを変える (106)。自
動車の向きの変更を終えると、ターンテーブルTから直
近の車棚gへ自動車を移載する。直近の車棚gからは、
空スペースを順次作りながら、自動車をパズル搬送し
て、所望の車棚へ自動車を保管する。
【0018】つぎに、出庫操作を図5(B)に基づき説
明する。自動車を保管している車棚からターンテーブル
Tに隣接する車棚gまで自動車をパズル搬送し、直近の
車棚gからターンテーブルTに自動車を移載する(11
1)。ターンテーブルTでは、出庫時に乗降室6から前
進で出ていける方向に自動車の向きを変えるべくターン
テーブルTを90度旋回させる(112)。ついで、ターン
テーブルTからバッファスペースBに自動車を移載し(1
13)、バッファスペースBからリフトE1へ自動車を移
載する(114)。そして、リフトE1を入出庫層5まで上
昇させ(115)、リフトE1から乗降室6へ自動車を移載
する。この段階で、ステップ106またはステップ11
2における格納層1〜3のターンテーブルTで自動車の
向きを前進で出る方向に向けられているので、乗降室6
で人が自動車に乗り込むと、直ちに前進で、つまりバッ
ク走行しないで自動車を退出(図2の矢印a2参照)さ
せることができる。
【0019】上記の実施形態においては、各格納層1〜
3にターンテーブルTを設けたので、ターンテーブルT
によるサイクルタイムへの影響は最大で格納層の層数分
の1になる。なお、前記サイクルタイムを最大層数分の
1にする為には、従来の乗降室のターンテーブルと、本
実施形態のターンテーブルTの旋回速度を同一にすると
共に、自動車の入出庫を各格納層に均等に分散させる必
要がある。
【0020】さらに、上記実施形態では、各格納層1〜
3にバッファスペースBを設けているので、リフトE1
およびターンテーブルTはバッファスペースBへ自動車
を受け渡しすれば次の動作に移行することができ、格納
層1〜3内でのサイクルタイムが早くなるという利点が
ある。しかも、パレット式の駐車場において、リフトT
とバッファスペースBとに実車パレットと空パレットの
同時交換機構を設けておけば、更に格納層1〜3内での
サイクルタイムが早くなる。
【0021】つぎに、本発明の立体駐車場の種々の実施
形態を説明する。本発明はパレット式の駐車場にもパレ
ットレス式駐車場にも適用できる。パレット式の場合に
自動車の移載手段は任意の手段を用いてよいが、後述す
る移載手段は好適なものの一例である。パレットレス式
の場合の自動車の移載手段は、フォーク式などの公知の
移載手段を用いることができる。
【0022】さらに、パレット式の場合、空パレットを
1カ所にストックしておいて順次取り出す方式のもの
と、自動車の移載時に実車パレットと空パレットを同時
交換する方式等のいずれを用いてもよい。
【0023】つぎに、本発明の各種実施形態のうち、パ
レット式であって、実車パレットと空パレットを同時交
換する同時交換機能を備えた実施形態について詳細を説
明する。
【0024】図6は入出庫層5および各格納層1〜3に
おける入出庫操作説明図である。リフトE1は実車パレ
ットPaを移載する上段レールR1と空パレットPeを
移載する下段レールR2を有している。また、乗降室6
にはリフターF1が設置されており、前記リフターF1
は、上段レールR1と下段空パレット受承部を有し、パ
レットを上段レールR1と下段空パレット受承部間で移
し替える移し替え機構と、パレットPを横送りするパレ
ット送り機構を有している。またバッファスペースBも
リフターF2を各格納層1〜3に対応付けて備えてお
り、このリフターF2も上段レールR1と下段空パレッ
ト受承部を有し、パレットを上段レールR1と下段空パ
レット受承部間で移し替えるパレット移し替え機構と、
パレットPを横送りするパレット送り機構を備えてい
る。
【0025】さらに、図6では図示を省略し、図7〜1
3で詳細を説明するが、前記入出庫用リフトE1および
バッファスペースBは、実車パレットを払い出しおよび
引き込み操作するためのパレット移載手段と空パレット
を払い出しおよび引き込み操作するためのパレット送り
機構を備えている。
【0026】したがって、リフトE1とリフターF1と
の間で、上段レールR1を使って実車パレットPaを移
載している間に下段レールR2および空パレット受承部
を使って空パレットを同時に移載することができる。ま
たリフトE1とバッファスペースBとの間でも、上段レ
ールR1を使って実車パレットPaを移載している間に
下段レールR2を使って空パレットPeを同時に移載す
ることができる。
【0027】さらに、ターンテーブルTは自動車を載置
して旋回する機能と、前記バッファスペースBおよび前
記直近の車棚gとの間で自動車を受け渡しするパレット
移載機構を有している。
【0028】つぎに、上記実施形態の駐車場を実現する
各部の構成を具体的に説明する。前記格納層1〜3の各
駐車スペースには自動車を保管する車棚が碁盤目状に配
置されており、この車棚には、4方向パレット搬送機構
または2方向パレット搬送機構が設けられている。
【0029】車棚は図7に示すように、長四角形のフレ
ーム構造であり、適宜の柱または脚で床面上に支持され
ている。この車棚には、それぞれパレット搬送機構が組
み込まれている。このパレット搬送機構Fは、図7に示
すとおりである。すなわち、フレーム11の上面に設け
た4個のパレット支持輪12を有しており、4個のパレ
ット支持輪12のうち対角線上に位置している2個はそ
れぞれ直結された駆動モータ13で回転されるようにな
っている。また、4個のパレット支持輪12には方向転
換用のリンク14が連結されており、該リンク14の一
端にはリンク操作用のモータ15が連結されている。こ
のモータ15を駆動すると、リンク14を介して4個の
パレット支持輪12が同時同方向に90度向きを替える
ことができる。なお、各パレット支持輪12の両サイド
には後述するパレットPの裏面に形成されたレール2
0、21を挟むローラ16が設けられている。また、フ
レーム11の前縁および一方の側縁には、隣接する車棚
やターンテーブルT上に移動途中のパレットPを支える
ための自由回転型のローラ17が取り付けられている。
【0030】自動車積載用のパレットPは、図8に示す
ように、平板状の搬送用部材であってその表面は自動車
載置面となっている。そして、その裏面には長手方向に
延びる2本の縦行用レール20と短手方向に延びる2本
の横行用レール21が井桁状に組まれており、各レール
20、21の交差部分には旋回レール22が取り付けら
れている。旋回レール22は図示しない軸で回転自在に
支持されており、その下面は搬送機構F側のパレット支
持輪12に接し、その側面はローラ16が接するように
なっている。さらに、パレットPの両短縁にはレール2
4が形成されており、またパレットPの四隅には後述す
る実車パレット移載装置の係合ピンが掛合する係合凹部
25が形成されている。
【0031】したがって、車棚の搬送機構F上にパレッ
トPを載せパレット支持輪12を回転させれば、パレッ
トPは搬送機構Fによって移動させられる。そして、旋
回レール22をパレット支持輪12上に位置させた状態
でパレット支持輪12の向きを変えればパレットPの旋
回レール22も同方向に回転させられるので、パレット
Pを前後方向にも横方向にも移送することができる。こ
れにより、駐車スペースの全域においてパレットPを前
後左右に移動させるパズル動作が可能となっている。
【0032】パレットを横方向(短手方向)だけに搬送
する2方向パレット搬送機構は、上記した4方向パレッ
ト搬送機構のうちパレット支持車輪が方向転換しないよ
うにしている点だけが異なるだけで、その他の点は同じ
である。この2方向パレット搬送機構は図4に示すよう
な台車走行レーンLの側方に車棚を備える駐車場などに
用いられる。
【0033】図9は乗降室6の平面図であり、リフト室
8の一部と歩道Wa、リフターF1を示している。図1
0(A)は歩道Waの側面図、同図(B)はリフターF
1の側面図である。図9および図10(B)のリフター
F1は、井桁状に組んだフレーム31を有しており、こ
のフレーム31の外形はパレットPより若干小さくなっ
ている。そして、フレーム31にはつぎのようなパレッ
ト送り機構30Aが設けられている。すなわち、フレー
ム31の両端の短辺側には二辺とも、それぞれ3個のロ
ーラ32、33、34が軸着されており、そのうちリフ
ト側のローラ32はモータ35が連結された駆動ローラ
となっている。残る2個のローラ33、34はフリーロ
ーラである。パレットPの下面の前記送りレール21が
これらのローラ32、33、34上に載って、駆動ロー
ラ32によって送りをかけられて幅方向に払い出された
り、引き込まれたりする。またパレットPの横移動をガ
イドするため、サイドローラ36が適数個取り付けられ
ている。
【0034】さらに、フレーム31の下面にはリフター
F1の昇降機構30Bが設けられている。この昇降機構
30Bはモータ37で駆動されるネジジャッキ38と該
ネジジャッキ38の先端に連結されたチェーン39が巻
き掛けられたスプロケット40と、該スプロケット40
を軸支する軸41の両端に取付けられたアーム42と、
該アーム42の先端のローラ43と、軸41を回動自在
に支持するブラケット44とから構成されている。前記
アーム42先端のローラ43はフレーム31の下面に接
してフレーム31の自重を受けている。また床面に設置
されたガイド45とフレーム31に取付けられたスライ
ダ46からなる昇降ガイド47が設けられている。この
ため、アーム42を揺動させると、フレーム31が昇降
し、パレットPを上昇位置(図8(B)の左側の実線位
置)と下降位置(図8(B)の右側の実線位置)との間
で昇降させることができる。
【0035】図9〜10において、リフターF1の両端
部近傍外側には移動式の上段レールR1が設置されてい
る。上段レールR1は実車パレットPaを移載する高さ
に設定されたものであり、側面視でL形状の部材から構
成され、その上面にはローラ26が軸着されている。こ
のローラ26の上を前記パレットPの両短縁のレール2
4が走行する。また、フレーム31の下降限におけるロ
ーラ32、33、34の上面を下段空パレット受承部と
している。もちろん、これらの上段レールR1と下段空
パレット受承部は前記リフトE1の上段レールR1と下
段レールR2にレベルが合わされている。
【0036】そして、前記上段レールR1には進退機構
90が設けられている。すなわち、上段レールR1はス
ライダ91上に固定され、該スライダ91はレール92
上を摺動するようになっており、シリンダ93で進退す
るようになっている。図10(B)において、左側は上
段レールR1が進出した状態であり、実車パレットPa
を支持している。右側は上段レールR1が退避した状態
であり、空パレットPeの短辺から離間するように退避
している。このように退避した状態では上段レールR1
とパレットPの短辺が干渉しないので、リフターF1に
よってパレットPを昇降させることができる。したがっ
て、上段レールR1を退避させた状態で、前記昇降機構
30Bを働かせると空パレットPeを下段レベルから上
段レベルに上昇させ、上段レールR1を再び進入させる
と、空パレットPeを下段空パレット受承部上から上段
レールR1上に移すことができる。また、昇降機構30
Bで空パレットPeを支持し、上段レールを退避させて
から下降させると、空パレットPeを上段レールR1上
から下段空パレット受承部上へ移すことができる。上記
の進退機構90と昇降機構30Bとにより、特許請求の
範囲にいうパレット移し替え機構が構成されている。
【0037】さらに、後述する歩道Waの前端と後端の
近傍には、固定式の上段レールr4と下段レールr5が
設置されている。この上段レールr4と下段レールr5
は、前記上段レールR1、下段レールR2とレベルが合
わされており、リフターF1とリフトE1との間で実車
パレットPaおよび空パレットPeを移載する際に、パ
レットを支持するため使用される。
【0038】前記歩道Waは、リフト室8とリフターF
1の間の空間を埋める長方形の板状部材である。図10
(A)に示すように、この歩道Waの下面にはパンタグ
ラフ式の昇降機構48が取付けられており、左側に示す
上昇位置と右側に示す下降位置との間で昇降するように
なっている。そして、上昇位置では入出庫の乗員が自動
車への乗り降りに利用する。下降したときは、実車パレ
ットPaおよび空パレットPeの移載を妨げないように
退避した位置にある。
【0039】既述のごとく図1に示すバッファスペース
Bには、図6に示すリフターF2が設置されている。こ
のリフターF2は前記リフターF1と実質的に同様の構
成である。
【0040】ターンテーブルTは、旋回するための公知
の旋回機構のほか、パレットをバッファスペースBのリ
フターF2および直近の車棚gとの間で自動車を受け渡
しするためのパレット移載機構を備えているが、そのパ
レット移載機構の一例は、つぎのとおりである。
【0041】図11はパレット移載機構の片側の平面
図、図12は同側面図である。このパレット移載機構は
一対の移載装置により構成される。移載装置70の構成
はつぎのとおりである。図11〜12において、71は
ベースフレームであり、その外側寄りの上面には長手方
向にレール72が設置されている。73は移動フレーム
であり、この移動フレーム73の下面に固定した2個の
スライダ74が前記レール72上を摺動するようになっ
ている。前記移動フレーム73からは外側に突出させ
て、ラックベース75が取付けられており、該ラックベ
ース75の上面にはラック76が移動フレーム73の長
手方向に沿って設置されている。そしてベースフレーム
71から立ち上った支持台に減速機付モータ78が設置
され、その減速機付モータ78によってピニオン79が
回転されるようになっている。このピニオン79は前記
ラック76と噛み合っているので、ピニオン79の回転
によって、移動フレーム73はパレットPの幅方向(図
11の矢印a、b方向)方向に往復動する。
【0042】移動フレーム73は長方形の箱状フレーム
で、その一端部において上下にガイドスプロケット8
1、82が軸支され、他端部において上下にガイドスプ
ロケット83、84が軸支され、該移動フレーム73の
上面には減速機付モータ85で回転される駆動スプロケ
ット86が配置されている。これらの各スプロケット8
1〜86にチェーン87が無端状に掛け廻わされ、該チ
ェーン87の2ヵ所に係合ピン88が取付けられてい
る。このエンドレスチェーン87に取付けられた係合ピ
ン88はパレットPの四隅に形成した係合凹部25に係
合して、パレットPを引き込むものである。なお上記に
説明した移載装置は既述のごとく左右一対の片側であ
り、これらを左右一対に配置して1台のパレット移載機
構が構成される。したがって、移動フレーム73はター
ンテーブルTより側方に突出したり、その突出した位置
から内側に引き込まれ、さらにエンドレスチェーン87
の動作を加えて実車パレットPaを移載することができ
るのである。
【0043】つぎに、上記パレット移載機構による実車
パレット引込み操作を図13に基づき説明する。図13
(I)はターンテーブルTに取付けられているベースフ
レーム71上の定位置に移動フレーム73が位置してい
る状態である。実車パレットPaはリフターF2または
直近の車棚gにあって移載装置70の側方に位置してい
る。この状態から同図(II)に示すように、移動フレー
ム73を前記ラックピニオン機構によって実車パレット
Pa側に若干量移動させ、エンドレスチェーン機構を循
環させて係合ピン88を実車パレットPaの係合凹部2
5に上方から入れて係合させる。ついで同図(III)に示
すように、移動フレーム73を後退させると共にエンド
レスチェーン機構を循環させて実車パレットPaを引き
込むと、ターンテーブルTへの移載が完了する。また、
上記と反対の動作によって自動車の払い出しを行える。
【0044】なお、ターンテーブルTの移載機構として
は、上記の例に限らず、パレットPの下面が接触するロ
ーラを回転駆動させて送りをかける方式のもの(車棚と
同じローラ駆動方式で、パレット支持論が方向転換しな
いもの)であってもよい。
【0045】図14はリフトE1の平面図、図15は側
面図である。リフトE1は水平なベースフレーム91と
該ベースフレーム91の両サイドに縦フレーム92、9
3が取付けられている。縦フレーム92、93にはガイ
ドローラ94が取付けられ、リフト用ガイドレール95
に沿って昇降するようになっている。昇降用駆動装置は
任意の駆動機構を用いることができる。
【0046】そして、ベースフレーム91に上段レール
R1と下段レールR2が取付けられ、さらに、パレット
移載手段を構成する移載機構70Aが取付けられてい
る。この移載機構70Aは、ターンテーブルTの前記移
載装置70からラックピニオン機構を除き、ターンテー
ブルTにおける移動フレーム73を固定式にした固定フ
レームを前記ベースフレーム91の短手方向に延びるよ
うに設置し、固定フレーム内でベースフレーム91の短
手方向に沿って循環するエンドレスチェーンと、該エン
ドレスチェーンに取付けた係合ピンとからなり、ターン
テーブルTにおける移動フレーム73よりパレット移送
量を少なくする(L1>L2)と共に、ターンテーブル
Tよりリフト側に突出させた移動フレーム73の先端よ
り間隔L3をあけて設置した構成である。
【0047】また、フレーム91上に2基のフリクショ
ンローラ96を軸着し、モータ97で回転駆動するよう
にした空パレット送り機構90が設けられている。
【0048】以上に説明した図7〜図16の各部装置を
備えた駐車場であると、リフトE1と乗降室6のリフタ
ーF1との間、リフトE1と格納層1〜3におけるバッ
ファスペースBとの間、バッファスペースBとターンテ
ーブルTとの間、およびターンテーブルTと車棚gとの
間で、それぞれ自動車の移載が可能であり、しかも、図
6に示すように、乗降室6でのリフトE1とリフターF
1との間、および格納層1〜3でのバッファスペースB
とリフトE1との間では、自動車を載せた実車パレット
Paと回収すべき空パレットPは同時交換できるので、
空パレット処理に要する時間を見かけ上無くすることが
でき、それによってサイクルタイムを短縮化することが
できるのである。
【0049】つぎに、本発明の他の実施形態を説明す
る。前記実施形態では、入出庫兼用の乗降室とリフトを
用いたが、入庫用と出庫用それぞれに、乗降室6、7、
リフトE1、E2を設けた立体駐車場にも本発明を適用
することができる。さらに、前記入出庫層を中間層に設
けたが、入出庫層を最上層に設けたり、最下層に設けて
もよい。また、前記実施例では、自動車の移載を横送り
によって行ったが、これを縦送りによって行うように構
成してもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、乗降室で自動車を旋回
させないので、入出庫乗降室でのサイクルタイムを短く
でき、乗降室にターンテーブルを設けないので乗降室の
面積が小さくてよくビルや公園の占有面積を大きくと
、バッファスペースを設けたことにより入出庫サイク
ルタイムを短くできる機械式立体駐車場を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る立体駐車場の縦断面
図である。
【図2】同立体駐車場における入出庫層5の平面図で、
図1のII線矢視断面図である。
【図3】同立体駐車場における格納層1〜3の平面図
で、図1の III線矢視断面図である。
【図4】同立体駐車場における格納層1〜3の別の例の
平面図である。
【図5】入出庫操作のフローチャートである。
【図6】入出庫層5および各格納層における入出庫操作
説明図である。
【図7】車棚の平面図および車棚の側面図(B)であ
る。
【図8】パレットPの側面図(A)およびパレットPの
平面図(B)である。
【図9】乗降室6における歩道WaとリフターF1の平
面図である。
【図10】歩道Waの側面図(A)およびリフターF1
の側面図(B)である。
【図11】パレット移載機構の移載装置70の平面図で
ある。
【図12】パレット移載機構の移載装置70の概略側面
図である。
【図13】実車パレット移載操作の説明図である。
【図14】リフトE1の平面図である。
【図15】リフトE1の正面図である。
【図16】パレット移載機構の移載装置70Aの説明図
である。
【符号の説明】
1 格納層 2 格納層 3 格納層 6 乗降室 B バッファスペース E1 リフト F1 リフター F2 リフター P パレット R1 上段レール R2 下段レール T ターンテーブル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出庫層と複数階の格納層とからなり、 前記入出庫層に乗降室を設け、前記各格納層には多数の
    車棚を有する駐車スペースを設け、かつ前記乗降室と前
    記駐車スペース間での自動車の搬送を入出庫リフトで行
    うようにした駐車場であって、 前記各格納層において、前記入出庫リフトとの間で自動
    車を受け渡しする位置にバッファスペースを設け、該バ
    ッファスペースとの間で自動車を受け渡す位置に自動
    向きを変えるターンテーブルを設けたことを特徴とす
    る機械式立体駐車場。
  2. 【請求項2】前記乗降室と前記入出庫リフトおよび前記
    バッファスペースに、実車パレットと空パレットを同時
    交換する同時交換機構を備えていることを特徴とする請
    求項記載の機械式立体駐車場。
  3. 【請求項3】前記格納層の駐車スペースが、碁盤目状に
    配置されており、その上面に載置したパレットを搬送す
    るパレット搬送機構を備えた複数の駐車棚からなること
    を特徴とする請求項1記載の機械式立体駐車場。
  4. 【請求項4】前記格納層の駐車スペースが、台車走行レ
    ーンと、該台車走行レーンに沿って設けた複数の車棚と
    からなることを特徴とする請求項1記載の機械式立体駐
    車場。
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