JP2001040894A - 格納設備 - Google Patents

格納設備

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JP2001040894A
JP2001040894A JP11218247A JP21824799A JP2001040894A JP 2001040894 A JP2001040894 A JP 2001040894A JP 11218247 A JP11218247 A JP 11218247A JP 21824799 A JP21824799 A JP 21824799A JP 2001040894 A JP2001040894 A JP 2001040894A
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traversing
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trolley
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Michio Murakami
道男 村上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 昇降手段を最少数にできるとともに定置化で
き、全体作業を能率化した格納設備を提供する。 【解決手段】 各段7A,7B,7C,7Dには左右に
複数の格納部8を区画状に形成した。特定の格納部8に
対応してリフト手段11を配設し、リフト手段11は、
最上段7Aから最下段7Dに亘って昇降自在なリフト台
17を有する。最下段7Dを除く段7A,7B,7Cで
は、格納部数に対して少ない数で横行台車21を設け、
横行台車21は隣接した格納部8間で横行自在に構成し
た。横行台車21には、被格納物Wを支持自在な櫛歯状
の台車側支持部24を形成した。リフト台17には、台
車側支持部24に対して噛合して昇降自在な櫛歯状のリ
フト側支持部20を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば立体駐車
や自動倉庫などに利用し得る格納設備に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の格納設備としては、たと
えば特開平3−96576号公報に見られる立体駐車場
が提供されている。この従来構成は、多行、多列、多段
の駐車空間が設けられ、最下段には入出庫方向に対して
左右方向に移動可能なパレットが設けられ、最下段を除
く各段には昇降装置によってパレットが昇降可能とさ
れ、最下段及び最上段を除く各段には、少なくとも一列
を左右方向に他を前後方向に移動可能とした走行フレー
ムが配置され、各走行フレームにパレットの昇降装置が
取り付けられている。
【0003】このような従来構成によると、最上段に対
する車両の入出庫は、中間段や最下段のパレット群を左
右方向や前後方向に移動させることで空間を形成したの
ち、昇降装置の作動によりパレットを空間内において昇
降させることで行える。また中間段に対する車両の入出
庫は、走行フレームを移動させ、かつ上述したように空
間を形成することによって、走行フレームに取り付けら
れている昇降装置の作動によりパレットを空間内におい
て昇降させることで行える。そして最下段に対する車両
の入出庫は、パレットを左右方向に移動させることで行
える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、最上段ならびに中間段群にそれぞれ複数
の昇降装置が必要であることから、全体構成が複雑にか
つ高価になる。また、走行フレーム(動体)に昇降装置
が取り付けられていることで、昇降装置などに対する電
気配線は容易に行えなかった。さらに、出庫のため保管
位置から出庫位置にまで移動させたパレットは、空にな
ったのち保管位置にまで戻さなければならず、全体の作
業能率が悪かった。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、昇降手段を最少数にし得るとともに定置化し得、さ
らに全体作業を能率化し得る単列形式の格納設備を提供
することを目的としたものである。また請求項4記載の
発明は、格納部を複列形式としながらも、昇降手段を最
少数にし得るとともに定置化し得、さらに全体作業を能
率化し得る格納設備を提供することを目的としたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の格納設備は、複
数段で、各段には左右に複数の格納部が区画状に形成さ
れ、特定の格納部に対応してリフト手段が配設されると
ともに、このリフト手段は、最上段から最下段に亘って
昇降自在なリフト台を有し、最下段を除く段では、その
格納部数に対して少なくとも一つ少ない数で横行台車が
設けられるとともに、この横行台車は隣接した格納部間
で横行自在に構成され、この横行台車には、被格納物を
支持自在な櫛歯状の台車側支持部が形成されるととも
に、リフト台には、前記台車側支持部に対して噛合して
昇降自在な櫛歯状のリフト側支持部が形成されているこ
とを特徴としたものである。
【0007】したがって請求項1の発明によると、横行
台車で支持している被格納物の出庫を行うに、まず、特
定の列における横行台車を必要に応じて横行させ、以て
リフト台の昇降スペースを形成する。次いで、昇降スペ
ースを形成した箇所に対応するリフト手段のリフト台を
下降させ、以て出庫目的段の格納レベルに対して少し下
方に位置した状態で停止させる。そして、被格納物を支
持している横行台車を特定の列側へ横行させ、この特定
の列の格納部で停止させる。
【0008】この状態でリフト台を上昇させると、横行
台車の櫛歯状の台車側支持部に対して、リフト台の櫛歯
状のリフト側支持部が噛合して(歯間を通過して)上昇
し、以て台車側支持部により支持していた被格納物をリ
フト側支持部が支持することになって、被格納物をリフ
ト台により持ち上げ得る。このような持ち上げ中、また
は持ち上げ後に、空となった横行台車を横行させて、特
定の列から元の格納部側へ戻す。
【0009】そして、被格納物を支持しているリフト台
を再び下降させて、各段の昇降スペースを通過させ、以
てリフト台を最下段に着床し得る。したがって、被格納
物をリフト台から降ろすことで出庫し得る。その後、空
のリフト台を任意のレベルに上昇させる。また、各段の
横行台車を、必要に応じて逆方向に横行させて元の位置
に戻す。なお被格納物の入庫は、上述した出庫とほぼ逆
の動作により行える。
【0010】また本発明の請求項2記載の格納設備は、
上記した請求項1記載の構成において、横行台車の台車
側支持部は、横方向で振り分けられた一対であり、それ
ぞれ外側に向いた櫛歯状に形成され、リフト台のリフト
側支持部は、横方向で振り分けられた一対であり、それ
ぞれ内側に向いた櫛歯状に形成されていることを特徴と
したものである。
【0011】したがって請求項2の発明によると、両櫛
歯状の支持部による噛合構成によって、リフト台に対す
る吊下げワイヤーなどの連結を、横行台車の横行に支障
のない位置で容易に行え、これにより吊下げワイヤーを
作動しての昇降中でも横行台車の横行やを行える。そし
て本発明の請求項3記載の格納設備は、上記した請求項
1または2記載の構成において、最下段の格納部に対し
てリフト手段のリフト台が着床自在に構成され、最下段
には、その格納部数に対して少なくとも一つ少ない数で
横行パレットが設けられるとともに、この横行パレット
は隣接した格納部間で横行自在に構成されていることを
特徴としたものである。
【0012】したがって請求項3の発明によると、横行
パレットを適宜に横行させることでリフト台を最下段に
着床し得、そして最下段の横行パレットに格納している
被格納物は、横行パレットから降ろすことで出庫し得
る。さらに本発明の請求項4記載の格納設備は、複数段
で、最下段を除く段では前後に複数列でかつ各列が左右
に複数行の格納部が区画状に形成され、特定の列の各格
納部に対応してそれぞれリフト手段が配設されるととも
に、これらリフト手段は、最上段から最下段に亘って昇
降自在なリフト台を有し、最下段を除く段の特定の列で
は、その格納部数に対して少なくとも一つ少ない数で横
行台車が設けられるとともに、この横行台車は行方向で
隣接した格納部間で横行自在に構成され、最下段を除く
段の特定の列を除く列では、全ての格納部に対応して縦
行台車が設けられるとともに、これら縦行台車は列方向
で隣接した格納部間で縦行自在に構成され、各横行台車
と各縦行台車には、被格納物を支持自在な櫛歯状の台車
側支持部が形成されるとともに、リフト台には、前記台
車側支持部に対して噛合して昇降自在な櫛歯状のリフト
側支持部が形成され、最下段に入出庫口が形成されてい
ることを特徴としたものである。
【0013】したがって請求項4の発明によると、縦行
台車で支持している被格納物の出庫を行うに、まず、特
定の列における横行台車を必要に応じて横行させ、以て
被格納物を支持している縦行台車の前方または後方に昇
降スペースを形成する。次いで、昇降スペースを形成し
た箇所に対応するリフト手段のリフト台を下降させ、以
て出庫目的段の格納レベルに対して少し下方に位置した
状態で停止させる。そして、被格納物を支持している縦
行台車を特定の列側へ縦行させ、この特定の列の格納部
で停止させる。
【0014】この状態でリフト台を上昇させると、縦行
台車の櫛歯状の台車側支持部に対して、リフト台の櫛歯
状のリフト側支持部が噛合して上昇し、以て台車側支持
部により支持していた被格納物をリフト側支持部が支持
することになって、被格納物をリフト台により持ち上げ
得る。このような持ち上げ中、または持ち上げ後に、空
となった縦行台車を縦行させて、特定の列から元の格納
部側へ戻す。
【0015】そして、被格納物を支持しているリフト台
を再び下降させて、各段の昇降スペースを通過させ、以
てリフト台を最下段に着床し得る。したがって、被格納
物をリフト台から降ろすことで、入出庫口を通して出庫
し得る。その後、空のリフト台を任意のレベルに上昇さ
せる。また各段の横行台車を、必要に応じて逆方向に横
行させて元の位置に戻す。
【0016】なお、リフト手段のリフト台を出庫目的段
の格納レベルに対して少し下方に位置して停止させた状
態から、横行台車を横行させてリフト台の上方に停止さ
せたときには、この横行台車上から同様に出庫を行え
る。さらに、行方向における他の行も、対応したリフト
手段を作動させて、上述と同様にして出庫作業が行え
る。なお被格納物の入庫は、上述した出庫とほぼ逆の動
作により行える。
【0017】しかも本発明の請求項5記載の格納設備
は、上記した請求項4記載の構成において、横行台車や
縦行台車の台車側支持部は、行方向で振り分けられた一
対であり、それぞれ外側に向いた櫛歯状に形成され、リ
フト台のリフト側支持部は、行方向で振り分けられた一
対であり、それぞれ内側に向いた櫛歯状に形成されてい
ることを特徴としたものである。
【0018】したがって請求項5の発明によると、櫛歯
状の支持部による噛合構成によって、リフト台に対する
吊下げワイヤーなどの連結を、横行台車の横行や縦行台
車の縦行に支障のない位置で容易に行え、これにより吊
下げワイヤーなどを作動しての昇降中でも横行台車の横
行や縦行台車26の縦行を行える。また本発明の請求項
6記載の格納設備は、上記した請求項4または5記載の
構成において、最下段の特定の列の各格納部に対してそ
れぞれリフト手段のリフト台が着床自在に構成され、最
下段の特定の列では、その格納部数に対して少なくとも
一つ少ない数で横行パレットが設けられるとともに、こ
の横行パレットは行方向で隣接した格納部間で横行自在
に構成され、最下段の特定の列における各格納部に対向
して入出庫口が形成されていることを特徴としたもので
ある。
【0019】したがって請求項6の発明によると、横行
パレットを適宜に横行させることでリフト台を最下段に
着床し得、そして最下段の横行パレットに格納している
被格納物は、横行パレットから降ろすことで、入出庫口
を通して出庫し得る。そして本発明の請求項7記載の格
納設備は、上記した請求項4または5記載の構成におい
て、最下段の特定の列の各格納部に対してそれぞれリフ
ト手段のリフト台が着床自在に構成され、最下段の特定
の列では、その格納部数に対して少なくとも一つ少ない
数でトラバーサが横行自在に設けられるとともに、この
トラバーサには台車側支持部が設けられ、最下段の特定
の列を除く列には、列方向で隣接した格納部間で縦行自
在な縦行台車が設けられるとともに、少なくとも1台の
縦行台車を除去して入出庫口が形成されていることを特
徴としたものである。
【0020】したがって請求項7の発明によると、トラ
バーサを必要に応じて行方向に横行させ、目的とする位
置に停止させることで、下降してきたリフト台から被格
納物を受け取り得、そしてトラバーサを入出庫口に対向
させることで、被格納物を出庫し得る。また縦行台車群
からの被格納物の出庫は、まず空のリフト台を着床させ
た状態で、その上方へ目的とする縦行台車を縦行して停
止させ、次いでリフト台の上昇によって、縦行台車上の
被格納物をリフト台により持ち上げたのち、縦行台車を
逆方向に縦行させて元の位置に戻し、そしてトラバーサ
を横行させてリフト台の下方に停止させたのちリフト台
を下降させて、被格納物をトラバーサ上に移すことで、
同様にして行える。なお被格納物の入庫は、出庫とほぼ
逆の動作により行える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第一の実施の形
態を、立体駐車に採用した状態として図1〜図20に基
づいて説明する。図1〜図5において、格納設備の一例
である立体駐車設備1の本体フレーム2は、列方向Aに
おいて4本(複数本)でかつ行方向Bにおいて4本(複
数本)の支柱3と、列方向Aで隣接された支柱3間の連
結を行う上下方向Cで3本(複数本)の列方向レール材
4と、行方向Bで隣接された支柱3間の連結を行う上下
方向Cで3本(複数本)の行方向レール材5、ならびに
行方向連結材6などにより、枠組状に構成されている。
なお、行方向レール材5は列方向Aにおいて中間の2箇
所に、また行方向連結材6は列方向Aにおいて両端の2
箇所に配設されている。
【0022】そして本体フレーム2の内部は、上下方向
Cで複数段、ここでは最上段7A、上位中間段7B、下
位中間段7C、最下段7Dの4段に構成されている。さ
らに本体フレーム2の内部で、最下段7Dを除く段、す
なわち、最上段7A、上位中間段7B、下位中間段7C
では、前後に3列(複数列)でかつ各列が左右に3行
(複数行)の、合計9個(複数個)の格納部8が区画状
に形成されている。
【0023】最上段7Aの上方には、特定の列、すなわ
ち中央部分の列の各格納部8に対応して、それぞれリフ
ト手段11が配設されるとともに、これらリフト手段1
1は、最上段7Aから最下段7Dに亘って昇降自在なリ
フト台17を有している。前記リフト手段11を配設す
るために、中央部分の列に対応される支柱3群は他の支
柱3群に対して高く形成され、そして行方向Bで隣接さ
れた上端間には配設用部材9が設けられている。
【0024】中央部分の列と後側の列との間に位置され
る配設用部材9には、行方向Bに沿った回転軸12が設
けられ、この回転軸12の両端には巻上げドラム13が
設けられるとともに、回転軸12にチェーン伝動機構な
どを介して連動連結された巻上げモータ(巻上げ駆動装
置)14が設けられている。両巻上げドラム13は、そ
れぞれ2本の吊下げワイヤー15を巻上げ可能であっ
て、そのうち1本の吊下げワイヤー15は、巻上げモー
タ14などが設けられた配設用部材9のガイドローラ1
6aに案内され、また残り1本の吊下げワイヤー15
は、水平状で前方へ延びたのち、中央部分の列と前側の
列との間に位置される配設用部材9のガイドローラ16
bに案内されるように構成されている。
【0025】図1〜図7において、前記リフト台17
は、行方向Bで一対の分割リフト台18からなり、これ
ら分割リフト台18の列方向Aの両端部分に設けられた
ローラ19群が前記支柱3に案内されることで、リフト
台17は本体フレーム2側に昇降自在に案内される。そ
して各吊下げワイヤー15の下端が、分割リフト台18
の対向部分に連結されている。その際に、各吊下げワイ
ヤー15の分割リフト台18に対する連結は、図9や図
13に示されるように、横行台車や縦行台車(いずれも
後述する。)の横行動や縦行動に支障のない位置で行わ
れている。
【0026】図1〜図7において、前記リフト台17に
は櫛歯状のリフト側支持部20が形成される。ここで、
リフト側支持部20は、分割リフト台18に設けられる
ことで行方向Bに振り分けられた一対であり、そして、
それぞれ内側(相対向側)に向いた櫛歯状に形成されて
いる。これらリフト側支持部20により、自動車(被格
納物の一例)Wの車輪Sを支持可能に構成されている。
以上の12〜20などによりリフト手段11の一例が構
成される。
【0027】このようなリフト手段11によると、巻上
げモータ14の正逆駆動により、回転軸12を介して巻
上げドラム13を正逆回転させることによって、4本の
吊下げワイヤー15を巻き取りまたは繰り出してリフト
台17、すなわち一対の分割リフト台18を昇降動させ
得る。その際に昇降動は、ローラ19群が支柱3に案内
されることで、傾くことなく安定して行われ、またリフ
ト台18の昇降距離は、最上段7Aの上方限位置(通常
のホームポジション位置)から最下段7Dに着床される
位置までに設定されている。
【0028】図1〜図9において、最下段7Dを除く段
7A,7B,7Cの特定の列では、その格納部8の数に
対して少なくとも一つ少ない数で横行台車21が設けら
れるとともに、この横行台車21は行方向Bで隣接した
格納部8間で横行自在に構成されている。すなわち、各
段7A,7B,7Cの特定の列では、3個の格納部8に
対して2台の横行台車21が配設されている。これら横
行台車21の本体22は、列方向Aに長い枠組み状に形
成され、その列方向Aにおける両端には、前記行方向レ
ール材5上に載置される車輪(ローラ)23が設けられ
ている。その際に車輪23は、行方向Bにおいて所定間
隔置きの4個(複数個)であり、以て少なくとも3個が
行方向レール材5上に載置されていることで、支柱3の
部分におけるレール欠如箇所での移動が円滑に行えるよ
うに構成されている。
【0029】そして各横行台車21には、自動車Wの車
輪Sを支持自在な櫛歯状の台車側支持部24が形成され
る。ここで台車側支持部24は、行方向Bで振り分けら
れた一対であり、本体22から行方向Bに突出させるこ
とで、それぞれ外側に向いた櫛歯状に形成されている。
かかる台車側支持部24に対して、前記リフト台17に
おける櫛歯状のリフト側支持部20が、噛合して(歯間
を通過して)昇降自在となるように構成されている。
【0030】図1、図3、図4、図10〜図13におい
て、最下段7Dを除く段7A,7B,7Cの特定の列を
除く列では、全ての格納部8に対応して縦行台車26が
設けられるとともに、これら縦行台車26は列方向Aで
隣接した格納部8間で縦行自在に構成されている。すな
わち、各段7A,7B,7Cの特定の列を除く列では、
それぞれ縦行台車26が配設されている。これら縦行台
車26の本体27は、列方向Aに長い枠組み状に形成さ
れ、そして行方向Bにおける両側部分には、前記列方向
レール材4上に載置される車輪(ローラ)28が設けら
れている。その際に車輪28は、列方向Aにおける両端
部分にそれぞれ所定間隔を置いて2個(複数個)が配設
され、以て両端部分においては少なくとも1個の車輪2
8が列方向レール材4などの上に載置されていること
で、支柱3の部分におけるレール欠如箇所の移動が円滑
に行えるように構成されている。
【0031】そして各縦行台車26には、自動車Wの車
輪Sを支持自在な櫛歯状の台車側支持部29が形成され
る。ここで台車側支持部29は、行方向Bで振り分けら
れた一対であり、本体27から行方向Bに突出させるこ
とで、それぞれ外側に向いた櫛歯状に形成されている。
かかる台車側支持部29に対して、前記リフト台17に
おける櫛歯状のリフト側支持部20が、噛合して昇降自
在となるように構成されている。その際に縦行台車26
の列方向Aでの長さは、この縦行台車26を特定の列に
停止させたとき、各車輪28が特定の列から外側に位置
されるように設定されており、以てリフト台17の昇降
が円滑に行えるように構成されている。
【0032】図1、図2、図5において、最下段7Dの
特定の列の各格納部8に対して、それぞれ前記リフト手
段11のリフト台17が着床自在に構成されている。そ
して、最下段7Dの特定の列では、その格納部8の数に
対して少なくとも一つ少ない数で横行パレット31が設
けられるとともに、この横行パレット31は行方向Bで
隣接した格納部8間で横行自在に構成されている。
【0033】すなわち、最下段7Dの特定の列では、3
個の格納部8に対して2台の横行パレット31が配設さ
れている。この横行パレット31の本体32は、列方向
Aに長く形成され、その列方向Aにおける両端には、前
記行方向レール材5上に載置される車輪(ローラ)33
が設けられている。そして横行パレット31は、その上
面によって自動車Wを支持自在に構成されている。
【0034】最下段7Dの特定の列に対して後位の列に
は、全ての格納部8に対応して縦行パレット36が設け
られるとともに、これら縦行パレット36は列方向Aで
隣接した格納部8間で縦行自在に構成されている。各縦
行パレット36の本体37は列方向Aに長く形成され、
そして行方向Bにおける両側部分には、前記列方向レー
ル材4上に載置される車輪(ローラ)38が設けられて
いる。なお縦行パレット36は、その上面によって自動
車Wを支持自在に構成されている。
【0035】最下段7Dの特定の列における各格納部8
に対向して入出庫口40が形成されている。すなわち、
最下段7Dの前側の列においては、パレットなどは全く
配設されておらず、以て全幅(格納部8の3個分相当)
が入出庫口40に形成されている。前記横行台車21や
前記横行パレット31の正逆横行、前記縦行台車26や
前記縦行パレット36の正逆縦行は、種々な移動手段に
より行われ、図14には、その一例である縦行台車26
に対応した移動手段41が示されている。
【0036】すなわち、本体フレーム2の列方向レール
材4の側面には一対の歯輪42が配設され、そして歯輪
42間にチェーン43が巻回されるとともに、一方の歯
輪42に連動連結された正逆駆動装置44が設けられて
いる。さらにチェーン43の上位移動経路は、列方向レ
ール材4側に設けられたガイド体45に支持案内されて
おり、そしてチェーン43は、本体27の下面に設けら
れたゴム体30に対して下方から当接自在とされてい
る。
【0037】このような移動手段41によると、正逆駆
動装置44の作動によってチェーン43を正逆に移動さ
せることで、チェーン43の移動力がゴム体30を介し
て縦行台車26に伝達され、以て縦行台車26を正逆に
縦行し得る。以下に、上記した実施の形態における作用
を説明する。図15には出庫手順が示されており、図1
5とは異なる方向から見た図17〜図20なども含めて
説明する。すなわち、図15の(a)や図17の(a)
に示されるように、最上段7Aで、後側かつ端の縦行台
車26に支持されて格納されている自動車Wの出庫を行
うに、まず、特定の列における横行台車21が横行
(イ)され、以て自動車Wを支持している縦行台車26
の前方に昇降スペースが形成される。その際に、横行台
車21群のあらかじめの配置状態によって、横行台車2
1を横行させる必要のないときもあり、また全ての横行
台車21を横行させるときもある。
【0038】このような横行台車21の横行(イ)は、
上位中間段7Bや下位中間段7Cに於いても相前後して
行われ、さらに最下段7Dでの横行パレット31の横行
(イ)も相前後して行われる。前述した最上段7Aにお
ける横行台車21の横行(イ)に相前後して、昇降スペ
ースが形成される箇所に対応されているリフト手段11
のリフト台17が下降(ロ)される。
【0039】そしてリフト台17の下降(ロ)は、完全
に形成された昇降スペースを通過して継続され、以て図
15の(b)や図17の(b)に示されるように、最上
段7Aの格納レベルに対して少し下方に位置された状態
で停止される。次いで図15の(b)や図18の(a)
に示されるように、自動車Wを支持している縦行台車2
6が特定の列側へ縦行(ハ)され、図15の(c)や図
18の(b)、ならびに図10や図12の実線に示され
るように、この特定の列の格納部8で停止される。
【0040】この状態で図15の(c)に示されるよう
に、リフト手段11のリフト台17が上昇(ニ)され
る。すると、縦行台車26の櫛歯状の台車側支持部29
に対して、リフト台17の櫛歯状のリフト側支持部20
が噛合して(歯間を通過して)上昇され、以て台車側支
持部29により支持していた車輪Sをリフト側支持部2
0が支持することになって、図19の(b)、ならびに
図10や図12の仮想線に示されるように、自動車Wは
リフト台17により持ち上げられる。このような持ち上
げ中、または持ち上げ後に、空となった縦行台車26
が、特定の列から元の格納部8側へ戻るように縦行
(ハ)される。
【0041】そして、図15の(d)や図20の(a)
に示されるように、自動車Wを支持しているリフト台1
7が再び下降(ロ)されて、各段7A,7B,7Cの昇
降スペースを通過され、以てリフト台17は、図15の
(e)に示されるように最下段7Dに着床される。した
がって、自動車Wを走行運転させてリフト台17から降
りることで、入出庫口40を通って出庫(出車)(ホ)
し得る。
【0042】その後、空のリフト台17が上昇(ニ)さ
れて、図20の(b)に示されるように、元の位置(ホ
ームポジション)へと戻される。そしてリフト台17が
通過後において、図15の(e)に示されるように、各
段7A,7B,7C,7Dの横行台車21や横行パレッ
ト31が逆方向に横行(イ)され、以て図15の(f)
に示されるように、横行台車21や横行パレット31は
元の位置に戻される。なお、各段7A,7B,7C,7
Dの横行台車21や横行パレット31は必ずしも元の位
置に戻す必要はなく、次の入出庫作業に応じて動作させ
てもよい。
【0043】上述したような動作において、たとえば図
15の(b)や図17の(b)に示される状態から、前
に位置されている縦行台車26が特定の列側へ、すなわ
ち後方へと縦行(ハ)されても同様に出庫を行える。ま
た図15の(b)や図17の(b)に示される状態か
ら、横行台車21が逆方向に横行(イ)されて、図6や
図8の実線に示すようにリフト台17の上方に停止させ
たときには、このリフト台17を図6や図8の仮想線に
示すように上昇させるなどして、横行台車21上から同
様に出庫を行える。
【0044】さらに、たとえば図15の(b)や図17
の(b)に示されるリフト台17の下降(ロ)を、上位
中間段7Bや下位中間段7Cに対応させて停止させるこ
とにより、これら上位中間段7Bや下位中間段7Cから
の出庫も同様にして行える。なお、行方向Bにおける他
の行も、対応したリフト手段11を作動させて、上述と
同様にして出庫作業が行える。
【0045】図5において、最下段7Dに格納されてい
る自動車W、すなわち2台の横行パレット31に格納さ
れている自動車Wを出庫させる際しては、走行運転させ
て横行パレット31から降りることで、入出庫口40を
通って出庫(ホ)し得る。また縦行パレット36に格納
されている自動車Wを出庫(ホ)させる際しては、横行
パレット31を適宜に横行(イ)させて、目的とする縦
行パレット36の前方を開放させ、そして縦行パレット
36を縦行(ハ)させて開放部に停止させたのち、自動
車Wを走行運転させて縦行パレット36から降りること
で、入出庫口40を通って出庫(ホ)し得る。
【0046】図16には入庫手順が示されている。すな
わち、図16の(a)に示されるように、入出庫口40
に入ってきた自動車Wの入庫ヘを行うもので、まず最下
段7Dで、特定の列における横行パレット31が横行
(イ)され、以て自動車Wの前方に昇降スペースが形成
される。その際に、横行パレット31群のあらかじめの
配置状態によっては、横行パレット31を横行させる必
要のないときもあり、また全ての横行パレット31を横
行させるときもある。
【0047】このような横行パレット31の横行(イ)
に相前後して、最上段7Aや上位中間段7Bや下位中間
段7Cに於いても横行台車21の横行(イ)が行われ
る。前述した最上段7Aにおける横行台車21の横行
(イ)に相前後して、昇降スペースが形成される箇所に
対応されているリフト手段11のリフト台17が下降
(ロ)される。
【0048】そしてリフト台17の下降(ロ)は、完全
に形成された各段7A,7B,7Cの昇降スペースを通
過して継続され、以てリフト台17は、図16の(b)
に示されるように最下段7Dに着床される。したがっ
て、自動車Wを走行運転させてリフト台17に乗入れて
入庫(ヘ)し得る。この状態で、リフト手段11のリフ
ト台17が上昇(ニ)され、自動車Wはリフト台17に
より持ち上げられて、各段7C,7B,7Aの昇降スペ
ースを通過される。そしてリフト台17の上昇(ニ)
は、図16の(c)に示されるように、最上段7Aの格
納レベルに対して少し下方に位置された状態で停止され
る。次いで、空の縦行台車26が特定の列側へ縦行
(ハ)され、この特定の列の格納部8で停止される。
【0049】そして、リフト手段11のリフト台17が
下降(ロ)される。すると、縦行台車26の櫛歯状の台
車側支持部29に対して、リフト台17の櫛歯状のリフ
ト側支持部20が噛合して(歯間を通過して)下降さ
れ、以てリフト側支持部20により支持していた車輪S
を台車側支持部29が支持することになって、図16の
(d)に示されるように、自動車Wは縦行台車26に支
持される。次いで、自動車Wを支持している縦行台車2
6が、特定の列から元の格納部8側へ戻るように縦行
(ホ)される。
【0050】その後、空のリフト台17が上昇(ニ)さ
れて、図16の(e)に示されるように、元の位置(ホ
ームポジション)へと戻されるとともに、リフト台17
が通過後において、各段7A,7B,7C,7Dの横行
台車21や横行パレット31が、横行(イ)によって元
の位置に戻される。以上により、図15の(f)に示さ
れるように、所期の入庫(入車)作業を行える。なお、
各段7A,7B,7C,7Dの横行台車21や横行パレ
ット31は必ずしも元の位置に戻す必要はなく、次の入
出庫作業に応じて動作させてもよい。
【0051】上述したような動作において、たとえば図
16の(c)に示される状態から、前に位置されている
縦行台車26が特定の列側へ、すなわち後方へと縦行
(ハ)されても同様に入庫を行える。また図16の
(c)に示される状態から、横行台車21が逆方向に横
行(イ)されて、リフト台17の下方に停止させたとき
には、このリフト台17を下降させるなどして、横行台
車21上へ同様に入庫を行える。
【0052】さらに、たとえば図16の(b)に示され
るリフト台17の上昇(ニ)を、上位中間段7Bや下位
中間段7Cを対応させて停止させることにより、これら
上位中間段7Bや下位中間段7Cへの入庫も同様にして
行える。なお、行方向Bにおける他の行も、対応したリ
フト手段11を作動させて、上述と同様にして入庫作業
が行える。
【0053】図5において、最下段7Dの横行パレット
31に自動車Wを入庫させるに際しては、走行運転させ
て横行パレット31に乗り入れることで、入出庫口40
を通って入庫(ヘ)し得る。また縦行パレット36に自
動車Wを入庫させる際しては、横行パレット31を適宜
に横行(イ)させて、目的とする縦行パレット36の前
方を開放させ、そして縦行パレット36を縦行(ハ)さ
せて開放部に停止させたのち、自動車Wを走行運転させ
て縦行パレット36に乗り入れることで、入出庫口40
を通って入庫(ヘ)し得る。
【0054】以上のような第一の実施の形態によると、
格納部8を複列形式としながらも、すなわち格納部8を
列方向Aにおいて3列の形式としながらも、リフト手段
11は特定の格納部8に対応してのみ配設すればよいこ
とで最少数となり、以て全体構成を簡素化し得るととも
に安価に提供し得る。また、リフト手段11は本体フレ
ーム2側へ定置化し得ることから、リフト手段11など
に対する電気配線は容易に行える。
【0055】さらに、各横行台車21と各縦行台車26
に自動車Wを支持自在な櫛歯状の台車側支持部24,2
9を形成し、そしてリフト手段11のリフト台17に前
記台車側支持部24,29に対して噛合して昇降自在な
櫛歯状のリフト側支持部20を形成した櫛歯形式を採用
したことで、空のリフト台17はどの位置にでも待機し
得て、元の位置に戻す必要性もなく、全体作業を能率化
し得る。
【0056】しかも、各吊下げワイヤー15の分割リフ
ト台18に対する連結を、横行台車21や縦行台車26
の横行(イ)や縦行(ハ)に支障のない位置で行ってい
ることで、吊下げワイヤー15を作動しての昇降中でも
横行台車21の横行(イ)や縦行台車26の縦行(ハ)
を行え、以て全体作業をより能率化し得る。次に、本発
明の第二の実施の形態を、図21に基づいて説明する。
【0057】最下段7Dの特定の列の各格納部8に対し
て、それぞれ前記リフト手段11のリフト台17が着床
自在に構成されている。そして、最下段7Dの特定の列
では、その格納部8の数に対して少なくとも一つ少ない
数でトラバーサ51が横行自在に設けられている。すな
わち、最下段7Dの特定の列では、3個の格納部8に対
して1台のトラバーサ51が配設されている。このトラ
バーサ51の本体52は、列方向Aに長い枠組み状に形
成され、その列方向Aにおける両端には、前記行方向レ
ール材5上に載置される車輪(ローラ)53が設けられ
ている。
【0058】そしてトラバーサ51には、自動車Wを支
持自在な櫛歯状の台車側支持部54が形成される。ここ
で台車側支持部54は、行方向Bで振り分けられた一対
であり、本体52から行方向Bに突出させることで、そ
れぞれ外側に向いた櫛歯状に形成されている。かかる台
車側支持部54に対して、前記リフト台17における櫛
歯状のリフト側支持部20が、噛合して昇降自在となる
ように構成されている。
【0059】さらにトラバーサ51には、その中央部分
にターンテーブル55が設けられている。このターンテ
ーブル55は自動車Wの向きを変えるためのもので、自
動車Wを持ち上げるための昇降機構も備えている。最下
段7Dの特定の列を除く列には、列方向Aで隣接した格
納部8間で縦行自在な縦行台車26が設けられている。
ここで縦行台車26は、後側の列においては3台が配設
されているが、前側の列においては、中央部分を除いて
2台が配設されており、以て少なくとも1台の縦行台車
26を除去して入出庫口56が形成されることになる。
【0060】上記した第二の実施の形態によると、トラ
バーサ51を必要に応じて行方向Bに横行(イ)させ
て、目的とする位置に停止させることで、下降(ロ)し
てきたリフト台17から自動車Wを受け取り得、そして
トラバーサ51を必要に応じて横行(イ)させて入出庫
口56に対向させることで、自動車Wを走行運転させて
出庫(ホ)し得る。その際にターンテーブル55を作動
させることで、常に前進で出庫(ホ)し得る。
【0061】また縦行台車26群から出庫させるに、ま
ず空のリフト台17を着床させた状態で、その上方へ目
的とする縦行台車26を縦行(ハ)して停止させる。次
いで、リフト台17の上昇(ニ)によって、縦行台車2
6上の自動車Wをリフト台17により持ち上げたのち、
縦行台車26を逆方向に縦行(ハ)させて元の位置に戻
す。そしてトラバーサ51を横行(イ)させてリフト台
17の下方に停止させたのちリフト台17を下降(ロ)
させて、自動車Wをトラバーサ51上に移すことで、上
述と同様にして自動車Wを出庫(ホ)し得る。なお自動
車Wの入庫(ヘ)は、上述した出庫(ホ)とほぼ逆の動
作により行える。
【0062】次に、本発明の第三の実施の形態を、図2
2、図23に基づいて説明する。すなわち、前述した第
一の実施の形態において、横行台車21と横行パレット
31とが組込まれた列により立体駐車設備1が構成され
ている。ここで各段7A,7B,7C,7Dにおいて
は、行方向Bにおいて5個(複数個)の格納部8が区画
状に形成され、そして4台(複数台)の横行台車21や
横行パレット31が配設されている。またリフト手段1
1、すなわちリフト台17は、一つ置きの二箇所に配設
されている。
【0063】このような第三の実施の形態によると、前
述した第一の実施の形態と同様にして、横行台車21や
横行パレット31を正逆に横行(イ)させることと、リ
フト台17を下降(ロ)や上昇(ニ)させることとを、
組み合せ作動させることによって、目的とする格納部8
に対して、出庫(ホ)や入庫(ヘ)を行える。以上のよ
うな第三の実施の形態によると、単列形式の格納設備で
ありながらも、リフト手段11は特定の格納部8に対応
してのみ配設すればよいことで最少数となり、以て全体
構成を簡素化し得るとともに安価に提供し得る。また、
リフト手段11は本体フレーム2側へ定置化し得ること
から、リフト手段11などに対する電気配線は容易に行
える。
【0064】さらに、各横行台車21に自動車Wを支持
自在な櫛歯状の台車側支持部24を形成し、そしてリフ
ト手段11のリフト台17に前記台車側支持部24に対
して噛合して昇降自在な櫛歯状のリフト側支持部20を
形成した櫛歯形式を採用したことで、空のリフト台17
はどの位置にでも待機し得て、元の位置に戻す必要性も
なく、全体作業を能率化し得る。
【0065】しかも、各吊下げワイヤー15の分割リフ
ト台18に対する連結を、横行台車21の横行(イ)に
支障のない位置で行っていることで、吊下げワイヤー1
5を作動しての昇降中でも横行台車21の横行(イ)を
行え、以て全体作業をより能率化し得る。上記した各実
施の形態では、リフト手段11の巻上げドラム13や巻
上げモータ14などが本体フレーム2の最上部に設けら
れているが、これは吊下げワイヤー15の配設を好適に
行って、これら巻上げドラム13や巻上げモータ14な
どを床側に設けてもよい。この場合に巻上げドラム13
や巻上げモータ14などの保守管理はより容易に行え
る。
【0066】上記した各実施の形態では、格納設備とし
て自動車Wを取り扱う立体駐車設備1が示されている
が、これはコンテナなど各種の物品を取り扱う自動倉庫
設備であっても同様である。
【0067】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、リ
フト手段は特定の格納部に対応してのみ配設すればよい
ことで最少数となり、以て全体構成を簡素化できるとと
もに安価に提供できる。また、リフト手段は本体フレー
ム側へ定置化できることから、リフト手段などに対する
電気配線を容易に行うことができる。さらに、各横行台
車に形成した台車側支持部に対して、リフト台に形成し
たリフト側支持部が噛合する櫛歯形式を採用したこと
で、空のリフト台はどの位置にでも待機できて、元の位
置に戻す必要性もなく、全体作業を能率化できる。
【0068】また上記した本発明の請求項4によると、
格納部を複列形式としながらも、リフト手段は特定の格
納部に対応してのみ配設すればよいことで最少数とな
り、以て全体構成を簡素化できるとともに安価に提供で
きる。また、リフト手段は本体フレーム側へ定置化でき
ることから、リフト手段などに対する電気配線を容易に
行うことができる。さらに、各横行台車と各縦行台車に
形成した台車側支持部に対して、リフト台に形成したリ
フト側支持部が噛合する櫛歯形式を採用したことで、空
のリフト台はどの位置にでも待機できて、元の位置に戻
す必要性もなく、全体作業を能率化できる。
【0069】そして上記した本発明の請求項2や請求項
5によると、両櫛歯状の支持部による噛合構成によっ
て、リフト台に対する吊下げワイヤーなどの連結を、横
行台車の横行に支障のない位置で容易に行うことがで
き、これにより吊下げワイヤーを作動しての昇降中でも
横行台車の横行を行え、以て全体作業をより能率化でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示し、格納設備の
側面図である。
【図2】同格納設備の正面図である。
【図3】同格納設備の平面図である。
【図4】同格納設備の中間段の平面図である。
【図5】同格納設備の最下段の平面図である。
【図6】同格納設備の横行台車部分の一部切り欠き側面
図である。
【図7】同格納設備の横行台車部分の一部切り欠き平面
図である。
【図8】同格納設備の横行台車部分の一部切り欠き正面
図である。
【図9】同格納設備の横行台車部分の要部の平面図であ
る。
【図10】同格納設備の縦行台車部分の一部切り欠き側
面図である。
【図11】同格納設備の縦行台車部分の一部切り欠き平
面図である。
【図12】同格納設備の縦行台車部分の一部切り欠き正
面図である。
【図13】同格納設備の縦行台車部分の要部の平面図で
ある。
【図14】同格納設備の縦行台車部分と移動手段とを示
す側面図である。
【図15】同格納設備の出庫手順を示す概略斜視図であ
る。
【図16】同格納設備の入庫手順を示す概略斜視図であ
る。
【図17】同格納設備の出庫を説明し、(a)はリフト
台の下降開始時を示す斜視図、(b)はリフト台の下降
停止時を示す斜視図である。
【図18】同格納設備の出庫を説明し、(a)は縦行台
車の縦行時を示す斜視図、(b)は縦行台車の縦行停止
時を示す斜視図である。
【図19】同格納設備の出庫を説明し、(a)はリフト
台による被格納物の持ち上げ時を示す斜視図、(b)は
縦行台車の退出縦行時を示す斜視図である。
【図20】同格納設備の出庫を説明し、(a)はリフト
台の下降開始時を示す斜視図、(b)は空のリフト台の
上昇時を示す斜視図である。
【図21】本発明の第二の実施の形態を示し、格納設備
の最下段の平面図である。
【図22】本発明の第三の実施の形態を示し、格納設備
の正面図である。
【図23】同格納設備の平面図である。
【符号の説明】
1 立体駐車設備(格納設備) 2 本体フレーム 3 支柱 4 列方向レール材 5 行方向レール材 6 行方向連結材 7A 最上段 7B 上位中間段 7C 下位中間段 7D 最下段 8 格納部 11 リフト手段 13 巻上げドラム 14 巻上げモータ(巻上げ駆動装置) 15 吊下げワイヤー 17 リフト台 18 分割リフト台 20 リフト側支持部 21 横行台車 24 台車側支持部 26 縦行台車 29 台車側支持部 31 横行パレット 36 縦行パレット 40 入出庫口 41 移動手段 51 トラバーサ 54 台車側支持部 55 ターンテーブル 56 入出庫口 A 列方向 B 行方向 C 上下方向 W 自動車(被格納物) S 車輪 イ 横行 ロ 下降 ハ 縦行 ニ 上昇 ホ 出庫 ヘ 入庫

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数段で、各段には左右に複数の格納部
    が区画状に形成され、特定の格納部に対応してリフト手
    段が配設されるとともに、このリフト手段は、最上段か
    ら最下段に亘って昇降自在なリフト台を有し、最下段を
    除く段では、その格納部数に対して少なくとも一つ少な
    い数で横行台車が設けられるとともに、この横行台車は
    隣接した格納部間で横行自在に構成され、この横行台車
    には、被格納物を支持自在な櫛歯状の台車側支持部が形
    成されるとともに、リフト台には、前記台車側支持部に
    対して噛合して昇降自在な櫛歯状のリフト側支持部が形
    成されていることを特徴とする格納設備。
  2. 【請求項2】 横行台車の台車側支持部は、横方向で振
    り分けられた一対であり、それぞれ外側に向いた櫛歯状
    に形成され、リフト台のリフト側支持部は、横方向で振
    り分けられた一対であり、それぞれ内側に向いた櫛歯状
    に形成されていることを特徴とする請求項1記載の格納
    設備。
  3. 【請求項3】 最下段の格納部に対してリフト手段のリ
    フト台が着床自在に構成され、最下段には、その格納部
    数に対して少なくとも一つ少ない数で横行パレットが設
    けられるとともに、この横行パレットは隣接した格納部
    間で横行自在に構成されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の格納設備。
  4. 【請求項4】 複数段で、最下段を除く段では前後に複
    数列でかつ各列が左右に複数行の格納部が区画状に形成
    され、特定の列の各格納部に対応してそれぞれリフト手
    段が配設されるとともに、これらリフト手段は、最上段
    から最下段に亘って昇降自在なリフト台を有し、最下段
    を除く段の特定の列では、その格納部数に対して少なく
    とも一つ少ない数で横行台車が設けられるとともに、こ
    の横行台車は行方向で隣接した格納部間で横行自在に構
    成され、最下段を除く段の特定の列を除く列では、全て
    の格納部に対応して縦行台車が設けられるとともに、こ
    れら縦行台車は列方向で隣接した格納部間で縦行自在に
    構成され、各横行台車と各縦行台車には、被格納物を支
    持自在な櫛歯状の台車側支持部が形成されるとともに、
    リフト台には、前記台車側支持部に対して噛合して昇降
    自在な櫛歯状のリフト側支持部が形成され、最下段に入
    出庫口が形成されていることを特徴とする格納設備。
  5. 【請求項5】 横行台車や縦行台車の台車側支持部は、
    行方向で振り分けられた一対であり、それぞれ外側に向
    いた櫛歯状に形成され、リフト台のリフト側支持部は、
    行方向で振り分けられた一対であり、それぞれ内側に向
    いた櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項4
    記載の格納設備。
  6. 【請求項6】 最下段の特定の列の各格納部に対してそ
    れぞれリフト手段のリフト台が着床自在に構成され、最
    下段の特定の列では、その格納部数に対して少なくとも
    一つ少ない数で横行パレットが設けられるとともに、こ
    の横行パレットは行方向で隣接した格納部間で横行自在
    に構成され、最下段の特定の列における各格納部に対向
    して入出庫口が形成されていることを特徴とする請求項
    4または5記載の格納設備。
  7. 【請求項7】 最下段の特定の列の各格納部に対してそ
    れぞれリフト手段のリフト台が着床自在に構成され、最
    下段の特定の列では、その格納部数に対して少なくとも
    一つ少ない数でトラバーサが横行自在に設けられるとと
    もに、このトラバーサには台車側支持部が設けられ、最
    下段の特定の列を除く列には、列方向で隣接した格納部
    間で縦行自在な縦行台車が設けられるとともに、少なく
    とも1台の縦行台車を除去して入出庫口が形成されてい
    ることを特徴とする請求項4または5記載の格納設備。
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