JP2003097078A

JP2003097078A - 自動駐車場装置及びパレットの支持・移動構造

Info

Publication number: JP2003097078A
Application number: JP2001286280A
Authority: JP
Inventors: Michio Murakami; 道男村上
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2001-09-20
Filing date: 2001-09-20
Publication date: 2003-04-03

Abstract

(57)【要約】【課題】従来の走行台車を用いないことで、装置全体
構造を簡素化し、又短時間で車両の出し入れを行い得る
ようにした自動駐車場装置の提供。【解決手段】本発明の自動駐車場装置は走行台車を使
用せずにパレット単体で横行・縦行及び昇降移動を行う
ように構成したものであり、そこで各列・各連に設けて
いる区画にパレット２，２…が配置され、パレット２，
２…が横方向と縦方向及び上下方向に移動することが出
来る横行縦行昇降区画１０、横方向と縦方向に移動する
ことが出来る横行縦行区画９、縦方向にのみ移動出来る
縦行区画８を有している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はパレット単体で横行
・縦行移動を可能にし、そして昇降機に載せてパレット
の昇降動が出来るようにした自動駐車場装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】立体駐車場にもその型式は色々あって、
車両を載置する為のパレットが多行・多列、多段に設置
され、各段のパレットにはこのパレットを昇降させる為
の昇降装置が備わっている。例えば、出願人が平成９年
２月１２日付けで特許出願した「立体格納装置及び走行
台車」(特開平１０−２２００５７号)もその１つであ
る。

【０００３】該立体格納装置とは、１階を除く各フロア
ーは縦桟と横桟を枠組みした区画を形成し、該区画に収
まる大きさであって縦桟又は横桟に載って移動する複数
の走行台車を有し、該走行台車は縦桟又は横桟に沿って
走行するチェーンやベルト等に連結されて該チェーンや
ベルト等と共に移動することが出来、又該走行台車には
枠体に吊設したパレットを備えると共に昇降可能とし、
フロアーに起立した柱に取付けて上下動する昇降駆動装
置から動力を得てパレットの昇降動を行うように構成し
ている。

【０００４】すなわち、パレットは走行台車と一体化さ
れ、走行台車と共に移動するように構成されている。従
って、パレットに載って格納されている車両を出庫する
場合、該車両が上段に収納されているならば、同じ位置
にある走行台車を移動して下方へ貫通空間を形成し、こ
の空間を車両を載せたパレットが降下することが出来
る。そして車両をパレットから降ろしたところでパレッ
トは上昇し、走行台車はもとの位置へ戻る。

【０００５】逆に、車両が駐車場へ入庫する場合には、
上段フロアーから空いているパレットを降下し、該パレ
ットに載った車両は引き上げられて走行台車に載って所
定の位置へ移動する。このように、パレットが走行台車
と組み合されて一体化していることで、車両が入庫する
際には空いているパレットの走行台車を所定の場所まで
移動し、該パレットを降下しなくてはならず、その為に
時間がかかる。そして車両が出庫する場合にも、車両を
降ろした後は空になったパレットを所定の走行台車まで
引上げて戻さなくてはならない。

【０００６】一方、複数の区画を有し該区画に走行台車
を備えているが、走行台車の他の区画への移動装置が複
雑化し、立体格納装置全体の構造が煩雑化して製作及び
据え付けコストは非常に高くなる。特に、パレットを載
せる為の走行台車を必要とし、該走行台車にて車両を載
せたパレットを運ぶ為に、車両の出し入れに時間がかか
るだけでなく、駐車場装置全体の製作コストが非常に高
くなってしまう。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】このように、走行台車
とパレットを組み合わせ、該パレットを昇降動する立体
駐車場装置には上記のごとき問題がある。本発明が解決
しようとする課題はこの問題点であり、従来の走行台車
を用いずにパレット単体で横行及び縦行移動を行ない、
又立体式の場合であれば昇降機にパレットを載せて昇降
動する事が出来るように構成した装置であり、そして短
時間で車両の出し入れを行なうことが出来、しかも建設
コストが安くなる自動駐車場装置を提供する。

【０００８】

【課題を解決する為の手段】本発明に係る自動駐車場装
置は、走行台車を使用せずにパレット単体で横行・縦
行、及び昇降移動を行なうように構成している。そこで
各列・各連に設けている区画にパレットが配置され、そ
して該パレットは移動することが出来る訳であるが、区
画は横方向と縦方向及び上下方向に移動することが出来
る横行縦行昇降区画、横方向と縦方向に移動することが
出来る横行縦行区画、縦方向にのみ移動することが出来
る縦行区画を有している。ただし、立体式の駐車場でな
い場合には、上記横行縦行昇降区画は必要ない。

【０００９】そして、横行縦行昇降区画は所定の距離を
隔てて対を成す縦行輪付き昇降機と所定の距離を隔てて
対を成す横行輪付きスライド桟を有している。横行輪付
きスライド桟は区画の縦方向距離を拡大する為に後退動
することが出来、昇降機に乗ったパレットが横行輪付き
スライド桟に当たらないようにしている。そして縦行輪
付き昇降機には複数の縦行輪が取着され、横行輪付きス
ライド桟には同じく複数の横行輪が取付けられ、これら
輪にはパレットが載って支えられる。又縦行輪及び横行
輪はモータにて回転駆動されて、パレットは移動するこ
とが出来る。

【００１０】横行縦行区画は所定の距離を隔てて対を成
す縦行輪付き昇降機と所定の距離を隔てて対を成す横行
輪付き固定桟を有している。そして、縦行輪付き昇降機
には縦行輪が取着され、横行輪付き固定桟には横行輪が
取付けられ、これら縦行輪及び横行輪はモータにて回転
駆動され、載置されるパレットを移動することが出来
る。

【００１１】縦行区画は所定の距離を隔てて対を成す縦
行輪付き固定桟を有し、縦行輪付き固定桟にはモータに
て回転駆動する縦行輪が取着されている。

【００１２】横行縦行昇降区画にはターンテーブル付き
昇降機が据え付けられ、ターンテーブル付き昇降機は回
転軸を中心として回転するターンテーブルを備え、ター
ンテーブルにはパレットが載る。パレットは床面に設置
されている回転プラットホームと同一面に成ったところ
で車両の出し入れが行なわれる。ところで、ターンテー
ブル付き昇降機及び縦行輪付き昇降機はチェーン又はロ
ープに吊設され、支柱レールに沿って昇降動することが
出来る。

【００１３】本発明の駐車場装置の形態は限定せず、縦
行区画、横行縦行区画、及び横行縦行昇降区画の全てを
構成する場合だけでなく、その一部の区画だけで構成す
ることも出来る。そして縦行区画の代わりに横行区画を
用いる場合もあり、立体式ではなく１フロアーとして上
記区画を組み合せて構成する場合も出来る。以下、本発
明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。

【００１４】

【実施例】図１は本発明に係る自動駐車場装置に車両を
出し入れする場合の行程を示している具体例である。同
図に示す自動駐車場装置は地下1階と地下２階を有す立
体式で構成され、そして各区画には前以てパレットが配
置された場合を示している。これら各パレットには車両
は載っていないが、入口から入庫する車両はパレットに
載って収納される。

【００１５】(１)パレット昇降機１が所定の位置まで降
下して停止し、縦行輪付き固定桟に積載されているパレ
ット２，２…が前進しする。そして上端のパレット１だ
けがパレット昇降機１に係止する。パレット昇降機１は
積載している最上端パレット２に係止する事が出来る高
さに位置している。

【００１６】(２)上端のパレット２がパレット昇降機１
に係止したところで、該パレット昇降機１は僅かに上昇
し、下側の積載パレット２，２…と離したところで縦行
輪付き固定桟の縦行輪が回転してパレット２，２…は元
の位置へ後退する。そしてパレット２を載せたパレット
昇降機１は降下し、その結果、パレット２は横行輪付き
スライド桟に載って受け渡しがなされる。

【００１７】(３)横行輪付きスライド桟には区画側に複
数の横行輪が取着され、これら横行輪が回転することで
パレット２は横方向へ移動する。この場合、横行輪付き
スライド桟は動くことはない。そして、ターンテーブル
付き昇降機３の所まで移動して停止し、ターンテーブル
付き昇降機３は上昇する。

【００１８】(４)ターンテーブル付き昇降機３が上昇す
るならば、横行輪付きスライド桟に載っているパレット
２は同時に持上げられて上昇する。そして回転プラット
ホーム４に設けているパレット回転ガイド窓５にパレッ
ト２を配置して停止する。回転プラットホーム４は車両
が出入りする方向に向く為に回転する。ここで、回転プ
ラットホーム４は車両の乗り込み階にある回転プラット
ホーム枠６に備わっている。

【００１９】(５)車両７はパレット回転ガイド窓５に配
置されたパレット２に載り、そして回転プラットホーム
４は回転して元の方向に向き、ターンテーブル付き昇降
機３は車両７を載せて降下する。 (６)車両７が載ったターンテーブル昇降機３が降下し、
横行輪付きスライド桟を通過するならば、パレット２は
該横行輪付きスライド桟に取着されている横行輪に載っ
て停止し、ターンテーブル昇降機３から横行輪付きスラ
イド桟へのパレット２の受け渡しが行なわれる。

【００２０】(７)横行輪付きスライド桟に載ったパレッ
ト２は、横行輪の回転によって横移動して所定の位置で
停止する。そして縦行輪付き昇降機が上昇して車両７が
載っているパレット２を受取り、横行輪付きスライド桟
の横行輪から離れたところで、該横行輪付きスライド桟
は後退して区画が拡大し、パレット２が降下するスペー
スを形成する。縦行輪付き昇降機はパレット２を載せて
降下し、地下２階の所定の位置に停止する。この場合、
同じ区画にパレット２が存在しているならば、該パレッ
ト２は設定されたパレット2を格納しない空き区画へ向
って横移動して空けられる。

【００２１】(８)縦行輪付き昇降機に載って地下２階に
降下したパレット２は、該縦行輪付き昇降機の縦行輪が
回転駆動してパレットを縦方向へ移動し、車両７は地下
２階のコーナーに位置する区画に収納される。そして、
逆に該車両７を駐車場から外へ出す場合には、これら各
行程を逆に行なうことになる。

【００２２】本発明の駐車場装置は従来のような走行台
車を持たないで、車両が載るパレットを単独で縦方向及
び横方向へ移動し、そして立体式の場合であればパレッ
トを昇降動するように構成している。

【００２３】図２は地下１階と地下２階を備えている立
体式駐車場装置の実施例である。各階の区画にはパレッ
ト２，２…が配置され、同図の左側には縦行区画８，８
…が、隣りは横行縦行区画９，９…が、そして右側には
横行縦行昇降区画１０，１０…が設けられている。縦行
区画８には所定の間隔をおいて２本の縦行輪付き固定桟
１１ａ，１１ｂが取付けられ、縦行輪付き固定桟１１
ａ，１１ｂには複数の縦行輪１２ａ，１２ａ…、１２
ｂ，１２ｂ…が取着され、これら各縦行輪１２ａ，１２
ｂ…はモータ１３，１３によって回転駆動する。

【００２４】又、横行縦行区画９には所定の間隔をおい
て縦行輪付き昇降桟１４ａ，１４ｂと所定の間隔をおい
て横行輪付き固定桟１５ａ，１５ｂを有している。そし
て縦行輪付き昇降桟１４ａ，１４ｂには複数の縦行輪１
２ａ，１２ａ…、１２ｂ，１２ｂ…が取着され、同じく
横行輪付き固定桟１５ａ，１５ｂには複数の横行輪１６
ａ，１６ａ…と１６ｂ，１６ｂ…が取着されてモータに
て回転駆動される。縦行輪付き昇降機１４ａ，１４ｂは
ワイヤー等にて吊設されていて、水平を保った状態で柱
に沿って昇降動することが出来る。

【００２５】横行縦行昇降区画１０は所定の間隔をおい
て縦行輪付き昇降桟１４ａ，１４ｂと所定の間隔をおい
て横行輪付きスライド桟１７ａ，１７ｂを有している。
そして縦行輪付き昇降桟１４ａ，１４ｂには複数の縦行
輪１２ａ，１２ａ…、１２ｂ，１２ｂ…が取着され、同
じく横行輪付きスライド桟１７ａ，１７ｂには複数の横
行輪１６ａ，１６ａ…と１６ｂ，１６ｂ…が取着されて
モータにて回転駆動される。上記横行輪付きスライド桟
１７ａ，１７ｂは柱に取着している支持板に載って支え
られ、パレット２が通過する為にスライドしてその位置
を後退することが出来る。

【００２６】図３は図２の一部拡大図を示している。タ
ーンテーブル付き昇降機３はワイヤー１９，１９…にて
吊設され、柱１８，１８…をガイドとして昇降動するこ
とが出来る。同じく縦行輪付き昇降機１４ａ，１４ｂは
同じくワイヤー１９，１９…にて吊設されると共に、柱
１８，１８…をガイドとして昇降動することが出来る。
又、横行輪付きスライド桟１７の両端は、柱１８，１８
に取着されて水平に延びている支持板２０，２０に載っ
ている。

【００２７】図４は横行輪付きスライド桟１７を示して
いるが、４個の横行輪１６，１６…が取着されてモータ
１３にて回転駆動することが出来、これら横行輪１６，
１６…にはパレット２が載る。そして横行輪１６，１６
…が回転するならば該パレット２は移動することが出来
る。両柱１８，１８から水平に延びる支持板２０，２０
には横行輪付きスライド桟１７の両端が載っていて、モ
ータ２１によりスライド可能と成っている。すなわち、
縦行輪付き昇降機１４ａ，１４ｂ及びターンテーブル付
き昇降機３に載ったパレット２が昇降動する場合、該パ
レット２が接触しないように横行輪付きスライド桟１
７，１７が後退して区画を拡大する。

【００２８】図５はターンテーブル付き昇降機３を示し
ている。このターンテーブル付き昇降機３はパレット２
を載せて上昇し、該パレット２を回転プラットホーム４
に形成しているパレット回転ガイド窓５に嵌って取付け
られる。ターンテーブル付き昇降機３はワイヤー１９，
１９…にて吊設され、ワイヤー１９，１９…はモータ２
３によって回転駆動されるローラ２２，２２…に巻き付
いていて、ローラ２２，２２…が回転することで昇降動
することが出来る。

【００２９】ターンテーブル付き昇降機３は回転駆動部
を有しない本体２４と該本体２４の上に取付けられたタ
ーンテーブル２５から成り、パレット２がパレット回転
ガイド窓５に嵌って回転プラットホーム４がモータ２６
にて回転するならば、ターンテーブル２５が本体２４の
軸２７を中心として回転する。そしてターンテーブル２
５は複数の車輪２８，２８…にて支持され、しかし通常
は回転しないように位置決めする為のプランジャー２
９，２９はターンテーブル２５の底に嵌っている。

【００３０】図６は本発明に係る駐車場装置を示す別の
実施例である。この駐車場装置は地下２階と地上３階で
構成しているが、前記図１に示した駐車場装置のような
ターンテーブル付き昇降機を備えていない。各列３０
ａ，３０ｂ…には５つの区画を有し、そして各区画のフ
ロアーにはパレット２，２…が保持されるように横行輪
付きスライド桟１７，１７…が取付けられ、該横行輪付
きスライド桟１７，１７…には横行輪１６，１６…が取
着されている。

【００３１】そして列３０ｂと列３０ｄの柱１８，１８
…にはパレット昇降機３１，３１…を昇降動可能に取付
け、該パレット昇降機３１，３１…はワイヤーにて吊設
されていて上記柱１８，１８…に沿って昇降することが
出来る。パレット昇降機３１，３１にはパレット２の両
側が係止して上昇・降下することが出来る。そしてパレ
ット昇降機３１，３１を有さない列３０ａ，３０ｅの最
上段区画にはチェーンにて吊設すると共に駆動モータに
て昇降動する単独昇降パレットを備えている。

【００３２】そこで、列３０ａ，３０ｂ…の内の何れか
一ヶ所に入口３２を設け、該入口３２から入った車両
は、横行輪付きスライド桟１７，１７に載って支持され
ているパレット２に載り、同じ階に空所がある場合には
横行輪付きスライド桟１７，１７の横行輪１６，１６…
が回転して車両を載せたパレット２を横送りする。又別
の階に駐車する場合であれば、パレット昇降機３１，３
１にパレット２の両側を係止して昇降動する。

【００３３】該パレット昇降機３１は前記実施例の縦行
輪付き昇降機の縦行輪を備えない場合であり、地下２階
から地上３階にわたって昇降動することが出来る。勿
論、この型式の駐車場装置の場合、各列３０ａ，３０ｂ
…に奥行き方向に区画を設けるならば、パレット昇降機
３１の代わりに縦行輪付き昇降機を装着すればよい。

【００３４】ところで、最上段の区画において、パレッ
ト2は1枚少なくなり、その為にパレット昇降機３１，３
１を備える列３０ｂ，３０ｄには開閉するパレット保持
装置３３，３３取付けている。そしてパレット昇降機３
１，３１を持たない列３０ａ，３０ｅのパレット２は該
パレット２を駆動モータを介して昇降するチェーン又は
ロープに吊設して単独昇降パレットとすることも出来
る。パレット保持装置は軸を介して回転するパレット保
持アームを左右に設け、その中心に駆動モータにより軸
を中心に回転する回転アームを設けて、該回転アームと
パレット保持アームを連結アームにて連結している。パ
レット2は上記パレット保持アームに載って支持され
る。

【００３５】図７は前記図６に示す駐車場装置の改良型
であり、各列３４ａ，３４ｂ…には地上４段と地下２段
から成る６つの区画を有していて、そして中央の列３４
ｂを空きスペースとし、各区画のフロアーにはパレット
２，２…が保持されるように横行輪付きスライド桟が取
付けられ、該横行輪付きスライド桟には横行輪１６，１
６…が取着されている。

【００３６】そして空きスペースとしている列３４ｂの
柱にはパレット昇降機３１，３１…を昇降動可能に取付
け、該パレット昇降機３１，３１…はワイヤーにて吊設
されていて上記柱に沿って昇降することが出来る。パレ
ット昇降機３１，３１にはパレット２の両側が係止して
上昇・降下することが出来る。

【００３７】そこで、列３４ｂに入口を設け、該入口か
ら入った車両は、パレット昇降機３１，３１に係止して
いるパレット２に載って上昇する事が出来、又は上昇す
ることなく列３４ａ、又は列３４ｃが空いている場合で
あれば横方向へスライドして収納される。パレット２は
横行輪付きスライド桟の横行輪１６，１６…が回転して
車両を載せたパレット２を横送りすることが出来る。

【００３８】そしてこの駐車場装置には地下１階と地下
２階に区画を設けていて、地下１階のパレット３５ａと
地下２階のパレット３５ｂは互いに連結してワイヤー３
６，３６…によって吊設されている。従って、該ワイヤ
ー３６，３６…を巻き上げるならば両パレット３５ａ，
３５ｂは共に上昇し、出入り口と成る床面と同一高さで
停止して車両が出入りする。

【００３９】地下1階の区画に収納されているパレット
３５ａはストッパー３７，３７に載って支持され、地下
2階のパレット３５ｂは床面３８に当って停止してい
る。そこで、両パレット３５ａ，３５ｂを繋いでいる連
結ワイヤー３９，３９は緩んでダブ付くことになる。

【００４０】そこで、地下２階に収納されるパレット３
５ｂに車両を出し入れする際には該パレット３５ｂは出
入り口の床面に停止するが、ワイヤー３５，３５…に吊
設されると共に連結ワイヤー３９，３９にて繋がれてい
る両パレット３５ａ，３５ｂの間隔は拡大し、パレット
３５ｂに車両を出し入れする際に上方のパレット３５ａ
に頭が当らないようになる。

【００４１】この型式の駐車場装置の場合、各列３４
ａ，３４ｂ…に奥行き方向に区画を設けるならば、パレ
ット昇降機３１の代わりに縦行輪付き昇降機を装着する
ことで構成できる。図8は図7に示す駐車場装置を立体的
に表わしている具体例である。図７に示している点線は
通路パレットを示しているが、奥行き方向へ区画を設け
る場合に乗り込む為の通路として機能する。

【００４２】以上述べたように、本発明の駐車場装置は
縦行区画又は横行区画、横行縦行区画、それに横行縦行
昇降区画を備えて組み合わせ、車両が載るパレットが単
独で移動するようにしたものであり、次のような効果を
得ることが出来る。

【００４３】

【発明の効果】本発明の駐車場装置は従来のような走行
台車を用いず、車両を載せるパレットが単独で移動する
ようにしている。すなわち、パレットは横行輪付き固定
桟又は横行輪付きスライド桟に取着している横行輪に載
って横方向へ移動することが出来、そして縦行輪付き固
定桟又は縦行輪付き昇降機に取着している縦行輪に載っ
て縦方向への移動を行なうことが出来る。さらに、縦行
輪付き昇降機によって上下方向の昇降動が行なわれる。

【００４４】一方、従来のような走行台車を用いないこ
とで駐車場装置全体の製作費は安くなり、又それだけ故
障が少なく、メンテナンスする箇所が軽減される。そし
て、パレットを走行台車に取付け・取外しする行程が不
用となることで、車両の出し入れ時間は短縮される。
又、地下に設けた区画に収納される複数パレットを吊設
すると共に互いに連結し、収納する際には上方のパレッ
トをストッパーに載せて停止するならば連結ワイヤーは
ダブ付き、複数パレットが区画に収納されるための地下
空間は小さくなる。しかし車両の出し入れに際しては連
結ワイヤーが延びて上方のパレットに頭が当たらないよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】車両の出し入れ行程の具体例を示している本発
明の駐車場装置。

【図２】本発明の駐車場装置を示す実施例。

【図３】図２の駐車場装置の部分拡大図。

【図４】横行輪付きスライド桟を示す実施例。

【図５】ターンテーブル付き昇降機。

【図６】本発明の駐車場装置の別実施例。

【図７】本発明の駐車場装置野別実施例。

【図８】図7に示す駐車場装置の立体図。

【符号の説明】

１パレット昇降機２パレット３ターンテーブル付き昇降機４回転プラットホーム５パレット回転ガイド窓６回転プラットホーム枠７車両８縦行区画９横行縦行区画 10 横行縦行昇降区画 11 縦行輪付き固定桟 12 縦行輪 13 モータ 14 縦行輪付き昇降機 15 横行き輪付き固定桟 16 横行輪 17 横行輪付きスライド桟 18 柱 19 ワイヤー 20 支持板 21 モータ 22 ローラ 23 モータ 24 本体 25 ターンテーブル 26 モータ 27 軸 28 車輪 29 プランジャー 30 列 31 パレット昇降機 32 入口 33 パレット保持装置 34 列 35 パレット 36 ワイヤー 37 ストッパー 38 床面 39 連結ワイヤー

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】縦行区画、横行縦行区画、及び横行縦行
昇降区画を複数連に有し、縦行区画はモータにて回転駆
動する縦行輪を取着した２本の縦行輪付き固定桟を所定
の間隔をおいて備え、横行縦行区画はモータにて回転駆
動する縦行輪を取着して昇降動する２本の縦行輪付き昇
降機を所定の間隔をおいて水平に備え、又モータにて回
転駆動する横行輪を取着した２本の横行輪付き固定桟を
所定の間隔をおいて備え、そして上記横行縦行昇降区画
はモータにて回転駆動する縦行輪を取着して昇降動する
２本の縦行輪付き昇降機を所定の間隔をおいて水平に備
え、又モータにて回転駆動する横行輪を取着した２本の
横行輪付きスライド桟を所定の間隔をおいてパレットの
昇降スペースを形成する為にスライド可能に備え、これ
ら区画にはパレットを配置して上記縦行輪及び横行輪に
載って縦方向及び横方向へ移動することを特徴とする自
動駐車場装置。
【請求項２】縦行区画、横行縦行区画、及び横行縦行
昇降区画を複数連に有し、縦行区画はモータにて回転駆
動する縦行輪を取着した２本の縦行輪付き固定桟を所定
の間隔をおいて備え、横行縦行区画はモータにて回転駆
動する縦行輪を取着して昇降動する２本の縦行輪付き昇
降機を所定の間隔をおいて水平に備え、又モータにて回
転駆動する横行輪を取着した２本の横行輪付き固定桟を
所定の間隔をおいて備え、そして上記横行縦行昇降区画
はモータにて回転駆動する縦行輪を取着して昇降動する
２本の縦行輪付き昇降機を所定の間隔をおいて水平に備
え、又モータにて回転駆動する横行輪を取着した２本の
横行輪付きスライド桟を所定の間隔をおいてパレットの
昇降スペースを形成する為にスライド可能に備え、これ
ら区画にはパレットを配置して上記縦行輪及び横行輪に
載って縦方向及び横方向へ移動可能とし、さらに横行縦
行昇降区画にはパレットを載せて昇降するターンテーブ
ル付き昇降機を装着したことを特徴とする自動駐車場装
置。
【請求項３】上記縦行区画に積載したパレットを係止
して取出す為のパレット昇降機を備えた請求項１、又は
請求項２記載の自動駐車場装置。
【請求項４】上記ターンテーブル付き昇降機はワイヤ
ーにて吊設された本体と該本体に載って軸を中心に回転
すると共にパレットを載せるターンテーブルを備え、そ
して出入り口には該パレットが嵌ってモータで回転する
回転プラットホームを設けている請求項2、又は請求項
３記載の自動駐車場装置。
【請求項５】複数段からなる区画を有すと共に複数列
から成る駐車場装置において、区画にはモータにて回転
駆動する横行輪を取着した２本の横行輪付きスライド桟
を所定の間隔をおいてスライド可能に備え、又区画の柱
に沿ってパレットを載せて昇降動するパレット昇降機を
取付けたことを特徴とする自動駐車場装置。
【請求項６】複数段からなる区画を有すと共に複数
列、複数連から成る駐車場装置において、区画にはモー
タにて回転駆動する横行輪を取着した２本の横行輪付き
スライド桟を所定の間隔をおいてスライド可能に備え、
又区画の柱に沿ってパレットを載せて昇降動すると共に
縦方向へ送る為にモータにて回転駆動する縦行輪を取着
した２本の縦行輪付き昇降機を装着したことを特徴とす
る自動駐車場装置。
【請求項７】複数段からなる区画を有すと共に複数
列、複数連から成る駐車場装置において、少なくとも1
列を空きスペースとした上で1列おきにパレット昇降機
を配設し、パレット昇降機を有す列の際上段にはパレッ
トを係止して保持するパレット保持装置を取着し、パレ
ット昇降機を有さない列には駆動モータ介してチェーン
等に吊設して昇降可能とした単独昇降パレットを配設
し、そして最上段区画を除く区画には横行輪付きスライ
ド桟を設けたことを特徴とする自動駐車場装置。
【請求項８】複数段からなる区画を有すと共に複数
列、複数連から成る駐車場装置において、少なくとも1
列を空きスペースとした上で1列おきにパレット昇降機
を配設し、パレット昇降機を有す列の際上段にはパレッ
トを係止して保持するパレット保持装置を取着し、パレ
ット昇降機を有さない列には駆動モータ介してチェーン
等に吊設して昇降可能とした単独昇降パレットを配設
し、そして地下区画と最上段区画を除く区画には横行輪
付きスライド桟を設け、そして地下区画においては昇降
駆動モータを介してチェーン等でパレットを吊設すると
共に各パレットを連結ワイヤーにて繋ぎ、地下区画に収
納された際には最下段の区画を除く区画には連結ワイヤ
ーがダブ付いてパレットが載るストッパーを設けたこと
を特徴とする自動駐車場装置。
【請求項９】駐車場において車両を載せるパレットを
支持・移動する為の装置であって、所定の間隔をおいて
２本の縦行輪付き固定桟を区画に平行を成して取付け、
この縦行輪付き固定桟にはパレットを載せると共に縦方
向へ移動する為の縦行輪を取着し、この縦行輪はモータ
にて回転駆動することを特徴とする駐車場におけるパレ
ットの支持・移動装置。
【請求項10】駐車場において車両を載せるパレットを
支持・移動する為の装置であって、所定の間隔をおいて
２本の横行輪付き固定桟を区画に平行を成して取付け、
この横行輪付き固定桟にはパレットを載せると共に横方
向へ移動する為の横行輪を取着し、この横行輪はモータ
にて回転駆動し、又所定の間隔をおいて２本の縦行輪付
き昇降機を区画に平行を成して昇降動出来るように吊設
し、この縦行輪付き昇降機にはパレットを載せると共に
縦方向へ移動する為の縦行輪を取着し、この縦行輪はモ
ータにて回転駆動することを特徴とする駐車場における
パレットの支持・移動装置。
【請求項11】駐車場において車両を載せるパレットを
支持・移動する為の装置であって、所定の間隔をおいて
２本の横行輪付きスライド桟を区画に平行を成してスラ
イド可能に取付け、この横行輪付きスライド桟にはパレ
ットを載せると共に横方向へ移動する為の横行輪を取着
し、この横行輪はモータにて回転駆動し、又所定の間隔
をおいて２本の縦行輪付き昇降機を区画に平行を成して
昇降動出来るように吊設し、この縦行輪付き昇降機には
パレットを載せると共に縦方向へ移動する為の縦行輪を
取着し、この縦行輪はモータにて回転駆動することを特
徴とする駐車場におけるパレットの支持・移動装置。