JP3712147B2 - 3縦列型昇降式駐車装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降式駐車装置に係るもので、特にパレットを使用する3縦列型昇降式駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
昇降式駐車装置は、自動車を駐車格納する格納棚と自動車昇降装置とを組み合わせて立体的に自動車を格納する装置で、この昇降式駐車装置を間口が狭く、奥行きの長い敷地に適用して駐車台数を増すものとして2縦列型昇降式駐車装置がある。一般に駐車装置には、入口側駐車装置の前方に空地を設ける必要があるが、例えば、特開平1−207573および特開平4−319187に開示されているように、入口側駐車装置の1階部分の前方を空地にして乗入れ待機部にするとともに、その上方に手前側駐車装置を設け、入口側駐車装置の1階部分を自動車の乗入れ部としたものもある。
【0003】
図13ないし図15は、従来の2縦列型昇降式駐車装置に関するものであり、図13は2縦列型昇降式駐車装置の側面図、図14は正面図、図15は床面の平面図である。
図13ないし図15において、aは2縦列型昇降式駐車装置で、入口側駐車装置mと奥側駐車装置nとから構成されている。bはその駐車装置の建屋である。cは入口側駐車装置mと奥側駐車装置nの中央にそれぞれ設けたケージ昇降路eの側部に多段に設けた格納棚である。dは各ケージ昇降路e内を昇降するケージで、建屋bの上方に設けられた巻上装置(図示せず)に巻着された各4本のワイヤロープ(図示せず)により吊り下げられている。fは建屋bの地上部分に設けた入出庫口であり、gは床面である。hは入出庫口fに設けた扉である。pは自動車格納用のパレットで、各格納棚cに1枚ずつ載置されている。また、入口側駐車装置mの床面には、奥側駐車装置nに駐車格納する際、自動車の通路となる図示しない昇降床が設けられている。
【0004】
入口側駐車装置mに自動車を駐車格納するときは、入口側駐車装置mのケージdを上昇させて自動車を格納していない格納棚cから空パレットpを受け取り降下し、そのパレツトp上に自動車を直接乗り入れる。
【0005】
次に、運転者が自動車から離れたのを確認したあと、巻上装置のワイヤロープを巻き上げてケージdを、ケージ昇降路e内を吊り上げて上昇させ、パレットpを保管していない格納しようとする格納棚cの前まで移動し、格納棚cに対して位置決めをする。
【0006】
引き続き、ケージeに設けられた横行駆動装置(図示せず)を駆動して、自動車をパレットpごと、格納棚c上の横行用フレームに案内させて格納棚cへ駐車格納する。
【0007】
入口側駐車装置mに格納されている自動車を出庫させるときは、ケージdを昇降し、出庫しようとする自動車を格納している格納棚cの前まで移動し、格納棚cに設けられている横行駆動装置(図示せず)を駆動して、自動車をパレットpごとケージdへ横行させて移載する。そして、巻上装置によりワイヤロープを巻き下げてケージdを、ケージ昇降路e内を吊り下げて降下し、入出庫口fへ移動して出庫する。
【0008】
一方、奥側駐車装置nに自動車を駐車格納するときは、入口側駐車装置mのケージdを上昇させる。その間、入口側駐車装置mの床面に設けた昇降床を上昇させて自動車の通路とし、自動車を走らせて奥側駐車装置のケージd上に載置したパレツトpに自動車を直接乗り入れる。そして、入口側駐車装置mへの駐車格納と同様に、ケージeに設けられた横行駆動装置(図示せず)により自動車をパレットpごと格納棚c上の横行用フレームに案内させて格納棚cへ駐車格納する。
【0009】
次に、奥側駐車装置nに格納されている自動車を出庫させるときは、入口側駐車装置mのケージdを上昇させるとともに、自動車の通路にするため昇降床を上昇させて待機する。そして、奥側駐車装置nのケージdを昇降して出庫しようとしている自動車が格納されている格納棚cから自動車を受け取り、巻上装置によりワイヤロープを巻き下げ、ケージdをケージ昇降路e内を吊り下げて降下し、運転者が運転して入口側駐車装置mの昇降床を通路として走行し、入出庫口fへ移動して出庫する。
【0010】
また、特開平1−207573および特開平4−319187の2縦列型昇降式駐車装置は、いずれも入口側駐車装置の1階部分の前方を空地にして乗入れ待機部とし、入口側駐車装置の1階部分を自動車の乗入れ部とするとともに、入口側駐車装置の1階部分と2階部分のパレツトの昇降は、1階部分と2階部分との間で昇降するパレツト昇降装置により行い、2階以上は、2階部分でパレツト昇降装置から受け渡されたパレットを、入口側駐車装置と手前側駐車装置とを連通するように設けた昇降路を昇降し、手前側駐車装置と入口側駐車装置共通のパレツト縦送り用移動装置を有するリフタで格納棚へ格納するようにしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、以上図13ないし図15を用いて説明した従来の2縦列型昇降式駐車装置の考え方を、そのまま3縦列型昇降式駐車装置に適用し、運転者が直接車を運転して一番奥の昇降式駐車装置に乗り入れるようにすると、入出庫口にいる管理人と運転者とが10m以上離れてしまうので、管理人は運転者が駐車装置内から外へ出たかどうか確認するのが容易でなく、運転者が駐車装置の中に入っているのに誤って扉を閉めてしまうことなどが考えられ、奥側駐車装置の監視を十分に行うことができないなどの理由から、3縦列の駐車装置は奥側駐車装置まで直接乗り入れる方式では法律上認可されず建設することができなかった。また、駐車装置の前方には、少なくとも5m角の空地を設けることが法律上義務付けられている。特開平1−207573および特開平4−319187の2縦列型昇降式駐車装置では、手前側駐車装置の1階部分を乗入れ待機部として空地にしているが、2階以上のパレットの昇降は、手前側駐車装置と入口側駐車装置共通のリフトにより行うので、各駐車装置を各別に操作して駐車格納することができない。
【0012】
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものである。すなわち、本発明は、入口側駐車装置と奥側駐車装置は、従来の2縦列型のものと同様に管理人が直接監視し、手前側駐車装置は、入口側駐車装置で2階まで上昇させて停止した後、入口側駐車装置から手前側駐車装置へ入口側駐車装置および手前側駐車装置のパレット縦送り装置により自動車をパレットごと縦送りするようにし、かつ、入口側駐車装置の前方には空地を設け、その上方空間を有効利用する3縦列型昇降式駐車装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、建屋の中央に設けたケージ昇降路と、該ケージ昇降路の側部に多段に設けられ、パレット横行用ガイドを有する駐車格納棚と、該格納棚に沿って前記ケージ昇降路を昇降し、かつ、格納棚との間で自動車を載置したパレットを横行させて受け渡しを行うケージとを備えた入口側駐車装置・奥側駐車装置と、入口側駐車装置前方の空地の上方に位置し、2階部分から上にケージ昇降路と駐車格納棚とケージとを備えた手前側駐車装置とを有する3縦列型昇降式駐車装置であって、入口側駐車装置のケージ昇降路の床面には、奥側駐車装置に自動車を入出庫するときは上昇して自動車の通路となり、入口側駐車装置に自動車を駐車格納するときは、入口側駐車装置のケージ降下の障害にならないようにケージ昇降路の下方に降下する昇降床を設け、かつ、入口側駐車装置・奥側駐車装置・手前側駐車装置の各ケージには、各格納棚との間でパレットを横行させて受け渡しを行うパレット移載装置を設けるとともに、ケージの長手方向の両端部には、パレット横行時にパレットを支持するパレット横行用ガイドを配設し、また、入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージには、入口側駐車装置と手前側駐車装置のケージ間でパレットを載置して縦送りを行うときは上昇し、格納棚との間でパレットを横行させて受け渡しを行うときは降下するパレット縦送り装置を配設し、前記パレットの幅方向端部には、下方に開放した溝が設けられており、前記パレット移載装置は、先端に突起を有する回転アームと、回転アームを回転駆動する回転駆動装置と、を有しており、更に、前記パレット移載装置を昇降させる昇降装置を設け、前記パレット移載装置がパレットを横行させるときは、前記昇降装置により上昇し、前記突起を前記パレットの前記溝に嵌入して回転アームを回転し、ケージと各格納棚との間でパレットを横行させる、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置を提供する。
【0014】
本発明の好ましい実施形態によれば、入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージの長手方向の両端部に配設したパレット横行用ガイドは、パレット横行時に上昇してパレツトを支持するとともに、パレット縦行時には下降するようになっており、パレット縦送り装置は、一定高さで維持されている。
【0015】
また、本発明の好ましい実施形態によれば、入口側駐車装置の入口,入口側駐車装置と奥側駐車装置との間に、開閉可能な扉を設けている。
【0016】
本発明の3縦列型昇降式駐車装置によれば、入口側駐車装置と奥側駐車装置へは、図13ないし図15を用いて説明した従来の2縦列型昇降式駐車装置と同じように、自動車を自走してケージ上のパレット上に直接乗り入れてパレットごと格納する。手前側駐車装置へは、入口側駐車装置まで自走してケージ上のパレットに直接乗り入れ、入口側駐車装置のケージを2階部分まで上昇させて停止し、2階部分で手前側駐車装置のケージへパレットごと縦送りして格納するようにしたので、管理人は、運転者の安全を十分監視することができる。また、各駐車装置ごとにケージを設けたので各駐車装置とも各別に昇降して駐車格納することができ、しかも、手前側駐車装置を、入口側駐車装置前方の空地の上方に設けたので、空地の上方空間の有効利用を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1ないし図6は本発明の一実施形態を示すものでる。図1は3縦列型昇降式駐車装置の側面図、図2は図1の床面の平面図、図3は図1の2階部分の平面図、図4は入口側駐車装置のケージの拡大平面図、図5は図4のA−A矢視図、図6は奥側駐車装置のケージの拡大平面図である。
【0018】
図1ないし図6において、1は3縦列型昇降式駐車装置で、2はその建屋である。3は建屋2内に立設した柱部材である。3縦列型昇降式駐車装置1は、建屋2の中央に設けたケージ昇降路4,4a,4b(図1)と、このケージ昇降路4,4a,4bの側部に多段に設けられ、図示しないパレット横行用ガイドを有する駐車格納棚6(図1)と、この格納棚6に沿って前記ケージ昇降路4,4a,4bを昇降し、かつ、格納棚6との間で自動車を載置したパレット10を横行させて受け渡しを行うケージ5,5a,5bを備えた入口側駐車装置7・奥側駐車装置8・手前側駐車装置9(図1)を前後に連接して構成されている。
【0019】
入口側駐車装置7(図1の中央部分)のケージ昇降路4の床面14には、奥側駐車装置8に自動車を入出庫するときは上昇して床面14の開口を塞いで自動車の通路となり、入口側駐車装置7に自動車を駐車格納するときは、入口側駐車装置7のケージ降下の障害にならないようにケージ昇降路4の下方に降下する昇降床12を設けている(図1)。
【0020】
この昇降床12は、ピット11内に設けられた昇降床昇降装置13により昇降可能に配設されている。また、この昇降床昇降装置13は、図8ないし図12に示すように、ピット11内に所定の間隔をもって敷設された2本のレール13a(図12)と、紙面上、左右に移動する移動フレーム13dを有している。13eは移動フレーム13dに設けられた軸13iの両端に設けられた走行車輪である。また、この軸13i上にはガイドローラ13hが固定されており(図11)、軸13iの回転と一緒に回転する。13bは2本のレール13aの左右の各端部にブラケット13cを介して装着されたガイドローラである。13fは昇降床12の下面の左右に、ガイドローラ13hに載置するように配設されたガイドプレートで、ガイドローラ13hと接する面には上部平坦面13k,下部平坦面13mおよびこれらの平坦面13k,13mを結ぶ傾斜面13nを有している。このように昇降床12は、ガイドプレート13fを介してガイドローラ13h上に載置されているので、移動フレーム13dの移動に伴いガイドローラ13hが回転するとガイドプレート13fの傾斜面13nに副ってガイドローラ13hは回転し、昇降床12を昇降する。13gは昇降床12の下面の左右に下方に向かって突出するように固設したガイド部材で、レール13aの両端部に装着されたガイドローラ13bを当接して昇降床12の横移動を防止し、ガイドするように構成されている。
【0021】
ケージ5,5a,5bは、各駐車装置7,8,9の上方に設けられたケージ昇降装置25のワイヤロープ26に吊り下げられ昇降する(図1)。また、このケージ5,5a,5bには、図2ないし図7に示すように、先端に突起(ローラ)23bを有する回転アーム23aの回転により各格納棚6との間でパレット10を横行させて受け渡しをするパレット移載装置23が設けられている。23cはその回転駆動装置である。このパレット移載装置23は、各格納棚6との間でパレット10の受け渡しをする際、パレット10の受け渡しをする格納棚6側に移動装置23d(油圧シリンダ)によりわずかに移動するとともに、図示しない昇降手段により上昇する。なお、23eは移動装置23dのシリンダロッドである(図4)。22はパレット縦送り装置17,17を連結した連結部材であり、パレット移載装置23は、この上面に載置されている。
【0022】
パレット10の幅方向の端部には、下方に開放した溝(図示せず)が設けられており、この溝内に、パレット移載装置23を上昇し、突起23bを嵌入して回転アーム23aを回転し、ケージ5,5a,5bと各格納棚6との間でパレット10を横行させて受け渡しを行う。各ケージ5,5a,5bの長手方向の両端部には複数のガイドローラ16aを有するパレット横行用ガイド16が配設されており、パレツト横行時にパレット10を支持する。
【0023】
また、ケージ5,5bには、図4および図5に示すように、パレット横行用ガイド16に加えて幅方向の両端部に昇降可能なパレット縦送り装置17が配設されている。17aはパレット縦送り装置17に設けた複数のガイドローラであり、17bはガイドローラ17aを支持するブラケットである。17cはガイドローラ17aの軸上に設けたスプロケットである。19は各ガイドローラ17aのスプロケット17c間に掛け廻した無端状チェーンであり、ガイドローラ回転駆動装置18を駆動して各ガイドローラ17aを回転する。18aはガイドローラ回転駆動装置18のスプロケットである。29はパレット縦送り装置17の昇降用ジャッキで、この昇降用ジャッキ29のロッド29aの伸縮によりパレット縦送り装置17を昇降する。このようにして、入口側駐車装置7と手前側駐車装置9のケージ間でパレット10の縦送りを行うときは上昇し、格納棚6との間でパレット10を横行させて受け渡しを行うときは降下してパレット横行用ガイド16に受け渡す。
【0024】
15は入口側駐車装置7の前方に設けた空地であり、24はこの空地15内に設けたターンテーブルである。なお、このターンテーブル24を入口側駐車装置7の昇降床12の中央部に昇降可能に配設して、入出庫の際、入口側駐車装置7内で前進入庫、前進出庫を行うようにすることもできる。また、この空地15の上方に、手前側駐車装置9が入口側駐車装置7に接して設けられている。27は入口側駐車装置の入口に設けた扉であり、28は入口側駐車装置7と奥側駐車装置8との間に設けた扉で、自動車入出庫の際、これらの扉27,28を適宜開閉して各駐車装置は各別に操作できるようになっている(図1,図2)。
【0025】
次に本実施形態の作用について述べる。
本発明の3縦列型昇降式駐車装置においては、ケージ5,5a,5bはワイヤロープ26の巻上げ巻下げにより各ケージ昇降路4,4a,4b内を昇降し、ケージ5,5a,5b上の自動車をパレット10ごと各格納棚6上に横行させて受け渡しを行う。自動車の駐車格納は、基本的には、最初に入口側駐車装置7に行い、入口側駐車装置7が満車になると次に奥側駐車装置8に行い、奥側駐車装置8も満車になると手前側駐車装置9に行う。
【0026】
入口側駐車装置7に駐車格納するときは、昇降床12を昇降床昇降装置13により降下し、ケージ5の降下の障害にならないようにする。ケージ5が上昇し、任意の格納棚6からパレット移載装置23の回転アーム23aを回転させて空パレット10を受け取り降下して自動車の入庫に備える。
【0027】
入庫しようとする自動車はケージ5上のパレット10の上に直接乗り入れる。運転者が自動車から離れたのを確認した後、ケージ5を先に空パレット10を受け取った格納棚6の前まで上昇させて一旦停止し、格納棚6に対して位置決めをし、パレット移載装置23の回転アーム23aを回転させて格納棚6に格納する。格納が終わるとケージ5は、再び昇降して空いている格納棚6から空パレット10を受け取り降下して自動車の入庫に備える。このようにして、前記の入庫作業を繰り返し行う。
【0028】
次に、入口側駐車装置7が満車となり、奥側駐車装置8に駐車格納するときは、入口側駐車装置7のケージ5を上昇させるとともに、昇降床12を昇降床昇降装置13により上昇させ、昇降床12を自動車の通路とする。一方、奥側駐車装置8のケージ5aは上昇し、任意の格納棚6から空パレット10を受け取り降下して自動車の入庫に備える。
【0029】
入庫しようとする自動車は入口側駐車装置7の昇降床12を通路として走行し、奥側駐車装置8のケージ5a上のパレット10の上に直接乗り入れる。そして、前記入口側駐車装置7への駐車格納と同様にして駐車格納し、前記の入庫作業を繰り返し行う。
【0030】
次に、入口側駐車装置7および奥側駐車装置8が満車となり、手前側駐車装置9に駐車格納するときは、入口側駐車装置7への駐車格納と同様に、昇降床12を昇降床昇降装置13により降下し、ケージ5の降下の障害にならないようにする。手前側駐車装置9のケージ5bは上昇して任意の格納棚6から空パレット10を受け取り降下するとともに、昇降用ジャッキ29のロッド29aを上昇させて空パレット10をパレット縦送り装置17のガイドローラ17aで支持する。一方、入口側駐車装置7のケージ5を2階部分まで上昇させて停止するとともに、入口側駐車装置7の昇降用ジャッキ29のロッド29aを上昇させて、パレット縦送り装置17を上昇する。引き続き、各ガイドローラ回転駆動装置18により無端状チェーン19を回動して各ガイドローラ17aを回転してケージ5bからケージ5へ縦送りして移載する。そして、ケージ5は降下し自動車の入庫に備える。
【0031】
入庫しようとする自動車は入口側駐車装置7のケージ5上の空パレット10の上に直接乗り入れる。運転者が自動車から離れたのを確認した後、ケージ5を2階部分まで上昇して停止する。そして、空パレット10を受け取ったときと反対の手順によりケージ5bに縦送りして移載し、昇降用ジャッキ29のロッド29aを降下してパレット横行用ガイド16で支持し、ケージ5bを先に空パレット10を受け取った格納棚6の前まで上昇させて一旦停止し、格納棚6に対して位置決めをし、パレット移載装置23の回転アーム23aを回転させて格納棚6に格納する。格納が終わるとケージ5bは、再び昇降して空いている格納棚6から空パレット10を受け取り降下するとともに、昇降用ジャッキ29のロッド29aを上昇させて空パレット10をパレット縦送り装置17で支持する。そして、パレット縦送り装置17により空パレット10を入口側駐車装置7のケージ5上に縦送りして移載し、降下して自動車の入庫に備える。そして、前記の入庫作業を繰り返し行う。
【0032】
次に、自動車を出庫させるときは、出庫順序が決まっていないので、出庫指令のあった自動車が格納されている駐車装置を操作し、前記駐車装置への駐車格納と略反対の手順により出庫させる。
【0033】
図7は入口側駐車装置7および手前側駐車装置9のケージ5,5bの他の実施形態を示すもので、ケージ5,5bの長手方向の両端部に配設した複数のガイドローラ20aを有するパレット横行用ガイド20は、パレット横行時に上昇してパレツト10を支持するとともに、パレット縦行時には下降するようになっており、複数のガイドローラ21aを有するパレット縦送り装置21は、一定高さで維持されている。なお、ガイドローラ回転駆動装置18やパレット移載装置23は上記実施形態と同じであり、説明を省略する。
【0034】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、ケージの昇降をワイヤロープに替えてチェーンで行ってもよく、また、パレットの横行をパレット移載装置に替えてパレット横行用ガイドのガイドローラを駆動して行ってもよいなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、入口側駐車装置と奥側駐車装置へは、自走してケージ上のパレットに自動車を直接乗り入れてパレットごと格納し、手前側駐車装置へは、入口側駐車装置まで自走したあと、入口側駐車装置のケージ上のパレットに自動車を直接乗り入れてパレットごと2階部分まで上昇して停止し、2階部分でパレット縦送り装置によりパレットごと手前側駐車装置のケージ上に縦送りして移載し、格納するようにしたので、駐車装置の管理人は、奥側駐車装置まで運転者の監視をすればよく、また、駐車装置前方の空地上方の空間の有効利用を図れるようになるなどの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の一実施例を示した側面図である。
【図2】図1の床面の平面図である。
【図3】図1の2階部分の平面図である。
【図4】入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージの平面拡大図である。
【図5】図4のA−A矢視図である。
【図6】奥側駐車装置のケージの平面図である。
【図7】入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージの他の実施形態を示す平面拡大図である。
【図8】昇降床の平面図である。
【図9】図8のB−B矢視図である。
【図10】図9の一部拡大図である。
【図11】図8のC−C矢視図である。
【図12】移動フレームの一部拡大平面図である。
【図13】従来の2縦列型昇降式駐車装置の一部切り欠き右側面図である。
【図14】図13の一部切り欠き正面図である。
【図15】図13の床面の平面図である。
【符号の説明】
1 3縦列型昇降式駐車装置
2 建屋
3 柱部材
4,4a,4b ケージ昇降路
5,5a,5b ケージ
6 格納棚
7 入口側駐車装置
8 奥側駐車装置
9 手前側駐車装置
10 パレット
12 昇降床
13 昇降床昇降装置
14 床面
15 空地
16 パレット横行用ガイド
16a ガイドローラ
17 パレット縦送り装置
17a ガイドローラ
18 ガイドローラ回転駆動装置
19 チェーン
21 パレット縦送り装置
23 パレット移載装置
23a 回転アーム
23b 突起(ローラ)
23c 回転駆動装置
25 ケージ昇降装置

Claims (3)

  1. 建屋の中央に設けたケージ昇降路と、該ケージ昇降路の側部に多段に設けられ、パレット横行用ガイドを有する駐車格納棚と、該格納棚に沿って前記ケージ昇降路を昇降し、かつ、格納棚との間で自動車を載置したパレットを横行させて受け渡しを行うケージとを備えた入口側駐車装置・奥側駐車装置と、入口側駐車装置前方の空地の上方に位置し、2階部分から上にケージ昇降路と駐車格納棚とケージとを備えた手前側駐車装置とを有する3縦列型昇降式駐車装置であって、
    入口側駐車装置のケージ昇降路の床面には、奥側駐車装置に自動車を入出庫するときは上昇して自動車の通路となり、入口側駐車装置に自動車を駐車格納するときは、入口側駐車装置のケージ降下の障害にならないようにケージ昇降路の下方に降下する昇降床を設け、
    かつ、入口側駐車装置・奥側駐車装置・手前側駐車装置の各ケージには、各格納棚との間でパレットを横行させて受け渡しを行うパレット移載装置を設けるとともに、ケージの長手方向の両端部には、パレット横行時にパレットを支持するパレット横行用ガイドを配設し、
    また、入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージには、入口側駐車装置と手前側駐車装置のケージ間でパレットを載置して縦送りを行うときは上昇し、格納棚との間でパレットを横行させて受け渡しを行うときは降下するパレット縦送り装置を配設し、
    前記パレットの幅方向端部には、下方に開放した溝が設けられており、
    前記パレット移載装置は、先端に突起を有する回転アームと、回転アームを回転駆動する回転駆動装置と、を有しており、
    更に、前記パレット移載装置を昇降させる昇降装置を設け、
    前記パレット移載装置がパレットを横行させるときは、前記昇降装置により上昇し、前記突起を前記パレットの前記溝に嵌入して回転アームを回転し、ケージと各格納棚との間でパレットを横行させる、
    ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置。
  2. 入口側駐車装置および手前側駐車装置のケージの長手方向の両端部に配設したパレット横行用ガイドは、パレット横行時に上昇してパレットを支持するとともに、パレット縦行時には下降するようになっており、パレット縦送り装置は、一定高さで維持されている請求項1記載の3縦列型昇降式駐車装置。
  3. 入口側駐車装置の入口,入口側駐車装置と奥側駐車装置との間に、開閉可能な扉を設けた請求項1又は請求項2記載の3縦列型昇降式駐車装置。
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