以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、4段、5列の機械式駐車設備1を主な例にして説明する。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における前後左右方向の概念は、図1に示す機械式駐車設備1に向かった状態における前後左右方向の概念と一致するものとする。また、各段を「階」という場合もある。
図1に示すように、第1実施形態の機械式駐車設備1は、地上Gに設けられた地上乗入型で、最下段の1段目10から、2段目11、3段目12、最上段の4段目13と、左端列の1列目20から2列目21、3列目22、4列目23、右端列の5列目24となった4段×5列であり、20箇所の格納スペース50を備えている。そして、1箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少ない19個で、19台の自動車Vが格納可能となっている。図示する状態では、右端列である5列目24の最上段である4段目13の格納スペース50が、1箇所の空きスペース40となっている。他の各格納スペース50には、パレット30が配置されている。
この機械式駐車設備1は、前後位置で鉛直に設けられた柱材2と、この柱材2を前後方向に連結する前後梁材3と、左右方向に連結する左右梁材6(図2に示し、この図では省略する)が設けられた固定側である枠体4を備えている。この実施形態の機械式駐車設備1は、最下段となる地上階の1段目10における全ての列20〜24が入出庫部60となっている。これらの入出庫部60には、各柱材2の間に個別に開閉させることができる前面可動柵61がそれぞれ設けられている。この前面可動柵61により、格納スペース50と入出庫用通路102(図2)との間を適切に仕切り、利用者が格納スペース50へ入ることを制限している。
図示する格納スペース50の最下段である1段目10と最上段である4段目13では、各パレット30が個別に矢印Wで示すように横行可能となっている。この横行は、後述する横行駆動部90(図4)によって各パレット30を各列20〜24の間で1列毎に横行させることが可能となっている。また、格納スペース50の各列(1列目20〜5列目24)では、後述する昇降駆動部80(図2)によって、最下段である1段目10と最上段である4段目13との間で、その列の全てのパレット30を一緒(同時)に矢印Hで示すように昇降させることが可能となっている。各パレット30を昇降及び横行させる横行駆動部90及び昇降駆動部80は、制御装置5によって駆動制御されている。
図2は、上記機械式駐車設備1のII−II矢視側面図である。この図では、前後の柱材2を連結する前後梁材3の図示を省略している。図示するように、上記枠体4に設けられた前後の柱材2の位置には、パレット30を昇降させる昇降駆動部80が設けられている。この昇降駆動部80は、パレット30の下面の前後端部に設けられた係止部材31を係止フック81で係止し、この係止フック81を昇降チェーン82で昇降させるようになっている。昇降チェーン82は、各列20〜24(図1)の左右位置に設けられており、パレット30は前後左右の4隅で係止部材31が係止フック81によって係止されて昇降させられる。
上記前後左右位置に設けられた昇降チェーン82は、パレット30を水平状態で昇降させるように同期駆動されている。例えば、左右位置の昇降チェーン82は、昇降チェーン82を回転させる駆動スプロケット83を軸で連結することにより同期させることができる。前後位置の昇降チェーン82は、前後の駆動スプロケット83を同期チェーン(図示略)で連結することによって同期させることができる。また、個別に設けた昇降駆動機(図3)を電気的に同期させてもよい。さらに、この昇降駆動部80を上記枠体4側に設けることで、パレット30ヘの配線などを不要として、シンプルな配線構造にしている。
一方、上記枠体4の最下段である1段目10と最上段である4段目13とには、これらの段でパレット30を支持し、左右方向に横行させる横行駆動部90が設けられている。この横行駆動部90は、最上段における各列でパレット30を所定高さで支持するように配置された最上段支持部材91と、最下段における各列でパレット30を所定高さで支持するように配置された最下段支持部材99とに設けられている。この横行駆動部90も上記枠体4側に設けることで、移動範囲の広いパレット30ヘの配線を不要とし、シンプルな配線構造にしている。
図3は、上記昇降駆動部80を含む枠体4の拡大図である。この図でも、柱材2を連結する前後梁材3の図示を省略している。図示するように、上記昇降駆動部80は、柱材2の上部に設けられた駆動スプロケット83と、柱材2の下部に設けられた従動スプロケット84と、これらの間に掛けられた昇降チェーン82とを有している。上記昇降チェーン82には、所定間隔(各段10〜13に対応した間隔)で複数の係止フック81が設けられており、この係止フック81で各パレット30に設けられた係止部材31を係止してパレット30を昇降させるようになっている。また、柱材2の上部を左右方向に連結する左右梁材6には、上記駆動スプロケット83を回転させる昇降駆動機(モータ)85が設けられている。この昇降駆動機85は、左右梁材6に設けられたベース部材86に取付けられ、昇降駆動機85と駆動スプロケット83とが駆動チェーン87で連結されている。しかも、この昇降駆動部80を枠体4側に設けることで、パレット30への配線等を無くしてパレット30をシンプルな構成にしている。その上、段数が増えても昇降駆動機85の数は同じでよく、コスト、メンテナンス性に優れた昇降駆動部80を構成している。
この昇降駆動部80によれば、昇降駆動機85で駆動スプロケット83を回転させることにより、昇降チェーン82が回転させられて各列20〜24のパレット30が一緒に昇降させられる。つまり、各列における複数段のパレット30は、回転させられる昇降チェーン82の係止フック81によって係止部材31が係止されて同時に昇降させられる。
また、この昇降駆動部80で昇降させられるパレット30は、1段目10と4段目13とは横行駆動部90によって横行させられるため、後述するようにレール部材32を支持ローラ96に載せた後、係止フック81が係止部材31から外れるまで下降させられる。そのため、昇降チェーン82は、4段目13のパレット30を最上段支持部材91に載せ、1段目10のパレット30を最下段支持部材99に載せた後、2段目11及び3段目12のパレット30を所定量下降させて停止させられる(図3の状態)。これにより、1段目10ではパレット30と2段目11のパレット30との間隔は少し狭くなり、3段目12ではパレット30と4段目13のパレット30との間隔が少し広くなっている。
なお、この実施形態の昇降駆動部80は、昇降チェーン82に設けられた係止フック81でパレット30の係止部材31を引っ掛けて、その列のパレット30を一緒に昇降させているが、他の構成であっても、その列のパレット30を一緒に昇降させることができる構成であれば用いることができる。
また、図2、図3では、図の奥行き方向に並んでいるパレット30が見えるため、4段すべてにパレット30を示しているが、図1に示すように、昇降する列(5列目24)は進行方向(上昇の場合上部)を空きスペース40として、段数より少なくとも1枚少ないパレット30が配置されている。
図4は、最上段である4段目13における横行駆動部90の構成を示す斜視図である。4段目13には、枠体4の前後位置に横行駆動部90が設けられているが、前部を例に説明する。4段目13の横行駆動部90には、所定高さにパレット30を支持する最上段支持部材91が設けられている。この最上段支持部材91には、左右方向に延びる溝部95に所定間隔で複数の支持ローラ96が設けられている。これらの支持ローラ96は、前後方向に軸心を有する支持軸96b(図5)に支持されており、左右方向の回転が可能となっている。この支持ローラ96により、各パレット30の下面に設けられたレール部材32が下方から支持される。複数の支持ローラ96は、各支持ローラ96に設けられたスプロケット96a(図5)に掛けられたチェーンで同期して回転するようになっている。最上段支持部材91には、パレット30の横行時に前後方向にずれるのを防止して横行させる案内ローラ98が設けられている。案内ローラ98は、鉛直方向の軸心周りで回転自在となっている。この案内ローラ98は、パレット30が横行時に前後方向にずれない他の構成にしてもよい。
また、この実施形態では、複数の支持ローラ96の内の1つの支持ローラ96が、最上段支持部材91に設けられた横行駆動機(モータ)97によって回転駆動される。この横行駆動機97によって1つの支持ローラ96が回転駆動され、その支持ローラ96の動力がスプロケット96aを介してチェーンで各支持ローラ96に伝達され、全ての支持ローラ96が回転駆動される。横行駆動機97は、各列20〜24(図1)毎に設けられる最上段支持部材91に設けられており、各列20〜24においてパレット30を個別に横行させるようになっている。しかも、この横行駆動部90を枠体4側に設けることで、パレット30への配線等を無くしてパレット30をシンプルな構成にしている。
さらに、この最上段支持部材91は、上記昇降チェーン82によってパレット30を昇降させるときにはパレット30が昇降するエリアから一旦退避位置に退避させ、パレット30を最上段支持部材91で支持するときにはパレット30の支持位置に配置できるようになっている。この実施形態では、最上段支持部材91を支持するアーム92によって揺動可能となっている。具体的には、最上段支持部材91がアーム92の先端部に支持され、このアーム92の基部が左右梁材6に設けられたブラケット7に回動軸93で支持されている。そして、回動軸93の一方は、左右梁材6に設けられた揺動駆動機(モータ)94によって回転駆動されるようになっている。従って、揺動駆動機94で回動軸93を回転させることにより、アーム92を介して最上段支持部材91をパレット30の支持位置と退避位置とに揺動させることができる。この最上段支持部材91をパレット30の支持位置と退避位置とに揺動させる機構としては、揺動機構以外にリンク機構、スライド機構などの方式を用いることができる。
また、枠体4の前後位置に設けられた最上段支持部材91は、揺動駆動機94を同期させて駆動することで、同時に揺動させることができる。この前後位置の最上段支持部材91を同時に退避させる構成は、リンク機構などの駆動力をチェーンや軸などを用いたり、電気的に同期させて連動させることができる。なお、最上段支持部材91の退避方向は、下方でもよい。
従って、揺動駆動機94で回動軸93を介してアーム92を揺動させることにより、最上段支持部材91を、柱材2の方向に退避させた退避位置(図5)と、パレット30を支持する支持位置(図4)とに変化させることができる。
一方、最下段支持部材99は、図3に示すように、固定位置でパレット30の下面に設けられたレール部材32を下方から支持できればよいため、上記最上段支持部材91のように揺動(退避)させる揺動機構は設けられていない。この最下段支持部材99にも、支持ローラ96が設けられており、この支持ローラ96を回転駆動することによりパレット30を横行させるようになっている。この最下段支持部材99は、上記最上段支持部材91とは揺動する構成が異なるのみであり、パレット30を横行させる構成は最上段支持部材91と同様に、横行駆動機97で支持ローラ96を回転させてパレット30を横行させる構成であるため、同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
なお、この実施形態では、パレット30の横行駆動部90として、最上段及び最下段でパレット30を支持する支持ローラ96を回転駆動することにより各列で横行させる機構を用いているが、この横行駆動部90は、クランク機構やフック付チェーンを係合させて送る機構など、他の機構を用いてもよい。
図5にも示すように、上記最上段支持部材91は、上記回動軸93を揺動駆動機94で回転させることによって、アーム92で支持された最上段支持部材91を、パレット30を支持する支持位置(図示する実線の位置)と、柱材2の方向に退避させた退避位置(二点鎖線で輪郭を示す位置)とに揺動させることができる。
最上段である4段目13にパレット30を配置する場合、最上段支持部材91を退避位置(二点鎖線位置)とした後、昇降チェーン82によってパレット30を4段目13の支持位置よりも上方へ移動させる(二点鎖線で示す位置)。これにより、最上段に配置するパレット30を最上段支持部材91に当接させることなく上方に移動させることができる。その後、最上段支持部材91を支持位置(実線位置)に揺動させて配置した後、昇降チェーン82を逆向きに回転させてパレット30のレール部材32を最上段支持部材91の支持ローラ96で支持する。そして、係止フック81が係止部材31から外れるまで昇降チェーン82を逆方向に回転させることで、4段目13にパレット30を配置する動作が完了する(図示する実線状態)。
図6は、最下段である1段目10の入出庫部60を示す斜視図である。入出庫部60におけるパレット30は、上記したように最下段支持部材99によって支持された状態で、入出庫用通路102とパレット30との間に配置された車路デッキ35によって、入出庫用通路102と車路面33とが平坦に連続するようになっている。
このような機械式駐車設備1によれば、横行駆動部90と昇降駆動部80とを制御装置5で駆動制御することにより、空きスペース40を利用して任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することができる。つまり、空きスペース40に向けて1つないし複数のパレット30を1ピッチ(格納スペース50の1つ分)ずつ昇降または横行させ、新たに生じた空きスペース40に向けて同様の動作を繰り返すことで、任意のパレット30を任意の格納スペース50に配置することができる。
しかも、この機械式駐車設備1によれば、任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することが可能であるため、設置スペース101のレイアウトなどの設置条件に適応できるように、入出庫部60を任意列の任意段に設定して柔軟に対応することができる。例えば、入出庫用通路(図2)に応じて、任意段の任意列の格納スペース50を自動車Vの自走による入出庫部60としてもよい。例えば、図2に二点鎖線の矢印Rで示すように、設置スペース101によっては、地上階の1段目10に入出庫用通路102から前進入庫し、2段目11から入出庫用通路102に前進出庫するようにしてもよい。このように入庫部と出庫部とを離れた位置に別々に設ければ、入出庫する自動車Vが1箇所に輻輳しないようにできる。その他、上記機械式駐車設備1によれば、入出庫部60を任意の位置にレイアウトすることができる。従って、種々の設置条件を満足するように柔軟な適応が可能で、収容効率が低下しない機械式駐車設備1を構成することが可能となる。
また、この機械式駐車設備1のような構成において、左右いずれかの端部の入出庫部60の反格納スペース側に、入出庫部60の格納スペース50と隣接した位置に補助格納スペース56を少なくとも1箇所備えさせてもよい(図1の例では、右端部)。この補助格納スペース56と入出庫部60との間には、上記横行駆動部90を備えさせてパレット30を横行可能とすればよく、相互間におけるパレット30の移動は、任意に行えるようにすればよい。この実施形態では、補助格納スペース56を最下段に備えさせているが、入出庫部60が最上段の場合には最上段に備えさせればよい。
なお、この第1実施形態では、地上階の入出庫部60が最下段である1段目10となった配置例を説明したが、例えば、3段目12が地上階の入出庫部60となった場合でも、同様の作用効果を奏することができる。
次に、図7A、図7Bに基づいて、上記した機械式駐車設備1とは異なるレイアウト例の第2実施形態に係る機械式駐車設備70を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第2実施形態の機械式駐車設備70は、中間乗入型であり、1段目と2段目とが地下に配置され、3段目が地上階となっている。この機械式駐車設備70は、上記第1実施形態の機械式駐車設備1と同様に、4段×5列の20箇所の格納スペース50を備えている。そして、1箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少なく19台の自動車Vが格納可能となっている。図示する状態では、左端列である1列目20の最下段である1段目10の格納スペース50が、1箇所の空きスペース40となっている。他の各格納スペース50には、パレット30が配置されている。
この実施形態の設置スペース101は、機械式駐車設備70を設置する前方に、機械式駐車設備70の一部の列を塞ぐように建物(障害物)100が設けられている。しかし、この機械式駐車設備70によれば、このような設置条件でも、入出庫部60を全列ではなく建物100の位置を避けた特定位置に配置することで、建物100の奥側の設置スペース101に機械式駐車設備70を設置することができる。つまり、機械式駐車設備70の前方に建物100があるような場合でも、その建物100によって塞がれない部分に入出庫部60を設けることで適応できる。なお、建物100で塞がれた地上階の部分は、固定フェンス65で塞がれている。
この機械式駐車設備70は、中間乗入型であり、地上階である3段目12の左から1列目20と2列目21の格納スペース50とが入出庫部60となっている(図7B)。入出庫部60の位置は、前方の入出庫用通路102との関係など、設置条件に応じて一方を入庫部とし他方を出庫部とするようにしてもよい。また、例えば、地下階である2段目11に入庫部を設け、地上階である3段目12に出庫部を設けるなど、入庫部と出庫部とを離れた位置に別々に設けることもできる。このようにすれば、入出庫する自動車Vが1箇所に輻輳することがない。
このような機械式駐車設備70によっても、任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することが可能であるため、自動車Vの収容効率を高くできるとともに、設置条件に適応できるように入出庫部60を任意の位置にレイアウトすることが可能となる。従って、種々の設置条件を満足するように柔軟な適応が可能で、収容効率が低下しない機械式駐車設備70を構成することが可能となる。
次に、図8に基づいて、さらに異なるレイアウト例の第3実施形態に係る機械式駐車設備71を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第3実施形態の機械式駐車設備71は、地下型で、第1実施形態の機械式駐車設備1と同様に、4段×5列の20箇所の格納スペース50を備えている。1箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少なく19台の自動車Vが格納可能となっている。
そして、所定の列(この実施形態では、2列目21)の最上段である4段目13を超えた高さ位置の地上階に、入出庫部62が設けられている。この入出庫部62と4段目13の格納スペース50との間は、2列目21の昇降駆動部80を入出庫部62まで延長したものにより、パレット30を昇降させるように構成されている。この例では、この昇降駆動部80が昇降機構となっており、特別な昇降機構を設ける必要がない。この昇降駆動部80の延長に替えて、入出庫部62と4段目13の格納スペース50との間に、パレット30を昇降させる昇降機構(図示略)を備えさせてもよい。この場合、昇降機構は、格納スペース50の間でパレット30を移動させる昇降駆動部80、横行駆動部90とは別に、独立して動作するものとなる。昇降機構としては、4段目13のパレット30を入出庫部62との間で昇降させることができる機構であればよく、例えば、4段目13のパレット30を下方から入出庫部62に持上げる搬出入昇降リフトなどの機構、入出庫部62から4段目13のパレット30を吊上げる機構など、公知の技術を用いることができる。この昇降機構を独立した構成とすれば、格納スペース50から入出庫部62までの高さとは独立して、各段10〜13の間隔を格納する自動車Vの高さに適した高さに自由に設定することができる。この機械式駐車設備71によれば、地上に入出庫部62を設ける設置スペース101があればよく、地下空間を有効に利用したい場合に適応できる。しかも、格納スペース50で乗降することがないため、格納スペース50におけるパレット30の間を狭くして、格納スペース50の列間ピッチ(各列20〜24の間隔)を全て狭くしてコンパクトな格納スペース50にすることができる。
また、図示する機械式駐車設備71の状態のように、右端列である5列目24の最上段である4段目13の格納スペース50に1箇所の空きスペース40があり、2列目21のパレット30が入出庫部62に配置されているときには、2列目21の最下段である1段目10もパレット30が無い状態にできる。従って、この機械式駐車設備71によれば、入出庫部62に1つのパレット30が配置されている状態では、格納スペース50内の他のパレット30を入出庫部62のパレット30とは切り離して昇降、横行動作させることが可能であるため、入出庫部62における入出庫作業中に次のパレット30を近くに呼んでおくこともできる。しかも、この時は、20箇所の格納スペース50に2つの空きスペース40ができるため、2つの空きスペース40を利用して2つの移動動作を同時に行うことができるので、パレット30の移動動作をより円滑に行うことができる。
図9A〜図9Cは、上記機械式駐車設備71において、入出庫部62における入出庫作業中に他のパレット30を近くに呼ぶ例を示している。図9Aに示すように、次の入出庫作業として、5列目24の1段目10に配置されたパレット30の自動車V(水平クロス斜線で示す)を出庫する場合を説明する。この場合、まず入出庫作業中に3列目22の1段目10に配置されたパレット30を2列目21の1段目10に移動させる(点線矢印)。その後、3列目22の全てのパレット30を1段下降させるとともに、5列目24の全てのパレット30を1段上昇させる。次に、4段目13の4列目23と5列目24のパレット30を左に1列横行させるとともに、1段目10の3列目22と4列目23のパレット30を右に1列横行させる。この動作を繰り返し、出庫する自動車Vを搭載しているパレット30を3列目22の4段目13まで移動させ、3列目22の1段目10が空きスペース40となった状態にする。
次に、図9Bに示すように、2列目21の1段目10に配置されたパレット30を3列目22の1段目10に横行させる(点線矢印)。そして、2列目21の全てのパレット30を1段下降させ、入出庫部62のパレット30を2列目21の4段目13に下降させる。そして、5列目24の全てのパレット30を1段上昇させる。
次に、図9Cに示すように、1段目10の2列目21から4列目23までのパレット30を1列右に横行させ、2列目21の2段目11から4段目13までのパレット30を1段下降させて、2列目21の4段目13を空きスペース40とする。そして、3列目22の4段目13に配置したパレット30を2列目21の4段目13に横行させ、このパレット30を昇降機構(図示略)で入出庫部62に配置して出庫する。
このように、この実施形態の機械式駐車設備71によれば、1つのパレット30を入出庫部62に配置している状態では2つの空きスペース40ができるため、より効率良くパレット30を移動させて迅速な入出庫作業を行うことができる。しかも、この実施形態の機械式駐車設備71では、地上階に多くの設置スペース101を必要としないため、地上に広い設置スペース101を確保するのが難しい場合でも採用できる。
その上、この実施形態によれば、入出庫部62における自動車Vの左右位置に自動車Vのない空間を設けることができ、入出庫時のハンドル操作や乗降のため空間が広くとれ、入出庫を容易に行うことができる。しかも、入出庫部62が1箇所であるため、入出庫部62に安全装置を設置しやすくなる。
次に、図10に基づいて、さらに異なるレイアウト例の第4実施形態に係る機械式駐車設備72を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第4実施形態の機械式駐車設備72は、地上階に入出庫部60と待合室(子供室や荷物置き場などを含む)45、及びゴミステーション46が設けられ、その上部に機械式駐車設備72が設置された例である。そのため、機械式駐車設備72の1段目10は2階部分となっている。この実施形態の機械式駐車設備72によれば、所定の列(この実施形態では、5列目24)の最下段である1段目10を超えた高さ位置の地上階14に入庫口63(入出庫部60)が設けられ、所定の列(この実施形態では、1列目20)の最下段である1段目10を超えた高さ位置の地上階14に出庫口64(入出庫部60)が設けられている。つまり、入庫口63と出庫口64とが別々に設けられている。
この実施形態では、1列目20の下方に設けられた出庫口64へのパレット30の配置は、この1列目20でパレット30を昇降させる昇降駆動部80により昇降させて配置するようになっている。また、5列目24の下方に設けられた入庫口63へのパレット30の配置は、この5列目24でパレット30を昇降させる昇降駆動部80により昇降させて配置するようになっている。これらの昇降駆動部80は、第1実施形態において説明した昇降駆動部80を用いることができ、これらの昇降駆動部80でパレット30を入庫口63と出庫口64との間で昇降させることで、特別な昇降機構を設ける必要はない。なお、1列目20の1段目10と出庫口64との間、及び5列目24の1段目10と入庫口63との間に特別な昇降機構を設けるようにしてもよい。
従って、この実施形態の機械式駐車設備72によれば、設置スペース101の地上階14の部分を駐車設備以外に活用したい場合などに用いることができる。しかも、入出庫用通路102の条件に応じて柔軟に対応することができる。そのため、マンションなどに併設することで利用効果の高い機械式駐車設備72を構成することができる。また、入庫口63又は出庫口64に旋回装置67(図11A)を備えさせれば、格納スペース50における自動車Vの格納方向とは異なる向きで入出庫する場合などに適応でき、設置スペース101を有効活用することができる。
なお、この実施形態における地上階14の待合室45とゴミステーション46は一例であり、例えば、自転車を置く駐輪場や、身体障害者用の自動車を駐車するスペースを設けるようにしてもよい。また、この実施形態では入庫口63と出庫口64を別々に設ける例としているが、両方を入出庫部60としたり、いずれかに入出庫部60を設けるようにしてもよい。
次に、図11A、図11Bに基づいて、さらに異なるレイアウト例の第5実施形態に係る機械式駐車設備73を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第5実施形態の機械式駐車設備73は、3段×5列の15箇所の格納スペース50が備えられた枠体4を有する前側装置73A及び後側装置73Bが前後に併設(縦列配置)された例である。それぞれの装置73A,73Bは、1箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つずつ少なく各14個で合計28台の自動車Vが格納可能となっている。
この機械式駐車設備73は、前側装置73A及び後側装置73Bの枠体4の下方の地上階14の部分が入出庫部66となっている。この地上階14の部分には、図11Bに示すように、2列目21の地上階14の位置に前側装置73Aの入出庫部66が設けられ、4列目23の地上階14の位置に後側装置73Bの入出庫部66が設けられている。このように、併設された前側装置73A及び後側装置73Bのそれぞれの枠体4に備えられた格納スペース50への入出庫部66がそれぞれ備えられており、これらの入出庫部66における自動車Vの入出庫は制御装置5によって統合制御されている。図11Aに示す状態では、2列目21のパレット30が入出庫部60に配置されているため、2列目21の3段目12における格納スペース50と、右端列である5列目24の最下段である1段目10の格納スペース50が、空きスペース40となっている。他の各格納スペース50には、パレット30が配置されている。また、4列目23の位置には、後側装置73Bの入出庫部66に自動車Vを搭載したパレット30が配置されている状態を示している。
また、この機械式駐車設備73における2つの入出庫部66には、旋回装置67がそれぞれ設けられている。旋回装置67を設けることにより、自動車Vを前向きで入庫し、旋回装置67で180度旋回させることで後ろ向きにして格納することができる。従って、前向きで入庫し、前向きで出庫するようにでき、入庫を容易に行うことができる。この実施形態では、入出庫部66で旋回装置67によって自動車Vを旋回させるため、前面可動柵61は左右方向に大きな物となっている。この前面可動柵61は、前側装置73Aの前方に設けられている。
この機械式駐車設備73によれば、設置スペース101の条件として、前後方向に広いスペースを確保することができるが、機械式駐車設備73への入出庫用通路102の部分に自動車Vを旋回させるスペースが無い場合などに適応することができる。そして、前後方向に併設した格納スペース50への入出庫を制御装置5で統合制御することで、併設されている複数の格納スペース50を効率的に利用することができる。
また、枠体4の共通化により、柱材2を共用したり梁材などの一体化により強度向上や部材節減が可能となる。しかも、利用者の入出庫作業中に複数の装置73A,73Bの内部で呼び操作を並行して行って円滑性を向上させたり、変則的レイアウトに対応することが可能になる。その上、旋回装置67を備えているので、格納スペース50における自動車Vの格納方向とは異なる向きで入出庫する場合などに適応でき、設置スペース101を有効活用することができる。
次に、図12に基づいて、さらに異なるレイアウト例の第6実施形態に係る機械式駐車設備74を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第6実施形態の機械式駐車設備74は、任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することができる地上乗入型の駐車装置に、地下式の単純昇降型の駐車装置を備えた補助格納スペース55を組み合わせた例である。この機械式駐車設備74は、4段×5列の20箇所の格納スペース50を備えているが、2箇所の格納スペース50が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は2つ少なく18台の自動車Vが格納可能となっている。そして、地下の補助格納スペース55に、地下2段で3列の、6台の自動車Vが格納可能なようになっている。この実施形態では、補助格納スペース55の最下段におけるパレット37を入出庫部60に配置するために、格納スペース50に補助格納スペース55の段数分である2段分の空きスペース40が設けられている。なお、この実施形態では、補助格納スペース55を普通車用の2段として示しているが、1段でも、ハイルーフ車用でもよく、スペースを有効に活用できるようにすればよい。補助格納スペース55が1段の場合は、格納スペース50の空きスペースは少なくとも1つあればよい。
この機械式駐車設備74は、4列目23と5列目24の前方に建物(障害物)100がある例となっている。そのため、この実施形態の機械式駐車設備74における入出庫部60は、1列目20、2列目21、3列目22における1段目10の3箇所となっている。
そして、この入出庫部60となっている1列目20、2列目21及び3列目22の地下に、補助格納スペース55が設けられている。補助格納スペース55には、パレット36,37をその列で昇降させる単純昇降型の駐車装置(図示略)が備えられている。つまり、1列目20、2列目21及び3列目22の補助格納スペース55には、2段のパレット36,37を一体となって昇降させる駐車装置がそれぞれ設けられている。この機械式駐車設備74の場合、入出庫部60の数で、地下の補助格納スペース55の列数が決まる。
この機械式駐車設備74の場合、1列目20、2列目21及び3列目22において、1段目10を空きスペース40とすることで、地下1段目のパレット36を入出庫部60に配置して入出庫することができる。また、同一列の1段目10と2段目11を空きスペース40とすることで、補助格納スペース55の地下2段目のパレット37を入出庫部60に配置して入出庫することができる。
従って、この実施形態の機械式駐車設備74によれば、地上においては、空きスペース40を利用して任意のパレット30を任意の格納スペース50に移動させて配置できる。そして、それに加えて地下の補助格納スペース55のパレット36,37を組み合わせることにより、収容効率が高く、条件に応じて適切な位置に入出庫部60を配置し、適切な数の格納スペース50(55)を有する機械式駐車設備74を構成することができる。
次に、図13に基づいて、さらに異なるレイアウト例の第7実施形態に係る機械式駐車設備75を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第7実施形態の機械式駐車設備75は、任意のパレット30を全ての格納スペース50に配置することができる地下3段で地上階の1階部分を入出庫部60とした半地下型の駐車装置に、地上2階部分の補助格納スペース55を組み合わせた例である。この機械式駐車設備75は、4段×5列の20箇所の格納スペース50を備え、1箇所が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少なく19台の自動車Vが格納可能となっている。この機械式駐車設備75は、最上段の格納スペース50である4段目13の全列20〜24が入出庫部60となっている。
そして、補助格納スペース55として、入出庫部60となっている4段目13の上方の地上2階に、5台の自動車Vが格納可能となっている。この補助格納スペース55には、パレット38を昇降させる昇降機構として、単純昇降型の駐車装置(図示略)が備えられており、パレット38を入出庫部60である地上階と2階部分とで昇降させるようになっている。なお、この実施形態では、補助格納スペース55を普通車用として示しているが、ハイルーフ車用でもよく、スペースを有効に活用できるようにすればよい。
この機械式駐車設備75によれば、地下3階と地上1階の部分における格納スペース50では、空きスペース40を利用して任意のパレット30を全ての格納スペース50に移動させて配置できる。そして、空きスペース40を地上1階の部分とすることで、その上方の補助格納スペース55のパレット38を下降させて入出庫部60に配置して入出庫することができる。
従って、この実施形態の機械式駐車設備75によれば、地上1階と地下3階においては、空きスペース40を利用して任意のパレット30を全ての格納スペース50に移動させて配置でき、それに加えて地上2階の補助格納スペース55を組み合わせて、収容効率が高く、条件に応じて適切な格納スペース50(55)の数を有する機械式駐車設備75を構成することができる。
次に、図14に基づいて、さらに異なるレイアウト例の第8実施形態に係る機械式駐車設備76を説明する。なお、図1に示す機械式駐車設備1と同一の構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
第8実施形態の機械式駐車設備76は、地上乗入型であるが、自動車Vの入出庫部が独立した乗降室68として枠体4の外部に設けられた例である。この機械式駐車設備76は、4段×4列の16箇所の格納スペース50を備えている。この格納スペース50の1箇所が空きスペース40となっており、自動車Vを格納するパレット30は1つ少ない15個であり、15台の自動車Vが格納可能となっている。
そして、左端列である1列目20の側方に、独立した乗降室68が設けられている。この乗降室68と1列目20の1段目10との間には、パレット30を横行させる横行駆動部90(図4)が備えられている。この横行駆動部90は、上記した図4と同じ構成を用いることができ、詳細な説明は省略する。
また、この実施形態では、乗降室68に旋回装置67が設けられており、乗降室68に横行させられたパレット30は、旋回装置67によって自動車Vの前部が出入口69の方向となるように90度旋回させられる。さらに、この実施形態では、乗降室68と1列目20の1段目10との間に可動式の間仕切り扉68aを備えており、パレット30がここを通過するときは開き、入出庫中は閉じることができるようになっている。
このような機械式駐車設備76によれば、4段×4列の格納スペース50では、空きスペース40を利用して任意のパレット30を任意の格納スペース50に移動させて配置することができるので、パレット30を移動させるための空きスペース40を最小限にして収容効率を高くできる。
そして、自動車Vを入出庫させる場合には、そのパレット30を乗降室68に配置し、この乗降室68で入出庫することができる。しかも、この実施形態によれば、乗降室68における入出庫中は、格納スペース50内の他のパレット30を乗降室68のパレット30とは切り離して昇降、横行動作させることが可能であるため、次のパレット30を乗降室68の近くに移動させておくこともできる。この移動は、例えば、上記図9A〜図9Cと同様にパレット30を移動させることで可能である。また、この時は、格納スペース50に2つの空きスペース40ができるため、2つの空きスペース40を利用して2つの移動動作を同時に行うことができるので、パレット30の移動動作をより円滑に行うことができる。
その上、この機械式駐車設備76によれば、図示するように、自動車Vの格納方向に対して直交する方向から入出庫することができ、設置スペース101の条件や入出庫用通路102の条件などに応じて適応するように乗降室68(入出庫部60)を設けることができる。つまり、格納スペース50における自動車Vの格納方向とは異なる向きで入出庫する場合などに適応でき、設置スペース101を有効活用することができる。さらに、入出庫部(乗降室68)が格納部(格納スペース50)から分離しているので、安全対策が容易にできる。
以上のように、上記機械式駐車設備1,70〜76によれば、昇降駆動部80と横行駆動部90の駆動制御によって空きスペース40を利用して任意のパレット30を全ての格納スペース50に移動させて配置することができるので、パレット30を移動させるための空きスペース40を最小限にして収容効率の高い機械式駐車設備1,70〜76を構成することが可能となる。
しかも、最上段と最下段でのみパレット30を横行させるので、自動車Vの格納スペース50を上下方向に拡張することが容易であり、これらにより設置スペース101に対して収容効率を柔軟に適応させることができる。
その上、上記機械式駐車設備1,70〜75によれば、任意のパレット30を任意の位置の格納スペース50に移動させて配置することができるので、種々の設置条件を満足するように任意の位置の格納スペース50を入出庫部60(62,66)とすることが可能である。そのため、入出庫部60(62,66)の配置位置の自由度が高い機械式駐車設備1,70〜75を構成することができ、設置スペース101のレイアウトに応じて柔軟に適応することが可能となる。
また、上記機械式駐車設備1,70〜76によれば、中間階においてパレット30が横行しないので、枠体4の前後に設けられた柱材2の間に補強が入れやすく、枠体4の鉄骨剛性を容易に高めることができる。
さらに、上記した複数の実施形態における機械式駐車設備1,70〜76の構成を組み合わせることにより、設置スペース101の大きさや、周囲の障害物、入出庫用通路102の条件等、種々の条件に応じて細かく適応できる機械式駐車設備を構成することが可能となる。
なお、上記した第1実施形態では4段、5列の地上設置型の機械式駐車設備1を例にし、第2実施形態では4段、5列の半地下設置型で上部段の約半分が建物100の陰になった機械式駐車設備70を例にし、他の第3実施形態〜第8実施形態ではさらに異なる構成の機械式駐車設備71〜76を例に説明したが、列数、段数は他の構成であってもよい。列数、段数は、少なくとも2列、2段以上であれば適用できるが、3列、3段以上であれば、より収容効率を高くすることができる。この列数、段数などは設置条件等に応じて設定すればよく、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態では、収容効率を優先するために格納スペース50の空きスペース40を1箇所とした例を説明したが、空きスペース40の数を増やすことによって複数箇所で同時にパレット30を移動させることができる。そのため、空きスペース40の数は、入出庫の円滑性を向上させて待ち時間を短縮したいなど、設置条件等に応じて設定すればよく、上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した第2実施形態では、機械式駐車設備70の前方に障害物として建物100がある例を説明したが、建物100以外の障害物(例えば、他の駐車設備や、入出庫用通路を設けることができない環境)であっても、同様に入出庫部60を適切な位置に設けて適応することができ、入出庫部60の位置や数なども上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態は一例を示しており、本発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。