JP7064847B2 - 機械式駐車設備 - Google Patents

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Description

本発明は、複数列・複数段の格納スペースを備え、これらの格納スペースの間で自動車を搭載するパレットを昇降、横行させる機械式駐車設備に関する。
従来、機械式駐車設備の設置条件等により、複数列・複数段の格納スペースを備えた複数列多段式の機械式駐車設備が採用される場合がある。この機械式駐車設備は、設置スペースと格納台数の条件に応じて左右方向の列数と上下方向の段数とを設定することで、限られた設置スペースに多くの格納スペースを設けることができる。
この種の先行技術として、例えば、格納物を載置可能なパレットが配置される棚とパレットが配置されない空棚とで構成される格納空間を有し、格納空間内でパレットを空棚にスライド移動させて所定位置まで移動させるようにした経路計画装置がある(例えば、特許文献1参照)。この経路計画装置では、消費電力優先モードとして、格納空間の複数のパレットを同一経路で同時に移動させて最短経路上に空棚を連続配置し、呼出しパレットを空棚にされた最短経路を移動させる処理を繰り返すようにしている。
また、他の先行技術として、本出願人が先に出願した昇降横行式の機械式駐車設備がある(特許文献2参照)。この機械式駐車設備では、目的パレットの隣に空きスペースを配置し、横行時の移動パレット台数を最少にすることで機械式駐車設備の省エネルギ化を図ろうとしている。
特開2014-009512号公報 特開2016-180279号公報
しかし、機械式駐車設備などでは、より一層の省エネルギ化が望まれている。また、機械式駐車設備に要する部品を削減してコスト低減を図ることについても望まれている。
そこで、本発明は、パレットが各列で昇降可能であり、上部横行段と下部横行段とで横行可能な複数列多段式の機械式駐車設備において、より一層の省エネルギ化を図ることができる機械式駐車設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、複数列・複数段の格納スペースを備え、一部の段が横行可能な横行段で、各列が昇降可能に構成され、前記格納スペースの間で自動車を搭載するパレットを昇降、横行させる機械式駐車設備であって、前記格納スペースは、少なくとも2箇所に前記パレットが配置されていない空きスペースを有し、前記格納スペースの各列に配置されている全ての前記パレットを一緒に昇降させる昇降駆動部と、前記格納スペースの上部横行段と下部横行段とに配置されている前記パレットを個別に横行させる横行駆動部と、前記昇降駆動部と横行駆動部とを駆動制御して目的位置に目的パレットを移動させる制御装置と、を備え、前記制御装置は、2箇所の前記空きスペースを異なる列の上部横行段と下部横行段とに配置し、2箇所の前記空きスペースをそれぞれ有する列を選択して一方の列の上昇動作と他方の列の下降動作とを同時に行って前記目的パレットを移動させるように構成されている。この明細書及び特許請求の範囲における「上部横行段」は、複数段の格納スペースの上部位置においてパレットが横行可能な段をいう。また、「下部横行段」は、複数段の格納スペースの下部位置においてパレットが横行可能な段をいう。
この構成により、空きスペースの位置を異なる列の上部横行段と下部横行段とに配置し、それらの列を選択して昇降動作をさせることで、次の昇降動作は、一方の列は空きスペースに向けて他の格納スペースのパレットを下降させ(制動側)、他方の列は空きスペースに向けて他の格納スペースのパレットを上昇させる(駆動側)ことになる。このため、下降側の回生で得られた制動電流(回生電流)を上昇側の駆動電流(力行電流)に効率良く利用することで、機械式駐車設備においてより一層の省エネルギ化を図ることができる。しかも、上部横行段と下部横行段とに空きスペースを配置し、循環動作をさせることで目的パレットの呼出し時間を短くできる場合がある。
また、前記制御装置は、前記目的パレットが位置する列の一方に隣接する列の上部横行段又は下部横行段のいずれかと、前記目的パレットが位置する列の他方に隣接する列の下部横行段又は上部横行段のいずれかとの異なる段に前記空きスペースが配置されるように前記パレットを移動させるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、目的パレットが位置する列の一方に隣接する列の上部か下部の横行段と、目的パレットが位置する列の他方に隣接する列の下部か上部の横行段との異なる段に空きスペースを配置し、それらの空きスペースに向けて一方の列は下降、他方の列は上昇させることで、下降側の制動電流を駆動側の駆動電流に利用して省エネルギ化を図ることができる。しかも、目的パレットの隣の列に空きスペースを配置することで、次の横行時に移動させるパレット数を少なくして、省エネルギと呼出し時間の短縮を図ることができる。
また、前記制御装置は、前記目的パレットが位置する列の隣の列の上部横行段又は下部横行段のいずれかと、前記目的パレットが位置する列の下部横行段又は上部横行段のいずれかとの異なる段に前記空きスペースが配置されるように前記パレットを移動させるように構成されていてもよい。
このように構成すれば、目的パレットが位置する列の隣の列の上部か下部の横行段と、目的パレットが位置する列の下部か上部の横行段との異なる段に空きスペースを配置し、それらの空きスペースに向けて一方の列は下降、他方の列は上昇させることで、下降側の制動電流を駆動側の駆動電流に利用して省エネルギ化を図ることができる。しかも、このように空きスペースを配置することで、次の横行時に移動させるパレット数を少なくして、省エネルギと呼出し時間の短縮を図ることができる。
また、前記昇降駆動部はインバータで制御されており、前記下降動作の前記昇降駆動部と前記上昇動作の前記昇降駆動部とを異なる前記インバータで制御するように構成され、前記下降動作を制御する前記インバータと前記上昇動作を制御する前記インバータの直流回路が相互接続されていてもよい。
このように構成すれば、少なくとも2台のインバータの直流回路を相互に接続し、下降側の制動電流を上昇側の駆動電流として利用することで、下降させる列の制動電流を同時に上昇させる列の駆動電流として直接利用することができ、制動抵抗器に流れる電流が少なくなって制動抵抗器の容量を小さくすることができる。また、キャパシタ等の電力を貯蓄する手段を設ける場合に比べてコストを削減できる。
また、前記昇降駆動部を制御するインバータを、前記選択した空きスペースを有する列における、前記下降動作を行う列の前記昇降駆動部と前記上昇動作を行う列の前記昇降駆動部とにそれぞれ切り替え可能とし、前記インバータの前記直流回路の相互接続部に1台の制動抵抗器を接続してもよい。
このように構成すれば、複数列における下降動作と上昇動作を2台のインバータで行うことができるとともに、2台のインバータの直流回路の相互接続部に1台の制動抵抗器を接続すればよく、部品点数を減らして部品コストを低減できる。
本発明によれば、パレットが各列で昇降可能であり、上部横行段と下部横行段とで横行可能な機械式駐車設備の昇降動作において、より一層の省エネルギ化やコスト抑制を図ることが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る機械式駐車設備を示す正面図である。 図2は、図1に示す機械式駐車設備における駆動制御回路例を示すブロック図である。 図3は、図2に示すインバータの内部回路図である。 図4(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備におけるパレット配置移動の第1動作例を示す説明図である。 図5(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備におけるパレット配置移動の第2動作例を示す説明図である。 図6(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備におけるパレット配置移動の第3動作例を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、4段、5列の機械式駐車設備1を例に説明する。この実施形態では、最上段が上部横行段であり、最下段が下部横行段となっている。この明細書及び特許請求の範囲の書類中における上下左右方向の概念は、図1に示す機械式駐車設備1に向かった状態における上下左右方向の概念と一致するものとする。また、各段を「階」という場合もある。
(機械式駐車設備の構成)
図1は、一実施形態に係る機械式駐車設備1を示す正面図である。この実施形態の機械式駐車設備1は、地上Gに設けられた地上乗入型で、最下段の1段目F1から、2段目F2、3段目F3、最上段の4段目F4と、左端列の1列目L1から2列目L2、3列目L3、4列目L4、右端列の5列目L5となった4段×5列の格納スペース20を有する複数列多段式となっている。そして、2箇所が空きスペース25となっており、自動車Vを搭載するパレット10は2つ少ない18個で、18台の自動車Vを格納することができる。図示する状態では、1列目L1の4段目F4と5列目L5の4段目F4とが、2箇所の空きスペース25となっている。他の各格納スペース20には、パレット10が配置されている。
この機械式駐車設備1は、前後位置で鉛直に設けられた柱材2と、この柱材2を前後方向に連結する前後梁材3と、左右方向に連結する左右梁材(図示省略)が設けられた枠体4を備えている。この実施形態の機械式駐車設備1は、地上階の1段目F1における1列目L1が入出庫部30となっている。入出庫部30には、開閉可能な前面可動柵31が設けられている。1段目F1の2列目L2~5列目L5の前面には、固定柵32が設けられており、格納スペース20に人が入ることを制限している。
図示する格納スペース20の最下段である1段目F1と最上段である4段目F4では、各パレット10が個別に矢印Wで示すように横行可能となっている。1段目F1が下部横行段であり、4段目F4が上部横行段である。この横行は、図示を省略する横行駆動部(図2に示す上横行モータ63と下横行モータ73)によって、各パレット10を1列目L1~5列目L5の間で1列毎に横行させることが可能となっている。各パレット10の横行動作は、1列毎の順次動作でも、複数列の同時動作でもよい。また、格納スペース20の各列(1列目L1~5列目L5)では、図示を省略する昇降駆動部(図2に示す昇降モータ62)によって、最下段の1段目F1と最上段の4段目F4との間で、その列の全てのパレット10を一緒(同時)に矢印Hで示すように昇降させることが可能となっている。
昇降駆動部は、例えば、各パレット10に設けられた係止部材を、昇降モータ62で回転駆動する昇降チェーンの係止フックで引っ掛けて昇降させるものなどを利用できる。横行駆動部は、例えば、各パレット10の下面に設けられたレール部材を複数の支持ローラで支持し、支持ローラを横行モータ63,73で回転させることで各パレット10を横行させるものを利用できる。昇降駆動部及び横行駆動部としては、他の構成を用いることができる。
上記各パレット10を横行させる横行駆動部及び各列のパレット10を昇降させる昇降駆動部は、制御装置5によって駆動制御されている。制御装置5は、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ及びI/Oインターフェース等を有する。制御装置5は、目的パレット15の位置と目的位置となる入出庫部30の位置との情報に基づいてインバータ51,52の制御を行っている。
このように、上記機械式駐車設備1によれば、制御装置5によって昇降駆動部と横行駆動部とを駆動制御して、格納スペース20の間でパレット10を昇降、横行させて目的パレット15を目的位置である入出庫部30に移動させる。
(パレット配置移動の駆動制御回路構成)
図2は、図1に示す機械式駐車設備における駆動制御回路例を示すブロック図である。図3は、図2に示すインバータの内部回路図で、第1、第2インバータがA、B接触器(図2)の切り替えにより昇降モータに接続されている状態を示している。図2では、1列目L1と3列目L3の駆動制御回路のみを示している。この実施形態の機械式駐車設備1の場合、5列分の図示する「前側」と「後側」の回路が並設される。図2に示すように、パレット配置移動を行う駆動制御回路の構成としては、電源50が第1インバータ51と第2インバータ52とに供給されている。
図3に示すように、第1インバータ51と第2インバータ52とは、それぞれコンバータ部54,55とスイッチング回路56,57とを備えている。そして、コンバータ部54,55は直流回路の部分で相互接続(図中の「P」、「N」)されており、一方の制動電流を他方の駆動電流として直接利用できるようにしている。また、一方の制動電流を他方の駆動電流として直接利用できるようにすることで、制動抵抗器53を1つにして部品点数を減らしている。第1インバータ51と第2インバータ52のスイッチング回路56,57には、昇降モータ62が接続されており(図2に示す「A接触器60」と「B接触器70」は図示省略)、異なる列の昇降モータ62が第1インバータ51と第2インバータ52のいずれかによって駆動されるようになっている。なお、図3では制動抵抗器53が第1インバータ51と第2インバータ52との直流回路の相互接続部に接続された図となっているが、制動抵抗器53は、第1インバータ51、第2インバータ52、制動抵抗器53のいずれかに設けられた、中間電圧(P-N間の電圧)により制動電流を制動抵抗器53に流すか否かを制御するスイッチング回路によって接続又は遮断されるようになっている。
また、図2に示すように、パレット10の配置移動を行う駆動制御としては、2台のインバータ51,52で1列ずつ駆動するようになっている。この実施形態の機械式駐車設備1における1列あたりの駆動は、パレット10の前部と後部とをそれぞれ昇降させる2台のモータと、1段目F1と4段目F4でパレット10を横行させる2台のモータとで行われている。そして、1台のインバータ51(52)で1列分のモータが駆動制御されている。第1インバータ51は、図示する「昇降A」で示すA接触器60と、「上横行」で示す上接触器61に接続されている。A接触器60は昇降モータ62を駆動/停止させる電磁接触器であり、このA接触器60を介して昇降モータ62が回転させられる。上接触器61は、上横行モータ63を駆動/停止させる電磁接触器であり、この上接触器61を介して上横行モータ63が回転させられる。第2インバータ52は、図示する「昇降B」で示すB接触器70と、「下横行」で示す下接触器71に接続されている。B接触器70は、昇降モータ62を駆動/停止させる電磁接触器であり、このB接触器70を介して昇降モータ62が回転させられる。下接触器71は、下横行モータ73を駆動/停止させる電磁接触器であり、この下接触器71を介して下横行モータ73が回転させられる。この図では1列目L1と3列目L3を示しているが、2列目L2、4列目L4及び5列目L5も同様に構成されている。なお、一つのインバータで複数のモータを駆動するが、各モータ個別に接続されているA/B接触器及び上/下接触器の開閉制御により、それぞれのモータごとに起動/停止タイミングを変える(ずらす)ことができる。
そして、制御装置5(図1)は、以下に示すように、2箇所の空きスペース25を異なる列の上部横行段である4段目F4と下部横行段である1段目F1に配置し、2箇所の空きスペース25の列において一方の列の上昇動作と他方の列の下降動作とを同時に行って目的パレット15を入出庫部30(目的位置)に向けて移動させる。すなわち、一方の列が回生で、他方の列が力行となるように、空きスペース25を対角位置に配置するようにパレット10の移動動作が行われ、下降させる列の制動電流が同時に上昇させる列の駆動電流に利用されて省エネルギ化を図ることが可能となっている。この明細書及び特許請求の範囲における「対角位置」は、複数のパレットを一体的に昇降させる2つの異なる昇降列において、一方が上部横行段の位置で、他方が下部横行段の位置となることをいう。すなわち、「対角位置」は、変化する昇降列における上部横行段と下部横行段との対角位置をいう。
図2に示す例では、第1インバータ51で1列目L1のA接触器60を介して接続された昇降モータ62でパレット10を下降させるので、昇降モータ62の回生による制動電流(矢印X1)が第1インバータ51に向けて逆流する。そして、第1インバータ51に流れた制動電流が第2インバータ52から同時に上昇させる3列目L3の力行のための駆動電流(矢印X2)としてB接触器70を介して昇降モータ62に供給される。
このように、回生側で得られた制動電流を力行側の駆動電流として直接利用することで、回生電流を溜めるキャパシタなども不要となり、この点でも設備費用を抑えることができる。
以下、空きスペース25を、下降させる列の制動電流が同時に上昇させる列の駆動電流に利用される回生と力行が行われるように対角位置に配置する動作例を説明する。なお、以下の動作例では、簡略化した図面で説明する。
(第1動作例の説明)
図4(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備1におけるパレット配置移動の第1動作例を示す説明図である。図4(A)に示すように、第1動作例では、目的位置である入出庫部30を有する1列目L1の4段目F4と、5列目L5の4段目F4に空きスペース25がある状態からの動作例である。第1動作例における目的パレット15(黒丸で示す)は、3列目L3の4段目F4にある。
第1動作例の場合、昇降動作から始まる。まず、同一の4段目F4における2箇所の空きスペース25の一方にパレット10を移動して、移動後に空きスペース25が上部横行段である4段目F4と下部横行段である1段目F1とに配置されるようにする。この例では、5列目L5の全てのパレット10を一緒に上昇させて、5列目L5の1段目F1を空きスペース25としている。
その後、図4(B)に示すように、1段目F1の全てのパレット10が右に横行させられて1列目L1の1段目F1を空きスペース25とするとともに、4段目F4の2列目L2のパレット10と3列目L3の目的パレット15とが左に横行させられて3列目L3の4段目F4が空きスペース25にされる。この動作により、図4(C)に示すように、1列目L1の1段目F1と、3列目L3の4段目F4との異なる列の対角位置に空きスペース25が配置される。また、この例では、目的パレット15の隣の列である3列目L3の4段目F4に空きスペース25を配置することで、次の横行時に移動させるパレット10の数を少なくして、省エネルギを図ることができる。
その後、1列目L1のパレット10の下降動作と、3列目L3のパレット10の上昇動作とが同時に行われる。この時、下降させる列の制動電流が同時に上昇させる列の駆動電流として直接利用され、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることができる。その後は、目的パレット15が入出庫部30に位置するまで循環動作が繰り返される。
このように、第1動作例としては、回生と力行とが同時に行われるように空きスペース25を異なる列の対角位置に配置するようにパレット10を動作させる。そして、対角位置に配置した空きスペース25に向けて同時に昇降させる2列でそれぞれ下降(制動)動作と上昇(駆動)動作をさせることで、制動電流を駆動電流に直接利用することができ、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることが可能となる。
(第2動作例の説明)
図5(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備1におけるパレット配置移動の第2動作例を示す説明図である。図5(A)に示すように、第2動作例では、目的位置である入出庫部30の1列目L1の1段目F1と、入出庫部30を有する1列目L1の4段目F4とに空きスペース25がある状態からの動作例である。第2動作例における目的パレット15(黒丸で示す)は、3列目L3の4段目F4にある。
第2動作例の場合、横行動作から始まる。まず、2列目L2の4段目F4のパレット10と3列目L3の4段目F4の目的パレット15とが左に横行させられる。これにより、図5(B)に示すように、1列目L1の1段目F1における入出庫部30と、3列目L3の4段目F4とが空きスペース25となり、空きスペース25が異なる列の対角位置に配置された状態となる。
その後、1列目L1の全てのパレット10の下降動作と、3列目L3の全てのパレット10の上昇動作とが同時に行われる。そして、下降させる1列目L1の制動電流が同時に上昇させる3列目L3の駆動電流に利用され、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることができる。その後、図5(C)に示すように、1列目L1と2列目L2の1段目F1におけるパレット10が右に横行させられて1列目L1の1段目F1を空きスペース25にするとともに、2列目L2の4段目F4の目的パレット15が左に横行させられる。これにより、空きスペース25が1列目L1の1段目F1である入出庫部30と2列目L2の4段目F4の異なる列の上部横行段と下部横行段との対角位置に配置された状態となる。その後は、1列目L1の全てのパレット10の下降動作と、2列目L2の全てのパレット10の上昇動作とが同時に行われ、下降させる1列目L1の制動電流が同時に上昇させる2列目L2の駆動電流に利用され、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることができる。その後は、1列目L1と2列目L2のパレット10の循環動作が繰り返され、目的パレット15が入出庫部30に配置される。
このように、第2動作例でも、回生と力行とが同時に行われるように空きスペース25を異なる列の対角位置に配置するようにパレット10を動作させる。そして、対角位置に配置した空きスペース25に向けて同時に昇降させる2列でそれぞれ下降(制動)と上昇(駆動)の動作をさせることで、制動電流を駆動電流に直接利用することができ、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることが可能となる。
(第3動作例の説明)
図6(A)~(C)は、図1に示す機械式駐車設備1におけるパレット配置移動の第3動作例を示す説明図である。図6(A)に示すように、第3動作例では、目的位置である入出庫部30を有する1列目L1の4段目F4と、2列目L2の4段目F4とに空きスペース25がある状態からの動作例である。第3動作例における目的パレット15(黒丸で示す)は、3列目L3の4段目F4にある。
第3動作例の場合、昇降動作から始まる。まず、同一の4段目F4における2箇所の空きスペース25の一方にパレット10を移動して、移動後に空きスペース25が上部横行段である4段目F4と下部横行段である1段目F1とに配置されるようにする。この例では、2列目L2の全てのパレット10を一緒に上昇させて2列目L2の4段目F4にパレット10を配置し、2列目L2の1段目F1を空きスペース25としている。
その後、図6(B)に示すように、2列目L2の4段目F4のパレット10と3列目L3の目的パレット15が左に横行させられて3列目L3の4段目F4を空きスペース25とする。これにより、2列目L2の1段目F1と、3列目L3の4段目F4が空きスペース25となり、空きスペース25が異なる列の対角位置に配置された状態となる。
その後、図4(C)に示すように、2列目L2のパレット10の下降動作と、3列目L3のパレット10の上昇動作とが同時に行われる。この時、下降させる2列目L2の制動電流が同時に上昇させる3列目L3の駆動電流として直接利用され、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることが可能となる。この例では、その後、目的パレット15が2列目L2の1段目F1に移動するまで循環動作が繰り返され、2列目L2の1段目F1に移動させられた目的パレット15が入出庫部30に移動させられる。
このように、第3動作例でも、回生と力行とが同時に行われるように空きスペース25を異なる列の対角位置に配置するようにパレット10を動作させる。そして、対角位置に配置した空きスペース25に向けて同時に昇降させる2列でそれぞれ下降(制動)動作と上昇(駆動)動作をさせることで、制動電流を駆動電流に直接利用することができ、回生と力行とによって省エネルギ化を図ることが可能となる。
なお、上記第1動作例~第3動作例以外に、同じ列及び同じ段に空きスペース25が2箇所ある場合は、片方の空きスペース25にパレット10を配置する動作をさせることで空きスペース25を異なる列の対角位置に配置することができる。また、2箇所の空きスペース25のうち、どちらの空きスペース25にパレット10を移動させるかは、その列の実車台数や目的パレット15から近い方など、条件に応じて設定することができる。
(総括)
以上のように、上記機械式駐車設備1によれば、目的パレット15を目的位置に移動させる時に、空きスペース25を異なる列の上部横行段と下部横行段との対角位置に配置し、空きスペース25を配置した2列で同時に昇降移動をさせることで、2列がそれぞれ下降(制動)動作と上昇(駆動)動作の逆動作となる。そして、下降動作側の制動電流(回生電流)を上昇動作側の駆動電流(力行電流)に利用して、省エネルギ化を図ることが可能となる。
また、2台のインバータ51,52の直流回路を接続して制動電流を駆動電流に直接利用して昇降駆動するようにした場合、制動抵抗器53に流れる電流が少なくなって制動抵抗器53の容量を小さくすることができ、2台のインバータ51,52に対して制動抵抗器53を1台とすることも可能となり、部品点数を減らして部品コストの抑制を図ることが可能となる。
なお、このように、空きスペース25を異なる列の上部横行段と下部横行段との対角位置に配置し、空きスペース25を配置した2列で同時に昇降移動させる動作を、目的パレット15の初期位置から目的位置までの目的パレット15の移動距離(移動回数)が空スペース25の数+1以上のときは必ず行うようにして、省エネルギ化を図ることが可能である。そして、目的パレット15の初期位置から目的位置までの移動回数が多くなれば、より一層の省エネルギ化を図ることが可能となる。
(変形例)
上記した実施形態の機械式駐車設備1は、格納スペース20の最上段である4段目F4が上部横行段であり、最下段である1段目F1が下部横行段の例を説明したが、上部横行段と下部横行段は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、地上階の1段目F1に独立した入出庫部30を設け、2段目F2が下部横行段となった機械式駐車設備などでもよい。
また、上記した実施形態では、2箇所に空きスペース25を設ける例としたが、3箇所に設ける場合などでも、空きスペース25を対角位置に配置した後、下降動作と上昇動作とを同時に行って配置移動させる構成であれば同様に回生と力行とが同時に行われるようにでき、空きスペース25の数は上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記した実施形態では、目的位置として1段目F1の入出庫部30を例に説明したが、4段目F4などに入出庫部30がある場合や、目的位置が他の位置の場合でもよく、上記実施形態に限定されるものではない。
また、上記した実施形態は一例を示しており、複数段・複数列の格納スペース20を有し、一部の段が横行可能な横行段で、各列が昇降可能に構成された機械式駐車設備であれば同様に実施可能であり、例えば、昇降モータ、横行モータを前後個別に設ける例を示したが、前後の駆動機構を機械的に接続し、前後を一つのモータで駆動するようにしてもよく、本発明の要旨を損なわない範囲で種々の構成を変更してもよく、本発明は上記した実施形態に限定されるものではない。
1 機械式駐車設備
5 制御装置
10 パレット
15 目的パレット
20 格納スペース
25 空きスペース
30 入出庫部
31 前面可動柵
32 固定柵
50 電源
51 第1インバータ
52 第2インバータ
53 制動抵抗器
60 A接触器
61 上接触器
62 昇降モータ
63 上横行モータ
70 B接触器
71 下接触器
73 下横行モータ
F1 1段目
F2 2段目
F3 3段目
F4 4段目
L1 1列目
L2 2列目
L3 3列目
L4 4列目
L5 5列目

Claims (5)

  1. 複数列・複数段の格納スペースを備え、一部の段が横行可能な横行段で、各列が昇降可能に構成され、前記格納スペースの間で自動車を搭載するパレットを昇降、横行させる機械式駐車設備であって、
    前記複数列・複数段の格納スペースは、少なくとも2箇所に前記パレットが配置されていない空きスペースを予め有し、
    前記複数列・複数段の格納スペースは、1箇所に前記自動車を前記パレットに入出庫する入出庫部を有し、
    前記格納スペースの各列に配置されている全ての前記パレットを一緒に昇降させる昇降駆動部と、
    前記格納スペースの上部横行段と下部横行段とに配置されている前記パレットを個別に横行させる横行駆動部と、
    前記昇降駆動部と横行駆動部とを駆動制御して前記入出庫部に目的パレットを移動させる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、前記複数列・複数段の格納スペースの少なくとも2箇所の空きスペースが異なる列にある状態とした後、該2箇所の空きスペースの一方の列における全ての前記パレットの上昇動作と他方の列における全ての前記パレットの下降動作とを同時に行って前記目的パレットを前記入出庫部に向けて移動させる昇降動作と横行動作を繰り返すように構成されている、
    ことを特徴とする機械式駐車設備。
  2. 前記制御装置は、前記目的パレットが位置する列の一方に隣接する列の上部横行段又は下部横行段のいずれかと、前記目的パレットが位置する列の他方に隣接する列の下部横行段又は上部横行段のいずれかとの異なる段に前記空きスペースが配置されるように前記パレットを移動させるように構成されている、
    請求項1に記載の機械式駐車設備。
  3. 前記制御装置は、前記目的パレットが位置する列の隣の列の上部横行段又は下部横行段のいずれかと、前記目的パレットが位置する列の下部横行段又は上部横行段のいずれかとの異なる段に前記空きスペースが配置されるように前記パレットを移動させるように構成されている、
    請求項1に記載の機械式駐車設備。
  4. 前記昇降駆動部はインバータで制御されており、前記下降動作の前記昇降駆動部と前記上昇動作の前記昇降駆動部とを異なる前記インバータで制御するように構成され、
    前記下降動作を制御する前記インバータと前記上昇動作を制御する前記インバータの直流回路が相互接続されている、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の機械式駐車設備。
  5. 前記昇降駆動部を制御するインバータを、前記空きスペースを有する列における、前記下降動作を行う列の前記昇降駆動部と前記上昇動作を行う列の前記昇降駆動部とにそれぞれ切り替え可能とし、
    前記インバータの前記直流回路の相互接続部に1台の制動抵抗器を接続している、
    請求項4に記載の機械式駐車設備。
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