JP3935743B2 - 多段昇降横行式立体駐車装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、普通車とハイルーフ車とを混在で格納する多段昇降横行式立体駐車装置の改良に関し、特に、誤入庫による車損防止対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
立体駐車装置が普通車とハイルーフ車とを混在で格納する多段昇降横行式立体駐車装置である場合、誤ってハイルーフ車を普通車格納スペースに格納しようとすると、ハイルーフ車のルーフが立体駐車装置の枠組みを構成する梁に干渉して損傷したり、あるいはハイルーフ車を普通車格納スペースに格納できても、その後にその上段の格納スペースでパレットの横行があると、パレットがハイルーフ車のルーフに干渉してルーフが損傷する。
【0003】
その車損事故の一例を図8に示すピット三段昇降横行式立体駐車装置のパレット呼出し手順と、図9に示すピット三段昇降横行式立体駐車装置の構成とを参照しつつ説明する。この立体駐車装置は、地上階である上段及び中段格納スペース列a,bがハイルーフ車格納スペース列であり、ピット内の下段格納スペース列cが普通車格納スペース列である。上段格納スペース列aに格納されているハイルーフ車用パレットに符号p1を、中段格納スペース列bに格納されているハイルーフ車用パレット(横行パレット)に符号p2を、下段格納スペース列cに格納されている普通車用パレットに符号p3をそれぞれ付して識別する。ただし、図8(a)で中段格納スペース列bの右端の格納スペースに格納されているパレットは中段格納スペース列bのハイルーフ車用パレットp2ではなく、上段格納スペース列aの右端の格納スペースに格納されているハイルーフ車用パレットp1が下降している状態である。dは乗入面、eはフェンスである。また、上記中段格納スペース列bを乗入部としており、以下、乗入部という場合には中段格納スペース列と同じ符号bを付すこととする。また、図9中、hは立体駐車装置の枠組体、iは運転盤である。なお、図8では普通車を「普」、ハイルーフ車を「H」として識別し、図9では普通車に符号gを、ハイルーフ車に符号fをそれぞれ付している。
【0004】
(1) 図8(a)に示すように、上段格納スペース列aの右端の格納スペースが空スペースであるパレット配列状態を定常状態とする。例えば、下段格納スペース列cの中央の格納スペースに格納されている○印を付した普通車を出庫する場合、図8(b)に示すように、中段格納スペース列bの右端の格納スペースに格納されている上段格納スペース列aのハイルーフ車用パレットp1をその上の上段格納スペース列aの格納スペースに上昇させ、中段格納スペース列bに空スペースを形成する。
【0005】
(2) 図8(c)に示すように、中段格納スペース列bの中央の格納スペースに格納されているハイルーフ車用パレットp2を上記空スペースに横行させ、出庫しようとする普通車の真上に空スペースを形成する。
【0006】
(3) 図8(d)に示すように、出庫しようとする普通車をその真上の空スペースに上昇させた後、図8(e)に示すように、フェンスeを上昇させて乗入部bを開放し、図8(f)に示すように、運転者が上記普通車に乗り込んで立体駐車装置から退出した後、図8(g)に示すように、フェンスeを下降させて乗入部bを閉鎖する。
【0007】
(4) この状態で、中段格納スペース列bの格納スペースを利用している運転者が入庫する場合、図8(h)及び図9(a)に示すように、フェンスeを上昇させて乗入部bを開放し、運転者は、当該中段格納スペース列bにある普通車用パレットp3をハイルーフ車用パレットp2であると錯覚してハイルーフ車fが入庫してしまうことがある。図8(h)では、このハイルーフ車fに○印を付して示す。入庫後は、図8(i)に示すように、フェンスeを下降させて乗入部bを閉鎖する。
【0008】
(5) 次に、図8(j)に示すように、上段格納スペース列aの右端の格納スペースに格納されている△印を付したハイルーフ車を出庫する場合、中段格納スペース列bにいる上記○印を付したハイルーフ車を乗せた普通車用パレットp3が本来の格納スペースである下段格納スペース列cの格納スペースに下降する(図8(j)及び図9(b)参照)。
【0009】
(6) 図8(k)に示すように、上記△印を付したハイルーフ車を出庫するために、その下に空スペースを形成しようとして中段格納スペース列bの右端のハイルーフ車用パレットp2を横行させると、図9(b)に示すように、上記下段格納スペース列cに格納されているハイルーフ車fのルーフが乗入部bに突出しているため、中段格納スペース列bのハイルーフ車用パレットp2が上記ハイルーフ車fのルーフに干渉して車損事故が発生する。
【0010】
そこで、このような誤入庫による車損事故を防止するために、パレットを色分けしたり、注意する旨を銘板に表示したりすることが行われている。
【0011】
また、表示板を乗入部の各格納スペース前面に出退可能に設け、表示板の進出状態で入庫ができないことを運転者に知らせる一方、表示板の退避状態で入庫可能なことを運転者に知らせるようにした多段昇降横行式立体駐車装置もある(実開平6−63753号公報参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者のパレット色分けや銘板表示をしても、周囲が暗いと運転者に見え難く、また、バック入庫時に死角となって運転者が必ず気付くとは限らず、無意識のうちにハイルーフ車を普通車用パレットに乗り入れてしまうケースが起こり得、確実性に乏しい。
【0013】
一方、後者の公報例では、2台の車が横並びで同時に入庫することによる接触事故を防止するために、入庫しようとする目的の格納スペースの表示板を退避させ、その隣の格納スペースでは表示板を進出させて車が入庫できないようにしているものであり、上述の如き誤入庫による車損事故を防止するという課題やそのための解決手段は何ら施されていない。さらには、表示板の出退も単に出退させるとだけの記載のみで、その出退は人為的に行うのか、入庫動作に連動して行うのか定かではない。
【0014】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、誤入庫を確実に防止することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、乗入部にあるパレットがハイルーフ車用のものか普通車用のものかを自動的に判定して規制板を乗入部前面に出し入れさせるようにしたことを特徴とする。
【0016】
具体的には、この発明は、複数枚の普通車用パレットが横一列に配置された格納スペース列と、複数枚のハイルーフ車用パレットが横一列に配置された格納スペース列とが上下方向に多段に設けられ、かつ上記各格納スペース列のパレットが昇降又は横行可能に設けられ、乗入部前面にはフェンスが昇降可能に格納スペース列全長に亘って設けられ、入出庫時は上記フェンスを上昇させて乗入部を開放する一方、非入出庫時は上記フェンスを下降させて乗入部を閉鎖するようにした混在形の多段昇降横行式立体駐車装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0017】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記乗入部上方には、ハイルーフ車の進入を規制する昇降可能な複数枚の規制板が格納スペース列の各格納スペースに対応して乗入部前面に立ちはだかるように自重により垂れ下がって設けられ、上記フェンスには、上記各規制板と掛脱可能に掛合する複数個の掛合手段が出退可能に設けられ、上記各掛合手段は、乗入部にハイルーフ車用パレットがある場合には進出して上記フェンスの上昇により上記各規制板と掛合して該各規制板を上昇させハイルーフ車の進入を許容する一方、乗入部に普通車用パレットがある場合には退避して上記フェンスが上昇しても上記各規制板と掛合せずに該各規制板を下降位置である乗入部前面に垂れ下がらせてハイルーフ車の進入を規制するよう制御手段により出退制御されるように構成されていることを特徴とする。
【0018】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、乗入部にハイルーフ車用パレットがある場合は、フェンスに設けられた掛合手段が制御手段の指令により進出して規制板に掛合し、この状態でフェンスが上昇することで規制板が上方に退避して乗入部前面に立ちはだからず、ハイルーフ車の進入が可能になる。一方、乗入部に普通車用パレットがある場合は、上記掛合手段が制御手段の指令により退避して規制板に掛合せず、規制板は乗入部前面に立ちはだかったままであり、進入しようとするハイルーフ車の運転者はこのことに気付いて進入を中止し、普通車用パレットにハイルーフ車が乗り入れてしまうことによる車損事故が未然に防止される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0020】
図1はこの発明の一実施形態に係る多段昇降横行式立体駐車装置としてのピット三段昇降横行式立体駐車装置の全体概略構成を示す。
【0021】
この立体駐車装置は、複数本の支柱1及び梁2により枠組まれた枠組体3を骨格として構築され、格納スペースを上下に3段、左右に3列形成し、上から順にハイルーフ車格納スペース列である上端格納スペース列4、同じくハイルーフ車格納スペース列である中段格納スペース列5、普通車格納スペース列である下段格納スペース列6としている。これら格納スペース列4〜6のうち上段及び中段格納スペース列4,5は地上に設けられているが、下段格納スペース列6は地面を掘削して形成されたピット7内に設けられている。符号8は乗入面を示す。
【0022】
上記格納スペース列4〜6の格納スペースは全てが常に格納スペースとして利用されるのではなく、図示のように、上段格納スペース列4の3つの格納スペースにはハイルーフ車用パレットP1が1枚ずつ配置され、下段格納スペース列6の3つの格納スペースには普通車用パレットP3が1枚ずつ配置されているが、中段格納スペース列5の格納スペースにはハイルーフ車用パレットP2が2枚しかなく、3つの格納スペースのうち1つを空スペースとしている。そして、地上階の中段格納スペース列5を乗入部(以下、同じ符号5を付す)とし、入庫車両であるハイルーフ車C1及び普通車C2はこの乗入部5に位置する空パレットP1〜3に乗り入れる一方、出庫車両であるハイルーフ車C1及び普通車C2は乗入部5に位置するパレットP1〜3から乗り出すようになっている。
【0023】
つまり、上段格納スペース列4の格納スペースにハイルーフ車C1を入庫する場合や、上段格納スペース列4の格納スペースからハイルーフ車C1を出庫する場合には、その下方の中段格納スペース列5のハイルーフ車用パレット(横行パレット)P2をその隣の格納スペースに横行させて空スペースを形成し、上段格納スペース列4のハイルーフ車用パレットP1が乗入部5に下降できるようになっている。
【0024】
下段格納スペース列6の格納スペースに普通車C2を入庫する場合や、下段格納スペース列6の格納スペースから普通車C2を出庫する場合には、その上方の中段格納スペース列5のハイルーフ車用パレットP2をその隣の格納スペースに横行させて空スペースを形成し、下段格納スペース列6の普通車用パレットP3が乗入部5に上昇できるようになっている。
【0025】
中段格納スペース列5の格納スペースにハイルーフ車C1を入庫する場合には、乗入部5から中段格納スペース列5のハイルーフ車用パレットP2上にそのまま乗り入れればよく、逆に中段格納スペース列5の格納スペースからハイルーフ車C1を出庫する場合には、中段格納スペース列5のハイルーフ車用パレットP2から乗り出せばよい。
【0026】
したがって、各段のパレットP1〜3は上述の如き動きをすればよいことから、上段格納スペース列4のハイルーフ車用パレットP1は横行せず、上下方向に昇降するだけである。下段格納スペース列6の普通車用パレットP3も上段格納スペース列4のハイルーフ車用パレットP1と同様に横行せず、上下方向に昇降するだけである。中段格納スペース列5のハイルーフ車用パレットP2は、左右に隣り合う格納スペースを横行レール(図示せず)に沿って横行するようになっている。
【0027】
上記乗入部5前面には、フェンス9が昇降可能に設けられ、入出庫時は該フェンス9を上昇させて乗入部5を開放する一方、非入出庫時は該フェンス9を下降させて乗入部5を閉鎖するようになっている。
【0028】
上記枠組体3の支柱1(図1左端のもの)には、電源のON・OFF切換えを行う電源キースイッチや、契約者が暗証番号若しくはパレット番号を入力するためのテンキー等が設けられた運転盤10が配置され、この運転盤10は、シーケンス制御回路からなる制御手段としてのコントローラ11に接続されている。このコントローラ11には、車両の入出庫に伴う運転モードが予めプログラムされて記憶されており、上記電源キースイッチのON操作により運転盤10に操作可能なよう起動態勢を整えさせ、この状態で運転者が入出庫毎に運転盤10のテンキー等を操作し、これにより、上記コントローラ11は、記憶されている運転モードに基づいて演算処理を行い、パレットP1〜3及びフェンス9等の駆動部12に制御信号を送信し、これら駆動部12を運転モードに基づき作動制御してハイルーフ車C1及び普通車C2を入出庫するようになっている。
【0029】
図2に示すように、上記乗入部5上方である枠組体3の梁2には、ガイドブロック13が各格納スペース列4〜6の3つの格納スペースに対応して2つずつ合計6つ固着され、各格納スペースに対応する2つのガイドブロック13の内側には、上下方向に延びるガイド溝13aが互いに対向して形成され、この発明の特徴として、この2つのガイドブロック13にハイルーフ車C1の進入を規制する規制板14が上記ガイド溝13aに案内されて昇降可能に配置されている。該規制板14は、落下しないように上端が折り曲げられて掛止孔15aが形成された逆L字形をした上半体15と、該上半体15に接続された下半体16とからなり、上記上半体15は例えば鋼板製であり、上記下半体16は例えばゴム製であり、ハイルーフ車C1が誤って進入しすぎて下半体16に衝突しても、車体が損傷しないようになっている。
【0030】
一方、図3にも拡大詳示するように、上記フェンス9の外枠上端内部には、上方に延びる出力軸17aを有するモータ17が各格納スペース列4〜6の3つの格納スペースに対応して1つずつ設置され、上記出力軸17aには、先端に掛合ピン18aを有する掛合手段としての掛合アーム18が連結され、該掛合アーム18は上記モータ17の起動により図3実線の進出した状態と図3仮想線の退避した状態との間を水平面内で出退可能に回動するようになっていて、進出状態で掛合ピン18aが上記規制板14の掛止孔15aに掛脱可能に掛合するようになっている。そして、上記掛合アーム18は、乗入部5にハイルーフ車用パレットP1,P2がある場合には、図4右側の掛合アーム18のように進出して上記フェンス9の上昇により掛合ピン18aが上記規制板14の掛止孔15aと掛合して該規制板14を上昇させ、上昇位置にてハイルーフ車C1の進入を許容するようになっている(図1(b)の右端及び左端の格納スペース、図5右側の掛合アーム18参照)。一方、上記掛合アーム18は、乗入部5に普通車用パレットP3がある場合には、図4左側の掛合アーム18のように退避して上記フェンス9が上昇しても上記規制板14の掛止孔15aと掛合せずに該規制板14を下降位置である乗入部5前面に立ちはだからせてハイルーフ車C1の進入を規制するようになっている(図1(b)の真ん中の格納スペース及び図5左側の掛合アーム18参照)。上記掛合アーム18の出退動作はコントローラ11の指令により自動的に行われるものである。
【0031】
このように、この実施形態では、乗入部5にハイルーフ車用パレットP1,P2がある場合に、掛合アーム18をコントローラ11の指令により自動的に進出させ、フェンス9が上昇した際に上記掛合アーム18を規制板14に掛合させて上昇させ、乗入部5前面を大きく開放してハイルーフ車C1の進入を許容することができる。一方、乗入部5に普通車用パレットP3がある場合に、掛合アーム18をコントローラ11の指令により自動的に退避させ、フェンス9が上昇しても、上記掛合アーム18が規制板14に掛合しないようにして規制板14を乗入部5前面に大きく立ちはだからせ、誤って進入を開始したハイルーフ車C1の運転者がこのことに気付くようにしている。したがって、このことに気付いた運転者は進入を中止するので、普通車用パレットP3にハイルーフ車C1が乗り入れてしまう誤入庫を確実になくすことができて車損事故を未然に防止することができる。
【0032】
図6は掛合アーム18の作動機構の変形例を示す。この例では、フェンス9の外枠上端内部に流体圧シリンダ19を設置し、掛合アーム18基端に固着された回動軸20を支持筒25に挿入して上記掛合アーム18を回動可能に支持し、さらに、上記流体圧シリンダ19のピストンロッド19a先端をリンク21の一端にピン22で連結するとともに、上記掛合アーム18の中程をリンク21の他端にピン23で連結している。このピン23はフェンス9の外枠上端内部のガイド溝24に係合して上記掛合アーム18をガイド溝24に沿って案内するようになっている。そして、上記掛合アーム18を流体圧シリンダ19の伸長作動により図6実線の進出した状態から図6仮想線の退避した状態へと水平面内で回動させて退避させる一方、流体圧シリンダ19の収縮作動により図6仮想線の退避した状態から図6実線の進出した状態へと水平面内で回動させて進出させるようになっている。
【0033】
図7は掛合アーム18の作動機構の別の変形例を示す。この例では、フェンス9の外枠上端の外側にブラケット26を介して流体圧シリンダ19を設置し、掛合アーム18基端の折曲部18bをフェンス9の外枠上端のスリット9aに移動自在に挿入してコイルスプリング27でフェンス9の外枠内面に連結し、掛合アーム18をコイルスプリング27で常時進出する方向に付勢している。そして、上記掛合アーム18を流体圧シリンダ19の伸長作動により図7仮想線の進出した状態から図7実線の退避した状態へと水平面内で直線的に退避させる一方、流体圧シリンダ19の収縮作動により図7実線の退避した状態から図7仮想線の進出した状態へと水平面内で直線的に進出させるようになっている。
【0034】
なお、上記の2つの変形例では、掛合アーム18を流体圧シリンダ19の伸縮作動により出退させるようにしたが、電磁ソレノイドで掛合アーム18を進退させるようにしてもよい。
【0035】
また、多段昇降横行式立体駐車装置は上述の如きタイプのものに限らず、例えばピット内が二段に、地上階が一段になっているピット三段昇降横行式立体駐車装置や、地上三段昇降横行式立体駐車装置等にも適用することができるものである。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、乗入部に普通車用パレットがある場合は、規制板を制御手段により乗入部前面に下降させるようにしたので、進入しようとするハイルーフ車の運転者がこのことに気付いて進入を中止し、普通車用パレットにハイルーフ車が乗り入れてしまう誤入庫を確実になくして車損事故を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態に係るピット三段昇降横行式立体駐車装置を示し、(a)は下段格納スペースの普通車パレットが乗入部に上昇した状態であり、(b)は(a)の状態からフェンスが上昇した状態である。
【図2】 2つの掛合アームが共に退避した状態におけるフェンスと規制板との関係を示す斜視図である。
【図3】 掛合アームの作動機構の斜視図である。
【図4】 2つの掛合アームのうち一方が退避し、他方が進出した状態におけるフェンスと規制板との関係を示す斜視図である。
【図5】 図4の状態からフェンスが上昇し、進出した掛合アームで規制板を上昇させた状態におけるフェンスと規制板との関係を示す斜視図である。
【図6】 掛合アームの作動機構の変形例を示す平面図である。
【図7】 掛合アームの作動機構の別の変形例を示す側面図である。
【図8】 従来例のピット三段昇降横行式立体駐車装置のパレット呼出し手順の一例を示す説明図である。
【図9】 (a)は図8(h)に対応するパレット配列状態のピット三段昇降横行式立体駐車装置であり、(b)は図8(j)に対応するパレット配列状態のピット三段昇降横行式立体駐車装置である。
【符号の説明】
4 上段格納スペース列
5 乗入部(中段格納スペース列)
6 下段格納スペース列
9 フェンス
11 コントローラ(制御手段)
14 規制板
18 掛合アーム(掛合手段)
C1 ハイルーフ車
C2 普通車
P1,P2 ハイルーフ車用パレット
P3 普通車用パレット
Claims (1)
- 複数枚の普通車用パレットが横一列に配置された格納スペース列と、複数枚のハイルーフ車用パレットが横一列に配置された格納スペース列とが上下方向に多段に設けられ、かつ上記各格納スペース列のパレットが昇降又は横行可能に設けられ、
乗入部前面にはフェンスが昇降可能に格納スペース列全長に亘って設けられ、
入出庫時は上記フェンスを上昇させて乗入部を開放する一方、非入出庫時は上記フェンスを下降させて乗入部を閉鎖するようにした混在形の多段昇降横行式立体駐車装置であって、
上記乗入部上方には、ハイルーフ車の進入を規制する昇降可能な複数枚の規制板が格納スペース列の各格納スペースに対応して乗入部前面に立ちはだかるように自重により垂れ下がって設けられ、
上記フェンスには、上記各規制板と掛脱可能に掛合する複数個の掛合手段が出退可能に設けられ、
上記各掛合手段は、乗入部にハイルーフ車用パレットがある場合には進出して上記フェンスの上昇により上記各規制板と掛合して該各規制板を上昇させハイルーフ車の進入を許容する一方、乗入部に普通車用パレットがある場合には退避して上記フェンスが上昇しても上記各規制板と掛合せずに該各規制板を下降位置である乗入部前面に垂れ下がらせてハイルーフ車の進入を規制するよう制御手段により出退制御されるように構成されていることを特徴とする多段昇降横行式立体駐車装置。
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