JPS6114521Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の詳細な説明〕 本案は駐車装置の改良に関するものである。

従来の駐車装置を第１，２図により説明する
と、ａが無端チエーン等よりなるパレツト循環装
置で、駆動部ａ１と中間部ａ２と従動部ａ３とに
より構成されている。またｂが同循環装置ａ上に
整列状態に且つ着脱自在に支持されて水平方向に
循環移動させられる複数のパレツト、ｃが上記循
環装置ａの駆動部ａ１の外側方に設置されたパレ
ツト昇降装置で、ガイドレールｄと同ガイドレー
ルｄに昇降可能に装着された昇降台ｅと同昇降台
ｅを昇降させるための昇降駆動装置ｆとにより構
成されている。またｇが自動車出入口、ｈが自動
車で、パレツトｂの１つが昇降装置ｃの対向位置
まで移動してきたときに、昇降台ｅが同パレツト
ｂの下から上へ上昇し、同パレツトｂをすくい上
げて、同パレツトｂ上の自動車ｈを自動車出入口
ｅから出庫するように、また昇降台ｅが自動車出
入口ｅから下降して、パレツトｂとその上の自動
車ｈとを循環装置ａ上へ載荷するようになつてい
る。

前記駐車装置では、昇降台ｅがパレツトｂを下
から上へすくい上げて、自動車出入口ｇへ上昇さ
せるため、昇降装置ｃを循環装置ａの中間部ａ２
の側方に設置することができなくて、駆動部ａ１
外側方への設置を余儀なくされており、自動車出
入口ｇの設置位置が駆動部ａ１の上方に限定され
る。また昇降装置ｃが上記のように循環装置ａの
駆動部ａ１の外側方に設置されるため、自動車の
格納スペースがその分だけ狭くなる。また昇降台
ｅが片持支持のため、ガイドレールｄ等を強固に
構成しなければならない等の問題があつた。

本案は前記の問題点に対処するもので、複数の
自動車格納用パレツトを整列状態に且つ載置状態
に支持して水平方向に循環移動させるパレツト循
環装置と、同パレツト循環装置により支持された
各パレツトのうち上側の１つを同パレツト循環装
置の中間部の左右両側から着脱自在に支持して自
動車出入口との間に昇降させるパレツト昇降装置
とよりなる駐車装置において、前記パレツト昇降
装置を前記パレツト循環装置の中間部の左右両側
に配設した一対の昇降台と、同各昇降台を同期し
て昇降させる昇降駆動装置と、同各昇降台に設け
た押込式支持ラグ装置とにより構成し、同押込式
支持ラグ装置を前記パレツトの係合部に着脱自在
に係合するパレツト支持ロツドと、同パレツト支
持ロツドを係合する突出方向と離脱する後退方向
とに駆動するパワーシリンダとにより構成したこ
とを特徴とする駐車装置に係わり、その目的とす
る処は、自動車出入口を循環装置の中間部上方の
任意位置に設置できる。自動車の格納スペースを
増大できる。さらに昇降装置のガイドレール等を
簡易な部材により構成できる改良された駐車装置
を供する点にある。

本案は前記のように複数の自動車格納用パレツ
トを整列状態に且つ載置状態に支持して水平方向
に循環移動させるパレツト循環装置と、同パレツ
ト循環装置により支持された各パレツトのうち上
例の１つを同パレツト循環装置の中間部の左右両
側からら着脱自在に支持して自動車出入口との間
に昇降させるパレツト昇降装置とよりなる駐車装
置において、前記パレツト昇降装置を前記パレツ
ト循環装置の中間部の左右両側に配設した一対の
昇降台と、同各昇降台を同期して昇降させる昇降
駆動装置と、同各昇降台に設けた押込式支持ラグ
装置とにより構成し、同押込式支持ラグ装置を前
記パレツトの係合部に着脱自在に係合するパレツ
ト支持ロツドと、同パレツト支持ロツドを係合す
る突出方向と離脱する後退方向とに駆動するパワ
ーシリンダとにより構成したので、指示されたパ
レツトが循環装置により搬送されて、パレツト昇
降装置の位置に到着すると、左右両側の各昇降台
上に設けた押込式支持ラグ装置のパワーシリンダ
が伸張方向に作動し、パレツト支持ロツドが突出
し、その先端部がパレツトの左右両側の係合部に
着脱自在に係合し、次いで昇降駆動装置が駆動部
して、同各昇降台が同期して自動車出入口まで上
昇し、パレツトが同自動車出入口位置に運ばれ
て、同パレツト上から自動車が退去するか、同パ
レツト上に自動車が乗り込み、次いで昇降駆動装
置が上記と反対方向に駆動し、同各昇降台が同期
して下降して、パレツトがパレツト循環装置上に
載置される。従つて自動車出入口を循環装置の中
間部上方の任意位置に設置できる。また本案の駐
車装置は前記のように構成されており、パレツト
循環装置により支持された各パレツトのうち、上
側のパレツトの１つを、パレツト循環装置の中間
部の左右両側に設けた各昇降台と同各昇降台から
パレツトの方向に突出してパレツトの係合部に着
脱自在に係合する押込式支持ラグ装置のパレツト
支持ロツドとにより支持して、自動車出入口へ上
昇させ、また同様に支持して、自動車出入口から
パレツト循環装置の上側へ下降させるので、パレ
ツトが左右両側から確実に支持されて、パレツト
の昇降をガイドするガイドレール等を簡易な部材
により構成できる効果がある。

次に本案の駐車装置を第３図乃至第１０図に示
す一実施例により説明する。まず本案駐車装置の
概略を第３，４図により説明すると、１がパレツ
ト循環装置で、駆動部１ａと中間部１ｂと従動部
１ｃとにより構成されている。また２が同パレツ
ト循環装置１上に整列状態に且つ着脱自在に支持
されて水平方向に循環移動させられる複数のパレ
ツト、３が同パレツト循環装置１の中間部１ｂの
左右両側に設置されたパレツト昇降装置、４がそ
の上方に設置された自動車出入口、５が自動車で
ある。次に前記パレツト循環装置１を第３図乃至
第７図により具体的に説明すると、６が前記駆動
部１ａの鎖車、７が前記従動部１ｃの鎖車、８が
同鎖車６，７間に懸装した無端チエーンである。
なおこれらの鎖車６，７と無端チエーン８とは２
組あり間隔をおいて平行に装着されている。また
９が上記駆動部１ａ側に設けたピツト、１０が減
速機構１１を介して上記鎖車６を駆動する駆動装
置、１２が上記各無端チエーン８の上側と下端と
をガイドするチエーンガイドレール、１３が上記
各無端チエーン８の等間隔位置に取付けたアタツ
チメント、１４が一方の無端チエーン８のアタツ
チメント１３と他方の無端チエーン８のアタツチ
メント１３とにより回転可能に支持されたパレツ
ト支持軸、１５が同支持軸１４の両端部付近に固
定した鼓状の支持金具、１６が前記パレツト２の
二隅部底面に固定した支持金具で、同支持金具１
６には上記支持金具１５に上方から係合する逆Ｕ
字状の切欠き（図示せず）が設けられている。ま
た１９，１９が上記無端チエーンガイドレール１
２，１２の上方及び下方に設置したパレツトガイ
ドレール、１７が上記パレツト２の残る二隅部に
取付けて同パレツトガイドレール１２，１２上を
転動するパレツトガイドローラ、１８が同パレツ
トガイドローラ１７の近くのパレツト２に設けた
支持金具、２０が駆動部ａ１と従動部ａ３とに設
けたガイドレバーで、駆動装置１０を起動して、
減速装置１１を介し各鎖車６を反時計方向に駆動
すると、各無端チエーン８が鎖車６，７間を同方
向へ循環移動する。このとき第５図の従動部１ｃ
側では、各鎖車７の直下に位置していた各アタツ
チメント１３と同各アタツチメント１３により支
持されたパレツト支持軸１４と同支持軸１４の両
端部付近に固定した支持金具１５とが鎖車７の回
転中心を中心とした円弧に沿い上昇を始めて、上
記各支持金具１５に上方から係合している各支持
金具１６を介してパレツト２の片側を持上げ、同
時にガイドレール２０がアタツチメント１３に同
期して同方向に回転を始めて、支持金具１８を介
してパレツト２の残る片側を持上げる。よまりア
タツチメント１３とガイドレール２０とがパレツ
ト２を水平状態に保ちながら上記円弧に沿つて上
昇させる。またアタツチメント１３とガイドレバ
ー２０とが180゜回転して、パレツト２が鎖車７
の上方に移行すると、アタツチメント１３が引続
きパレツト２の片側を支持する一方、パレツトガ
イドローラ１７が上側のパレツトガイドレール１
９に接触して、パレツト２を引続き水平状態に保
ちながら駆動部１ａの方向へ移動させるように、
また駆動部１ａ側では、アタツチメント１３とガ
イドレバー２０（図示せず）とが反対方向に回転
して、パレツト２を水平状態に保ちながら下降さ
せ、アタツチメント１３とガイドレバー２０とが
180゜回転して、パレツト２が鎖車６の下方に移
行すると、アタツチメント１３が引続きパレツト
２の片側を支持する一方、パレツトガイドローラ
１７が下側のパレツトガイドレール１９に接触し
て、パレツト２を引続き水平状態に保ちながら従
動部１ｃの方向へ移動させるようになつている。
なお第６図のＡ１は循環装置１の中心線である。
次に前記昇降装置３を第８，９図により具体的に
説明すると、２１ａ，２１ｂ，２１ｃが前記循環
装置１の中間部１ｂの左右両側にそれぞれ立設し
た６本の支柱、２２が上記各支柱２１ａの上部間
に架設した梁、２３が上記各支柱２１ａ，２１ｂ
の上部間に架設した梁、２４が左右の同梁２３に
より支持された梁で、この梁２４と上記梁２とは
ほぼ同じ高さ位置にある。また２５が上記梁２２
上に設けた昇降駆動装置のモータ、２６が減速
機、２７が同減速機２６の鎖車、３０が上記梁２
４上に設けた回転軸、２９が同回転軸３０に固定
した鎖車、２８が上記鎖車２７，２９間に懸装し
たチエーン、３１が上記梁２４の両端部に設けた
歯車箱、３２が同歯車箱３１と上記支柱２１ｃの
上部との間に架設した回転軸、３３が同回転軸３
２に固定した合計４個の鎖車、３６が昇降路中心
線Ａ２方向への振れ止めを防止するガイドローラ
３７を介して上記支柱２１ｂにまた上記方向への
振れ止めを防止するガイドレール３８を介して上
記支柱２１ｃに昇降可能に装着した昇降台、第９
図の３４が上記各鎖車３３の上部側に係合すると
ともに同各鎖車３３から垂下した一端部側が取付
金具３９を介して上記昇降台３６にまた他端部側
が取付金具４０を介してカウンタウエイト３５に
それぞれ取付けられたチエーン、４１，４１が上
記支柱２１ｂ，２１ｃに取付けたカウンタウエイ
ト３５の振れ止め用ガイドレール、４２が上記昇
降台３６の頂部両端に固定したロツドホツダ、４
３が同ホルダ４２に摺動自在に嵌挿したロツド、
第１０図の４４が同ロツド４３の先端に取付けた
緩衝用ゴム、４５が上記ロツドホルダ４２に並設
したパワーシリンダ、４６が同パワーリンダ４５
と上記ロツド４３とを連結する連結金具、４７，
４８が上記ロツド４３の前後進位置を検出するリ
ミツトスイツチ、４９が前記パレツト２に設けた
係合孔で、昇降駆動装置のモータ２５を駆動する
と、その回転が減速機２６→鎖車２７→チエーン
２８→鎖車２９→回転軸３０→歯車箱３１→回転
軸３２→鎖車３３→チエーン３４を介して昇降台
３６（なおこの昇降台３６は循環装置１の中間部
１ｂの両側にある）に伝えられて、同各昇降台３
６が同期して昇降するように、またパワーシリン
ダ４９を伸長方向に作動すると、連結金具４６を
介しロツド４３が前進して、パレツト２の係合孔
４９に係合し、パワーシリンダ４９を縮み方向に
作動すると、連結金具４６を介してロツド４３が
後退して、パレツト２の係合孔４９から抜け出る
ようになつている。

次に前記駐車装置の作用を説明する。循環装置
１は、駐車装置操作盤５２（第４図参照）により
指示されたパレツト２が昇降装置３位置に到着す
るまでパレツト２を循環移動し、上記位置に到着
すると、停止する。次いでパワーシリンダ４５を
伸長方向に作動し、ロツド４３を前進させて、そ
の先端部をパレツト２の係合孔４９に着脱自在に
係合させる。なおこの時点では２台の昇降台３６
の各パワーシリンダ４５とも負荷を受けないた
め、同各パワーシリンダ４５の容量を極端に小さ
くできるとともに同各パワーシリンダ４５の同調
機構を不用にできる。またパワーシリンダ４５を
ロツドホルダ４２，４２間の昇降台３６上に設け
て、同パワーシリンダ４５と同各ロツドホルダ４
２とを連結金具により連結すると、パワーシリン
ダ４５を１個にできる。次いで昇降用駆動装置の
モータ２５を駆動して、２台の昇降台３６と同各
昇降台３６により支持されたパレツト２とを自動
車出入口４まで上昇させる。このときブレーキ５
３（第８，９図参照）が作動して、各昇降台３６
が停止位置に保持される。上記パレツト２が自動
車５を乗せているものであれば自動車５が去り、
空パレツトであれば自動車５が乗り込む。次いで
昇降装置３が上記と逆に作動して、パレツト２を
循環装置１上に載荷する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の駐車装置を示す平面図、第２図
はその縦断側面図、第３図は本案に係る駐車装置
の一実施例の概様を示す平面図、第４図はその縦
断側面図、第５図は循環装置の詳細を示す縦断側
面図、第６図は第５図矢視−線に沿う平面
図、第７図は第６図矢視−線に沿う正面図、
第８図はパレツト昇降装置の詳細を示す平面図、
第９図は第８図矢視−線に沿う縦断面図、第
１０図は支持ラグ装置を示す平面図、第１１図は
第１０図矢視XI−XI線に沿う側面図、第１２図は
第１１図矢視XII−XII線に沿う背面図である。 １……パレツト、１ｂ……その中間部、２……
パレツト、３……パレツト昇降装置、４……自動
車出入口、５……自動車、２５〜３５……昇降駆
動装置、３６……昇降台、４２〜４８……支持ラ
グ装置、４３……パレツト支持ロツド、４５……
パワーシリンダ、４９……係合部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の自動車格納用パレツトを整列状態に且つ
   載置状態に支持して水平方向に循環移動させるパ
   レツト循環装置と、同パレツト循環装置により支
   持された各パレツトのうち上側の１つを同パレツ
   ト循環装置の中間部の左右両側から着脱自在に支
   持して自動車出入口との間に昇降させるパレツト
   昇降装置とよりなる駐車装置において、前記パレ
   ツト昇降装置を前記パレツト循環装置の中間部の
   左右両側に配設した一対の昇降台と、同各昇降台
   を同期して昇降させる昇降駆動装置と、同各昇降
   台に設けた押込式支持ラグ装置とにより構成し、
   同押込式支持ラグ装置を前記パレツトの係合部に
   着脱自在に係合するパレツト支持ロツドと、同パ
   レツト支持ロツドを係合する突出方向と離脱する
   後退方向とに駆動するパワーシリンダとにより構
   成したことを特徴とする駐車装置。