JP2549897B2 - エレベーター式立体駐車装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動車を載置して昇降する昇降台を備えた
エレベーター式立体駐車装置に関するものである。

（従来の技術） 近年、建物の付加価値を高めるために、建物内の居室
に適しない部位に、エレベーター式立体駐車装置を備え
た駐車場を設けることが多くなされてきている。この場
合、エレベーター式立体駐車装置は、第７図に示すよう
に、駐車場の中央部に昇降台が昇降する昇降路ａが設け
られ、該昇降路ａの左右両側にそれぞれ自動車を多段で
複数駐車させる駐車スペースb,bが設けられている。
尚、昇降台と駐車スペースとの間での自動車の移送方法
としては、自動車をパレットに載せてパレット搬送装置
により移送するもの（実公昭51−28786号公報参照）、
およ及び昇降台と駐車スペースとに設けた自動車支持用
フォークを互いに噛み合わせて自動車を受け渡すもの
（実公昭52−7035号公報参照）等が知られている。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記従来のエレベーター式立体駐車装置で
は、駐車スペースｂが昇降路ａの左右両隣りにしかない
ため、駐車台数が少なく、建物の付加価値を高めるもの
としては不十分であった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、昇降路の少なくとも一側方に駐車
スペースを２つ設けて、駐車台数の多いエレベーター式
立体駐車装置を提供せんとするものである。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するため、請求項１の発明の解決手段
は、昇降台が昇降する昇降路の左右両側方に駐車スペー
スが設けられ、かつその少なくとも一方の側方には２つ
の駐車スペースが横一列に設けられたエレベーター式立
体駐車装置を前提とする。そして、上記各駐車スペース
にはそれぞれ自動車を載置するパレットが配置され、該
各パレットは、各々駐車スペースおよび昇降台に左右方
向に配設されたレール上を転動する車輪を有するととも
に、上記横一列の２つの駐車スペースにある両パレット
は上下方向に係合離脱自在で左右方向に拘束する連結部
材により互いに接続されている。上記昇降台には、昇降
路から見て一番目の駐車スペースにあるパレットに係合
して該パレットを一番目の駐車スペースと昇降台との間
で横送りする横送り装置が設けられ、該横送り装置で一
番目の駐車スペースにあるパレットを横送りするとき該
パレットおよびこれに隣接する二番目の駐車スペースに
あるパレットは、上記連結部材で連接された状態でそれ
ぞれの車輪が上記レール上を転動して移動するようにな
っている。さらに、上記昇降台は、各々上記パレットを
支持する上下２つのパレット支持部を有する２階建て構
造に構成されていて、該上下のパレット支持部のうちの
一方が、上記二番目の駐車スペースにあるパレットを昇
降台上に移送するとき一番目の駐車スペースにあるパレ
ットを配置するための空きスペースを構成しているもの
とする。

また、請求項２の発明の解決手段は、昇降台が昇降す
る昇降路と左右両側方に駐車スペースが設けられ、かつ
その少なくとも一方の側方には２つの駐車スペースが横
一列に設けられたエレベーター式立体駐車装置を前提と
する。そして、上記各駐車スペースにはそれぞれ自動車
を載置するパレットを配置され、該各パレットは、各々
駐車スペースおよび昇降台に左右方向に配設されたレー
ル上を転動する車輪を有するとともに、上記横一列の２
つの駐車スペースにある両パレットは上下方向に係合離
脱自在で左右方向に拘束する連結部材により互いに接続
されている。上記昇降台には、昇降路から見て一番目の
駐車スペースにあるパレットに係合して該パレットを一
番目の駐車スペースと昇降台との間で横送りする横送り
装置が設けられ、該横送り装置で一番目の駐車スペース
にあるパレットを横送りするとき該パレットおよびこれ
に隣接する二番目の駐車スペースにあるパレットは、上
記連結部材で連結された状態でそれぞれの車輪が上記レ
ール上を転動して移動するようになっている。さらに、
上記昇降路の他方の側方の駐車スペースの一つにパレッ
トのない空きスペースが設けられ、該空きスペースは上
記二番目の駐車スペースにあるパレットを昇降台上に移
送するとき一番目の駐車スペースにあるパレットを配置
するためのスペースを構成しているものとする。

（作用） 上記の構成により、請求項１及び２の発明では、昇降
路の一側方に横一列に配置された２つのパレットのう
ち、昇降路から見て二番目のパレット上に自動車を駐車
させるために該パレットを昇降台に移送する場合には、
先ず、昇降路に隣接する一番目のパレットを横送り装置
により昇降台上に移送する。この際、二番目のパレット
は、一番目のパレットに連結部材を介して接続されてい
て、一番目のパレットの昇降台への移送に伴い車輪がレ
ール上を転動して昇降路に隣接する一番目の駐車スペー
スに移動する。

しかる後、昇降台がその上に移送されたパレットを支
持して昇降し、該パレットを空きスペースに移送する。
つまり、請求項１では上下パレット支持部の一方に、請
求項２では昇降路の他側方の駐車スペースの１つに設け
た空きスペースに移送する。この際、一番目の駐車スペ
ースにあるパレットは、昇降台上のパレットとの連結部
材による接続が上下方向に係合離脱自在なものであるた
め、昇降台上のパレットとは切り離され、そのまま一番
目の駐車スペースに位置したままとなる。そして、昇降
台が元の位置に戻った後、一番目の駐車スペースにある
パレットを横送り装置により昇降台上に移送する。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図ないし第６図は本発明の一実施例に係わるエレ
ベーター式立体駐車装置を示す。第４図および第５図に
おいて、１は建物、２は該建物１の前面道路３に面する
側と反対の敷地奥側の部位（居室に適さない部位）に設
けられた駐車場であり、該駐車場２は前面道路３とは連
絡通路４を通して連絡されている。上記駐車場２内に
は、昇降台５が昇降する昇降路６が設けられているとと
もに、前面路面３側から見て該昇降路６の左側に１つの
駐車スペース７が、右側に２つの駐車スペース8,9が横
一列状態に設けられている。上記駐車スペース7,8,9に
は、それぞれ自動車を載置する複数の矩形平板状のパレ
ット10a,10a…、10b,10b,…または10c,10c,…が上下方
向に所定の間隔毎に配置され、これらにより自動車を多
段状態に駐車させる駐車棚が構成されている。

上記昇降台５は、第１図ないし第３図に詳示するよ
う、自動車を載置するパレット10a〜10cを各々支持する
上下２つのパレット支持部11a,11bを有する２階建て構
造のものであり、この昇降台５の上側のパレット支持部
11aは、その四隅部がそれぞれワイヤロープ30,30,…に
より吊下げられている。上記各ワイヤロープ30は、建物
１の天井部に設けられたそらせ車12と駆動モータ（図示
せず）より駆動される駆動車13とに巻き付けられている
とともに、バランスウェイト14に連結されていて、上記
駆動モータの作動により昇降台５がガイドレール（図示
せず）の案内の下に昇降路６内を昇降動するように構成
されている。

また、上記昇降台５の下側のパレット支持部11bは、
上側のパレット支持部11aに対し四隅部にて各々支持棒1
5,15,…により連結支持されている。該各支持棒15は、
上側のパレット支持部11aを上下に摺動可能に貫通して
いるとともに、その上端にはパレット支持部11aと係合
する係合部15aが設けられている。しかして、下側のパ
レット支持部11bは、上側のパレット支持部11aに対して
離接移動可能に設けられ、通常の吊下げ状態では上側の
パレット支持部11aとは駐車スペース７〜９における１
つの駐車棚の高さ分の距離を隔てて離隔し、駐車場２の
床面に設けたピット16上に載置されたときは上側のパレ
ット支持部11aとの間の距離が縮まるようになってい
る。

一方、上記各パレット10a,10b,10cの前後両端面には
それぞれ左右両端に一対の片鍔付きの車輪17,17が回転
自在に設けられているとともに、各パレット10a,10b,10
cの下面には昇降路６側の部位に前後方向に延びるガイ
ド溝18が形成されている。また、昇降路６の右側の駐車
スペース8,9に各々配置されたパレット10b,10cは、上下
方向に係合離脱自在で左右方向に拘束する前後一対の連
結部材19,19により互いに接続されている。昇降路６左
側の駐車スペース７の各駐車棚位置にはそれぞれ上記パ
レット10a前後端の車輪17,17に対応して左右方向に水平
に延びる前後一対のレール20,20が配設され、また、昇
降路６右側の駐車スペース8,9の各駐車棚位置にはそれ
ぞれ上記パレット10b,10c前後端の車輪17,17に対応して
両駐車スペース8,9間に跨って左右方向に水平に延びる
前後一対のレール21,21が配設されて、この両レール20,
21上にパレット10a〜10cが支持されている。昇降台５の
各パレット支持部11a,11bの前後両端部にも、上記パレ
ット10a〜10c前後端の車輪17,17に対応して左右方向に
延びる前後一対のレール22,22が配設されており、該レ
ール22,22は、昇降台５の各パレット支持部11a,11bが駐
車スペース7,8,9のある駐車棚の高さ位置に位置すると
き該駐車棚に配設されたレール20,20および21,21と直線
的に連続し、この両レール20,22または21,22上を各パレ
ット10a〜10cの車輪17,…が転動してパレット10a〜10c
が各駐車スペース7,8,9と昇降台５（各パレット支持部1
1a,11b）との間を移動するように構成されている。尚、
各レール20,21,22は、パレット10a〜10cの停止位置にお
ける該パレット10a〜10cの車輪17に対応する部位が、例
えば第６図に示す如く若干凹状に形成されていて、この
位置からパレット10a〜10cが不用意に移動するのを防止
するようになっている。

さらに、上記昇降台５の各パレット支持部11a,11bに
は、左側の前・後部と右側の前・後部の四箇所に各々先
端部にローラ23を有するクランクアーム24a,24b,24c,24
dが水平面内を回転可能に設けられているとともに、こ
の４つのクランクアーム24a〜24dのうち、左側の２つの
クランクアーム24a,24bを各々回転させる左側の両軸モ
ータ25aと、右側の２つのクランクアーム24c,24dを各々
回転させる右側の両軸モータ25bとが設けられている。
上記各クランクアーム24a〜24dの回転軸26は、パレット
10a,10b,10cのガイド溝18の前後端とは前後方向に略同
一位置に配置されていて、各クランクアーム24a〜24dが
その先端を駐車スペース７または８側に向けて左右方向
に延びた状態にあるとき該各クランクアーム24a〜24d先
端のローラ23がパレット10a〜10cのガイド溝18の前後端
に係合するようになっており、かつローラ23はこの係合
状態でガイド溝18に沿ってスライド可能になっている。
以上によって、上記ローラ23とガイド溝18とが係合した
ままクランクアーム24a〜24dを左右方向に延びた状態か
ら180゜回転させることで昇降台５の各パレット支持部1
1a,11bと昇降路６左側の駐車スペース７または昇降路６
右側で昇降路６から見て一番目の駐車スペース８との間
でパレット10a〜10cを横送りする横送り装置27,…が昇
降台５の各パレット支持部11a,11b毎に左右ずつ設けら
れている。ここで、昇降台５の上側のパレット支持部11
aは、昇降路６左側の駐車スペース７または昇降路６右
側で昇降路６から見て一番目の駐車スペース８にあるパ
レット10a,10b上に自動車を駐車させるときに該パレッ
ト10a,10bを支持して昇降すること以外に、昇降路６右
側で昇降路６から見て二番目の駐車スペース９にあるパ
レット10c上に自動車を駐車させるときに一番目の駐車
スペース８にあるパレット10bを配置するための空きス
ペースとしての機能を有するものである。

尚、上記各両軸モータ25a,25bと該両軸モータ25a,25b
により回転駆動される２つのクランクアーム24a,24bま
たは24c,24dとの間に介設された前後２つのウォーム減
速機28,28同士はウォームのネジ方向が逆に設けられて
いて、上記２つのクランクアーム24a,24bまたは24c,24d
が互いに逆方向に回転するようになっている。また、各
クランクアーム24a〜24dは、左右に隣接するもの同士が
回転時に干渉しないようにするために先端部側（ローラ
23側）が基端部（回転軸26側）よりも高い段差状に形成
されている。

次に、上記実施例において、各駐車スペース7,8,9に
あるパレット10a,10b,10c上に自動車を駐車させる場合
の動作順序について説明する。

昇降路６の左右側方に隣接する駐車スペース7,8にあ
るパレット10a,10b上に自動車を駐車させる場合には、
先ず、パレット10a,10bを駐車スペース7,8から昇降台５
の上下いずれか一方のパレット支持部11aまたは11b上に
該パレット支持部11a,11bの横送り装置27により横送り
した後、該昇降台５が建物１の１階にまで下降し、この
位置で自動車をパレット10a,10bに載置する。しかる
後、昇降台５が元の位置にまで上昇し、該昇降台５のパ
レット支持部11a,11b上からパレット10a,10bを駐車スペ
ース7,8に横送りする。

また、昇降路６右側の二番目の駐車スペース９にある
パレット10c上に自動車を駐車させる場合には、先ず、
昇降路６右側の一番目の駐車スペース８にあるパレット
10bを該駐車スペース８から昇降台５の上側のパレット
支持部11a上に該パレット支持部11aの横送り装置27によ
り横送りする。この際、二番目の駐車スペース９にあっ
たパレット10cは、一番目の駐車スペース８にあったパ
レット10bに連結部材19,19を介して接続されていて、該
パレット10bの昇降台５（上側のパレット支持部11a）へ
の移動に伴い車輪17,…がレール21,21上を転動して昇降
路６に隣接する一番目の駐車スペース８に移動する。

続いて、上記昇降台５は、その下側のパレット支持部
11bが上側のパレット支持部11aに代ってパレット10bを
取出した駐車棚と同じ高さ位置になるように１つの駐車
棚の高さ分だけ上昇する。この際、一番目の駐車スペー
ス８にあるパレット10cは、昇降台５の上側のパレット
支持部11a上にあるパレット10bとの連結部材19,19によ
る接続が上下方向に係合離脱自在なものであるため、昇
降台５上のパレット10bとは切り離され、そのまま一番
目の駐車スペース８に位置したままとなる。

しかる後、上述の昇降路６の左右側方に隣接する駐車
スペース7,8にあるパレット10a,10b上に自動車を駐車さ
せる場合と全く同じ動作順序でもって、一番目の駐車ス
ペース８にあるパレット10cを地上にまで下して自動車
を載置し、かつ元の駐車スペース８に戻す。この間、昇
降台の上側のパレット支持部11aにあるパレット10bはそ
の位置でストックされたままである。

次いで、自動車を載置したパレット10cを駐車スペー
ス８に戻した状態から昇降台５の上側のパレット支持部
11aが該パレット10cを戻した駐車棚と同じ高さ位置にな
るように昇降台５が１つの駐車棚の高さ分だけ下降す
る。この際、上記パレット支持部11aにあるパレット10b
は、昇降路６右側の一番目の駐車スペース８にあるパレ
ット10cに連結部材19,19を介して接続される。そして、
昇降台５の上側パレット支持部11aからパレット10bを昇
降路６右側の一番目の駐車スペース８に横送りすると、
一番目の駐車スペース８にあるパレット10cは、上記パ
レット10bに押されて一番目の駐車スペース８から二番
目の駐車スペース９に移動する。以上によって、昇降路
６右側の二番目の駐車スペース９にあるパレット10c上
に自動車を駐車させる一連の作動が終了する。

このように、実施例においては、昇降路６の右側側方
に２つの駐車スペース8,9が設けられ、この両駐車スペ
ース8,9および昇降路６左側の駐車スペース７にそれぞ
れ自動車をパレット10b,10c,10a上に載置して駐車させ
ることができるので、第７図に示す従来のエレベーター
式立体駐車装置の如く昇降路ａの左右両側に各々１つの
駐車スペースb,bしか設けることができない場合に比べ
て駐車台数を大幅に増加することができ、建物１の居室
に適しない部位を駐車場２として広く活用して建物１の
付加価値を効果的に高めることができる。

しかも、実施例の場合、特に、昇降台５は、パレット
10a〜10cを載置するパレット支持部11a,11bを上下２つ
有する２階建て構造であって、昇降路６右側の二番目の
駐車スペース９にあるパレット10c上に自動車を駐車さ
せるとき上側のパレット支持部11aを一番目の駐車スペ
ース８にあるパレット10bの空きスペースとして利用す
ることができるので、この二番目の駐車スペース９（パ
レット10c）への自動車の駐車に要する時間を短縮する
ことができる。

尚、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
その他種々の変形例を包含するものである。例えば、上
記実施例では、駐車に要する時間の短縮化を図るために
昇降台５を２階建て構造としたが、本発明では、昇降台
５に従来と同様の１階建てのものを使用する一方、昇降
路６左側の駐車スペース７の１つの駐車棚に、パレット
のない空きスペースを設け、昇降路６右側の二番目の駐
車スペース９にあるパレット10c上に自動車を駐車させ
るために該パレット10cを昇降台に移送するときに先だ
って一番目の駐車スペース８にあるパレット10bを上記
空きスペースに配置するようにしてもよい。

また、上記実施例では、昇降路６の一側方（右側）に
のみ２つの駐車スペース8,9を横一列に設けたが、本発
明では、昇降路６の左右両側方に各々２つの駐車スペー
スを横一列に設けるようにしてもよいのは勿論である。

（発明の効果） 以上の如く、請求項１及び２の発明のエレベーター式
立体駐車装置によれば、昇降路の一側方に２つの駐車ス
ペースが横一列に設けられ、該両駐車スペースに各々自
動車がパレット上に載置された状態で駐車することがで
きるので、駐車台数を大幅に増加することができ、建物
の付加価値を充分に高めることができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明の実施例を示すもので、第
１図はエレベーター式立体駐車装置の主要部の構成を示
す平面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿って一部を切
開して見た矢視図、第３図は昇降台の下側のパレット支
持部がピット上に載置された状態を示す側面図、第４図
はエレベーター式立体駐車装置の全体構成を示す模式
図、第５図は第４図のＢ−Ｂ線における矢視図、第６図
は第２図のＤ部分の拡大図である。第７図は従来例を示
すエレベーター式立体駐車装置の平面配置図である。 ５……昇降台 ６……昇降路 7,8,9……駐車スペース 10a,10b,10c……パレット 11a……パレット支持部（空きスペース） 17……車輪 19……連結部材 20,21,22……レール 27……横送り装置

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】昇降台が昇降する昇降路の左右両側方に駐
   車スペースが設けられ、かつその少なくとも一方の側方
   には２つの駐車スペースが横一列に設けられたエレベー
   ター式立体駐車装置であって、 上記各駐車スペースにはそれぞれ自動車を載置するパレ
   ットが配置され、該各パレットは、各々駐車スペースお
   よび昇降台に左右方向に配設されたレール上を転動する
   車輪を有するとともに、上記横一列の２つの駐車スペー
   スにある両パレットは上下方向に係合離脱自在に左右方
   向に拘束する連結部材により互いに接続されており、 上記昇降台には、昇降路から見て一番目の駐車スペース
   にあるパレットに係合して該パレットを一番目の駐車ス
   ペースと昇降台との間で横送りする横送り装置が設けら
   れ、該横送り装置で一番目の駐車スペースにあるパレッ
   トを横送りするとき該パレットおよびこれに隣接する二
   番目の駐車スペースにあるパレットは、上記連結部材で
   連接された状態でそれぞれの車輪が上記レール上を転動
   して移動するようになっており、 上記昇降台は、各々パレットを支持する上下２つのパレ
   ット支持部を有する２階建て構造に構成されていて、該
   上下のパレット支持部のうちの一方が、上記二番目の駐
   車スペースにあるパレットを昇降台上に移送するとき一
   番目の駐車スペースにあるパレットを配置するための空
   きスペースを構成していることを特徴とするエレベータ
   ー式立体駐車装置。
2. 【請求項２】昇降台が昇降する昇降路の左右両側方に駐
   車スペースが設けられ、かつその少なくとも一方の側方
   には２つの駐車スペースが横一列に設けられたエレベー
   ター式立体駐車装置であって、 上記各駐車スペースにはそれぞれ自動車を載置するパレ
   ットが配置され、該各パレットは、各々駐車スペースお
   よび昇降台に左右方向に配設されたレール上を転動する
   車輪を有するとともに、上記横一列の２つの駐車スペー
   スにある両パレットは上下方向に係合離脱自在に左右方
   向に拘束する連結部材により互いに接続されており、 上記昇降台には、昇降路から見て一番目の駐車スペース
   にあるパレットに係合して該パレットを一番目の駐車ス
   ペースと昇降台との間で横送りする横送り装置が設けら
   れ、該横送り装置で一番目の駐車スペースにあるパレッ
   トを横送りするとき該パレットおよびこれに隣接する二
   番目の駐車スペースにあるパレットは、上記連結部材で
   連接された状態でそれぞれの車輪が上記レール上を転動
   して移動するようになっており、 上記昇降路の他方の側方の駐車スペースの一つにパレッ
   トのない空きスペースが設けられ、該空きスペースは上
   記二番目の駐車スペースにあるパレットを昇降台上に移
   送するとき一番目の駐車スペースにあるパレットを配置
   するためのスペースを構成していることを特徴とするエ
   レベーター式立体駐車装置。