JP3960565B2 - 3縦列型昇降式駐車装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は昇降式駐車装置に係り、特に昇降式駐車装置を縦方向に3列並べた3縦列型昇降式駐車装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
昇降路内を昇降するリフトと、昇降路に沿ってその両側に多段に設けられた駐車棚とを有し、リフトにより自動車を搬送して駐車棚に格納する昇降式駐車装置が従来から用いられている。かかる昇降式駐車装置の駐車台数を増すため、縦方向(車の長手方向)に複数並べて配置する縦列型昇降式駐車装置がある。なお、従来2縦列型昇降式駐車装置は多数存在するが、3縦列のものは少なかった。3縦列型昇降式駐車装置は、例えば、特開平5−106359号「エレベータ式立体駐車装置」に開示されている。
【0003】
図5は上記公報に開示されたものである。図示するように、建屋aの中央部に設けたエレベータシャフト(昇降路)bを昇降するエレベータEに隣接して、その前後左右および対角位置の合計8箇所に配置された格納スペース(駐車棚)P1〜P8と、エレベータEおよび格納スペースP1〜P8の床に、自動車を載せたパレットを縦方向、横方向に選択的に移動するパレット搬送手段(図示せず)を備えている。
【0004】
パレット搬送手段はビーム上に適宜間隔でローラを配した1対の縦行ガイドと、それと直角方向を向けてローラを配した1対の横行ガイドとを有しており、ローラは駆動ローラと従動ローラが交互に配してある。縦行ガイドは固定されており、横行ガイドは昇降可能で、パレットを縦行(車の長手方向の移動)させるときには横行ガイドを下降させてパレットを縦行ガイドにより支持し、パレットを横行(車の幅方向の移動)させるときには横行ガイドを上昇させて、それによりパレットを支持するようになっている。
【0005】
かかるエレベータ式立体駐車装置に自動車を格納する場合、エレベータEに直接隣接しているP2,P4,P5,P7の格納スペースについてはエレベータEとの間で直接自動車の受渡しをすればよいが、対角の位置にあるP1,P3,P6,P8の格納スペースについては一旦隣接する格納スペース(P2,P4,P5,P7のいずれか1つ)に水平移動し、次いで対角位置の格納スペース(P1,P3,P6,P8)に水平移動することにより車の受渡しをすることになる。この水平移動のためP1〜P8の内いずれかの1ヶ所の格納スペースをパレットのない空スペースとしておく必要があり、従って各階毎の駐車可能台数は7台ということになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の3縦列型昇降式駐車装置(特開平5−106359号)については以下の問題点があった。
(1)7台の格納スペースに対して1台のエレベータEで処理しており、しかもエレベータEと対角の位置にある格納スペースとの間で自動車の受渡しをするには一旦エレベータEに直接隣接する格納スペースに自動車を水平移動させねばならないので、その分入出庫時間が余計にかかり、円滑性が十分とはいえない。
(2)上記水平移動のための縦行ガイドおよび横行ガイドの構造が複雑であり、かつ駆動モータが多数必要である。従って、故障の機会もそれだけ多くなり、コストも高い。
【0007】
上記問題点を解決するために、本発明の発明者等は、上述した問題点を解決することができる3縦列型昇降式駐車装置(特願平8−292117号、未公開)を創案し出願した。しかしこの装置は、2階と中2階との間で昇降可能なパレット横送り装置を用いており、この中2階のために、例えば1.5〜2m程度駐車装置の全高が高くなり、全高が制限される場合に一定高さ内の駐車台数が減ることがあった。
【0008】
本発明は従来技術のかかる問題点に鑑み案出されたもので、入出庫の円滑性に優れ、機構が簡単でコストが安く、故障が少なく、かつ中2階等の無駄な空間がなく全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる3縦列型昇降式駐車装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明の3縦列形昇降式駐車装置は、縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基からなる3縦列型昇降式駐車装置であって、各昇降式駐車装置はパレット横送り装置を内蔵し昇降路内を昇降する主リフトと、3階以上の昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、中央Bの主リフトは1階まで、手前側Aと奥側Cの主リフトは2階まで昇降可能であり、主リフトと駐車棚との間でパレットに載せた自動車を幅方向に横送りして受渡しするようになっており、1階部分は、手前側Aが前面空地に、中央Bの主リフト下部が入出庫スペースになっており、該入出庫スペースには半地下から2階までの間を昇降可能な横送り機構付きリフトが設置され、2階部分には昇降路を挟んで手前側A、中央B及び奥側Cの間をパレットを縦送りするパレット縦送り装置が配置されているものとした。
【0010】
次に本発明の構成の3縦列型昇降式駐車装置の作動順序を説明する。駐車開始前にすべての駐車棚には自動車の載置していないパレット(以下「空パレット」という)を載せておく。
(A)中央Bの駐車装置(以下「B棟」という)に駐車する場合には、管理人はパネル操作により、B棟の任意の駐車棚から空パレットを主リフトに移載し、そのまま1階の入出庫スペースまで下降させて入庫待機状態とする。この際、入出庫スペースの横送り機能付きリフトは、下降して半地下に待避する。
【0011】
車が前面空地から入出庫スペースのパレット上に入庫すると、主リフトが上昇してB棟の所定の駐車棚に車を載せた実パレットを移載して入庫が完了する。更に、B棟に入庫する場合には、上述の作動を繰り返す。また、逆にB棟から出庫する場合には、上述の逆の作動を行う。
【0012】
(B)手前側Aの駐車装置(以下「A棟」という)に駐車する場合には、B棟の主リフトは上方に待避させ、入出庫スペースの横送り機能付きリフトを2階部分まで上昇させる。これと併行して、A棟の任意の駐車棚から空パレットを主リフトに移載して2階まで下降させ、パレット縦送り装置に移載してB棟まで縦送りする。次いで、横送り機能付きリフト上に空パレットを移載し、1階の入出庫スペースまで下降させて入庫待機状態とする。
【0013】
車が前面空地から入出庫スペースのパレット上に入庫すると、横送り機能付きリフトが2階まで上昇し、パレット縦送り装置に移載してA棟まで縦送りし、A棟の主リフト上に移載し、A棟の主リフトが上昇してA棟の所定の駐車棚に車を載せた実パレットを移載して入庫が完了する。更に、A棟に入庫する場合には、上述の作動を繰り返す。また、逆にA棟から出庫する場合には、上述の逆の作動を行う。
(C)奥側Cの駐車装置(以下「C棟」という)に駐車する場合には、B棟がC棟に代わる点を除き、(B)の場合と全くおなじである。
【0014】
なお、2階のパレット縦送り装置は、左右いずれか一方を入庫専用とし、他方を出庫専用とすることにより、入出庫の流れが整流されて円滑な入出庫が可能になる。
【0015】
以上述べたように本発明によれば各階のすべての駐車棚は主リフトに直接隣接しており、各階の駐車棚間での水平移動がないので、円滑性に優れている。また、B棟の1階部分と2階部分の間を昇降する横送り機能付きリフトを設けたので、入出庫時間の短縮が可能である。更に立体駐車場については少くとも5m角の前面空地が法的に義務付けられているがA棟の1階部分は全面が前面空地になっており、従ってA棟は前面空地の上方空間の有効利用になっている。また、各駐車棚には駆動用のモータは無く、構造も簡単なので故障も少ない。
【0016】
更に、中2階がなく、昇降可能な横送り機能付きリフトにより2階と1階との間でパレットを昇降させるので、中2階に必要とされた1.5〜2m程度の高さ分全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる。
【0017】
また、中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置することが好ましい。この構成により、入出庫スペースにおいて車の向きを反転することができ、前進入庫、前進出庫が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の3縦列型昇降式駐車装置の側面図である。図2(A)は図1の1階部分の平面図であり、図2(B)は同じく2階部分の平面図であり、図2(C)は同じく3階以上の平面図である。また、図3は図1のA−A線における拡大断面図である。
【0019】
図1、図2に示すように、本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、縦方向(図1で左右方向)に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基の昇降式駐車装置からなる。各昇降式駐車装置(A棟、B棟、C棟)はパレット横送り装置7を内蔵し昇降路2内を昇降する主リフト3と、3階以上の昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚4とを備え、主リフト3と駐車棚4との間でパレットに載せた自動車を幅方向(図1で紙面に直交方向)に横送りして受渡しするようになっている。また、中央Bの主リフト7は1階まで、手前側Aと奥側Cの主リフト7は2階まで昇降可能である。
【0020】
図3に示すように、1は建屋であり、2は主リフト3の昇降路である。また、昇降路2を挟んで3階以上に多段に駐車棚4が設けられている。5はパレットであり、自動車6を載せて駐車棚4に格納される。パレット5には4隅に車輪5aが取り付けられている。
また、図1、図3において、主リフト3は、昇降路2内を昇降するケージ3aと、ケージ3aをワイヤーロープ3cを介して吊り下げる昇降装置3bとを有している。なお、ケージ3aは図示しないカウンタウエイトにワイヤーロープを介して連結され、自重がバランスされている。また、ケージ3aの上にはパレット横送り装置7が設けられている。
【0021】
パレット横送り装置7は、先端にローラの突起7aを有するアーム7bを旋回させて、突起7aをパレット5の側面に設けられ下方に開いた溝内に挿入し、更にアーム7bを旋回させることにより、パレットを横行させるものである。図2(C)に示すように、パレット5は駐車棚4の長手方向両端に設けられたレール4a上と、ケージ3の長手方向両端に設けられたレール3d上との間で横行する。
【0022】
本発明の3縦列型昇降式駐車装置は、以上述べた昇降式駐車装置を縦方向に3列連設したもので、図2(A)に示すように、中央B(B棟)の1階部分には自動車6の入出庫口扉8を有する入出庫スペース9が設けられている。また、B棟の手前側(この図で左側)の棟は手前側Aの駐車装置(A棟)であり、1階部分は全面が前面空地10になっており、そこにはターンテーブル11が設けられている。B棟の奥側(この図で右側)の棟は奥側Cの駐車装置(C棟)であり、1階部分は制御装置や資材を置く機械室12になっている。
【0023】
上記入出庫スペース9には、先に説明したケージ3a上のパレット横送り装置7と同様のパレット横送り装置17を内蔵した横送り機能付きリフト13が半地下から2階までの間を昇降可能に設置されている。
【0024】
また図2(B)に示すように、2階部分には昇降路2を挟んでパレット縦送り装置16が両側に配置され、このパレット縦送り装置16により手前側A、中央B及び奥側Cの間をパレットを(図で左右方向に)縦送りできるようになっている。パレット縦送り装置16は、パレットの長手方向に延びかつ上下移動可能な縦送り用レール16aと、このレール16aに取り付けられた鍔付ローラ16bとからなり、縦送り用レール16aを上昇させると、鍔付ローラ16b上にパレットが載り同時にパレットの車輪が横送り用レールから外れて、鍔付ローラ16bの回転によりパレットを縦方向に移動させることができる。逆に縦送り用レール16aを下降させると、鍔付ローラ16bがパレットから離れ同時にパレットの車輪が横送り用レール上に載って、パレット横送り装置7,17によりパレットを横方向に移動させることができる。
【0025】
図4は、本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動説明図である。この図を用いて、以下に本発明の装置の作動順序を説明する。駐車開始前にすべての駐車棚4には自動車の載置していないパレット(以下「空パレット」という)を載せておく。
【0026】
(A)中央Bの駐車装置(以下「B棟」という)に駐車する場合には、管理人はパネル操作により、B棟の任意の駐車棚4から空パレット5を主リフト3に移載し、そのまま1階の入出庫スペースAまで下降させて(▲2▼)、入庫待機状態とする。この際、入出庫スペースの横送り機能付きリフトは、下降して(▲3▼)、半地下に待避する。
【0027】
車が前面空地から入出庫スペースのパレット上に入庫する(▲1▼)と、主リフト3が上昇して(▲2▼)、B棟の所定の駐車棚に車を載せた実パレットを移載して入庫が完了する。更に、B棟に入庫する場合には、上述の作動を繰り返す。また、逆にB棟から出庫する場合には、上述の逆の作動を行う。
【0028】
(B)手前側Aの駐車装置(以下「A棟」という)に駐車する場合には、B棟の主リフト3は上方に待避させ(▲2▼)、入出庫スペースの横送り機能付きリフト13を2階部分まで上昇させる(▲4▼)。これと併行して、A棟の任意の駐車棚から空パレットを主リフト3に移載して2階まで下降させ、パレット縦送り装置16に移載して(▲7▼)、B棟まで縦送りする(▲6▼)。次いで、横送り機能付きリフト13上に空パレットを移載し(▲5▼)、入出庫スペースAまで下降させて入庫待機状態とする。
【0029】
車が前面空地から入出庫スペースAのパレット上に入庫する(▲1▼)と、横送り機能付きリフト13が2階まで上昇し(▲4▼)、パレット縦送り装置16に移載して(▲5▼)、A棟まで縦送りし(▲6▼)、A棟の主リフト3上に移載し、A棟の主リフト3が上昇し(▲8▼)、A棟の所定の駐車棚に車を載せた実パレットを移載して入庫が完了する。更に、A棟に入庫する場合には、上述の作動を繰り返す。また、逆にA棟から出庫する場合には、上述の逆の作動を行う。
【0030】
(C)奥側Cの駐車装置(以下「C棟」という)に駐車する場合には、B棟がC棟に代わる点を除き、(B)の場合と全く同じである。なお、2階のパレット縦送り装置16は、左右いずれか一方を入庫専用とし、他方を出庫専用とすることにより、入出庫の流れが整流されて円滑な入出庫が可能になる。
【0031】
以上述べたように本発明によれば各階のすべての駐車棚4は主リフト3に直接隣接しており、各階の駐車棚間での水平移動がないので、円滑性に優れている。また、B棟の1階部分と2階部分の間を昇降する横送り機能付きリフト13を設けたので、入出庫時間の短縮が可能である。更に立体駐車場については少くとも5m角の前面空地が法的に義務付けられているがA棟の1階部分は全面が前面空地になっており、従ってA棟は前面空地の上方空間の有効利用になっている。また、各駐車棚には駆動用のモータは無く、構造も簡単なので故障も少ない。
【0032】
更に、中2階がなく、昇降可能な横送り機能付きリフト13により2階と1階との間でパレットを昇降させるので、中2階に必要とされた1.5〜2m程度の高さ分、全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる。
【0033】
また、中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置することが好ましい。この構成により、入出庫スペースにおいて車の向きを反転することができ、前進入庫、前進出庫が可能となる。
【0034】
なお、本発明は以上述べた実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば本実施形態ではパレット5の4隅に走行用の車輪5aを取付けているが、パレット5に車輪を取付けず、レールにパレットを支持する支持ローラを取付けてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の3縦列型昇降式駐車装置は▲1▼ABCの各棟に主リフトが設けられ、B棟の主リフトは1Fまで下降し、B棟の入出庫スペースに横送り機能付きリフト13を備え、2Fの昇降路脇に縦送り装置16を設けたので、入出庫の円滑性に優れ、機構が簡単でコストが安く、故障が少なく、かつ中2階等の無駄な空間がなく全高を低くでき、これにより一定高さ内の駐車台数を増やすことができる、等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の全体側面図である。
【図2】図1の1階、2階部分、及び3階以上の平面図である。
【図3】図1のAーA矢視図である。
【図4】本発明の3縦列型昇降式駐車装置の作動説明図である。
【図5】従来の3縦列型昇降式駐車装置の平面図である。
【符号の説明】
1 建屋
2 昇降路
3 主リフト
4 駐車棚
5 パレット
6 自動車
7 パレット横送り装置
8 入出庫口扉
9 入出庫スペース
10 前面空地
11 ターンテーブル
12 機械室
13 横送り機能付きリフト
16 パレット縦送り装置
17 パレット横送り装置

Claims (2)

  1. 縦方向に縦列された手前側A、中央B、奥側Cの3基からなる3縦列型昇降式駐車装置であって、各昇降式駐車装置はパレット横送り装置を内蔵し昇降路内を昇降する主リフトと、3階以上の昇降路を挟んで多段に設けられた駐車棚とを備え、中央Bの主リフトは1階まで、手前側Aと奥側Cの主リフトは2階まで昇降可能であり、主リフトと駐車棚との間でパレットに載せた自動車を幅方向に横送りして受渡しするようになっており、
    1階部分は、手前側Aが前面空地に、中央Bの主リフト下部が入出庫スペースになっており、該入出庫スペースには半地下から2階までの間を昇降可能な横送り機構付きリフトが設置され、
    2階部分には昇降路を挟んで手前側A、中央B及び奥側Cの間をパレットを縦送りするパレット縦送り装置が配置されている、ことを特徴とする3縦列型昇降式駐車装置。
  2. 中央Bの入出庫スペースに更にターンテーブルを設置する、ことを特徴とする請求項1に記載の3縦列型昇降式駐車装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106315098A (zh) * 2016-08-26 2017-01-11 南通通州意达港口机械有限公司 用于高效物流仓储的货柜九宫格堆取周转系统及其方法

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