JP2863711B2 - 機械式駐車場におけるパレット保持装置 - Google Patents

機械式駐車場におけるパレット保持装置

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JP2863711B2
JP2863711B2 JP31248294A JP31248294A JP2863711B2 JP 2863711 B2 JP2863711 B2 JP 2863711B2 JP 31248294 A JP31248294 A JP 31248294A JP 31248294 A JP31248294 A JP 31248294A JP 2863711 B2 JP2863711 B2 JP 2863711B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は機械式駐車場におけるパ
レット保持装置に関する。
【0002】機械式駐車場には、自動車を搬送・保管す
るパレットを使用するパレット方式とパレットを用いず
直接搬送装置で自動車を搬送するパレットレス方式の二
つの方式がある。前記パレット方式では、自動車をパレ
ットに載せて保管できるので自動車に対する搬送機械等
の直接接触がなく損傷が生じにくいこと、また半ドア事
故を防ぐ半ドア防止棚をパレットに取付けることができ
ること等の利点があるが、反面では入庫時の空パレット
の供給、出庫時の空パレットの回収処理が必要となり入
出庫サイクルタイムが長くなるという問題がある。立体
駐車場では入出庫サイクルタイムから収容台数が決定さ
れるようになっており、たとえば1時間30分で出庫させ
うる台数が収容台数の上限となっている。したがって、
できるだけ収容台数の多い大規模駐車場を作るためには
入出庫サイクルタイムを短縮しなければならないので、
前記のパレットの回収供給に時間を要するパレット方式
は、一般的には駐車場の大規模化を達成するのに不利で
ある。これに対し、前記パレットレス方式では、空パレ
ットを処理する必要がないので、前述のパレット方式に
比べて入出庫サイクルタイムの点では有利である。そこ
で、本出願人は、パレット方式の利点を全て活かしなが
ら短い入出庫サイクルタイムを実現できる大規模駐車場
に適したパレット方式のパレット方式の機械式駐車場と
して、特願平5−326092号を提案している。
【0003】
【従来の技術】上記パレット方式の機械式駐車場は、入
出庫用乗降室を備え、台車が走行する走行レーンの両側
方または一側方に自動車を格納する格納棚を多数並べて
配置した格納層を上下に多層階設けており、前記入出庫
用乗降室と各格納層の台車との間の自動車の運搬を入出
庫用エレベータで行うようにした機械式駐車場であっ
て、前記入出庫用エレベータ、前記台車および前記格納
棚には実車パレットを乗せる上段レールと空パレットを
載せる下段レールがそれぞれ上下に設けられて、入出庫
用エレベータと台車の間、台車と格納棚との間で、実車
パレットと空パレットを同時交換するようになってお
り、前記台車には、格納棚側に接近離間して実車パレッ
トを移載する移動フレームを有する実車パレット移載装
置と、空パレットを移載する空パレット移載装置を備え
ている。そして、上記の機械式駐車場では、エレベータ
と台車間の上段レール間で実車パレットを移載している
間、下段レール間で空パレットを移載できるので、実車
パレットと空パレットの移載が同時に行え、また台車と
駐車場の格納棚も同様に実車パレットと空パレットの移
載が同時に行える。したがって、空パレットの処理にの
み要する時間もなくし、入出庫サイクルタイムを短時間
にすることができるのである。
【0004】ところで、パレット式の機械式駐車場では
地震等不測の事故で格納中のパレットが格納棚から飛び
出すと大事故になるので、格納中のパレットを移動不能
に規制する保持装置が安全対策上必要となる。従来のパ
レット保持装置として、実公昭63-24202号公報記載のも
のがあるが、この装置は、回動係止板をシリンダで揺動
させてパレット側の係止ピンに係合したり解除するよう
に構成したものである。
【0005】ところが、上記従来例は、パレットを1段
で格納する構成の一般的な機械式駐車場に適用するもの
であるため、パレットを2段に格納する機械式駐車場に
は適用しても、上下いずれかのパレットの不測の動きや
落下を防止できず、また、上下2段のパレットのそれぞ
れに上記従来例の保持装置を適用しようとすると、設置
スペースの確保が不可能なこともあり、設置したとして
も、設置個数が多くなり設備費を押し上げるという問題
がある。さらに、個々の保持装置に駆動源としてシリン
ダを用いているが、この場合、シリンダとその駆動用配
管等の設置が設備費を高騰させる。とくに、格納棚が 1
00個以上の大規模立体駐車場では、設備費の高騰は大き
な問題である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる事情に
鑑み、パレットの保持が確実であり、設備費が廉価であ
り、上下段のパレットを同時に保持・解除できるパレッ
ト保持装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のパレッ
ト保持装置は、台車が走行する走行レーンの両側方また
は一側方に自動車を格納する格納棚を多数並べて配置
し、前記台車および前記格納棚には実車パレットを載せ
る上段レールと空パレットを載せる下段レールがそれぞ
れ上下に設けられ、前記台車には、格納棚側に接近離間
する移動フレームにより実車パレットを移載する実車パ
レット移載装置と、空パレットを移載する空パレット移
載装置を備えた機械式駐車場において、前記格納棚の上
段レールと下段レールに格納したパレットを移動不能に
保持する保持装置が設けられており、該保持装置は、格
納位置のパレットを保持する上昇位置と、保持しない下
降位置との間で昇降可能なストッパーと、該ストッパー
を上昇方向に付勢する弾発手段と、前記実車パレット移
載装置の移動フレームに設けられ、該移動フレームの格
納棚側への接近動作時に前記ストッパーに接触して該ス
トッパーを下降位置に押下げる押下げ手段とからなるこ
とを特徴とする。請求項2記載の発明は、前記ストッパ
ーが、格納棚の上段レール上の実車パレットと下段レー
ル上の空パレットの動きを同時に保持あるいは保持解除
することを特徴とする。請求項3記載の発明は、前記保
持装置が、そのストッパーと弾発手段をベースプレート
に組付けたユニットとなっており、前記ベースプレート
を前記格納棚の適所に取付けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1の発明では、ストッパーの昇降を特別
の駆動源を要しない弾発手段と駐車場の既存設備である
台車の実車パレット移載装置の移動フレームの動きによ
って行うので、保持装置には特別の駆動源、駆動用アク
チュエータを必要としない。このため、設備コストを大
きく低減できる。また、常時は弾発手段でストッパーを
上昇させ、格納状態のパレットの不測の動きを不能に保
持しているので、フェイルセーフ機能を有しており、安
全である。請求項2の発明では、上段の実車パレットと
下段の空パレットを同時に保持したり保持解除したりで
きるので、個々のパレットに対して保持装置を設けるも
のに比べて設置数が少なくなる。このためとくに、大規
模駐車場では設備費低減効果が大きい。請求項3の発明
では、保持装置がユニット化されて格納棚に取付られて
いるので、駐車場全体のパレット保持機能を害すること
なく、保守点検が個々の保持装置ごとに行え、保守点検
工数の低減に効果が大きい。
【0009】
【実施例】つぎに、本発明の実施例を図面に基づき説明
する。まず、図8〜9に基づき本発明が適用される機械
式駐車場の全体構成を説明する。同図において、1〜4
は4層の格納層であり、最上層5に入庫用乗降室6と出
庫用乗降室7を設けており、乗降室6,7に隣接して垂
直にエレベータ室8,9が形成され、入庫用エレべータ
E1と出庫用エレベータE2が昇降するようになっている。
なお、入庫用と出庫用それぞれに乗降室6,7とエレベ
ータE1、E2を設けたもののほか、入出庫兼用の乗降室と
エレベータを用いてもよい。また、格納層の階数は任意
であり、3層以下(例えば、1層)でもよく、5層以上
であってもよい。さらに、図示の駐車場は地下型である
が、地上型や地上地下併用型であってもよい。各格納層
1〜4は同一構成であり、図9に示すように、3列の長
尺のスペースL1,L2,L3に区分されている。そして、中
央のスペースL2は台車走行レーンであり、その左右のス
ペースL1、L3が格納棚Hを多数配置した駐車スペースと
なっている。なお、片側のスペースL1(L2)のみが駐車ス
ペースのものも本発明に含まれる。乗降室6,7には昇
降式のパレットリフターF1,F2が設置され、それぞれの
パレットリフターF1,F2の両サイドには昇降式の歩道Wa
と固定式の歩道Wbが設置されている。
【0010】図10に基づき、さらに詳細に説明する。エ
レベータE1,E2はそれぞれ実車パレットPaを移載する上
段レールR1と空パレットPeを移載する下段レールR2を有
している。台車Cは各格納層毎に1台ずつ配置され、各
格納層の台車走行レーンに設置されたレールr3上を走行
するようになっており、上段レールR1と下段レールR2を
備えている。また格納棚Hも上段レールR1と下段レール
R2を備えている。さらに、図10では図示を省略している
が、エレベータE1,E2とパレットリフターF1,F2には、
互いの間で実車パレットを移載する実車パレット移載機
構と空パレット移載機構が設置されており、全ての台車
Cには格納棚Hとの間で実車パレットを移載する実車パ
レット移載装置と空パレットを移載する空パレット移載
装置が設置されている。
【0011】上記機械式駐車場の入庫操作を説明する
と、図10上段は入庫用乗降室6のパレットリフターF1に
入庫車が進入してきた状態であり、乗降室6に上昇して
きたエレベータE1の下段レールR2には空パレットPeが載
せられている。ここで実車パレットPaをエレベータE1の
上段レールR1上に引き込み、つぎにパレットリフターF1
を下降させ、空パレットPeの払い出しを受け取る。これ
により乗降室6での実車パレットPaと空パレットPeの移
載は完了であり、エレベータE1は入庫車を載せて格納す
べき格納層へ降りていく。またパレットリフターF1はつ
ぎの入庫に備えて上昇する。図10中段は、エレベータE1
が入庫車を格納する格納層へ降りてきて、エレベータE1
の前に台車Cが停止した状態である。この台車Cの下段
レールR2には空パレットPeが載せられており、実車パレ
ットPaが台車Cの上段レールR1に移され、同時に空パレ
ットPeがエレベータE1の下段レールR2に払い出される。
エレベータE1は次の入庫に備えて上昇していき、台車C
は格納すべき格納棚Hの前まで走行する。図10下段は台
車Cが格納棚Hの前で停止した状態であり、その格納棚
Hの下段レールR2上には空パレットPeが載せられてい
る。ここで実車パレットPaが格納棚Hの上段レールR1に
移され、同時に空パレットPeが台車Cの下段レールR2上
に払い出される。上記のエレベータE1と台車C間および
台車Cと格納棚H間の実車パレットPaと空パレットPeの
移載は全く同時に行われ、空パレット処理にのみ要する
時間が生じない。出庫操作は上記と逆順に行われるが、
実車パレットPaと空パレットPeの移載が同時に行われる
ことは同様である。したがって、この駐車場では、パレ
ットレス方式と同等の短い入出庫サイクルタイムを実現
できるのである。
【0012】つぎに、上記機械式駐車場の各部の構成を
詳細に説明する。図11(A)はパレットPの平面図、同
図(B)はパレットPと格納棚Hの側面図である。パレ
ットPは自動車を載置する概ね平板状の長四角形の部材
であり、その表面は自動車載置面11となっている。また
パレットPの四隅には後述する実車パレット移載装置の
係合ピンが掛合する係合凹部12が形成されている。パレ
ットPの短辺側の下面には移載時にレールR1,R2上を転
動するローラ13が片側に4個ずつほぼ等間隔に軸着され
ている。また、パレットPの長辺側フレーム18の側面に
は折り畳み可能な半ドア防止柵14が取付けられている。
【0013】図11(B)に示す格納棚Hは、駐車場の一
対の支柱23に上段レールR1と下段レールR2のセットを対
向させて固定することにより構成され、上段レールR1上
に実車パレットPaを、下段レールR2上に空パレットPeを
半ドア防止棚14を折り畳んで格納するようになってい
る。
【0014】図12は台車Cの平面図(A)および側面図
(B)、図13は台車Cの正面図である。51は台車Cのベ
ースフレームで、中央の載置部52と該載置部52の前方の
前方設置部53と後方の後方設置部54とからなる。中央の
載置部52はパレットPを載せる部分であり、側面視で平
坦かつ薄くなっている。この載置部52には空パレット移
載装置50が設置される。また、載置部52の前端と後端に
はL形台59によって上段レールR1と下段レールR2が取付
けられている。さらに載置部52の前後端には実車パレッ
ト移載装置70が設置される。ただし図12(A), (B)
において符号70で設置場所のみ示し、その詳細は後述す
る。また、前方設置部53と後方設置部54には走行駆動装
置60が設置されている。61は走行輪で、その駆動軸62に
は減速機を介してモータ63が連結されている。本実施例
の台車Cは前後に2台のモータ63を分散して配置してい
る。
【0015】前記載置部52には空パレット移載装置50を
構成する2基のスイングアーム55,56が回動自在に取付
けられている。各スイングアーム55,56の基端部はフレ
ーム51内に取付けられたモータ(図示省略)により水平
面内で回動するようになっており、その先端にはローラ
57,58が取付けられている。そして、スイングアーム5
5,56を旋回させたとき、各ローラ57,58はそれぞれ符
号57a,58aが示す軌跡を描いて円運動する。
【0016】図14は前記空パレット移載装置50によるパ
レット引込み操作の説明図である。いま台車Cの左側に
空パレットPeがいると、台車Cのスイングアーム55が時
計方向に旋回して、空パレットPeの係合レール16に係合
し、さらに同方向に旋回させると空パレットPeは台車C
上に引き込まれる。スイングアーム55を反対方向に旋回
させると台車C上の空パレットPeを左側に払い出すこと
ができる。また、別のスイングアーム56を使えば、台車
Cの右側に位置する空パレットPeを払い出したり引き込
んだりすることができる。
【0017】図15は実車パレット移載装置70の片側の平
面図、図16は同側面図、図17は図15におけるI線矢視
図、図18は図15におけるII線矢視図である。図15〜16に
おいて、71はベースフレームであり、その外側寄りの上
面には長手方向にレール72が設置されている。73は移動
フレームであり、この移動フレーム73の下面に固定した
2個のスライダ74が前記レール72上を摺動するようにな
っている。図18に示すように、前記移動フレーム73から
は外側に突出させて、ラックベース75が取付けられてお
り、該ラックベース75の上面には図15に示すように、ラ
ック76が移動フレーム73の長手方向に沿って設置されて
いる。そして図18に示すように、ベースフレーム71から
立ち上った支持台77に減速機付モータ78が設置され、そ
の減速機付モータ78によってピニオン79が回転されるよ
うになっている。このピニオン79は前記ラック76と噛み
合っているので、ピニオン79の回転によって、移動フレ
ーム73はパレットPの幅方向(図15の矢印a,b方向)
方向に往復動する。
【0018】図15〜16に示すように、移動フレーム73は
長方形の箱状フレームで、その一端部において上下にガ
イドスプロケット81,82が軸支され、他端部において上
下にガイドスプロケット83,84が軸支され、該移動フレ
ーム73の上面には減速機付モータ85で回転される駆動ス
プロケット86が配置されている。これらの各スプロケッ
ト81〜86にチェーン87が無端状に掛け廻わされ、該チェ
ーン87の2ヵ所に係合ピン88が取付けられている。この
係合ピン88はパレットPの係合凹部12に係合して、パレ
ットPを引き込むものである。なお上記に説明した移載
装置は左右一対の片側であり、これらを図12に符号70で
示したように、前方設置部53と後方設置部54に配置して
1台の実車パレット移載装置70が構成される。
【0019】上記実車パレット移載装置70による実車パ
レット引込み操作を図19に基づき説明する。図19(I)
は台車に取付けられているベースフレーム71上の定位置
に移動フレーム73が位置している状態である。実車パレ
ットPaはエレベータ室内または駐車室にあって移載装置
70の側方に位置している。この状態から同図(II)に示
すように、移動フレーム73を前記ラックピニオン機構に
よって実車パレットPa側に若干量移動させ、エンドレス
チェーン機構を循環させて係合ピン88を実車パレットPa
の係合凹部12に上方から入れて係合させる。ついで同図
(III)に示すように、移動フレーム73を後退させると共
にエンドレスチェーン機構を循環させて実車パレットPa
を引き込むと、台車Cへの移載が完了する。
【0020】つぎに、上記構成の機械式駐車場に適用さ
れるパレット保持装置150 を説明する。図2は図9のX
部拡大図であって、台車Cの右側の格納棚Hはパレット
Pを格納してない状態、左側の格納棚HはパレットPを
格納した状態を示している。格納棚Hは図11(B)でも
説明したように、駐車場を構成する支柱23にレールR1、
R2を取付けたもので、図2では上段レールR1しか示して
いないが、その下方には当然、下段レールR2も設けられ
ている。なお、支柱23を適宜の横梁24で連結するのは任
意である。そして、台車Cに面する側の各支柱23にパレ
ット保持装置150が取付けられる。なお、パレット保持
装置150 の後述するストッパー153 が係合するのは、パ
レットPの四隅に形成された係合凹部12であり、この係
合凹部12には既述のごとく、実車パレット移載装置70の
係合ピン88が係合する部分である。なお、図2の左側の
格納棚Hはパレット保持装置150 の図示を省略してい
る。
【0021】上記パレット保持装置150 の詳細を図3〜
7に基づき説明する。図3は図2のIII 線拡大矢視図、
図4は図3のIV線矢視図、図5は図4のV線矢視図、図
6は図3のVI線矢視図、図7は図3のVII 線矢視図であ
る。
【0022】図3〜7に示すように、支柱23の両側には
上段レールR1と下段レールR2が固定され、上段レールR1
には実車パレットPaのローラ13が載り、下段レールR2は
空パレットPeのローラ13が載るようになっている。前記
支柱23の前面に保持装置150が取付けられるが、この保
持装置150 はベースプレート151 上にユニット化して組
付けられ、ベースプレート151 を格納棚Hの支柱23に適
宜の手段で固定するようにしている。ベースプレート15
1 上にはスライドガイド152 が取付けられ、これにスト
ッパー153 のスライドシュー154 が摺動自在に嵌合して
いる。
【0023】前記ストッパー153 は、本体153aとその上
端から横方向に突出させた上部ストッパー155 と、その
下端から横方向に突出させた下部ストッパー156 とから
構成されている。また、上部ストッパー155 の中央部に
は手前側が下傾した傾斜ガイド板157 が取付けられてい
る。そして、下部ストッパー156 の裏側には、押棒158
が上端のバネ受部材159 を介して固定され、押棒158 の
途中はベースプレート151 の下端に取付けたブラケット
161 に形成した孔に摺動自在に挿入されており、前記バ
ネ受部材159 とブラケット161 の間にスプリング162 が
介装されている。このスプリング162 はストッパー153
を上方に付勢する弾発手段である。なお、本発明では特
別の動力源を要しないものであればよく、例えば押棒15
8 とスプリング162 の代りにガスダンパーなどを用いて
もよい。
【0024】前記ベースプレート151 の上端にはキャッ
チ163 が取付けられており、これは後述する実車パレッ
ト移載装置70の移動フレーム73がパレットP側に接近し
たときの左右方向の位置決め用に設けられている。な
お、キャッチ163 が取付けられたベースプレート151 の
背面側には補強板164 が取付けられているが(図4参
照)、これは最上段格納層だからこのように構成してい
るが、最上段より下層の格納層ではベースプレート151
の上方にも支柱23が延びているので、この場合は補強板
164 を設ける必要はない。
【0025】一方、図15〜16に示すように、実車パレッ
ト移載装置70の移動フレーム73の両端には、位置決めロ
ーラ166 と押下げローラ167 がそれぞれ取付けられてい
る。この移動フレーム73が実車パレットPaを移載すべく
図19(II)のようにパレット側に接近したとき、図3、
4、6に示すように、位置決めローラ166 がキャッチ16
3 の間に進入して、左右方向の位置決めを行い、その接
近動作中に押下げローラ167 がストッパー153 の傾斜ガ
イド板157 を摺動しながら押し下げることができる。そ
して、移動フレーム73が接近してないときは、図5に示
すように、スプリング162 でストッパー153 が押し上げ
られ、上部ストッパー155 が実車パレットPaの係合凹部
12に嵌まり、また下部ストッパー156 が空パレットPeの
係合凹部12に嵌って、各パレットPa、Peの前後移動を不
能に保持する。この場合、地震等の不測の事態が生じて
もパレットPa、Peが前方に飛び出すことがないので、安
全である。
【0026】上記の保持装置150 の動作をパレットの移
載動作と合わせて説明すると、図1のとおりである。図
1(A)は、格納棚Hの上段レールR1上に実車パレット
Paを格納している状態である。この状態ではストッパー
153 がスプリング162 の弾発力で上昇し実車パレットPa
を移動不能に拘束しているので安全が保たれる。同図
(B)は前記実車パレットPaを出庫させるべく実車パレ
ット移載装置の移動フレームを保持装置150 に接近さ
せ、その押下げローラ167 でストッパー153 を下降さ
せ、パレットPa、Peの拘束を解除した状態である。この
ようにストッパー153 を解除した状態で、図15〜19の実
車パレット移載装置70により実車パレットPaを台車C上
に移載し、台車Cの下段レールから空パレットPeを図12
〜14の空パレット移載装置50で格納棚Hの下段レールR2
上へ移載する。そして、移載が完了し、実車パレット移
載装置の移動フレーム73が後退すると、同図(C)に示
すように再びストッパー153はスプリング 162により押
し上げられて、空パレットPeを移動不能に拘束する。
【0027】以上のごとく、本実施例では、ストッパー
153 の昇降を実車パレット移載装置70の移動フレーム73
の動作によって行い、特別の動力源やアクチュエータを
用いていないので、設備コストが低くなり、また、常時
はスプリング162 で上昇付勢し、外力が働かない状態で
パレットPの動きを不能に保持しているので、パレット
Pの拘束が確実であり、フェイルセーフ機能も有してい
る。さらに、1台の保持装置150 で上段の実車パレット
Paと下段の空パレットPeを同時に保持したり解除できる
ので、個々のパレット毎に保持装置を設けるものに比べ
設置台数が少なくてすみ、また、保持装置150 がベース
プレート151 上にユニット化して組付けられているの
で、1台が損傷しても全体の機能は失われず、保持点検
も容易であるという効果がある。
【0028】つぎに、本発明の他の実施例を説明する。
前記実施例では、ストッパー153 の上部ストッパー155
と下部ストッパー156はパレットPの係合凹部12に遊嵌
するよう構成したが、こうする代りにパレットPの前端
面に沿って上昇するよう構成してもよい。この場合で
も、地震等によりパレットPが台車通路側へ飛び出すの
を防止することができる。また、パレットPの後方への
移動を規制しようとすれば、別に後方移動規制用のスト
ッパーを設ければよい。このストッパーとしては例え
ば、上段レールR1および下段レールR2の奥側に突起物を
固定する程度の簡単なもので十分である。また、前記実
施例は、自動車の格納層が上下に多層設けられた機械式
駐車場に適用した例であったが、格納層が一層の駐車場
にでも本発明のパレット保持装置を適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、パレットの保持が確実
であり、設備費が廉価であり、上下段のパレットを同時
に保持・解除できるパレット保持装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係わるパレット保持装置の
動作説明図である。
【図2】図9のX部拡大図である。
【図3】図2のIII 線拡大矢視図である。
【図4】図3のIV線矢視図である。
【図5】図4のV線矢視図である。
【図6】図3のVI線矢視図である。
【図7】図3のVII 線矢視図である。
【図8】(A)図は本発明が適用される機械式駐車場の
平面図、(B)図は断面図である。
【図9】図8の機械式駐車場における格納層の平面図で
ある。
【図10】本発明が適用される機械式駐車場の概念図で
ある。
【図11】パレットP平面図(A)および格納棚Hの側
面図(B)である。
【図12】台車Cの平面図(A)および側面図(B)で
ある。
【図13】台車Cの正面図である。
【図14】台車Cの空パレット移載操作の説明図であ
る。
【図15】実車パレット移載装置70の平面図である。
【図16】実車パレット移載装置70の概略側面図であ
る。
【図17】図15におけるI線矢視図である。
【図18】図15におけるII線矢視図である。
【図19】実車パレット移載操作の説明図である。
【符号の説明】
6 入庫用乗降室 7 出庫用乗降室 E1 入庫用エレベータ E2 出庫用エレベー
タ F1 パレットリフター F2 パレットリフタ
ー C 台車 R1 上段レール R2 下段レール P パレット H 格納棚 70 実車パレット移
載装置 73 移動フレーム 150 パレット保持装
置 151 ベースプレート 153 ストッパー 155 上部ストッパー 156 下部ストッパ
ー 162 スプリング 167 押下げローラ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】台車が走行する走行レーンの両側方または
    一側方に自動車を格納する格納棚を多数並べて配置し、
    前記台車および前記格納棚には実車パレットを載せる上
    段レールと空パレットを載せる下段レールがそれぞれ上
    下に設けられ、前記台車には、格納棚側に接近離間する
    移動フレームにより実車パレットを移載する実車パレッ
    ト移載装置と、空パレットを移載する空パレット移載装
    置を備えた機械式駐車場において、前記格納棚の上段レ
    ールと下段レールに格納したパレットを移動不能に保持
    する保持装置が設けられており、該保持装置は、格納位
    置のパレットを保持する上昇位置と、保持しない下降位
    置との間で昇降可能なストッパーと、該ストッパーを上
    昇方向に付勢する弾発手段と、前記実車パレット移載装
    置の移動フレームに設けられ、該移動フレームの格納棚
    側への接近動作時に前記ストッパーに接触して該ストッ
    パーを下降位置に押下げる押下げ手段とからなることを
    特徴とする機械式駐車場におけるパレット保持装置。
  2. 【請求項2】前記ストッパーが、格納棚の上段レール上
    の実車パレットと下段レール上の空パレットを同時に保
    持あるいは保持解除するものである請求項1記載のパレ
    ット保持装置。
  3. 【請求項3】前記保持装置が、そのストッパーと弾発手
    段をベースプレートに組付けたユニットとなっており、
    前記ベースプレートを前記格納棚の適所に取付けたこと
    を特徴とする請求項1記載のパレット保持装置。
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