JPH1012838A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH1012838A
JPH1012838A JP8162068A JP16206896A JPH1012838A JP H1012838 A JPH1012838 A JP H1012838A JP 8162068 A JP8162068 A JP 8162068A JP 16206896 A JP16206896 A JP 16206896A JP H1012838 A JPH1012838 A JP H1012838A
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conductive layer
node
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electrode
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JP8162068A
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Yoichi Hida
洋一 飛田
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10BELECTRONIC MEMORY DEVICES
    • H10B12/00Dynamic random access memory [DRAM] devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L28/00Passive two-terminal components without a potential-jump or surface barrier for integrated circuits; Details thereof; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L28/40Capacitors
    • H01L28/60Electrodes
    • H01L28/82Electrodes with an enlarged surface, e.g. formed by texturisation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量素子の面積効率を改善する。 【解決手段】 メモリセルキャパシタとストレージノー
ドと同様の構成を備える導電層(6a1〜6an)を互
いに分離して配置しかつ第3の導電層(14a)に電気
的に共通に接続する。これらの第1の導電層上にキャパ
シタ絶縁膜(17a)を介してメモリセルキャパシタの
セルプレートに相当する第2導電層(9a)を形成す
る。第1の導電層と第2の導電層の対向表面面積が大き
くなり、限られた面積内で数多くの並列単位容量素子を
形成し、面積効率の優れた容量素子を実現することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は面積効率が優れた
容量素子の構成に関して、特に、1トランジスタ/1キ
ャパシタ型メモリセルを備えるダイナミック型半導体記
憶装置において用いるのに適した低占有面積の容量素子
およびこの容量素子の利用に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどのDRAM
(ダイナミック型半導体記憶装置)を利用する応用製品
においては、情報を高速で処理するために、高速動作化
および情報ビット数の増大が図られている。このような
応用製品の要求に応えるために、応用製品において主記
憶装置などとして用いられるDRAMも同様に、高速動
作化および多I/O化(データ入力/出力ビット数(入
出力ノードの数)の増加)が進められている。
【0003】高速動作はDRAM内の信号線の高速充放
電をもたらし、また、多I/O化は同時に動作する入力
/出力バッファ回路の数の増大をもたらすため、電源線
からの充電電流および接地電位への放電電流が増大す
る。このため、DRAMチップ上の電源線および接地線
上の電圧ノイズが大きくなり、装置の内部回路が安定に
動作する電圧範囲を定める動作マージンが小さくなり、
DRAMを安定に動作させるのが困難となる。たとえ
ば、電源電圧が5Vで電圧ノイズが0.5Vのとき、電
源電圧が4.5Vにおいても装置が安定に動作している
状態を考える。同じ条件下で電圧ノイズが1.0Vと大
きくなると、電源電圧が5Vのとき、この電圧ノイズに
より回路が4Vの電源電圧に従って動作するため、電源
電圧が5Vよりも低下すると電圧ノイズにより内部回路
の安定動作が保証されない。
【0004】特に、16MビットDRAM以降の世代の
DRAMにおいては、外部電源電圧を降圧して内部電源
電圧を生成する内部電源回路を設ける方式が主流となっ
ている。この内部電源回路においては、外部電源ノード
と内部電源線の間にMOSトランジスタ(絶縁ゲート型
電界効果トランジスタ)が設けられる。このMOSトラ
ンジスタのゲート電位を内部電源線上の電圧のレベルに
従って調整し、外部電源ノードから内部電源線へ流れる
電流量を調整することにより、所望の電圧レベルの内部
電源電圧を生成する。
【0005】内部回路が動作し、内部電源線から内部回
路へ充電電流が流れるとき、この充電電流は外部電源ノ
ードからMOSトランジスタを介して供給される。MO
Sトランジスタにはチャネル抵抗が存在する。したがっ
て、内部電源回路が設けられていないものに比べて、内
部電源線のインピーダンスが、このチャネル抵抗により
高くなり、充電電流が生じたときの内部電源線上の電圧
低下量がこのインピーダンス成分によりさらに大きくな
り(電圧降下量はインピーダンス成分Zと充電電流Iの
積で与えられる)、電圧ノイズがより大きくなり、この
電圧ノイズによる動作マージンの減少という問題がより
顕著となる。
【0006】上述のような電源線および接地線上の電圧
ノイズの影響を抑制するために、電源線と接地線との間
にデカップリング容量が設けられる。このようなデカッ
プリング容量は、電源線上の電源電圧と接地線上の接地
電圧を両動作電源電圧として動作する内部回路の近傍に
配置される。内部回路が動作して、電源線の電流を消費
し、この電源線上の電源電圧が低下する場合、デカップ
リング容量はその蓄積電荷により電流を電源線を介して
内部回路へ供給する。これにより、内部回路が消費する
電流が補償されることになり、電源線の電源電圧の変動
が抑制される。
【0007】一方、内部回路の動作時において放電電流
により接地線の接地電圧レベルが上昇する場合には、こ
のデカップリング容量が内部回路からの放電電流を吸収
し、接地線上の接地電圧の変動を抑制する。
【0008】また、半導体装置においては、一般に所定
の内部ノードの電圧を安定に維持するための安定化容量
および所定のレベルの電圧を発生するためにチャージポ
ンプ容量が用いられることが多い。このようなチャージ
ポンプ容量を用いる回路としては、DRAMにおいて選
択ワード線上に伝達される昇圧電圧を発生するためのチ
ャージポンプ回路、およびメモリセルアレイの基板領域
へ印加される基板バイアス用負電圧を発生するためのチ
ャージポンプ回路などがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述のデカップリング
容量が供給または吸収する電流は、その蓄積電荷量によ
り決定される。したがって、デカップリング容量による
電圧ノイズの抑制効果は、このデカップリング容量の容
量値が大きいほど大きい(Q=C・Vの関係から:Qは
蓄積電荷量、Cは静電容量、Vは容量に印加される電
圧)。
【0010】一般に、容量の容量値は電極の対向面積に
比例するため、このデカップリング容量の容量値を大き
くすると、容量の占有面積が増大し、応じてチップ面積
が増大するためチップコストが上昇する。
【0011】また、安定化容量およびチャージポンプ容
量においてもその機能を十分に実現するためには、その
容量値は大きくすることが必要である。したがって、デ
カップリング容量と同様、これらの容量の容量値を大き
くする場合にも、占有面積増加によるチップコストの上
昇という問題が生じる。
【0012】特開昭64−80066号公報において
は、MOSトランジスタの上部に、DRAMメモリセル
のスタック型キャパシタの電極層と同一配線層の導電層
を用いて容量を形成することにより製造工程の増加を伴
うことなく容量の占有面積を低減する構成が示されてい
る。しかしながら、この特開昭64−80066号公報
においては、スタック型キャパシタのストレージノード
電極層およびセルプレート電極層と同一配線層の導電層
を対向電極として利用しているだけであり、等価的に平
行平板電極型容量を構成しており、小占有面積で十分な
大きさの容量値を実現するのは困難である。
【0013】また、容量の絶縁膜は、メモリセルキャパ
シタの絶縁膜と同じ膜厚であるため、この場合、容量の
耐圧は電源電圧VCCの1/2となり、電源線および接
地線のノイズを抑制するためのデカップリング容量とし
て利用するのは困難である。
【0014】また特開平7−106518号公報におい
ては、DRAMメモリセルのスタック型キャパシタと同
一製造工程で電源バイパスキャパシタすなわちデカップ
リング容量を形成する構成が示されている。しかしなが
ら、この特開平7−106518号公報においては、デ
カップリング容量の耐圧を大きくするために、メモリセ
ルキャパシタの製造工程に加えて、さらにこの耐圧を増
加するための誘電体膜を電源バイパスキャパシタ製造時
に形成する必要があり、全く同じ製造工程のみで電源バ
イパスキャパシタを形成することはできない。また、こ
の特開平7−106518号公報においても、電源バイ
パスキャパシタは、平行電極型キャパシタの構成を備え
ており、小占有面積で十分な大きさの容量値を実現する
のは困難である。
【0015】それゆえ、この発明の目的は、面積効率の
優れた容量素子を備える半導体装置を提供することであ
る。
【0016】この発明の他の目的は、DRAMにおいて
用いるのに適した面積効率の優れた容量素子構造を実現
することである。
【0017】この発明のさらに他の目的は、スタックト
キャパシタを有するメモリセルを備えるDRAMにおい
て用いるのに適した面積効率の優れた容量素子を提供す
ることである。
【0018】この発明のさらに他の目的は、面積効率に
優れたかつ信頼性の高い安定化容量、デカップリング容
量または結合容量を備える半導体装置を提供することで
ある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体装
置は、一方電極ノードと他方電極ノードとを有する容量
素子を含む。この容量素子は、一方電極ノードに電気的
に接続される第1導電型の半導体基板領域表面に、互い
に間をおいて配置される複数の第1導電型の第1の不純
物領域と、これら複数の第1の不純物領域にそれぞれ電
気的に接続されかつ半導体基板領域表面上に所定形状に
形成されかつ互いに物理的に分離して配置される複数の
第1の導電層と、これら複数の第1の導電層と絶縁膜を
介して対向して配置されかつ他方電極ノードに電気的に
接続される第2の導電層を備える。
【0020】請求項2に係る半導体装置は、一方電極ノ
ードと他方電極ノードとを有する容量素子を含む。この
容量素子は、半導体基板領域表面上に各々が所定形状に
形成されかつ互いに間をおいて配置される複数の第1の
導電層と、これら複数の第1の導電層上に絶縁膜を介し
てこれら複数の第1の導電層と対向して配置されかつ一
方電極ノードに電気的に接続される第2の導電層と、こ
れら複数の第1の導電層と半導体基板領域との間に形成
されかつ複数の第1の導電層に共通に電気的に接続され
かつ他方電極ノードに電気的に接続される第3の導電層
を備える。
【0021】請求項3に係る半導体装置は、請求項1ま
たは2の装置が、容量素子形成領域と別な領域に形成さ
れる行列状に配置される複数のメモリセルを含む。これ
ら複数のメモリセルの各々は、第1導電層と同一配線層
に形成されかつ第1導電層と同一材料で形成される、情
報電荷を格納するためのストレージノード電極と、第2
導電層と同一配線層に形成されかつ第2導電層と同一材
料で形成されかつ予め定められた一定電位を受けるセル
プレート電極とを有するメモリセルキャパシタを含む。
【0022】請求項4に係る半導体装置は、請求項2に
係る半導体装置が、容量素子の形成領域と別の領域に形
成される、行列状に配置される複数のメモリセルを含
む。これら複数のメモリセルの各々は、第1導電層と同
一配線層に形成されかつ第1導電層と同一材料で形成さ
れる、情報電荷を格納するためのストレージノード電極
と、第2導電層と同一配線層に形成されかつ第2導電層
と同一材料で形成されかつさらに予め定められた一定電
位を受けるセルプレート電極とを有するメモリセルキャ
パシタを含む。
【0023】この請求項4の半導体装置は、さらに、メ
モリセル列に対応して配置され、第3導電層と同一配線
層に第3の導電層と同一材料で形成されるビット線とし
ての導電層を備える。
【0024】請求項5に係る半導体装置は、請求項2の
装置が、容量素子形成領域と別の領域に形成される、行
列状に配置される複数のメモリセルを含む。これら複数
のメモリセルの各々は、第1導電層と同一配線層に形成
されかつ第1導電層と同一材料で形成される、情報電荷
を格納するためのストレージノード電極と、第2導電層
と同一配線層に形成されかつ第2導電層と同一材料で形
成されかつさらに予め定められた一定電位を受けるセル
プレート電極とを有するメモリセルキャパシタを含む。
【0025】この請求項5に係る半導体装置は、さら
に、メモリセル行に対応して配置され、第3導電層と同
一配線層に形成されかつ第3の導電層と同一材料で形成
されるワード線としての導電層を備える。
【0026】請求項6に係る半導体装置は、請求項1な
いし5のいずれかの第3導電層が、低抵抗の高融点金属
層を含む。
【0027】請求項7に係る半導体装置は、請求項4の
半導体装置が、さらに、第3導電層と半導体基板領域と
の間に第3の導電層と対向して配置されかつ一方電極ノ
ードに電気的に接続される第4の導電層を備える。
【0028】請求項8に係る半導体装置は、請求項7の
メモリセルが、第4導電層と配線および材料が同じ導電
層をゲート電極として備えるMOSトランジスタと、上
記メモリセルキャパシタとを有する1トランジスタ/1
キャパシタ型メモリセルである。
【0029】請求項9に係る半導体装置は、請求項5の
半導体装置が、さらに、第3の導電層と第1の導電層と
の接続部下部の半導体基板領域表面に対応する領域に局
所的に形成される膜厚の厚い絶縁膜を備える。
【0030】請求項10に係る半導体装置は、請求項2
ないし4のいずれかの装置が、さらに、第3導電層下の
半導体基板領域表面に形成されるMOSトランジスタを
さらに備える。このMOSトランジスタは第3導電層下
に形成されるゲート電極を備える。
【0031】請求項11に係る半導体装置は、請求項9
の膜厚の厚い絶縁膜は、メモリセル分離のために形成さ
れる素子分離絶縁膜と同一材料および同一膜厚を有す
る。
【0032】請求項12に係る半導体装置は、請求項1
ないし11のいずれかの装置が、さらに、第1の電圧源
ノード上の電圧と第2の電圧源ノード上の電圧とを両動
作電源電圧として動作し、信号入力ノードに与えられた
入力信号と基準電圧入力ノードに与えられる基準電圧と
の電圧差に応じた信号を出力する電圧比較回路を備え
る。容量素子はこの基準電圧入力ノードと第1と第2の
電圧源ノードの一方との間に接続される。
【0033】請求項13に係る半導体装置は、請求項1
ないし11のいずれかの装置が、第1の電圧源ノード上
の電圧と第2の電圧源ノード上の電圧とを両動作電源電
圧として動作し、第1の電圧源ノードからの電圧を昇圧
し、この第1の電圧源ノードの電圧の実質的に1.5倍
の昇圧電圧を生成する昇圧電圧発生回路を備える。容量
素子はこの昇圧電圧発生回路の昇圧電圧を出力するノー
ドと第1の電圧源ノードとの間に接続される。
【0034】請求項14に係る半導体装置は、請求項
3、5、9、11のいずれかの半導体装置が、さらに、
メモリセルの列各々に対応して設けられ、各々に対応の
列のメモリセルが接続される複数のビット線と、第1の
電圧源ノードの電圧と第2の電圧源ノードの電圧を両動
作電源電圧として動作し、第1の電圧源の電圧と第2の
電圧源の電圧の差の実質的に1/2の電圧レベルの中間
電圧を生成する中間電圧発生回路を含む。この中間電圧
は、スタンバイ時にビット線へ伝達される。容量素子
は、この中間電圧発生回路の中間電圧を出力するノード
と第1および第2の電圧源のノードの一方との間に接続
される。
【0035】請求項15に係る半導体装置は、請求項
4、6ないし8および10のいずれかの装置が、さら
に、第1の電圧源ノードの電圧と第2の電圧源ノードの
電圧を両動作電源電圧として動作し、第1の電圧源の電
圧と第2の電圧源の電圧の差の実質的に1/2の電圧レ
ベルの中間電圧を生成する。この中間電圧は、ビット線
としての導電層へこの半導体装置のスタンバイ状態時に
与えられる。容量素子は中間電圧出力ノードと第1およ
び第2の電圧源ノードの一方との間に接続される。
【0036】請求項16に係る半導体装置は、さらに、
請求項12ないし15のいずれかの装置が、さらに、外
部からの電源電圧を降圧し、該降圧した電源電圧を第1
の電源ノードへ伝達する内部降圧回路を備える。
【0037】請求項17に係る半導体装置は、請求項1
ないし11のいずれかの装置が、さらに、外部からの第
1の電源電圧を受ける第1の電源ノードと第2の電源電
圧を受ける第2の電源ノードとの間に結合されかつ第1
および第2の電源電圧を動作電源電圧として動作して第
1の電源電圧を降圧して第1の電源電圧と第2の電源電
圧の差の実質的に2/3の内部電源電圧を生成して内部
回路へ一方動作電源電圧として供給する内部降圧回路を
含む。容量素子はこの内部降圧回路の内部電源電圧出力
ノードと第1の電源ノードとの間に接続される。
【0038】請求項18に係る半導体装置は、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子の一方電極ノードと他
方電極ノードとの間に、この半導体装置の動作電源電圧
の実質的に1/2の電圧が印加される。
【0039】請求項19に係る半導体装置は、半導体基
板表面上に各々が所定形状に形成されかつ互いに間をお
いて配置される複数の第1の導電層と、これら複数の第
1の導電層上に絶縁膜を介して複数の第1の導電層と対
向して配置されかつ一方電極ノードに電気的に接続され
る第2の導電層と、複数の第1の導電層と半導体基板領
域との間に形成されかつ複数の第1の導電層に共通に電
気的に接続されかつ他方電極ノードに電気的に接続され
る第3の導電層と、この第3の導電層と対向して半導体
基板領域表面に形成される厚い絶縁膜を備える。
【0040】請求項20に係る半導体装置は、請求項1
ないし11および19のいずれかの容量素子が少なくと
も2個電気的に直列に接続されて実現された合成容量素
子を備える。
【0041】請求項21に係る半導体装置は、容量素子
形成領域と別の領域に形成される行列状に配置される複
数のメモリセルを含む。これら複数のメモリセルの各々
は、第1導電層と同一配線層に形成されかつ第1導電層
と同一配列に形成される、情報電荷を格納するためのス
トレージノード電極と、第2導電層と同一配線層に形成
されかつ第2導電層と同一材料で形成されかつさらに予
め定められた一定電位を受けるセルプレート電極とを有
するメモリセルキャパシタを含む。この半導体装置は、
さらに、メモリセル列に対応して配置され、第3導電層
と同一配線層に第3の導電層と同一材料で形成されるビ
ット線としての導電層を備える。
【0042】請求項22に係る半導体装置は、請求項1
9の半導体装置が、さらに、容量素子の形成領域と別の
領域に形成される行列状に配置される複数のメモリセル
を含む。これら複数のメモリセルの各々は、第1導電層
と同一配線層に形成されかつ第1導電層と同一材料で形
成される、情報電荷を格納するためのストレージノード
電極と、第2導電層と同一配線層に形成されかつ第2導
電層と同一材料で形成されかつ予め定められた一定電位
を受けるセルプレート電極とを有するメモリセルキャパ
シタを含む。この半導体装置は、さらに、メモリセル行
に対応して配置され、第3導電層と同一配線層に第3の
導電層と同一材料で形成されるワード線としての導電層
を備える。
【0043】請求項23に係る半導体装置は、請求項2
0の合成容量素子の一方および他方電極ノードは、半導
体装置の第1および第2の電源電圧をそれぞれ受ける。
【0044】請求項24の半導体装置は、請求項23の
第1の電圧源ノードへは、外部からの電源電圧を降圧し
た内部降圧電圧が内部電源電圧として与えられる。
【0045】請求項25に係る半導体装置は、請求項2
0の合成容量素子の一方電極ノードは2値レベルの間で
変化する制御信号を受ける。
【0046】請求項26に係る半導体装置は、請求項2
5の合成容量素子の他方電極ノードが一定電圧を受け
る。
【0047】請求項27に係る半導体装置は、請求項2
5の合成容量素子の他方電極ノードがこの制御信号に対
応する信号を出力するノードに電気的に接続される。
【0048】請求項28に係る半導体装置は、請求項2
0の合成容量素子の一方および他方電極ノードはそれぞ
れ互いに異なる一定の電圧を受ける。
【0049】請求項29に係る半導体装置は、請求項2
0の半導体装置が、メモリセル列各々に対応して配置さ
れ、各々に対応の列のメモリセルが接続される複数のビ
ット線対と、これら複数のビット線対各々に設けられ、
第1および第2の信号線を介して与えられる第1および
第2の活性化信号の活性化に応答して活性化され、対応
のビット線対の電位を差動的に増幅する複数のセンスア
ンプと、第1の電源ノードと合成容量素子の一方電極ノ
ードの間に接続される第1のスイッチングトランジスタ
と、第2の電源ノードと合成容量素子の他方電極の間に
設けられる第2のスイッチングトランジスタと、これら
第1および第2のスイッチングトランジスタの導通/非
導通を制御する信号を発生する第1の制御信号発生手段
と、合成容量素子の一方電極ノードと第1の信号線との
間に設けられる第3のスイッチングトランジスタと、合
成容量素子の他方電極ノードと第2の信号線との間に設
けられる第4のスイッチングトランジスタと、これら第
3および第4のスイッチングトランジスタの導通/非導
通を制御する信号を発生する第2の制御信号発生手段を
さらに備える。
【0050】請求項30に係る半導体装置は、請求項5
の容量素子の直列体からなる合成容量素子を含む。この
合成容量素子は、各々が請求項5の容量素子である第1
および第2の容量素子を含む。合成容量素子は、第1お
よび第2の容量素子の第2導電層を相互接続し、第2の
容量素子の半導体基板領域と第1の容量素子の第3の導
電層とを一方電極に接続し、かつ第1の容量素子の半導
体基板領域と第2の容量素子の第3の導電層とを他方電
極に電気的に接続することにより構成される。
【0051】請求項31の半導体装置は、請求項30の
半導体装置が、さらに、第2の容量素子の第1導電型の
半導体基板領域にそれぞれが形成される第1導電型およ
び第2導電型の不純物領域を含む。これら第1導電型お
よび第2導電型の不純物領域は共通に一方電極ノードに
電気的に接続される。第1の容量素子の半導体基板領域
は第1導電型の不純物領域を介して他方電極に電気的に
接続される。
【0052】請求項32に係る半導体装置は、請求項3
0の半導体装置の第1および第2の容量素子の第1導電
型の半導体基板領域にそれぞれ、第1導電型の不純物領
域および第2導電型の不純物領域が形成される。第1の
容量素子の第1および第2導電型の不純物領域は共通に
一方電極ノードに電気的に接続され、第2の容量素子の
半導体基板領域に形成された第1導電型および第2導電
型の不純物領域が共通に他方電極ノードに電気的に接続
される。
【0053】請求項33に係る半導体装置は、請求項3
0の第1導電層と第3導電層の接続部下の半導体基板領
域表面に局所的に形成される厚い絶縁膜を備える。
【0054】請求項34に係る半導体装置は、請求項7
のメモリセルを2つ直列に電気的に接続した合成容量素
子を備える。この合成容量素子は、第1の容量素子の第
3の導電層および半導体基板領域を他方電極ノードに電
気的に接続しかつ第4の導電層を一方電極ノードに接続
する。第1および第2の容量素子の第2の導電層は相互
接続される。第2の容量素子の半導体基板領域および第
3導電層は一方電極ノードに接続され、かつ第4導電層
は他方電極ノードに電気的に接続される。
【0055】請求項35に係る半導体装置は、請求項3
4の装置において、第2の容量素子の第1導電型の半導
体基板領域表面に形成される第1および第2導電型の不
純物領域を含む。これら第1および第2導電型の不純物
領域は共通に他方電極ノードに電気的に接続される。第
1の容量素子の半導体基板領域は第1導電型の不純物領
域を介して一方電極ノードに電気的に接続される。
【0056】請求項36に係る半導体装置は、請求項3
4の装置が、第1および第2の容量素子の半導体基板領
域それぞれにおいて、第1および第2導電型の不純物領
域を含む。第2の容量素子の第1および第2導電型の不
純物領域は共通に他方電極ノードに結合され、第1の容
量素子の半導体基板領域に形成された第1および第2導
電型の不純物領域は一方電極ノードに電気的に接続され
る。
【0057】請求項37に係る半導体装置は、請求項1
9の容量素子が2個直列に電気的に接続されて、合成容
量素子を構成する。第1および第2の容量素子の第3導
電層は同一導電層で構成されて相互接続され、第1およ
び第2の容量素子の第2導電層が一方および他方電極ノ
ードにそれぞれ電気的に接続される。
【0058】請求項38に係る半導体装置は、請求項1
9の容量素子が2個直列に電気的に接続されて構成され
る合成容量素子を備える。この合成容量素子は、第1お
よび第2の容量素子の第2の導電層を相互接続し、かつ
第1および第2の容量素子の第3の導電層がそれぞれ一
方および他方電極ノードとされる。
【0059】請求項39に係る半導体装置は、請求項1
9の容量素子を2個直列に電気的に接続して構成される
合成容量素子を備える。この合成容量素子は、第1の容
量素子の第2の導電層を第2の容量素子の第3導電層に
電気的に接続し、第1容量素子の第3導電層を一方電極
ノードに電気的に接続し、かつ第2の容量素子の第2の
導電層を他方電極ノードに電気的に接続することにより
構成される。
【0060】請求項40に係る半導体装置は、請求項1
9に係る容量素子を2個直列に電気的に接続して構成さ
れる合成容量素子を備える。この合成容量素子は、第1
および第2の容量素子の第3の導電層を同一導電層で構
成して相互接続し、かつ第1および第2の容量素子の第
2の導電層をそれぞれ一方および他方電極ノードに電気
的に接続することにより構成される。
【0061】請求項41に係る半導体装置は、請求項1
9の容量素子が2個直列に電気的に接続されて構成され
る合成容量素子を備える。この合成容量素子は、第1お
よび第2の容量素子の第2導電層が相互接続され、第1
および第2の容量素子の第3の導電層がそれぞれ一方お
よび他方電極ノードに電気的に接続される。
【0062】請求項42に係る半導体装置は、請求項1
9の容量素子が2個直列に電気的に接続されて構成され
る合成容量素子を備える。この合成容量素子は、第1の
容量素子の第3の導電層が一方電極ノードに電気的に接
続され、第2の容量素子の第2の導電層が他方電極ノー
ドに電気的に接続される。第1の容量素子の第2の導電
層と第2の容量素子の第3の導電層とは電気的に相互接
続される。
【0063】請求項43に係る半導体装置は、請求項1
ないし42のいずれかの装置において、第1の導電層が
平面レイアウトにおいて一方方向の第1辺とこの一方方
向と直交する他方方向の第2辺とを有する。第1辺と第
2辺の長さの比は実質的に1対1である。また、これら
1辺および他辺は実質的にこの半導体装置の設計規則の
最小寸法の長さを有する。
【0064】請求項44に係る半導体装置は、請求項2
0、21−24、28、および30−43のいずれかの
合成容量素子の容量素子間の接続ノードに、各容量素子
の電極間電圧差が、合成容量素子の電極間電圧の実質的
に、容量素子の数の逆数倍以下となる電圧を印加する中
間電圧印加手段を備える。
【0065】請求項45に係る半導体装置は、請求項2
9の装置が、さらに、合成容量素子の容量素子間の接続
ノードへ、第1電源ノードの電圧と第2電源ノードの電
圧の差の容量素子の数の逆数倍の以下の電圧が各容量素
子の電極間に印加されるように、電圧を印加する中間電
圧印加手段と、第2制御信号発生手段の出力する制御信
号を遅延する遅延手段と、第1制御信号発生手段の発生
する制御信号による第1および第2のスイッチングトラ
ンジスタの非導通から遅延手段からの遅延制御信号の活
性化までの間中間電圧印加手段の電圧印加を禁止する手
段を備える。遅延手段の遅延制御信号の活性化は、第2
制御信号発生手段の制御信号による第3および第4のス
イッチングトランジスタの導通に対応する。
【0066】請求項46に係る半導体装置は、第1およ
び第2のノードの間に直列に接続される複数の容量素子
と、これら複数の容量素子の容量素子間の接続ノード
に、各容量素子の電極間電圧が第1および第2のノード
の電圧差のこれら複数の容量素子の数の逆数倍以下とな
るように、第1および第2のノード電圧の間の電圧を印
加する手段を備える。
【0067】請求項47に係る半導体装置は、請求項4
6の第1および第2のノードへは、互いに値の異なる一
定の電圧が印加される。
【0068】請求項48に係る半導体装置は、請求項4
6または47の電圧印加手段が、各接続ノードに対応し
て設けられる電圧印加回路を含む。この電圧印加回路
は、第1および第2のノード間の電圧の間の電圧レベル
の第1および第2の制御電圧を発生する手段と、第1お
よび第2の制御電圧と出力ノードの電圧との差に従って
プッシュプル態様で動作する第1および第2のトランジ
スタ素子とを含む。この出力ノードが対応の容量素子間
接続ノードに接続される。
【0069】請求項49に係る半導体装置は、請求項4
8の半導体装置において、第1および第2のトランジス
タ素子は、絶対値がVthnおよびVthpのしきい値
電圧を各々が有しかつ第1および第2の制御電圧をそれ
ぞれのゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタお
よびpチャネルMOSトランジスタである。第1および
第2の制御電圧の差は、実質的に、Vthn+Vthp
に等しい。
【0070】請求項50に係る半導体装置は、請求項4
4ないし49のいずれかの装置が、さらに、第1および
第2のノードを電気的にフローティング状態とする容量
結合形成手段と、この容量結合形成手段による第1およ
び第2のノードの電気的フローティング化の間、電圧印
加手段による電圧印加を停止させる手段を含む。
【0071】請求項51に係る半導体装置は、請求項5
0の装置が、さらに、少なくとも1列に配置される複数
のメモリセルと、この列に対応して配置されてその列の
メモリセルが接続されるビット線対と、活性化時ビット
線対の電位を差動的に増幅するためのセンスアンプと、
動作タイミング信号に応答して電気的にフローティング
状態とされた第1および第2のノードをセンスアンプの
両電源ノードへそれぞれ電気的に結合してこのセンスア
ンプを活性化するセンスアンプ活性化手段を備える。
【0072】請求項52に係る半導体装置は、請求項5
1の装置における容量結合形成手段が、メモリセル選択
動作開始指示信号の非活性化およびセンス動作完了指示
信号の活性化の一方に応答して電圧印加手段の電圧印加
停止状態を解放する手段を含む。
【0073】第2導電層と絶縁膜を介して複数の第1の
導電層を対向して配置することにより、この第1導電層
と第2導電層の対向面積が増大し、面積効率のよい容量
素子を実現することができる。特に、この第1および第
2導電層をメモリセルキャパシタのストレージノード電
極およびセルプレート電極と同一導電層とすることによ
り、製造工程を増加させることなく面積効率のよい容量
素子を実現することができる。
【0074】またこの容量素子を直列に電気的に接続す
ることにより、合成容量素子の耐圧はメモリセルキャパ
シタの耐圧の2倍とすることができ、容易にデカップリ
ング容量、および電源電圧レベルの電圧の安定化を行な
う安定化容量などを実現することができる。
【0075】また、合成容量素子の容量素子の接続ノー
ドへ一定の電圧を供給することにより、容量素子に含ま
れる単位容量素子に不良が生じ、大きなリーク電流が流
れる場合においても、このリーク電流を補償して容量素
子接続ノードを一定の電圧レベルに保持することがで
き、この容量素子の電極間ノードの電圧差を一定に保持
することができ、容量素子の耐圧特性が保証され、合成
容量素子の信頼性が確保される。また、この容量素子の
接続ノードを一定電圧に保持し、フローティング状態と
なるのを防止することにより、ノイズなどの影響によ
り、この接続ノード電位が変動し、応じて合成容量素子
の電極ノード電位が変動するのを抑制することができ
る。
【0076】
【発明の実施の形態】
[発明の原理的構成]図1は、この発明が適用される半
導体装置であるDRAMのメモリセルの構成を示す図で
ある。図1において、メモリセルMCは、ビット線BL
とワード線WLの交差部に対応して配置される。後にD
RAMの全体の構成については説明するが、メモリセル
MCは、行列状に配置される。ワード線WLは、メモリ
セルの各行に対応して配置され、それぞれに対応の行の
メモリセルMCが接続される。ビット線BLは、メモリ
セルの列それぞれに対応して配置され、各々に対応の列
のメモリセルが接続される。通常、ビット線BLは、対
をなして配置され、対をなす他方ビット線(補のビット
線)は、このビット線BLに対する、メモリセルデータ
読出時の基準電位を与える。
【0077】メモリセルMCは、情報を電荷の形態で格
納するためのメモリセルキャパシタMSと、ワード線W
Lの選択時導通し、メモリセルキャパシタMSのストレ
ージノードSNをビット線BL(または補のビット線/
BL)に接続するnチャネルMOSトランジスタで構成
されるアクセストランジスタMTを含む。メモリセルキ
ャパシタMSの他方電極ノード(セルプレート電極ノー
ド)へは、中間電圧(セルプレート電圧)VCPが印加
される。この中間電圧VCPは、DRAMの動作電源電
圧VCCと接地電圧GNDの差の1/2の電圧レベルで
ある。以下の説明において、動作電源電圧は、外部から
与えられる電源電圧および内部で外部電源電圧を降圧し
て生成される内部電源電圧両者のいずれであってもよ
く、動作電源電圧と用いられる電圧を示す。また、電圧
レベルは、接地電圧を基準として特定する。
【0078】メモリキャパシタMSは、小占有面積で大
きな容量値を実現するため、そのキャパシタ絶縁膜は薄
くされる。薄いキャパシタ絶縁膜を有するメモリセルキ
ャパシタMSの耐圧を保証するために、中間電圧レベル
のセルプレート電圧VCPがセルプレート電極ノードS
Cへ印加される。一方、ワード線WLの電位は、後に説
明するが、動作電源電圧レベルよりも高い電圧レベルま
で選択時に昇圧される。したがって、このアクセストラ
ンジスタMTのゲート絶縁膜は、その耐圧を保証するた
め、メモリセルキャパシタMSのそれよりも厚くされ
る。
【0079】図2は、アクセストランジスタMTを用い
るキャパシタ(ゲートキャパシタ)とメモリセルキャパ
シタMSの単位面積当りの容量値とDRAMの記憶容量
との関係を示す図である。図2において、横軸にDRA
Mの記憶容量を示し、縦軸に単位面積(μm2 )当りの
容量値(単位fF)を示す。アクセストランジスタMT
を用いるゲートキャパシタは、その耐圧は電源電圧以上
である。このゲートキャパシタに用いられるトランジス
タは周辺回路または論理回路に含まれるMOSトランジ
スタと同様のものであってもよい。したがって、図2に
おいては、アクセストランジスタMT、周辺回路または
論理回路であるMOSトランジスタを用いたキャパシタ
Cgの単位容量値C0が示される。一方、メモリセルキ
ャパシタMSは、小占有面積で十分大きい容量値を実現
するため、セルプレートが中間電圧VCC/2(=VC
P)である。このメモリセルキャパシタMSの耐圧は、
したがってVCC/2である。このMOSトランジスタ
と同一用途にメモリセルキャパシタMSを利用する場
合、この耐圧特性を電源電圧VCCとするため、2個の
メモリセルキャパシタMSを直列に接続して用いる。こ
の場合、その容量値の直列接続による低下を補償するた
めに、メモリセルキャパシタMSの面積が2倍とされ
る。したがって、メモリセルキャパシタMSを用いる場
合、曲線III に示すように、C0=CS/4の関係が満
たされる。すなわち、実際のメモリセルキャパシタMS
の容量値CSは、図2に示す縦軸の値の1/4の値とな
る(図2に示す縦軸の容量値C0は単位面積当りの容量
値を示している)。
【0080】図2に示すように、MOSトランジスタを
用いるゲートキャパシタおよびメモリセルキャパシタM
Sいずれにおいても、DRAMの記憶容量が増加するに
つれて、その容量値CgおよびCSは増加する。ゲート
キャパシタの場合、ゲート絶縁膜の膜厚およびチャネル
幅/チャネル長がスケーリング則に沿ってスケールダウ
ンされる。したがって、高集積化が進んでも、その容量
値は増加するが、その増加の程度は比較的小さい(曲線
I参照)。一方、メモリセルキャパシタMSの場合、D
RAMの記憶容量が増加するにつれて、その占有面積が
低減されても、以下に述べる理由のために、ほぼ同じ大
きさの容量値を実現するため、DRAMの記憶容量の増
加に伴って、その単位容量値C0はMOSキャパシタの
それに比べて急速に増加する(曲線II参照)。
【0081】DRAMにおいては、メモリセルMCの記
憶情報の読出は、ビット線BL(または/BL)に現れ
る電圧(読出電圧)ΔVを検知増幅することにより行な
われる。この読出電圧ΔVは、メモリセルキャパシタM
Sの容量値CSとビット線BL(または/BL)の容量
値CBの比、CS/CB、が大きくなるほど、その絶対
値が大きくなる。ビット線容量CBは、ビット線BL
(または/BL)の長さおよびそれに接続されるアクセ
ストランジスタMTの数により決定される。このビット
線容量CBをできるだけ小さくするために、通常、DR
AMにおいては、ブロック分割方式などが取られ、ビッ
ト線の長さが短くされかつそれに接続されるメモリセル
の数が小さくされる。しかしながら、このビット線容量
CBの値を小さくするにも限度がある。したがって、メ
モリセルキャパシタMSの容量値CSをできるだけ大き
くすることが、読出電圧ΔVの絶対値を大きくするため
に必要となる。
【0082】また、DRAMにおいては、入射α線によ
り正孔・電子対の生成による蓄積電荷量の変化が生じる
と、読出電圧ΔVの値が変化し、メモリセルデータの正
確な読出ができなくなる。スタティック・ランダム・ア
クセス・メモリ(SRAM)においては、メモリセルは
フリップフロップの構成を備えており、またフラッシュ
メモリ(不揮発性半導体記憶装置)のメモリセルはフロ
ーティングゲートの蓄積電荷によりメモリトランジスタ
のしきい値電圧を決定しており、これらのメモリセルに
対する入射α線の影響はDRAMメモリセルに比べて小
さい。このα線の影響を低減し、また十分な読出電圧Δ
Vを生成するために、DRAMにおいては、メモリセル
キャパシタMSの蓄積電荷量はできるだけ大きくされ
る。特に、動作電源電圧VCCが2.5Vまたは1.2
Vと小さくなると、このメモリセルキャパシタMSの蓄
積電荷量が低減するため、十分な大きさのメモリセルキ
ャパシタMSの容量値が必要とされる。
【0083】上述のような観点から、DRAMのメモリ
セルキャパシタの容量値は、集積度にかかわらずほぼ一
定の大きさ(30〜35fF)の値が必要とされる。
【0084】図2においては、直線Iは、MOSキャパ
シタの容量値Cgを示し、直線IIは、メモリセルキャ
パシタを2個直列にした場合の単位面積当りの容量値を
示し、直線IIIは、実際のメモリセルキャパシタの容
量値を示す。メモリセルキャパシタMSおよびMOSキ
ャパシタの単位面積当りの容量値C0の値を図2におい
て合わせて示す。
【0085】この図2に示すように、たとえば16Mビ
ットDRAMにおいては、メモリセルキャパシタMSを
用いる容量の容量値はゲートキャパシタの容量値の0.
8倍であり、64MビットDRAMの場合、メモリセル
キャパシタMSを用いる容量の単位面積当りの容量値は
ゲートキャパシタの単位面積当りの容量値の1.5倍と
なり、256MビットDRAMにおいては、メモリセル
キャパシタMSを用いる容量の単位面積当りの容量値は
ゲートキャパシタの単位面積当りの容量値の約2.5倍
となる。すなわち、64MビットDRAM以降の世代の
DRAMにおいては、メモリセルキャパシタMSを用い
る容量の方がゲートキャパシタに比べて面積効率が優れ
ており、かつDRAMの記憶容量の増大に伴って急激に
両者の容量値の差が大きくなる。本発明はこのメモリセ
ルキャパシタMSのゲートキャパシタに対する特徴を有
効に活かして面積効率に優れた容量素子を実現する。特
に、本発明においては、16Mビットよりも記憶容量の
小さいDRAMのメモリセルキャパシタであっても、ゲ
ートキャパシタよりも十分に大きな容量値を小占有面積
で実現する面積効率に優れた容量素子を実現する。
【0086】[本発明の適用例1]図3(A)および
(B)は、この発明の容量素子が適用される回路の構成
を示す図である。図3(A)においては、入力ノードN
aへ与えられる入力信号INと基準電圧入力ノードNb
に与えられる基準電圧Vrefを比較する比較回路CM
Pが示される。この比較回路CMPは、電源ノードVC
C上の電源電圧VCCと接地ノードVSS上の接地電圧
VSS(ノードとその上の電圧を同じ符号で示す)を両
動作電源電圧として動作し、入力信号INが基準電圧V
refよりも電圧レベルが高い場合にはその出力信号O
UTをHレベルとし、逆に、入力信号INが基準電圧V
refよりも低い場合には、出力信号OUTをLレベル
とする。この基準電圧入力ノードNbと接地ノードVS
Sの間に、この発明に従うメモリセルキャパシタを利用
する容量CSTが設けられる。
【0087】高速で信号を伝達するために、この入力信
号INの振幅および電圧レベルが小さくされる。特に、
最近では、入力信号INのHレベルが1.2Vであり、
入力信号INの振幅が0.8Vのようなインタフェース
が用いられている。このような入力信号INの論理レベ
ルを判定し、対応の論理レベルの出力信号OUTを生成
するために、インタフェース部に、図3(A)に示すよ
うな比較回路CMPが設けられる。
【0088】図3(B)は、この図3(A)に示す比較
回路CMPの内部構成の一例を示す図である。図3
(B)において、比較回路CMPは、カレントミラー回
路を構成するpチャネルMOSトランジスタPQaおよ
びPQbと、入力信号INと基準電圧Vrefを比較す
る比較段を構成するnチャネルMOSトランジスタNQ
aおよびNQbを備える。pチャネルMOSトランジス
タPQaおよびPQbのゲートは、nチャネルMOSト
ランジスタNQaのドレインに接続される。入力信号I
NがnチャネルMOSトランジスタNQaのゲートへ与
えられ、基準電圧VrefがnチャネルMOSトランジ
スタNQbのゲートへ与えられる。
【0089】この図3(B)に示す比較回路は、カレン
トミラー型差動増幅回路としても知られている。入力信
号INが基準電圧Vrefよりも高い場合には、MOS
トランジスタNQaのコンダクタンスがMOSトランジ
スタNQbのそれよりも大きくなり、MOSトランジス
タNQaを流れる電流量が、MOSトランジスタNQb
を介して流れる電流量よりも大きくなる。MOSトラン
ジスタPQaおよびPQbはカレントミラー回路を構成
しており、このMOSトランジスタNQaを流れる電流
量と同じ大きさの電流(MOSトランジスタPQaおよ
びPQbのサイズが同じとき)が、MOSトランジスタ
PQbを介してMOSトランジスタNQbへ与えられ
る。したがってこの状態においては、出力信号OUTの
電位レベルは上昇する。逆に、入力信号INが基準電圧
Vrefよりもその電圧レベルが低い場合には、MOS
トランジスタNQbのコンダクタンスがMOSトランジ
スタNQaのそれよりも大きくなり、MOSトランジス
タNQbは、MOSトランジスタPQbを介して供給さ
れる電流量よりも大きな電流を放電する。これにより、
出力信号OUTの電位レベルが低下する。この基準電圧
Vrefは電源電圧VCCの1/2の電圧レベルに設定
される。比較回路CMPからの出力信号OUTが、内部
回路の動作する電源電圧レベルに応じた信号レベルに変
換される。
【0090】このような比較回路CMPの比較動作を正
確かつ安定に行なうためには、この入力信号INの論理
レベルの比較基準となる基準電圧Vrefの電圧レベル
を安定化させることが重要である。
【0091】この基準電圧Vrefの電圧レベルを不安
定する主要因は、この基準電圧Vrefが供給される配
線に隣接する他の信号線とこの基準電圧伝達線との間の
容量結合に起因する容量結合性ノイズである。このよう
なノイズに対する安定性を増加させるために、基準電圧
入力ノードNbと接地ノードVssの間に容量素子CS
Tを設ける。この容量素子CSTに、後に詳細に説明す
るメモリセルキャパシタ構造と同一構造のキャパシタを
利用する。基準電圧Vrefは、VCC/2の電圧レベ
ルである。したがって、メモリセルキャパシタの絶縁膜
と同じ絶縁膜をこの容量CSTに利用しても、この容量
CSTの耐圧特性は保障される。また、メモリセルキャ
パシタは、先の図2に示すように、面積効率が優れてい
るため、少占有面積で必要とされる容量値を備える安定
化容量をこの容量素子CSTを用いて実現することがで
きる。
【0092】[変更例]図4は、この適用例1の第1の
変更例の構成を示す図である。図4に示す構成において
は、容量CSTが比較回路CMPの基準電圧入力ノード
Nbと電源ノードVCCの間に接続される。基準電圧V
refは、VCC/2の電圧レベルである。したがっ
て、この電源ノードVCCと基準電圧Vrefの電圧差
は、VCC/2程度であり、したがってこの基準電圧入
力ノードNbと電源ノードVCCの間に容量素子CST
を接続しても、同様この基準電圧Vrefを安定化する
ための容量を実現することができる。
【0093】[適用例2]図5(A)は、この発明の適
用例2の構成を概略的に示す図である。図5(A)にお
いて、半導体装置は、内部ロウアドレス信号をデコード
するロウデコード回路RDと、タイミング信号φXに従
ってワード線駆動信号φWを生成するφW発生回路RX
Dと、ロウデコード回路RDの出力信号に応答して、ワ
ード線ドライブ信号φWを対応のワード線WLへ伝達す
るワード線ドライブ回路WDを含む。ワード線WLとビ
ット線BLの交差部には、メモリセルMCが設けられ
る。このメモリセルMCは、図1に示す構成と同じ1ト
ランジスタ/1キャパシタ型のメモリセル構造を備え
る。
【0094】この半導体装置は、さらに、電源ノード
(電源線)VCC上の電源電圧VCCと接地ノード上の
接地電圧VSSを両動作電源電圧として動作し、電源電
圧VCCよりも高い高電圧VPPを生成するVPP発生
回路VPCを含む。このVPP発生回路VPCは、通
常、チャージポンプキャパシタを含み、クロック信号に
応答して、チャージポンプ動作を行なって所定の電圧レ
ベルの高電圧VPPを生成する。この高電圧VPPは、
通常電源電圧VCCのほぼ1.5倍の電圧レベルとされ
る。VPP発生回路VPCからの高電圧VPPがφW発
生回路RXDへ与えられる。このφW発生回路RXD
は、タイミング信号φXの活性化時、この高電圧VPP
レベルのワード線ドライブ信号φWCを生成してワード
線ドライブ回路WDへ与える。
【0095】ワード線ドライブ回路WDは、ロウデコー
ド回路RDの出力信号を受けるインバータ回路IVと、
ロウデコード回路RDの出力信号を通過させるnチャネ
ルMOSトランジスタNQcと、MOSトランジスタN
Qcの通過させる電圧レベルに応答して導通し、ワード
線ドライブ信号φWをワード線WLへ伝達するnチャネ
ルMOSトランジスタNQdと、インバータ回路IVの
出力信号がHレベルのときに導通し、ワード線WLを接
地電位レベルへ駆動するnチャネルMOSトランジスタ
NQeを含む。MOSトランジスタNQcのゲートへ
は、電源電圧VCCが与えられる。
【0096】この高電圧VPPを出力するノードNcと
電源ノード(電源線)VCCの間に、安定化容量CST
が設けられる。この安定化容量CSTは、後に詳細に説
明する構造を備え、メモリセルキャパシタと同様の構成
を備える。
【0097】次に図5(B)に示す動作波形図を参照し
て、この図5(A)に示す回路の動作について説明す
る。
【0098】図示しないロウアドレスストローブ信号/
RASがHレベルからLレベルに立下がると、このDR
AMは選択状態とされて、内部でメモリセル選択動作が
開始される。このロウアドレスストローブ信号/RAS
の立下がりに応答して、外部からのアドレス信号がロウ
アドレス信号として取込まれ、内部ロウアドレス信号が
生成されてロウデコード回路RDへ与えられる。ロウデ
コード回路RDは、与えられた内部ロウアドレス信号を
デコードし、対応のワード線がアドレス指定されたとき
にはHレベルの信号を出力する。このロウデコード回路
RDからの出力信号がワード線ドライブ回路WDへ与え
られる。
【0099】次に、このロウアドレスストローブ信号/
RASの立下がりに応答して、所定時間経過後に、タイ
ミング信号φXが活性状態のHレベルとされ、φW発生
回路RXDから高電圧VPPレベルのワード線駆動信号
φWが出力される。ワード線ドライブ回路WDの選択時
には、インバータ回路IVの出力信号がLレベルとな
り、MOSトランジスタNQcを介してHレベルの電圧
がMOSトランジスタNQdのゲートへ伝達される。M
OSトランジスタNQdが導通し、ワード線ドライブ信
号φWをワード線WL上に伝達する。MOSトランジス
タNQcは、ゲートに電源電圧VCCを受けており、H
レベルの信号をMOSトランジスタNQdのゲートへ与
えた場合には、非導通状態である。したがって、高電圧
VPPレベルのワード線駆動信号φWがMOSトランジ
スタNQdのソースへ与えられたときには、このMOS
トランジスタNQdのセルフブートストラップ作用によ
り、MOSトランジスタNQdのゲート電位が上昇し、
高電圧VPPレベルのワード線駆動信号φWが対応のワ
ード線WLへ伝達され、選択ワード線WL上の電圧レベ
ルは高電圧VPPレベルとされる。
【0100】このワード線WL上に高電圧VPPを伝達
することにより、メモリセルMCに含まれるアクセスト
ランジスタのしきい値電圧の損失を伴うことなく、電源
電圧VCCレベルの電圧をビット線からメモリセルキャ
パシタのストレージノードへ伝達することができる。こ
の選択ワード線WLに接続されるメモリセルMCのアク
セストランジスタが導通し、メモリセルキャパシタのス
トレージノードの電荷がビット線BL上に伝達される。
このビット線BLに読出されたデータが、図示しないセ
ンスアンプにより検知増幅され、かつラッチされる。こ
の後、図示しないコラムデコーダが動作し、この選択行
のうちの列を選択して、メモリセルのデータの読出また
は書込が行なわれる。
【0101】この高電圧VPPは、φW発生回路RXD
を介して、選択ワード線WL上に伝達される。したがっ
て、ワード線WLの選択時には、高電圧VPPが消費さ
れるため、このVPP発生回路VPCから出力される高
電圧VPPの電圧レベルが低下することが考えられる。
この高電圧VPPの出力レベルの低下を防止するため
に、安定化容量CSTを設ける。この安定化容量CST
として、メモリセルキャパシタ構造を利用することによ
り、低占有面積の安定化容量を実現することができる。
この高電圧VPPは、電源電圧VCCの1.5倍の電圧
レベルを備える。したがって、高電圧VPPの出力ノー
ドNcと電源ノード(電源線)VCCの間に安定化容量
CSTを設ける場合、この電源ノード(電源線)VCC
と出力ノードNcの間の電圧差は、0.5VCCであ
り、メモリセルキャパシタ構造を利用してこの安定化容
量CSTを形成しても、何らその耐圧上問題は生じな
い。
【0102】また、図5(A)に示すワード線ドライブ
回路WDにおいて、MOSトランジスタNQcのゲート
へは、高電圧VPPが与えられてもよい。この場合に
は、ロウデコード回路RDの出力段にはレベル変換回路
が設けられており、その出力段から高電圧VPPレベル
のワード線選択信号が出力される。また、φW発生回路
RXDは、タイミング信号φXに加えてアドレス信号を
受け、このアドレス信号をデコードして、選択ワード線
に対してのみ、活性状態のワード線ドライブ信号を伝達
するように構成されてもよい。
【0103】[適用例3]図6(A)は、この発明の容
量素子の第3の適用例の構成を示す図である。図6にお
いて、半導体装置(DRAM)は、対をなして配置され
るビット線BLおよび/BLと、ワード線WLと、ワー
ド線WLとビット線BLの交差部に対応して配置される
メモリセルMCと、センスアンプ活性化信号φSAに応
答して活性化され、ビット線BLおよび/BLの電位差
を増幅するセンスアンプSAと、プリチャージ/イコラ
イズ指示信号φEQに応答して活性化され、ビット線B
Lおよび/BLを中間電位VBLにプリチャージしかつ
イコライズするプリチャージ/イコライズ回路PEを含
む。このビット線BLおよび/BLは、いわゆる「折返
しビット線」構成を備え、1つの行においてビット線B
Lおよび/BLの一方のみにメモリセルMCが接続され
るが、図6(A)において、ワード線WLとビット線B
Lの交差部に対応して配置されるメモリセルMCのみ代
表的に示す。
【0104】プリチャージ/イコライズ回路PEは、プ
リチャージ/イコライズ指示信号φEQに応答して導通
し、中間電圧VBLをビット線BLおよび/BLにそれ
ぞれ伝達するnチャネルMOSトランジスタNQgおよ
びNQhと、プリチャージ/イコライズ指示信号φEQ
に応答して導通し、ビット線BLおよび/BLを電気的
に短絡するnチャネルMOSトランジスタNQfを含
む。この中間電圧VBLは、通常、電源電圧VCCの1
/2の電圧レベルである。
【0105】ビット線プリチャージ電圧発生回路は、電
源ノードVCCと接地ノードVSSの間に結合され、第
1の制御電圧VCC/2+VTNおよび第2の制御電圧
VCC/2−|VTP|を生成する制御電圧発生回路C
VGと、この制御電圧発生回路CVGからの第1および
第2の制御電圧に従って中間電圧VBLを生成する中間
電圧発生回路MVGと、この中間電圧出力ノードNdと
接地ノードVSSの間に接続される安定化容量CSTを
含む。
【0106】制御電圧発生回路CVGは、電源ノードV
CCに一方端が接続される高抵抗抵抗素子Z1と、抵抗
素子Z1の他方端とノードNeの間に接続されるダイオ
ード接続されたnチャネルMOSトランジスタNQi
と、接地ノードVSSに一方端が接続される高抵抗抵抗
素子Z2と、高抵抗抵抗素子Z2の他方端とノードNe
の間に接続される、ダイオード接続されたpチャネルM
OSトランジスタPQiを含む。MOSトランジスタN
QiおよびPQiは、それぞれしきい値電圧VTNおよ
びVTPを備える。ノードNeの電位レベルは、ほぼV
CC/2である。抵抗素子Z1およびZ2は高抵抗であ
り、MOSトランジスタNQ1およびPQ1はダイオー
ドモードで動作して、それぞれそのしきい値電圧の絶対
値の電圧降下を生じさせる。したがって、このMOSト
ランジスタNQiのゲートおよびドレイン電位は、VC
C/2+VTNとなり、MOSトランジスタPQiのゲ
ートおよびドレイン電位は、VCC/2−|VTP|と
なる。
【0107】中間電圧発生回路MVGは、電源ノードV
CCと出力ノードNdの間に接続され、そのゲートに第
1の制御電圧を受けるnチャネルMOSトランジスタN
Qjと、出力ノードNdと接地ノードVSSの間に接続
されかつそのゲートに第2の制御電圧を受けるpチャネ
ルMOSトランジスタPQjを含む。MOSトランジス
タNQjおよびPQjは、ソースフォロアモードで動作
する。出力ノードNdの電圧レベルが、VCC/2より
も高くなると、MOSトランジスタNQjのゲート−ソ
ース間電位は、このMOSトランジスタNQjのしきい
値電圧よりも小さくなり、MOSトランジスタNQjは
非導通状態となる。一方、MOSトランジスタPQjの
ゲート−ソース間電圧の絶対値は、このMOSトランジ
スタPQjのしきい値電圧の絶対値よりも大きくなり、
MOSトランジスタPQjが導通し、出力ノードNdの
電位レベルを低下させる。逆に、出力ノードNdの電位
レベルがVCC/2よりも低下すると、MOSトランジ
スタNQjが導通し、一方MOSトランジスタPQjが
非導通状態とされる。したがって、出力ノードNdから
出力される中間電圧VBLは、ほぼ、電源電圧VCCの
1/2の電圧レベルとなる。次にこの図6(A)に示す
半導体装置の動作について図6(B)に示す動作波形図
を参照して説明する。
【0108】ロウアドレスストローブ信号/RASがL
レベルに立下がると、メモリサイクルが始まり、プリチ
ャージ/イコライズ指示信号φEQがLレベルとされ、
プリチャージ/イコライズ回路PEに含まれるMOSト
ランジスタNQf〜NQhがすべて非導通状態とされ
る。これにより、ビット線BLおよび/BLは、中間電
圧VBLでフローティング状態とされる。次いで、ワー
ド線WLの電位が上昇し、メモリセルMCの記憶情報
が、ビット線BLに読出される。図6(B)において
は、メモリセルMCが、Hレベルの情報を記憶してお
り、ビット線BLの電位が上昇する場合の動作波形が一
例として示される。次いで、ビット線BLおよび/BL
の電位差が十分拡大されると、センスアンプ活性化信号
φSAが活性状態とされてセンスアンプSAが活性化さ
れ、ビット線BLおよび/BLの電位差を拡大し、ビッ
ト線BLおよび/BLの電位差が電源電圧VCCおよび
接地電圧VSSレベルに駆動される。この後、図示しな
い列選択回路および読出/書込回路を介してデータの読
出/書込が実行される。
【0109】ロウアドレスストローブ信号/RASがH
レベルに立上がると、メモリサイクルが完了し、選択ワ
ード線WLの電位がLレベルに立下がり、センスアンプ
活性化信号φSAがLレベルの非活性状態とされる。こ
れにより、センスアンプSAによりラッチされた情報が
メモリセルMCに書込まれた後(リストア後)、センス
アンプSAが非活性状態とされる。次いでプリチャージ
/イコライズ指示信号φEQがHレベルの活性状態とさ
れ、プリチャージ/イコライズ回路PEが活性状態とさ
れ、ビット線BLおよび/BLが中間電圧VBLレベル
にプリチャージされる。
【0110】DRAMにおいて、ビット線BLおよび/
BLの数は多く、ビット線プリチャージ電圧発生回路か
らの中間電圧VBLが、これらの数多くのビット線BL
および/BLに供給される。したがって、このビット線
BLおよび/BLのプリチャージ時に、中間電圧VBL
が消費される。イコライズ用のMOSトランジスタNQ
fにより、ビット線BLおよび/BLの間で電荷が移動
し、ビット線BLおよび/BLの電位レベルが中間電位
レベルへ駆動されるが、依然、プリチャージのために中
間電圧VBLは消費される。中間電圧VBLの電圧レベ
ルが低下するのを防止し、安定に所定の電圧レベルにビ
ット線BLおよび/BLをプリチャージしかつその中間
電圧レベルに保持するために、出力ノードNdに安定化
容量CSTを設ける。この安定化容量CSTとして、後
にその構成を詳細に説明するメモリセルキャパシタ構造
を利用する。これにより、面積効率の優れた安定化容量
を実現することができる。この中間電圧VBLは電源電
圧VCCの1/2の電圧レベルである。したがって、安
定化容量CSTの両電極間に印加される電圧レベルは、
VCC/2であり、メモリセルキャパシタ構造を利用し
ても、この安定化容量CSTの耐圧特性は保障される。
【0111】なお、図6(A)に破線で示すように、安
定化容量CSTは電源ノードVCCと出力ノードNdの
間に設けられても、同様の効果を得ることができる。
【0112】[適用例4]図7は、この発明の第4の適
用例の半導体装置の要部の構成を示す図である。図7に
おいて、半導体装置は、外部電源ノードextVCCに
与えられる外部電源電圧extVCCを降圧し、内部電
源電圧intVCCを生成する内部降圧回路VDCを含
む。この内部降圧回路VDCは、基準電圧Vrefと内
部電源電圧intVCCを比較する比較回路CMPと、
比較回路CMPの出力信号に従って外部電源ノードex
tVCCから出力ノード(内部電源線)Nfへ電流を供
給するpチャネルMOSトランジスタで構成されるドラ
イブトランジスタPDを含む。内部電源電圧intVC
Cが基準電圧Vrefよりも高い場合には、比較回路C
MPの出力信号がHレベルとなり、ドライブトランジス
タPDが非導通状態とされる。一方、内部電源電圧in
tVCCの電圧レベルが基準電圧Vrefよりも低い場
合には、比較回路CMPの電圧レベルが低下し、ドライ
ブトランジスタPDのコンダクタンスが大きくされ、外
部電源ノードextVCCから出力ノード(内部電源
線)Nfへ電流を供給し、内部電源電圧intVCCの
電圧レベルを上昇させる。したがって、この内部電源電
圧intVCCの電圧レベルは、基準電圧Vrefとほ
ぼ同じ電圧レベルとされる。通常、この内部電源電圧i
ntVCC、すなわち基準電圧Vrefの電圧レベル
は、外部電源電圧extVCCの約2/3の電圧レベル
に設定される。したがって、外部電源電圧extVCC
と内部電源電圧intVCCの電圧差は、extVCC
/3となる。一方、メモリセルキャパシタのセルプレー
トに印加される電圧は、intVCC/2=extVC
C/3となる。
【0113】したがって、外部電源電圧extVCCと
内部電源電圧intVCCの電圧差は、メモリセルキャ
パシタの両電極間に印加される電圧と同じとなる。した
がって、図7に示すように、この内部降圧回路VDCの
出力ノード(内部電源線)Nfと外部電源ノードext
VCCの間に安定化容量CSTを設け、この安定化容量
としてメモリセルキャパシタ構造を利用しても、その耐
圧特性は十分に保障される。したがって、ビット線充放
電時において大きな電流が流れ、内部電源電圧intV
CCが低下する場合においても、この安定化容量CST
を用いて内部電源電圧intVCCの変動を抑制するこ
とができる。特に、メモリセルキャパシタ構造を利用す
ることにより、面積効率の優れた安定化容量CSTを実
現することができる。次にこの発明に従う容量素子の具
体的構成について以下に順に説明する。
【0114】[メモリセル構造]この発明が適用される
半導体装置の1つであるDRAMのメモリセル構造は、
スタックトキャパシタ構造のメモリセルキャパシタを備
える。このスタックトキャパシタには、フィン型、円筒
型およびT型構造のいずれの構造が用いられてもよい。
また、ストレージノードを構成する電極層表面が球状の
凹凸表面を有する構造であってもよい。図8において
は、T字形スタックトキャパシタを備えるメモリセルの
構造を代表例として示す。
【0115】図8において、P型半導体基板領域1の表
面上に互いに間をおいて複数(3つ)の高濃度N型不純
物領域2a,2bおよび2cが配置される。半導体基板
領域1は、半導体基板そのものであってもよく、またエ
ピタキシャル層であってもよく、またウェル領域であっ
てもよい。この半導体基板領域1は、いずれの構造であ
ってもよく、メモリセルに対する基板として作用する機
能を備えていればよい。
【0116】不純物領域2aおよび2bの間の半導体基
板領域1表面上に、ゲート絶縁膜4aを介して所定形状
にパターニングされたゲート電極層(ワード線)3aが
配設され、また不純物領域2bおよび2cの間の半導体
基板領域1表面上にゲート絶縁膜4bを介してゲート電
極層(ワード線)3bが配設される。ゲート電極層3a
および3bは、不純物が導入された低抵抗のポリシリコ
ンで構成される。また、これに代えて、これらのゲート
電極層3aおよび3bは、タングステンまたはモリブデ
ンなどの高融点金属とポリシリコンとの低抵抗の複合構
造であってもよく、また低抵抗の高融点金属シリサイド
構造であってもよい。後に詳細に説明するように、メモ
リセルは行および列のマトリクス状に配列されており、
これらのゲート電極層3aおよび3bは、メモリセルの
各行に対応して配置され、それぞれの対応の行のメモリ
セルが接続される。
【0117】不純物領域2aには、メモリセルキャパシ
タのストレージノードを構成する導電層6aが配置さ
れ、また不純物領域2cには、同様、断面T字形の形状
を有するストレージノードとなる導電層6bが形成され
る。これらのストレージノードとなる導電層6aおよび
6bは、不純物が導入された低抵抗のポリシリコンで構
成される。導電層6aおよび6bは、対応の不純物領域
2aおよび2cに電気的に接続され、その上部断面は、
比較的高さの高い矩形形状を有する(後に説明するセル
プレートとの対向面積を大きくするため)。ここで、
「電気的に接続される」という用語は、領域相互間で電
気信号の授受が可能なように接続される態様を示す。間
に別の配線層(たとえばバリア層)が存在してもよく、
またスイッチングトランジスタを介して相互接続される
構成であってもよい。
【0118】不純物領域2bには、ビット線となる導電
層5が電気的に接続される。この導電層5は、ゲート電
極層3aおよび3bとストレージノードの上部との間に
配設されるように示される。しかしながら、このビット
線となる導電層5は、ストレージノードおよびセルプレ
ート(後に説明する)よりも上方に配設されるように構
成されてもよい。このビット線となる導電層5は、タン
グステンなどの高融点金属とポリシリコンとの複合構造
または高融点金属シリサイド構造のいずれかの構造を有
してもよい。この導電層5は、メモリセルの列方向に延
在するように各列に対応して配置され、それぞれに対応
の列のメモリセルが接続される。
【0119】不純物領域2aおよび2cに隣接して、隣
接メモリセルとの分離を実現するためのたとえばLOC
OS膜(局所表面酸化シリコン膜)で構成される素子分
離膜8aおよび8bが形成される。これらの素子分離膜
8aおよび8b上には、隣接行のメモリセルに対応して
配置されるゲート電極層(ワード線)3cおよび3dが
配設される。
【0120】ストレージノードとなる導電層6aおよび
6b表面に、絶縁膜7aおよび7bを介して対向するよ
うにセルプレートとなる導電層9が配設される。このセ
ルプレートとなる導電層9は、不純物が導入された低抵
抗のポリシリコンで構成される。キャパシタ絶縁膜7a
および7bは、シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜の
2層構造を備え、その大きな誘電率により、キャパシタ
絶縁膜の実効膜厚の厚膜化が図られる。
【0121】図8に示す構成において、不純物領域2
a、2b、ゲート絶縁層3a、ストレージノードとして
の導電層6a、絶縁膜7aおよびセルプレートとしての
導電層9により、1つのメモリセルが形成される。他方
のメモリセルが、不純物領域2bおよび2c、ゲート絶
縁層3b、導電層6b、絶縁膜7b、および導電層9に
より構成される。隣接メモリで1つの不純物領域2bを
共有することにより、メモリセル占有面積の低減を図
る。
【0122】この図8に示す構成から明らかなように、
メモリセルのトランジスタ、すなわちアクセストランジ
スタと平面図的に見て重なり合うようにメモリセルキャ
パシタが配置される。このような3次元的なセル構造と
することにより、セル占有面積の低減が図られる。一
方、ストレージノードを構成する導電層6aおよび6b
は、比較的その上部の膜厚が厚くされる。これにより、
セルプレートとなる導電層9との対向面積が大きくされ
る。平面図的に見た占有面積の増大をもたらすことなく
対向面積を増大させ、メモリセルキャパシタの容量値の
増大が図られる。すなわち、スタックトキャパシタ構造
のキャパシタは、面積効率の優れたキャパシタを実現す
る。本発明は、このメモリセルキャパシタの構造を利用
する。
【0123】[実施の形態1] [容量素子1]図9(A)および(B)は、この発明の
実施の形態1に従う容量素子の構成を概略的に示す図で
ある。図9(A)において、P型半導体基板領域1の表
面上に、第1導電型の半導体基板領域としてのNウェル
(N型半導体層)10が形成される。このNウェル10
を基板領域として、図8に示すメモリセルと同一の構造
を有する容量素子が形成される。すなわち、Nウェル1
0の表面に互いに間隔をおいて高濃度N型不純物領域2
d〜2gが形成される。不純物領域2d〜2gは、図8
に示すメモリセルの不純物領域2a〜2cと同一製造プ
ロセスにおいて形成される。以下の説明において、図8
に示す構成要素と図9(A)に示す構成要素において、
添字を除いて同じ参照数字が付される構成要素は同一の
製造プロセスで形成される。
【0124】不純物領域2fに隣接して、素子分離用の
たとえば熱酸化膜である素子分離膜8dが形成される。
また、不純物領域2dおよび2gの間に素子分離膜8c
が形成され、また、不純物領域2g外部に接して素子分
離膜8eが形成される。この素子分離膜8eおよび8d
により、容量素子形成領域が規定される。不純物領域2
dおよび2eの間の半導体基板領域(Nウェル)10上
に、ゲート絶縁膜4eを介して第3または第4の導電層
としてのゲート電極層3eが形成される。不純物領域2
eおよび2fの間の半導体領域10表面上にゲート絶縁
膜4fを介して導電層3fが形成される。また、素子分
離膜8cおよび8d上に導電層3iおよび3jが形成さ
れる。このような導電層3e,3f,3iおよび3j
は、図8に示すゲート電極層3aおよび3bと同様の不
純物が導入された低抵抗のポリシリコン高融点金属また
は高融点金属シリサイド層で構成され、同一配線層に形
成される。すなわち、この導電層3e,3f,3iおよ
び3jは、ワード線に相当する導電層である。
【0125】不純物領域2dおよび2fに対し、断面が
T字形形状を有する第1の導電層6cおよび6dがそれ
ぞれ形成され、これらの第1の導電層6cおよび6dは
不純物領域2dおよび2fにそれぞれ電気的に接続され
る。これらの第1の導電層6cおよび6dの各々は、対
応の不純物領域2dおよび2fと電気的に接続するため
のプラグ部分(足部分)と、実際に容量を形成するため
の、比較的大きな表面面積を有するフラット部分を有す
る。この導電層6cおよび6dは、図8に示すメモリセ
ルのストレージノードを構成する導電層6aおよび6b
と同一の製造プロセスで形成されかつ同一の構造および
材料(不純物ドープトポリシリコン)を有する。第1導
電層6cおよび6dは、所定形状にパターニングされて
おり、互いに層間絶縁膜により分離されている。
【0126】導電層6cおよび6d上に、絶縁膜7cを
介して導電層6cおよび6d表面に対向して低抵抗の高
濃度に不純物がドープされたポリシリコンで構成される
第2導電層9aが形成される。この第2導電層9aは、
一方電極ノードVAに電気的に接続される。
【0127】一方、半導体基板領域10表面に形成され
た不純物領域2gが、他方電極ノードVBに接続され
る。
【0128】さらに、不純物領域2eは、図の水平方向
に沿って延在する第3の導電層5aに電気的に接続され
る。この第3の導電層5aは図8に示すメモリセルのビ
ット線を構成する導電層5に対応し、同一製造プロセス
で構成され、かつこのビット線に対応する導電層5と同
一材料の高融点金属シリサイドなどで構成される。
【0129】図9(A)に示す構成においては、第2の
導電層9aが一方電極を形成し、第1導電層6cおよび
6dが不純物領域2dおよび2fを介してNウェル(半
導体基板領域)10に電気的に接続されて他方電極ノー
ドVBにさらに電気的に接続される。したがって、領域
AおよびBに形成される容量が互いに並列に電極ノード
VAおよびVBの間に接続される。この電極ノードVA
およびVBに、電圧差VCC/2の電圧が印加されるノ
ードを接続することにより、安定化容量を実現すること
ができる。
【0130】この図9(A)に示す容量素子は、メモリ
セルと同一の構造を備えており、領域AおよびBに形成
される容量素子の占有面積は十分小さくされている。キ
ャパシタ絶縁膜7cはメモリセルのキャパシタ絶縁膜7
aおよび7bと同様、シリコン窒化膜およびシリコン酸
化膜の2層構造を備えており、十分大きな容量値を低占
有面積で実現することができる。
【0131】また、領域AおよびBに形成される容量素
子は、メモリセルと同一の構成を備えているため、半導
体基板領域(Nウェル)10の形成を除いてすべてメモ
リセルの対応構成要素の製造工程と同一の工程でそれら
の構成要素を形成することができ、DRAMにおいて製
造工程数を増加させることなく面積効率の優れた容量を
実現することができる。
【0132】図9(B)は、図9(A)に示す容量素子
の平面レイアウトを示す図である。図9(A)におい
て、不純物領域2dおよび2eの間に、導電層3eが配
設され、不純物領域2eおよび2fの間に導電層3fが
配設される。不純物領域2eは、コンタクト孔15を介
してビット線に相当する導電層5aに電気的に接続され
る。導電層3eおよび3fと導電層5aとは互いに直交
する方向に配設される。これは、先に説明したように、
容量素子はメモリセルと同一構成を備えており、導電層
3eおよび3fがワード線に相当し、導電層5aがビッ
ト線に相当するためである。不純物領域2dは、破線で
示すプラグ部分を介して導電層6cに電気的に接続さ
れ、不純物領域2fは、破線で示すプラグ部分を介して
導電層6aに電気的に接続される。導電層6cおよび6
d上に導電層9aが配置される。容量の電極ノードを構
成する導電層6cおよび6dはともに導電層3eおよび
3f上にまで延在している。また、図9(A)に示すよ
うに、この導電層6cおよび6dの上側平坦部分は膜厚
が厚くされており、その側面の表面積が十分大きくされ
ている。したがって、導電層9aおよび導電層6cおよ
び6dの対向面積が十分大きくされる。すなわち、DR
AMのメモリセルキャパシタの特徴である小占有面積で
大きな容量値を実現するという特徴を備える容量を得る
ことができる。この図9(A)および(B)に示す容量
素子がメモリセルのアレイ構成と同様、必要な数だけ行
および列方向に配置される。
【0133】図10(A)および(B)は、1つの単位
容量素子の電気的等価回路およびこの発明に従う容量素
子の電気的等価回路を示す図である。図10(A)に示
すように、1つの単位容量素子は、導電層9aと導電層
6(6cまたは6d)とで形成される容量CS(メモリ
セルキャパシタMSに相等)と、導電層3(3e,3
f)と半導体基板領域(Nウェル)10とで形成される
容量Cpを含む。容量Cpおよび容量CSは、半導体基
板領域10に並列に接続される。容量CSの一方電極が
ノードVAに接続される。半導体基板領域10は、他方
電極ノードVBに接続される。
【0134】容量Cpを形成する導電層3(3e,3
f,3i,3a)はフローティング状態とされてもよ
く、また一定の電位に固定的に接続されてもよい。容量
Cpは、メモリセルのアクセストランジスタのゲート容
量に相当する。したがって、容量Cpの耐圧は、電源電
圧VCC以上であり、導電層3に固定的に電源電圧VC
Cが与えられても何ら信頼性が損なわれることはない。
一方、メモリセルキャパシタに対応する容量CSは、そ
の絶縁膜が十分薄くされており、耐圧は小さい。しかし
ながら、電極ノードVAおよびVBの間に印加される電
圧はVCC/2の電圧レベルであり、その信頼性は何ら
損なわれることはない。
【0135】図10(B)において、電源ノードVAお
よびVBの間に、容量CSが複数個並列に接続される。
図10(B)においては、容量Cpは、容量CSに比べ
て小さいため示していない。図10(B)に示すよう
に、容量CSが並列に複数個電源ノードVAおよびVB
の間に接続される。この容量CSの数をXとすると、こ
の容量素子は、X・CSの容量値を与える。したがっ
て、メモリセルキャパシタに相当する単位容量素子CS
を並列に必要な数だけ接続することにより、必要とされ
る容量値を有する容量素子を低占有面積で容易に実現す
ることができる。
【0136】以上のように、この発明に従う第1の容量
素子において、メモリセルと同一構成を利用し、特にメ
モリセルキャパシタと同一構成を利用して、このメモリ
セルキャパシタを複数個並列に接続しているため、容易
に低占有面積で必要とされる容量値を有する容量素子を
実現することができる。また、メモリセルと同一製造プ
ロセスでこれら容量素子を実現することができ、何ら製
造プロセスを増加させることがなく、コスト増加はもた
らさない。
【0137】[容量素子2]図11(A)は、この発明
に従う容量素子の第2の構成を概略的に示す図である。
図11(A)に示す構成においては、図9(A)に示す
メモリセルを分離するための素子分離膜に対応するフィ
ールド絶縁膜8cおよび8dは設けられない。したがっ
て図9(A)に示すフィールド絶縁膜8cおよび8d上
に配置されている導電層3iおよび3jは、それぞれ半
導体基板領域10表面上にゲート絶縁膜を介して配置さ
れる。半導体基板領域(Nウェル)10を電極ノードV
Bに接続させるための不純物領域2dに隣接して、フィ
ールド絶縁膜8eおよび8fが形成される。フィールド
絶縁膜8fは、不純物領域2gを他の単位容量素子を形
成するための不純物領域と分離するために設けられてい
るだけである。半導体基板領域(Nウェル)10がこの
不純物領域2gを介して電極ノードVBに接続されるた
め、フィールド絶縁膜8fは特に設けられなくてもよ
い。フィールド絶縁膜が設けられていた領域に不純物領
域2jを形成し、半導体基板領域(Nウェル)の表面抵
抗を小さくする。
【0138】素子分離膜はメモリセルなどを分離するた
めに用いられる。半導体基板領域(Nウェル)10の表
面に形成される不純物領域はすべて電気的に接続され
る。したがって、このような素子分離膜が除去されて
も、何ら問題は生じない。素子分離膜に対するフィール
ド絶縁膜は、ゲート絶縁膜に比べてその膜厚が十分厚
い。したがって、導電層3iおよび3jと半導体基板領
域(Nウェル)10の間の距離を小さくすることがで
き、これらの導電層3iおよび3jとNウェル(半導体
基板領域)10との間に形成される容量の容量値を大き
くすることができ、容量素子の容量値をさらに大きくす
ることができる。
【0139】図11(B)は、図11(A)に示す容量
素子の電気的等価回路を示す図である。図11(B)に
おいて、ノードVAと半導体基板領域10の間に、領域
Aに形成された単位容量素子による容量CSAおよび領
域Bに形成された容量CSBが互いに並列に接続され
る。容量CSAおよびCSBには、それぞれ導電層3e
および3fによる容量CPAおよびCPBが並列に接続
される。この半導体基板領域(Nウェル)10に対しさ
らに、素子分離膜に対するフィールド絶縁膜を除去した
ことにより、導電層3iおよび3jにより形成される容
量CPiおよびCPjが接続される。半導体基板領域1
0は、電極ノードVBに電気的に接続される。
【0140】図11(B)から明らかなように、素子分
離膜に対応するフィールド絶縁膜を除去し、導電層3i
および3jと半導体基板領域(Nウェル)10との間の
距離を小さくすることにより、容量CPiおよびCPj
の容量値が大きくなり、これらの容量が半導体基板領域
(Nウェル)10に並列に接続されるため、電極ノード
VAおよびVB間の容量値を大きくすることができ、小
占有面積でより容量値の大きな容量素子を実現すること
ができる。
【0141】[容量素子3]図12は、この発明に従う
第3の容量素子の構成を概略的に示す図である。図12
に示す構成においては、ビット線に相当する導電層5a
は設けられていない。同様に、ビット線に相当する導電
層5aが接続される不純物領域も設けられていない。ス
トレージノードに相当する導電層6cおよび6dがそれ
ぞれ電気的に接続される不純物領域2dおよび2fの間
の基板表面領域の長さが長くなる。この不純物領域2d
および2fの間の領域の半導体基板領域(Nウェル)1
0上にゲート絶縁膜4mを介して導電層3mが配設され
る。この導電層3mは、導電層3iおよび3jと同一製
造プロセスおよび同一材料で構成される。他の構成は、
図11(A)に示す構成と同じであり、同一参照番号を
付し、その詳細説明は省略する。
【0142】図12に示す構成に従えば、ビット線に相
当する導電層を接続する不純物領域が設けられておら
ず、これに代えて、この領域にワード線に相当する導電
層3mが延在して配置される。したがって、図11
(A)に示す構成に比べて、導電層3m、ゲート絶縁膜
4mおよび半導体基板領域(Nウェル)10により形成
される容量の容量値は、図11(A)に示す導電層3
e、ゲート絶縁膜4eおよび半導体基板領域(Nウェ
ル)10が形成する容量と導電層3f、ゲート絶縁膜4
fおよび半導体基板領域(Nウェル)10が形成する容
量の容量値の和よりも大きくなる。すなわち、図11
(B)に受ける容量CPAおよびCPBの容量値の和よ
りも大きな容量値を有する容量が半導体基板領域(Nウ
ェル)10に電気的に接続される。したがって、電極ノ
ードVAおよびVBの間の容量値がより大きくなり、小
占有面積でより大きな容量値を有する容量素子を実現す
ることができる。
【0143】以上のように、この容量素子3の構成に従
えば、ビット線に相当する導電層が接続する不純物領域
が削除され、その領域上にはワード線に相当する導電層
を延在するように構成しているため、このワード線相当
の追加の導電層と半導体基板領域(Nウェル)との間の
容量がより大きくなり、より大きな容量値を有する容量
素子を実現することができる。
【0144】[容量素子4]図13は、この発明に従う
第4の容量素子の構成を概略的に示す図である。この図
13に示す構成においても、ビット線に相当する導電層
は配置されない。ビット線に相当する導電層が接続する
不純物領域2eに対し、ストレージノードに相当する導
電層6gが配置される。この導電層6gは、対応の不純
物領域2eに電気的に接続されるプラグ部分(足部分)
と、表面の容量を形成するための平坦部分とを有する。
セルプレートに相当する導電層9aは、導電層6c、6
dおよび6gの表面に対向して絶縁膜7cを介して配置
される。残りの構成は、図9(A)に示す構成と同じで
あり、対応する部分には同一参照番号を付しその詳細説
明は省略する。
【0145】この図13に示す構成においては、導電層
6gにより、導電層9aに対向するストレージノードに
相当する導電層の表面面積が増大する。導電層6cおよ
び6dの平坦部分の面積は、その間に新たに導電層6g
が挿入されるため少し小さくされる。しかしながら、こ
の導電層6cおよび6dの表面面積の低下は、挿入され
た導電層6gの平坦部分の表面積により補償されかつこ
の導電層6gの平坦部分の側面の表面面積に対向して導
電層9aが配置されるため、導電層6gの平坦部分の側
面の表面面積だけ容量値が大きくなる。したがって、ビ
ット線に相当する導電層が接続される不純物領域に対
し、ストレージノードに相当する導電層を接続しこれを
容量素子として利用することにより、容量素子の占有面
積の増加を伴うことなくより大きな容量値を有する容量
素子を実現することができる。
【0146】[容量素子5]図14は、この発明に従う
第5の容量素子の構成を概略的に示す図である。この図
14に示す構成においては、2つのメモリセルに相当す
る領域AおよびBに形成される単位容量素子の構成を代
表的に示す。この容量素子は、Nウェル10a内に形成
され、このNウェル10aは、フィールド絶縁膜8eお
よび8dによりその領域と分離される。図14に示す構
成においては、フィールド絶縁膜8cおよび8dの表面
に、ワード線に相当する導電層3iおよび3jが形成さ
れる。他の構成は、図9(A)に示す構成と同じであ
る。単に、Nウェル(半導体基板領域)10aおよび導
電層9aが接続される電極ノードが反対に変えられてい
るだけである。したがって、この図14に示す容量素子
の構成は、実質的に図9(A)に示す容量素子と等価で
ある。電極ノードが切換えられても、容量素子の電極間
に印加される電圧は同じであり、また、Nウェル10a
と基板領域が順方向にバイアスされることはなく、何ら
問題は生じない。
【0147】したがって、この図14に示す構成におい
ても、メモリセル構造を利用して容量素子を形成してい
るため、小占有面積で面積効率の優れた必要とされる容
量値を有する容量素子を実現することができる。
【0148】特に、Nウェル10aの面積を小さくする
ことにより、このNウェル10aの表面面積を小さくす
ることができ、応じてこのNウェル10aの表面の抵抗
成分に起因する電圧低下およびNウェル10aと基板領
域1の間の接合容量の影響を排除して、RC遅延を伴う
ことなく高速で電荷の吸収/供給を行なうことができ、
周波数応答特性に優れた容量素子を実現することができ
る。
【0149】[容量素子6]図15は、この発明に従う
第6の容量素子の構成を概略的に示す図である。この図
15に示す構成は、以下の点で図14に示す構成と異な
る。まず、ビット線に相当する導電層は設けられていな
い。ビット線に相当する導電層が電気的に接続する不純
物領域2eに対しては、ストレージノードに相当する導
電層6iが設けられてそれに電気的に接続される。セル
プレートに相当する導電層9aが、導電層6c,6iお
よび6dそれぞれの表面上に絶縁膜7cを介して対向し
て配置される。
【0150】他の構成は、図14に示す構成と同じであ
り、対応する部分には同一の参照番号を付す。この容量
素子6の構成に従えば、先の図13に示す構成と同様、
容量素子の電極対向面積が増大し、大きな容量値を実現
することができる。
【0151】[容量素子7]図16は、この発明に従う
第7の容量素子の構成を概略的に示す図である。この図
16に示す容量素子の構成は、図14に示す容量素子と
以下の点で異なっている。ビット線に相当する導電層が
設けられていない。また、このビット線に相当する導電
層が接続する不純物領域(図14の不純物領域2e)は
設けられていない。半導体基板領域(Nウェル)10a
において、不純物領域2dおよび2fの間の半導体基板
(Nウェル)10a表面上に、ゲート絶縁膜4mを介し
てワード線に相当する導電層(ゲート電極層)3mが配
設される。
【0152】この図16に示す構成においては、図14
に示す構成に比べて、導電層3mと半導体基板領域(N
ウェル)10aの間に容量が形成され、容量素子の容量
値を大きくすることができる。これにより、より面積効
率の優れた容量素子を実現することができる。
【0153】[容量素子8]図17(A)は、この発明
に従う第8の容量素子の構成を概略的に示す図である。
この図17(A)においては、1つの単位容量素子の構
成が代表的に示される。図17(A)において、半導体
基板領域(Nウェル)10a表面に、高濃度N型不純物
領域2xおよび2yが形成される。不純物領域2yに
は、ストレージノードに相当する導電層6が電気的に接
続される。導電層6の表面に絶縁膜7cを介してセルプ
レート層に相当する導電層9aが配置される。
【0154】不純物領域2xおよび2yの間の半導体基
板領域(Nウェル)10(10a)表面上に、ワード線
に相当する導電層3が形成される。この導電層3は、導
電層9aに電気的に接続される。このワード線に相当す
る導電層3はすべてセルプレート層に相当する導電層9
aに電気的に接続される。導電層3は、半導体基板領域
(Nウェル)10(10a)との間の容量を形成するた
め、導電層9aおよび導電層6およびその間の絶縁膜7
cで形成される容量CSと半導体基板領域(Nウェル)
10(10a)とその間のゲート絶縁膜とで形成される
容量CWが互いに並列に接続される。したがって、容量
素子の容量値をより大きくすることができる。
【0155】図17(B)は、この図17(A)に示す
容量素子の単位容量素子の接続形態を示す図である。セ
ルプレート層に相当する導電層9aと半導体基板領域
(Nウェル)10(10a)の間に、単位容量素子CS
と単位容量素子CWが互いに並列に接続される。このワ
ード線に相当する導電層3とセルプレートに相当する導
電層9aとを電気的に接続することにより、この容量C
Wを単純な寄生容量として機能させるのではなく、確実
に容量CSと並列な容量として機能させることができ、
この容量素子の容量値を大きくすることができる。なお
電極ノードVAおよびVBは入換えられてもよい。
【0156】[容量素子9]図18は、この発明に従う
第9の容量素子の構成を概略的に示す図である。図18
においては、複数の単位容量素子(図において○で示
す)が行および列のマトリクス状に配置される。これら
の単位容量素子は、DRAMメモリセルと同様の構成を
備える。単位容量素子の各行に対応してワード線に相当
する導電層30a〜30fが配設される。ビット線に相
当する導電層50a〜50fが列方向に延在するように
配設される。単位容量素子は、メモリセルと同様の配列
を有するため、ビット線に相当する導電層は対をなして
配置される。対をなす導電層(たとえば導電層50aお
よび50b)とワード線に相当する導電層30a〜30
fの交差部に対応して単位容量素子が配置される。ワー
ド線に相当する導電層30a〜30fは、その両端にお
いて低抵抗のたとえばアルミニウムで構成される配線5
6aおよび56bにより相互接続される。配線56aが
共通ノード52aに電気的に接続される。
【0157】これらのワード線に相当する導電層30a
〜30fに対応してその上層にセルプレートに相当する
導電層9aが配設される。この導電層9aは、ノード5
5a(電極ノードVAまたはVB)に電気的に接続され
る。ノード52aおよび55aが低抵抗配線57aによ
り相互接続される。図示しない半導体基板領域が、他方
電極ノード(VBまたはVA)に電気的に接続される。
【0158】この図18に示す接続配置は、図17
(B)に示す構成と電気的に等価となる。単位容量素子
としてメモリセル構造と同じ構造を利用することによ
り、効率的に単位容量素子を配置して、小占有面積で必
要とされる容量値を有する容量素子を容易に実現するこ
とができる。また、メモリセルと同様に、単位容量素子
をマトリクス状に効率的に配置することができ、面積効
率の優れた容量素子を実現することができる。
【0159】[容量素子10]図19は、この発明に従
う第10の容量素子の構成を概略的に示す図である。こ
の図19に示す構成は、図18に示す構成と、ビット線
に相当する導電層50a〜50fがその両端において低
抵抗の配線58aおよび58bにより電気的に相互接続
される点が異なる。他の構成は同じであり、対応する部
分には同一の参照番号を付す。ただし、図19において
は、単位容量素子は示していないが、図18に示す単位
容量素子と同様に、メモリセル配列と同様に単位容量素
子が配置される。この図19に示す構成において、導電
層50a〜50fの1つにおいてノイズが発生しても、
低抵抗の配線58aおよび58bによりこのノイズが分
散されて結果としてノイズが吸収されることになり、ノ
イズに強い構造を実現することができる。また、このビ
ット線に相当する導電層50a〜50fは、対応の不純
物領域を介して半導体基板領域に電気的に接続される。
導電層50a〜50fは、ビット線に相当する導電層で
あり、低抵抗である。したがって、半導体基板領域の表
面抵抗が実効的にこれらの導電層50a〜50fにより
低減され、容量素子の電極の抵抗を低減することができ
る。これにより、電荷を高速で充放電することができ
(半導体基板領域における電荷移動におけるRC遅延が
低減される)、周波数特性の優れた容量素子を実現する
ことができる。
【0160】[実施の形態2] [容量素子1]図20(A)は、この発明の実施の形態
2に従う第1の容量素子の構成を概略的に示す図であ
る。図20(A)において、P型半導体基板領域1表面
に、容量素子の基板領域として機能するNウェル(以
下、単にNウェルと称す)10aが形成される。このN
ウェル10aは、フィールド絶縁膜8eおよび8dによ
り、その周辺領域が規定される。Nウェル10aの表面
ほぼ全域にわたってゲート絶縁膜14aを介して、ワー
ド線に相当する導電層13aが形成される。Nウェル1
0aは、その周辺部に形成された高濃度N型不純物領域
2gを介して電極ノードVBに電気的に接続され、一
方、導電層13aは、電極ノードVAに接続される。こ
の導電層13a、ゲート絶縁膜14aおよびNウェル1
0aにより、従来と同様のゲートキャパシタCaが実現
される。
【0161】図20(A)において、さらに、導電層1
3a上に、ストレージノードに相当する導電層6a1〜
6anが形成される。これらの導電層6a1〜6an
は、メモリセルのストレージノードと同様、T型の断面
形状を備えている。メモリセルキャパシタ形成時におい
て、アクセストランジスタのゲート電極層(ワード線)
を形成した後、このストレージノードが形成される。こ
のストレージノード形成時において、アクセストランジ
スタの不純物領域とのコンタクトをとるためのコンタク
ト孔が形成される。したがってこの図20(A)に示す
構成においても、先の実施の形態1における容量素子形
成のための不純物領域とストレージノード相当の導電層
との電気的接続をとるためのコンタクト孔形成プロセス
を利用して、このストレージノードに相当する導電層6
a1〜6anと導電層13aとの電気的コンタクトをと
るためのコンタクト孔を形成することができる。したが
って、メモリセルのストレージノード形成時と同一のプ
ロセスでこれらのストレージノード相当導電層6a1〜
6anを形成することができる。したがって、マスクの
数および工程数を増加させる必要はない。
【0162】ストレージノードに相当する導電層6a1
〜6an上に、メモリセルのキャパシタ絶縁膜に相当す
る絶縁膜17aを介してセルプレートに相当する導電層
9aが形成される。この導電層6a1〜6anと導電層
9aにより容量が形成されるのは、先の実施の形態1と
同じである。1つの導電層6aiと導電層9aの間に単
位容量素子CSが形成される。この導電層9aは、電極
ノードVBに電気的に接続される。
【0163】この図20(A)に示す構成の場合、その
電気的等価回路を図20(B)に示すように、電極ノー
ドVAおよびVBの間に、容量素子Caおよび単位容量
素子CS1〜CSnが互いに並列に電気的に接続され
る。ストレージノードに相当する導電層6a1〜6an
と絶縁膜17aと導電層9aとで構成される容量素子
は、導電層13a、絶縁膜14aおよびNウェル10a
により形成されるMOSキャパシタの上部に形成され
る。したがって、従来のようなMOSキャパシタの上部
に階層的に追加の容量素子が形成されるため、何ら面積
増加を伴うことなく、容量素子の容量値を増大させるこ
とができる。
【0164】この図20(A)に示す容量素子の構成に
おいても、電極ノードVAおよびVBの間には、電源電
圧VCCのほぼ1/2の電圧が印加される。耐圧特性を
損なうことなく、低占有面積の面積効率の良い容量素子
を実現することができる。
【0165】[容量素子2]図21(A)は、この発明
の実施の形態2に従う第2の容量素子の構成を概略的に
示す図である。この図21(A)に示す構成において
は、Nウェル10a表面上に、絶縁膜14aを介してワ
ード線に相当する導電層13aがNウェル10aの表面
上にわたって形成される。この導電層13a上に、層間
絶縁膜26aを介して、ビット線に相当する導電層25
aがこの導電層13aとほぼ全面にわたって対向するよ
うに形成される。この導電層25a上に、ストレージノ
ードに相当する導電層6a1〜6anが形成され、これ
らの導電層6a1〜6anが、導電層25aに共通に電
気的に接続される。メモリセルのストレージノードの容
量形成部分(頭部の平坦部分)は、ビット線よりも上部
に形成される。したがって、メモリセル製造プロセスに
おいて、このストレージノードは、ビット線製造後形成
される。したがって、この図21(A)に示す容量素子
の構成においても、先の実施の形態1における単位容量
素子と対応の不純物領域を接続するためのコンタクト孔
形成と同様に、メモリセルキャパシタ製造プロセスと同
一製造プロセスでこの導電層6a1〜6anとビット線
に相当する導電層25aと電気的に接続するためのコン
タクト孔を形成することができる。したがって、この図
21(A)に示す構成においても、マスク数および製造
プロセス数を増加させることはない。
【0166】Nウェル10aは、不純物領域2gを介し
て電極ノードVBに接続され、導電層13aが電極ノー
ドVAに電気的に接続され、導電層25aが電極ノード
VBに電気的に接続される。
【0167】この図21(A)に示す容量素子の構成に
おいては、ワード線に相当する導電層13aとビット線
に相当する導電層25aと層間絶縁膜26aにより容量
Cqが形成される。ストレージノードに相当する導電層
6a1〜6anと導電層9aは、先の図20(A)に示
す構成と同様n・CSの容量を実現する。導電層25a
が形成されていても、導電層6a1〜6anと導電層9
aにより形成される容量は、その導電層6a1〜6an
の頭部の平坦部分の表面面積により容量値が決定される
ため、この導電層9aと導電層6a1〜6anと絶縁膜
17aにより形成される容量の容量値は、先の図20
(A)に示す容量のそれから変化しない。
【0168】この図21(A)に示す容量素子の構成に
おいて、図21(B)にその電気的等価回路を示すよう
に、電極ノードVAおよびVBの間に、容量Ca、CS
1、…、CSnおよびCqが並列に接続される。したが
って、導電層25a、層間絶縁膜26aおよび導電層1
3aにより形成される容量Cqの容量値だけ容量値を増
加させることができる。層間絶縁膜26aの膜厚はゲー
ト絶縁膜14aよりも約20倍程度厚くされている。こ
れは、配線間の寄生容量による容量結合を防止するため
である。したがって、容量Cqの容量値は容量Caの容
量値の5%程度の値となり、この図21(A)に示す容
量素子の容量値は、図20(A)に示す容量素子の容量
値を5%程度増大させることができる。
【0169】また、ビット線に相当する導電層25a
は、タングステンまたはモリブデンなどの高融点金属と
ポリシリコンとの複合構造または高融点金属シリサイド
構造のいずれの構成を備えていてもよい。これは、ワー
ド線に相当する導電層13aについても同様である。
【0170】[容量素子3]図22(A)は、この発明
の実施の形態2の第3の容量素子の構成を概略的に示す
図である。図22(A)において、P型半導体基板1表
面に、Nウェル10aaが形成される。このNウェル1
0aaは、Nウェル10aに比べてその表面不純物濃度
は低くされる。チャネルを形成しやすくするためであ
る。このNウェル10aaのほぼ全表面上にわたって、
ゲート絶縁膜14aを介して、ワード線に相当する導電
層13aが形成される。この導電層13a上に、ストレ
ージノードに相当する導電層6a1〜6anが形成され
る。これらの導電層6a1〜6an上に、絶縁膜17a
を介してストレージノードに相当する導電層9aが形成
される。Nウェル10aaの周辺部に、高濃度N型不純
物領域2gおよび高濃度P型不純物領域2gaが形成さ
れる。これらの不純物領域2gおよび2gaは電極ノー
ドVAに電気的に接続される。導電層13aが電極ノー
ドVBに接続され、また導電層9aが電極ノードVAに
電気的に接続される。
【0171】Nウェル10aaは、その表面不純物濃度
が比較的低くされており、チャネル領域70aがその表
面に形成される。したがって、導電層13a、ゲート絶
縁膜14aおよびNウェル10aa表面のチャネル領域
70aにより、MOSキャパシタが形成される。先の説
明したNウェル10aまたはNウェル10においては、
その表面にはチャネル領域が形成されておらず、Nウェ
ル10または10aの表面が電極として利用されてお
り、その表面抵抗は比較的小さくされている。一方、こ
の図22(A)に示すように、Nウェル10aaの表面
不純物濃度を比較的低くし、チャネル領域70aを形成
することにより、このチャネル領域70aに図示しない
空乏層領域が形成されるため、このMOSキャパシタ
は、その空乏層容量がゲート絶縁膜により形成される容
量値に付加されることになり、容量値が大きくされ、容
量素子の容量値を大きくすることができる。
【0172】すなわち、図22(B)に示すように、電
極ノードVAおよびVBの間に、単位容量素子CS1,
…,CSnおよびMOSキャパシタCmが電気的に並列
に接続された、面積効率のより優れた容量素子を実現す
ることができる。この場合、チャネル領域70aを形成
するため、電極ノードVBに印加される電圧は、電極ノ
ードVAに印加される電圧よりも低くされる。また、不
純物領域2gを介して、このMOSキャパシタの基板領
域がこのMOSキャパシタの電極(MOSトランジスタ
のソース/ドレイン)に電気的に接続されるため、この
MOSキャパシタを構成するMOSトランジスタのしき
い値電圧に対する基板効果をなくし、安定に一定の容量
値を実現することができる。
【0173】[容量素子4]図23(A)は、この発明
の実施の形態2に従う第4の容量素子の構成を概略的に
示す図である。この図23(A)に示す容量素子の構成
は、図22(A)に示す構成と以下の点で異なってい
る。すなわち、ワード線に相当する導電層13a上に、
層間絶縁膜26aを介してこの導電層13aと対向する
ようにビット線に相当する導電層25aが形成される。
ストレージノードに相当する導電層6a1〜6anは、
共通にこの導電層25aに電気的に接続される。導電層
25aは電極ノードVAに電気的に接続され、また導電
層9aが電極ノードVBに電気的に接続される。他の構
成は、図22(A)に示す構成と同じであり、対応する
部分には同一の参照番号を付す。この図23(A)に示
す容量素子の構成においては、図23(B)にその電気
的等価回路を示すように、導電層25a、層間絶縁膜2
6aおよび導電層13aにより形成される容量Cqが単
位容量素子CS1,…,CSnおよびMOSキャパシタ
Cmと並列に電極ノードVAおよびVBの間に接続され
る。したがって、この図22(A)に示す容量素子の構
成に比べて、容量Cqの容量値だけ容量値が大きくな
る。作用効果は図22(A)に示す容量素子と同じであ
る。
【0174】[容量素子5]図24(A)は、この発明
の実施の形態2の第5の容量素子の構成を概略的に示す
図である。図24(A)において、P型半導体基板領域
1表面に、Nウェル80aが形成される。このNウェル
80aの領域は、フィールド絶縁膜8eおよび8dによ
り規定される。Nウェル80a表面に、その表面不純物
濃度が比較的低くされたPウェル10abが形成され
る。このPウェル10abのほぼ全面にわたってその表
面上にワード線に相当する導電層13aがゲート絶縁膜
14aを介して形成される。この導電層13a上に、ス
トレージノードに相当する導電層6a1〜6anが形成
され、これらの導電層6a1〜6anは、導電層13a
に電気的に接続される。導電層6a1〜6an上に、絶
縁膜17aを介してセルプレートに相当する導電層9a
がこれらの導電層6a1〜6anの表面に対向するよう
に形成される。
【0175】Pウェル10abの周辺領域に、高濃度N
型不純物領域2gbが形成され、この不純物領域2gb
の外部に、高濃度P型不純物領域2gcが形成される。
さらに、Nウェル80aに高濃度N型不純物領域2gが
形成される。不純物領域2gおよび導電層13aが電極
ノードVAに電気的に接続される。一方、不純物領域2
gbおよび2gcおよび導電層9aが電極ノードVBに
電気的に接続される。電極ノードVAに印加される電圧
は電極ノードVBに印加される電圧よりも高くされる。
Pウェル10abの表面の不純物濃度が比較的低くされ
ており、このPウェル10ab表面に、チャネル領域7
2aが形成される。
【0176】したがって、この図24(A)に示す構成
においては、導電層13a、ゲート絶縁膜14a、チャ
ネル領域72aおよび不純物領域2gbにより、nチャ
ネルMOSトランジスタを用いたMOSキャパシタが形
成される。ストレージノードに相当する導電層6a1〜
6anと導電層9aと絶縁膜17aにより形成されるキ
ャパシタは、先の実施の形態2の各容量素子と同じであ
る。
【0177】P型半導体基板領域1は、メモリセルアレ
イ領域まで延在しており、このメモリセル領域のアクセ
ストランジスタの基板電位とこの容量素子のPウェル1
0abの電位とを分離するためにNウェル80aが設け
られる。加えて、このNウェル80aを不純物領域2g
を介して電極ノードVAに電気的に接続することによ
り、Pウェル10abとNウェル80aの間の接合容量
Cjを単なる寄生容量ではなく容量素子に利用すること
ができる。すなわち、この図24(A)に示す容量素子
の構成においては、図24(B)にその電気的等価回路
を示すように、電極ノードVAおよびVBの間に、容量
Cj、CS1〜CSnおよびMOSキャパシタによる容
量Cmが並列に接続される。したがって、より容量値の
大きな容量素子を実現することができる。なお、このP
型半導体基板領域1は、メモリセルアレイ領域にまでわ
たって延在している場合、通常、負電位にバイアスされ
る。したがって、電極ノードVAに印加される電圧は、
電極ノードVBに印加される電圧よりも高くされるた
め、このNウェル80aと基板領域1との間が順方向に
バイアスされるのは確実に防止される。
【0178】[容量素子6]図25(A)は、この発明
の実施の形態2の第6の容量素子の構成を概略的に示す
図である。この図25(A)に示す構成は、図24に示
す容量素子と以下の点において異なっている。すなわ
ち、ワード線に相当する導電層13a上に層間絶縁膜2
6aを介してビット線に相当する導電層25aが形成さ
れる。この導電層25aにストレージノードに相当する
導電層6a1〜6anが電気的に接続される。またこの
導電層25aが電極ノードVBに接続され、セルプレー
トに相当する導電層9aが電極ノードVAに電気的に接
続される。他の構成は、図24(A)に示す構成と同じ
であり、対応する部分には同一参照番号を付しその詳細
説明は省略する。
【0179】この図25(A)に示す容量素子の構成に
おいて、図25(B)に示す電気的等価回路から明らか
なように、ワード線に相当する導電層13aと層間絶縁
膜26aとビット線に相当する導電層25aにより形成
される容量Cqが電極ノードVAおよびVBの間にさら
に接続される。したがって、この容量Cqの容量値だけ
この容量素子の容量値は大きくされる。
【0180】[容量素子7]図26は、この発明の実施
の形態2の第7の容量素子の構成を概略的に示す図であ
る。この図26に示す容量素子においては、ストレージ
ノードに相当する導電層6a1〜6anとワード線に相
当する導電層13aの電気的接続部に対応する領域下部
のNウェル10a表面領域に、フィールド絶縁膜80a
a、80abおよび80acが形成される。他の構成
は、図20に示す構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付す。この図26に示す容量素子の構成
の場合、導電層6a1〜6anと導電層13aとの電気
的接続をとるためのコンタクト孔形成時において導電層
13aが過剰にエッチングされた場合に、導電層6a1
〜6anとNウェル10aとが電気的に短絡され、この
電極ノードVAと電極ノードVBが短絡されるのをフィ
ールド絶縁層80aa〜810acにより防止する。N
ウェル10a表面に、薄いゲート絶縁膜10aを介して
ワード線に相当する導電層13aを形成し、この導電層
13aを一方電極ノードとして利用する場合において
も、ストレージノードに相当する導電層6a1〜6an
が、この導電層13aを貫通してNウェル10a表面に
接続されるのを防止することができ、信頼性の高い容量
素子を実現することができる。
【0181】これらのフィールド絶縁膜8dおよび8e
は、メモリセルアレイ領域内においてメモリセルを互い
に分離するための素子分離膜と同一製造プロセスで形成
される。したがって、これらのフィールド絶縁膜80a
a〜80acを形成する場合においても、何ら製造プロ
セスの数は増加しない。また、フィールド絶縁膜80a
a〜80acを形成するために、このフィールド絶縁膜
形成領域を規定するためのマスクが必要とされる。しか
しながらこのようなマスクは、メモリセルアレイ領域に
おいてフィールド絶縁膜を形成するマスクと同じマスク
とすることができ、マスクの数も増加しない。
【0182】この導電層6a1〜6anと導電層13a
の接続部下部のNウェル表面領域部にフィールド絶縁膜
を設ける構成は、図22および図24に示すMOSキャ
パシタを形成する構成にも利用することができる。この
場合、フィールド絶縁膜80aa〜80ac下部には、
チャネルストッパ用の領域は形成されないため、ウェル
領域表面に形成されたチャネル領域はこのフィールド絶
縁膜下部を介して相互接続され、何らそのMOSキャパ
シタのチャネル領域がフィールド絶縁膜により分断され
ることはなく、安定に動作する容量素子を実現すること
ができる。
【0183】また、図21および図26に示す構成にお
いて、このNウェル10aおよびN型高濃度不純物領域
2gがP型領域とされても同様の効果を得ることができ
る。
【0184】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、ワード線に相当する導電層と半導体基板領域と
してのウェル領域との間に容量を形成し、さらにその上
部に階層的にメモリセルキャパシタと同一構成の容量素
子を複数個並列に電気的に接続するように構成している
ため、面積効率の優れた容量素子を実現することができ
る。
【0185】[実施の形態3] [容量素子1]図27(A)は、この発明の実施の形態
3の第1の容量素子の構成を概略的に示す図である。こ
の図27(A)においては、2つの容量素子C1および
C2が用いられる。これらの容量素子C1およびC2
は、実施の形態2の第1の容量素子と同様の構成を備え
る。すなわち、容量素子C1およびC2は、P型半導体
基板1上にフィールド絶縁膜8dにより互いに間をおい
て形成されるNウェル10aおよび10b内にそれぞれ
形成される。Nウェル10aのほぼ全表面上にわたっ
て、ゲート絶縁膜14aを介してワード線に相当する導
電層13aが形成される。この導電層13aは、タング
ステンおよびモリブデンなどの高融点金属とポリシリコ
ンとの複合構造を備えていてもよく、また高融点金属シ
リサイド構造を備えていてもよい。この導電層13a上
に、ストレージノードに相当する導電層6a1〜6an
が形成される。これらの導電層6a1〜6anは共通に
導電層13aに電気的に接続される。この導電層6a1
〜6an上に、絶縁膜17aを介してセルプレートに相
当する導電層9aが形成される。これらの導電層6a1
〜6anの表面が、導電層9aと対向するように導電層
9aが形成される。導電層6a1〜6anは、先の実施
の形態2と同様、断面形状がT字形の構成を備える。N
ウェル10aは、その周辺部に形成された高濃度N型不
純物領域20aを介して電極ノードVBに電気的に接続
される。
【0186】一方、Nウェル10bのほぼ表面全体にわ
たってゲート絶縁膜14bを介してワード線に相当する
導電層13bが形成される。導電層13b上に、ストレ
ージノードに相当する導電層6b1〜6bnが形成さ
れ、これらの導電層6b1〜6bnが共通に導電層13
bに電気的に接続される。導電層6b1〜6bnは表面
に対向して、絶縁膜17bを介してセルプレートに相当
する導電層9bが形成される。Nウェル10bは、高濃
度N型不純物領域20bを介して電極ノードVAに電気
的に接続される。Nウェル10aおよび10bの外周に
フィールド絶縁膜8aおよび8fが形成される。
【0187】導電層13aが電極ノードVAに接続さ
れ、導電層13bが電極ノードVBに電気的に接続され
る。導電層9aおよび9bが互いに相互接続される。こ
の図27(A)に示す接続においては、図27(B)に
示す電気的等価回路に示すように、電極ノードVAと電
極ノードVBの間に、導電層13a、ゲート絶縁膜14
aおよびNウェル10aより形成される容量CW1が接
続され、また導電層13P、ゲート絶縁膜14bおよび
Nウェル10bより形成される容量CW2が電極ノード
VAおよびVBの間に電気的に接続される。
【0188】一方、導電層9aおよび9bは相互接続さ
れているため、電極ノードVAおよびVBの間に、導電
層9a、絶縁膜17aおよび導電層6a1〜6anによ
り形成される容量n・CS1と導電層9b、絶縁膜17
bおよび導電層6b1〜6bnにより形成される容量n
・CS2が電気的に直列に接続される。導電層6a1〜
6an、6b1〜6bnはメモリセルキャパシタのスト
レージノードに相当し、導電層9aおよび9bはメモリ
セルキャパシタのセルプレートに相当する。したがっ
て、これらの容量の耐圧は電源電圧VCCの1/2であ
る。これらの容量を直列に接続することにより、耐圧V
CCの容量を実現することができる。導電層13aおよ
び13bはワード線相当の導電層であり、したがって容
量CW1およびCW2の耐圧は電源電圧VCC以上であ
る。したがって、この図27(A)に示す容量素子の構
成によれば、電極ノードVAに電源電圧VCCを印加
し、他方電極ノードVBに接地電圧VSSを印加して
も、何ら絶縁破壊は生じない。したがって、この図27
(A)に示す(合成)容量素子を電圧差が電源電圧VC
Cレベルであるノード間に接続して、これらのノードの
電圧の安定化を図る安定化容量またはデカップリング容
量を実現することができる。特に、容量素子C1および
C2の各々は、実施の形態2の第1の容量素子と同一様
の構成を備えており、面積効率に優れた容量素子を実現
している。したがって、この図27(A)に示す容量を
利用することにより、面積効率に優れた耐圧が電源電圧
VCCレベルの容量を実現することができる。
【0189】なお、図27(A)に示す構成において
は、導電層9aと導電層9bが互いに分離して形成され
るように示される。しかしながら、これらの導電層9a
および9bは同一導電層で構成されてもよい。すなわ
ち、1つの導電層9が容量素子C1およびC2形成領域
全面にわたって延在して形成されてもよい。
【0190】[容量素子2]図28(A)は、この発明
の実施の形態3の第2の容量素子の構成を示す図であ
る。この図28(A)に示す容量素子は、図21に示す
容量素子を2つ利用する。この図28(A)に示す容量
素子の構成は、以下の点で、図27(A)に示す容量素
子と異なっている。すなわち、容量素子C1において、
導電層13a上に、層間絶縁膜26aを介してビット線
に相当する導電層25aが形成される。この導電層25
aに共通にストレージノードに相当する導電層6a1〜
6anが電気的に接続される。導電層25aは電極ノー
ドVBに電気的に接続される。
【0191】容量素子C2においても、導電層13b上
に層間絶縁膜26bを介してビット線に相当する導電層
25bが形成される。この導電層25bに、ストレージ
ノードに相当する導電層6b1〜6bnが電気的に接続
される。導電層25bは電極ノードVAに電気的に接続
される。他の構成は、図27(A)に示す構成と同じで
あり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0192】この図28(A)に示す容量素子の構成に
おいては、導電層25aと導電層13aの間に容量Cq
1が形成され、また導電層25bと導電層13bの間に
容量Cq2が形成される。したがって、その電気的等価
回路を図28(B)に示すように、電極ノードVAおよ
びVBの間に、容量Cq1およびCq2が並列に接続さ
れる。また図27(A)に示す構成と同様、電極ノード
VAおよびVBの間に、互いに並列に容量CW1および
CW2が電気的に並列に接続される。さらに、電極ノー
ドVAおよびVBの間に、容量n・CS1およびn・C
S2が電気的に直列に接続される。
【0193】層間絶縁膜26aおよび26bの膜厚はゲ
ート絶縁膜14aおよび14bの膜厚よりも十分厚くさ
れている。したがって、容量Cq1およびCq2の耐圧
は電源電圧VCC以上である。したがって、この図28
(A)に示す容量素子を利用することにより、面積効率
のより優れた電源電圧レベルの耐圧特性を有する安定化
容量またはデカップリング容量を実現することができ
る。
【0194】[容量素子3]図29(A)は、この発明
の実施の形態3に従う第3の容量素子の構成を示す図で
ある。この図29(A)に示す容量素子においては、図
27(A)に示す容量素子と以下の点において異なって
いる。すなわち、容量素子C2において、半導体基板領
域としてのNウェル10baの表面不純物濃度は先の図
28(A)に示すNウェル10bのそれよりも低くされ
る。このNウェル10baの周辺領域に、高濃度P型不
純物領域20baが設けられ、この不純物領域20ba
の外部に、高濃度N型不純物領域20bbが設けられ
る。不純物領域20baおよび20bbは共通に電極ノ
ードVAに接続される。他の構成は、図27(A)に示
す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番号を
付す。
【0195】この図29(A)に示す構成において、N
ウェル10ba表面にゲート絶縁膜14bを介して形成
される導電層13bは接地電圧VSSを受ける電極ノー
ドVBに電気的に接続される。一方、このNウェル10
baに形成された不純物領域20baおよび20bbは
電源電圧VCCを受ける電極ノードVAに電気的に接続
される。したがって、この構成において、導電層13b
下のNウェル10ba表面には、チャネル領域70bが
形成される。したがって、この導電層13b、ゲート絶
縁膜14b、チャネル領域70bおよび不純物領域20
baによりMOSキャパシタCmが形成される。
【0196】したがって、この図29(B)にその電気
的等価回路を示すように、電極ノードVBにゲート電極
が電気的に接続され、電極ノードVAにそのソース/ド
レイン領域が電気的に接続されるpチャネルMOSトラ
ンジスタで構成されるMOSキャパシタが配置されるこ
とになる。MOSキャパシタは、通常の平行平板電極型
キャパシタに比べてその容量値を大きくすることができ
る。したがって、この場合においても、面積効率の優れ
た容量値を実現することができる。なお、不純物領域2
0bbを設けているが、このNウェル10baに電源電
圧VCCを印加し、MOSキャパシタを構成するpチャ
ネルMOSトランジスタの基板電位をそのソース電位と
同じとすることにより基板効果をなくし、このMOSキ
ャパシタの基板効果をなくし、MOSトランジスタのし
きい値電圧を一定とし、応じてMOSキャパシタの容量
値を安定に保持する(空乏層容量を一定に保持する)。
【0197】[容量素子4]図30(A)は、この発明
の実施の形態3の第4の容量素子の構成を概略的に示す
図である。この図30(A)に示す容量素子は、以下の
点において図29(A)に示す容量素子の構成と異なっ
ている。すなわち、容量素子C1,C2それぞれにおい
て、ワード線に相当する導電層13a,13b上に層間
絶縁膜26a,26bを介してビット線に相当する導電
層25a,25bが形成される。ビット線に相当する導
電層25aはストレージノードに相当する導電層6a1
〜6anに共通に電気的に接続される。ビット線に相当
する導電層25bは電極ノードVAに共通に接続されか
つストレージノードに相当する導電層6b1〜6bnに
共通に電気的に接続される。他の構成は、図29(A)
に示す構成と同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付す。この図30(A)に示す構成においては、容
量素子C1の導電層25aと導電層13aの間および容
量素子C2の導電層25bと導電層13bの間各々に容
量Cqが形成される。したがって、その電気的等価回路
を図30(B)に示すように、図29(B)に示す電気
的等価回路においてさらに容量Cq1,Cq2が電極ノ
ードVAおよびVBの間に接続される。したがって、こ
の図30(A)に示す構成の場合、このビット線に相当
する導電層25a,25bとワード線に相当する導電層
13a,13bと層間絶縁膜26a,26bにより形成
される容量Cq(Cq1,Cq2)の容量値だけより容
量素子の容量を大きくすることができる。
【0198】[容量素子5]図31(A)は、この発明
の実施の形態3の第5の容量素子の構成を示す図であ
る。この図31(A)に示す構成は、図29(A)に示
す構成と以下の点において異なっている。すなわち、容
量素子C1が、P型半導体基板1表面に形成されるNウ
ェル80aの表面に形成されるPウェル10ab内に形
成される。このPウェル10abは、その表面不純物濃
度は少し低くされる。このPウェル10abの周辺部
に、高濃度N型不純物領域20aaが形成され、この不
純物領域20aa外部にこれと隣接して高濃度P型不純
物領域20abが形成される。不純物領域20aaおよ
び20abは共通に電極ノードVBに電気的に接続され
る。Nウェル80aは、高ノードN型不純物領域2gを
介して電極ノードVAに接続される。このNウェル80
aは、Pウェル10abの電位が、P型半導体基板1の
他の領域において形成されるメモリセルアレイのメモリ
セルの基板電位(アクセストランジスタの基板電位)に
影響を及ぼさないために設けられる。他の構成は、図2
9(A)に示す構成と同じであり、対応する部分には同
一参照番号を付す。
【0199】容量素子C1においては、Pウェル10a
bの表面不純物濃度は比較的低くされ、MOSトランジ
スタと等価な構造を与える。導電層13aは電極ノード
VAに電気的に接続され、この電極ノードVAは電源電
圧VCCを受ける。一方、電極ノードVBは、接地電圧
VSSを受けている。したがって、このPウェル10a
bの表面にチャネル72aが形成され、容量の電極とし
て作用する。すなわち、このPウェル10ab内に、p
チャネルMOSトランジスタを用いたMOSキャパシタ
を形成する。したがって、図31(B)にこの電気的等
価回路を示すように、電極ノードVAと電極ノードVB
の間に、キャパシタCWに代えてnチャネルMOSトラ
ンジスタで構成されるMOSキャパシタが接続される。
加えて、Pウェル10abとNウェル80aとの間の接
合容量CjがノードVAおよびVBの間に接続される。
したがって、容量C1としてトリプルウェル構造のこの
MOSキャパシタを利用することにより、容量素子の容
量をより大きくすることができ、面積効率の優れた容量
素子を実現することができる。
【0200】[容量素子6]図32(A)は、この発明
の実施の形態3の第6の容量素子の構成を示す図であ
る。この図32(A)に示す容量素子は、図31(A)
に示す容量素子と以下の点において異なっている。すな
わち、容量素子C1において、ワード線に相当する導電
層13a上に層間絶縁膜26aを介してビット線に相当
する導電層25aが形成される。この導電層25aに、
ストレージノードに相当する導電層6a1〜6anが共
通に電気的に接続される。導電層25aは、電極ノード
VBに電気的に接続される。
【0201】一方、容量素子C2においても、ワード線
に相当する導電層13b上に、層間絶縁膜26bを介し
てビット線に相当する導電層25bが形成される。この
導電層25b上に、ストレージノードに相当する導電層
6b1〜6bnが形成され、これらの導電層6b1〜6
bnが共通に導電層25bに電気的に接続される。導電
層25bは電極ノードVAに電気的に接続される。他の
構成は、この図31(A)に示す容量素子の構成と同じ
であり、対応する部分には同一の参照番号を付す。
【0202】この図32(A)に示す構成においては、
導電層25a、層間絶縁膜26aおよび導電層13aに
より容量Cqが形成される。同様、導電層25b、層間
絶縁膜26bおよび導電層13bにより容量Cqが形成
される。したがって、図32(B)に示す電気的等価回
路から明らかなように、導電層13a、層間絶縁膜26
aおよび導電層25aにより形成される容量Cq1が電
極ノードVAおよびVBの間に電気的に接続される。ま
た、導電層13b、層間絶縁膜26bおよび導電層25
bにより形成される容量Cq2が電極ノードVAおよび
VBの間に電気的に接続される。したがって、この容量
Cq1およびCq2の容量値だけ図32(A)に示す容
量素子は、その容量値が図31(A)に示す容量素子よ
りも大きくされ、面積効率の良い容量素子を実現するこ
とができる。
【0203】[容量素子7]図33は、この発明の実施
の形態3の第7の容量素子の構成を概略的に示す図であ
る。この図33に示す容量素子の構成は、図27(A)
に示す容量素子と以下の点が異なっている。すなわち、
容量素子C1において、導電層13aと導電層6aの電
気的接続部下部のNウェル10a表面に、フィールド絶
縁膜80aa,80abおよび80acが形成される。
この容量素子C1の構成は、図26に示す容量素子の構
成と同じである。単に、電極ノードの接続が異なるだけ
である。容量素子C2においても、導電層13bと導電
層6b1〜6bnそれぞれとの電気的接続部下部のNウ
ェル10b表面に、フィールド絶縁膜80ba,80b
bおよび80bcが形成される。他の構成は、図27
(A)に示す構成と同じであり、対応する部分には同一
参照番号を付す。
【0204】この図33に示す容量素子の構成の場合、
先の図26に示す容量素子の構成と同様、導電層6a1
〜6anと導電層13aとの間の電気的接続および導電
層6b1〜6bnと導電層13bとの電気的接続をとる
コンタクト形成時において、過剰に導電層13aおよび
13bがエッチング除去された場合でも、この導電層6
a1〜6anおよび6b1〜6bnがNウェル10aお
よび10bにそれぞれ電気的に接続されるのを防止する
ことができる。これにより、容量素子の信頼性を改善す
ることができる。
【0205】この図33に示すようなフィールド絶縁膜
80aa〜80acおよび80ba〜80bcを形成す
る構成は、図31(A)に示す構成においても適用する
ことができる。この図31(A)に示す構成の場合、N
ウェル内にフィールド絶縁膜が形成されても、Nウェル
下部にチャネルストッパとしての不純物層が形成されな
いため、Nウェル表面に連続的にチャネルが形成され、
MOSキャパシタとしての作用に対し何ら悪影響は生じ
ない。
【0206】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、半導体基板領域表面に、薄いゲート絶縁膜を介
して導電層を形成し、その上部に、メモリセルキャパシ
タと同一構造の容量を複数個互いに並列に電気的に接続
するように構成したため、小占有面積で必要とされる容
量値を有する容量素子を実現することができる。特に、
この実施の形態3の電気的等価回路においては示さなか
ったが、NウェルとP型半導体基板の間に、大きな接合
容量が形成される。この接合容量は、電極ノード間に接
続されるのではなく、一方の電極ノードに接続される大
きな寄生容量として作用する。したがって、この容量素
子を安定化容量またはデカップリング容量として用いる
とき、その大きな寄生容量により、より容量値を大きく
することができ、安定化およびデカップリング動作をよ
り確実に実現することができる。
【0207】なお、実施の形態3において、Nウェル内
に容量素子を形成する場合を示している。しかしなが
ら、Pウェル内に容量素子を形成しても、同様の作用効
果を生じる。
【0208】また、この実施の形態3において、メモリ
セルキャパシタに相当するキャパシタを直列に接続して
いるため、その耐圧は電源電圧VCCレベルとすること
ができ、電源電圧レベルの電圧が印加されるノード間に
接続しても、安定化容量およびデカップリング容量とし
ての機能を十全に発揮することができる。
【0209】[実施の形態4] [容量素子1]図34(A)は、この発明の実施の形態
4に従う第1の容量素子の構成を概略的に示す図であ
る。図34(A)において、P型半導体基板領域1表面
に、メモリセル分離用の素子分離膜に対応するフィール
ド絶縁膜80が形成される。このフィールド絶縁膜80
上にさらにゲート絶縁膜に相当する絶縁膜14が形成さ
れる。このゲート絶縁膜14上に、ワード線に相当する
導電層13が形成される。この導電層13上に、ストレ
ージノードに相当する導電層6a1〜6anおよび6b
1〜6bnが互いに間をおいて配置される。これらの導
電層6a1〜6anおよび6b1〜6bnは、それぞれ
行列状に配置されてもよい(図18および図19参
照)。導電層6a1〜6an上に、メモリセルキャパシ
タ絶縁膜に相当する絶縁膜17aを介してセルプレート
に相当する導電層9aが形成される。導電層6b1〜6
bn表面上に、キャパシタ絶縁膜に対応する絶縁膜17
bを介して導電層9bが形成される。導電層9aおよび
9bは互いに分離される。導電層9aが電極ノードVA
に電気的に接続され、導電層9bが電極ノードVBに電
気的に接続される。電極ノードVAおよびVBには、一
定の電圧が印加されず、信号が与えられる。
【0210】図34(A)に示す容量素子の構成におい
ては、その電気的等価回路を図34(B)に示すよう
に、電極ノードVAと電極ノードVBの間に、2つの容
量素子C1およびC2が電気的に直列に接続される。こ
れらの容量素子C1およびC2各々は、メモリセルキャ
パシタに相当する単位容量素子を互いに複数個並列に接
続した構成と等価である。
【0211】P型半導体基板領域1表面にNウェルを形
成し、その上にゲート絶縁膜14を介して導電層13を
形成した場合、このNウェルとP型半導体基板領域との
間に大きな接合容量が形成される。図34(B)におい
て、この寄生容量を破線の容量Cprで示す。PN接合
容量は、導電層13と半導体基板領域との間に形成され
る。PN接合の大部分は、この空乏層容量により実現さ
れる。フィールド絶縁膜80の膜厚はこのような空乏層
の幅(厚さ)よりも十分厚い。したがって、導電層1
3、ゲート絶縁膜14フィールド絶縁膜80およびP型
半導体基板領域1により形成される寄生容量Cprの容
量値は、NウェルとP型半導体基板領域により形成され
るPN接合容量の容量値よりも十分に小さくされる。し
たがって、電極ノードVAおよびVBの信号電位が高速
で変化する場合、この導電層13に付随する寄生容量C
prを十分小さくすることができ、高速で電極(導電層
9aおよび9b)の一方の電位変化を他方の電極へ高速
で伝達することができ、周波数特性の優れた容量素子を
実現することができる。また、結合容量として利用する
とき電荷の寄生容量への分散を伴うことなく、電荷を電
極ノード間で伝達することができ、電荷転送効率のよい
結合容量を実現することができる。
【0212】[容量素子2]図35(A)は、この発明
の実施の形態4に従う第2の容量素子の構成を示す図で
ある。この図35(A)に示す構成においては、ストレ
ージノードに相当する導電層6a1〜6anおよび6b
1〜6bnに共通にセルプレートに相当する導電層9a
bが絶縁膜17aおよび17bを介して形成される。一
方、フィールド絶縁膜80上にゲート絶縁膜14を介し
て形成されるワード線に相当する導電層は、導電層6a
1〜6anに対して設けられる導電層13aと、導電層
6b1〜6bnに対して設けられる導電層13bに分割
される。導電層13aが電極ノードVAに電気的に接続
され、導電層13bが電極ノードVBに電気的に接続さ
れる。この図35(A)に示す容量素子の構成の場合、
図35(B)に示すその電気的等価回路から明らかなよ
うに、導電層13aとP型半導体基板領域1の間に形成
される寄生容量Cpr1は、電極ノードVaと基板領域
の間に形成され、一方、導電層13bと半導体基板領域
1の間に形成される寄生容量Cpr2は、電極ノードV
bに接続される。これらの寄生容量Cpr1およびCp
r2は、膜厚の厚いフィールド絶縁膜80により、その
容量値が十分小さくされる。したがって電極ノードVa
およびVbの信号は高速で変化し、周波数特性の優れた
容量素子を実現することができる。
【0213】また、電極ノードVaおよびVbの間に、
2つの容量素子C1およびC2が直列に接続されるた
め、メモリセルキャパシタに相当する単位容量素子を複
数個並列に接続して構成される容量素子を用いても、電
源電圧レベルの耐圧を有する容量素子を実現することが
できる。
【0214】[容量素子3]図36(A)は、この発明
の実施の形態4の第3の容量素子の構成を示す図であ
る。この図36(A)に示す容量素子においては、フィ
ールド絶縁膜80およびゲート絶縁膜14上に形成され
るワード線相当の導電層は、ストレージノードに相当す
る導電層6a1〜6anに対して設けられる導電層13
aと、ストレージノードに相当する導電層6b1〜6b
nに対して設けられる導電層13bに分割される。同
様、導電層6a1〜6anに対しては、絶縁膜17aを
介してセルプレートに相当する導電層9aが形成され、
導電層6b1〜6bnに対して、絶縁膜17bを介して
導電層9bが形成される。これらの導電層9aおよび9
bは互いに分離される。導電層9aが低抵抗の配線90
を介して導電層13bに電気的に接続される。導電層1
3aが電極ノードVaに電気的に接続され、導電層9b
が電極ノードVbに電気的に接続される。
【0215】この図36(A)に示す容量素子の構成に
おいては、その電気的等価回路を図36(A)に示すよ
うに、導電層13aおよび13bと半導体基板領域1と
の間に形成される寄生容量Cpr1およびCpr2は、
それぞれ電極ノードVaおよび内部ノード(低抵抗配線
90)に接続される。しかしながら、これらの寄生容量
Cpr1およびCpr2は厚い膜厚のフィールド絶縁膜
80により十分容量値を小さくすることができる。導電
層13aおよび9aを両電極として有する容量素子C1
と導電層9bおよび13bを両電極として有する容量素
子C2は電極ノードVAおよびVBの間に電気的に直列
に接続される。この場合において、寄生容量Cpr1お
よびCpr2の容量値は十分小さくされるため、電極ノ
ードVaに与えられる信号は低抵抗配線90を介して容
量素子C2へ伝達され、次いで容量素子C2を介して電
極ノードVbへ伝達される。逆に、電極ノードVbに伝
達される信号は、低抵抗配線90および容量素子C1を
介して電極ノードVaに伝達される。したがって、周波
数特性に優れた容量素子を実現することができる。ま
た、容量素子C1およびC2の各々は、メモリセルキャ
パシタに相当する単位容量素子を複数個並列に接続して
構成されるため、それらの面積効率は優れており、小占
有面積で周波数応答特性の優れた容量素子を実現するこ
とができる。また、電極ノードVaおよびVbの間に容
量素子C1およびC2が直列に接続されるため、電極ノ
ードVaおよびVbの間の電圧差は電源電圧VCCレベ
ルとすることができる。したがって、MOSレベルの信
号に対するカップリング容量としてもこの容量素子を用
いることができる。
【0216】[容量素子4]図37(A)は、この発明
の実施の形態4の第4の容量素子の構成を示す図であ
る。この図37(A)に示す構成においては、フィール
ド絶縁膜80上に、ゲート絶縁膜および層間絶縁膜を含
む比較的膜厚の厚い絶縁膜29が形成される。この絶縁
膜29上に、ビット線に相当する導電層25が配置され
る。この導電層25上に、メモリセルキャパシタのスト
レージノードに相当する導電層6a1〜6anおよび6
b1〜6bnが互いに分離して配置される。これらの導
電層6a1〜6anおよび6b1〜6bnは共通に導電
層25に電気的に接続される。導電層6a1〜6an上
に絶縁膜17aを介してセルプレートに相当する導電層
9aが形成される。導電層6b1〜6bnに対して、絶
縁膜17bを介してメモリセルキャパシタのセルプレー
トに相当する導電層9bが形成される。これらの導電層
9aおよび9bは互いに分離される。導電層9aが電極
ノードVaに接続され、導電層9bが電極ノードVbに
電気的に接続される。
【0217】この図37(A)に示す容量素子の構成
は、図34(A)に示す構成に示すワード線相当の導電
層13aに代えてビット線に相当する導電層25が用い
られる構成と等価である。ビット線はワード線よりも上
層に形成される。したがって、この導電層25とフィー
ルド絶縁膜80の間の絶縁膜29の膜厚をゲート絶縁膜
よりも十分厚くすることができる(層間絶縁膜を含むた
め)。
【0218】したがって、図37(B)に示す電気的等
価回路において、この導電層25とP型半導体基板領域
1の間に形成される寄生容量Cprの容量値は、図34
に示す容量素子の寄生容量よりも十分小さくすることが
できる。これにより、より周波数特性の優れた容量素子
を実現することができる。なお、ここで、容量素子C1
は、導電層9a、絶縁膜17aおよび導電層25により
形成され、容量素子C2は、導電層25、導電層6b1
〜6bnおよび導電層9bにより形成される。
【0219】[容量素子5]図38(A)は、この発明
の実施の形態4の第5の容量素子の構成を示す図であ
る。この図38(A)に示す容量素子の構成において
は、導電層は、ストレージノードに相当する導電層6a
1〜6anに対して設けられる導電層25aと、導電層
6b1〜6bnに対して設けられる導電層25bとに分
割される。導電層6a1〜6anおよび6b1〜6bn
に対しては、共通にセルプレートに相当する導電層9a
bが絶縁膜17abを介して形成される。導電層25a
が電極ノードVaに電気的に接続され、導電層25bが
電極ノードVbに電気的に接続される。他の構成は図3
7(A)に示す構成と同じである。
【0220】この図38(A)に示す容量素子の構成の
場合、その電気的等価回路を図38(B)に示すよう
に、寄生容量は、導電層25aと半導体基板領域1の間
に形成される寄生容量Cpr1および導電層25bと半
導体基板領域1の間に形成される寄生容量Cpr2を含
む。寄生容量Cpr1は、電極ノードVaに接続され、
寄生容量Cpr2は電極ノードVbに接続される。これ
らの寄生容量Cpr1およびCpr2の容量値はフィー
ルド絶縁膜80および厚い膜厚の絶縁膜29により十分
小さくされ、これらの電極ノードVaおよびVbに存在
する寄生容量の値は十分小さくすることができ、したが
ってこの電極ノードVaおよびVbの電位を高速で変化
させることができ、周波数応答特性の優れた容量素子を
実現することができる。
【0221】[容量素子6]図39(A)は、この発明
の実施の形態4に従う第6の容量素子の構成を示す図で
ある。この図39(A)に示す容量素子の構成において
は、導電層25が、ストレージノードに相当する導電層
6a1〜6anに対する導電層25aと、導電層6b1
〜6bnに対して設けられる導電層25bに分割され
る。ストレージノードに相当する導電層6a1〜6an
に対して設けられるセルプレートに相当する導電層9a
と導電層25bが低抵抗配線90を介して電気的に接続
される。ストレージノードに相当する導電層6b1〜6
bnに対して、セルプレートに相当する導電層9bが形
成される。導電層25aが電極ノードVaに電気的に接
続され、導電層9bが電極ノードVbに電気的に接続さ
れる。
【0222】この図39(A)に示す容量素子の構成
は、図39(B)に示す電気的等価回路から明らかなよ
うに、電極ノードVaと電極ノードVbの間に2つの容
量素子C1およびC2が直列に接続される。導電層25
aと半導体基板領域1の間に形成される寄生容量Cpr
1は、電極ノードVaに接続され、一方、導電層25b
と基板領域1の間に形成される寄生容量Cpr2は内部
配線9に等価的に接続される。この場合においても、導
電層25bと半導体基板領域1の間は、膜厚の十分に厚
いフィールド絶縁膜80および絶縁膜29が形成されて
いるため、これらの寄生容量Cpr1およびCpr2の
容量値は十分小さくすることができる。したがって、こ
の場合においても、周波数応答特性の優れた容量素子を
実現することができる。
【0223】なお、この実施の形態4においては、P型
半導体基板領域1上にフィールド絶縁膜80が形成され
ている。しかしながら、このP型半導体基板領域1は、
N型半導体基板領域であってもよい。
【0224】[実施の形態4の容量素子の適用例] [適用例1]図40(A)は、この発明に従う半導体装
置の構成を示し、図40(B)は、この図40(A)に
示す半導体装置の動作を示す信号波形図である。この半
導体装置は、この発明の実施の形態4に従うメモリセル
キャパシタに相当する容量素子が直列に接続される容量
素子を利用する。図40(A)において、半導体装置
は、入力ノード100と内部ノード99の間に接続され
る容量Cと、内部ノード99と接地ノードの間に接続さ
れるダイオードD1と、内部ノード99と出力ノード1
01の間に接続されるダイオードD2を含む。容量C
は、メモリセルキャパシタと同様の構成を備える複数個
の容量素子C1およびC2が直列に接続される。この容
量素子C1およびC2は、先の実施の形態4において説
明した容量素子である。ダイオードD1は、内部ノード
99にそのアノードが接続され、そのカソードが接地ノ
ードに接続される。ダイオードD2は、内部ノード99
にカソードが接続され、出力ノード101にアノードが
接続される。次に、この半導体装置の動作を図40
(B)に示す動作波形図を参照して説明する。
【0225】入力ノード100へ与えられる図示しない
信号源からのクロック信号φは接地電圧VSSと電源電
圧VCCの間で所定のパルス幅および周期を有して変化
する。クロック信号φがハイレベルに立上がると、内部
ノード99は容量Cのチャージポンプ動作によりその電
位が上昇する。内部ノード99の電位が出力ノード10
1の電位よりも高くなり、ダイオードD2が逆バイアス
状態とされてオフ状態とされる。一方、ダイオードD1
が導通し、内部ノード99の電位をVFの電圧レベルに
低下させる。ここで、VFはダイオードD1およびD2
の順方向降下電圧を示す。
【0226】クロック信号φがローレベル(0V)に立
下がると、内部ノード99の電圧VFが容量Cのチャー
ジポンプ動作によりVF−VCCの電圧レベルに低下す
る。この状態においては、ダイオードD2が導通し、出
力ノード101から内部ノード99へ正電荷が流れ込
み、出力ノード101の電圧VBBが低下する。出力ノ
ード101と内部ノード99の電位差がVFとなると、
ダイオードD2がオフ状態となる。再び、クロック信号
φがハイレベルに立上がり内部ノード99の電位が上昇
し、ダイオードD1により内部ノード99の電位がVF
の電圧レベルへクランプされる。この動作を繰返すこと
により、出力ノード101からの電圧VBBは、−VC
C+2・VFの電圧レベルに低下する。
【0227】この電圧VBBは負電圧である。この負電
圧VBBは、DRAMのメモリアレイ部の基板領域へ印
加されるバイアス電圧として利用される。また、ワード
線の誤選択を防止するため、非選択ワード線へ負電圧V
BBを伝達する構成が用いられることもある。このよう
な負電圧発生回路はDRAMにおいてはオンチップに設
けられる。したがって、その占有面積はできるだけ小さ
いのが望ましい。容量Cの電荷注入量(チャージポンプ
率)はその容量値に比例する。したがってこの実施の形
態3および4において説明した面積効率の優れた容量
(合成容量素子)Cを利用することにより、低占有面積
で効率的に所望電圧レベルの負電圧VBBを生成する負
電圧発生回路を実現することができる。
【0228】特に、この実施の形態4においては、電極
ノードに接続される寄生容量の値は小さく、クロック信
号φに応答して、チャージポンプ動作を効率的に行なう
ことができ、高速で所望の電圧レベルの負電圧VBBを
生成することができる(寄生容量が大きい場合、その寄
生容量にチャージポンプ動作による電荷が分散されるた
め)。
【0229】[適用例2]図41(A)は、この発明に
従う半導体装置の構成を示し、図41(B)は、この図
41(A)に示す半導体装置の動作波形を示す図であ
る。図41(A)において、入力ノード100と内部ノ
ード102の間に容量Cが接続され、電源ノードVCC
と内部ノード102の間にダイオードD3が接続され、
内部ノード102と出力ノード103の間にダイオード
D4が接続される。入力ノード100へは、クロック信
号φが与えられる。ダイオードD3は、そのアノードが
電源ノードVCCに接続され、そのカソードが内部ノー
ド102に接続される。ダイオードD4はアノードが内
部ノード102に接続され、そのカソードが出力ノード
103に接続される。容量Cは直列に接続される容量素
子C1およびC2を含む。この容量素子C1およびC2
は、この実施の形態4において示した容量素子である。
次に、この図41(A)に示す半導体装置の動作をその
動作波形図である図41(B)を参照して説明する。
【0230】クロック信号φがローレベルのとき、内部
ノード102の電位はローレベルに低下する。このと
き、ダイオードD3が導通し、内部ノード102はダイ
オードD3によりVCC−VFの電圧レベルへクランプ
される。ここで、VFはダイオードD3およびD4の順
方向降下電圧を示す。この状態においては、内部ノード
102の電圧レベルは出力ノード103の電圧VPPの
電圧レベルより低いため、ダイオードD4はオフ状態に
ある。クロック信号φがハイレベルに立上がると、内部
ノード102の電圧レベルは2・VCC−VFの電圧レ
ベルに上昇し、ダイオードD4が導通する。これによ
り、内部ノード102から出力ノード103へ正電荷が
流れ、電圧VPPの電圧レベルが上昇する。内部ノード
102の電圧レベルがVPP+VFとなると、ダイオー
ドD4がオフ状態となる。クロック信号φが再びローレ
ベルとなると、容量Cのチャージポンプ動作によりノー
ド102の電位レベルは低下し、ダイオードD3が導通
し、内部ノード102はVCC−VFの電圧レベルにプ
リチャージされる。再びクロック信号φの電圧レベルが
上昇すると、容量Cのチャージポンプ動作により内部ノ
ード102の電圧レベルが上昇する。以降この動作を繰
返すことにより、出力ノードからの電圧VPPは、2・
VCC−2・VFの電圧レベルにまで上昇する。
【0231】この電圧VPPは、電源電圧VCCよりも
高い電圧レベルであり、DRAMにおいて選択ワード線
に伝達されるワード線駆動信号を形成するために利用さ
れる(図5(A)参照)。また、この高電圧VPPは、
たとえばシェアードセンスアンプ構成において選択ブロ
ックのビット線対をセンスアンプに接続するための接続
制御信号を生成するためにも利用される。このような高
電圧VPPを発生するための回路はオンチップに設けら
れる。したがって、小占有面積の高電圧発生回路が要求
される。この高電圧発生回路は、負電圧発生回路と同
様、容量Cのチャージポンプ動作を利用している。クロ
ック信号φの1サイクルにおいて注入される電荷量は容
量Cの容量値に比例する。また内部ノード102に注入
される電荷量はこの内部ノード102に接続する容量に
保持される。したがって、効率的に電荷を利用して高電
圧を発生するためには、この内部ノード102の寄生容
量はできるだけ小さい方が望ましい。したがって、この
実施の形態4に示す容量素子を利用することにより、効
率的に電荷を注入することができ、高速で安定な高電圧
VPPを生成することのできる小占有面積の高電圧発生
回路を実現することができる。
【0232】[適用例3]図42(A)は、この発明の
実施の形態4の容量素子を利用する半導体装置の構成を
示し、図42(B)は、図42(A)に示す半導体装置
の動作を示す信号波形図である。図42(A)におい
て、半導体装置は、信号入力ノード104に与えられる
制御信号(クロック信号φ1)をバッファ処理して内部
ノード106へ伝達するバッファB1と、信号入力ノー
ド105へ与えられる制御信号(クロック信号)φ2を
バッファ処理して容量Cを介して内部ノード106へ伝
達するバッファB2と、出力ノード107と接地ノード
との間に接続される負荷容量CLを含む。容量Cは、直
列に接続される容量素子C1およびC2を含む。次に、
この図42(A)に示す半導体装置の動作を図42
(B)に示す信号波形図を参照して説明する。
【0233】信号入力ノード104へ与えられる制御信
号φ1が電源電圧VCCレベルのハイレベルに立上がる
と、バッファB1によりノード106の電位が立上が
り、負荷容量CLが電源電圧VCCレベルに充電され
る。このときはまだ、制御信号φ2はローレベルであ
る。次いで、制御信号φ2がハイレベルへ立上がると、
バッファB2から電源電圧VCCレベルの信号が容量C
へ与えられる。容量Cは、このバッファB2からのハイ
レベルの信号に従ってチャージポンプ動作を行なってノ
ード106の電位を上昇させる。容量Cから供給される
電荷は負荷容量CLへ供給される。これにより、出力ノ
ード107の信号φPの電圧レベルが電源電圧VCCレ
ベルよりもさらに上昇する。この電圧レベルは次式で求
められる。容量Cにより、ノード106へはC・Vの電
荷が注入される。ノード106(出力ノード107)の
容量は(C+CL)である。したがって、この注入され
た電荷C・Vによりノード106(すなわち出力ノード
107)の電位上昇ΔVは、電荷保存則から、 C・V=ΔV・(CL+C) で与えられる。すなわち、 ΔV=C・VCC/(CL+C) 制御信号φ1およびφ2がローレベルへ立下がると、出
力ノード107の電位は接地電位レベルのローレベルに
低下する。この出力ノード107から出力される信号φ
Pは、ワード線昇圧信号(選択ワード線の電圧レベルが
ハイレベルになったときに、続いてワード線電位をさら
に上昇させる)などに用いられる。容量Cの容量値が大
きくなるほどまた寄生容量が小さいほど昇圧電圧レベル
が高くなる。このような制御信号φPを生成する回路に
おいても容量Cとして本実施の形態4の容量素子を利用
することにより、内部ノード106の寄生容量値を小さ
くすることができ、高速で所望の電圧レベルの制御信号
φPを生成する昇圧回路を実現することができる。
【0234】[適用例4]図43(A)は、この発明の
実施の形態4の容量素子を利用する半導体装置の第4の
構成を示し、図43(B)は、この図43(A)に示す
半導体装置の動作を示す信号波形図である。図43
(A)において、半導体装置は、制御信号φ3を受ける
入力ノード110と内部ノード112の間に接続される
容量素子C1,C2の直列体からなる容量Cと、電源ノ
ードVCCと内部ノード112の間に接続されるダイオ
ード接続されたnチャネルMOSトランジスタNQ1
と、内部ノード112に接続される一方導通ノードと制
御信号φ4を受ける入力ノード111に結合されるゲー
トと、出力ノード113に接続される他方導通ノードと
を有するpチャネルMOSトランジスタPQ1と、出力
ノード113に接続される一方導通ノードと、制御信号
入力ノード111に接続されるゲートと、接地電位を受
けるように結合される他方導通ノードとを有するnチャ
ネルMOSトランジスタNQ2を含む。出力ノード11
3と接地ノードの間には、負荷容量CLが設けられる。
MOSトランジスタNQ1は、そのゲートおよびドレイ
ンに電源電圧VCCを受ける。MOSトランジスタPQ
1およびNQ2は、インバータを構成し、内部ノード1
12上の電圧および接地電圧を両動作電源電圧として動
作する。次にこの図43(A)に示す半導体装置の動作
を図43(B)に示す動作波形図を参照して説明する。
【0235】クロック信号φ3がローレベルのとき、内
部ノード112は、MOSトランジスタNQ1によりV
CC−VTNの電圧レベルに充電される。ここで、VT
NはMOSトランジスタNQ1のしきい値電圧である。
制御信号φ4が電源電圧VCCレベルのハイレベルのと
き、MOSトランジスタPQ1がオフ状態(VCC>V
CC−VTN)、MOSトランジスタNQ2がオン状態
となり、出力ノード113からの制御信号φPはローレ
ベルにある。
【0236】制御信号φ4がハイレベルからローレベル
に立上がると、MOSトランジスタNQ2がオフ状態、
MOSトランジスタPQ1がオン状態となる。これによ
り、出力ノード113はMOSトランジスタPQ1を介
して充電され、制御信号φPは内部ノード112上の電
圧VCC−VTNの電圧レベルまで上昇する。次いで、
制御信号φ3が電源電圧VCCレベルのハイレベルに立
上がると、容量Cのチャージポンプ動作により内部ノー
ド112の電圧レベルが2・VCC−VTNの電圧レベ
ルまで上昇する。内部ノード112上の電位上昇は、M
OSトランジスタPQ1を介して出力ノード113へ伝
達される。
【0237】MOSトランジスタNQ1はオフ状態にあ
り(内部ノード112の電圧レベルが電源電圧VCCよ
りも高くなるため)、出力ノード113の制御信号φP
の電圧レベルが内部ノード112からMOSトランジス
タPQ1を介して与えられる電荷により上昇する。この
制御信号φPの電圧レベルの上昇は、負荷容量CLの容
量値と容量Cの容量値により決定される。したがって、
この負荷容量CLの充電電位すなわち制御信号φPの電
圧レベルは、クロック信号φ3によりC・VCC/(C
L+C)の電圧レベルだけ上昇する。
【0238】制御信号φ4が電源電圧VCCレベルに立
上がると、MOSトランジスタNQ2がオン状態とな
り、負荷容量CLの充電電位が放電され、制御信号φP
が接地電圧レベルのローレベルに立下がる。このとき、
制御信号φ3がまだハイレベルにあれば、内部ノード1
12の電圧レベルが電源電圧VCCよりも高い状態のと
き、MOSトランジスタPQ1はオン状態となる。この
場合、内部ノード112から接地ノードへMOSトラン
ジスタPQ1およびNQ2を介して電荷が放電され、内
部ノード112の電圧レベルが低下する。制御信号φ3
が接地電圧レベルのローレベルに立下がると、内部ノー
ド112の電圧レベルも接地電圧レベルに低下し、MO
SトランジスタPQ1は完全にオフ状態とされる。この
とき、内部ノード112は、MOSトランジスタNQ1
によりVCC−VTNの電圧レベルに充電される。
【0239】この図43(A)に示す半導体装置は、制
御信号φ3およびφ4に従って所定期間のみ昇圧レベル
のハイレベルとされる制御信号を発生する回路に用いら
れる。容量Cは、容量素子C1およびC2の直列体を含
む。したがってこの制御信号φ3およびφ4に従って高
速で制御信号φPを変化させることができる。この制御
信号φPは、ワード線駆動信号またはシェアードセンス
アンプにおけるビット線とセンスアンプとの接続を行な
うための制御信号を発生するために用いられる。
【0240】この図43(A)に示す半導体装置におい
ても、容量Cのチャージポンプ動作により内部ノード1
12の電圧レベルを上昇させている。この内部ノード1
12の電圧レベルは容量Cと内部ノード112に存在す
る寄生容量の容量とにより決定される。容量Cは、この
実施の形態4においては、その寄生容量は十分小さくさ
れている。したがって、内部ノード112へ効率的に電
荷を注入することができ、電荷注入効率の優れた容量C
を実現することができる。また、この容量Cは、この内
部ノード112に接続される寄生容量成分が少ないた
め、この内部ノード112に注入された電荷をMOSト
ランジスタPQ1を介して出力ノード113へ伝達する
ことができ、この制御信号φPの電圧レベルを所望の電
圧レベルまで高速で変化させることができる。
【0241】また、容量Cは、この実施の形態4におい
て用いられる容量素子C1およびC2を利用しており、
面積効率に優れているため、低占有面積で所望の電圧レ
ベルへ高速で変化する昇圧制御信号を発生する昇圧回路
を実現することができる。
【0242】[適用例5]図44は、この発明の実施の
形態4の容量素子の第5の適用例の構成を示す図であ
る。図44において、DRAMのセンスアンプおよびセ
ンスアンプ駆動部の構成が示される。
【0243】図44において、ビット線BLおよび/B
Lとワード線WLの交差部に対応してメモリセルMCが
配置される。このメモリセルMCは、既に説明したよう
に、1トランジスタ1キャパシタ型のメモリセル構造を
備え、またこのキャパシタはスタックトキャパシタ構造
を備える。
【0244】また、ビット線BLおよび/BLに対し
て、プリチャージ/イコライズ指示信号φEQに応答し
て活性化され、ビット線BLおよび/BLを所定の中間
電圧VBLにプリチャージしかつイコライズするビット
線プリチャージ/イコライズ回路PEが設けられる。こ
の部分の構成は、先の図6に示す構成と同じである。
【0245】ビット線BLおよび/BLに対し、また、
このビット線BLおよび/BLの電位差を増幅するため
センスアンプSAが設けられる。センスアンプSAは、
第1の信号線としてのセンスアンプ活性化信号線SAL
a上の信号の活性化時活性化され、ビット線BLおよび
/BLの高電位のビット線電位を電源電圧VCCレベル
へ駆動するPセンスアンプ部分と、第2の信号線として
のセンスアンプ活性化信号線SALb上の信号の活性化
時活性化され、ビット線BLおよび/BLの低電位のビ
ット線電位を接地電位レベルへ駆動するNセンスアンプ
部分を含む。
【0246】Pセンスアンプ部分は、センスアンプ活性
化信号線SALaとビット線BLの間に接続されかつそ
のゲートがビット線/BLに接続されるpチャネルMO
SトランジスタPT1と、センスアンプ活性化信号線S
ALaとビット線/BLとの間に接続されかつそのゲー
トがビット線BLに接続されるpチャネルMOSトラン
ジスタPT2を含む。Nセンスアンプ部分は、センスア
ンプ活性化信号線SALbとビット線BLの間に接続さ
れかつそのゲートがビット線/BLに接続されるnチャ
ネルMOSトランジスタNT1と、センスアンプ活性化
信号線SALbとビット線/BLの間に設けられかつそ
のゲートがビット線BLに接続されるnチャネルMOS
トランジスタNT2を含む。図44においては、1対の
ビット線BLおよび/BLに対するセンスアンプSAの
みを代表的に示す。センスアンプ活性化信号線SALa
およびSALbは、このワード線WLと交差して配置さ
れるビット線対各々に対して設けられるセンスアンプに
共通に設けられる。
【0247】センスアンプ活性化信号線SALaおよび
SALbに対し、さらに、イコライズ指示信号φEおよ
びプリチャージ指示信号φPに応答して活性化され、こ
のセンスアンプ活性化信号線SALaおよびSALbを
中間電圧VBLにプリチャージしかつイコライズするセ
ンスアンプ用プリチャージ/イコライズ回路SPEが設
けられる。このプリチャージ/イコライズ回路SPE
は、イコライズ指示信号φEに応答して導通し、センス
アンプ活性化信号線SALaおよびSALbを電気的に
短絡するnチャネルMOSトランジスタNT3と、プリ
チャージ指示信号φPに応答して導通し、センスアンプ
活性化信号線SALaおよびSALbへ中間電圧VBL
を伝達するnチャネルMOSトランジスタNT4および
NT5を含む。イコライズ指示信号φEおよびプリチャ
ージ指示信号φPは同じ信号であってもよく、ビット線
プリチャージ/イコライズ指示信号φEQと等価な信号
である。
【0248】このセンスアンプ活性化信号線SALaお
よびSALb上の信号を活性化するために、プリチャー
ジ指示信号/φPに応答して導通し、センスアンプ電源
線SPLへ電源電圧VCCを伝達するpチャネルMOS
トランジスタQP1と、プリチャージ指示信号φPに応
答して導通し、センスアンプ接地線SGLを接地電位レ
ベルへ放電するnチャネルMOSトランジスタQN1
と、センスアンプ電源線SPLとセンスアンプ接地線S
GLの間に接続される容量Cを含む。この容量Cは、本
実施の形態4の容量素子を用いて構成される合成容量素
子である。プリチャージ指示信号/φPは、プリチャー
ジ指示信号φPの反転信号である。なお、MOSトラン
ジスタQP1およびQN1が、それぞれ第1および第2
のスイッチングトランジスタに対応する。
【0249】センスアンプ駆動部は、さらに、センスア
ンプ活性化信号/φSに応答して導通し、センスアンプ
電源線SPLとセンスアンプ活性化信号線SALaとを
電気的に接続するpチャネルMOSトランジスタQP2
と、この遅延センスアンプ活性化信号/φSDに応答し
て導通し、センスアンプ活性化信号線SALaへ電源電
圧VCCを伝達するpチャネルMOSトランジスタQP
3と、センスアンプ活性化信号φSの活性化時導通し、
センスアンプ活性化信号線SALbとセンスアンプ接地
線SGLとを電気的に接続するnチャネルMOSトラン
ジスタQN1と、遅延センスアンプ活性化信号φSDの
活性化に応答して、このセンスアンプ活性化信号線SA
Lbを接地ノードVSSに電気的に接続するnチャネル
MOSトランジスタQN3を含む。制御信号発生部は、
メモリセル選択動作開始指示信号としての信号/RAS
に応答してプリチャージ/イコライズ指示信号φP,/
φP,φE,φEQを出力する制御回路111と、制御
回路111の出力信号に応答してセンスアンプ活性化信
号φS,/φSを出力する制御回路112と、センスア
ンプ活性化信号φS,/φSの活性化を遅延して遅延セ
ンスアンプ活性化信号φSD,/φSDを出力する制御
回路113を含む。
【0250】次に、この図44に示すDRAMのセンス
動作について図45に示す動作波形図を参照して説明す
る。ここで、図45においては、メモリセルMCにHレ
ベルの情報が格納されている場合のデータ読出動作が示
される。
【0251】時刻t0ないしt1の間において、DRA
Mはスタンバイ状態にある。この状態においては、プリ
チャージ指示信号φPならびにイコライズ指示信号φE
およびφEQはHレベルの活性状態にある。したがっ
て、ビット線プリチャージ/イコライズ回路PEが活性
化され、ビット線BLおよび/BLは中間電圧VBLに
プリチャージされかつイコライズされる。また、センス
アンプ用プリチャージ/イコライズ回路SPEにおいて
も、nチャネルMOSトランジスタNT3〜NT5が導
通状態であり、センスアンプ活性化信号線SALaおよ
びSALbは、中間電圧VBLレベルにプリチャージさ
れかつイコライズされる。また、MOSトランジスタQ
P1およびQN1が導通状態であり、センスアンプ電源
線SPLは電源電圧VCCレベルにプリチャージされ、
またセンスアンプ接地線SGLは、接地電圧VSSレベ
ルにプリチャージされる。センスアンプSAにおいて
は、MOSトランジスタPT1,PT2,NT1および
NT2の各々は、ソース、ドレインおよびゲート電圧が
すべて等しく、非導通状態を維持する。
【0252】時刻t1において図示しないローアドレス
ストローブ信号/RASが活性化されてメモリサイクル
が始まると、時刻t2においてプリチャージ指示信号φ
Pおよびイコライズ指示信号φE,φEQがLレベルに
立下がり、またプリチャージ指示信号/φPがHレベル
に立上がる。これにより、プリチャージ/イコライズ回
路PEおよびSPEが非活性状態とされ、ビット線B
L,/BLおよびセンスアンプ活性化信号線SALaお
よびSALbが中間電圧VBLレベルでフローティング
状態とされる。またMOSトランジスタQP1およびQ
N1が非導通状態され、センスアンプ電源線SPLおよ
びセンスアンプ接地線SGLがそれぞれ電源電圧VCC
レベルおよび接地電圧VSSレベルでフローティング状
態とされる。
【0253】次いで、アドレス信号に従って行選択動作
が行なわれ、選択ワード線WLの電位が時刻t3におい
て立上がり、このワード線WLに接続されるメモリセル
MCの情報がビット線BLに読出される。メモリセルM
Cは、Hレベルの情報を記憶しているため、ビット線B
Lの電位が上昇する。ビット線BLの電位上昇時には、
メモリセルMCに含まれるメモリセルキャパシタに含ま
れていた電圧がビット線BLの寄生容量Cbaに移動
し、メモリセルキャパシタのストレージノード電位と寄
生容量Cbaの充電電位とが等しくされる。このビット
線BLに現われる読出電圧ΔVは、メモリセルMCのメ
モリセルキャパシタの容量値とビット線BLの寄生容量
Cbaの容量値と電源電圧VCCの値により決定される
(ΔV=VCC・CS/2CB:CSは、メモリセルキ
ャパシタの容量値を示し、CBは、ビット線BLの容量
値、すなわち寄生容量Cbaの容量値を示す)。
【0254】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号φSおよび/φSが活性状態とされ、MOSトランジ
スタQP2およびQN2が導通状態となり、センスアン
プ活性化信号線SALaおよびSALbが、それぞれセ
ンスアンプ電源線SPLおよびセンスアンプ接地線SG
Lに電気的に接続される。これにより、センスアンプS
Aが活性化されて、ビット線BLおよび/BLの電位差
の増幅動作が行なわれる。ここで、ビット線/BLに
は、メモリセルは接続されていないため、ビット線/B
Lは、中間電圧VBLの電圧レベルを維持している。
【0255】センスアンプSAが活性化されると、MO
SトランジスタNT2のコンダクタンスは、MOSトラ
ンジスタNT1のコンダクタンスよりも大きく、またM
OSトランジスタPT1のコンダクタンスがMOSトラ
ンジスタPT2のコンダクタンスよりも大きく、これら
のコンダクタンスの大きいMOSトランジスタNT2お
よびPT1がより強い導通状態とされる。このため、セ
ンスアンプSAのセンス動作時、ビット線/BLの寄生
容量Cbbの格納する電荷がMOSトランジスタNT
2、センスアンプ活性化信号線SALb、MOSトラン
ジスタQN2を介して接地電圧レベルのセンスアンプ接
地線SGLに伝達される。MOSトランジスタQN1が
非導通状態であり、このセンスアンプ接地線SGLに伝
達された電荷は容量Cを介してその容量結合によりセン
スアンプ電源線SPLに伝達される。そのセンスアンプ
電源線SPLに容量Cを介して伝達された電荷はMOS
トランジスタQP2、センスアンプ活性化信号線SAL
aおよびMOSトランジスタPT1を介してビット線B
Lの寄生容量Cbaに伝達される。この伝達された電荷
およびプリチャージされていた信号線SALaの電荷に
より、寄生容量Cbaの電位が上昇する。
【0256】一方、寄生容量Cbbの電荷の放出のため
にビット線/BLの電位が低下する。この電荷の移動
は、時刻t4ないしt5の間のセンスアンプ活性化信号
φSおよび/φSの過渡期において大きく生じ、これら
のセンスアンプ活性化信号φSおよび/φSがそれぞれ
電源電圧VCCおよび接地電圧VSSレベルに確定状態
とされると、センスアンプ活性化信号線SALbおよび
SALaの電位レベルがほぼ一定の電圧レベルとなる。
【0257】この電荷移動時において、センスアンプ接
地線SGLからセンスアンプ電源線SPLへ容量Cを介
して電荷を伝達している。センスアンプ電源線SPLお
よびセンスアンプ接地線SGLには、それぞれ、寄生容
量CpraおよびCprbが接続される。容量Cとして
この実施の形態4の容量素子を用いることによりこの寄
生容量CpraおよびCprbを十分小さくすることが
できる。したがって、この電荷転送時寄生容量Cpra
およびCprbに蓄積される電荷量を大幅に低減するこ
とができる。したがって、ビット線寄生容量Cbbから
伝達された電荷を効率的にビット線寄生容量Cbaへ伝
達することができ、この電荷の移動において、一方の寄
生容量Cbbの蓄積電荷がすべて他方の寄生容量Cba
に伝達されると、一方の寄生容量Cbbの充電電位が接
地電圧レベルとなり、他方の寄生容量Cbaの充電電位
は、電源電圧VCCレベルとなる。しかしながら、実際
には電荷の損失がその他の配線の寄生容量等により生
じ、ビット線BLの到達電位は電源電圧VCCよりもΔ
VHだけ低い電圧レベルとなり、一方ビット線/BLの
到達電位は、接地電圧VSSよりもΔVL高い電圧レベ
ルとなる。
【0258】時刻t6において、遅延センスアンプ活性
化信号/φSDおよびφSDをそれぞれLレベルおよび
Hレベルとして、MOSトランジスタQP3およびQN
3を導通状態とする。これによりセンスアンプ活性化信
号SALaが電源ノードVCCに電気的に接続され、ま
たセンスアンプ活性化信号SALbが接地ノードVSS
に電気的に接続される。これにより、ビット線BLおよ
び/BLの電位レベルはそれぞれ電源電圧VCCおよび
接地電圧VSSレベルに駆動される。遅延センスアンプ
活性化信号φSDおよび/φSDの活性化時、電源ノー
ドVCCおよび接地ノードVSSに電圧ΔVHおよびΔ
VLに対応する電流が流れるが、これらの値は、極めて
小さい。特に、容量Cの電極ノードに存在する寄生容量
が小さく、この寄生容量CpraおよびCprbの値を
十分小さくすることができるため、電圧ΔVHおよびΔ
VLの値は十分小さくされる。したがってセンスアンプ
動作時において、電源線および接地線に流れる電流を十
分小さくすることができ、この電源線および接地線の電
圧ノイズの発生を抑制することができ、センスアンプ動
作時における回路誤動作を防止することができ、低消費
電流で安定にセンス動作を行なうDRAMを実現するこ
とができる。
【0259】なお、この図44に示す構成において、M
OSトランジスタQP1〜QP3は、その制御信号の極
性を逆にし、Hレベルを電源電圧VCCよりもしきい値
電圧VTN以上高い電圧レベルとすればnチャネルMO
Sトランジスタを用いて構成されてもよい。同様に、n
チャネルMOSトランジスタQN1〜QN3について
も、その制御信号φS,φPおよびφSDの電圧レベル
および極性を適当に選ぶことによりpチャネルMOSト
ランジスタを用いても構成することができる。
【0260】さらに、この図44に示す構成において、
トランジスタQP1〜QP3およびQN1〜QN3なら
びに容量Cは1つのワード線WLと交差するビット線に
対して設けられるセンスアンプSAに共通に設けられて
いる。しかしながら、このMOSトランジスタQP2,
QN2および容量Cをセンスアンプそれぞれに対応して
設けるように構成してもよい。なお、適用例1〜5に実
施の形態3の容量素子が用いられてもよい。
【0261】以上のように、この発明の実施の形態4に
従えば、一方電極となる導電層と半導体基板との間に膜
厚の厚い絶縁膜を形成し、この導電層上にメモリセルキ
ャパシタの構成と同様の構成の単位容量素子を複数個並
列に接続しこの並列体を2つ直列に接続しているため、
電源電圧VCCレベルの耐圧特性を有し面積効率に優れ
かつ周波数特性の優れた電極の寄生容量の小さい容量素
子を実現することができる。
【0262】なお、この実施の形態4に従う容量素子
は、周波数特性に優れているが、当然、電源電圧などの
一定電圧を安定化するための安定化容量としても利用す
ることができる。
【0263】[実施の形態1ないし3の比較]図46
は、この発明の実施の形態1ないし3の容量素子の単位
面積あたりの容量値を示すグラフである。図46におい
て、曲線Iは、従来のアクセストランジスタのゲート電
極層および基板領域を両電極とするキャパシタ(ゲート
キャパシタ)の単位面積あたりの容量値を示す。曲線I
Iはメモリセルキャパシタの単位面積あたりの容量値を
示し、実施の形態1の容量素子の単位面積あたりの容量
値を示す。曲線IIIは、実施の形態2のゲートキャパ
シタおよびメモリセルキャパシタ両者を用いる容量素子
の容量値を示す。曲線IVは、メモリセル容量を示す。
この曲線IVは、ゲートキャパシタの容量値と対応させ
るため、その容量素子の耐圧を電源電圧レベルとするた
め、2個直列にメモリセルキャパシタを接続しかつ個々
の容量素子の電極面積を2倍としている。したがって、
この曲線IVは、曲線IIに示すメモリセルキャパシタ
の単位面積あたりの4倍の容量値を備える。曲線Vは、
実施の形態3の容量素子の直列体とゲートキャパシタの
両者を用いる容量素子の単位面積あたりの容量値を示
す。
【0264】この図46において、DRAMの記憶容量
が1Mビット、4Mビット、16Mビット、64Mビッ
ト、256Mビットと増加すると、実施の形態2(曲線
III)の容量素子の容量値は、曲線Iのゲートキャパ
シタの容量値の1.95倍、2.6倍、4.3倍、6.
9倍および11.7倍となる。実施の形態3の場合に
は、DRAMの記憶容量が1Mビット、4Mビット、1
6Mビット、64Mビットおよび256Mビットと増加
すると、1.23倍、1.4倍、1.8倍、2.5倍、
および3.7倍とその単位面積あたりの容量値が大きく
なる。実施の形態1の場合には、64Mビットの記憶容
量を備えるDRAM以降において、その容量素子の単位
面積あたりの容量値がゲートキャパシタのそれよりも大
きくなる。したがって、この図46に示すグラフから明
らかなように、実施の形態2および3において、ゲート
キャパシタよりも面積効率の優れた容量素子を実現する
ことができる。実施の形態1においては、64Mビット
以降のDRAMの設計レベルに従うことにより、ゲート
キャパシタよりも面積効率の優れた容量素子を実現する
ことができる。
【0265】[実施の形態5]図47(A)は、この発
明の実施の形態5に従う半導体装置の平面レイアウトを
示し、図47(B)は、図47(A)の線A−Aに沿っ
た断面構造を示し、図47(C)は、図47(A)およ
び(B)に示す半導体装置の電気的等価回路を示す図で
ある。図47(A)において、この半導体装置は、nチ
ャネルMOSトランジスタ形成領域200aと、pチャ
ネルMOSトランジスタ形成領域200bを含む。nチ
ャネルMOSトランジスタ形成領域200aにおいて、
その水平方向に配設される接地電圧を伝達する接地線2
70にコンタクト孔230abを介して接続される不純
物領域と、入力信号INを伝達するたとえば第1のポリ
シリコン配線層で構成されるゲート電極層213と、コ
ンタクト孔230ab形成領域とゲート電極配線層21
3を介して対向して配置され、コンタクト孔230aa
を介して電極配線層250aに接続される不純物領域を
含む。この電極配線層250aは出力配線層250cに
形成される。
【0266】このトランジスタ形成領域200aにおい
て、ゲート電極配線層213の上にビット線と同一配線
層に形成される導電層225aがゲート電極配線層21
3と平行に配設される。導電層225aは、コンタクト
孔220aを介して接地線270に接続される。この導
電層225aは、入力信号INを伝達するゲート電極配
線層213と平行に配設され、図において逆L字型に配
設される。この導電層225a上にメモリセルキャパシ
タのストレージノードと同一配線層に導電層206が形
成され、この導電層206がコンタクト孔210を介し
て導電層225aに電気的に接続される。この導電層2
25a上に形成された導電層206の表面と対向するよ
うに、すなわちビット線に相当する導電層225aと平
行にメモリセルキャパシタのセルプレートに相当する
(同一配線層の)導電層209が形成される。このセル
プレートに相当する導電層209はpチャネルMOSト
ランジスタ形成領域200bにまで延在して配置され
る。したがってこのセルプレートと同一配線層の、すな
わちセルプレートに相当する導電層209はコの字型の
形状を有する。
【0267】pチャネルMOSトランジスタ形成領域2
00bは、コンタクト孔230baを介して電極配線層
250bに接続される不純物領域と、入力信号INを伝
達するゲート電極配線層213と、このゲート電極配線
層213に関し、コンタクト孔230baに接続される
不純物領域と対向して形成され、コンタクト孔230b
bを介して電源電圧VCCを伝達する電源線260に接
続される不純物領域と、コンタクト孔235を介して電
源配線に結合され、このpチャネルMOSトランジスタ
の基板領域へ電源電圧VCCを印加する不純物領域を含
む。入力信号INを伝達するゲート電極配線層213は
nチャネルMOSトランジスタ形成領域200aから連
続的に延在してpチャネルMOSトランジスタ形成領域
200bにまで配設される。したがってこのゲート電極
配線層213は、セルプレートと同一配線層の導電層2
09と同様、コの字型の形状を備える。この入力信号I
Nを与える回路部分(図示せず)にゲート電極配線層2
13が接続される。pチャネルMOSトランジスタ形成
領域200bにおいても、このゲート電極配線層213
上にこのゲート電極配線層213と平行にビット線と同
一配線層の導電層225bが配設される。このビット線
に相当する導電層225bは、逆L字型の形状を有し、
ゲート電極配線層213と平行に配設される。しかしな
がら、この導電層225bと導電層225aは分離され
る。
【0268】この導電層225b上に所定の間隔でメモ
リセルキャパシタのストレージノードと同層の導電層2
06が形成され、この導電層206が導電層225bに
コンタクト孔210を介して接続される。この導電層2
06上にセルプレートに相当する導電層209がこの導
電層213と平行に配設される。導電層225bは、コ
ンタクト孔220bを介して電源配線260に接続され
る。電極配線250aおよび250bは出力信号配線層
250cにより相互接続される。
【0269】図47(B)において、nチャネルMOS
トランジスタ形成領域200aは、p型半導体基板30
0表面に形成された高濃度N型不純物領域312および
314を含む。不純物領域312は、コンタクト孔22
0aに形成された低抵抗のたとえばアルミニウム配線層
で構成される電極配線を介して接地線270に電気的に
接続される。不純物領域314は、コンタクト孔230
aaに形成される電極配線250aを介して上層に形成
される出力配線層250cに接続される。不純物領域3
12および314の間の領域上に、図示しないゲート絶
縁膜を介してゲート電極配線層213が形成される。こ
のゲート電極配線層213上に層間絶縁膜(図示せず)
を介してビット線と同一配線層の導電層225aが形成
される。この導電層225aにストレージノードに相当
する(ストレージノードと同一配線層)の導電層206
が形成され、導電層206と導電層225aが電気的に
接続される。この導電層206上にセルプレートと同一
配線層の導電層209が形成される。
【0270】一方、pチャネルMOSトランジスタ形成
領域200bは、p型半導体基板領域300表面に形成
されたNウェル310内に形成される。pチャネルMO
Sトランジスタ形成領域200aとNウェル310とは
フィールド絶縁膜322により分離される。このNウェ
ル領域310の他方端には、フィールド絶縁膜324が
形成され、このNウェル310の領域が画定される。N
ウェル310の表面に、高濃度P型不純物領域316お
よび318が間をおいて形成される。不純物領域316
はコンタクト孔230abに形成された電極配線層25
0bを介して出力信号配線層250cに電気的に接続さ
れる。不純物領域318はコンタクト孔230bbに形
成されたたとえば低抵抗のアルミニウム配線層で形成さ
れる電極配線を介して電源線260に電気的に接続され
る。この不純物領域316および318の間のNウェル
領域310表面上に図示しないゲート絶縁膜を介してゲ
ート電極配線層213が形成される。このゲート電極配
線層213上に層間絶縁膜を介してビット線と同一配線
層の導電層225bが形成される。この導電層225b
上にストレージノードに相当する導電層206が形成さ
れ、この導電層206がコンタクト孔210を介して導
電層225bに電気的に接続される。導電層206上に
絶縁膜を介してこの導電層206の表面と対向するよう
にセルプレートに相当する導電層209が形成される。
領域200aおよび200bに形成されるゲート電極配
線層213は同一配線層であり、連続的にこのゲート電
極配線層が延在している。セルプレートに相当する導電
層209も連続的に領域200aおよび200bの間に
わたって延在している。一方、導電層225aおよび2
25bは互いに分離されており、図47(A)に示すよ
うに、フィールド絶縁膜領域290において互いに分離
されている。
【0271】Nウェルには、さらに、このNウェル31
0に電源電圧VCCを印加するため高濃度N型不純物領
域320が設けられる。このN型不純物領域320はコ
ンタクト孔235に形成された電極配線を介して電源配
線層260に電気的に接続される。
【0272】図47(C)に示すように、この半導体装
置は、pチャネルMOSトランジスタPQとnチャネル
MOSトランジスタNQで構成されるCMOSインバー
タの構成を備える。MOSトランジスタPQおよびNQ
のドレインが配線層250(250a,250c,25
0b)を介して共通接続されて出力ノードを形成する。
MOSトランジスタPQのソースは電源ノードVCCに
電気的に接続され、MOSトランジスタNQのソースが
接地ノードVSSに接続される。MOSトランジスタP
QおよびNQのゲートへ入力信号INが配線層213を
介して与えられる。
【0273】この電源ノードVCCと接地ノードVSS
の間に容量C1およびC2が直列に接続される。容量C
1は、ビット線と同一配線層の導電層225aとセルプ
レートと同一配線層の導電層209との間に形成され
る。容量素子C2は、このセルプレートと同一配線層の
導電層209とビット線と同一配線層の導電層225b
との間に形成される。この容量素子C1およびC2は電
源電圧VCCおよび接地電圧VSSの安定化、すなわち
デカップリング容量としての機能を備える。MOSトラ
ンジスタPQが導通し、電源ノードVCCから出力ノー
ド(出力配線層250)へ電流が流れるとき、電源ノー
ドVCCからの電流に加えて、容量素子C1から導電層
225aを介して電荷が供給される。これにより、電源
電圧VCCの急激な低下を防止する。一方、MOSトラ
ンジスタNQが導通し、接地ノードVSSへ電流が流れ
たとき、容量素子C2が導電層225bを介してこの電
流を吸収する。これにより、接地電圧VSSの上昇を抑
制する。容量素子C1およびC2は、それぞれメモリセ
ルキャパシタと同じ耐圧特性を備えており、電源ノード
VCCと接地ノードVSSの間に直列接続することによ
り、この電源電圧VCCおよび接地電圧VSSを安定化
するための安定化容量として機能することができる。
【0274】特に、メモリセルキャパシタに相当する容
量素子をMOSトランジスタ形成領域のゲート電極配線
層上に形成することにより、この容量素子を形成ための
面積増加を抑制することができる。さらに、MOSトラ
ンジスタ形成領域の端部に、入力信号を伝達するゲート
電極配線層上(フィールド絶縁膜が形成されている領
域)290においてメモリセルキャパシタと同様の構成
を備える容量素子を形成することにより、より容量素子
C1およびC2の容量値を大きくすることができ、ま
た、これらのフィールド領域290においては、ゲート
電極配線層213上に容量素子が形成されているため、
面積増加を伴うことなく必要とされる容量値を有する容
量素子を形成することができる。
【0275】なお、図47(B)に示す断面構造におい
て、低抵抗のアルミニウム配線層を用いて接地配線層2
70および電源配線層260および出力配線層250c
が形成されている。これらの配線層は直接半導体基板領
域表面に形成された不純物領域に電気的に接続されるよ
うに示されている。しかしながら、コンタクト孔のアス
ペクト比の観点から、不純物領域に対しビット線と同一
配線層の導電層を用いて電気的コンタクトをとり、この
導電層に対し配線層260、250cおよび270と電
気的にコンタクトをとる2段階の構成が用いられてもよ
い。なおビット線と同一配線層の導電層225aおよび
225bがそれぞれ電源ノードVCC(電源配線層26
0)および接地ノードVSS(または接地配線層27
0)に電気的に接続されている。これは電源ノードVC
Cおよび接地ノードVSSに付随する配線抵抗を低減
し、高速で電荷の吸収および放出を行なうためである。
【0276】[変更例]図48(A)および(B)は、
この発明の実施の形態5の変更例の構成を示す図であ
る。図48(A)において、NAND回路340の電源
ノードVCCと接地ノードVSSの間に直列に容量素子
C1およびC2が接続される。図48(B)において
は、NOR回路345の電源ノードVCCおよび接地ノ
ードVSSの間に容量素子C1およびC2が直列に接続
される。これらの図48(A)および(B)に示す多入
力論理回路の構成の場合、個々に形成されるMOSトラ
ンジスタの数は図47(C)に示すMOSインバータよ
りも多くなる。したがってこれらのMOSトランジスタ
形成領域上に容量素子を階層的に形成することにより、
より多くの単位容量素子(メモリセルキャパシタに相当
する容量素子)を形成することができ、十分な大きさの
容量値を有する安定化容量を実現することができる。
【0277】[変更例2]図49は、この発明の実施の
形態5の第3の変更例の構成を示す図である。図49に
おいて、この半導体装置は、メモリセルアレイおよび周
辺回路ならびに内部データ読出回路を含むメモリ回路3
50からの出力信号OUTおよび/OUTに従って外部
読出データQを生成する出力回路を含む。この出力回路
は、メモリ回路350からの出力信号OUTに応答して
導通し、電源電圧VCCレベルの読出データQを生成す
るnチャネルMOSトランジスタNQaと、メモリ回路
350からの出力信号/OUTに応答して導通し、接地
電圧VSSレベルの外部読出データQを生成するnチャ
ネルMOSトランジスタNQbを含む。MOSトランジ
スタNQaおよびNQbで構成される出力回路の電源ノ
ードVCCと接地ノードVSSの間に容量素子C1およ
びC2が直列に接続される。容量素子C1およびC2
は、図47(C)に示す等価回路のそれと同じである。
【0278】MOSトランジスタNQaおよびNQbで
構成される出力回路の出力ノードは、電源パッドおよび
ピン端子を介して装置外部の信号線に接続される。この
ため、この出力回路(MOSトランジスタNQaおよび
NQb)の出力ノードには比較的大きな容量性負荷が存
在する。この容量性負荷は50pFないし100pF程
度の容量値を有する。出力回路は高速でこの容量性負荷
を充放電することが要求されるため、MOSトランジス
タNQaおよびNQbの電流駆動力は比較的大きくされ
る。したがって、メモリ回路350からの出力信号OU
Tおよび/OUTに従ってこのMOSトランジスタNQ
aおよびNQbが動作するとき、比較的大きな充放電電
流が流れ、電源ノードVCCまたは接地ノードVSSに
電圧ノイズが発生する。この電圧ノイズを抑制するため
に、出力回路と内部のメモリ回路350の電源線を別々
にするなどの対策がとられている。
【0279】この図49に示す構成においては、電源ノ
ードVCCと接地ノードVSSの間に容量素子C1およ
びC2を直列に接続する。MOSトランジスタNQaお
よびNQbは、ゲート幅Wがたとえば数100μmと十
分大きくされている。したがって、この容量素子C1お
よびC2をMOSトランジスタNQaおよびNQbの上
部に階層的に設ける場合においても、図47(A)およ
び(B)に示すように単位容量素子をこの出力MOSト
ランジスタNQaおよびNQbのゲート電極配線上に並
列に配設することができ、必要とされる大きさの容量を
実現することができ、電源電圧VCCおよび接地電圧V
SSを安定化するための安定化容量を面積増加を伴うこ
となく容易に実現することができる。
【0280】[変更例3]図50は、この発明の実施の
形態5の第3の変更例の構成を示す図である。この図5
0に示す構成においては、内部回路であるメモリ回路3
50は、外部電源電圧extVCCを降圧する降圧回路
360からの内部電源電圧intVCCおよび接地電圧
VSSを両動作電源電圧として動作する。出力回路は、
外部とのインタフェースをとるためおよび高速で出力ノ
ードを充放電するため、外部電源電圧extVCCおよ
び接地電圧VSSを両動作電源電圧として動作する。外
部電源電圧extVCCは、通常、内部電源電圧int
VCCの1.5倍の電圧レベルを備える。したがってこ
の図50に示す構成においては、出力回路の電源ノード
extVCCと接地ノードVSSの間に3つの容量素子
C1,C2およびC3が直列に接続される。これらの容
量素子C1,C2およびC3は、図47(A)および
(B)に示すような配置を備える。容量素子C1〜C3
の個々に印加される電圧は内部電源電圧intVCCの
1/2となり、耐圧特性が保証される。
【0281】その接続態様において、容量素子C1およ
びC2は、図47(C)に示す容量素子C1およびC2
の接続態様と同じである。新たに追加される容量素子C
3はセルプレートと同一の配線層の導電層がC1のセル
プレートに相当する導電層に電気的に接続される。ま
た、容量素子C3のビット線と同一配線層の導電層が容
量素子C2のセルプレートに対応する導電層に電気的に
接続される。これにより、電源ノードextVCCと接
地ノードVSSの間に容量素子C1,C3およびC2が
直列に接続される。
【0282】容量素子C3として、図47(A)に示す
フィールド領域290に形成される容量素子を利用する
ことにより、容易に3個の容量素子が直列に接続される
構成は面積増加を伴うことなく実現することができる。
【0283】[変更例4]図51(A)は、この発明の
実施の形態5の第4の変更例の断面構造を示し、図51
(B)は、その平面レイアウトを示す。図51(A)に
おいて、ビット線と同一配線層に形成される導電層22
5はその近傍に形成される接地電圧VSSを受ける高濃
度N型不純物領域370に電気的に接続される。この導
電層225下にゲート電極配線層213が形成される。
導電層225上方にはストレージノードに相当する導電
層206が形成され、この導電層206が導電層225
に電気的に接続される。導電層206上に図示しないキ
ャパシタ絶縁膜を介してセルプレートに相当する導電層
209が形成される。
【0284】図51(B)に示すように、不純物領域3
70と平行にゲート電極配線層213が配設される場
合、この不純物領域370と平行に接地電圧VSSを伝
達する接地配線層270が形成される。この接地電圧V
SSを伝達する接地配線層270はコンタクト孔374
を介して不純物領域370に電気的に接続される。この
接地配線層270は、導電層225よりも上層の配線層
である。したがってこの導電層225近傍に接地電圧を
受ける不純物領域が形成されるため、この導電層225
を配線形成時、直接不純物領域370に接触領域375
において電気的に接続する。コンタクト孔を用いない直
接コンタクトにより、導電層225の長さ方向(延在方
向)に沿って比較的長い部分を不純物領域370に接続
して、接触抵抗をできるだけ小さくし、かつ導電層22
5の電位を確実に接地電位レベルに保持する。これによ
り、導電層225と接地電圧を伝達する接地配線層との
距離が短くされる。安定化容量として利用する場合、こ
のビット線に相当する導電層と接地ノードとの間の距離
を短くすることができ、等価的にこの安定化容量の電極
ノードと接地ノードとの間の距離を小さくすることがで
き、その配線抵抗を十分小さくすることができ、高速で
電荷を移動させることができる。
【0285】図51(A)においては、高濃度N型不純
物領域にビット線に相当する導電層225が電気的に接
続されている。したがって、これは容量素子C2を構成
する導電層225の構成に対応する。容量素子C1に対
応する構成の場合、不純物領域370は、電源電圧VC
Cを受けるように接続される。なお、この図51(A)
および(B)に示す構成において、導電層225が不純
物領域370に電気的に接続されている。この導電層2
25は上層の接地配線層270または電源配線層のいず
れかに電気的に接続されるように構成されてもよい。す
なわち、最上層の接地配線層が不純物領域370と電気
的にコンタクトがとられる場合、このコンタクト領域は
2層構造とされる。すなわちコンタクト孔のアスペクト
比を改善するために、まず第1の電極配線層を用いて不
純物領域370に対し電気的な接続がとられる。次い
で、この第1の電極配線層と上層の接地配線層または電
源配線層との電気的接続が形成される。この第1の電極
配線層とビット線に相当する導電層とを電気的に接続す
ることにより、等価的にこのビット線に相当する導電層
225がこの第1の電極配線層に対する接続と異なる領
域で上層の接地配線層または電源配線層に電気的に接続
されてもよい。
【0286】[変更例5]図52は、この発明の実施の
形態5の第5の変更例の構成を示す図である。図52に
おいては、図49または図50に示す出力回路のMOS
トランジスタNQaおよびNQbの一方のMOSトラン
ジスタおよび1つの容量素子が代表的に示される。図5
2において、MOSトランジスタは、半導体基板領域表
面に形成される高濃度N型不純物領域380aおよび3
80bと、これらの領域の間にゲート絶縁膜(図示せ
ず)を介して形成されるゲート電極配線層213を含
む。不純物領域380bは電極配線層390を介して出
力ノードOUTに電気的に接続される。不純物領域38
0aは電極配線層392aを介して接地ノードVSS
(または電源ノードVCC)に電気的に接続される。こ
の電極配線層390および392aの各々は、1つのコ
ンタクト孔を介して不純物領域380bおよび380a
にそれぞれ接続されるのではなく、2段階の電極配線層
を介して不純物領域380bおよび380aにそれぞれ
電気的に接続される構成が用いられてもよい。
【0287】出力回路においては、出力端子に生じる静
電気による破壊防止のため、このゲート電極配線層21
3と出力ノードOUTに接続する電極配線層390の間
の距離Lは十分大きくされる。静電気を不純物領域38
0bでできるだけ吸収し、大きな電界がこの不純物領域
380bとゲート電極層213との間に印加され、この
ゲート絶縁膜が破壊されるのを防止するためである。し
たがって、この不純物領域380b上のゲート電極配線
層213と電極配線層390の間の距離Lは十分大き
く、このゲート電極配線層213および不純物領域38
0b上の領域に層間絶縁膜を介してビット線と同一配線
層の導電層225が形成される。この導電層225上に
メモリセルキャパシタのストレージノードに相当する導
電層206aおよび206bが互いに分離して配置され
る。これらの導電層206aおよび206b上にキャパ
シタ絶縁膜(図示せず)を介してセルプレートに相当す
る導電層209が形成される。導電層225は電極配線
層392aに電極配線層392bを介して電気的に接続
される。この電極配線層390、392aおよび392
bは低抵抗のアルミニウム配線で構成される。導電層2
25をゲート電極配線層213上部のみならず、この不
純物領域380b上の空き領域上にわたって延在させる
ことにより、容量素子形成領域の面積を確保することが
でき、大きな容量値を有する容量素子を実現することが
できる。
【0288】なお、低抵抗のアルミニウム配線層を電極
配線392bとして用いて、この導電層225を接地ノ
ードVSS(または電源ノードVCC)に電気的に接続
する。これにより、容量素子の電極の抵抗値を小さくす
ることができ、高速で電荷の吸収または放出を行なうこ
とができ、応答特性の優れた容量値の大きい安定化容量
を実現することができる。特に、アルミニウムのような
低抵抗配線層を用いて導電層225端部から接地電圧V
SSまたは電源電圧VCCを伝達する接地配線層または
電源配線層に直接接続することにより、この導電層22
5を延在させて電極配線層392aに電気的に接続する
構成に比べて抵抗値をより小さくすることが可能とな
る。
【0289】[変更例6]図53は、この発明の実施の
形態5の第6の変更例の構成を示す図である。図53に
おいて、半導体装置は、電源ノードVCCと接地ノード
VSSの電圧VCCおよびVSSを両動作電源電圧とし
て動作し、入力信号INを反転して出力信号OUTを生
成するCMOSインバータを含む。このCMOSインバ
ータは、pチャネルMOSトランジスタTPおよびnチ
ャネルMOSトランジスタTNを含む。電源ノードVC
Cと接地ノードVSSの間に、さらに、直列に容量素子
C1およびC2が接続される。容量素子C1およびC2
の接続点が基準電圧Vref(=VCC/2)を受け
る。容量素子C1およびC2には、それぞれVCC/2
の電圧が印加される。このCMOSインバータは、出力
回路と比べ、それほど大きな電流駆動力は要求されな
い。したがって電源ノードVCCおよび接地ノードVS
Sにおける電源ノイズがMOSトランジスタTPおよび
TN動作時に発生する可能性は少ない。容量素子C1お
よびC2は、これらのMOSトランジスタTPおよびT
Nの上部に階層的に形成される。容量素子C1およびC
2は、したがって比較的大きな容量値を備えており、そ
の電源電圧VCCおよび接地電圧VSSも安定であるた
め、基準電圧Vrefを安定に維持することができる。
したがって、出力回路と異なる内部論理回路などの領域
に、メモリセルキャパシタと同一構造の単位容量素子を
用いて構成される容量素子C1およびC2を電源ノード
VCCおよび接地ノードVSSの間に直列に接続し、こ
れらの容量素子C1およびC2の接続点を基準電圧が伝
達されるノードに接続することにより、基準電圧Vre
fを安定化させることができる。
【0290】なお、この図53に示す構成において、容
量素子C1およびC2は、一方のみが設けられてもよい
(実施の形態1と同様)。
【0291】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、周辺回路構成要素であるMOSトランジスタ上
層部にメモリセルキャパシタと同様の構成を備える単位
容量素子で構成される容量素子を形成したため、容量素
子形成のための面積増大を抑制して、面積効率のよい必
要とされる容量値を有する容量素子を容易に実現するこ
とができる。
【0292】[実施の形態6]図54は、この発明の実
施の形態6に従う半導体装置の要部の構成を示す図であ
る。図53において、容量素子を構成するストレージノ
ードの配置を示す。図54(A)において、DRAMメ
モリセルキャパシタのストレージノードの平面レイアウ
トが示され、図54(B)において、この発明の実施の
形態6に従う容量素子に用いられるストレージノードに
相当する導電層の平面レイアウトが示される。
【0293】図54(A)において、ワード線WLa〜
WLcが所定の間隔(ワード線ピッチ)をおいてX方向
に沿って配置される。このワード線WLa〜WLcと交
差する方向、すなわちY方向に沿って一定の間隔(ビッ
ト線ピッチ)をもってビット線BLaおよびBLbが配
設される。メモリセルは1本のワード線と1対のビット
線の交差部に対応して配置される。したがって、Y方向
に沿っては、メモリセルは2本のワード線のピッチをも
って配置される。一方、X方向に沿っては、メモリセル
はビット線ピッチで配置される。したがって、このメモ
リセルに対応して設けられるストレージノードは、X方
向の長さがY方向の長さのほぼ1/2とされる。この図
54(A)に示す配置において、ワード線WLaの選択
時ストレージノード6−1の記憶情報がビット線BLa
に読出される。ワード線WLbの選択時、ストレージノ
ード6−2の記憶情報がビット線BLbに読出される。
ワード線WLcの選択時、ストレージノード6−3の記
憶情報がビット線BLaに読出される。これらのストレ
ージノード6は、コンタクト孔406を介して対応のア
クセストランジスタの不純物領域(ビット線に接続され
る不純物領域と異なる不純物領域)に電気的に接続され
る。このストレージノード6を対応のワード線を越えて
延在させることにより、そのストレージノードとセルプ
レートとの対向面積をできるだけ大きくする(図8参
照)。
【0294】ワード線WLa〜WLcおよびビット線B
LaおよびBLbは、ストレージノードの平坦部より下
部に形成される。本発明の容量素子においては、このよ
うなメモリセルの配置による制限は存在しない。
【0295】したがって、図54(B)に示すように、
本発明に従う容量素子において、ストレージノードに相
当する導電層416のX方向およびY方向の長さは実質
的に同じ値とされる。スタック構造のキャパシタである
ため、この導電層416の側面面積を大きくすることが
できる。図54(B)に示す構成では、図54(A)に
示すストレージノード6(6−1〜6−3)を2つに分
割する構成と等価であるため、この2つに分割されたス
トレージノードの新たに出現した側面を容量素子の電極
表面として利用することができる。すなわち、図54
(C)に示すように、導電層416の斜線で示す側面面
積をストレージノード6の側面面積よりも多く容量素子
の電極面積として利用することができる。したがって、
この導電層416のX方向およびY方向の比を実質的に
1とすることにより、単位容量素子の容量値を大きく増
加させることができる。特に、本実施の形態2〜5の容
量素子においては、この導電層416がビット線に相当
する導電層またはワード線に相当する導電層に電気的に
接続されるため、このメモリセルアレイにおけるワード
線、およびビット線ならびにメモリセルの配置の影響を
受けることがなく、このX方向およびY方向の長さを所
望の値に容易に設定することができる。
【0296】また容量素子の容量値については、この図
54(B)に示す導電層416を数多く設けることによ
り、容量値を大きくすることができる。したがって、こ
のX方向およびY方向の導電層416の長さをできるだ
け小さくすることにより、単位容量素子を数多く限られ
た面積内に配置することができる。したがってこの導電
層416のX方向およびY方向の長さを、最小寸法(設
計規則における最小線幅で、設計ルールと呼ばれるレベ
ル)に設定することにより、単位面積あたりの容量素子
の容量値を最も大きくすることが可能となり、面積効率
の優れた容量素子を実現することができる。
【0297】特に、16MビットDRAMの集積度で
は、10%程度の容量値の増大が期待されるが、このD
RAMの記憶容量が多くなるほど、ストレージノード6
の側面の面積の容量に対し占める割合がその上面の面積
の占める割合に比べて大きくなり(集積度/密度が上が
るにつれて、この上面面積が小さくされるため)、この
図54(B)に示すような導電層のレイアウトを用いる
ことにより、容量素子の容量値をより大きくすることが
可能となる。
【0298】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、容量素子の単位容量素子を構成するストレージ
ノードに相当する導電層のX方向およびY方向の長さを
ほぼ1対1としかつ最小設計寸法としたため、面積効率
の優れた容量素子を容易に実現することができる。この
図54(B)に示す導電層416は、実施の形態2ない
し5いずれの容量素子に用いられてもよい。
【0299】[実施の形態7]図55は、この発明の実
施の形態7に従う半導体装置の構成を概略的に示す図で
ある。図55において、容量Cは、一方電極ノードVA
と他方電極ノードVBの間に直列に接続される容量素子
C1およびC2を含む。これらの容量素子C1およびC
2としては、実施の形態1ないし6のいずれの構成の容
量素子が用いられてもよい。容量素子C1は、一方電極
ノードVAと接続ノード501の間に互いに並列に接続
される単位容量素子Ca1〜Camを含み、容量素子C
2は、接続ノード501と他方電極ノードVBの間に互
いに並列に接続される単位容量素子Cb1〜Cbmを含
む。
【0300】この容量素子C1およびC2の接続ノード
501に対し、中間電圧VMを印加するための中間電圧
印加回路500が設けられる。この中間電圧印加回路5
00は、一方電極ノードVAと他方電極ノードVBの間
に互いに直列に接続される抵抗素子RaおよびRbを含
む。これらの抵抗素子RaおよびRbは、大きな抵抗値
を有し、その抵抗値も実質的に同じである。したがっ
て、この中間電圧印加回路500の出力ノード500a
からの中間電圧VMは、ノードVAおよびVBに印加さ
れる電圧の1/2の電圧レベルである。
【0301】容量素子C1およびC2に含まれる単位容
量素子Ca1〜CamおよびCb1〜Cbmは、メモリ
セルキャパシタ構造を利用して形成される。すなわち、
この容量素子C1およびC2は、メモリセルと同じ製造
プロセスで形成される。メモリセルアレイに含まれるメ
モリセルには、製造工程中に混入する異物等により不良
メモリセルが存在する。この場合、単位容量素子Ca1
〜CamおよびCb1〜Cbmにおいても、同様に異物
がキャパシタ絶縁膜に付着し、メモリセル不良と同様、
単位容量素子の絶縁不良が生じる可能性がある。このメ
モリセルキャパシタにおいて、そのキャパシタ絶縁膜が
正常に形成された場合には、そのキャパシタ絶縁膜を介
して流れる電流は、通常、10-12 Aオーダの電流であ
る。一方、キャパシタ絶縁膜に不良が生じた場合、たと
えば10-6Aオーダのリーク電流が流れる。したがっ
て、このようなキャパシタの絶縁膜不良が生じた場合、
大きなリーク電流IGが流れる。今、図55において、
たとえば単位容量素子Ca1の絶縁膜が不良の場合、電
極ノードVAから接続ノード501に対しリーク電流I
Gが流れる。中間電圧印加回路500が設けられていな
い場合、このリーク電流IGにより、接続ノード501
の電位が上昇する(ここでノードVAの電位は、ノード
VBの電位よりも高いと想定している)。この場合、接
続ノード501の電圧はこの電極ノードVAの電圧VA
(ノードとそこへ与えられる電圧は同じ符号で示してい
る)にまで上昇する。この状態では、単位容量素子Cb
1〜Cbmそれぞれの両電極間に電圧VA−VBが印加
される。容量素子C1およびC2が直列に接続されてい
るのは、この容量素子C1およびC2、すなわち単位容
量素子Ca1〜CamおよびCb1〜Cbmの絶縁耐圧
が(VA−VB)/2のためである。したがって、この
接続ノード501の電圧がVAレベルにまで上昇する
と、これらの単位容量素子Cb1〜Cbmの耐圧以上の
電圧がこれらの単位容量素子Cb1〜Cbmの両電極間
に印加されることになり、これらの単位容量素子Cb1
〜Cbmの絶縁膜の破壊が生じ、これらの絶縁破壊を生
じた単位容量素子により、接続ノード501から他方電
極ノードVBへ、リーク電流IGよりも大きな電流が流
れ、この接続ノード501の電位が低下し、単位容量素
子Ca2〜Camの絶縁破壊が引起こされ、容量Cの絶
縁破壊が生じる。
【0302】この中間電圧印加回路500を設け、接続
ノード501を中間電圧VMレベルに保持することによ
り、たとえ単位容量素子Ca1に絶縁不良が生じてお
り、リーク電流IGが流れても、このリーク電流IG
が、中間電圧印加回路500により吸収され、接続ノー
ド501は中間電圧VMに保持される。これにより、単
位容量素子Cb1〜Cbmの絶縁破壊が防止され、容量
Cの絶縁破壊を防止する。この場合、不良の単位容量素
子Ca1を除く残りの正常な単位容量素子を正常状態に
保持することができ、容量Cの歩留りおよび信頼性が改
善される。
【0303】この抵抗素子RaおよびRbは、リーク電
流IGよりも少し大きい電流を駆動することのできる抵
抗値を有するようにその抵抗値が設定されれば、10-6
Aのオーダのリーク電流IGが流れても、このリーク電
流IGを中間電位印加回路500より吸収することがで
き、接続ノード501の中間電圧VMの電圧レベルを変
化させることなく一定値に保持することがてきる。容量
素子C1において単位容量素子の絶縁破壊が生じた場
合、このリーク電流IGは、中間電圧印加回路500の
抵抗素子Rbにより吸収される。一方、容量素子C2に
含まれる単位容量素子の絶縁破壊が生じている場合に
は、このリーク電流は、抵抗性素子Raから供給され
る。
【0304】[変更例1]図56は、図55に示す中間
電圧印加回路500の変更例の構成を示す図である。図
56において、中間電圧印加回路500は、一方電極ノ
ードVAと出力ノード500aの間に接続され、かつそ
のゲートが他方電極ノードVBに結合されるpチャネル
MOSトランジスタPRと、出力ノード500aと他方
電極ノードVBの間に接続され、かつそのゲートが一方
電極ノードVAに接続されるnチャネルMOSトランジ
スタNRを含む。これらのMOSトランジスタPRおよ
びNRは、ほぼ同じ程度のチャネル抵抗を有しかつリー
ク電流IG(10-6Aのオーダの電流)を流すことので
きるゲート幅を有している。MOSトランジスタPRお
よびNRを抵抗性素子として利用することにより、ポリ
シリコン抵抗などを用いる構成に比べて、その大きなチ
ャネル抵抗により、中間電圧印加回路500の占有面積
を低減することができる。なお、この図56において
も、一方電極ノードVAの電圧レベルは、他方電極ノー
ドVBの電圧レベルよりも高いことを想定している。
【0305】また図56に示す構成において、MOSト
ランジスタPRおよびNRが、それぞれゲートに一定の
電圧を受ける代わりに、これらのMOSトランジスタP
RおよびNRのゲートおよびドレインが相互接続される
抵抗接続の構成が用いられてもよい。
【0306】[変更例2]図57は、この発明の実施の
形態7の第2の変更例の構成を示す図である。図57に
おいて、中間電圧印加回路500は、電極ノードVAお
よびVB上の電圧を利用して、これらの電圧VAおよび
VBの間の制御電圧VHおよびVLを生成する制御電圧
発生回路510と、電極ノードVAと出力ノード500
aとの間に接続されかつそのゲートに制御電圧VHを受
けるnチャネルMOSトランジスタTNaと、出力ノー
ド500aと電極ノードVBとの間に接続されかつその
ゲートに制御電圧VLを受けるpチャネルMOSトラン
ジスタTPaを含む。MOSトランジスタTNaは、し
きい値電圧VTNを有し、MOSトランジスタTPaは
しきい値電圧VTPを有する。容量Cは、先の図55に
示す構成と同じく、容量素子C1およびC2の直列体を
含むが、図57において、単に容量Cおよび接続ノード
501の参照符号のみを示す。
【0307】MOSトランジスタTNaは、そのゲート
へ与えられる制御電圧VHと出力ノード500aの中間
電圧VMの差がしきい値電圧VTNよりも大きくなると
導通し、電極ノードVAから電流を出力ノード500a
へ供給する。一方、この制御電圧VHと中間電圧VMの
差がしきい値電圧VTNよりも小さくなると、このMO
SトランジスタTNaは非導通状態となる。すなわちこ
のMOSトランジスタTNaは、出力ノード500aの
中間電圧VMの下側電圧をVH−VTNにクランプする
機能を備える。言い換えると、MOSトランジスタTN
aはソースフォロワモードで動作し、ゲートへ与えられ
た電圧VHをしきい値電圧VTNだけ低下させてそのソ
ースへ伝達している。
【0308】MOSトランジスタTPaは、中間電圧V
Mが制御電圧VLよりもそのしきい値電圧の絶対値|V
TP|以上高くなると導通し、この出力ノード500a
から電極ノードVBへ電流を流し、中間電圧VMの電圧
レベルを低下させる。この中間電圧VBと制御電圧VL
の差がしきい値電圧の絶対値|VTP|よりも小さくな
ると、MOSトランジスタTPaは非導通状態となる。
このMOSトランジスタTPaは、したがって中間電位
VMの上側電圧をVL+|VTP|レベルにクランプす
る機能を備える。すなわち、このMOSトランジスタT
Paは、ソースフォロワモードで動作している。また、
以下に特に断らない限り、電極ノードVAの電圧VA
は、電極ノードVBの電圧よりも高い。したがって、中
間電圧VMは、次式で示される電圧範囲にクランプされ
る。
【0309】VH−VTN≦VM≦VL+|VTP| 中間電圧VMがこの電圧範囲内に存在する場合には、M
OSトランジスタNQaおよびPQaはともに非導通状
態にあり、中間電圧印加回路500においてはMOSト
ランジスタTNaおよびTPaを介して電流は流れな
い。中間電圧VMが上式の示す電圧範囲よりも高くなっ
た場合には、MOSトランジスタTPaが導通状態とな
り、一方MOSトランジスタTNaは非導通状態にあ
る。また、中間電圧VMが、上式の電圧範囲よりも低く
なると、MOSトランジスタTNaが導通し、一方MO
SトランジスタTPaが非導通状態となる。出力ノード
500aの電圧、すなわち接続ノード501の電圧が上
式の電圧範囲よりもずれたときのみこの中間電圧印加回
路500の出力段のMOSトランジスタTNaおよびT
Paの一方が導通する。したがって、このMOSトラン
ジスタTNaおよびTPaを介して常時電流は流れず、
消費電流が低減される。これらの制御電圧VHおよびV
Lは、MOSトランジスタTNaおよびTPaがプッシ
ュプル動作をしかつMOSトランジスタTNaおよびT
Paが同時に導通状態とならないような値に設定され
る。これらの制御電圧VHおよびVLは、次式を満足す
る値に設定される。
【0310】VH−VL=VTN+|VTP| MOSトランジスタTNaおよびTPaのゲート幅は大
きな電流駆動力を有するように十分大きくされ、接続ノ
ード501にたとえば10-3Aのオーダの電流が流れて
も、この中間電圧VMの電圧値は変化しないようにされ
る。
【0311】MOSトランジスタTNaおよびTPaの
電流駆動力が大きくされても、MOSトランジスタTN
aおよびTPaが同時に導通状態とはされず、またリー
ク電流IGのオーダが10-6Aのオーダの電流であれ
ば、この接続ノード501、すなわち出力ノード500
aの中間電圧VMが変化しても、高速で所定の電圧レベ
ルにクランプされ、MOSトランジスタTNaまたはT
Paが導通状態となる期間は極めて短く、この中間電圧
印加回路500を介して流れる電流は十分小さく、した
がってこの中間電圧印加回路500および容量Cを介し
て貫通電流が流れる期間(電極ノードVAおよびVBの
間の電流)は極めて小さくなる。
【0312】図58(A)および(B)は、図57に示
す制御電圧発生回路510の構成の一例を示す図であ
る。図58(A)は、制御電圧VH発生部の構成を示
し、図58(B)は、制御電圧VL発生部の構成を示
す。
【0313】図58(A)において、制御電圧VH発生
部は、電極ノードVAと内部出力ノード510aの間に
接続される高抵抗抵抗素子Zaと、内部出力ノード51
0aに一方端が接続される高抵抗抵抗素子Zbと、高抵
抗抵抗素子Zbと他方電極ノードVBの間に直列に接続
されるnチャネルMOSトランジスタNQbおよびNQ
cを含む。MOSトランジスタNQbおよびNQcの各
々は、そのゲートおよびドレインが相互接続される。高
抵抗抵抗素子ZaおよびZbは実質的に同じ抵抗値を備
える。MOSトランジスタNQbおよびNQcは、ダイ
オードモードで動作し、各々しきい値電圧VTNの電圧
降下を生じさせる。したがって、MOSトランジスタT
Nbのゲート/ドレインのノードの電圧は、2・VTN
+VBである。したがって、この内部出力ノード510
aからの制御電圧VHは、次式で与えられる。
【0314】 VH=VA−{VA−(VB+2・VTN)}/2 =VA/2+VB/2+VTN 図58(B)において、制御電圧VL発生部は、他方電
極ノードVBと内部出力ノード510bの間に接続され
る高抵抗抵抗素子Zcと、内部出力ノード510bに一
方端が接続される高抵抗抵抗素子Zdと、一方電極ノー
ドVAと抵抗素子Zdの他方端との間に直列に接続され
るpチャネルMOSトランジスタTPbおよびTPcを
含む。MOSトランジスタTPbおよびTPcの各々
は、そのゲートおよびドレインが相互接続される。高抵
抗抵抗素子ZcおよびZdは、互いにほぼ等しい高抵抗
の抵抗値を備えている。この状態においては、MOSト
ランジスタTPbおよびTPcは、ダイオードモードで
動作し、これらのMOSトランジスタTPbおよびTP
cは、それぞれそのそのしきい値電圧の絶対値|VTP
|の電圧降下を生じさせる。したがって、この内部出力
ノード510bから出力される制御電圧VLは、制御電
圧VHの場合と同様にして、次式で与えられる。
【0315】 VL=(VA−2・|VTP|−VB)/2+VB =VA/2+VB/2−|VTP| 上2式から次式が得られる。
【0316】VH−VL=VTN+|VTP| したがって、中間電圧VMは、先の不等式から、 VM〜VA/2+VB/2 となり、中間電圧VMは、電極ノードVAおよびVBに
印加される電圧VAおよびVBのほぼ中間の電圧とな
る。
【0317】MOSトランジスタTNaおよびTPa
は、電圧駆動トランジスタであり、制御電圧発生回路5
10は、この電圧を発生すればよく、電流を発生する必
要はない。したがって、高抵抗抵抗素子Za〜Zdの抵
抗値を十分大きくすることができ、この制御電圧発生回
路510において、電極ノードVAおよびVB間に流れ
る電流は十分小さくすることができ、その消費電流はほ
ぼ無視することができる程度となる。
【0318】したがって、この図57および図58に示
す中間電位印加回路の構成を利用することにより、抵抗
分割により中間電圧を発生する構成に比べて、その貫通
電流を十分小さくすることができ、半導体装置の消費電
流の増加を抑制することができる。
【0319】[変更例3] [制御電圧発生回路の変更例1]図59は、図57に示
す制御電圧発生回路の第1の変更例の構成を示す図であ
る。図59において、制御電圧発生回路510は、一方
電極ノードVAと内部出力ノード510aの間に接続さ
れる高抵抗の抵抗素子Zeと、内部出力ノード510a
と内部ノード511の間に接続されるnチャネルMOS
トランジスタTNdと、内部ノード511と内部出力ノ
ード510bの間に接続されるpチャネルMOSトラン
ジスタTPdと、内部出力ノード510bと他方電極ノ
ードVBの間に接続される高抵抗抵抗性素子Zfを含
む。MOSトランジスタTNdおよびTPdは、それぞ
れのゲートおよびドレインが相互接続される。高抵抗抵
抗性素子ZeおよびZfは、十分大きな抵抗値を有して
おり、MOSトランジスタTNdおよびTPdは、ダイ
オードモードで動作する。
【0320】高抵抗抵抗性素子ZeおよびZfは、それ
ぞれの抵抗値はほぼ等しく、またMOSトランジスタT
NdおよびTPdのチャネル抵抗がほぼ等しいとする
と、内部ノード511の電圧は、(VA+VB)/2の
中間電圧レベルとなる。したがって、制御電圧VHおよ
びVLは、次式で求められる。
【0321】VH=VA/2+VB/2+VTN VL=VA/2+VB/2−|VTP| この図59に示す構成の場合、1つの回路部分のみで2
つの制御電圧VHおよびVLを生成することができ、回
路規模が低減される。また1つの回路部分の抵抗性素子
ZeおよびZfを介してのみ電流が流れるわけであり、
消費電流がさらに低減される。このときまた高抵抗抵抗
性素子ZeおよびZfの抵抗値は十分大きいため、その
消費電流はほぼ無視することのできる程度である。
【0322】この半導体装置がDRAMの場合、中間電
圧レベルのセルプレート電圧VCPおよびビット線プリ
チャージ電圧VBLを内部で生成している。これらの電
圧VCPおよびVBLは、それぞれメモリセルキャパシ
タのセルプレートおよびスタンバイ時のビット線へ与え
られている。これらの中間電圧VCPおよびVBLを発
生する回路部分は、大きな負荷を駆動する必要があり、
その出力の安定化が図られている。したがってこの中間
電圧VMとして、セルプレート電圧VCPおよびビット
線プリチャージ電圧VBLを用いてもよい。
【0323】[実施の形態7の変更例1]図60は、こ
の発明の実施の形態7の第1の変更例の構成を示す図で
ある。図60において、電極ノードVAおよびVBの間
に3個の容量素子C1,C2およびC3が直列に接続さ
れる。これらの容量素子C1〜C3には、先の実施の形
態1ないし6のいずれかの構成の容量素子が用いられ
る。したがって、容量素子C1〜C3の各々の電極間に
は、(VA−VB)/3の電圧が印加されるようにす
る。たとえば、電極ノードVAには、外部電源電圧また
は高電圧VPPが印加される。
【0324】容量素子C1〜C3のそれぞれの接続ノー
ドCNaおよびCNbそれぞれに対し、中間電圧印加回
路600および610が設けられる。これらの中間電圧
印加回路600および610に対し、共通に分圧回路6
15が設けられる。この分圧回路615は、電極ノード
VAおよびVBの間に互いに直列に接続される高抵抗抵
抗性素子ZF1,ZF2およびZF3を含む。抵抗性素
子ZF1およびZF2の接続ノードF1から電圧VF1
が出力され、抵抗性素子ZF2およびZF3の接続ノー
ドF2から電圧VF2が出力される。この分圧回路61
5は、後に説明するように、制御電圧VF1およびVF
2のみを発生することが要求され、電流を発生すること
は要求されない。したがってこれらの高抵抗抵抗性素子
ZF1〜ZF3の抵抗値は数MΩ以上の高抵抗値を有す
るようにされる。電圧VF1およびVF2は、これらの
抵抗性素子ZF1〜ZF3の抵抗値が実質的に等しいた
め、これらの抵抗性素子ZF1〜ZF3それぞれに印加
される電圧はほぼ等しく、(VA−VB)/3であるた
め、電圧VF1およびVF2はそれぞれ次式で与えられ
る。
【0325】 VF1≒VA−(VA−VB)/3 ≒2・VA/3+VB/3 VF2≒VB+(VA−VB)/3 ≒VA/3+2・VB/3 中間電圧印加回路600は、電圧VF1に従って制御電
圧VF3およびVF4を出力する制御電圧発生部600
aと、この制御電圧発生部600aからの制御電圧VF
3およびVF4に従って接続ノードCNaに印加される
電圧VF7を出力ノードF7から出力する電圧発生部6
00bを含む。制御電圧発生部600aは、電極ノード
VAと内部ノードF3の間に接続される高抵抗の抵抗性
素子ZF4と、内部ノードF3と電極ノードVBの間に
接続されかつそのゲートに電圧VF1を受けるpチャネ
ルMOSトランジスタPF1と、電極ノードVAと内部
ノードF4の間に接続されかつそのゲートに電圧VF1
を受けるnチャネルMOSトランジスタNF1と、内部
ノードF4と電極ノードVBの間に接続される高抵抗抵
抗性素子ZF5を含む。抵抗性素子ZF4およびZF5
Fは十分大きな抵抗値を有しており、その抵抗値は、抵
抗性素子ZF1〜ZF3と同様、数MΩ以上の高抵抗値
を有する。この状態においては、MOSトランジスタP
F1およびNF1が、ソースフォロワモードで動作し、
内部ノードF3およびF4からの電圧VF3およびVF
4は、それぞれ次式で与えられる。
【0326】 VF3=VF1+|VTP| =2・VA/3+VB/3+|VTP| VF4=VF1−VTN =2・VA/3+VB/3−VNT 電圧発生部600bは、電極ノードVAと出力ノードF
7の間に接続されかつそのゲートに制御電圧VF3を受
けるnチャネルMOSトランジスタNF2と、出力ノー
ドF7と他方電極ノードVBの間に接続されかつそのゲ
ートに制御電圧VF4を受けるpチャネルMOSトラン
ジスタPF2を含む。MOSトランジスタNF2および
PF2は、比較的大きな電流駆動力を有している(図5
7参照)。これらのMOSトランジスタNF2およびP
F2は、ソースフォロワモードで動作するため、この出
力ノードF7からの電圧VF7は、次式の不等式を満た
す。
【0327】 VF7≧VF3−VTN ≧2・VA/3+VB/3+|VTP|−VTN VF7≦VF4+|VTP| ≦2・VA/3+VB/3−VTN+|VTP| したがって、 VF7〜2・VA/3+VB/3−VTN+|VTP| 接続ノードCNbに対する電圧印加回路610は、電圧
VF2に従って制御電圧VF5およびVF6を生成する
制御電圧発生部610aと、この制御電圧発生部600
aおよび610aからの制御電圧VF5およびVF6に
従って電圧VF8を生成する電圧発生部610bを含
む。制御電圧発生部610aは、電極ノードVAと内部
ノードF5の間に接続される高抵抗抵抗性素子ZF6
と、内部ノードF5と電極ノードVBの間に接続されか
つそのゲートに電圧VF2を受けるpチャネルMOSト
ランジスタPF3と、電極ノードVAと内部ノードF6
の間に接続されかつそのゲートに電圧VF2を受けるn
チャネルMOSトランジスタNF3と、内部ノードF6
と電極ノードVBの間に接続される、高抵抗抵抗性素子
ZF7を含む。高抵抗抵抗性素子ZF6およびZF7
は、たとえば数MΩ以上の高抵抗値を有する。したがっ
て、この制御電圧発生部610aにおいても、MOSト
ランジスタPF3およびNF3が、ソースフォロワモー
ドで動作し、制御電圧VF5およびVF6をそれぞれ次
式で表わされる電圧レベルにクランプする。
【0328】 VF5=VF2+|VTP| =VA/3+2・VB/3+|VTP| VF6=VF2−VTN =VA/3+2・VB/3−VTN 電圧発生部610bは、電極ノードVAと出力ノードF
8の間に接続されかつそのゲートに制御電圧VF5を受
けるnチャネルMOSトランジスタNF4と、出力ノー
ドF8と電極ノードVBの間に接続されかつそのゲート
に制御電圧VF6を受けるpチャネルMOSトランジス
タPF4を含む。これらのMOSトランジスタNF4お
よびPF4は、電圧発生部600bと同様、ソースフォ
ロワモードで動作し、電圧VF8を、それぞれ次式で示
される電圧レベルにクランプする。
【0329】 VF8≧VF5−VTN ≧VA/3+2・VB/3+|VTP|−VTN VF8≦VF6+|VTP| ≦VA/3+2・VB/3−VNT+|VTP| したがって、この電圧VF8は、次式で与えられる。
【0330】 VF8〜VA/3+2・VB/3−VNT+|VTP| しきい値電圧の絶対値VTNおよび|VTP|がほぼ等
しいとすると、この接続ノードCNaおよびCNbへ与
えられる電圧VF7およびVF8は、それぞれ次式で与
えられる。
【0331】VF7〜2・VA/3+VB/3 VF8〜VA/3+2・VB/3 したがって、容量素子C1〜C3それぞれの電極間に印
加される電圧は、(VA−VB)/3となり、その耐圧
特性は保証される。
【0332】この図60に示す電圧印加回路の構成にお
いて、電圧回路615からの電圧VF1およびVF2
は、MOSトランジスタPF1,PF3,NF1および
NF3のゲートへ与えられている。これらの電圧VF1
およびVF2は、その電圧レベルが保持されていればよ
く、したがって分圧回路615は電流を発生することは
要求されない。したがって、この分圧回路615に含ま
れる抵抗性素子ZF1〜ZF3における抵抗値を十分大
きくすることにより、分圧回路615における消費電流
はほぼ無視することのできる値に保持することができ
る。
【0333】また制御電圧発生部600a,610aか
らの制御電圧VF3、VF4、VF5およびVF6は、
電圧発生部600b,610bに含まれるMOSトラン
ジスタNF2、PF2、NF4およびPF4のゲートへ
それぞれ与えられており、したがってこれらの制御電圧
VF3〜VF6は同様のその電圧レベルが保持されれば
よく、制御電圧発生部610aは、電流を駆動すること
を要求されない。したがって、抵抗性素子ZF4、ZF
5、ZF6およびZF7の抵抗値が十分大きく、これら
の制御電圧発生部600aおよび610aにおける消費
電流をほぼ無視することのできる値に設定することがで
きる。
【0334】電圧発生部600bおよび610bに含ま
れるMOSトランジスタNF2,PF2,NF4および
PF4は、それぞれ比較的大きな電流駆動力を要求され
る(接続ノードCNaおよびCNbにおけるリーク電流
を補償するため)。しかしながら、MOSトランジスタ
NF2およびPF2はプッシュプル態様で動作し、同時
に導通状態とならず、またMOSトランジスタNF4お
よびPF4もプッシュプル態様で動作し、同時に導通状
態とされない。したがって、この電圧発生部600bお
よび610bにおける電極ノードVAおよびVB間の貫
通電流は生じず、消費電流は小さい。この接続ノードC
NaおよびCNbの電圧レベルが変化したときにのみ電
圧発生部600bおよび610bそれぞれにおいて、M
OSトランジスタNF2,PF2,NF4およびPF4
が選択的に導通状態とされる。この容量Cに含まれる容
量性素子C1〜C3のリーク電流よりも比較的大きな電
流を駆動する能力をこのMOSトランジスタNF2,P
F2,NF4およびPF4が備えていれば、これらの電
圧発生部600bおよび610bにおいてMOSトラン
ジスタが導通する期間は十分短くすることができ、これ
らの電圧発生部600bおよび610bにおいて電極ノ
ードへ流れる平均電流は十分小さくすることができる。
【0335】[実施の形態7の変更例2]図61は、こ
の発明の実施の形態7の第2の変更例の構成を示す図で
ある。この図61に示す構成は、図44に示すセンスア
ンプ駆動部の構成と、センスアンプ電源線SPLおよび
センスアンプ接地線SGLの間に接続される容量性素子
C1およびC2の接続ノードに中間電圧VMが印加され
る点が異なっている。他の部分の構成は、図44に示す
構成と同じである。対応する部分には同一参照番号を付
し、その説明は省略する。容量素子C1およびC2の直
列体が、図44に示す容量Cに対応する。
【0336】中間電圧発生部は、電源ノードVCCおよ
び接地ノードVSSを動作電源電圧として動作して、制
御電圧VHおよびVLを生成する制御電圧発生回路65
0と、遅延センスアンプ活性化信号/φSDの活性化時
導通状態となり、電源電圧VCCを伝達するpチャネル
MOSトランジスタ650aと、プリチャージ指示信号
/φpの活性化時導通状態とされ、電源電圧VCCを伝
達するpチャネルMOSトランジスタ650bと、制御
電圧発生回路650からの制御電圧VHをゲートに受
け、MOSトランジスタ650aおよび650bの導通
時これらを介して電源ノードVCCから電流を供給され
てソースフォロワモードで動作するnチャネルMOSト
ランジスタ650cと、遅延センスアンプ活性化信号φ
SDの活性化時導通し、接地電位VSSを伝達するnチ
ャネルMOSトランジスタ650dと、プリチャージ指
示信号φPの活性化時導通し、接地電圧VSSを伝達す
るnチャネルMOSトランジスタφPと、制御電圧発生
回路650からの制御電圧VLをゲートに受け、MOS
トランジスタ650dおよび650eの導通時これらを
介してソースフォロワモードで動作し、中間電圧VMを
クランプするpチャネルMOSトランジスタ650fを
含む。
【0337】制御電圧発生回路650には図58および
図59のいずれの構成が用いられてもよい。MOSトラ
ンジスタ650cおよび650fは、図57に示すプッ
シュプル動作するMOSトランジスタTNaおよびTP
aに対応する。したがって、これらのMOSトランジス
タ650cおよび650fは、MOSトランジスタ65
0a,650b,650dおよび650eの導通時、電
源ノードVCCおよび接地ノードVSSにそれぞれ結合
されてソースフォロワモードで動作し、プッシュプル動
作を行なう。MOSトランジスタ650a,650b,
650dおよび650eがすべて非導通状態とされたと
きには、これらのMOSトランジスタ650cおよび6
50fは電源ノードVCCおよび接地ノードVSSから
分離されるため、この中間電圧VMのクランプ動作は禁
止され(停止され)、容量素子C1およびC2の接続ノ
ードはフローティング状態とされる。次に動作について
説明する。
【0338】この図61に示すセンスアンプ駆動部の動
作は、先の図45に示す動作波形図に示すものと同じで
あり、図45に示す動作波形図を参照して説明する。ス
タンバイ状態時(ロウアドレスストローブ信号/RAS
がHレベル)においては、信号/φPおよびφSDがL
レベルにあり、信号φPおよび/φSDがHレベルにな
る。この状態においては、MOSトランジスタ650b
および650eが導通状態となり、MOSトランジスタ
650cおよび650fは、それぞれ電源ノードVCC
および接地ノードVSSに接続され、制御電圧発生回路
650からの制御電圧VHおよびVLに従ってソースフ
ォロワモードで動作する。この制御電圧VHおよびVL
は、先の図58および図59に示す制御電圧発生回路の
構成において、電圧VAおよびVBを、それぞれ電源電
圧VCCおよび接地電圧VSSに置換えることにより与
えられる。したがって、中間電圧VMは、ほぼ(VCC
+VSS)/2の電圧レベルに保持される。
【0339】時刻t1において、ロウアドレスストロー
ブ信号/RASが活性状態とされると、プリチャージ指
示信号φPがLレベル、信号/φPがHレベルに変化
し、MOSトランジスタ650bおよび650eが非導
通状態となる(時刻t2)。この状態において、信号/
φSDがHレベル、信号φSDはLレベルにあり、MO
Sトランジスタ650aおよび650dはともに非導通
状態である。したがって、MOSトランジスタ650c
および650fは、電源ノードVCCおよび接地ノード
VSSから分離されるため、この中間電圧VMの発生動
作(電流供給動作)すなわちクランプ動作は停止され
る。したがってこの状態においては、容量素子C1およ
びC2の接続ノードは電気的にフローティング状態とさ
れる。
【0340】時刻t3において、ワード線が選択され、
選択ワード線WLの電位が上昇し、ビット線BLの電位
がΔVだけ上昇する。
【0341】この時刻t4においてセンスアンプ活性化
信号φSおよび/φSが活性化され、MOSトランジス
タQP2およびQN2が導通状態となり、ビット線BL
の寄生容量Cbaに格納された電荷が、容量性素子C2
およびC1を介してビット線/BLの寄生容量Cbbへ
伝達される。このとき、容量素子C1およびC2の接続
ノードはフローティング状態とされているため、この電
荷転送動作に何ら影響を及ぼすことなく確実に、センス
アンプ接地線SGLからセンスアンプ電源線SPLへ電
荷が転送される。
【0342】時刻t5においてビット線BLおよび/B
Lの電荷転送が完了すると、時刻t6において遅延セン
スアンプ活性化信号φSDおよび/φSDが活性状態と
される。この遅延センスアンプ活性化信号φSDおよび
/φSDの活性化は、センスアンプ電源線SPLおよび
センスアンプ接地線SGLにおける寄生容量Cpraお
よびCprbによる電荷吸収を補償するために行なわれ
ており、この信号φSDおよび/φSDは、センス動作
完了指示信号としてみることができる。この遅延センス
アンプ活性化信号φSDおよび/φSDの活性化に従っ
て、MOSトランジスタQP3およびQN3が導通し、
センスアンプ活性化信号線SALaおよびSALbがそ
れぞれ電源電圧VCCおよび接地電圧VSSに駆動さ
れ、ビット線BLおよび/BLが、それぞれ電源電圧V
CCおよび接地電圧VSSレベルに駆動される。一方、
この遅延センスアンプ活性化信号/φSDおよびφSD
の活性化に従って、MOSトランジスタ650aおよび
650dが導通し、MOSトランジスタ650cおよび
650fが電源ノードVCCおよび接地ノードVSSへ
それぞれ電気的に接続される。したがってこの状態から
再び、制御電圧VHおよびVLに従って、MOSトラン
ジスタ650cおよび650fのプッシュプル動作が始
まり、中間電圧VMが所定電圧レベルに保持される。
【0343】次いで、メモリセルデータの書込または読
出が行なわれると、メモリセル選択動作が完了し、ワー
ド線WLの電位が低下し、センスアンプ活性化信号φS
および/φSが非活性状態とされ、また遅延センスアン
プ活性化信号φSDおよび/φSDも非活性状態とされ
る。これにより、MOSトランジスタ650aおよび6
50dが非導通状態とされる。次いで、プリチャージ指
示信号/φPおよびφPが活性状態となり、MOSトラ
ンジスタ650bおよび650eが導通し、MOSトラ
ンジスタ650cおよび650fのソースフォロワ動作
が活性状態とされ、中間電圧VMが所定電圧レベルに保
持される。したがって、この中間電位VMは、メモリセ
ル選択動作開始からセンス動作完了までの間の時間t2
ないしt6の間その中間電圧VMの発生(クランプ動
作)が禁止されて、容量素子C1およびC2の接続ノー
ドが電気的にフローティング状態とされる。容量素子C
1およびC2の接続ノードが電気的にフローティング状
態とされる期間(時間t2ないしt6の間)は、20〜
30nsの短い期間であり、容量素子C1およびC2に
おいて、絶縁不良によるリーク電流が流れ、10-6Aの
オーダの電流が流れても、この容量素子C1およびC2
の接続ノードの電圧変化は極めて小さい。
【0344】たとえば、容量素子C1およびC2のそれ
ぞれの容量値を1000pF、リーク電流IGを1μ
A、容量素子C1およびC2の電極間電圧の変化量をΔ
Va=1.65Vとすると、この電圧変化量ΔVa=
1.65Vを生じさせるために必要とされる時間Δtは
次式で与えられる。
【0345】Δt=C1(またはC2)・ΔVa/IG
=1000・10-12 ・1.65/1・10-6=1.6
5ms したがって、このΔtは、時間t2ないしt6の時間2
0〜30nsよりも十分長く、このセンスアンプ接地線
SGLからセンスアンプ電源線SPLへの電荷転送動作
時における容量素子C1またはC2におけるリーク電流
IGの影響は無視することができる(容量性素子C1お
よびC2の電極間電圧はほとんど変化しない)。
【0346】またこの容量素子C1およびC2に絶縁不
良が生じない場合においても、基板上のリーク電流など
の影響により、接続ノードの電位が変化する場合におい
ても、この中間電圧印加回路を設けておくこにより、容
量素子C1およびC2の接続ノードを中間電圧VMレベ
ルに保持することができ、安定に必要とされる特性で電
荷転送動作を行なうことができる。
【0347】[中間電圧発生部の変更例1]図62は、
図61に示す中間電圧発生部の変更例の構成を示す図で
ある。図62に示す中間電圧発生部の構成においては、
制御電圧VHをゲートに受けるnチャネルMOSトラン
ジスタ650cと出力ノード650xの間に、それぞれ
が信号/φSDおよび/φPを受けるpチャネルMOS
トランジスタ650aおよび650bが設けられる。ま
た、制御電圧VLをゲートに受けるpチャネルMOSト
ランジスタ650fと出力ノード650xの間に、それ
ぞれが制御信号φSDおよびφPをゲートに受けるnチ
ャネルMOSトランジスタ650dおよび650eが設
けられる。出力ノード650xは、図61に示す容量素
子C1およびC2の接続ノードに接続される。
【0348】この図62に示す構成においても、出力ノ
ード650xは、MOSトランジスタ650a,650
b,650dおよび650eにより確実に電気的にフロ
ーティング状態とされる。したがって、この図61に示
す容量素子C1およびC2の電荷転送時において、これ
らの接続ノードに対し、確実にMOSトランジスタ65
0cおよび650fの接合容量が影響を及ぼすのを防止
することができる。なお、このMOSトランジスタ65
0a,650b,650dおよび650eは、導通時、
MOSトランジスタ650cおよび650fのクランプ
動作に対し悪影響を及ぼさないように、そのチャネル抵
抗は十分小さくされ、またその電流供給力は、十分大き
くされる。
【0349】[中間電圧発生部の変更例2]図63は、
図61に示す中間電圧発生部の第2の変更例の構成を示
す図である。図63に示す構成においては、制御電圧V
Hをゲートに受けるnチャネルMOSトランジスタ65
0cと制御電圧VLをゲートに受けるpチャネルMOS
トランジスタ650fが、電源ノードVCCと接地ノー
ドVSSの間に直列に接続される。したがってこの図6
3に示す中間電圧発生部の構成は、図57に示す中間電
圧印加回路500の構成と実質的に同じである。
【0350】図63に示す中間電圧印加回路は、さら
に、内部ノード650zと出力ノード650yの間に、
MOSトランジスタ650a,650b,650dおよ
び650eが並列に接続される。MOSトランジスタ6
50a,650b,650d,650eは、それぞれの
ゲートに制御信号/φSD、/φP、φSDおよびφP
を受ける。出力ノード650yが、図61に示す容量素
子C1およびC2の接続ノードに接続される。出力ノー
ド650yと内部ノード650zの間に、等価的にCM
OSトランスミッションゲートを配置することにより、
この出力ノード650yのフローティング状態時、確実
にこの出力ノード650yと内部ノード650zとを電
気的に分離することができる。またこのCMOSトラン
スミッションゲートの構成により、これらのMOSトラ
ンジスタ650a,650b,650dおよび650e
の導通時、この出力ノード650yと内部ノード650
zの間を低インピーダンス状態とすることができ、MO
Sトランジスタ650cおよび650fは、それぞれ制
御電圧VHおよびVLと中間電圧VMに従ってクランプ
動作を確実に行なうことができる。
【0351】また、この中間電圧印加回路の構成におい
て、遅延センスアンプ活性化信号φSDおよびプリチャ
ージ指示信号φPの一方の活性状態のときに、中間電圧
VMの発生が禁止される(クランプ動作が禁止される)
構成であれば任意の回路構成を利用することができる。
たとえば、図63において、出力ノード650yと内部
ノード650zの間に、1つのCMOSトランスミッシ
ョンゲートを設け、このCMOSトランスミッションゲ
ートの導通/非導通を、遅延センスアンプ活性化信号φ
SDおよびプリチャージ指示信号φPを受けるOR回路
の出力信号に従って制御するように構成されてもよい。
【0352】なお、この直列に接続される容量素子の接
続ノードへ中間電圧を印加する構成は、本実施の形態に
おける単位容量素子が複数個並列に接続される容量素子
構造でなく、一般の容量素子の直列接続に対しても適用
可能である。直列に接続される容量素子の接続ノードの
フローティング状態によるノイズおよびリーク電流によ
る誤動作を防止することができる。
【0353】以上のように、この発明の実施の形態7に
従えば、第1のノードと第2のノードの間に直列に接続
される複数の容量素子に対し、この容量素子の接続ノー
ドに各容量素子の電極間電圧が第1のノードと第2のノ
ードの電圧差の容量素子の逆数倍以下となるように電圧
を印加しているため、容量素子の絶縁不良が生じている
場合においても、確実に接続ノードの電位を一定電位に
保持することができ、容量としての信頼性を確保するこ
とができる。
【0354】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、面積
効率に優れた安定化またはデカップリングまたは結合容
量を実現することが可能となる。
【0355】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
半導体基板表面に形成される複数の第1導電型の第1の
不純物領域に、互いに物理的に分離して配置される複数
の第1の導電層をそれぞれ電気的に接続しかつこれらの
複数の第1の導電層上に絶縁膜を介して対向して第2の
導電層を形成したため、DRAMのメモリセルキャパシ
タを複数個並列に接続する構成と同様の構成が得られ、
面積効率に優れた容量素子を実現することができる。
【0356】請求項2に係る発明に従えば、各々が所定
形状に形成されかつ互いに間をおいて配置される複数の
第1の導電層に対しこれらの複数の第1の導電層上に絶
縁膜を介して対向して第2の導電層を配置しかつこれら
複数の第1の導電層下に、これらの複数の第1の導電層
に共通に電気的に接続される第3の導電層を形成したた
め、この第1の導電層をメモリセルキャパシタと同様の
構成とすることにより、メモリセルキャパシタを複数個
互いに並列に接続する構成と同様の容量素子を実現する
ことができ、面積効率に優れた容量素子を実現すること
ができる。
【0357】請求項3に係る発明に従えば、請求項1ま
たは2の第1および第2の導電層をメモリセルのストレ
ージノード電極層およびセルプレート電極層と同一配線
層に同一材料で形成するように構成しているため、何ら
追加の工程をもたらすことなくメモリセル製造プロセス
と同一製造プロセスで容量素子を実現することが可能と
なる。
【0358】請求項4に係る発明に従えば、請求項1ま
たは2の第1、第2および第3の導電層を、それぞれメ
モリセルキャパシタのストレージノード電極層、メモリ
セルキャパシタのセルプレート電極層およびビット線と
同一配線層に同一材料で形成したため、容量素子を形成
するために、余分の製造プロセスが必要とされず、容易
に容量素子を実現することができる。
【0359】請求項5に係る発明に従えば、請求項2の
第1、第2および第3の導電層を、メモリセルアレイの
ストレージノード電極層、メモリセルキャパシタのセル
プレート電極層およびメモリセルアレイのワード線各々
と同一配線層にそれぞれ同一材料で形成するように構成
したため、これらの容量素子をメモリセルアレイの製造
プロセスと同一製造プロセスで形成することができ、工
程数およびマスクの数の増加はもたらされず、コスト上
昇は抑制される。
【0360】請求項6に係る発明に従えば、請求項2な
いし5の半導体素子における第3導電層を低抵抗の高融
点金属層を含むように構成しているので、容量素子の電
気抵抗を小さくすることができ、周波数特性に優れた容
量素子を実現することができる。
【0361】請求項7に係る発明に従えば、請求項4の
装置において、第3導電層と半導体基板領域との間にさ
らにその半導体基板領域に対向している第4導電層を形
成しているため、この第4導電層と半導体基板領域との
間にゲートキャパシタが形成され、容量素子の容量値を
増加させることができる。さらに、このゲートキャパシ
タ上部に階層的に容量素子が形成されるため、何ら面積
増加はもたらされることはない。
【0362】請求項8に係る発明に従えば、メモリセル
は、この第4導電層をゲート電極層とするアクセストラ
ンジスタを含む1トランジスタ1キャパシタ型メモリセ
ルであり、この第4導電層も、メモリセル製造プロセス
と同一製造プロセスで形成することができる。
【0363】請求項9に係る発明に従えば、請求項5の
装置において、この第3導電層と第1導電層との接続部
下部の半導体基板領域表面に膜厚の厚い絶縁膜を形成し
ているため、この第1導電層と第3導電層との接続のた
めのエッチング工程において第3導電層がオーバエッチ
ングされても、この第1導電層と半導体基板領域とが電
気的に接続されるのが防止され、容量素子の信頼性が確
保される。
【0364】請求項10に係る発明に従えば、請求項2
ないし4のいずれかの装置において、第3導電層下にさ
らに半導体基板領域表面に絶縁ゲート型電界効果トラン
ジスタを構成しているため、この容量素子は、周辺回路
に用いられるMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効
果トランジスタ)形成領域上部に形成することができ、
容量素子形成のための面積増大をもたらすことはない。
【0365】請求項11に係る発明に従えば、請求項9
における膜厚の厚い絶縁膜はメモリセル分離のための素
子分離絶縁膜と同一材料および同一膜厚であり、したが
ってそのオーバエッチングによる短絡防止のための膜厚
の厚い絶縁膜はメモリセル製造プロセスと同一製造プロ
セスで形成することができる。
【0366】請求項12に係る発明に従えば、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子が、信号入力ノードと
基準電圧入力ノードとに与えられる基準電圧との電圧差
において信号出力する電圧比較回路の両動作電源電圧印
加ノードの一方と基準電圧入力ノードとの間に容量素子
を接続しているため、この基準電圧を安定に保持するこ
とができ、比較回路の比較動作の信頼性が改善される。
【0367】請求項13に係る発明に従えば、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子を、第1の電圧源の電
圧の1.5倍の昇圧電圧を生成する昇圧回路の出力ノー
ドとこの第1の電圧源ノードとの間に接続しているた
め、この昇圧電圧を安定に保持することができる。
【0368】請求項14に係る発明に従えば、メモリセ
ルのビット線プリチャージのための中間電圧を発生する
プリチャージ電圧発生回路の出力ノードとこのプリチャ
ージ電圧発生回路の一方および他方動作電源電圧印加ノ
ードの一方の電源ノードの間に接続しているため、この
ビット線プリチャージ電圧を安定に保持することができ
る。
【0369】請求項15に係る発明に従えば、請求項1
4の発明と同様、安定にビット線プリチャージ電圧を保
持することができる。
【0370】請求項16に係る発明に従えば、外部電源
電圧を降圧する内部降圧回路を備える装置においても、
同様安定化容量を容易に実現することができる。
【0371】請求項17に係る発明に従えば、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子を、外部電源電圧を降
圧して内部電源電圧を生成する内部降圧回路の出力ノー
ドと外部電源電圧入力ノードの間に接続しているため、
内部電源電圧を安定に保持するができる。
【0372】請求項18に係る発明に従えば、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子が、電圧差が動作電源
電圧の実質的に1/2の電圧が印加されるノード間に接
続されるため、その耐圧特性が損なわれることなく面積
効率に優れた安定化容量素子を実現することができる。
【0373】請求項19に係る発明に従えば、互いに分
離して配置される第1の導電層を所定形状に形成し、そ
れらの第1の導電層を共通に厚い絶縁膜を介して半導体
基板領域上に形成される第3の導電層と電気的に接続し
かつこれらの複数の第1の導電層を絶縁膜を介して第2
の導電層と対向して配置しているため、半導体基板領域
と第3の導電層の間の寄生容量を低減することができ、
周波数特性に優れた容量素子を実現することができる。
特にこの容量素子を電気的に直列に接続することによ
り、電源電圧レベルの耐圧特性を有する周波数特性に優
れた容量素子を実現することができる。
【0374】請求項20に係る発明に従えば、請求項1
ないし11のいずれかの容量素子が互いに直列に電気的
に接続されたため、電源電圧レベルの耐圧特性を有する
面積効率が優れた容量素子を実現することができる。
【0375】請求項21に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子の第3導電層が、メモリセルアレイのビッ
ト線と同一配線層に形成される導電層で形成しているの
で、容量素子をメモリセルアレイ製造プロセスと同一製
造プロセスで形成することができる。
【0376】請求項22に係る発明に従えば、この第3
導電層をメモリセルアレイのワード線と同一配線層で同
一材料で形成しているため、メモリセルアレイ製造プロ
セスと同一の製造プロセスで容量素子を実現することが
できる。
【0377】請求項23に係る発明に従えば、請求項2
0−22の容量素子は第1、第2の電圧源間に接続され
ており、面積効率のすぐれた安定化容量が得られる。
【0378】請求項24に係る発明に従えば、請求項2
3の容量素子は内部降圧電圧を受けており、同様、この
場合でも面積効率のよい安定化容量が実現される。
【0379】請求項25に係る発明に従えば、この請求
項20の容量素子が2値レベルの間で変化する制御信号
を受けているため、その優れた周波数応答特性に従って
高速で制御信号に応じた変化を他方電極ノードに生じさ
せることができる。
【0380】請求項26に係る発明に従えば、容量素子
他方電極ノードへは一定電圧が供給されたため、高速で
この一定電圧を制御信号に合わせて変化させることがで
き、この他方電極ノード電位を寄生容量の影響を受ける
ことなく正確に変化させることができる。
【0381】請求項27に係る発明に従えば、請求項2
5の発明において、他方電極ノードに入力制御信号に対
応する信号が出力されるため、制御信号を直接に容量結
合に伝達することができる周波数特性に優れた容量素子
を実現することができる。
【0382】請求項28に係る発明に従えば、請求項2
0の容量素子は、その両電極間に一定の異なる電圧が供
給されるため、安定化容量として利用することができ
る。
【0383】請求項29に係る発明に従えば、センスア
ンプ活性化信号線に対する電源電圧および接地電圧を供
給するセンスアンプ電源線およびセンスアンプ接地線の
間にこの発明に従う容量素子を用いているため、一方の
ビット線から他方のビット線へ効率的に電荷を伝達する
ことができ、ビット線充放電時のリーク電流を大幅に低
減することができ、電源線および接地線におけるノイズ
の発生を抑制することができる。特に、この容量素子
は、電極ノードの寄生容量が小さいため、一方のビット
線から渡された電荷を他方のビット線へ伝達することが
できる。
【0384】請求項30に係る発明に従えば、請求項5
の容量素子を直列に接続しているため、面積効率の優れ
た、耐圧特性が電源電圧レベルの容量素子を実現するこ
とができる。
【0385】請求項31に係る発明に従えば、この直列
に接続される容量素子の一方のゲートキャパシタをMO
Sキャパシタで構成しているため、このMOSキャパシ
タにより容量値を大きくすることができ、より容量値の
大きな容量素子を実現することができる。
【0386】請求項32に係る発明に従えば、請求項3
0の装置において、この直列に接続される容量素子両者
のゲートキャパシタをMOSキャパシタとなるように形
成しているため、より容量値の大きな容量素子を実現す
ることができる。
【0387】請求項33に係る発明に従えば、第1導電
層と第3導電層との接続部下部の半導体基板領域表面に
局所的厚い絶縁膜を形成しているため、第1導電層と第
3導電層の接続のためのエッチング工程において第3導
電層がオーバエッチングされて、この第1導電層が第3
導電層を突き抜けても、この第1導電層と半導体基板領
域とは電気的に分離されるため、短絡が生じず、容量素
子の信頼性が確保される。
【0388】請求項34に係る発明に従えば、請求項7
の容量素子を2個直列に電気的に接続しているので、電
源電圧レベルの耐圧特性を有する面積効率の優れた容量
素子を実現することができる。
【0389】請求項35に係る発明に従えば、請求項3
4の容量素子の一方の容量素子をゲートキャパシタをM
OSキャパシタとして機能させているため、容量値を大
きくすることができ、より面積効率の優れた半導体容量
素子を実現することができる。
【0390】請求項36に係る発明に従えば、この直列
に接続される容量素子のゲートキャパシタをMOSキャ
パシタとして作用させているため、容量素子の容量値を
より大きくすることができ、面積効率がより改善され
る。
【0391】請求項37に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直列に接続しているため、周波数応
答特性に優れた耐圧特性が電源電圧レベルの容量素子を
実現することができる。特に、第2導電層を電極ノード
として利用するように直列接続することにより、この電
極ノードの抵抗を小さくすることができ、高速で電荷の
吸収/放出を行なうことができ、周波数特性に優れた容
量素子を実現することができる。
【0392】請求項38に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直接に電気的に接続し、その場合第
3導電層を両電極ノードとしているため、その電極の抵
抗を小さくすることができ高速で電荷の吸収/放出を行
なうことができ、応答特性の優れた容量素子を実現する
ことができる。
【0393】請求項39に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直列に接続して1つの容量を実現し
ているため、周波数応答特性に優れた面積効率のよい容
量素子を実現することができる。
【0394】請求項40に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直列に接続して1つの容量を実現し
ているため、面積効率に優れた周波数特性に優れた容量
素子を実現することができる。
【0395】請求項41に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直列に接続して1つの容量素子を実
現し、かつこれらの個々の容量素子の低抵抗の導電層を
それぞれ電極として用いているため、電荷を高速で吸収
/放出することができ、面積効率のよい周波数特性の優
れた容量素子を実現することができる。
【0396】請求項42に係る発明に従えば、請求項1
9の容量素子を2個直列に接続して1つの容量素子を実
現しているため、面積効率のよい周波数特性の優れた容
量素子を実現することができる。
【0397】請求項43に係る発明に従えば、単位容量
素子の一方電極ノードを構成する導電層の第1および第
2の方向の辺の長さを最小設計寸法としているため、こ
れらの導電層の側面面積を増加させることができ、単位
面積あたりにおける単位容量素子の数を多く配置するこ
とができ、面積効率のすぐれた容量素子を実現すること
ができる。
【0398】請求項44に係る発明に従えば、合成容量
素子の容量素子の接続ノードに、各容量素子の電極間電
圧がこの合成容量素子の電極間電圧の実質的に容量素子
の数の逆数倍以下となる電圧を印加するように構成して
いるため、この容量素子に含まれる単位容量素子に絶縁
不良が生じている場合においても、確実にこの絶縁不良
を補償して正常単位容量素子が絶縁破壊を生じるのを防
止することができ、信頼性の高い合成容量素子を実現す
ることができる。
【0399】請求項45に係る発明に従えば、センスア
ンプ電源線および接地線間を結合する合成容量素子の容
量素子の接続ノードに、この合成容量素子を介して電荷
転送を行なえる期間以外一定の中間電圧を印加するよう
に構成しているため、この合成容量素子の容量素子の単
位容量素子の絶縁不良が生じている場合においても、こ
の絶縁不良を補償して、安定に合成容量素子を機能させ
ることができる。
【0400】請求項46に係る発明に従えば、第1およ
び第2のノード間に直列に接続される複数の容量素子の
容量素子間接続ノードに、これらの複数の容量素子の各
々の電極間電圧が、第1および第2のノードの電圧差の
容量素子の数の逆数倍以下となるようにこれらの接続ノ
ードに電圧を印加しているため、1つの容量素子におけ
る絶縁不良により、複数の容量素子がすべて絶縁破壊が
生じるのを防止することができ、複数の容量素子の信頼
性を補償することができる。また、1つの容量素子にお
いて絶縁不良が生じている場合においても、この絶縁不
良を補償して容量素子を用いることができ、歩留りを改
善することができる。
【0401】請求項47に係る発明に従えば、第1およ
び第2のノードへは、互いに値の異なる一定電圧が印加
されており、これらの第1および第2のノードの電圧を
安定に確実に保持することができる。
【0402】請求項48に係る発明に従えば、この電圧
印加手段として、第1および第2のノードの電圧の間の
電圧レベルの制御電圧を発生し、これらの制御電圧に従
って第1および第2のトランジスタ素子をプッシュプル
態様で動作させて接続ノードへ印加される電圧を発生す
るように構成しているため、第1および第2のトランジ
スタ素子が同時に導通することがなく、貫通電流を抑制
することができ、また制御電圧に従って第1および第2
のトランジスタ素子を駆動しており、電流は必要とされ
ないため、この制御電圧発生部の消費電流を低減するこ
とができる。
【0403】請求項49に係る発明に従えば、第1およ
び第2のトランジスタ素子は、nチャネルおよびpチャ
ネルMOSトランジスタで構成し、第1および第2の制
御電圧の差を、これらのMOSトランジスタのしきい値
電圧の絶対値の和にほぼ等しくするように構成している
ため、これらのMOSトランジスタをプッシュプル態様
で確実に動作させることができ、かつ制御電圧かつこの
出力電圧を、第1および第2のトランジスタ素子のゲー
トに与えられる制御電圧のほぼ中間電圧レベルに保持す
ることができる。
【0404】請求項50に係る発明に従えば、動作タイ
ミング信号に従って容量素子が結合される第1および第
2のノードがフローティング状態とされたとき、この中
間電圧発生回路からの電圧印加を禁止するように構成し
ていたため、これら複数の容量素子を、確実に結合容量
として機能させることができ、第1および第2のノード
間で確実に電荷転送を行なわせることができる。
【0405】請求項51に係る発明に従えば、この複数
の容量素子を、センスアンプ電源線およびセンスアンプ
接地線の間に接続し、センスアンプの活性化時において
は、この複数の容量素子を介してセンスアンプ電源線お
よびセンスアンプ接地線の間で電荷転送を行なわせるこ
とができ、一方のビット線から他方のビット線へこのセ
ンスアンプを介して電荷を転送することができ、センス
アンプ動作時におけるピーク電流を低減することができ
る。
【0406】請求項52に係る発明に従えば、このセン
スアンプのセンス動作完了時およびスタンバイ状態時に
おいては、その電圧発生回路の接続ノードへの電圧印加
禁止を解除するように構成しており、これら複数の容量
素子の電極間電圧とそれぞれ所定の電圧レベルに保持す
ることができ、リーク電流などの影響を生じることなく
確実にこれらの電極間電圧を一定に保持して、複数の容
量素子を安定に動作させることができる。また、リーク
電流などが生じても、容量素子の接続ノード電位は一定
電位レベルに保持されており、確実に、所望の電気的特
性をもって電荷を転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明が適用されるDRAMのメモリセル
の構成を示す図である。
【図2】 DRAMのゲートキャパシタとメモリセルキ
ャパシタの単位面積あたりの容量との関係を示す図であ
る。
【図3】 この発明に従う半導体装置の構成の一例を示
す図である。
【図4】 図3に示す半導体装置の変更例の構成を示す
図である。
【図5】 (A)はこの発明に従う半導体装置の他の構
成を示し、(B)はその動作波形を示す図である。
【図6】 (A)はこの発明が適用されるさらに他の構
成を示し、(B)はその動作を示す波形図である。
【図7】 この発明に従う半導体装置のさらに他の構成
を示す図である。
【図8】 この発明が適用されるDRAMのメモリセル
の断面構造を概略的に示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態1の容量素子の断面構
造および平面レイアウトを示す図である。
【図10】 (A)はこの発明の実施の形態1の容量素
子の単位容量素子の電気的等価回路を示し、(B)はこ
の発明に従う容量素子の電気的等価回路を示す図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態1の第1の変更例お
よびその単位容量素子の電気的等価回路を示す図であ
る。
【図12】 この発明の実施の形態1の第2の変更例の
構成を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態1の第3の変更例の
構成を概略的に示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態1の第4の変更例の
構成を概略的に示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態1の第5の変更例の
構成を概略的に示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態1の第6の変更例の
構成を概略的に示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態1の第7の変更例の
構成の電気的等価回路を示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態1の容量素子の平面
配置を示す図である。
【図19】 この発明の実施の形態1の容量素子の他の
平面レイアウトを示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態2の容量素子の断面
構造および電気的等価回路を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態2の第1の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態2の第2の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図23】 この発明の実施の形態2の第3の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図24】 この発明の実施の形態2の第4の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態2の第5の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図26】 この発明の実施の形態2の第7の変更例の
概略断面構造を示す図である。
【図27】 この発明の実施の形態3の容量素子の概略
断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態3の第1の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図29】 この発明の実施の形態3の第2の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態3の第3の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図31】 この発明の実施の形態3の第4の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態3の第5の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図33】 この発明の実施の形態3の第7の変更例の
概略断面構造を示す図である。
【図34】 この発明の実施の形態4の容量素子の概略
断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図35】 この発明の実施の形態4の第1の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図36】 この発明の実施の形態4の第2の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図37】 この発明の実施の形態4の第5の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図38】 この発明の実施の形態4の第6の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図39】 この発明の実施の形態4の第7の変更例の
概略断面構造および電気的等価回路を示す図である。
【図40】 この発明の実施の形態4の容量素子を備え
る半導体装置の概略構成およびその動作波形を示す図で
ある。
【図41】 この発明の実施の形態4の容量素子を備え
る半導体装置の他の構成およびその動作波形を示す図で
ある。
【図42】 この発明の実施の形態4の容量素子を備え
る半導体装置のさらに他の構成およびその動作波形を示
す図である。
【図43】 この発明の実施の形態4の容量素子を備え
る半導体装置のさらに他の構成およびその動作波形を示
す図である。
【図44】 この発明の実施の形態4の容量素子を備え
る半導体装置のさらに他の構成を示す図である。
【図45】 図44に示す半導体装置の動作を示す信号
波形図である。
【図46】 この発明の実施の形態1ないし3の容量素
子の単位面積あたりの容量とDRAMの記憶容量との関
係を示す図である。
【図47】 この発明の実施の形態5に従う容量素子の
平面レイアウト、断面構造および電気的等価回路を示す
図である。
【図48】 この発明の実施の形態5の半導体装置の他
の構成を示す図である。
【図49】 この発明の実施の形態5の半導体装置のさ
らに他の構成を示す図である。
【図50】 この発明の実施の形態5の半導体装置のさ
らに他の構成を示す図である。
【図51】 この発明の実施の形態5の変更例の構成を
示す図である。
【図52】 この発明の実施の形態5の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図53】 この発明の実施の形態5のさらに他の変更
例の構成を概略的に示す図である。
【図54】 この発明の実施の形態6の容量素子と一方
電極ノードおよびDRAMメモリセルキャパシタのスト
レージノードのレイアウトおよびこの発明の実施の形態
6の効果を説明するための図である。
【図55】 この発明の実施の形態7に従う容量素子の
構成を概略的に示す図である。
【図56】 図55に示す中間電圧印加回路の変更例の
構成を示す図である。
【図57】 図55に示す中間電圧印加回路のさらに他
の構成を示す図である。
【図58】 (A)および(B)は、図57に示す制御
電圧発生回路の内部構成を示す図である。
【図59】 図57に示す制御電圧発生回路の変更例の
構成を示す図である。
【図60】 この発明の実施の形態7の変更例の構成を
示す図である。
【図61】 この発明の実施の形態7に従う半導体装置
のさらに他の構成を概略的に示す図である。
【図62】 図61に示す中間電圧印加回路の変更例の
構成を示す図である。
【図63】 図61に示す中間電圧印加回路のさらに他
の変更例の構成を示す図である。
【符号の説明】
MC メモリセル、MT アクセストランジスタ、MS
メモリセルキャパシタ、BL ビット線、WL ワー
ド線、Na 信号入力ノード、Nb 基準電圧入力ノー
ド、CST 容量素子、VPC VPP発生回路、RX
D φW発生回路、 RD ロウデコード回路、WD
ワード線ドライブ回路、CVG 制御電圧発生回路、M
VG 中間電圧発生回路、PE プリチャージ/イコラ
イズ回路、SA センスアンプ、1 半導体基板領域、
2a〜2j 不純物領域、3a〜3d ワード線、3e
〜3j ワード線相当導電層、6a,6b ストレージ
ノード、6e,6d ストレージ相当の第1導電層、8
a〜8e フィールド絶縁膜、9 セルプレート、9a
セルプレート相当の第2導電層、3n ワード線相当
導電層、10,10a,10ba Nウェル、30a〜
30f ワード線相当導電層、50a〜50f ビット
線相当導電層、6a1〜6an 第1導電層、25a
ビット線相当導電層、13a ワード線相当導電層、2
ga,2gb,2gc 不純物領域、80a Nウェ
ル、10ab Pウェル、80aa〜80ac フィー
ルド絶縁膜、6b1〜6bn 第1導電層、13b ワ
ード線相当導電層、9b セルプレート相当導電層(第
2導電層)、25b ビット線相当導電層、20ba,
20bb,20a 不純物領域、10ba Nウェル、
20ab,20aa 不純物領域、80ba〜80bc
フィールド絶縁膜、81フィールド絶縁膜、83 ワ
ード線相当導電層、29 絶縁膜、25 ビット線相当
導電層、Qab セルプレート相当導電層、C 容量素
子、QP1〜QP3 pチャネルMOSトランジスタ、
QN1〜QN3 nチャネルMOSトランジスタ、SP
E センスアンプ用プリチャージ/イコライズ回路、2
00a,200b MOSトランジスタ形成領域、20
6 第1導電層、209 セルプレート相当第2導電
層、213 ワード線相当電極配線層、225a ビッ
ト線相当導電層、260 電源配線層、270 接地
線、290 フィールド絶縁膜上容量素子形成領域、3
00 半導体基板領域、310 Nウェル、312,3
14,316,318,320 不純物領域、250,
250a,250b,250c 低抵抗電極配線層、N
Qa,NQb nチャネルMOSトランジスタ、350
メモリ回路、360 降圧回路、380a,380b
不純物領域、390,392a,392b 低抵抗電
極配線層、416 第1導電層、500 中間電圧印加
回路、500a 出力ノード、501 接続ノード、5
10 制御電圧発生回路、TNa,TPa MOSトラ
ンジスタ、Za〜Zf,ZF1〜ZF7 高抵抗抵抗性
素子、PF1〜PF4,NF1〜NF4 MOSトラン
ジスタ、650 制御電圧発生回路、650a〜650
f MOSトランジスタ、650x,650y 出力ノ
ード。

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方電極ノードと他方電極ノードとを有
    する容量素子を備える半導体装置であって、 前記容量素子は、 前記一方電極ノードに電気的に接続される第1導電型の
    半導体基板領域表面に互いに間をおいて配置される複数
    の第1導電型の第1の不純物領域、 前記第1の不純物領域に電気的に接続されかつ前記半導
    体基板領域表面上に所定形状に形成されかつさらに互い
    に物理的に分離して配置される複数の第1の導電層、お
    よび前記複数の第1の導電層と絶縁膜を介して対向して
    配置されかつ前記他方電極ノードに電気的に接続される
    第2の導電層を備える、半導体装置。
  2. 【請求項2】 一方電極ノードと他方電極ノードとを有
    する容量素子を備える半導体装置であって、 前記容量素子は、 半導体基板領域表面上に各々が所定形状に形成されかつ
    互いに間をおいて物理的に分離して配置される複数の第
    1の導電層、 前記複数の第1の導電層上に絶縁膜を介して前記第1の
    導電層と対向して配置されかつ前記一方電極ノードに電
    気的に接続される第2の導電層、および前記複数の第1
    の導電層と前記半導体基板領域との間に形成されかつ前
    記複数の第1の導電層に共通に電気的に接続されかつ前
    記他方電極ノードに電気的に接続される第3の導電層を
    備える、半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置は、前記容量素子の形成
    領域と別の領域に形成される行列状に配置される複数の
    メモリセルを含み、 前記複数のメモリセルの各々は、前記第1導電層と同一
    配線層に形成されかつ前記第1導電層と同一材料で形成
    される、情報電荷を格納するためのストレージノード電
    極と、前記第2導電層と同一配線層に形成されかつ前記
    第2導電層と同一材料で形成されかつさらに予め定めら
    れた一定電位を受けるセルプレート電極とを有するメモ
    リセルキャパシタを含む、請求項1または2記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は、前記容量素子の形成
    領域と別の領域に形成される行列状に配置される複数の
    メモリセルを含み、 前記複数のメモリセルの各々は、(i)前記第1導電層
    と同一配線層に形成されかつ前記第1導電層と同一材料
    で形成される、情報電荷を格納するためのストレージノ
    ード電極と、(ii)前記第2導電層と同一配線層に形成
    されかつ前記第2導電層と同一材料で形成されかつさら
    に予め定められた一定電位を受けるセルプレート電極と
    を有するメモリセルキャパシタを含み、さらに前記メモ
    リセル列に対応して配置され、前記第3導電層と同一配
    線層に前記第3の導電層と同一材料で形成されるビット
    線としての導電層を備え、前記ビット線には、対応のメ
    モリセル列のメモリセルが接続される、請求項2記載の
    半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記半導体装置は、前記容量素子の形成
    領域と別の領域に形成される行列状に配置される複数の
    メモリセルを含み、前記複数のメモリセルの各々は、
    (i)前記第1導電層と同一配線層に形成されかつ前記
    第1導電層と同一材料で形成される、情報電荷を格納す
    るためのストレージノード電極と、(ii)前記第2導電
    層と同一配線層に形成されかつ前記第2導電層と同一材
    料で形成されかつさらに予め定められた一定電位を受け
    るセルプレート電極とを有するメモリセルキャパシタを
    含み、さらに前記メモリセル行に対応して配置され、前
    記第3導電層と同一配線層に形成されかつ前記第3の導
    電層と同一材料で形成されるワード線としての導電層を
    備え、前記ワード線には、対応の行のメモリセルが接続
    される、請求項2記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記第3導電層は低抵抗の高融点金属層
    を含む、請求項2ないし5のいずれかに記載の半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第3導電層と前記半導体基板領域と
    の間に前記第3導電層と対向して配置されかつ前記一方
    電極ノードに電気的に接続される第4の導電層をさらに
    備える、請求項4記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリセルは、前記第4導電層と同
    一配線層に形成されかつ前記第4の導電層と同一材料で
    形成される導電層をゲート電極とする絶縁ゲート型電界
    効果トランジスタと、前記メモリセルキャパシタとを有
    する1トランジスタ/1キャパシタ型メモリセルであ
    る、請求項7記載の半導体装置。
  9. 【請求項9】 前記半導体基板領域の前記第3導電層と
    前記第1導電層との接続部に対応する表面領域に局所的
    に形成される膜厚の厚い絶縁膜をさらに備える、請求項
    5記載の半導体装置。
  10. 【請求項10】 前記第3導電層下の前記半導体基板領
    域表面に形成される絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    をさらに備え、前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    は前記第3導電層下に形成されるゲート電極層を有す
    る、請求項2ないし4のいずれかに記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記膜厚の厚い絶縁膜は、前記メモリ
    セルの分離のために用いられる素子分離絶縁膜と同一材
    料および同一膜厚を有する、請求項9記載の半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 信号入力ノードと基準電圧入力ノード
    とを有し、かつ第1の電圧源ノード上の電圧と第2の電
    圧源ノード上の電圧とを両動作電源電圧として動作し、
    前記信号入力ノードに与えられた入力信号と前記基準電
    圧入力ノードに与えられる基準電圧との電圧差に応じた
    信号を出力する電圧比較回路をさらに備え、 前記容量素子は前記基準電圧入力ノードと前記第1およ
    び第2の電圧源ノードの一方との間に接続される、請求
    項1ないし11のいずれかに記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 第1の電圧源ノード上の電圧と第2の
    電圧源ノード上の電圧とを両動作電源電圧として動作
    し、前記第1の電圧源ノードからの電圧を昇圧して実質
    的に前記第1の電圧源ノードの電圧の1.5倍の昇圧電
    圧を生成する昇圧電圧発生回路をさらに備え、 前記容量素子は、前記昇圧電圧発生回路の前記昇圧電圧
    を出力するノードと前記第1の電圧源ノードとの間に接
    続される、請求項1ないし11のいずれかに記載の半導
    体装置。
  14. 【請求項14】 前記メモリセルの列各々に対応して設
    けられ、各々に対応の列のメモリセルが接続される複数
    のビット線と、 第1の電圧源ノードの電圧と第2の電圧源ノードの電圧
    を両動作電源電圧として動作し、前記第1の電圧源の電
    圧と前記第2の電圧源の電圧の差の実質的に1/2の電
    圧レベルの中間電圧を生成する中間電圧発生回路をさら
    に備え、前記中間電圧はスタンバイ状態時前記ビット線
    へ印加され、 前記容量素子は、前記中間電圧発生回路の前記中間電圧
    を出力するノードと前記第1および第2の電圧源ノード
    の一方との間に接続される、請求項3、5、9および1
    1のいずれかに記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 第1の電圧源ノードの電圧と第2の電
    圧源ノードの電圧を両動作電源電圧として動作し、前記
    第1の電圧源の電圧と前記第2の電圧源の電圧の差の実
    質的に1/2の電圧レベルの中間電圧を生成して、スタ
    ンバイ状態時前記ビット線としての導電層へ伝達するた
    めの中間電圧発生回路をさらに含み、 前記容量素子は前記中間電圧発生回路の前記中間電圧を
    出力するノードと前記第1および第2の電圧源ノードの
    一方との間に接続される、請求項4、6ないし8および
    10のいずれかに記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 外部からの電源電圧を降圧し、該降圧
    した電源電圧を前記第1の電圧源ノードへ伝達する内部
    降圧回路をさらに備える、請求項12ないし15のいず
    れかに記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 外部からの第1の電源電圧を受ける第
    1の電源ノードと第2の電源電圧を受ける第2の電源ノ
    ードとの間に結合されかつ前記第1および第2の電源電
    圧を動作電源電圧として動作して前記第1の電源電圧を
    降圧して前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧の差
    の実質的に2/3の内部電源電圧を生成して内部回路へ
    一方動作電源電圧として供給する内部降圧回路をさらに
    含み、前記容量素子は、前記内部降圧回路の前記内部電
    源電圧の出力するノードと前記第1の電源ノードとの間
    に接続される、請求項1ないし11のいずれかに記載の
    半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記一方電極ノードと前記他方電極ノ
    ードとの間には、前記半導体装置の動作電源電圧の実質
    的に1/2の電圧が印加される、請求項1ないし11の
    いずれかに記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 半導体基板領域表面上に所定形状に形
    成され、かつ互いに物理的に分離して配置される複数の
    第1の導電層と、 前記第1の導電層と絶縁膜を介して対向して配置される
    第2の導電層と、 前記第1の導電層下に前記複数の第1の導電層に共通に
    形成されかつ前記複数の第1の導電層に共通に電気的に
    接続される第3の導電層と、 前記第3の導電層と前記半導体基板領域との間に前記第
    3導電層と対向して形成される厚い絶縁膜を備える、半
    導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし11および19のいず
    れかに記載の容量素子が少なくとも2個電気的に直列に
    接続されて構成される合成容量素子を備える、半導体装
    置。
  21. 【請求項21】 前記容量素子の形成領域と別の領域に
    形成される行列状に配置される複数のメモリセルを含
    み、前記複数のメモリセルの各々は、前記第1導電層と
    同一配線層に形成されかつ前記第1導電層と同一材料で
    形成される情報電荷を格納するためのストレージノード
    電極と、前記第2導電層と同一配線層に形成されかつ前
    記第2導電層と同一材料で形成されかつさらに予め定め
    られた一定電位を受けるセルプレート電極とを有するメ
    モリセルキャパシタを含み、さらに前記メモリセル列に
    対応して配置され、前記第3導電層と同一配線層に前記
    第3の導電層と同一材料で形成されるビット線としての
    導電層を備える、請求項19記載の半導体装置。
  22. 【請求項22】 前記容量素子の形成領域と別の領域に
    形成される行列状に配置される複数のメモリセルをさら
    に含み、前記複数のメモリセルの各々は、前記第1導電
    層と同一配線層に形成されかつ前記第1導電層と同一材
    料で形成される、情報電荷を格納するためのストレージ
    ノード電極と、前記第2導電層と同一配線層に形成され
    かつ前記第2導電層と同一材料で形成されかつ予め定め
    られた一定電位を受けるセルプレート電極とを有するメ
    モリセルキャパシタを含み、さらに、 前記メモリセル行に対応して配置され、前記第3導電層
    と同一配線層に前記第3の導電層と同一材料で形成され
    るワード線としての導電層を備える、請求項19記載の
    半導体装置。
  23. 【請求項23】 前記合成容量素子の一方および他方電
    極ノードは、前記半導体装置の第1および第2の電圧源
    からの電圧をそれぞれ受ける、請求項20ないし22の
    いずれかに記載の半導体装置。
  24. 【請求項24】 前記第1の電圧源ノードは外部からの
    電源電圧を降圧した電圧を内部電源電圧として受ける、
    請求項23記載の半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記一方電極ノードは2値レベルの間
    で変化する制御信号を受ける、請求項20記載の半導体
    装置。
  26. 【請求項26】 前記他方電極ノードは一定電圧を受け
    る、請求項25記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記他方電極ノードは前記制御信号に
    対応する信号を出力するノードに接続される、請求項2
    5記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記一方および他方電極ノードはそれ
    ぞれ互いに異なる一定の電圧を受ける、請求項20記載
    の半導体装置。
  29. 【請求項29】 行列状に配列される複数のメモリセ
    ル、 前記メモリセル列各々に対応して配置され、各々に対応
    の列のメモリセルが接続される複数のビット線対、 前記複数のビット線対各々に設けられ、第1および第2
    の信号線を介して与えれる第1および第2の活性化信号
    に応答して活性化され、対応のビット線対の電位を差動
    的に増幅する複数のセンスアンプ、 第1の電源ノードと前記合成容量素子の一方電極の間に
    設けられる第1のスイッチングトランジスタ、 第2の電源ノードと前記合成容量素子の他方電極の間に
    設けられる第2のスイッチングトランジスタ、 前記第1および第2のスイッチングトランジスタの導通
    /非導通を制御する信号を発生する第1の制御信号発生
    手段、 前記合成容量素子の前記一方電極ノードと前記第1の信
    号線との間に設けられる第3のスイッチングトランジス
    タ、 前記合成容量素子の前記他方電極ノードと前記第2の信
    号線との間に設けられる第4のスイッチングトランジス
    タ、および前記第3および第4のスイッチングトランジ
    スタの導通/非導通を制御する信号を発生する第2の制
    御信号発生手段をさらに備える、請求項20記載の半導
    体装置。
  30. 【請求項30】 請求項5の容量素子を電気的に直列に
    2個接続して構成される合成容量素子を含む半導体装置
    であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の容量素子の第1および第2の容量素子の第2
    導電層を相互接続し、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域と前記第1の
    容量素子の第3の導電層とを一方電極とし、かつ前記第
    1の容量素子の前記半導体基板領域と前記第2の容量素
    子の前記第3の導電層とを他方電極とすることにより構
    成される、半導体装置。
  31. 【請求項31】 前記半導体基板領域は第1導電型であ
    り、前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成さ
    れかつ前記一方電極に電気的に接続される第2導電型の
    不純物領域と、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    前記一方電極に電気的に接続される第1導電型の不純物
    領域を更に含み、 前記第1の容量素子の前記半導体基板領域は前記第1導
    電型の不純物領域を介してのみ前記他方電極に電気的に
    接続される、請求項30記載の半導体装置。
  32. 【請求項32】 前記半導体基板領域は第1導電型であ
    り、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成されか
    つ前記一方電極と電気的に接続される第2導電型不純物
    領域と、 前記第2容量素子の前記半導体基板領域に形成されかつ
    前記一方電極に電気的に接続される第1導電型の不純物
    領域と、 前記第1容量素子の前記半導体基板領域に形成されかつ
    前記他方電極に電気的に接続される第2導電型の不純物
    領域と、 前記第1容量素子の前記半導体基板領域に形成されかつ
    前記他方電極に電気的に接続される第1導電型の不純物
    領域をさらに備える、請求項30記載の半導体装置。
  33. 【請求項33】 前記第1導電層と前記第3導電層の接
    続部下の前記半導体基板領域表面に局所的に形成される
    厚い絶縁膜をさらに備える、請求項30記載の半導体装
    置。
  34. 【請求項34】 請求項7の容量素子を電気的に直列に
    2個接続して構成される合成容量素子を含む半導体装置
    であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の容量素子の第1および第2の容量素子の第2
    導電層を相互接続し、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域および前記第
    3の導電層とを一方電極とし、かつ前記第4導電層を他
    方電極に接続し、 前記第1の容量素子の前記半導体基板領域および前記第
    3の導電層とを他方電極とし、かつ前記第4導電層を一
    方電極とすることにより構成される、半導体装置。
  35. 【請求項35】 前記半導体基板領域は第1導電型であ
    り、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成されか
    つ前記一方電極に電気的に接続される第2導電型不純物
    領域と、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    前記一方電極に電気的に接続される第1導電型不純物領
    域と、 前記第1の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    前記第1の容量素子の前記半導体基板領域を前記他方電
    極に電気的に接続する第1導電型の不純物領域をさらに
    備える、請求項34記載の半導体装置。
  36. 【請求項36】 前記半導体基板領域は第1導電型であ
    り、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成されか
    つ前記一方電極に電気的に接続される第2導電型不純物
    領域と、 前記第2の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    前記一方電極に電気的に接続される第1導電型不純物領
    域と、 前記第1の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    前記他方電極に電気的に接続される第2導電型の不純物
    領域と、 前記第1の容量素子の前記半導体基板領域に形成され、
    かつ前記他方電極に電気的に接続される第1導電型の不
    純物領域とをさらに備える、請求項34記載の半導体装
    置。
  37. 【請求項37】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続して構成される合成容量素子を備える半導体
    装置であって、 前記直列に接続される容量素子の第1および第2の容量
    素子それぞれの第3の導電層を同一の導電層として相互
    接続し、かつそれぞれの第2の導電層を一方および他方
    電極に電気的に接続することにより、前記合成容量素子
    を構成する、半導体装置。
  38. 【請求項38】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続して構成される合成容量素子を備える半導体
    装置であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の直列に接続される容量素子の第1および第2
    の容量素子の各前記第2導電層を相互接続し、 かつ前記第1および第2の容量素子の前記第3の導電層
    をそれぞれ一方および他方電極に電気的に接続すること
    により構成される、半導体装置。
  39. 【請求項39】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続して構成される合成容量素子を備える半導体
    装置であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の直列に接続される容量素子の第1の容量素子
    の前記第2の導電層を前記2個の容量素子の第2の容量
    素子の前記第3の導電層に電気的に接続し、 前記第1の容量素子の前記第3の導電層を一方電極に電
    気的に接続し、かつ前記第2の容量素子の前記第2の導
    電層を他方電極に電気的に接続することにより構成され
    る、半導体装置。
  40. 【請求項40】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続することにより構成される合成容量素子を備
    える半導体装置であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の直列に電気的に接続される容量素子の第1お
    よび第2の容量素子の前記第3の導電層を同一導電層と
    してそれぞれ相互接続し、 前記第1および第2の容量素子のそれぞれの前記第2の
    導電層をそれぞれ一方および他方電極に電気的に接続す
    ることにより構成される、半導体装置。
  41. 【請求項41】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続することにより構成される合成容量素子を備
    える半導体装置であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の直列に接続される容量素子の第1および第2
    の容量素子の前記第2の導電層を同一の導電層で構成し
    て相互接続し、 前記第1および第2の容量素子の前記第3の導電層をそ
    れぞれ一方および他方電極に電気的に接続することによ
    り構成される、半導体装置。
  42. 【請求項42】 請求項19の容量素子を2個直列に電
    気的に接続することにより構成される合成容量素子を備
    える半導体装置であって、 前記合成容量素子は、 前記2個の容量素子の第1の容量素子の前記第3の導電
    層を一方電極に電気的に接続し、 前記2個の容量素子の第2の容量素子の前記第2の導電
    層を他方電極に電気的に接続し、 前記第1の容量素子の前記第2の導電層と前記第2の容
    量素子の前記第3の導電層とを電気的に相互接続するこ
    とにより構成される、半導体装置。
  43. 【請求項43】 前記第2の導電層は平面レイアウトに
    おいて一方方向の第1辺と前記一方方向と直交する他方
    方向の第2辺とを有し、前記第1辺と前記第2辺の長さ
    は実質的に等しく、かつ前記1辺および他辺は実質的に
    前記半導体装置の設計規則の最小寸法の長さを有する、
    請求項1ないし42のいずれかに記載の半導体装置。
  44. 【請求項44】 前記合成容量素子の容量素子間の接続
    ノードに、各容量素子の電極間電圧差が、前記合成容量
    素子の電極間電圧の実質的に、前記容量素子の数の逆数
    倍以下となる電圧を印加する中間電圧印加手段をさらに
    備える、請求項20、21ないし24、28、30ない
    し43のいずれかに記載の半導体装置。
  45. 【請求項45】 前記合成容量素子の容量素子間の接続
    ノードへ、前記第1電源ノードの電圧と前記第2電源ノ
    ードの電圧の差の前記容量素子の数の逆数倍の以下の電
    圧が各前記容量素子の電極間に印加されるように電圧を
    印加する中間電圧印加手段、 前記第2制御信号発生手段の出力する制御信号を遅延す
    る遅延手段、 前記第1制御信号発生手段の発生する制御信号による前
    記第1および第2のスイッチング素子の非導通から前記
    遅延手段からの遅延制御信号の活性化までの間前記中間
    電圧印加手段の電圧印加を停止する手段をさらに備え、 前記遅延手段の遅延制御信号の活性化は前記第2制御信
    号発生手段の制御信号による前記第3および第4のスイ
    ッチングトランジスタの導通に対応する、請求項29記
    載の半導体装置。
  46. 【請求項46】 第1のノードと第2のノードとの間に
    直列に接続される複数の容量素子、および前記複数の容
    量素子の容量素子間の接続ノードに、各前記容量素子の
    電極間電圧が前記第1および第2のノードの電圧差の前
    記複数の容量素子の逆数倍以下となるように、前記第1
    および第2のノードの電圧の間の中間電圧を印加する手
    段を備える、半導体装置。
  47. 【請求項47】 前記第1および第2のノードへは、互
    いに値の異なる一定の電圧が印加される、請求項46記
    載の半導体装置。
  48. 【請求項48】 前記電圧印加手段は、各接続ノードに
    対応して設けられる電圧印加回路を含み、 前記電圧印加回路は、 前記第1および第2のノード間の電圧の間の電圧レベル
    の第1および第2の制御電圧を発生する手段と、 前記第1および第2の制御電圧と出力ノードの電圧の差
    に従ってプッシュ・プル態様で動作する第1および第2
    のトランジスタ素子とを含み、前記出力ノードが対応の
    接続ノードに接続される、請求項46または47記載の
    半導体装置。
  49. 【請求項49】 前記第1および第2のトランジスタ素
    子は、絶対値がVthnおよびVthpのしきい値電圧
    をそれぞれが有しかつ前記第1および第2の制御電圧を
    それぞれのゲートに受けるnチャネルの絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタおよびpチャネルの絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタであり、前記第1および第2の制御
    電圧の差は、実質的にVthn+Vthpに等しい、請
    求項48記載の半導体装置。
  50. 【請求項50】 前記第1および第2のノードを電気的
    にフローティング状態とする容量結合形成手段と、 前記容量結合形成手段による前記第1および第2のノー
    ドの電気的フローティング状態への設定に応答して、前
    記電圧印加手段による電圧印加を停止する手段をさらに
    備える、請求項44ないし49のいずれかに記載の半導
    体装置。
  51. 【請求項51】 少なくとも1列の複数のメモリセル、 前記列に対応して配置されるビット線対、 活性化時前記ビット線対の電位を差動的に増幅するセン
    スアンプ、および動作タイミング信号に応答して前記電
    気的にフローティング状態とされた前記第1および第2
    のノードを前記センスアンプの両電源ノードへそれぞれ
    電気的に結合して前記センスアンプを活性化するセンス
    アンプ活性化手段をさらに備える、請求項50記載の半
    導体装置。
  52. 【請求項52】 前記容量結合形成手段は、メモリセル
    選択動作開始指示信号の非活性化および前記センスアン
    プのセンス動作の完了を示すセンス動作完了指示信号の
    活性化の一方に応答して前記電圧印加手段の電圧印加を
    停止を解放する手段を含む、請求項51記載の半導体装
    置。
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