JP2003332447A - 容量素子 - Google Patents

容量素子

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JP2003332447A
JP2003332447A JP2002137331A JP2002137331A JP2003332447A JP 2003332447 A JP2003332447 A JP 2003332447A JP 2002137331 A JP2002137331 A JP 2002137331A JP 2002137331 A JP2002137331 A JP 2002137331A JP 2003332447 A JP2003332447 A JP 2003332447A
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region
gate electrode
capacitance
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Toshio Kumamoto
敏夫 熊本
Takashi Okuda
孝 奥田
Yasuo Morimoto
康夫 森本
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/86Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable only by variation of the electric current supplied, or only the electric potential applied, to one or more of the electrodes carrying the current to be rectified, amplified, oscillated or switched
    • H01L29/92Capacitors having potential barriers
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、専用マスクによりゲート電極下にn+
活性領域を設け、当該ゲート電極との間でMOS容量を
構成し、その電圧依存性はn+活性領域の注入量を増や
して低減しているといった課題があった。 【解決手段】 埋め込みNウエル領域上に形成したPウ
エル領域とn+活性領域を引き出し線を介して接続して
一方の端子T1とし、ゲート電極と埋め込みNウエル領
域を引き出し用のNウエル領域と引き出し線を介して接
続して他方の端子T2とすることで、ゲート電極とn+
活性領域で形成される容量C1を、Pウエル領域と埋め
込みNウエル領域間で形成される容量C2の電圧依存性
で補正するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体集積回路に
おける容量素子、特に、CMOSプロセスにおける容量
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来例1の容量素子を示す概略
断面図であり、図において、1はp型の半導体基板、2
は埋め込みNウエル領域(ボトムNwellともい
う。)、3はPウエル領域、4は不純物濃度が高いn型
のn+活性領域、5は酸化膜などの絶縁膜、6はポリシ
リコン等から成るゲート電極、7はn+ソース・ドレイ
ン領域、8はp+ソース・ドレイン領域、9は別のn+
ソース・ドレイン領域、10は別のp+ソース・ドレイ
ン領域、12は埋め込みNウエル領域2を電気的に上部
へ引き出すためのNウエル領域を示す。なお、n+やp
+はそれぞれn型とp型不純物の濃度が高いことを示
す。
【0003】また、A1はn+ソース・ドレイン領域9
からの引き出し線を示し、電源Vddと接続する。A2
はn+ソース・ドレイン領域7からの引き出し線、A3
はゲート電極6からの引き出し線、A4はp+ソース・
ドレイン領域8からの引き出し線、A5は別のp+ソー
ス・ドレイン領域10からの引き出し線を示し、グラン
ドGNDと接続する。
【0004】さらに、T1は引き出し線A2とn+ソー
ス・ドレイン領域7を電気的に接続して成る一方の端
子、T2は引き出し線A3とゲート電極6を電気的に接
続して成る他方の端子を示す。T3,T5はグランドG
NDと接続するグランド端子、T4は電源Vddと接続
する電源端子を示す。なお、C1はゲート電極とn+注
入(n型不純物またはドーパントを高濃度に注入)した
n+活性領域4間で形成される容量、C2は埋め込みN
ウエル領域2とその上のPウエル領域間で形成される容
量を示す。
【0005】図8は、従来例1の容量素子における容量
値の電圧依存性を示すCV曲線であり、横軸は端子T2
の端子T1に対する電位を示す。このCV曲線をみる
と、電位が0V付近から反転側にかけて容量値が減少
し、下に凸の曲線を描いているのが分かる。このような
電圧依存性がアナログ回路を構成する上で問題になる。
【0006】続いて、容量の電圧依存性が精度劣化を引
き起こす回路例を示す。図9は、最も簡単な構成のサン
プルホールド(S/H)回路である。図において、スイ
ッチTGとホールド容量CHで構成され、Vinは入力
端子、Voutは出力端子である。
【0007】次に動作について説明する。通常入力イン
ピーダンスが非常に高いバッファアンプ(図示していな
い)で、このサンプルホールド回路の出力信号が受けら
れ、次の段に送られる。サンプル期間にはスイッチTG
がオンし、入力端子に印加されたアナログ入力電圧が容
量CHに印加される。ホールド期間にはスイッチTGが
オフし、サンプル期間に容量CHに蓄えられた電荷が保
持され、高入力インピーダンスのバッファ回路AMPを
介してホールドされたアナログ電圧が出力される。
【0008】このようなサンプルホールド回路の動作の
様子を図10の動作波形に示すもので、縦軸が電圧、横
軸が時間を表す。図において、Vinが入力電圧、Vo
utが正常動作時の出力電圧、TGがクロック上の波形
でそれぞれ、オン、オフでオンのサンプル期間、オフの
ホールド期間を示している。
【0009】この時の動作をもう少し細かく説明する。
アナログ入力をホールド容量にサンプルする期間「オ
ン」は、詳細には、スイッチTGのオン抵抗Ztgと容
量CHによって形成されるインピーダンスZcとで入力
電圧Vinが分圧され、容量CHには入力とはわずかに
異なる電圧が印加される。ホールド期間「オフ」には、
サンプル期間に容量CHに印加されていた電圧がホール
ドされ、一定電圧として出力される。
【0010】この動作から分かるように、容量CHに印
加される電圧はスイッチTGの抵抗、あるいは容量CH
に電圧依存性があると歪んだものとなる。このように、
通常スイッチの抵抗は電圧依存性を有するものの、その
サイズを大きくすれば影響を低減することが可能である
が、容量に関しては手が打てず、ある程度以上の精度を
得ることは困難だった。
【0011】また、図10においてVout’は電圧依
存性によって波形の精度が損なわれた様子を示してい
る。実際は、このように、図で示すことができる程度の
歪みではなく、高精度な測定を行って初めて観測できる
レベルのものを誇張して示してある。
【0012】次に、従来例2の容量素子を図11に示
す。図において、1はp型の半導体基板、2は埋め込み
Nウエル領域(ボトムNwell)、3はPウエル領
域、5は酸化膜等の絶縁膜、6はポリシリコン等から成
るゲート電極、8はp+ソース・ドレイン領域、9は別
のn+ソース・ドレイン領域、10は別のp+ソース・
ドレイン領域8からの引き出し線、12は埋め込みNウ
エル領域2を電気的に上部へ引き出すためのNウエル領
域を示す。また、A1はn+ソース・ドレイン領域9か
らの引き出し線を示し、電源Vddに接続する。A3は
ゲート電極6からの引き出し線、A4は別のp+ソース
・ドレイン領域8からの引き出し線、A5は別のp+ソ
ース・ドレイン領域10からの引き出し線を示し、グラ
ンドGNDに接続する。
【0013】さらに、T1は引き出し線A4とp+ソー
ス・ドレイン領域8を電気的に接続して成る一方の端
子、T2は引き出し線A3とゲート電極6を電気的に接
続して成る他方の端子を示す。T3は電源端子、T5は
グランド端子を示す。なお、C1はゲート電極6とPウ
エル領域3との間で形成される容量を示す。
【0014】図12は、従来例2による容量素子におけ
る容量値の電圧依存性を示すCV曲線であり、横軸は端
子T2の端子T1に対する電位を示す。これを見て分か
るとおり、図11の従来例2による容量素子でも図7の
従来例1と同様、ゼロバイアス付近から電圧依存性が生
じているので、容量の電圧依存性により回路の精度を損
なうことなる。
【0015】なお、図7の従来例1ではn+領域の濃度
を濃くすることによって、その電圧依存性は低減できる
が、わずかに電圧依存性が残る。この点、図11の従来
例2では、マスク追加を行わずに実現できるが電圧依存
性が図7の場合よりも大きいというのが通常である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来の容量素子は以上
のように構成しているので、例えば、専用マスクにより
ゲート電極下にn+活性領域を設け当該ゲート電極との
間で容量を構成し、その電圧依存性はn+領域の注入量
を増やすことにより低減していた。このため、マスク枚
数の増加と、濃い不純物の注入を行うための製造時間の
増加を伴いコスト増を招くなどの課題があった。
【0017】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、MOS容量の電圧依存性を相殺
し、高精度なアナログ回路にも適用可能な容量素子を得
ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この発明に係る容量素子
は、第2導電型の埋め込みウエル領域上に構成した第1
導電型のウエル領域と、このウエル領域上に形成した不
純物濃度が高い第2導電型の活性領域と、この上に酸化
膜を介して配置されたゲート電極とを備え、第2導電型
の活性領域と第1導電型のウエル領域とを電気的に接続
して一方の端子とし、ゲート電極と埋め込みウエル領域
とを電気的に接続して他方の端子としたものである。
【0019】この発明に係る容量素子は、第2導電型の
埋め込みウエル領域は電気的に引き出すために、他方の
端子との間に引き出し用の第2導電型のウエル領域を設
けたものである。
【0020】この発明に係る容量素子は、不純物濃度が
高い第2導電型の活性領域とゲート電極との間に形成さ
れる容量のうち、ゲート電極の第2導電型の活性領域に
対する電位が正から0Vまで減少したときの容量値の変
化(例えば減少)分と、第2導電型の埋め込みウエル領
域と第1導電型のウエル領域との間に形成される容量の
うち、第2導電型の埋め込みウエル領域の第1導電型ウ
エル領域に対する電位が正から0Vまで減少したときに
得られる容量値の変化(例えば増加)分とを相殺させる
ものである。
【0021】この発明に係る容量素子は、第2導電型の
埋め込みウエル領域上に構成した第1導電型のウエル領
域と、このウエル領域上に酸化膜を介して配置されたゲ
ート電極と、埋め込みウエル領域を電気的に引き出すた
めに、当該埋め込みウエル領域上に設けた引き出し用の
第2導電型のウエル領域と、この引き出し用のウエル領
域上に配置され、不純物濃度が高い第1導電型の活性領
域と不純物濃度が高い第2の導電型の活性領域とを備
え、第1導電型のウエル領域と不純物濃度が高い第2の
導電型の活性領域を接続して一方の端子とし、ゲート電
極と第1導電型の活性領域とを電気的に接続して他方の
端子としたものである。
【0022】この発明に係る容量素子は、第1導電型の
ウエル領域とゲート電極との間に形成される容量のう
ち、ゲート電極の第1導電型のウエル領域に対する電位
が負から0Vまで増加したときの容量値の変化(例えば
減少)分と、引き出し用の第2導電型のウエル領域とこ
の上に設けた第1導電型の活性領域との間に形成される
容量のうち、引き出し用のウエル領域の当該第1導電型
の活性領域に対する電位が負から0Vまで増加したとき
に得られる容量の変化(例えば増加)分とを相殺させる
ものである。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
容量素子を示す概略断面図であり、図において、1はp
型(第1導電型)の半導体基板、2はn型(第2導電
型)領域の埋め込みNウエル領域(ボトムNwellと
もいう。)(埋め込みウエル領域)、3はp型領域のP
ウエル領域(ウエル領域)、4はn+注入すなわち、n
型不純物を高濃度に注入した活性領域(以下、n+領域
と称す。)、5は酸化膜等の絶縁膜、6はポリシリコン
等から成るゲート電極、7はn+領域内に形成されたn
+ソース・ドレイン領域、8はPウエル領域3内に形成
されたp+ソース・ドレイン領域、9は引き出し用のN
ウエル領域12の上に形成された別のn+ソース・ドレ
イン領域、10は埋め込みNウエル領域2のレイアウト
の外側に形成された別のp+ソース・ドレイン領域、1
2は埋め込みNウエル領域2を電気的に上部へ引き出す
ための引き出し用のNウエル領域を示す。また、A1は
n+ソース・ドレイン領域9からの引き出し線、A2は
n+ソース・ドレイン領域7からの引き出し線、A3は
ゲート電極6からの引き出し線、A4はp+ソース・ド
レイン領域8からの引き出し線、A5は別のp+ソース
・ドレイン領域10からの引き出し線を示し、グランド
GNDと接続する。
【0024】ここで、T1は一方の端子であり、n+ソ
ース・ドレイン領域7の引き出し線A2とp+ソース・
ドレイン領域8の引き出し線A4を接続している。T2
は他方の端子であり、ゲート電極6からの引き出し線A
3とn+ソース・ドレイン領域9からの引き出し線A1
を共通に接続している。T5は引き出し線A5に接続す
るグランド端子を示す。なお、C1,C2はそれぞれ、
ゲート電極6とn+領域4で形成される容量と、Pウエ
ル領域3と埋め込みNウエル領域2の間で形成される容
量を示す。
【0025】図2はこの容量素子における容量値の電圧
依存性を示すCV曲線であり、横軸は端子T2の端子T
1に対する電位を示す。図において、CaとCbはそれ
ぞれ、容量C1のうち、ゲート電極6のn+領域4に対
する電位が0Vから正に増加したときの容量値の増加
分、Pウエル領域3と埋め込みNウエル領域2の間に形
成される容量のうち、該埋め込みNウエル領域2のPウ
エル領域3に対する電位が0Vから正に増加したときに
得られる容量の減少分を示す。
【0026】次に動作について説明する。この実施の形
態1による容量素子では、p+ソース・ドレイン領域8
の引き出し線A4とn+ソース・ドレイン領域7の引き
出し線A2を共通に接続した一方の端子T1と、ゲート
電極の引き出し線A3とn+ソース・ドレイン領域9か
らの引き出し線A1とを共通に接続した他方の端子T2
を設けているので、一方の端子T1と他方の端子T2の
間に形成される容量は、図2の容量C1と容量C2が加
算された加算容量C1+C2のカーブになり、その結
果、容量の端子電圧が0V(ゼロバイアス)付近のとき
の容量の電圧依存性が低減される。
【0027】また、図3は図1の実施の形態1による容
量素子のレイアウト図の一例を示すもので、図におい
て、W1,W2は調整幅であり、各部は図1と同様な符
号にて示してあるから、その説明は省略する。この調整
幅W1,W2は、ゲート電極6とn+活性領域4により
構成される容量C1の電圧依存性を補正するために設け
たもので、Pウエル領域3と埋め込みNウエル領域2で
構成されるpn接合容量C2と加算した加算容量C1+
C2の値を、ゼロバイアス付近で同じ値に設定できるよ
うに、n+活性領域4のレイアウト面積の調整のために
設けたスペースである。この調整幅W1,W2を適宜に
調整することによって、図2の容量CaとCbの値を相
殺させるように設定することができる。これにより、容
量素子のゼロバイアス近傍の電圧依存性を低減できる。
【0028】基本的に、この実施の形態1による容量素
子の構成では、このような調整幅W1,W2寸法の調整
を行わずとも幾分かの相殺効果があり、それだけでも改
善効果は得られるが、より一層の改善効果を得るには、
この寸法を変えた素子を各種実測し、適当な寸法を求め
ることにより最適に実現可能である。
【0029】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、Pウエル領域3とn+活性領域4を接続し一方の端
子T1とし、ゲート電極6と埋め込みNウエル領域2の
端子を接続し他方の端子T2とするようにMOS容量を
構成したので、ゲート電極6とn+活性領域4間の容量
C1の電圧依存性は、埋め込みNウエル領域2とPウエ
ル領域3間の容量C2の電圧依存性で補正することがで
き、その結果、電圧依存性の少ない容量素子が実現する
効果が得られる。
【0030】実施の形態2.図4は、この発明の実施の
形態2による容量素子を示す概略断面図であり、図にお
いて、1はp型の半導体基板、2は埋め込みNウエル領
域、3はPウエル領域、5は酸化膜等の絶縁膜、6はポ
リシリコン等から成るゲート電極、8はPウエル領域3
に形成したp+ソース・ドレイン領域、9は引き出し用
のNウエル領域12上に形成した別のn+ソース・ドレ
イン領域、10は埋め込みNウエル領域2のレイアウト
の外側に形成した別のp+ソース・ドレイン領域、11
は引き出し用のNウエル領域12上に形成したp+活性
領域、12は埋め込みNウエル領域2を電気的に上部へ
引き出すための引き出し用のNウエル領域を示す。ま
た、A1は別のn+ソース・ドレイン領域9からの引き
出し線、A3はゲート電極6からの引き出し線、A4は
p+ソース・ドレイン領域8からの引き出し線、A5は
別のp+ソース・ドレイン領域10からの引き出し線を
示し、グランドGNDと接続する。さらに、T1は一方
の端子、T2は他方の端子を示し、T5はグランド端子
を示す。C1はゲート電極6とPウエル領域3間で形成
される容量を示す。
【0031】ここで、一方の端子T1はn+ソース・ド
レイン領域9からの引き出し線A1と、p+ソース・ド
レイン領域8からの引き出し線A4を共通に接続し、他
方の端子T2はゲート電極6の引き出し線A3とp+活
性領域11からの引き出し線A6を共通に接続してい
る。
【0032】次に、図5はこの容量素子における容量値
の電圧依存性を示すCV曲線であり、横軸は端子T2の
端子T1に対する電位を示す。図において、C1とC2
はそれぞれ、ゲート電極6とPウエル領域3間で形成さ
れる容量、p+活性領域11とNウエル領域12の間で
形成される容量を示す。また、CaとCbはそれぞれ、
容量C1のうちゲート電極6のPウエル領域3に対する
電位が負から0Vに増加したときの容量値の減少分と、
p+活性領域11のNウエル領域12の間に形成される
容量のうち、p+活性領域11のNウエル領域12に対
する電位が負から0Vに増加したときに得られる容量の
増加分とを示す。
【0033】次に動作について説明する。この実施の形
態2による容量素子では、p+ソース・ドレイン領域8
の引き出し線A4と、n+ソース・ドレイン領域9の引
き出し線A1とを共通に接続した端子T1と、ゲート電
極6の引き出し線A3と、p+活性領域11からの引き
出し線A6とを共通に接続した端子T2とを設けている
ので、一方の端子T1と他方の端子T2の間に形成され
る容量は、図5の容量C1と容量C2が加算されたC1
+C2のカーブになり、その結果、容量の端子電圧が0
V(ゼロバイアス)付近のときの容量の電圧依存性が低
減される。
【0034】これにより、図9に示したサンプルホール
ド回路に使用したとしても、容量CHの電圧に応じて変
動する割合は小さくなるため、高精度なサンプルホール
ド回路を構成することができる。
【0035】また、図6は図4の実施の形態2による容
量素子のレイアウト図の一例を示すもので、図におい
て、W3,W4は調整幅であり、各部は図4と同様な符
号にて示してあるから、その説明は省略する。この場合
は、調整幅W3,W4は、ゲート電極6とPウエル領域
3により構成される容量C1の電圧依存性を補正するた
めに設けたもので、P+活性領域11とNウエル領域1
2で構成されるpn接合容量C2と加算した加算容量C
1+C2の値を、ゼロバイアス付近で同じ値に設定でき
るように、p+活性領域11のレイアウト面積の調整の
ために設けたスペースである。この調整幅W3,W4は
適宜に調整することによって、図5の容量CaとCbの
値を相殺させるように設定することができる。これによ
り、順方向のバイアスまでは使えないものの電圧範囲を
制限することで電圧依存性は改善され、少なくとも、容
量素子のゼロバイアス近傍の電圧依存性が改善される。
【0036】上述では、図3および図6共に、各部のコ
ンタクトは3個一列に並べたものを示したが、この限り
ではなく、2列、3列、個数を変えても同様の効果が得
られるのは言うまでもない。また、実施の形態1および
2共に半導体の導電型は1つの組み合わせを示したのみ
であるが、p型とn型を入れ替えた構成(例えば、n型
の半導体基板を用いた構成)で実現しても同様の効果が
得られる。
【0037】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ゲート電極6と埋め込みNウエル領域2上に設けた
p+ソース・ドレイン領域8の電極を接続して一方の端
子T1とし、P+活性領域11と引き出し用のNウエル
領域12を接続して他方の電極T2とするように構成し
たので、ゲート電極6とPウエル領域3間の容量C1の
電圧依存性を、p+活性領域11と埋め込みNウエル2
間の容量にて補正することができ、その結果、電圧依存
性の少ない容量素子が実現する効果が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、埋め
込みウエル領域上に構成した第2導電型の活性領域と、
第1導電型のウエル領域とを電気的に接続して一方の端
子とし、ゲート電極と埋め込みウエル領域とを電気的に
接続して他方の端子とするように構成したので、当該活
性領域と埋め込みウエル領域の面積を適宜に調整するこ
とによって、容量素子の電圧依存性を改善できる効果が
ある。
【0039】この発明によれば、ゲート電極の第2導電
型の活性領域に対する電位が正から0Vまで減少したと
きの容量値の変化(例えば減少)分と、第2導電型の埋
め込みウエル領域の第1導電型ウエル領域に対する電位
が正から0Vまで減少したときに得られる容量値の変化
(例えば増加)分とを相殺させるように構成したので、
容量素子の端子電圧が0V付近のときの容量の電圧依存
性を低減できる効果がある。
【0040】この発明によれば、埋め込みウエル領域と
電気的に接続する引き出し用の第2導電型のウエル領域
と、この上に配置され不純物濃度が高い第1導電型の活
性領域とを備え、第1導電型のウエル領域を一方の端子
とし、ゲート電極と第1導電型の活性領域とを電気的に
接続して他方の端子とするように構成したので、当該活
性領域の面積を適宜に調整することによって、容量素子
の電圧依存性を改善できる効果がある。
【0041】この発明によれば、ゲート電極の第1導電
型のウエル領域に対する電位が負から0Vまで増加した
ときの容量値の変化(例えば減少)分と、引き出し用の
ウエル領域の当該第1導電型の活性領域に対する電位が
負から0Vまで増加したときに得られる容量の変化(例
えば増加)分とを相殺させるように構成したので、容量
素子の端子電圧が0V付近のときの容量の電圧依存性を
低減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による容量素子を示
す概略断面図である。
【図2】 図1の容量素子における容量値の電圧依存性
を示すCV曲線である。
【図3】 図1の容量素子のレイアウト図の一例であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態2による容量素子を示
す概略断面図である。
【図5】 図4の容量素子における容量値の電圧依存性
を示すCV曲線である。
【図6】 図4の容量素子のレイアウト図の一例であ
る。
【図7】 従来例1の容量素子を示す概略断面図であ
る。
【図8】 図7の容量素子における容量値の電圧依存性
を示すCV曲線である。
【図9】 サンプルホールド回路の一例である。
【図10】 図9のサンプルホールド回路の動作波形を
示すタイムチャートである。
【図11】 従来例2の容量素子を示す概略断面図であ
る。
【図12】 図11の容量素子における容量値の電圧依
存性を示すCV曲線である。
【符号の説明】
1 半導体基板、2 埋め込みNウエル領域(埋め込み
ウエル領域)、3 Pウエル領域(ウエル領域)、4,
11 活性領域、5 絶縁膜、6 ゲート電極、7,9
n+ソース・ドレイン領域、8,10 p+ソース・
ドレイン領域、12 Nウエル領域、A1〜A5 引き
出し線、C1,C2 容量、Ca,Cb容量の増加また
は減少分、CH 容量、T1 一方の端子、T2 他方
の端子、T5 グランド端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森本 康夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5F038 AC03 AC05 AC08 AC12 AC15 EZ20 5F048 AA09 AC03 AC10 BB05 BE02 BE09 BF15 BF16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型の半導体基板と、この半導体
    基板中に形成した第2導電型の埋め込みウエル領域と、
    この埋め込みウエル領域上に構成した第1導電型のウエ
    ル領域と、この第1導電型のウエル領域上に形成した不
    純物濃度が高い第2導電型の活性領域と、この活性領域
    上に酸化膜を介して配置されたゲート電極とを備えた容
    量素子において、 上記第2導電型の活性領域と上記第1導電型のウエル領
    域とを電気的に接続して一方の端子とし、上記ゲート電
    極と上記埋め込みウエル領域とを電気的に接続して他方
    の端子としたことを特徴とする容量素子。
  2. 【請求項2】 第2導電型の埋め込みウエル領域は、こ
    れを電気的に引き出すために、他方の端子との間に引き
    出し用の第2導電型のウエル領域を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の容量素子。
  3. 【請求項3】 不純物濃度が高い第2導電型の活性領域
    とゲート電極との間に形成される容量のうち、上記ゲー
    ト電極の上記第2導電型の活性領域に対する電位が正か
    ら0Vまで減少したときの容量値の変化分と、 第2導電型の埋め込みウエル領域と第1導電型のウエル
    領域との間に形成される容量のうち、上記第2導電型の
    埋め込みウエル領域の上記第1導電型のウエル領域に対
    する電位が正から0Vまで減少したときに得られる容量
    値の変化分とを相殺させることを特徴とする請求項1記
    載の容量素子。
  4. 【請求項4】 第1導電型の半導体基板、この半導体基
    板中に形成した第2導電型の埋め込みウエル領域と、こ
    の埋め込みウエル領域上に構成した第1導電型のウエル
    領域と、この第1導電型のウエル領域上に酸化膜を介し
    て配置されたゲート電極と、上記埋め込みウエル領域を
    電気的に引き出すために、当該埋め込みウエル領域上に
    設けた第2導電型のウエル領域と、この引き出し用の第
    2導電型のウエル領域上に配置され、不純物濃度が高い
    第1導電型の活性領域とを備えた容量素子において、 上記第1導電型のウエル領域を一方の端子とし、上記ゲ
    ート電極と上記第1導電型の活性領域とを電気的に接続
    して他方の端子としたことを特徴とする容量素子。
  5. 【請求項5】 第1導電型のウエル領域とゲート電極と
    の間に形成される容量のうち、上記ゲート電極の上記第
    1導電型のウエル領域に対する電位が負から0Vまで増
    加したときの容量値の変化分と、 引き出し用の第2導電型のウエル領域とこの上に設けた
    第1導電型の活性領域との間に形成される容量のうち、
    上記引き出し用のウエル領域の当該第1導電型の活性領
    域に対する電位が負から0Vまで増加したときに得られ
    る容量の変化分とを相殺させることを特徴とする請求項
    4記載の容量素子。
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