JP4125540B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置に関するものであり、特にDRAM混載プロセスにおける半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は従来のDRAM混載半導体装置の構成を概略的に示した図である。図9において、DRAM混載半導体装置1は、ロジック部2及びDRAM3を備えている。ロジック部2及びDRAM3は、内部電源電圧安定化あるいは内部アナログ系回路動作のために、それぞれの内部あるいは周囲に容量素子を配置している。
【0003】
図10は半導体装置1に配置される容量素子の構成を示した図である。容量CはNウェル中にNMOSトランジスタを形成したもので、特にDRAM3において、容量素子として頻繁に用いられる。容量Cは電源安定化用の素子として使用する際にはゲート電位Gを内部電源電位VDDとし、ソース電位S及びドレイン電位Dを内部接地電位VSSとする。またアナログ系回路に使用する際には、回路動作に応じてゲート電位G、ソース電位S及びドレイン電位Dにかける電圧を変更する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、チップの電源電位安定化のための平滑容量や、アナログ系回路に適用される容量には、Nウェル中に形成したNMOSトランジスタや、配線による層間容量が使用されているが、基本的にこれらの容量値は小さいことや、特に高速化が進むにつれ、能力の大きいドライバによって電源電圧、接地電圧が大きく変動するため、これらに対応するための容量を確保するには非常に大きい面積を必要とした。またロジック部とDRAMの電源パッドや電源配線はノイズ等の影響から通常分離されているため、ロジック部、DRAMそれぞれが、電圧安定化のための平滑容量を確保する必要があった。
【0005】
本発明の目的は、小面積で大規模な容量を確保することが可能となる半導体装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1記載の半導体装置は、ロジック部と、メモリとして動作するメモリ部と、容量として利用される容量セル部とを有し、メモリ部及び容量セル部は、列方向に並んで配置した複数のビット線と、行方向に並んで配置した複数のワード線と、ビット線とワード線との交差点に配置され、ビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、トランスファーゲートの制御端子をワード線に接続した複数のメモリセルを備え、容量セル部のみにおいて、複数の全てのビット線、複数の全てのワード線、複数のメモリセルのキャパシタに接続される全てのプレート配線をそれぞれ共通に接続し、共通接続されたプレート配線と共通接続されたビット線にそれぞれの所定の電位を与え、共通接続されたワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えるようにしたことを特徴とする。
【0007】
この構成によれば、容量セルアレイを構成するメモリセルのトランスファーゲートがON状態となるため、メモリセルのキャパシタがビット線の電位とプレート配線の電位間の容量として働くことになるので、既存のアレイ状DRAMセルを修正することなく用いて、小面積で大規模な容量を容易に確保することが可能となる。
【0008】
本発明の請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、トランスファーゲートは1つのトランジスタからなることを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、より小面積で大規模な容量を確保することが可能となる。
【0010】
本発明の請求項3記載の半導体装置は、請求項2記載の半導体装置において、トランスファーゲートであるトランジスタはNMOSトランジスタであることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、ビット線の電位をすぐさまメモリセルのキャパシタに伝達することが可能となる。
【0012】
本発明の請求項4記載の半導体装置は、請求項3記載の半導体装置において、共通接続されたワード線に与える電位は、共通接続されたビット線の電位に対しトランスファーゲートであるNMOSトランジスタの閾値分以上高い電位であることを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、ビット線の電位が低減することなくメモリセルのキャパシタに伝えられることが可能になり、メモリセルのキャパシタをビット線の容量として使用することが可能となる。
【0014】
本発明の請求項5記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、共通接続されたワード線に与える電位を発生するワード線電位発生回路を有することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、ワード線の電位を外部から入力する必要がないために、より少ない電源電圧で設計されるため、検査工数の削減、歩留まりの向上を図ることが可能となる。
【0016】
本発明の請求項6記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、複数の電位を用いる他の回路を備え、他の回路で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を共通接続されたビット線と共通接続されたプレート配線に与え、ビット線に与える電位をプレート配線に与える電位よりも高電位とすることを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、メモリセルのキャパシタを他の回路で用いる複数の電位に対する容量とすることが可能となる。
【0018】
本発明の請求項7記載の半導体装置は、請求項6記載の半導体装置において、ビット線の電位を電源電位、プレート配線の電位を接地電位とすることを特徴とする。
【0019】
この構成によれば、電源電位、接地電位に対して、大規模な平滑容量を小面積で確保することが可能となる。
【0020】
本発明の請求項8記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、複数の電位を用いる他の回路を備え、他の回路で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を共通接続されたビット線と共通接続されたプレート配線に与え、ビット線に与える電位をプレート配線に与える電位よりも低電位とすることを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、メモリセルのキャパシタを他の回路で用いる複数の電位に対する容量とすることが可能となると共に、メモリセルのワード線の電位を低下させることができるので、半導体装置の内部に、高電位の電位発生回路を備えずに、メモリセルのキャパシタにビット線の電位を充分に伝えることが可能となる。
【0022】
本発明の請求項9記載の半導体装置は、請求項8記載の半導体装置において、ビット線の電位を接地電位、プレート配線の電位を電源電位とすることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、メモリセルのキャパシタにビット線の電位を充分に伝えるためにはワード線の電位をメモリセルのトランスファーゲートの閾値電圧以上にすればよいので、電源電位以上の高電位を必要とせずに、電源電位、接地電位に対して、大規模な平滑容量を小面積で確保することが可能となる。
【0026】
本発明の請求項10記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、共通接続されたビット線と共通接続されたワード線とは異なる配線層で配線され、ビット線とワード線との交差部分をコンタクトによりショートさせたことを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、DRAMセルアレイを少ない工数により、容量セルアレイとして適用することが可能となる。
【0028】
本発明の請求項11記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、共通接続された複数のワード線を第1と第2のワード線に分け、第1のワード線と第2のワード線とを共通に接続せずにそれぞれを別々に共通に接続したことを特徴とする。
【0029】
この構成によれば、共通化された第2のワード線を有することにより、第1のワード線、第2のワード線に接続するメモリセルの用途を変更することが容易に可能である。
【0030】
本発明の請求項12記載の半導体装置は、請求項11記載の半導体装置において、第2のワード線は第1のワード線とは異なる電位が与えられることを特徴とする。
【0031】
この構成によれば、第2のワード線を第1のワード線と異なる電位に設定することにより、異なるビット線の電位に対して平滑容量を設定することが可能となる。
【0032】
本発明の請求項13記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、容量セル部における複数のビット線を第1と第2のビット線に分け、第1のビット線、第2のビット線をそれぞれ共通に接続し、第1のビット線と第2のビット線にそれぞれの所定の電位を与えるようにしたことを特徴とする。
【0033】
この構成によれば、第1のビット線、第2のビット線に接続する各メモリセルのキャパシタを異なる用途に適用することが可能である。
【0034】
本発明の請求項14記載の半導体装置は、請求項13記載の半導体装置において、第1のビット線と第2のビット線に与える電位は異なることを特徴とする。
【0035】
この構成によれば、1つの容量セルアレイで第1のビット線、第2のビット線に接続するメモリセルごとに異なる電圧の平滑容量として適用することや、異なる用途に適用することが可能となる。
【0038】
本発明の請求項15記載の半導体装置は、請求項13または14記載の半導体装置において、容量セル部におけるワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えはじめるときに、電位を与え始めるタイミングが容量セル部における全てのワード線に対し同時とならないようにタイミングをずらして与えることを特徴とする。
【0039】
この構成によれば、第1あるいは第2のビット線の電位が電源電位であった場合でも、ワード線の立ち上げタイミングをずらすことにより、大電流を流すことなく、平滑容量の設定が可能となる。
【0040】
本発明の請求項16記載の半導体装置は、請求項13または14記載の半導体装置において、容量セル部におけるワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えはじめるときに、1本または複数本のワード線毎に順次タイミングをずらして与えることを特徴とする。
【0041】
この構成によれば、第1あるいは第2のビット線の電位が電源電位であった場合でも、ワード線の立ち上げタイミングをずらすことにより、大電流を流すことなく、平滑容量の設定が可能となる。
【0042】
本発明の請求項17記載の半導体装置は、請求項13、14、15または16記載の半導体装置において、第1、第2のビット線はそれぞれ容量セルアレイの両側の異なる端部から配線され、交互に容量セルアレイ上に配置されることを特徴とする。
【0043】
この構成によれば、より面積の小さな容量セルアレイにより、平滑容量を構成することが可能となる。
【0044】
本発明の請求項18記載の半導体装置は、ロジック部と、メモリとして動作するメモリ部と、容量として利用される容量セル部とを有し、メモリ部及び容量セル部は、列方向に交互に並んで配置した複数の第1および第2のビット線と、行方向に交互に並んで配置した複数の第1および第2のワード線と、第1のビット線と第1のワード線との交差点に配置され、第1のビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、トランスファーゲートの制御端子を第1のワード線に接続した複数の第1のメモリセルと、第2のビット線と第2のワード線との交差点に配置され、第2のビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、トランスファーゲートの制御端子を第2のワード線に接続した複数の第2のメモリセルとを備え容量セル部メモリ部の間に配置され、容量セル部における第2のビット線とメモリ部における第2のビット線とに接続したセンスアンプとを備え、容量セル部のみにおいて、複数の全ての第1のビット線、複数の全ての第1のワード線、複数の第1のメモリセルのキャパシタに接続される全てのプレート配線をそれぞれ共通に接続し、共通接続されたプレート配線と共通接続された第1のビット線にそれぞれの所定の電位を与え、共通接続された第1のワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えるようにしたことを特徴とする。
【0045】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイの第1のビット線に接続するメモリセルを平滑容量として適用できる。第1のメモリセルアレイ中の第1のメモリセルのトランスファーゲートがON状態となるため、第1のメモリセルのキャパシタが第1のビット線の電位とプレート配線の電位間の容量として働くことになるので、既存のアレイ状DRAMセルを修正することなく用いて、小面積で大規模な容量を容易に確保することが可能となる。また、第1のメモリセルアレイの第2のビット線は、センスアンプに接続する第2のメモリセルアレイの第2のビット線に接続されるメモリセルからの読み出し電圧に対する参照電圧用として適用することが可能となる。
【0046】
本発明の請求項19記載の半導体装置は、請求項18記載の半導体装置において、容量セル部における複数の第2のワード線を接地電位にすることを特徴とする。
【0047】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイの第2のビット線は、センスアンプに接続する第2のメモリセルアレイの第2のビット線とビット線容量を同じくすることが出来るから、第1のメモリセルアレイの第2のビット線を参照電圧用として使用した場合の、増幅動作での誤動作を防止することが可能となる。
【0048】
本発明の請求項20記載の半導体装置は、請求項19記載の半導体装置において、共通接続された第1のビット線の電位をメモリ部のプリチャージ電位とし、共通接続されたプレート配線の電位をメモリ部のセルプレート電位とすることを特徴とする。
【0049】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイを記憶装置に用いる第2のメモリセルアレイと同様な電圧配線にすることができるので、少ない工数により、記憶装置のプリチャージ電位とセルプレート電位間の平滑容量とすることが可能となる。
【0050】
本発明の請求項21記載の半導体装置は、請求項19記載の半導体装置において、メモリ部は複数の電位を用い、メモリ部で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を共通接続された第1のビット線と共通接続されたプレート配線に与え、第1のビット線に与える電位をプレート配線に与える電位よりも高電位とすることを特徴とする。
【0051】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイ中の第1のメモリセルのキャパシタを記憶装置が有する電圧の平滑容量とすることが可能となる。
【0052】
本発明の請求項22記載の半導体装置は、請求項21記載の半導体装置において、共通接続された第1のビット線の電位をメモリ部の電源電位、プレート配線の電位をメモリ部の接地電位とすることを特徴とする。
【0053】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイ中の第1のメモリセルのキャパシタが記憶装置の電源電位、接地電位間の平滑容量となるので、電源電位、接地電位に対する平滑容量を確保するための面積を削減することが可能となる。
【0054】
本発明の請求項23記載の半導体装置は、請求項20記載の半導体装置において、容量セル部における第1のワード線の電位をメモリ部のワード線昇圧電位とすることを特徴とする。
【0055】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイを記憶装置に用いる第2のメモリセルアレイとさらに同様な電圧配線にすることができるので、さらに少ない工数により、記憶装置のプリチャージ電位とセルプレート電位間の平滑容量とすることが可能となる。
【0056】
本発明の請求項24記載の半導体装置は、請求項19記載の半導体装置において、メモリ部は複数の電位を用い、メモリ部で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を共通接続された第1のビット線と共通接続されたプレート配線に与え、第1のビット線に与える電位をプレート配線に与える電位よりも低電位とすることを特徴とする。
【0057】
この構成によれば、第1のメモリセルアレイ中の第1のメモリセルのキャパシタを記憶装置が有する電圧の平滑容量として少ない面積と工数により作成することが可能となる。
【0058】
本発明の請求項25記載の半導体装置は、請求項24記載の半導体装置において、共通接続された第1のビット線の電位をメモリ部の接地電位、共通接続されたプレート配線の電位をメモリ部の電源電位とすることを特徴とする。
【0059】
この構成によれば、記憶装置の電源電位と接地電位間の平滑容量を、平滑容量となる第1のメモリセルに接続する第1のワード線の電位を電源電位よりも高くすることなく、作成することができる。
【0060】
本発明の請求項26記載の半導体装置は、請求項19記載の半導体装置において、共通接続された第1のビット線と共通接続されたプレート配線のいずれか一方をメモリ部のセルプレート電位とし、他方をメモリ部の電源電位または接地電位とすることを特徴とする。
【0061】
この構成によれば、平滑容量として使用する第1のメモリセルのキャパシタと記憶装置の有する第2のメモリセルアレイ中のキャパシタが同じ耐圧になるので、平滑容量のための高耐圧なキャパシタを作成する必要がないため、工数を削減することができる。
【0062】
本発明の請求項27記載の半導体装置は、請求項19記載の半導体装置において、容量セル部における第1と第2のメモリセルのストレージノードを共通に接続するとともに、第1と第2のメモリセルのプレート配線を共通に接続したことを特徴とする。
【0063】
この構成によれば、参照電圧として使用される第2のビット線に接続する第2のメモリセルのキャパシタも容量として使用することが可能となる。
【0064】
本発明の請求項28記載の半導体装置は、請求項18において、共通接続された第1のビット線の電位を制御する制御回路と、共通接続された第1のビット線の電位に応じて制御信号を出力する出力回路とを備えていることを特徴とする。
【0065】
この構成によれば、ビット線電位を制御し、その電位に応じて制御信号を出力することにより、半導体装置を制御することが可能となる。
【0066】
本発明の請求項29記載の半導体装置は、請求項28記載の半導体装置において、制御回路と出力回路から構成される回路はパワーオンリセット回路であることを特徴とする。
【0067】
この構成によれば、小規模な回路によりパワーオンリセット回路を構成することが可能となる。
【0068】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0069】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る半導体装置の構成例を示す図である。図1において、半導体装置1はロジック部2、DRAM3、容量セル部4、容量セル部4に電位VPPを供給する内部電圧発生回路5を備えている。容量セル部4は外部端子としてVWL、VBL及びVMPを有し、このうち端子VBLは電源電位VDDと接続され、端子VMPは接地電位VSSと接続され、端子VWLは内部電圧発生回路5からの出力電位VPPと接続されている。
【0070】
図2は容量セル部4の構成図を示したものである。容量セル部4はDRAMセル41がアレイ上に配置された構成をとる。ここでDRAMセル41はNMOSトランジスタ411(以下「NMOS411」という)とキャパシタ412から構成されたいわゆる1Tr1C型DRAMメモリセルで、接続端子としてトランスファーゲートであるNMOS411のゲート電極に接続するMGと、キャパシタ412のプレート電極に接続するMPと、トランスファーゲートであるNMOS411のキャパシタ412に接続しない側のソース・ドレイン電極であるMCを有する。
【0071】
この容量セル部4のDRAMセルアレイ上には紙面上下方向にDRAMセル41の端子MGと接続する複数のワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・が配置され、ワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・は端部において共通化され、端子VWLと接続している。またDRAMセルアレイ上の横方向には、DRAMセルアレイの一端から配線されDRAMセル41の端子MCと接続するビット線BL1、BL2、・・・と、同様にDRAMセルアレイの他端から配線され、DRAMセル41の端子MCと接続するビット線BLX1、BLX2、・・・とが交互に配置され、それぞれ端部において共通ビット線MBL、MBLXとして共通化され、端子VBLと接続している。またDRAMセル41の端子MPと接続する複数のセルプレート配線もDRAMセルアレイ上を配線し、端子VMPと接続している。
【0072】
ここで、容量セル部4の端子VWLの入力電位VPPは、電源電位VDDよりもDRAMセル41のトランスファーゲートであるNMOS411の閾値電圧分以上高電位に設定されており、容量セル部4内のDRAMセル41のトランスファーゲートであるNMOS411は常にON状態となる。このため、端子VBLから入力された電源電位VDDがそのままキャパシタ412に伝えられ、キャパシタ412は電位VDD,VSS間の平滑容量として働く。
【0073】
このように本実施の形態によれば、容量セル部4にアレイ上に配置したDRAMセル41を電源VDD,VSS間の平滑容量として用いることが可能となり、小面積で大規模な平滑容量を容易に確保することができる。DRAMセルはトレンチ型あるいはスタック型とよばれる構造のキャパシタを作製して容量値を大きくしているのに対し、従来の図10の構成の容量の場合、トランジスタの酸化膜に対する容量分のみであり、面積的に同じとすると、図2のDRAMセルは、図10のトランジスタによる容量の10倍程度の大きな容量となる。
【0074】
なお、本実施の形態において、容量セル部4とDRAM3内のセルは基本的には同じ構成である。DRAMセルは大きな容量を小面積で実現するため、DRAMのメモリセルアレイを容量セル部4に容易に流用する事が可能である。この場合、容量セルを、DRAMブロック内部の未使用のセルあるいはあき領域入れるケースと、DRAMを使用するチップのあき領域に入れるケースとが考えられる。本実施の形態では、後者のケースについて示している。
【0075】
なお、本実施の形態では、電源電位VDDよりもトランスファーゲートであるNMOS411の閾値電圧分以上高い電位VPPが必要であるが、容量セル部4の端子に接続する電位を端子VMPにはVDD、端子VBLにはVSS、端子VWLにはトランスファーゲートであるNMOS411の閾値分以上の電位を入力する構成とすることにより、電位VPPを必要とせずにDRAMセル41のキャパシタ412をVDD,VSS間の平滑容量とすることが可能である。
【0076】
なお、本実施の形態では、容量セル部4の接続端子VWLに入力される電圧を半導体装置1の内部で発生したが、外部から供給しても構わない。またDRAMセルアレイはいわゆる開放型ビット線構造となっているが、同一端からビット線を配線するいわゆる折り返し型ビット線構造でもよいことは言うまでもない。
【0077】
また、容量セル部4のセルプレート配線を接続した端子VMPと、ビット線を接続した端子VBLとのうち、一方にDRAM3のセルプレート電位を入力し、他方に電源電位VDDまたは接地電位VSSを入力することで、DRAM3のセルプレート電位と電源電位または接地電位間の平滑容量とすることが可能となる。この場合、容量セル部4のキャパシタにかかる電圧がDRAM3内部のメモリセルのキャパシタにかかる電圧と同一であるため、DRAM3のメモリセルアレイの一部をそのまま容量セル部4に適用することが可能となる。
【0078】
また本実施の形態では、ビット線とワード線を異なる電圧構成としたが、異なる配線層で形成されるビット線とワード線の交差点ごとに、ビット線とワード線をコンタクト接続することにより、より少ない工数により、アレイ状DRAMセルを容量セルとして適用することが可能となる。この場合、端子VBLとVWLは電気的に接続(ショート)され、同一電位(例えばVDD)に接続される。ビット線の電圧(VBL)とセルプレート電圧(VMP)間の容量が、DRAMのメモリセルアレイのビット線とワード線の交差点にコンタクトを配置するだけで容易に作成できる(ただし、VBLはトランスファーゲートの閾値分だけ電圧が減る)。
【0079】
また、各容量セルの用途を接続するワード線ごとに変更した構成とすることもできる。この場合、複数のワード線を第1と第2のワード線に分け、第1と第2のワード線を共通に接続せずに、それぞれを別々に共通に接続し、第1のワード線と第2のワード線に異なる電位を与える。例えば第1のワード線は常にVDDとし、第1のワード線側の容量を平滑容量とし、第2のワード線側の容量をアナログ系回路の容量として使用するため第2のワード線の電圧を適宜変更したりする。あるいは、第1のワード線側の容量のみを平滑容量とし、第2のワード線は常にVSSとし、ビット線をセンスアンプに接続して参照電圧用として使用する。これは実施の形態3の構成において有効である。
【0080】
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2に係る半導体装置の構成例を示す図である。図3において、半導体装置1はロジック部2、DRAM3、容量セル部4、容量セル部4に電圧を供給する内部電圧発生回路5、6を備えている。
【0081】
容量セル部4は外部端子としてCTRL、VWL、VBL、VBLX及びVMPを有し、端子CTRLは電源立ち上げ後一定期間“H”(ハイレベル)に設定されその後“L”(ローレベル)に変化するリセット信号RSTを入力とするインバータの出力信号と接続され、VBLは電源電位VDDと接続され、VBLXは接地電位VSSと接続され、VWL及びVMPはそれぞれ内部電圧発生回路5、6からの出力電位VPP、VCPと接続されている。ここで容量セル部4の端子VWLの入力電位VPPは、実施の形態1と同様に電源電位VDDよりもDRAMセル41のトランスファーゲートであるNMOS411の閾値電圧分以上高電位に、VCPはDRAM3で使用されるセルプレート電位と同一レベルの電位に設定されている。なお、リセット信号RSTはロジック部2から入力される信号で、DRAM3へも入力される。
【0082】
図4は容量セル部4の構成図を示したものであり、実施の形態1と同様な構成をとるDRAMセル41がアレイ状に配置された構成をとる。この容量セル部4のDRAMセルアレイ上は紙面上下方向にDRAMセル41の端子MGと接続する複数のワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・が配線され、各ワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・は端子CTRLに入力されるリセット信号RSTが“H”から“L”に変化すると、遅延回路43により時間差τをおいて、電圧VDDの信号を電圧VPPの信号に変更するレベルシフタを含むワードドライバ44により次々と(図4の例では2本ずつ)順に端子VWLの入力電位VPPに立ち上がる。ワードドライバ44には、前述のように電圧をVDDからVPPに変更するレベルシフタが含まれており、端子VWLにはVPPが供給され、端子CTRLの信号に応じて出力する。
【0083】
またDRAMセルアレイ上の横方向には、DRAMセルアレイの一端から配線されDRAMセル41の端子MCと接続するビット線BL1、BL2、・・・と、同様にDRAMセルアレイの他端から配線され、DRAMセル41の端子MCと接続するビット線BLX1、BLX2、・・・とが交互に配置され、それぞれ端部において共通ビット線MBL、MBLXとして共通化され、端子VBL、VBLXと接続している。またDRAMセル41の端子MPと接続する複数のセルプレート配線もDRAMセルアレイ上を配線し、端子VMPと接続している。
【0084】
ここで、容量セル部4の端子VWLの入力電位VPPは、電源電位VDDよりNMOS411の閾値電圧分以上高電位に設定されており、接続されているワード線が電位VPPに立ち上がるとDRAMセル41のNMOS411は常にON状態となる。したがって、端子VBLから入力された電源電位VDDがそのまま、端子VBLと接続するDRAMセル41のキャパシタ412に伝えられ、そのキャパシタ412は電位VDDと端子VMPから入力したVCP間の平滑容量として働く。同様に端子VBLXと接続するDRAMセル41のキャパシタ412は電位VSSとVCP間の平滑容量として働く。このようにDRAMセル41のキャパシタ412にかかる電圧はDRAM3と同一であるため、DRAM3内部で使用するアレイ状DRAMセルをそのまま電位VDD,VCP間、VCP,VSS間の平滑容量として適用することが可能となる。
【0085】
このように本実施の形態によれば、アレイ上に配置したDRAMセル41のキャパシタにかかる電圧をDRAM3と同一の電圧とできるので、DRAM3のアレイ状DRAMセルを電源VDD,VCP間、VCP,VSS間の平滑容量としてそのまま適用することが可能となり、平滑容量を確保する上で小面積化を図ることができる。
【0086】
また、各ワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・は遅延回路43により時間差τをおいて、ワードドライバ44により次々と電位VPPに立ち上がるので、各ワード線WL1、WL2、WL3、WL4、・・・に接続されるDRAMセル41のNMOS411が大電流を流すことはない。
【0087】
また本実施の形態では、ビット線を接続した端子VBLとVBLXにそれぞれ電位VDD、VSSを入力したが、半導体装置1が有する複数の電圧をそれぞれ入力することにより、容量セル部4を複数の電圧に対する平滑容量とすることも可能である。
【0088】
なお、本実施の形態では容量セル部4の接続端子VWL、VMPに入力される電圧を半導体装置1の内部電圧発生回路5、6で発生したが、外部から供給、あるいは半導体装置1内部のDRAM3から供給しても構わない。
【0089】
またDRAMセルアレイはいわゆる開放型ビット線構造となっているが、同一端からビット線を配線するいわゆる折り返し型ビット線構造でもよいことは言うまでもない。
【0090】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3に係る半導体装置の構成例を示す図である。半導体装置1の内部に備えられた半導体記憶装置7は、メモリセルブロック8、制御ブロック9及びロウデコーダブロック10を有している。
【0091】
図6はメモリセルブロック8の構成を示した図で、11a、11bはアレイ状にDRAMセル42が配置されたセルアレイである。DRAMセル42は、DRAMセル41(図2,図4)同様にNMOS411とキャパシタ412からなるが、そのストレージノードが接続端子MSとして外部と接続できるようになっている。12a、12bはセンスアンプ100を配列したセンスアンプブロックである。
【0092】
セルアレイ11aは、センスアンプ100とビット線BL1、BL2を介して接続し、センスアンプ100に接続しないビット線BLX1、BLX2は半導体記憶装置7が有するプリチャージ電位VBPに、DRAMセル42のプレート配線の電圧MCPは、半導体記憶装置7のセルプレート電位VCPに接続される。またセルアレイ11aに配置されたDRAMセル42は各々の接続端子MS同士を接続し、共有化している。
【0093】
セルアレイ11bは、2つのDRAMセル42の接続端子MSを接続し、1つのキャパシタに対し、2つのトランスファーゲートを有するメモリセル構造をとり、選択されるワード線によって、読み出し電荷がビット線BLa1、BLa2、あるいはビット線BLb1、BLb2のいずれかに現れ、センスアンプブロック12a、あるいは12bに配置されたセンスアンプ100により増幅される構成となっている。
【0094】
センスアンプブロック12a内に配置されたセンスアンプ100に接続するビット線の容量を等しくするために、セルアレイ11a、11bのビット線BL1、BL2及びBLa1、BLa2には等しい数のDRAMセル42を接続している。またビット線BL1、BL2は、セルアレイ11bのDRAMセル42からの読み出し電圧に対する参照電圧用として使用するため、ビット線BL1、BL2に接続されたDRAMセル42に接続するワード線DWL2、DWL4を常時接地電位VSSに接続し、トランスファーゲートであるNMOS411は常時OFF状態とする構成となっている。
【0095】
他方ビット線BLX1、BLX2と接続されたDRAMセル42に接続するワード線DWL1、DWL3はそれぞれ半導体記憶装置7が有するワード線昇圧電位VPPに常時接続されており、トランスファーゲートであるNMOS411は常時ON状態であり、ビット線BLX1、BLX2から入力されたプリチャージ電位VBPがそのままキャパシタ412に伝えられ、キャパシタ412は電位VBP,VCP間の平滑容量として働く。さらにワード線DWL1、DWL3に接続されたDRAMセル42とワード線DWL2、DWL4に接続されたDRAMセル42の接続端子MSが共有化されるため、セルアレイ11aに配置された全てのDRAMセル42のキャパシタにビット線BLX1、BLX2の電位VBPが伝えられ平滑容量として働くこととなる。なお、半導体記憶装置7が有するワード線昇圧電位VPPは、実施の形態1,2におけるVPP、すなわち電源電位VDDよりもDRAMセル42のNMOS411の閾値電圧分以上高い電位と同じである。
【0096】
このように本実施の形態によれば、半導体記憶装置7のセルアレイ11aに配置され、センスアンプと接続されないビット線に接続するDRAMセル42のワード線を高電圧にし、DRAMセルのストレージノード(MS)を接続することにより、キャパシタを電源VBP、VCP間の平滑容量として適用することが可能となり、この平滑容量を確保するための面積を削減できる。
【0097】
また本実施の形態では、ビット線BLX1、BLX2、及びプレート配線をそれぞれ電位VBP、VCPに接続したが、代わりにいずれか一方に電源電位VDD、他方に接地電位VSSを接続することによりDRAMセル42を電位VDD,VSSに対する平滑容量とすることも可能である。ここで、ビット線BLX1、BLX2を接地電位VSSとし、プレート配線を電源電位VDDとする場合には、ワード線DWL1、DWL3にNMOS411の閾値分以上の電位を入力する構成とすることができ、電源電位より高い電位VPPを必要とせずにDRAMセル42のキャパシタ412をVDD,VSS間の平滑容量とすることが可能である。
【0098】
またビット線BLX1、BLX2とプレート配線とのどちらか一方をセルプレート電位、もう一方を電源電位あるいは接地電位とすることにより、セルアレイ11a、11bで配置するDRAMセル42のキャパシタの耐圧を同一にすることができるので、セルアレイ11bで使用するDRAMセルのキャパシタをそのままセルアレイ11aで平滑容量として適用することが可能となる。その場合、プレート配線から参照電圧として使用されるビット線BL1、BL2に対するノイズの影響も考えると、プレート配線はセルプレート電位とし、ビット線BLX1、BLX2を電源電位VDDまたは接地電位VSSにすることが望ましい。
【0099】
また実施の形態1、2同様、ビット線BLX1、BLX2、及びプレート配線の電圧を半導体装置が有する複数の電圧に変更することにより、容易に複数の電圧に対する平滑容量とすることが可能である。
【0100】
なお、本実施の形態では、セルアレイ11aに配置されたDRAMセル42の複数の接続端子MSを接続したが、セルアレイ11bに配置されたものと同様に2つのDRAMセルごとに、ストレージノードを共有化する構成でもよい。その場合は、セルアレイ11bをそのままセルアレイ11aとして適用することが出来るので少ない工数により、容量を構成することが可能となる。
【0101】
またセルアレイ11bに配置されたDRAMセル42のストレージノードを接続したメモリセル構造としたが、配置構成が同様であれば1T1C型構造であってもよいことは言うまでもない。
【0102】
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4に係る半導体装置は、実施の形態3と同様の図5で示される。図7は本実施の形態の半導体装置1が有する半導体記憶装置7のメモリセルブロック8の構成を示した図で、11aは図2や図4と同じ構成のDRAMセル41がアレイ状に配置されたセルアレイである。11bはDRAMセル42がアレイ状に配置されたセルアレイであり、図6のセルアレイ11bと同じ構成である。セルアレイ11aにおいて、センスアンプ100に接続しないビット線BLX1、BLX2は共通化され、半導体記憶装置7の有するPOR(パワーオンリセット)回路13の端子VREFに接続される。さらにビット線BLX1、BLX2に接続するDRAMセル41に接続するワード線DWL1、DWL3が共通化され、電源電位VDDに接続される。またセルプレート配線(MCP)は接地電位VSSに接続されている。
【0103】
図8はPOR回路13の構成図を示したもので、DRAMセル41のトランスファーゲートであるNMOS411と同等な閾値を有するNMOSトランジスタ131のゲート及びソース電極に電位VDDが、ドレイン電極に端子VREFが接続され、インバータ133の入力信号となっている。134はドライバ(バッファ)である。NMOSトランジスタ132は予備素子で、131とは異なるゲート長、ゲート幅から構成され、メタル配線を変更することにより、VREFへの電流を制御することができるようになっている。トランジスタのサイズを変更することにより電流特性が変化するため、POR回路がリセット信号を出力するタイミングを変更できる。132等の予備のトランジスタとして、ゲート長、ゲート幅の異なるトランジスタをいくつか配置し、調整を行うことができる。
【0104】
電源VDDが投入され、トランジスタ131の閾値以上になると、DRAMセル41のキャパシタ412に電荷が蓄積される。キャパシタ412に十分な電荷が蓄積され、VDDに対してVREFがインバータ133のスイッチングレベルを越えると、POR信号が出力される。
【0105】
このように本実施の形態によれば、半導体記憶装置7に配置され、センスアンプ100と接続されないDRAMセル41をPOR信号の発生に必要な電荷蓄積用の容量として用いることが可能となり、この容量を確保するための面積を削減できる。
【0106】
また、図2に示す構成の容量セル部を設けても、POR信号の発生に必要な電荷蓄積用の容量を小面積で確保することができる。この場合、図2のビット線の接続端子VBLをPOR回路13の端子VREFに接続し、図2の端子VWLを電源電位VDDに接続し、図2の端子VMPを接地電位VSSに接続すればよい。
【0107】
上記の実施の形態1〜4では、トランスファーゲートとする1つのNMOSトランジスタ411と1つのキャパシタ412とからなるDRAMセルを用いているが、トランジスタのゲート容量よりも大きい容量値を持つキャパシタとPMOSトランジスタなどNMOSトランジスタ以外のトランスファーゲートから構成されるメモリセルを用いることもできる。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アレイ上に配置されたDRAMセルを半導体装置の有する複数の電圧に対する平滑容量として適用することが可能となる。またDRAMセルの共通化されたビット線、ワード線の電圧を制御することにより、制御信号発生のための容量素子として適用できるという格別な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における半導体装置の構成図
【図2】本発明の実施の形態1における半導体装置に備えられた容量セル部の構成図
【図3】本発明の実施の形態2における半導体装置の構成図
【図4】本発明の実施の形態2における半導体装置に備えられた容量セル部の構成図
【図5】本発明の実施の形態3における半導体装置の構成図
【図6】本発明の実施の形態3における半導体装置に備えられた半導体記憶装置のメモリセルブロックの構成図
【図7】本発明の実施の形態4における半導体装置に備えられた半導体記憶装置のメモリセルブロックの構成図
【図8】本発明の実施の形態4における半導体装置に備えられたPOR回路の構成図
【図9】従来の半導体装置の構成図
【図10】従来の半導体装置に備えられた平滑容量の構成図
【符号の説明】
1 半導体装置
2 ロジック部
3 DRAM
4 容量セル部
5 内部電圧(VPP)発生回路
6 内部電圧(VCP)発生回路
7 半導体記憶装置
8 メモリセルブロック
9 制御ブロック
10 ロウデコーダブロック
11a,11b セルアレイ
12a,12b センスアンプブロック
13 POR回路
41,42 DRAMセル
43 遅延回路
44 ワードドライバ
100 センスアンプ
131,132 NMOSトランジスタ
133 インバータ
134 バッファ
411 NMOSトランジスタ(トランスファーゲート)
412 キャパシタ
C 容量素子
VWL,VBL,VBLX,VMP,CTRL 容量セル部の接続端子
VDD 電源電位
VSS 接地電位
VPP ワード線昇圧電位
VCP セルプレート電位
VBP プリチャージ電位
RST リセット信号
WL1,WL2,WL3,WL4 ワード線
WLa1,WLb1,WLa2,WLb2 ワード線
DWL1,DWL2,DWL3,DWL4 ワード線
BL1,BL2,BLX1,BLX2 ビット線
BLa1,BLb1,BLa2,BLa2 ビット線
MBL,MBLX 共通化されたビット線
MCP 共通化されたプレート配線
VREF POR回路の接続端子

Claims (29)

  1. ロジック部と、メモリとして動作するメモリ部と、容量として利用される容量セル部とを有し、
    前記メモリ部及び前記容量セル部は、列方向に並んで配置した複数のビット線と、行方向に並んで配置した複数のワード線と、前記ビット線とワード線との交差点に配置され、前記ビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、前記トランスファーゲートの制御端子を前記ワード線に接続した複数のメモリセルを備え、
    前記容量セル部のみにおいて、前記複数の全てのビット線、前記複数の全てのワード線、前記複数のメモリセルのキャパシタに接続される全てのプレート配線をそれぞれ共通に接続し、共通接続されたプレート配線と共通接続されたビット線にそれぞれの所定の電位を与え、共通接続されたワード線に前記トランスファーゲートを導通状態にする電位を与えるようにしたことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記トランスファーゲートは1つのトランジスタからなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. トランスファーゲートである前記トランジスタはNMOSトランジスタであることを特徴とする請求項2記載の半導体装置。
  4. 前記共通接続されたワード線に与える電位は、前記共通接続されたビット線の電位に対しトランスファーゲートである前記NMOSトランジスタの閾値分以上高い電位であることを特徴とする請求項3記載の半導体装置。
  5. 前記共通接続されたワード線に与える電位を発生するワード線電位発生回路を有することを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 複数の電位を用いる他の回路を備え、前記他の回路で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を前記共通接続されたビット線と前記共通接続されたプレート配線に与え、前記ビット線に与える電位を前記プレート配線に与える電位よりも高電位とすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  7. 前記ビット線の電位を電源電位、前記プレート配線の電位を接地電位とすることを特徴とする請求項6記載の半導体装置。
  8. 複数の電位を用いる他の回路を備え、前記他の回路で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を前記共通接続されたビット線と前記共通接続されたプレート配線に与え、前記ビット線に与える電位を前記プレート配線に与える電位よりも低電位とすることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  9. 前記ビット線の電位を接地電位、前記プレート配線の電位を電源電位とすることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
  10. 前記共通接続されたビット線と前記共通接続されたワード線とは異なる配線層で配線され、前記ビット線と前記ワード線との交差部分をコンタクトによりショートさせたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  11. 前記共通接続された複数のワード線を第1と第2のワード線に分け、前記第1のワード線と前記第2のワード線とを共通に接続せずにそれぞれを別々に共通に接続したことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  12. 前記第2のワード線は前記第1のワード線とは異なる電位が与えられることを特徴とする請求項11記載の半導体装置。
  13. 前記容量セル部における前記複数のビット線を第1と第2のビット線に分け、前記第1のビット線、前記第2のビット線をそれぞれ共通に接続し、前記第1のビット線と前記第2のビット線にそれぞれの所定の電位を与えるようにしたことを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  14. 前記第1のビット線と前記第2のビット線に与える電位は異なることを特徴とする請求項13記載の半導体装置。
  15. 前記容量セル部におけるワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えはじめるときに、前記電位を与え始めるタイミングが前記容量セル部 における全てのワード線に対し同時とならないようにタイミングをずらして与えることを特徴とする請求項13または14記載の半導体装置。
  16. 前記容量セル部におけるワード線にトランスファーゲートを導通状態にする電位を与えはじめるときに、1本または複数本のワード線毎に順次タイミングをずらして与えることを特徴とする請求項13または14記載の半導体装置。
  17. 前記第1、第2のビット線はそれぞれ前記容量セルアレイの両側の異なる端部から配線され、交互に前記容量セルアレイ上に配置されることを特徴とする請求項13、14、15または16記載の半導体装置。
  18. ロジック部と、メモリとして動作するメモリ部と、容量として利用される容量セル部とを有し、
    前記メモリ部及び前記容量セル部は、列方向に交互に並んで配置した複数の第1および第2のビット線と、行方向に交互に並んで配置した複数の第1および第2のワード線と、
    前記第1のビット線と前記第1のワード線との交差点に配置され、前記第1のビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、前記トランスファーゲートの制御端子を前記第1のワード線に接続した複数の第1のメモリセルと、前記第2のビット線と前記第2のワード線との交差点に配置され、前記第2のビット線とプレート配線との間に直列接続されたトランスファーゲートとキャパシタを有し、前記トランスファーゲートの制御端子を前記第2のワード線に接続した複数の第2のメモリセルとを備え
    前記容量セル部メモリ部の間に配置され、前記容量セル部における第2のビット線と前記メモリ部における第2のビット線とに接続したセンスアンプとを備え、
    前記容量セル部のみにおいて、
    前記複数の全ての第1のビット線、前記複数の全ての第1のワード線、前記複数の第1のメモリセルのキャパシタに接続される全てのプレート配線をそれぞれ共通に接続し、前記共通接続されたプレート配線と前記共通接続された第1のビット線にそれぞれの所定の電位を与え、前記共通接続された第1のワード線に前記トランスファーゲートを導通状態にする電位を与えるようにしたことを特徴とする半導体装置。
  19. 前記容量セル部における複数の第2のワード線を接地電位にすることを特徴とする請求項18記載の半導体装置。
  20. 前記共通接続された第1のビット線の電位を前記メモリ部のプリチャージ電位とし、前記共通接続されたプレート配線の電位を前記メモリ部のセルプレート電位とすることを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  21. 前記メモリ部は複数の電位を用い、前記メモリ部で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を前記共通接続された第1のビット線と前記共通接続されたプレート配線に与え、前記第1のビット線に与える電位を前記プレート配線に与える電位よりも高電位とすることを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  22. 前記共通接続された第1のビット線の電位を前記メモリ部の電源電位、プレート配線の電位を前記メモリ部の接地電位とすることを特徴とする請求項21記載の半導体装置。
  23. 前記容量セル部における第1のワード線の電位を前記メモリ部のワード線昇圧電位とすることを特徴とする請求項20記載の半導体装置。
  24. 前記メモリ部は複数の電位を用い、前記メモリ部で用いる複数の電位のうちの2つの異なる電位を前記共通接続された第1のビット線と前記共通接続されたプレート配線に与え、前記第1のビット線に与える電位を前記プレート配線に与える電位よりも低電位とすることを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  25. 前記共通接続された第1のビット線の電位を前記メモリ部の接地電位、前記共通接続されたプレート配線の電位を前記メモリ部の電源電位とすることを特徴とする請求項24記載の半導体装置。
  26. 前記共通接続された第1のビット線と前記共通接続されたプレート配線のいずれか一方を前記メモリ部のセルプレート電位とし、他方を前記メモリ部の電源電位または接地電位とすることを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  27. 前記容量セル部における第1と第2のメモリセルのストレージノードを共通に接続するとともに、前記第1と第2のメモリセルのプレート配線を共通に接続したことを特徴とする請求項19記載の半導体装置。
  28. 前記共通接続された第1のビット線の電位を制御する制御回路と、前記共通接続された第1のビット線の電位に応じて制御信号を出力する出力回路とを備えていることを特徴とする請求項18記載の半導体装置。
  29. 前記制御回路と前記出力回路から構成される回路はパワーオンリセット回路であることを特徴とする請求項28記載の半導体装置。
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