JP5136544B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、トランジスタのチャネルに空乏層を生じさせる半導体装置に関するものである。
ダイオードや抵抗の様な受動素子では、一般的には電圧を印加していくと、電流は増加していく。特にダイオードは、電圧を印加すればするほど電流の増加は大きくなる。たとえばブートストラップダイオードでは、電圧起動時にコンデンサが充電されるまでは瞬間的に比較的大きな電圧が印加されるので大電流が流れる。一方、通常運転状態では数V程度しか電圧が印加されないので電流は小さい。ブートストラップダイオードでは、電圧を印加すればするほど電流増加が大きくなるというダイオードの特性を打ち消すため、ダイオードに抵抗を直列接続している。
電流の流れを制限するものとしては、たとえば電流制限−半導体スイッチがある。たとえば特表2000−505239号公報に電流制限−半導体スイッチが提案されている。
特表2000−505239号公報
ブートストラップダイオードでは、電源起動時の大電流を避けること、通常運転時のロスを小さくするまたは通常運転時の動作速度を速くすることが特性として望まれる。この様な特性を備えるため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さいという特性が望まれる。しかし、従来のブートストラップダイオードでは、ダイオードに抵抗を直列接続したものであったため、この特性を得ることはできない。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することである。
本発明の半導体装置は、基板と、基板に形成されたアノードおよびカソードを有する整流素子と、基板上に配置された第1絶縁膜と、第1絶縁膜上に配置され、かつチャネルを含む半導体層と、半導体層上に配置された第2絶縁膜と、第2絶縁膜上に配置された電極パッドとを備え、整流素子のアノードおよびカソードのいずれかのゲートに対応する部分が第1絶縁膜を挟んでチャネルと対向しており、チャネルと、ゲートとを含むようにディプリーショントランジスタが構成され、整流素子と、半導体層の抵抗として機能する部分と、ディプリーショントランジスタと、電極パッドとが直列接続されており、ディプリーショントランジスタのゲート電位を抵抗の両端の電位差により生成し、かつゲート電位によってディプリーショントランジスタのチャネルに空乏層を生じさせるよう構成されている。
本発明の半導体装置によれば、ゲート電位によってディプリーショントランジスタのチャネルに空乏層を生じさせるよう構成されているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
本発明の実施の形態1における半導体装置の概略上面図である。 図1のII−II線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置の概略上面図であって、ユニットセルが並列に配置された半導体装置の概略上面図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置のアノード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置のカソード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 比較例の半導体装置の概略上面図である。 図6のVII−VII線に沿う概略断面図である。 比較例の半導体装置のアノード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1における半導体装置および比較例の半導体装置の電圧・電流特性を示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置の概略上面図である。 図10のXI−XI線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置のアノード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態2における半導体装置のカソード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置の概略上面図である。 図14のXV−XV線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置のアノード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態3における半導体装置、本発明の実施の形態1における半導体装置および比較例の半導体装置の電圧・電流特性を示す図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置の概略上面図である。 図18のXIX−XIX線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体装置のアノード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態5における半導体装置の概略上面図である。 図21のXXII−XXII線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態6における半導体装置の概略上面図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態7における半導体装置の概略上面図である。 図25のXXVI−XXVI線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態7における半導体装置のカソード側断面構造およびその等価回路を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態8における半導体装置の概略上面図である。 図28のXXIX−XXIX線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態8における半導体装置であって、p型領域がストライプ状に配置された半導体装置の概略上面図である。 本発明の実施の形態9における半導体装置の概略上面図である。 図31のXXXII−XXII線に沿う概略断面図である。 本発明の実施の形態9における半導体装置であって、n型領域がストライプ状に配置された半導体装置の概略上面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
最初に本発明の実施の形態1の半導体装置の構成について説明する。
図1および図2を参照して、本実施の形態の半導体装置100は、基板1と、第1絶縁膜4と、コンタクト部5a,5bと、第2絶縁膜6と、配線7aと、アノード電極パッド7bと、チャネル91とを主に有している。
チャネル91およびコンタクト部5a,5bは、nチャネルディプリーショントランジスタDTを構成している。チャネル91は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル領域を構成している。コンタクト部5aは、nチャネルディプリーショントランジスタの低電位側ソース領域を構成している。コンタクト部5bは、nチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ドレイン領域を構成している。本実施の形態の半導体装置100は、ゲート電位によってnチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に空乏層を生じさせるよう構成されている。
基板1は、n-不純物領域1aと、カソード拡散層2と、アノード拡散層3とを有している。n-不純物領域1aと、n型カソード拡散層2と、アノード拡散層3とが整流素子D1であるダイオードを構成している。基板1の一方主面にn型カソード拡散層2が構成されている。基板1の反対側主面にアノード拡散層3が構成されている。n型カソード拡散層2とアノード拡散層3との間にn-不純物領域1aが構成されている。
-不純物領域1aは、たとえばn型不純物濃度が約1×1014/cm3であり、厚みが約200μmである。n型カソード拡散層2は、たとえばn型不純物が約150μmの厚みで拡散されており、表面濃度がたとえば1×1019/cm3以上である。アノード拡散層3は、たとえば厚みが数μmであり、表面濃度がたとえば2×1017/cm程度である。
基板1の上には、第1絶縁膜4が配置されている。第1絶縁膜4は、たとえば厚みが200nmである。第1絶縁膜4の上には、チャネル91およびコンタクト部5a,5bが配置されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3と第1絶縁膜4を介して重なっている。チャネル91を挟むようにコンタクト部5a,5bが配置されている。チャネル91と、コンタクト部5a,5bとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル91は、たとえばn型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5a,5bは、たとえばn型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。コンタクト部5a,5bは、高濃度多結晶シリコン層を構成している。
チャネル91およびコンタクト部5a,5bの上には、第2絶縁膜6が配置されている。第2絶縁膜6は、たとえば厚さが800μmである。第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値は、第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値より大きくなる。第2絶縁膜6の上には、配線7aと、アノード電極パッド7bとが互いに離れて配置されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91はアノード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なっている。配線7aおよびアノード電極パッド7bは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ソース領域であるコンタクト部5aは、コンタクト部5aの上面の一部を開口するコンタクト孔8aを通じて、配線7aにより、アノード拡散層3に電気的に接続されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ドレイン領域であるコンタクト部5bは、コンタクト部5bの上面の一部を開口するコンタクト孔8bを通じて、アノード電極パッド7bに電気的に接続されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、その長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
また、後述するように、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91の全体がゲート電圧によって制御されることはない。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91のソース領域であるコンタクト部5aに近い領域は、図4に示すように抵抗R1として働くよう構成されている。抵抗R1は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91と一体に形成されている。
半導体装置100は、整流素子D1と、抵抗R1と、nチャネルディプリーショントランジスタDTと、アノード電極パッド7bとが直列接続された構成を有している。半導体装置100は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位を抵抗R1の両端の電位差により生成し、かつゲート電位によってnチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に空乏層Dを生じさせるよう構成されている。
整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、抵抗R1、nチャネルディプリーショントランジスタDT、アノード電極パッド7bは、電位の低い方から、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、抵抗R1、nチャネルディプリーショントランジスタDT、アノード電極パッド7bの順に直列接続されている。
なお、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aおよびドレイン領域であるコンタクト部5bは、低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。
なお、半導体装置100は、チャネル91などが並列に配置されてもよい。
図3を参照して、チャネル91などを含むユニットセルUが並列に配置されている。領域Pが上記図1で示す構成に相当する。チャネル91の幅Wを600μm、長さLを75μmとした場合、8個のユニットセルUが配置されている。延べ幅Wtは、ユニットセルUの幅Wを8個合計して、4800μmである。
次に、本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
図4を参照して、半導体装置100では、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、長さLが50μm、延べ幅Wtが7200μm、厚みが600nm、濃度が4×1016/cm3に構成されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、概ね電圧V1が15Vで10Ω弱の抵抗値になるよう設定されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲートに対応する部分は、ダイオードのアノードであるアノード拡散層3とアノード電極パッド7bである。アノード拡散層3とアノード電極パッド7bは、それぞれnチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に対し負値、正値の入力信号を与え、その絶対値はV1−V2を大きくすると大きくなる。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に対するアノード拡散層3の電位差は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では負値で、その絶対値が小さく、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域5bに近いチャネル91の領域では負値で、その絶対値が大きくなる。nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、低い方の電位であるアノード拡散層3の電位が用いられている。
したがって、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5bに近いチャネル91の領域では空乏層Dの広がりが大きくなり、チャネル抵抗が高くなる。nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では空乏層Dは広がらない。
一方、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に対するアノード電極パッド7bの電位差は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では正値で、その絶対値が大きく、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5bに近いチャネル91の領域では正値で、その絶対値が小さくなる。
この事に対応し、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では蓄積層Aが形成されるが、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域である5bに近いチャネル91の領域では蓄積層Aは広がらない。
第1絶縁膜4の膜厚を第2絶縁膜6に比べ薄くしているため、アノード電極パッド7bをゲートとするnチャネルディプリーショントランジスタDTの影響は、アノード拡散層3をゲートとするnチャネルディプリーショントランジスタDTに比べて小さい。
したがって、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域での蓄積層Aが形成されることによる電流増加の影響は少なく、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域は実質的には多結晶シリコン層の濃度に応じた抵抗R1として働く。nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位は抵抗R1の両端の電位差により生成される。このゲート電位によってnチャネルディプリーショントランジスタのチャネル91に空乏層Dが生じる。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5bに近いチャネル91の領域は空乏層Dの広がる効果により、V1−V2が大きくなれば、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル抵抗が上昇する。
なお、第1絶縁膜4と第2絶縁膜6の厚みを同程度としても、本実施の形態の効果は小さくなるものの無くなることは無い。
なお、上記ではダイオードのアノード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTを配置したが、ダイオードのカソード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTを配置してもよい。
図5を参照して、カソード拡散層2の上に第1絶縁膜4を介してnチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTにはカソード電極パッド7bが電気的に接続されている。また、第2絶縁膜6は第1絶縁膜4より厚みが薄くなるよう構成されている。第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値は、第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値より小さくなる。なお、ダイオードのカソード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTを配置した半導体装置のこれ以外の構成は、上述したダイオードのアノード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTを配置した半導体装置と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲートに対応する部分は、ダイオードのカソードであるカソード拡散層2とカソード電極パッド7bである。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5bに近いチャネル91の領域では空乏層Dの広がりが大きくなり、チャネル抵抗が高くなる。nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では空乏層Dは広がらない。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域では蓄積層Aが形成されるが、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域である5bに近いチャネル91の領域では蓄積層Aは広がらない。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域での蓄積層Aが形成されることによる電流増加の影響は少なく、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aに近いチャネル91の領域は実質的には多結晶シリコン層の濃度に応じた抵抗R1として働く。
次に、本実施の形態の半導体装置の作用効果について比較例の半導体装置と比較して説明する。
図6および図7を参照して、比較例の半導体装置100は、実施の形態1の半導体装置100に比較して、nチャネルディプリーショントランジスタDTを有していない点で主に異なっている。比較例の半導体装置100では、第1絶縁膜4は、厚みが600nmである。第2絶縁膜6は、厚みが約1μmである。第1絶縁膜4と第2絶縁膜6との間には、抵抗層5が配置されている。抵抗層5は、不純物濃度が1×1019/cm3以上であり、厚みが約1〜2μmである。抵抗層5は、高濃度多結晶シリコン抵抗層を構成している。
抵抗層5は、その長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の抵抗値が得られるように調整されている。なお、比較例の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図8を参照して、比較例の半導体装置100では、抵抗層5は、長さLが600μm、幅Wが600μm、厚みが600nm、濃度が1×1020/cm3に構成されている。抵抗層5は、概ね10Ω弱の抵抗値になるよう設定されている。
ダイオードのアノードとカソードとの間の電圧V2が高くなれば、電流の増加が著しくなるが、素子全体では約10Ωの抵抗R0によって制限され、V1/R0以上の電流が流れることはない。したがって抵抗R0が所望の電流値でのダイオードの抵抗よりも十分に高い抵抗値(V2<<V1)に設定されていれば、高電圧領域での電流増加率をほぼ一定にすることができる。
比較例の半導体装置100では、素子全体の抵抗値は、電圧増加に伴ないR0に近付くが、それ以下になる事はない。そのため、電圧V1がさらに印加されれば、ほぼV1/R0に応じた電流が流れる。つまり、ダイオードは、電流を抑制するものの制限する機能は持っていない。
図9を参照して、比較例の半導体装置100については、たとえば、電源起動時の初期の最大電圧Vmaxを15Vと見積もり、その時の最大電流Imaxを1.5A以下に設定した場合の電圧・電流特性が示されている。たとえば、不測のサージなどで18Vの電圧V1が印加された場合、1.75A(Vmax時の電流に比べ約25%の増加)の電流が流れてしまう。
さらに、通常動作時の電流I1がたとえば0.25A程度とすると、その際の電圧は、ダイオードの接合の仕事関数差をΔVとすると、V1≒R0×I1+ΔVとなり、この場合、約3.5Vの電圧印加が必要になる。
ここで、R0≒Vmax/Imaxなので、V1≒Vmax×I1/Imax+ΔVとなり、通常動作時のV1を小さくするのが困難である。
図9を参照して、本実施の形態の半導体装置100について、たとえば、最大電圧Vmaxを15V、最大電流Imaxを約1.5Aと設定した場合の電圧・電流特性が示されている。たとえば、18Vの電圧V1が印加された場合、電流増加は9%程度と比較例の約25%に比べて著しく小さくなっているため、本実施の形態の半導体装置100は電流を制限する機能を有している。つまり、電源起動時の電圧がVmaxを超えた場合でもImaxに対して電流増加を小さくすることができる。この電流を制限する機能は、空乏層Dによるものである。
また、通常動作時の電流I1がたとえば0.25A程度とすると、その時の電圧V1は2.2V程度と比較例の3.5Vに比べて著しく小さくなる。つまり、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、ゲート電位によってnチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に空乏層Dを生じさせるよう構成されているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
本実施の形態の半導体装置100では、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91の濃度を低く設定する組み合わせによって、最大電流Imax一定下で電圧V1を低く設定することができる。すなわち、上記の組み合わせは、チャネル91の比抵抗を小さくすることができる組み合わせであり、チャネル91の厚みを厚くし、コンタクト部5a,5bの濃度を高くし、チャネル91の長さを短くし、ユニットセルの長さを短く(延べ幅を広く)する組み合わせである。チャネル91の濃度は、2×1018/cm3にすることができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、低い方の電位であるアノード拡散層3の電位が用いられているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、抵抗R1、nチャネルディプリーショントランジスタDT、アノード電極パッド7bは、電位の低い方から、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、抵抗R1、nチャネルディプリーショントランジスタDT、アノード電極パッド7bの順に直列接続されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3と第1絶縁膜4を介して重なり、かつアノード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なっている。第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値が第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値より大きくなるよう構成されている。このため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2、nチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1およびカソード電極パッド7bは、電位の高い方から、整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2、nチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1、カソード電極パッド7bの順に直列接続されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2と第1絶縁膜4を介して重なり、かつカソード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なっている。第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値が第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値より小さくなるよう構成されている。このため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R1がnチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91と一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と比較して、pチャネルディプリーショントランジスタを有している点で主に異なっている。
図10および図11を参照して、チャネル92およびコンタクト部5x,5yは、pチャネルディプリーショントランジスタDTを構成している。本実施の形態の半導体装置100は、ゲート電位によってpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に空乏層を生じさせるよう構成されている。
基板1の上には、第1絶縁膜4が配置されている。第1絶縁膜4は、たとえば厚みが800nmである。第1絶縁膜4の上には、チャネル92およびコンタクト部5x,5yが配置されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3と第1絶縁膜4を介して重なっている。チャネル92を挟むようにコンタクト部5x,5yが配置されている。チャネル92と、コンタクト部5x,5yとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル92は、たとえばp型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5x,5yは、たとえばp型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。コンタクト部5x,5yは、高濃度多結晶シリコン層を構成している。
チャネル92およびコンタクト部5x,5yの上には、第2絶縁膜6が配置されている。第2絶縁膜6は、たとえば厚さが200μmである。第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜4の膜厚で除した値は、第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値より大きくなる。第2絶縁膜6の上には、配線7aと、アノード電極パッド7bとが互いに離れて配置されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、アノード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なっている。
pチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ドレイン領域であるコンタクト部5xは、コンタクト部5xの上面の一部を開口するコンタクト孔8xを通じて、配線7aにより、アノード拡散層3に電気的に接続されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ソース領域であるコンタクト部5yは、コンタクト部5yの上面の一部を開口するコンタクト孔8yを通じて、アノード電極パッド7bに電気的に接続されている。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、その長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
また、後述するように、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92の全体がゲート電圧によって制御されることはない。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92のソース領域であるコンタクト部5yに近い領域は、図12に示すように抵抗R2として働くよう構成されている。抵抗R2は、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92と一体に形成されている。
半導体装置100は、整流素子D1と、抵抗R2と、pチャネルディプリーショントランジスタDTと、アノード電極パッド7bとが直列接続された構成を有している。半導体装置100は、pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位を抵抗R2の両端の電位差により生成し、かつゲート電位によってpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に空乏層Dを生じさせるよう構成されている。
整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R2、アノード電極パッド7bは、電位の低い方から、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R2、アノード電極パッド7bの順に直列接続されている。
なお、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xおよびソース領域であるコンタクト部5yは、低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。
なお、実施の形態2の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
図12を参照して、半導体装置100では、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、長さLが50μm、延べ幅Wtが7200μm、厚みが600nm、濃度が4×1016/cm3に構成されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、概ね電圧V1が15Vで10Ω弱の抵抗値になるよう設定されている。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲートに対応する部分は、ダイオードのアノードであるアノード拡散層3とアノード電極パッド7bである。アノード拡散層3とアノード電極パッド7bは、それぞれpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に対し負値、正値の入力信号を与え、その絶対値はV1−V2を大きくすると大きくなる。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に対するアノード電極パッド7bの電位差は、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では正値で、その絶対値が小さく、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では正値で、その絶対値が大きくなる。pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、高い方の電位であるアノード電極パッド7bの電位が用いられている。
したがって、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では空乏層Dの広がりが大きくなり、チャネル抵抗が高くなる。pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では空乏層Dは広がらない。
一方、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に対するアノード拡散層3の電位差は、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では負値で、その絶対値が大きく、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では負値で、その絶対値が小さくなる。
この事に対応し、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では蓄積層Aが形成されるが、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では蓄積層Aは広がらない。
第1絶縁膜4の膜厚を第2絶縁膜6に比べ厚くしているため、アノード拡散層3をゲートとするpチャネルディプリーショントランジスタDTの影響は、アノード電極パッド7bをゲートとするチャネルディプリーショントランジスタDTに比べて小さい。
したがって、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域での蓄積層Aが形成されることによる電流増加の影響は少なく、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域は実質的には多結晶シリコン層の濃度に応じた抵抗R2として働く。pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位は抵抗R2の両端の電位差により生成される。このゲート電位によってpチャネルディプリーショントランジスタのチャネル92に空乏層Dが生じる。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域は空乏層Dの広がる効果により、V1−V2が大きくなれば、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル抵抗が上昇する。
なお、第1絶縁膜4と第2絶縁膜6の厚みを同程度としても、本実施の形態の効果は小さくなるものの無くなる事は無い。
なお、上記ではダイオードのアノード側にpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置したが、ダイオードのカソード側にpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置してもよい。
図13を参照して、カソード拡散層2の上に第1絶縁膜4を介してpチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTにはカソード電極パッド7bが電気的に接続されている。また、第1絶縁膜4は第2絶縁膜より厚みが薄く構成されている。第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜4の膜厚で除した値は、第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値より小さくなる。なお、ダイオードのカソード側にpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置した半導体装置のこれ以外の構成は、上述したダイオードのアノード側にpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置した半導体装置と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲートに対応する部分は、ダイオードのカソードであるカソード拡散層2とカソード電極パッド7bである。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では空乏層Dの広がりが大きくなり、チャネル抵抗が高くなる。pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では空乏層Dは広がらない。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域では蓄積層Aが形成されるが、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では蓄積層Aは広がらない。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域での蓄積層Aが形成されることによる電流増加の影響は少なく、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yに近いチャネル92の領域は実質的には多結晶シリコン層の濃度に応じた抵抗R2として働く。
本実施の形態の半導体装置100によれば、ゲート電位によってpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に空乏層Dを生じさせるよう構成されているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
本実施の形態の半導体装置100では、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92の濃度を低く設定する組み合わせによって、最大電流Imax一定下で電圧V1を低く設定することができる。すなわち、上記の組み合わせは、チャネル92の比抵抗を小さくすることができる組み合わせであり、チャネル92の厚みを厚くし、コンタクト部5x,5yの濃度を高くし、チャネル92の長さを短くし、ユニットセルの長さを短く(延べ幅を広く)する組み合わせである。チャネル92の濃度は、2×1018/cm3にすることができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、pチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、高い方の電位であるアノード電極パッド7bの電位が用いられているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R2、アノード電極パッド7bは、電位の低い方から、整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R2、アノード電極パッド7bの順に直列接続されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、整流素子D1のアノード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なり、かつ整流素子D1のアノードであるアノード拡散層3と第1絶縁膜4を介して重なっている。第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値が第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値より大きくなるよう構成されている。このため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2、抵抗R2、pチャネルディプリーショントランジスタDTおよびカソード電極パッド7bは、電位の高い方から、整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2、抵抗R2、pチャネルディプリーショントランジスタDT、カソード電極パッド7bの順に直列接続されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、カソード電極パッド7bと第2絶縁膜6を介して重なり、かつ整流素子D1のカソードであるカソード拡散層2と第1絶縁膜4を介して重なっている。第2絶縁膜6の誘電率を第2絶縁膜6の膜厚で除した値が第1絶縁膜4の誘電率を第1絶縁膜4の膜厚で除した値より小さくなるよう構成されている。このため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R2がチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92と一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と比較して、nチャネルディプリーショントランジスタのチャネルの長さで主に異なっている。
図14および図15を参照して、チャネル91は、nチャネルディプリーショントランジスタの低電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5aより長さが短く構成されている。コンタクト部5aは、図16に示すように一定の抵抗R3を持つように長さが長く構成されている。抵抗R3は、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソースとしてのコンタクト部5aと一体に形成されている。nチャネルディプリーショントランジスタのコンタクト部5a,5bは、たとえばn型不純物濃度が約1×1018/cm3以上である。コンタクト部5aのうち配線7aとコンタクトする部分以外の部分は、不純物濃度が配線7aとコンタクトする部分より低くてもよい。また、コンタクト部5aのうち配線7aとコンタクトする部分以外の部分は、不純物濃度がコンタクト部5bより低くてもよい。
なお、実施の形態3の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
図16を参照して、半導体装置100では、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、長さLが10μm、延べ幅Wtが3000μm、厚みが600nm、濃度が4×1016/cm3に構成されている。コンタクト部5bは、長さが90μmに構成されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、概ね電圧V1が15Vで10Ω弱の抵抗値になるよう設定されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に対するアノード拡散層3の電位差について、nチャネルディプリーショントランジスタの低電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5aとチャネル91の境界の電位は、抵抗R3×電流IだけV2に比べ電位が高くなっている。そのため、チャネル91のソース側とドレイン側の電位差は小さくなるので、ほぼチャネル91全体が空乏化される。したがって、nチャネルディプリーショントランジスタのほぼチャネル91全体で空乏層Dの広がりが大きくなるためチャネル抵抗が高くなる。
一方、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91に対するアノード電極パッド7bの電位差について、nチャネルディプリーショントランジスタの低電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5aとチャネル91の境界の電位は、抵抗R3×電流IだけV2に比べ電位が高くなっている。そのため、チャネル91のソース側とドレイン側の電位差は小さくなり、アノード電極パッド7bとの電位差が大きな領域はコンタクト部5aとなる。
この事に対応し、nチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5bに近いチャネル91の領域では蓄積層Aは広がらず、またnチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域である5aに近いチャネル91の領域でも蓄積層Aは広がらない。
図17を参照して、本実施の形態の半導体装置100について、たとえば、最大電圧Vmaxを15V、最大電流Imaxを約1.5Aと設定した場合の電圧・電流特性が示されている。たとえば、18Vの電圧V1が印加された場合、電流増加は5%程度と実施の形態1に比べて小さくなっているため、本実施の形態の半導体装置100は実施の形態1の半導体装置より電流を制限する機能を大きくすることができる。
また、通常動作時の電流I1がたとえば0.25A程度とすると、その時の電圧V1は2.1V程度と実施の形態1に比べて同等以下にすることができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、実施の形態1の半導体装置100に比べて、空乏化に寄与しない領域の比抵抗を低く抑えているので、高電圧で同程度の電流制限効果の場合、低電圧での抵抗を低くすることができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R3がnチャネルディプリーショントランジスタDTのソースとしてのコンタクト部5aと一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4の半導体装置は、実施の形態2の半導体装置と比較して、pチャネルディプリーショントランジスタのチャネルの長さで主に異なっている。
図18および図19を参照して、チャネル92は、pチャネルディプリーショントランジスタの高電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5yより長さが短く構成されている。コンタクト部5yは、図20に示すように一定の抵抗R4を持つように長さが長く構成されている。抵抗R4は、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソースとしてのコンタクト部5yと一体に形成されている。pチャネルディプリーショントランジスタのコンタクト部5x,5yは、たとえばp型不純物濃度が約1×1018/cm3以上である。コンタクト部5yのうちアノード電極パッド7bとコンタクトする部分以外の部分は、不純物濃度がアノード電極パッド7bとコンタクトする部分より低くてもよい。また、コンタクト部5yのうちアノード電極パッド7bとコンタクトする部分以外の部分は、不純物濃度がコンタクト部5xより低くてもよい。
なお、実施の形態4の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に、本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
図20を参照して、半導体装置100では、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、長さLが10μm、延べ幅Wtが3000μm、厚みが600nm、濃度が4×1016/cm3に構成されている。コンタクト部5yは、長さが90μmに構成されている。pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、概ね電圧V1が15Vで10Ω弱の抵抗値になるよう設定されている。
pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に対するアノード電極パッド7bの電位差について、pチャネルディプリーショントランジスタの高電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5yとチャネル92の境界の電位は、抵抗R4×電流IだけV1に比べ電位が低くなっている。そのため、チャネル92のソース側とドレイン側の電位差は小さくなるので、ほぼチャネル92全体が空乏化される。したがって、pチャネルディプリーショントランジスタのほぼチャネル92全体で空乏層Dの広がりが大きくなるためチャネル抵抗が高くなる。
一方、チャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92に対するアノード拡散層3の電位差について、pチャネルディプリーショントランジスタの高電位側ソース領域を構成しているコンタクト部5yとチャネル92の境界の電位は、抵抗R4×電流IだけV1に比べ電位が低くなっている。そのため、チャネル92のソース側とドレイン側の電位差は小さくなり、アノード拡散層3との電位差が大きな領域はコンタクト部5yとなる。
この事に対応し、pチャネルディプリーショントランジスタDTのドレイン領域であるコンタクト部5xに近いチャネル92の領域では蓄積層Aは広がらず、またチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5y近いチャネル92の領域でも蓄積層Aは広がらない。
本実施の形態の半導体装置100によれば、実施の形態2の半導体装置100に比べて、空乏化に寄与しない領域の比抵抗を低く抑えているので、高電圧で同程度の電流制限効果の場合、低電圧での抵抗を低くすることができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R4がpチャネルディプリーショントランジスタDTのソースとしてのコンタクト部5aと一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
(実施の形態5)
本発明の実施の形態5の半導体装置は、実施の形態3の半導体装置と比較して、nチャネルディプリーショントランジスタのチャネルが中濃度チャネル領域を有している点で主に異なっている。
図21および図22を参照して、nチャネルディプリーショントランジスタDTは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの間に挟まれた部分であるチャネル91を有している。チャネル91は、第1の不純物濃度部分93aと、第2の不純物濃度部分93bとを有している。第2の不純物濃度部分93bが中濃度チャネル領域を構成している。第1の不純物濃度部分93aは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の高い方側に配置されている。第2の不純物濃度部分93bは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の低い方側に配置されている。第2の不純物濃度部分93bは、第1の不純物濃度部分93aよりも高いn型不純物濃度を有している。なお、実施の形態5の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態3と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
中濃度チャネル領域である第2の不純物濃度部分93bの厚みおよび濃度は、電流制限をかけはじめたい電圧の場合の空乏層幅が概ね第2不純物濃度部分93bの厚みになるように設定されている。
半導体装置100では、nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲートとしてのダイオードのアノード拡散層3側でチャネル91の不純物濃度を高くしているため、V1−V2が小さな場合には空乏層Dの広がりが小さいので、チャネル抵抗を小さくでき、V1−V2が一定値を超えると急速に空乏層Dが広がってくるので、チャネル抵抗を急速に大きくすることができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、チャネル91の第1の不純物濃度部分93aは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の高い方側に配置されており、第2の不純物濃度部分93bは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の低い方側に配置されており、かつ第1の不純物濃度部分93aよりも高いn型不純物濃度を有しているため、実施の形態3に比べて、通常動作時の抵抗を小さくすることができる。
(実施の形態6)
本発明の実施の形態6の半導体装置は、実施の形態4の半導体装置と比較して、pチャネルディプリーショントランジスタのチャネルが中濃度チャネル領域を有している点で主に異なっている。
図23および図24を参照して、pチャネルディプリーショントランジスタDTは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの間に挟まれた部分であるチャネル92を有している。チャネル92は、第1の不純物濃度部分94aと、第2の不純物濃度部分94bとを有している。第2の不純物濃度部分94bが中濃度チャネル領域を構成している。第1の不純物濃度部分94aは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の低い方側に配置されている。第2の不純物濃度部分94bは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の高い方側に配置されている。第2の不純物濃度部分94bは、第1の不純物濃度部分94aよりも高いp型不純物濃度を有している。
なお、実施の形態6の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態4と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
中濃度チャネル領域である第2の不純物濃度部分94bの厚みおよび濃度は、電流制限をかけはじめたい電圧の場合の空乏層幅が概ね第2不純物濃度部分94bの厚みになるように設定されている。
半導体装置100では、チャネルディプリーショントランジスタDTのゲートとしてのアノード電極パッド7b側でチャネル92の不純物濃度を高くしているため、V1−V2が小さな場合には空乏層Dの広がりが小さいので、チャネル抵抗を小さくでき、V1−V2が一定値を超えると急速に空乏層Dが広がってくるので、チャネル抵抗を急速に大きくすることができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、チャネル92の第1の不純物濃度部分94aは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の低い方側に配置されており、第2の不純物濃度部分94bは、アノード拡散層3とアノード電極パッド7bとの内、電位の高い方側に配置されており、かつ第1の不純物濃度部分94aよりも高いp型不純物濃度を有しているため、実施の形態4に比べて、通常動作時の抵抗を小さくすることができる。
(実施の形態7)
本発明の実施の形態7の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と比較して、nチャネルディプリーショントランジスタとpチャネルディプリーショントランジスタとを有している点で主に異なっている。
図25および図26を参照して、本実施の形態の半導体装置100は、nチャネルディプリーショントランジスタDTとpチャネルディプリーショントランジスタDTとを有している。
高電位側に、第1絶縁膜41を介し、チャネル91とコンタクト部5a,5bとを有するnチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。第1絶縁膜41は、たとえば厚みが200nmである。チャネル91と、コンタクト部5a,5bとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル91は、たとえばn型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5a,5bは、たとえばn型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。
さらに、高電位側には、第2絶縁膜61を介し、アノード電極パッド7bが配置されている。第2絶縁膜61は、たとえば厚みが約800nmである。アノード電極パッド7bは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ドレイン領域であるコンタクト部5bは、コンタクト孔8bを通じて、アノード電極パッド7bに電気的に接続されている。
低電位側に、第1絶縁膜42を介し、チャネル92とコンタクト部5x,5yとを有するpチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。第1絶縁膜42は、たとえば厚みが800nmである。チャネル92と、コンタクト部5x,5yとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル92は、たとえばp型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5x,5yは、たとえばp型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。
さらに、低電位側には、第2絶縁膜62を介し、アノード電極パッド7bが配置されている。第2絶縁膜62は、たとえば厚みが約200nmである。
pチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ドレイン領域であるコンタクト部5xは、コンタクト孔8xを通じて配線7aによりアノード拡散層3に電気的に接続されている。配線7aは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ソース領域であるコンタクト部5aと、pチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ソース領域であるコンタクト部5yは、それぞれ開口されたコンタクト孔8a、コンタクト孔8yを通じてディプリーショントランジスタ直列配線7cにより、互いに直列接続されている。ディプリーショントランジスタ直列配線7cは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91およびpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、その長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
なお、nチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5aおよびドレイン領域であるコンタクト部5bは、低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。また、pチャネルディプリーショントランジスタDTのソース領域であるコンタクト部5yおよびドレイン領域であるコンタクト部5xは、低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。
また、第1絶縁膜41と第2絶縁膜61の厚みを同程度としても、第1絶縁膜42と第2絶縁膜62の厚みを同程度としても本実施の形態の効果は小さくなるものの無くなることは無い。また、nチャネルディプリーショントランジスタDTとpチャネルディプリーショントランジスタDTとで第1絶縁膜41と第1絶縁膜42または第2絶縁膜61と第2絶縁膜62の厚みを同程度としても、効果は小さくなるものの無くなることは無い。
なお、実施の形態7の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1および実施の形態2と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
なお、本実施の形態では、実施の形態1に係るnチャネルディプリーショントランジスタDTと実施の形態2に係るpチャネルディプリーショントランジスタDTを抵抗を介して直列接続したが、nチャネルディプリーショントランジスタDTとして実施の形態3または実施の形態5係るnチャネルディプリーショントランジスタDTが用いられてもよく、pチャネルディプリーショントランジスタDTとして実施の形態4または実施の形態6に係るpチャネルディプリーショントランジスタDTが用いられてもよい。
半導体装置100では、実施の形態1および実施の形態2で上述したように、高電位側にnチャネルディプリーショントランジスタDT、低電位側にpチャネルディプリーショントランジスタDTが配置され、nチャネルディプリーショントランジスタDTのゲート電位をチャネル電位に比べ負電位のダイオードのアノード拡散層3から、pチャネルディプリーショントランジスタのゲート電位をチャネル電位に比べ正電位のアノード電極パッド7bから取ることにより、V1−V2が大きな場合、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92の双方が空乏化する。これにより、半導体装置100は、強い電流を制限する機能を有し、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
本実施の形態の半導体装置100によれば、アノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1,R2、nチャネルディプリーショントランジスタDTおよびアノード電極パッド7bは、電位の低い方から、アノード拡散層3、pチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1,R2、nチャネルディプリーショントランジスタDTおよびアノード電極パッド7bの順に直列接続され、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、少なくともアノード拡散層3の一部と第1絶縁膜41を介して重なり、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、少なくともアノード電極パッド7bの一部と第2絶縁膜62を介して重なるよう構成されている。これにより、強い電流を制限する機能を有することができ、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
なお、上記ではダイオードのアノード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTおよびpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置したが、ダイオードのカソード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTおよびpチャネルディプリーショントランジスタDTを配置してもよい。
図27を参照して、高電位側に、第1絶縁膜41を介し、チャネル91とコンタクト部5a,5bとを有するnチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。第1絶縁膜41は、たとえば厚みが800nmである。チャネル91と、コンタクト部5a,5bとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル91は、たとえばn型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5a,5bは、たとえばn型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。
さらに、低電位側には、第2絶縁膜61を介し、カソード電極パッド7bが配置されている。第2絶縁膜61は、たとえば厚みが約200nmである。カソード電極パッド7bは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。nチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ドレイン領域であるコンタクト部5bは、コンタクト孔8bを通じて、配線7aによりカソード拡散層2に電気的に接続されている。配線7aは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。
低電位側に、第1絶縁膜42を介し、チャネル92とコンタクト部5x,5yとを有するpチャネルディプリーショントランジスタDTが配置されている。第1絶縁膜42は、たとえば厚みが200nmである。チャネル92と、コンタクト部5x,5yとは、たとえば厚みが約600nmの多結晶シリコン層で構成されている。チャネル92は、たとえばp型不純物濃度が5×1015/cm3〜5×1017/cm3である。コンタクト部5x,5yは、たとえばp型不純物濃度が1×1019/cm3以上である。
さらに、低電位側には、第2絶縁膜62を介し、カソード電極パッド7bが配置されている。第2絶縁膜62は、たとえば厚みが約800nmである。
pチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ドレイン領域であるコンタクト部5xは、コンタクト孔8xを通じてカソード電極パッド7bに電気的に接続されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTの低電位側ソース領域であるコンタクト部5aと、pチャネルディプリーショントランジスタDTの高電位側ソース領域であるコンタクト部5yは、それぞれ開口されたコンタクト孔8a、コンタクト孔8yを通じてディプリーショントランジスタ直列配線7cにより、互いに直列接続されている。ディプリーショントランジスタ直列配線7cは、たとえばアルミニウムまたはアルミニウム合金などの金属で構成されている。
nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91およびpチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、その長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
ダイオードのカソード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTおよびpチャネルディプリーショントランジスタを配置した半導体装置のこれ以外の構成は、上述したダイオードのアノード側にnチャネルディプリーショントランジスタDTおよびpチャネルディプリーショントランジスタを配置した半導体装置と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
本実施の形態の半導体装置100によれば、カソード拡散層2、nチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1,R2、チャネルディプリーショントランジスタDTおよびアノード電極パッド7bは、電位の高い方から、カソード拡散層2、nチャネルディプリーショントランジスタDT、抵抗R1,R2、pチャネルディプリーショントランジスタDTおよびカソード電極パッド7bの順に直列接続され、pチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル92は、少なくともカソード拡散層2の一部と第1絶縁膜4を介して重なり、nチャネルディプリーショントランジスタDTのチャネル91は、少なくともアノード電極パッド7bの一部と第2絶縁膜6を介して重なるよう構成されている。これにより、強い電流を制限する機能を有することができ、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
(実施の形態8)
本発明の実施の形態8の半導体装置は、実施の形態1の半導体装置と比較して、nチャネル接合形電界効果トランジスタを有している点で主に異なっている。
図28および図29を参照して、チャネル91およびコンタクト部5a,5bは、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTを構成している。本実施の形態の半導体装置100は、ゲート電位によってnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91に空乏層を生じさせるよう構成されている。
nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91のドレイン領域であるコンタクト部5bに近い領域にはnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲートに相当するp型領域10pが配設され、ダイオードのアノード拡散層3の電位が与えられている。
nチャネル接合形電界効果トランジスタJTは、空乏層Dをチャネル幅方向にも広げることができるので、図29に示すようにチャネル91の幅方向に間隔持ち飛び石状にp型領域10pが複数設置されている。
なお、図30を参照して、p型領域10pはストライプ状に配置されていてもよい。
nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91はその長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
半導体装置100は、整流素子D1と、抵抗R1と、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTと、アノード電極パッド7bとが直列接続された構成を有している。半導体装置100は、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位を抵抗R1の両端の電位差により生成し、かつゲート電位によってnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91に空乏層Dを生じさせるよう構成されている。
nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、低い方の電位であるアノード拡散層3の電位が用いられている。
なお、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのソース領域であるコンタクト部5aおよびドレイン領域であるコンタクト部5bは低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。
なお、実施の形態8の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態1と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
次に本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
nチャネル接合形電界効果トランジスタJTは、そのゲートに負電位を与られると空乏層Dが広がり、チャネル抵抗が大きくなる。
したがって、半導体装置100は、実施の形態1と同様の動作によって、電流を制限する機能を有し、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態1のnチャネルディプリーショントランジスタDTに代えて同様のnチャネル接合形電界効果トランジスタJTを用いたが、実施の形態3または実施の形態5のnチャネルディプリーショントランジスタDTに相当する構造のnチャネル接合形電界効果トランジスタJTが用いられてもよい。
本実施の形態の半導体装置100によれば、ゲート電位によってnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91に空乏層Dを生じさせるよう構成されているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、低い方の電位であるアノード拡散層3の電位が用いられているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R1がnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル91と一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、nチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲートとしてのp型領域10pがチャネル91の幅方向に間隔を持ち飛び石状に配置されているため、間隔部分のチャネル厚みが厚くなるので、通常動作時の電圧V1を低くすることができる。
なお、上記ではダイオードのアノード側にnチャネル接合形電界効果トランジスタJTを配置したが、ダイオードのカソード側にnチャネル接合形電界効果トランジスタが配置されてもよい。この場合、整流素子D1であるダイオードは、カソード拡散層2を含み、電極パッドは、カソード電極パッド7bを含んでいる。
(実施の形態9)
本発明の実施の形態9の半導体装置は、実施の形態2の半導体装置と比較して、pチャネル接合形電界効果トランジスタを有している点で主に異なっている。
図31および図32を参照して、チャネル92およびコンタクト部5x,5yは、チャネル接合形電界効果トランジスタJTを構成している。本実施の形態の半導体装置100は、ゲート電位によってpチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92に空乏層を生じさせるよう構成されている。
pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92のドレイン領域であるコンタクト部5xに近い領域にはpチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲートに相当するn型領域10nが配設され、ダイオードのアノード電極パッド7bの電位が与えられている。
pチャネル接合形電界効果トランジスタJTは、空乏層Dをチャネル幅方向にも広げることができるので、図31に示すようにチャネル92の幅方向に間隔持ち飛び石状にn型領域10nが複数設置されている。
なお、図33を参照して、n型領域10nはストライプ状に配置されていてもよい。
pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92はその長さ、幅、厚み、濃度をパラメータとして、所望の伝達特性に対応した抵抗値が得られるように調整されている。
半導体装置100は、整流素子D1と、抵抗R2と、pチャネル接合形電界効果トランジスタJTと、アノード電極パッド7bとが直列接続された構成を有している。半導体装置100は、pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位を抵抗R2の両端の電位差により生成し、かつゲート電位によってpチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92に空乏層Dを生じさせるよう構成されている。
pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、高い方の電位であるアノード電極パッド7bの電位が用いられている。
なお、pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのドレイン領域であるコンタクト部5xおよびソース領域であるコンタクト部5yは低抵抗のオーミックコンタクトを得るためのものであり、省略しても本実施の形態の本質的効果は損なわれない。
なお、実施の形態8の半導体装置100のこれ以外の構成は、上述した実施の形態2と同様であるため同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
なお、上記ではダイオードのアノード側にpチャネル接合形電界効果トランジスタJTを配置したが、ダイオードのカソード側にpチャネル接合形電界効果トランジスタが配置されてもよい。この場合、整流素子D1であるダイオードは、カソード拡散層2を含み、電極パッドは、カソード電極パッド7bを含んでいる。
次に本実施の形態の半導体装置の動作について説明する。
pチャネル接合形電界効果トランジスタJTは、そのゲートに正電位を与られると空乏層Dが広がり、チャネル抵抗が大きくなる。
したがって、半導体装置100は、実施の形態2と同様の動作によって、電流を制限する機能を有し、通常動作時にV1<Vmax×I1/Imax+ΔVを達成することができる。
なお、本実施の形態では、実施の形態チャネルディプリーショントランジスタDTに代えて同様のチャネル接合形電界効果トランジスタJTを用いたが、実施の形態4または実施の形態6のチャネルディプリーショントランジスタDTに相当する構造のチャネル接合形電界効果トランジスタJTが用いられてもよい。
本実施の形態の半導体装置100によれば、ゲート電位によってpチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92に空乏層Dを生じさせるよう構成されているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲート電位として、アノード拡散層3の電位とアノード電極パッド7bの電位との内、高い方の電位であるアノード電極パッド7bの電位が用いられているため、低電圧時の電流が適度に大きく、高電圧時の電流が小さい半導体装置を提供することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、抵抗R2がnチャネル接合形電界効果トランジスタJTのチャネル92と一体に形成されているため、生産効率を向上することができる。
また、本実施の形態の半導体装置100によれば、pチャネル接合形電界効果トランジスタJTのゲートとしてのn型領域10nがチャネル92の幅方向に間隔を持ち飛び石状に配置されているため、間隔部分のチャネル厚みが厚くなるので、通常動作時の電圧V1を低くすることができる。
上記の各実施の形態は、適時組み合わせることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることを意図される。
1 基板、1a n-不純物領域、2 カソード拡散層、3 アノード拡散層、4,41,42 第1絶縁膜、5 抵抗層、5a,5b,5x,5y コンタクト部、6,61,62 第2絶縁膜、7a 配線、7b アノード電極パッド,カソード電極パッド、7c ディプリーショントランジスタ直列配線、8a,8b,8x,8y コンタクト孔、10p p型領域、10n n型領域、91,92 チャネル、93a,94a 第1の不純物濃度部分、93b,94b 第2の不純物濃度部分、D 空乏層、D1 整流素子、DT ディプリーショントランジスタ、JT 接合形電界効果トランジスタ、R1,R2,R3,R4 抵抗。

Claims (13)

  1. 基板と、
    前記基板に形成されたアノードおよびカソードを有する整流素子と、
    前記基板上に配置された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に配置され、かつチャネルを含む半導体層と、
    前記半導体層上に配置された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に配置された電極パッドとを備え、
    前記整流素子の前記アノードおよび前記カソードのいずれかのゲートに対応する部分が前記第1絶縁膜を挟んで前記チャネルと対向しており、
    前記チャネルと、前記ゲートとを含むようにディプリーショントランジスタが構成され、
    前記整流素子と、前記半導体層の抵抗として機能する部分と、前記ディプリーショントランジスタと、前記電極パッドとが直列接続されており、前記ディプリーショントランジスタのゲート電位を前記抵抗の両端の電位差により生成し、かつ前記ゲート電位によって前記ディプリーショントランジスタの前記チャネルに空乏層を生じさせるよう構成されている、半導体装置。
  2. 前記ディプリーショントランジスタは、nチャネルディプリーショントランジスタを含み、
    前記nチャネルディプリーショントランジスタの前記ゲート電位として、前記電極パッドの電位よりも低い前記整流素子の前記アノードおよび前記カソードのいずれかの電位が用いられるよう構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ディプリーショントランジスタは、pチャネルディプリーショントランジスタを含み、
    前記pチャネルディプリーショントランジスタの前記ゲート電位として、前記電極パッドの電位よりも高い前記整流素子の前記アノードおよび前記カソードのいずれかの電位が用いられるよう構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記ディプリーショントランジスタはnチャネルディプリーショントランジスタを含み、
    前記電極パッドはアノード電極パッドを含み、
    前記整流素子の前記アノード、前記抵抗、前記nチャネルディプリーショントランジスタおよび前記アノード電極パッドは、電位の低い方から、前記整流素子の前記アノード、前記抵抗、前記nチャネルディプリーショントランジスタ、前記アノード電極パッドの順に直列接続され、
    前記nチャネルディプリーショントランジスタの前記チャネルは、前記整流素子の前記アノードと前記第1絶縁膜を介して重なり、かつ前記アノード電極パッドと前記第2絶縁膜を介して重なり、
    前記第1絶縁膜の誘電率を前記第1絶縁膜の膜厚で除した値が前記第2絶縁膜の誘電率を前記第2絶縁膜の膜厚で除した値より大きくなるよう構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記ディプリーショントランジスタはpチャネルディプリーショントランジスタを含み、
    前記電極パッドはカソード電極パッドを含み、
    前記整流素子の前記カソード、前記抵抗、前記pチャネルディプリーショントランジスタおよび前記カソード電極パッドは、電位の高い方から、前記整流素子の前記カソード、前記抵抗、前記pチャネルディプリーショントランジスタ、前記カソード電極パッドの順に直列接続され、
    前記pチャネルディプリーショントランジスタの前記チャネルは、前記カソード電極パッドと前記第2絶縁膜を介して重なり、かつ前記整流素子の前記カソードと前記第1絶縁膜を介して重なり、
    前記第2絶縁膜の誘電率を前記第2絶縁膜の膜厚で除した値が前記第1絶縁膜の誘電率を前記第1絶縁膜の膜厚で除した値より小さくなるよう構成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記ディプリーショントランジスタは、ソースを含み、
    前記抵抗が前記ディプリーショントランジスタの前記チャネルまたは前記ソースと一体に形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  7. 前記ディプリーショントランジスタは、nチャネルディプリーショントランジスタを含み、
    前記nチャネルディプリーショントランジスタが、前記整流素子の一部と前記電極パッドとの間に挟まれた部分を有し、
    前記挟まれた部分は、第1の不純物濃度部分と、第2の不純物濃度部分とを含み、
    前記第1の不純物濃度部分は、前記整流素子の一部と前記電極パッドとの内、電位の高い方側に配置されており、
    前記第2の不純物濃度部分は、前記整流素子の一部と前記電極パッドとの内、電位の低い方側に配置されており、かつ前記第1の不純物濃度部分よりも高いn型不純物濃度を有している、請求項1に記載の半導体装置。
  8. 基板と、
    前記基板に形成されたアノードおよびカソードを有する整流素子と、
    前記アノードまたはカソードに接続されたゲートと、
    前記基板上に配置された第1絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜上に配置され、かつチャネルを含む半導体層と、
    前記半導体層上に配置された第2絶縁膜と、
    前記第2絶縁膜上に配置された電極パッドとを備え、
    前記ゲートは前記チャネルと接し、かつ前記チャネルと異なる導電型に形成されており、
    前記チャネルと、前記ゲートとを含むように接合形電界効果トランジスタが構成され、
    前記整流素子と、前記半導体層の抵抗として機能する部分と、前記接合形電界効果トランジスタと、前記電極パッドとが直列接続されており、前記接合形電界効果トランジスタのゲート電位を前記抵抗の両端の電位差により生成し、かつ前記ゲート電位によって前記接合形電界効果トランジスタの前記チャネルに空乏層を生じさせるよう構成されている、半導体装置。
  9. 前記接合形電界効果トランジスタは、nチャネル接合形電界効果トランジスタを含み、
    前記nチャネル接合形電界効果トランジスタの前記ゲート電位として、前記電極パッドの電位よりも低い前記整流素子の前記アノードおよび前記カソードのいずれかの電位が用いられるよう構成されている、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記接合形電界効果トランジスタは、ソースを含み、
    前記抵抗が前記接合形電界効果トランジスタの前記チャネルまたは前記ソースと一体に形成されている、請求項8に記載の半導体装置。
  11. 前記電極パッドは、アノード電極パッドを含んでいる、請求項1または8に記載の半導体装置。
  12. 前記電極パッドは、カソード電極パッドを含んでいる、請求項1または8に記載の半導体装置。
  13. 前記前記接合形電界効果トランジスタの前記ゲートが前記チャネルの幅方向に間隔を持ち飛び石状に配置されている、請求項8または9に記載の半導体装置。
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