JP5274882B2 - 横方向シリコン制御整流素子及びこれを備えるesd保護素子 - Google Patents

横方向シリコン制御整流素子及びこれを備えるesd保護素子 Download PDF

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本発明は半導体装置の構造に関するものであり、特に保持電圧を高くしたESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)保護素子に関するものである。ESD保護素子は、一般的な集積回路に対して有用である。
一般に、集積回路は、集積回路内部で実装される周知の技術を利用することにより、静電気放電から保護されている。上記技術は、本来ICの動作を妨害せず、静電気放電現象が発生する場合のみ動作するノーマリーオフ形素子を製作することにある。静電気放電現象の間、ICのピンには高電圧/高電流の静電気放電パルスが落ちる。このため、ESD保護素子は、素早くターンオンして静電気放電による電流を逸らし、ICに損傷が加わることを避けなければならない。
ESD保護素子の内部において一般的に用いられるものとしては、特許文献1〜特許文献3に記載されている、横方向シリコン制御整流素子(Silicon Controlled Rectifier:SCR)がポピュラーである。横方向シリコン制御整流素子は、単位面積あたりの電流容量の点で効率が良いためにポピュラーである。
図8は、従来のCMOSプロセスの実施例である。図8では、シリコン制御整流素子の等価回路及びその電流−電圧特性が示されている。シリコン制御整流素子のESD保護素子は2端子素子であり、アノード−カソード間電圧Vakがトリガ電圧Vt1より高くなるとターンオンする。アノード−カソード間電圧Vakがトリガ電圧Vt1より高くなる点では、PNP接合とNPN接合とによるループが再生成される。
アプリケーションを実用的なものとするために重要なパラメータは、保持電圧Vであり、ICの動作電源電圧Vddより高くなければならない。これは、動作電源電圧Vddの急速な過渡変動が生じた場合に、ESD保護素子がターンオンすることを回避するために必要な条件である。また、電源供給ライン上のスパイク状の電圧によりラッチアップが生じることを妨げるためにも、保持電圧Vは、ICの動作電源電圧Vddより高くなければならない。なお、実際には、静電気放電の観点においては、保持電圧Vが高いか低いかは無関係である。
動作電源電圧Vddの過渡変動によるシリコン制御整流素子のトリガを妨げる他の方法は、上記ICにおいて予期される最大電流を超えるトリガ電流It1を制御し増加させることによる。
以下に記載する特許文献では幾つかの技術が記載されている。特許文献5では、図9に示すように、P+領域72、N領域70及びP+領域76により形成されるPNPトランジスタQ3は、基板抵抗RSUBを介して流れる電流を逸らし、トランジスタQ2のターンオンを遅らせる。この場合の電流−電圧特性は、ラインA’、ラインB’及びラインC’で表される。
特許文献4では、図10に示されるESD保護素子の技術を記載している。図10の構造は、トリガのためにMOSトランジスタ46を追加している点で、特許文献5に記載している構造の1つと類似している。
図11は、特許文献6に記載されているESD保護素子である。このESD保護素子の回路では、主な静電気放電による電流が流れる素子は、シリコン制御整流素子116及びシリコン制御整流素子118である。シリコン制御整流素子116及びシリコン制御整流素子118は、可変抵抗310に作用するトリガ回路106の動作によりターンオンする。保持電流の増加は、可変抵抗310の抵抗値を調節する制御回路312により達成される。保持電流は、アノード−カソード間電圧が保持電圧Vに等しい場合のアノード−カソード間の電流である。
米国特許第5,012,317号公報(1991年4月30日公開) 米国特許第5,290,724号公報(1994年3月1日公開) 特開昭62−60253号公報(昭和62年3月16日公開) 米国特許第6,281,527号(2001年8月28日特許) 米国特許第6,246,079号(2001年6月12日特許) 米国特許第6,803,633号(2004年10月12日特許)
上記の従来技術において、ESD保護素子のシリコン制御整流素子の偶発的なトリガによりトリガ電流It1の増加が妨げられる。特許文献4及び特許文献5に記載された方法の有効性は、最大過渡変動電流に依存する。最大過渡変動電流は、動作電源電圧Vddが印加されるラインに流れる電流であり、あまり知られていない。これに対して、特許文献6に記載された技術は、回路を追加する必要があり、制御回路の動作速度の影響を受けやすくなる可能性がある。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、保持電圧を高くすること、及び小型化の両方を実現出来る横方向シリコン制御整流素子及びこれを備えるESD保護素子を提供することにある。
本発明の参考の横方向シリコン制御整流素子は、第1の導電型の半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備える。
上記発明によれば、上記アノード領域、上記ウェル領域及び上記半導体基板により第1のバイポーラトランジスタが形成される。また、上記カソード拡散領域、上記半導体基板及び上記ウェル接触領域により第2のバイポーラトランジスタが形成される。
次に、高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域とによりPN接合が形成される。該PN接合の接合部において電子とホールとが再結合し、空乏層が生じる。該再結合により、高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域とのドーピング濃度が低くなる。
よって、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域とを結合すると、上記第2のバイポーラトランジスタのコレクタに直列に接続され、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスは、より高くなる。これにより、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタのベース−ベース間電圧がより高くなる。
横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧は、上記第1のバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧、上記第2のバイポーラトランジスタのベース−エミッタ間電圧及び上記ベース−ベース間電圧の和より大きい。上述したように、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなることにより、上記ベース−ベース間電圧がより高くなるので、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧が高くなる。また、素子内部の構成を変更するだけであるので、回路を追加する必要も無くなり小型化も可能となる。
上記の問題を解決するために、上記横方向シリコン制御整流素子では、第1の導電型である半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、上記半導体基板は、第1の導電型の第1の領域と、第1の導電型の基板接触領域とを有し、上記基板接触領域は、該第1の領域上に形成され、上記カソード拡散領域と上記第1の領域とを接続し、上記第1の領域のインピーダンスは、上記基板接触領域のインピーダンスよりも高い
これにより、上記ベース−ベース間電圧がさらに高くなるので、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
上記の問題を解決するために、上記横方向シリコン制御整流素子では、第1の導電型である半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、上記高インピーダンス形成領域のドーピング濃度は、1×10 16 at/cm 〜1×10 19 at/cm である
横方向シリコン制御整流素子を備えるESD保護素子では、上記保持電圧と電流との積による電力のため熱が発生するが、熱の発生は少ない方が、上記横方向シリコン制御整流素子の寿命をより長く出来るので、上記保持電圧を低くすることが好ましい。上記高インピーダンス形成領域のドーピング濃度を上記の範囲内で調整することにより、上記高インピーダンス形成領域のインピーダンスを調整できる。従って、上記保持電圧を調整することが可能となり、上記横方向シリコン制御整流素子の寿命をより長く出来る。
上記の問題を解決するために、上記横方向シリコン制御整流素子では、第1の導電型である半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、上記半導体基板と上記ウェル接触領域との接合部は、上記半導体基板と上記ウェル領域との接合部より浅く、上記ウェル接触領域のインピーダンスは、上記ウェル領域のインピーダンスより高くする
これにより、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。よって、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
上記の問題を解決するために、上記横方向シリコン制御整流素子では、第1の導電型である半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、上記高インピーダンス形成領域に、0V以上15V以下の電圧を印加する端子を備える
上記高インピーダンス形成領域に0V以上15V以下の電圧を印加すると、上記高インピーダンス形成領域の下に位置する上記ウェル接触領域がさらに空乏化される結果、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
上記横方向シリコン制御整流素子では、上記ウェル接触領域と上記半導体基板との間に第1の導電型の埋め込み拡散領域をさらに備え、上記埋め込み拡散領域のドーピング濃度は、上記ウェル領域のドーピング濃度よりも高くされてもよい。
上記高インピーダンス形成領域及び上記埋め込み拡散領域は、接合型電界効果トランジスタ(Junction Field Effect Transistor:JFET)を形成し、端子は、上記接合型電界効果トランジスタのゲートに電圧を印加する端子となる。従って、上記高インピーダンス形成領域に0V以上15V以下の電圧を印加すると、上記高インピーダンス形成領域の下に位置する上記ウェル接触領域がさらに空乏化される結果、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
上記横方向シリコン制御整流素子では、端子を電気的に接地してもよい。
これにより、上記高インピーダンス形成領域と上記ウェル接触領域との接合部の下の、上記ウェル接触領域の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。よって、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
上記の問題を解決するために、上記横方向シリコン制御整流素子では、第1の導電型である半導体基板上に形成され、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、上記高インピーダンス形成領域を設ける代わりに上記ウェル接触領域を延長して第2ウェル領域を形成し、上記第2ウェル領域の上部にゲート酸化膜を形成し、ゲート酸化膜の上にゲート電極を備える
上記ゲート電極の下に位置する上記第2ウェル領域における実効キャリヤ濃度を調整するための電圧を、上記ウェル領域と上記ゲート電極との間に印加することにより、上記第2ウェル領域の実効抵抗を変化させることが可能となる。従って、保持電圧の制御及び保持電圧を高くすることが可能となる。
上記横方向シリコン制御整流素子では、上記ゲート電極は、電気的に接地されてもよい。
上記第2ウェル領域の抵抗値は、上記ゲート電極の電位が上記ウェル領域の電位より低い場合に増加する。よって、上記ゲート電極を電気的に接地することにより、上記ウェル領域と上記ゲート電極との間に印加し、上記第2ウェル領域の実効抵抗を変化させることが可能となる。従って、保持電圧の制御及び保持電圧を高くすることが可能となる。
本発明のESD保護素子は、上記何れかの横方向シリコン制御整流素子を備えているので、保持電圧を高くすること、及び小型化の両方を実現出来る。
本発明に係る横方向シリコン制御整流素子は、以上のように、ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えるものである。
それゆえ、保持電圧を高くすること、及び小型化の両方を実現出来る横方向シリコン制御整流素子及びこれを備えるESD保護素子を提供するという効果を奏する。
本発明の一実施形態について実施例1〜実施例5、及び図1〜図7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
〔実施例1〕
図1(a)は、本実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子1(Lateral Silicon Controlled Rectifier:Lateral SCR)の構造を示す横断面図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子の電圧−電流特性と、従来の横方向シリコン制御整流素子の電圧−電流特性とを比較したグラフである。
本発明に係るESD保護素子の横方向シリコン制御整流素子を実施するために、図1(a)に示すように、上記横方向シリコン制御整流素子の寄生バイポーラトランジスタに対して直列に高インピーダンス領域が形成される必要がある。より詳細には、図1(a)の横方向シリコン制御整流素子1において、P型シリコン基板2、Nウェル領域3及びP+アノード領域4が形成される。P+アノード領域4は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子1の最上層5に形成されており、ESD(Electrostatic Discharge:静電気放電)保護を行うためのパッド6に接続される。最上層5に形成されている領域は、一部が横方向シリコン制御整流素子の表面として露出している。
また、N+アノード領域30は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子1の最上層5に形成されており、ESD保護を行うためのパッド6に接続される。P+アノード領域4とN+アノード領域30との間には、後述する領域15が設けられている。
カソード領域には、N+カソード領域7及びP+カソード領域31が形成される。N+カソード領域7及びP+カソード領域31は、P型シリコン基板2の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子1の最上層5に形成されており、それぞれ電気的に接地されている。N+カソード領域7とP+カソード領域31との間には、後述する領域15が設けられている。
また、従来の横方向シリコン制御整流素子と同様に、本実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子1は、PNP型寄生バイポーラトランジスタ8とNPN型寄生バイポーラトランジスタ9との接続により形成されている。さらに横方向シリコン制御整流素子1では、高インピーダンス要素10を、NPN型寄生バイポーラトランジスタ9のコレクタに直列に設けている。同様に、高インピーダンス要素11を、PNP型寄生バイポーラトランジスタ8のコレクタに直列に設けている。高インピーダンス要素10及び高インピーダンス要素11は、以下に記載するように異なる方法で定義されても良い。
なお、図1(a)において、抵抗Rnwは、PNP型寄生バイポーラトランジスタ8のベース−エミッタ間抵抗であり、抵抗Rpwは、NPN型寄生バイポーラトランジスタ9のベース−エミッタ間抵抗である。さらに、高インピーダンス要素10は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子1の最上層5に位置する領域12に形成されており、高インピーダンス要素11は、P型シリコン基板2の一部である領域13に形成されている。領域13のインピーダンスは、主に領域13のレイアウト寸法と領域13のドーピング濃度とにより決定され、P型シリコン基板2の一部である領域14のインピーダンスよりも高くされる。
さらに、横方向シリコン制御整流素子1の最上層5には、複数の領域15が設けられており、領域15は、二酸化シリコン(SiO)で構成されている。酸化シリコンは、一般的なICプロセスにおいて、拡散領域を分離するために用いられる素子間分離(isolation:アイソレーション)である。
横方向シリコン制御整流素子1における、保持電圧の制御及び保持電圧を高くすることは、横方向シリコン制御整流素子1におけるN領域及びP領域の全体のインピーダンスを調節することにより達成される。図1(a)は、高インピーダンス要素10及び高インピーダンス要素11が保持電圧Vを調節する横方向シリコン制御整流素子1の基本構造を示している。図1(b)の電圧−電流特性を示すグラフでは、従来の横方向シリコン制御整流素子の特性16は保持電圧がVh1となり、横方向シリコン制御整流素子の特性17は保持電圧がVh1より大きいVh2となる。
ここで、保持電圧Vは、例えば横方向シリコン制御整流素子1において、PNP型寄生バイポーラトランジスタ8とNPN型寄生バイポーラトランジスタ9との両方をオン状態にするために必要なアノード−カソード間電圧である。保持電圧Vについて、次式(1)が成立する。
>VBEPNP+VBENPN+VBB’ (1)
(1)式において、VBEPNP及びVBENPNは各トランジスタのベース−エミッタ間電圧であり、VBB’はベース−ベース間電圧である。電流は各トランジスタのコレクタ領域を流れるので、ベース−ベース間電圧VBB’は、後述する高インピーダンス要素10の抵抗値RCの増加に比例して高くなる。
高インピーダンス要素10及び高インピーダンス要素11のインピーダンスを高くすることにより、ベース−ベース間電圧VBB’が高くなり、横方向シリコン制御整流素子1の保持電圧Vは高くなる。高インピーダンス要素10のみでも保持電圧Vは高くなるが、高インピーダンス要素11を設けることにより保持電圧Vはさらに高くなる。
図2は、高インピーダンス要素10を備える場合の保持電圧Vの変化を示すグラフである。図2のグラフは、図1の横方向シリコン制御整流素子1において高インピーダンス要素10の抵抗率を変化することによりシミュレーションされている。保持電圧Vは、高インピーダンス要素10の抵抗値RCを高くすることにより、約1Vから約8Vまで上昇する。
〔実施例2〕
本実施例2では、保持電圧を高くした新しい横方向シリコン制御整流素子1の構造及び製造方法について述べる。横方向シリコン制御整流素子の最先端の変形例に対して組み込むために、上記構造を修正すること及び上記構造を適合させることは、当業者にとって容易である。
本実施例2では、図3に示される横方向シリコン制御整流素子18について記載されている。横方向シリコン制御整流素子18は、従来周知の技術によりNウェル領域3が形成されたP型シリコン基板2から始めるCMOSプロセスにおいて実施される。P型シリコン基板2のドーピング濃度は、1×1014at/cm〜1×1017at/cmである。Nウェル領域3は、深さが1μm〜5μmであり、ドーピング濃度が1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P+アノード領域4は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子18の最上層5に形成されており、ESD保護を行うためのパッド6に接続される。P+アノード領域4及びN+アノード領域30は、横方向シリコン制御整流素子18のアノードを形成する。N+カソード領域7及びP+カソード領域31は、P型シリコン基板2の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子18の最上層5に形成され、横方向シリコン制御整流素子18のカソードに接続される。該カソードは電気的に接地されている。
上記構成に加えて、縦方向PNPバイポーラトランジスタ19と、横方向NPNバイポーラトランジスタ20とが形成される。横方向シリコン制御整流素子18の電流容量は、素子の幅、即ち図3における深さ(x方向の長さ)に依存する。トリガ電圧Vt1は、レイアウト寸法に関連し、P型シリコン基板2及びNウェル領域3のドーピング濃度により決定される、抵抗Rnwの抵抗値及び抵抗Rpwの抵抗値に依存する。
この新しい横方向シリコン制御整流素子の構造においては、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタ抵抗が、領域21と領域22との構造により変更される。領域22は、Nウェル領域3が延長されることにより構成された浅いN型半導体領域を示す。P型半導体領域21は、N型半導体領域22の表面、即ちN型半導体領域22の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子18の最上層5に形成される。
P型半導体領域21とN型半導体領域22とによりPN接合が形成される。該PN接合の接合部において電子とホールとが再結合し、空乏層が生じる。該再結合により、P型半導体領域21とN型半導体領域22とのドーピング濃度が低くなる。
よって、P型半導体領域21とN型半導体領域22とを結合すると、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタに直列に接続された、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなる。この結果、新しい横方向シリコン制御整流素子18全体の保持電圧Vが高くなる。また、横方向シリコン制御整流素子内部の構成を変更するだけであるので、回路を追加する必要も無くなり小型化も可能となる。
なお、本発明実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子は、実際に使用する際はV>Vddを満足する範囲で保持電圧を低くして用いる。ここでVは保持電圧であり、VddはICの動作電源電圧である。
N型半導体領域22のx方向の長さは、Nウェル領域3のx方向の長さより短くされ、一般的にはNウェル領域3のx方向の長さの半分にされる。また、N型半導体領域22のドーピング濃度は、1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P型半導体領域21の深さは、N型半導体領域22の深さの半分以下とする。即ち、P型半導体領域21のx方向の長さは、P型半導体領域21のx方向の長さとN型半導体領域22のx方向の長さとを加えた長さの半分以下とする。また、P型半導体領域21のドーピング濃度は、1×1016at/cm〜1×1019at/cmである。
一例として、N型半導体領域22の表面のドーピング濃度は3×1016at/cmである。また、N型半導体領域22の深さXjは1μmである。さらに、P型半導体領域21の深さXjpは0.5μmであり、P型半導体領域21より深い場所に位置するNウェル領域3のシート抵抗ρsは約10kΩ/□である。そして、N型半導体領域22において、長さL=1μm及び奥行き(z方向の長さ)が100μmの接合部22’の下に位置する、N型半導体領域22の空乏化されていない部分には、100Ωの抵抗器が製作される。
なお、P型シリコン基板2とN型半導体領域22との接合部は、P型シリコン基板2とNウェル領域3との接合部より浅くてもよい。
〔実施例3〕
本実施例3では、図4に示される横方向シリコン制御整流素子23について記載されている。横方向シリコン制御整流素子23は、従来周知の技術によりNウェル領域3が形成されたP型シリコン基板2から始めるCMOSプロセスにおいて実施される。P型シリコン基板2のドーピング濃度は、1×1014at/cm〜1×1017at/cmである。Nウェル領域3は、深さが1μm〜5μmであり、ドーピング濃度が1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P+アノード領域4は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子23の最上層5に形成されており、ESD保護を行うためのパッド6に接続される。P+アノード領域4及びN+アノード領域30は、横方向シリコン制御整流素子23のアノードを形成する。N+カソード領域7及びP+カソード領域31は、P型シリコン基板2の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子23の最上層5に形成され、横方向シリコン制御整流素子23のカソードに接続される。該カソードは電気的に接地されている。
上記構成に加えて、縦方向PNPバイポーラトランジスタ19と、横方向NPNバイポーラトランジスタ20とが形成される。横方向シリコン制御整流素子23の電流容量は、素子の幅、即ち図4における深さ(x方向の長さ)に依存する。トリガ電圧Vt1は、レイアウト寸法に関連し、P型シリコン基板2及びNウェル領域3のドーピング濃度により決定される、抵抗Rnwの抵抗値及び抵抗Rpwの抵抗値に依存する。
この新しい横方向シリコン制御整流素子の構造においては、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタ抵抗が、領域21と領域22との構造により変更される。領域22は、Nウェル領域3が延長されることにより構成された浅いN型半導体領域を示す。P型半導体領域21は、N型半導体領域22の表面、即ち即ちN型半導体領域22の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子23の最上層5に形成される。横方向シリコン制御整流素子23を実施例2の図3の横方向シリコン制御整流素子18と比較すると、横方向シリコン制御整流素子23では、P型半導体領域21が端子24と電気的に接続されている。端子24は、P型半導体領域21に所定の電圧を印加するために設けられている。
P型半導体領域21とN型半導体領域22とを結合すると、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタに直列に接続された、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなる。この結果、新しい横方向シリコン制御整流素子23全体の保持電圧Vが高くなる。P型半導体領域21に電圧を印加すると、P型半導体領域21の下に位置するN型半導体領域22がさらに空乏化される結果、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。
N型半導体領域22のx方向の長さは、Nウェル領域3のx方向の長さより短くされ、一般的にはNウェル領域3のx方向の長さの半分にされる。また、N型半導体領域22のドーピング濃度は、1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P型半導体領域21の深さは、N型半導体領域22の深さの半分以下とする。即ち、P型半導体領域21のx方向の長さは、P型半導体領域21のx方向の長さとN型半導体領域22のx方向の長さとを加えた長さの半分以下とする。また、P型半導体領域21のドーピング濃度は、1×1016at/cm〜1×1019at/cmである。
一例として、N型半導体領域22の表面のドーピング濃度は3×1016at/cmである。また、N型半導体領域22の深さXjは1μmである。さらに、P型半導体領域21の深さXjpは0.5μmであり、P型半導体領域21より深い場所に位置するNウェル領域3のシート抵抗ρsは約10kΩ/□である。そして、長さL=100μm、奥行きが1μmのP型半導体領域21には100Ωの抵抗器が製作される。さらに、端子24に0V以上15V以下の電圧を印加することにより、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部における空乏層の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。端子24に印加出来る最大電圧は、N型半導体領域22の降伏電圧に依存する。ドーピング濃度が1×1017at/cmであるN型半導体領域22の降伏電圧は、10〜15V程度である。端子24に0の電圧を印加すると、PN接合の内蔵電位による空乏層が生じる。
〔実施例4〕
本実施例4では、図5に示される横方向シリコン制御整流素子25について記載されている。横方向シリコン制御整流素子25は、従来周知の技術によりNウェル領域3が形成されたP型シリコン基板2から始めるCMOSプロセスにおいて実施される。P型シリコン基板2のドーピング濃度は、1×1014at/cm〜1×1017at/cmである。Nウェル領域3は、深さが1μm〜5μmであり、ドーピング濃度が1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P+アノード領域4は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子25の最上層5に形成されており、ESD保護を行うためのパッド6に接続される。P+アノード領域4及びN+アノード領域30は、横方向シリコン制御整流素子25のアノードを形成する。N+カソード領域7及びP+カソード領域31は、P型シリコン基板2の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子25の最上層5に形成され、横方向シリコン制御整流素子25のカソードに接続される。該カソードは電気的に接地されている。
上記構成に加えて、縦方向PNPバイポーラトランジスタ19と、横方向NPNバイポーラトランジスタ20とが形成される。横方向シリコン制御整流素子25の電流容量は、素子の幅、即ち図5における深さ(x方向の長さ)に依存する。トリガ電圧Vt1は、レイアウト寸法に関連し、P型シリコン基板2及びNウェル領域3のドーピング濃度により決定される、抵抗Rnwの抵抗値及び抵抗Rpwの抵抗値に依存する。
この新しい横方向シリコン制御整流素子の構造においては、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタ抵抗が、領域21と領域22との構造により変更される。領域22は、Nウェル領域3が延長されることにより構成された浅いN型半導体領域を示す。P型半導体領域21は、N型半導体領域22の表面、即ち即ちN型半導体領域22の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子25の最上層5に形成される。実施例3の図4の横方向シリコン制御整流素子23と同様に、横方向シリコン制御整流素子25では、P型半導体領域21が端子24と電気的に接続されている。端子24は、P型半導体領域21に所定の電圧を印加するために設けられている。
P型半導体領域21とN型半導体領域22とを結合すると、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタに直列に接続された、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなる。この結果、新しい横方向シリコン制御整流素子25全体の保持電圧Vが高くなる。P型半導体領域21に電圧を印加すると、P型半導体領域21の下に位置するN型半導体領域22がさらに空乏化される結果、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。
N型半導体領域22のx方向の長さは、Nウェル領域3のx方向の長さより短くされ、一般的にはNウェル領域3のx方向の長さの半分にされる。また、N型半導体領域22のドーピング濃度は、1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P型半導体領域21の深さは、N型半導体領域22の深さの半分以下とする。即ち、P型半導体領域21のx方向の長さは、P型半導体領域21のx方向の長さとN型半導体領域22のx方向の長さとを加えた長さの半分以下とする。また、P型半導体領域21のドーピング濃度は、1×1016at/cm〜1×1019at/cmである。
埋め込まれたP型半導体領域26は、N型半導体領域22の下に形成される。埋め込まれたP型半導体領域26のドーピング濃度は、Nウェル領域3のドーピング濃度よりも高くされ、一般的には1×1016at/cm〜1×1018at/cmである。
図4の横方向シリコン制御整流素子23と比較すると、図5の横方向シリコン制御整流素子25の、P型半導体領域21及びP型半導体領域26は、接合型電界効果トランジスタ27(Junction Field Effect Transistor:JFET)を形成する。所定の電圧を印加するために設けられた端子24は、接合型電界効果トランジスタ27のゲートに電圧を印加する端子となる。
P型半導体領域21とP型半導体領域26とを結合すると、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタに直列に接続された、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなる。この結果、新しい横方向シリコン制御整流素子25全体の保持電圧Vが高くなる。P型半導体領域21に電圧を印加すると、P型半導体領域21の下に位置するN型半導体領域22がさらに空乏化される結果、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。
図6は、実施例4の横方向シリコン制御整流素子25の等価回路である。図6は、接合型電界効果トランジスタ27を備える横方向シリコン制御整流素子25を示している。
一例として、N型半導体領域22の表面のドーピング濃度は3×1016at/cmである。また、N型半導体領域22の深さXjは1μmである。さらに、P型半導体領域21の深さXjpは0.5μmであり、P型半導体領域21より深い場所に位置するNウェル領域3のシート抵抗ρsは約10kΩ/□である。そして、長さL=100μm、奥行きが1μmのP型半導体領域21には100Ωの抵抗器が製作される。
〔実施例5〕
本実施例5では、図7に示される横方向シリコン制御整流素子28について記載されている。横方向シリコン制御整流素子28は、従来周知の技術によりNウェル領域3が形成されたP型シリコン基板2から始めるCMOSプロセスにおいて実施される。P型シリコン基板2のドーピング濃度は、1×1014at/cm〜1×1017at/cmである。Nウェル領域3は、深さが1μm〜5μmであり、ドーピング濃度が1×1015at/cm〜1×1017at/cmである。
P+アノード領域4は、Nウェル領域3の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子28の最上層5に形成されており、ESD保護を行うためのパッド6に接続される。P+アノード領域4及びN+アノード領域30は、横方向シリコン制御整流素子28のアノードを形成する。N+カソード領域7及びP+カソード領域31は、P型シリコン基板2の上部、且つ横方向シリコン制御整流素子28の最上層5に形成され、横方向シリコン制御整流素子28のカソードに接続される。該カソードは電気的に接地されている。
上記構成に加えて、縦方向PNPバイポーラトランジスタ19と、横方向NPNバイポーラトランジスタ20とが形成される。横方向シリコン制御整流素子28の電流容量は、素子の幅、即ち図7における深さ(x方向の長さ)に依存する。トリガ電圧Vt1は、レイアウト寸法に関連し、P型シリコン基板2及びNウェル領域3のドーピング濃度により決定される、抵抗Rnwの抵抗値及び抵抗Rpwの抵抗値に依存する。
この新しい横方向シリコン制御整流素子の構造においては、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタ抵抗が、領域29、ゲート酸化膜40及び電極32との構造により変更される。領域29は、Nウェル領域3が延長されることにより構成された浅いN型半導体領域を示す。ゲート酸化膜40は、領域29の上に形成されており、厚さがtである。ゲート電極32は、ゲート酸化膜40の上に形成されており、電気的に接地されている。ゲート電極32の下に位置するN型半導体領域29における実効キャリヤ濃度を調整するための電圧を、Nウェル領域3とゲート電極32との間に印加することにより、N型半導体領域29の実効抵抗を変化させることが可能となる。従って、保持電圧Vの制御及び保持電圧Vを高くすることが可能となる。
ゲート酸化膜40としては、一般的には二酸化シリコンSiOが用いられる。ゲート酸化膜40の厚さtは、例えば0.35μmプロセスでは7nmであり、0.25μmプロセスでは5nmである。
一般的に、N型半導体領域29の抵抗値は、ゲート電極32の電位がNウェル領域3の電位より低い場合に増加する。従って、ゲート電極32は、カソードに接続されている、即ち電気的に接地されている。しかしこれに限定されず、ゲート電極32に電圧が印加されてもよく、ゲート電極32を開放しても良い。一般に、ゲート電極32の電位は、N型半導体領域29を空乏化し、N型半導体領域29の実効抵抗をより高くするように設定される。
なお、本実施の形態において、P型シリコン基板2とN型半導体領域22との接合部は、P型シリコン基板とNウェル領域3との接合部より浅く、N型半導体領域2のインピーダンスは、イオン注入によりNウェル領域3のインピーダンスより高くされてもよい。
これにより、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
Nウェル領域3は、MOSトランジスタの機能性を考慮し、より低いインピーダンスとする必要がある。一方、N型半導体領域22は、ESD保護素子の性能を改善するためににのみ用いられ、Nウェル領域3よりインピーダンスを高くする。
以上のように、本発明の各実施例において横方向シリコン制御整流素子の構造が述べられた。
上記各実施例における横方向シリコン制御整流素子の構造が、本発明において記載された、保持電圧を制御し、かつ保持電圧を高くするために変更されることは、当業者にとって明白である。さらに、上記各実施例における横方向シリコン制御整流素子の構造は、静電気放電を妨げるために、他の横方向シリコン制御整流素子に適用されても良い。
〔実施形態の総括〕
本発明の実施形態に係るの横方向シリコン制御整流素子18は、上記課題を解決するために、第1の導電型のP型シリコン基板2上に形成され、P型シリコン基板2上に形成される第2の導電型のNウェル領域3と、Nウェル領域3上に形成される第1の導電型のP+アノード領域4と、P型シリコン基板2上に形成される第2の導電型のN+カソード領域7とを備える横方向シリコン制御整流素子において、Nウェル領域3に接触して形成される第2の導電型のN型半導体領域22と、N型半導体領域22上に形成される第1の導電型のP型半導体領域21とを備える。
上記構成によれば、P+アノード領域4、Nウェル領域3及びP型シリコン基板2により縦方向PNPバイポーラトランジスタ19が形成される。また、N+カソード領域7、P型シリコン基板2及びN型半導体領域22により横方向NPNバイポーラトランジスタ20が形成される。
次に、P型半導体領域21とN型半導体領域22とによりPN接合が形成される。該PN接合の接合部において電子とホールとが再結合し、空乏層が生じる。該再結合により、P型半導体領域21とN型半導体領域22とのドーピング濃度が低くなる。
よって、P型半導体領域21とN型半導体領域22とを結合すると、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のコレクタに直列に接続された、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなる。これにより、第1のバイポーラトランジスタ及び第2のバイポーラトランジスタのベース−ベース間電圧がより高くなる。
横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧Vは、縦方向PNPバイポーラトランジスタ19のベース−エミッタ間電圧VBEPNP、横方向NPNバイポーラトランジスタ20のベース−エミッタ間電圧VBENPN及びベース−ベース間電圧VBB’の和より大きい。上述したように、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがより高くなることにより、ベース−ベース間電圧VBB’がより高くなるので、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧Vが高くなる。また、素子内部の構成を変更するだけであるので、回路を追加する必要も無くなり小型化も可能となる。
横方向シリコン制御整流素子1では、P型シリコン基板2は、第1の導電型の領域13と、第1の導電型の領域14とを有し、領域14は、該領域13上に形成され、N+カソード領域7と領域13とを接続し、領域13のインピーダンスは、領域14のインピーダンスよりも高くてもよい。
これにより、ベース−ベース間電圧VBB’がさらに高くなるので、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧Vがさらに高くなる。
横方向シリコン制御整流素子18では、高インピーダンス形成領域21のドーピング濃度は、1×1016at/cm〜1×1019at/cmであってもよい。
横方向シリコン制御整流素子18を備えるESD保護素子では、保持電圧Vと電流との積による電力のため熱が発生するが、熱の発生は少ない方が、横方向シリコン制御整流素子18の寿命をより長く出来るので、保持電圧Vを低くすることが好ましい。高インピーダンス形成領域21のドーピング濃度を上記の範囲内で調整することにより、高インピーダンス形成領域21のインピーダンスを調整できる。従って、保持電圧Vを調整することが可能となり、横方向シリコン制御整流素子18の寿命をより長く出来る。
横方向シリコン制御整流素子18では、P型シリコン基板2とN型半導体領域22との接合部は、P型シリコン基板とNウェル領域3との接合部より浅く、N型半導体領域2のインピーダンスは、Nウェル領域3のインピーダンスより高くてもよい。
これにより、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
横方向シリコン制御整流素子23、25では、P型半導体領域21に、0V以上15V以下の電圧を印加する端子24を備えてもよい。
P型半導体領域21に0V以上15V以下の電圧を印加すると、P型半導体領域21の下に位置するN型半導体領域22がさらに空乏化される結果、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧Vがさらに高くなる。
横方向シリコン制御整流素子25では、N型半導体領域22とP型シリコン基板2との間に第1の導電型のP型半導体領域26をさらに備え、P型半導体領域26のドーピング濃度は、Nウェル領域3のドーピング濃度よりも高くされてもよい。
P型半導体領域21及びP型半導体領域26は、接合型電界効果トランジスタ27(Junction Field Effect Transistor:JFET)を形成し、端子24は、接合型電界効果トランジスタ27のゲートに電圧を印加する端子となる。従って、P型半導体領域21に0V以上15V以下の電圧を印加すると、P型半導体領域21の下に位置するN型半導体領域22がさらに空乏化される結果、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。これにより横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧Vがさらに高くなる。
横方向シリコン制御整流素子23、25では、端子24を電気的に接地してもよい。
これにより、P型半導体領域21とN型半導体領域22との接合部の下の、N型半導体領域22の空乏化されていない部分のインピーダンスがさらに高くなる。よって、横方向シリコン制御整流素子全体の保持電圧がさらに高くなる。
横方向シリコン制御整流素子28では、P型半導体領域21を設ける代わりにN型半導体領域22を延長してN型半導体領域29を形成し、N型半導体領域29の上部にゲート酸化膜40を形成し、ゲート酸化膜40の上にゲート電極32を備えてもよい。
ゲート電極32の下に位置するN型半導体領域29における実効キャリヤ濃度を調整するための電圧を、Nウェル領域3とゲート電極32との間に印加することにより、N型半導体領域29の実効抵抗を変化させることが可能となる。従って、保持電圧Vの制御及び保持電圧Vを高くすることが可能となる。
横方向シリコン制御整流素子28では、ゲート電極32は、電気的に接地されてもよい。
N型半導体領域29の抵抗値は、ゲート電極32の電位がNウェル領域3の電位より低い場合に増加する。よって、ゲート電極32を電気的に接地することにより、Nウェル領域3とゲート電極32との間に印加し、N型半導体領域29の実効抵抗を変化させることが可能となる。従って、保持電圧Vの制御及び保持電圧Vを高くすることが可能となる。
本発明のESD保護素子は、上記何れかの横方向シリコン制御整流素子を備えているので、保持電圧を高くすること、及び小型化の両方を実現出来る。
本発明の横方向シリコン制御整流素子は、保持電圧を高くすること、及び小型化の両方を実現出来るので、集積回路に好適に用いることが出来る。
図1(a)は、本実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子の構造を示す横断面図であり、図1(b)は、本実施の形態に係る横方向シリコン制御整流素子の電圧−電流特性と、従来の横方向シリコン制御整流素子の電圧−電流特性とを比較したグラフである。 高インピーダンス要素を備える場合の保持電圧の変化を示すグラフである。 本発明の実施例に係る横方向シリコン制御整流素子の横断面図である。 本発明の他の実施例に係る横方向シリコン制御整流素子の横断面図である。 本発明のさらに別の実施例に係る横方向シリコン制御整流素子の横断面図である。 本発明のさらに別の実施例に係る横方向シリコン制御整流素子の等価回路である。 本発明のさらに別の実施例に係る横方向シリコン制御整流素子の横断面図である。 図8(a)は、従来のESD保護素子における横方向シリコン制御整流素子の構造を示す横断面図であり、図8(b)は、図8(a)の横方向シリコン制御整流素子の等価回路であり、図8(c)は、図8(a)の横方向シリコン制御整流素子の電圧−電流特性を示すグラフである。 図9(a)は、特許文献5のESD保護素子の等価回路であり、図9(b)は、図9(a)のESD保護素子の構造を示す横断面図であり、図9(c)は、図9(a)のESD保護素子の電圧−電流特性を示すグラフである。 図10(a)は、特許文献4のESD保護素子の構造を示す横断面図であり、図10(b)は、図10(a)のESD保護素子の等価回路であり、図10(c)は、図10(a)のESD保護素子の電圧−電流特性を示すグラフである。 図11(a)は、特許文献6のESD保護素子の構造を示す等価回路であり、図10(b)は、図10(a)のESD保護素子の電圧−電流特性を示すグラフである。
符号の説明
1、18、23、25、28 横方向シリコン制御整流素子
2 P型シリコン基板(半導体基板)
3 Nウェル領域(ウェル領域)
4 P+アノード領域(アノード領域)
5 最上層
6 パッド
7 N+カソード領域(カソード拡散領域)
8 PNP型寄生バイポーラトランジスタ
9 NPN型寄生バイポーラトランジスタ
10、11 高インピーダンス要素
12、15 領域
13 領域(第1の領域)
14 領域(基板接触領域)
16、17 特性
19 縦方向PNPバイポーラトランジスタ(第1のバイポーラトランジスタ)
20 横方向NPNバイポーラトランジスタ(第2のバイポーラトランジスタ)
21 P型半導体領域(高インピーダンス形成領域)
22 N型半導体領域(ウェル接触領域)
22’ 接合部
24 端子
26 P型半導体領域(埋め込み拡散領域)
27 接合型電界効果トランジスタ
29 N型半導体領域(第2ウェル領域)
30 N+アノード領域
31 P+カソード領域
32 ゲート電極
40 ゲート酸化膜
L 長さ
RC 抵抗値
SUB 基板抵抗
Rnw、Rpw 抵抗
t 厚さ
Vak アノード−カソード間電圧
Vdd 動作電源電圧
保持電圧
Vt1 トリガ電圧
ρs シート抵抗

Claims (9)

  1. 第1の導電型である半導体基板上に形成され、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、
    上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、
    上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、
    上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、
    上記半導体基板は、第1の導電型の第1の領域と、第1の導電型の基板接触領域とを有し、
    上記基板接触領域は、該第1の領域上に形成され、上記カソード拡散領域と上記第1の領域とを接続し、
    上記第1の領域のインピーダンスは、上記基板接触領域のインピーダンスよりも高いことを特徴とする横方向シリコン制御整流素子。
  2. 第1の導電型である半導体基板上に形成され、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、
    上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、
    上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、
    上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、
    上記高インピーダンス形成領域のドーピング濃度は、1×10 16 at/cm 〜1×10 19 at/cm であることを特徴とする横方向シリコン制御整流素子。
  3. 第1の導電型である半導体基板上に形成され、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、
    上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、
    上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、
    上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、
    上記半導体基板と上記ウェル接触領域との接合部は、上記半導体基板と上記ウェル領域との接合部より浅く、
    上記ウェル接触領域のインピーダンスは、上記ウェル領域のインピーダンスより高くすることを特徴とする横方向シリコン制御整流素子。
  4. 第1の導電型である半導体基板上に形成され、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、
    上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、
    上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、
    上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、
    上記高インピーダンス形成領域に、0V以上15V以下の電圧を印加する端子を備えることを特徴とする横方向シリコン制御整流素子。
  5. 上記ウェル接触領域と上記半導体基板との間に第1の導電型の埋め込み拡散領域をさらに備え、
    上記埋め込み拡散領域のドーピング濃度は、上記ウェル領域のドーピング濃度よりも高くされることを特徴とする請求項4に記載の横方向シリコン制御整流素子。
  6. 端子を電気的に接地することを特徴とする請求項4に記載の横方向シリコン制御整流素子。
  7. 第1の導電型である半導体基板上に形成され、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のウェル領域と、
    上記ウェル領域上に形成される第1の導電型のアノード領域と、
    上記半導体基板上に形成される第2の導電型のカソード拡散領域とを備える横方向シリコン制御整流素子において、
    上記ウェル領域に接触して形成される第2の導電型のウェル接触領域と、
    上記ウェル接触領域上に形成される第1の導電型の高インピーダンス形成領域とを備えており、
    上記高インピーダンス形成領域を設ける代わりに上記ウェル接触領域を延長して第2ウェル領域を形成し、上記第2ウェル領域の上部にゲート酸化膜を形成し、ゲート酸化膜の上にゲート電極を備えることを特徴とする横方向シリコン制御整流素子。
  8. 上記ゲート電極は、電気的に接地されていることを特徴とする請求項7に記載の横方向シリコン制御整流素子。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の横方向シリコン制御整流素子を備えることを特徴とするESD保護素子。
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