JPH05310664A - ビアリール置換4−アミノ酪酸アミド - Google Patents
ビアリール置換4−アミノ酪酸アミドInfo
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- JPH05310664A JPH05310664A JP5005908A JP590893A JPH05310664A JP H05310664 A JPH05310664 A JP H05310664A JP 5005908 A JP5005908 A JP 5005908A JP 590893 A JP590893 A JP 590893A JP H05310664 A JPH05310664 A JP H05310664A
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- Japan
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- lower alkyl
- compound
- pharmaceutically acceptable
- amino
- carboxy
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C233/00—Carboxylic acid amides
- C07C233/01—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
- C07C233/45—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
- C07C233/46—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by an acyclic carbon atom
- C07C233/47—Carboxylic acid amides having carbon atoms of carboxamide groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to a carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups with the substituted hydrocarbon radical bound to the nitrogen atom of the carboxamide group by an acyclic carbon atom having the carbon atom of the carboxamide group bound to a hydrogen atom or to a carbon atom of an acyclic saturated carbon skeleton
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C235/00—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms
- C07C235/02—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton
- C07C235/04—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated
- C07C235/12—Carboxylic acid amides, the carbon skeleton of the acid part being further substituted by oxygen atoms having carbon atoms of carboxamide groups bound to acyclic carbon atoms and singly-bound oxygen atoms bound to the same carbon skeleton the carbon skeleton being acyclic and saturated having the nitrogen atom of at least one of the carboxamide groups bound to an acyclic carbon atom of a hydrocarbon radical substituted by carboxyl groups
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【構成】 一般式I、例えば式25
の化合物;または医薬上許容されるその塩;前記化合物
を含む医薬組成物;前記化合物の調製方法および中間体
の調製方法;並びに処置を必要とする哺乳動物への前記
化合物の投与による中性エンドペプチダーゼの阻害に応
答する哺乳動物の障害の処置方法。 【効果】 本化合物は中性エンドペプチダーゼの阻害に
応答する哺乳動物の障害、特に心血管障害、例えば高血
圧、水腫および塩滞留を含む腎不全、肺水腫並びにうっ
血性心不全の治療に有用である。
を含む医薬組成物;前記化合物の調製方法および中間体
の調製方法;並びに処置を必要とする哺乳動物への前記
化合物の投与による中性エンドペプチダーゼの阻害に応
答する哺乳動物の障害の処置方法。 【効果】 本化合物は中性エンドペプチダーゼの阻害に
応答する哺乳動物の障害、特に心血管障害、例えば高血
圧、水腫および塩滞留を含む腎不全、肺水腫並びにうっ
血性心不全の治療に有用である。
Description
【0001】
【発明の要約】心房性ナトリウム利尿因子(ANF)と
も呼ばれる内因性心房性ナトリウム利尿ペプチド(AN
P)は、哺乳動物において利尿機能、ナトリウム利尿機
能および血管拡張機能を有する。天然のANFペプチド
は、特に、例えばエンケファリンの代謝的不活性化の原
因ともなる中性エンドペプチダーゼ(NEP)酵素EC
3.4.24.11に該当すると認識されている分解酵素によ
り、代謝的に不活性化される。
も呼ばれる内因性心房性ナトリウム利尿ペプチド(AN
P)は、哺乳動物において利尿機能、ナトリウム利尿機
能および血管拡張機能を有する。天然のANFペプチド
は、特に、例えばエンケファリンの代謝的不活性化の原
因ともなる中性エンドペプチダーゼ(NEP)酵素EC
3.4.24.11に該当すると認識されている分解酵素によ
り、代謝的に不活性化される。
【0002】本発明の目的は、中性エンドペプチダーゼ
(NEP)阻害剤として、例えばANFから低活性の代
謝産物への分解を阻害することにより哺乳動物のANF
の利尿性、ナトリウム利尿性および血管拡張性を増長し
且つ増強するような、哺乳動物のANF分解酵素の阻害
剤として有用である後述の新規ビアリール置換4−アミ
ノ酪酸アミド誘導体を提供することである。本発明の化
合物は、従って中性エンドペプチダーゼEC 3.4.24.11の
阻害に応答する状態や障害、特に心血管障害、例えば高
血圧、水腫および塩滞留を含む腎不全、肺水腫並びにう
っ血性心不全の治療に特に有用である。それらの中和エ
ンドペプチダーゼ阻害のために、本発明の化合物は痛
み、うつ病および或る種の精神病状態の治療にも有用で
ある。他の可能な適応症としては、アンギナ、月経前症
候群、メニエール病、高アルドステロン症、高カルシウ
ム尿症、腹水、緑内症、喘息、炎症、並びに胃腸障害、
例えば下痢、感応性腸症候群および胃酸過多の治療が挙
げられる。
(NEP)阻害剤として、例えばANFから低活性の代
謝産物への分解を阻害することにより哺乳動物のANF
の利尿性、ナトリウム利尿性および血管拡張性を増長し
且つ増強するような、哺乳動物のANF分解酵素の阻害
剤として有用である後述の新規ビアリール置換4−アミ
ノ酪酸アミド誘導体を提供することである。本発明の化
合物は、従って中性エンドペプチダーゼEC 3.4.24.11の
阻害に応答する状態や障害、特に心血管障害、例えば高
血圧、水腫および塩滞留を含む腎不全、肺水腫並びにう
っ血性心不全の治療に特に有用である。それらの中和エ
ンドペプチダーゼ阻害のために、本発明の化合物は痛
み、うつ病および或る種の精神病状態の治療にも有用で
ある。他の可能な適応症としては、アンギナ、月経前症
候群、メニエール病、高アルドステロン症、高カルシウ
ム尿症、腹水、緑内症、喘息、炎症、並びに胃腸障害、
例えば下痢、感応性腸症候群および胃酸過多の治療が挙
げられる。
【0003】本発明は、式I:
【化9】 (上式中、COXおよびCOX′は独立にカルボキシル
または医薬上許容されるエステルもしくはアミドの形に
誘導体化されたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級
アルキル、C3 −C7 シクロアルキル−低級アルキル、
アリール−低級アルキル、ビアリール−低級アルキル、
低級アルコキシ、アリール−低級アルコキシ、アリール
オキシ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ低級アル
キルアミノ、N−アリール−低級アルキルアミノ、N,
N−ジアリール−低級アルキルアミノ、N−アリールア
ミノ、N,N−ジアリールアミノ、低級アルカノイルア
ミノ、アリール−低級アルカノイルアミノまたはアロイ
ルアミノを表し;R2 は水素、ヒドロキシ、低級アルコ
キシ、低級アルキル、アリール−低級アルキル、C3−
C7 シクロアルキル−低級アルキル、アミノ−低級アル
キル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−
低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、アリー
ル−低級アルキルチオ−低級アルキルまたはアリール−
低級アルコキシ−低級アルキルを表し;ビアリールは炭
素環式または複素環式アリールにより置換されたフェニ
ルを表し;Aは直接結合、低級アルキレン、フェニレン
またはシクロヘキシレンを表し;mは1または0を表
し、ただし、Aが直接結合である時はmは1である)に
より表される化合物、または医薬上許容されるその塩に
関する。
または医薬上許容されるエステルもしくはアミドの形に
誘導体化されたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級
アルキル、C3 −C7 シクロアルキル−低級アルキル、
アリール−低級アルキル、ビアリール−低級アルキル、
低級アルコキシ、アリール−低級アルコキシ、アリール
オキシ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ低級アル
キルアミノ、N−アリール−低級アルキルアミノ、N,
N−ジアリール−低級アルキルアミノ、N−アリールア
ミノ、N,N−ジアリールアミノ、低級アルカノイルア
ミノ、アリール−低級アルカノイルアミノまたはアロイ
ルアミノを表し;R2 は水素、ヒドロキシ、低級アルコ
キシ、低級アルキル、アリール−低級アルキル、C3−
C7 シクロアルキル−低級アルキル、アミノ−低級アル
キル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−
低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、アリー
ル−低級アルキルチオ−低級アルキルまたはアリール−
低級アルコキシ−低級アルキルを表し;ビアリールは炭
素環式または複素環式アリールにより置換されたフェニ
ルを表し;Aは直接結合、低級アルキレン、フェニレン
またはシクロヘキシレンを表し;mは1または0を表
し、ただし、Aが直接結合である時はmは1である)に
より表される化合物、または医薬上許容されるその塩に
関する。
【0004】医薬上許容されるエステルおよびアミド誘
導体は、好ましくはプロドラッグ誘導体であり、ソルボ
リシスによりまたは生理的条件下で、COXおよび/ま
たはCOX′がカルボキシルを表す式Iの遊離カルボン
酸に変換され得るものである。式Iの化合物およびその
誘導体は、置換基の性質に依存して、1または複数の不
斉炭素原子を有する。生成するジアステレオマーおよび
光学対掌体も本発明に包含される。
導体は、好ましくはプロドラッグ誘導体であり、ソルボ
リシスによりまたは生理的条件下で、COXおよび/ま
たはCOX′がカルボキシルを表す式Iの遊離カルボン
酸に変換され得るものである。式Iの化合物およびその
誘導体は、置換基の性質に依存して、1または複数の不
斉炭素原子を有する。生成するジアステレオマーおよび
光学対掌体も本発明に包含される。
【0005】
【具体的記載】本明細書中で使用する定義は、別記しな
い限り、本発明の範囲内で次の意味を有する。ビアリー
ルなる用語は、フェニル環の結合位置に対してオルト、
メタまたはパラ位、有利にはパラ位において、下記に定
義するような炭素環式アリールまたは複素環式アリール
により置換されたフェニルを意味する。ビアリールはま
た、本明細書の式において−C6H4−R3 置換基としても
表される。炭素環式アリールは、好ましくは単環式炭素
環式アリールまたは場合により置換されることがあるナ
フチルを表す。
い限り、本発明の範囲内で次の意味を有する。ビアリー
ルなる用語は、フェニル環の結合位置に対してオルト、
メタまたはパラ位、有利にはパラ位において、下記に定
義するような炭素環式アリールまたは複素環式アリール
により置換されたフェニルを意味する。ビアリールはま
た、本明細書の式において−C6H4−R3 置換基としても
表される。炭素環式アリールは、好ましくは単環式炭素
環式アリールまたは場合により置換されることがあるナ
フチルを表す。
【0006】単環式炭素環式アリールは、場合により置
換されることがあるフェニルであり、好ましくはフェニ
ル、または1〜3個の置換基により、例えば有利には低
級アルキルにより、ヒドロキシにより、低級アルコキシ
により、低級アルカノイルオキシにより、ハロゲンによ
り、シアノにより、トリフルオロメチルにより、低級ア
ルカノイルアミノによりもしくは低級アルコキシカルボ
ニルにより置換されたフェニルを表す。単環式炭素環式
アリールは、特に好ましくは、フェニル、または低級ア
ルキルにより、低級アルコキシにより、ヒドロキシによ
り、ハロゲンにより、シアノによりもしくはトリフルオ
ロメチルにより置換されたフェニルを表す。
換されることがあるフェニルであり、好ましくはフェニ
ル、または1〜3個の置換基により、例えば有利には低
級アルキルにより、ヒドロキシにより、低級アルコキシ
により、低級アルカノイルオキシにより、ハロゲンによ
り、シアノにより、トリフルオロメチルにより、低級ア
ルカノイルアミノによりもしくは低級アルコキシカルボ
ニルにより置換されたフェニルを表す。単環式炭素環式
アリールは、特に好ましくは、フェニル、または低級ア
ルキルにより、低級アルコキシにより、ヒドロキシによ
り、ハロゲンにより、シアノによりもしくはトリフルオ
ロメチルにより置換されたフェニルを表す。
【0007】場合により置換されることがあるナフチル
は、1−もしくは2−ナフチル、または好ましくは低級
アルキルにより、低級アルコキシによりもしくはハロゲ
ンにより置換された1−もしくは2−ナフチルを意味す
る。複素環式アリールは、好ましくは、単環式複素環式
アリール、例えば場合により置換されることがあるチエ
ニル、インドリル、イミダゾリル、フラニル、ピリジ
ル、ピロリルまたはN−低級アルキルピロリルを意味す
る。
は、1−もしくは2−ナフチル、または好ましくは低級
アルキルにより、低級アルコキシによりもしくはハロゲ
ンにより置換された1−もしくは2−ナフチルを意味す
る。複素環式アリールは、好ましくは、単環式複素環式
アリール、例えば場合により置換されることがあるチエ
ニル、インドリル、イミダゾリル、フラニル、ピリジ
ル、ピロリルまたはN−低級アルキルピロリルを意味す
る。
【0008】場合により置換されることがあるフラニル
は、2−もしくは3−フラニル、または好ましくは低級
アルキルにより置換された2−もしくは3−フラニルを
表す。場合により置換されることがあるピリジルは、2
−,3−もしくは4−ピリジル、または好ましくは低級
アルキルにより、ハロゲンによりもしくはシアノにより
置換された2−,3−もしくは4−ピリジルを表す。場
合により置換されることがあるチエニルは、2−もしく
は3−チエニル、または好ましくは低級アルキルにより
置換された2−もしくは3−チエニルを表す。
は、2−もしくは3−フラニル、または好ましくは低級
アルキルにより置換された2−もしくは3−フラニルを
表す。場合により置換されることがあるピリジルは、2
−,3−もしくは4−ピリジル、または好ましくは低級
アルキルにより、ハロゲンによりもしくはシアノにより
置換された2−,3−もしくは4−ピリジルを表す。場
合により置換されることがあるチエニルは、2−もしく
は3−チエニル、または好ましくは低級アルキルにより
置換された2−もしくは3−チエニルを表す。
【0009】場合により置換されることがあるインドリ
ルは、好ましくは、2−もしくは3−インドリルまたは
好ましくは低級アルキルにより、低級アルコキシにより
もしくはハロゲンにより置換された2−もしくは3−イ
ンドリルを表す。場合により置換されることがあるイミ
ダゾリルは、好ましくは、1−もしくは2−イミダゾリ
ル、または好ましくは低級アルキルにより置換された1
−もしくは2−イミダゾリルを表す。場合により置換さ
れることがあるピロリルは、好ましくは、2−もしくは
3−ピロリル、または好ましくは低級アルキルにより置
換された2−もしくは3−ピロリルを表す。
ルは、好ましくは、2−もしくは3−インドリルまたは
好ましくは低級アルキルにより、低級アルコキシにより
もしくはハロゲンにより置換された2−もしくは3−イ
ンドリルを表す。場合により置換されることがあるイミ
ダゾリルは、好ましくは、1−もしくは2−イミダゾリ
ル、または好ましくは低級アルキルにより置換された1
−もしくは2−イミダゾリルを表す。場合により置換さ
れることがあるピロリルは、好ましくは、2−もしくは
3−ピロリル、または好ましくは低級アルキルにより置
換された2−もしくは3−ピロリルを表す。
【0010】例えばアリール−低級アルキル、アリール
−低級アルコキシ、アリールオキシ、N−アリールアミ
ノ、N,N−ジアリールアミノ、N−アリール−低級ア
ルキルアミノ、N,N−ジ低級アルキルアミノ、アロイ
ルアミノ、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキ
ル、アリール−低級アルコキシ−低級アルキル、アリー
ル−低級アルコキシカルボニルまたはアリール−低級ア
ルカノイルアミノ中の、アリールは、好ましくはフェニ
ルであるかまたは低級アルキルにより、低級アルコキシ
により、ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシに
より、ハロゲンにより、トリフルオロメチルにより、シ
アノにより、低級アルカノイルアミノによりもしくは低
級アルコキシカルボニルにより単置換もしくは二置換さ
れたフェニルである。
−低級アルコキシ、アリールオキシ、N−アリールアミ
ノ、N,N−ジアリールアミノ、N−アリール−低級ア
ルキルアミノ、N,N−ジ低級アルキルアミノ、アロイ
ルアミノ、アリール−低級アルキルチオ−低級アルキ
ル、アリール−低級アルコキシ−低級アルキル、アリー
ル−低級アルコキシカルボニルまたはアリール−低級ア
ルカノイルアミノ中の、アリールは、好ましくはフェニ
ルであるかまたは低級アルキルにより、低級アルコキシ
により、ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシに
より、ハロゲンにより、トリフルオロメチルにより、シ
アノにより、低級アルカノイルアミノによりもしくは低
級アルコキシカルボニルにより単置換もしくは二置換さ
れたフェニルである。
【0011】本明細書中で有機基または化合物と接続し
て言及される「低級」なる用語は、それぞれ7個以下、
好ましくは4個以下、有利には1個または2個の炭素原
子を有する基または化合物を定義する。そのようなもの
は直鎖であっても分枝鎖であってもよい。低級アルキル
基は好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、そして例え
ばエチル、n−もしくはイソ−プロピル、n−、イソ
−、sec −もしくはtert−ブチルまたは有利にはメチル
を表す。低級アルコキシ基は好ましくは1〜4個の炭素
原子を含み、そして例えばメトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシ、n−、イソ−、sec −もしくはtert−
ブトキシまたは有利にはエトキシを表す。
て言及される「低級」なる用語は、それぞれ7個以下、
好ましくは4個以下、有利には1個または2個の炭素原
子を有する基または化合物を定義する。そのようなもの
は直鎖であっても分枝鎖であってもよい。低級アルキル
基は好ましくは1〜4個の炭素原子を含み、そして例え
ばエチル、n−もしくはイソ−プロピル、n−、イソ
−、sec −もしくはtert−ブチルまたは有利にはメチル
を表す。低級アルコキシ基は好ましくは1〜4個の炭素
原子を含み、そして例えばメトキシ、n−プロポキシ、
イソプロポキシ、n−、イソ−、sec −もしくはtert−
ブトキシまたは有利にはエトキシを表す。
【0012】アリール−低級アルキルは、有利には、場
合により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、
ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシにより、ハ
ロゲンによりまたはトリフルオロメチルにより単置換も
しくは二置換されることがある、ベンジルまたはフェネ
チルである。アリール−低級アルコキシは、有利には、
例えばベンジルオキシ、低級アルキルにより、低級アル
コキシにより、低級アルカノイルオキシにより、ハロゲ
ンによりもしくはトリフルオロメチルにより置換された
ベンジルオキシ、またはピリジルメトキシである。アリ
ールオキシは、好ましくはフェノキシ、または低級アル
キルにより、低級アルコキシにより、低級アルカノイル
オキシにより、ハロゲンによりもしくはトリフルオロメ
チルにより置換されたフェノキシを表す。
合により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、
ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシにより、ハ
ロゲンによりまたはトリフルオロメチルにより単置換も
しくは二置換されることがある、ベンジルまたはフェネ
チルである。アリール−低級アルコキシは、有利には、
例えばベンジルオキシ、低級アルキルにより、低級アル
コキシにより、低級アルカノイルオキシにより、ハロゲ
ンによりもしくはトリフルオロメチルにより置換された
ベンジルオキシ、またはピリジルメトキシである。アリ
ールオキシは、好ましくはフェノキシ、または低級アル
キルにより、低級アルコキシにより、低級アルカノイル
オキシにより、ハロゲンによりもしくはトリフルオロメ
チルにより置換されたフェノキシを表す。
【0013】N−アリールアミノおよびN,N−ジアリ
ールアミノは、有利には、場合により1または複数のフ
ェニル成分において低級アルキルにより、低級アルコキ
シにより、ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシ
により、ハロゲンによりまたはトリフルオロメチルによ
り置換されることがある、N−フェニルアミノまたは
N,N−ジフェニルアミノを表す。N−アリール−低級
アルキルアミノは、好ましくはベンジルアミノまたは1
−もしくは2−フェニルエチルアミノを表す。N,N−
ジアリール−低級アルキルアミノは好ましくはジベンジ
ルアミノを表す。
ールアミノは、有利には、場合により1または複数のフ
ェニル成分において低級アルキルにより、低級アルコキ
シにより、ヒドロキシにより、低級アルカノイルオキシ
により、ハロゲンによりまたはトリフルオロメチルによ
り置換されることがある、N−フェニルアミノまたは
N,N−ジフェニルアミノを表す。N−アリール−低級
アルキルアミノは、好ましくはベンジルアミノまたは1
−もしくは2−フェニルエチルアミノを表す。N,N−
ジアリール−低級アルキルアミノは好ましくはジベンジ
ルアミノを表す。
【0014】C3 −C7 シクロアルキルなる用語は、3
〜7個、好ましくは5〜7個の環炭素原子を含む飽和環
状炭化水素基を意味し、そして最も好ましくはシクロペ
ンチルまたはシクロヘキシルである。シクロアルキル−
低級アルキルは、好ましくは1−もしくは2−(シクロ
ペンチルもしくはシクロヘキシル)エチル、1−,2−
もしくは3−(シクロペンチルもしくはシクロヘキシ
ル)プロピル、または1−,2−,3−もしくは4−
(シクロペンチルもしくはシクロヘキシル)ブチルを表
す。
〜7個、好ましくは5〜7個の環炭素原子を含む飽和環
状炭化水素基を意味し、そして最も好ましくはシクロペ
ンチルまたはシクロヘキシルである。シクロアルキル−
低級アルキルは、好ましくは1−もしくは2−(シクロ
ペンチルもしくはシクロヘキシル)エチル、1−,2−
もしくは3−(シクロペンチルもしくはシクロヘキシ
ル)プロピル、または1−,2−,3−もしくは4−
(シクロペンチルもしくはシクロヘキシル)ブチルを表
す。
【0015】アミノ−低級アルキルは、好ましくはアミ
ノ−(エチル、プロピルまたはブチル)、特にω−アミ
ノ−(エチル、プロピルまたはブチル)を表す。N−低
級アルキルアミノ基は、好ましくは、低級アルキル部分
に1〜4個の炭素原子を含み、そして例えば、N−n−
プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、N−n−ブ
チルアミノ、N−tert−ブチルアミノおよび有利にはN
−メチルアミノまたはN−エチルアミノを表す。N,N
−ジ低級アルキルアミノ基は、好ましくは、各低級アル
キル部分に1〜4個の炭素原子を含み、そして例えば、
N,N−ジメチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミ
ノ、および有利にはN,N−ジエチルアミノを表す。ヒ
ドロキシ−低級アルキルは、例えば2−ヒドロキシエチ
ル、および好ましくはヒドロキシメチルである。
ノ−(エチル、プロピルまたはブチル)、特にω−アミ
ノ−(エチル、プロピルまたはブチル)を表す。N−低
級アルキルアミノ基は、好ましくは、低級アルキル部分
に1〜4個の炭素原子を含み、そして例えば、N−n−
プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、N−n−ブ
チルアミノ、N−tert−ブチルアミノおよび有利にはN
−メチルアミノまたはN−エチルアミノを表す。N,N
−ジ低級アルキルアミノ基は、好ましくは、各低級アル
キル部分に1〜4個の炭素原子を含み、そして例えば、
N,N−ジメチルアミノ、N−メチル−N−エチルアミ
ノ、および有利にはN,N−ジエチルアミノを表す。ヒ
ドロキシ−低級アルキルは、例えば2−ヒドロキシエチ
ル、および好ましくはヒドロキシメチルである。
【0016】低級アルキルチオ−低級アルキル中の低級
アルキルチオは、有利にはC1 −C 4 アルキルチオを表
し、好ましくはメチルチオまたはエチルチオである。ア
リール−低級アルキルチオは、有利にはフェニル−C1
−C4 アルキルチオを表し、好ましくはベンジルチオで
ある。低級アルコキシ−低級アルキルは、有利にはC1
−C4 アルコキシ−C1 −C 4 アルキル、好ましくはメ
トキシ(またはエトキシ)メトキシ、2−(メトキシ)
エトキシまたは2−エトキシエトキシを表す。アリール
−低級アルコキシ−低級アルキルは、有利にはフェニル
−C1 −C4アルコキシ−C1 −C4 アルキル、好まし
くはベンジルオキシメチルまたは2−ベンジルオキシエ
トキシを表す。
アルキルチオは、有利にはC1 −C 4 アルキルチオを表
し、好ましくはメチルチオまたはエチルチオである。ア
リール−低級アルキルチオは、有利にはフェニル−C1
−C4 アルキルチオを表し、好ましくはベンジルチオで
ある。低級アルコキシ−低級アルキルは、有利にはC1
−C4 アルコキシ−C1 −C 4 アルキル、好ましくはメ
トキシ(またはエトキシ)メトキシ、2−(メトキシ)
エトキシまたは2−エトキシエトキシを表す。アリール
−低級アルコキシ−低級アルキルは、有利にはフェニル
−C1 −C4アルコキシ−C1 −C4 アルキル、好まし
くはベンジルオキシメチルまたは2−ベンジルオキシエ
トキシを表す。
【0017】低級アルキレンは、1〜7個の炭素原子の
分枝鎖または直鎖アルキレンを表し、有利には直鎖(ま
たは直鎖状)アルキレン、例えばメチレン、エチレン、
プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンで
あり、最も好ましくは直鎖C 1 −C4 アルキレンを表
す。フェニレンは、好ましくは1,3−または1,4−
フェニレン、有利には1,4−フェニレンを表す。シク
ロヘキシレンは好ましくは1,4−シクロヘキシレンを
表す。
分枝鎖または直鎖アルキレンを表し、有利には直鎖(ま
たは直鎖状)アルキレン、例えばメチレン、エチレン、
プロピレン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンで
あり、最も好ましくは直鎖C 1 −C4 アルキレンを表
す。フェニレンは、好ましくは1,3−または1,4−
フェニレン、有利には1,4−フェニレンを表す。シク
ロヘキシレンは好ましくは1,4−シクロヘキシレンを
表す。
【0018】ハロゲン(ハロ)は、好ましくはフルオロ
またはクロロを表すが、ブロモまたはヨードであっても
よい。低級アルカノイルオキシは、有利には2〜5個の
炭素原子を含み、好ましくはアセトキシ、ピバロイルオ
キシまたはプロピオニルオキシである。低級アルカノイ
ルアミノは、有利には2〜5個の炭素原子を含み、そし
て好ましくはアセチルアミノまたはプロピオニルアミノ
である。
またはクロロを表すが、ブロモまたはヨードであっても
よい。低級アルカノイルオキシは、有利には2〜5個の
炭素原子を含み、好ましくはアセトキシ、ピバロイルオ
キシまたはプロピオニルオキシである。低級アルカノイ
ルアミノは、有利には2〜5個の炭素原子を含み、そし
て好ましくはアセチルアミノまたはプロピオニルアミノ
である。
【0019】低級アルコキシカルボニル基は、好ましく
はアルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を含み、そして
例えば、メトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニルまたは有利にはエトキシ
カルボニルである。アロイルアミノは、好ましくはベン
ゾイルアミノであるかまたはベンゼン環上で低級アルキ
ルにより、低級アルコキシにより、ハロゲンによりもし
くはトリフルオロメチルにより置換されたベンゾイルア
ミノである。
はアルコキシ部分に1〜4個の炭素原子を含み、そして
例えば、メトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニ
ル、イソプロポキシカルボニルまたは有利にはエトキシ
カルボニルである。アロイルアミノは、好ましくはベン
ゾイルアミノであるかまたはベンゼン環上で低級アルキ
ルにより、低級アルコキシにより、ハロゲンによりもし
くはトリフルオロメチルにより置換されたベンゾイルア
ミノである。
【0020】医薬上許容されるエステルの形にエステル
化されたカルボキシルは、有利には、ソルボリシスによ
りまたは生理的条件下で遊離カルボン酸に変換され得る
プロドラッグエステルを表し、好ましくはC1 −C20ア
ルコキシカルボニル、有利には低級アルコキシカルボニ
ル;(アミノ、アシルアミノ、モノもしくはジ−低級ア
ルキルアミノ)−低級アルコキシカルボニル;カルボキ
シ−低級アルコキシカルボニル、例えばα−カルボキシ
−低級アルコキシカルボニル;低級アルコキシカルボニ
ル−低級アルコキシカルボニル、例えばα−低級アルコ
キシカルボニル−低級アルコキシカルボニル;α−(ジ
低級アルキルアミノ、アミノ、モノ低級アルキルアミ
ノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、1−低級ア
ルキルピペラジノ)カルボニル−低級アルコキシカルボ
ニル;アリール−低級アルコキシカルボニル、好ましく
は場合により(ハロ、低級アルキルまたは低級アルコキ
シ)置換されることがあるベンジルオキシカルボニル、
またはピリジルメトキシカルボニル;1−(ヒドロキ
シ、低級アルカノイルオキシまたは低級アルコキシ)−
低級アルコキシカルボニル、例えばピバロイルオキシメ
トキシカルボニル;(ヒドロキシ、低級アルカノイルオ
キシまたは低級アルコキシ)−低級アルコキシメトキシ
カルボニル;ビシクロアルコキシカルボニル−低級アル
コキシカルボニル、例えばビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
チルオキシカルボニル−低級アルコキシカルボニル、特
にビシクロ〔2,2,1〕ヘプチルオキシカルボニルメ
トキシカルボニル、例えばボルニルオキシカルボニルメ
トキシカルボニル;1−(低級アルコキシカルボニルオ
キシ)−低級アルコキシカルボニル;5−インダニルオ
キシカルボニル;3−フタリドキシカルボニルおよび
(低級アルキル、低級アルコキシまたはハロ)置換3−
フタリドキシカルボニル;ポリヒドロキシ−低級アルコ
キシカルボニルまたは保護されたポリヒドロキシ−低級
アルコキシカルボニルであって、ここでポリヒドロキシ
−低級アルコキシおよび保護されたポリヒドロキシ−低
級アルコキシは好ましくはジヒドロキシプロピルオキシ
またはトリヒドロキシブチルオキシを表し、ここでヒド
ロキシ基は遊離であるかあるいは適当ならば1もしくは
複数がエステルの形、例えば低級アルカノイルエステル
もしくはベンジルエステルの形、エーテルの形、例えば
低級アルキルエーテルもしくはベンジルエーテルの形、
または2個の隣接ヒドロキシ基が含まれる場合にはアセ
タールもしくはケタールの形、例えば低級アルキリデ
ン、ベンジリデンまたは5員もしくは6員のシクロアル
キリデン誘導体の形で保護されている、ポリヒドロキシ
−低級アルコキシカルボニルまたは保護されたポリヒド
ロキシ−低級アルコキシカルボニルを表す。
化されたカルボキシルは、有利には、ソルボリシスによ
りまたは生理的条件下で遊離カルボン酸に変換され得る
プロドラッグエステルを表し、好ましくはC1 −C20ア
ルコキシカルボニル、有利には低級アルコキシカルボニ
ル;(アミノ、アシルアミノ、モノもしくはジ−低級ア
ルキルアミノ)−低級アルコキシカルボニル;カルボキ
シ−低級アルコキシカルボニル、例えばα−カルボキシ
−低級アルコキシカルボニル;低級アルコキシカルボニ
ル−低級アルコキシカルボニル、例えばα−低級アルコ
キシカルボニル−低級アルコキシカルボニル;α−(ジ
低級アルキルアミノ、アミノ、モノ低級アルキルアミ
ノ、モルホリノ、ピペリジノ、ピロリジノ、1−低級ア
ルキルピペラジノ)カルボニル−低級アルコキシカルボ
ニル;アリール−低級アルコキシカルボニル、好ましく
は場合により(ハロ、低級アルキルまたは低級アルコキ
シ)置換されることがあるベンジルオキシカルボニル、
またはピリジルメトキシカルボニル;1−(ヒドロキ
シ、低級アルカノイルオキシまたは低級アルコキシ)−
低級アルコキシカルボニル、例えばピバロイルオキシメ
トキシカルボニル;(ヒドロキシ、低級アルカノイルオ
キシまたは低級アルコキシ)−低級アルコキシメトキシ
カルボニル;ビシクロアルコキシカルボニル−低級アル
コキシカルボニル、例えばビシクロ〔2,2,1〕ヘプ
チルオキシカルボニル−低級アルコキシカルボニル、特
にビシクロ〔2,2,1〕ヘプチルオキシカルボニルメ
トキシカルボニル、例えばボルニルオキシカルボニルメ
トキシカルボニル;1−(低級アルコキシカルボニルオ
キシ)−低級アルコキシカルボニル;5−インダニルオ
キシカルボニル;3−フタリドキシカルボニルおよび
(低級アルキル、低級アルコキシまたはハロ)置換3−
フタリドキシカルボニル;ポリヒドロキシ−低級アルコ
キシカルボニルまたは保護されたポリヒドロキシ−低級
アルコキシカルボニルであって、ここでポリヒドロキシ
−低級アルコキシおよび保護されたポリヒドロキシ−低
級アルコキシは好ましくはジヒドロキシプロピルオキシ
またはトリヒドロキシブチルオキシを表し、ここでヒド
ロキシ基は遊離であるかあるいは適当ならば1もしくは
複数がエステルの形、例えば低級アルカノイルエステル
もしくはベンジルエステルの形、エーテルの形、例えば
低級アルキルエーテルもしくはベンジルエーテルの形、
または2個の隣接ヒドロキシ基が含まれる場合にはアセ
タールもしくはケタールの形、例えば低級アルキリデ
ン、ベンジリデンまたは5員もしくは6員のシクロアル
キリデン誘導体の形で保護されている、ポリヒドロキシ
−低級アルコキシカルボニルまたは保護されたポリヒド
ロキシ−低級アルコキシカルボニルを表す。
【0021】保護されたポリヒドロキシ−低級アルコキ
シカルボニルは、有利には(2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−4−イル)−メトキシカルボニルを表
す。アシルオキシまたはアシルアミノ中のアシルは、好
ましくは低級アルカノイル、炭素環式アリール−低級ア
ルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニルまた
はアリール−低級アルコキシカルボニルを表し、有利に
は低級アルカノイルを表す。アシルとしての低級アルコ
キシカルボニルは、好ましくはt−ブトキシカルボニル
(略号t-BOC )である。アシルとしてのアリール−低級
アルコキシカルボニルは、好ましくはベンジルオキシカ
ルボニル(略号CBZ )である。
シカルボニルは、有利には(2,2−ジメチル−1,3
−ジオキソラン−4−イル)−メトキシカルボニルを表
す。アシルオキシまたはアシルアミノ中のアシルは、好
ましくは低級アルカノイル、炭素環式アリール−低級ア
ルカノイル、アロイル、低級アルコキシカルボニルまた
はアリール−低級アルコキシカルボニルを表し、有利に
は低級アルカノイルを表す。アシルとしての低級アルコ
キシカルボニルは、好ましくはt−ブトキシカルボニル
(略号t-BOC )である。アシルとしてのアリール−低級
アルコキシカルボニルは、好ましくはベンジルオキシカ
ルボニル(略号CBZ )である。
【0022】カルボキシ−低級アルコキシカルボニル
は、有利には例えば1−カルボキシエトキシカルボニル
を表す。低級アルコキシカルボニル−低級アルコキシカ
ルボニルは、有利には例えば1−(エトキシカルボニ
ル)エトキシカルボニルを表す。アミノ−低級アルコキ
シカルボニル、モノ低級アルキルアミノ−低級アルコキ
シカルボニル、ジ(低級)アルキルアミノ−低級アルコ
キシカルボニルは、有利には例えばアミノエトキシカル
ボニル、エチルアミノエトキシカルボニル、ジエチルア
ミノエトキシカルボニルを表す。低級アルキリデンは好
ましくはイソプロピリデンである。シクロアルキリデン
は好ましくはシクロヘキシリデンである。
は、有利には例えば1−カルボキシエトキシカルボニル
を表す。低級アルコキシカルボニル−低級アルコキシカ
ルボニルは、有利には例えば1−(エトキシカルボニ
ル)エトキシカルボニルを表す。アミノ−低級アルコキ
シカルボニル、モノ低級アルキルアミノ−低級アルコキ
シカルボニル、ジ(低級)アルキルアミノ−低級アルコ
キシカルボニルは、有利には例えばアミノエトキシカル
ボニル、エチルアミノエトキシカルボニル、ジエチルア
ミノエトキシカルボニルを表す。低級アルキリデンは好
ましくはイソプロピリデンである。シクロアルキリデン
は好ましくはシクロヘキシリデンである。
【0023】医薬上許容されるプロドラッグエステルの
形にエステル化されたカルボキシルは、最も有利にはC
1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニルオキシカルボ
ニル、場合によりフェニル基上で低級アルキルにより、
低級アルコキシにより、ハロによりもしくはトリフルオ
ロメチルにより置換されることがあるベンジルオキシカ
ルボニル、ピバロイルオキシメトキシカルボニル、1−
(C2 −C4 アルカノイルオキシ)エトキシカルボニ
ル、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−
イル)メトキシカルボニル、5−インダニルオキシカル
ボニル、3−フタリドキシカルボニル、ボルニルオキシ
カルボニルメトキシカルボニル、1−(C 1 −C4 アル
コキシカルボニルオキシ)エトキシカルボニルまたは3
−ピリジルメトキシカルボニルを表す。
形にエステル化されたカルボキシルは、最も有利にはC
1 −C4 アルコキシカルボニル、フェニルオキシカルボ
ニル、場合によりフェニル基上で低級アルキルにより、
低級アルコキシにより、ハロによりもしくはトリフルオ
ロメチルにより置換されることがあるベンジルオキシカ
ルボニル、ピバロイルオキシメトキシカルボニル、1−
(C2 −C4 アルカノイルオキシ)エトキシカルボニ
ル、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−
イル)メトキシカルボニル、5−インダニルオキシカル
ボニル、3−フタリドキシカルボニル、ボルニルオキシ
カルボニルメトキシカルボニル、1−(C 1 −C4 アル
コキシカルボニルオキシ)エトキシカルボニルまたは3
−ピリジルメトキシカルボニルを表す。
【0024】医薬上許容されるアミドの形に誘導体化さ
れたカルボキシルは、好ましくはカルバモイルまたはN
−置換カルバモイル、有利には〔低級アルキルアミノ、
アリールアミノ、ジ低級アルキルアミノ、モルホリノ、
N−低級アルキルピペラジノ、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、ペルヒドロアゼピノ、(アミノもしくはアシルアミ
ノ)−低級アルキルアミノ、またはアリール−低級アル
キルアミノ〕カルボニルを表す。
れたカルボキシルは、好ましくはカルバモイルまたはN
−置換カルバモイル、有利には〔低級アルキルアミノ、
アリールアミノ、ジ低級アルキルアミノ、モルホリノ、
N−低級アルキルピペラジノ、ピロリジノ、ピペリジ
ノ、ペルヒドロアゼピノ、(アミノもしくはアシルアミ
ノ)−低級アルキルアミノ、またはアリール−低級アル
キルアミノ〕カルボニルを表す。
【0025】医薬上許容される塩は、本発明の塩基性化
合物については医薬上許容される酸付加塩であるか、ま
たは本発明の酸性化合物については医薬上許容される塩
基から誘導された塩のいずれかである。本発明の塩基性
化合物の医薬上許容される塩は酸付加塩であり、好まし
くは療法上許容される無機または有機酸、例えば無機強
酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化
水素酸、硫酸、リン酸または硝酸;脂肪族または芳香族
カルボン酸またはスルホン酸、例えばギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、
酒石酸、グルコン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル
酸、ピルビン酸、フェニル酢酸、安息香酸、4−アミノ
安息香酸、アントラニル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、
サリチル酸、4−アミノサリチル酸、パモ酸、ニコチン
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ヒドロキシ
エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレン
スルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルスルファ
ミン酸またはアスコルビン酸との酸付加塩である。
合物については医薬上許容される酸付加塩であるか、ま
たは本発明の酸性化合物については医薬上許容される塩
基から誘導された塩のいずれかである。本発明の塩基性
化合物の医薬上許容される塩は酸付加塩であり、好まし
くは療法上許容される無機または有機酸、例えば無機強
酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化
水素酸、硫酸、リン酸または硝酸;脂肪族または芳香族
カルボン酸またはスルホン酸、例えばギ酸、酢酸、プロ
ピオン酸、コハク酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、
酒石酸、グルコン酸、クエン酸、マレイン酸、フマル
酸、ピルビン酸、フェニル酢酸、安息香酸、4−アミノ
安息香酸、アントラニル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、
サリチル酸、4−アミノサリチル酸、パモ酸、ニコチン
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ヒドロキシ
エタンスルホン酸、1,2−エタンジスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナフタレン
スルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルスルファ
ミン酸またはアスコルビン酸との酸付加塩である。
【0026】本発明の酸性化合物、例えば遊離カルボキ
シル基を有する化合物の医薬上許容される塩は、医薬上
許容される塩基と共に形成された塩、例えばアルカリ金
属塩(例えばナトリウム、カリウム塩)、アルカリ土類
金属塩(例えばマグネシウム、カルシウム塩)、アンモ
ニウム塩、モノ−、ジ−またはトリ−低級(アルキルま
たはヒドロキシアルキル)アンモニウム塩(例えばエタ
ノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、
トリエタノールアンモニウム塩、トロメタミン塩)であ
る。
シル基を有する化合物の医薬上許容される塩は、医薬上
許容される塩基と共に形成された塩、例えばアルカリ金
属塩(例えばナトリウム、カリウム塩)、アルカリ土類
金属塩(例えばマグネシウム、カルシウム塩)、アンモ
ニウム塩、モノ−、ジ−またはトリ−低級(アルキルま
たはヒドロキシアルキル)アンモニウム塩(例えばエタ
ノールアンモニウム塩、ジエタノールアンモニウム塩、
トリエタノールアンモニウム塩、トロメタミン塩)であ
る。
【0027】本発明の式Iの化合物およびその誘導体
は、置換基の性質に依存して数個の不斉炭素原子を含む
ことがある。よって本発明の化合物は、幾何異性体、ラ
セミ体、ジアステレオマー、純粋な鏡像体またはそれら
の混合物の形で存在し、それらは全て本発明の範囲内に
含まれる。例えば、式Iの化合物は異性体の形で存在す
ることができ、この場合こで例えばR1 および/または
ビアリールメチル基を担持しているブチリル鎖上の不斉
炭素原子はSまたはR配置で存在することができる。本
発明の化合物、例えば前記2つの不斉中心を有する式I
の化合物は、前記鎖のR1 置換基とビアリールメチル置
換基の相対配置に依存してエリスロおよびスレオと呼称
することができる2つの異なるラセミ化ジアステレオマ
ー形として存在する。2つのラセミ体の各々は、それぞ
れ(S,S),(R,R),(R,S)または(S,
R)配置を有する光学活性鏡像体(対掌体)から成る。
は、置換基の性質に依存して数個の不斉炭素原子を含む
ことがある。よって本発明の化合物は、幾何異性体、ラ
セミ体、ジアステレオマー、純粋な鏡像体またはそれら
の混合物の形で存在し、それらは全て本発明の範囲内に
含まれる。例えば、式Iの化合物は異性体の形で存在す
ることができ、この場合こで例えばR1 および/または
ビアリールメチル基を担持しているブチリル鎖上の不斉
炭素原子はSまたはR配置で存在することができる。本
発明の化合物、例えば前記2つの不斉中心を有する式I
の化合物は、前記鎖のR1 置換基とビアリールメチル置
換基の相対配置に依存してエリスロおよびスレオと呼称
することができる2つの異なるラセミ化ジアステレオマ
ー形として存在する。2つのラセミ体の各々は、それぞ
れ(S,S),(R,R),(R,S)または(S,
R)配置を有する光学活性鏡像体(対掌体)から成る。
【0028】好ましいのは、スレオラセミ体形および特
に式I′に描写される鏡像体形:
に式I′に描写される鏡像体形:
【化10】 (上式中、COX,COX′,R1 ,R2 ,A,ビアリ
ールおよびmは式Iの化合物について上記に定義した通
りの意味を有する)である。下記に与える式Ia,I
b,Ic,IdおよびIeの化合物も同様に、好ましく
は式I′に描写される鏡像体形で存在する。その代表例
として、R1 が低級アルキルである式Iの上記化合物に
おいて、前記置換基を担持している炭素原子は(R)−
配置が与えられ;そしてビアリール置換基を担持してい
る炭素原子は(S)−配置が与えられる。
ールおよびmは式Iの化合物について上記に定義した通
りの意味を有する)である。下記に与える式Ia,I
b,Ic,IdおよびIeの化合物も同様に、好ましく
は式I′に描写される鏡像体形で存在する。その代表例
として、R1 が低級アルキルである式Iの上記化合物に
おいて、前記置換基を担持している炭素原子は(R)−
配置が与えられ;そしてビアリール置換基を担持してい
る炭素原子は(S)−配置が与えられる。
【0029】より特定的には、本発明は式Ia:
【化11】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシ、N−低級アルキルアミノ、低級アルカ
ノイルアミノ、アリール−低級アルキル、アリール−低
級アルコキシ、アリールオキシ、N−アリールアミノま
たはアロイルアミノであって、各場合のアリールは場合
により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、ハ
ロゲンにより、ヒドロキシにより、シアノにより、アシ
ルオキシによりもしくはトリフルオロメチルにより置換
されることがあるフェニルを表すか、または各場合のア
リールは場合により低級アルキルにより置換されること
があるチエニルもしくはフラニルを表し;R2 は水素、
ヒドロキシ、低級アルキルまたはアリール−低級アルキ
ルであって、ここでアリールは上記に与えた意味を有
し;R3 はフェニルを表すかまたは低級アルキルによ
り、低級アルコキシにより、ハロゲンにより、シアノに
より、アシルオキシによりもしくはトリフルオロメチル
により置換されたフェニルを表し、あるいはR3 は場合
により低級アルキルにより置換されることがあるチエニ
ルまたはフラニルを表し;Aは直接結合、低級アルキレ
ン、1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレ
ンを表し;mは1または0を表し、ただし、Aが直接結
合である時はmは1である)により表される化合物;ま
たは医薬上許容されるその塩に関する。有利には、R3
はパラ位に位置している。
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシ、N−低級アルキルアミノ、低級アルカ
ノイルアミノ、アリール−低級アルキル、アリール−低
級アルコキシ、アリールオキシ、N−アリールアミノま
たはアロイルアミノであって、各場合のアリールは場合
により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、ハ
ロゲンにより、ヒドロキシにより、シアノにより、アシ
ルオキシによりもしくはトリフルオロメチルにより置換
されることがあるフェニルを表すか、または各場合のア
リールは場合により低級アルキルにより置換されること
があるチエニルもしくはフラニルを表し;R2 は水素、
ヒドロキシ、低級アルキルまたはアリール−低級アルキ
ルであって、ここでアリールは上記に与えた意味を有
し;R3 はフェニルを表すかまたは低級アルキルによ
り、低級アルコキシにより、ハロゲンにより、シアノに
より、アシルオキシによりもしくはトリフルオロメチル
により置換されたフェニルを表し、あるいはR3 は場合
により低級アルキルにより置換されることがあるチエニ
ルまたはフラニルを表し;Aは直接結合、低級アルキレ
ン、1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレ
ンを表し;mは1または0を表し、ただし、Aが直接結
合である時はmは1である)により表される化合物;ま
たは医薬上許容されるその塩に関する。有利には、R3
はパラ位に位置している。
【0030】上記本発明の特に好ましい態様は、 a)R3 がフェニルであるかまたは低級アルキルによ
り、低級アルコキシにより、ハロゲンにより、シアノに
より、アシルオキシによりもしくはトリフルオロメチル
により置換されたフェニルである化合物; b)Aが低級アルキレンであり、mが1または0を表
し、そしてR2 が水素、低級アルキル、ヒトロキシまた
は低級アルコキシを表す化合物; c)R1 が水素、低級アルキル、低級アルコキシまたは
アリール−低級アルキルであって、ここでアリールは場
合により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、
ハロゲンにより、ヒドロキシにより、シアノにより、ア
シルオキシによりもしくはトリフルオロメチルにより単
置換もしくは二置換されることがあるフェニルを表す化
合物;最も好ましくはR1 が低級アルコキシまたは低級
アルキルを表す化合物、に関する。
り、低級アルコキシにより、ハロゲンにより、シアノに
より、アシルオキシによりもしくはトリフルオロメチル
により置換されたフェニルである化合物; b)Aが低級アルキレンであり、mが1または0を表
し、そしてR2 が水素、低級アルキル、ヒトロキシまた
は低級アルコキシを表す化合物; c)R1 が水素、低級アルキル、低級アルコキシまたは
アリール−低級アルキルであって、ここでアリールは場
合により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、
ハロゲンにより、ヒドロキシにより、シアノにより、ア
シルオキシによりもしくはトリフルオロメチルにより単
置換もしくは二置換されることがあるフェニルを表す化
合物;最も好ましくはR1 が低級アルコキシまたは低級
アルキルを表す化合物、に関する。
【0031】本発明の特定態様は、式Ib:
【化12】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシまたはアリール−低級アルキルであっ
て、ここでアリールは場合により低級アルキルにより、
低級アルコキシにより、ハロゲンにより、ヒドロキシに
より、シアノにより、アシルオキシによりまたはトリフ
ルオロメチルにより置換されることがあるフェニルを表
し;R2 は水素、ヒドロキシまたは低級アルコキシを表
し;R4 およびR5 は独立に水素、低級アルキル、ヒド
ロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはトリ
フルオロメチルを表し;Aは低級アルキレンを表し;m
は1または0を表す)により表される化合物;または医
薬上許容されるその塩に関する。
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシまたはアリール−低級アルキルであっ
て、ここでアリールは場合により低級アルキルにより、
低級アルコキシにより、ハロゲンにより、ヒドロキシに
より、シアノにより、アシルオキシによりまたはトリフ
ルオロメチルにより置換されることがあるフェニルを表
し;R2 は水素、ヒドロキシまたは低級アルコキシを表
し;R4 およびR5 は独立に水素、低級アルキル、ヒド
ロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはトリ
フルオロメチルを表し;Aは低級アルキレンを表し;m
は1または0を表す)により表される化合物;または医
薬上許容されるその塩に関する。
【0032】特に好ましいのは、RおよびR′が独立に
カルボキシル、低級アルコキシカルボニルまたは5−イ
ンダニルオキシカルボニルを表し;R1 が水素、低級ア
ルキルまたは低級アルコキシを表し;Aが直接結合また
は低級アルキレンを表し;R 2 が水素またはヒドロキシ
を表し;R4 およびR5 が独立に水素、低級アルキル、
ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたは
トリフルオロメチルを表し;mが1または0を表し、た
だし、Aが直接結合である時はmが1である、式Ibの
化合物;または医薬上許容されるその塩である。
カルボキシル、低級アルコキシカルボニルまたは5−イ
ンダニルオキシカルボニルを表し;R1 が水素、低級ア
ルキルまたは低級アルコキシを表し;Aが直接結合また
は低級アルキレンを表し;R 2 が水素またはヒドロキシ
を表し;R4 およびR5 が独立に水素、低級アルキル、
ヒドロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたは
トリフルオロメチルを表し;mが1または0を表し、た
だし、Aが直接結合である時はmが1である、式Ibの
化合物;または医薬上許容されるその塩である。
【0033】RおよびR′が独立にカルボキシルまたは
C1 −C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1 −
C4 アルキルを表し;R2 がヒドロキシを表し;Aがメ
チレンを表し;R4 およびR5 が各々水素を表し;そし
てmが1である、式Ibの化合物;または医薬上許容さ
れるその塩が特に好ましい。
C1 −C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1 −
C4 アルキルを表し;R2 がヒドロキシを表し;Aがメ
チレンを表し;R4 およびR5 が各々水素を表し;そし
てmが1である、式Ibの化合物;または医薬上許容さ
れるその塩が特に好ましい。
【0034】特に好ましいのは、式Ic:
【化13】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は低級アルキルまたは低
級アルコキシを表し;R4 は水素、低級アルキル、低級
アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルを表
し;nは1〜6の整数を表す)により表される化合物;
または医薬上許容されるその塩である。
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は低級アルキルまたは低
級アルコキシを表し;R4 は水素、低級アルキル、低級
アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルを表
し;nは1〜6の整数を表す)により表される化合物;
または医薬上許容されるその塩である。
【0035】COORおよびCOOR′が独立にカルボ
キシル、C1 −C20アルコキシカルボニル、(炭素環式
または複素環式アリール)−低級アルコキシカルボニ
ル、(ジ低級アルキルアミノ、N−低級アルキルピペラ
ジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノまたはペル
ヒドロアゼピノ)−C2 −C4 アルコキシカルボニル、
ケタールの形で保護されたジヒドロキシプロピルオキシ
カルボニル、5−インダニルオキシカルボニル、3−フ
タリドキシカルボニル、ビシクロアルコキシカルボニル
−低級アルコキシカルボニル、α−(低級アルコキシカ
ルボニルまたはジ低級アルキルアミノカルボニル)−低
級アルコキシカルボニル、1−(低級アルコキシカルボ
ニルオキシ)−低級アルコキシカルボニルまたは1−
(低級アルカノイルオキシ)−低級アルコキシカルボニ
ルを表す、式Icの化合物;または医薬上許容されるそ
の塩が特に好ましい。
キシル、C1 −C20アルコキシカルボニル、(炭素環式
または複素環式アリール)−低級アルコキシカルボニ
ル、(ジ低級アルキルアミノ、N−低級アルキルピペラ
ジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノまたはペル
ヒドロアゼピノ)−C2 −C4 アルコキシカルボニル、
ケタールの形で保護されたジヒドロキシプロピルオキシ
カルボニル、5−インダニルオキシカルボニル、3−フ
タリドキシカルボニル、ビシクロアルコキシカルボニル
−低級アルコキシカルボニル、α−(低級アルコキシカ
ルボニルまたはジ低級アルキルアミノカルボニル)−低
級アルコキシカルボニル、1−(低級アルコキシカルボ
ニルオキシ)−低級アルコキシカルボニルまたは1−
(低級アルカノイルオキシ)−低級アルコキシカルボニ
ルを表す、式Icの化合物;または医薬上許容されるそ
の塩が特に好ましい。
【0036】COORおよびCOOR′が独立にカルボ
キシル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、3−ピリジ
ルメトキシカルボニル、場合によりフェニル環上で低級
アルキルにより、低級アルコキシにより、ハロによりも
しくはトリフルオロメチルにより置換されることがある
ベンジルオキシカルボニル、5−インダニルオキシカル
ボニル、1−(C2 −C5 アルカノイルオキシ)エトキ
シカルボニル、3−フタリドキシカルボニル、(2,
2′−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メ
トキシカルボニル、ボルニルオキシカルボニルメトキシ
カルボニル、1−(C1 −C4 アルコキシカルボニルオ
キシ)エトキシカルボニルを表す、式Icの化合物;ま
たは医薬上許容されるその塩が特に好ましい。
キシル、C1 −C4 アルコキシカルボニル、3−ピリジ
ルメトキシカルボニル、場合によりフェニル環上で低級
アルキルにより、低級アルコキシにより、ハロによりも
しくはトリフルオロメチルにより置換されることがある
ベンジルオキシカルボニル、5−インダニルオキシカル
ボニル、1−(C2 −C5 アルカノイルオキシ)エトキ
シカルボニル、3−フタリドキシカルボニル、(2,
2′−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メ
トキシカルボニル、ボルニルオキシカルボニルメトキシ
カルボニル、1−(C1 −C4 アルコキシカルボニルオ
キシ)エトキシカルボニルを表す、式Icの化合物;ま
たは医薬上許容されるその塩が特に好ましい。
【0037】RおよびR′が独立にカルボキシル、低級
アルコキシカルボニルまたは5−インダニルオキシカル
ボニルを表し;R1 が水素、低級アルキルまたは低級ア
ルコキシを表し;R4 が水素または低級アルキルを表
し;nが1〜4の整数を表す、式Icの化合物;または
医薬上許容されるその塩が特に好ましい。特に好ましい
のは、RおよびR′が独立にカルボキシルまたはC1 −
C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1 −C4 ア
ルキルを表し;R4 が水素を表し;そしてnが2であ
る、式Icの化合物;または医薬上許容されるその塩で
ある。特別に好ましいのは、COORおよびCOOR′
が独立にカルボキシル、C1−C4 アルコキシカルボニ
ルまたは5−インダニルオキシカルボニルを表す本発明
の化合物;または医薬上許容されるその塩である。
アルコキシカルボニルまたは5−インダニルオキシカル
ボニルを表し;R1 が水素、低級アルキルまたは低級ア
ルコキシを表し;R4 が水素または低級アルキルを表
し;nが1〜4の整数を表す、式Icの化合物;または
医薬上許容されるその塩が特に好ましい。特に好ましい
のは、RおよびR′が独立にカルボキシルまたはC1 −
C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1 −C4 ア
ルキルを表し;R4 が水素を表し;そしてnが2であ
る、式Icの化合物;または医薬上許容されるその塩で
ある。特別に好ましいのは、COORおよびCOOR′
が独立にカルボキシル、C1−C4 アルコキシカルボニ
ルまたは5−インダニルオキシカルボニルを表す本発明
の化合物;または医薬上許容されるその塩である。
【0038】本発明の好ましい態様は、式Id:
【化14】 (上式中、R1 は低級アルキルであり;nは1〜4の整
数である)により表される化合物;または1個もしくは
2個のカルボキシル官能基の酸性ヒドロキシ基が医薬上
許容されるモノエステルもしくはジエステルの形にエス
テル化されている該化合物の医薬上許容されるモノエス
テルもしくはジエステル誘導体;または該化合物の医薬
上許容される塩;または該化合物の光学対掌体に関す
る。好ましいのは、R1 がメチルでありそしてnが2で
ある式Idの前記化合物;およびそれらのモノエステル
またはジエステルである。
数である)により表される化合物;または1個もしくは
2個のカルボキシル官能基の酸性ヒドロキシ基が医薬上
許容されるモノエステルもしくはジエステルの形にエス
テル化されている該化合物の医薬上許容されるモノエス
テルもしくはジエステル誘導体;または該化合物の医薬
上許容される塩;または該化合物の光学対掌体に関す
る。好ましいのは、R1 がメチルでありそしてnが2で
ある式Idの前記化合物;およびそれらのモノエステル
またはジエステルである。
【0039】上述したように、例えば式Idの酪酸化合
物は、エリスロおよびスレオと呼ぶことができる2つの
異なるジアステレオマー形で存在する。好ましいのは、
スレオジアステレオマー(ラセミ体)としての式Idの
化合物、より詳しくはC2原子のところがR配置を有し
且つC4原子のところがS配置を有し、そしてブチリル
部分が式Id′に描写される通りである鏡像体形として
の化合物
物は、エリスロおよびスレオと呼ぶことができる2つの
異なるジアステレオマー形で存在する。好ましいのは、
スレオジアステレオマー(ラセミ体)としての式Idの
化合物、より詳しくはC2原子のところがR配置を有し
且つC4原子のところがS配置を有し、そしてブチリル
部分が式Id′に描写される通りである鏡像体形として
の化合物
【化15】 (上式中、R1 およびnは式Idのもとで定義した通り
である);または該化合物のモノもしくはジエステル誘
導体、特に対応するC1 −C4 アルキルエステル;また
は該化合物の医薬上許容される塩である。
である);または該化合物のモノもしくはジエステル誘
導体、特に対応するC1 −C4 アルキルエステル;また
は該化合物の医薬上許容される塩である。
【0040】特に好ましいのは、式Ie:
【化16】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるプロドラッグエステル、特
に対応するC1 −C4 アルキルエステルの形にエステル
化されたカルボキシルを表す)により表される化合物;
または医薬上許容されるその塩である。
シルまたは医薬上許容されるプロドラッグエステル、特
に対応するC1 −C4 アルキルエステルの形にエステル
化されたカルボキシルを表す)により表される化合物;
または医薬上許容されるその塩である。
【0041】上述の本発明の特に好ましい態様は、 (a) RおよびR′が独立に水素、C1 −C4 アルキル、
場合によりフェニル環上で低級アルキルにより、低級ア
ルコキシにより、ハロによりもしくはトリフルオロメチ
ルにより置換されることがあるベンジル、ピバロイルオ
キシメチル、1−(C2 −C4 アルカノイルオキシ)エ
チル、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4
−イル)メチル、5−インダニル、3−フタリジル、ボ
ルニルオキシカルボニルメチル、1−(C1 −C4 アル
コキシカルボニルオキシ)エチルまたは3−ピリジルメ
チルを表す前記式Ieの化合物;または医薬上許容され
るその塩;
場合によりフェニル環上で低級アルキルにより、低級ア
ルコキシにより、ハロによりもしくはトリフルオロメチ
ルにより置換されることがあるベンジル、ピバロイルオ
キシメチル、1−(C2 −C4 アルカノイルオキシ)エ
チル、(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4
−イル)メチル、5−インダニル、3−フタリジル、ボ
ルニルオキシカルボニルメチル、1−(C1 −C4 アル
コキシカルボニルオキシ)エチルまたは3−ピリジルメ
チルを表す前記式Ieの化合物;または医薬上許容され
るその塩;
【0042】(b) COOR′がカルボキシルであり;そ
してCOORがカルボキシルまたは医薬上許容されるエ
ステルの形、特に対応するC1 −C4 アルキルエステル
の形に誘導体化されたカルボキシルを表す前記式Ieの
化合物;または医薬上許容されるその塩; (c) C2原子のところがR配置を有しそしてC4原子の
ところがS配置を有する前記式Ieの化合物; (d) COORがエトキシカルボニルでありそしてCOO
R′がカルボキシルである前記式Ieの化合物、即ち4
−〔N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)アミ
ノ〕−4−(p−フェニルフェニルメチル)−2−メチ
ルブタン酸エチルエステルである化合物;それの(2
R,4S)−対掌体;またはそれの医薬上許容される
塩、 に関する。RがC1 −C4 アルキルでありそしてR′が
水素である前記式Ieの化合物;または医薬上許容され
るその塩が特に好ましい。
してCOORがカルボキシルまたは医薬上許容されるエ
ステルの形、特に対応するC1 −C4 アルキルエステル
の形に誘導体化されたカルボキシルを表す前記式Ieの
化合物;または医薬上許容されるその塩; (c) C2原子のところがR配置を有しそしてC4原子の
ところがS配置を有する前記式Ieの化合物; (d) COORがエトキシカルボニルでありそしてCOO
R′がカルボキシルである前記式Ieの化合物、即ち4
−〔N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)アミ
ノ〕−4−(p−フェニルフェニルメチル)−2−メチ
ルブタン酸エチルエステルである化合物;それの(2
R,4S)−対掌体;またはそれの医薬上許容される
塩、 に関する。RがC1 −C4 アルキルでありそしてR′が
水素である前記式Ieの化合物;または医薬上許容され
るその塩が特に好ましい。
【0043】本発明の新規化合物は、例えば哺乳動物に
おいて心房性ナトリウム利尿因子(ANF)の分解を阻
害する薬理学的に有効な中性エンドペプチダーゼ酵素阻
害剤である。従ってそれらは、哺乳動物における外因性
または内因性ANFの利尿およびナトリウム利尿作用を
増進する。本発明の化合物は、哺乳動物において例えば
高血圧、うっ血性心不全および水腫の治療のための利尿
剤、ナトリウム利尿(塩排泄)剤および抗高血圧剤とし
て特に有用である。中性エンドペプチダーゼ阻害剤とし
ての該化合物は、内因性エンケファリンの分解を阻害す
るためエンケファリナーゼ阻害剤でもあり、従って哺乳
動物の痛みの処置にも有用である。
おいて心房性ナトリウム利尿因子(ANF)の分解を阻
害する薬理学的に有効な中性エンドペプチダーゼ酵素阻
害剤である。従ってそれらは、哺乳動物における外因性
または内因性ANFの利尿およびナトリウム利尿作用を
増進する。本発明の化合物は、哺乳動物において例えば
高血圧、うっ血性心不全および水腫の治療のための利尿
剤、ナトリウム利尿(塩排泄)剤および抗高血圧剤とし
て特に有用である。中性エンドペプチダーゼ阻害剤とし
ての該化合物は、内因性エンケファリンの分解を阻害す
るためエンケファリナーゼ阻害剤でもあり、従って哺乳
動物の痛みの処置にも有用である。
【0044】上記に言及した性質は、有利には哺乳動
物、例えばマウス、ラット、イヌ、サルまたはそれらか
ら単離された器官、組織および調製物を使って、試験管
内および生体内試験において証明することができる。前
記化合物は試験管内では溶液、好ましくは水溶液の形態
で、そして生体内では例えば懸濁液としてまたは水溶液
の形で、腸内的に、非経口的に、有利には静内的に適用
することができる。試験管内での用量は約10-4モル〜約
10-9モル濃度であることができる。生体内での用量は投
与経路に依存して約0.01〜50 mg/kg、有利には約1.0 〜
25 mg/kgの範囲で異なることができる。
物、例えばマウス、ラット、イヌ、サルまたはそれらか
ら単離された器官、組織および調製物を使って、試験管
内および生体内試験において証明することができる。前
記化合物は試験管内では溶液、好ましくは水溶液の形態
で、そして生体内では例えば懸濁液としてまたは水溶液
の形で、腸内的に、非経口的に、有利には静内的に適用
することができる。試験管内での用量は約10-4モル〜約
10-9モル濃度であることができる。生体内での用量は投
与経路に依存して約0.01〜50 mg/kg、有利には約1.0 〜
25 mg/kgの範囲で異なることができる。
【0045】鎮痛活性は、エンケファリンおよびその誘
導体の鎮痛効果の増強を測定することにより、並びに古
典的な鎮痛性試験、例えばフェニル−p−ベンゾキノン
誘導もだえ試験〔J. Pharmacol. Exp. Therap. 125, 2
37 (1959) 〕およびマウスにおけるホットプレート試験
〔J. Pharmacol. Exp. Therap. 107, 385 (1953) 〕に
より、実証することができる。
導体の鎮痛効果の増強を測定することにより、並びに古
典的な鎮痛性試験、例えばフェニル−p−ベンゾキノン
誘導もだえ試験〔J. Pharmacol. Exp. Therap. 125, 2
37 (1959) 〕およびマウスにおけるホットプレート試験
〔J. Pharmacol. Exp. Therap. 107, 385 (1953) 〕に
より、実証することができる。
【0046】抗高血圧活性は、自発性高血圧ラット、Go
ldblatt ラットまたはGoldblatt イヌにおける血圧の直
接測定により決定することができる。有利には、この効
果はDOCA塩高血圧ラットおよび/または腎性高血圧ラッ
トまたはイヌのモデルにおいて測定される。利尿(塩排
泄)活性は、"New Antihypertensive Drugs", Spectrum
Publications, 1976, 307-321頁に記載されたような標
準的利尿薬スクリーニングにおいて、またはラットにお
ける心房性ナトリウム利尿因子により誘導されるナトリ
ウム排泄および利尿の増強を測定することにより、決定
することができる。ANFの増強は、達成されたANF
血漿レベルの増加を測定することによっても測定するこ
とができる。
ldblatt ラットまたはGoldblatt イヌにおける血圧の直
接測定により決定することができる。有利には、この効
果はDOCA塩高血圧ラットおよび/または腎性高血圧ラッ
トまたはイヌのモデルにおいて測定される。利尿(塩排
泄)活性は、"New Antihypertensive Drugs", Spectrum
Publications, 1976, 307-321頁に記載されたような標
準的利尿薬スクリーニングにおいて、またはラットにお
ける心房性ナトリウム利尿因子により誘導されるナトリ
ウム排泄および利尿の増強を測定することにより、決定
することができる。ANFの増強は、達成されたANF
血漿レベルの増加を測定することによっても測定するこ
とができる。
【0047】中性エンドペプチダーゼ(NEP)3.4.2
4.11 の試験管内阻害は次のように測定することができ
る。OrlowskyおよびWilk (1981) の変法を使ってグルタ
リル− Ala-Ala-Phe−2−ナフチルアミド (GAAP) 基質
の加水分解により中性エンドペプチダーゼ 3.4.24.11活
性を測定する。インキュベーション混合物 (合計容量12
5 μl)は4.2 μg のタンパク質(Maeda ら、1983、の方
法により調製したラット腎臓皮質膜)、50mMトリス緩衝
液, 25℃でpH 7.4、500 μM の基質(最終濃度)、およ
びロイシンアミノペプチダーゼM (2.5 μg)を含む。該
混合物を25℃で10分間インキュベートし、そして100 μ
l の堅いザクロ石(250 μg の堅いザクロ石/1 mlの1
M酢酸ナトリウム, pH 4.2, 中10% Tween 20)を添加す
る。酵素活性を540 nmで分光光度的に測定する。NEP
24.11活性の1単位は、pH 7.4において25℃にて1分間
当たり放出された2−ナフチルアミン1ナノモルとして
定義される。IC50値、即ち2−ナフチルアミンの放出の
50%阻害に要する試験化合物の濃度を測定する。
4.11 の試験管内阻害は次のように測定することができ
る。OrlowskyおよびWilk (1981) の変法を使ってグルタ
リル− Ala-Ala-Phe−2−ナフチルアミド (GAAP) 基質
の加水分解により中性エンドペプチダーゼ 3.4.24.11活
性を測定する。インキュベーション混合物 (合計容量12
5 μl)は4.2 μg のタンパク質(Maeda ら、1983、の方
法により調製したラット腎臓皮質膜)、50mMトリス緩衝
液, 25℃でpH 7.4、500 μM の基質(最終濃度)、およ
びロイシンアミノペプチダーゼM (2.5 μg)を含む。該
混合物を25℃で10分間インキュベートし、そして100 μ
l の堅いザクロ石(250 μg の堅いザクロ石/1 mlの1
M酢酸ナトリウム, pH 4.2, 中10% Tween 20)を添加す
る。酵素活性を540 nmで分光光度的に測定する。NEP
24.11活性の1単位は、pH 7.4において25℃にて1分間
当たり放出された2−ナフチルアミン1ナノモルとして
定義される。IC50値、即ち2−ナフチルアミンの放出の
50%阻害に要する試験化合物の濃度を測定する。
【0048】中性エンドペプチダーゼ活性は基質として
ANFを使っても決定される。心房性ナトリウム利尿因
子分解活性は、3分の逆相HPLC分離を使ってラットAN
F(r−ANF)の消失を測定することにより決定され
る。50mM Tris-HCl 緩衝液,pH 7.4中の該酵素のアリコ
ートを37℃で2分間プレインキュベートし、そして合計
容量50μl で4ナノモルのr−ANFの添加により反応
を開始させる。30μlの0.27%トリフルオロ酢酸(TFA)
の添加により4分後に反応を停止させる。該混合物40μ
l を逆相HPLCに注入し、そしてC4カートリッジを使って
3分の平等分離(isocratic separation)を使って分析す
る。緩衝液B(0.1% TFA/80% アセトニトリル)23%を
使用する。緩衝液Aは0.1% TFA/水である。活性1単位
は、37℃にてpH 7.4において1分間あたり1ナノモルの
r−ANFの加水分解として定義される。IC50値、即ち
ANFの加水分解の50%阻害に必要な試験化合物の濃度
を測定する。試験化合物をジメチルスルホキシドまたは
0.25M炭酸水素ナトリウム溶液に溶解し、この溶液をpH
7.4緩衝液で所望の濃度に希釈する。試験管内試験は本
発明の遊離カルボン酸に非常に適切である。
ANFを使っても決定される。心房性ナトリウム利尿因
子分解活性は、3分の逆相HPLC分離を使ってラットAN
F(r−ANF)の消失を測定することにより決定され
る。50mM Tris-HCl 緩衝液,pH 7.4中の該酵素のアリコ
ートを37℃で2分間プレインキュベートし、そして合計
容量50μl で4ナノモルのr−ANFの添加により反応
を開始させる。30μlの0.27%トリフルオロ酢酸(TFA)
の添加により4分後に反応を停止させる。該混合物40μ
l を逆相HPLCに注入し、そしてC4カートリッジを使って
3分の平等分離(isocratic separation)を使って分析す
る。緩衝液B(0.1% TFA/80% アセトニトリル)23%を
使用する。緩衝液Aは0.1% TFA/水である。活性1単位
は、37℃にてpH 7.4において1分間あたり1ナノモルの
r−ANFの加水分解として定義される。IC50値、即ち
ANFの加水分解の50%阻害に必要な試験化合物の濃度
を測定する。試験化合物をジメチルスルホキシドまたは
0.25M炭酸水素ナトリウム溶液に溶解し、この溶液をpH
7.4緩衝液で所望の濃度に希釈する。試験管内試験は本
発明の遊離カルボン酸に非常に適切である。
【0049】ラット血漿ANF濃度に対する本発明の化
合物の効果は次のようにして決定することができる。雄
のSprague-Dawleyラット(275-390 g) をケタミン(150 m
g/kg) /アセプロマジン(10%) で麻酔し、そして血液試
料を得るためとANFを注入するためにそれぞれ大腿動
脈と大腿静脈にカテーテルを装着する。スイベル系にラ
ットをつなぎ、24時間意識を回復させた後、意識のある
無抑制状態で実験する。このアッセイでは、NEP阻害
の存在下および非存在下で血漿ANFレベルを測定す
る。実験の日、全てのラットにANFを450 ng/kg/分,
i.v.において合計5時間の実験の間連続的に点滴注入す
る。点滴注入開始60分後、ベースラインANF測定のた
めに血液試料を得(0時)、次いで試験化合物または賦
形剤で処理するグループにラットを無作為に振り分け
る。試験化合物の投与後30, 60, 120,180および240 分
目に更に血液試料を採取する。
合物の効果は次のようにして決定することができる。雄
のSprague-Dawleyラット(275-390 g) をケタミン(150 m
g/kg) /アセプロマジン(10%) で麻酔し、そして血液試
料を得るためとANFを注入するためにそれぞれ大腿動
脈と大腿静脈にカテーテルを装着する。スイベル系にラ
ットをつなぎ、24時間意識を回復させた後、意識のある
無抑制状態で実験する。このアッセイでは、NEP阻害
の存在下および非存在下で血漿ANFレベルを測定す
る。実験の日、全てのラットにANFを450 ng/kg/分,
i.v.において合計5時間の実験の間連続的に点滴注入す
る。点滴注入開始60分後、ベースラインANF測定のた
めに血液試料を得(0時)、次いで試験化合物または賦
形剤で処理するグループにラットを無作為に振り分け
る。試験化合物の投与後30, 60, 120,180および240 分
目に更に血液試料を採取する。
【0050】特異的ラジオイムノアッセイにより血漿濃
度を測定する。50mM Tris (pH 6.8), 154mM NaCl, 0.3%
ウシ血清アルブミン, 0.01% EDTAを含む緩衝液中に血漿
を希釈する(×12.5,×25および×50)。100 μl の標
準物〔r−ANF(99-126)〕または試料を100 μl の
ウサギ抗r−ANF血清に添加し、4 ℃で16時間インキ
ュベートする。次いで10,000 cpmの〔 125I〕rANF
を反応混合物に添加し、これを4 ℃で更に24時間インキ
ュベートする。常磁性粒子に結合させたヤギ抗ウサギIg
G 血清を反応混合物に添加し、そして該混合物を磁力性
ラックに暴露することにより、結合した〔 125I〕rA
NFをペレット化する。上清をデカンテーションにより
捨て、ペレットをガンマカウンター中でカウントする。
全ての測定を二重反復試験において行う。血漿ANFレ
ベルは、ANFのみ (450 ng/kg/分 i.v.)を与えた賦形
剤処理動物において測定されたものに対する比率(%)
として表される。
度を測定する。50mM Tris (pH 6.8), 154mM NaCl, 0.3%
ウシ血清アルブミン, 0.01% EDTAを含む緩衝液中に血漿
を希釈する(×12.5,×25および×50)。100 μl の標
準物〔r−ANF(99-126)〕または試料を100 μl の
ウサギ抗r−ANF血清に添加し、4 ℃で16時間インキ
ュベートする。次いで10,000 cpmの〔 125I〕rANF
を反応混合物に添加し、これを4 ℃で更に24時間インキ
ュベートする。常磁性粒子に結合させたヤギ抗ウサギIg
G 血清を反応混合物に添加し、そして該混合物を磁力性
ラックに暴露することにより、結合した〔 125I〕rA
NFをペレット化する。上清をデカンテーションにより
捨て、ペレットをガンマカウンター中でカウントする。
全ての測定を二重反復試験において行う。血漿ANFレ
ベルは、ANFのみ (450 ng/kg/分 i.v.)を与えた賦形
剤処理動物において測定されたものに対する比率(%)
として表される。
【0051】10%エタノール/ポリエチレングリコール
(PEG) 400 中において約1〜30 mg/kg p.o. の用量で投
与された本発明の代表的化合物であるN−(3−カルボ
キシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニ
ルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン
酸エチルエステルは、血漿ANFレベルの有意な増加を
引き起こす。
(PEG) 400 中において約1〜30 mg/kg p.o. の用量で投
与された本発明の代表的化合物であるN−(3−カルボ
キシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニ
ルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン
酸エチルエステルは、血漿ANFレベルの有意な増加を
引き起こす。
【0052】抗高血圧効果は、デスオキシコルチコステ
ロン酢酸(DOCA)塩高血圧ラットにおいて決定することが
できる。DOCA塩高血圧ラット(280-380 g) を標準法によ
り準備する。ラットに片側腎摘出術を行い、一週間後10
0 mg/kg のDOCAを含むサイラステッィクペレットを移植
する。持続性高血圧が確立されるまで3〜5週間に渡り
1% NaCl/0.2% KCl飲料水でラットを維持する。この時点
で抗高血圧活性を評価する。
ロン酢酸(DOCA)塩高血圧ラットにおいて決定することが
できる。DOCA塩高血圧ラット(280-380 g) を標準法によ
り準備する。ラットに片側腎摘出術を行い、一週間後10
0 mg/kg のDOCAを含むサイラステッィクペレットを移植
する。持続性高血圧が確立されるまで3〜5週間に渡り
1% NaCl/0.2% KCl飲料水でラットを維持する。この時点
で抗高血圧活性を評価する。
【0053】実験の2日前、ラットをメトキシフルラン
で麻酔し、動脈血圧を測定するために大腿動脈にカテー
テルを装着する。48時間後、ベースライン動脈圧および
心拍数を1時間に渡り記録する。次いで試験化合物(30
mg/kg p.o.) または賦形剤を投与し、更に5時間に渡り
上記心血管パラメーターをモニタリングする。PEG 400
中において約30 mg/kg p.o. の用量で投与された本発明
の代表的化合物であるN−(3−カルボキシ−1−オキ
ソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステ
ルは、DOCA塩高血圧ラットモデルにおいて血圧の有意な
減少を引き起こす。
で麻酔し、動脈血圧を測定するために大腿動脈にカテー
テルを装着する。48時間後、ベースライン動脈圧および
心拍数を1時間に渡り記録する。次いで試験化合物(30
mg/kg p.o.) または賦形剤を投与し、更に5時間に渡り
上記心血管パラメーターをモニタリングする。PEG 400
中において約30 mg/kg p.o. の用量で投与された本発明
の代表的化合物であるN−(3−カルボキシ−1−オキ
ソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステ
ルは、DOCA塩高血圧ラットモデルにおいて血圧の有意な
減少を引き起こす。
【0054】ANFのナトリウム利尿効果の増強は次の
ようにして決定することができる。雄のSprague-Dawley
ラット(280-360 g) をInactin (100 mg/kg i.p.)で麻酔
し、それぞれ動脈血圧の測定、ANFの注入および尿の
回収のために大腿動脈、大腿静脈および膀胱にカテーテ
ルを装着する。利尿およびナトリウム排泄を促進するた
めに実験の間中生理的食塩水(33 μl/分) の連続注入を
維持する。実験プロトコールは、最初の15分の回収期間
(予備コントロール期間と呼ぶ)に次いで3つの追加の
回収期間から成る。予備コントロール期間の終了の直後
に試験化合物または賦形剤を投与する。次の45分間は何
も行わない。次いで、2番目の回収期間(コントロール
期間;15分間)の間血圧と腎臓測定値を得る。この期間
の終了時にANF(1μg/kg i.v. 投与) を全動物に投与
し、そして2つの連続する15分の回収期間の間、血圧と
腎臓パラメーターを測定する。
ようにして決定することができる。雄のSprague-Dawley
ラット(280-360 g) をInactin (100 mg/kg i.p.)で麻酔
し、それぞれ動脈血圧の測定、ANFの注入および尿の
回収のために大腿動脈、大腿静脈および膀胱にカテーテ
ルを装着する。利尿およびナトリウム排泄を促進するた
めに実験の間中生理的食塩水(33 μl/分) の連続注入を
維持する。実験プロトコールは、最初の15分の回収期間
(予備コントロール期間と呼ぶ)に次いで3つの追加の
回収期間から成る。予備コントロール期間の終了の直後
に試験化合物または賦形剤を投与する。次の45分間は何
も行わない。次いで、2番目の回収期間(コントロール
期間;15分間)の間血圧と腎臓測定値を得る。この期間
の終了時にANF(1μg/kg i.v. 投与) を全動物に投与
し、そして2つの連続する15分の回収期間の間、血圧と
腎臓パラメーターを測定する。
【0055】平均動脈圧、尿量および尿中ナトリウム排
泄量を全回収期間について測定する。血圧はGould p50
圧変換器を使って測定し、尿流量は重量分析により決定
し、そしてナトリウム濃度はフレーム光度測定法により
測定し、尿中ナトリウム排泄量は尿量と尿中ナトリウム
濃度の積として計算する。
泄量を全回収期間について測定する。血圧はGould p50
圧変換器を使って測定し、尿流量は重量分析により決定
し、そしてナトリウム濃度はフレーム光度測定法により
測定し、尿中ナトリウム排泄量は尿量と尿中ナトリウム
濃度の積として計算する。
【0056】本発明の化合物は、心房性ナトリウム利尿
ペプチドの作用の効力および持続期間を増加させる中性
エンドペプチダーゼの阻害剤として特に有用である。従
って、該化合物は、心血管障害、例えば高血圧、水腫お
よび塩停留、並びに心性状態、例えばうっ血性心不全の
処置に有用である。従って、本発明は、医薬、特に心房
性ナトリウム利尿ペプチドの作用の効力および持続期間
を増加させる中性エンドペプチダーゼの阻害剤として有
用な医薬の製造、並びに治療処置および予防処置への本
発明の化合物の利用にも関する。商業包装の形態におけ
る活性物質の工業生産も本発明に含まれる。
ペプチドの作用の効力および持続期間を増加させる中性
エンドペプチダーゼの阻害剤として特に有用である。従
って、該化合物は、心血管障害、例えば高血圧、水腫お
よび塩停留、並びに心性状態、例えばうっ血性心不全の
処置に有用である。従って、本発明は、医薬、特に心房
性ナトリウム利尿ペプチドの作用の効力および持続期間
を増加させる中性エンドペプチダーゼの阻害剤として有
用な医薬の製造、並びに治療処置および予防処置への本
発明の化合物の利用にも関する。商業包装の形態におけ
る活性物質の工業生産も本発明に含まれる。
【0057】本発明の式Iの化合物は、下記の方法を使
って調製することができる。該方法は、必要であれば一
時的に保護された形の、式IIの化合物:
って調製することができる。該方法は、必要であれば一
時的に保護された形の、式IIの化合物:
【化17】 (上式中、COX,R1 およびビアリールは上記に定義
した通りの意味を有する)を、必要であれば一時的に保
護された形の、式III の化合物:
した通りの意味を有する)を、必要であれば一時的に保
護された形の、式III の化合物:
【化18】 (上式中、A,R2 ,mおよびCOX′は上記に定義し
た通りの意味を有する)またはそれの反応性誘導体もし
くは塩と縮合せしめ;そして、いずれかの妨害性反応基
を一時的保護したならば、前記保護基を除去し、次いで
生成した本発明の化合物を単離し;そして所望であれ
ば、得られた本発明の化合物を別の本発明の化合物に変
換し;そして/または、所望であれば、得られた遊離化
合物を塩に変換しまたは得られた塩を遊離化合物もしく
は別の塩に変換し;そして/または、所望であれば、得
られた異性体もしくはラセミ体の混合物を単一の異性体
もしくはラセミ体に分離し、そして/または、所望であ
れば、得られたラセミ体を光学対掌体に分割することを
含んで成る。
た通りの意味を有する)またはそれの反応性誘導体もし
くは塩と縮合せしめ;そして、いずれかの妨害性反応基
を一時的保護したならば、前記保護基を除去し、次いで
生成した本発明の化合物を単離し;そして所望であれ
ば、得られた本発明の化合物を別の本発明の化合物に変
換し;そして/または、所望であれば、得られた遊離化
合物を塩に変換しまたは得られた塩を遊離化合物もしく
は別の塩に変換し;そして/または、所望であれば、得
られた異性体もしくはラセミ体の混合物を単一の異性体
もしくはラセミ体に分離し、そして/または、所望であ
れば、得られたラセミ体を光学対掌体に分割することを
含んで成る。
【0058】本明細書に記載の方法で本発明の化合物に
変換される出発化合物および中間体において、存在する
官能基、例えばカルボキシル、アミノおよびヒドロキシ
基は、場合により合成有機化学において一般的である常
用の保護基により保護されることがある。保護されたカ
ルボキシル、アミノおよびヒドロキシ基は、他の望まし
くない副反応を生じることなく穏和な条件下で遊離のカ
ルボキシル、アミノおよびヒドロキシ基に変換すること
ができるものである。
変換される出発化合物および中間体において、存在する
官能基、例えばカルボキシル、アミノおよびヒドロキシ
基は、場合により合成有機化学において一般的である常
用の保護基により保護されることがある。保護されたカ
ルボキシル、アミノおよびヒドロキシ基は、他の望まし
くない副反応を生じることなく穏和な条件下で遊離のカ
ルボキシル、アミノおよびヒドロキシ基に変換すること
ができるものである。
【0059】保護基を導入する目的は、所望の化学的変
換を実施するのに用いる条件下での反応成分との望まし
くない反応から官能基を保護することである。特定反応
に対する保護基の必要性および選択は当業者に既知であ
り、それは保護しようとする官能基(カルボキシル基、
アミノ基等)の性質、置換基がその一部分である分子の
構造および安定性、並びに反応条件に依存する。
換を実施するのに用いる条件下での反応成分との望まし
くない反応から官能基を保護することである。特定反応
に対する保護基の必要性および選択は当業者に既知であ
り、それは保護しようとする官能基(カルボキシル基、
アミノ基等)の性質、置換基がその一部分である分子の
構造および安定性、並びに反応条件に依存する。
【0060】それらの条件を満たす公知の保護基並びに
それらの導入および除去は、例えば、J.F.W. McOmie,
"Protective Groups in Organic Chemistry", Plenum P
ress,London, New York 1973 ; T.W. Greene, "Protect
ive Groups in Organic Synthesis", Wiley New York 1
984 、更に"The Peptides" Vol.I, Schroeder およびLu
ebke, Academic Press, London, New York 1965 におい
て記載されている。
それらの導入および除去は、例えば、J.F.W. McOmie,
"Protective Groups in Organic Chemistry", Plenum P
ress,London, New York 1973 ; T.W. Greene, "Protect
ive Groups in Organic Synthesis", Wiley New York 1
984 、更に"The Peptides" Vol.I, Schroeder およびLu
ebke, Academic Press, London, New York 1965 におい
て記載されている。
【0061】上記方法に従った本発明の化合物の調製、
即ち式IIのアミンと式III の酸またはそれの反応性機能
誘導体との縮合は、ペプチド合成のための公知の方法論
により行われる。式III の化合物の反応性機能誘導体
は、好ましくはハライド、無水物、例えばコハク酸無水
物、グルタル酸無水物、または混合無水物、例えばピバ
ロイル無水物、アルコキシカルボニル無水物もしくはシ
アノアセチル無水物である。
即ち式IIのアミンと式III の酸またはそれの反応性機能
誘導体との縮合は、ペプチド合成のための公知の方法論
により行われる。式III の化合物の反応性機能誘導体
は、好ましくはハライド、無水物、例えばコハク酸無水
物、グルタル酸無水物、または混合無水物、例えばピバ
ロイル無水物、アルコキシカルボニル無水物もしくはシ
アノアセチル無水物である。
【0062】式IIのアミンと式III の遊離カルボン酸と
の縮合は、縮合剤、例えばジシクロヘキシルカルボジイ
ミドまたはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′
−エチルカルボジイミド、およびヒドロキシベンゾトリ
アゾールの存在下で、不活性極性溶媒、例えばジメチル
ホルムアミドまたは塩化メチレン中で、好ましくは室温
において有利に行われる。
の縮合は、縮合剤、例えばジシクロヘキシルカルボジイ
ミドまたはN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N′
−エチルカルボジイミド、およびヒドロキシベンゾトリ
アゾールの存在下で、不活性極性溶媒、例えばジメチル
ホルムアミドまたは塩化メチレン中で、好ましくは室温
において有利に行われる。
【0063】式IIのアミンと、酸ハライド、有利には酸
クロリド、無水物または混合無水物の形の式III の酸の
反応性機能的誘導体との縮合は、不活性溶媒、例えばト
ルエンまたは塩化メチレン中で、有利には塩基、例えば
無機塩基、例えば炭酸カリウム、または有機塩基、例え
ばトリエチルアミンもしくはピリジンの存在下で、好ま
しくは室温において有利に行われる。式III の出発物質
は、当業界で公知であるかまたは当業界で既知の常法に
より調製することができる酸もしくはそれの機能的誘導
体である。
クロリド、無水物または混合無水物の形の式III の酸の
反応性機能的誘導体との縮合は、不活性溶媒、例えばト
ルエンまたは塩化メチレン中で、有利には塩基、例えば
無機塩基、例えば炭酸カリウム、または有機塩基、例え
ばトリエチルアミンもしくはピリジンの存在下で、好ま
しくは室温において有利に行われる。式III の出発物質
は、当業界で公知であるかまたは当業界で既知の常法に
より調製することができる酸もしくはそれの機能的誘導
体である。
【0064】式IIの出発物質は既知であるか、または新
規であるならば常法に従って、例えば本明細書中の実施
例により例示される方法により、調製することができ
る。例えば、式IIの化合物は、必要であれば一時的に保
護された形の式IVの化合物:
規であるならば常法に従って、例えば本明細書中の実施
例により例示される方法により、調製することができ
る。例えば、式IIの化合物は、必要であれば一時的に保
護された形の式IVの化合物:
【化19】 (上式中、COX,R1 およびビアリールは上記の意味
を有する)を、適当なカルボン酸アミドまたはカルボン
酸アジドに変換し、次いで当業界で公知の手法において
ホフマン反応またはクルチウス転位にかけることによ
り、調製することができる。式IVの化合物は、例えば米
国特許第 5,021,430号から既知であるか、またはその中
に記載された方法と同様にして調製することができる。
を有する)を、適当なカルボン酸アミドまたはカルボン
酸アジドに変換し、次いで当業界で公知の手法において
ホフマン反応またはクルチウス転位にかけることによ
り、調製することができる。式IVの化合物は、例えば米
国特許第 5,021,430号から既知であるか、またはその中
に記載された方法と同様にして調製することができる。
【0065】好ましい別ルートでは、式IIの出発物質
は、 (a) 必要であれば一時的に保護された形の式Vのビアリ
ールアラニン:
は、 (a) 必要であれば一時的に保護された形の式Vのビアリ
ールアラニン:
【化20】 のカルボン酸基を還元して対応するアルデヒドを生成せ
しめ; (b) 次いで前記アルデヒドを式VIのトリフェニルホスホ
ニウム化合物:
しめ; (b) 次いで前記アルデヒドを式VIのトリフェニルホスホ
ニウム化合物:
【化21】 と反応せしめ; (c) 生じた式VII の化合物:
【化22】 を水素化し、そして、いずれかの妨害性反応基を一時的
に保護した場合には前記保護基を除去し、次いで生じた
生成物を単離する、ことにより調製することができる。
上記式V,VIおよびVII において、変数COX,R1 お
よびビアリールは式Iのもとで定義した通りの意味を有
する。上記反応段階(a), (b)および(c) は当業界で公知
の方法論によって実施される。
に保護した場合には前記保護基を除去し、次いで生じた
生成物を単離する、ことにより調製することができる。
上記式V,VIおよびVII において、変数COX,R1 お
よびビアリールは式Iのもとで定義した通りの意味を有
する。上記反応段階(a), (b)および(c) は当業界で公知
の方法論によって実施される。
【0066】例えば、段階(a) では、式Vの化合物、有
利には式Vのアミノ保護化合物を、まずヒドロキシルア
ミンまたはその塩と、例えばN,O−ジメチルヒドロキ
シルアミン塩酸塩と反応せしめ;生じたヒドロキシルア
ミンアミドを次いで常法により、例えば水素化リチウム
アルミニウムを使って、アルデヒドに還元する。反応段
階(b) は、当業界で公知の手法で実施することができる
通常のウイティッヒ反応を表す。反応段階(c) も、例え
ば、適当な触媒、例えばパラジウム/木炭の存在下での
分子状水素を使って実施することができる一般に既知の
水素化反応を表す。式Vのビアリールアラニンは当業界
で既知であるかまたは当業界において報告された方法に
従って調製することができる。
利には式Vのアミノ保護化合物を、まずヒドロキシルア
ミンまたはその塩と、例えばN,O−ジメチルヒドロキ
シルアミン塩酸塩と反応せしめ;生じたヒドロキシルア
ミンアミドを次いで常法により、例えば水素化リチウム
アルミニウムを使って、アルデヒドに還元する。反応段
階(b) は、当業界で公知の手法で実施することができる
通常のウイティッヒ反応を表す。反応段階(c) も、例え
ば、適当な触媒、例えばパラジウム/木炭の存在下での
分子状水素を使って実施することができる一般に既知の
水素化反応を表す。式Vのビアリールアラニンは当業界
で既知であるかまたは当業界において報告された方法に
従って調製することができる。
【0067】光学活性形態の出発物質としての式Vのビ
アリールアラニンの調製については、例えば光学分割に
よりまたは下記の方法のうちの1つにより、それらを調
製することができる: (a) Tetrahedron Letters 1988, 6075に記載の方法を適
用して、ビアリールメタノール、例えば4−ビフェニリ
ルメタノールを反応性誘導体、例えばブロミドに変換
し、次いでこれを強塩基、例えばナトリウムビストリメ
チルシリルアミドの存在下で2,3−ジフェニル−6−
オキソモルホリンのN−アシル誘導体、例えばN−カル
ボベンジルオキシ−(2R,3S)−異性体と縮合せし
め、例えばN−カルボベンジルオキシ−2(R),3
(S),5(S)−6−オキソ−2,3−ジフェニル−
5−(4−ビフェニリルメチル)モルホリンを得る。例
えば水素および触媒としての炭素上のパラジウムを使っ
た接触水添分解により、光学活性(S)−(+)−4−
ビフェニルアラニンを与える。
アリールアラニンの調製については、例えば光学分割に
よりまたは下記の方法のうちの1つにより、それらを調
製することができる: (a) Tetrahedron Letters 1988, 6075に記載の方法を適
用して、ビアリールメタノール、例えば4−ビフェニリ
ルメタノールを反応性誘導体、例えばブロミドに変換
し、次いでこれを強塩基、例えばナトリウムビストリメ
チルシリルアミドの存在下で2,3−ジフェニル−6−
オキソモルホリンのN−アシル誘導体、例えばN−カル
ボベンジルオキシ−(2R,3S)−異性体と縮合せし
め、例えばN−カルボベンジルオキシ−2(R),3
(S),5(S)−6−オキソ−2,3−ジフェニル−
5−(4−ビフェニリルメチル)モルホリンを得る。例
えば水素および触媒としての炭素上のパラジウムを使っ
た接触水添分解により、光学活性(S)−(+)−4−
ビフェニルアラニンを与える。
【0068】(b) あるいは、W. Shiehらにより開発され
たTetrahedron Letters 31, 1665 (1990), J. Organic
Chemistry 55, 906 (1990)およびTetrahedron 45, 6670
(1989) に記載のPd(0) 触媒クロスカップリング反応を
使って、下式の光学活性反応性エステル化チロシン誘導
体:
たTetrahedron Letters 31, 1665 (1990), J. Organic
Chemistry 55, 906 (1990)およびTetrahedron 45, 6670
(1989) に記載のPd(0) 触媒クロスカップリング反応を
使って、下式の光学活性反応性エステル化チロシン誘導
体:
【化23】 〔上式中、アミノまたはカルボキシ基は保護された形
(N−アシルおよびエステル化カルボキシエステル誘導
体として)であり、そしてZ′は反応性エステル化ヒド
ロキシ(有利にはトリフルオロメチルスルホニルオキ
シ)を表す〕を、パラジウム(0) 触媒、特にテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) の存在下、
および無水塩基(例えばアルカリ金属炭酸塩)の存在下
で、不活性溶媒(例えばキシレンまたはトルエン)中
で、約50〜150 ℃の範囲の高められた温度において、ア
リールホウ素酸(ここでアリールは上記で定義したR1
に相当する)と縮合させ、そして必要なら保護基を除去
することにより、下式の実質上光学的に純粋なキラルビ
アリールアラニン:
(N−アシルおよびエステル化カルボキシエステル誘導
体として)であり、そしてZ′は反応性エステル化ヒド
ロキシ(有利にはトリフルオロメチルスルホニルオキ
シ)を表す〕を、パラジウム(0) 触媒、特にテトラキス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) の存在下、
および無水塩基(例えばアルカリ金属炭酸塩)の存在下
で、不活性溶媒(例えばキシレンまたはトルエン)中
で、約50〜150 ℃の範囲の高められた温度において、ア
リールホウ素酸(ここでアリールは上記で定義したR1
に相当する)と縮合させ、そして必要なら保護基を除去
することにより、下式の実質上光学的に純粋なキラルビ
アリールアラニン:
【化24】 (ここでR3 は上記で定義した通りの意味を有する)ま
たはそれのN−アシルおよび/またはカルボキシエステ
ル誘導体を調製することができる。
たはそれのN−アシルおよび/またはカルボキシエステ
ル誘導体を調製することができる。
【0069】例えば、まずN−t−ブトキシカルボニル
チロシンメチルエステルをN−t−ブトキシカルボニル
−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニルア
ラニンメチルエステル(N−t−ブトキシカルボニルチ
ロシントリフレートメチルエステル)に変換する。次い
でこの化合物を、無水炭酸カリウムと触媒としてのテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 錯体
の存在下で、トルエン中で、好ましくは高められた温度
において、有利には約100 ℃において、アリールホウ素
酸(例えばフェニルホウ素酸)と縮合せしめ、N−t−
ブトキシカルボニル−4−ビフェニルアラニンメチルエ
ステルを得る。N−脱アシル化後、出発物質として使用
したチロシン誘導体のものと一致する立体配置を有する
実質上光学的に純粋な4−ビフェニルアラニンメチルエ
ステルが得られる。
チロシンメチルエステルをN−t−ブトキシカルボニル
−4−トリフルオロメチルスルホニルオキシフェニルア
ラニンメチルエステル(N−t−ブトキシカルボニルチ
ロシントリフレートメチルエステル)に変換する。次い
でこの化合物を、無水炭酸カリウムと触媒としてのテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0) 錯体
の存在下で、トルエン中で、好ましくは高められた温度
において、有利には約100 ℃において、アリールホウ素
酸(例えばフェニルホウ素酸)と縮合せしめ、N−t−
ブトキシカルボニル−4−ビフェニルアラニンメチルエ
ステルを得る。N−脱アシル化後、出発物質として使用
したチロシン誘導体のものと一致する立体配置を有する
実質上光学的に純粋な4−ビフェニルアラニンメチルエ
ステルが得られる。
【0070】アリールホウ素酸は市販されているかまた
は文献、例えばJ. Org. Chem. 49,5237 (1984) に記載
されたようにして調製することができる。式VIのトリフ
ェニルホスホニウム化合物は当業界で既知であるかまた
は当業界で報告された方法に従って調製することができ
る。COXまたはCOX′が医薬上許容されるアミドの
形に誘導体化されたカルボキシルを表す本発明の化合物
は、上記の方法に従って、COXまたはCOX′がカル
バモイルまたはN−置換カルバモイルを表す対応する出
発物質を使って製造することもできる。
は文献、例えばJ. Org. Chem. 49,5237 (1984) に記載
されたようにして調製することができる。式VIのトリフ
ェニルホスホニウム化合物は当業界で既知であるかまた
は当業界で報告された方法に従って調製することができ
る。COXまたはCOX′が医薬上許容されるアミドの
形に誘導体化されたカルボキシルを表す本発明の化合物
は、上記の方法に従って、COXまたはCOX′がカル
バモイルまたはN−置換カルバモイルを表す対応する出
発物質を使って製造することもできる。
【0071】こうして得られた本発明の化合物は、常法
に従って互いに変換することができる。例えば、得られ
たアミドまたはエステルを、水性アルカリ、例えばアル
カリ金属炭酸塩または水酸化物を使って加水分解するこ
とができる。得られた遊離酸を、例えば前記非置換もし
くは置換アルカノールまたはそれの反応性エステル化誘
導体、例えばアルキルハライド、あるいはジアゾアルカ
ンを使って、エステル化することができる。常法により
遊離酸を前記金属塩、アンモニウム塩または酸付加塩に
変換することもできる。
に従って互いに変換することができる。例えば、得られ
たアミドまたはエステルを、水性アルカリ、例えばアル
カリ金属炭酸塩または水酸化物を使って加水分解するこ
とができる。得られた遊離酸を、例えば前記非置換もし
くは置換アルカノールまたはそれの反応性エステル化誘
導体、例えばアルキルハライド、あるいはジアゾアルカ
ンを使って、エステル化することができる。常法により
遊離酸を前記金属塩、アンモニウム塩または酸付加塩に
変換することもできる。
【0072】また、得られた遊離酸または塩基は、それ
を当量の対応する塩基、塩基性塩、酸またはイオン交換
剤と反応させることにより、例えば前記遊離酸をアルカ
リまたは水酸化アンモニウムもしくは炭酸アンモニウム
と反応させるか、または例えば遊離アミンを前記無機も
しくは有機酸と反応させることにより、それぞれ対応す
る金属塩、アンモニウム塩または酸付加塩に変換するこ
とができる。また得られた任意の塩は、それぞれ強酸ま
たは塩基を使って遊離化合物を遊離せしめることによ
り、遊離化合物に変換することもできる。遊離化合物と
それらの塩との密接な関係により、この文書中で本発明
の化合物または中間体を言及するときは常に、そのよう
な状況下で適切であり好都合であるならば、対応する塩
もまた意図される。
を当量の対応する塩基、塩基性塩、酸またはイオン交換
剤と反応させることにより、例えば前記遊離酸をアルカ
リまたは水酸化アンモニウムもしくは炭酸アンモニウム
と反応させるか、または例えば遊離アミンを前記無機も
しくは有機酸と反応させることにより、それぞれ対応す
る金属塩、アンモニウム塩または酸付加塩に変換するこ
とができる。また得られた任意の塩は、それぞれ強酸ま
たは塩基を使って遊離化合物を遊離せしめることによ
り、遊離化合物に変換することもできる。遊離化合物と
それらの塩との密接な関係により、この文書中で本発明
の化合物または中間体を言及するときは常に、そのよう
な状況下で適切であり好都合であるならば、対応する塩
もまた意図される。
【0073】それらの塩を包含する化合物は、それらの
水和物の形で得ることもでき、または結晶化に使用した
他の溶媒を含むこともできる。更に、カルボキシ基が同
一のまたは異なる基によりエステル化されている式Iの
遊離酸の機能的誘導体は、式Iの遊離酸またはそのモノ
エステルもしくはジエステル誘導体を、式VIIIのエステ
ル化剤: R6 −Z (VIII) 〔上式中、Zはヒドロキシまたは反応性エステル化ヒド
ロキシ基を表し;そしてR6 はカルボン酸エステル(例
えばエステル化カルボキシを表すCOXまたはCOX′
により包含されるもの)について本明細書に定義された
ような、エステル化する基、特に前記非芳香族基を表
す〕と縮合せしめることにより調製することができる。
水和物の形で得ることもでき、または結晶化に使用した
他の溶媒を含むこともできる。更に、カルボキシ基が同
一のまたは異なる基によりエステル化されている式Iの
遊離酸の機能的誘導体は、式Iの遊離酸またはそのモノ
エステルもしくはジエステル誘導体を、式VIIIのエステ
ル化剤: R6 −Z (VIII) 〔上式中、Zはヒドロキシまたは反応性エステル化ヒド
ロキシ基を表し;そしてR6 はカルボン酸エステル(例
えばエステル化カルボキシを表すCOXまたはCOX′
により包含されるもの)について本明細書に定義された
ような、エステル化する基、特に前記非芳香族基を表
す〕と縮合せしめることにより調製することができる。
【0074】反応性エステル化ヒドロキシル基、例えば
式VIIIの化合物中のZ基は、強無機酸または有機酸によ
りエステル化されたヒドロキシル基である。対応するZ
基は特にハロ、例えばクロロ、ブロモまたは好ましくは
ヨードであり、更にはスルホニルオキシ基、例えば低級
アルキル−もしくはアリール−スルホニルオキシ基、例
えば(メタン−、エタン−、ベンゼン−またはトルエン
−)スルホニルオキシ基、更にはトリフルオロメチルス
ルホニルオキシ基である。
式VIIIの化合物中のZ基は、強無機酸または有機酸によ
りエステル化されたヒドロキシル基である。対応するZ
基は特にハロ、例えばクロロ、ブロモまたは好ましくは
ヨードであり、更にはスルホニルオキシ基、例えば低級
アルキル−もしくはアリール−スルホニルオキシ基、例
えば(メタン−、エタン−、ベンゼン−またはトルエン
−)スルホニルオキシ基、更にはトリフルオロメチルス
ルホニルオキシ基である。
【0075】Zが反応性エステル化ヒドロキシル基を表
す式VIIIの化合物による、場合により塩の形であるカル
ボキシル基のエステル化は、例えば有機塩基、例えば有
機アミン、例えば第三アミン、例えばトリ低級アルキル
アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミンも
しくはエチルジイソプロピルアミン、N,N−ジ低級ア
ルキルアニリン、例えばN,N−ジメチルアニリン、環
状第三アミン、例えばN−低級アルキル化モルホリン、
例えばN−メチルモルホリン、ピリジン型の塩基、例え
ばピリジン、無機塩基、例えばアルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素
塩、例えばナトリウム、カリウムもしくはカルシウムの
水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、または第四級ア
ンモニウム塩基、例えばテトラアルキルアンモニウムの
水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩(ここでアルキル
は例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル等である)、あるいはビストリアルキルシリルアミ
ド(例えばトリメチル−)のアルカリ金属塩の存在下
で、場合によりクラウンエーテル、例えば18−クラウン
−6の存在下で、適当な不活性溶媒または溶媒混合物中
で、例えばアセトニトリル、トルエン等中で、それ自体
既知の方法により行われる。
す式VIIIの化合物による、場合により塩の形であるカル
ボキシル基のエステル化は、例えば有機塩基、例えば有
機アミン、例えば第三アミン、例えばトリ低級アルキル
アミン、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミンも
しくはエチルジイソプロピルアミン、N,N−ジ低級ア
ルキルアニリン、例えばN,N−ジメチルアニリン、環
状第三アミン、例えばN−低級アルキル化モルホリン、
例えばN−メチルモルホリン、ピリジン型の塩基、例え
ばピリジン、無機塩基、例えばアルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素
塩、例えばナトリウム、カリウムもしくはカルシウムの
水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩、または第四級ア
ンモニウム塩基、例えばテトラアルキルアンモニウムの
水酸化物、炭酸塩もしくは炭酸水素塩(ここでアルキル
は例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル等である)、あるいはビストリアルキルシリルアミ
ド(例えばトリメチル−)のアルカリ金属塩の存在下
で、場合によりクラウンエーテル、例えば18−クラウン
−6の存在下で、適当な不活性溶媒または溶媒混合物中
で、例えばアセトニトリル、トルエン等中で、それ自体
既知の方法により行われる。
【0076】例えば式Iの三価の遊離酸、またはそれの
モノエステルもしくはジエステルを、好ましくはまず上
述の有機または無機塩基のうちの1つの塩、特にナトリ
ウム塩もしくはカリウム塩に変換し、次いで式VIIIの化
合物と反応させる。式VIIIの化合物は既知であるかまた
は当業界で周知の方法により調製することができる。
モノエステルもしくはジエステルを、好ましくはまず上
述の有機または無機塩基のうちの1つの塩、特にナトリ
ウム塩もしくはカリウム塩に変換し、次いで式VIIIの化
合物と反応させる。式VIIIの化合物は既知であるかまた
は当業界で周知の方法により調製することができる。
【0077】Zが反応性エステル化ヒドロキシル基であ
る式VIIIの化合物はその場で調製することができる。例
えば、Zがクロロである式VIIIの化合物は、溶媒中、例
えばアセトンまたはアセトニトリル中のヨウ化ナトリウ
ムでの処理により、Zがヨードである式VIIIの化合物に
変換することができる;またはヨウ化ナトリウムの存在
下で式VIIIのクロロ化合物を使ってエステル化を行うこ
とができる。
る式VIIIの化合物はその場で調製することができる。例
えば、Zがクロロである式VIIIの化合物は、溶媒中、例
えばアセトンまたはアセトニトリル中のヨウ化ナトリウ
ムでの処理により、Zがヨードである式VIIIの化合物に
変換することができる;またはヨウ化ナトリウムの存在
下で式VIIIのクロロ化合物を使ってエステル化を行うこ
とができる。
【0078】過剰の式VIIIのアルコール(Zがヒドロキ
シを表す)を使った遊離カルボシキル基を有する化合物
のエステル化は、それ自体既知の方法により、例えば酸
触媒、例えば硫酸またはトリフッ化ホウ素エーテラート
の存在下で、好ましくは高められた温度、有利には約40
℃〜100 ℃の範囲内の温度において行われる。あるい
は、遊離カルボキシル基を有する化合物のエステル化
は、少なくとも等モル量のアルコールを使って、縮合
剤、例えばジシクロヘキシルカルボジイミドまたはN−
(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボ
ジイミドの存在下で、極性溶媒、例えば塩化メチレン中
で、必要ならば塩基例えば4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジンの存在下で行うこともできる。
シを表す)を使った遊離カルボシキル基を有する化合物
のエステル化は、それ自体既知の方法により、例えば酸
触媒、例えば硫酸またはトリフッ化ホウ素エーテラート
の存在下で、好ましくは高められた温度、有利には約40
℃〜100 ℃の範囲内の温度において行われる。あるい
は、遊離カルボキシル基を有する化合物のエステル化
は、少なくとも等モル量のアルコールを使って、縮合
剤、例えばジシクロヘキシルカルボジイミドまたはN−
(3−ジメチルアミノプロピル)−N′−エチルカルボ
ジイミドの存在下で、極性溶媒、例えば塩化メチレン中
で、必要ならば塩基例えば4−(ジメチルアミノ)ピリ
ジンの存在下で行うこともできる。
【0079】逆に、本発明のカルボン酸エステルは、当
業界で一般に既知でありそして本明細書中に記載された
ような方法および条件を使って、遊離カルボキシル基を
有する本発明の化合物に変換することができる。関係す
るエステルの種類に依存して、有用な試薬としては、水
性の酸または塩基;更には無水試薬、例えばトリアルキ
ルシリルハライド、氷酢酸中の臭化水素酸;更には水素
と水添分解触媒が挙げられる。例えば、室温または高め
られた温度における氷酢酸中の臭化水素酸での処理によ
りトリアルキルエステルを三価の遊離酸に変換すること
ができる。また、トリアルキルエステルは、例えばトリ
メチルシリルブロミドでの室温における処理により、1
個のカルボキシのみがまだエステル化されたままのモノ
エステルに変換することができる。ベンジルエステル
は、例えば木炭上のパラジウムといった触媒の存在下で
の水素により、選択的に水添分解することができる。
業界で一般に既知でありそして本明細書中に記載された
ような方法および条件を使って、遊離カルボキシル基を
有する本発明の化合物に変換することができる。関係す
るエステルの種類に依存して、有用な試薬としては、水
性の酸または塩基;更には無水試薬、例えばトリアルキ
ルシリルハライド、氷酢酸中の臭化水素酸;更には水素
と水添分解触媒が挙げられる。例えば、室温または高め
られた温度における氷酢酸中の臭化水素酸での処理によ
りトリアルキルエステルを三価の遊離酸に変換すること
ができる。また、トリアルキルエステルは、例えばトリ
メチルシリルブロミドでの室温における処理により、1
個のカルボキシのみがまだエステル化されたままのモノ
エステルに変換することができる。ベンジルエステル
は、例えば木炭上のパラジウムといった触媒の存在下で
の水素により、選択的に水添分解することができる。
【0080】上記化合物の立体異性体または光学異性体
の混合物が得られる場合、それらはそれ自体既知の方法
により、例えば分別蒸留、結晶および/またはクロマト
グラフィーにより、単一の異性体に分離することができ
る。ラセミ化生成物は、例えばジアステレオマー塩の分
離により、例えば塩基性化合物についてはd−またはl
−(酒石酸、マンデル酸またはカンファースルホン酸)
塩の分別結晶により、酸性化合物についてはd−または
l−(α−メチルベンジルアミン、シンコニジン、シン
コニン、キニン、キニジン、エフェドリン、デヒドロア
ビエチルアミン、ブルシンまたはストリキニン)塩の分
別結晶により、光学対掌体に分割することができる。
の混合物が得られる場合、それらはそれ自体既知の方法
により、例えば分別蒸留、結晶および/またはクロマト
グラフィーにより、単一の異性体に分離することができ
る。ラセミ化生成物は、例えばジアステレオマー塩の分
離により、例えば塩基性化合物についてはd−またはl
−(酒石酸、マンデル酸またはカンファースルホン酸)
塩の分別結晶により、酸性化合物についてはd−または
l−(α−メチルベンジルアミン、シンコニジン、シン
コニン、キニン、キニジン、エフェドリン、デヒドロア
ビエチルアミン、ブルシンまたはストリキニン)塩の分
別結晶により、光学対掌体に分割することができる。
【0081】上述の反応は、標準法に従って、好ましく
は試薬に対して不活性であり且つそれの溶剤であるよう
な希釈剤の存在下もしくは不在下で、触媒、アルカリ性
もしくは酸性縮合剤または他の剤それぞれの存在下もし
くは不在下で、そして/または不活性雰囲気の存在下も
しくは不在下で、低温、室温または高温において、好ま
しくは使用する溶媒の沸点付近の温度で、大気圧または
過圧下で行われる。
は試薬に対して不活性であり且つそれの溶剤であるよう
な希釈剤の存在下もしくは不在下で、触媒、アルカリ性
もしくは酸性縮合剤または他の剤それぞれの存在下もし
くは不在下で、そして/または不活性雰囲気の存在下も
しくは不在下で、低温、室温または高温において、好ま
しくは使用する溶媒の沸点付近の温度で、大気圧または
過圧下で行われる。
【0082】本発明は、前記方法のいずれかの段階で得
られる中間体生成物を出発物質として使用し残りの段階
を実施するか、または該方法がいずれかの段階で中断さ
れるか、または出発物質が反応条件下で形成されるか、
または反応成分がそれらの塩もしくは光学的に純粋な対
掌体の形で使用されるような、本発明の方法の任意の変
形をも包含する。主として、好ましいものとして上述し
た本発明の化合物の形成に至る出発物質が前記反応にお
いて使用されるだろう。
られる中間体生成物を出発物質として使用し残りの段階
を実施するか、または該方法がいずれかの段階で中断さ
れるか、または出発物質が反応条件下で形成されるか、
または反応成分がそれらの塩もしくは光学的に純粋な対
掌体の形で使用されるような、本発明の方法の任意の変
形をも包含する。主として、好ましいものとして上述し
た本発明の化合物の形成に至る出発物質が前記反応にお
いて使用されるだろう。
【0083】本発明は更に、例えば心血管障害、例えば
高血圧、水腫、塩滞留およびうっ血性心不全の処置のた
めの医薬として、例えば中性エンドペプチダーゼ阻害剤
としての、哺乳動物における本発明の化合物およびそれ
らの医薬上許容される非毒性の酸付加塩、またはそれの
医薬組成物の用途に関する。本発明は、医薬組成物、特
に中性エンドペプチダーゼ阻害活性および例えば抗高血
圧活性または塩排泄活性を有する医薬組成物の調製のた
めの本発明の化合物の用途にも関する。
高血圧、水腫、塩滞留およびうっ血性心不全の処置のた
めの医薬として、例えば中性エンドペプチダーゼ阻害剤
としての、哺乳動物における本発明の化合物およびそれ
らの医薬上許容される非毒性の酸付加塩、またはそれの
医薬組成物の用途に関する。本発明は、医薬組成物、特
に中性エンドペプチダーゼ阻害活性および例えば抗高血
圧活性または塩排泄活性を有する医薬組成物の調製のた
めの本発明の化合物の用途にも関する。
【0084】本発明の医薬組成物は、心血管障害、例え
ば高血圧の治療のためにヒトを含む哺乳動物への腸内、
例えば経口もしくは直腸、経皮および非経口投与に適当
であるものであり、単独でまたは1もしくは複数の医薬
上許容される担体と共に有効量の本発明の薬理学的活性
化合物を含有する。
ば高血圧の治療のためにヒトを含む哺乳動物への腸内、
例えば経口もしくは直腸、経皮および非経口投与に適当
であるものであり、単独でまたは1もしくは複数の医薬
上許容される担体と共に有効量の本発明の薬理学的活性
化合物を含有する。
【0085】本発明の薬理学的活性化合物は、腸内また
は非経口投与に適当な賦形剤または担体と共にまたは混
合して有効量の該化合物を含んで成る医薬組成物の製造
において有用である。好ましい医薬組成物は、a)希釈
剤、例えばラクトース、デキストロース、ショ糖、マン
ニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグ
リシン;b)滑沢剤、例えばシリカ、タルク、ステアリン
酸、そのマグネシウム塩もしくはカルシウム塩および/
またはポリエチレングリコール;錠剤については更にc)
結合剤、例えばマグネシウムアルミニウムシリケート、
デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/ま
たはポリビニルピロリドン;所望であれば、d)崩壊剤、
例えばデンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリ
ウム塩、または発泡性混合物;および/またはe)吸着
剤、着色剤、着香料および甘味料と共に活性成分を含ん
で成る錠剤およびゼラチンカプセルである。注射用組成
物は好ましくは水性等張溶液または懸濁液であり、そし
て坐剤は有利には脂肪乳濁液または懸濁液から調製され
る。前記組成物は滅菌されてもよく、そして/または補
助剤、例えば保存剤、安定剤、湿潤剤もしくは乳化剤、
溶液促進剤、浸透圧を調整するための塩および/または
緩衝剤を含有することができる。その上、該組成物は更
に他の療法上有効な物質を含んでもよい。前記組成物は
それぞれ常用の混合、造粒またはコーティング方法に従
って調製され、そして約0.1 〜75%、好ましくは約1〜
50%の活性成分を含有する。
は非経口投与に適当な賦形剤または担体と共にまたは混
合して有効量の該化合物を含んで成る医薬組成物の製造
において有用である。好ましい医薬組成物は、a)希釈
剤、例えばラクトース、デキストロース、ショ糖、マン
ニトール、ソルビトール、セルロースおよび/またはグ
リシン;b)滑沢剤、例えばシリカ、タルク、ステアリン
酸、そのマグネシウム塩もしくはカルシウム塩および/
またはポリエチレングリコール;錠剤については更にc)
結合剤、例えばマグネシウムアルミニウムシリケート、
デンプン糊、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースナトリウムおよび/ま
たはポリビニルピロリドン;所望であれば、d)崩壊剤、
例えばデンプン、寒天、アルギン酸もしくはそのナトリ
ウム塩、または発泡性混合物;および/またはe)吸着
剤、着色剤、着香料および甘味料と共に活性成分を含ん
で成る錠剤およびゼラチンカプセルである。注射用組成
物は好ましくは水性等張溶液または懸濁液であり、そし
て坐剤は有利には脂肪乳濁液または懸濁液から調製され
る。前記組成物は滅菌されてもよく、そして/または補
助剤、例えば保存剤、安定剤、湿潤剤もしくは乳化剤、
溶液促進剤、浸透圧を調整するための塩および/または
緩衝剤を含有することができる。その上、該組成物は更
に他の療法上有効な物質を含んでもよい。前記組成物は
それぞれ常用の混合、造粒またはコーティング方法に従
って調製され、そして約0.1 〜75%、好ましくは約1〜
50%の活性成分を含有する。
【0086】適当な経皮投与用製剤は、担体と共に有効
量の本発明の化合物を含む。有利な担体としては、宿主
の皮膚を通した浸透を手伝う薬理学的に許容される吸収
性の溶媒が挙げられる。特徴として、経皮投与用装置
は、バッキング部材;化合物を含有する貯槽;所望によ
り、長期間に渡り調節され且つ予め決められた速度で宿
主の皮膚へ該化合物を供給するための速度調節バリヤ
ー;および皮膚に該装置を固定するための手段、を含ん
で成る包帯の形態である。
量の本発明の化合物を含む。有利な担体としては、宿主
の皮膚を通した浸透を手伝う薬理学的に許容される吸収
性の溶媒が挙げられる。特徴として、経皮投与用装置
は、バッキング部材;化合物を含有する貯槽;所望によ
り、長期間に渡り調節され且つ予め決められた速度で宿
主の皮膚へ該化合物を供給するための速度調節バリヤ
ー;および皮膚に該装置を固定するための手段、を含ん
で成る包帯の形態である。
【0087】約50〜70 kg の哺乳動物についての単位用
量は約10〜100 mgの活性成分を含有することができる。
活性成分の投薬量は温血動物(哺乳動物)の種、体重、
年齢および個体状態並びに投与の形式に依存する。下記
の実施例は本発明を例示するためであり、本発明に対す
る限定であると解釈してはならない。温度は摂氏度で与
えられる。特記しない限り、全ての蒸発は減圧下で、好
ましくは約15〜100 mmHgで行われる。旋光度は室温で58
9 nm(ナトリウムのD線)、365 nmまたは実施例で指定
されるような他の波長で測定される。接頭辞RおよびS
は各不斉中心における絶対配置を表示するために使われ
る。
量は約10〜100 mgの活性成分を含有することができる。
活性成分の投薬量は温血動物(哺乳動物)の種、体重、
年齢および個体状態並びに投与の形式に依存する。下記
の実施例は本発明を例示するためであり、本発明に対す
る限定であると解釈してはならない。温度は摂氏度で与
えられる。特記しない限り、全ての蒸発は減圧下で、好
ましくは約15〜100 mmHgで行われる。旋光度は室温で58
9 nm(ナトリウムのD線)、365 nmまたは実施例で指定
されるような他の波長で測定される。接頭辞RおよびS
は各不斉中心における絶対配置を表示するために使われ
る。
【0088】実施例1 15 ml のCH2Cl2中のN−(3−カルボ(t)ブトキシ−
1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェ
ニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチ
ルエステル(0.80 g)の溶液に、室温にて3 mlのトリフル
オロ酢酸を添加する。この混合物を一晩攪拌し、濃縮す
る。残渣をテトラヒドロフラン(THF) 中に溶かし、それ
に6.5 mlの1N NaOH を添加する。この混合物を濃縮し、
エーテルで粉砕する。固体を塩化メチレン−ヘキサンか
ら再結晶すると、159-160 ℃で融解するN−(3−カル
ボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェ
ニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタ
ン酸エチルエステルナトリウム塩が得られる。〔α〕D
20=−11.4°(メタノール)。
1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェ
ニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチ
ルエステル(0.80 g)の溶液に、室温にて3 mlのトリフル
オロ酢酸を添加する。この混合物を一晩攪拌し、濃縮す
る。残渣をテトラヒドロフラン(THF) 中に溶かし、それ
に6.5 mlの1N NaOH を添加する。この混合物を濃縮し、
エーテルで粉砕する。固体を塩化メチレン−ヘキサンか
ら再結晶すると、159-160 ℃で融解するN−(3−カル
ボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェ
ニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタ
ン酸エチルエステルナトリウム塩が得られる。〔α〕D
20=−11.4°(メタノール)。
【0089】
【化25】
【0090】出発物質は次のようにして調製する。塩化
メチレン (30 ml)中のα−t−BOC−(R)−チロシ
ンメチルエステル(5.9 g, 20 ミリモル) とピリジン (8
ml, 100 ミリモル) の溶液を0 〜5 ℃に冷却する。0
〜5 ℃においてトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(4 ml, 23ミリモル) を添加し、生じた混合物を更に30
分間維持する。反応混合物を水 (60 ml)と塩化メチレン
(100 ml) で希釈し、 0.5N水酸化ナトリウム溶液(1
×50ml)、水(1×60ml)、10%クエン酸溶液(2×75
ml)および水(1×60ml)で順次洗浄する。有機層をMg
SO4 上で乾燥し、濃縮してオイルを与える。このオイル
をカラムクロマトグラフィー〔シリカゲル、ヘキサン/
酢酸エチル (2:1)〕により精製し、静置すると結晶化す
る(R)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3
−〔4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェ
ニル〕プロピオン酸メチル;m.p. 46-48℃;〔α〕20 D
=−36.01 °(c=1, CHCl3)を得る。
メチレン (30 ml)中のα−t−BOC−(R)−チロシ
ンメチルエステル(5.9 g, 20 ミリモル) とピリジン (8
ml, 100 ミリモル) の溶液を0 〜5 ℃に冷却する。0
〜5 ℃においてトリフルオロメタンスルホン酸無水物
(4 ml, 23ミリモル) を添加し、生じた混合物を更に30
分間維持する。反応混合物を水 (60 ml)と塩化メチレン
(100 ml) で希釈し、 0.5N水酸化ナトリウム溶液(1
×50ml)、水(1×60ml)、10%クエン酸溶液(2×75
ml)および水(1×60ml)で順次洗浄する。有機層をMg
SO4 上で乾燥し、濃縮してオイルを与える。このオイル
をカラムクロマトグラフィー〔シリカゲル、ヘキサン/
酢酸エチル (2:1)〕により精製し、静置すると結晶化す
る(R)−2−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3
−〔4−(トリフルオロメチルスルホニルオキシ)フェ
ニル〕プロピオン酸メチル;m.p. 46-48℃;〔α〕20 D
=−36.01 °(c=1, CHCl3)を得る。
【0091】(R)−2−(t−ブトキシカルボニルア
ミノ)−3−〔4−(トリフルオロメチルスルホニルオ
キシ)フェニル〕プロピオン酸メチル (1.75ミリモル)
、フェニルホウ素酸 (3.5 ミリモル) 、無水炭酸カリ
ウム (2.63ミリモル) およびトルエン (17 ml)の懸濁液
に15分間窒素ガスを通す。テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0) を添加し、混合物を85〜90℃
で3時間加熱する。次いで反応混合物を25℃に冷却し、
酢酸エチル (17 ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
(1×20ml)、水(1×20ml)、10%クエン酸溶液(1
×20ml)、水(1×20ml)および飽和食塩水(1×20m
l)で順次洗浄する。有機相を濃縮し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー〔シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル
(2:1)〕により精製すると、(R)−2−(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)−3−(p−フェニルフェニル)
プロピオン酸メチルを得る。これは、N−(R)−t−
ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニ
ンメチルエステルと命名することもできる。
ミノ)−3−〔4−(トリフルオロメチルスルホニルオ
キシ)フェニル〕プロピオン酸メチル (1.75ミリモル)
、フェニルホウ素酸 (3.5 ミリモル) 、無水炭酸カリ
ウム (2.63ミリモル) およびトルエン (17 ml)の懸濁液
に15分間窒素ガスを通す。テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(0) を添加し、混合物を85〜90℃
で3時間加熱する。次いで反応混合物を25℃に冷却し、
酢酸エチル (17 ml)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム
(1×20ml)、水(1×20ml)、10%クエン酸溶液(1
×20ml)、水(1×20ml)および飽和食塩水(1×20m
l)で順次洗浄する。有機相を濃縮し、残渣をカラムク
ロマトグラフィー〔シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル
(2:1)〕により精製すると、(R)−2−(t−ブトキ
シカルボニルアミノ)−3−(p−フェニルフェニル)
プロピオン酸メチルを得る。これは、N−(R)−t−
ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニ
ンメチルエステルと命名することもできる。
【0092】THF 60mlとメタノール 20ml 中のN−
(R)−t−ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェ
ニル)アラニンメチルエステル(6.8 g) の溶液に20 ml
の水性1N水酸化ナトリウム溶液を添加する。混合物を
室温で1時間攪拌し、次いで21 ml の1N塩酸で酸性に
する。この水溶液を酢酸エチルで3回抽出する。合わせ
た有機抽出液を乾燥し(MgSO4) 、濾過し、そして濃縮す
ると、N−(R)−t−ブトキシカルボニル−(p−フ
ェニルフェニル)アラニン,m.p. 98-99℃;〔α〕 20 D
=−18.59 °(c=1,メタノール)を得る。
(R)−t−ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェ
ニル)アラニンメチルエステル(6.8 g) の溶液に20 ml
の水性1N水酸化ナトリウム溶液を添加する。混合物を
室温で1時間攪拌し、次いで21 ml の1N塩酸で酸性に
する。この水溶液を酢酸エチルで3回抽出する。合わせ
た有機抽出液を乾燥し(MgSO4) 、濾過し、そして濃縮す
ると、N−(R)−t−ブトキシカルボニル−(p−フ
ェニルフェニル)アラニン,m.p. 98-99℃;〔α〕 20 D
=−18.59 °(c=1,メタノール)を得る。
【0093】1.6 g のN,O−ジメチルヒドロキシルア
ミン塩酸塩、1.7 g のトリエチルアミンおよび2.85 gの
ヒドロキシベンゾトリアゾールを含む70 ml の塩化メチ
レン(CH2Cl2)中のN−(R)−t−ブトキシカルボニル
−(p−フェニルフェニル)アラニン (4.8 g)の溶液
に、0℃において5.37 gの1−〔3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル〕−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を添
加する。この混合物を室温で17時間攪拌する。その後で
酢酸エチル(EtOAc) 中に取り出し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム、1N HClおよびブラインで順次で洗浄し、次いで乾
燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮すると、N−(R)−t−
ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニ
ンN,O−ジメチルヒドロキシルアミンアミドを得る。
ミン塩酸塩、1.7 g のトリエチルアミンおよび2.85 gの
ヒドロキシベンゾトリアゾールを含む70 ml の塩化メチ
レン(CH2Cl2)中のN−(R)−t−ブトキシカルボニル
−(p−フェニルフェニル)アラニン (4.8 g)の溶液
に、0℃において5.37 gの1−〔3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル〕−3−エチルカルボジイミド塩酸塩を添
加する。この混合物を室温で17時間攪拌する。その後で
酢酸エチル(EtOAc) 中に取り出し、飽和炭酸水素ナトリ
ウム、1N HClおよびブラインで順次で洗浄し、次いで乾
燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮すると、N−(R)−t−
ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニ
ンN,O−ジメチルヒドロキシルアミンアミドを得る。
【0094】250 mlのジエチルエーテル中のN−(R)
−t−ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)
アラニンN,O−ジメチルヒドロキシルアミンアミド
(5.2 g) の0℃溶液に、0.64 gの水素化リチウムアルミ
ニウムを添加する。この反応液を30分間攪拌し、硫酸水
素カリウムでクエンチングする。この混合物を更に5分
間攪拌し、1N HCl上に注ぎ、EtOAc で抽出し(3回)、
乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮すると、無色オイルとし
てN−(R)−4−t−ブトキシカルボニル−(p−フ
ェニルフェニル)アラニンカルボキシアルデヒドを得
る。
−t−ブトキシカルボニル−(p−フェニルフェニル)
アラニンN,O−ジメチルヒドロキシルアミンアミド
(5.2 g) の0℃溶液に、0.64 gの水素化リチウムアルミ
ニウムを添加する。この反応液を30分間攪拌し、硫酸水
素カリウムでクエンチングする。この混合物を更に5分
間攪拌し、1N HCl上に注ぎ、EtOAc で抽出し(3回)、
乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮すると、無色オイルとし
てN−(R)−4−t−ブトキシカルボニル−(p−フ
ェニルフェニル)アラニンカルボキシアルデヒドを得
る。
【0095】200 mlのCH2Cl2中のN−(R)−t−ブト
キシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニンカ
ルボキシアルデヒド(4.4 g) の0℃溶液に、10 gのカル
ボエトキシエチリデンフェニルホスホランを添加する。
この混合物を室温まで温め、1時間攪拌し、ブラインで
洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮する。残渣をエ
ーテル:ヘキサン (2:1)で溶離させるシリカゲル上での
クロマトグラフィーにより精製すると、N−t−ブトキ
シカルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステルを得る。
キシカルボニル−(p−フェニルフェニル)アラニンカ
ルボキシアルデヒド(4.4 g) の0℃溶液に、10 gのカル
ボエトキシエチリデンフェニルホスホランを添加する。
この混合物を室温まで温め、1時間攪拌し、ブラインで
洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮する。残渣をエ
ーテル:ヘキサン (2:1)で溶離させるシリカゲル上での
クロマトグラフィーにより精製すると、N−t−ブトキ
シカルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステルを得る。
【0096】400 mlのエタノール中のN−t−ブトキシ
カルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステル(4.2 g) の溶液を2.0 g の5%パラジウム/炭素
と共に懸濁し、次いで50 psiにて6時間水素化する。濾
過により触媒を除去し、濾液を濃縮すると、ジアステレ
オマーの80:20 混合物としてN−t−ブトキシカルボニ
ル−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−
アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルを得る。
カルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステル(4.2 g) の溶液を2.0 g の5%パラジウム/炭素
と共に懸濁し、次いで50 psiにて6時間水素化する。濾
過により触媒を除去し、濾液を濃縮すると、ジアステレ
オマーの80:20 混合物としてN−t−ブトキシカルボニ
ル−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−
アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルを得る。
【0097】40 ml のCH2Cl2中のN−t−ブトキシカル
ボニル−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステル(4.2
g) の溶液に、0℃において、乾燥塩化水素ガスを15分
間バブリングさせる。この混合物を2時間攪拌し、次い
で濃縮すると、ジアステレオマーの80:20 混合物として
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2−メチルブタン酸エチルエステル塩酸塩を得る。
ボニル−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステル(4.2
g) の溶液に、0℃において、乾燥塩化水素ガスを15分
間バブリングさせる。この混合物を2時間攪拌し、次い
で濃縮すると、ジアステレオマーの80:20 混合物として
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2−メチルブタン酸エチルエステル塩酸塩を得る。
【0098】15 ml のCH2Cl2と15 ml のピリジン中の上
記アミン塩(3.12 g)の室温溶液に、13.5 gのコハク酸無
水物を添加する。この混合物を17時間攪拌し、濃縮し、
酢酸エチル中に溶かし、1N HClとブラインで洗浄し、そ
して乾燥する(MgSO4) と、ジアステレオマーの80:20 混
合物としてN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルを得る。
記アミン塩(3.12 g)の室温溶液に、13.5 gのコハク酸無
水物を添加する。この混合物を17時間攪拌し、濃縮し、
酢酸エチル中に溶かし、1N HClとブラインで洗浄し、そ
して乾燥する(MgSO4) と、ジアステレオマーの80:20 混
合物としてN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルを得る。
【0099】上記N−(3−カルボキシ−1−オキソプ
ロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルのジ
アステレオマー混合物(3.9 g) とN,N−ジメチルホル
ムアミド−ジ−t−ブチルアセタール(8.8 ml)を40 ml
のトルエン中で80℃に2時間加熱する。この混合物を氷
−1N HCl上に注ぎ、エーテルで抽出し、トルエン:酢酸
エチル(2:1) で溶離させるシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーにかけると、極性の大きい方の物質としてN−
(3−カルボ(t)ブトキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸エチルエステルと、極性の小
さい方の物質として対応する(S,S)ジアステレオマ
ーが得られる。
ロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチルエステルのジ
アステレオマー混合物(3.9 g) とN,N−ジメチルホル
ムアミド−ジ−t−ブチルアセタール(8.8 ml)を40 ml
のトルエン中で80℃に2時間加熱する。この混合物を氷
−1N HCl上に注ぎ、エーテルで抽出し、トルエン:酢酸
エチル(2:1) で溶離させるシリカゲル上でのクロマトグ
ラフィーにかけると、極性の大きい方の物質としてN−
(3−カルボ(t)ブトキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸エチルエステルと、極性の小
さい方の物質として対応する(S,S)ジアステレオマ
ーが得られる。
【0100】実施例2 20 ml のエタノール:テトラヒドロフラン(THF) (1:1)
中のN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステル(0.33 g)
の溶液に、室温において5 mlの1N水酸化ナトリウム溶
液(NaOH)を添加し、17時間攪拌する。これを濃縮し、水
に溶かし、そしてエーテルで洗浄する。水相を1N塩酸
(HCl) で酸性にし、酢酸エチル(EtOAc) で3回抽出し、
硫酸マグネシウム(MgSO4) 上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮する。残渣をエーテルと共に粉砕すると、158-164
℃で融解するN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−(2R)−メチルブタン酸が得られる。
〔α〕D 20=−23.5°(メタノール)。
中のN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−(2R)−メチルブタン酸エチルエステル(0.33 g)
の溶液に、室温において5 mlの1N水酸化ナトリウム溶
液(NaOH)を添加し、17時間攪拌する。これを濃縮し、水
に溶かし、そしてエーテルで洗浄する。水相を1N塩酸
(HCl) で酸性にし、酢酸エチル(EtOAc) で3回抽出し、
硫酸マグネシウム(MgSO4) 上で乾燥し、濾過し、そして
濃縮する。残渣をエーテルと共に粉砕すると、158-164
℃で融解するN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−(2R)−メチルブタン酸が得られる。
〔α〕D 20=−23.5°(メタノール)。
【0101】実施例3 実施例1または2に記載した手順に従って、下記の化合
物が調製される。 (a) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸、165-167 ℃で融解; (b) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−〔p−(4−メチルフェニル)フェニルメチ
ル〕−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、165-170 ℃
で融解、〔α〕D 20=−18.4°(c=1,メタノー
ル); (c) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸、145-149 ℃で融解;
物が調製される。 (a) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸、165-167 ℃で融解; (b) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−〔p−(4−メチルフェニル)フェニルメチ
ル〕−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、165-170 ℃
で融解、〔α〕D 20=−18.4°(c=1,メタノー
ル); (c) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸、145-149 ℃で融解;
【0102】(d) N−(3−カルボキシ−1−オキソプ
ロピル)−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸、162-165 ℃
で融解; (e) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メチルブタン酸、165-167 ℃で融
解; (f) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メチルブタン酸エチルエステルナ
トリウム塩、165-167 ℃で融解; (g) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸エチルエステルナトリウム
塩、117-120 ℃で融解;
ロピル)−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−(2R)−メチルブタン酸、162-165 ℃
で融解; (e) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メチルブタン酸、165-167 ℃で融
解; (f) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メチルブタン酸エチルエステルナ
トリウム塩、165-167 ℃で融解; (g) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2S−メチルブタン酸エチルエステルナトリウム
塩、117-120 ℃で融解;
【0103】(h) N−(3−エトキシカルボニル−1−
オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニル
メチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、178-19
0 ℃で融解; (i) N−(2−カルボキシ−1−オキソエチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2(S,R)−メチルブタン酸、160-161 ℃で融解; (j) N−(5−カルボキシ−1−オキソペンチル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸、124-127 ℃で融解; (k) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メトキシブタン酸ナトリウム塩、
180-185 ℃で融解;
オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニル
メチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、178-19
0 ℃で融解; (i) N−(2−カルボキシ−1−オキソエチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2(S,R)−メチルブタン酸、160-161 ℃で融解; (j) N−(5−カルボキシ−1−オキソペンチル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸、124-127 ℃で融解; (k) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−4
(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−ア
ミノ−2(S,R)−メトキシブタン酸ナトリウム塩、
180-185 ℃で融解;
【0104】(l) N−(3−カルボキシ−1−オキソプ
ロピル)−4(S,R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2(S,R)−メトキシブタン酸イ
ンダニルエステルナトリウム塩、134-136 ℃で融解; (m) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノブタン酸、163-166 ℃で融解;および (n) N−(3−カルボキシ−3−ヒドロキシ−1−オキ
ソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、156-170 ℃
で融解。
ロピル)−4(S,R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2(S,R)−メトキシブタン酸イ
ンダニルエステルナトリウム塩、134-136 ℃で融解; (m) N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノブタン酸、163-166 ℃で融解;および (n) N−(3−カルボキシ−3−ヒドロキシ−1−オキ
ソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸、156-170 ℃
で融解。
【0105】実施例4 コハク酸無水物をグルタル酸無水物に置き換えること以
外は実施例1に記載の手順に従って、下記の化合物が調
製される。 (a) N−(4−カルボキシ−1−オキソブチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸、152-155 ℃で融解。 (b) N−(4−カルボキシ−1−オキソブチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸エチルエステルナトリウム塩、68
-72 ℃で融解。
外は実施例1に記載の手順に従って、下記の化合物が調
製される。 (a) N−(4−カルボキシ−1−オキソブチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸、152-155 ℃で融解。 (b) N−(4−カルボキシ−1−オキソブチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸エチルエステルナトリウム塩、68
-72 ℃で融解。
【0106】実施例5 カルボエトキシエチリデンフェニルホスホランをカルボ
ブトキシエチリデンフェニルホスホランに置き換えるこ
と以外は実施例1に記載の手順に従って、下記の化合物
が調製される。 N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸n−ブチルエステルナトリウム
塩、155-165 ℃で融解。
ブトキシエチリデンフェニルホスホランに置き換えるこ
と以外は実施例1に記載の手順に従って、下記の化合物
が調製される。 N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸n−ブチルエステルナトリウム
塩、155-165 ℃で融解。
【0107】実施例6 2 mlのエタノールと4 mlのTHF の中のN−t−ブトキシ
カルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステル(0.50 g)の室温溶液に、2.0 mlの1N NaOH を添加
する。薄層クロマトグラフィーにより追跡して出発物質
が消失するまで反応液を攪拌する。この反応混合物を濃
縮し、炭酸水素ナトリウム中に溶解し、そしてエーテル
で洗浄する。水相を3N HClで酸性にし、酢酸エチルで抽
出(3回)する。有機抽出液をブラインで洗浄し、乾燥
し(MgSO4) 、濾過し、濃縮するとN−t−ブトキシカル
ボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸を得る。
カルボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸エチルエ
ステル(0.50 g)の室温溶液に、2.0 mlの1N NaOH を添加
する。薄層クロマトグラフィーにより追跡して出発物質
が消失するまで反応液を攪拌する。この反応混合物を濃
縮し、炭酸水素ナトリウム中に溶解し、そしてエーテル
で洗浄する。水相を3N HClで酸性にし、酢酸エチルで抽
出(3回)する。有機抽出液をブラインで洗浄し、乾燥
し(MgSO4) 、濾過し、濃縮するとN−t−ブトキシカル
ボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸を得る。
【0108】10 ml のCH2Cl2中のN−t−ブトキシカル
ボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸(0.30 g)の室温
溶液に、0.123 g のジメチルアミノピリジン、0.203 g
の5−インダノールおよび0.387 g の1−〔3−(ジメ
チルアミノ)プロピル〕−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩を添加する。この混合物を一晩攪拌し、次いで濃縮
し、酢酸エチル中に取り出す。有機相を飽和炭酸水素ナ
トリウム(2回)、1N HCl(2回)およびブライン(2
回)で順次洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮し、
そして酢酸エチル:ヘキサン (1:4)で溶離させるシリカ
ゲル上でのクロマトグラフィーにより精製すると、N−
t−ブトキシカルボニル−(4R)−(p−フェニルフ
ェニルメチル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン
酸インダニルエステルを得る。この物質を実施例1に記
載の手順に従ってN−(3−カルボキシ−1−オキソプ
ロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−2R−メチルブタン酸インダニルエステ
ル(60-65 ℃で融解)に変換する。
ボニル−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2−メチル−2−ブテン酸(0.30 g)の室温
溶液に、0.123 g のジメチルアミノピリジン、0.203 g
の5−インダノールおよび0.387 g の1−〔3−(ジメ
チルアミノ)プロピル〕−3−エチルカルボジイミド塩
酸塩を添加する。この混合物を一晩攪拌し、次いで濃縮
し、酢酸エチル中に取り出す。有機相を飽和炭酸水素ナ
トリウム(2回)、1N HCl(2回)およびブライン(2
回)で順次洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、濃縮し、
そして酢酸エチル:ヘキサン (1:4)で溶離させるシリカ
ゲル上でのクロマトグラフィーにより精製すると、N−
t−ブトキシカルボニル−(4R)−(p−フェニルフ
ェニルメチル)−4−アミノ−2−メチル−2−ブテン
酸インダニルエステルを得る。この物質を実施例1に記
載の手順に従ってN−(3−カルボキシ−1−オキソプ
ロピル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−2R−メチルブタン酸インダニルエステ
ル(60-65 ℃で融解)に変換する。
【0109】実施例7 10 ml の塩化メチレン中の(4S)−(p−フェニルフ
ェニルメチル)−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチ
ルエステル塩酸塩(0.84 g)の溶液に、0.58 gのアジピン
酸モノメチルエステル、0.293 g のトリエチルアミン、
0.49 gのヒドロキシベンゾトリアゾールおよび0.928 g
の1−〔3−(ジメチルアミノ)プロピル〕−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩を添加する。反応液を室温で一
晩攪拌した後、濃縮しそして残渣を酢酸エチル中に取り
出す。有機相を炭酸水素ナトリウム、1N HClおよびブラ
インで順次洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、そして蒸
発せしめる。蒸発残渣を、酢酸エチル:ヘキサン (1:2)
で溶離させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにか
けると、極性の大きい方のジアステレオマーとしてN−
(5−カルボメトキシ−1−オキソペンチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸エチルエステルを得る。極性の小
さい方の(S,S)ジアステレオマーも単離される。
ェニルメチル)−4−アミノ−2−メチルブタン酸エチ
ルエステル塩酸塩(0.84 g)の溶液に、0.58 gのアジピン
酸モノメチルエステル、0.293 g のトリエチルアミン、
0.49 gのヒドロキシベンゾトリアゾールおよび0.928 g
の1−〔3−(ジメチルアミノ)プロピル〕−3−エチ
ルカルボジイミド塩酸塩を添加する。反応液を室温で一
晩攪拌した後、濃縮しそして残渣を酢酸エチル中に取り
出す。有機相を炭酸水素ナトリウム、1N HClおよびブラ
インで順次洗浄し、乾燥し(MgSO4) 、濾過し、そして蒸
発せしめる。蒸発残渣を、酢酸エチル:ヘキサン (1:2)
で溶離させるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにか
けると、極性の大きい方のジアステレオマーとしてN−
(5−カルボメトキシ−1−オキソペンチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸エチルエステルを得る。極性の小
さい方の(S,S)ジアステレオマーも単離される。
【0110】10 ml のTHF と10 ml のエタノールの中の
N−(5−カルボメトキシ−1−オキソペンチル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸エチルエステル(0.58 g)の溶
液に、4.0 mlの1N NaOH を添加する。この反応液を一晩
攪拌した後、濃縮し、水の中に取り出し、そしてエーテ
ルで洗浄する(2回)。水相を2N HClで酸性にし、酢酸
エチルで抽出する(2回)。有機抽出液を乾燥し(MgS
O4) 、濾過し、濃縮し、そして塩化メチレン−エーテル
から再結晶すると、124-127 ℃で融解するN−(5−カ
ルボキシ−1−オキソペンチル)−(4S)−(p−フ
ェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブ
タン酸が得られる。
N−(5−カルボメトキシ−1−オキソペンチル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸エチルエステル(0.58 g)の溶
液に、4.0 mlの1N NaOH を添加する。この反応液を一晩
攪拌した後、濃縮し、水の中に取り出し、そしてエーテ
ルで洗浄する(2回)。水相を2N HClで酸性にし、酢酸
エチルで抽出する(2回)。有機抽出液を乾燥し(MgS
O4) 、濾過し、濃縮し、そして塩化メチレン−エーテル
から再結晶すると、124-127 ℃で融解するN−(5−カ
ルボキシ−1−オキソペンチル)−(4S)−(p−フ
ェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブ
タン酸が得られる。
【0111】実施例8 各々50 mg の活性成分を含有する1,000 個のカプセルの
調製は下記のようにして行う。組成: N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニ ルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステルナトリ ウム塩 50.00 g ラクトース 187.00 g 変質デンプン 80.00 g ステアリン酸マグネシウム 3.00 g
調製は下記のようにして行う。組成: N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニ ルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステルナトリ ウム塩 50.00 g ラクトース 187.00 g 変質デンプン 80.00 g ステアリン酸マグネシウム 3.00 g
【0112】手順: 全ての粉末を0.6 mmの網目の大き
さを有する篩いに通す。薬剤物質を適当なミキサー中に
入れ、そしてまずステアリン酸マグネシウムと、次いで
ラクトトースおよびデンプンと均質になるまで混合す
る。カプセル充填機を使って前記混合物 300 mg ずつを
No.2硬質ゼラチンカプセルに充填する。同様にして、本
明細書中に開示および例示された他の化合物、例えば実
施例1〜7の化合物を約10〜100 mg含有するカプセルが
調製される。
さを有する篩いに通す。薬剤物質を適当なミキサー中に
入れ、そしてまずステアリン酸マグネシウムと、次いで
ラクトトースおよびデンプンと均質になるまで混合す
る。カプセル充填機を使って前記混合物 300 mg ずつを
No.2硬質ゼラチンカプセルに充填する。同様にして、本
明細書中に開示および例示された他の化合物、例えば実
施例1〜7の化合物を約10〜100 mg含有するカプセルが
調製される。
【0113】実施例9:薬理学的データ 試験モデル:基質グルタリル−Ala-Ala-Phe −2−ナフ
チルアミド(GAAP)の加水分解による中性エンドペプチ
ダーゼ 3.4.24.11活性の測定。 ────────────────────────────── 実施例の生成物 阻害に対するIC50(nM) ────────────────────────────── 2 5 3(a) 27 3(b) 25 3(e) 10 3(i) 92 3(k) 49 3(m) 100 3(n) 15 4(a) 90 7 324 ──────────────────────────────
チルアミド(GAAP)の加水分解による中性エンドペプチ
ダーゼ 3.4.24.11活性の測定。 ────────────────────────────── 実施例の生成物 阻害に対するIC50(nM) ────────────────────────────── 2 5 3(a) 27 3(b) 25 3(e) 10 3(i) 92 3(k) 49 3(m) 100 3(n) 15 4(a) 90 7 324 ──────────────────────────────
Claims (26)
- 【請求項1】 式I: 【化1】 (上式中、COXおよびCOX′は独立にカルボキシル
または医薬上許容されるエステルもしくはアミドの形に
誘導体化されたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級
アルキル、C3 −C7 シクロアルキル−低級アルキル、
アリール−低級アルキル、ビアリール−低級アルキル、
低級アルコキシ、アリール−低級アルコキシ、アリール
オキシ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ低級アル
キルアミノ、N−アリール−低級アルキルアミノ、N,
N−ジアリール−低級アルキルアミノ、N−アリールア
ミノ、N,N−ジアリールアミノ、低級アルカノイルア
ミノ、アリール−低級アルカノイルアミノまたはアロイ
ルアミノを表し;R2 は水素、ヒドロキシ、低級アルコ
キシ、低級アルキル、アリール−低級アルキル、C3−
C7 シクロアルキル−低級アルキル、アミノ−低級アル
キル、ヒドロキシ−低級アルキル、低級アルキルチオ−
低級アルキル、低級アルコキシ−低級アルキル、アリー
ル−低級アルキルチオ−低級アルキルまたはアリール−
低級アルコキシ−低級アルキルを表し;ビアリールは炭
素環式または複素環式アリールにより置換されたフェニ
ルを表し;Aは直接結合、低級アルキレン、フェニレン
またはシクロヘキシレンを表し;mは1または0を表
し、ただし、Aが直接結合である時はmは1である)に
より表される化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項2】 式Ia: 【化2】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシ、N−低級アルキルアミノ、低級アルカ
ノイルアミノ、アリール−低級アルキル、アリール−低
級アルコキシ、アリールオキシ、N−アリールアミノま
たはアロイルアミノであって、各場合のアリールは場合
により低級アルキルにより、低級アルコキシにより、ハ
ロゲンにより、ヒドロキシにより、シアノにより、アシ
ルオキシによりもしくはトリフルオロメチルにより置換
されることがあるフェニルを表すか、または各場合のア
リールは場合により低級アルキルにより置換されること
があるチエニルもしくはフラニルを表し;R2 は水素、
ヒドロキシ、低級アルキルまたはアリール−低級アルキ
ルであって、ここでアリールは上記に与えた意味を有
し;R3 はフェニルを表すかまたは低級アルキルによ
り、低級アルコキシにより、ハロゲンにより、シアノに
より、アシルオキシによりもしくはトリフルオロメチル
により置換されたフェニルを表し、あるいはR3 は場合
により低級アルキルにより置換されることがあるチエニ
ルまたはフラニルを表し;Aは直接結合、低級アルキレ
ン、1,4−フェニレンまたは1,4−シクロヘキシレ
ンを表し;mは1または0を表し、ただし、Aが直接結
合である時はmは1である)により表される請求項1に
記載の化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項3】 R3 がパラ位に位置している、請求項2
に記載の化合物。 - 【請求項4】 式Ib: 【化3】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は水素、低級アルキル、
低級アルコキシまたはアリール−低級アルキルであっ
て、ここでアリールは場合により低級アルキルにより、
低級アルコキシにより、ハロゲンにより、ヒドロキシに
より、シアノにより、アシルオキシによりまたはトリフ
ルオロメチルにより置換されることがあるフェニルを表
し;R2 は水素、ヒドロキシまたは低級アルコキシを表
し;R4 およびR5 は独立に水素、低級アルキル、ヒド
ロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはトリ
フルオロメチルを表し;Aは低級アルキレンを表し;m
は1または0を表す)により表される請求項1に記載の
化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項5】 RおよびR′が独立にカルボキシル、低
級アルコキシカルボニルまたは5−インダニルオキシカ
ルボニルを表し;R1 が水素、低級アルキルまたは低級
アルコキシを表し;Aが直接結合または低級アルキレン
を表し;R2が水素またはヒドロキシを表し;R4 およ
びR5 が独立に水素、低級アルキル、ヒドロキシ、低級
アルコキシ、ハロゲン、シアノまたはトリフルオロメチ
ルを表し;mが1または0を表し、ただし、Aが直接結
合である時はmが1である、請求項4に記載の式Ibの
化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項6】 RおよびR′が独立にカルボキシルまた
はC1 −C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1
−C4 アルキルを表し;R2 がヒドロキシを表し;Aが
メチレンを表し;R4 およびR5 が各々水素を表し;そ
してmが1である、請求項4に記載の化合物;または医
薬上許容されるその塩。 - 【請求項7】 式Ic: 【化4】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるエステルの形に誘導体化さ
れたカルボキシルを表し;R1 は低級アルキルまたは低
級アルコキシを表し;R4 は水素、低級アルキル、低級
アルコキシ、ハロゲンまたはトリフルオロメチルを表
し;nは1〜6の整数を表す)により表される請求項4
に記載の化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項8】 RおよびR′が独立にカルボキシル、低
級アルコキシカルボニルまたは5−インダニルオキシカ
ルボニルを表し;R1 が水素、低級アルキルまたは低級
アルコキシを表し;R4 が水素または低級アルキルを表
し;nが1〜4の整数を表す、請求項7に記載の式Ic
の化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項9】 RおよびR′が独立にカルボキシルまた
はC1 −C4 アルコキシカルボニルを表し;R1 がC1
−C4 アルキルであり;R4 が水素であり;nが2であ
る、請求項7に記載の式Icの化合物;または医薬上許
容されるその塩。 - 【請求項10】 COORおよびCOOR′が独立にカ
ルボキシル、C1 −C20アルコキシカルボニル、(炭素
環式または複素環式アリール)−低級アルコキシカルボ
ニル、(ジ低級アルキルアミノ、N−低級アルキルピペ
ラジノ、モルホリノ、ピロリジノ、ピペリジノまたはペ
ルヒドロアゼピノ)−C2 −C4 アルコキシカルボニ
ル、ケタールの形で保護されたジヒドロキシプロピルオ
キシカルボニル、5−インダニルオキシカルボニル、3
−フタリドキシカルボニル、ビシクロアルコキシカルボ
ニル−低級アルコキシカルボニル、α−(低級アルコキ
シカルボニルまたはジ低級アルキルアミノカルボニル)
−低級アルコキシカルボニル、1−(低級アルコキシカ
ルボニルオキシ)−低級アルコキシカルボニルまたは1
−(低級アルカノイルオキシ)−低級アルコキシカルボ
ニルを表す、請求項7に記載の式Icの化合物;または
医薬上許容されるその塩。 - 【請求項11】 式Id: 【化5】 (上式中、R1 は低級アルキルであり;nは1〜4の整
数である)により表される請求項1に記載の化合物;ま
たは1個もしくは2個のカルボキシル官能基の酸性ヒド
ロキシ基が医薬上許容されるモノエステルもしくはジエ
ステルの形にエステル化されている該化合物の医薬上許
容されるモノエステルもしくはジエステル誘導体;また
は該化合物の医薬上許容される塩;または該化合物の光
学対掌体。 - 【請求項12】 R1 がメチルでありそしてnが2であ
る、請求項11に記載の式Idの化合物。 - 【請求項13】 式Ie: 【化6】 (上式中、COORおよびCOOR′は独立にカルボキ
シルまたは医薬上許容されるプロドラッグエステルの形
にエステル化されたカルボキシルを表す)により表され
る請求項11に記載の化合物;または医薬上許容される
その塩。 - 【請求項14】 RおよびR′が独立に水素、C1 −C
4 アルキル、場合によりフェニル環上で低級アルキルに
より、低級アルコキシにより、ハロによりもしくはトリ
フルオロメチルにより置換されることがあるベンジル、
ピバロイルオキシメチル、1−(C2 −C4 アルカノイ
ルオキシ)エチル、(2,2−ジメチル−1,3−ジオ
キソラン−4−イル)メチル、5−インダニル、3−フ
タリジル、ボルニルオキシカルボニルメチル、1−(C
1 −C4 アルコキシカルボニルオキシ)エチルまたは3
−ピリジルメチルを表す、請求項13に記載の化合物;
または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項15】 COOR′がカルボキシルであり;そ
してCOORがカルボキシルまたは医薬上許容されるエ
ステルの形に誘導体化されたカルボキシルを表す、請求
項13に記載の化合物;または医薬上許容されるその
塩。 - 【請求項16】 COORがカルボキシルまたはC1 −
C4 アルコキシカルボニルを表す、請求項15に記載の
化合物;または医薬上許容されるその塩。 - 【請求項17】 C2原子のところがR配置を有しそし
てC4原子のところがS配置を有する請求項13に記載
の化合物。 - 【請求項18】 4−〔N−(3−カルボキシ−1−オ
キソプロピル)アミノ〕−4−(p−フェニルフェニル
メチル)−2−メチルブタン酸エチルエステルである請
求項17に記載の化合物、該化合物の(2R,4S)−
対掌体または医薬上許容される塩。 - 【請求項19】 次の化合物:N−(3−カルボキシ−
1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニルフェ
ニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチ
ルエステル;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−(2R)−メチルブタン酸;N−(3−カル
ボキシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェ
ニルフェニルメチル)−4−アミノ−2S−メチルブタ
ン酸;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)−
(4S)−〔p−(4−メチルフェニル)フェニルメチ
ル〕−4−アミノ−2R−メチルブタン酸;N−(3−
カルボキシ−1−オキソプロピル)−(4R)−(p−
フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2S−メチル
ブタン酸;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−(2R)−メチルブタン酸;N−(3−カル
ボキシ−1−オキソプロピル)−4(S,R)−(p−
フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−2(S,R)
−メチルブタン酸;N−(3−カルボキシ−1−オキソ
プロピル)−4(S,R)−(p−フェニルフェニルメ
チル)−4−アミノ−2(S,R)−メチルブタン酸エ
チルエステル;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロ
ピル)−(4R)−(p−フェニルフェニルメチル)−
4−アミノ−2S−メチルブタン酸エチルエステル;N
−(3−エトキシカルボニル−1−オキソプロピル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸;N−(2−カルボキシ−1
−オキソエチル)−(4S)−(p−フェニルフェニル
メチル)−4−アミノ−2(S,R)−メチルブタン
酸;N−(5−カルボキシ−1−オキソペンチル)−
(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミ
ノ−2R−メチルブタン酸;N−(3−カルボキシ−1
−オキソプロピル)−4(S,R)−(p−フェニルフ
ェニルメチル)−4−アミノ−2(S,R)−メトキシ
ブタン酸;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−4(S,R)−(p−フェニルフェニルメチル)
−4−アミノ−2(S,R)−メチルブタン酸インダニ
ルエステル;N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノブタン酸;N−(3−カルボキシ−3−ヒドロ
キシ−1−オキソプロピル)−(4S)−(p−フェニ
ルフェニルメチル)−4−アミノ−2R−メチルブタン
酸;N−(4−カルボキシ−1−オキソブチル)−(4
S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4−アミノ−
2R−メチルブタン酸;N−(4−カルボキシ−1−オ
キソブチル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチ
ル)−4−アミノ−2R−メチルブタン酸エチルエステ
ル;およびN−(3−カルボキシ−1−オキソプロピ
ル)−(4S)−(p−フェニルフェニルメチル)−4
−アミノ−2R−メチルブタン酸n−ブチルエステルか
ら成る群から選択された請求項1に記載の化合物;また
はその塩。 - 【請求項20】 ヒトまたは動物の体の予防処置または
治療処置において使われる、請求項1〜18のいずれか
一項に記載の化合物。 - 【請求項21】 1または複数の医薬上許容される担体
と共に請求項1の化合物または医薬上許容されるその塩
を含んで成る医薬組成物。 - 【請求項22】 中性エンドペプチダーゼ阻害有効量の
4−〔N−(3−カルボキシ−1−オキソプロピル)ア
ミノ〕−4−(p−フェニルフェニルメチル)−2−メ
チルブタン酸エチルエステル、該化合物の(2R,4
S)−対掌体または医薬上許容される塩を含んで成る、
請求項21に記載の中性エンドペプチダーゼ阻害性医薬
組成物。 - 【請求項23】 中性エンドペプチダーゼ阻害性医薬組
成物の製造に使われる請求項1〜19のいずれか一項に
記載の化合物;遊離カルボキシル基を有する前記化合物
の医薬上許容されるプロドラッグエステル;または遊離
の酸性もしくは塩基性塩形成性基を有する前記化合物の
医薬上許容される塩。 - 【請求項24】 心血管障害の処置方法であって、その
ような処置が必要な哺乳動物に1または複数の医薬上許
容される担体と組み合わせて中性エンドペプチダーゼ阻
害有効量の請求項1の化合物を投与することを含んで成
る方法。 - 【請求項25】 心血管障害の処置が必要な哺乳動物に
中性エンドペプチダーゼ阻害有効量の4−〔N−(3−
カルボキシ−1−オキソプロピル)アミノ〕−4−(p
−フェニルフェニルメチル)−2−メチルブタン酸エチ
ルエステル、該化合物の(2R,4S)−対掌体または
医薬上許容される塩を投与することを含んで成る、請求
項24に記載の心血管障害の処置方法。 - 【請求項26】 請求項1の化合物の製造方法であっ
て、必要であれば一時的に保護された形の、式IIの化合
物: 【化7】 (上式中、COX,R1 およびビアリールは請求項1に
おいて定義した通りの意味を有する)を、必要であれば
一時的に保護された形の、式III の化合物: 【化8】 (上式中、A,R2 ,mおよびCOX′は請求項1にお
いて定義した通りの意味を有する) またはそれの反応性機能誘導体もしくは塩と縮合せし
め;そして、いずれかの妨害性反応基を一時的保護した
ならば、前記保護基を除去し、次いで生成した請求項1
の化合物を単離し;そして所望であれば、生じた請求項
1の化合物を別の請求項1の化合物に変換することを含
んで成る方法。
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