JPH04269573A - 感熱プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、感熱プリンタ及びその
カセットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】感熱プリンタは、個々に通電可能な複数
の加熱要素を備える電気的に励起可能であるプリントヘ
ッドを使用して印刷を行うための装置であり、これら加
熱要素は、インキリボンに接触させて加熱すると、印刷
すべきデータに従って、インキをリボンから受像テープ
に転写する。インキリボン及び受像テープは、プリンタ
内に装填され、インキリボン及び受像テープは印刷領域
を通じて重なり合うように案内される。印刷中、受像テ
ープは、プリントヘッドに対して圧接するプラテンによ
りリボンに対して保持され、その間にインキリボン及び
受像テープを加圧状態に保持する。

【０００３】この型式の感熱プリンタは、ブラザーの名
による欧州特許出願第０３２２９１９号に記載されてい
る。

【０００４】この感熱プリンタにおいて、印刷領域は、
　プリンタ内に固定されたプリントヘッド及びプラテン
により画成される。該プラテンは、該プラテンがプリン
トヘッドに圧接する印刷状態と、プラテンがプリントヘ
ッドから離間されて空隙を形成し、受像テープ及びイン
キリボンが空隙間で重なり合うようにカセットを挿入し
得るようにする不作動位置との間を動くことが出来る。 プラテンは、これら２つの状態間をレバーにより動かす
ことの出来るホルダ部材に取り付けられる。感熱プリン
タ用のカセットは、インキリボン及び受像テープに加え
て、印刷された後でプリンタ外に送り出す前に、受像テ
ープの印刷面に付与される裏面に接着剤を塗布したスプ
ールを収容する。このスプールの収容は、カセットの給
紙ローラ及びホルダに取り付けられた駆動ローラが協働
することにより行われる。ホルダ部材を動かし、プラテ
ンをその印刷状態にすると、駆動ローラは給紙ローラに
接触し、接着剤塗布層を付与するプリンタから印刷済み
のテープを駆動するニップを形成する。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】このプリンタの１つの
問題点は、カセットを交換するためにプリンタから取り
外す前に、手動操作可能なレバーによってプラテンをそ
の作動位置から不作動位置まで動かさなければならない
ことである。ユーザがこれを怠り、プラテンが印刷状態
にある間にカセットを取り外そうとするとき、プリンタ
及び／又はカセットが損傷される可能性がある。

【０００６】更に、公知のプリンタの場合、カセットは
プリンタの下方から充填するが、これはユーザにとって
不便なことである。

【０００７】本発明の１つの目的は、上述の問題点を解
決することである。公知の感熱プリンタの使用に伴うも
う１つの問題点はカセットの構造に影響が及ぶ点である
。印刷は、透明な受像テープの片側に対して鏡像状態で
行われ、その結果、テープの反対側から見たとき、正確
な方向に見える。次に、印刷した文章はユーザに向けた
受像テープの表面を通ってプリンタから出るとき、正確
な方向に見ることが出来る。これを実現するため、イン
キリボンは受像テープの内側（印刷側）の上でカセット
内に収容される。プリントヘッドは固定されているため
、インキをプリントヘッドと受像テープとの間に位置す
るように配置しなければならず、しかも、カセットの挿
入中、プリントヘッドを汚さないようにしなければなら
ないため、カセットの挿入が困難となる。これを解決す
るため、公知のカセットは、挿入時にインキリボンをプ
リントヘッドから離れた状態に保持する偏倚機構を内蔵
している。

【０００８】本発明の別の目的は、構造の簡単なカセッ
トを提供することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の一特徴によれば
、蓋を有するカセット受け入れ部分と、印刷機構と、該
蓋と印刷機構との間に結合された連結機構とを備えるプ
リンタが提供され、これにより、蓋を開けたとき、連結
機構は印刷機構の位置をカセット受け入れ部分にカセッ
トを装填し又はカセットをその装填部分から取り外すこ
との出来る不作動位置にする一方、蓋を閉じたとき、連
結機構は印刷機構の位置を印刷する用意の出来たその作
動位置にする。

【００１０】該プリンタは、ユーザの方を向くようにし
たその面に印刷すべきデータを入力するための手段を備
えている。この場合、蓋は、該表面に隣接して設けられ
、その結果、ユーザはプリントを反転させ又はその他の
動作を必要とすることなく、カセットを挿入しかつ取り
外すことが可能となる。

【００１１】上述の実施例において、印刷機構は、感熱
プリントヘッドとプラテンとを備えており、印刷中、こ
れらの間にインキリボン及びカセットの受像テープが保
持される。感熱プリントヘッドは、プラテンが固定され
たままである一方、蓋の開閉に応答して自動的に作動位
置と不作動位置との間を動くことが出来る。作動位置に
て、感熱プリントヘッドはプラテンと非接触状態となり
、カセットの取り出し又は挿入を可能にする。

【００１２】連結機構をカセット受け入れ部分に直接的
に結合することは、蓋を開放したとき、感熱プリントヘ
ッドが自動的に、カセットを受け取るその不作動位置に
されるという利点がある。このため、ユーザがプリント
ヘッドを退却させるのを怠り、これによってカセット又
はプリンタに損傷を与える可能性が解消される。

【００１３】上述の実施例において、連結機構はカセッ
ト受け入れ部分の蓋に結合されたカムを備えており、こ
のカム面は作動レバーの一端部に接触する一方、該作動
レバーの他端部はプリントヘッドを支持するブラケット
に枢動可能に取り付けられる。カム面と作動アームとの
接触点が蓋の開閉に応答して変化すると、ブラケットは
枢動されて、作動位置に対して出入りする。

【００１４】又、プリンタは、接着剤塗布層スプールを
備えるカセットを受け入れ得るようにすることが望まし
い。この場合、カセットは、プリンタ上の駆動ローラと
協働する出力ローラを備え、該出力ローラは、印刷機構
の一部を構成し、接着剤塗布層を印刷されたテープに付
与すると共に、該テープをプリンタの出口を通じて駆動
するニップを形成する。この駆動ローラは、プリンタの
駆動装置によって駆動することが出来る。

【００１５】この駆動ローラは、プリントヘッドがプラ
テンと接触すると同時に、出口ローラに接触するように
することが有利である。このように、好適な実施例にお
いて、連結機構の構造は次のようにする。即ち、蓋を閉
じることにより、プリントヘッドがプラテンと接触する
のみならず、駆動ローラが出口ローラと接触するような
構造にする。印刷領域を通るインキリボン及びテープの
経路を考慮するとき、蓋を開放するときに必要なことは
、プリントヘッドを「はさみ」状にその経路の片側に動
かす一方、駆動ローラをその経路の反対側に動かすこと
である。上述の実施例において、駆動ローラはキャリッ
ジ上に取り付けられ、該キャリッジはカセット受け入れ
部分に枢動可能に取り付けられる一方、該キャリッジは
感熱プリントヘッドを支持するブラケットに結合された
アームを備えている。該アームは偏倚手段を介してカセ
ット受け入れ部分に接続され、上記のブラケットを枢動
させたとき、キャリッジが枢動され、駆動ローラを出口
ローラに接触させるようにしてある。

【００１６】プリンタの駆動装置は、駆動ローラに固定
状態に取り付けられた歯車とかみ合い得るようにしたカ
セットの出口ローラを駆動する歯車を備えることが出来
る。該駆動ローラ歯車は、蓋の動きに応答して、駆動装
置の歯車とかみ合い状態又は非かみ合い状態となるよう
に配置することが出来る。

【００１７】張力ばねのような更に別の偏倚手段を作動
アームとカセット受け入れ部分との間に接続し、その位
置は、蓋のヒンジ線がカセット受け入れ部分に関係する
位置とし、蓋が閉じた位置にあるとき、該別の偏倚手段
がカムの動作に抗して、作動アームに作用することによ
り、プリントヘッドがその作動位置にある蓋の位置に維
持する働きをし、蓋がその開放位置にあるとき、該別の
偏倚手段によって提供されるトルクがプリントヘッドが
不作動位置にある状態で蓋を開放状態に維持するように
する。

【００１８】又、本発明は、その別の特徴において、プ
リンタ用のカセットにして、インキリボン供給スプール
と、インキリボン巻き戻しスプールとを有し、これら２
つのスプール間のインキリボンの経路が、カセットをプ
リンタ内に配置したとき、感熱プリンタとプリンタのプ
ラテンとの間の印刷領域を通るように配置され、更に、
受像テープスプールを備え、該受像スプールは、プリン
トヘッドに対面する領域と反対側のインキリボンの面上
の印刷領域内でインキリボンの経路に隣接して伸長する
少なくとも一部を有する経路に沿ってテープを供給し得
るように配置され、該カセットが感熱プリントヘッドを
その不作動位置及び作動位置の双方にて収容し得る寸法
とした凹所を画成することを特徴とする。

【００１９】プリントヘッドをその不作動位置まで動か
し、カセットを取り出せるようにしたとき、プラテンに
対して押し付けられた受像テープは、それ自体の弾性力
によって動いて離れ、インキリボンをプラテン及び感熱
プリントヘッドと非接触状態に維持する印刷領域を経て
進む経路をとる。

【００２０】これは、カセットを交換しようとするとき
、インキリボンをプラテン及び感熱プリントヘッドと非
接触状態に維持し得るようにした偏倚手段又はその他の
カセットの構造上の特徴を不要にする。このため、カセ
ットの構造はより簡単でかつ低廉になる。

【００２１】カセットは、受像テープスプールを支持す
る基部を備えかつ該基部の壁領域と共に、テープスプー
ルからテープを受け取るスロットを画成する第１のガイ
ド部材と、上記第１のガイド部材と係合し、テープに対
する密封したガイドを形成し得るように配置された第２
のガイド部材を有する閉塞部材とを備えることが望まし
い。

【００２２】この構造において、テープを密封したガイ
ドに通す必要がなく、単に基部の壁領域と第１のガイド
部材との間の空隙内に挿入するだけでよく、この空隙が
テープを適所に保持するため、カセットの構造は簡単な
ものとなる。次に、第２のガイド部材が第１のガイド部
材と係合し、リボンを包み込む。

【００２３】該基部分は、又閉塞部材の第４のガイド部
材と係合するように配置された第３のガイド部材を備え
ることが出来、該第３のガイド部材は印刷されたテープ
及び接着剤塗布層がそこを通るカセットの出口として、
第２の密封したガイドを画成する。

【００２４】プリンタを作動させる制御装置を記載した
本出願人による英国特許出願第号を参照する。

【００２５】

【実施例】本発明を一層良く理解するため、及びその実
施方法を示すため、以下、単に一例として、添付図面を
参照しながら本発明について説明する。

【００２６】図１は、プリンタの作動を制御する電子回
路を収容する右側部分６と、カセットの四角区画８とし
て機能すると共に、印刷機構を収容する左側部分を有す
るケーシング４を備える感熱プリンタ２の平面図である
。右側部分６は、感熱プリンタに印刷データを入力する
キー１０と、入力された印刷データを印刷前に表示する
ディスプレイスクリーン１２とを担持している。カセッ
ト四角区画８は、ケーシング基部１４と蓋１６とを備え
ている。該蓋１６は、以下に更に詳細に説明する印刷機
構の部分の細部を示すため図１に切り欠いて示してある
。

【００２７】次に、図２を参照すると、蓋１６は、ヒン
ジ線ｘ−ｘに沿ってケーシング基部１４にヒンジ止め可
能に接続されているが分かる。該蓋１６は、矢印Ａの方
向に開放し、感熱プリンタ２のカセットを受け入れるシ
ャーシ１８を露出させる。該シャーシ１８は、シャーシ
取り付けボス２０により基部１４に支持されかつ基部１
４に対してある角度を成して前方に伸長する。図２にお
いて、参照符号２２はプリンタ２の電池を示す。

【００２８】図３は、蓋１６を取り外した状態で図１の
カセット四角区画８の上方から見た印刷機構の平面図で
ある。該印刷機構は、例えば、一列の感熱式加熱要素を
担持する細長いガラスロッド２６（図３の面に伸長する
）を備える型式とすることが出来る感熱プリントヘッド
２４を備えている。この型式の感熱ヘッドは、公知であ
り、ススム（ＳＵＳＵＭＵ）カンパニーリミテッドから
部品Ｎｏ．ＴＥ５−ＧＡ００６４０１−０１１４として
入手することが出来る。本発明には、その他の型式のプ
リントヘッドを使用し得ることは勿論である。カセット
シャーシ１８の下方には、圧延鋼による基部板１８ａが
形成されている。この基部板１８ａには、感熱プリント
ヘッド２４及び駆動ローラ４６を作動させる連結機構が
取り付けられている。プリントヘッド２４がプリントヘ
ッド支持ブラケット３０に固着されており、該支持ブラ
ケット３０は、基部板１８ａに固着されたピン２８を中
心として図３に図示した作動位置と図３に破線で示した
不作動位置との間を枢動する。作動位置において、プリ
ントヘッド２４のガラスロッド２６は、ばね９０により
感熱プリントヘッド２４に向けてばね偏倚されたプラテ
ン３２に圧接する。該ばね９０は、プリントヘッドの製
造業者が定める通りプリントヘッドに対するプラテンの
加圧圧力を正確に設定する。カセットをカセットシャー
シ１８内に装填したとき、以下により詳細に説明するよ
うに、印刷テープ７０は、プリントヘッド２４とプラテ
ン３２との間を通る。 プラテン３２は、基部板１８ａに固着されたピン３４に
回転可能に取り付けられ、該ピン３４の上端部は、第１
のローラケージ３８のスロット３６内を案内される。第
２のローラケージ成形品４０が第１のローラケージ３８
に隣接して枢着点９７に枢動可能に取り付けられる。該
第２のケージ成形品４０は、上方スロット及び下方スロ
ットを備えており、参照符号４２で示した上方スロット
内でピン４４が案内され、該ピン４４はこれらスロット
内で前後に動くことが出来る。駆動ローラ４６は該ピン
４４に固着され、該ピン４４と共に回転する。又、該ピ
ン４４には、歯車８６が固着されており、該歯車８６に
より駆動ローラ４６は、以下に説明する歯車列により駆
動される。第２のローラケージ成形品４０の他端部は、
プリントヘッド支持ブラケット３０のスロット５２内を
案内されるピン５０を備えている。

【００２９】第２のローラケージ成形品は張力ばね９２
（図８ｂに図示）により基部板１８ａに接続される。

【００３０】プリントヘッド支持ブラケット３０は、基
部板１８ａを通ってくの字形に曲がり（図５に示すよう
に）、かつピン６２を介して連結機構の作動アーム５８
に枢動可能に接続される。

【００３１】次に、蓋１６を開閉するとき、プリントヘ
ッド２４及び駆動ローラ４６を動かし得る連結機構を示
す図３乃至図５について説明する。蓋１６は、プリント
ヘッドの作動アーム５８に圧接するカム５６を担持する
。カム５６がプリントヘッドの作動アームに接触する点
は、図４に蓋が閉じた位置に示してある。プリントヘッ
ドの作動アーム５８は、蓋を開放又は閉じたとき、カム
５６の動きに応答して基部板１８ａに対して摺動するこ
とが出来る。閉じた位置にて、プリントヘッドの作動ア
ーム５８は、ばね６０の作用によりカム５６に向けて偏
倚される。このばね６０の機能については、連結機構の
機能について以下に更に詳細に説明する。

【００３２】図４には、又、プリンタ２の裁断機構が図
示してある。該裁断機構は、テープ７０を裁断するとき
にユーザが押すボタン６８を一端部に有する裁断アーム
６６を備えている。該裁断アーム６６は、枢着点Ｐにて
枢動可能に取り付けられており、このため、ボタン６８
を矢印Ｂの方向に押すと、裁断アームの他端部６７は裁
断刃７４を担持するカッタ支持体７２と接触する。裁断
刃７４は基部板の端縁の上方に折り曲げた領域７８によ
り適所に保持されるカセットに対して作用する。

【００３３】図５には、印刷機構の一定の構成要素間の
相互接続状態が更に明確に示してある。給紙ローラ４６
は、第２のローラケージ成形品に回転可能に取り付けら
れ、その下に歯車８６が取り付けられているのが分かる
。図５には、又ピン２８が上方に伸長し、枢動構成要素
に剛性を付与すること、及び該ピン２８がプリンタ２内
に挿入されたカセットのスプールに対する支持手段とし
ても機能することを示している。カセットの外形は図３
及び図５に符号Ｃの破線で示してある。

【００３４】次に、プリンタの駆動装置及び歯車列につ
いて説明する。モータ５４が基部板の下方に配置され、
二重スパー歯車４８を駆動する。大径のスパー歯車は、
中間歯車９４を介して歯車９６を駆動し、該歯車９６は
プリンタ内に挿入されたカセットのリボン巻き戻しスプ
ールを駆動する。二重スパー歯車４８の小径のスパー歯
車は歯車９８を駆動し、該歯車９８はカセットの出力ロ
ーラと同一のピンに取り付けられた歯車８８を駆動する
。出力ローラは、その作動位置にて駆動ローラ４６と共
にニップを形成する働きをし、該ニップは、接着剤塗布
層を印刷されたテープに付与し、テープを駆動してプリ
ンタ外に排出されるようにする。駆動ローラ４６が作動
位置にあるとき、歯車８８は該駆動ローラ４６の歯車８
６とかみ合う。

【００３５】図６には、カセットの蓋を取り外した状態
のカセット本体８に装填されたカセットの平面図が示し
てある。該カセットは、接着剤塗布テープ１１０のスプ
ール１００と、透明な受像テープ１１４を供給するスプ
ール１０２と、インキリボン供給スプール１０４と、イ
ンキリボン巻き戻しスプール１０６と、出力ローラ８４
とを備えている。接着剤塗布テープ１１０は出力ローラ
８４の中心に沿って接着剤塗布テープスプール１００か
ら伸長し、そこから更にカセットの出口１１２へ伸長す
る。受像テープ１１４は、そのスプール１０２からガイ
ド１１６に沿ってプリントヘッド２４及びプラテン３２
間、出力ローラ８４及び駆動ローラ４６間を伸長し、カ
セットの出口に達する。

【００３６】接着剤塗布テープの経路は、ガイド１３０
が必要とされる経路である。接着剤塗布テープはその外
面に接着剤塗布層を有し、剥離可能な接着剤塗布層が固
着されており、接着剤層がその内側（ガイド１３０に向
く側）に固着される。テープがガイド１３０に接着し、
その後の作動を妨害するのを回避するため、ガイド１３
０は、複数の円周切欠き又は溝１３０ａを有し、テープ
に接触するガイドの面積を縮小させる。

【００３７】インキリボン１１８は、供給スプール１０
４から、カセット内のガイド１２０の回りをプリントヘ
ッド２４とプラテン３２との間の印刷領域１２２を通っ
て進み、最終的にインキリボンに達し、スプール１０６
を締め付ける。ガイド１２０は、印刷領域１２２との境
界を画成する凹所を形成する。カセットの凹所は、感熱
プリントヘッドを受け入れ、かつ作動位置に出入りする
プリントヘッドを受け入れるのに十分な大きさである。

【００３８】使用時、像はインキリボンに向いた受像テ
ープの面に鏡像として印刷され、そのため、受像テープ
を外面方向に見たとき、該画像は正確な方向の像として
見える。

【００３９】受像テープは、厚さ約５０μｍの透明なポ
リエステルにて形成される。供給ロール１０４と出力ロ
ーラ１０８との間のインキリボン１１８の間隔及び受像
テープ１１４の弾性は、蓋１６が開放し、プリントヘッ
ド２４がその不作動位置に復帰したとき、テープ１１４
がそれ自体の弾性力により復帰し、プリントヘッド２４
及びプラテン３２の双方と接触しない経路（図６に破線
Ｐで表示）をとる。インキリボン１１８が受像テープの
後方に位置するため、該リボンは受像テープ１１４と共
に運ばれ、経路Ｐをとる。このようにして、インキリボ
ンはプリントヘッドが不作動位置にあるとき、プリント
ヘッド及びプラテンと非接触状態に維持され、この目的
のためにカセット内に偏倚手段を設ける必要はない。

【００４０】図７には、カセットハウジングの一部の斜
視図が示してある。該カセットハウジングは、基部分２
００と、閉塞部材、即ち蓋２０２とを備えている。基部
分２００は、各々それぞれの止めピン２０８、２１０を
担持する２つの下方ガイド柱２０４、２０６を有してい
る。カセット２０２の蓋は、それぞれ止めピン２０８、
２１０を受け入れる中央通路２１６、２１８を有する協
働的な２つの上方ガイド柱２１２、２１４を有している
。ガイド柱２０６、２１４は、密閉ガイドを画成し、受
像テープが該密閉ガイドを通って通過する。ガイド柱２
０６、２１４は受像テープ及び接着剤塗布層がそこを通
るように案内される第２のガイドを画成する。カセット
を組み立てたとき、下方ガイド柱２０４、２０６は、カ
セットハウジングのスロットの壁領域２２０、２２１を
画成し、テープの端部を出口１１２の適所に保持する。 次に、蓋２０２を適所に配置し、上方及び下方ガイド柱
が係合し、テープに対する密閉ガイドを形成するように
する。

【００４１】上述の感熱プリンタ２の重要な特徴は、蓋
１６を開放したとき、感熱プリントヘッド２４が自動的
に作動位置から不作動位置に動くことである。以下、こ
の感熱プリントヘッド２４が自動的に動く方法について
、図８ａ、図８ｂに関して説明する。これら図は、この
目的を達成する連結機構の部品を形成する構成要素のみ
を概略図で示したものである。これら構成要素自体につ
いては、図３乃至図５に関して上述した。該連結機構は
、２つの重要に機能を有している。

【００４２】第１に、蓋が開放位置にあるとき、カム５
６はヒンジ線ｘ−ｘの上方に位置する接触点８２にて作
動アーム５８に接触する。この位置にて、張力ばね６０
がヒンジ線の回りに沿って反時計方向のトルクを作用さ
せ、蓋１６を開放位置に維持する機能を果たす。一方、
蓋１６が閉じた位置にあるとき、カム５６と作動アーム
５８との間の接触点８２′はヒンジ線ｘ−ｘの下方とな
り、その結果、張力ばね６０は、作動アームに作用する
カム動作に抗して、ヒンジの回りで時計方向のトルクを
作用させ、蓋を閉じた状態に維持する。図６ａにて、実
線は蓋１６の開放位置を示す一方、破線はその閉じた位
置を示す。

【００４３】このカム及びばねの構成により、能動的な
ばね動作により蓋１６を所望の位置（開放位置又は閉じ
た位置）に常に維持することが出来る。従って、ユーザ
はカセットの挿入中、蓋を開放状態に保持したり、又は
プリンタの作動中、蓋１６が誤って開放しないかどうか
を心配する必要はない。

【００４４】第２に、駆動ローラ４６及びプリントヘッ
ド２４は、カセットの開閉に応答して自動的に作動位置
に出入りする。蓋が開放した位置は図８ｂに示してある
。蓋１６が閉じたとき、カム５６の動作により、作動ア
ーム５８は前方に動き（図８ｂの下方）、これと共にプ
リントヘッド支持ブラケット３０を動かし、該ブラケッ
ト３０は、ピン６２を中心として枢動する。プリントヘ
ッド２４は、テープ７０（図８ｂには図示せず）に接触
し、該テープ７０をプラテン３２に押し付ける。プリン
トヘッド支持ブラケット３０がピン２８を中心として枢
動すると、スロット５２は図８ｂの右方向に動くため、
ばね９２は成形品４０を時計方向に動かす。故に、ロー
ラケージ成形品４０は枢着点Ｙを中心として揺動し、駆
動ローラ４６を図８ｂの上方に動かし、該駆動ローラ４
６をカセットの出力ローラ８４と接触させ、印刷機構の
歯車列内のその歯車８８を動かす。

【００４５】スロット５２は過大の寸法としてあり、そ
の結果、駆動ローラ４６が出力ローラ８４に接触すると
、ピン５０は移動する。ブラケット３０はケージ成形品
４０を動かすことなく、動きを続ける。駆動ローラ４６
は、ばね９２により出力ローラ８４に対して保持される
。蓋を開けたとき、動作は反対となり、プリントヘッド
２４及びローラ４６をその不作動位置に動かす。

【図面の簡単な説明】

【図１】感熱プリンタの平面図である。

【図２】図１の線ＩＩ−ＩＩに沿った断面図である。

【図３】蓋を取り外した状態のプリンタのカセット受け
取り位置にあるときの平面図である。

【図４】図３の側面図である。

【図５】図３の正面図である。

【図６】感熱プリンタ内に挿入されるカセットの平面図
である。

【図７】カセットハウジングの一部の断面図である。

【図８】図８ａ及び図８ｂは蓋と印刷機構との間の連結
機構の作用を示す図である。

【符号の説明】

２　　感熱プリンタ　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　４　　ケーシング８　　カセット四角区画　　
　　　　　　　　　　　　　１０　　データ入力キー １２　　ディスプレイスクリーン　　　　　　　１４　
　ケーシング基部 １６　　蓋　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　１８　　シャーシ１８ａ　　基部板　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０　　シ
ャーシ取り付けボス ２４　　プリントヘッド　　　　　　　　　　　　　　
　　２６　　ロッド２８　　ピン　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　３０　　支持ブラケ
ット ３２　　プラテン　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　３４　　ピン３６　　スロット　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　３８　　ローラケー
ジ ４０　　ローラケージ成型品　　　　　　　　　　　　
４４　　ピン４６　　駆動ローラ　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　４８　　二重スパー歯車 ５０　　ピン　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　５２　　スロット５４　　モータ　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５６　　
カム５８　　作動アーム　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　６０　　ばね６２　　ピン　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６６　　裁断
アーム ６８　　ボタン　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　７０　　印刷テープ ７２　　カッタ支持体　　　　　　　　　　　　　　　
　　　７４　　裁断刃８６　　歯車　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　８８　　歯車９０
　　ばね　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　９２　　張力ばね９４　　中間歯車　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　９６　　歯車９
７　　枢着点　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　９８　　歯車

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　プリンタにして、蓋を有するカセット
   受け入れ部分と、印刷機構と、前記蓋と前記印刷機構と
   の間に結合された連結機構とを備え、前記蓋を開けたと
   き、前記連結機構により前記印刷機構がカセットを前記
   カセット受け入れ部分に装填しかつ該受け入れ部分から
   取り出すことの出来る不作動位置を取るようにする一方
   、前記蓋を閉じたとき、前記連結機構により印刷機構が
   印刷の用意の整った作動位置を取るようしたことを特徴
   とするプリンタ。
2. 【請求項２】　　請求項１に記載のプリンタにして、前
   記印刷機構が、感熱プリントヘッドとプラテンとを備え
   、印刷中、インキリボン及びカセットの受像テープが前
   記感熱プリントヘッドとプラテンとの間に保持され、蓋
   の開閉に応答して、前記感熱プリントヘッドが自動的に
   作動位置と不作動位置との間を可動であるようにしたこ
   とを特徴とするプリンタ。
3. 【請求項３】　　請求項２に記載のプリンタにして、前
   記連結機構がカセット受け入れ部分の蓋に結合されたカ
   ムを備え、前記カムの面が作動レバーの一端部に接続さ
   れ、前記作動レバーの他端部がプリンタヘッドを支持す
   るブラケットに枢動可能に取り付けられ、蓋の開閉に応
   答して、カム面と作動アームとの接触点が変化するとき
   、前記ブラケットが枢動されてそれぞれ作動位置に出入
   りするような構造としたことを特徴とするプリンタ。
4. 【請求項４】　　請求項１又は２に記載のプリンタにし
   て、ユーザに向くようにした面に、印刷すべきデータを
   入力するための手段が設けられ、前記蓋が前記面に隣接
   して設けられることを特徴とするプリンタ。
5. 【請求項５】　　請求項２、３又は４に記載のプリンタ
   にして、前記印刷機構が、印刷されたならば、テープを
   感熱プリンタの出口を通じて駆動する働きをする駆動ロ
   ーラを備え、プリンタの蓋を閉じたとき、前記駆動ロー
   ラがその作動位置に動かされるようにしたことを特徴と
   するプリンタ。
6. 【請求項６】　　請求項５に記載のプリンタにして、前
   記駆動ローラが、カセット受け入れ部分に枢動可能に取
   り付けられたキャリッジを備え、前記キャリッジが、感
   熱プリンタヘッドを支持するブラケットに結合されたア
   ームを備え、かつ偏倚手段を通じてカセット受け入れ部
   分に接続され、前記ブラケットが枢動するとき、前記キ
   ャリッジが枢動して、駆動ローラを動かして、カセット
   受け入れ部分内に装填したカセットの出力ローラと接触
   するその作動位置になるようにしたことを特徴とするプ
   リンタ。
7. 【請求項７】　　請求項１乃至６の何れかに記載のプリ
   ンタにして、一つ又は別の偏倚手段が、作動アームとカ
   セット受け入れ部分との間に接続され、カセット受け入
   れ部分に対する蓋のヒンジ線に関する位置が、蓋が閉じ
   た位置にあるとき、作用するカムの作動に抗して作動ア
   ームに作用する更に別の偏倚手段の動作が、プリンタヘ
   ッドが作動位置にある前記位置に蓋を維持する働きをす
   るような位置であるようにしたことを特徴とするプリン
   タ。
8. 【請求項８】　　請求項８に記載のプリンタにして、前
   記蓋が開放位置にあるとき、前記更に別の偏倚手段によ
   り提供されるトルクが蓋を開放位置に維持すると共に、
   プリントヘッドが不作動位置にあるようにすることを特
   徴とするプリンタ。
9. 【請求項９】　　プリンタ用のカセットにして、インキ
   リボン供給スプールとインキリボン巻き戻しスプールと
   を備え、前記２つのスプール間におけるインキリボンの
   経路が案内され、カセットをプリンタ内に配置したとき
   、プリンタの感熱プリントヘッドとプラテンとの間の印
   刷領域を通るようにし、更に、プリントヘッドに向けた
   面と反対側のインキリボンの面上の領域内でインキリボ
   ンの経路に隣接して伸長する少なくとも一部分を有する
   経路に沿ってテープを供給し得るように配置された受像
   テープスプールを備え、その作動位置及び不作動位置の
   双方にあるとき、プリンタの感熱プリントヘッドを収容
   し得る寸法とした凹所を画成することを特徴とするカセ
   ット。
10. 【請求項１０】　　請求項８に記載のカセットにして、
    受像テープを支持する基部部分を有すると共に、前記基
    部部分の壁領域と共に、テープスプールからテープを受
    け取るスロットを画成する第１のガイド部材と、前記第
    １のガイド部材に係合し、テープに対する密閉されたガ
    イドを形成し得るように配置された第２のガイド部材を
    有する閉塞部材とを備えることを特徴とするカセット。