JP2023003931A - プリンタ - Google Patents

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崇 塩谷
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Abstract

【課題】印字媒体を切断する切断部を備えたプリンタにおいて、切断部を容易に洗浄可能とする。【解決手段】本発明の一態様は、印字媒体を収容する収容室が形成された本体部と、収容室を開放又は閉鎖するカバーと、印字媒体に情報を印字するサーマルヘッドと、本体部に設けられ、サーマルヘッドに対して揺動可能な揺動部と、揺動部に着脱可能に取り付けられ、サーマルヘッドによって印字された印字媒体を切断する切断部と、を備えたプリンタである。【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタに関する。
帯状の連続紙に印字を行った後に連続紙を切断することで、ラベルや帳票等の印字媒体を発行する切断機構付きプリンタが知られている。
例えば特許文献1に記載されたプリンタでは、開閉扉の先端側にあるプラテンユニットにおいてプラテンローラとともに固定刃が設けられ、ケーシングに設けられた本体ユニットに可動刃が組み込まれている。このプリンタでは、開閉扉が閉じて本体ユニットとプラテンユニットとが組み合わさったときに、記録紙を挟んで固定刃と可動刃が向き合う位置に配設され、カッターとして機能する。可動刃は、本体ユニットのカバープレートの下方でスライド移動するように構成されている。
特開2011-031398号公報
ところで、切断機構付きプリンタが切断する連続紙の裏面には、例えば発行後のラベルを商品等に貼り付けるために粘着剤が塗布されている場合がある。粘着剤が塗布された連続紙を切断する度に粘着剤が刃に付着するため、初期の刃の切断性能を維持するために定期的に刃から粘着剤を除去する洗浄作業が必要となる。
しかし、上述した従来の切断機構付きプリンタでは、可動刃が本体ユニットのカバープレートの下方に覆われており、着脱させることができないため、可動刃を洗浄することが困難である。
そこで、本発明は、印字媒体を切断する切断部を備えたプリンタにおいて、切断部を容易に洗浄可能とすることを目的とする。
本発明のある態様は、
印字媒体を収容する収容室が形成された本体部と、
前記収容室を開放又は閉鎖するカバーと、
前記印字媒体に情報を印字するサーマルヘッドと、
前記本体部に設けられ、前記サーマルヘッドに対して揺動可能な揺動部と、
前記揺動部に着脱可能に取り付けられ、前記サーマルヘッドによって印字された前記印字媒体を切断する切断部と、
を備えたプリンタである。
本発明のある態様によれば、印字媒体を切断する切断部を備えたプリンタにおいて、切断部を容易に洗浄することができる。
図1Aは、一実施形態に係るプリンタについてプリンタカバーが閉鎖状態である場合の斜視図であり、図1Bは、一実施形態に係るプリンタについてプリンタカバーが開放状態である場合の斜視図である。 一実施形態のプリンタについて、プリンタカバーが開放状態であり、剥離ユニットが開放状態であり、ロール紙が収容されていない状態の斜視図である。 一実施形態のプリンタにおいて、カバー開放用ボタンによってプリンタカバーが開放状態となる機構を説明する図である。 一実施形態のプリンタにおいてプラテン保持ブラケットとレバー群の位置関係を示す図である。 一実施形態に係るプリンタの切断ユニット開放用ボタン操作時において、切断ユニット開放用レバーと切断ユニットの関係を説明する図である。 一実施形態に係るプリンタにおいてラベルの印字動作を説明する図である。 一実施形態に係るプリンタにおいてラベルの切断動作を説明する図である。 一実施形態に係るプリンタの切断ユニットの斜視図である。 一実施形態に係るプリンタの切断ユニットの平面図である。 一実施形態に係るプリンタの切断部の斜視図である。 図11Aは、揺動部に対する切断部の組付け方法を説明する図であり、図11Bは、組付け後の切断ユニットを裏側から見た図である。
[プリンタ1の概略構成]
本発明の一実施形態に係るプリンタ1は、切断部(カッター)を備えたラベルプリンタである。以下、プリンタ1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図では、例えば図1A及び図1Bの斜視図に示すように、上(UP)、下(DN)、左(LH)、右(RH)、前(FR)、後(RR)の方向を定義しているが、この方向の定義は、専ら図面の説明の便宜のためであり、本発明のプリンタの使用時の姿勢を限定する意図はない。
この方向の定義では、「プリンタ前後方向」とは、プリンタ1の前後の方向を意味する。「プリンタ幅方向」とは、プリンタ1の左右の方向、あるいは横方向を意味する。
図1A、図1B及び図2は、それぞれ実施形態のプリンタ1の斜視図である。図1Aは、プリンタカバー3が閉鎖状態の場合を示し、図1B及び図2は、プリンタカバー3が開放状態の場合を示している。図1Bは、ロール紙Rがセットされた状態を示し、図2は、ロール紙R、及び、ロール紙Rがセットされる前のプリンタ1の状態を示している。
図1Aに示すように、プリンタ1は、本体ケース2(本体部の一例)とプリンタカバー3によって内部の機能部品が保護されている。プリンタ1の上面には、ラベルを排出する排出部20が設けられている。
なお、プリンタ1は、排出部20側を上に向けた状態(横置き)で使用することも可能であるが、プリンタ1の底面に設けられたベルトフック(図示せず)を操作者のベルトに引っかけたり、ショルダーベルト(図示せず)を装着して操作者の肩に掛けたりすることにより排出部20側を横に向けた状態(縦保持)で使用することも可能である。
図示しないが、本体ケース2とプリンタカバー3によって包囲されているプリンタ1の内部には、様々な機能部品を支持又は保持するための内部フレームが配置されている。
プリンタカバー3は、プリンタ1の内部を開放する開放位置と、プリンタ1の内部を閉鎖する閉鎖位置と、の間で揺動可能に構成される。
本体ケース2に設けられたカバー開放用ボタン51bを操作すると、図1Bに示すように、プリンタカバー3が開放する。プリンタカバー3を開放することで、ロール紙収容室9が露出する。ロール紙収容室9は、ロール紙Rを収容する空間である。
図2に示すように、ロール紙Rは、帯状の連続紙Pがロール状に巻回されたものである。連続紙Pの一方の面は印字面であり、他方の面に粘着面が形成され、台紙に仮着されていない帯状の印字媒体(台紙無しラベル)である。印字面には、予め決められた温度領域に達すると特定の色に発色する感熱発色層が形成されている。連続紙Pの印字面には、ロール紙Rから連続紙Pが円滑に引き出されるようにシリコーン等の剥離剤が被覆されていることが好ましい。
後述するように、連続紙Pの排出部20から排出された部分がラベルであり、このラベルを連続紙Pの他の部分と切断ユニット4で切り離すことで、ラベルが発行される。
ロール紙収容室9には、一対のロール紙ガイド6aが設置されている。一対のロール紙ガイド6aは、ロール紙Rの両側面に接触した状態でロール紙Rを回転自在の状態で支持してロール紙Rから引き出される連続紙の搬送をガイドする部材であり、ロール紙Rの幅に応じて位置を変えられるようにロール紙Rの幅方向に沿って移動可能であることが好ましい。
図2に示すように、プリンタカバー3が開放位置と閉鎖位置の間で本体ケース2に対して揺動可能となるように、プリンタカバー3が本体ケース2に対してヒンジ8で軸支されている。ヒンジ8はヒンジ軸81を有し、ヒンジ軸81には、プリンタカバー3を閉鎖位置から開放位置に向けて付勢する捩りばね(図示せず)が設けられている。
図2に示すように、プリンタカバー3の先端には、プラテンローラ10が正逆方向に回動自在の状態で軸支されている。プラテンローラ10は、ロール紙Rから引き出される連続紙Pを搬送する搬送手段であり、連続紙Pの幅方向に沿って延在した状態で形成されている。このプラテンローラ10のプラテン軸10aの一端には、ギア10bが連結されている。このギア10bは、プリンタカバー3が閉鎖位置のときに本体ケース2内に配置されるギア22bと係合し、ギア22bを介してローラ駆動用のステッピングモータ(図示せず)等に機械的に接続されるようになっている。
本体ケース2内には、プリンタカバー3を閉鎖したときにプラテンローラ10のプラテン軸10aを保持するプラテン保持ブラケット27が設けられる。プラテン保持ブラケット27の前方には、サーマルヘッド28が配置される。
サーマルヘッド28は、例えば、文字、記号、図形またはバーコード等の情報を、ロール紙Rから引き出される連続紙Pに印字する印字手段である。サーマルヘッド28は、プリンタカバー3が閉鎖状態のときにプラテンローラ10に対向するように設けられている。
サーマルヘッド28は、連続紙Pの幅方向に沿って配列される複数の発熱素子(発熱抵抗体)を備え、回路基板から送信される信号に基づいて複数の発熱素子を選択的に通電することで印字を行う。
図2に示すように、サーマルヘッド28の前方には、コイルばね55が配置される。コイルばね55の後方の一端はサーマルヘッド28に当接し、コイルばね55の前方の他端は内部フレーム(図示せず)に当接している。コイルばね55は、印字時にサーマルヘッド28をプラテンローラ10に向けて付勢し、それによってサーマルヘッド28が印字に最適な圧力でプラテンローラ10に押圧される。
プリンタ1は、印字後に排出部20から排出される連続紙Pの一部を切断してラベルを発行するための切断ユニット4を有する。
図1Bに示すように、プリンタカバー3が開放位置にあるときには切断ユニット開放用ボタン52bが露出する。切断ユニット開放用ボタン52bを操作することで、切断ユニット4を揺動させることができる。図2は、切断ユニット開放用ボタン52bを操作したときの切断ユニット4の状態(開放状態)を示している。切断ユニット開放用ボタン52bは、例えば切断部42を取り外して洗浄する、あるいは切断部42を取り外さずに洗浄するために操作される。
図2に示すように、切断ユニット4は、揺動部41及び切断部42を有する。揺動部41は、本体ケース2内の内部フレームに軸支されており、切断ユニット開放用ボタン52bの操作に応じて閉鎖位置から開放位置(図2に示す状態)まで揺動する。切断部42は、揺動部41に取り付けられている。
切断ユニット4については、後に詳述する。
[プリンタカバー3の開放動作]
次に、図3及び図4を参照して、プリンタカバー3の開放動作について説明する。併せて、カバー開放用レバー51及び切断ユニット開放用レバー52についても説明する。
図3は、プリンタカバー閉鎖時とカバー開放用ボタン操作時のカバー開放用レバー51、切断ユニット開放用レバー52、プラテン保持ブラケット27、及び、切断ユニット4の側面図である。
図3に示すように、側面視で見たときに、カバー開放用レバー51と切断ユニット開放用レバー52は、前後方向に対向配置される一方で、異なる高さで前後方向に延びており、スペース効率に優れた配置となっている。
図4は、プリンタカバー閉鎖時のカバー開放用レバー51、切断ユニット開放用レバー52、及び、プラテン保持ブラケット27を後方の視点から見たときの斜視図である。
カバー開放用レバー51は、図1Aに示したように外部に露出するカバー開放用ボタン51bを有する。カバー開放用レバー51には軸挿入孔51aが形成され、この軸挿入孔51aに内部フレームに設けられた軸部56(図4には不図示)が挿入されている。それによって、カバー開放用レバー51は、軸部56の回りを揺動可能に構成される。図4に示すように、カバー開放用レバー51は、内側に突出した突部51cを有する。
図4に示すように、プラテン保持ブラケット27は軸27aを有する。軸27aの一端は、切断ユニット開放用レバー52に設けられたボス52aに挿入され、軸27aの他端は、図示しない内部フレームに設けられたボスに挿入される。それによって、プラテン保持ブラケット27は、軸27aの回りを揺動可能に構成される。
なお、図4では見えないが、切断ユニット開放用レバー52は、内側に突出する係合突部523(図3参照)を有する。後述するが、係合突部523は、切断ユニット4の揺動部41と係合している。
図4に示すように、プラテン保持ブラケット27の側壁には孔27cが形成され、孔27cにはカバー開放用レバー51の突部51cが挿入される。ここで、孔27cは、側面視において突部51cよりも大きく形成されている(つまり、孔27cには遊びがある)ため、プラテン保持ブラケット27が揺動可能である。プラテン保持ブラケット27は軸27aの回りを揺動し、カバー開放用レバー51は軸部56(図3参照)の回りを揺動するため、両者で揺動軸が異なる。そこで、孔27cに遊びを設けることで、揺動軸の違いによる孔27cと突部51cの軌跡の違いを吸収するように構成されている。
切断ユニット開放用レバー52は、ボス52aに挿入された軸27aの回りを回動(又は揺動)可能に構成される。すなわち、プラテン保持ブラケット27と切断ユニット開放用レバー52は、単一の揺動軸である軸27aを共有するため、切断ユニット開放用レバー52のための別個の揺動軸を設ける必要がなく、省スペース及び低コストに寄与する。なお、その限りではなく、別の実施形態では、プラテン保持ブラケット27と切断ユニット開放用レバー52とでそれぞれ個別の揺動軸を設定してもよい。
図3に示すように、切断ユニット開放用ボタン52b(操作部の一例)の直下の位置において、切断ユニット開放用レバー52と内部フレーム(不図示)の間にコイルばね53(付勢部材の一例)が配置される。コイルばね53の復元力に抗して切断ユニット開放用レバー52が下向きに押下(操作)された場合に、切断ユニット開放用レバー52は軸27aの回りを揺動(図4の時計回りに揺動)する。後述するが、切断ユニット開放用レバー52の揺動に伴って、係合突部523を介して切断ユニット4が揺動し、閉鎖位置から開放位置に移動する。ユーザ操作によって切断ユニット4が開放位置に移動可能であるため、切断ユニット4の刃先部42a(後述する)を洗浄することが容易である。
切断ユニット開放用ボタン52bの下向きの押下力を解除すると、切断ユニット開放用レバー52は、コイルばね53の復元力により押下前の位置に戻る(揺動する)。つまり、コイルばね53の復元力により、切断ユニット4が開放位置から閉鎖位置に揺動する。
図4に示すように、プラテン保持ブラケット27は、一対のコイルばね29により付勢されている。図4において、各コイルばね29の一端はプラテン保持ブラケット27に接続され、各コイルばね29の他端は内部フレーム(不図示)に接続される。
プラテン保持ブラケット27に外力が加わらない場合には、プラテン保持ブラケット27は、図3に示すプリンタカバー閉鎖時の位置にあり、溝27bにおいてプラテン軸10aを保持している。この位置は、プラテン軸10aが連結されたプリンタカバー3を閉鎖位置にロックするロック位置である。
ここで、カバー開放用ボタン51bが押下(操作)された場合、カバー開放用レバー51は、軸部56の回りを揺動(図3で反時計回りに揺動)する。カバー開放用レバー51の揺動に伴って、突部51cがプラテン保持ブラケット27の孔27cの周縁を押圧し、コイルばね29の復元力に抗してプラテン保持ブラケット27を軸27aの回り(図3の時計回り)に揺動させる。
上述したように、プラテン軸10aが取り付けられているプリンタカバー3は、閉鎖位置から開放位置に向けて付勢されているため、プラテン保持ブラケット27の揺動によりプラテン軸10aが溝27bから外れると開放位置に移動する。このときのプラテン保持ブラケット27の位置は、プリンタカバー3の閉鎖位置におけるロックを解除するロック解除位置である。
逆に、プリンタカバー3を閉じるときには、プリンタカバー3を閉じる操作者の押下力により、コイルばね29の復元力に抗して、プリンタカバー3に取り付けられたプラテン軸10aがプラテン保持ブラケット27の傾斜した頂部を押下する。それによって、プラテン保持ブラケット27が図3の時計回りに揺動させ、プラテン軸10aがプラテン保持ブラケット27の溝27bに挿入される。プラテン軸10aが溝27bに挿入された状態では、プラテン保持ブラケット27は、コイルばね29の復元力により、図3に示すプリンタカバー閉鎖時のロック位置に戻る。
[切断ユニット4の開放動作]
次に、切断ユニット4を開放位置にするときの動作について、図5を参照して説明する。
図5は、切断ユニット開放用レバー52及び切断ユニット4の側面図である。図5において状態S1は、切断ユニット開放用ボタン52bの非操作時の状態であり、プリンタ1が印字動作を行うときにはこの状態である。図5において状態S2は、切断ユニット開放用ボタン操作継続時の状態である。プリンタカバー3が開放状態の場合に限り切断ユニット開放用ボタン52bに対する操作が可能であるため、状態S2ではプリンタカバー3の開放状態となっており、この状態ではプリンタ1の印字動作は行われない。
図5では、切断ユニット4とサーマルヘッド28の位置関係がわかるように、サーマルヘッド28を図示している。
図5に示すように、切断ユニット開放用レバー52と切断ユニット4は、揺動部41の係合孔415に対して内側から切断ユニット開放用レバー52の係合突部523が挿入されることで係合している。係合孔415は例えば長孔であり、係合孔415内を係合突部523が移動可能となっている。切断ユニット開放用レバー52は、切断ユニット4を閉鎖位置と開放位置の間で移動させるように揺動する。
図5の状態S1(閉鎖状態)に示すように、切断ユニット開放用ボタン52bの非操作時には、係合突部523は、係合孔415の下側に位置する。状態S1では、切断ユニット4の切断部42の刃先部42aがサーマルヘッド28の上面に位置する。この状態では、刃先部42aはサーマルヘッド28の上面に当接していてもよいし、サーマルヘッド28の上面とは僅かに離間していてもよい。
ここで、切断ユニット開放用ボタン52bが押下(操作)された場合、切断ユニット開放用レバー52は、軸27aの回りを図5において時計回りに揺動する。それによって、切断ユニット開放用レバー52の係合突部523は、係合孔415内を上方に移動し、係合孔415の上側の縁において切断ユニット4を上方に押圧する。それによって、切断ユニット4は、軸41aの回りを図5の反時計回りに開放位置に向かって揺動し、状態S2に示す開放状態となる。
状態S2に示す状態から切断ユニット開放用ボタン52bの押下を解除した場合、コイルばね53の復元力によって切断ユニット開放用レバー52は、軸27aの回りに図5において反時計回りに揺動する。それによって、切断ユニット開放用レバー52及び切断ユニット4は、状態S1の位置に戻る。
上述したように、切断ユニット4は、サーマルヘッド28に近付く閉鎖位置(第1位置の一例)とサーマルヘッド28から離れる開放位置(第2位置の一例)の間で揺動可能である。
[ラベルの印字動作と切断動作]
次に、プリンタ1におけるラベルの印字動作と切断動作について、図6及び図7を参照して説明する。
図6は、プリンタ1におけるラベルの印字動作を示す図であり、プリンタ1の主要部を側面から見た図である。
図6を参照すると、プリンタ1が印字動作を行う際には、切断ユニット4が閉鎖位置にあり、切断ユニット4の刃先部42aがサーマルヘッド28の上面に位置している。切断ユニット4において、刃先部42aの上面には切断面CSが形成されている。
プリンタカバー3(図6には不図示)が閉鎖状態にあり、サーマルヘッド28と、プリンタカバー3に取り付けられているプラテンローラ10とによってロール紙Rから引き出された連続紙Pが挟持され、連続紙P上のラベルに印字される。その際に、サーマルヘッド28の前方に配置されたコイルばね55により、サーマルヘッド28が印字に最適な圧力でプラテンローラ10に押圧される。
図7は、プリンタ1におけるラベルの切断動作を示す図であり、印字された連続紙Pと切断ユニット4の刃先部42aを側面から見た断面図である。図7において状態S11,S12は、この順でラベルがユーザによって切断される過程を示している。
図6にも示したように、プリンタ1が印字動作を行う際には、切断ユニット4が閉鎖位置にあり、切断ユニット4の刃先部42aがサーマルヘッド28の上面に位置している。印字が終了して排出部20から連続紙Pの一部排出されると、状態S11に示すように、ユーザが切断部42の刃先部42aを支点として連続紙Pの排出された部分(つまり、ラベルPL)を折り曲げる。次いで、状態S12に示すように、ユーザが刃先部42aにおいて連続紙Pを幅方向に沿って引き千切ることで、連続紙PからラベルPLが分離される。
一実施形態では、ラベルPLは、印字が終了した後に上方に排出される。ここで、一実施形態では、図6に示す側面視において、刃先部42aの切断面CS(後述する第1端面421)が水平面(あるいは、排出されるラベルPLの印字面と直交する仮想的な面)に対して鋭角となるように構成されているため、連続紙PからラベルPLを切断し易いという利点がある。つまり、図6の側面視において、切断面CSは、水平面となす角度が鋭角であることが好ましく、鋭角の中でもより小さい角度であることが良い。
一実施形態では、図7に示したように、切断ユニット4の刃先部42aがサーマルヘッド28の上面に位置しているため、連続紙Pの切断位置と連続紙Pに対してサーマルヘッド28により印字される位置との距離が短い。そのため、印字位置の調整のために切断後に連続紙Pをバックフィードさせる必要がなく、プラテンローラ10の摩耗の程度を軽減させることができる。
連続紙として台紙有りラベルを使用する場合、非印字部分としてラベルが仮着されていない台紙部分が連続紙に存在するため、ある程度のバックフィードが必要である。それに対して、連続紙として台紙無しラベルを使用する場合には、連続紙の切断位置とサーマルヘッド28の印字位置との距離を極力短くし、以下の理由から、バックフィードをさせないようにすることが好ましい。すなわち、連続紙Pとして台紙無しラベルをバックフィードさせるとしたならば、ラベル発行のスループットが低下するのみならず、プラテンローラに台紙無しラベルの粘着面が貼り付くことで用紙詰まり(ジャム)が発生する可能性がある。また、一般にバックフィードはフォワードフィードよりもプラテンローラにおけるスリップが発生し易いためプラテンローラの摩耗及び耐久性に不利である。
それに対して、図7に示した実施形態では、連続紙Pの切断位置と連続紙Pに対してサーマルヘッド28により印字される位置との距離を短くすることで、連続紙Pをバックフィードさせる必要がなく、上記用紙詰まりやプラテンローラの摩耗及び耐久性の問題が生じない。
[切断ユニット4]
次に、一実施形態の切断ユニット4の構造について、図8~図11を参照して説明する。
図8は、一実施形態に係るプリンタ1の切断ユニット4の斜視図である。図9は、一実施形態に係るプリンタ1の切断ユニット4の平面図である。図10は、一実施形態に係るプリンタ1の切断部42の斜視図である。図11Aは、揺動部41に対する切断部42の組付け方法を説明する図であり、図11Bは、組付け後の切断ユニット4を裏側から見た図である。
図8及び図9に示すように、切断ユニット4は、揺動部41と切断部42が両端位置においてねじSCで連結されることで構成されている。
揺動部41は、幅方向に延びる基部414と、基部414の両側に形成された切断部固定板413L,413Rと、係合板418とを備える。係合板418は、切断部固定板413Lの下方に延びており、係合突部523(図5参照)が挿入される係合孔415と、切断ユニット4の回転中心である軸41aとが形成される。
揺動部41の基部414の上面411(揺動部の外面の一例)には、ラベル検出センサ47の光透過用窓が配置される。ラベル検出センサ47は、排出されたラベルの有無を検出する光反射型センサである。排出されたラベルをユーザが図7に示すように引き千切ると、ラベル検出センサ47によって、排出されたラベルPLが無いことが検出され、次のラベルを発行するように制御される。
図10に示すように、切断部42は、幅方向に延びる基部424と、基部424の両側に形成された取付部423L,423Rとを備える。取付部423L,423Rには、揺動部41との締結のためのボス425L,425Rが形成されている。ボス425L,425Rは、ねじ切り加工が施されている。
基部424の幅方向に沿って基部424の後方には、第1端面421が形成されている。図10では見えないが、第1端面421の裏側には、第2端面422が形成されている(図11A参照)。第1端面421と第2端面422は、後方に向かって鋭角をなす刃先部42aを構成する。
一実施形態では、基部424には、揺動部41との仮保持のための開口427が2箇所形成されている。開口427の数は2箇所に限られず、任意の数に設定することができる。
第2端面422は、揺動部41が開放位置にあるときに露出せず、かつ揺動部41が開放位置にあるときに露出するため、切断ユニット4が閉鎖状態のときに刃先部42aとサーマルヘッド28の上面の間から異物が混入することを抑制できる。
図8及び図9に示すように、切断部42が揺動部41に結合された状態では、切断部42の基部424は、揺動部41の基部414に覆われ、切断ユニット4の閉鎖状態では露出しない。他方、切断部42の第1端面421は、揺動部41の基部414から後方に露出する。
一実施形態では、揺動部41の上面411と切断部42の第1端面421は、連続した同一平面を構成する。この同一平面は、図6の切断面CSに相当する。上面411と第1端面421を同一平面とすることで、プリンタ1の操作中にユーザの指が引っ掛からないなど、操作の支障にならない構造となっている。
なお、揺動部41の上面411と切断部42の第1端面421は同一平面でなくてもよい。一実施形態では、側面視で見て、水平面に対する上面411の傾斜角度が、水平面に対する第1端面421の傾斜角度よりも小さくてもよい。この場合、切断面となる第1端面421のラベルPLの印字面に対する角度を維持してラベル切断の容易性を確保しつつ、ユーザがラベルPLの切断時にラベルを保持する位置(図7参照)を下げることができる。そのため、刃先部42aによる切れ味を向上させることができる。
一実施形態では、切断ユニット4は、揺動部41と切断部42を容易に締結しやすいように、切断部42を揺動部41に仮保持可能となるように構成されている。
図11Aに示すように、揺動部41の基部414の下面(上面411の裏側の面)には、突起部417が2箇所形成されている。2箇所の突起部417は、切断部42に形成された2箇所の開口427に嵌合するように構成されている。そのため、ねじSCによって揺動部41と切断部42が固定されていない状態において、切断部42を揺動部41に仮保持させることができる。切断部42を揺動部41に仮保持させた状態では、図11Bに示すように、突起部417が開口427から突出した状態となる。
一実施形態では、切断部42が揺動部41に仮保持させることができるため、ねじSCを外した状態においても切断部42が揺動部41から脱落することがなく、ねじSCの締結時、及び、締結の解除時の作業性を向上させることができる。なお、切断部42の揺動部41に対する仮保持状態は、切断部42に対する僅かな引き抜き力で解除させることができる。
以上説明したように、一実施形態のプリンタ1によれば、本体ケース2に設けられ、サーマルヘッド28に対して揺動可能に設けられた揺動部41と、揺動部41に取り付けられた切断部42とで、切断ユニット4が構成される。切断部42は、揺動部41に対して着脱可能であり、サーマルヘッド28によって印字された連続紙Pを切断するカッターとして機能する。揺動部41の揺動に応じて切断ユニット4が開放状態になり、その状態では、切断部42の刃先部42aが上方を向くようになる。そのため、台紙無しラベルを繰り返し切断することにより刃先部42aに粘着剤が付着、蓄積する場合に、粘着剤を刃先部42aから容易に除去することが可能である。
また、切断部42は揺動部41から着脱可能に構成されているため、切断部42と揺動部41のねじによる締結を解除し、切断ユニット4を開放状態とすることで、切断部42を揺動部41から取り外すことが容易である。そのため、切断部42を取り外した状態で洗浄することや、切断部42を新しいものに交換することが容易である。
本発明のプリンタの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されない。また、上記の実施形態は、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更が可能である。例えば、上述した実施形態に記載した個々の技術的特徴は、技術的矛盾がない限り、適宜組み合わせることが可能である。
プリンタ1の内部の部品の一部(例えば、軸、ばねの一端等)が内部フレームに連結されている場合について説明したが、その限りではなく、本体ケース2に連結されていてもよい。
上述した実施形態においては、印字媒体として台紙無しラベルの例を挙げたが、その限りではない。印字媒体として、複数枚のラベルを帯状の台紙に仮着した連続紙を用いてもよい。印字媒体として、一方の面に粘着面を有しない連続紙を用いてもよい。連続紙の基材の材料は、感熱発色層が形成されている限り紙類に限られず、フィルム等であってもよい。
1…プリンタ
2…本体ケース
3…プリンタカバー
4…切断ユニット
41…揺動部
41a…軸
411…上面
413L,413R…切断部固定板
414…基部
415…係合孔
416L,416R…挿通孔
417…突起部
418…係合板
42…切断部
42a…刃先部
421…第1端面
422…第2端面
423L,423R…取付部
424…基部
425L,425R…ボス
427…開口
47…ラベル検出センサ
48…回路基板
6a…ロール紙ガイド
8…ヒンジ
81…ヒンジ軸
9…ロール紙収容室
10…プラテンローラ
10a…プラテン軸
10b…ギア
20…排出部
22b…ギア
27…プラテン保持ブラケット
27a…軸
27b…溝
27c…孔
28…サーマルヘッド
29…コイルばね
51…カバー開放用レバー
51a…軸挿入孔
51b…カバー開放用ボタン
51c…突部
52…切断ユニット開放用レバー
52a…ボス
52b…切断ユニット開放用ボタン
523…係合突部
53,55…コイルばね
56…軸部
CS…切断面
P…連続紙
PL…ラベル
R…ロール紙
SC…ねじ

Claims (8)

  1. 印字媒体を収容する収容室が形成された本体部と、
    前記収容室を開放又は閉鎖するカバーと、
    前記印字媒体に情報を印字するサーマルヘッドと、
    前記本体部に設けられ、前記サーマルヘッドに対して揺動可能な揺動部と、
    前記揺動部に着脱可能に取り付けられ、前記サーマルヘッドによって印字された前記印字媒体を切断する切断部と、
    を備えたプリンタ。
  2. 前記揺動部は、前記サーマルヘッドに近付く第1位置と前記サーマルヘッドから離れる第2位置との間で揺動可能である、
    請求項1に記載されたプリンタ。
  3. 前記切断部は、刃を構成する第1面及び第2面を有し、
    前記第1面は、露出した面であり、前記プリンタから排出される前記印字媒体の印字面と直交する仮想的な面に対して鋭角となるように構成されている、
    請求項1又は2に記載されたプリンタ。
  4. 前記揺動部は、前記第1位置にあるときに露出している外面を有し、
    前記揺動部の前記外面と前記切断部の前記第1面とは、連続した同一平面を構成する、
    請求項3に記載されたプリンタ。
  5. 前記第2面は、前記揺動部が前記第1位置にあるときに露出せず、かつ前記揺動部が前記第2位置にあるときに露出する、
    請求項3又は4に記載されたプリンタ。
  6. 前記揺動部が前記第1位置にあるときに、前記切断部の前記刃の少なくとも一部が前記サーマルヘッドの上面に位置する、
    請求項3から5のいずれか一項に記載されたプリンタ。
  7. 前記揺動部を前記第2位置から前記第1位置に付勢する付勢部材と、
    前記揺動部を前記第1位置から前記第2位置に揺動させるための操作部と、を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載されたプリンタ。
  8. 前記印字媒体は、一方の面に印字面が形成され、他方の面に粘着面が形成され、台紙に仮着されていない帯状のラベルである、
    請求項1から7のいずれか一項に記載されたプリンタ。
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