JP5749155B2 - プロテアーゼ安定化アシル化インスリンアナログ - Google Patents
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Description
欧州特許出願公開第2008/060733号及び欧州特許出願公開第2008/060733号は、ある種のアシル化インスリンアナログに関するもので、ここで、そのインスリンアナログは、A21アミノ酸にC末端が結合したアミノ酸又はペプチドを有する伸長部を含む。
欧州特許出願公開第2008/060734号は、アシル部分が親インスリンに結合しているある種のアシル化インスリンに関するもので、そのアシル部分はアミノ酸を含むアルキレングリコールの繰り返し単位を含む。
この発明の他の態様は、経口投与された場合に、グルコースレベルを長時間低下可能なインスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、経口投与された場合に、グルコースレベルを長時間低下可能な基礎インスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、経口投与された場合に、1日に3回投与した後、血糖値を満足に制御可能な基礎インスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、経口投与された場合に、1日に2回投与した後、血糖値を満足に制御可能な基礎インスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、経口投与された場合に、1日に1回投与した後、血糖値を満足に制御可能な基礎インスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、ヒトインスリンよりも親水性である基礎インスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、ここに記載する相対的疎水性(k'rel)により測定される場合、同様のアシル部分でアシル化された、同様のプロテアーゼ安定していない親インスリンよりも疎水性ではない基礎インスリンアナログを提供することに関する。本発明の基礎インスリンアナログのk'relは、好ましくは5未満、より好ましくは3未満、より好ましくは2未満、より好ましくは1未満、より好ましくは0.8未満、より好ましくは0.6未満、より好ましくは0.5未満、より好ましくは0.4未満、より好ましくは0.3未満、より好ましくは0.2未満、より好ましくは0.1未満である。
この発明の他の態様は、肺投与された場合に、比較的ゆっくりと作用発現し、及び/又は程度の差はあるが長時間作用しつつ、血糖値を満足に制御可能なインスリンアナログを提供することに関する。
この発明の他の態様は、経口生物学的利用能を有し、長時間作用するインスリンを提供することに関する。
この発明の目的は、従来技術の少なくとも一の不具合を克服又は改善し、又は有用な代替物を提供することにある。
ここで、インスリンなる用語は、自然に生じるインスリン、例えばヒトインスリン、並びにそのインスリンアナログをカバーする。ヒトインスリンは、それぞれ21及び30のアミノ酸残基を有し、2つのシステインジスルフィド架橋により互いに連結している、いわゆるA及びB鎖といった2つのポリペプチド鎖からなる。
ここで、アミノ酸残基なる用語は、水素原子がアミノ基から除去された、及び/又はヒドロキシ基がカルボキシ基から除去された、及び/又は水素原子がメルカプト基から除去されたアミノ酸をカバーする。不正確ではあるが、アミノ酸残基をアミノ酸と言う場合がある。
ここで、親水性アミノ酸は、上述した疎水性アミノ酸ではない天然のアミノ酸であると理解される。一実施態様において、本発明の親水性の酸は:グルタミン酸(Glu、E)、アスパラギン酸(Asp、D)、ヒスチジン(His、H)、グルタミン(Gln、Q)、アスパラギン(Asn、N)、セリン(Ser、S)、スレオニン(Thr、T)、プロリン(Pro、P)、グリシン(Gly、G)、リジン(Lys、K)及びアルギニン(Arg、R)からなる群から選択される。さらなる実施態様において、本発明の親水性アミノ酸は:グルタミン酸(Glu、E)、アスパラギン酸(Asp、D)、ヒスチジン(His、H)、グルタミン(Gln、Q)、アスパラギン(Asn、N)、リジン(Lys、K)及びアルギニン(Arg、R)からなる群から選択される。
ここで、親インスリンなる用語は、付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンを意味する。前記親インスリンは、場合によってはヒトインスリンに対して変異している。よって、親インスリンは、上述したインスリンアナログでもある。ここで、親インスリン及びプロテアーゼ安定していないインスリンなる用語は、同様の化合物をカバーする。
ここで、変異なる用語は、アミノ酸配列における任意の変化をカバーする(コード性アミノ酸の挿入及び置換、並びに欠失)。
ここで、ヒトインスリンのA鎖のアナログ及びB鎖のアナログなる用語は、それぞれ、ヒトインスリンのA及びB鎖に対し、A及びBアミノ酸鎖の一又は複数の置換、欠失及び/又は伸長(付加)を有する、ヒトインスリンのA及びB鎖をカバーする。
ここで、A(0)又はB(0)なる用語は、それぞれA又はB鎖において、A1又はB1位のN末端よりに隣接した位置を示す。A(−1)又はB(−1)なる用語は、それぞれA(0)又はB(0)に対してN末端よりの第1のアミノ酸の位置を示す。よって、A(−2)及びB(−2)は、それぞれA(−1)及びB(−1)に対してN末端よりの位置を示し、A(−3)及びB(−3)は、それぞれA(−2)及びB(−2)に対してN末端寄りの位置を示す。
ここで、desB29及びdesB30等の用語は、それぞれB29又はB30アミノ酸残基を欠く、インスリンアナログを示す。
ここで、「長時間作用するインスリン」なる用語、又は「基礎インスリン」なる用語は、通常の又は定型的なヒトインスリンよりも作用の持続期間が長いインスリンをカバーする。好ましくは、作用時間は5時間以上、又は8時間、特に少なくとも9時間である。好ましくは、基礎インスリンは少なくとも10時間の作用時間を有する。基礎インスリンはよって約8〜24時間の範囲、好ましくは約9〜約15時間の範囲の作用時間を有しうる。
インスリンアナログ、インスリン及びA及びB鎖における位置の番号付けは、親化合物がそのために使用される番号を有するヒトインスリンであるようになされる。
インスリン活性を有するアシル化インスリンとは、ラット、ウサギ、又はブタモデルであってよい、適切な動物モデルにおいて測定して、例えば静脈内又は皮下投与によって適切に投与した後、哺乳動物の血糖を低下させる能力、又はインスリンレセプター結合親和性を有する、アシル化インスリンを意味する。
ここで、アルコキシなる用語は、基「アルキル-O-」をカバーする。代表例はメトキシ、エトキシ、プロポキシ(例えば、1-プロポキシ及び2-プロポキシ)、ブトキシ(例えば、1-ブトキシ、2-ブトキシ、及び2-メチル-2-プロポキシ)、ペントキシ(1-ペントキシ及び2-ペントキシ)、ヘキソキシ(1-ヘキソキシ及び3-ヘキソキシ)等である。
ここで、アルキレンなる用語は、1〜12の炭素原子を有する、飽和した、分枝状又は直鎖状の二価の炭化水素基をカバーする。代表例には、限定されるものではないが、メチレン;1,2-エチレン;1,3-プロピレン;1,2-プロピレン;1,3-ブチレン;1,4-ブチレン;1,4-ペンチレン;1,5-ペンチレン;1,5-ヘキシレン;1,6-ヘキシレン等が含まれる。
ここで、「環状アミノ酸」なる用語はカバーする。環状アミノ酸の非限定的例である。
ここで、「酸性アミノ酸」なる用語はカバーする。酸性アミノ酸の非限定的例である。
ここで、脂肪二酸とは、少なくとも2の炭素原子を有し、飽和又は不飽和である直鎖状又は分枝状で脂肪族のジカルボン酸をカバーする。脂肪二酸の非限定的例は、コハク酸、ヘキサン二酸、オクタン二酸、デカン二酸、ドデカン二酸、トリデカン二酸、ヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸、及びエイコサン二酸である。
の命名は「オクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG」、又は「17-カルボキシヘプタデカノイル-γGlu-OEG-OEG」とすることができ、ここで、
OEGは、アミノ酸NH2(CH2)2O(CH2)2OCH2CO2Hの略語であり、
γGluは、アミノ酸ガンマグルタミン酸の略語である。
アミノ酸についての他の略語は、例えば:
PEG3はNH2((CH2)2O)4CH2CH2CO2Hであり、
PEG7はNH2((CH2)2O)8CH2CH2CO2Hである。
ここで、「高い物理的安定性」なる用語は、フィブリル化傾向がヒトインスリンの50%未満であることをカバーする。フィブリル化は、付与された条件で線維形成が開始する前のラグタイムにより記載されてよい。
ここで使用される場合、処置及び処置するといった用語は、病気、疾患又は病状に抗する目的で、患者を管理及びケアすることを意味する。本用語は、病気、疾患又は病状の進行の遅延化、症候群及び合併症の緩和又は軽減、及び/又は病気、疾患又は病状の治癒又は除去を意味している。処置される患者は、好ましくは哺乳動物、特にヒトである。
ここで使用される場合、病気の処置なる用語は、病気、病状又は疾患を発症した患者の管理及びケアを意味する。処置の目的は、病気、病状又は疾患に抗することである。処置には、病気、病状又は疾患の除去又は制御、並びに病気、病状又は疾患に関連する症候群又は合併症を緩和するために、活性化合物を投与することを含む。
ここで使用される場合、病気の予防なる用語は、病気の臨床的発症の前に、病気を発症する危険性を、個々に管理及びケアすることと定義される。予防の目的は、病気、病状又は疾患の発症に抗することであり、症候群又は合併症の発症を予防又は遅延化、及び関連する病気、病状又は疾患の発症を予防又は遅延化させるために、活性化合物を投与することを含む。
POTは、分裂酵母トリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子であり、TPI1は出芽酵母トリオースリン酸イソメラーゼ遺伝子である。
リーダーとは、プレ-ペプチド(シグナルペプチド)及びプロ-ペプチドからなるアミノ酸配列を意味する。
タンパク質分解に対して安定している上述のインスリンは、ここではプロテアーゼ安定化インスリンと称される。
さらなる態様において、この発明は、哺乳動物の血糖値を低減する、特に糖尿病を処置する製薬用調製物を調製するための、アシル化インスリンの使用に関する。
さらなる実施態様において、この発明は、このような処置を必要とする患者に、この発明のアシル化インスリンを治療的活性用量投与することにより、哺乳動物の血糖値を低減する方法に関する。
この発明のさらなる態様では、アシル化インスリンは、任意の適切な比で一又は複数のさらなる活性物質と併用されて投与される。かかるさらなる活性剤は、ヒトインスリン、速効型インスリンアナログ、抗糖尿病剤、抗脂質異常症剤、抗肥満剤、抗高血圧剤、及び糖尿病から生じるか糖尿病に関連する合併症の治療剤から選択されうる。
一実施態様において、2つの活性成分は、混合製薬用調製物として投与される。他の実施態様において、2つの成分は、同時に又は逐次、別個に投与される。
この発明のアシル化インスリンは、抗糖尿病剤と共に、併用処置に使用されてもよい。
さらに、この発明のアシル化インスリンは、一又は複数の抗肥満剤又は食欲調節剤と併用されて投与されてもよい。
一実施態様において、この発明は、この発明のアシル化インスリン、及び適切なアジュバント及び添加剤、例えば安定化、防腐又は等張化に適した一又は複数の薬剤、例えば亜鉛イオン、フェノール、クレゾール、パラベン、塩化ナトリウム、グリセロール、プロピレングリコール又はマンニトールを含有する肺用の製薬用調製物に関する。
食事制限及び/又は運動、一又は複数の上述の化合物、場合によっては一又は複数の他の活性物質と、アシル化インスリンとの任意の適切な組合せがこの発明の範囲内であると考えられると理解されるべきである。
この発明のアシル化インスリンは、例えばヒトインスリン及びアシル化ヒトインスリンと比較して、相対的に高い生物学的利用能であるために、特に肺又は経口投与を意図している。さらに、アシル化インスリンは、持続性インスリン活性を有しているであろう。
上述したように、タンパク質分解に対して安定したインスリンは、ここではプロテアーゼ安定化インスリンと称される。この発明のアシル化インスリンは、ここで記載したようにアシル化されている、前記プロテアーゼ安定化インスリンである。
前記プロテアーゼ安定化インスリンは、ここでは親インスリン又はプロテアーゼ安定していないインスリンと称されるインスリン化合物から誘導される。
・A12位のアミノ酸がGlu又はAspであり、及び/又はA13位のアミノ酸がHis、Asn、Glu又はAspであり、及び/又はA14位のアミノ酸がAsn、Gln、Glu、Arg、Asp、Gly又はHisであり、及び/又はA15位のアミノ酸がGlu又はAspであり;及び
・B24位のアミノ酸がHisであり、及び/又はB25位のアミノ酸がHisであり、及び/又はB26位のアミノ酸がHis、Gly、Asp又はThrであり、及び/又はB27位のアミノ酸がHis、Glu、Lys、Gly又はArgであり、及び/又はB28位のアミノ酸がHis、Gly又はAspであり;
場合によっては、一又は複数の付加的な変異をさらに含む、インスリンアナログである。
他の実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、B27での変異と組合せて、場合によっては他の変異と組合せて、B25H又はB25N変異を含むアナログである。B27位での変異は、例えばGlu又はAspとすることができる。
B25及びB27変異を双方とも有する、これらのプロテアーゼ安定化アシル化インスリンアナログは、有利な特性を有する。
XaaA(−2)-XaaA(−1)-XaaA0-Gly-Ile-Val-Glu-Gln-Cys-Cys-XaaA8-Ser-Ile-Cys-XaaA12-XaaA13-XaaA14-XaaA15-Leu-Glu-XaaA18-Tyr-Cys-XaaA21
式(1)(配列番号:1)
次の式2のB鎖アミノ酸配列:
XaaB(−2)-XaaB(−1)-XaaB0-XaaB1-XaaB2-XaaB3-XaaB4-His-Leu-Cys-Gly-Ser-XaaB10-Leu-Val-Glu-Ala-Leu-XaaB16-Leu-Val-Cys-Gly-Glu-Arg-Gly-XaaB24-XaaB25-XaaB26-XaaB27-XaaB28-XaaB29-XaaB30-XaaB31-XaaB32
式(2)(配列番号:2)
[ここで、
XaaA(−2)は存在しないか、又はGlyであり;
XaaA(−1)は存在しないか、又はProであり;
XaaA0は存在しないか、又はProであり;
XaaA8は独立して、Thr及びHisから選択され;
XaaA12は独立して、Ser、Asp及びGluから選択され;
XaaA13は独立して、Leu、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaA14は独立して、Tyr、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaA15は独立して、Gln、Asp及びGluから選択され;
XaaA18は独立して、Asn、Lys及びGlnから選択され;
XaaA21は独立して、Asn及びGlnから選択され;
XaaB(−2)は存在しないか、又はGlyであり;
XaaB(−1)は存在しないか、又はProであり;
XaaB0は存在しないか、又はProであり;
XaaB1は存在しないか、又は独立してPhe及びGluから選択され;
XaaB2は存在しないか、又はValであり;
XaaB3は存在しないか、又は独立してAsn及びGlnから選択され;
XaaB4は独立して、Gln及びGluから選択され;
XaaB10は独立して、His、Asp、Pro及びGluから選択され;
XaaB16は独立して、Tyr、Asp、Gln、His、Arg、及びGluから選択され;
XaaB24は独立して、Phe及びHisから選択され;
XaaB25は独立して、Asn、Phe及びHisから選択され;
XaaB26は存在しないか、又は独立してTyr、His、Thr、Gly及びAspから選択され;
XaaB27は存在しないか、又は独立してThr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaB28は存在しないか、又は独立してPro、His、Gly及びAspから選択され;
XaaB29は存在しないか、又は独立してLys、Arg及びGlnから選択され;好ましくはXaaB29は存在しないか、又は独立してLys及びGlnから選択され;
XaaB30は存在しないか、又はThrであり;
XaaB31は存在しないか、又はLeuであり;
XaaB32は存在しないか、又はGluであり;
場合によっては、C末端はアミドとして誘導体化されていてもよく;
ここで、A鎖アミノ酸配列及びB鎖アミノ酸配列は、A鎖の7位にあるシステインとB鎖の7位にあるシステインとの間、及びA鎖の20位にあるシステインとB鎖の19位にあるシステインとの間でジスルフィド架橋により結合しており、A鎖の6及び11位にあるシステインはジスルフィド架橋により結合している]
を含むインスリンアナログである。
Gly-Ile-Val-Glu-Gln-Cys-Cys-XaaA8-Ser-Ile-Cys-XaaA12-XaaA13-XaaA14-XaaA15-Leu-Glu-XaaA18-Tyr-Cys-XaaA21
式(3)(配列番号:3)
及び次の式4のB鎖アミノ酸配列:
XaaB1-Val-XaaB3-XaaB4-His-Leu-Cys-Gly-Ser-XaaB10-Leu-Val-Glu-Ala-Leu-XaaB16-Leu-Val-Cys-Gly-Glu-Arg-Gly-XaaB24-His-XaaB26-XaaB27-XaaB28-XaaB29-XaaB30
式(4)(配列番号:4)
[ここで、
XaaA8は独立して、Thr及びHisから選択され;
XaaA12は独立して、Ser、Asp及びGluから選択され;
XaaA13は独立して、Leu、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaA14は独立して、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaA15は独立して、Gln、Asp及びGluから選択され;
XaaA18は独立して、Asn、Lys及びGlnから選択され;
XaaA21は独立して、Asn、及びGlnから選択され;
XaaB1は独立して、Phe及びGluから選択され;
XaaB3は独立して、Asn及びGlnから選択され;
XaaB4は独立して、Gln及びGluから選択され;
XaaB10は独立して、His、Asp、Pro及びGluから選択され;
XaaB16は独立して、Tyr、Asp、Gln、His、Arg、及びGluから選択され;
XaaB24は独立して、Phe及びHisから選択され;
XaaB26は存在しないか、又は独立してTyr、His、Thr、Gly及びAspから選択され;
XaaB27は存在しないか、又は独立してThr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaB28は存在しないか、又は独立してPro、His、Gly及びAspから選択され;
XaaB29は存在しないか、又は独立してLys、Arg及びGlnから選択され、XaaB29は存在しないか、又は独立してLys及びGlnから選択され;
XaaB30は存在しないか又はThrであり;
場合によっては、C末端はアミドとして誘導体化されていてもよく;
ここで、A鎖アミノ酸配列及びB鎖アミノ酸配列は、A鎖の7位にあるシステインとB鎖の7位にあるシステインとの間、及びA鎖の20位にあるシステインとB鎖の19位にあるシステインとの間でジスルフィド架橋により結合しており、A鎖の6及び11位にあるシステインはジスルフィド架橋により結合している]
を含むインスリンアナログである。
XaaA8は独立して、Thr及びHisから選択され;
XaaA12は独立して、Ser及びGluから選択され;
XaaA13は独立して、Leu、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、Pro、Ser及びGluから選択され;
XaaA14は独立して、Asp、His及びGluから選択され;
XaaA15は独立して、Gln及びGluから選択され;
XaaA18は独立して、Asn、Lys及びGlnから選択され;
XaaA21は独立して、Asn、及びGlnから選択され;
XaaB1は独立して、Phe及びGluから選択され;
XaaB3は独立して、Asn及びGlnから選択され;
XaaB4は独立して、Gln及びGluから選択され;
XaaB10は独立して、His、Asp、Pro及びGluから選択され;
XaaB16は独立して、Tyr、Asp、Gln、His、Arg、及びGluから選択され;
XaaB24は独立して、Phe及びHisから選択され;
XaaB25は独立して、Phe、Asn、及びHisから選択され;
XaaB26は独立して、Tyr、Thr、Gly及びAspから選択され;
XaaB27は独立して、Thr、Asn、Asp、Gln、His、Lys、Gly、Arg、及びGluから選択され;
XaaB28は独立して、Pro、Gly及びAspから選択され;
XaaB29は独立して、Lys及びGlnから選択され;
XaaB30は存在しないか又はThrであり;
場合によっては、C末端はアミドとして誘導体化されていてもよく;
ここで、A鎖アミノ酸配列及びB鎖アミノ酸配列は、A鎖の7位にあるシステインとB鎖の7位にあるシステインとの間、及びA鎖の20位にあるシステインとB鎖の19位にあるシステインとの間でジスルフィド架橋により結合しており、A鎖の6及び11位にあるシステインはジスルフィド架橋により結合している。
「プロテアーゼ」又は「プロテアーゼ酵素」は、タンパク質及びペプチドを分解し、ヒトの体の種々の組織、胃(ペプシン)、腸内腔(キモトリプシン、トリプシン、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼ等)、又はGI管の粘膜表面(アミノペプチダーゼ、カルボキシペプチダーゼ、エンテロペプチダーゼ、ジペプチジルペプチダーゼ、エンドペプチダーゼ等)、肝臓(インスリン分解酵素、カテプシンD等)、及び他の組織に見出される消化酵素である。
一実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、pH2−4で、ヒトインスリンよりも増加した溶解度を有する。
一実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、pH2−4で、親インスリンよりも増加した溶解度を有する。
一実施態様においては、溶液を30000gで20分、遠心分離にかけ、ついで上清のインスリン濃度をRP-HPLCにより測定してもよい。この濃度が、組成物を作製するときに通常使用されるインスリン濃度に等しいか、実験誤差の範囲内であるならば、インスリンは本発明の組成物に十分溶解している。他の実施態様において、本発明の組成物におけるインスリンの溶解度は、簡単には、組成物を収容する容器を、眼で観察することにより測定することができる。溶液が、目で見て透明であり、粒子状物質が懸濁していないか、又は容器の側面/底に沈殿していないならば、インスリンは溶解している。
インスリンのインビトロ作用強度を測定するための標準的なアッセイは、当業者に公知であり、とりわけ(1)インスリンの相対的作用強度が、ラットの肝臓細胞膜分画等、細胞膜に存在するインスリンレセプターに特異的に結合する125I-インスリンの50%が置き換えられるのに必要なインスリンアナログに対するインスリンの比率として定義される、インスリンラジオレセプターアッセイ;(2)インスリンの相対的作用強度が、有機抽出可能物(例えば脂質)への[3-3H]グルコースの最大転換率の50%に達するのに必要なインスリンアナログに対するインスリンの比率として定義される、ラットの脂肪細胞などを用いて実施される、脂質生成アッセイ;(3)インスリンアナログの相対的作用強度が、グルコース-1-[14C]の[14CO2]への最大転換率の50%に達するためのインスリンアナログに対するインスリンの比率として定義される、単離された脂肪細胞におけるグルコース酸化アッセイ;(4)特定の抗インスリン抗体への結合において、インスリン又はインスリンアナログが125I-インスリンと競合することにより有効性を測定する、インスリンアナログの免疫原性を測定可能なインスリンラジオイムノアッセイ;及び(5)特定のインスリン抗体を有するELISAアッセイ等、動物の血漿サンプルにおける、抗体へのインスリン又はインスリンアナログの結合性を測定する他のアッセイが含まれる。
)P,A(0)P,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B(−1)P,B(0)P,B25H,desB30ヒトインスリン;A(−1)P,A(0)P,A14E,B(−1)P,B(0)P,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B30T,B31L,B32Eヒトインスリン;A14E,B25Hヒトインスリン;A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B10P,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B10E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B4E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14H,B16H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14H,B10E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13H,A14E,B10E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13H,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,A18Q,B3Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B24H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29R,desB30ヒトインスリン;A14E,A21G,B25H,B26G,B27G,B28G,desB30ヒトインスリン;A14E,A21G,B25H,B26G,B27G,B28G,B29R,desB30ヒトインスリン;A14E,A18Q,A21Q,B3Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,A18Q,A21Q,B3Q,B25H,B27E,desB30ヒトインスリン;A14E,A18Q,B3Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A13H,A14E,B1E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13N,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13N,A14E,B1E,B25H,desB30ヒトインスリン;A(−2)G,A(−1)P,A(0)P,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B(−2)G,B(−1)P,B(0)P,B25H,desB30ヒトインスリン;A(−2)G,A(−1)P,A(0)P,A14E,B(−2)G,B(−1)P,B(0)P,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B27R,B28D,B29K,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27R,B28D,B29K,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26T,B27R,B28D,B29K,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27R,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27H,desB30ヒトインスリン;A14E,A18Q,B3Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A13E,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A12E,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A15E,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13E,B25H,desB30ヒトインスリン;A12E,B25H,desB30ヒトインスリン;A15E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB27,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26D,B27E,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27R,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27N,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27D,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27Q,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27E,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27G,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27K,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27P,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27S,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27T,desB30ヒトインスリン;A13R,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13N,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13D,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13Q,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13E,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13G,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13H,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13K,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13P,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13S,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A13T,A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16R,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16D,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14R,B25H,desB30ヒトインスリン;A14N,B25H,desB30ヒトインスリン;A14D,B25H,desB30ヒトインスリン;A14Q,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14G,B25H,desB30ヒトインスリン;A14H,B25H,desB30ヒトインスリン;A8H,B10D,B25Hヒトインスリン;及びA8H,A14E,B10E,B25H,desB30ヒトインスリンからなる群から選択され;この実施態様では、場合によってはA14E,B25H,B29R,desB30ヒトインスリン;B25H,desB30ヒトインスリン;及びB25N,desB30ヒトインスリンが含まれ得る。
好ましい実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、上述した任意の群から選択され、desB27変異をさらに有する。
一実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、上述した任意の群から選択され、化学的安定性を改善するためにA21及び/又はB3位に次の変異:A21G,desA21,B3Q,又はB3Gをさらに含む。
好ましい実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、A1位において、A1のアルファ窒素位置でアシル化されている。
好ましい実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンは、A1位において、A1のアルファ窒素位置でアシル化されており、プロテアーゼ安定化インスリンはB29R変異を含む。
組換え発現ベクターは酵母中で複製可能である。ベクターを酵母中で複製させることができる配列の例は酵母プラスミド2μm複製遺伝子REP1-3及び複製起点である。
細菌宿主細胞における転写を指向するのに適切なプロモーターの例は、大腸菌lacオペロン、ストレプトマイセス・セリカラーアガラーゼ(agarase)遺伝子(dagA)、枯草菌レバンスクラーゼ(levansucrase)遺伝子(sacB)、バチルス・リケニホルミスアルファ-アミラーゼ遺伝子(amyL)、バチルス・ステアロサーモフィルスマルトゲンアミラーゼ遺伝子(amyM)、バチルス・アミロリケファシエンスアルファ-アミラーゼ遺伝子(amyQ)、及びバチルス・リケニホルミスペニシリナーゼ遺伝子(penP)から得られるプロモーターである。糸状菌宿主細胞における転写を指向するのに適切なプロモーターの例は、コウジカビTAKAアミラーゼ、リゾムコール・ミエヘイ(miehei)アスパラギン酸プロテイナーゼ、クロコウジカビ中性アルファ-アミラーゼ、及びクロコウジカビ酸安定性アルファ-アミラーゼの遺伝子から得られるプロモーターである。酵母宿主では、有用なプロモーターは、出芽酵母Ma1、TPI、ADH又はPGKプロモーターである。
プロテアーゼ安定化インスリンをコードするポリヌクレオチド配列は、典型的には適切なターミネーターに作用可能に連結しているであろう。酵母において、適切なターミネーターはTPIターミネーター(Alber等 (1982) J. Mol. Appl. Genet. 1:419-434)である。
一実施態様において、プロテアーゼ安定化インスリンに結合したアシル部分は、次の一般式:
Acy-AA1n-AA2m-AA3p- (I)
[上式中、nは0又は1〜3の範囲の整数であり;mは0又は1〜10の範囲の整数であり;pは0又は1〜10の範囲の整数であり;Acyは約8〜約24の炭素原子を有する脂肪酸又は脂肪二酸であり;AA1は中性の直鎖状又は環状のアミノ酸残基であり;AA2は酸性アミノ酸残基であり;AA3は中性のアルキレングリコール含有アミノ酸残基であり;式中にAA1、AA2及びAA3が現れる順序は、独立して交換可能であり;AA2は式において数回存在可能であり(例えば、Acy-AA2-AA32-AA2-);AA2は式において、独立して(異なって)数回存在可能であり(例えば、Acy-AA2-AA32-AA2-);AA1、AA2及び/又はAA3の結合は、Acy、AA1、AA2及びAA3のそれぞれから水素原子又はヒドロキシル基(水)を除去することにより形式的に得ることができるアミド(ペプチド)結合であり;プロテアーゼ安定化インスリンへの結合が、式(I)のアシル部分にあるAA1、AA2、又はAA3残基から、又は式(I)の部分に存在するAA2残基の側鎖(類)の一つからのものとすることができる]
を有する。
の一つの基から選択され、ここで水素原子及び/又はヒドロキシル基は除去されており、qは0、1、2、3又は4であり、この実施態様において、AA1は7-アミノヘプタン酸又は8-アミノオクタン酸であってよい。
のいずれかから選択され、ここで水素原子及び/又はヒドロキシル基は除去されており、矢印は、AA1、AA2、AA3のアミノ基又はプロテアーゼ安定化インスリンのアミノ基に対する結合点を示す。
AA2と称される酸性アミノ酸残基は、2つのカルボン酸基と1つの第1級又は第2級アミノ基を有する、約200Daまでの分子量を有するアミノ酸である。また、AA2と称される酸性アミノ酸は、1つのカルボン酸基と1つの第1級又は第2級スルホンアミド基を有する、約250Daまでの分子量を有するアミノ酸である。
ここで、アルキレングリコール部分なる用語は、モノ-アルキレングリコール部分、並びにオリゴ-アルキレングリコール部分をカバーする。モノ-及びオリゴアルキレングリコール類は、モノ-及びオリゴエチレングリコールベース、モノ-及びオリゴプロピレングリコールベース、及びモノ-及びオリゴブチレングリコールベースの鎖、すなわち繰り返し単位-CH2CH2O-、-CH2CH2CH2O-又は-CH2CH2CH2CH2O-をベースにした鎖を含む。アルキレングリコール部分は単分散(明確に定義された長さ/分子量を有する)である。モノアルキレングリコール部分は、各末端に異なる基を有する-OCH2CH2O-、-OCH2CH2CH2O-又は-OCH2CH2CH2CH2O-を含む。
式Acy-AA1n-AA2m-AA3p-のアシル部分の上述した任意の非限定的な特定の例は、インスリンアナログの上述した非限定的な特定の例のいずれかに存在するA1残基のアルファアミノ基に結合可能であり、よってこの発明のアシル化インスリンアナログのさらなる特定の例が付与される。
一実施態様において、本発明は、欧州特許出願公開第07114387号に記載の化合物、すなわちアシル部分が親インスリンに結合しているアシル化インスリンに関連しておらず、ここで該アシル部分は、アミノ酸を含有するアルキレングリコールの繰り返し単位を含み、親インスリンには唯一のリジン残基(K及びLys)が存在する。
この発明のアシル化インスリンは、皮下、鼻、経口又は肺に投与されてよい。
皮下投与用として、この発明のアシル化インスリンは、公知のインスリンの製剤と同じように処方される。さらに、皮下投与用として、この発明のアシル化インスリンは、公知のインスリンの投与と同じように投与され、医者はこの手順に通じている。
この発明のアシル化インスリンは、循環インスリンレベルを増加させ、及び/又は循環グルコースレベルを低下させるのに効果的な用量で、吸入により投与されてよい。このような投与は、糖尿病又は高血糖症等の疾患を処置するのに効果的である。インスリンの効果的な投与を達成するには、この発明のアシル化インスリンを、約0.5μg/kg〜約50μg/kg以上の吸入量で投与することが必要である。治療的有効量は、インスリンレベル、血糖値、患者の身体コンディション、患者の肺の状態等を含む要因を考慮し、博識な実施者により決定することができる。
この発明のアシル化インスリンは、吸入による治療剤の投与について、当該技術で公知の任意の様々な吸入装置により送達され得る。これらの装置には、定量噴霧式吸入器、ネブライザー、乾燥パウダー発生器、、スプレー等が含まれる。好ましくは、このアシル化インスリンは、乾燥パウダー吸入器又はスプレーにより送達される。この発明のアシル化インスリンを投与するための吸入装置には、いくつかの所望される特徴がある。例えば、吸入装置による送達には、有利には信頼性、再現性及び正確性がある。良好な呼吸性のためには、吸入装置は、小粒子又はエアゾール、例えば約10μm、例えば約1-5μm未満のものを送達すべきである。この発明の実施に適した商業的に入手可能な吸入装置のいくつかの特定の例は、TurbohalerTM(Astra)、Rotahaler(登録商標)(Glaxo)、Diskus(登録商標)(Glaxo)、SpirosTM吸入器(Dura)、吸入治療用に市販されている装置、AERxTM(Aradigm)、Ultravent(登録商標)ネブライザー(Mallinckrodt)、Acorn II(登録商標)ネブライザー(Marquest Medical Products)、Ventolin(登録商標)定量噴霧式吸入器(Glaxo)、Spinhaler(登録商標)パウダー吸入器(Fisons)等である。
適切なバッファーの例は、酢酸ナトリウム、グリシルグリシン、HEPES(4-(2-ヒドロキシエチル)-1-ピペラジンエタンスルホン酸)及びリン酸ナトリウムである。
例えば、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンを含有する薬学的組成物は、水分を含有しない油性溶液及び/又はSEDDS又はSMEDDS薬学的組成物であってよい。
また前記薬学的組成物は、自己乳化薬剤送達システム(ここではSEDDSと称される)である。
プロテアーゼ安定化アシル化インスリンは高溶解度であるため、SEDDSにおける極性有機溶媒の全量を低く維持することができ、一方ではカプセル物質と製剤との融和性が改善され、他方では組成物にさらなる設計空間が付与される。
ここで使用される場合、「液状」なる用語は、室温(「RT」)で液体状態であり、例えば20℃以下の融点を有する成分又は組成物を意味する。ここで使用される場合、室温(RT)は約20-25℃である。
ここで使用される場合、「半固体状」なる用語は、室温で液状ではなく、例えば室温〜約40℃の融点を有する成分又は組成物を意味する。半固体状では、物質が固体及び液体の双方の状態の品質及び/又は特性を有することができる。ここで使用される場合、「固める」なる用語は、固体状又は半固体状のものを作製することを意味する。
半固体状又は液状組成物の例は、油、溶液、液状又は半固体状のSMEDDS及び液状又は半固体状のSEDDS等の形態の薬学的組成物である。
「SEDDS」(自己乳化薬剤送達システムの略語)は、ここでは、GI管において遭遇するであろう、ゆっくりとした攪拌及び消化運動の条件下、水性媒体に暴露された場合に、微細な水中油型エマルションを自発的に形成する、親水性成分、界面活性剤、場合によっては共界面活性剤及び薬剤の混合物として定義される。
ここで使用される場合、「エマルション」なる用語は、その成分が水性媒体と接触した場合に、自発的又は実質的に自発的に形成される、わずかに不透明、乳白色、又は不透明なコロイド状分散液を称する。
1.Sasol Germany (Witten, Germany)からWITEPSOL HI5として商業的に入手可能な、モノ-、ジ-及びトリグリセリド類の混合物、例えば水素化ココ-グリセリド類(融点(m.p.)、約33.5℃〜約37℃]; 脂肪酸トリグリセリド類の例 例えば、C10-C22脂肪酸トリグリセリド類には天然の水素化油、例えば植物性油が含まれる;
2.エステル、例えばGattefosse Corp. (Paramus, NJ)からMONOSTEOL(融点、約33℃〜約36℃)として商業的に入手可能なプロピレングリコール(PG)ステアラート、Gattefosse Corp.からHYDRINE(約44.5℃ 〜約48.5℃の融点)として入手可能なジエチレングリコールパルミトステアラート;
3.Gelucire 33/01、又はGattefosse Corp.からLABRAFIL M2130 CSとして商業的に入手可能なポリグリコシル化した飽和グリセリド類、例えば水素化パーム油/パーム核油PEG-6エステル(融点、約30.5℃〜約38℃) ;
4.脂肪アルコール類、例えばCognis Corp. (Cincinnati, OH)からLANETTE 14として商業的に入手可能なミリスチルアルコール(融点、約39℃);脂肪酸と脂肪アルコールとのエステル、例えばパルミチン酸セチル(融点、約50℃);例えば、約43℃の融点を有する、Uniqema (New Castle, Delaware)からARLAMOL ISMLの商品名で商業的に入手可能なモノラウリン酸イソソルバイド(isosorbid monolaurate);
5.約33℃の融点を有し、例えばUniqemaからBRlJ 52として商業的に入手可能なポリオキシエチレン(2)セチルエーテル、又は約43℃の融点を有し、例えばUniqemaからBRIJ 72として商業的に入手可能なポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテルを含む、PEG-脂肪アルコールエーテル
6.ソルビタンエステル、例えばそれぞれ約43℃〜48℃、又は約53℃〜57℃、及び41℃ 〜54℃の融点を有し、例えばUniqemaからSPAN 40又はSPAN 60として商業的に入手可能な例えばソルビタン脂肪酸エステル、例えば、モノパルミチン酸ソルビタン又はモノステアリン酸ソルビタン;
7.グリセリルモノ-C6-C14-脂肪酸エステル。これらは、植物性油でグリセロールをエステル化し、続いて分子蒸溜することにより得られる。モノグリセリド類には、限定されるものではないが、対称(すなわち、β-モノグリセリド類)並びに非対称モノグリセリド類(α-モノグリセリド類)の双方が含まれる。またそれらには、均一なグリセリド類 (ここで、脂肪酸構成成分は主として単一の脂肪酸からなる)、並びに混合グリセリド類(すなわち、 脂肪酸構成成分は種々の脂肪酸からなる)の双方が含まれる。脂肪酸構成成分は、例えば、約C8-C14.の鎖長さを有する、飽和又は不飽和の双方の脂肪酸を含む。特に適切なものは、モノラウリン酸グリセシル、例えばSasol North America (Houston, TX)からIMWITOR 312として商業的に入手可能なもの(融点、約56-約60℃)、例えばSasolからIMWITOR 928として商業的に入手可能なもの(融点、約33℃-37℃);IMWITOR 370として商業的に入手可能なクエン酸モノグリセリル(融点、約59〜約63℃);又は例えばSasolからIMWITOR 900として商業的に入手可能なモノステアリン酸グリセリル;又は例えばSasolからIMWITOR 960として商業的に入手可能な自己乳化したモノステアリン酸グリセリル(融点、約56℃-61℃)である。
1.モノ-、ジ-及びトリグリセリド類、例えばAbitec Corp. (Columbus, OH)からCAPMUL MCMとして商業的に入手可能な、中程度の鎖のモノ-及びジグリセリド類、カプリル酸/カプリン酸グリセリル;
2.グリセリルモノ-又はジ脂肪酸エステル、例えばC6-C18、例えばC6-C16、例えばC8-C10、例えばC8脂肪酸のもの、又はそのアセチル化誘導体、例えばEastman Chemicals (Kingsport, TN)のMYVACET 9-45又は9-08、もしくはSasolのIMWITOR 308又は312;
3.プロピレングリコールモノ-又はジ-脂肪酸エステル、例えばC8-C20、例えばC8-C12の脂肪酸のもの、例えばAbitec Corp.のLAUROGLYCOL 90、SEFSOL 218、又はCAPRYOL 90又はCAPMUL PG-8(カプリル酸プロピレングリコールと同様);
4.油、例えばベニバナ油、ゴマ油、アルモンド油、ピーナッツ油、パーム油、小麦胚芽油、トウモロコシ油、ヒマシ油、ココナツ油、綿実油、大豆油、オリブ油、及び鉱物性油;
5.脂肪酸又はアルコール類、例えばC8-C20で飽和した、又は一又は二不飽和のもの、例えばオレイン酸、オレイルアルコール、リノール酸、カプリン酸、カプリル酸、カプロン酸、テトラデカノール、ドデカノール、デカノール;
6.中程度の鎖の脂肪酸トリグリセリド類、例えばC8-C12のもの、例えばMIGLYOL 812、又は長鎖の, or long chain 脂肪酸 トリグリセリド類、例えば、vegetable oils;
7.エステル転移したエトキシル化植物性油、例えばGattefosse CorpからLABRAFIL M2125 CSとして商業的に入手可能なもの;
8.脂肪酸と第1級アルコールのエステル化化合物、例えばC8-C20脂肪酸とC2-C3アルコールとのもの、例えばNikko Chemicals (Tokyo, Japan)からのNIKKOL VF-Eとして商業的に入手可能なリノール酸エチル、酪酸エチル、カプリル酸エチル、オレイン酸、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、及びカプリル酸エチル;
9.精油、又は植物にその独特のにおいを付与する任意のクラスの植物性油、例えばスペアミント油、丁子油、レモン油、及びペパーミント油;
10.精油のフラクション又は成分、例えばメントール、カルバクロール、及びチモール;
11.合成油、例えばトリアセチン、トリブチリン;
12.クエン酸トリエチル、クエン酸トリエチルアセチル、クエン酸トリブチル、クエン酸トリブチルアセチル;
13.ポリグリセロール脂肪酸エステル、例えばモノオレイン酸ジグリセリル、例えばNikko ChemicalsのDGMO-C、DGMO- 90、DGDO;
14.ソルビタンエステル、例えばソルビタン脂肪酸エステル、例えばUniqemaからSPAN 20として商業的に入手可能なモノラウリン酸ソルビタン;
15.リン脂質、例えばアルキル-O-リン脂質、ホスファチジン酸ジアシル、ジアシルホスファチジルコリン、ジアシルホスファチジルエタノールアミン、ジアシルホスファチジルグリセロール、ジ-O-アルキルホスファチジン酸、L-アルファ-リゾホスファチジルコリン(LPC)、L-アルファ-リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)、L-アルファ-リゾホスファチジルグリセロール(LPG)、L-アルファ-リゾホスファチジルイノシトール(LPI)、L-アルファ-ホスファチジン酸(PA)、L-アルファ-ホスファチジルコリン(PC)、L-アルファ-ホスファチジルエタノールアミン(PE)、L-アルファ-ホスファチジルグリセロール(PG)、カルジオリピン(CL)、L-アルファ-ホスファチジルイノシトール(PI)、L-アルファ-ホスファチジルセリン(PS)、リゾ-ホスファチジルコリン、リゾ-ホスファチジルグリセロール、sn-グリセロホスホリルコリンで、 LARODANから商業的に入手可能なもの、又はLipoid GmbHから商業的に入手可能な大豆リン脂質(Lipoid S100)。
よって、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンは、水分を含有しない薬学的に許容可能な極性有機溶媒、例えばプロピレングリコール、グリセロール及びPEG200に高程度で溶解可能である。例えば、少なくとも20%(w/w)のプロテアーゼ安定化アシル化インスリンが、水分を含有しない薬学的に許容可能な極性有機溶媒に溶解し、すなわち、極性有機溶媒に20%w/wのプロテアーゼ安定化アシル化インスリンを添加した場合に、透明な溶液が得られる。他の態様において、少なくとも25%、30%、40%又は50%(w/w)のプロテアーゼ安定化アシル化インスリンが、水分を含有しない薬学的に許容可能な極性有機溶媒に溶解する。
例えば、極性有機溶媒は、20以上、好ましくは20-50の範囲の比誘電率を有する溶媒である。種々の極性有機溶媒の例を、参照として、水と共に表1に列挙する。
表1.選択された極性有機溶媒及び参考としての水の比誘電率(静的誘電率)(Handbook of Chemistry and Physics, CMC Press, 比誘電率は、静電場、又は緩和が生じない比較的低頻度で測定される)
例えば、極性有機溶媒は、ポリオール類からなる群から選択される。ここで使用される場合「ポリオール」なる用語は、複数のヒドロキシル基を有する化学化合物を称する。
一態様において、極性有機溶媒は、ジオール類及びトリオール類からなる群から選択される。ここで使用される場合「ジオール」なる用語は、2つのヒドロキシル基を有する化学化合物を称する。ここで使用される場合「トリオール」なる用語は、3つのヒドロキシル基を有する化学化合物を称する。
例えば、極性有機溶媒はプロピレングリコールであり、1-50%w/w、例えば5-40%w/w、例えば10-30%w/w、例えば10-25%w/w、例えば約10-20%w/w、例えば約20%w/w、又は約15%w/wの量で、薬学的組成物に存在している。
例えば、極性有機溶媒は、グリセロール、プロピレングリコール及びそれらの混合物からなる群から選択される。
固体状の親水性成分が存在する場合、薬学的組成物は、約1重量%〜約25重量%、例えば約2重量%〜約20重量%、例えば約3重量%〜約15重量%、例えば約4重量%〜約10重量%の固体状の親水性成分を含有してよい。
薬学的組成物を調製するのに有用なPEGの種類は、物質の状態、すなわち物質が、室温及び圧力で、固体状又は液状で存在しているかどうかにより、分類することができる。ここで使用される場合、「固体状PEG」とは、物質が室温及び圧力で固体状であるような分子量を有するPEGを称する。例えば1000〜10000の範囲の分子量を有するPEGは、固体状PEGである。このようなPEGには、限定されるものではないが、PEG1000、PEG1550、PEG2000、PEG3000、PEG3350、PEG4000又はPEG8000が含まれる。特に有用な固体状PEGは、1450〜8000の分子量をものである。固体状PEGとして特に有用なものは、PEG1450、PEG3350、PEG4000、PEG8000、及びその誘導体及び混合物である。種々の分子量のPEGが、Dow Chemicals (Danbury, CT)からCARBOWAX SENTRYシリーズとして商業的に入手可能である。さらに、固体状PEGは結晶構造又はポリマーマトリックスを有しており、鎖長さと末端基以外はPEGと同様の構造を有するポリエチレンオキシド(「PEO」)も適している。種々の等級のPEOが、Dow ChemicalsからPOLYOXとして商業的に入手可能である。PEOは、例えば約100000〜7000000の範囲の分子量を有する。親水性成分はPEG、PEO、及び上述した任意の組合せを含有可能である。
さらなる別の例示的態様において、担体の親水性成分は固体状PEGの混合物からなる。例えば、親水性成分は、PEG1450、PEG3350、PEG4000、PEG8000、それらの誘導体及び任意の組合せ及び混合物を含有する。
1.天然又は硬化ヒマシ油とエチレンオキシドの反応生成物。天然又は硬化ヒマシ油は、約1:35〜約1:60のモル比で、エチレンオキシドと反応させてよく、場合によっては、生成物からPEG成分が除去される。種々のこのような界面活性剤は商業的に入手可能であり、例えばBASF Corp. (Mt. Olive, NJ)のCREMOPHORシリーズ、例えば約50-60の鹸化値を有し、約1未満の酸価、水分含有量、すなわち約2%未満のフィッシャー、約1.453-1.457のnD 60、及び約14-16のHLBを有するPEG40硬化ヒマシ油であるCREMOPHOR RH 40である。
2.ポリオキシエチレンステアリン酸エステルを含むポリオキシエチレン脂肪酸エステル、例えばUniqemaからのMYRシリーズ、特に融点約47℃を有するMYRJ 53。
MYRJシリーズの特定の化合物は、例えば約47℃の融点を有するMYRJ 53、及びMYRJ 52として入手可能なPEG-40-ステアラートである。
3.トゥイーン60等、Uniqemaのトゥイーンシリーズを含むソルビタン誘導体;
4.ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンのコポリマー及びブロックコポリマー又はポロキサマー、例えばBASFのPluronic F127, Pluronic F68;
5.ポリオキシエチレンアルキルエーテル、例えばC12-C18のアルコールのポリオキシエチレングリコール、例えばポリオキシル10-又は20-セチルエーテル又はポリオキシル23-ラウリルエーテル、又は20-オレイルエーテル、又はポリオキシル10-、20-又は100-ステアリルエーテルで、UniqemaからBRlJシリーズとして公知であり、商業的に入手可能なもの。BRIJシリーズの特に有用な生成物は、BRIJ 58;BRIJ 76;BRIJ 78;BRIJ 35、すなわちポリオキシル23ラウリルエーテル;及びBRIJ 98、すなわちポリオキシル20オレイルエーテルである。これらの生成物は約32℃ 〜約43℃の融点を有する。
6.融点約36℃を有し、Eastman Chemical Co.から入手可能な水溶性のトコフェリルPEGコハク酸エステル、例えばTPGS、特にビタミンE TPGS。
7.5-35[CH2-CH,-O]単位、例えば20-30単位を有するPEGステロールエーテル、例えばChemron(Paso Robles, CA)のSOLULAN C24(Choleth-24及びCetheth-24);使用され得る同様の生成物は、公知であり、Nikko ChemicalsからNIKKOL BPS-30(ポリエトキシル化30フィトステロール)及びNIKKOL BPSH-25(ポリエトキシル化25フィトスタノール)として商業的に入手可能なものである。
8.例えば4-10の範囲のグリセロール単位、又は4、6又は10グリセロール単位を有するポリグリセロール脂肪酸エステル。例えば、特に適しているのは、デカ-/ヘキサ-/テトラグリセリルモノステアラート、例えばNikko ChemicalsのDECAGLYN、HEXAGLYN及びTETRGLYNである。
9.アルキレンポリオールエーテル又はエステル、例えば、それぞれGELUCIRE 44/14及びGELUCIRE 50/13である、ラウロイルマクロゴール-32グリセリド類及び/又はステアロイルマクロゴール-32グリセリド類;
10.飽和したC10ないしC22、例えばC18の置換された、例えばヒドロキシ脂肪酸のポリオキシエチレンモノエステル;例えば12ヒドロキシステアリン酸PEGエステル、特に約600-900PEGのもの、例えば660 Daltons MW、例えばBASF(Ludwigshafen, 20 Germany)のSOLUTOL HS 15。BASFのテクニカルリーフレットMEF 151E (1986)に従えば、SOLUTOL HS 15は、約70重量%のポリエトキシル化12-ヒドロキシステアリン酸、及び約30重量%のエステル化していないポリエチレングリコール成分を含有する。それは、90〜110の水素化値、53〜63の鹸化値、及び最大1の酸価、0.5重量%の最大水分含有量を有する。
11.ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン-アルキルエーテル、例えば、C12-C18エーテルのポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレン-エーテル、例えばNikko ChemicalsからNIKKOL PBC 34として商業的に入手可能な、ポリオキシエチレン-20-ポリオキシプロピレン-4-セチルエーテル;
12.UniqemaからATLAS G 1821、Nikko ChemicalsからNIKKOCDS-6000Pの商品名で商業的に入手可能なポリエトキシル化ジステアラート;
13.レシチン類、例えばLipoid GmbH(Ludwigshafen, Germany)からLIPOID S75として商業的に入手可能な大豆リン脂質、又はNattermann Phospholipid (Cologne, Germany)からPHOSPHOLIPON 90として商業的に入手可能な卵リン脂質。
一態様において、界面活性剤は、ポリオキシエチレン-ポリオキシプロピレンのコポリマー又はブロックコポリマー又はポロキサマー、例えばBASFのPluronic F127、Pluronic F68である。
一態様において、界面活性剤はポロキサマーである。さらなる態様において、界面活性剤はポロキサマー188、ポロキサマー407、及びポロキサマー407とポロキサマー118の混合物からなる群から選択される。
一態様において、界面活性剤はポリオキシエチレン含有界面活性剤、例えばPEG-8カプリル酸/カプリン酸グリセリド類(例えば、Gattefosseから入手可能なLabrasol)である。
一態様において、界面活性剤はラウロイルポリオキシルグリセリド(例えば、Gattefosseから入手可能なGelucire 44/14)である。
一態様において、界面活性剤はBASFのCremophor RH40である。
これらの付加的な賦形剤は、全薬学的組成物の約0.05-5重量%の量で存在し得る。酸化防止剤、抗菌剤、酵素インヒビター、安定剤又は防腐剤は、典型的には、全薬学的組成物の約0.05-1重量%までで提供される。甘味料又は香料は、典型的には、全薬学的組成物の約2.5又は5重量%までで提供される。
酸化防止剤の例には、限定されるものではないが、アスコルビン酸又はその誘導体、トコフェロール及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール及びブチルヒドロキシトルエンが含まれる。
ここで使用される場合「防腐剤」なる用語は、微生物活性(成長及び代謝)を防止又は遅延化させるために、薬学的組成物に添加される化学化合物を称する。薬学的に許容可能な防腐剤の例は、フェノール、m-クレゾール、及びフェノールとm-クレゾールの混合物である。
ここで使用される場合「安定剤」なる用語は、ペプチドを安定するために、すなわちこのような組成物の保存期間及び/又は使用期間を増加させるために、ペプチドを含有する薬学的組成物に添加される化学物質を称する。製薬用製剤に使用される安定剤の例は、L-グリシン、L-ヒスチジン、アルギニン、グリシルグリシン、エチレンジアミン、シタラート、EDTA、亜鉛、塩化ナトリウム、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、及び界面活性剤及び酸化防止剤、特にα-トコフェロール及びl-アスコルビン酸である。
極性有機溶媒を含む担体、脂質親和性成分、及び場合によっては界面活性剤及び/又は親水性成分と、誘導体化されたインスリンペプチドとを念入りに混合する前、担体は別に調製することができる。また、担体の1、2又はそれ以上の成分が、ポリペプチドと混合可能である。
プロテアーゼ安定化アシル化インスリンは極性有機溶媒に溶解し、ついで、液状成分、場合によっては界面活性剤と混合可能となる。
(a)極性有機溶媒に誘導体化インスリンペプチドを溶解させ、
(b)脂質親和性成分、界面活性剤、場合によっては親水性成分を混合する;
ことを含む。
例えば、薬学的組成物を調製するための方法は、低い温度(例えば、室温又は室温以下)で実施される。
a)場合によっては賦形剤を含有する、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの水溶液を提供し、
b)pH値を、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンのpIより、1単位、又は2単位、又は2.5pH単位以上又は以下のの標的pH値に調節し、
c)従来からの乾燥技術、例えば凍結-及び噴霧乾燥により、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンから水分を除去(脱水)し、
d)例えば攪拌、回転又は他の混合方法により、極性非水性媒体に、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンを混合及び溶解させ、
e)場合によっては、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの非水性溶液を濾過又は遠心分離し、溶解していない無機塩を除去し、
f)場合によっては、例えば固形乾燥剤の添加又は真空乾燥により、残留していた水分を除去する。
a)場合によっては安定剤、例えば亜鉛及びグリシルグリシンを含有する、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの水溶液を提供し、
b)例えば、非揮発性塩基又は酸、特に塩酸又は水酸化ナトリウムを溶液に添加することにより、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンのpIより、1単位、又は2単位、又は2.5pH単位以上又は以下のpH値に調節し、
c)従来からの乾燥技術、例えば凍結-及び噴霧乾燥により、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンから水分を除去(脱水)し、
d)例えば攪拌、回転又は他の混合方法により、極性非水性媒体に、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンを混合及び溶解させ、
e)場合によっては、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの非水性溶液を濾過又は遠心分離し、溶解していない無機塩を除去し、
f)場合によっては、例えば固体状乾燥剤の添加又は真空乾燥により、残留していた水分を除去する。
「揮発性酸」とは、室温で65Pa以上の蒸気圧を有する酸、又は室温で65Pa以上の蒸気圧を有する酸を含む水性共沸混合物等、加熱及び/又は減圧時に、ある程度蒸発するであろう酸を意味する。揮発性酸の例は、炭酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、及び酪酸である。
ここに記載するような「非揮発性酸」とは、室温で65Pa以下の蒸気圧を有する酸等、加熱時に蒸発しない又は一部のみが蒸発する酸を意味する。非揮発性酸の例は、塩酸、リン酸及び硫酸である。
例えば、製薬用製剤は、0.1%w/w〜30%w/wの濃度で、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンを含有する。
「最適にされたpH」なる用語を使用する場合、ここではプロテアーゼ安定化アシル化インスリンが、水溶液において、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンのpIから少なくとも一の1pH単位の標的pHで脱水されることを意味する。よって、標的pHは、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの等電点から1pH単位以上、上である。また、標的pHは、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンの等電点から1pH単位以上、下である。しかして、標的pHは、プロテアーゼ安定化アシル化インスリンのpIより、1.5pH単位以上、例えば2.0pH単位以上、例えば2.5pH単位以上、上又は下である。
ここで使用される場合「等電点」なる用語は、ペプチド等の高分子の全体的な正味荷電が0であるpH値を意味する。ペプチドにはいくつかの荷電基が存在してよく、等電点においては、これら全ての荷電の合計が0になる。等電点を超えたpHでは、ペプチドの全体的な正味荷電は負であるのに対し、等電点以下のpH値では、ペプチドの全体的な正味荷電は正となるであろう。
pH勾配は、非対流培地、例えばポリアクリルアミドゲルにおいて確立される。タンパク質がシステムに導入されると、適用される電場の影響下、ゲルを通過して移動する。正に荷電したタンパク質は陰極に移動するであろう。最終的に、移動したタンパク質は、正味電荷が0であり、焦点が合ったと言われるpH勾配の所定の点に到達する。これがタンパク質の等電pH(pI)である。ついで、タンパク質はゲルに固定され、染色される。ついで、公知のpI値を有するマーカー分子に対して、ゲル上のタンパク質の位置を比較することにより、タンパク質のpIを決定することができる。
例えば、プロテアーゼ安定化アシル化インスリン、噴霧乾燥又は凍結乾燥される。
この発明の特徴は以下の通りである:
1.プロテアーゼ安定化アシル化インスリンであって、プロテアーゼ安定化インスリンがプロテアーゼ安定していないインスリン(親インスリン)から形式的になり、ここで少なくとも一の疎水性アミノ酸が親水性アミノ酸で置換されており、該置換がプロテアーゼ安定していないインスリン(親インスリン)の一又は複数のプロテアーゼ切断部位の内部又は近接して存在し、このようなプロテアーゼ安定化インスリンが、場合によっては一又は複数の付加的な変異をさらに有していてもよく、但し安定したインスリンにはただ一つのリジン残基があり、アシル部分がプロテアーゼ安定化インスリンのN末端位置又はリジン残基に結合している、プロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
5.インスリンのB鎖が親インスリンに対して少なくとも一の変異を有している、可能な限り先行する項のいずれか1項のアシル化インスリン。
6.インスリンのB鎖が親インスリンに対して、1、2又は3で、それ以上ではない変異を有している、可能な限り先行する項のアシル化インスリン。
8.親インスリンに対して、インスリンのA鎖が少なくとも一の変異を有しており、インスリンのB鎖が少なくとも一の変異を有している、可能な限り先行する項のいずれか1項のアシル化インスリン。
9.親インスリンに対して、インスリンのA鎖が少なくとも2の変異を有しており、インスリンのB鎖が少なくとも一の変異を有している、可能な限り先行する項のいずれか1項のアシル化インスリン。
11.A12位のアミノ酸がGlu又はAspであり;及び/又はA13位のアミノ酸がHis、Asn、Glu又はAspであり;及び/又はA14位のアミノ酸がTyr、Asn、Gln、Glu、Arg、Asp、Gly又はHisであり;及び/又はA15位のアミノ酸がGlu又はAspであり;及びB24位のアミノ酸がHisであり;及び/又はB25位のアミノ酸がHis又はAsnであり;及び/又はB26位のアミノ酸がHis、Gly、Asp又はThrであり;及び/又はB27位のアミノ酸がHis、Glu、Asp、Gly又はArgであり;及び/又はB28位のアミノ酸がHis、Glu又はAspであり;場合によっては、一又は複数の付加的な変異をさらに含む、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
14.A14位のアミノ酸がGlu、Asp又はHisであり、B25位のアミノ酸がHis又はAsnであり、B30位のアミノ酸が欠失している、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
15.A14位のアミノ酸がGlu、Asp又はHisであり、B16位のアミノ酸がHis又はGluであり、B25位のアミノ酸がHisであり、B30位のアミノ酸が欠失している、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
17.A14位のアミノ酸がGlu又はAspであり、B28位のアミノ酸がGlu又はAspであり、場合によっては、B30位にアミノ酸残基が存在しない、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
19.付加的な変異がdesB30である、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
21.B25がAsnである、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
22.B25がHisである、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
23.B25がAsnであり、B27がGlu又はAspである、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
24.B25がAsnであり、B27がGluである、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
26.親タンパク質に対して、2又はそれ以上のプロテアーゼ酵素への増加した安定性を示す、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
29.一又は複数の付加的な変異が、A18Gln、A21Gln、A21Gly及びB3Glnからなる群から選択される、可能な限り先行する項のいずれかのプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
34.プロテアーゼ安定化インスリンにおいて、B25位のアミノ酸がHis又はAsnであり、B27位のアミノ酸がGlu又はAspであり、場合によっては、一又は複数の次の付加的な変異:A8H、A14E/D、B1E/D、B28E/D、及びdesB30をさらに含み、アシル部分が、B29位にあるリジン残基のεアミノ酸に結合している、プロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
35.プロテアーゼ安定化インスリンにおいて、A14位のアミノ酸がTyr、Glu又はHis(すなわち、1文字コードではY、E及びH)であり、B25位のアミノ酸がAsnであり、B27位のアミノ酸がGlu又はAspであり、場合によっては、一又は複数の付加的な変異をさらに含み、アシル部分が、B29位にあるリジン残基のεアミノ酸に結合している、プロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
37.プロテアーゼ安定化インスリンにおいて、B25位の変異とは別に、先行する項に記載のA14位のみに変異が存在する、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
38.プロテアーゼ安定化インスリンがA14H変異を含む、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
39.プロテアーゼ安定化インスリンアナログがdesB30変異を含む、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
41.A14位及びB25位における変異とは別に、プロテアーゼ安定化インスリンが、先行する項に記載の唯一の変異を有する、可能な限り先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
42.A14位及びB25位における変異とは別に、プロテアーゼ安定化インスリンが、2つを除き(すなわち第40項に記載)、上述した項に記載の正確には2つの変異を有する、最後の一つ以外(すなわち、第41項を除く)の、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
43.A14位及びB25位における変異とは別に、プロテアーゼ安定化インスリンが、2つを除き(すなわち第25項に記載)、先行する項に記載の正確には3つの変異を有する、最後の2つ以外(すなわち、第41項及び第42項を除く)の、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
44.A14位及びB25位における変異とは別に、唯一の付加的な変異がdesB30である、最後の2つ以外(すなわち、第41項及び第42項を除く)の、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
46.プロテアーゼ安定化インスリンが、A8H,B25N,B27E,desB30ヒトインスリン;A14E,A18L,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,A21G,B25H,desB27,desB30ヒトインスリン;A14E,B1E,B25H,B27E,B28E,desB30ヒトインスリン;A14E,B1E,B25H,B28E,desB30ヒトインスリン;A14E,B1E,B27E,B28E,desB30ヒトインスリン;A14E,B1E,B28E,desB30ヒトインスリン;A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27E,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB27,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B29R,desB30ヒトインスリン;A14E,B28D,desB30ヒトインスリン;A14E,B28E,desB30ヒトインスリン;B25N,B27E,desB30ヒトインスリン;B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29R,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B29R,desB30ヒトインスリン;A14E,A21G,B25H,desB27,desB30ヒトインスリン;A14E,A21G,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B16H,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB27,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,B27K,desB28,desB29,desB30ヒトインスリン;A14E,B25H,desB30ヒトインスリン;A14E,desB30ヒトインスリン、及びA21G,B25H,desB30ヒトインスリンからなる群から選択される、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
48.Acyが脂肪酸、好ましくはミリスチン酸又はステアリン酸、より好ましくはミリスチン酸である、可能な限り先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
49.Acyが脂肪二酸、好ましくは脂肪(α,ω)二酸、より好ましくはヘプタデカン二酸、ヘキサデカン二酸、オクタデカン二酸、ノナデカン二酸、ドコサン二酸、エイコサン二酸である、最後の1つを除き、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
50.Acyが、ω-(テトラゾール-5-イル)-脂肪酸、好ましくは15-(1H-テトラゾール-5-イル)ペンタデカン酸、16-(1H-テトラゾール-5-イル)ヘキサデカン酸、17-(1H-テトラゾール-5-イル)ヘプタデカン酸、18-(1H-テトラゾール-5-イル)オクタデカン酸、又は19-(1H-テトラゾール-5-イル)ノナデカン酸である、最後の1つを除き、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
52.AA1がトラネキサム酸である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
53.nが0又は1である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
54.nが0である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
55.nが1である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
のアミノ酸であり、該式において、矢印は、AA1、AA2、AA3のアミノ基、又はB29リジン残基のε-アミノ基、又はプロテアーゼ安定化インスリンのN末端位置に対する結合点を示す、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
57.AA2が、γGlu、βAsp、γ-D-Glu、β-D-Asp、α-D-Asp、又は次の式:
のアミノ酸であり、該式において、矢印は、AA1、AA2、AA3のアミノ基、又はB29リジン残基のε-アミノ基、又はプロテアーゼ安定化インスリンのN末端位置に対する結合点を示す、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
58.AA2が、γGlu、γ-D-Glu、又は次の式:
のアミノ酸であり、該式において、矢印は、AA1、AA2、AA3のアミノ基、又はB29リジン残基のε-アミノ基、又はプロテアーゼ安定化インスリンのN末端位置に対する結合点を示す、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
60.mが0、1、2、3又は4である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
61.mが4である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
62.mが3である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
63.mが2である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
64.mが1である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
65.mが0である、可能な限り先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
68.rが1である、先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
69.rが3である、先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
70.rが5である、先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
71.rが7である、先行する項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
73.pが0、1、2、3又は4である、先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
74.pが0、1又は2である、先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
75.pが0又は2である、先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
76.pが0である、先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
77.pが2である、先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリン。
80.この明細書に特に記載されている任意のプロテアーゼ安定化インスリンに結合する、この明細書に特に記載されているアシル部分の特定の例の任意の一つである、先行する生成物の項のいずれか1項の化合物。
82.糖尿病を処置するために肺投与可能な薬学的組成物の調製のための、先行する生成物の項のいずれか1項の化合物の使用。
83.糖尿病を処置するために肺投与可能で、長時間の作用効果を付与する薬学的組成物の調製のための、先行する生成物の項のいずれか1項の化合物の使用。
84.糖尿病を処置するために肺投与可能なパウダー状薬学的組成物の調製のための、先行する生成物の項のいずれか1項の化合物の使用。
85.糖尿病を処置するために肺投与可能な液状薬学的組成物の調製のための、先行する生成物の項のいずれか1項の化合物の使用。
86.糖尿病を処置するために経口投与可能な薬学的組成物の調製のための、生成する生成物の項のいずれか1項の化合物の使用。
87.先行する生成物の項のいずれか1項の化合物を治療的有効量、それを必要とする被験者に投与することを含む、糖尿病の処置方法。
89.インスリンアスパルト、並びに先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリンを含有する組成物。
90.インスリンリスプロ、並びに先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリンを含有する組成物。
91.インスリングルリシン、並びに先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化アシル化インスリンを含有する組成物。
92.薬学的に許容可能な担体と、インスリンアナログに関連する先行する項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化インスリンを生物活性量含有する薬学的組成物。
94.高血糖症、2型糖尿病、耐糖能障害、1型糖尿病、肥満、X症候群、又は脂質代謝異常を処置又は予防する製薬用製剤を調製するための、インスリンアナログに関する上述した項のいずれか1項のプロテアーゼ安定化インスリンの治療的有効量の使用。
95.糖尿病の処置方法であって、該方法が、先行する生成物の項のいずれか1項のアシル化インスリンを治療的有効量、それを必要とする被験者に投与することを含む方法。
ここに引用された刊行物、特許出願及び特許を含む全ての文献は、各文献が、出典明示により個々にかつ特に援用され、その全内容がここに記載されているかの如く、その全体が出典明示によりその全内容がここに援用される(法律により許容される最大範囲)。
全ての表題及び副題は、ここでは便宜的に使用され、決してこの発明を限定するものと解すべきではない。
ここに提供される任意かつ全ての例、又は例示的言語(例えば「等」)の使用は、単にこの発明をより明らかに例証することを意図しており、特に請求項に記載がない限り、本発明の範囲に限定をもたらすものではない。明細書中の如何なる語句も請求項に記載していない要素が本発明の実施に必須であることを示しているものと解すべきではない。
ここでの特許文献の引用及び援用は単に便宜上なされているもので、そのような特許文献の有効性、特許性、及び/又は権利行使性についての見解を反映させるものではない。文献のここでの記載は、それらが従来技術を構成することを承認するものではない。
ここで、「含有する」なる単語は、広義には「含む」、「有する」又は「包含する」を意味すると解釈される(EPOガイドラインC4.13)。
この発明は、適用される法律に容認される場合、ここに付加される請求項に列挙された主題事項の全ての修正点及び等価物を含む。
ここで使用される略語は次の通りである:βAlaはベータ-アラニルであり、Aocは8-アミノオクタン酸であり、tBuはtert-ブチルであり、DCMはジクロロメタンであり、DICはジイソプロピルカルボジイミドであり、DIPEA=DIEAはN,N-dイソプロピルエチルアミンであり、DMFはN,N-dメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、EtOAcは酢酸エチルであり、Fmocは9-フルオレニルメチルオキシカルボニルであり、γGluはガンマL-グルタミルであり、HClは塩酸であり、HOBtは1-ヒドロキシベンゾトリアゾールであり、NMPはN-メチルピロリドンであり、MeCNはアセトニトリルであり、OEGは[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]メチルカルボニルであり、Suはスクシンイミジル-1-イル=2,5-ジオキソ-ピロリジン-1-イルであり、OSuはスクシンイミジル-1-イルオキシ=2,5-ジオキソ-ピロリジン-1-イルオキシであり、RPCは逆相クロマトグラフィーであり、RTは室温であり、TFAはトリフルオロ酢酸であり、THFはテトラヒドロフランであり、TNBSは2,4,6-トリニトロベンゼンスルホン酸であり、トリスはトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンであり、TSTUはO-(N-スクシンイミジル)-1,1,3,3-テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラートである。
酸性HPLC又は脱塩後は、化合物は純粋フラクションの凍結乾燥によって分離される。
中性HPLC又はアニオン交換クロマトグラフィー後は、化合物を脱塩し、等電pHで沈殿させ、又は酸性HPLCで精製される。
HPLCシステムは次のものからなるGilsonシステムである:モデル215液体ハンドラー、モデル322-H2ポンプ及びモデル155 UV検出器。検出は典型的には210nm及び280nmである。
Akta精製FPLCシステム(Amersham Biosciences)は次のものからなる:モデルP-900ポンプ、モデル UV-900 UV検出器、モデルpH/C-900 pH及び伝導度検出器、モデルFrac-950フラクション収集器。UV検出は典型的には214nm、254nm及び276nmである。
カラム: Macherey-Nagel SP 250/21 Nucleusil 300-7 C4
流量: 8ml/分
バッファー A: アセトニトリルに0.1%のTFA
バッファー B: 水に0.1%TFA
勾配: 0.0−5.0分: 10%A
5.00−30.0分: 10%Aから90%A
30.0−35.0分: 90%A
35.0−40.0分: 100%A
カラム: Phenomenex, Jupiter,C4 5μm 250x10.00mm 300A
流量: 6ml/分
バッファーA: 5mMのトリス、7.5mM(NH4)2SO4、pH=7.3、
20%のCH3CN
バッファーB: 60%のCH3CN、40%の水
勾配: 0-5分: 10%のB
5-35分:10-60%のB
35-39分:60%のB
39-40分:70%のB
40-43.5分:70%のB
カラム: Ressource Q,1ml
流量: 6ml/分
バッファーA: 0.09%のNH4HCO3、0.25%のNH4OAc、
42.5%のエタノール pH8.4
バッファーB: 0.09%のNH4HCO3、2.5%のNH4OAc、
42.5%のエタノール pH8.4
勾配: 30カラム体積の間、100%Aから100%B
カラム: HiPrep 26/10
流量: 10ml/分、6カラム体積
バッファー 10mMのNH4HCO3
(II):Acy-AA1n-AA2m-AA3p-Act
ここで、Acy、AA1、AA2、AA3、n、m及びpは、上述にて定めたものであり、Actは、例えばN-ヒドロキシスクシンイミド(OSu)、又は1-ヒドロキシベンゾトリアゾール等、活性エステルの離脱基であり、ここで、アシル部分のAcy及びAA2部分にあるカルボン酸は、tert-ブチルエステルとして保護されている。
モノ-tert-ブチル保護された脂肪二酸、例えばヘキサデカン二酸、ヘプタデカン二酸、オクタデカン二酸又はエイコサン二酸のモノ-tert-ブチルエステルは、以下に記載する OSu-エステルとして、又は当業者に公知の任意の他の活性化エステル、例えばHOBt-又はHOAt-エステルとして、活性化されている。この活性エステルは、適切な塩基、例えばDIPEA又はトリエチルアミンの存在下、適切な溶媒、例えばTHF、DMF、NMP(又は溶媒混合物)において、アミノ酸AA1、モノ-tert-ブチル保護されたAA2、又はAA3の一つとカップリングさせる。例えば、抽出手順又はクロマトグラフィー手順により、中間体が単離される。得られた中間体は、再度活性化され(上述に記載)、上述したアミノ酸AA1、モノ-tert-ブチル保護されたAA2、又はAA3の一つとカップリングさせる。この手順は,所望の保護された中間体Acy-AA1n-AA2m-AA3p-OHが得られるまで繰り返される。次々に活性化され、一般式(II)Acy-AA1n-AA2m-AA3p-Actのアシル化試薬が提供される。この手順を実施例21に例証する。
インスリンのA鎖N末端位(A1)アシル化が所望されている場合、アシル化は中性pH(例えば、pH7、7.5、8又は8.5)で実施される。これを、例えば以下の実施例38及び44に例証する。
一般的手順(A)を最初の実施例に例証する。
実施例1、一般的手順(A);
A14E,B25H,B29K(Nε-ヘキサデカンジオイル),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,desB30ヒトインスリン(500mg)を、100mMのNa2CO3水(5mL)に溶解させ、1NのNaOHを用い、pHを10.5に調節した。ヘキサデカン二酸 tert-ブチルエステル N-ヒドロキシスクシンイミドエステルをアセトニトリル(10W/V%)に溶解させ、インスリン溶液を添加し、沈殿を回避するために温タップ下でゆっくりと加熱し、室温で30分放置した。混合物を凍結乾燥させた。固形物を氷冷された95%のトリフルオロ酢酸(5%の水分を含有)に溶解させ、氷上に30分保持した。混合物を真空で濃縮し、ジクロロメタンから再蒸発させた。残留物を水に溶解させ、pHを中性(6-7)に調節し、混合物を凍結乾燥させた。
得られたインスリンを、15mMのトリス、50v/v%のエタノール、pH7.5(酢酸)に15〜300mMの酢酸アンモニウム勾配を用いて溶出させる、Source 15Qの21mlカラムにおけるイオン交換クロマトグラフィーを数回実行することにより精製した。純粋なフラクションの最終的な脱塩を、0.1v/v%のTFA、50v/v%のエタノールを用いて等張的に溶出させる、RPCの3mLカラムにおいて実施した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=1483.2(M+4)/4。算出値:1483.5。
A14E,B25H,B29K(Nε-オクタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,desB30ヒトインスリン(2g)を、100mMのNa2CO3水(10mL)に溶解させ、DMSO(4mL)を添加した。1NのNaOH、tert-ブチルオクタデカンジオイル-L-Glu(OSu)-OtBu(国際公開第2005/012347号に記載されたようにして調製)を用い、pHを10.5に調節した。100mM超のNa2CO3水(20mL)、続いてTHF(20mL)を添加した。1.5時間後、数滴のメチルアミンを添加し、続いて、酢酸を用いて、混合物を酸性化させた。調製用HPLCを用いて混合物を精製し、凍結乾燥させると、ジ-tert-ブチルエステルとして表題のインスリンが提供された。これをジクロロメタン及びトリフルオロ酢酸 1:1(50mL)に溶解させた。混合物を2時間放置し、真空で濃縮した。少量の水とアセトニトリルを添加した後、混合物を調製用HPLCにより精製した。純粋なフラクションを凍結乾燥させた。これにより、313mgの表題のインスリンが提供された。
MALDI-TOF MS:m/z=6089(M+1)。算出値:6089。
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、エイコサン二酸から出発し、エイコサン二酸 モノ-tert-ブチルエステル及びtert-ブチルイコサンジオイル-L-Glu(OSu)-OtBuを介して、上述に記載したように、同様に調製した。
MALDI-TOF MS:m/z=6120(M+1)。算出値:6117。
A14E,B25H,B29K(Nε3-カルボキシ-5-オクタデカンジオイルアミノベンゾイル),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、5-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタ-デカノイルアミノ)イソフタル酸 モノ-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(国際公開第2006/082204号に記載されたようにして調製)から出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS:1531(M+4)、Mw 6124(デコンボリューションされた)。算出値:1531(M+4)、6122。
A14E,B25H,B29K(Nε-N-オクタデカンジオイル-N-(2-カルボキシエチル)グリシル),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、tert-ブチルオクタデカンジオイル-N-(2-(tert-ブトキシカルボニル)エチル)-Gly-OSu(国際公開第2005/012347号に記載されたようにして調製)から出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:1522.52(M+4)。算出値:1523。
A14E,B25H,B29K(Nε(N-オクタデカンジオイル-N-カルボキシメチル)-ベータ-アラニル),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、tert-ブチルオクタデカンジオイル-N-(tert-ブトキシカルボニルメチル)-βAla-OSu(国際公開第2005/012347号に記載されたようにして調製)から出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
MALDI-TOF MS:m/z=6088(M+1)。算出値:6089。
A14E,B25H,B29K(Nε4-([4-({19-カルボキシノナデカノイルアミノ}メチル)トランス-シクロヘキサン-カルボニル]-γGlu),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、2-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジ-オキソピロリジン-1-イル)エステルから出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:6260。算出値:6255。
1.tert-ブチルエイコサン二酸のOSu活性化
tert-ブチルイコサン二酸(5.0g)を、THF(50ml)及びDMF(30ml)に溶解させた。TSTU(4.53g)及びDIPEA(2.65ml)を添加した。混合物を3日間攪拌し、ついで真空で濃縮した。固体状残留物をアセトニトリルから再結晶化させ、白色の結晶性化合物としてイコサン二酸 tert-ブチルエステル N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(5.52g、89%)を得た。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:440 [M-56(=tert-Bu)]
THF(100ml)にイコサン二酸 tert-ブチルエステル N-ヒドロキシスクシンイミドエステル(5.52g)が入った溶液に、トラネキサム酸(1.75g)を添加した。沈殿物を得た。DMF(75ml)、水(25ml)及びDMSO(50ml)及び数滴のDIPEAを添加することにより、溶液を得る試みは成功しなかった。懸濁液を一晩攪拌した。混合物を真空で濃縮した。固体状残留物にTHFを添加し、沈殿物を濾過した。濾液を濃縮し、固体状残留物をアセトニトリルにおいて再結晶化させ、白色の結晶性化合物として4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸(5.56g、93%)を得た。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:538(M+1)。
THF(100ml)に4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸(5.56g)が入った溶液に、アセトニトリル(25ml)にTSTU(3.42g)が入った溶液を添加した。一晩攪拌した後、混合物を真空で濃縮した。固体状残留物をアセトニトリルから再結晶化させ、4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸 2,5-ジ-オキソピロリジン-1-イルエステル(5.76g、88%)を得た。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:635(M+1)。
THF(150ml)に4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボン酸 2,5-ジ-オキソピロリジン-1-イルエステルが入った溶液に、水(25ml)及び数滴のDIPEAにH-Glu-OtBu(1.84g)が入った溶液を添加した。混合物を一晩攪拌し、ついで真空で濃縮した。残留物を温(60℃)THFに溶解させ、濾過した。冷濾液に150mlまでのTHFを添加し、アセトニトリル(25mL)にTSTU(2.98g)が溶解したものを添加した。20分攪拌した後、混合物を濃縮した。残留物をアセトニトリルから再結晶化させ、白色の固形物である2-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(6.8g、92%)を得た。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:820(M+1)。
A14E,B25H,B29K(Nεヘプタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、ヘプタデカン二酸から出発し、ヘプタデカン二酸 モノ-tert-ブチルエステル及びtert-ブチルヘプタデカンジオイル-L-Glu(OSu)-OtBu(国際公開第2006/082204号に記載されたようにして調製)を介して、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:1519(M+4)。算出値:1519。
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄のウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図2a及び図2bに付与する。
このインスリンを、17-((S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-{2-[2-({2-[2-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イルオキシカルボニルメトキシ)エトキシ]エチルカルバモイル}メトキシ)エトキシ]エチルカルバモイル}プロピルカルバモイル)ヘプタデカン酸 tert-ブチルエステル(別の名称:tert-ブチルオクタデカンジオイル-Glu(OEG-OEG-OSu)-OtBU)から出発し、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:1596(M+4)。算出値:1596。
出発樹脂:2-クロロトリチル樹脂、1.60mmol/g
1.0gの樹脂を、DCM(10ml)において30分、膨張させた。
0.39g(0.63当量、1.0mmol)のFmoc-8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸(Fmoc-OEG-OH)をDCM(15ml)に溶解させ、樹脂に添加した。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(DIEA)(0.44ml、2.5mmol)を滴下した。反応混合物を30分ボルテックスし、ついでメタノール(2ml)を添加し、混合物をさらに15分ボルテックスした。樹脂を濾過し、NMP(2x8ml)及びDCM(8x8ml)で洗浄した。
20%のピペリジン/NMP(8ml)を添加し、10分放置し、もう一度繰り返した。濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。正のTNBSテストにより赤色の樹脂が得られた。
0.78g(2当量、2.0mmol)のFmoc-8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸を、NMP/DCM 1:1(10ml)に溶解させた。0.28g(2.2当量、2.4mmol)のHOSu、続いて0.37ml(2.2当量、2.4mmol)DICを添加した。反応混合物1時間放置し、ついで樹脂に添加し、最終的に0.407ml(2.2当量)のDIEAを添加した。混合物を16時間ボルテックスし、濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。正のTNBSテストにより無色の樹脂が得られた。
20%のピペリジン/NMP(10ml)を添加し、10分放置し、もう一度繰り返した。濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。正のTNBSテストにより赤色の樹脂が得られた。
0.86g(2当量、2.0mmol)のFmoc-Glu-OtBuを、NMP/DCM1:1(10ml)に溶解させた。0.32g(2.2当量、2.4mmol)のHOBT、続いて0.37ml(2.2当量、2.4mmol)のDICを添加した。反応混合物を20分放置し、ついで樹脂に移し、最終的に0.407ml(2.2当量)のDIEAを添加した。混合物を16時間ボルテックスし、濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。正のTNBSテストにより無色の樹脂が得られた。
20%のピペリジン/NMP(10ml)を添加し、10分放置し、もう一度繰り返した。濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。正のTNBSテストにより赤色の樹脂が得られた。
0.75g(2当量、2.0mmol)のオクタデカン二酸モノtert-ブチルエステル を、NMP/DCM 1:1(10ml)に溶解させた。0.32g(2.2当量、2.4mmol)のHOBT、続いて0.37ml(2.2当量、2.4mmol)のDICを添加した。反応混合物を20分放置し、ついで樹脂に移し、最終的に0.41ml(2.2当量)のDIEAを添加した。混合物を16時間ボルテックスし、濾過し、NMP(2x8ml)、DCM(3x8ml)、及びNMP(5x8ml)で洗浄した。
8mlの5%TFA/DCMを樹脂に添加し、反応混合物を2時間ボルテックスし、濾過し、濾液を収集した。5%超のTFA/DCM(8ml)を樹脂に添加し、混合物を10分ボルテックスし、濾過し、樹脂をDCM(2x10ml)で洗浄した。組合せた濾液を洗浄し、約800μlのDIEAを使用して、pHを塩基性に調節した。真空で混合物を蒸発させ、油(3.5g)が提供された。ジエチルエーテル(30ml)を添加し、デカントにより溶解しなかった油を分離し、真空で蒸発させた。これにより、油として、1.1gの17-{(S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-[2-(2-{[2-(2-カルボキシメトキシエトキシ)エチルカルバモイル]メトキシ}エトキシ)エチルカルバミル]プロピルカルバモイル}ヘプタデカン酸 tert-ブチルエステル(別の名称:tert-ブチルオクタデカンジオイル-Glu(OEG-OEG-OH)-OTBU)が提供された。
LC-MS(Sciex100 API):m/z=846.6(M+1)+。
上述したtert-ブチルオクタデカンジオイル-Glu(OEG-OEG-OH)-OtBU(0.63g)をTHF(35ml)に溶解させた。DIEA(0.255ml、2当量)、続いてTSTU(0.45g、2当量)を添加し、混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を酢酸エチル(250ml)とNaHSO4(3x100ml)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、真空で濃縮したところ、油として、0.65gの17-((S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-{2-[2-({2-[2-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イルオキシカルボニルメトキシ)エトキシ]エチルカルバモイル}メトキシ)エトキシ]エチルカルバモイル}プロピルカルバモイル)ヘプタデカン酸 tert-ブチルエステル(別の名称:tert-ブチルオクタデカンジオイル-Glu(OEG-OEG-OSu)-OtBu)が提供された。
LC-MS:m/z=943.4(M+1)。
A14E,B25H,B29K(Nεミリストイル),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、1-テトラデカノイル-ピロリジン-2,5-ジオンから出発し、上述に記載したように、同様に調製した。
MALDI-TOF MS:m/z=5873.6。算出値:5872.9。
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、(S)-2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 5-tert-ブチルエステル1-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステルから出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
MALDI-TOF MS:m/z=6242.5。算出値:6245.2。
1.(S)-2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル
THF(100ml)に(S)-2-(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(国際公開第2005/012347号に記載されたようにして調製)(4.1g)が入った溶液に、水(20ml)にH-Glu-OtBu(1.47g)が入った溶液を添加した。DIPEAを用いて、pHを8に調節した。1.5時間攪拌した後、混合物を濃縮した。残留物をDCMから再結晶化させ、白色の固形物として表題の化合物(2.81g、61%)を得た。
LC-MS:m/z=769(M+1)。
アセトニトリル(80ml)に(S)-2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(2.81g)が入った溶液に、アセトニトリル(20ml)にTSTU(1.32g)が入った溶液を添加した。DIPEAを用いて、pHを8に調節した。1.5時間攪拌した後、混合物を濃縮した。残留物をアセトニトリルから再結晶化させ、表題の化合物(1.7g、54%)を得た。
LC-MS:m/z=866.4(M+1)。
A14E,B25H,B29K(Nε4-([4-({19-カルボキシノナデカノイルアミノ}メチル)トランス-シクロヘキサンカルボニル]-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
このインスリンを、2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステルから出発して、上述に記載したように、同様に調製した。
LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:6386(M+1)。算出値:6384。
1.2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル
THF(100ml)に2-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(5.0g)が入った溶液に、水(25ml)にH-Glu-OtBu(1.36g)が入った溶液を添加した。一晩攪拌した後、混合物を真空で濃縮した。残留物を水から沈殿させ、濾過し、真空で乾燥させ、表題の化合物(4.63g、84%)を得た。
LC-MS:m/z=740(M-3x56、3xt-Buの損失)。
THF(150ml)に2-[4-tert-ブトキシカルボニル-4-({4-[(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)メチル]シクロヘキサンカルボニル}アミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(4.6g)が入った溶液に、TSTU(1.68g)を添加した。DIPEA(0.97ml)を添加した。一晩攪拌した後、混合物を真空で濃縮した。残留物をアセトニトリルから結晶化させたところ、固形物として表題の化合物(4.4g、87%)が提供された。
LC-MS:m/z=837(M-3x56、3xt-Buの損失)。
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄ウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図7に付与する。
LC-MS:m/z=1555(M+4)/4。
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄のウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図3に付与する。
MALDI-TOF MS:m/z=6407
工程1:19-{(S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-[2-(2-{[2-(2-カルボキシメトキシ-エトキシ)-エチルカルバモイル]-メトキシ}-エトキシ)-エチルカルバモイル]-プロピルカルバモイル}-ノナデカン酸 tert-ブチルエステル
エタノール(40ml)に、2-(19-tert-ブトキシカルボニルノナデカノイルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(2.50g(国際公開第2005/012347号に記載されたように同様に調製)及び[2-(2-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]アセチルアミノ}エトキシ)エトキシ]酢酸(1.47g、別の名称:8-アミノ-3,6-ジオキサオクタン酸ダイマー、IRIS BiotechgmbH, Cat. No. PEG1221)が入った溶液に、DIPEA(1.26ml)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌し、真空で濃縮した。残留物に0.1NのHCl水(150ml)及び酢酸エチル(200ml)を添加した。相分離させ、水相を酢酸エチル(100ml)で抽出した。組合せた有機相を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、真空で濃縮し、放置時に結晶化する油を得た。収率96%(3.1g)。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=874.49。
アセトニトリル(50ml)に19-{(S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-[2-(2-{[2-(2-カルボキシメトキシエトキシ)エチルカルバモイル]-メトキシ}エトキシ)エチルカルバモイル]プロピルカルバモイル}ノナデカン酸 tert-ブチルエステル(3.1g)が入った溶液に、TSTU(1.39g)及びDIPEA(0.91ml)を添加した。混合物を室温で一晩攪拌し、ついで真空で濃縮した。残留物に0.1NのHCl水(100ml)及び酢酸エチル(200ml)を添加した。相分離させ、水相を酢酸エチル(50ml)で抽出した。組合せた有機相を水とブラインで洗浄し、乾燥させ(硫酸マグネシウム)、真空で濃縮し、油を得た。収率99%(3.4g)。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:971.8。
19-((S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-{2-[2-({2-[2-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イルオキシカルボニルメトキシ)エトキシ]エチル-カルバモイル}メトキシ)エトキシ]エチルカルバモイル}プロピルカルバモイル)ノナデカン酸 tert-ブチルエステル(3.4g)を、TFA(75ml)において45分攪拌し、ついで真空で濃縮した。残留物をトルエンで3回濃縮し、固形物を得た。残留物を2-プロパノールにおいて結晶化させ、濾過し、結晶性化合物を得た。収率80%(2.4g)。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z:859.44。
オクタデカン二酸フラグメントを用いた同様のアシル化試薬(例えば、実施例26及び他の実施例で使用)は、同様にして調製することができる。
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-(3-(2-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)-ピロピオニル-γGlu),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=1626(M+4)
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-γGlu-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=1620(M+4)
この中間アシル化試薬オクタデカンジオイル-γGlu-γGlu-γGlu-γGlu-OSu(残存するカルボン酸において、保護基としてtert-ブチルエステルを用いる)を、以下に記載するようにして調製した。
オクタデカン二酸 モノ-tert-ブチルエステル(4.2g、0.011 mol)をTHF(20ml)に溶解させ、アセトニトリル(20ml)にTSTU(4g、0.013mol)が入ったものを添加し、DIPEAを滴下して、溶液のpHを8に調節した。混合物を室温で4時間攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH3に酸性化させ、真空で蒸発させた。ついで、残留した油を酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。これにより、さらなる精製をすることなく、次の工程で使用可能な油として、5.2gのオクタデカン二酸 tert-ブチルエステル 2,5-ジオキソピロリジン-1-イルエステルが提供された。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=468(M+1)及び412(M+1-tBu)。
オクタデカン二酸 tert-ブチルエステル 2,5-ジオキソピロリジン-1-イルエステル(7g、0.015mol)をTHF(80ml)に溶解させ、Na2CO3(0.1M、40mL)にH-Glu-OtBu(3.7g、0.0165mol)が入った溶液に添加した。混合物を室温で一晩攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH3に酸性化させ、真空で蒸発させた。ついで、残留物を酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。アセトニトリル(30mL)の添加で白色沈殿物が形成し、濾過により単離し、乾燥させたところ、3.75gの(S)-2-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステルが提供された。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=556(M+1)。
アセトニトリル濾液の蒸発により、さらに2.6gの生成物が単離された。
(S)-2-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(3g、0.005mol)をTHF(100ml)に溶解させ、アセトニトリル(30mL)にTSTU(1.78g、0.006mol)が入った溶液に添加した。DIPEAを滴下して、pHを8に調節した。混合物を室温で1時間攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH3に酸性化させ、真空で蒸発させた。ついで、残留した油を酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。これにより、白色固形物(2.75g)の(S)-2-(17-tert-ブトキシカルボニル-ヘプタデカノイルアミノ)-ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステルが提供された。LCMS(エレクトロスプレー):m/z=653(M+1)。
(S)-2-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソ-ピロリジン-1-イル)エステル(0.5g、0.766mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させた。この溶液を、水(30mL)にH-Glu-OtBu(0.171g、0.84mol)が入った溶液に添加し、DIPEAを用いて、pHを10に調節した。混合物を室温で15分攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH7に酸性化させ、真空で蒸発させた。残留物を酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。これにより、油として、(S)-2-[(S)-4-tert-ブトキシ-カルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステルが提供された。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=741(M+1)。
(S)-2-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]-ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(8g、10.79mmol)をアセトニトリル(40mL)に溶解させ、アセトニトリル(40mL)にTSTU(3.89g、12.95mmol)が入った溶液を添加した。DIPEAを滴下することにより、pHを8に調節した。混合物を室温で1時間攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH3に酸性化させ、真空で蒸発させた。これにより油が得られ、ついで酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。これにより、油として、8.2gの(S)-2-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)-ブチリルアミノ]ペンタン二酸 5-tert-ブチルエステル 1-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステルが提供された。
(S)-2-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]-ペンタン二酸 5-tert-ブチルエステル 1-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステル(4g、4.77mmol)をアセトニトリル(30ml)に溶解させ、Na2CO3(0.1M、20mL)にH-Glu-OtBu(1.07g、5.25mol)が入った溶液に添加した。混合物を室温で1時間攪拌し、ついで、HCl(2M)を用いてpH7に中性化させ、真空で蒸発させた。ついで、残留した油を酢酸エチルとHCl(0.1M)との間に分配させた。有機相を乾燥させ(MgSO4)、濾過し、所定の乾燥度になるまで真空で蒸発させた。残留物(4g)をアセトニトリルに溶解させ、活性炭で処理した。濾過し、所定の乾燥度になるまで蒸発させ、真空で一晩乾燥させた後に、結晶性固形物として、2.8gの(S)-2-{(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-[(S)-4-tert-ブトキシ-カルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ブチリルアミノ}ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステルを得た。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=927(M+1)。
(S)-2-{(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイル-アミノ)ブチリルアミノ]ブチリルアミノ}ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(2.8g、3.02mmol)を、上述した同様の方法を使用し、TSTU(1.0g、3.325mmol)を用いて活性化させ、粗(S)-2-{(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)-ブチリルアミノ]ブチリルアミノ}-ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル 5-(2,5-ジオキソピロリジン-1-イル)エステルを得た。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=1024(M+1)。
(S)-2-((S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-{(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-[(S)-4-tert-ブトキシカルボニル-4-(17-tert-ブトキシカルボニルヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]ブチリルアミノ}ブチリルアミノ)ペンタン二酸 1-tert-ブチルエステル(0.1g、0.09mmol)を、活性化のための同様の方法を使用し、室温で1時間、アセトニトリル溶液において、TSTU(29.8mg、0.099mmol)を用いて活性化させ、上述したように進行させた。これにより、さらに精製することなく、インスリンのアシル化用として使用可能な100mgの粗活性生成物が提供された。LC-MS(エレクトロスプレー):m/z=1208(M+1)。
A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄のウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図6に付与する。
MALDI-TOF MS:m/z=6188
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄のウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図4に付与する。
MALDI-TOF MS:m/z=6352
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεヘキサデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
一晩絶食させた雄のウィスターラットにおけるこの化合物の経口効果を、以下の図5に付与する。
MALDI-TOF MS:m/z=6041
A1G(Nαオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),A14E,B25H,B29R,desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29R,desB30インスリン(500mg、88μmol) を0.1MのNaHCO3、pH8(5ml)に溶解させ、ω-カルボキシヘプタデカノイル-γ-L-グルタミル-OEG-OEG-OSu(65mg、88μmol)をTHF/MeCN 1:1(5ml)に溶解させ、インスリン溶液に添加した。30分後、2Mのメチルアミン水(0.5mL)を添加することにより、反応をクエンチした。溶媒を真空で蒸発させ、固形物を少量の水/MeCNに溶解させた。C18カラム、バッファーA:水中に0.1%のTFA、バッファーB:MeCNに0.1%のTFA、勾配30-55%のバッファーB、45分超のRP-HPLCにより、主要生成物のピークを単離した。生成物のフラクションを真空で部分的に蒸発させ、凍結乾燥させたところ、59mgの生成物(10%)が提供された。LC-MS分析:M4+=1602.7、算出値1602.6。2工程の標準的アミノ酸配列分析はF-Vを示し、A1でのアシル化が確認された。
A14E,B1F(Nαオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),B25H,B29R,desB30ヒトインスリン
この化合物を、上述した実施例(実施例38)の副生成物として単離した。LCMS分析:M4+=1602.5、算出値1602.6。2工程の標準的アミノ酸配列分析はG-Iを示し、B1でのアシル化が確認された。
A1G(Nαヘキサデカンジオイル-γGlu),A14E,B25H,B29R,desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=1523(M+4)
この化合物を、アシル化試薬としてω-カルボキシペンタデカノイル-γ-L-グルタミル(OSu)を使用し、上述したA1アシル化(実施例38)と同様にして調製した。生成物はLCMS:M4+=1523.2、算出値1523.0を示した。2工程の標準的アミノ酸配列分析はF-Vを示し、A1でのアシル化が確認された。
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-Abu-Abu-Abu-Abu),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=1286(M+5)
この実施例のアシル化試薬は、Fmoc保護された4-アミノ酪酸を2-クロロトリチル樹脂に結合させることから出発し、ついで脱保護し、実施例9に記載したように、3以上の単位のFmoc保護された4-アミノ酪酸、Fmoc-Glu-OtBu及びオクタデカン二酸 モノ-tert-ブチルエステルを逐次結合させる、実施例9で調製された試薬を用い、同様にして調製した。
A14E,B25H,B29K(Nα4-[16-(1H-テトラゾール-5-イル)ヘキサデカノイルスルファモイル]ブタノイル),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=1530(M+4)
中間アシル化試薬の調製:
4-[16-(1H-テトラゾール-5-イル)ヘキサデカノイルスルファモイル]ブタン酸(500mg、国際公開第2006/005667号に記載されたようにして調製)をエタノール(20ml)に溶解させ、TSTU(381mg)及びDIPEA(542μl)を添加し、得られた混合物を室温で16時間攪拌した。混合物を真空で濃縮し、残留物を0.25MのHClと共に攪拌した。固形物を濾過により単離し、水で洗浄し、真空で乾燥させたところ、580mg(91%)のアシル化試薬が提供された。
A14E,B25H,desB30ヒトインスリン(500mg)を0.1Mの炭酸ナトリウム水(10mL)及びエタノール(4mL)に溶解させた。1NのNaOHを用いて、pHを10.8に調節した。上述したアシル化試薬(101mg)をTHF(2mL)に溶解させ、エタノール(2mL)を、10分の間隔で2回に分けて添加した。得られた混合物をゆっくりと1時間攪拌し、水(50mL)で希釈した。pH5.5になるまで1NのHClを添加することにより、得られたインスリンを沈殿させた。遠心分離により沈殿物を単離し、HPLCにより精製した。純粋なフラクションをプールし、凍結乾燥させた。
A14E,B25H,B27K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB28,desB29,desB30ヒトインスリン
MALDI-TOF-MS:m/z=6181
A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
MALDI-TOF-MS:m/z=6216
A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=6055(デコンボリューションされた)
A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
ES-MS:m/z=6220(デコンボリューションされた)
A14E,B25H,desB27,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン
MALDI-TOF-MS:m/z=6277
実施例63、一般的手順(A):
A14E,B25H,B26G,B27G,B28G,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nε3-[2-(2-{2-[2-(17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)-エトキシ]プロピオニル-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nε3-[2-(2-{2-[2-(19-カルボキシノナデカノイルアミノ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)エトキシ]プロピオニル-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-(3-(2-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)-プロピオニル),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-(3-(2-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)-プロピオニル-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nεイコサンジオイル-γGlu-(3-(2-{2-[2-(2-アミノエトキシ)エトキシ]エトキシ}エトキシ)-プロピオニル),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nε4-([4-({17-カルボキシノナデカノイルアミノ}メチル)トランス-シクロヘキサンカルボニル]-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nε4-([4-({17-カルボキシヘプタデカノイルアミノ}メチル)トランス-シクロヘキサン-カルボニル]-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-2-[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピル-カルバモイル)メトキシ]アセチル),desB30ヒトインスリン
[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]酢酸を、記載されたようにして調製してよく(Eur. J. Med. Chem. 2007, 42, 114)、ω-(tert-ブチル-カルボキシ-ヘプタデカノイル-γ-L-グルタミル(OSu)-OtBuと反応させる。TSTUを使用し、生成物を活性化させ、0.1MのNa2CO3、pH10.5において、A14E,B25H,desB30ヒトインスリンにカップリングさせることで、生成物を得てもよい。
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-2-[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]アセチル),desB30ヒトインスリン
[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]酢酸を、記載されたようにして調製してよく(Eur. J. Med. Chem. 2007, 42, 114)、ω-(tert-ブチル-カルボキシ-ノナデカノイル-γ-L-グルタミル(OSu)-OtBuと反応させる。TSTUを使用し、生成物を活性化させ、0.1MのNa2CO3、pH10.5において、A14E,B25H,desB30ヒトインスリンにカップリングさせることで、生成物を得てもよい。
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-2-[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]アセチル),desB30ヒトインスリン
[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]酢酸を、記載されたようにして調製してよく(Eur. J. Med. Chem. 2007, 42, 114)、ω-(tert-ブチル-カルボキシ-ヘプタデカノイル-γ-L-グルタミル(OSu)-OtBuと反応させる。TSTUを使用し、生成物を活性化させ、0.1MのNa2CO3、pH10.5において、A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリンにカップリングさせることで、生成物を得てもよい。
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-2-[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]アセチル),desB30ヒトインスリン
[(3-{2-[2-(3-アミノプロポキシ)エトキシ]エトキシ}プロピルカルバモイル)メトキシ]酢酸を、記載されたようにして調製してよく(Eur. J. Med. Chem. 2007, 42, 114)、ω-(tert-ブチル-カルボキシ-ノナデカノイル-γ-L-グルタミル(OSu)-OtBuと反応させる。TSTUを使用し、生成物を活性化させ、0.1MのNa2CO3、pH10.5において、A14E,B16H,B25H,desB30ヒトインスリンにカップリングさせることで、生成物を得てもよい。
ヒトインスリンレセプターについての、この発明のアシル化インスリンアナログの親和性は、SPAアッセイ(シンチレーション近接アッセイ)マイクロタイタープレート抗体捕捉アッセイにより測定される。SPA-PVT抗体-結合ビーズ、抗-マウス試薬(Amersham Biosciences、カタログ番号 PRNQ0017)を、25mlの結合バッファー(100mMのHEPES、pH7.8;100mMの塩化ナトリウム、10mMのMgSO4、0.025%のトゥイーン-20)と混合する。単一のPackard Optiplate(Packard No.6005190)用の試薬混合物は、2.4μlの1:15000に希釈された精製組換えヒトインスリンレセプター(エクソン11を有する又は有さない)、100μlの試薬混合物当たり5000cpmに相当するA14Tyr[125I]-ヒトインスリンの所定量の保存溶液、12μlの1:1000に希釈されたF12抗体、3mlのSPA-ビーズ、全体を12mlにする結合バッファーからなる。ついで、全体で100μlの試薬混合物を、Packard Optiplateの各ウェルに添加し、インスリン誘導体の希釈シリーズを、適切なサンプルからOptiplateにおいて作製する。ついで、ゆっくりと振盪させつつ、サンプルを16時間インキュベートする。ついで、1分間遠心分離することにより相分離させ、プレートをトップカウンターで計測する。GraphPad Prism 2.01(GraphPad Software, San Diego、CA)における非線状回帰アルゴリズムを使用し、結合データを適合させ、ヒトインスリンの親和性に対する親和性を表した(パーセンテージ(%))。
また、関連アッセイを使用してもよく、ここで結合バッファーは、生理的条件を模倣するために、4.5%のHSAを含有する。
インシュリン誘導体の疎水性は、等張条件下で逆相HPLCを実施することにより見出される。インシュリン誘導体の溶出時間を、同様の条件下で公知の疎水性度を有する他の誘導体、又はヒトインスリン(ここではHIと称する)と比較する。疎水性度k'relは:k'relderiv=((tderiv−t0)/(tref−t0))*k'relrefとして算出される。参照としてHIを使用:k'relref=k'relHI=1。HPLCシステムのボイド時間、t0は、5μlの0.1mM NaNO3を注入することにより測定される。実施条件:
カラム: Lichrosorb RP-C18、5μm、4x250mm
バッファーA:0.1Mのリン酸ナトリウム、pH7.3、10vol%のCH3CN
バッファーB:50vol%のCH3CN
注入容量:5μl
実施時間:最大で60分
最初の勾配を流した後、誘導体及び参照(例えばHI)を流す等張レベルを選択し、等張条件下にある誘導体及び参照の溶出時間を、上述した等式に使用し、k'relderivを算出する。
プロトコル:
試験用物質は、滴下法により、肺に投与されるであろう。簡潔に述べると、雄のウィスターラット(約250g)を、6.6ml/kgの皮下プライミング用量として付与され、30分間隔での、3.3ml/kgの保持用量の皮下投与が3回続く、約60mlのフェンタニル/デヒドロデンズペリドール/-ドルミカムにて麻酔する。麻酔誘導の10分後、基本サンプルを尾静脈(t=−20分)から得、続いてテスト用物質の投与直前(t=0)、基本サンプルを得る。t=0において、テスト用物質を一方の肺に、気管内部的に投与する。丸くなった端部を有する特定のカニューレを、200μlの空気とテスト用物質(1mg/kg)を含有するシリンジに搭載する。開口部を介して、カニューレを気管に導入し、-二分枝部を丁度通過するように、主気管支の一方に送る。挿入中、頸部を外側から触診し、気管内部の位置を確認する。シリンジの内容物を注射し、2秒中断する。その後、カニューレをゆっくりと引き抜く。テスト中(4又は8時間までの血液サンプル)、ラットは麻酔がかかったままであり、実験後、安楽死させる。
図8及び9は、従来技術のプロテアーゼ耐性のないインスリン(実施例183)である以外は同様であるものと比較した、本発明のインスリン(実施例9)の気管内滴下注入からの、血糖低減効果と血漿インスリン濃度を示す。
プロトコル:
静脈注射及び血液サンプリングのための中心静脈カテーテルを、ブタに装着させた。肺実験の前、ブタを絶食させ、すなわち投与の前日、午後の食餌からleftoversを、食餌の約1時間後に移し、当日はブタに餌を与えなかった。カテーテルの開存性を、10IU/mlのヘパリンを添加する生理食塩水を用いた実験の前にチェックする。
肺投与後、低血糖症の予防のための静脈注射を用意すべきであり、すなわち4-5のシリンジ(20ml)に使用準備が整った滅菌20%グルコースを充填する。低血糖症の診断はグルコメーター(glucometer)(Glucogard X-meter)における血糖測定及び臨床的徴候に基づく。処置は、50-100mlの20%グルコース(10-20gのグルコース)のゆっくりとした静脈注射からなる。影響が出る前の5-10分超、グルコースをフラクションに付与する。
実験の最初(24時間)は、ブタを絶食させるが、水には自由に近づけるようにしておく。16時間後、血液サンプル用カテーテルを、5000IU/mlのヘパリンで閉塞させ、ポケットに配し、ブタを解放する。血液サンプルの24時間後、ブタに、2倍配給量の食物とリンゴを与える。24時間〜48時間は、ブタは絶食させない。
肺投与用のパウダー
実験の前日、インスリンパウダーを、乾燥パウダー装置(PennCenturyTM Model DP-4、特別仕様のブタ用装置)の8つの別々のパウダーチャンバーに計量する。投与まで、温度と湿度制御がされた研究室において、周囲をアルミホイルで包んだ容器にて、乾燥物質状態に保持することにより、全てのチャンバーを光及び湿度から保護し続ける。
同様のパウダー保持性が予期されるように、最も最近の個々の動物の体重に基づき、送達装置に、25nmol/kgの前負荷をかけた。
充填用量=(パウダー重量+(装置とパウダーの重量−装置の重量))/2
Domitor(登録商標) Vet inj.(メデトミジン1mg/ml)、0.15ml/10kg=0.4ml/ブタの静脈注射により、ブタを落ち着かせる。
直後に、十分深い麻酔が得られるまで、Rapinovet Vet. inj.(プロポフォール 10mg/ml)を、ゆっくりと静脈注射する。一般的に2-3ml/10kgで十分であるが、挿管が可能になるまでの時間、1-2mlを補足することが必要となるかもしれない。0.5ml/ブタのアトロピンを筋肉内注射することで、挿管の5分前での仕事最小化が可能となる。
挿管のため、わずかに上方が上がった腹部位置にブタを配し、局部麻酔Xylocaine(登録商標)kutanspray(リドカイン 10mg/投与)を喉頭蓋にスプレーし、喉頭鏡検査と8.0mmサイズ(ID)の使い捨てチューブを使用して、ブタに挿管する。チューブの2つの部分を、互いにしっかりと圧する。
肺投与中のPennCenturyTM装置の位置は、気管内チューブの末端の丁度外側とすべきであり、これは挿管前の装置を測定すべきである(この測定時、連結Lピースを記憶する)。投与中、PennCenturyTM装置の先端は、葉頭蓋右部まで行く気管支の丁度下の気管中に位置させなければならず、これは気管支鏡で確認する。
呼吸数を10/分に、呼吸深さを250ml/呼吸に設定する。投薬のタイミングを最適にするために人工呼吸器に「ベビー」バッグを取り付ける。麻酔装置を、Lピースを介して気管内チューブに連結されるフィルターに接続する。PennCenturyTM装置をLピースを通して導入し、これにより、投薬中の呼吸深さ及び呼吸数が制御可能になる。
PennCenturyTM装置は上述の通りに位置させなければならない。ブタには、調節可能なPennCentury空気ポンプ(モデルAP-1)を使用して手動投与によってPennCenturyTM装置が(一匹ずつ)投薬される。全用量が確実に投与されるようにするために8回の連続した呼吸器推進吸入中に8の空気スプレー(空気ポンプを4mL)を各ブタに与える。スプレーの間に房を穏やかにたたいて装置への粉末の付着を避ける。新しい移送チューブを各ブタに対して使用する。吸入に関連したタイミングは非常に重要であり、空気スプレーは吸入のまさに最初に与えられなければならない(開始では50mLの吸入を目標とする)。
Domitorの効果に対抗するために、Antisedan(登録商標)Vet inj.(アチパメゾール5mg/ml)を、投薬直後に筋肉内注射(0.4ml/ブタ)として注射し、ブタをその檻に戻し、麻酔から覚まさせる。
放出された投薬は房の全内容でなければならず、投薬後に装置を残留粉末と共に再び計量し、保持された粉末を、9mlの0.01NのHCl med 0.05%(w/v)のTween80抽出バッファーを用いて抽出し、分析に送る。
投薬後、血液試料を次の時点で中心静脈カテーテルから採取する:
−10,0,10,20,40,60,90,120,150,180,240(4時間),300(5時間),360(6時間),8時間,10時間,12時間,14時間,16時間,24時間,32時間及び48時間。
試料を三方活栓で採取する;廃棄血液は動物に注入して戻す。試料サイズは、EDTAで被覆されたチューブに集めた0.8mlの血液である。各血液採取後に、カテーテルに5mlの滅菌した0.9%のNaClを10IU/mlのヘパリンと共に流す。チューブを最小8回、穏やかに傾斜させ、血液と抗凝固薬(EDTA)の混合を十分にし、一分後にそれを濡れた氷上に位置させる。採取から1時間以内にチューブを3000rpm及び4℃で10分間スパンさせる。試料を、ピペッティングまで湿った氷上に保存する。
滅菌生理食塩水(10ml中1gのアンピシリン=100mg/ml)に溶解させたアンピシリン(10mg/kg=0.1ml/kgの100mg/ml溶液)での単一の静脈内処置を、採血に使用したカテーテルを介して与える。両カテーテルに、10U/mlの濃度までヘパリンを加えた滅菌した0.9%NaClの4−5mlを流す。カテーテルを、ラテックス注入膜を備えた新しいルアーロックで閉塞させる。4−5mlの滅菌した0.9%のNaClを膜を通して注入する。最後に、0.8mlのヘパリン,5000IU/mlをロックとしてカテーテルを通して注射する。凝固リスクの増加と共にカテーテル中での細菌の増殖を避けるために無菌技術が必要とされる。
10μlの血漿を、Biosen自動アナライザーでの血漿中グルコース濃度の測定のために500μlのEBIOバッファー溶液中にピペットでとる。
PKパラメータを計算するためにイムノアッセイによって外因性インスリンについて血漿試料をまたアッセイする。
図10及び11は、同じインスリンであるが、プロテアーゼ安定化A14E及びB25H変異のないもの(先行技術のインスリン)と比較した実施例9のインスリンの薬物動態プロファイルを示す。データは同じ実験からのものであり、図10は最初の250分のデータを示し、図11は完全な24時間(1440分)の時間過程を示す。
十二指腸管腔酵素を使用するインスリンアナログの分解
SPDラットからの(十二指腸管腔内容物の濾過によって調製した)十二指腸管腔酵素を使用するインスリンアナログの分解。該アッセイは、インスリンアナログ及び標準物に対して16ウェルが利用できる96ウェルプレート(2ml)においてロボットによって実施される。インスリンアナログ〜15μMを、37℃で100mMのHepes,pH=7.4中で十二指腸酵素と共にインキュベートし、試料を1、15、30、60、120及び240分後に採取し、TFAの添加により反応をクエンチさせる。各時点でのインタクトなインスリンアナログをRP−HPLCにより決定する。分解半減期はデータの指数適合により決定し、各アッセイにおいて基準インスリン、A14E,E25H,desBヒトインスリン又はヒトインスリンに対して決定した半減期に対して正規化する。分解のために加える酵素の量は、基準インスリンの分解に対する半減期が60及び180分の間となるようなものとする。結果は、ラット十二指腸におけるインスリンアナログの分解半減期を同じ実験からの基準インスリンの分解半減期で割ったもの(相対分解速度)として与える。
ラット薬物動態:
静脈内ラットPK:
麻酔したラットに様々な用量でインスリンアナログを静脈内(i.v.)投与し、用いられた化合物の血漿中濃度を、4時間又はさらに長い投与後における特定の間隔でイムノアッセイ又は質量スペクトルを使用して測定する。ついで、薬物動態パラメータが、WinNonLin Professional (Pharsight Inc., Mountain View, CA, USA)を使用して計算される。
およそ200グラムの重さの非絶食雄ウィスターラット(Taconic)を使用する。
体重を測定し、ラットをついでHypnorm/Dormicum(各化合物は別個に滅菌水で1:1に希釈し、ついで混合する;実験の日に新鮮に調製する)で麻酔する。麻酔は、2ml/kgのHypnorm/Doricum混合物の皮下投与で開始し、30分間隔で1ml/kgの2回の維持用量の皮下投与、45分間隔で1ml/kgの2回の維持用量の皮下投与が続く。ラットを軽く麻酔された状態にずっと維持するために必要ならば、1−2ml/kgの更なる用量の皮下投与がなされる。計量と初期の麻酔は、ラットが部屋を移動することによる動物のストレスを避けるためにラット保持室において実施される。
経管栄養:
意識あるラットにインスリンアナログを経口投与する。用いられた化合物の血漿中濃度並びに血糖変化を、投与後4−6時間の間、特定の間隔で測定する。ついで、薬物動態パラメータが、WinNonLin Professional (Pharsight Inc., Mountain View, CA, USA)を使用して計算される。
250−300gの重さのスプラーグドーリー雄ラット(Taconic)を〜18時間絶食させ、試験化合物又はビヒクルを経口投与する。
45%のプロピレングリコール(Merck)
33%のCapmul MCM C10 (Abitec)
11%のポロキサマー407 (BASF)
11%のポリエチレングリコール3350 Ultra (Fluka)
添加されるインスリンの量がCapmul MCM C10、ポロキサマー407及びPEG 3350から均等に引かれ、プロピレングリコールの量を薬剤負荷とは独立して45%に維持するためにプロピレングリコールからは引かれない。
中性インスリン(pH7.4から凍結乾燥)を穏やかに撹拌しながら室温でプロピレングリコールに溶解させる。インスリン及びインスリンの量に応じて、プロピレングリコールに溶解させるのに数時間かかりうる。得られた溶液は透明でなければならない。他の添加剤,Capmul,ポロキサマー及びPEG3350を混合し、58℃で融解させ、また透明で僅かに黄色がかった溶液にならなければならない。ついで、インスリンプロピレングリコール溶液を35℃まで温め、溶かした添加剤を磁気攪拌下で少しずつ加える。得られる混合物は透明で均一に35℃でなければならず、冷蔵庫に保存後に半固体状になる。調製後、SEDDS組成物を固化させるために5℃まで冷却する。
血漿中インスリン濃度の決定のために試料を集める。100mlの血液試料を、EDTAを含む冷却チューブ中に抜き取る。試料を、遠心分離(7000rpm、4℃、5分)まで氷上に維持し、血漿をMicronicチューブ中にピペットで移し、ついでアッセイまで20℃で凍結させる。インスリンアナログの血漿中濃度を、個々のアナログに対して適切と考えられ又は検証されているイムノアッセイを使用してAssay及びTechnology部において測定する。
血液試料を、投薬後、t=−10(血糖のみ)、t=−1(投薬直前)及び4−6時間の間、特定の間隔で抜き取る。
麻酔ラットにインスリンアナログを小腸内(空腸中)投与する。用いられた化合物の血漿中濃度並びに血糖変化を、投薬後4時間又はそれ以上の間、特定の間隔で測定する。ついで、薬物動態パラメータが、WinNonLin Professional (Pharsight Inc., Mountain View, CA, USA)を使用して計算される。
〜18時間の間、絶食させた250−300gの重さの雄スプラーグドーリーラット(Taconic)を、プライミング用量として皮下でのHypnorm-Dormicum(0.079mg/mlのクエン酸フェンタニル、2.5mg/mlのフルアニソン及び1.25mg/mlのミダゾラム)2ml/kgをプライミング用量として(物質投薬を試験する前の−60分の時点まで)、20分後に1ml/kg、ついで40分毎に1ml/kgを使用して麻酔する。
小腸内注射モデルで試験されるインスリンは、上記の経管栄養モデルに対して処方されたようにして処方される。
血漿中インスリン濃度の決定のために試料を集める。100mlの血液試料を、EDTAを含む冷却チューブ中に抜き取る。試料を、遠心分離(7000rpm、4℃、5分)まで氷上に維持し、血漿をMicronicチューブ中にピペットで移し、ついでアッセイまで20℃で凍結させる。インスリンアナログの血漿中濃度を、個々のアナログに対して適切と考えられ又は検証されているイムノアッセイで測定する。
ラット薬物動態:
本発明の選択されたアシル化インスリンの(上述のような)経口投与後の血糖対時間プロファイルを以下に示す:
先行技術のインスリン、つまり
に対する一晩絶食させた雄のウィスターラットの経口効果
B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリンは以下の図1に示す。
ヒトインスリンに対する本発明のアシル化インスリンアナログの効能
実験日に238−383gの重さであるスプラーグドーリー雄ラットをクランプ実験に使用する。ラットは制御された雰囲気条件下で給餌に自由に接近でき、クランプ実験前に一晩(3pmから)絶食させられる。
ラットを外科手技の少なくとも1週間前に動物施設において順応させる。クランプ実験のおよそ1週間前にハロタン麻酔下で頸静脈 (注入のため)及び頸動脈 (採血のため)中にTygonカテーテルを挿入し、露出させ、頸部の後ろに固定する。手術後にラットにStreptocilin vet. (Boehringer Ingelheim;0.15ml/ラット、筋肉内)を投与し、回復期間中、動物エアユニット(25℃)に配する。無痛覚とするために、麻酔中にアノルフィン(Anorphin)(0.06mg/ラット、皮下)を投与し、麻酔から十分に回復させた(2−3時間)後、再び2日に1回、リマダイル(Rimadyl)(1.5mg/kg、皮下)を投与する。
実験日の7amに一晩(前日の3pmから)絶食させたラットを計量し、サンプリング用シリンジ及び注入システム(Harvard 22 Basicポンプ,Harvard,及びPerfectum Hypodermicガラスシリンジ,Aldrich)につなぎ、ついで個々のクランプ用ゲージに配し、実験開始前の約45分、そこで休ませる。全実験中、それらの通常の寝具上をラットは自由に動くことができ、飲料水に自由に接近することができる。血漿血糖値を10分間隔で測定した30分の基底期間後、試験されるインスリン誘導体及びヒトインスリン(ラット当たり1回の投与レベル、投与レベル当たりn=6−7)を、300分、一定速度で注入する(静脈内)。場合によっては、試験されるインスリン誘導体のプライミングボーラス注入が血漿中の定常状態レベルに直ぐに達しせしめるために投与される。プライミングボーラス注入の用量は薬物動態専門家によって静脈内ボーラス薬物動態から得られる熟練のクリアランスデータに基づいて計算することができる。血漿血糖値は10分間隔でずっと測定され、正常血糖を維持するために、20%水性グルコースの注入が調節される。再懸濁させた赤血球の試料を各ラットからプール化し、頸動脈カテーテルを介して約1/2ml容量を戻した。
各実験日において、試験される個々のインスリン誘導体の溶液及びヒトインスリン溶液の試料を、クランプ実験の前及び終了時に取り出し、ペプチドの濃度をHPLCにより確認する。ラットインスリン及びC-ペプチド、並びに試験されるインスリン誘導体及びヒトインスリンの血漿濃度を、研究の前及び終了の時点で測定する。ペントバルビタール過剰投与を使用し、実験の終了時にラットを殺す。
<配列表>
配列番号5−11は上記特定の実施例に示された本発明の化合物中に存在するA鎖の配列であり、配列番号12−29は上記特定の実施例に示された本発明の化合物中に存在するB鎖の配列である。
Claims (21)
- ヒトインスリンに比較して増大した溶解度を有する、請求項1に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- pH3−9において、ヒトインスリンに比較して増大した溶解度を有する、請求項1に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- 親インスリンに比較して、1又は複数のプロテアーゼ酵素に対する増大した安定性を示すアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンであって、前記親インスリンは付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンである、請求項1から3の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- 親インスリンに比較して、2又はそれ以上のプロテアーゼ酵素に対する増大した安定性を示すアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンであって、前記親インスリンは付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンである、請求項1から4の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- プロテアーゼ安定化インスリンは、キモトリプシン、トリプシン、インスリン分解酵素(IDE)、エラスターゼ、カルボキシペプチダーゼ、アミノペプチダーゼ、及びカテプシンDからなる群から選択される一又は複数の酵素による分解に対して安定している、請求項1から5の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- T1/2が、ヒトインスリンに比較して増加している、請求項1から6の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- T1/2が、親インスリンに比較して増加しているアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンであって、前記親インスリンは付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンである、請求項1から7の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- T1/2が、親インスリンに比較して少なくとも2倍に増加しているアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンであって、前記親インスリンは付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンである、請求項1から8の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- T1/2が、親インスリンに比較して少なくとも3倍に増加しているアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンであって、前記親インスリンは付加されたアシル部分を有さず、プロテアーゼによる分解に対する安定性を改善するための変異がなされていないインスリンである、請求項1から9の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεヘキサデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεヘプタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,B29K(Nεヘプタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン;及び
A14E,B25H,B29K(Nεヘキサデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
からなる群から選択されるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。 - A14E,B16H,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-γGlu),desB30ヒトインスリン;及び
A14E,B16H,B25H,B29K(Nεヘキサデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
からなる群から選択されるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。 - A14E,B25H,desB27,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,desB27,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン;
A14E,B25H,desB27,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリン;及び
A14E,B25H,desB27,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリン
からなる群から選択されるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。 - A14E,B25H,B29K(Nεオクタデカンジオイル−γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリンであるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- A14E,B16H,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリンであるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- A14E,B25H,desB27,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu-OEG-OEG),desB30ヒトインスリンであるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- A14E,B16H,B25H,B29K(Nεエイコサンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリンであるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- A14E,B25H,desB27,B29K(Nεオクタデカンジオイル-γGlu),desB30ヒトインスリンであるアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン。
- 請求項1から18の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリン及び薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を含む、薬学的組成物。
- 高血糖症、2型糖尿病、耐糖能障害、又は1型糖尿病を治療又は予防するための医薬であって、請求項1から18の何れか一項に記載のアシル化されたプロテアーゼ安定化インスリンを含む医薬。
- 薬学的に許容可能な担体又は賦形剤を更に含む、請求項20に記載の医薬。
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