JP5241849B2 - インスリン及びインスリン分泌性ペプチドを含む薬学的組成物 - Google Patents

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Description

本発明は薬学的組成物の分野に関する。より詳細には、本発明は二種の異なった薬学的に活性なペプチドを含有する薬学的組成物に関する。
真性糖尿病は、グルコースを利用する能力が部分的又は完全に喪失している代謝性疾患である。1920年代にインスリンが導入されて以来、真性糖尿病の治療を改善するため絶え間ない努力がなされている。糖尿病に罹患している人々は、数十年以上、長期間にわたる治療を受けているために、安全で簡便であり、生活の質を改善するインスリン製剤に対して大きな需要がある。
真性糖尿病の治療において、多くの様々なインスリン製剤、例えばレギュラーインスリン、イソフェンインスリン(NPHと称される)、インスリン亜鉛懸濁剤(例えばSemilente(登録商標)、Lente(登録商標)、及びUltralente(登録商標))、及び二相性イソフェンインスリンが示唆され使用されている。商業的に入手可能なインスリン製剤のあるものは、作用発現が速いことで特徴付けられ、他の製剤は、作用発現は比較的遅いが、程度の差はあれ、持続作用を示す。速効性インスリン製剤は、通常インスリンの溶液であるが、遅効性インスリン製剤は、亜鉛塩を単独で添加するか、又はプロタミンを添加するか、又は双方を組合せることにより沈殿させられる結晶及び/又は非晶質形態のインスリンを含む懸濁剤でありうる。ここ10年で多くのヒトインスリンアナログが開発された。それらは特定の作用プロファイル、つまり速効又は持続作用に対して設計されている。
糖尿病の治療において非常に重要になると期待されている別のペプチドはグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)である。ヒトGLP-1は、とりわけ回腸末端部、膵臓及び脳のL細胞で合成されるプレプログルカゴンに由来する37のアミノ酸残基ペプチドである。GLP-1は、グルコース代謝及び消化器分泌及び代謝において調節機能を有する重要な消化管ホルモンである。GLP-1は、グルコース依存的な形でインスリン分泌を刺激し、インスリン生合成を刺激し、ベータ細胞レスキューを促進し、グルカゴン分泌、胃内容排出及び食物摂取を低減させる。世界の2型糖尿病人口は急速に増加しているので、より効果的な薬剤をより簡単に投与することに対して更に大きな需要がある。固定された二薬剤比でインスリンペプチドとGLP−1ペプチドを含有する併用製剤は非常に効果的な治療であり、また同じ患者に投与する場合、必要とする注射回数が少ないものでありうる。
インスリンとGLP−1の投与を含むインスリンが必要な糖尿病の併用治療は国際公開第95/31214号に開示されている。GLP−1化合物と基礎インスリンのプレミックス製剤は国際公開第03/020201号に開示されている。GLP−1、基礎インスリン及び界面活性剤を含有する貯蔵安定な薬学的組成物は国際公開第2006/051103号に開示されている。
加速負荷試験によって評価した4種の薬学的組成物の物理的安定性を示す。 回転試験の結果を示す。 回転試験の結果を示す。 回転試験の結果を示す。 ブタにおいて試験したインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの固定された併用製剤の薬物動態(PK)を示している。 ブタにおいて試験したインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの固定された併用製剤の薬物動態(PK)を示している。 ブタにおいて試験したインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの固定された併用製剤の薬物動態(PK)を示している。 ブタにおいて試験したインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの固定された併用製剤の薬物動態(PK)を示している。
本発明の一目的は、個々の活性成分と比較して併用ペプチドの変わらないPK/PD特性を有するGLP−1化合物及び基礎インスリン化合物の貯蔵安定な毎日一回の固定併用薬を提供することにある。
より詳細には、本発明は、6個の基礎インスリン分子当たり少なくとも5の亜鉛イオンを含む、インスリン分泌性GLP−1化合物及び基礎インスリンの固定された組合せを含む貯蔵安定な薬物学的組成物に関する。
一実施態様では、薬学的組成物は、6個の基礎インスリン分子当たり少なくとも6の亜鉛イオンを含む。
他の実施態様では、薬学的組成物は、6個の基礎インスリン分子当たり少なくとも7の亜鉛イオンを含む。
他の実施態様では、薬学的組成物は、6個の基礎インスリン分子当たり少なくとも8の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は6個の基礎インスリン分子当たり、少なくとも9;10;11;12;13;14;15;又は16の亜鉛イオンを含む。
一実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり5から16の亜鉛イオンである。
他の実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり5から15;5から14;5から13;5から12;5から11;5から10;5から9、5から8又は5から7の亜鉛イオンである。
更なる実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり6から16の亜鉛イオンである。
更なる実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり6から15;6から14;6から13;6から12;6から11;6から10;6から9又は6から8の亜鉛イオンである。
他の実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり7から16の亜鉛イオンである。
更なる実施態様では、亜鉛含有量は、6基礎インスリン分子当たり、7から14;7から15;7から14;7から13;7から12;7から11;7から10;又は7から9の亜鉛イオンである。
他の実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり8から16の亜鉛イオンである。
他の実施態様では、亜鉛含有量は、6個のインスリン分子当たり、8から15;8から14;8から13;8から12;8から11;又は8から10の亜鉛イオンである。
薬学的製剤のpHは、上記実施態様の何れにおいても典型的には中性を越え、典型的には約7から約9の間である。
一実施態様では、薬学的組成物のpHは、およそpH7.4からおよそpH9;およそpH7.4からおよそpH8.5又はおよそpH7.4からおよそpH8.2である。
他の実施態様では、薬学的組成物のpHは、およそpH7.5からおよそpH8.5;およそpH7.5からおよそpH8.2又はおよそ7.5からおよそ7.7である。
他の実施態様では、薬学的組成物のpHは、およそpH7.6からおよそpH8.2である。更なる実施態様では、pHは約7.7から約8.2である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約9である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.9である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.8である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.7である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.6である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.5である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.4である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.3である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.2である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8.1である。
他の実施態様では、pHは約7.7から約8である。
インスリン分泌性GLP−1化合物は、上記実施態様の何れにおいても2型の治療に効果がある任意のGLP−1化合物でありうる。ここで使用される「GLP−1ペプチド」なる用語は、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−37)アナログ、GLP−1(7−37)誘導体又はGLP−1(7−37)アナログの誘導体を意味する。GLP−1の誘導体は、国際公開第98/08871号又は国際公開第2006/097537号に開示されているようなアシル化GLP−1化合物でありうる。
一実施態様では、GLP−1化合物は、アシル化GLP−1アナログ、例えばArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37),Aib8,Lys26(OEG−OEG−ガンマ−Glu−C18−二酸),Arg34)GLP−1H(7−37)−OH又は(N−イプシロン26−[2−(2−{2−[2−(2−{2−[(S)−4−カルボキシ−4−(17−カルボキシ−ヘプタデカノイルアミノ)ブチリルアミノ]エトキシ}エトキシ)アセチルアミノ]エトキシ}エトキシ)−アセチル][Aib8,Arg34]GLP−1−(7−37)である。
他の実施態様では、GLP−1は、エキセンディン−3、エキセンディン−4又はエキセンディン−4アナログである。エキセンディン−4−アナログは、C末端又はN末端の何れかに付加された4−10、4−8又は4−6の塩基性アミノ酸残基を含みうる。
基礎インスリンは、上記実施態様の何れにおいても1型及び2型糖尿病の治療に対して知られている任意の基礎インスリンでありうる。一実施態様では、基礎インスリンは、国際公開第95/07931号、国際公開第2005/012347号及びEP2007/054444に開示されているような、インスリン及びそのアナログのB鎖のB29Lysのε−アミノ基がアシル化されたインスリンである。
他の実施態様では、基礎インスリンはpIシフト基礎インスリン、例えばインスリン分子の塩基性アミノ酸残基の置換又は付加を有する米国特許第5656722号に開示されたタイプである。そのような基礎インスリンの一例は、GlyA21,ArgB31,ArgB32ヒトインスリン(インスリングラルギン)である。他の基礎インスリンは、国際公開第2008/006496号及び国際公開第2008/006497号に開示された化合物のようなアミド化インスリングラルギンでありうる。
一実施態様では、基礎インスリンは、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンである。
更なる実施態様では、基礎インスリンは、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリンである。
更なる実施態様では、基礎インスリンは、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン又はNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンである。
更なる実施態様では、基礎インスリンは、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン又はNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンである。
一実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり少なくとも5;6;7;8又は9の亜鉛原子を含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり5から16;5から14;5から12;5から10;又は5から8の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンから選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり6から16;6から14;6から12;6から10;又は6から8亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり7から16;7から14;7から12;又は7から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり8から16;8から14;8から12:又は8から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物と、式NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンのアシル化基礎インスリンの固定された組合せをヒトインスリン適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物とアシル化基礎インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり5から16の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物とアシル化基礎インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり6から16;6から15;6から14;6から13;6から12;6から10;又は6から8の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物とアシル化基礎インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり7から16;7から15;7から14;7から13;7から12;7から11;7から10;7から9;又は7から8の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、インスリン分泌性GLP−1化合物とアシル化基礎インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり8から16;8から15;8から14;8から13;8から12;8から11;8から10;又は8から9の亜鉛イオンを含む。
一実施態様では、本発明は、インスリン分泌性GLP−1化合物と基礎インスリンNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の亜鉛イオンである薬物学的組成物に関する。
他の実施態様では、本発明は、インスリン分泌性GLP−1化合物と基礎インスリンNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から16;6から16;7から16;又は8から16の亜鉛イオンを含む薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり少なくとも5又は6の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり5から16;5から14;5から12;5から10又は5から8の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり6から16;6から14;6から12;又は6から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり7から16;7から14;7から12;又は7から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり8から16;8から12;又は8から10の亜鉛イオンを含む。
一実施態様では、本発明は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体とNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも5、6、7、8、9,又は10の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、GLP−1(7−37)又はそのアナログ又は誘導体とNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から16;7から16;8から16;8から14;8から12;又は8から10の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり少なくとも5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15又は16の亜鉛原子を含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり5から16;5から14;5から12;又は5から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり6から16;6から14;6から12;又は6から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり7から16;7から14;7から12又は7から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、薬学的組成物は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択されるアシル化基礎インスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、6個のインスリン分子当たり8から16;8から14;8から12又は8から10の亜鉛イオンを含む。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも5の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも6の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも7の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも8の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも9の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも10の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から16;5から15;5から14;5から13;5から12;5から11;5から10;5から9;又は5から8亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6から16;6から15;6から14;6から13;6から12;6から11;又は6から10の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から16;7から15;7から14;7から13;7から12;7から11;7から10;7から9;又は7から8の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から16;8から15;8から14;8から13,8から12;8から11;8から10;又は8から9の亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
更なる実施態様では、本発明は、インスリングラルギンとエキセンディン−4アナログ、例えば4−6の付加されたLys−又はArg−アミノ酸残基を含むエキセンディン−4アナログの固定された組合せを適切な薬学的に許容可能なアジュバントと共に含み、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも5、6、7又は8を越える亜鉛イオンである薬学的組成物に関する。
この実施態様では、インスリングラルギンはまた国際公開第2008/006496号及び国際公開第2008/006497号に開示されたアミド化インスリングラルギンとできる。
pHは上記実施態様の何れにおいても7.4;7.5;7.6;7.8;7.9;8;8.1;8.2;8.3;8.4又は8.5とできる。他の実施態様では、pHは7.4から8.2又は7.5から8である。更に他の実施態様では、pHは7.6と8の間である。
GLP−1化合物がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)の場合、pHは典型的には約7.7から約8.2の間である。
本発明の更なる態様は、上記基礎インスリンを溶解させ、それを保存料及び等張性改変剤と混合した後、亜鉛を加え、最後に溶解したインスリン分泌性ペプチドと混合することを含む上記実施態様の何れか一に係る薬学的組成物の調製方法に関する。
一実施態様では、本発明に係る方法は、次の工程を含む:1)バッファー及び等張剤の水溶液に基礎インスリンを溶解させ、2)場合によっては段階的に亜鉛を加え、3)pHを調節し、4)溶液を約4−5℃と室温の間の温度で保存し、5)GLP−1化合物を加える。
更なる態様では、本発明は、上記実施態様の何れか一に係る薬学的組成物の有効量をそのような治療を必要とする哺乳動物に非経口投与することを含む高血糖症の治療方法に関する。
更なる態様では、本発明は、上記実施態様の何れか一に係る薬学的組成物の有効量をそのような治療を必要とする哺乳動物に非経口投与することを含む肥満症、β細胞欠損、IGT又は脂質異常症の治療方法に関する。
本発明の更なる態様は、インスリン分泌性GLP−1化合物と基礎インスリンの混合物を含み、6個のインスリン分子当たり、少なくとも6の亜鉛原子を含む高血糖症の治療のための非経口投与による貯蔵安定な薬物学的組成物に関する。
他の態様では、本発明は、インスリン分泌性GLP−1化合物と基礎インスリンの混合物を含み、6個のインスリン分子当たり少なくとも6の亜鉛原子を含む有効量の薬物学的組成物を投与することを含む体重減少の方法に関する。
本発明は、2型糖尿病患者に対して基礎インスリンとインスリン分泌性GLP−1化合物の固定された混合物を投与することに関する。GLP−1化合物と基礎インスリンを単一製剤で組み合わせると、患者は、二成分を別個に投与するために必要となる2回の別個の注射と比較して一回分の注射を少なくでき、更に重要なことには、基礎インスリンアナログとGLP−1化合物の双方を同時に投与する場合に多くのポジティブな相乗効果が期待される。
かかる混合物では、個々の活性成分、つまり基礎インスリン及びGLP−1化合物が、単一治療から知られているその魅力的なPKプロファイルを維持しなければならない。例えば、基礎インスリンアナログインスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンは毎日一回の投与に適した魅力的なプロファイルを有している。同様に、GLP−1アナログArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)は毎日一回、投与される。よって、インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの組合せは基礎インスリンアナログとGLP−1アナログの魅力的な組合せを構成する。
しかしながら、例えばNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンのようなアシル化インスリンアナログを、例えばArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)のようなGLP−1化合物と直接混合すると、物理的に安定性が低い製剤になり、またアシル化インスリンのPK特性の改変を生じる。しかしながら、市販の製剤は高い物理的安定性を有していなければならない。また、基礎インスリンのPK特性が余りに変更され過ぎると、その24時間のカバー範囲が失われうる。
殆どの基礎インスリンは満足すべきPK及び物理的安定性を有するように亜鉛と共に製剤化される。例えば、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンは6個のインスリン当たり伝統的に2−3の亜鉛イオンよりも多くに結合し得ることが示された。更なる2−3の亜鉛イオン(6個のインスリン分子当たり全部で5−6の亜鉛イオン)が、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンが最適な毎日一回のプロファイルを有するために必要となる。
我々は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)が低亜鉛結合親和性を有しており、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの物理的安定性とPK特性の双方が、2成分の混合物中においてこれによって影響されることを見出した。Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)とNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの混合物では、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)がインスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンと競合するのは、これらの更なる亜鉛イオンの結合においてである。
我々は、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンのArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)との混合物に更なる亜鉛イオンを加えると、インスリンNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン単独に対してインスリン分子当たり5−6の亜鉛イオンで得られた所望のプロファイルに対してNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの物理的安定性を改善しPKプロファイルを改善することを見出した。
ここで使用される「GLP−1化合物」なる用語は、GLP−1(7−37)、そのインスリン分泌性アナログ及びそのインスリン分泌性誘導体を意味する。GLP−1化合物にはまたエキセンディン化合物、例えばエキセンディン−3及びエキセンディン−4及びそのアナログ、例えばその分子のC末端に6のリジン残基が付加されたエキセンディン−4アナログであるZP10又はZP10Aが含まれる。Cristian Thorkildsen等, The Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, Vol 307, No. 2 (2003), 490-496を参照のこと。
本発明の一実施態様は、インスリン分泌性GLP−1ペプチドがアシル化エキセンディン−4又はアシル化エキセンディン−4アナログ、例えば[N−イプシロン(17−カルボキシヘプタデカン酸)20エキセンディン−4(1−39)−アミド及びN−イプシロン32−(17−カルボキシ−ヘプタデカノイル)[Lys32]エキセンディン−4(1−39)アミドである上記実施態様の何れかに記載の薬学的組成物を含む。
単純なシステムがGLP−1の断片及びアナログを記述するために使用される。よって、例えば、Gly−GLP−1(7−37)は、8位の天然に生じるアミノ酸残基(Ala)をGlyによって置換することによってGLP−1(7−37)から形式的に誘導されるGLP−1(7−37)のアナログを意味する。同様に、Lys34(Nε−テトラデカノイル)−GLP−1(7−37)は34位のLys残基のε−アミノ基がテトラデカノイル化されたGLP−1(7−37)を意味する。PCT公報の国際公開第98/08871号及び国際公開第99/43706号は、親油性置換基を有するGLP−1アナログの安定な誘導体を開示している。GLP−1アナログのこれらの安定な誘導体は、対応するGLP−1アナログと比較して持続性作用プロファイルを有している。
ペプチド又は化合物に言及するここで使用される「インスリン分泌性」なる用語は、血漿グルコース値に応答してインスリンの分泌を刺激する能力を意味する。インスリン分泌性ペプチド及び化合物はGLP−1レセプターのアゴニストである。化合物のインスリン分泌特性は当該分野で知られているインビトロ又はインビボアッセイによって決定することができる。
本発明の一実施態様では、GLP−1は34位にArg残基を有している。他の実施態様では、GLP−1は22位にGlu残基を有している。本発明の他の実施態様では、GLP−1は8位にL−ヒスチジン残基を有している。本発明の他の実施態様では、GLP−1は8位にVal残基を有している。本発明の他の実施態様では、GLP−1(7−37)アナログの誘導体はGLP−1(7−36)−アミドである。
本発明の一実施態様では、GLP−1(7−37)アナログは、GLP−1(7−36)アミド、Arg34−GLP−1(7−37)、Gly−GLP−1(7−36)−アミド、Gly−GLP−1(7−37)、Val−GLP−1(7−36)−アミド、Val−GLP−1(7−37)、ValAsp22−GLP−1(7−36)−アミド、ValAsp22−GLP−1(7−37)、ValGlu22−GLP−1(7−36)−アミド、ValGlu22−GLP−1(7−37)、ValLys22−GLP−1(7−36)−アミド、ValLys22−GLP−1(7−37)、ValArg22−GLP−1(7−36)−アミド、ValArg22−GLP−1(7−37)、ValHis22−GLP−1(7−36)−アミド、ValHis22−GLP−1(7−37)、ValTrp19Glu22−GLP−1(7−37)、ValGlu22Val25−GLP−1(7−37)、ValTyr16Glu22−GLP−1(7−37)、ValTrp16Glu22−GLP−1(7−37)、ValLeu16Glu22−GLP−1(7−37)、ValTyr18Glu22−GLP−1(7−37)、ValGlu22His37−GLP−1(7−37)、ValGlu22Ile33−GLP−1(7−37)、ValTrp16Glu22Val25Ile33−GLP−1(7−37)、ValTrp16Glu22Ile33−GLP−1(7−37)、ValGlu22Val25Ile33−GLP−1(7−37)、ValTrp16Glu22Val25−GLP−1(7−37)からなる群から選択される。
本発明の他の実施態様では、インスリン分泌性ペプチドは、GLP−1(7−37)の誘導体又は例えば一つのリジンのようなリジン残基を有し、親油性置換基が場合によってはスペーサーを介して該リジンのイプシロンアミノ基に結合したGLP−1(7−37)アナログの誘導体である。本発明の一実施態様では、上記親油性置換基は8から40の炭素原子、好ましくは8から24、例えば12−18の炭素原子を有する。本発明の他の実施態様では、上記スペーサが存在し、アミノ酸、例えばβ−Ala、L−Glu、アミノブチロイルから選択される。本発明の他の実施態様では、上記インスリン分泌性ペプチドはジペプチジルアミノペプチダーゼIV保護GLP−1化合物である。本発明の他の実施態様では、上記インスリン分泌性ペプチドは血漿安定GLP−1化合物である。本発明の他の実施態様では、GLP−1(7−37)アナログの上記誘導体は、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)である。GLP−1誘導体の非限定的な例はdesアミノ−His,Arg26,Lys34(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)、desアミノ−His,Arg26,Lys34(Nε−オクタノイル)−GLP−1(7−37)、Arg26,34,Lys38(Nε−(ω−カルボキシペンタデカノイル))−GLP−1(7−38)、Arg26,34,Lys36(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−36)及びArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)である。GLP−1誘導体の非限定的な例はdesアミノ−His,Arg26,Lys34(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)、desアミノ−His,Arg26,Lys34(Nε−オクタノイル)−GLP−1(7−37)、Arg26,34,Lys38(Nε−(ω−カルボキシペンタデカノイル))−GLP−1(7−38)、Arg26,34,Lys36(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−36)及びArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)である。
他の実施態様では、GLP−1アナログは国際公開第2006/097537号に開示されたタイプの更なる持続型アナログ、例えばAib8,Lys26(OEG−OEG−ガンマ−Glu−C18−二酸),Arg34)GLP−1(7−37)、N−ε26−(17−カルボキシヘプタデカノイル)−[Aib8,Arg34]GLP−1−(7−37)−ペプチド,N−ε26−(19−カルボキシノナデカノイル)−[Aib8,Arg34]GLP−1−(7−37)−ペプチド,N−ε26−(4−{[N−(2−カルボキシエチル)−N−(15−カルボキシペンタデカノイル)アミノ]メチル}ベンゾイル)[Arg34]GLP−1−(7−37)、N−ε26−[2−(2−[2−(2−[2−(2−[4−(17−カルボキシヘプタデカノイルアミノ)−4(S)−カルボキシブチリルアミノ]エトキシ)エトキシ]アセチルアミノ)エトキシ]エトキシ)アセチル][Aib8,Arg34]GLP−1−(7−37)ペプチドである。
一実施態様では、GLP1−誘導体はAib8,Lys26(OEG−OEG−ガンマ−Glu−C18−二酸),Arg34)GLP−1(7−37)である。Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)と比較してのその高い効力と毎週一回の投薬よりも毎日一回に必要とされる低用量は、基礎インスリンとの併用製剤において必要とされるGLP−1化合物を低濃度なものにする。
基礎インスリンは国際公開第95/07931号、国際公開第2005/012347号又はEP2007/054444に開示されたような可溶型アシル化インスリンでありうる。
アシル化基礎インスリンは次のリストから選択されうる:
εB29−トリデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、
εB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、
εB29−デカノイルdes(B30)ヒトインスリン、
εB29−ドデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、
εB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH15CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH16CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH17CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH18CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH16CO)−γ−Glu−Nα−(γ−Glu))des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Asp−OC(CH16CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Glu−OC(CH14CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Glu−OC(CH14CO−)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Asp−OC(CH16CO−)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(HOOC(CH16CO)−α−Glu−Nα−(β−Asp))des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Gly−OC(CH13CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン;
εB29−(Nα−(Sar−OC(CH13CO)−γ−Glu)des(B30)ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−γ−L−グルタミルアミドdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−テトラデカノイル−γ−L−グルタミルアミドdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−トリデカノイル−γ−L−グルタミルアミドdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−β−アラニルdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−γ−L−アスパルチルアミドdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−ε−アミノヘキサノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ペンタデカノイル−δ−アミノペンタノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−10−(4−カルボキシフェノキシ)−デカノイル−γ−L−グルタミルアミドdesB30ヒトインスリン、
eB29−4−[11−(4−カルボキシフェニル)ウンデカノイルアミノ]ブチリルdesB30ヒトインスリン、
eB29−(3−(3−{4−[3−(7−カルボキシヘプタノイルアミノ)プロポキシ]ブトキシ}プロピルカルバモイル)−プロピオニル−γ−グルタミルアミド)desB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−トリデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−ウンデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−ω−カルボキシ−テトラデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdesB30ヒトインスリン、
eB29−{4−[10−(4−カルボキシ−フェノキシ)−デカノイルアミノ]−ブチリル}desB30インスリン、
eB29−{4−[(14−カルボキシ−テトラデカノイルアミノ)−メチル]−ベンゾイル}desB30インスリン、
eB29−[16−(4−カルボキシ−フェノキシ)−ヘキサデカノイル]desB30インスリン、
eB29−{4−[(15−カルボキシペンタデカノイルアミノ)ベンゾイル]−desB30ヒトインスリン及び
eB29−{4−[(15−カルボキシ−ペンタデカノイルアミノ)−メチル]−ベンゾイル}−desB30インスリン。
本発明に係る薬学的組成物中のGLP−1化合物の濃度は、約1から25、約2から約15、約2から約10、約2から約8又は約2から約6mg/mLでありうる。
基礎インスリンの濃度は、約1から約25、約1.5から約15、約1.5から約12;約1.5から8;約2から約15、約2から約10、約2から約8;2から約7;約3から6mg/mLでありうる。
一実施態様では、基礎インスリンの濃度は2mg/mLである。
他の実施態様では、基礎インスリンの濃度は4mg/mLである。
他の実施態様では、基礎インスリンの濃度は8mg/mLである。
本発明の一実施態様では、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)の濃度は約2mg/mLから約10mg/mLの範囲にあり、基礎インスリンの濃度は約3mg/mLから約5mg/mLの範囲にある。
本発明の他の実施態様では、Arg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)の濃度は約2mg/mLから約10mg/mLの範囲にあり、基礎インスリンの濃度は約7mg/mLから約9mg/mLの範囲にある。
併用製剤を混合する場合、各単一成分の添加順序は重要である。第一の工程として、水、バッファー(リン酸バッファーと異なる場合)、等張性改変剤が混合される。ついで、適切な量の基礎インスリンアナログ保存溶液が添加され、穏やかに混合される。その後、保存料、例えばフェノールが添加され、混合物が約15−60分間、穏やかに混合される。次の工程として、6個のインスリン分子当たり3の亜鉛イオンの濃度に相当する量の亜鉛の一部が加えられる。ついで、混合物は少なくとも5分間穏やかに混合される。次の工程として、残りの量の亜鉛イオンが所望の濃度になるまで加えられる。ついで、pHが所望のpH範囲外の場合、調整される。ついで、適切な量のGLP−1化合物保存溶液が、所望の最終濃度に達するまで加えられ、pHが所望値になるまで調整される。
薬学的組成物を調製する方法の一実施態様では、保存料が、混合物への亜鉛の添加前に加えられる。よって、一実施態様では、個々の成分の添加順序は、1)基礎インスリン、2)保存料、3)亜鉛及び4)GLP−1化合物である。一実施態様では、亜鉛は数回の工程で、例えば3−4工程で添加される。
物理的安定性はチオフラビンTフィブリル化アッセイ及びPenfillの回転試験によって評価した。
GLP−1化合物による亜鉛の結合は1D H−NMRを使用して研究した。
GLP−1化合物の不在下及び存在下及び増加した亜鉛濃度の存在下でのインスリンの自己会合平衡を、(クロマトグラム中のGLP−1化合物を同定するために)蛍光検出を伴うサイズ排除クロマトグラフィー法を使用して研究した。
併用製剤のPK特性は標準的な外観のブタモデルを使用して評価した。
本発明に係る薬物学的組成物は、活性成分に加えて、通常の薬学的に許容可能なアジュバント、例えば等張剤、バッファー、保存料及び安定剤を含む。
薬学的に許容可能な保存料は、フェノール、o-クレゾール、m-クレゾール、p-クレゾール、p-ヒドロキシ安息香酸メチル、p-ヒドロキシ安息香酸プロピル、2-フェノキシエタノール、p-ヒドロキシ安息香酸ブチル、2-フェニルエタノール、ベンジルアルコール、クロロブタノール、及びチオメロサール(thiomerosal)、ブロノポール、安息香酸、イミド尿素、クロロヘキシジン、デヒドロ酢酸ナトリウム、クロロクレゾール、p-ヒドロキシ安息香酸エチル、塩化ベンゼトニウム、クロルフェネシン(3p-クロロフェノキシプロパン-1,2-ジオール)又はそれらの混合物からなる群から選択される。
一実施態様では、保存料はフェノールとm-クレゾールの混合物である。他の実施態様では、保存料はフェノールである。薬学的組成物に保存料を使用することは、当業者によく知られている。簡便には、Remington:The Science and Practice of Pharmacy, 第19版, 1995が参照される。
本発明に係る製剤は典型的には等張剤、例えばマンニトール、ソルビトール、グリセロール、プロピレングリコール又はそれら混合物を含むであろう。一実施態様では、 等張性は塩ではない。薬学的組成物に等張剤を使用することは、当業者によく知られている。簡便には、Remington:The Science and Practice of Pharmacy, 第19版, 1995が参照される。
本発明に係る薬物学的組成物はまたバッファーを含みうる。バッファーは、双性イオンバッファーであるバッファー、グリシル−グリシン、TRIS、ビシン、HEPES、MOBS、MOPS、TES及びそれらの混合物から選択されうる。更に適切なバッファーは、酢酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、シトレート、ヒスチジン、グリシン、リジン、アルギニン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸ナトリウム、トリス(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、トリシン、リンゴ酸、スクシネート、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、アスパラギン酸又はそれらの混合物である。
本発明に係る薬学的製剤は、ホスフェートバッファーのような亜鉛結合バッファーは含まないのが好ましい。
組成物はまた、製剤中の遊離の亜鉛イオンに対して亜鉛バッファーとして作用しうる亜鉛キレート化合物をまた含みうる。これにより、相対的に低いリラグルチドジヘプタマー形成となる増加した亜鉛濃度が可能になる。かかる亜鉛キレート化合物には、(限定するものではないが)ヒスチジン、イミダゾール、シトレート又はその誘導体が含まれる。
一実施態様では、亜鉛キレート剤はヒスチジンである。
他の実施態様では、亜鉛キレート剤はイミダゾールである。
かかる亜鉛キレート剤の添加は、好ましくは10mM以下、より好ましくは5mM以下、より好ましくは2mM以下、より好ましくは1mM以下、より好ましくは0.5mM以下である。
ここで使用される「貯蔵安定な薬学的組成物」なる用語は、少なくとも治療用タンパク質に関連して規制機関が要求する期間の間、安定である薬物学的組成物を意味する。好ましくは、貯蔵安定な薬物学的組成物は5℃で少なくとも1年間安定である。安定性には化学的安定性並びに物理的安定性が含まれる。
ここで使用される「基礎インスリン」なる用語は、標準的な糖尿病モデルにおいて8時間を超える作用時間を有するインスリンペプチドを意味する。好ましくは、基礎インスリンは少なくとも9時間の作用時間を有する。好ましくは、基礎インスリンは少なくとも10時間の作用時間を有する。好ましくは、基礎インスリンは9から15時間の作用時間を有する。好ましくは、食事関連インスリンはNPHインスリン及びNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンの市販の薬学的組成物の場合に観察されるものと同様の作用時間を有している。
ここで使用される「有効量」なる用語は、治療されない患者と比較して患者の治療に有効であるのに十分な投薬量を意味する。
ここで使用される「薬学的に許容可能な」なる用語は、通常の薬学的な応用に適していること、つまり患者等に有害事象を生じせしめないことを意味する。
ここで使用される「バッファー」なる用語は、化学反応のために生じるような組成物のpHが経時的に変化する傾向を低減させる薬学的組成物中の化学的化合物を意味する。バッファーには、化学物質、例えばリン酸ナトリウム、トリス、グリシン及びクエン酸ナトリウムが含まれる。
ここで使用される「保存料」なる用語は、微生物活性(増殖及び代謝)を防止又は遅延化させるために薬学的組成物に添加される化学的化合物を意味する。
ここで使用する「等張剤」なる用語は、浸透圧をヒト血漿のそれに近づけるために製薬学的組成物の浸透圧を修正する役割をする薬学的組成物中の化学的化合物を意味する。等張剤にはNaCl、グリセロール、マンニトール等が含まれる。
ここで使用される「安定剤」なる用語は、ペプチドを安定させるために、すなわちこのような組成物の保存期間及び/又は使用期間を増加させるために、ペプチドを含有する薬学的組成物に添加される化学物質を意味する。薬学的製剤に使用される安定剤の例は、L-グリシン、L-ヒスチジン、アルギニン、ポリエチレングリコール、及びカルボキシメチルセルロースである。
ここで使用される「インスリンペプチド」なる用語は、ヒトインスリンか又はインスリン活性を有するそのアナログ又は誘導体であるペプチドを意味する。
ここで使用される「ヒトインスリン」なる用語は、その構造及び特性がよく知られているヒトホルモンを意味する。ヒトインスリンはシステイン残基間のジスルフィド架橋によって連結した2つのポリペプチド鎖、すなわちA鎖とB鎖を有する。A鎖は21アミノ酸のペプチドであり、B鎖は30アミノ酸のペプチドであり、2つの鎖は3つのジスルフィド架橋(1つはA鎖の6位と11位のシステインの間にあり、2つ目はA鎖の7位のシステインとB鎖の7位のシステインの間にあり、3つ目はA鎖の20位のシステインとB鎖の19位のシステインの間にある)によって連結されている。
ペプチドに言及してここで使用される「アナログ」なる用語は、ペプチドの一又は複数のアミノ酸残基が、他のアミノ酸残基で置換され、及び/又は一又は複数のアミノ酸残基が該ペプチドから欠失され、及び/又は一又は複数のアミノ酸残基が該ペプチドに付加されている修飾されたペプチドを意味する。アミノ酸残基のかかる付加又は欠失は、ペプチドのN末端及び/又はペプチドのC末端で起こりうる。
インスリンアナログはヒトインスリンと比較して約7を越えない変異、より典型的には5を越えず、更により典型的にはせいぜい3の変異を含む。
ここ何年かで、インスリンA鎖及び/又はB鎖のかなり多数の修飾が開示されている。よって、B鎖の28位が、天然Pro残基から、Asp、Lys、又はIleに修飾され得、B29位のLysがまたProに修飾されうる。
また、A21位のAsnは、Ala、Gln、Glu、Gly、His、Ile、Leu、Met、Ser、Thr、Trp、Tyr又はVal、特にGly、Ala、Ser、又はThr、特にGlyに修飾されうる。更に、B3位のAsnはLys又はAspに修飾されうる。インスリンアナログの更なる例は、des(B30)ヒトインスリン;B1とB2の一方又は双方が欠失されているインスリンアナログ;A鎖及び/又はB鎖がN末端伸長を有しているインスリンアナログ、及びA鎖及び/又はB鎖がC末端伸長を有しているインスリンアナログである。また、A18位の天然アミノ酸残基はGln残基に変更され得、あるいはB26−B30位のアミノ酸残基の一又は複数は欠失されうる。
親ペプチドに関してここで使用される「誘導体」という用語は、少なくとも一の置換基が親タンパク質又はそのアナログには存在していない化学的に修飾された親タンパク質又はそのアナログを意味し、つまり共有結合的に修飾された親タンパク質である。典型的な修飾はアミド、炭水化物、アルキル基、アシル基、エステル、ペグ化等である。ヒトインスリンの誘導体の例は、スレオニンメチルエステルB30ヒトインスリン及びNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリンである。
ここで使用される「等電点」なる用語は、ペプチドのような巨大分子の全体の正味の電荷がゼロであるpH値を意味する。ペプチドには、幾つかの荷電基が存在し得、等電点では、これら電荷の全ての合計がゼロである。等電点を超えるpHでは、ペプチドの全体の正味の電荷は負である一方、等電点より低いpH値ではペプチドの全体の正味の電荷は正である。
薬学的組成物中のペプチドの濃度に関連してここで使用される「約」なる用語は、プラス又はマイナス10%を意味する。よって、「約5mg/mLインスリン」なる濃度は、4.5mg/mLインスリンから5.5mg/mLインスリンの濃度を意味する。
本発明は次の実施態様を含む:
実施態様1: インスリン分泌性GLP−1化合物、基礎インスリンペプチド、薬学的に許容可能な添加剤及び亜鉛を含有し、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも5のZnイオンである非経口投与のための可溶性薬物学的組成物。
実施態様2: インスリン分泌性GLP−1化合物、基礎インスリンペプチド、薬学的に許容可能な添加剤及び亜鉛を含有し、亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり少なくとも6のZnイオンである非経口投与のための可溶性薬物学的組成物。
実施態様3: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から16の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様4: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から15の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様5: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から14の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様6: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から13の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様7: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から12の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様8: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から11の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様9: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から10の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様10: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から9の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様11: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から8の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様12: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり5から7の亜鉛イオンである実施態様1に記載の薬学的組成物。
実施態様13: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から16の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様14: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から15の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様15: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から14の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様16: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から13の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様17: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から12の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様18: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から11の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様19: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から10の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様20: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から9の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様21: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり6から8の亜鉛イオンである実施態様2に記載の薬学的組成物。
実施態様22: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から16の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様23: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から15の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様24: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から14の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様25: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から13の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様26: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から12の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様27: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から11の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様28: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から10の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様29: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり7から9の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様30: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から16の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様31: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から15の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様32: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から14の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様33: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から13の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様34: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から12の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様35: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から11の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様36: 亜鉛含有量が6個のインスリン分子当たり8から10の亜鉛イオンである先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様37: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH7.4からおよそpH9である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様38: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH7.4からおよそpH8.2である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様39: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH7.4からおよそpH7.7である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様40: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH7.6からおよそpH8.2である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様41: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH7.7からおよそpH8.2である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様42: 上記薬学的組成物のpHがおよそpH8.0からおよそpH9である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様43: インスリン分泌性GLP−1ペプチドが、GLP−1(7−37)、GLP−1(7−37)アナログ、GLP−1(7−37)の誘導体、又はGLP−1(7−37)アナログの誘導体である先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様44: GLP−1(7−37)の誘導体がリジン残基を含む先の実施態様の何れかに記載の薬学的組成物。
実施態様45: GLP−1(7−37)アナログの上記誘導体がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)である実施態様44に記載の薬学的組成物。
実施態様46: GLP−1(7−37)アナログの上記誘導体がAib8,Lys26(OEG−OEG−ガンマ−Glu−C18−二酸),Arg34)GLP−1(7−37)である実施態様44に記載の薬学的組成物。
実施態様47: GLP−1(7−37)アナログの上記誘導体が[デスアミノHis,Arg34]GLP−1−(7−37),[Aib,Glu22,Arg26,Arg34,Lys37]GLP−1−(7−37)アミドである実施態様44に記載の薬学的組成物。
実施態様48: インスリン分泌性GLP−1ペプチドがエキセンディン−4又はそのアナログである先の実施態様1−42の何れかに記載の薬物学的組成物。
実施態様49: 基礎インスリンペプチドがアシル化インスリンである先の実施態様の何れか一に記載の薬学的組成物。
実施態様50: アシル化インスリンはB29位が親油性基でアシル化されている先の実施態様の何れか一に記載の薬学的組成物。
実施態様51: 親油性基が8から40、8から24、又は12−18の炭素原子を有している実施態様50に記載の薬学的組成物。
実施態様52: 基礎インスリンが、NεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン、LysB29(Nεリトコリル−γ−Glu)−des(B30)ヒトインスリン、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン及びNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンからなる群から選択される実施態様50に記載の薬学的組成物。
実施態様53: 基礎インスリンがNεB29−テトラデカノイルdes(B30)ヒトインスリン、NεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンである実施態様50に記載の薬学的組成物。
実施態様54: 基礎インスリンがNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンである実施態様50に記載の薬学的組成物。
実施態様55: 基礎インスリンが、NεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−L−グルタイルアミドdesB30ヒトインスリン又はNεB29−ω−カルボキシペンタデカノイル−γ−アミノ−ブタノイルdes(B30)ヒトインスリンである実施態様50に記載の薬学的組成物。
実施態様56: 基礎インスリンがNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンであり、インスリン分泌性GLP−1化合物がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)である先の実施態様1−42の何れか一に記載の薬学的組成物。
実施態様57: 基礎インスリンの濃度が約1.5から約8mg/mLの範囲にあり、GLP−1化合物の濃度が約2から約10mg/mLの範囲にある先の実施態様の何れか一に記載の薬学的組成物。
実施態様58: 基礎インスリンがインスリングラルギンであり、インスリン分泌性GLP−1化合物がZP10である実施態様1−36に記載の薬学的製剤。pHが約4である実施態様57に記載の実施態様。
実施態様59: 亜鉛含有量が、6分子のインスリングラルギン当たり4から5の亜鉛イオンである実施態様58に記載の薬学的製剤。
実施例1
インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとGLP−1アナログArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37),リラグルチドからなる固定された組合せの典型的な製剤を次のようにして調製した。インスリンアナログ及びGLP−1アナログから、適切な保存水溶液を調製した。双方の原液のペプチド濃度は典型的には約10mMであり、pHをインスリンアナログ保存液に対してはおよそpH7.7に、リラグルチド保存液に対してはおよそpH8.2に調節した。これらのpH調節は、最大濃度1.0NのNaOH又はHClO溶液を使用して実施した。
次の賦形剤を適切な保存水溶液からこの順で混合した:1)水、2)グリセロール(等張性改変剤)、3)インスリンアナログ、4)フェノール。亜鉛の前のフェノールの添加は重要である;さもないとゲルが形成される。15分後、酢酸亜鉛を3回に分けて加えた;第一に、3亜鉛/6インスリンアナログ分子の濃度に相当する亜鉛量;第二に、3亜鉛/6インスリンアナログ分子の濃度に相当する亜鉛量;及び第三に任意の更なる亜鉛。各添加後に5分、溶液を平衡にした。pHを測定し、上述のようにpH8.2に調節した。この溶液を4℃でおよそ48時間平衡のままにした後、適切な量のリラグルチド保存溶液を加えた。最後に、pHを測定し、必要ならばpH8.2に調節した。この手順に従って、表1に記載されたような製剤を調製した。
Figure 0005241849
実施例2
インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの持続機序は6個のインスリンアナログ分子当たり3を越える亜鉛イオンの存在下での自己会合体の形成に依存すると記載されている。よって、インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンの製剤がモノマー形態のアナログの有意な画分を含んでいる場合、製剤は望ましくない速効要素を示すことが予想される。更に、高いインスリンアナログモノマー含有量は製剤の物理的安定性を悪化させうる。インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとの固定された組合せにおけるGLP−1アナログリラグルチドの存在は、リラグルチド亜鉛結合錯体を同時に形成すると共にインスリンアナログの自己会合平衡をモノマー状態に向けて混乱させうる。リラグルチドが製剤関連条件下でヘプタマー自己会合体を形成し、等モル濃度の亜鉛イオンの存在下で亜鉛結合リラグルチドジヘプタマーが形成されることが証明された。
インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドの双方を含む製剤を、蛍光検出を用いたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって分析した。SEC法ではSuperose12 10/300GLカラムを使用し、50μlの試料を注入し、流量は0.8ml/分とした。フェノールを含むものとフェノールを含まないものの二つの方法を、溶媒140mMのNaCl、10mMのトリス/HCl,pH7.7、+/−2mMのフェノールと共に使用した。検出は、276nmの吸光度(全ペプチド量を測定)での一つのチャンネルと、リラグルチドに対して特異的であった蛍光検出(310nmでの励起、380nmでの発光)の他のチャンネルによって実施した。
ある条件下では特定の定量は実験条件のためにできなかった。ここでは、モノマー形態のインスリンアナログの量を、ペプチドの全量に対して定量した。
製剤は実施例1に記載されたようにして調製した。それぞれ0.3mM及び0.6mMのインスリンアナログを含む4種の製剤を、6個のインスリンアナログ分子当たり6、8、10、及び12の亜鉛イオンに相当する亜鉛含有量を用いて調製した。これらの8種の製剤は4℃と37℃で保存した。
全ての製剤は、0.3又は0.6mMのインスリンアナログ、酢酸亜鉛、1.6mMのリラグルチド、50mMのフェノール、174mMのグリセロール,pH8.2を含んでいた。
0、2、4、及び8週の保存後にフェノールを用いたSEC法とフェノールを用いないSEC法の双方を使用して保存製剤を分析した。表2及び表3はモノマー形態のインスリンアナログの量を示す。陰の部分は正確な定量ができなかった条件を示している。従って、定量はまた全ペプチド量に対するインスリンアナログモノマーに対して行った。これは表4及び表5に示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
Figure 0005241849
Figure 0005241849
亜鉛結合リラグルチドジヘプタマーの量は蛍光検出を使用して直ぐに測定した。表6及び表7は分析した試料中の測定した量を示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
実施例3
実施例1の手順に従って、表8に示す組成を有する4種の製剤を調製した。製剤3では、グリシルグリシンバッファーを水と共に添加した。製剤4では、リン酸バッファーを、酢酸亜鉛を添加した後、加えた。これは、リン酸亜鉛の沈殿を最小にするためになされた。使用したインスリンアナログはNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンであった。
4種の薬学的組成物の物理的安定性を加速負荷試験によって評価した。負荷試験は回転試験として実施した。50μLの空気を各製剤の5つのカートリッジ(ガラスバイアル)の各々に加えた。カートリッジを毎日4時間、毎分30回転の回数で回転させた。カートリッジの検査を毎日又は必要に応じて続けた。製剤の濁度を、比濁測定によって特徴付け、「比濁計濁度単位」(NTU)で特定した。タンパク質の物理的不安定性は高濁度の測定によって特徴付けた。
この回転試験は図1に示す。インスリンアナログとリラグルチドを併用しpH7.7で製剤化した製剤(製剤3)は、pH7.4で単独で製剤化したインスリンアナログ(製剤1)よりも安定性がなく、おそらくは更なる開発には許容され得ない安定性であったことが明らかになった。製剤4はまたインスリンアナログとリラグルチドの組合せを有していたが、pH8.2で製剤化された。この製剤はインスリンアナログ単独よりもほんの僅か低い物理的安定性を有していた。よって、この比較は、何ら最適化することなくインスリンアナログとリラグルチドを組み合わせたのでは不安定な製剤となってしまうことを示している。しかしながら、pHをpH8.2に増加させると、インスリンアナログ単独のものに匹敵する改善された物理的安定性が得られた。
Figure 0005241849
実施例4
実施例3に記載されたようにして実施した他の回転試験では、インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドを両方含む4種の併用製剤とインスリンアナログ及びリラグルチド単独での2種の参照剤を試験した。
実施例1に記載されているようにして製剤を調製し、その組成を表9に示す。
Figure 0005241849
回転試験からの結果を図2−4に示す。
製剤3は8亜鉛/6インスリンアナログ分子を含み、インスリンアナログ(6亜鉛/6インスリンアナログ分子)及びリラグルチド単独を含む両参照体に匹敵する安定性を有していた。製剤6だけは0.3mMのインスリンアナログを含んでいたが、参照体と同様の安定性を示すためには10亜鉛/6インスリンアナログ分子を必要とした。これは、インスリンアナログの量に対して高い亜鉛含有量が6亜鉛イオン/6インスリンアナログ分子を含むインスリンアナログ参照体単独と同じ安定性を達成するために必要とされることを示している。
実施例5
インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドを含む固定された組合せの製剤の薬物動態(PK)特性をブタで調べた。血流中の二つのペプチドの出現を、注射後72時間までの間、標準的なアッセイ法によって測定した。しかし、明確化のために、インスリンアナログについては最初の24時間のみを示す。結果を6通りの複製によって図5及び図6に示し、平均の標準誤差と共に示した。3種の併用製剤及び二種の参考製剤を実施例1に概説したようにして調製した。その組成を表10に示す。インスリンアナログに対するPK推移曲線を図5に示し、リラグルチドに対するPK推移曲線を図6に示す。
Figure 0005241849
併用におけるインスリンアナログの出現は幾つかの理由から重要である:速効成分は効果の予期しない早期の発現を生じる。増加した生物学的利用能はまた大なる血糖低下効果を生じ、続いて用量の調節が必要とされる。併用製剤3(8亜鉛/6インスリンアナログ分子を用いて製剤化)がインスリンアナログ単独(製剤1)の曲線と比較して非常に類似したインスリン表示曲線を示したと結論づけられることは興味深い。よって、8亜鉛/6インスリンアナログ分子の併用製剤は、インスリンアナログ単独と比較したとき、非常に類似したインスリンPK特性を示した。全ての併用製剤は非常に類似したリラグルチド表示曲線を示した(製剤3−5)。
実施例6
インスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンとリラグルチドを異なった比で含む他の固定された組合せの製剤の薬物動態(PK)特性をブタで同様にして調べた。この比は、リラグルチドに対して、より多くの量のインスリンアナログが一回の注射で患者に送達されることを可能にする。インスリンアナログ参照体(製剤1)と併用剤(製剤3-5)の双方の等用量のインスリンをブタに投与した。血流中の二つのペプチドの出現を、注射後72時間までの間、標準的なアッセイ法によって測定した。しかし、明確化のために、インスリンアナログについては最初の6時間と24時間のみを示す。結果を6通りの複製によって図7及び図8に示し、平均の標準誤差と共に示した。3種の併用製剤及び二種の参考製剤を実施例1に概説したようにして調製した。その組成を表11に示す。インスリンアナログに対するPK推移曲線を図7に示し、リラグルチドに対するPK推移曲線を図8に示す。
Figure 0005241849
インスリンアナログ参照体(製剤1)と比較して、6Zn2+/6インスリン分子を含む併用剤(製剤3)は、参照体の主ピークよりも早期の発現を持つマイナーな肩部を示した。亜鉛含有量を7Zn2+/6インスリン分子まで増加させると(製剤4)、インスリン参照体(製剤1)のものに更に類似したよりもインスリンアナログ表示曲線を生じた。亜鉛含有量を8Zn2+/6インスリン分子(製剤5)まで更に増加させても更なる改善は生じなかった。3種の組合せ(製剤3−5)中のリラグルチドとリラグルチド単独(製剤2)に対するPK推移曲線間に統計的に有意な差は見出されなかった。これは、1.2mMのインスリンアナログ−1.6mMのリラグルチド併用剤に対する7Zn2+/6インスリン分子の亜鉛含有量が、アナログ単独と比較して併用中のインスリンアナログに対して同様のPK推移曲線を得るために好ましいことを示している。
実施例7
リラグルチドとの併用下でのインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンモノマーの量に対するpHの影響を研究した。実施例1に概説されたようにして3種の製剤を調製したが、pH8.2、pH7.7、及びpH7.4に調整した。3種の製剤全ての組成は、0.6mMのインスリンアナログ、0.8mMの酢酸亜鉛(6個のインスリンアナログ分子当たり8の亜鉛)、1.6mMのリラグルチド、50mMのフェノール、214mMのグリセロールであった。調製後、0週の時点での最初の測定前の数週間の間、製剤を4℃に保存した。その後、製剤を5℃と37℃の双方で保存し、二通りの温度で更に2週及び4週の保存後に分析した。製剤を実施例2に記載されたSEC法を使用して分析した。フェノールを用いたものと用いないものの双方の方法を使用した。
フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC分析によって測定された全インスリンアナログと比較したインスリンアナログモノマーの相対量をそれぞれ表12と表13に示す。両SEC法及び両温度において、pHの減少により測定の各時点でインスリンアナログモノマー量は低下した。これは、pHが、リラグルチドとの併用下でインスリンモノマー量を制御し調節するための重要な因子であることを示している。より低いインスリンモノマー量は、pH8.2より低いpH、例えばpH7.7を使用して得ることができた。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
リラグルチドジヘプタマー量をまた同様の形で測定し、これらの結果を、フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC法でそれぞれ表14と表15に示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
実施例8
実施例7に記載された研究にはまた低濃度のヒスチジンを含むインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン−リラグルチド併用製剤を含めた。アミノ酸は増加した亜鉛含有量の存在下で亜鉛バッファーとして作用することが意図された。製剤1は0.6mMのインスリンアナログ、0.8mMの酢酸亜鉛(6個のインスリンアナログ分子当たりの8の亜鉛)、1.6mMのリラグルチド、50mMのフェノール、214mMのグリセロール(pHをpH8.2に調整)から構成した。製剤2は0.6mMのインスリンアナログ、1.0mMの酢酸亜鉛(6個のインスリンアナログ分子当たりの10の亜鉛)、1.6mMのリラグルチド、50mMのフェノール、214mMのグリセロール、0.5mMのヒスチジン(pHをpH8.2に調整)から構成した。両製剤は基本的には実施例1に概説されたようにして製造し、ヒスチジンはリラグルチドの後の最終の賦形剤として添加した。製剤を実施例2及び実施例7に記載されたようにして分析した。
フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC分析によって測定された全インスリンアナログと比較したインスリンアナログモノマーの相対量をそれぞれ表16と表17に示す。10亜鉛/6インスリン分子及び0.5mMのヒスチジンが存在する製剤2は、8亜鉛/6インスリン分子のみを含む製剤1よりも両温度において経時的により少ないインスリンモノマーを含んでいた。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
リラグルチドジヘプタマー量をまた同様の形で測定し、これらの結果を、フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC法でそれぞれ表18と表19に示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
実施例9
実施例7に記載された研究にはまた0.3mMのインスリンアナログ、0.8mMの酢酸亜鉛(6個のインスリンアナログ分子当たり16の亜鉛)、1.6mMのリラグルチド、50mMのフェノール、214mMのグリセロール(pH8.2に調整)からなるインスリンアナログNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリン−リラグルチドの組合せを含めた。
フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC分析によって測定された全インスリンアナログと比較したインスリンアナログモノマーの相対量をそれぞれ表20と表21に示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
リラグルチドジヘプタマー量をまた同様の形で測定し、これらの結果を、フェノールを用いた場合とフェノールを用いない場合のSEC法でそれぞれ表22と表23に示す。
Figure 0005241849
Figure 0005241849
実施例10
インスリングラルギンとエキセンディン−4アナログZP10(AVE0010としても知られている)を組み合わせた製剤を調製した。ZP10・エキセンディン−4アナログは、Thorkildsen等(2003), JPET 307:490-496に記載されており、系統名[des−Pro38]エキセンディン−4−(1−39)yl−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−Lys−NH2を有している。適切な保存液から、次の組成物を水に希釈することによって調製した:製剤1は0.6mMのインスリングラルギン、0.46mMの酢酸亜鉛(4.6亜鉛/6インスリングラルギン)、60μMのZP10から構成された。製剤2は0.6mMのインスリングラルギン、0.6mMの酢酸亜鉛(6亜鉛/6インスリングラルギン)、60μMのZP10から構成された。両製剤をHCl及びNaOHを使用しておよそpH4.0に調節し、室温で3日間保存した。保存後も両製剤はまだおよそpH4.0であった。二つの製剤は調製直後と室温での保存後透明な溶液のままであった。

Claims (4)

  1. インスリン分泌性GLP−1化合物、基礎インスリンペプチド、薬学的に許容可能な添加剤及び亜鉛を含有する注射用の液体製剤であって、
    インスリン分泌性GLP−1化合物がArg34,Lys26(Nε−(γ−Glu(Nα−ヘキサデカノイル)))−GLP−1(7−37)であり、基礎インスリンペプチドがNεB29−(Nα−(HOOC(CH14CO)−γ−Glu)desB30ヒトインスリンであり、亜鉛含有量が6分子のインスリン当たり7〜12のZnイオンであり、pHがおよそpH7.7からおよそpH8.2である、液体製剤。
  2. 基礎インスリンペプチドの濃度がおよそ1.5からおよそ8mg/mLの範囲にあり、GLP−1化合物の濃度がおよそ2からおよそ10mg/mLの範囲にある、請求項に記載の液体製剤。
  3. ヒスチジンを更に含有する、請求項1又は2に記載の液体製剤。
  4. 1型および2型の糖尿病、肥満症、β細胞欠損、耐糖能障害(IGT)、脂質異常症、高血糖症又は体重減少の治療のための、請求項1からの何れか一項に記載の液体製剤。
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