JP5121038B2 - 狭心症のための薬草調合物、該薬草調合物を調合する方法、及びその使用法 - Google Patents

狭心症のための薬草調合物、該薬草調合物を調合する方法、及びその使用法 Download PDF

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Description

本願を通じて、様々な刊行物が参照されており、こうした刊行物の引用はすべて、本明細書の終わり、特許請求の範囲の前にある参考文献一覧において確認することができる。こうした刊行物の開示内容は、本明細書に記載され且つ請求される本発明の日付の時点で当業者に公知の最新技術を十分に説明するために、参照により本願に含めるものとする。
慢性安定狭心症は、一過性の心筋虚血によるものである。単独使用又は互いに組み合わせて使用される、アスピリン、硝酸塩、ベータアドレナリン受容体遮断薬、及びカルシウムチャネル遮断薬は、狭心症に関して一般に使用される薬物である。
アスピリンは、抗血栓剤として、慢性安定狭心症の対症療法となる。
硝酸塩は、アンギナ性の症状の発現を治療するのに使用され、予測可能な症状を有する患者の予防においても効果を発揮できる。すべての硝酸塩について、特定の敏感な個人では、不快な頭痛のために使用が控えられる場合がある。
ベータアドレナリン受容体遮断薬は、狭心症治療の基礎とされているが、閉塞性気道疾患及び重度の心室機能障害を有する患者では明確に禁忌であり、糖尿病患者、及び末梢血管疾患、除脈、又は心臓ブロックを有する患者では相対的に禁忌である。
カルシウム拮抗薬は、狭心症において確実に有効であり、冠状動脈及び抹消循環における平滑筋の弛緩により効果を達成し、心筋の供給を増加させ、心筋の働きを低減する。
狭心症の複合薬による治療には進歩が見られ、大部分の患者は、硝酸塩とベータアドレナリン受容体遮断薬又はカルシウム拮抗薬とにより治療を開始するが、非常に有効で、長期間に渡って摂取可能で、非常に毒性の低い慢性安定狭心症の薬物に対する必要性が存在している。
上で述べた薬物に関連する問題点を考慮して、慢性安定狭心症の標準的な治療の代替として、薬草治療を応用するために注目すべき努力が成されてきた。中国伝統医学(TCM)は、この点に関して大きく貢献している。
米国特許第5288485号及び第5433957号では、狭心症等の血液循環の障害によって生じる疾患を治療又は予防するhypericum erectum thunbからの抽出物について触れている。
米国特許第5776463号では、狭心症を含む循環系心疾患に関連するストレスを予防及び治療する、ルリヂサの花弁又はルリヂサ花弁の抽出物を含む経口製薬組成物について触れている。
hypericum erectum thunb及びルリヂサ花弁に加え、他の多くの薬草も、狭心症の治療に使用されている。こうした植物の一つは、Valeriana officinalis latifoliaである。ヤンGYら(1994)は、82人の狭心症患者をValeriana officinalis latifoliaにより治療したと報告しており、そのうち50人の病状では、治療前にST−Tの虚血性変化がECGに現れていた。単純狭心症(検出可能な虚血の所見がないもの)に関する全体の実効率は、87.80%であり、虚血の所見がある狭心症では、88.00%だった。加えて、Valeriana officinalis latifoliaが血漿脂質を低下させることも発見された。肝臓、腎臓、造血組織に対する毒性は見られなかった(1)。
ウーY(1990)は、狭心症を有する267人の患者において、Xintongkangカプセルにより治療した患者の93.3%に効果があったと報告している。
Shenshao tongguan pianと呼ばれる別の薬草製剤も、狭心症の治療に使用されている。1990年、フーJXらは、Shenshao tongguan pianが薬用人参及びRadix Paeoniae Albaその他の茎及び葉からのサポニンにより主に構成されていると報告した。狭心症治療における全体の実効率は、94.71%であり、ECGの改善率は、63.38%だった。加えて、研究室での調査により、Shenshao tongguan pianが、左心室での拍出を促進し、血液の粘性を低減し、血液の血小板の凝血を抑制することも明らかとなった。急性及び慢性の毒性試験では、Shenshao tongguan pianに毒性又は副作用がないことが分かっている。
Kuo−guan顆粒は、狭心症のための別の薬草製剤である。リーYら(1990)は、狭心症を伴う冠状動脈性心疾患を有する31人の患者における原子吸光分析法及びDTNB着色により、1ヶ月のKuo−guan顆粒の摂取の前後で、血漿亜鉛、銅、及び赤血球のグルタチオンペルオキシダーゼの変化が測定されたと報告した。この結果では、治療前(P<0.01)には、正常な対照群に比べ、患者の血漿亜鉛及び赤血球のグルタチオンペルオキシダーゼは低く、銅は高くなっており、治療後(P<0.01)には、血漿亜鉛及び赤血球のグルタチオンペルオキシダーゼが増加し、銅が減少している。これは、狭心症を伴う冠状動脈性心疾患に対するKuo−guan顆粒の治療的メカニズムが、体内の微量元素の障害を調整することに関連する可能性を示している。
Tribulus terrestrisのサポニンは、狭心症を治療するもう一つの薬草組成である。
Fufang Danshen Pianは、Dan Shenタブレットの民間処方であり、これは冠状動脈虚血による慢性安定虚血症の治療を示しており、1977年版以降、中国薬局方に記載されており、数十年に渡って臨床使用されている。
Fufang Danshen Pianは、植物からの多数の有効抽出物を含有する、これにはダンシェン(Danshen)(Radix Salviae Miltiorrhizae)、及びサンチ(Sanchi)(Radix Notoginseng)が含まれる。これら両方の植物が、最初に記録されたのは、200年に完成したShen Nong Ben Cao Jing(Shen−nongの薬草薬局方)である。Fufang Danshen Pianは、更に、天然ボルネオール(Bingpian)の異形である合成ボルネオールを含む。天然ボルネオールが、最初に記録されたのは、659年頃に編纂された、Tang Ben Cao(唐王朝の薬草薬局方)である。
リー・チェンズーら(1979)は、(Acta Acad Med Prim Shanghai)において、Radix Silviae Miltiorrhizaeの血栓阻害効果の実験的研究について報告している。in vitro血栓症、血小板及び凝固、フィブリン溶解に対する効果を、ウサギで観察している。Radix Silviae Miltiorrhizaeの注射後、in vitro血栓症の阻害において、三つのリンクが重要な役割を果たすことが発見され、これは(1)血小板機能の阻害と、(2)凝固機能の阻害と、(3)フィブリン溶解の促進だった。このうち、最初に二つのメカニズムは、より強く機能する。この結果は、血栓性疾患、特に動脈血栓性疾患の治療におけるものと一致している。
チャンWTら(1982)は、(Acta Acad Med Prim Shanghai)において、イヌの虚血心筋及び分離されたブタの冠状動脈における「ダンシェンス(Danshensu)」及びsalvia miltiorrhizaの他の二つの水溶性構成要素の効果について報告している。新しい三種類の水溶性構成要素、つまり、Salvia Miltiorrhiza Bungeから分離されたダンシェンス(DS−182、D(+)−3,4−ジヒドロキシフェニル乳酸)、プロトカテク酸アルデヒド(PCAD)、及び、不純ジテルペン酸(DS−187)を、ジピリダモールのものと比較している。結果では、(1)マウスにおいて、DS−182は、低酸素症に対する大きな保護を提供したが、PCADは効果が無く、(2)DS−182は、ピッイトリンが誘発する心電計での虚血性のST−Tの上昇を無効にできるが、心拍数の低下に対する効果は有していない。DS−187、PCAD、及びジピリダモールは、不完全な保護のみを示し、(3)左冠状動脈の下行枝の結紮により準備した急性梗塞のイヌのモデルにおいて、DS−182の静脈注射により達成された利点は、左心室機能、左心室ピーク収縮期血圧(LVPSP)、及び左心室終点拡張期血圧(LVEDP)に関して、DS−187及びPCADより優れていることが証明された。PCADは、逆に、LVPSP及びLVEDPにおける悪影響を発生させる。静脈から投与したジピリダモールは、LVEDPを変化させないが、LVPSPを大幅に抑制し、顕著な低血圧効果を伴う。サルビア及びジピリダモールのこうした構成要素は、すべて、最終的な心筋の梗塞のサイズ(N−BT評価)を低減しており、DS−182が最も効果的で、ジピリダモール及びDS−187が次に続き、PCADが最低であり、(4)分離し潅流されたブタの冠状動脈標本において、DS−182は、冠状血管の抵抗を大幅に減少させ、一方、DS−187、PCAD、或いは、サルビアの別の構成要素であるナトリウムタンシノンII−Aスルホン酸塩(DS−201)は、これを増加させた。分離された冠状動脈標本に対するモルヒネ及びプロプラノロールの収縮作用は、DS−182の事前投与により中和された。こうしたすべての事柄は、虚血性心疾患の治療において、ダンシェンスがSalvia miltiorrhizaの主要な有効成分である可能性があり、プロプラノロール又はモルヒネとの併用が有益であることを示していた。
リー・チェンズーら(1983)は、(Chin J Integr Med)において、Radix Silviae Miltiorrhizaeの抗凝集効果について報告している。ダンシェンスは、Radix Salviae Miltiorrhizaeから抽出される水溶性モノマである。市販される注入薬Radix Silviae Miltiorrhizaeの主要な成分でもある。本研究では、ダンシェンスが、in vitroの血栓と、血小板の凝集(ADPにより誘発)と、内部及び外部の凝集体系とを抑制し、血小板の数を減少させ、フィブリン又はフィブリノゲンの分解を促進することが証明された。こうした効果は、ウサギへの20mg/kgの単一の注射から30分後にピークに達し、一時間継続し、徐々に回復した。注射から4.5時間には、in vitroの血栓症試験を除き、すべてが正常に戻った。
チェン・チャンホワ(1987)は、Acta Acad Med Prim Shanghaiにおいて、実験的な微小循環障害及び血漿乳酸濃度に対する「ダンシェンス」の効果について報告している。天然ダンシェンスは、Radix Salviae Miltiorrhizae(RSM)から抽出された水溶性のモノマである。ウサギの微小循環障害は、高分子量のデキストランの静脈注射により誘発された。天然ダンシェンス(4乃至6mg/kg投与)は、眼球結膜の毛細血管の数を顕著に増加させ、ウサギの血漿乳酸の濃度を減少させた。腸間膜微小循環障害は、マウスでの局所的なノルアドレナリン(4g)点滴により生成した。天然ダンシェンスは、動脈を拡張し、血流の速度を加速し、これにより、微小循環血液の停止を排除した。我々の実験において、合成ダンシェンスの効果が、付随して観察された。この結果において、微小循環障害の軽減において、天然及び合成ダンシェンスには大きな違いが見られなかった。
スン・シーミンら(1991)は、ダンシェン(Salvia miltiorrhiza)の抽出物の新しい薬理作用を報告している。この文書では、細胞培養の研究により、D(+)−(3,4−ジヒドロキシフェニル)乳酸のナトリウム塩を含むダンシェン(Salvia miltiorrhiza)の抽出物が、細胞内のコレステロールの生合成及び抗リポタンパク質酸化を減少させる新しい薬理作用を有することが発見されたと報告している。対照との比較では、電気泳動速度が顕著に低下し、MDA含有量及び細胞毒性が明らかに減少した。こうした結果は、D(+)−(3,4−ジヒドロキシフェニル)乳酸の塩が、アテローム性動脈硬化の予防及び治療に有効である可能性を示している。
チェン・ルオシュワンら(1992)は、(Chin J Integr Med)において、マウスの冠状動脈結紮により誘発した心筋虚血に対するRadix Silviae Miltiorrhizaeの予防効果について報告している。冠状動脈結紮によるマウスの急性心筋虚血に関する明らかな予防効果は、Radix Silviae Miltiorrhizaeの水抽出物(5g生薬/kg)の腹膜内投与後に得られた。処置グループでは、対照と比較して、心筋虚血によるECGでのS−T部の上昇は遙かに低く、左心室での虚血サイズは小さく、生存率は高かった。
ウー・ヤオチョンら(1995)は、(Acta Nanjing Univ Trad Chin Mater Med)において、鬱血を除去することで血液の循環を促進することにおけるRadix Silviae Miltiorrhizaeの効果について報告している。Radix Silviae Miltiorrhizaeの薬理学的研究は、一般的である。しかしながら、血小板により生成されるPGI2、ET、及びTXA2を評価することによるRadix Silviae Miltiorrhizaeの流動学的研究は、数少ない。ウサギにおける血栓症と、PT、KPTT、FG、ESR、及びHCTの変化と、血小板凝集とに対するRadix Silviae Miltiorrhizaeの影響は、本研究において評価されている。結論としては、Radix Silviae Miltiorrhizaeは、TXA2の合成を低下させ、血小板凝集及び血栓症の増加による影響を減少させる。
シー・リンら(1990)は、(Acta Pharmcol Sin)において、頸動脈のPGI2の増加及び血小板のTXA2の減少におけるPanax Notoginsengのトータルサポニンの効果について報告している。Panax Notoginsengのトータルサポニン(PNS)は、8週間に渡ってウサギに一日100mg/kgを経口投与した。大動脈アテローム斑形成は、対照群と比較して抑制された。ラジオイムノアッセイを使用して、頸動脈におけるプロスタサイクリン及びラットの血小板におけるトロンボキサンA2の含有量に対するPNSの影響が調査された。一日25、50、100mg/kgのPNSの経口投与により、対照群と比較して、頸動脈のプロスタサイクリンは増加し、血小板のトロンボキサンA2は減少した。こうした結果は、PNSの抗アテローム硬化作用がプロスタサイクリンとトロンボキサンA2との間の不均衡の修正の結果である可能性を示した。
リー・シンら(1990)は、(Acta Pharmcol Sin)において、ラットにおける虚血及び再潅流によって誘発された実験的な心筋傷害に関するPanax Notoginsengサポニンの保護効果について報告している。心臓虚血及び再潅流によって誘発された心筋傷害に対する、Panax Notoginsengのトータルサポニン(PNS)と、PNSからの精製ジンセノイドRb1及びRg1との効果は、in situ及びin vitroでのラットの心臓を使用して研究された。ペントバルビタール麻酔を施したラットにおいて、PNS前処置(100及び200mg/kg)により、対照と比較して、左下行冠状動脈結紮(40分)及び再潅流(120分)後の心筋梗塞のサイズは、大きく減少した。PNS12.5及び25mg/L、Rb110mg、及びRg110mg/Lでは、大域的な虚血(40分)及び再潅流(120分)を行った潅流分離ラット心臓における対照と比較して、心臓でのCPKの放出が大幅に低下し、心筋でのCa++の蓄積が減少し、マロンジアルデヒド(MDA)の生産が減少し、スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)活性の減少が予防された。この結果により、PNS、Rb1、及びRg1が心臓虚血を予防し、この作用が脂質過酸化反応の抑制に関連することが明らかとなった。
ファン・コンら(1991)は、(Chin Bull Pharmacol)において、意識のあるウサギにおける心筋虚血及び再潅流傷害に対するPanax Notoginsengサポニンの効果について報告している。意識のあるウサギにおける心筋虚血及び再潅流傷害に対するPanax Notoginsengサポニン(PNGS)の効果は、心電図(ECG)、クレアチンホスキナーゼ(CPK)及び乳酸デヒドロゲナーゼ(LD)の活性、及び虚血面積のサイズにおける変化の観察により研究された。PNGSの50mg/kg及び100mg/kg投与により、心筋虚血面積のサイズは大幅に減少した。こうした結果は、PNGSが心筋虚血及び再潅流傷害に対する予防効果を有することを示した。
モー・チーシャンら(1987)は、(Propriet Trad Chin Med Res)において、3H−ボルネオールの動態について報告している。ボルネオールの芳香族性の復活を誘導するメカニズムを強調するために、静脈注射及び経口投与により、3H−ボルネオールの動態を導いた。結果として、3H−ボルネオールの単一の静脈注射後の半減時間が2.8分であることが明らかになった。これは、投与後、この薬物が関連する器官及び組織へ急速に分配され、迅速な効果を発生させることを示している。in vivoの分配は、心臓、肺、肝臓、腎臓、及び脳といった、血流が豊富な器官及び組織に集中した。これは、特定の理論に基づく臨床応用を提供している。この薬物の経口投与後の半減時間は5.3時間であるため、これは、経口ボルネオールが蓄積にはつながらず、生物活性が低いことを示している。薬物投与量及び投与形態との関係を検討するために、更なる研究を行うべきである。
チェン・ティーフェンら(1999)は、(Acta Pharmacol Sin)において、合成ボルネオールによるテトラメチルピラジンの吸収の強化について報告している。Sprague−Dawleyラットに、ボルネオール5mg/kgを事前に与えた状態又は与えない状態で、リン酸テトラメチルピラジン(TMP)5mg/kgを胃内投与した。血漿TMP濃度をGC法により分析し、このデータをNONLINプログラムにより処理した。Cmaxは、それぞれ、931及び562ng/ml(p<0.01)であり、AUCは、それぞれ、68849及び37174(p<0.05)だった。これは、ボルネオールがTMPの吸収を高め、排出を高めないことを示している。
シュー・ウェイら(1995)は、(Pharmacol Chin Med Clin)において、ラット及びマウスの脳におけるスルファジアジンナトリウム及びエバンスブルーの分布に対するメンソール及びボルネオールの効果について報告している。メンソール(1.5g/kg)及びボルネオール(1.5g/kg)は、ラットにおいて、スルファジアジンナトリウムの分布の半減時間t1/2を引き延ばした。経口投与した上の投与量のメンソール及びボルネオールも、ラットの脳におけるスルファジアジンナトリウムの濃度を増加させた。メントール(三日間に渡り0.5kgを胃内投与)及びボルネオール(三日間に渡り0.5kgを胃内投与)は、マウスの脳におけるエバンスブルーの濃度を高めたが、濃度の値は虚血性再潅流傷害を有するマウスのものよりも大幅に低かった。この結果は、メントール及びボルネオールが、脳血液障壁に損傷を与えずに、脳血液障壁における移動を強化できることを示している。
米国において、冠状動脈のアテローム硬化性心疾患は、最も一般的な心血管障害及び死亡の原因である。
アテローム性動脈硬化は、大動脈及び中動脈の壁の内層のコレステロール、脂質、及び細胞組織片の黄色がかったプラークにより特徴付けられる動脈障害である。この状態は、脂肪の線条として始まり、繊維状のプラーク又はアテローム病変が徐々に形成される。血管壁は、厚くなり、繊維形成され、石灰化する。動脈の内腔は狭くなる。
多くのアテロームプラークは、安定状態を維持するか、或いは、徐々に進行する。他のものは断裂し、出血、血小板活性化、及びこれによる血管内血栓症を発生させる。冠状動脈血栓症は、部分的又は完全な血管の閉塞を引き起こし、血流を弱くし、これにより、不安定狭心症又は心筋梗塞の原因となる。若しくは、断裂したプラークは、再び固定される可能性があり、これは更に深刻な狭窄となる場合が多い。
運動及び精神的ストレスは、心筋の酸素必要量を増加させる。正常な生理的条件下において、増加した心筋酸素必要量は、細動脈が拡張し、血流を増やすことで充足される。アテローム性動脈硬化が存在する場合、細動脈は、基本的な必要量を満たすために、最大限に拡張する可能性がある。こうした拡張した細動脈は、増加した心筋酸素必要量を満たせない恐れがある。酸素必要量が酸素供給量を上回ると、心筋の虚血が発生する。若しくは、いくつかの血管の閉塞が、血流を制限し、これにより、心筋虚血を引き起こす可能性がある。一過性の心筋虚血の臨床的な発現は、狭心症であり、これは発作性の胸の痛みで、腕部、特に左腕に痛みが広がることが多く、窒息及び差し迫った死の感覚が伴う場合と伴わない場合とがある。
狭心症は、安定及び不安定の二種類に区分される。安定狭心症は、殆どの場合、心筋酸素必要量の増加によって発生する。そのため、安定狭心症は、運動、精神的ストレス、その他といった、心筋が必要とする酸素を増加させる刺激により、予測可能な頻度及び期間で発作が起こる。対照的に、不安定狭心症の発作は、刺激なしで発生し、通常は、心筋への酸素供給量の減少によって起きる。プラークの断裂、血小板の栓塞、及び冠状動脈血栓症は、心筋への酸素供給量を減少させる。
狭心症は、様々な薬物、外科的処置、冠状動脈バイパス移植、バルーン血管形成、ステント留置、その他により治療される。安定狭心症の治療は、主に、心筋酸素必要量を最小化すること、及び予防的な処置である。急性の狭心症症候群の治療は、主に、血小板活性化を抑制すること及び血栓溶解である。
慢性安定狭心症の現在の治療剤は、ニトログリセリン、その他の硝酸塩、カルシウムチャネル遮断薬、及びベータアドレナリン受容体遮断薬である。こうした薬物は、単独で、或いは他の薬物と組み合わせて投与され、狭心症を治療するのではなく、緩和又は予防する。
狭心症の発作が発生した時には、症状を緩和するために、ニトログリセリンを舌下投与する。ニトログリセリンは、運動及びストレスによって発生する狭心症の発作を予防する目的でも利用される。硝酸塩は、狭心症の発作を予防するために利用される。ニトログリセリン及び硝酸塩は、血管平滑筋を弛緩させ、心筋の活動を低下させ、これにより、心筋酸素必要量を減少させることで、その効果を媒介する。副作用には、拍動頭痛、目眩、脱力感、起立性低血圧、頻脈、その他がある。
プロプラノロール等のベータアドレナリン受容体遮断薬は、活動及びストレスの最中に、心筋が必要とする酸素量を減らすことで、狭心症を予防するために利用される。主な禁忌は、気管支痙攣疾患、除脈性不整脈、及び明白な心不全である。喘息その他の形態の気道閉塞を有する個人において、ベータ遮断薬は、その状態を悪化させる可能性がある。
カルシウム拮抗薬は、心筋の酸素必要量を減少させることで狭心症を予防するために利用される。心筋は、正常な機能に関して、カルシウムの流入に依存する。カルシウムの流入を抑制することにより、カルシウム拮抗薬は、血管の平滑筋を弛緩させ、心筋の活動を減少させ、心筋の酸素必要量を減らし、これにより、狭心症を予防することができる。カルシウム拮抗薬は、副作用を有する。軽度の副作用には、顔面紅潮、浮腫、目眩、吐き気、その他がある。心筋へのカルシウム流入の過度の抑制は、心停止、除脈、房室ブロック、鬱血性心不全、その他の重度の副作用を引き起こす恐れがある。カルシウム拮抗薬の副作用は、ベータアドレナリン性薬物との組み合わせにより増大する場合が多い。
中国では、Panax Notoginseng及びRadix Salviae Miltiorrhizaeは、心血管疾患の治療のために、西暦200年から使用されてきた(Shen−nongの薬草薬局方)。Panax Notoginsengは、狭心症の治療に使用されてきた。Radix Salviae Miltiorrhizaeは、血行の促進、及び鬱血の分散のために使用されてきた。多数の臨床前及び臨床研究において、Panax Notoginseng及びRadix Salviae Miltiorrhizaeの有効性及び安全性が実証されている。
伝統漢方薬は、煎出を必要とするいくつかの薬草の混合物である。冠状動脈心疾患を治療する、形態を修正した漢方薬が、Dan Shenタブレットである。Dan Shenタブレットは、大きく滑らかな丸剤であり、直径1cmほどの大きさであることが多い。Dan Shenタブレットは、Radix Salviae Miltiorrhizaeの抽出物、Panax Notoginsengの粉末、及び合成ボルネオールから作られ、1977年から中国薬局方に記載されており、数十年に渡って心血管疾患の治療に使用されている。
開示するダンシェン(Dan Shen)ピル(DSP)又は強心性ピルと呼ばれるものは、冠状動脈心疾患のための新世代の漢方薬である。漢方薬は、様々な薬草で構成されており、薬草のタイプ及び薬草の割合は処方に応じて変化する。品質を管理するために、DSPは、標準化された製法により製造される。DSPの治療成分は、10乃至30%、場合によっては約20%のRadix Salviae Miltiorrhizaeの水溶性抽出物と、Panax Notoginsengの水溶性抽出物(2乃至6%)と、ボルネオール(1乃至3%)とである。更に、狭心症を迅速に緩和するために、DSPは、舌下投与時に即座に溶解可能で、心筋へ迅速に伝達され、これにより狭心症を素早く緩和することが可能な小型のピルとして製造される。
DSPは、臨床前及び臨床研究において、無毒性であり、冠状動脈虚血によって発生する心血管疾患の予防及び治療に効果的であることが証明されている。更に、冠状動脈疾患の治療に関する、Dan Shenタブレットよりも優れたDSPの有効性は、臨床前及び臨床研究において実証されている。
DSPは、1998年から中国薬局方の補足版に記載され、中国厚生省に承認されており、1993年から中国で薬品として販売され、500万人を上回る人々に使用されている。
開示するダンシェンピル(DSP)は、冠状動脈心疾患を治療する新世代の漢方薬であり、標準化された製法で製造される。DSPは、標準化された量のPanax Notoginsengの抽出物、Radix Salviae Miltorrhizaeの抽出物、及びボルネオールを含む。
Panax Notoginsengは、狭心症を緩和及び予防する目的で含有される。Radix Salviae Miltorrhizaeは、血小板活性化を抑制し、冠状動脈血栓症を予防し、これにより血行を促進するために含有される。ボルネオールは、治療成分を心筋へ効果的に伝達するために含有される。
DSPは、小型のピルとして製造され、約25gで、舌下投与時に即座に溶解可能であり、これにより、治療的効果を素早く媒介する。狭心症を緩和及び予防するDSPの有効性は、臨床前及び臨床研究において証明されている。
本発明では、DSPその他の小型ピルを製造することが可能な滴下機械について開示する。
本発明では、薄層クロマトグラフィ、高性能液体クロマトグラフィ、その他の分析的手法を応用して、薬剤の治療成分を識別及び計量することで、薬剤の品質を管理する方法について開示する。
発明の詳細な説明
本発明では、以下を含むダンシェンピル(DSP)薬剤の組成を開示する。
(a)Radix Salviae Miltorrhizaeの[水溶性]抽出物、Panax Notoginsengの[水溶性]抽出物、及び[合成]ボルネオール。
(b)Radix Salviae Miltorrhizae、Notoginseng、ボルネオール、及び担体。
(c)Radix Salviae Miltorrhizae、Panax Notoginseng、ボルネオール、及び薬剤担体。
上の薬剤の実施形態において、Radix Salviae Miltorrhizae及びPanax Notoginsengは、西暦200年から冠状動脈心疾患の治療に中国において使用されていたものと同様に利用される。Panax Notoginsengは、狭心症に治療に使用されており、Radix Salviae Miltorrhizaeは、血行の促進に使用されている。ボルネオールは、治療成分のターゲット器官への迅速な伝達を促進するために利用される。天然ボルネオールは、西暦600年から中国で使用されている。ボルネオールは殆ど絶滅しているため、DSPは、合成ボルネオールを含む。
本発明は、以下のようなDSPの使用法を提供する。
(a)冠状動脈心疾患の治療。
(b)他の薬物と併せた冠状動脈心疾患の治療。
(c)冠状動脈心疾患の一次予防。
(d)他の薬物と併せた冠状動脈心疾患の一次予防。
(e)冠状動脈心疾患の二次予防。
(f)他の薬物と併せた冠状動脈心疾患の二次予防。
(g)狭心症患者による硝酸塩の摂取の低減。
(h)血清コレステロールレベルの低減。
DSPの実施形態において、適応症は、冠状動脈のアテローム硬化性疾患であり、その一部には、狭心症を緩和すること、活動及びストレスによって発生する狭心症を予防すること、及び血小板の凝集を抑制して血行を促進し、これにより冠状動脈血栓の形成を予防することが含まれる。DSPは、狭心症を緩和及び予防するために頻繁に使用されるニトログリセリンの摂取量を減らすために利用することができる。DSPは、血漿のコレステロールレベルを減らし、これにより新しいアテローム病変の形成を予防するために利用することもできる。アテローム性動脈硬化は、血管壁に堆積するコレステロールの線条によって始まる場合が多い。
本発明は、以下のステップを含む分析的手法を使用して治療成分を分析及び識別し、薬剤の治療成分の組成及び濃度を標準化することで、薬剤の品質を管理する方法を開示する
(a)分析手法を使用して薬剤を細分すること。
(b)関連する精製物質の分析プロフィールを基準として比較することで、薬剤に含まれる治療物質を識別及び計量すること。
上の発明の実施形態において、分析的手法の例は、薄層クロマトグラフィ、高性能液体クロマトグラフィ、及びその他である。治療成分の精製基準は、薬剤中の主要な識別済み有効成分である。例えば、DSPの有効成分の精製基準には、その一部として、サポニン、ダンシェンス等のフェノール酸、ボルネオール、その他がある。DSPの有効成分は、高性能液体クロマトグラフィの保持時間等のDSP分留物の位置、或いは薄層クロマトグラフィにおけるDSP分留物の位置及び色を精製基準の特徴と比較することで識別される。DSPの有効成分は、DSPの有効分留物のサイズを、既知の量の基準と比較することで計量される。例えば、DSPに含まれるサポニンの量は、既知の量の精製サポニンの標準曲線と比較することで決定される。
別の実施形態において、DSPは、5乃至40%のRadix Salviae Miltorrhizaeの水溶性フェノール酸と、1乃至10%のPanax Notoginsengの水溶性サポニンと、1乃至5%のボルネオールとを含む。
別の実施形態において、DSPは、10乃至30%のRadix Salviae Miltorrhizaeの水溶性フェノール酸と、2乃至6%のPanax Notoginsengの水溶性サポニンと、1乃至3%のボルネオールとを含む。
本発明は、容易に溶解可能で、器官へ容易に伝達される小型の薬剤を製造する滴下機械を開示し、これは以下の部分を含む。
(a)温度が[60乃至100℃]、[更に好ましくは89乃至93℃]である[滴下ポット][複数の滴下ポット]。
(b)温度が8℃未満である流動パラフィン冷却溶液。
(c)内径1.8mm及び外径2.35mmである滴下ヘッド。
(d)冷却溶液の表面から約[15cm]の距離にある[滴下ヘッド]。
上の機械の使用法の実施形態では、投与時に即座に溶解可能な小型のピルが製造される。
別の実施形態において、小型のピルのサイズは以下の通りである。
(a)直径0.33乃至0.34cm。
(b)重さ21.25乃至28.75mg。
(c)密度1.13乃至1.40mg/mm3
実験の詳細
ダンシェンピル(DSP)の製造
DSPは、約25mgの小型のピルで、その治療成分にはNotoginsengの水溶性抽出物と、Salviaeの水溶性抽出物と、合成ボルネオールとが含まれる。
DSPの製造において、Notoginseng及びSalviaeは、循環システム内の熱水により別個に抽出し、濾過する。濾過物は、減圧条件下で凝縮させ、濾過及び沈殿させる。この濃縮物を、樹脂カラムを使用して純化し、減圧条件下で濃縮する。このようにして得られた純化水溶性抽出物は、合成ボルネオール及び薬剤担体と混合した。この混合物を、特別な滴下機械を使用して小型のピルにする。DSPの品質は、主要な治療成分であるサポニン、ダンシェンス等のフェノール酸、及びボルネオールの量及び割合を標準化することで管理される。DSPの治療成分を識別及び計量するために、薄層クロマトグラフィ、高性能液体クロマトグラフィ、フィンガープリント、及びその他の分析的手法が使用される。
DSPの製造
1.Panax Notoginsengの水溶性成分の抽出。
(a)5乃至7倍の水による薬草の稀釈。
(b)0.04乃至0.06Paの気圧で、二時間に渡りタンク内で煮沸することによるPanaxNotoginsengの水溶性成分の抽出。
(c)同じ条件下で、1.5時間に渡り抽出を反復する。
(d)100メッシュのネットによる抽出物の濾過。
(e)エタノールによる溶出を行うマクロ細孔吸収樹脂を使用した濾過物の純化。
(f)0.04乃至0.06Paでの空気流入及び−0.076乃至−0.088Paの真空状態を伴う減圧条件下において、密度1.33g/cm 乃至1.35g/cm まで溶出抽出物を濃縮する。
2.Radix SalviaeMiltorrhizaeの水溶性成分の抽出。
(a)5乃至7倍の水による薬草の稀釈。
(b)0.04乃至0.06Paの気圧で、二時間に渡りタンク内で煮沸することによるRadixSalviae Miltorrhizaeの水溶性成分の抽出。
(c)同じ条件下で、1.5時間に渡り抽出を反復する。
(d)100メッシュのネットによる抽出物の濾過。
(e)−0.076乃至−0.088Paの真空状態を伴う減圧条件下において、当初1kgの薬草が1リットルになるまで濾過物を濃縮する。
(f)エタノールによる濃縮物の沈殿。
(g)100メッシュのネットによるエタノール沈殿溶液の濾過。
(h)0.04乃至0.06Paの流入空気圧及び−0.076乃至−0.088Paの真空状態を伴う減圧条件下における濾過物を濃縮する。
(i)エタノールによる溶出を行うポリアミドクロマトグラフィにより濃縮物を純化する。
(j)密度1.33g/cm 乃至1.35g/cm まで純化抽出物を濃縮する。
3.DSPの製造
(a)Panax Notoginsengの抽出物、Radix Salviae Miltorrhizaeの抽出物、合成ボルネオール、及びポリエチレングリコール6000を4.0:20.6:1.9:79.5の比率で混合する。
(b)混合物を溶解する。
(c)以下の特徴を有する滴下機械を使用して、溶解混合物からDSPを製造する。滴下ポットの温度は常に89乃至93℃で、冷却溶液は温度8℃未満の流動パラフィンで、滴下ヘッドの内径は1.8mmで、滴下ヘッドの外径は2.4mmで、滴下ヘッドと冷却溶液の表面との間の距離は15cmである。
(d)油を除去するために、15分間に渡り、800乃至1100rpmでピルを遠心分離する。
DSPの品質管理
DSPは、識別された治療成分であるプロトカテク酸アルデヒド、サポニン、及びその他の様々な成分を含む。こうした化合物の薬草中の含有量は、薬草のロットによって異なる。DSPの治療成分の含有量を標準化し、これによりDSPの品質を管理するために、薬剤中の治療剤を識別及び計量する方法が開発された。こうした手順の例は、以下を含む。
(a)DSP30個を3mlのメタノールで溶解し、10分間、超音波処理する。
(b)5分間の遠心分離。
(c)薄層クロマトグラフィ、高性能液体クロマトグラフィ、その他を用いた標準的な分析的手法を使用して上澄みを細分化する。
(d)位置、サイズ、色に関して、DSP分留物を関連する精製基準と比較することで、ナトリウムダンシェンス、プロトカテク酸アルデヒド、サポニン、その他のDSPの治療成分を識別する。
(e)DSP分留物の位置、サイズ、及び色を、関連する精製基準の位置、サイズ、及び色と比較することで、DSP中の治療成分を識別及び計量する。
(f)フィンガープリントにおけるピークの相対保持時間及び相対面積を基準フィンガープリントにおける相対保持時間及び相対面積と比較することで、DSP中の治療成分を識別する。
DSPのTLC識別
薄層クロマトグラフィにより、慢性安定狭心症を治療可能な薬草調合物のナトリウムダンシェンス及びプロトカテク酸アルデヒドを識別する方法は、以下のステップを含む。
a)以下のステップを含むアッセイを準備すること。
i.前記調合物30ペレットを、3mlのメタノールに加え、10分間の超音波処理により溶解し、溶液を形成すること。
ii.この溶液を、5分間、遠心分離し、上澄みを収集すること。
iii.この溶液10μlを、0.5%CMC−Naを含むシリコンGゲルプレート上に接触させること。
iv.比率10:4:1.6のクロロホルム、アセトン、及びメタン酸で構成される展開溶液によりプレートを展開すること。
v.プレートを乾燥させ、アンモニアにより燻蒸消毒し、このプレートを、15分間、保管すること。
vi.紫外線光の下でプレートをチェックし、前記調合物を表すスポットが、基準の対応位置に存在し、同じ色を示すかを調べること。
b)ナトリウムダンシェンス及びプロトカテク酸アルデヒドを基準として使用すること。
薄層クロマトグラフィにより、慢性安定狭心症を治療可能な薬草調合物のジペノサイドを識別する方法は、以下のステップを含む。
a)以下のステップを含むアッセイを準備すること。
i.前記調合物30ペレットを、5mlのアンモニア溶媒に加え、超音波処理により溶解し、溶液を形成すること。
ii.前記溶液をマクロ細孔吸収樹脂カラムに、0.5/分の速度で導入すること。
iii.20mlの蒸留水でマクロ細孔吸収樹脂カラムを洗浄後、マクロ細孔吸収樹脂カラムを2mlのメタノール溶液により溶出すること。
iv.溶出物を収集すること。
v.前記溶出物10μlを、0.5%CMC−Naを含むシリコンGゲルプレート上に接触させること。
vi.比率6:3:1.6のクロロホルム、アセトン、及び水の溶液を10℃で2時間経過した後の下層清澄液である展開溶液10mlによりプレートを展開すること。
v.プレートを乾燥させ、10%硫酸エタノールをスプレした後、このプレートを、105℃で数分間に渡って焼くこと。
vi.紫外線光の下でプレートをチェックし、前記調合物を表すスポットが、基準の対応位置に存在し、同じ色を示すかを調べること。
b)トータルジペノシド、サポニンR1、ジンセノサイドRg1を基準として使用すること。
強心性ピルのフィンガープリント
1.フィンガープリントの作成
(1)クロマトグラフィシステム及びシステムの適合性
アルキルシラン連結シリコ−18を固定相として使用し、A及びBの混合物を移動相として使用した。Aは、メタノールであり、Bは、水、「N,N−ジメチル−ホルムアミド」、及び氷酢酸(100:45:4)の混合物である。Aの濃度は、勾配溶出の時間が0乃至25分経過する時、5%乃至30%で変化する。検出波長は、281nmに設定した。理論上のカラムのプレート数は、ダンシェンスのピークにより計算する時、2000以上とするべきである。
(2)装置及び試薬
クロマトグラフ:HP1100液体クロマトグラフ
検出器:HP VWDスタイル紫外線検出器
カラム:Alltech社、5u、250×4.6mm、ODSカラム
プレカラム:Alltech社、Alltima C18 5uプレカラム
カラムの温度:30℃
(3)対照試料の作成
サルビア酸B、ダンシェンス、及びプロトカテク酸アルデヒドを、それぞれメタノールに溶解し、1mlにそれぞれが50μg、40μg、及び10μg含まれる三種類の対照溶液を生成した。
(4)テスト試料の作成
強心性ピル十錠を25mlメスフラスコに入れ、20mlのメタノールを加え、20分間、超音波処理し、冷却させ、この溶液をメタノールによりスケールラインまで稀釈し、遠心分離して、上澄みをテスト溶液として取り出す。
(5)手順
各対照溶液及びテスト溶液をそれぞれ正確に10μlずつカラムに注入し、クロマトグラフチャートを記録し、含有量を計算する。
2.強心性ピルの様々なバッチのフィンガープリント
強心性ピルの20種類のバッチを、上で説明した方法によりテストし、その統計データを表1、表2、及び表3として示す。これらのデータから、強心性ピルが独自の特定のフィンガープリントを有し、このフィンガープリントが八カ所の共通するピークを含んでおり、つまり、これらのピークがDSPの各バッチに同時に存在していることが明らかとなった。プロトカテク酸アルデヒドのピークを基準のピークとし、その相対保持時間を1とすると、八カ所のピークの相対保持時間の平均値は、0.672、1.000、1.417、1.512、2.016、2.235、2.407、2.757となった。八カ所のピークの相対保持時間及び相対面積の値は、非常に安定しており、八カ所の共通するピークにおいて、ピーク番号1はダンシェンス、ピーク番号2はプロトカテク酸アルデヒド、ピーク番号7はサルビア酸Bとなり、相対面積の値の比率は、それぞれ、0.476乃至0.558:1:0.391乃至0.641となった。
強心性ピルの三種類のバッチのフィンガープリントは、更に、図1乃至図3として提示されている。
Figure 0005121038
Figure 0005121038
Figure 0005121038
DSP中のダンシェンスの定量分析
クロマトグラフィ及びシステム適応条件、装置、及び試薬
1.フィンガープリントの作成
(1)クロマトグラム及びシステム調整のパラメータ
アルキルシラン連結シリコ−18を充填剤として使用し、水−アセトニトリル−氷酢酸(87:12:1)を移動相として使用した。検出波は、281nmに設定した。理論上のプレート数は、ダンシェンスのピークにより計算する時、2500以上とし、分離の度合いは要件を満たすべきである。
(2)装置及び試薬
クロマトグラフ:HP1100液体クロマトグラフ
検出器:HP VWDスタイル紫外線検出器
カラム:Alltech社、5u、250×4.6mm、ODSカラム
プレカラム:Alltech社、Alltima C18 5uプレカラム
カラムの温度:30℃
アセトニトリル:クロマトグラフ的に純粋、Tianjin Siyou Biomedical & Technical Co. Ltd.
氷酢酸:クロマトグラフ的に純粋、Tianjin Tianhe Reagent Company
(3)対照試料の作成
25.0mgのサルビア酸ナトリウム(sodium salvianic acid)及び5.0mgのプロトカテク酸アルデヒドを対照試料として使用する。両試料の重量を正確に測定し、50mlメスフラスコに入れる。これを溶解するために移動相を追加し、この溶液をフラスコのスケールラインまで稀釈し、完全に振り混ぜ、原液として保管する。少量のパラアミノ安息香酸の重量を正確に測定し、移動相により溶解し0.2mg/mlの溶液とし、内部基準原液とする。適切な量のサルビア酸ナトリウムA、プロトカテク酸アルデヒド、及び内部基準溶液を、ピペットにより、体積を正確に読みとれる状態で取り、移動相により稀釈し、50μgのサルビア酸ナトリウムAと、10μgのプロトカテク酸アルデヒドと、80μgのパラアミノ安息香酸とを含む溶液を作成する。作成した溶液は、対照溶液とした。
(4)テスト試料の作成
強心性ピル十錠と内部基準原液とを取り出し、25mlメスフラスコに入れ、移動相により溶解し、この溶液をスケールラインまで稀釈する。
対照溶液及びテスト試料溶液を、それぞれ10ml取り出し、注入を行い、クロマトグラフチャートを記録する。
対照溶液の作成:25.0mgのナトリウムタンシノール(sodium tanshinol)を取り出し、正確に重量を測定し、メスフラスコに入れる。移動相を加え、溶解し、スケールまで稀釈する。この溶液を振り混ぜ、対照原液として保存する。パラアミノ安息香酸の重量を正確に測定し、移動相により稀釈し0.2mg/mlの溶液にする。この溶液を内部基準原液として保管する。適切な量の対照原液及び内部基準原液を取り出し、1ミリリットル当たり50μgのナトリウムタンシノール及び80μgのパラアミノ安息香酸を含む対照溶液を作成する。
テスト溶液の作成:本物品十錠及び1mlの内部原液を取り出す。これらを25mlメスフラスコに入れ、スケールまで溶解し、テスト溶液を作成する。
10lの対照溶液及び10lのテスト溶液をそれぞれ取り出し、フィンガープリントを記録し、結果を計算する。
DSPを含むこの薬草調合物は、1錠当たり0.14乃至0.18mgのダンシェンスを含むべきである。
DSP中のジンセノサイドRg1及びサンチノサイド(Sanchinoside)R1の定量分析
(1)クロマトグラフィシステム及びシステムの適合性
アルキルシラン連結シリコ−18を固定相として使用し、水とアセトニトリルとの混合物を移動相として使用した。アセトニトリルの濃度は、0乃至15分において25%で、15分より後では35%である。ネブライザのガス流量は、毎分2.5リットルで、ドリフト管の温度は、93.8℃に設定した。理論上のプレート数は、ジンセノサイドRg1のピークにより計算する時、5000以上となった。
(2)装置及び試薬
クロマトグラフ:Agilent1100液体クロマトグラフ
検出器:Alltech ELSD2000検出器(蒸発光散乱検出器)
カラム:Alltech社、5u、250×4.6mm、ODS−C18カラム
プレカラム:Alltech社、Alltima C18 5uプレカラム
カラムの温度:30℃
(3)対照試料の作成
ジンセノサイドRg1及びサンチノサイドR1を、それぞれメタノールで溶解し、1mlに対して、それぞれ0.98mg及び0.25mgが含まれる二種類の対照溶液を作成した。
(4)テスト試料の作成
強心性ピル50錠を5mlメスフラスコに入れ、4%アンモニアをスケールラインまで加え、20分間の超音波処理を施し、この溶液を準備済みのC18カラム(Phenomenex社のSTRATA C18−Eカラム、500mg及び3ccチューブ)に加え、10mlの水を溶出し、この溶出物を廃棄し、その後、2mlのメタノールを溶出し、この溶出物をメスフラスコに収集し、メタノールによりスケールラインまで稀釈し、この溶液をテスト試料とする。
(5)手順
対照溶液及びテスト溶液をそれぞれ10μlずつ正確にカラムに注入し、クロマトグラフチャートを記録し、含有量を計算する。
(6)結果
20バッチの強心性ピル試料を、上で説明した方法によりテストし、その統計データを表4として示す。上記の表から導くと、DSPを含むこの薬草調合物は、0.401%乃至0.712%、平均0.550%のサンチノサイドR1と、2.069%乃至4.044%、平均2.847%のジンセノサイドRg1とを含む。
Figure 0005121038
このように製造されたDSPの特徴は次の通りである。
(a)DSPは、b−3,4−ジヒドロキシフェニル乳酸と、ナトリウムダンシェンスと、サポニンと、ボルネオールとを含む。
(b)バクテリアに関して陰性:1,000未満のバクテリアを含む。
(c)菌類に関して陰性:100未満の菌類を含む。
(d)重金属に関して陰性:含有流は、中国政府が定めた安全な量よりも少ない
(e)DSPの保管寿命は、室温において四年間である。
DSPの臨床研究
狭心症は、狭心症の病歴、血清の脂質レベル、心電図記録(ECG)、運動中のECG、虚血のシンチオグラフィック(scintiographic)評価、冠状動脈の血管造影、その他によって評価される。こうしたエンドポイントを使用した治療の有効性の評価において、DSPは、狭心症の治療に有効であることが証明されている。
DSPは、狭心症に有効である
冠状動脈心疾患を有する157人の患者を、10DSPの一日三回の経口投与により四週間処置した。狭心症の頻度、強度、及び持続時間と、胸部の圧迫感と、動悸とについて評価したところ、95.3%の患者で、これらの症状が消失又は軽減した。
DSPは、狭心症の緩和において、Dan Shenタブレットより有効である
Dan Shenタブレットは、狭心症の治療のために中国で現在使用されている別の漢方薬である。DSP及びDan Shenタブレットの有効性を比較した。冠状動脈心疾患の患者を二つのグループにランダムに区分した。107人の患者をDSPにより処置し、50人の患者をDan Shenタブレットにより処置した。狭心症発作の頻度、及び硝酸塩の消費量を比較したところ、DSPは、狭心症の治療に関して、Dan Shenタブレットよりも効果的だった。下の表5を参照。
表5.DSPとDan Shenタブレットとの比較

┌──────────────┬───────────────────┐
│ │ 患者数 │
│ ├───────┬───────────┤
│ │ 合計 │反応があった患者 │
├──────────────┼───────┼───────────┤
│DSP │107 │102(95.3%) │
├──────────────┼───────┼───────────┤
│Dan Shenタブレット │50 │38(76%) │
└──────────────┴───────┴───────────┘
DSPがDan Shenタブレットよりも効果的であることを証明した後、DSPの有効性を、慢性安定狭心症の治療のために米国で現在使用されている様々な薬物と比較した。
DSPとニトログリセリンとの比較
ニトログリセリンは、狭心症を軽減するために頻繁に使用される。DSP及びニトログリセリンが狭心症を軽減する有効性を比較した。狭心症発生時に、DSP又はニトログリセリンにより患者を処置し、狭心症が緩和されるまでに要した時間を比較した。DSP及びニトログリセリンの両方について、狭心症は、すべての患者で15分以内に緩和される。DSPの有効性は、ニトログリセリンよりも僅かに低かった、下の表6を参照。
表6.DSPとニトログリセリンとの比較
┌─────────┬─────────────────────────┐
│ │ 反応があった患者数 │
│ ├───────┬────────┬────────┤
│ │1乃至5分以 │6乃至10分以 │11乃至15分 │
│ │内 │内 │以内 │
├─────────┼───────┼────────┼────────┤
│DSP │11 │14 │5 │
├─────────┼───────┼────────┼────────┤
│ニトログリセリン │17 │12 │1 │
└─────────┴───────┴────────┴────────┘
合計:1グループ当たり30人の患者
DSPは心拍数を変化させない。
DSPが狭心症を効果的に緩和することは、データにより実証されている。DSPが心拍数を増やすことで狭心症を軽減しているかどうかについて、調査を行った。DSP処置後の心拍数は、処置前の心拍数と同等であり、これは、DSPが心拍数に影響を与えることなく狭心症を軽減することを示している(表7)。
表7.DSPは心拍数に影響しない
┌──────────┬───────────────────────┐
│ │ 心拍数 │
│ ├───────────┬───────────┤
│ │ 処置前 │ 処置後 │
├──────────┼───────────┼───────────┤
│DSP │84.3±23.1 │82.8±22.8 │
└──────────┴───────────┴───────────┘
DSPの有効性の硝酸塩イソソルビドジニトレートとの比較
DSPがニトログリセリンと同様の有効性で狭心症を緩和することを証明した後、DSPが狭心症を予防できるかについて調査した。DSPの有効性を硝酸塩イソソルビドジニトレートと比較した。イソソルビドジニトレートは、長時間効果のある硝酸塩で、米国において慢性安定狭心症を予防するのに頻繁に使用されている。患者は、一日三回、一回当たり十錠のDSPの経口投与、又は一日三回、一回当たり10mgのイソソルビドジニトレートの経口投与により処置した。心臓機能及び心電図を調査した。
心臓機能
心臓機能に対するDSP及び硝酸塩の有効性は、一拍動当たりの心拍出量(CO)、一分間の拍出量(SV)、拍出血液の割合(EF)、及び左心室短軸短縮率の割合(FS)を測定することで評価した。DSPは、硝酸塩よりも効果的に心臓機能を改善した。下の表8を参照。
表8.DSP及び硝酸塩が心臓機能に与える効果
┌──────┬─────────────┬──────────────┐
│ │DSP │イソソルビドジニトレート │
│ ├──────┬──────┼──────┬───────┤
│ │前 │後 │前 │後 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼───────┤
│SV │75.38 │83.45 │74.96 │79.47 │
│ │±8.32 │±9.11 │±8.44 │±8.72 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼───────┤
│CO │5.61± │6.94 │6.54 │6.12 │
│ │1.34 │±1.36 │±1.36 │±1.41 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼───────┤
│EF │0.57 │0.79 │0.59 │0.70 │
│ │±0.02 │±0.02 │±0.03 │±0.03 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼───────┤
│FS │17.14 │16.69 │17.32 │18.46 │
│ │±3.4 │±3.6 │±3.1 │±4.2 │
└──────┴──────┴──────┴──────┴───────┘
前:処置前
後:処置後
DSPはECGを改善する
ST−Tセグメントにおける変化の頻度を記録することで、ST−T有効率を評価した。DSP及びイソソルビドジニトレートは、両方とも、ST−Tにおける変化の頻度を大幅に減少させた。しかしながら、DSPは、より効果的だった。下の表9を参照。
表9.ECGに対するDSP及び硝酸塩の効果の比較
┌──────────────┬────────────────────┐
│ │ ST−T変化の頻度 │
│ ├──────────┬─────────┤
│ │処置前 │処置後 │
├──────────────┼──────────┼─────────┤
│DSP │131 │35 │
├──────────────┼──────────┼─────────┤
│イソソルビドジニトレート │129 │42 │
└──────────────┴──────────┴─────────┘
鬱血の低減におけるDSP及びアスピリンの比較
アテローム病変における出血は、血小板の活性化、冠状動脈血栓症、及び鬱血を誘発し、血行障害を発生させる。したがって、血流を高めるために、狭心症患者には血小板活性化阻害剤であるアスピリンの長期投与が推奨される。DSP及びアスピリンが血流を高める有効性は、[Hb、Lb、P、及び気流量]を評価することで比較した。DSPは、アスピリンと同様の有効性で血流を高めた。下の表10を参照。
表10.DSP及びアスピリンは血流を高める
┌──────┬─────────────┬─────────────┐
│ │ DSP │ アスピリン │
│ ├──────┬──────┼──────┬──────┤
│ │前 │後 │前 │後 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│Hb │6.23 │4.35 │6.12 │4.28 │
│ │±1.67 │±1.02 │±1.56 │±1.07 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│Lb │10.92 │8.30 │10.38 │8.21 │
│ │±2.21 │±1.14 │±1.96 │±0.3 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│P │1.95 │1.77 │1.89 │1.67 │
│ │±0.08 │±0.08 │±0.12 │±0.7 │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│気流量 │1.79 │1.39 │1.82 │1.40 │
│ │±0.13 │±0.11 │±0.17 │±0.10 │
└──────┴──────┴──────┴──────┴──────┘
患者合計数:DSP25人及びアスピリン28人
DSPは血小板活性化を阻害することで鬱血を低減する
トロンボキサンB2は、血小板を活性化する。活性化した血小板は、鬱血を発生させるβ血小板ミクログロブリンを含め、様々な物質を放出し、これにより血流を低下させる。DSPが血小板の活性化を阻害する有効性を調査した。DSPは、トロンボキサンB2の濃度を低下させ、血小板の凝集を効果的に阻害する。血小板の活性化を阻害できないことが知られていることから対照として使用したイソソルビドジニトレートは、トロンボキサンB2を低下させず、血小板の活性化を阻害しなかった。下の表11を参照。
表11.DSPは血小板の活性化を阻害する
┌────────────┬──────────┬──────────┐
│ │処置前 │処置後 │
├────┬───────┼──────────┼──────────┤
│βPM │DSP │62.44 │46.65 │
│ │ │±14.37 │±12.25 │
│ ├───────┼──────────┼──────────┤
│ │硝酸塩 │59.89 │54.36 │
│ │ │±15.42 │±13.18 │
├────┼───────┼──────────┼──────────┤
│Txβ2│DSP │1312±535 │738±384 │
│ ├───────┼──────────┼──────────┤
│ │硝酸塩 │1315±507 │1218±445 │
└────┴───────┴──────────┴──────────┘
DSPは血漿コレステロールレベルを低下させる
増加した血漿コレステロールは、アテローム性動脈硬化の発生に関係するとされている。新しいアテローム病変の形成を予防するために、食生活の修正又は薬物による血漿コレステロールの低減が推奨されている。DSPが血漿コレステロールを減少させるかについて調査した。DSPは、コレステロールレベルを0.3mmol/L低下させており、これはP値0.05において統計的に有意である。下の表12を参照。
表12.DSPは血漿コレステロールを減少させる
┌──────────┬───────────────────────┐
│ │血漿コレステロール(mmol/L) │
│ ├───────────┬───────────┤
│ │処置前 │処置後 │
├──────────┼───────────┼───────────┤
│DSP │5.15±0.16 │4.84±0.2 │
└──────────┴───────────┴───────────┘
患者数:80
冠状動脈心疾患の患者の血清における強心性ピルのLPO及びSODに対する効果
方法:処置グループでは、1979年に修正された中国冠状動脈心疾患診断基準(China Reference Diagnosis Standards for Coronary Heart Disease)による24人の患者に対して、強心性ピル十錠/回を一日三回投与した。標準グループでは、健康な20人に対して、薬物療法を全く行わない。
結果:冠状動脈心疾患の患者のLPOレベルは、健康な人に比べ明らかに高く、SODの含有量は、明らかに低い(p<0.01)。患者を強心性ピルにより処置した後、LPOは、明確に減少し(p<0.01)、SODは、明確に増加した(p<0.01)。下の表13を参照。
表13.標準グループ及び処置グループにおけるSOD及びLPOの含有量
の比較(x±s)
┌──────┬────┬───────────┬──────────┐
│グループ │患者 │SOD(ng/ml) │LPO(nmol/ │
│ │ │ │ml) │
├──────┼────┼───────────┼──────────┤
│標準グルー │20 │348±106 │4.64±1.52 │
│プ │ │ │ │
├──────┼────┼───┬───────┼──────────┤
│処置グルー │24 │処置前│267±76* │7.16±1.48*
│ │ ├───┼───────┼──────────┤
│プ │ │処置後│309±87 │4.68±1.72 │
│ │ │ │# │## │
└──────┴────┴───┴───────┴──────────┘
注:標準グループとの比較では、*p<0.05。処置前のグループとの比較では、#p<0.05、##p<0.01。
結論:冠状動脈心疾患の患者における心筋の慢性虚血、及び組織酸素欠乏症は、SOD、特に細胞のSODの活性低下と、酸素遊離基の増加とにつながり、これはLPOの上昇と、SODの更なる消費とを発生させる。強心性ピルによって患者を治療した後、LPOのレベルは、明確に減少し、SODの含有量は、明らかに増加する。これは、強心性ピルが酸素遊離基を除去する強い作用を有することを証明しており、これも冠状動脈心疾患を治療するメカニズムの一つである。
肺性心疾患の治療におけるLPO及び抗酸化酵素の活性に対する強心性ピルの効果
方法:被験者:48人の肺性心疾患患者を、ランダムに三グループに分割する。標準グループでは、16人の患者を、抗炎症治療、抗喘息、酸素吸入、その他といった複合治療によって処置する。強心性ピルグループでは、14人の患者を、強心性ピル十錠/回、三回/日で投与により処置する。Gantangzhiグループでは、18人の患者を、5%グルコース注射液250mlに溶解したGantangzhi200mgを、一回/日、10日/期間で点滴することにより処置した。
結果:強心性ピルによる治療後、GSH−Pxの値は上昇し、LPOの値は低下するため、GSH−Px/LPOが上昇する。標準治療グループとの比較では、大きな違いが存在する。下の表14を参照。
Figure 0005121038
注:治療前と治療後との比較では、#p>0.05、##p<0.05、*>0.05、**p<0.05。
結論:強心性ピルは、抗酸化の機能を有し、脂質過酸化反応を軽減し、人体の抗酸化能力を高めることができる。
強心性ピルによる本態性高血圧の治療
方法:(1)患者の選択:I期又はII期の本態性高血圧症だが、二次性高血圧症、或いは心臓、肝臓、及び腎臓の機能不全症を伴わない患者を選択する。
(2)投与:患者に西洋医薬及び伝統漢方薬(血圧降下剤を除く)の摂取を二週間停止させ、その後、三週目に、血圧及び流動学的指数を測定し、臨床発現を記録する。二重盲検法を利用する。強心性ピルグループでは、被験者は、強心性ピル十錠/回を、三回/日で摂取する。合成ダンシェンタブレットグループでは、被験者は、ダンシェンタブレット五錠/回を、三回/日で摂取する。対照グループの被験者は、プラシーボを摂取し、処置期間は六週間とする。
結果:(1)全血の粘性に対する効果。処置後、強心性ピルグループ及び合成ダンシェンタブレットグループにおける患者の全血の粘性は、著しく低下したが、強心性ピルグループにおける全血の粘性は、あらゆる剪断速度で、合成ダンシェンタブレットグループのものよりも急激に低下している。表15を参照。
Figure 0005121038
注:処置前の同じグループとの比較では、*p<0.05、**p<0.01。治療後の強心性ピルグループとの比較では、#p<0.05、##p<0.01。治療後の対照グループとの比較では、&p<0.05、&&p<0.01。
(2)赤血球の変形及び凝集に対する効果。治療後、強心性ピルグループにおける赤血球の変形は、治療前のものよりも著しく大きくなり、凝集の面積及び指数は、治療前のものよりも明らかに小さくなる。合成ダンシェンタブレットグループとの比較では、強心性ピルグループは、遙かに素早く下落している(p<0.01)。表16を参照。
Figure 0005121038
注:処置前の同じグループとの比較では、*p<0.05、**p<0.01。処置後の強心性ピルとの比較では、#p<0.05、##p<0.01。処置後の対照グループとの比較では、&p<0.05、&&p<0.01。
(3)血圧に対する効果。処置後、患者の収縮期圧及び拡張期圧は、強心性ピルグループ及び合成ダンシェンタブレットグループの両方において、著しく低下し(p<0.01)、二グループ間に目立った違いは存在しない。表17を参照。
表17.血圧に対する強心性ピルの効果(mmEg、x±s)
┌────────────┬───────────┬─────────┐
│グループ │収縮期圧 │拡張期圧 │
├───────┬────┼───────────┼─────────┤
│強心性グループ│処置前 │155.00±8.0 │90.70±7. │
│(被験者数30) │8 │93 │
│ ├────┼───────────┼─────────┤
│ │処置後 │149.20±8.8 │86.59±8. │
│ │ │9**&& │30**&&
├───────┼────┼───────────┼─────────┤
│合成ダンシェン│処置前 │152.93±9.5 │92.59±8. │
│タブレットグル│ │9 │30 │
│ ├────┼───────────┼─────────┤
│ープ(被験者数│処置後 │146.02±10. │88.55±7. │
│30) │ │20**&& │22**&&
├───────┼────┼───────────┼─────────┤
│対照グループ │処置前 │154.06±7.0 │90.90±9. │
│(被験者数15) │5 │10 │
│ ├────┼───────────┼─────────┤
│ │処置後 │152.08±9.2 │91.10±8. │
│ │ │5 │70 │
└───────┴────┴───────────┴─────────┘
注:処置前の同じグループとの比較において、**p<0.01。処置後の対照グループとの比較において、&&p<0.01。
(4)高血圧の症状に対する効果。強心性ピルグループ及び合成ダンシェンタブレットグループの両方の患者では、頭痛、目眩、四肢の痺れに関して大幅に改善されるが(p<0.01)、不眠は改善されない。表18を参照。
表18.高血圧の臨床症状に対する強心性ピルの効果(効果)
┌───────────┬─────┬────┬─────┬──────┐
│グループ │頭痛 │目眩 │四肢の痺 │不眠 │
│ │ │ │れ │ │
│ ├──┬──┼─┬──┼──┬──┼──┬───┤
│ │あり│なし│あ│なし│あり│なし│あり│なし │
│ │ │ │り│ │ │ │ │ │
├───────┬───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│強心性グルー │処置前│20│10│1│14│12│18│8 │22 │
│プ(被験者数 │ │ │ │6│ │ │ │ │ │
│ ├───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│30) │処置後│7 │23│2│28│3 │27│4 │26 │
│ │ │ │* │ │* │ │* │ │ │
├───────┼───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│合成ダンシェ │処置前│22│8 │1│13│10│20│6 │24 │
│ンタブレット │ │ │ │7│ │ │ │ │ │
│ ├───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│グループ(被 │処置後│15│15│8│22│3 │27│6 │24 │
│験者数30) │ │ │* │ │* │ │* │ │8 │
├───────┼───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│対照グループ │処置前│8 │7 │6│9 │4 │11│4 │11 │
│ ├───┼──┼──┼─┼──┼──┼──┼──┼───┤
│(被験者数1 │処置後│7 │8 │5│10│3 │12│2 │13 │
│5) │ │ │ │ │ │ │ │ │ │
└───────┴───┴──┴──┴─┴──┴──┴──┴──┴───┘
注:処置前の同じグループとの比較では、*p<0.01
結論:本態性高血圧患者の赤血球の流動特性は、明らかに異常である。赤血球の変形は明らかに低下し、凝集は明確に上昇する。この実験は、強心性ピルが全血の粘性と赤血球の凝集面積の指数とを著しく減少させ、赤血球変形能を大きく上昇させる機能を有することを示している。強心性ピルは、更に、血圧を低下させ、患者の臨床発現を改善することができる。そのため、強心性ピルには、本態性高血圧及び心臓−脳症候群の発生を予防又は先送りする大きな利点がある。
毒性
DSPは、安全で無毒性である。中国では、500万人を超える患者が、重度の副作用を起こすことなく、DSPにより治療されている。軽度の副作用である頭痛又は目眩は、少ない割合の患者において報告されている。
臨床研究の概要
DSPは、冠状動脈心疾患を治療する新世代の漢方薬である。臨床研究では、DSPが、心臓機能を改善し、心筋虚血を低減し、血小板活性化を阻害し、これにより鬱血を低減し、血漿コレステロールを減少させることで、狭心症を緩和及び予防することが実証されている。DSPの治療有効性は、他の形態の漢方Dan Shenタブレットよりも優れている。DSPは、米国で使用される薬物と同様の有効性を有する。DSPは、ニトログリセリンと同様の有効性で狭心症を緩和し、長時間効果のある硝酸塩イソソルビドジニトレートと同様の有効性で狭心症を予防し、アスピリンと同様の有効性で血小板の凝集を阻害する。DSPは、無毒性であり、500万人を超える人々が治療されており、殆どのケースで目立った副作用はない。
臨床前研究
臨床前研究では、DSPが狭心症を予防及び緩和するメカニズムが明らかになる。
DSPは血流を増加させることで狭心症を緩和する
約260gのWistarラットを、ウレタンにより麻酔し、開胸し、心臓を摘出し、37℃でランゲンドルフ法にて潅流した。冠状動脈潅流圧は、常に65cm H2Oに定めた。
心拍数を安定させた後、大動脈カニューレの側枝を通じて、DSP又はダンシェンタブレットをそれぞれの時期に適用した。その後、冠状動脈流量及び心拍数を測定した。DSPは、広い範囲の投与量で冠状動脈流量を増加させた。一方、ダンシェンタブレットは、狭い範囲の投与量で冠状動脈流量を増加させた。下の表19を参照。
表19.DSPは冠状動脈の流量を増加させる
┌────────────────┬─────────────────┐
│ │冠状動脈流量 │
├───────┬────────┼────────┬────────┤
│ │投与量(mg/ │処置前 │処置後 │
│ │l) │ │ │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│ │なし │7.0±1.1 │7.1±0.9 │
│ │ │ │7 │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│DSP │5.8 │7.2±1.1 │7.0±1.4 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │290 │6.7±1.6 │8.7±1.4 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │580 │6.7±1.5 │9.3±2.9 │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│DSタブレット│5.8 │6.7±1.4 │7.1±1.5 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │290 │7.3±1.7 │9.1±2.1 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │580 │6.8±1.4 │7.1±1.5 │
└───────┴────────┴────────┴────────┘
心拍数に対するDSP及びダンシェンタブレットの効果を調査した。DSP及びダンシェンタブレットは、どちらも心拍数を変化させない。表20を参照。
表20.DSPは心拍数を増加させない
┌────────────────┬─────────────────┐
│ │心拍数 │
├───────┬────────┼────────┬────────┤
│ │投与量(mg/ │処置前 │処置後 │
│ │l) │ │ │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│ │なし │194±17 │193±12 │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│DSP │5.8 │180±11 │189±9 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │290 │188±7 │184±8 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │580 │173±13 │167±13 │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│DSタブレット│5.8 │180±11 │189±9 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │290 │189±16 │183±14 │
│ ├────────┼────────┼────────┤
│ │580 │186±23 │171±8 │
└───────┴────────┴────────┴────────┘
DSPは、血管平滑筋を弛緩させ、血管を拡張することで、冠状動脈流量を増加させる
ウサギの動脈片のカリウム誘発血管収縮に対するDSPの効果を調査した。DSPは、平滑筋を弛緩させ、血管を大幅に拡張する。同様の効果は、ブタの冠状大動脈リングを使用した実験でも観察された。
DSPは血小板凝集を阻害する
血小板凝集に対するDSPの効果を調査した。ウサギの血小板を、DSPにより処置し、凝集を調査した。DSPは、血小板の凝集を大幅に阻害した。下の表21を参照。
表21.DSPは血小板凝集を阻害する
┌────────┬──────┬─────────┬────────┐
│DSP(mg/ │動物の数 │凝集率(%) │阻害(%) │
│ml) │ │ │ │
├────────┼──────┼─────────┼────────┤
│0 │6 │6.7±4.4 │0 │
├────────┼──────┼─────────┼────────┤
│1.8 │6 │42.7±2.5 │8.3±4.5 │
├────────┼──────┼─────────┼────────┤
│3.5 │6 │33.4±3.4 │23.6±6. │
│ │ │ │7*
├────────┼──────┼─────────┼────────┤
│7 │6 │25.3±2.1 │37.6±5. │
│ │ │ │9*
├────────┼──────┼─────────┼────────┤
│14 │6 │15.8±3.0 │69.0±6. │
│ │ │ │9*
└────────┴──────┴─────────┴────────┘
表22は、本発明の薬草調合物(8400mg/kg)による処置後の様々な時期におけるマウスの小核の割合を示している。
表22.
┌───────┬────────┬─────┬───────────┐
│時間(時) │多染性RBC │小核細胞 │小核の割合(%)(x │
│ │ │ │±SD) │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│12 │6,000 │9 │1.5±0.8 │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│24 │6,000 │11 │1.8±0.7 │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│36 │6,000 │11 │1.8±1.2 │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│48 │6,000 │11 │1.8±1.5 │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│72 │6,000 │13 │2.2±0.7 │
├───────┼────────┼─────┼───────────┤
│溶媒24 │6,000 │9 │1.5±1.4 │
└───────┴────────┴─────┴───────────┘
表23は、DSP及びCPの投与から24時間後のマウスにおける小核の割合を示している。
表23.
┌──────────┬─────┬─────┬───────────┐
│投与量(mg/kg)│多染性RB│小核細胞 │小核の割合(%)(x │
│ │C │ │±SD) │
├──────────┼─────┼─────┼───────────┤
│8,400 │6,000│12 │2.0±0.6 │
├──────────┼─────┼─────┼───────────┤
│840 │6,000│9 │1.5±1.0 │
├──────────┼─────┼─────┼───────────┤
│84 │6,000│11 │1.8±1.0 │
├──────────┼─────┼─────┼───────────┤
│溶媒 │6,000│9 │1.5±1.4 │
├──────────┼─────┼─────┼───────────┤
│CP(80mg/k │6,000│138 │23.0±4.0*
│g) │ │ │ │
└──────────┴─────┴─────┴───────────┘
*溶媒との比較、p<0.01。
表24は、テストした薬物の段階的な効果の評価基準を示している。
表24.
┌──────┬──────┬──────┬──────┬──────┐
│パラメータ、│非常に高い │高い効果 │効果あり │効果なし │
│効果 │効果 │ │ │ │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│RBC凝集 │なし │僅か │顕著 │重度 │
│の状態 │ │ │ │ │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│発現時間 │90未満 │90乃至18│180乃至 │300超 │
│ │ │0 │300 │ │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│マイクロ血 │正常な状態 │正常な状態に│改善 │悪化 │
│流の状態 │より良好 │回復 │ │ │
├──────┼──────┼──────┼──────┼──────┤
│持続時間 │15未満 │15乃至10│10乃至5 │5未満 │
│(分) │ │ │ │ │
└──────┴──────┴──────┴──────┴──────┘
DSPは微小循環を改善する
チャイニーズハムスタにおける微小循環に対するDSPの効果を調査した。DSPは、すべての被験動物で、口腔内投与から111分以内に、微小循環を23分間改善した。下の表25を参照。
表25.DSPは微小循環を改善する
┌───────┬────────┬────────┬────────┐
│ │発現時間(分) │持続時間(分) │実効率(%) │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│DSP │111 │23 │100 │
└───────┴────────┴────────┴────────┘
表26は、ラットにおいてピッイトリンにより誘発された心筋に対するDSPの予防効果を示している(第二期)。
表26.(n=8)
┌────┬───┬────┬────────────────────┐
│グルー │投与量│投薬前 │投薬後 │
│ │ │ ├───────┬────────────┤
│プ │ │ │ピッイトリン │ピッイトリン後(40 │
│ │ │ │前 │秒乃至15分)、異常な │
│ │ │ │ │ECGを伴ったラット │
│ │ │ │ │の数 │
├────┼───┼────┼───────┼────────────┤
│対照 │ │正常 │正常 │7 │
├────┼───┼────┼───────┼────────────┤
│DSP │0.4│正常 │正常 │3*
│ ├───┼────┼───────┼────────────┤
│ │0.8│正常 │正常 │1**
│ ├───┼────┼───────┼────────────┤
│ │1.2│正常 │正常 │1**
├────┼───┼────┼───────┼────────────┤
│DST │0.4│正常 │正常 │4 │
│ ├───┼────┼───────┼────────────┤
│ │0.8│正常 │正常 │1**
└────┴───┴────┴───────┴────────────┘
対照との比較。*p<0.05、**p<0.01。
表27は、ラットにおいてピッイトリンにより誘発された心筋虚血に対するDSPの阻害効果を示している。
表27.
┌──────────┬───────────┬───────────┐
│グループ │投与量(g/kg) │阻害(%) │
├──────────┼───────────┼───────────┤
│DSP │0.4 │71.4*
│ ├───────────┼───────────┤
│ │0.8 │85.7*
│ ├───────────┼───────────┤
│ │1.2 │71.4*
├──────────┼───────────┼───────────┤
│DST │0.4 │42.8*
│ ├───────────┼───────────┤
│ │0.8 │85.7*
└──────────┴───────────┴───────────┘
対照との比較。*p<0.05。
表28は、ラットにおいてピッイトリンにより誘発された心筋虚血に対するDSPの予防効果を示している(第一期)。
表28.(n=8)
┌──┬────┬──────────────────────────┐
│グル│投与量 │第一期のECG−(lead II)のT−STに │
│ープ│(g/ │おける変化 │
│ │ ├─────┬────────────────────┤
│ │kg) │投薬前 │投薬後 │
│ │ │ ├────┬───────────────┤
│ │ │ │ピッイ │ピッイトリン後(0乃至40 │
│ │ │ │トリン │秒)、異常なECGを伴ったラ │
│ │ │ │前 │ットの数 │
│ │ │ │ ├─────┬────┬────┤
│ │ │ │ │T上昇 │T逆転 │合計 │
├──┼────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│対照│− │正常 │正常 │4 │3 │7 │
├──┼────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│DS│0.4 │正常 │正常 │3 │0 │3*
│ ├────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│P │0.8 │正常 │正常 │1 │1 │2*
│ ├────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│ │1.2 │正常 │正常 │2 │1 │3*
├──┼────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│DS│0.4 │正常 │正常 │3 │2 │5 │
│ ├────┼─────┼────┼─────┼────┼────┤
│T │0.8 │正常 │正常 │1 │1 │2*
└──┴────┴─────┴────┴─────┴────┴────┘
対照との比較。*p<0.05。
酸素遊離基に対する強心性ピルの除去作用
酸素遊離基に対する強心性ピルの除去作用の研究は、電子常磁性共鳴(ERP)及びスピントラッピングを使用することで、キサンタン−キサンタン酸化酵素系及びH22−Fe2+系をそれぞれ使用して生成したスーパーオキシドアニオン及びヒドロキシラジカルにより実施する。
方法:(1)ヒドロキシラジカルの生成。フェントンの原理によるテストモデルを設定する。H22、硫酸鉄、及びDMPO(5,5−ジメチル−ピロリン−l−オキシド)を混合し、その後、EPRテストを実施する。結果として生じた信号は、対照の役割を果たす。処置グループに強心性ピルを追加する。
(2)スーパーオキシドアニオンの生成。キサンタン−キサンタン酸化酵素反応に基づいたテストモデルを設定する。キサンタン、ジエチレントリアミン五酢酸、DMPO、及びキサンタン酸化酵素を混合した後、EPRテストを実施する。結果として生じた信号は、対照の役割を果たす。処置グループに強心性ピルを追加する。
四グループそれぞれの十試料をテストし、結果を平均に関して表現する。統計的分析において、Tテストを応用する。
結果:(1)H22−Fe2+系により生成されたヒドロキシラジカルに対する強心性ピルの除去効果。アダクトDMPO−OHは、ヒドロキシラジカルがDMPOに取り込まれた時に生成される。対照グループにおけるアダクトのピーク値は、11.8±0.6相対単位であり、一方、強心性ピルグループでは、4.1±0.5相対単位である。これらの間には有意の差(p<0.01)があり、強心性ピルの除去率は、65%を超えている。
(2)キサンタン−キサンタン酸化酵素系により生成されたスーパーオキシドアニオンに対する狭心症ピルの除去作用。アダクトDMPO−OOHは、スーパーオキシドアニオンがDMPOに取り込まれた時に生成される。対照グループにおけるアダクトのピーク値は、10.6±0.67相対単位であり、一方、強心性ピルのスペクトル信号は、完全に消失する。対照グループとの比較では、有意の差(p<0.01)が存在し、強心性ピルの除去率は、100%である。
上の実験は、強心性ピルがキサンタン−キサンタン酸化酵素システムによって生成されたスーパーオキシドアニオンと、H22−Fe2+系により生成されたヒドロキシラジカルとに対する有効な除去効果を有することを示している。
ラットの脳虚血再灌流傷害組織の遊離基に対する強心性ピルの効果
方法:30匹のSDラットを準備し、偽手術グループ(手術を実行するが、血管及び神経を結紮しない)と、脳虚血再灌流モデルグループと、強心性ピルグループ(4g/kg)との三グループにランダムに区分する。三日間の連続腹腔内(IP)投与し、三日目の投与の二時間後に、マウスを20%エチルウレタンにより麻酔し、首の両側の伝導動脈と迷走神経とを分離及び結紮する。30分間の再灌流後、頭部を切断し、脳を取り出す。約500mgの左脳の皮質組織及び両側の海馬組織を取り出し、液体窒素に入れ、均一化する。これを冷凍生理食塩水によりホモジェネートにした後、このホモジェネートを遠心分離する。上澄みを取り出し、CAT及びSODの活性及びMAD及びGSHの含有量を判定する。
結果:表29を参照。(1)脳組織のCATの活性及び含有GSHに対する強心性ピルの効果。脳虚血再灌流モデルグループにおける大脳皮質及び海馬組織のCATの活性と大脳皮質のGSHの含有量とは、偽手術グループのものよりも遙かに低い。強心性ピルグループにおける海馬組織のCATの活性及び大脳皮質のGSHの含有量は、両方とも、このモデルグループのものよりも大幅に大きい。
Figure 0005121038
注:偽手術グループとの比較において、*p<0.05。モデルグループとの比較において、#p<0.05。
(2)脳組織のSODの活性及び含有MDAに対する強心性ピルの効果。モデルグループにおける脳組織のSODの活性は、偽手術グループのものよりも大幅に低く、一方、MDAの含有量は、大幅に高い。強心性ピルグループにおける大脳皮質及び海馬組織のSODの活性は、大幅に増加しており、一方、MDAの含有量は、大幅に減少している。
結論:脳虚血再灌流後、脳組織のMDAの含有量は増加し、一方、GSHの含有量は減少する。組織の酸素遊離基を除去する二つの重要な酵素であるCAT及びSODの活性は、大幅に減少し、これは、脳虚血再灌流の過程で、遊離基除去系の機能の障害により、大量の酸素遊離基が発生することを示す。これは、脂質過酸化反応につながり、その後、脳の損傷につながる。強心性ピルは、再灌流したラットの大脳皮質及び海馬組織のMDAの含有量を減少させ、GSHの含有量とCAT及びSODの活性とを増加させ、これは、強心性ピルが酸素遊離基の反応を著しく抑制し、脂質過酸化反応を制御し、虚血再灌流によって損傷を受けた脳細胞を保護する機能を有することを示している。
慢性肝臓損傷における強心性ピルの抗酸化
方法:Wisterラットにおいて、CCL4、高脂肪、高タンパク質により誘発された軽度の肝臓損傷モデルを利用する。強心性ピルグループでは、ラットの胃に強心性ピルを投与量4g/kgで灌流させ、正常グループ及びモデルグループでは、同量の生理食塩水を灌流させる。SODの活性は、キサンタン酸化酵素法を使用して判定し、MDAの含有量は、改良したチオバルビツール酸法により判定する。
結果:表30を参照。モデルグループを正常グループと比較すると、SODの活性は低下しており、一方、MDAの活性は増加している。しかしながら、強心性ピルグループでは、SODの活性が増加し、一方、MDAの活性が低下しており、これにより強心性ピルグループは正常に戻っている。
表30.慢性肝臓損傷におけるSODの活性及びMDAの含有量
┌───────┬────────┬────────┬────────┐
│グループ │ラット │SOD(NU/ │MDA(nM/ │
│ │ │mg.pr) │mg.pr) │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│正常グループ │12 │1.717±0.│15.21±4.│
│ │ │521 │35 │
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│モデルグループ│12 │1.326±0.│19.39±4.│
│ │ │3218 │62*
├───────┼────────┼────────┼────────┤
│強心性ピルグル│11 │1.710±0.│15.16±4.│
│ープ │ │415# │29# │
└───────┴────────┴────────┴────────┘
注:正常グループとの比較において、*p<0.05。モデルグループとの比較において、#p<0.05。
結論:MDAは、脂質過酸化反応の主要な分解産物である。MDAは、細胞膜の構造、更に肝臓の細胞に、深刻な損傷を与える可能性がある。SODは、スーパーオキシドアニオン遊離基のスカベンジャであり、遊離基によって発生する脂質過酸化反応を抑制することができる。強心性ピルは、SODの活性を大幅に増加させ、MDAの含有量を減少させることが可能であり、これは、脂質過酸化反応のレベルを低下させ、肝臓損傷を軽減する。
DSPは変異原性がない
エイムス検定において、DSPに変異原性があるかについて調査した、DSPには、変異原性がなかった。下の表31を参照。
Figure 0005121038
生薬の生成
1.Dan Shen
(1)品質管理
生薬のDan Shenは、中国全土の生産地域からサンプリングした。こうした様々なベースからの試料を、その主成分に関して化学分析した。その結果、シャンルオという名称の地域からのDan Shenの品質が最も優れていることが分かり、シャンルオの気候がDan Shenの生育に最適であることが証明された。タンシノン及びサルビア酸AといったDan Shenの有効成分は、最適な量であることが認められた。
(2)地勢
シャンルオは、地理的には、東経108°34’20’’、北緯33°2’20’’乃至34°24’40’’、平均海抜900メートルに位置している。この地域は、低い山及び中程度の山を伴うエリアで、汚染されていない。汚染のない清潔な空気の状況により、薬草の生育に理想的な場所となっている。
(3)気候
温暖でやや多湿であり、亜熱帯から温帯へ推移する山岳地帯に代表的な気候である。東南の季節風に影響を受け、四季が明確で、雨が大量に降る。この地域の年間降雨量は、推定733.9乃至899mmである。日照時間は、年間1874.1乃至2185時間で、年間の日光照射量は、119.57乃至124.36キロカロリ/cm2である。気温は、18℃乃至40.8℃の範囲で変化する。霜の降りない期間は、年間198乃至218日間継続する。
(4)土壌
シャンルオの土壌の80%は砂質で、耕作地の大半は、pH値6.5乃至8の中性乃至弱アルカリ性の土壌を含む。0乃至20cmの耕作層において、土壌栄養素は、以下のように構成される:有機物1.36%、窒素0.085%、即効性リン18ppm、即効性カリウム136ppm、及びアルカリ性の加水分解性窒素60ppm。土壌に含まれる重金属その他の有毒物質は、国が定めた農業基準を超えていない。この地域は、植物及び動物が豊かである。現地の農家では、有機肥料を使用している。
(5)重金属
鉛、カドミウム、水銀、ヒ素、その他を含む八種類の金属、残留農薬、空気、及び水は、すべて国の環境基準を満たしている。
(6)標準化
Dan Shenの植え付け及び耕作は、優良農法規定(GAP)に従っている。Dan Shenの栽培に関連する技術的ノウハウは、ブックレットに編集され、ベース内のDan Shen栽培者に配布されている。植え付け時期には、専門家が、現地に派遣され、大規模なプランテーションのような規模でDan Shenの植え付けを標準化するために、現場での栽培者の研修を行い、技術的な支援を提供している。
(7)シャンルオ生産ベースでは、20種類のDan Shen品種を交配及び栽培してきた。様々なDan Shenを、生育状況、収量、外観、及び化学成分について三年間に渡って観察及び比較した。最高品質の品種を、大規模プランテーションのために選択している。
(8)Dan Shenの栽培では、組織培養及びクローン技術を利用し、手順の速度を上げ、成長のサイクルを短くしている。
(9)30日間の試験管での植え付け期間後、拡大繁殖手順が実行される。これは、定着期間までの40日間に渡り継続する。定着期間には、更に10日間を要し、これは植物が根の発生及び拡充をおこなう期間である。定着率は、通常、90%以上に達する。その後、この植物を苗床へ移すことが可能となり、ここでは、新型のスプレ灌漑デバイス及び条件がコンピュータ技術によって制御される。苗床での一ヶ月の栽培後、この植物を屋外の畑地へと移植することが可能となる。
(10)専門家によれば、我々の生産ベースで栽培されたDan Shenは、品質が高いだけでなく、有用な根の生産性が高く(他のエリアのものに比べ根の重量が50%多い)、高い化学組成を有する(他の場所からの試料に比べ有効な薬効成分が70%高い)。
2.天然ボルネオール
(1)生育条件
天然ボルネオールの生育エリアは、中国湖南省新晃県で、海抜300乃至600mの中程度の高さの丘を伴う地域である。このエリアの60%は、霜に覆われる。土地は、pH5乃至6の黄砂及び赤砂土壌で構成される。空気汚染又は水質汚染は、この地域では確認されない。
(2)樹木の生物学的特徴
極めて強い成長能力を有し、藪地においてmu(666.7m2と同等)当たり300乃至400本の木が成長し、枝の葉より上の部分が採集され、純収穫量はmu当たり1000kgとなる。
(3)繁殖及び移植
繁殖には接ぎ木及び挿し木技術を使用する。この植物は、一年目は種苗園で成長させ、二年目の春に畑地に移植する。畑地は、定期的に肥料を与え、土かきを行う必要がある。
(4)この植物は、高さ30cm、最大直径80乃至100cmまでに成長する場合がある。この植物の様々な部分、つまり葉、枝、幹、及び根には、天然のカンファが含まれる。特に、葉は、カンファ含有量の大部分が含まれている。
(5)新晃のボルネオール型カンファは、Cirnamonium glandullferm(wall) Noesの天然変種の一つである。クスノキは、カンファ及びボルネオールの含有量に幅があり、ボルネオールが少なく、カンファが多いもの、及びボルネオールが多く、カンファが少ないものがある。大量の試料の検定及び多くのHPLC分析を通じて、最終的には、80%超のボルネオールを含有し、不純物が少ないクスノキの一種を選択した。
3.Radix Notoginseng
a.植物の種子
(1)Radix Notoginsengの判定
分子量のマーキングのためのPCR反応により、Radix Notoginsengは、着色し観察可能であり、Radix Notoginsengは、特徴的なDNAフィンガープリントを有する。
(2)形状及び特性
Radix Notoginsengの種子は、丸みのある円形の本体を有する。成長期の異なる種子として、Radix Notoginsengは、二年又は三年種子を有する。二年種子は、直径0.45乃至0.55cmで、乾燥種子の重量は95乃至103グラムである。三年種子は、直径0.54乃至0.65cmで、乾燥種子の重量は98乃至109グラムである。
(3)種子の発芽に適した温度
種子の発芽に適した温度は、10乃至30℃であり、理想的な温度は15℃乃至20℃である。
(4)含水量
含まれる水の量は60乃至70%にするべきであり、含水量が長期に渡って20%を下回ると、その種子は活性を失う。
(5)休眠状態
種子は、採集後45乃至60日間は休眠状態となる傾向を有する。
(6)寿命
種子は、自然状態において、採集後15日間の寿命を有する。
(7)種子の保管に関する要件
保管する種子は、二年より長く成長した植物から採集し、採集する樹木は、地面より上の部分が順調に生育し、害虫が存在しない状態にするべきである。樹齢三年の植物から種子を採集することを推奨する。
(8)種子保留領域の管理
種子保留領域では、通常の生産領域よりも優れた管理を行い、汚染された植物は常に処分し、いかなる状況においても、害虫が芽と接触しないようにするべきである。芽及び葉の発生期には、3000ppmのYunda−120及びYang Kang生物肥料の400倍溶液を二度スプレするべきである。更に、開花結実期には、Phytokininをスプレする。
(9)種子の収穫期
Radix Notoginsengの種子の収穫期は、十月終わり乃至十二月初めである。
(10)種子の採集方法
種子の採集は、種子の成熟レベルに応じて判定する。強く成長した樹木からの種子は、別個に採集及び保管する。ベースでは、未成熟な種子の採集を厳しく禁止している。
(11)加工
植物は、採集後すぐに洗浄し、同時に果肉及び枯れた種子を選別する。洗浄後、植物を日光で乾燥させる。
(12)保管
58%メタラキシルマンガン亜鉛溶解液の300倍水溶液を使用してRadix Notoginsengの種子を30分間処理する。種子の表面を乾燥させ、20%の水を含む砂により種子を保管する。これは、このプロセスにとって非常に重要なステップである。
(13)パッケージング
最終的な製品は、汚染のない容器にパッケージする。採集日、処理日、及び製品バッチ番号を示す表示を付けるべきである。
(14)輸送
製品が有毒物質により汚染されるのを防止するために、輸送には、清潔で、水を通さない、通気式の輸送車両用器具を使用する。輸送に八時間より長くかかる場合は、製品の種子は、濡れた砂と一緒にするべきである。
(15)種子の活力のテスト
TTC法を使用する:テトラゾリウム粉末を正確に1g計量し、1000mlの蒸留水に溶解し、0.1%TTC溶液を作成する。この溶液に試料を浸し、この状態を24時間維持した後、取り出して、半分に切り、その半分を培養ディスクに置く。調合済みの0.1%TTCを使用して、試料を30分間着色する。種子の活力は、種子の色によって判定できる。
(16)害虫の検査
i.500乃至1000の試料ペレットを白いシート又は紙或いはガラス上に置き、人間の目で種子を観察する。試料表面に異常な点又は害虫が存在する場合、汚染があると判断できる。汚染されている試料は、詳しく調べ、汚染のレベルを特定するべきである。
ii.切断及び調査:外科用メスを使用して、それぞれ100個の種子を含む二つの試料セットを切断し開く。汚染された種子の数を計算し、汚染のレベルを判断する。
iii.臭いによる試料の調査:試料を手に置き、かびの臭いを鼻で感知する。或いは、温水(60乃至70℃)の入ったカップに試料を入れ、2乃至3分間、蓋をした後、温水を注ぎ出し、種子の臭いをかぐ。この種子は、ほのかな香りを発するべきであり、そうでない場合は、おそらく汚染されている。
(17)色の検査
汚染のない種子は、淡黄色及び白色である。
(18)顕微鏡検査
五つの試料セットをランダムに選び出し(各試料は50個より多くの種子を含む)、この試料を24時間に渡って培養ディスクに置く。これらを顕微鏡により観察し、病原菌の存在を調べ、存在する場合は、汚染のレベルを計算する。
b.植物の苗木
(1)発芽の温度
Radix Notoginsengの発芽温度は、1乃至20℃で、理想的な温度は、15℃である。
(2)含水量
苗木に使用される土壌の含水量は、20乃至25%である。
(3)保管
休眠芽から発芽までのRadix Notoginsengの成長には、90日間の休眠期間を要する。100ppmのジベレリンにより、Radix Notoginsengの休眠期間の短縮を助けることができる。
(4)純化
Radix Notoginsengの純化時期は、十二月初め乃至一月終わりである。純化を行う際、根の取り扱いには注意するべきである。純化後は、迅速に植える。
(5)輸送
Radix Notoginsengは、長距離の輸送は不可能であり、これを行うと損傷を与えることになる。避けられない場合は、Radix Notoginsengを、通気式の容器に土と共に入れ、直射日光に当てないようにするべきである。
(6)品質検査
i.各単位の重量に関しては、300乃至500本の苗木を試料として選択し、それぞれ100本の苗木をグループとし、秤で重さを量り、単位重量を計算する。
ii.害虫検査:それぞれ100本の苗木を含む四つの試料グループを設定する。試料をガラスディスク上に置き、人間の目又は五乃至十倍の拡大鏡により試料を観察し、農薬に関してチェックする。
iii.それぞれ100本の植物を含む四つの試料グループを設定し、試料をスライスし、顕微鏡で観察する。
c.苗木の栽培
(1)畑地の条件
Radix Notoginsengの苗木は、最適な条件のエリアで栽培する。ベースでは、集中栽培及び大規模栽培法を使用している。
(2)環境
栽培エリアには、汚染が全く存在しない。空気品質は、GB3059−96規格のレベル2を上回る。
(3)水資源
水資源は、雨水と、自然の流水とによって構成される。このエリアの水質は、GB5084−92規格によりモニタされる。
(4)土壌
Radix Notoginsengは、泥を含む土壌に植えることは不可能であり、Radix Notoginsengのために選択した土壌中の重金属の量は、関連する国の基準以内である必要がある。
(5)理想的な土壌
予測される良好な結果を得るために、傾斜15°以下の酸性土壌(pH5.5乃至7.0)を選択する。海抜1600m以下の高さでは、8乃至12%の日光が伴うべきであり、海抜1600mを超える高さでは、10乃至20%の日光が伴うべきである。
(6)温度
発芽期には、気温が20乃至25℃となり、地温が10乃至15℃となるべきである。結実期には、最適な気温が20乃至25℃、最適な地温が15℃乃至20℃となる。
(7)含水量
土壌の含水量は、25乃至30%とするべきである。
(8)土壌の準備
土壌のプロッティングは、植樹前に三回繰り返し、土壌を日光に晒すべきであり、これは、土壌中のバクテリア物質を根絶するのを助ける。
(9) 土壌の取り扱い
根の損傷を防ぐため、移植前に、各平方メートルに75乃至100gの石灰を使用する。
(10)シェードの構造及び管理
シェードは、地面からの高さが1.8mで、地中に深さ2mのトレンチを有する。通過する日光は、海抜1600m以下のエリアの場合、8乃至10%が最適であり、或いは、海抜1600mを超える場合、10乃至15%が最適である。地面は平坦で、土地の深い層は緩く、一方、土地表面レベルは堅くなっているべきである。植え付けシーズンは、十二月終わり乃至一月終わりが最適である。植え付け前には、種子を58%メタラキシル亜鉛(500乃至800倍)又は1.5%アンチマイシン(200pm)に30乃至50分間に渡って浸し、すくい出して乾燥させる。これは、植物を病気から守るためである(コーティングされた種子には、上の手順を施す必要はない)。植え付けの密度は、4×5cm又は5×5cmとなり、mu当たり10万乃至20万個の種子となる。特殊な道具を使用して、浅い溝を作成し、機械又は手を使って、種まき及び植え付けを行う。種子は、細かい土により完全に覆い隠す。
すべてが完了後、肥料追加、水まき、除草作業を実行する。雑草は、常に除去するべきである。シェードが破損した場合には、即座に修理し、正確な日光通過量を確保する。天然肥料には、鶏糞、ストーブの灰、及び骨粉が含まれる(人糞は利用するべきではない)。
d.Radix Notoginsengの栽培
(1)トポロジ
地面は、15°未満のなだらかな傾斜があり、日当たりの良い場所が最適である。
(2)土壌の構成
緩い砂土が深くまで存在する地面が最適である。
(3)土壌のpHは、5.5乃至7にするべきである。
(4)事前に植え付ける作物
新しい畑地では、土壌の破壊を避けるために、トウモロコシ、小麦、及び豆を事前に植え付ける。
(5)海抜
高度23.5°近くの海抜1400乃至1800mの場所が、Radix Notoginsengの栽培エリアとして最適である。
(6)日光
Radix Notoginsengは、8乃至20%の日光のみを必要とする種類の植物である。日光の量は、成長の様々な時期に合わせて増加量を変化させるべきである。しかしながら、日光への露出が多すぎると、活力のない植物が生じる。
(7)含水量
土壌の含水量は、25乃至30%にするべきである。
(8)肥料
有機肥料を、化成肥料、微量栄養素肥料、又は微量元素肥料と合わせて使用する。
(9)温度
Radix Notoginsengのエリアにおいて、年間の平均気温は、15乃至18°になると推定される。発芽期の気温は20乃至25°、地温は15°が最も相応しい。栄養生育及び開花期の温度は、25°に維持するのが良い。温度が15°を下回る場合は、開花に影響が出る。
(10)畑地の区分
栽培前には、畑地の構造が粉末状になるように、畑地を三回起こして、緩めるべきである。
(11)土壌の管理
播種及び移植の前に、殺菌の目的で、75乃至100gの生石灰を土壌に加える。
(12)苗床の基準
平坦な地面の苗床は高さ20乃至25cmとし、傾斜エリアでは15乃至20cmとする。苗床の幅は、120乃至140cmのタイル形状とする。浸透性を高めるために、ベースの底部の土壌は緩くし、最上部は堅くするべきである。
(13)種子の浸漬
移植中には、種子を58%メタラキシル(500乃至800倍)に30乃至50分間に渡って浸し、その後、乾燥させ、これにより植物を病気から保護し、害虫を駆除する。
(14)植え付けの密度
植え付け密度においては、10×12.5cm乃至10×15cmの距離を維持する。これにより、mu当たり2万6000乃至3万2000本の植物となる。
(15)移植の方法
苗は、管理の目的から、同じ方向を向くように植え付ける。傾斜地面の場合、苗は、下端から高地に向かって植え付ける。苗の第一の列が上を向き、第二の列が下を向くようにする。芽も上を向くようにし、底部は内側を向くようにする。
(16)覆土
粉末状で緩く水分を含んだ土壌を使用して、苗を完全に多い、根又は芽が露出しないようにする。
(17)肥料の追加
鶏糞、ストーブの灰、骨灰、リン酸カルシウムマグネシウム、その他を特別な肥料として使用する。
米国特許第5288485号「血管拡張剤」 米国特許第5433957号「血管拡張剤」 米国特許第5776463号「フリーズドライしたルリヂサ花弁抽出物によりストレス及び循環系心疾患を低減する方法」 ヤンGYら,「Valeriana officinalis varlatifoliaによる冠状動脈心疾患の治療に関する臨床研究」Chung Kuo Chun Hsi I Chieh Ho Tsa Chih, 14(9):540-2,1994. ウーY,「冠状動脈心疾患の狭心症の治療におけるXintongkangカプセルに関する臨床研究」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin,10(7):395-8, 1990. リューKYら,「タポニンによる冠状動脈心疾患の狭心症患者45人の治療に関する臨床観察」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin,15(11):649-51, 1995. フーJXら,「冠状動脈心疾患の狭心症の治療におけるShenshao tongguan pianの臨床及び実験的研究」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 10(10):596-9, 1990. リーYら,「狭心症を有する患者における血漿亜鉛、銅、及び赤血球のGSH−Px(グルタチオンペルオキシダーゼ)に対するKuo−guan顆粒の効果」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 10(6):348-50, 1990. ワンBら,「Tribulus terrestrisのサポニンにより治療した冠状動脈心疾患における狭心症の406症例」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 10(2):85-7, 1990. チンCら,「冠状動脈心疾患における赤血球ナトリウム含有量及びナトリウム輸送に対するAstragalus membranaceusの効果」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 11(11):651-3, 1991. チアンHWら,「qi xue顆粒による狭心症のqiの欠陥及び鬱血症候群の治療における臨床研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 12(11):663-5, 1992. ワンXFら,「安静時狭心症患者82人の治療におけるwenxin煎出物の臨床観察」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 16(4):201-3, 1996. レイZyら,「狭心症の左心室機能に対するAstragalus membranaceusの作用」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 14(4):199-202, 1994. ホーWら,「虚血心疾患におけるben−xu biao−shi症候群を有する患者の免疫機能に対するKuo guan粉末の効果」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 9(4):213-5, 1999. チェンKら,「冠状動脈心疾患の治療におけるshuxueningタブレットの効果に関する臨床研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 16(1):24-6, 1996. チャンHら,「冠状動脈心疾患に対するbuyang huanwu煎出物の効果に関する臨床研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 15(4):213-5,1995. チャンHら,「冠状動脈心疾患の狭心症の治療におけるバラshu−xin経口液の予備研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 12(7):414-6, 1992. フーJXら,「冠状動脈心疾患の狭心症の治療におけるshenshao tongguan pinの臨床及び実験的研究」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin チューWら,「心筋虚血及び再灌流中のダンシェンの予防効果:分離ラット心臓の研究」American Journal of Clinical Medicine, 18(1-2):19-24, 1990. リーYY,「冠状動脈心疾患に対するxue mai tongの効果に関する臨床及び実験的研究」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 9(2):79-81, 1989. カイPYら,「冠状動脈心疾患の治療におけるhehuantangの臨床研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 16(4):204-6, 1996. リンQC,「冠状動脈心疾患の治療におけるguan mai leの臨床研究」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 9(5):280-2, 1989. リーSQら,「Astragalus menbranaceusによる虚血心疾患の治療に関する臨床観察」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 15(2):77-80, 1995. ルーBJら,「急性心筋梗塞患者における脂質過酸化反応に対するSheng mai sanの効果」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 14(12):712-4, 1994. ワンSら,「トロンボキサンA2及びプロスタサイクリンの合成に対するCondonopsis pilosulaeの効果」Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 10(7):391-4, 1990. コワンMら,「kuo guan qu yu lingによる冠状動脈心疾患の治療に関する観察」Journal of Traditional Chinese Medicine 10(1):49-53, 1990. 「Fufang Danshen Pian」中華人民共和国薬局方、英語版1997年、第一巻、280. チューHG,「冠状動脈心疾患の無症候性心筋虚血の治療におけるxinkeningに関する臨床研究」Chung Kuo Chung Hsi I Chieh Ho Tsa Chin, 14(4):213-5, 1994. チャンWTら,「イヌの虚血心筋及び分離されたブタの冠状動脈におけるSalvia miltiorrhizaの「ダンシェンス」その他二種類の水溶性成分の効果」Acta Acad Med Prim Shanghai 1982; 9:13-19. スン・シーミンら,「ダンシェン(Salvia miltiorrhiza)の抽出物の新しい薬理作用に関する研究」Chin Med Herb 1991; 22:20-23. チェンZHら,「実験的な微小循環障害及び血漿乳酸濃度に対する「ダンシェンス」の効果に関する研究」Acta Acad Med Prim Shanghai 1987; 14:25-29. ファンCら,「意識のあるウサギにおける心筋虚血及び再潅流傷害に対するPanax Notoginsengサポニンの効果」Chin Bull Pharmacol 1991; 7:190-3. シーLら,「頸動脈のPGI2の増加及び血小板のTXA2の減少におけるPanax Notoginsengのトータルサポニンの効果」Acta Pharmcol Sin 1990; 11:29-32. シューWら,「ラット及びマウスの脳におけるスルファジアジンナトリウム及びエバンスブルーの分布に対するメンソール及びボルネオールの効果」Pharmacol Chin Med Clin 1995; (6):31-33. チェンTFら,「合成ボルネオールによるテトラメチルピラジンの吸収の強化」Acta Pharmacol Sin 1990; 11:42-44. リーXら,「ラットにおける虚血及び再潅流によって誘発された実験的な心筋傷害に関するPanax Notoginsengサポニンの保護効果」Acta Pharmacol Sin 1990; 11:26-29. パンJGら,「6種類のArtemisia種からのエッセンシャルオイルに関する化学的研究」Chin J Chin Mater Med 1992; 17: 741-6. ウーYZら,「鬱血を除去することで血液の循環を促進することにおけるRadix Silviae Miltiorrhizaeの効果」Acta Nanjing Univ Trad Chin Mater Med 1995;11:35-6. ワンNSら,「支援又は指針としてのボルネオールの利点の実験的研究」J Trad Chin Med 1994; 35:46-7. リーCZら.「Radix Silviae Miltiorrhizaeの抗凝集効果」Chin J Integr Med 1983; 3: 297-9. リーCZら,「Radix Silviae Miltiorrhizaeのトロンボキサン阻害効果に対する実験的研究」Med Prim Shanghai 1979; 6:145-9. モーQXら,「3H−ボルネオールの動態」Propriet Trad Chin Med Res 1982; 8:5-7. チェンRXら,「マウスの冠状動脈結紮により誘発した心筋虚血に対するRadix Silviae Miltiorrhizaeの予防効果」Chin J Integr Med 1992; 12:424-6.
バッチ番号19990806の図である。 バッチ番号19990815の図である。 バッチ番号19990823の図である。
フィンガープリントのピークの位置:グループIは、ピーク1及び2で構成され(保持時間7乃至15分)、グループIIは、ピーク3及び4で構成され(保持時間15乃至20分)、グループIIIはピーク5、6、7、及び8で構成される(保持時間20乃至40分)。全体として見ると、グループIのピークの発生量は、最大であり、ピーク1の高さはピーク2に近い。グループIIのピークは、並んで存在しており、ほぼ同じ高さを有し、発生量は非常に小さい。グループIIIは、四つのピークを含み、その高さは段階的に増加している。こうした三つのグループは、複合ダンシェン滴下ピルの代表的なフィンガープリントを構成する。

Claims (2)

  1. a)ラディックスサルビアミルトリザエとパナックスノトギンセンとを別々に熱水還流処理と濾過処理とで別々に抽出するステップと、
    b)濾液を別々に濃縮するステップと、
    c)樹脂カラムを使用して濃縮液を別々に濃縮精製し、ラディックスサルビアミルトリザエとパナックスノトギンセンの精製水溶性抽出液を別々に入手するステップと、
    d)ステップ(c)から得られた精製水溶性抽出液を適量のボルネオールと共に混合するステップと、
    を含むダンシェンピル(DSP)を製造する方法。
  2. (1)パナックスノトギンセンの水溶性成分を次のように抽出するステップと:
    (a)薬草を5倍から7倍の水で薄める;
    (b)空気圧0.04から0.06Paで2時間、タンク内で沸騰させてパナックスノトギンセンの水溶性成分を抽出する;
    (c)同一条件で1.5時間、工程(b)の抽出を反復する;
    (d)抽出液を100−メッシュネットで濾過する;
    (e)微小孔質吸着樹脂を使用してエタノールで溶出することで濾液を精製する;
    (f)密度が1.33g/cm から1.35g/cm となるまで、空気流入を0.04から0.06Paとし、真空状態を−0.076から−0.088Paとした減圧条件下で溶出抽出液を濃縮する、
    (2)ラディックスサルビアミルトリザエの水溶性成分を次のように抽出するステップと、:
    (a)薬草を5倍から7倍の水で薄める;
    (b)空気圧0.04から0.06Paで2時間、タンク内で沸騰させてラディックスサルビアミルトリザエの水溶性成分を抽出する;
    (c)同一条件で1.5時間、工程(b)の抽出を反復する;
    (d)抽出液を100−メッシュネットで濾過する;
    (e)1Kgの当初薬草が1リットルとなるまで、真空状態を−0.076から−0.088Paとした減圧条件下で濾液を濃縮する;
    (f)エタノールで濃縮液を沈殿させる;
    (g)100−メッシュネットでエタノール沈殿溶液を濾過する;
    (h)空気圧0.04から0.06Paとし、真空状態を−0.076から−0.088Paとした減圧条件下で濾液を濃縮する;
    (i)エタノールでポリアミドクロマトグラフィ溶出することで濃縮液を精製する;
    (j)密度が1.33g/cm から1.35g/cm になるように精製抽出液を濃縮する、
    (3)錠剤を次のように製造するステップと:
    (a)パナックスノトギンセンの抽出液、ラディックスサルビアミルトリザエの抽出液、合成ボルネオール及びポリエチレングリコール6000を4.0:20.6:1.9:79.5の割合で混合する;
    (b)混合物を溶解させる;
    (c)次の仕様の滴下機械を用いて溶解混合物を錠剤とする:
    ドロップポット温度:89から93℃
    冷却剤:8℃未満の流動パラフィン
    ドロップヘッド内径:1.8mm
    ドロップヘッド外径:2.4mm
    ドロップヘッドと冷却剤表面との距離:15cm
    (d)800から1100rpmで15分間錠剤を遠心分離処理してオイルを取り除く、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
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