JP4673552B2 - コイル部品 - Google Patents

コイル部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4673552B2
JP4673552B2 JP2003524764A JP2003524764A JP4673552B2 JP 4673552 B2 JP4673552 B2 JP 4673552B2 JP 2003524764 A JP2003524764 A JP 2003524764A JP 2003524764 A JP2003524764 A JP 2003524764A JP 4673552 B2 JP4673552 B2 JP 4673552B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
lead
terminal
solder alloy
solder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003524764A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2003020468A1 (ja
Inventor
耕市 泉田
勇亀 高野
一志 阿部
俊之 盛林
浩一 萩尾
順一 竹中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumida Corp
Original Assignee
Sumida Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumida Corp filed Critical Sumida Corp
Publication of JPWO2003020468A1 publication Critical patent/JPWO2003020468A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4673552B2 publication Critical patent/JP4673552B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/26Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 400 degrees C
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/26Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 400 degrees C
    • B23K35/262Sn as the principal constituent

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Coating With Molten Metal (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鉛(Pb)を含まない半田合金、すなわち無鉛半田合金とそれを用いた電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子部品の内部での電気的接続あるいは電子部品を回路基板に接続するための半田として鉛を多く含む錫(Sn)−鉛(Pb)系半田合金が多用されていた。
近年、鉛の有害性が問題視され、その使用を法的に制限することが検討されている。このため、Sn−Pb系半田合金に替わるものとして鉛の含有量を極端に少なくした半田合金あるいは鉛成分を全く含まない無鉛半田合金の開発が急がれている。
【0003】
無鉛半田合金の例としては、例えば、特許文献1及び特許文献2が挙げられる。
特許文献1は、電子部品を電子機器の回路基板に接着するための無鉛半田合金に関するものであり、錫(Sn)−銅(Cu)合金の銅成分の一部をニッケル(Ni)で置換したもので、その成分比をCu:0.05−2.0wt%,Ni:0.001−2.0wt%,Sn:残部、とすることによって前記接着部分の機械的強度を高めることを目的としている。
この半田合金は、上述のように、電子部品を回路基板の導体部に接着するためのリフローに用いられており、その使用温度(半田付け時の温度)は230℃程度である。
【0004】
また特許文献2は、水道配管に用いている鉛管から飲料水に鉛やカドミウムが溶出するのを防止するため、水道配管として銅管、真鍮管を用いることを提唱しており、該特許はこれらの銅管、真鍮管およびこれらを継ぎ足すための接続継ぎ手とを溶接するための半田合金に関するものである。
なお、この半田合金の主成分は錫(Sn)または錫(Sn)とアンチモン(Sb)であり、いずれの半田合金も鉛(Pb)およびカドミウム(Cd)を含まない。
ここで、錫主体の半田合金の組成は、Sn:92.5−96.9wt%,Cu:3.0−5.0wt%,Ni:0.1−2.0wt%,Ag:0.0−5.0wt%である。
また、錫‐アンチモン主体の半田合金の組成は、Sn:87.0−92.9wt%,Sb:4.0−6.0wt%,Cu:3.0−5.0wt%,Ni:0.0−2.0wt%,Ag:0.0−5.0wt%となっている。
また、この半田合金の溶融温度は240℃前後から330℃前後であるがこの半田合金は、例えば、家庭用給湯器の給水配管として利用する銅管、真鍮管、およびこれらの継ぎ手の溶接に用いるものであるから、溶接時の作業性等を考慮した場合、その半田合金の溶融温度は低い方がよい。
【0005】
【特許文献1】
日本特許第3036636号公報
【特許文献2】
米国特許第4758407号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、電子部品の中には、線状または細い帯状の電気導体(以下、巻線材という)を巻回して形成した高周波コイルやトランス(以下、コイル部品という)がある。そして、これらコイル部品の巻線材としては、銅芯線にエナメルやウレタン等を塗布して絶縁被膜を施した絶縁被膜電線が使用されている。
【0007】
上記のコイル部品において、ボビン等に巻回した巻線材の引出し線端末部分はボビンに設けられた端子等の電極部と電気的に接続するための半田付けが行なわれる。端子等と巻線材の引出し線端末部分とを半田付けにより電気的に接続するには、上記引出し線端末部分の絶縁皮膜材を除去することが必要である。一般に、前記絶縁被膜電線の絶縁被膜材を除去する方法としては、機械的に削り取る方法、薬品により溶解する方法、高温加熱により分解したり溶解したりする方法がある。
【0008】
従来から多く利用されている方法は高温加熱による方法が採用されている。
コイル部品の製造は、巻線材の引出し線端末部分電極端子に絡げた後、この絡げ部分を高温に加熱された半田浴槽中に浸漬させることにより行なわれており、半田液の熱で巻線材の絶縁皮膜材を溶解除去すると同時に半田付けが行なわれる。
前記引出し端末部分と端子との絡げ部を半田付けする際に、銅成分を含まない無鉛半田合金を使用した場合、前記絡げ部が溶融半田(半田液)に接触している間、絶縁被膜電線(巻線材)の母材となっている銅が半田液中に溶解して痩せ細る「銅食われ」と呼ばれる現象が起こる。この「銅食われ」現象は、上記コイル部品のような電子部品において断線事故を引き起こす大きな要因となっている。
この現象は半田液の溶融温度が高いほど、前記半田液の中に溶け込む銅の量が多くなり、また、銅が溶ける速度も速くなる。従って、巻線材の線径が細くなるにつれて上記断線事故が起こり易くなる。
【0009】
一方、「銅食われ」現象を防止するために、一般的に前記無鉛半田合金に微量の銅を添加する手段が知られているが、銅の含有量が多くなり過ぎると、溶融半田(半田液)の粘性が高くなり、半田付けをする際に、隣接する端子の間等の半田付けを行う部分に必要以上に半田が付着して端子同士が電気的に短絡するブリッジ現象が発生したり、鍍金厚(半田の付着量)が不均一になったり、濡れ性が悪くなる等の不具合が発生する。
ブリッジ現象は、電子部品が小型化され、隣接する端子間の間隔(ピッチ)が狭くなるほど起こりやすくなる。
しかし、前記無鉛半田合金の「銅食われ」を少なくするために、溶融半田の溶融温度を低くすると巻線材の引出し端末のエナメルやウレタンなどの絶縁被膜材が完全に溶解せず、前記絡げ部分に前記被覆材の残渣が付着して半田付けが不完全となり、導通不良を起こす要因となる。また、前記残渣は、上記ブリッジの発生要因ともなっている。
【0010】
本発明者等は先に錫(Sn)に適量の銅(Cu)とニッケル(Ni)を添加した無鉛半田合金において、ニッケル(Ni)を添加することによって「銅食われ」を予防でき、また、該無鉛半田合金の半田付け後の機械的強度が増すことを見出した。
【0011】
しかし、この無鉛半田合金においても「銅食われ」現象を十分に予防するためには、銅の含有量を多くすることが好ましいが、銅の含有量が多くなるにしたがって、半田合金の溶融時の粘性が大きくなり、半田液の切れが悪くなる。したがって、上記したような隣接する端子間の間隔(ピッチ)が狭い小型のコイル部品のような電子部品を半田付けする場合には、ブリッジ現象が発生し易くなる。
【0012】
したがって、本発明は、錫−銅−ニッケル系無鉛半田合金の「銅食われ」を抑制する性質を十分に維持するとともに、溶融半田(半田液)の粘性を低くした無鉛半田合金を提供するものである。また本発明は、コイル部品の電極端子に巻線の引出し端部を絡げた後、該巻線を絡げた端子部を、前記無鉛半田合金により半田付けして「銅くわれ」現象に起因する断線事故を予防するとともに、前記コイル部品の端子間でのブリッジ現象の発生を低減したコイル部品を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、銅(Cu):3.0〜5.5wt%と、ニッケル(Ni):0.1〜0.5wt%およびゲルマニウム(Ge):0.001〜0.1wt%を含み、残部が錫(Sn)である無鉛半田合金、ならびに導体の引出し線端末部分をコイル部品電極端子に絡げられた端子を前記半田合金により半田付けしてなるコイル部品に関する。
【0014】
本発明は、(1)芯部が銅または銅を含有した合金で構成され、絶縁皮膜が施された導体の引出し線端末を、コイル部品の隣接する複数の電極端子に絡げてなるコイル部品において、前記電極端子は表面に銅メッキが施されており、前記導体の引出し線端末部と前記電極端子とを、銅(Cu):3.0〜5.5wt%と、ニッケル(Ni):0.1〜0.5wt%およびゲルマニウム(Ge):0.001〜0.1wt%を含有し、残部が錫(Sn)からなる無鉛半田合金により半田付けして導体と前記端子とを電気的に接続してなることを特徴とするコイル部品、
(2)前記コイル部品電極端子が端子台に植設されていることを特徴とする上記(1)に記載のコイル部品、
(3)前記導体の引出し線端末部と前記電極端子との半田付け温度が350℃以上で、前記巻線の絶縁皮膜を溶解除去すると共に半田付けすることを特徴とする上記(1)または(2)に記載のコイル部品、を要旨とする。
【0015】
すなわち、本発明は、錫に銅とニッケルを添加した無鉛半田合金において、ニッケルの添加量を一定の範囲とするとともに、銅の添加量を一定の範囲に設定し、さらに、一定の範囲のゲルマニウムを添加したことによって、無鉛半田合金を用いてコイル部品を半田付けする際の「銅くわれ」現象に起因する断線事故を予防するとともに、前記コイル部品の端子間でのブリッジ現象の発生を低減することができる無鉛半田合金に関する。
【0016】
【発明の実施の形態】
巻線材として、銅芯線にエナメルやウレタンを塗布して絶縁被膜を施した絶縁被膜電線を使用したコイル部品の一例を図1、図2および図3に示す。
【0017】
図1、図2および図3において、1は高周波トランスのボビンで、対向する両端には端子台2を備えている。3は端子台2に一定の間隔を置いて並列して植設された端子、4はボビン1に巻回された絶縁被膜電線(巻線材)、5は絶縁被膜電線4の引出し端末であり、それぞれ、端子台2に配列された各端子3の根元部に絡げられている。引出し端末5と端子3は半田6により電気的に接続されている。
【0018】
図3においてBrdは隣接する端子3の間に過剰な半田が付着して生成するブリッジ状態を示す。なお、前記端子3には鋼の芯材の表面に銅メッキを施したHPC線あるいは鉄の芯材の表面に銅メッキを施したCP線が多く用いられている。
ここで、端子3と巻線材の引出し末端5とを電気的に接続するためには、該引出し末端5の絶縁皮膜材を除去する必要がある。絶縁皮膜材を除去する方法は、前述したように、機械的に削り取る方法、薬品により溶解する方法、高温加熱により分解したり、溶解したりする方法がある。本発明においては、高温加熱により溶解除去する方法が採用される。
【0019】
すなわち、巻線材4の引出し端末5を端子3に絡げた後、該絡げ部分を半田浴液に浸漬させることにより、巻線材の絶縁被膜を溶解除去すると同時に半田付けを行うものである。
【0020】
表1は、図1、図2および図3において巻線材4として直径が0.35mmのエナメル被膜銅線を使用し、また、端子3の材質として鉄の芯部に銅をメッキしたフープ状のCP線を用い、端子3の幅を0.5mm、隣接する端子間の間隔(ピッチ)を1.0mmとした高周波トランスのボビンからなるサンプルを高温(430℃)で溶融した半田液に浸漬したときの、端子間にブリッジが発生する割合と半田合金の組成含有量との関係を示したものである。
【0021】
なお、表1に、「再半田による修正の可能性」とあるのは、最初に溶融半田液に浸漬したときにブリッジが発生したサンプルを再度溶融半田液に浸漬することによって該ブリッジをなくすことができるか否かを示すものである。
なお、錫(Sn)-銅(Cu)-ニッケル(Ni)系の無鉛半田合金にゲルマニウム(Ge)を添加すると半田合金の融解温度は350℃程度となる。
しかし、コイル部品の巻線材に使用する絶縁被膜電線、例えば、エナメル被膜銅線のエナメル被膜を除去するためには無鉛半田合金の溶融半田温度(半田付け温度)を350℃以上にする必要があることから、絶縁被膜銅線を使用した電子部品を半田付けする際には、前記絶縁被膜銅線の絶縁被膜材を確実に溶解させるため、前記無鉛半田合金の溶融半田温度(半田付け温度)を400℃前後に設定するのが適当である。本実施例では、前記無鉛半田合金の溶融半田温度(半田付け温度)を430℃に設定した。
【0022】
【表1】
Figure 0004673552
【0023】
また、表2は、前記端子3に用いたCP線を高温(430℃)の溶融半田液に浸漬したとき、CP線の下地(芯部)である鉄が表出し、変色するまでの浸漬回数と半田合金の組成と成分含有量との関係を示す測定結果である。
すなわち、表2は、半田合金組成の成分含有量と「銅食われ」の大小との関係を示し、前記浸漬回数の多いほど「銅食われ」が小さいことを示している。なお、表2において浸漬回数は10回以上であればよい。
【0024】
(表2)
(溶融半田温度:430℃)
Figure 0004673552
【0025】
上記表1から明らかなように、錫(Sn)-銅(Cu)-ニッケル(Ni)系の無鉛半田合金において、ニッケルの含有量を一定とし、銅の含有量を変化させた場合、銅の含有量を増加したとき、半田液の粘性が高くなり、隣接する端子間でのブリッジの発生割合が増加し、再半田によっても最初にできたブリッジを消滅させることができなくなる。
【0026】
ニッケル(Ni)の含有量を一定とした錫(Sn)-銅(Cu)-ニッケル(Ni)系の無鉛半田合金にゲルマニウム(Ge)を添加し、銅の含有量とゲルマニウムの含有量をそれぞれ変化させた場合、ゲルマニウムの含有量が一定値(0.001wt%)以上で、銅の含有量を5.5wt%以下にしたとき、ブリッジは殆んど発生しなかった。
【0027】
このように、ニッケル(Ni)を特定範囲で含有する錫(Sn)-銅(Cu)-ニッケル(Ni)系の無鉛半田合金にゲルマニウム(Ge)を少なくとも0.001wt%含有させることにより、溶融半田液の粘性が調整されて、溶融半田液がサラサラした状態となって液切れが良くなるため、端子間のブリッジの発生割合を減少させることができる。
【0028】
この場合、銅の含有量が規定の範囲で、かつ、ゲルマニウム(Ge)の含有量が少なくとも0.001wt%以上のときに、ブリッジの発生割合を極めて少なくすることができ、さらに、再半田によって最初にできたブリッジを消滅させることができる。而して、銅の含有量が規定の上限値を超えた領域では、ゲルマニウム(Ge)の含有量を増加してもブリッジの発生割合を減少させることはできず、また、再半田によっても最初にできたブリッジをなくすことはできない。
なお、銅の含有量を一定とした場合、ゲルマニウム(Ge)の含有量を0.1wt%より多くしてもブリッジの発生割合に変化は見られなかった。
また、ゲルマニウム(Ge)の含有量により溶融半田浴中に存在する浮遊物(銅/ニッケルの析出物)の量が変化し、ゲルマニウム(Ge)が存在しない場合は溶融半田浴中の浮遊物の量が多くなる。この浮遊物は半田付け部の表面に付着し半田付け部が粗面化し、半田厚さが均一になり難い。またブリッジ現象が起こり易くなる。
【0029】
また、表2から、「銅食われ」の割合を、無鉛半田合金のニッケルの含有量によって調整することができる。すなわち、錫(Sn)-銅(Cu)系の無鉛半田合金においては、「銅食われ」の大小は、銅の含有量によって左右され、銅の含有量が少くない領域では「銅食われ」は大きくなり、銅の含有量が多い領域では「銅食われ」は小さくなる傾向にあるが、銅の含有量が少ない領域において、ニッケルの含有量を多くすると「銅食われ」を小さくすることができる。また、銅の含有量が多い領域においては少ない含有量のニッケルで「銅食われ」を抑制することができる。ゲルマニウム(Ge)の含有量と前記「銅食われ」の大小とは相関性はないことが分る。
【0030】
【発明の効果】
本発明の無鉛半田合金は、隣接する端子との間隔が狭い、いわゆるファインピッチの電子部品、特に、芯部が銅または銅を含有した合金で構成され、その表面に絶縁被膜を施した絶縁被膜導線を用いた電子部品における前記絶縁被膜導線同士または前記絶縁被膜導線と他の部位との半田付けに好適である。
【0031】
本発明の無鉛半田合金は、以上に説明したように、半田付け時の温度が高い領域でも「銅食われ」が起こり難く、従って、銅または銅を含有した合金を芯線とする絶縁被膜導体を使用した電子部品の半田付け時の断線事故を予防することができ、また、粘性が低く半田液切れが良く、端子と端子との間隔が狭い電子部品の半田付け時に端子間が半田によって短絡するブリッジ現象の発生を予防することができる。
【図面の簡単な説明】
図1、図2および図3はコイル部品の一例を示す説明図である。
【図1】コイル部品の裏面を示す。
【図2】端子の電線接続部を示す部分拡大図を示す。
【図3】半田ブリッジ生成状態を示す部分拡大図をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1・・高周波トランスのボビン
2・・端子台
3・・端子
4・・絶縁被覆電線
5・・絶縁被覆電線引出し端末

Claims (3)

  1. 芯部が銅または銅を含有した合金で構成され、絶縁皮膜が施された導体の引出し線端末を、コイル部品の隣接する複数の電極端子に絡げてなるコイル部品において、前記電極端子は表面に銅メッキが施されており、前記導体の引出し線端末部と前記電極端子とを、銅(Cu):3.0〜5.5wt%と、ニッケル(Ni):0.1〜0.5wt%およびゲルマニウム(Ge):0.001〜0.1wt%を含有し、残部が錫(Sn)からなる無鉛半田合金により半田付けして導体と前記端子とを電気的に接続してなることを特徴とするコイル部品。
  2. 前記コイル部品電極端子が端子台に植設されていることを特徴とする請求項に記載のコイル部品。
  3. 前記導体の引出し線端末部と前記電極端子との半田付け温度が350℃以上で、前記巻線の絶縁皮膜を溶解除去すると共に半田付けすることを特徴とする請求項1または2に記載のコイル部品。
JP2003524764A 2001-08-30 2001-08-30 コイル部品 Expired - Lifetime JP4673552B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2001/007488 WO2003020468A1 (fr) 2001-08-30 2001-08-30 Alliage de brasage sans plomb et parties electroniques utilisant ledit alliage

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008269533A Division JP2009071315A (ja) 2008-10-20 2008-10-20 コイル部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2003020468A1 JPWO2003020468A1 (ja) 2004-12-16
JP4673552B2 true JP4673552B2 (ja) 2011-04-20

Family

ID=11737677

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003524764A Expired - Lifetime JP4673552B2 (ja) 2001-08-30 2001-08-30 コイル部品

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7005106B2 (ja)
EP (1) EP1439024B1 (ja)
JP (1) JP4673552B2 (ja)
KR (1) KR100621387B1 (ja)
CN (1) CN1295053C (ja)
DE (1) DE60109827T2 (ja)
HK (1) HK1069792A1 (ja)
TW (1) TW508281B (ja)
WO (1) WO2003020468A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4140636A1 (en) 2021-08-27 2023-03-01 Senju Metal Industry Co., Ltd. Solder alloy and solder joint

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006002755A (ja) * 2004-05-20 2006-01-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd インバータ装置一体型電動圧縮機およびこれを適用した車両用空調装置
TWI465312B (zh) * 2005-07-19 2014-12-21 Nihon Superior Co Ltd 追加供應用無鉛焊料及焊浴中之Cu濃度及Ni濃度之調整方法
JP5376553B2 (ja) * 2006-06-26 2013-12-25 日立金属株式会社 配線用導体及び端末接続部
CN103476539B (zh) * 2011-02-04 2016-08-17 安塔亚技术公司 无铅焊料组合物
US9042079B2 (en) * 2012-08-24 2015-05-26 Tdk Corporation Ceramic electronic component
JP6283317B2 (ja) * 2012-11-30 2018-02-21 株式会社日本スペリア社 低融点ろう材
CN103464358B (zh) * 2012-12-18 2015-03-11 广州大华仁盛铝合金管业有限公司 一种热交换器用铜合金高频焊管表面软钎焊料在线涂敷工艺
JP5842973B1 (ja) * 2014-09-04 2016-01-13 千住金属工業株式会社 端子予備メッキ用鉛フリーはんだ合金及び電子部品
CN112338387B (zh) * 2015-09-17 2022-12-02 富士电机株式会社 半导体装置用软钎焊材料
JP6788337B2 (ja) * 2015-10-16 2020-11-25 Agc株式会社 接合用組成物
CN111344106B (zh) 2017-11-24 2022-03-04 千住金属工业株式会社 软钎料材料、焊膏和钎焊接头
JP6573019B1 (ja) 2018-10-25 2019-09-11 千住金属工業株式会社 フラックス及びソルダペースト
JP6638179B1 (ja) * 2018-12-03 2020-01-29 千住金属工業株式会社 フラックス、はんだ合金、接合体、及び接合体の製造方法
JP6638180B1 (ja) * 2018-12-03 2020-01-29 千住金属工業株式会社 フラックス、はんだ合金、接合体、及び接合体の製造方法
MY187963A (en) * 2018-12-03 2021-11-02 Senju Metal Industry Co Flux, solder alloy, joined body, and method for producing joined body
TWI820277B (zh) 2018-12-27 2023-11-01 美商阿爾發金屬化工公司 無鉛焊料組成物
WO2020241319A1 (ja) 2019-05-27 2020-12-03 千住金属工業株式会社 はんだ合金、ソルダペースト、はんだボール、ソルダプリフォーム、およびはんだ継手
CN111020442B (zh) * 2019-12-13 2021-10-22 中机智能装备创新研究院(宁波)有限公司 一种锡基巴氏合金丝及其制备方法和用途
JP6912742B1 (ja) * 2020-02-14 2021-08-04 千住金属工業株式会社 鉛フリーかつアンチモンフリーのはんだ合金、はんだボール、およびはんだ継手

Family Cites Families (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62287658A (ja) * 1986-06-06 1987-12-14 Hitachi Ltd セラミックス多層回路板
US4758407A (en) * 1987-06-29 1988-07-19 J.W. Harris Company Pb-free, tin base solder composition
DE3905276C1 (ja) * 1989-02-21 1990-05-03 Demetron Gesellschaft Fuer Elektronik-Werkstoffe Mbh, 6450 Hanau, De
JP2786073B2 (ja) * 1993-03-26 1998-08-13 太陽誘電株式会社 面実装型コイル部品
JP4142118B2 (ja) * 1994-12-27 2008-08-27 古河電気工業株式会社 電子部品の製造方法及び絶縁電線の皮膜剥離処理方法
JPH08195268A (ja) * 1995-01-17 1996-07-30 Furukawa Electric Co Ltd:The 半田付け方法及びその装置
JPH08236363A (ja) * 1995-02-27 1996-09-13 Taiyo Yuden Co Ltd 電気回路部品の端子板
JP3353662B2 (ja) * 1997-08-07 2002-12-03 富士電機株式会社 はんだ合金
US6179935B1 (en) * 1997-04-16 2001-01-30 Fuji Electric Co., Ltd. Solder alloys
WO1998057340A1 (en) * 1997-06-13 1998-12-17 Taiyo Yuden Co., Ltd. Coil to be mounted on substrate and structure mounting the same on substrate
JP3296289B2 (ja) 1997-07-16 2002-06-24 富士電機株式会社 はんだ合金
JP3760586B2 (ja) * 1997-09-05 2006-03-29 株式会社村田製作所 半田組成物
JP2000197988A (ja) * 1998-03-26 2000-07-18 Nihon Superior Co Ltd 無鉛はんだ合金
DE69918758T2 (de) * 1998-03-26 2004-11-25 Nihon Superior Sha Co., Ltd., Suita Bleifreie Lötlegierung
JP3829475B2 (ja) * 1998-05-13 2006-10-04 株式会社村田製作所 Cu系母材接合用のはんだ組成物
JP3363393B2 (ja) * 1998-12-21 2003-01-08 千住金属工業株式会社 鉛フリーはんだ合金
JP3036636B1 (ja) * 1999-02-08 2000-04-24 日本アルミット株式会社 無鉛半田合金
JP2000343273A (ja) 1999-06-01 2000-12-12 Fuji Electric Co Ltd はんだ合金
WO2000076717A1 (fr) * 1999-06-11 2000-12-21 Nippon Sheet Glass Co., Ltd. Soudure sans plomb
JP3544904B2 (ja) * 1999-09-29 2004-07-21 株式会社トッパンNecサーキットソリューションズ はんだ、それを使用したプリント配線基板の表面処理方法及びそれを使用した電子部品の実装方法
JP3501700B2 (ja) * 1999-10-25 2004-03-02 石川金属株式会社 銅くわれ防止無鉛はんだ
EP1225001A1 (en) * 2000-03-17 2002-07-24 Tokyo First Trading Company Lead-free solder alloy
JP3775172B2 (ja) * 2000-05-22 2006-05-17 株式会社村田製作所 はんだ組成物およびはんだ付け物品
JP2002222708A (ja) * 2001-01-24 2002-08-09 Toko Inc 鉛フリー半田を用いた小型コイル
JP2002307186A (ja) * 2001-04-13 2002-10-22 Taiyo Yuden Co Ltd コイル部品

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4140636A1 (en) 2021-08-27 2023-03-01 Senju Metal Industry Co., Ltd. Solder alloy and solder joint
KR20230031787A (ko) 2021-08-27 2023-03-07 센주긴조쿠고교 가부시키가이샤 땜납 합금 및 땜납 이음
US11992902B2 (en) 2021-08-27 2024-05-28 Senju Metal Industry Co., Ltd. Solder alloy and solder joint

Also Published As

Publication number Publication date
DE60109827T2 (de) 2006-04-20
EP1439024B1 (en) 2005-03-30
HK1069792A1 (en) 2005-06-03
WO2003020468A1 (fr) 2003-03-13
KR100621387B1 (ko) 2006-09-13
US7005106B2 (en) 2006-02-28
JPWO2003020468A1 (ja) 2004-12-16
TW508281B (en) 2002-11-01
CN1547518A (zh) 2004-11-17
US20040126270A1 (en) 2004-07-01
CN1295053C (zh) 2007-01-17
EP1439024A1 (en) 2004-07-21
KR20040028695A (ko) 2004-04-03
EP1439024A4 (en) 2004-07-21
DE60109827D1 (de) 2005-05-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4673552B2 (ja) コイル部品
JP4821800B2 (ja) コイル端部の予備メッキ方法
US20090173770A1 (en) Lead-free solder alloy and electoronic component using this lead-free solder alloy
KR100309229B1 (ko) 납석출 땜납과 납땜된 물품
JP4904953B2 (ja) 配線用導体及びその製造方法並びに端末接続部並びにPbフリーはんだ合金
JP4911254B2 (ja) 配線用導体及び端末接続部
JP2006164979A (ja) 広がったハンダを有する改善されたヒューズ
JP3684811B2 (ja) 半田および半田付け物品
JP2001334384A (ja) はんだ組成物およびはんだ付け物品
JP2004154864A (ja) 鉛フリーはんだ合金
JP2008218318A (ja) 配線用導体およびその製造方法
JP2009071315A (ja) コイル部品
JP5842973B1 (ja) 端子予備メッキ用鉛フリーはんだ合金及び電子部品
KR100561525B1 (ko) 무연솔더합금 및 이를 이용한 코일부품
JP2003053528A (ja) 半田溶液の管理方法及び半田付け方法
JP2002185118A (ja) 半田付け方法
JP2008221341A (ja) 鉛フリーはんだ合金
JP2006100709A (ja) 半田付着方法
WO2013038621A1 (ja) 電気的接続構造部とそれを有する電気機器および電気的接続構造部の製造方法
JP2003053521A (ja) 半田付け方法
JP2002307186A (ja) コイル部品
JP2003088990A (ja) 半田合金ならびに予備半田付け方法
JPS63313689A (ja) 鉛半田組成
JPH04209413A (ja) 極細巻線用導体
JP2002030468A (ja) 電子部品用リード線

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040811

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081020

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20081226

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20090508

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110121

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4673552

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140128

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term