JP2786073B2 - 面実装型コイル部品 - Google Patents
面実装型コイル部品Info
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- JP2786073B2 JP2786073B2 JP5068356A JP6835693A JP2786073B2 JP 2786073 B2 JP2786073 B2 JP 2786073B2 JP 5068356 A JP5068356 A JP 5068356A JP 6835693 A JP6835693 A JP 6835693A JP 2786073 B2 JP2786073 B2 JP 2786073B2
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- Japan
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- lead terminal
- winding
- metal lead
- sandwiched
- coil component
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子機器の回路基板に
面実装する高周波用トランス、チョークコイル等の面実
装型コイル部品に関するものである。
面実装する高周波用トランス、チョークコイル等の面実
装型コイル部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器等に対する小型・高性能
化の消費者ニーズは強く、これに伴い電子回路基板に搭
載される電子部品において比較的大きい容積を占めるコ
イル部品のトランスやチョークコイル等も小型・薄型化
を図りつつ面実装に適合した構造のものが開発されてい
る。
化の消費者ニーズは強く、これに伴い電子回路基板に搭
載される電子部品において比較的大きい容積を占めるコ
イル部品のトランスやチョークコイル等も小型・薄型化
を図りつつ面実装に適合した構造のものが開発されてい
る。
【0003】例えば、高周波トランスはDC/DCコン
バーター、インバーター等で使用され、一般に垂直方向
に配設された柱状のコイル巻軸部の上端及び下端にそれ
ぞれ鍔部を配設した形状の磁性材料からなるドラム形磁
心の前記コイル巻軸部に巻線を捲回した面実装型のもの
が多く使用されている。
バーター、インバーター等で使用され、一般に垂直方向
に配設された柱状のコイル巻軸部の上端及び下端にそれ
ぞれ鍔部を配設した形状の磁性材料からなるドラム形磁
心の前記コイル巻軸部に巻線を捲回した面実装型のもの
が多く使用されている。
【0004】図5は上記従来の面実装型コイル部品の構
造を示す斜視図である。
造を示す斜視図である。
【0005】図中、ドラム形磁心41を高周波トランス
50として使用する場合、複数の巻線が捲回されるため
に、巻線をからげて実装基板と接続するための複数のリ
ード端子が必要になる。したがって従来は金属製のリー
ド端子43が側面から突出してS字形状に折曲され該先
端が回路基板面と接するように植設された合成樹脂製の
台座44を別個に用意し、該台座44の上面略中央に前
記ドラム形磁心41の一方の鍔45を接着固定し、前記
リード端子43の台座付け根の部分47に巻線の端部を
からげてからドラム形磁心41のコイル巻軸部に捲回し
て他のリード端子にからげるという動作を繰り返し、そ
の後リード端子43をからげ部分共々半田ディップする
ことにより高周波トランス50が構成されていた。ま
た、チョークコイルにおいても上記同様の構成であっ
た。
50として使用する場合、複数の巻線が捲回されるため
に、巻線をからげて実装基板と接続するための複数のリ
ード端子が必要になる。したがって従来は金属製のリー
ド端子43が側面から突出してS字形状に折曲され該先
端が回路基板面と接するように植設された合成樹脂製の
台座44を別個に用意し、該台座44の上面略中央に前
記ドラム形磁心41の一方の鍔45を接着固定し、前記
リード端子43の台座付け根の部分47に巻線の端部を
からげてからドラム形磁心41のコイル巻軸部に捲回し
て他のリード端子にからげるという動作を繰り返し、そ
の後リード端子43をからげ部分共々半田ディップする
ことにより高周波トランス50が構成されていた。ま
た、チョークコイルにおいても上記同様の構成であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ド
ラム型磁心41とリード端子付きの合成樹脂製台座44
を組み合わせた構造のコイル部品は、 (1)台座部分44が厚く、コイル部品全体の高さが高
くなって薄型化の要請に反することになるという問題点
があった。
ラム型磁心41とリード端子付きの合成樹脂製台座44
を組み合わせた構造のコイル部品は、 (1)台座部分44が厚く、コイル部品全体の高さが高
くなって薄型化の要請に反することになるという問題点
があった。
【0007】(2)リード端子43が合成樹脂製台座4
4の端面から外に突出しているため、回路基板の半田付
けランドに当接する電極部が台座の外に広がって実装面
積が大きくなってしまうという問題点があった。
4の端面から外に突出しているため、回路基板の半田付
けランドに当接する電極部が台座の外に広がって実装面
積が大きくなってしまうという問題点があった。
【0008】(3)巻線端部のリード端子43へのから
げ処理の際に、自動巻線からげ装置の引っ張り応力によ
るリード端子43の歪みが発生しやすく(図5のリード
端子43′)、また突出したリード端子43は運搬その
他コイル部品の取扱いの際に不用意に曲げてしまう恐れ
があるという問題点があった。
げ処理の際に、自動巻線からげ装置の引っ張り応力によ
るリード端子43の歪みが発生しやすく(図5のリード
端子43′)、また突出したリード端子43は運搬その
他コイル部品の取扱いの際に不用意に曲げてしまう恐れ
があるという問題点があった。
【0009】(4)上記リード端子付きの合成樹脂製台
座44の費用が無視できず、コスト高になってしまうと
いう問題点があった。
座44の費用が無視できず、コスト高になってしまうと
いう問題点があった。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、台座部分をドラム型磁心の下端鍔と一体と成
し、リード端子付きの台座を不要として薄型化とコスト
低減を図り、且つ外付けの金属リード端子形状を巻線の
からげ時や取扱い時に曲がりにくく回路基板への実装面
積が小さくなる構造とした小型コイル部品を提供するも
のである。
であり、台座部分をドラム型磁心の下端鍔と一体と成
し、リード端子付きの台座を不要として薄型化とコスト
低減を図り、且つ外付けの金属リード端子形状を巻線の
からげ時や取扱い時に曲がりにくく回路基板への実装面
積が小さくなる構造とした小型コイル部品を提供するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】垂直方向に配置された柱
状のコイル巻軸部の上端及び下端にそれぞれ鍔部を配設
した磁性材料からなるドラム形磁心の前記コイル巻軸部
に巻線を捲回してなる面実装型コイル部品において、前
記ドラム形磁心の下端鍔部を直方体形状に形成し、前記
巻線の先端をからげる突出したからげ部と、前記からげ
部と一連にヘアピン状に折曲されるとともにコの字状に
折曲成形された挟装電極部と、からなる金属リード端子
を前記下端鍔部の少なくとも一端面に挟着固定し、前記
金属リード端子のからげ部に巻線の端部を導電接続した
ことを特徴とする面実装型コイル部品を提供することに
より、また、さらに上記金属リード端子の挟装電極部が
挟着される下端鍔部の周辺部分に前記挟装電極部の挟着
部分に対応した凹形状の溝を設けることにより、固定し
た金属リード端子が下端鍔部に埋設するようにしたこと
を特徴とする面実装型コイル部品を提供することによ
り、上記目的を達成するものである。
状のコイル巻軸部の上端及び下端にそれぞれ鍔部を配設
した磁性材料からなるドラム形磁心の前記コイル巻軸部
に巻線を捲回してなる面実装型コイル部品において、前
記ドラム形磁心の下端鍔部を直方体形状に形成し、前記
巻線の先端をからげる突出したからげ部と、前記からげ
部と一連にヘアピン状に折曲されるとともにコの字状に
折曲成形された挟装電極部と、からなる金属リード端子
を前記下端鍔部の少なくとも一端面に挟着固定し、前記
金属リード端子のからげ部に巻線の端部を導電接続した
ことを特徴とする面実装型コイル部品を提供することに
より、また、さらに上記金属リード端子の挟装電極部が
挟着される下端鍔部の周辺部分に前記挟装電極部の挟着
部分に対応した凹形状の溝を設けることにより、固定し
た金属リード端子が下端鍔部に埋設するようにしたこと
を特徴とする面実装型コイル部品を提供することによ
り、上記目的を達成するものである。
【0012】
【作用】本発明においては、ドラム形磁心全体が磁性材
料にて成形されており、磁性材料としてのフェライトは
高抵抗率のため非導通体として従来の台座の役割を果た
す。換言すれば本ドラム形フェライト磁心の第二鍔部が
変形して台座部は従来のドラム形磁心の一方の鍔が変形
したものと看なすこともできる。したがって従来別個に
必要であった台座が不要となり、当該コイル部品が薄型
化される。
料にて成形されており、磁性材料としてのフェライトは
高抵抗率のため非導通体として従来の台座の役割を果た
す。換言すれば本ドラム形フェライト磁心の第二鍔部が
変形して台座部は従来のドラム形磁心の一方の鍔が変形
したものと看なすこともできる。したがって従来別個に
必要であった台座が不要となり、当該コイル部品が薄型
化される。
【0013】金属リード端子は巻線の先端をからげる突
出したからげ部と、前記からげ部と一連にヘアピン状に
折曲されるとともにコの字状に折曲成形された挟装電極
部と、から構成されており、前記コの字状の挟装電極部
は弾性力をもって付勢されつつ下端鍔部の一端面に挟着
固定されるので強固であって巻線のからげ時や運搬時に
位置がずれることはない。
出したからげ部と、前記からげ部と一連にヘアピン状に
折曲されるとともにコの字状に折曲成形された挟装電極
部と、から構成されており、前記コの字状の挟装電極部
は弾性力をもって付勢されつつ下端鍔部の一端面に挟着
固定されるので強固であって巻線のからげ時や運搬時に
位置がずれることはない。
【0014】また、金属リード端子のからげ部と挟装電
極部は一体ではあるが、ヘアピン状に折曲されて力学的
に分かれているので、巻線端部のからげ時においてから
げ応力が挟装電極部に伝わることはない。
極部は一体ではあるが、ヘアピン状に折曲されて力学的
に分かれているので、巻線端部のからげ時においてから
げ応力が挟装電極部に伝わることはない。
【0015】
【実施例】本発明の実施例を、図面に基いて詳細に説明
する。
する。
【0016】図1は本発明に係わる面実装型コイル部品
の第一の実施例の高周波トランスを示す斜視図であり、
図2は本実施例における面実装型コイル部品の下端鍔部
の一端面に挟着固定された金属リード端子のからげ部に
巻線端部がからげられた状態を示す部分拡大側面図であ
る。
の第一の実施例の高周波トランスを示す斜視図であり、
図2は本実施例における面実装型コイル部品の下端鍔部
の一端面に挟着固定された金属リード端子のからげ部に
巻線端部がからげられた状態を示す部分拡大側面図であ
る。
【0017】図1において、高周波トランス20は、磁
性材料として一般的なフェライトを成型することによ
り、垂直方向1に配置された柱状のコイル巻軸部2の上
端及び下端にそれぞれ鍔部を配設したドラム形磁心10
の前記コイル巻軸部2に巻線11を捲回してなる面実装
型コイル部品であって、前記ドラム形磁心10の下端鍔
部5を上端鍔部3より大きく直方体形状に形成し、前記
巻線11の先端をからげる突出したからげ部12と、前
記からげ部12と一連にヘアピン状に折曲されるととも
にコの字状に折曲成形された挟装電極部13と、からな
る金属リード端子14を前記下端鍔部5の端面4及び6
に挟着固定し、前記金属リード端子14のからげ部12
に巻線11の端部をからげ処理して導電接続した構成と
なっている。
性材料として一般的なフェライトを成型することによ
り、垂直方向1に配置された柱状のコイル巻軸部2の上
端及び下端にそれぞれ鍔部を配設したドラム形磁心10
の前記コイル巻軸部2に巻線11を捲回してなる面実装
型コイル部品であって、前記ドラム形磁心10の下端鍔
部5を上端鍔部3より大きく直方体形状に形成し、前記
巻線11の先端をからげる突出したからげ部12と、前
記からげ部12と一連にヘアピン状に折曲されるととも
にコの字状に折曲成形された挟装電極部13と、からな
る金属リード端子14を前記下端鍔部5の端面4及び6
に挟着固定し、前記金属リード端子14のからげ部12
に巻線11の端部をからげ処理して導電接続した構成と
なっている。
【0018】前記ドラム形磁心10の材料であるフェラ
イトは酸化物磁性体であって、原材料の粉末を加圧成型
し、焼結することによって作られる。このフェライトは
比較的抵抗が大きく、高周波損失が小さいことから、特
に高周波用の磁性材料として汎用されているもので、ニ
ッケルフェライト、ニッケルコバルトフェライト、ニッ
ケル亜鉛フェライト、マンガン亜鉛フェライトなどの種
類がある。
イトは酸化物磁性体であって、原材料の粉末を加圧成型
し、焼結することによって作られる。このフェライトは
比較的抵抗が大きく、高周波損失が小さいことから、特
に高周波用の磁性材料として汎用されているもので、ニ
ッケルフェライト、ニッケルコバルトフェライト、ニッ
ケル亜鉛フェライト、マンガン亜鉛フェライトなどの種
類がある。
【0019】上記ドラム形磁心10は全体がフェライト
であって、自身が台座となり、且つリード端子を端面に
植設していないので、フェライトの一体成型が簡単であ
り、加工工程の簡素化、低コスト化が図れることにな
る。
であって、自身が台座となり、且つリード端子を端面に
植設していないので、フェライトの一体成型が簡単であ
り、加工工程の簡素化、低コスト化が図れることにな
る。
【0020】次に、巻線11は例えば銅線にエナメルま
たはポリウレタンの被覆を施したもので、従来のコイル
部品に使用されるものと同様のものである。
たはポリウレタンの被覆を施したもので、従来のコイル
部品に使用されるものと同様のものである。
【0021】また、金属リード端子14はコバール、4
2アロイ等の鉄系やリン青銅、鉄入り銅等の銅系リード
素材で作られ、図2に示されるようにコの字状に折曲し
た挟装電極部13が下端鍔部の端面4に挟着固定するよ
うにやや内側にコの字状の開口部が狭くなる程度に強く
折曲加工し、該金属リード端子14をその弾性力に反し
て端面4に挟着した状態で下端鍔部5の上面7と底面8
から強く弾性力(図中の矢印方向)にて付勢挟持される
ようになっている。
2アロイ等の鉄系やリン青銅、鉄入り銅等の銅系リード
素材で作られ、図2に示されるようにコの字状に折曲し
た挟装電極部13が下端鍔部の端面4に挟着固定するよ
うにやや内側にコの字状の開口部が狭くなる程度に強く
折曲加工し、該金属リード端子14をその弾性力に反し
て端面4に挟着した状態で下端鍔部5の上面7と底面8
から強く弾性力(図中の矢印方向)にて付勢挟持される
ようになっている。
【0022】したがって、上記金属リード端子14は挟
着固定した下端鍔部5の端面4近傍に相当強い意識的な
外力を加えない限り外れる心配はない。
着固定した下端鍔部5の端面4近傍に相当強い意識的な
外力を加えない限り外れる心配はない。
【0023】次に巻線11のリード端子14へのからげ
工程は、自動巻線からげ装置にて先ず巻線の一端をリー
ド端子14の水平方向に突出したからげ部12に2〜3
回巻き付け(からげるとも言う。)た後、ドラム型磁心
10のコイル巻軸部2に捲回し、さらに他のリード端子
のからげ部にからげて巻線を切断して終了する。
工程は、自動巻線からげ装置にて先ず巻線の一端をリー
ド端子14の水平方向に突出したからげ部12に2〜3
回巻き付け(からげるとも言う。)た後、ドラム型磁心
10のコイル巻軸部2に捲回し、さらに他のリード端子
のからげ部にからげて巻線を切断して終了する。
【0024】からげ処理完了後の巻線からげ部分17の
導電接続方法は、該巻線のからげ部分17とともに金属
リード端子14のからげ部12を溶融半田槽に浸漬した
後、引き上げることにより半田接続される。この際、か
らげられた巻線端部のエナメルやポリウレタンの被覆は
溶融半田槽に浸漬時の熱によって溶けて除去される。
導電接続方法は、該巻線のからげ部分17とともに金属
リード端子14のからげ部12を溶融半田槽に浸漬した
後、引き上げることにより半田接続される。この際、か
らげられた巻線端部のエナメルやポリウレタンの被覆は
溶融半田槽に浸漬時の熱によって溶けて除去される。
【0025】尚、図2において上記金属リード端子14
の回路基板面の半田付けランドと当接する底面側の電極
部分18には銀ペーストの塗布、もしくは半田ディップ
を施して半田接着性を高めておくのが望ましい。
の回路基板面の半田付けランドと当接する底面側の電極
部分18には銀ペーストの塗布、もしくは半田ディップ
を施して半田接着性を高めておくのが望ましい。
【0026】さらに付言すれば、金属リード端子14の
からげ部12と挟装電極部13は一体ではあるが、ヘア
ピン状に折曲されて(ヘアピン状折曲部19)分かれて
いるので、巻線のからげ処理時においてからげ応力が挟
装電極部13に力学的に伝わることはなく、たとえから
げ部12が歪んでも挟装電極部13ひいては底面の実装
基板面と当接する電極部分18が歪むことはない。
からげ部12と挟装電極部13は一体ではあるが、ヘア
ピン状に折曲されて(ヘアピン状折曲部19)分かれて
いるので、巻線のからげ処理時においてからげ応力が挟
装電極部13に力学的に伝わることはなく、たとえから
げ部12が歪んでも挟装電極部13ひいては底面の実装
基板面と当接する電極部分18が歪むことはない。
【0027】次に、図3は本発明に係わる面実装型コイ
ル部品(高周波トランス)の第二の実施例を示す斜視図
であり、金属リード端子14の挟装電極部13が挟着さ
れる下端鍔部25の周辺部分に前記挟装電極部13の挟
着部分に対応した凹形状の溝26を設けることにより、
固定した金属リード端子14が下端鍔部25に埋設する
ようにした構造を有する。また、図4は上記下端鍔部2
5の一端面に挟装電極部13が挟着固定された金属リー
ド端子14のからげ部12に巻線端部がからげられた状
態を示す部分拡大断面図である。尚、前述の第一の実施
例と対応する部分には同一の符号を付して示し、重複し
た説明は省略する。
ル部品(高周波トランス)の第二の実施例を示す斜視図
であり、金属リード端子14の挟装電極部13が挟着さ
れる下端鍔部25の周辺部分に前記挟装電極部13の挟
着部分に対応した凹形状の溝26を設けることにより、
固定した金属リード端子14が下端鍔部25に埋設する
ようにした構造を有する。また、図4は上記下端鍔部2
5の一端面に挟装電極部13が挟着固定された金属リー
ド端子14のからげ部12に巻線端部がからげられた状
態を示す部分拡大断面図である。尚、前述の第一の実施
例と対応する部分には同一の符号を付して示し、重複し
た説明は省略する。
【0028】上記構造の面実装型コイル部品の高周波ト
ランス30においては、前記凹形状の溝26に金属リー
ド端子14が埋設されることから、該金属リード端子1
4が溝26によって端子の横方向が拘持され動かないの
で第一の実施例以上に堅固に下端鍔部25の端面に挟着
固定される。また、図4に示されるように回路基板面と
当接する金属リード端子底面の電極部18が下端鍔部の
底面8から露出するのは僅かなので、実装時の部品安定
性に優れるという利点も併せ持つ。
ランス30においては、前記凹形状の溝26に金属リー
ド端子14が埋設されることから、該金属リード端子1
4が溝26によって端子の横方向が拘持され動かないの
で第一の実施例以上に堅固に下端鍔部25の端面に挟着
固定される。また、図4に示されるように回路基板面と
当接する金属リード端子底面の電極部18が下端鍔部の
底面8から露出するのは僅かなので、実装時の部品安定
性に優れるという利点も併せ持つ。
【0029】尚、前記金属リード端子14は言わばクリ
ップタイプのリード端子であって、当該コイル部品の巻
線数の必要に応じて複数個自由に挟着固定できるので、
一次巻線、二次巻線の数や端子位置の指定等様々の顧客
の要望に即応できるという特長がある。
ップタイプのリード端子であって、当該コイル部品の巻
線数の必要に応じて複数個自由に挟着固定できるので、
一次巻線、二次巻線の数や端子位置の指定等様々の顧客
の要望に即応できるという特長がある。
【0030】念のために付言すれば、本発明におけるド
ラム型磁心10及び30の上端鍔部及び下端鍔部の形状
や金属リード端子の形状の実施例との微細な異同、さら
には凹形状の溝26の配設の箇所の違い(例えば下端鍔
部の底面側のみに設ける場合。)は問題とならず、本発
明に係わる金属リード端子14によって巻線11のから
げ処理及び回路基板へ半田接続される電極が形成される
ことによって、本発明の目的とする面実装型コイル部品
の薄型化、高密度実装化が図れるとともに回路基板への
半田付け不良の防止、及びコスト低減が実現されること
は勿論である。
ラム型磁心10及び30の上端鍔部及び下端鍔部の形状
や金属リード端子の形状の実施例との微細な異同、さら
には凹形状の溝26の配設の箇所の違い(例えば下端鍔
部の底面側のみに設ける場合。)は問題とならず、本発
明に係わる金属リード端子14によって巻線11のから
げ処理及び回路基板へ半田接続される電極が形成される
ことによって、本発明の目的とする面実装型コイル部品
の薄型化、高密度実装化が図れるとともに回路基板への
半田付け不良の防止、及びコスト低減が実現されること
は勿論である。
【0031】
【発明の効果】本発明に係わる面実装型コイル部品は上
記のように構成されているため、以下に記するような効
果を有する。
記のように構成されているため、以下に記するような効
果を有する。
【0032】(1)台座が不要となり、薄型化されると
ともにコスト低減が図れるという優れた効果を有する。
ともにコスト低減が図れるという優れた効果を有する。
【0033】(2)巻線端部の金属リード端子へのから
げ処理の際に引っ張り応力によってからげ部分が歪んで
も挟装電極部は歪まず、回路基板への半田付け実装には
影響しないという優れた効果を有する。
げ処理の際に引っ張り応力によってからげ部分が歪んで
も挟装電極部は歪まず、回路基板への半田付け実装には
影響しないという優れた効果を有する。
【0034】(3)回路基板との当接電極部分が下端鍔
部の底面側にあるので実装面積が小さくなるという優れ
た効果を有する。
部の底面側にあるので実装面積が小さくなるという優れ
た効果を有する。
【図1】本発明に係わる面実装型コイル部品の第一の実
施例の高周波トランスを示す斜視図である。
施例の高周波トランスを示す斜視図である。
【図2】第一の実施例における下端鍔部の一端面に挟着
固定された金属リード端子のからげ部に巻線端部がから
げられた状態を示す部分拡大側面図である。
固定された金属リード端子のからげ部に巻線端部がから
げられた状態を示す部分拡大側面図である。
【図3】本発明に係わる面実装型コイル部品(高周波ト
ランス)の第二の実施例を示す斜視図である。
ランス)の第二の実施例を示す斜視図である。
【図4】第二の実施例における下端鍔部の一端面に挟着
固定された金属リード端子のからげ部に巻線端部がから
げられた状態を示す部分拡大断面図である。
固定された金属リード端子のからげ部に巻線端部がから
げられた状態を示す部分拡大断面図である。
【図5】従来の面実装型コイル部品の例である高周波ト
ランスを示す斜視図である。
ランスを示す斜視図である。
1 垂直方向 2 コイル巻軸部 3 上端鍔部 4、6 端面 5、25 下端側鍔部 7 上面 8 底面 10、41 ドラム形磁心 11 巻線 12 からげ部 13 挟装電極部 14 金属リード端子 17 巻線からげ部分 18 電極部 19 ヘアピン状折曲部 20、30、50 高周波トランス 26 凹形状の溝 45 鍔 44 台座 47 台座付け根の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 30/00 H01F 27/28 H01F 27/29 H01F 37/00 H01F 5/04
Claims (2)
- 【請求項1】 垂直方向に配置された柱状のコイル巻軸
部の上端及び下端にそれぞれ鍔部を配設した磁性材料か
らなるドラム形磁心の前記コイル巻軸部に巻線を捲回し
てなる面実装型コイル部品において、前記ドラム形磁心
の下端鍔部を直方体形状に形成し、前記巻線の先端をか
らげる突出したからげ部と、前記からげ部と一連にヘア
ピン状に折曲されるとともにコの字状に折曲成形された
挟装電極部と、からなる金属リード端子を前記下端鍔部
の少なくとも一端面に挟着固定し、前記金属リード端子
のからげ部に巻線の端部を導電接続したことを特徴とす
る面実装型コイル部品。 - 【請求項2】 請求項1記載の面実装型コイル部品にお
いて、金属リード端子の挟装電極部が挟着される下端鍔
部の周辺部分に前記挟装電極部の挟着部分に対応した凹
形状の溝を設けることにより、固定した金属リード端子
が下端鍔部に埋設するようにしたことを特徴とする面実
装型コイル部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5068356A JP2786073B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 面実装型コイル部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5068356A JP2786073B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 面実装型コイル部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06283361A JPH06283361A (ja) | 1994-10-07 |
JP2786073B2 true JP2786073B2 (ja) | 1998-08-13 |
Family
ID=13371453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5068356A Expired - Lifetime JP2786073B2 (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 面実装型コイル部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2786073B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
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JP4778874B2 (ja) * | 2006-10-20 | 2011-09-21 | スミダコーポレーション株式会社 | アンテナ用コイル装置 |
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-
1993
- 1993-03-26 JP JP5068356A patent/JP2786073B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH06283361A (ja) | 1994-10-07 |
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Legal Events
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980512 |