JP4602620B2 - オイル式筒形回転ダンパ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコーンオイル等の粘性流体が軸回転を制動する、いわゆるオイル式筒形回転ダンパと、これを組み込んだアシストグリップとに関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】
独国実用新案第29604260U1号は、内筒と外筒を具え、内筒及び外筒間のオイル溜まりに粘性流体が充たされるハウジングと、粘性流体中に浸されるロータと、粘性流体漏出防止用の2つのシール部材と、シール部材押圧・保持用のキャップとを含み、内筒及びロータを軸部材が貫通するようにしたオイル式筒形回転ダンパを開示する。
【0003】
この従来ダンパは、キャップとロータとが一体形成されており、キャップは、シール部材の押圧・保持のため、ハウジングに係合する
しかしながら、負荷のかかるロータ即ちキャップが、シール部材を押圧する構造上、押圧力のバラツキがシール性能に悪影響を及ぼし、長期的に安定した良好なシール性能が期待できない。また、ロータ制動(トルク特性)に悪影響が出る虞れがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の不都合を解決でき、構造簡単、小型軽量、安価なダンパと、これを組み込んだアシストグリップとを提供することを課題とする。
【0005】
斯かる課題を解決するために、本発明に係る回転ダンパは、同心状に相互配置された内筒と外筒を有し、内筒及び外筒の間に形成された環状空間に粘性流体が充填されるハウジングと、ハウジング内に収容され、側面に扁平面を有し該扁平面に長孔が形成され、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、粘性流体漏出防止用の輪状のシール部材と、ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータ及びシール部材の抜け止めを行う環状のキャップと、を含むことを特徴とする。
【0006】
本発明に係る別の回転ダンパは、粘性流体が充填される環状空間を有するハウジングと、ハウジング内に収容され、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータの抜け止めを行う環状のキャップと、ロータ及びキャップの間に配置される輪状の第1シール部材と、ロータ及びハウジングの間に配置される輪状の第2シール部材と、を含むことを特徴とする。
【0007】
本発明に係るアシストグリップは、使用角度位置と非使用角度位置との間を回転可能に支持されるアシストグリップであって、使用角度位置から非使用角度位置に常時付勢する付勢ユニットと、アシストグリップの回動を制御するダンパと、を含むアシストグリップにおいて、(a)前記ダンパは、粘性流体が充填される環状空間を有するハウジングと、ハウジング内に収容され、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータの抜け止めを行う環状のキャップと、ロータ及びキャップの間に配置される輪状の第1シール部材と、ロータ及びハウジングの間に配置される輪状の第2シール部材と、を含み、(b)前記筒状ロータは、筒形ヘッドを含み、筒形ヘッドの一端側に第1中空筒部を有し、第1中空筒部は、環状キャップの中央孔を貫通し、前記第1シール部材は、前記第1中空筒部と前記環状キャップ中央孔との間に配置されていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る別のアシストグリップは、使用角度位置と非使用角度位置との間を回転可能に支持されるアシストグリップであって、使用角度位置から非使用角度位置に常時付勢する付勢ユニットと、アシストグリップの回動を制御するダンパと、を含むアシストグリップにおいて、(i)前記ダンパは、同心状に相互配置された内筒と外筒とを有し、前記内筒及び前記外筒の間に形成された環状空間に粘性流体が充填されるハウジングと、ハウジング内に収容され、前記環状空間内を回転する制動筒と前記ハウジングの外筒の上端内部に収容されると共に前記制動筒と一体に回転する筒形ヘッドとで構成され、かつ、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータの抜け止めを行う環状のキャップと、ロータ及びキャップの間に配置される輪状の第1シール部材と、ロータ及びハウジングの間に配置される輪状の第2シール部材と、を含み、(ii) 前記ロータは、前記筒形ヘッドの一端側に前記環状キャップの中央孔を貫通する第1中空筒部を有すると共に、前記筒形ヘッドの他端側に前記ハウジングの内筒が部分的に入り込む第2中空筒部を有し、前記第2シール部材は、前記第2中空筒部と制動筒との間に配置されることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明は、図面を参照して、複数の実施例に関連して説明されるが、本発明を該実施例に限定する意図がないことが理解されるべきである。
【0010】
先ず、図1a〜図6bを参照して第1実施例について説明する。
【0011】
プラスチック製のハウジング10は、内筒11と、外筒12と、内筒11及び外筒12の間の環状空間13の一端(図1b、1cでは下端)を塞ぐ底壁14とを一体に具える。内筒11の内側の挿入孔には、軸部材51が挿入される。環状空間13には、シリコンオイルなどの粘性流体52が収容される。以下、環状空間13を、オイル溜まりとも呼ぶ。
【0012】
内筒11は、上端に小径筒部を有し、小径筒部の外周には、小径環状段部15が形成される。外筒12の上端は、内周に大径環状段部16が形成され、薄肉になっている。
【0013】
プラスチック製のロータ30は、オイル溜まり13に挿入される制動筒部31と、筒形ヘッド35とを一体に具える。軸部材51が挿入される筒形ヘッド35内側の挿入孔は、内筒11内側の貫通孔より内径が小さい。筒形ヘッド35は、オーバル部38と小径外周部37と大径外周部36とを含む。
【0014】
大径外周部36は、外筒12内周に嵌合する。小径外周部37は、環状シール部材54を介して外筒12の大径環状段部16に対向する。オーバル部38は、小径外周部37より小径であり、一対の相互平行な扁平面を側部に有する。オーバル部38の上面には、ロータ30のセット時に外筒12上端から上方に突出する突起39が設けられる。
【0015】
制動筒部31は、オーバル部38の両扁平面と平行な一対の扁平面32を側部に有する。扁平面32には、上下方向に細長い貫通した長孔33が形成される。扁平面32及び長孔33が存在するため、環状空間13に制動筒部31をセットした場合に、粘性流体収容用の隙間がより多く形成でき、これにより良好なダンパ効果を得ることができる。
【0016】
制動筒部31の環状段部34と、内筒11の小径環状段部15との間には、環状のシール部材53が介装される。
【0017】
図4に示すように、シール部材53、54は、断面円形の通常のOリングである。いずれも装着時には、圧縮され、断面が楕円状ないし長円状に変形する。従って、場合によっては、ロータに密着し過ぎて、ロータ回転時にシール部材も一緒に回ってしまう虞れがある。そこで、シール性能を落とさずに、ロータ環状段部34の内周面との接触抵抗を軽減するように構成する必要がある。
【0018】
このため、同じシール効果を有しながらロータの回転に対する抵抗力を軽減するために、図5a〜図6bに示すように環状のシール部材の断面形状を、二つの山62,62を有するM形断面部分61と、一つの山64を有するV形断面部分63とを背中合わせに有する形状とし、ロータの内周面に接触するシール部材53にはV形断面部分の山64を外周に向けたもの(図5a、図5b)を使用し、ロータの外周面に接触するシール部材54にはV形断面部分の山64を内周に向けたもの(図6a、6b)を使用することが好ましい。
【0019】
シール部材53、54のハウジングに接触するM形断面部分61はその二つの山62、62が圧縮されてハウジングに広い面積で接触するのに対し、ロータに接触するV形断面部分63は一つの山64が圧縮されてロータに接触するので、ハウジングがシール部材を回転しないように保持する保持力は大になるのに対し、ロータの回転に対する抵抗力は著しく軽減する。従って、ロータの回転起動トルクは小さくてよいと共に、回転中のロータを制動しながら停止させるための制動力も小でよい。
【0020】
プラスチック製の環状のキャップ40の外周には、鋸歯形の逆止爪41、41が張出して設けられる。外筒12の大径環状段部16には、直径方向に対向した一対の円周方向の細長い係合孔17が設けられる。
【0021】
外筒12の大径環状段部16に対するキャップ40の装着時において、逆止爪41、41が係合孔17、17に係合し、これにより、ロータ30及びシール部材54がハウジング10内に確実に保持される。
【0022】
外筒の大径環状段部16の内周に開放端部から押込まれ、上記一対の外筒12の大径環状段部16の上端部は、上記一対の係合孔17、17を有する弧状部18、18を除いて凹凸噛合い部19,19になっている。これに対応してキャップ40は逆止爪41、41から円周方向に離れて上記凹凸噛合い部19、19の上に位置する一対の弧状張出し部42、42を上端部外周に直径方向に対向して有し、各弧状張出し部42の下面は凹凸噛合い部19に係合する凹凸噛合い部43になっている。逆止爪41、41の係合孔17、17への係合によってキャップ40はハウジングの外筒12から上に外れないと共に、この係合と凹凸噛合い部19,43同志の噛合いとによってキャップ40はハウジングの外筒に対して回動することを阻止される。
【0023】
キャップ40には、内周からロータの小径外周部37の上面上に間隙を保って張出し、制動筒部31をハウジングのオイル溜まり13に突入したロータがハウジングから上に脱出するのを防ぐ環状張出し部44と、ロータの小径外周部37とハウジングの外筒の上端部内周の大径環状段部16との間で圧縮されたシール部材53を上から抑え、該シール部材が上に脱出するのを防ぐ下向き筒部45とが設けてある。
【0024】
ダンパ組立て時には、オイル溜まり13に粘性流体52が注入すると共に、内筒の上端部外周の小径環状段部15にシール部材53を嵌付ける。
【0025】
そして、ロータの筒形ヘッドの小径外周部37にシール部材54を嵌め、制動筒部31をオイル溜まりに挿入し、同時にシール部材53を内筒の上端部外周の小径環状段部15とロータの制動筒部の上端部内周の環状段部34との間で圧縮し、又、シール部材54をロータの筒形ヘッドの小径外周部37と外筒の上端部内周の大径段部16との間で圧縮し、ロータの制動筒部31の突入によりオイル溜まりを満たした粘性流体がオイル溜まりから外に洩れるのを防止する。
【0026】
次いで、キャップ40を外筒の上端部内周の大径環状段部16に押込み、キャップの外周から張出した逆止爪41,41を上記大径環状段部16の係合孔17,17に係合してロータ30とシール部材54とがハウジングから脱出するのを阻止すると共に、上記係合と、キャップ及び外筒の上端部の凹凸噛合い部19,43同志の噛合いとによりキャップがハウジングに対して回動するのを防止する。
【0027】
第1実施例のダンパは、例えば、自動車内のガラス窓の上方側壁に回動可能に取付けられるアシストグリップに適用できる。即ち、本実施例のダンパをアシストグリップに組み込むことにより、アシストグリップが側壁から離れる方向に回転させられた後に、元の取付け位置に自己復帰する際に、急激に動作しないで、ゆっくりと高級感を漂わせながら復帰するように動きに制動をかけることができる。
【0028】
このため、例えばハウジングの内筒11、ロータの筒形ヘッド35の中空部、キャップ40の中心を貫通した軸部材51の各端部を車室側壁に固定した一対のブラケット(図示せず)で支持すると共に、アシストグリップの一方の腕の内部に設けた軸受片(図示せず)をキャップに近接して通し、キャップから外に突出したロータの筒形ヘッドの突起39,39を上記軸受片に設けた孔に挿入し、ハウジングの外筒12の外周に軸方向に突設したキー形突条21を車体側に係合し、これによりハウジングを車体に固定し、ロータをアシストグリップと一体に回動するようにする。尚、アシストグリップの他方の腕も車体に枢着し、その腕の内部に、アシストグリップを側壁に当接するまで回動して付勢するバネ、例えばコイルバネを収容する。
【0029】
このようにハウジング10を固定し、ロータ30を正逆に回動すると、ロータの制動筒部31は粘性流体52を収容したハウジングのオイル溜まり13中で、粘性流体の粘性抵抗に抗して回動しなければならないため、ロータを回動させる外力を制動することができる。このことはロータ30を固定し、ハウジング10を回動させる別の用途に使用しても、同様にハウジングを回動させる外力を制動することができる。
【0030】
尚、ハウジングの内筒11の小径環状段部15の下に、直径方向に対向した扁平面22を外周に形成してあるが、これによってオイル溜まり13に収容できる粘性流体52の量をその分、多くすることができ、ダンパ効果を高めることができる。
【0031】
以上説明したように、上記第1実施例においては、ハウジング開口端部に係合してロータ及びシール部材の抜け止めを行うキャップは、ロータとは別体であり、回転しないように構成されるので、シール性が改善でき、オイル溜まりの粘性流体の漏出を確実に防止でき、制動トルクが安定する。
【0032】
ロータとキャップとを一体に成形する構成と比較して、過度の部品加工精度を必要としないので、安価に製造できる。
次に、図7a〜図10bを参照して第2実施例のダンパについて説明する。
【0033】
プラスチック製ハウジング110は、同心状の内筒111、外筒112、及び上記内外両筒間の環状空間であるオイル溜まり113の下端を塞ぐ底壁114を一体に備える。内筒の内周である開口には、軸部材151が貫通し、オイル溜まり113には、シリコンオイルなどの粘性流体152が収容される。外筒は内筒よりも長く、内筒の上端から上方に突出する。
【0034】
内筒111の上端部に外周には小径環状段部115が形成されている。又、外筒の上端部からは内周に沿って薄肉の環状壁116が上向きに突出する。
【0035】
プラスチック製ロータ120は、オイル溜まり113の中で回動する制動筒121と、外筒の上端内部に収容され、ハウジングの内筒中を貫通した軸部材151を挿入する開口としての中空筒部132を有し、前記制動筒121と一体に回動する筒形ヘッド131とを備えている。筒形ヘッドの中空筒部の内径とハウジングの内筒の内径は等しい。
【0036】
筒形ヘッド131は外筒112の内周に沿って垂下する下向き筒133と、下向き筒から直径方向に対向して下に延長する一対の弧状片134、134を有し、制動筒121は内筒111の外周に沿った薄肉の上向き筒122を上半部に有する。上向き筒122はハウジングのオイル溜まり113の内部で筒形ヘッドの下向き筒133の内周に嵌合する。つまり、上向き筒122の肉厚と、下向き筒133の肉厚との合計厚さは外筒112と内筒111の間のオイル溜まり113の半径方向の間隔に等しい。そして、制動筒の外周には、前記筒形ヘッドの下向きの弧状片134、134が嵌合する直径方向に対向した一対の溝部123、123が上向き筒122から下に延長して設けられ、上記各溝部には外向きの逆止爪124を突設し、これに対応して上記逆止爪が係合する係合孔135を各弧状片134に設ける。
【0037】
オイル溜まり113中の粘性流体の収容量を増し、且つロータの制動力を高めるため、制動筒には逆止爪を有する溝部と直交した直径方向に上向き筒122の上端から上向き筒よりも長い下向きの切欠き125、125を設けると共に、上向き筒の下には上記切欠きと上端が連通した縦溝126、126を制動筒の外周に設ける。又、筒形ヘッド131の外周には上面から下に離して環状溝136を設けると共に、弧状片134と直交した直径方向に上端が上記環状溝136と連通した縦溝137、137と、各縦溝の下端に上向きの切欠き138を設ける。
【0038】
オイル溜まり113に入れられた粘性流体は上記切欠き125、138、縦溝126、137、環状溝136を満たすため、その分、収容量は増すと共に、ロータが回動する際、ロータは切欠き、縦溝を満たしている粘性流体に抗して回動しなければならないので制動力は高まる。同様な目的でハウジングの内筒111の外周にも円周方向に等間隔離して複数(本実施例では3つ)の縦溝117が設けてある(図7c参照)。
【0039】
プラスチック製キャップ140は分厚な環状板で筒形ヘッドの中空筒部132を通す内周141を備え、その外径はハウジングの外筒112の外径に等しい。キャップの下面には外筒112の内周に沿って上端から突出する環状壁116を受入れる環状溝142と、前記内周141の回りに環状凹部143が設けられている。
【0040】
ロータ120には回転動力を受けるため、筒形ヘッド131の上端から直径方向に対向して突出する上向きの一対の突起139、139が設けられ、ハウジング110の外筒112の外周にはハウジングの回転を阻止するため軸方向の突条118が設けてある。
【0041】
オイルダンパに組立てるには、図8〜図10bに示すように、分解状態の筒形ヘッド131と制動筒121を一連に結合してロータ120にする。それには筒形ヘッドの下向き筒133の内周にOリングなどの第2シール部材154を嵌め、筒形ヘッドから垂下する直径方向の対の弧状片134、134の向きと、制動筒の対の溝部123、123の向きを合わせ、筒形ヘッドと制動筒を押付ける。これにより筒形ヘッドの弧状片は制動筒の溝部に滑り込み、弧状片は外方に反りながら逆止爪を乗り越え、係合孔135が逆止爪に係合することにより弧状片は溝部123の内部で真っ直ぐに復帰し、筒形ヘッドの下向き筒の内周に嵌合した第2シール部材154を制動筒の上向き筒122の上端で下向き筒の内周の上端下面に押付け、こうして筒形ヘッドと制動筒とで一体のロータを構成し、且つ第2シール部材154を保持する。
【0042】
次に、ハウジングのオイル溜まり113中に所定量の粘性流体152を注入し、ロータの制動筒121をオイル溜まり113中に挿入しながらロータをハウジング110に押し込んで収容する。尚、その前、又は後に筒形ヘッド131の中空筒部132の外周には第1シール部材153を嵌める。この第1シール部材153は前記第2シール部材154と同じものでもよい。これにより筒形ヘッドの下向き筒133の内周に嵌められ、制動筒の上向き筒122の上端で下向き筒の内周の上端下面に押付けられていた第2シール部材54はハウジングの内筒の上端部外周の小径環状段部15の回りに圧縮され、粘性流体が筒形ヘッドの中空筒部32の内周から外に洩れるのを防止する。
【0043】
次いで、キャップ40の内周41を筒形ヘッドの中空筒部の外周に嵌めながらキャップの環状溝42をハウジングの外筒112の上端部内周から突出する薄肉の環状壁16に嵌めてキャップをハウジングに被せる。これにより筒形ヘッドの中空筒部32の回りに嵌めた第1シール部材53はキャップの内周の環状凹部43内で圧縮され、小径筒32の外周から粘性流体が外に洩れるのを防止する。
【0044】
そして、キャップの下端外周とハウジングの外筒の上端外周との環状接触部に高周波溶接など適当な溶着手段で溶着シール部155を形成し、ハウジングからキャップが外れるのを防止すると共に、その間から粘性流体が外に洩れるのを防ぐ。
【0045】
このダンパは、上記独国実用新案第29604260U1号にも記載されているような、自動車の車室の助手席や、後部座席の左右のガラス窓の上方の側壁に回動可能に取付けられたアシストグリップに適用可能である。
【0046】
このためには、例えばハウジングの内筒111、ロータの筒形ヘッド131の中空部、キャップ140の中心を貫通した軸部材151の各端部を車室側壁に固定した一対のブラケット(図示せず)で支持すると共に、アシストグリップの一方の腕の内部に設けた軸受片(図示せず)をキャップに近接して通し、キャップから外に突出したロータの筒形ヘッドの突起139、139を上記軸受片に設けた孔に挿入し、ハウジングの外筒112の外周に軸方向に突設した突条117を車体側に係合し、これによりハウジングを車体に固定し、ロータをアシストグリップと一体に回動するようにする。
【0047】
尚、アシストグリップの他方の腕も車体に枢着し、その腕の内部に、アシストグリップを側壁に当接するまで回動して付勢するバネ、例えばコイルバネを収容する。
【0048】
このようにハウジング110を固定し、ロータ120を正逆に回動すると、ロータの制動筒121は粘性流体152を収容したハウジングのオイル溜まり113中で、粘性流体の粘性抵抗に抗して回動しなければならないため、ロータを回動させる外力を制動することができる。このことはロータ120を固定し、ハウジング110を回動させるようにしても、同様にハウジングを回動させる外力を制動することができる。
【0049】
以上のように、上記第2実施例においては、ハウジング外筒や内筒に、各シール部材を保持するための環状段部を設ける必要がない。従って、ハウジング外筒や内筒を薄肉化でき、小型化、軽量化が図れる。また、ロータと別体のキャップが回転しないので、シール性が改善され、トルク性能が安定する。更に、過度の部品加工精度が要求されないので、製造コストの面と有利である。個々の部品の成形性が優れ、全体構造を簡易化・簡単化でき、実用的である。第1、第2の両シール部材を、同じシール部材で済ませることができ、部品管理の面やコストの面等で非常に有益である。
最後に、本発明のダンパを組み込んだアシストグリップの一例を図11を参照して以下簡潔に説明する。
【0050】
図示アシストグリップ201は、C字形のグリップ281と、グリップ取付け用の一対のブラケット261A、261Bと、グリップ取付け用の支軸291と、オイル式筒形回転ダンパDと、グリップ281を復帰位置(初期位置)に付勢するトーションスプリング271とを含む。
【0051】
各ブラケット261A、261Bは、取付孔262aを有する取付け部262と、支軸291を支持する軸支孔263aを有し、取り付け部262両端から下方に延びる相互対向する一対の支持片263とから構成される。
【0052】
一方のブラケット261Aの片側の支持片263の内側には、ダンパDの係合突起224が嵌合する溝263bが設けられ、該溝263bは、軸支孔263aとつながっている。
【0053】
グリップ281各端には、支軸291が挿通される一対の挿通孔282が設けられる。また、一方のブラケット261Aに対応する側のグリップ281端部には、ダンパDの突条213aが嵌合する嵌合開口(または嵌合凹部)283が設けられる。
【0054】
以上の構成を有するアシストグリップ201を(図示しない)車両内部の窓上近辺に取付ける工程の一例を以下に説明する。
【0055】
先ず、両ブラケット261A、261Bは、車両内部所定位置に取付けられる。
【0056】
次いで、ダンパDの係合突起224をブラケット溝263bに嵌合させて、ブラケット支持片263の間にダンパDを位置させる。
【0057】
次いで、グリップ端部の嵌合開口283にダンパ突条213aを嵌合させ、各ブラケット261A、261Bにグリップ281の対応端部を位置合わせして、挿通孔282、孔212a、挿通孔221a及び挿通孔282に支軸291を挿通して、グリップ一端をブラケット261Aに対して回動可能に取付ける。
【0058】
次いで、挿通孔282、トーションスプリング271及び挿通孔282に支軸291を挿通して、グリップ他端をブラケット261Bに対して回動可能に取付ける。トーションスプリング271は、グリップ281を復帰位置ないし初期位置(あるいは収納/格納位置)に常時付勢するように作用する。
【0059】
以下、このアシストグリップ201の動きについて説明する。
【0060】
使用時においてグリップ281が下方側に引かれた場合、嵌合開口283に嵌合している突条213aを介してダンパハウジング211が回転して、ブラケット溝263bに嵌合している係合突起224によってダンパ出力軸221は回転規制され、これにより、グリップ281の回転は制動される。
【0061】
グリップ281が解放状態になった場合、グリップ281は、トーションスプリング271の付勢力によって復帰位置(初期位置)に復帰する。この際においても、グリップの復帰動作は、ダンパDによって制動される。
【0062】
以上のように、このアシストグリップ201においては、ダンパDを支軸上に配設したことにより、グリップ81を支える構造をコンパクト化できる。そして、確実な制動効果を得ることができる。
【0063】
尚、孔212a及び挿通孔221aをダンパDに設けない構成を採用できる。
【0064】
また、出力軸(ロータ)221及び支軸291を一体的に回動させる手段を設けることにより、係合突起224をなくすように構成でき、ダンパ出力軸221がダンパキャップ241から突出しないように構成できる。更に、ダンパ突条213a及び嵌合開口283を設ける代わりに、ダンパ周壁213の外形形状を非円柱状にして、グリップ281と一体的に回転し得るように構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 図1aは、図1bのa−a線に沿い矢印方向から見た第1実施例のダンパの横断面図である。
【図1b】 図1bは、図1aのb−b線に沿い矢印方向から見たダンパの半分縦断面図である。
【図1c】 図1cは、図1aのc−c線に沿い矢印方向から見たダンパの半分縦断面図である。
【図2】 図2は、ダンパの平面図である。
【図3】 図3は、ダンパの分解斜視図である。
【図4】 図4は、ダンパの分解図であって、半分縦断面図である。
【図5a】 図5aは、シール部材の平面図である。
【図5b】 図5bは、図5aのシール部材のb−b線に沿う拡大断面図である。
【図6a】 図6aは、別のシール部材の平面図である。
【図6b】 図6bは、図6aのシール部材のb−b線に沿う拡大断面図である。
【図7a】 図7aは、第2実施例のダンパの縦断面図である。
【図7b】 図7bは、図7aのダンパの異なった断面位置の縦断面図である。
【図7c】 図7cは、図7bのc−c線に沿い矢印方向から見たダンパの横断面図である。
【図8】 図8は、ダンパの分解斜視図である。
【図9a】 図9aは、分解状態のロータの縦断面図である。
【図9b】 図9bは、分解状態のロータの異なった断面位置の縦断面図である。
【図10a】 図10aは、組立状態のロータの半分縦断面図である。
【図10b】 図10bは、組立状態のロータの異なった断面位置の縦断面図である。
【図11】 図11は、本発明に係るアシストグリップの分解斜視図である。
Claims (20)
- 回転ダンパにおいて、
同心状に相互配置された内筒と外筒を有し、内筒及び外筒の間に形成された環状空間に粘性流体が充填されるハウジングと、
ハウジング内に収容され、側面に扁平面を有し該扁平面に長孔が形成され、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、
粘性流体漏出防止用の輪状のシール部材と、
ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータ及びシール部材の抜け止めを行う環状のキャップと、を含むことを特徴とするダンパ。 - 前記ハウジング(10)は、環状段部を有し、該環状段部には、前記シール部材が装着されることを特徴とする請求項1のダンパ。
- 前記ハウジング(10)は、開口端部を有し、該開口端部には、前記キャップ(40)用の前記係合孔(17)が設けられることを特徴とする請求項1のダンパ。
- 粘性流体(52;152)が充填される環状空間(13;113)を有するハウジング(10;110)と、
ハウジング(10;110)内に収容され、粘性流体(52;152)から制動作用を受ける筒状のロータ(30;120(121,131))と、
ロータ(30;120)とは別部品であって、ロータ(30;120)の保持を行う環状のキャップ(40;140)と、
ロータ(30;120(121,131))及びキャップ(40;140)の間に配置される輪状の第1シール部材(54;153)と、
ロータ(30;120(121,131))及びハウジング(10;110)の間に配置される輪状の第2シール部材(53;154)と、を含むことを特徴とする回転ダンパ。 - 前記ハウジング(10;110)は、内筒(11;111)と外筒(12;112)を有し、
内筒(11;111)及び外筒(12;112)の間には、前記環状空間(13;113)が形成されることを特徴とする請求項4のダンパ。 - 前記内筒(11;111)及び外筒(12;112)は、同心状に相互配置されることを特徴とする請求項5のダンパ。
- 前記筒状ロータ(30;120(121,131))は、筒形ヘッド(35;131)を含み、筒形ヘッド(35;131)の一端側に第1中空筒部(38;132)を有し、
第1中空筒部(38;132)は、環状キャップ(40;140)の中央孔を貫通することを特徴とする請求項4のダンパ。 - 前記第1シール部材(54;153)は、前記第1中空筒部(38;132)と前記環状キャップ中央孔との間に配置されることを特徴とする請求項7のダンパ。
- 前記筒状ロータ(30;120(121,131))は、筒形ヘッド(35;131)の他端側に第2中空筒部(36;133)を有し、第2中空筒部(36;133)には、ハウジング内筒(11;111)が部分的に入り込むことを特徴とする請求項7のダンパ。
- 前記第2シール部材(53;154)は、前記第2中空筒部(36;133)とハウジング内筒(11;111)との間に配置されることを特徴とする請求項9のダンパ。
- 前記筒状ロータ(120(121,131))は、筒形ヘッド(131)とは別部品である制動筒(121)を含むことを特徴とする請求項9のダンパ。
- 前記筒状ロータ(30)は、筒形ヘッド(35)と一体形成される制動筒(31)を含むことを特徴とする請求項9のダンパ。
- 前記第2シール部材(154)は、前記第2中空筒部(133)と制動筒(121)との間に配置されることを特徴とする請求項11のダンパ。
- 前記制動筒(121)は、前記第2中空筒部(133)と作動連結されることを特徴とする請求項11のダンパ。
- 前記ハウジング外筒(12;112)の一端側の外周と前記環状キャップ外周との合わせ目は、接合されて密閉シールされることを特徴とする請求項4のダンパ。
- 両シール部材(53,54;153,154)は、少なくとも寸法及び形状に関して実質上同一であることを特徴とする請求項4のダンパ。
- アシストグリップにおいて、
(a)使用時の第1角度位置と非使用時の第2角度位置との間を回転可能に支持され且つ第1角度位置から第2角度位置に復帰するように付勢されるアームと、アームの回動を制動するダンパと、を含み、
(b)ダンパは、
粘性流体が充填される環状空間を有するハウジングと、
ハウジング内に収容され、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、
ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータの抜け止めを行う環状のキャップと、
ロータ及びキャップの間に配置される輪状の第1シール部材と、
ロータ及びハウジングの間に配置される輪状の第2シール部材と、を含み、
前記筒状ロータは、筒形ヘッドを含み、筒形ヘッドの一端側に第1中空筒部を有し、第1中空筒部は、環状キャップの中央孔を貫通し、
前記第1シール部材は、前記第1中空筒部と前記環状キャップ中央孔との間に配置されていることを特徴とするアシストグリップ。 - 前記アーム(281)を回転可能に支持する支持軸(291)を更に含み、該軸上にダンパが配設されることを特徴とする請求項17のアシストグリップ。
- アシストグリップにおいて、
(i)使用時の第1角度位置と非使用時の第2角度位置との間を回転可能に支持され且つ第2角度位置に保持されるように付勢されるアームと、アシストグリップの回動を制動するダンパと、を含み、
(ii)ダンパは、
同心状に相互配置された内筒と外筒とを有し、前記内筒及び前記外筒の間に形成された環状空間に粘性流体が充填されるハウジングと、
ハウジング内に収容され、前記環状空間内を回転する制動筒と前記ハウジングの外筒の上端内部に収容されると共に前記制動筒と一体に回転する筒形ヘッドとで構成され、かつ、粘性流体から制動作用を受ける筒状のロータと、
ロータとは別部品であって、ハウジングからのロータの抜け止めを行う環状のキャップと、
ロータ及びキャップの間に配置される輪状の第1シール部材と、
ロータ及びハウジングの間に配置される輪状の第2シール部材と、を含み、
前記ロータは、前記筒形ヘッドの一端側に前記環状キャップの中央孔を貫通する第1中空筒部を有すると共に、前記筒形ヘッドの他端側に前記ハウジングの内筒が部分的に入り込む第2中空筒部を有し、
前記第2シール部材は、前記第2中空筒部と前記制動筒との間に配置されることを特徴とするアシストグリップ。 - 前記アーム(281)を回転可能に支持する支持軸(291)を更に含み、該軸上にダンパ(D)が配設されることを特徴とする請求項19のアシストグリップ。
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