JP4473419B2 - 回転ダンパおよびアシストグリップ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ハウジングまたはロータと摩擦体との摩擦抵抗によって相対的に回転、回動するハウジングまたはロータの回転、回動を制動する回転ダンパ、および、この回転ダンパを使用したアシストグリップ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の回転ダンパは、シリコンオイルなどの粘性流体の粘性抵抗によって相対的に回転、回動するハウジングまたはロータの回転、回動を制動するため、例えば、天井が開口した有底筒状のハウジングと、このハウジング内へ挿入されて外周面がハウジングの内周面と所定の間隔で対向するロータと、ハウジングの天井を閉塞するとともに、ロータの一部を回転可能に支持するキャップと、ハウジング内に配設され、ロータとキャップとの間をシールするシール部材と、ハウジング、ロータ、キャップおよびシール部材で形成される充填部内に充填される粘性流体とで構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の回転ダンパは、ハウジング、ロータ、キャップ、シール部材および粘性流体の5部品で構成され、粘性流体を充填部に充填するとともに、ハウジングとキャップとを溶着してシールしなければならないので、組立作業が煩雑である。また、粘性流体を変更することによってトルクを変更することができるものの、組立後にトルクを変更することができないという不都合があった。
【0004】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、組立作業が簡単かつ容易に行えるとともに、トルクの変更も簡単かつ容易に行うことのできる回転ダンパ、および、この回転ダンパを使用したアシストグリップ装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明にかかる回転ダンパは、天井が開口した有底筒状のハウジングと、このハウジング内へ挿入されるロータと、このロータの外周に設けられてハウジングの内周に圧接し、ハウジングの内周との間で、またはロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体とを備え、ロータの外周に、摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け、ロータの突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、このカム面は、ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、このカム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、ハウジングの内側に形成した、ことを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】
また、他の発明にかかる回転ダンパは、底の中心に孔が設けられ、天井が開口した有底筒状のハウジングと、このハウジング内へ挿入されて底の孔に連通する挿通孔が設けられたロータと、このロータの外周に設けられてハウジングの内周に圧接し、ハウジングの内周との間で、またはロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体とを備え、ロータの外周に、摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け、ロータの突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、このカム面は、ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、このカム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、ハウジングの内側に形成した、ことを特徴とするものである(請求項2)。
【0007】
さらに、他の発明にかかる回転ダンパは、底に、同心状に軸支部および孔が設けられ、天井が開口した有底筒状のハウジングと、このハウジング内へ挿入されて一端が軸支部に回転可能に支持され、底の孔に連通する挿通孔が設けられたロータと、ハウジングの天井を閉塞するとともに、軸支部の軸上でロータが回転するようにロータの他端を回転可能に支持するキャップと、ロータの外周に設けられてハウジングの内周に圧接し、ハウジングの内周との間で、またはロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体とからなり、ロータの外周に、摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け、ロータの突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、このカム面は、ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、このカム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、ハウジングの内側に形成して、ハウジングとロータとが相対的に回動する所定の範囲で、摩擦体の半径方向の厚さを変化させてトルクを変動させるトルク変動手段を設けた、ことを特徴とするものである(請求項3)。
【0008】
そして、キャップを、ハウジングに対して回転できるように、ロータに一体的に形成したり(請求項4)、さらに、摩擦体を1つの以上のOリングで構成してもよい(請求項5)
【0009】
さらに、他の発明は、回動可能に軸支されたアシストグリップを、復帰位置へ付勢手段で付勢するアシストグリップ装置において、請求項1から請求項のいずれかの回転ダンパでアシストグリップの回動を制動するものである(請求項)。
そして、回転ダンパを、アシストグリップを回動可能に支持する支軸上に配設するのが望ましい(請求項)。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図に基づいて説明する。図1はこの発明の回転ダンパの第1実施形態を示す正断面図、図2は図1に示した回転ダンパの分解斜視図、図3は図1に示したハウジングの平面図、図4は図1のX−X線に相当するロータの拡大切断端面図、図5はトルクの変動を示す説明図である。
なお、図4は、カム面を形成する各面の分岐位置に黒丸を付してある。
また、図5は、カム面を形成する各面の起伏を分かり易くするために、2点鎖線の円を記入してある。
【0011】
これらの図において、Dは回転ダンパを示し、有底筒状のハウジング11と、このハウジング11内へ挿入され、一部がハウジング11から突出するロータ21と、このロータ21の外周に配設され、ハウジング11内へ圧入されてハウジング11の内周との間で、またはロータ21の外周との間で摩擦抵抗を発生させる摩擦体としてのOリング31とで構成されている。
【0012】
上記したハウジング11は、合成樹脂で成形され、中心に円形の軸支孔12aが設けられた円形の底12と、この底12の周縁に連設され、外側に、軸方向へ所定の高さで延びる突条13aが設けられ、内側に、図3に示すように、内周面から内側へ緩やかに突出した後に内周面へ緩やかに復帰するカム突部13bが軸方向へ底12から開口した天井付近まで設けられた円筒状の周壁13とで構成されている。
【0013】
なお、カム突部13bは、外からの位置を分かり易くするため、突条13aと同じ円周方向の位置に設けられている。
そして、軸支孔12aは、軸支部と、孔とを兼ねている。
また、カム突部13bは、トルクを変動させるトルク変動手段を構成する一部分である。
【0014】
上記したロータ21は、合成樹脂で成形され、中心に挿通孔22aが軸方向へ設けられ、外径が軸支孔12aの内径と略同一の下端(一端)が軸支孔12aの周縁で回転可能に軸支される軸部22と、この軸部22の他端(上端)側に連設され、軸部22の一端が軸支孔12aに挿入された状態でハウジング11の天井を閉塞する、周壁13の外径と同一の外径を有したキャップとして機能するフランジ26とで構成されている。
そして、挿入されてハウジング11内に位置する軸部22の部分には、Oリング31が軸方向へ移動するのを阻止して位置決めするための突条23がOリング31の外径よりも低い高さで周回させて複数設けられている。
【0015】
なお、下端を除いてハウジング11内へ挿入され、突条23の設けられていない軸部22の部分の外形は、図4および図5に示すように、周壁13の内面と所定間隔で対向する円弧面24aと、この円弧面24aから緩やかに外側へ突出して同一半径の円弧面が所定長続いた後に円弧面24aと同一半径の円弧面24cへ緩やかに復帰する第1起伏面24bと、円弧面24cから緩やかに内側へ凹んで緩やかに円弧面24aへ復帰する第2起伏面24dとからなるカム面24とされている。
このカム面24は、カム突部13bとともにトルクを変動させるトルク変動手段を構成し、軸方向へ連なっている。
【0016】
また、フランジ26(ハウジング11)から突出する軸部22の先端部分(他端)には、中心を挟んで対向する位置に係合突起25が2つ設けられている。
そして、フランジ26のハウジング11側には、軸支孔12aの軸上で軸部22が回転するように、ハウジング11に嵌合して回転する、ハウジング11の内径と外径が略同一な円筒状の嵌合段部26aが設けられている。
また、軸支孔12aの内側端と軸部22の下端などのように嵌合する部分は、挿入し易くするため、少なくとも一方が面取りされている。
【0017】
次に、組立について説明する。
まず、軸部22の外周に、すなわちフランジ26と突条23との間、突条23と突条23との間、さらに下端の突条23の下側にOリング31を取り付ける。
そして、軸部22を下端側からハウジング11内へ挿入しながら各Oリング31をハウジング11内へ圧入させ、軸部22の下端を軸支孔12へ嵌合させるとともに、嵌合段部26aをハウジング11内へ嵌合させ、フランジ26でハウジング11の天井(開口)を閉塞することにより、図1に示す状態に回転ダンパDを組み立てることができる。
【0018】
次に、動作について説明する。
まず、ハウジング11とロータ21とがOリング31を介して相対的に回転し、カム突部13bと円弧面24aとが対向している間は、カム突部13bと円弧面24aとの間隔が変化しないので、トルクが変動(変化)しない。
しかし、カム突部13bと第1起伏面24bとが対向し始めると、カム突部13bと第1起伏面24bとの間隔は緩やかに狭まった後、最高に狭まった間隔で少し続き、その後緩やかに拡がるので、トルクは緩やかに大きくなった後、最高に大きくなった状態が少し続き、その後緩やかに元のトルクに戻るように変動する。
【0019】
そして、カム突部13bと円弧面24cとが対向している間は、カム突部13bと円弧面24aとが対向している間と同様に、カム突部13bと円弧面24cとの間隔が変化しないので、トルクが変動しない。
しかし、カム突部13bと第2起伏面24dとが対向し始めると、カム突部13bと第2起伏面24dとの間隔は緩やかに拡がった後に緩やかに狭まるので、トルクは緩やかに小さくなった後に元のトルクに戻るように変動する。
【0020】
上述したように、この発明の回転ダンパDの第1実施形態によれば、周回した突条23が複数設けられている軸部22(ロータ21)の外周にOリング31を配設し、軸部22(ロータ21)をハウジング11内へ挿入しながらOリング31をハウジング11の内周へ圧入することにより、回転ダンパDを組み立てることができるので、組立作業が簡単かつ容易となり、効率よく回転ダンパDを組み立てることができる。
そして、ハウジング11の内周との間で、または軸部22(ロータ21)の外周との間で摩擦抵抗を発生させるOリング31の数を変更することにより、トルクを変更することができるので、トルクの変更を簡単かつ容易に行うことができる。
【0021】
また、粘性流体などの流体を使用せず、溶着シール部分もないので、組立後においても、分解してOリング31の数を変更することにより、トルクの変更を簡単かつ容易に行うことができる。さらに、ロータ21の突条23が設けられていない軸部22の部分の外形に、ハウジング11の周壁13の内面と所定間隔で対向する円弧面24aと、この円弧面24aから緩やかに外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径となる円弧面が所定長続いた後に、円弧面24aと同一半径の円弧面24cへ緩やかに復帰する第1起伏面bと円弧面24a又は円弧面24cから緩やかに内側へ凹んで緩やかに円弧面24c又は円弧面24aへ復帰する第2起伏面dとからなるカム面24を形成し、このカム面24との間でトルク変動手段を構成するカム突部13bを、ハウジング11の周壁13の内面に形成し、ハウジング11とロータ21とが相対的に回動する所定の範囲で、Oリング31の半径方向の厚さを変化させたので、例えば、回動可能に軸支され、復帰位置へ付勢手段で付勢されたアシストグリップの回動を制動する場合、アシストグリップが復帰位置に近付くと、付勢手段の付勢力が小さくなるため、アシストグリップが復帰位置に近付いたときにトルクを小さくすることにより、アシストグリップを復帰位置へスムーズに復帰させることができる。そして、摩擦体として汎用品のOリング31を使用したので、回転ダンパDを安価に製造することができる。
【0022】
図6はこの発明のアシストクリップ装置の一部を省略した分解斜視図であり、図1〜図5と同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。
【0023】
図6において、Aはアシストグリップ装置を示し、後述するアシストグリップ81を所定位置に取り付けるためのブラケット61A,61Bと、アシストグリップ81の回動を制動する回転ダンパDと、アシストグリップ81を復帰位置へ付勢する付勢手段としてのトーションスプリング71と、両端がブラケット61A,61Bに回動可能に取り付けられるコ字状のアシストグリップ81と、ブラケット61A,61Bに回転ダンパD、トーションスプリングパ71およびアシストグリップ81を取り付ける支軸91とで構成されている。
【0024】
上記したブラケット61A,61Bは、取付孔62aが設けられた取付部62と、支軸91を支持する軸支孔63aが設けられ、取付部62から対向して垂下する支持片63とで構成されている。
そして、支持片63の間隔はほぼ回転ダンパDの高さ(図1に示すH)とされ、また、ブラケット61Aの一方の支持片63Bの内側には、回転ダンパDの係合突起25が嵌合する溝63bが軸支孔63aを通過する直線状に設けられている。
【0025】
上記したアシストグリップ81のブラケット61A,61Bを覆う端部には、支軸91が挿通される挿通孔82が対向させて設けられている。
そして、アシストグリップ81のブラケット61Aを覆う端部には、回転ダンパDの突条13aが嵌合する嵌合開口(または嵌合凹部)83が設けられている。
【0026】
次に、アシストグリップ81を取り付ける一例について説明する。
まず、図示を省略した取付ねじおよび取付孔62aを利用して各ブラケット61A,61Bを、図示を省略した被取付部の所定位置にそれぞれ取り付ける。
そして、係合突起25を溝63bに嵌合させて回転ダンパDをブラケット61Aの支持片63の間に位置させる。
このとき、後でアシストグリップ81を取り付けるとき、嵌合開口83に突条13aが嵌合する位置に、ハウジング11を回動させる。
【0027】
次に、嵌合開口83に突条13aを嵌合させながら各ブラケット61A,61Bをアシストグリップ81の端部で覆い、挿通孔82、孔12a、挿通孔22aおよび挿通孔82へ支軸91を挿通してアシストグリップ81の一端側をブラケット61Aに回動可能に取り付ける。
また、挿通孔82、トーションスプリング71および挿通孔82へ支軸91を挿通してアシストグリップ81の他端側をブラケット61Bに回動可能に取り付ける。なお、トーションスプリング71は、アシストグリップ81を復帰位置、例えば上方の所定位置へ復帰させるように、付勢する状態に配設する。
【0028】
次に、動作について説明する。
上記のように取り付けられたアシストグリップ81を使用するため、トーションスプリング71の付勢力に抗してアシストグリップ81を把持しながら引っ張って下側へ回動させると、嵌合開口83に嵌合している突条13aを介してハウジング11が回動し、溝63bに嵌合している係合突起25によってロータ21は回動を規制されているので、アシストグリップ81の回動は制動される。
【0029】
そして、使用を終えてアシストグリップ81を復帰位置へ復帰させるために手を離すと、アシストグリップ81はトーションスプリング71の付勢力によって復帰位置へ復帰する。
このようにアシストグリップ81がトーションスプリング71の付勢力によって復帰位置へ復帰する際も、アシストグリップ81の回動は制動される。
【0030】
この発明のアシストグリップ装置Aによれば、回転ダンパDを支軸91上に配設したので、アシストグリップ81を軸支する部分をコンパクトにすることができる。
また、回転ダンパDがトルク変動手段を有し、トルクが小さくなる位置をアシストグリップ81の復帰位置とすることにより、アシストグリップ81をスムーズに復帰位置へ復帰させることができる。
【0031】
上記した実施形態では、ハウジング11の底12に孔12aを設け、ロータ21に挿通孔22aを設けたが、孔12aおよび挿通孔22aを設けないものであってもよいことは言うまでもない。
また、ロータ21に挿通孔22aを設けるとともに、係合突起25を設けたが、ロータ21と支軸91とに一体的に回転、回動する係合手段を設け、係合突起25をなくすとともに、ロータ21をフランジ26(ハウジング11)から突出しない構成としても、同様な効果を得ることができる。
【0032】
さらに、ハウジング11の周壁13に係止手段としての突条13aを設け、この突条13aにアシストグリップ81の嵌合開口83を係合させたが、突起13aおよび嵌合開口83を設けずに、周壁13の外形形状を円形以外の形状にしてアシストグリップ81と一体的に回動する係止手段を兼ねさせてもよい。
また、潤滑性を得るためにグリス、シリコンオイルを塗布したり、自己潤滑性を持たせてもよい。
【0033】
そして、軸部22に一体成形したフランジ26をキャップとしたが、キャップを別体構成とし、このキャップに軸部22が突出する軸支孔を設け、キャップをハウジング11に着脱自在に係止させても、部品数が多くなるものの、同様な効果を得ることができる。
【0034】
また、ハウジング11に孔12aを設けるとともに、ロータ21に挿通孔22aを設け、支軸91を孔12aおよび挿通孔22aに挿通させて回転ダンパDを支軸91上に配設したが、回転ダンパDを支軸91の延長線上に配設して支軸として使用したり、また、回転ダンパDを支軸91から外れた位置に配設し、アシストグリップ81と一緒に回動する支軸91を、歯車を介した伝達機構でロータ21へ伝達する構成としても、アシストグリップ81の回動を制動することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上のように、この発明の回転ダンパによれば、周回した突条部が複数設けられているロータの外周に摩擦体を配設し、ロータをハウジング内へ挿入しながら摩擦体をハウジングの内周へ圧入することにより、回転ダンパを組み立てることができるので、組立作業が簡単かつ容易となり、効率よく回転ダンパを組み立てることができる。
そして、粘性流体などの流体を使用せず、溶着シール部分もないので、組立後においても、分解して摩擦体を変更し、または摩擦体の長さを調整することにより、トルクの変更を簡単かつ容易に行うことができる。
【0036】
さらに、ロータの突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、このカム面は、ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から緩やかに外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、円弧面に対し緩やかに内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、このカム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、ハウジングの内側に形成して、ハウジングとロータとが相対的に回動する所定の範囲で、摩擦体の半径方向の厚さを変化させたので、例えば、回動可能に軸支され、復帰位置へ付勢手段で付勢されたアシストグリップの回動を制動する場合、アシストグリップが復帰位置に近付くと、付勢手段の付勢力が小さくなるため、アシストグリップが復帰位置に近付いたときにトルクを小さくすることにより、アシストグリップを復帰位置へスムーズに復帰させることができる。
また、キャップをロータに一体的に形成したので、部品数を少なくすることができるとともに、安価に製造することができる。
【0037】
そして、摩擦体をOリングとしたので、Oリングの数を変更することにより、トルクの変更を簡単かつ容易に行うことができるとともに、回転ダンパを安価に製造することができる。
【0038】
この発明のアシストグリップ装置によれば、この発明の回転ダンパでアシストグリップの回動を制動させたので、確実な制動効果を得ることができる。
そして、回転ダンパがトルク変動手段を有し、トルクが小さくなる位置をアシストグリップの復帰位置とすることにより、アシストグリップをスムーズに復帰位置へ復帰させることができる。
さらに、回転ダンパを支軸上に配設したので、アシストグリップを軸支する部分をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の回転ダンパの第1実施形態を示す正断面図である。
【図2】図1に示した回転ダンパの分解斜視図である。
【図3】図1に示したハウジングの平面図である。
【図4】図1のX−X線に相当するロータの拡大切断端面図である。
【図5】トルクの変動を示す説明図である。
【図6】この発明のアシストクリップ装置の一部を省略した分解斜視図である。
【符号の説明】
D 回転ダンパ
11 ハウジング
12 底
12a 軸支孔
13 周壁
13a 突条
13b カム突部
21 ロータ
22 軸部
22a 挿通孔
23 突条
24 カム面
24a 円弧面
24b 第1起伏面
24c 円弧面
24d 第2起伏面
25 係合突起
26 フランジ
26a 嵌合段部
31 Oリング
A アシストグリップ装置
61A,61B ブラケット
62 取付部
62a 取付孔
63 支持片
63a 軸支孔
63b 溝
71 トーションスプリング
81 アシストグリップ
82 挿通孔
83 嵌合開口
91 支軸

Claims (7)

  1. 天井が開口した有底筒状のハウジングと、
    このハウジング内へ挿入されるロータと、
    このロータの外周に設けられて前記ハウジングの内周に圧接し、前記ハウジングの内周との間で、または前記ロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体と、
    からなる回転ダンパにおいて、
    前記ロータの外周に、前記摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け
    前記ロータの前記突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、
    このカム面は、前記ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、前記円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、
    前記カム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、前記ハウジングの内側に形成した、
    ことを特徴とする回転ダンパ。
  2. 底の中心に孔が設けられ、天井が開口した有底筒状のハウジングと、
    このハウジング内へ挿入されて前記孔に連通する挿通孔が設けられたロータと、
    このロータの外周に設けられて前記ハウジングの内周に圧接し、前記ハウジングの内周との間で、または前記ロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体と、
    からなる回転ダンパにおいて、
    前記ロータの外周に、前記摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け
    前記ロータの前記突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、
    このカム面は、前記ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、前記円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、
    前記カム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、前記ハウジングの内側に形成した、
    ことを特徴とする回転ダンパ。
  3. 底に、同心状に軸支部および孔が設けられ、天井が開口した有底筒状のハウジングと、
    このハウジング内へ挿入されて一端が前記軸支部に回転可能に支持され、前記孔に連通する挿通孔が設けられたロータと、
    前記ハウジングの天井を閉塞するとともに、前記軸支部の軸上で前記ロータが回転するように前記ロータの他端を回転可能に支持するキャップと、
    前記ロータの外周に設けられて前記ハウジングの内周に圧接し、前記ハウジングの内周との間で、または前記ロータの外周との間で摩擦抵抗を発生させる弾性を有した摩擦体とからなり
    前記ロータの外周に、前記摩擦体を間に入り込ませ、軸方向へ移動するのを阻止して位置決めする周回した突条部を複数設け
    前記ロータの前記突条部が設けられていない外周部分にカム面をなし、
    このカム面は、前記ハウジングの内面と所定間隔で対向する円弧面に対し、この円弧面から外側へ突出し、この突出した状態にて同一半径が所定長続く第1起伏面と、前記円弧面に対し内側へ凹んで形成された第2起伏面とからなり、
    前記カム面との間でトルク変動手段を構成するカム突部を、前記ハウジングの内側に形成して、前記ハウジングと前記ロータとが相対的に回動する所定の範囲で、前記摩擦体の半径方向の厚さを変化させてトルクを変動させるトルク変動手段を設けた、
    ことを特徴とする回転ダンパ。
  4. 請求項3に記載の回転ダンパにおいて、
    前記キャップは、前記ハウジングに対して回転できるように、前記ロータに一体的に形成されている、
    ことを特徴とする回転ダンパ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転ダンパにおいて、
    前記摩擦体は、1つ以上のOリングで構成されている、
    ことを特徴とする回転ダンパ。
  6. 回動可能に軸支されたアシストグリップを、復帰位置へ付勢手段で付勢するアシストグリップ装置において、
    請求項1から請求項5のいずれかの回転ダンパで前記アシストグリップの回動を制動する、
    ことを特徴とするアシストグリップ装置。
  7. 請求項6に記載のアシストグリップ装置において、
    前記回転ダンパは、前記アシストグリップを回動可能に支持する支軸上に配設されている、
    ことを特徴とするアシストグリップ装置。
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