JP4599176B2 - 像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ - Google Patents

像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータ Download PDF

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Description

本発明は、電子写真記録技術や静電記録技術を用いた複写機やプリンタに搭載される加熱定着装置として用いれば好適な像加熱装置、及びこの装置に用いられるヒータに関するもので、特に、画像が形成された記録材をヒータとバックアップ部材間のニップ部に通すことによって画像を加熱する像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータに関する。
従来の像加熱装置を、複写機・プリンタ等の画像形成装置に具備させてトナー画像を記録材に加熱定着させる像加熱装置(定着装置)として適用した例について説明する。
画像形成装置においては、電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気記録プロセスなどの適宜の画像形成プロセス手段部で記録材(転写材シート・エレクトロファックスシート・静電記録紙・OHPシート・印刷用紙・フォーマット紙など)に転写方式あるいは直接方式にて形成担持させた画像情報の未定着画像(トナー画像)を記録材面に永久固着画像として加熱定着させる定着装置としては熱ローラ方式の像加熱装置が広く用いられていた。
近年は、プリント指令が入ってプリント動作を開始するまでの待ち時間を短くでき(クイックスタート)、また消費電力を少なくできる(省エネルギー)構成としてフィルム加熱方式の像加熱装置が実用化されている。このフィルムの加熱方式の像加熱装置は、例えば特開昭63−313182号公報・特開平2−157878号公報・特開平4−44075号公報・特開平4−204980号公報などに提案されている。
このフィルム加熱方式の像加熱装置は、図6に示すように、ヒータ13と、ヒータ13を保持するホルダ11と、ヒータ13と接触しつつ回転するフィルム(回転体)12、このフィルム12を介してヒータ13とニップ部を形成する加圧ローラ18を有する。加圧ローラ18は芯金19上にシリコーンゴム等の弾性層19を有する。ヒータ13は、例えばセラミックなどの耐熱性の基板14上に発熱体15(抵抗体パターンとも称する)と、発熱体15を覆うガラスコート層16を印刷したものである。17は基板14の温度を検知する温度検知素子である。記録紙上のトナー像を加熱定着する際、温度検知素子17の検知温度が所定の定着温度を維持するように不図示の制御手段により発熱体15への通電が制御されている。
さらに、発熱体15の配置を平面で示したものが図7である。図7(a)に示すようにこの例ではヒータ基板14に対して発熱体15は一往復配置されている。210aはプリンタ本体側のコネクタと接触する電極、210bは二本の発熱体を繋ぐ低抵抗導体部である。発熱体15の形状は種々提案されており、例えば図7(b)に示すように往路は発熱体15で形成され、復路は低抵抗導体部(電極の一部)210bで設定されている場合もある。トナー像を担持する記録紙はニップ部で挟持搬送され加熱定着される。
上記定着装置として適用する像加熱装置は、例えば画像を担持した記録材を加熱してつや等の表面性を改善する装置や仮定着処理する装置などとしても使用できる。
このフィルム加熱方式の像加熱装置は、セラミックヒータ及び定着フィルムとして低熱容量の部材を用いてオンデマンドタイプの装置を構成することができ、画像形成装置の画像形成実行時のみ熱源としてのセラミックヒータに通電して所定の定着温度に発熱させた状態にすればよく、画像形成装置の電源オンから画像形成実行可能状態までの待ち時間が短く(クイックスタート性)、スタンバイ時の消費電力も大幅に小さくできる(省電力)などの利点がある。
しかしながら、小サイズ紙を連続プリントすると、定着ニップ部長手方向において紙が通過しない領域の温度が徐々に上昇するという現象(非通紙領域昇温)が発生する。非通紙領域の温度が高くなり過ぎると装置内の各パーツにダメージが発生するし、非通紙領域昇温が生じている状態で大サイズ紙にプリントすると、小サイズ紙の場合の非通紙領域に相当する領域で高温オフセットが発生してしまう。
このような非通紙領域の過昇温に対する対策として、プリンタに使用される記録紙のサイズに合わせて複数本の発熱体をヒータ基板に設けることも考えられているが、一つのプリンタで使用される記録紙のサイズは非常に多く、サイズの数に対応させて複数の発熱体を設ける方法は現実的ではない。
また、小サイズ紙を連続プリントする際に、先行する紙と次の紙の間隔を広げて非通紙領域の過昇温を緩和する方法もあるが、この方法は単位時間あたりの出力枚数が大きく減ってしまうという課題がある。
単位時間あたりの出力枚数を大きく減らすことなく非通紙領域の過昇温を抑える方法として、例えば特開平5−19652号や特開平7−160131号に示されているように、ヒータ基板の長手方向に沿って二本の電極を設け、この二本の電極の間に正の温度係数(PTC:positive temperature coefficient)の発熱体を設ける構成が提案されている。図8にその一例を示す。図中、14はヒータ基板、21及び22は電極であり、21a及び22aの領域に給電用コネクタが繋がれる。2本の電極21、22は基板14の長手方向に沿って設けられている。15は2本の電極間に繋がれた発熱抵抗体である。また、図9は図8のヒータを電気的に表した回路図である。図9を参照すれば分かるように、このヒータは二つの電極21、22間に無数の抵抗15rを並列につないだ構成と見なすことができる(以下、このようなタイプのヒータを通紙方向通電タイプと称する)。
小サイズの記録紙を通紙すると、記録紙が通過する領域Eは記録紙に熱を奪われるので温度上昇しにくい。そのため通紙領域の発熱体15は抵抗値が上がりにくく通紙領域の発熱体15への通電は維持される。逆に非通紙領域では昇温により発熱体15の抵抗値が上昇するので電流が流れにくくなり、非通紙領域の過昇温が抑えられるというものである。
特開昭63−313182号公報 特開平2−157878号公報 特開平4−44075号公報 特開平4−204980号公報 特開平5−19652号公報 特開平7−160131号公報
しかしながら、実際にこのようなヒータを定着器に搭載して調べてみると、紙を通紙していないにも拘わらずヒータ長手方向で発熱分布ムラが発生することが分かった。その理由を検証してみたところ電極21、22の抵抗に原因があることが判明した。ヒータ基板14の長手方向に沿って設けた二本の電極は導電性は高いが抵抗値はゼロではない。したがって電極21、22にも自身の抵抗による電圧降下が生じ、記録紙を通紙していない状態であるにも拘わらず給電コネクタと接触する領域21a及び22aに近い側(図8の発熱体15のうち左側)の発熱量が大きく、領域21a及び22aから遠い側(図8の発熱体15のうち右側)の発熱量が小さくなってしまう。
上述の課題を解決するための本発明は、基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有するヒータと、ヒータと共にニップ部を形成するバックアップ部材と、像加熱工程中ヒータの温度が設定温度を維持するように発熱抵抗体への給電を制御する制御手段と、を有し、ニップ部で記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の電極の第1の領域に近い部分は前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第2の電極の第1の領域に近い部分は、前記基板の長手方向の他方の端部付近に設けられており、前記ヒータの温度が前記設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、Rc/Rt≦1/30を満たしていることを特徴とする。
更に本発明は、基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の電極の第1の領域に近い部分は前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第2の電極の第1の領域に近い部分は、前記基板の長手方向の他方の端部付近に設けられており、前記ヒータの温度が前記像加熱装置の像加熱工程中の設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、Rc/Rt≦1/30を満たしていることを特徴とする。
更に本発明は、基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有するヒータと、ヒータと共にニップ部を形成するバックアップ部材と、像加熱工程中ヒータの温度が設定温度を維持するように発熱抵抗体への給電を制御する制御手段と、を有し、ニップ部で記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、前記第1及び第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の領域に近い部分は共に前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記ヒータの温度が前記設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、Rc/Rt≦1/60を満たしていることを特徴とする。
更に本発明は、基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、前記第1及び第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の領域に近い部分は共に前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記ヒータの温度が前記像加熱装置の像加熱工程中の設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、Rc/Rt≦1/60を満たしていることを特徴とする。
本発明によれば、通紙方向通電タイプのヒータのメリットを生かしつつ、ヒータ長手方向の温度分布ムラを抑えられる像加熱装置及びこの装置に用いられるヒータを提供できる。
(実施例1)
(1)画像形成装置例
図1は画像形成装置の一例の概略構成図である。本例の画像形成装置は転写式電子写真プロセス利用の複写機もしくはプリンタである。なお、本実施例の画像形成装置で使用可能な最大の記録材はレターサイズ(216mm×279mm)であり、レターサイズの記録材の長辺(279mm)を搬送方向と平行にして搬送できる。また、記録材の搬送基準は後述する定着装置の発熱抵抗体の長手方向中央になっている。
1は矢示の時計方向に所定のプロセススピードをもって回転駆動される、潜像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)である。M1はこの感光ドラム1等を駆動する画像形成装置本体メインモータである。103は該モータM1のコントローラであり、CPU100によって制御される。この感光ドラム1は外径約24mmで、その回転過程で一次帯電手段(本例は帯電ローラ)2により所定の極性・電位に一様に一次帯電処理される。その帯電処理面に対して不図示の露光装置(原稿画像のスリット結像露光手段、レーザビーム走査露光手段等)により光像露光Lがなされて目的の画像情報の静電潜像が形成される。次いでその潜像が現像手段3によってトナー像として可視化される。そのトナー像が、感光ドラム1と、転写手段としての転写ローラ4の圧接ニップ部である転写部T(以下転写ニップと記す)で不図示の給紙部から所定のタイミングで給送された記録材Pに順次に転写されていく。電源7から転写ローラ4へ印加されるバイアスは不図示の制御回路により定電圧制御されている。転写部Tでトナー像の転写を受けた記録材Pは感光ドラム1面から分離されて、後述する像加熱装置である画像加熱定着装置8へ搬送されてトナー像の加熱定着処理を受け、画像形成物(コピー,プリント)として出力される。現像手段や転写ローラに印加されるバイアスの印加タイミングは、センサ6(以下TOPセンサと称す)のON、OFF信号に基づいて制御される。本実施例では、TOPセンサとしてフォトインタラプターを使用した。記録材Pへのトナー像転写後の感光ドラム1面はクリーニング手段5にて転写残りトナー等の残存付着物の除去処理を受け、繰り返して作像に供される。
(2)定着装置8
本例の定着装置8は加圧部材駆動式・テンションレスタイプのフィルム加熱方式の像加熱装置である。11は耐熱性樹脂製の横長ステイであり、下記のエンドレス耐熱性フィルム(定着フィルム、または可撓性スリーブとも称する)12の内面ガイド部材となる。エンドレスの耐熱性フィルム12は、加熱体としてのヒータ13を含む上記ステイ11に外嵌させてある。このエンドレスの耐熱性フィルム12の内周長とヒータ13を含むステイ11の外周長はフィルム12の方を例えば約3mm程大きくしてあり、従ってフィルム12はヒータ13を含むステイ11に対して周長が余裕をもってルーズに外嵌している。フィルム12は熱容量を小さくしてクイックスタート性を向上させるため、その膜厚は総厚約40〜100μm程度とし、耐熱性・離型性・強度・耐久性等のあるPI・PTFE・PFA・FEP等の単層、あるいはポリイミド・ポリアミドイミド・PEEK・PES・PPS等の外周表面にPTFE・PFA・FEP等をコーティングした複合層フィルムを使用できる。本実施例ではポリイミドフィルムの外周表面にPTFE・PFA等のフッ素樹脂に導電剤を添加したコート層を設けたものであるが、特にこれにこだわらない。金属等で形成される素管等を用いても良い。加熱体としてのヒータ13は、高熱伝導材であるアルミナ及び窒化アルミ等でできたヒータ基板14の表面の略中央部に長手に沿って、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材料(発熱抵抗体)15を厚み約数十μmにスクリーン印刷等により塗工し、その上に保護層16としてガラスやフッ素樹脂等をコートしている。18はヒータ13との間でフィルム12を挟んで圧接ニップである定着部(ニップ部)Nを形成し、フィルム12を駆動するバックアップ部材としての加圧ローラであり、アルミニウム・鉄・ステンレス等の芯軸19と、この軸に外装したシリコンゴム等の離型性のよい耐熱ゴム弾性体からなる、肉厚3mm、外径20mmのローラ部20とからなる。また、表面には記録材P、定着フィルム12の搬送性、トナーの汚れ防止の理由からフッ素樹脂を分散させたコート層を設けてある。芯金19の端部が定着装置駆動用モータM2により駆動されることで矢示の反時計方向に回転駆動され、この加圧ローラ18の回転駆動によりエンドレスの耐熱性フィルム12がその内面がヒータ13の面に密着摺動しながら矢示の時計方向に回転駆動される。エンドレスの耐熱性フィルム12は非駆動時においてはヒータ13と加圧ローラ18との圧接ニップ部Nに挟まれている部分を除く残余の大部分の略全周長部分がテンションフリーである。加圧ローラ18が回転駆動されるとニップ部Nにおいてフィルム12に加圧ローラ18との摩擦力で移動力がかかり、フィルム12が加圧ローラ18の周速と略同速度をもってフィルム内面がヒータ13面(=保護層16面)を摺動しつつ時計方向に回転駆動される。このフィルム駆動時においてはニップ部Nとこのニップ部Nよりもフィルム移動方向上流側であって、このニップ部近傍のフィルム内面ガイド部分とニップ部の間の部分のみにおいてフィルムにテンションが加わる。
このようにフィルムを、余裕をもって懸回して駆動することで、該フィルムの回転過程におけるヒータ長手方向への寄り移動力を小さくでき、フィルムの寄り移動制御手段等を省略できる。また駆動トルクも小さくでき、装置の簡素化、小型化、低コスト化等を図ることができる。
而して、上記のフィルム駆動とヒータ13の発熱体層15への通電を行なわせた状態において、未定着トナー像を担持した記録材Pが定着部であるニップ部Nの回転フィルム12と回転加圧ローラ18との間に像担持面上向きで導入されると、記録材Pはフィルム12と一緒にニップ部Nを通過していき、該ニップ部Nにおいてフィルム内面に接しているヒータ13の熱エネルギーがフィルム12を介して記録材Pに付与されて、またニップ部Nにおける加圧力によりトナー像の熱定着がなされる。
ヒータ13の発熱体層15に電圧印加(電力供給)がなされると発熱体層15が発熱し、基板14が加熱され、低熱容量であるヒータ13全体が急速昇温する。ヒータ13の温度制御はヒータ13上に設けられたサーミスタ17の出力をA/D変換しCPU100に取り込み、その情報をもとにトライアック101によりヒータ13の発熱体層15に通電するAC電圧を位相・波数制御等によりヒータ通電電力を制御することで行なう。SはAC電源である。
記録材上のトナー像を定着する工程中、制御手段(CPU100)はサーミスタ17の検知温度が設定温度(定着温度)を維持するように発熱抵抗体15への通電を制御する。なお、定着工程中の設定温度は、加圧ローラ18の温まり具合(連続プリント時のプリント枚数をカウントしたり、連続プリント時の時間をカウントしたりして推測できる)や記録材の種類(普通紙、厚紙、樹脂シート等)等に応じてCPU100によって設定される。したがって一つのプリンタ(定着装置)は複数の設定温度を有する(可変である)。
サーミスタ17は、安定した定着性を確保するために、ヒータ13の裏面(定着フィルムと接触する面に対して反対側の面)の記録材搬送基準部付近(本実施例では発熱抵抗体の長手方向の中央部付近)の温度を検知しており該サーミスタ17の検知温度が所定の設定温度より低いとヒータ13が昇温するように、また高い場合はヒータ13が降温するように通電を制御することで、ヒータ13はその通紙部が定着時一定温調される。
(ヒータ)
図2(a)、2(b)は、本実施例の像加熱装置におけるヒータ13の表面と裏面の拡大図である。また、図2(c)は発熱抵抗体15を基板14に形成する前の電極が露出した状態を示した図である。
14は耐熱特性及び絶縁特性に優れたセラミック等の基板である。本実施例ではアルミナ製の基板を用いている。基板14のサイズは長さ約270mm、幅10mm、厚み約1mmである。21及び22は基板14上に形成された電極であり、例えばAgやAg/Pt等の電気導電材料にガラス粉末を混ぜたペーストをヒータ基板14にスクリーン印刷したものである。電気導電材料とガラス粉末の配合を変えることで電極の体積抵抗値は調整できる。
電極21(第1の電極)は基板14の表(おもて)面(定着フィルムと接触する側の面)の記録材搬送方向上流側に形成されており、プリンタ本体の給電用コネクタ(不図示)と接触する第1の領域21aと、第1の領域21aとは電気的に反対側の端部に設けられた第2の領域21b(図2(c)の黒の太線部分)を有している。なお、図2(c)では第2の領域を分かりやすく示すために黒の太線で示しているが、本実施例では第2の領域の材質は電極の他の領域と同じである。このことは下記に示す第2の電極も同様である。
電極22(第2の電極)は基板14の記録材搬送方向下流側に形成されており、プリンタ本体の給電用コネクタ(不図示)と接触する第1の領域22aと、第1の領域22aとは電気的に反対側の端部に設けられた第2の領域22b(図2(c)の黒の太線部分)を有している。電極22の第2の領域22bは電極の延長領域22dと繋がっている。電極22は更に、第1の領域22aと第2の領域22bの間の一部22cが基板14に形成された貫通穴23を介して基板14の裏面に形成されている。貫通穴23にも電極のペーストが流し込まれている。
図2に示すように、電極21及び22の第2の領域21b、22bは基板14の長手方向に沿って配置されている。
電極21及び22の第1の領域と第2の領域は全て同一材料で形成しても良いし、第1の領域と第2の領域の材料を異ならせても良い。本実施例では全ての領域を同一材料にした。
本実施例の電極21、22の第2の領域21b、22bの長さは約220mm程度、幅は約1mm程度で、厚み約数十μm程度である。電極22の第2の領域22bの隣には延長領域22dがあり、この延長領域22dに貫通穴23が形成されている。
15は基板14上に形成された発熱抵抗体であり、例えばAg/Pd(銀パラジウム)等の電気抵抗材料にガラス粉末等を混ぜたペーストを基板14にスクリーン印刷したものである。この発熱抵抗体15は電極21の第2の領域21bと電極22の第2の領域22bを電気的に繋ぐように電極21、22の上から印刷されている。発熱抵抗体15はPTC特性を有する。発熱抵抗体15の長さは電極21、22の第2の領域21b、22bの長さと同じ約220mm、幅は約7mm程度、厚みは約数十μmである。この発熱抵抗体も各材料の配合を変えることで体積抵抗値を調整できる。
図2に示すように、電極21、22の第1の領域21a、22aを基板14の一方の端部にまとめることで、電極に接続されるコネクター形状を簡易化することができる上に、ヒータ基板14内に効率的に発熱抵抗体15を配することができる。ただし、特に貫通穴23を設けて電極の一部22cを基板14の裏面に配置する構成でなくとも、電極の一部22cを基板の表(おもて)面上に設けても構わない。以上を含め、本発明に説明している発熱抵抗体及び電極の形状を表す表現として、以後説明の簡略化のため「通紙方向通電タイプ」と呼ぶ事にする。
なお、本発明の電極のうち第2の領域とは、発熱抵抗体の発熱分布に影響を与える電圧降下の生じる領域を意味しており、例えば本実施例では発熱抵抗体15が接触する領域(図2(c)の黒の太線部分)が第2の領域に相当する。したがって、本実施例の第2の電極22の一部22cや延長領域22dは第2の領域に含まれない。
また、通紙方向通電タイプの一例として図10のような形状も考えられる。図10のものも同一機能のものには同じ符号をつけてある。電極21と電極22の間に繋がれている複数の発熱抵抗体15は、基板14の長手方向に沿って配置されている(並んでいる)。電極21、22には不図示の給電用コネクタと接触する第1の領域21a、22aと、図10の黒の太線で示した第2の領域21b、22bがある。すなわち、電極のうち黒の太線で示した領域が発熱抵抗体15の発熱分布に影響を与える電圧降下の生じる領域である。この第2の領域は基板の長手方向に沿って配置されている。図2で示した形態のヒータの場合、電極の第2の領域は全て発熱抵抗体と接触していたが、図10で示した形態のヒータの場合、電極の第2の領域21b、22bの一部だけが発熱抵抗体15と接触している。
また、図2のヒータ及び図10のヒータ共に、第1電極21の第2の領域21bのうち電気的に最も第1電極21の第1の領域21aに近い部分(図2及び図10のXの部分)は、基板14の長手方向の一方の端部(図2及び図10では右側)付近に設けられており、第2電極22の第2の領域22bのうち電気的に最も第2電極の第1の領域22aに近い部分(図2及び図10のYの部分)は、基板14の長手方向の他方の端部(図2及び図10では左側)付近に設けられている。つまり、図2のヒータ及び図10のヒータ共に電極から発熱抵抗体への電流の入口は基板の長手方向両端部に分かれている。
次に、ヒータの通電方向について説明する。
図7に示したような発熱体15をヒータ基板14の長手方向に対し往復させる従来構成、即ち二つの電極間に一つの抵抗体を直列に繋いだに過ぎないヒータでは、小サイズ紙を通紙した際、通紙領域は、紙へ熱が奪われることにより比較的熱が下がるが、非通紙領域は、熱が奪われないため温度が上昇していく。発熱体は、一般的にPTC特性をもつため、発熱するほど抵抗が上昇するためである。
これに対して、本実施の形態のように通紙方向通電タイプのヒータでは、同様なPTC特性をもつ発熱体を用いても、ヒータ基板14に対して、長手方向だけでなく通紙方向に電流の流れが形成されるため、非通紙領域等の温度が上昇する領域の発熱体への電流が流れにくくなり、電流は電極を経由し温度が上昇しづらい通紙領域の発熱体15へ流れる。そのため、通紙領域における通電状態が確保されつつ非通紙領域における過昇温が抑えられるという特性が発生する。この特性はPTC特性が大きいほど大きい。
しかしながら、図2のパターンにおいて、電極と発熱体の体積抵抗が比較的近いときは、定着ニップに通紙していない状態において、発熱抵抗体15の全面で均一な通電状態にならず、発熱抵抗体の基板長手方向両端の通電量が長手方向中央の通電量より多くなり、発熱分布も両端が高く、中央が低くなる現象が発生する。その理由は、電極が抵抗をもっているため電極内の電圧降下が発生し、このことで同じ電極内であっても電流入り口からの距離が遠い所ほど、発熱抵抗体へ流れ込む電流が減ってしまうからである。本実施例の形状、すなわち電流の入り口が基板の長手方向両端部である構成では、電流の入り口にもっとも遠い所とは発熱抵抗体の長手方向中央に、最も近い所とは発熱抵抗体の両端になるので、電極の抵抗値による電圧降下が無視できない場合には、発熱分布が両端で高く、中央で低くなるという現象が発生してしまう。
このように記録紙を通紙していない状態で基板長手方向の両端部の発熱量が中央より高くなっていると不均一な発熱分布による定着ムラ、定着不良、ホットオフセット、ヒータ割れなどが発生するという問題がある。
これは、電極の第2の領域の抵抗が、発熱体15の抵抗に比べ無視できないときに発生する現象である。
そこで本実施例では、発熱抵抗体や電極の長さや幅、厚みのサイズは図2のままにして、電極の体積抵抗と発熱抵抗体の体積抵抗の比率として、数十万倍のものを用い、発熱抵抗体の抵抗値に対し、電極、特に第2の領域の抵抗値を無視できるようにした。このときの設定としては、点A及び点B及び点Cでの抵抗関係が、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比で99.97%となるように設定している。
点A及び点B及び点Cの位置を詳述すると、第1電極21と第2電極22の上に発熱抵抗体15を形成した状態で、点Aの位置は第1電極の第1領域側に2mm入った所で、点Bは第2電極の第2領域から長手方向外側に電極を延長し第2領域端部から2mm長手外側の位置を、点Cも第2電極の第2領域から長手方向外側に電極を延長し第2領域端部から2mm長手外側の位置を測定点としている。より望ましくはそれぞれの電極の第2領域最端部(例えば点Cでは端部Yの位置)で測定した方がより正確である。しかしながら本実施例では電極の延長距離が2mmと短いためにその誤差は無視できる。
図2のヒータのように電極から発熱抵抗体への電流の入口が基板の両端に分かれている構成の場合、ヒータの温度が定着工程中の設定温度になっている時の抵抗比(B−A間)/(C−A間)は99.97%以上になっている必要がある。
なお、この抵抗比はヒータの温度が定着工程中(像加熱工程中)の設定温度になっている時のものである。上述したように定着工程中の設定温度は複数レベルあるが、一つのプリンタ(定着装置)で設定されている全ての設定温度で上述の抵抗比を満たしているのが好ましい。(B−A間)/(C−A間)の抵抗比を設定している理由は、電極の抵抗値が限りなく小さくゼロに近い場合には、(B−A間)と(C−A間)の抵抗値は同じになるはずであり、逆に電極の抵抗値が大きくなってくると(C−A間)の抵抗値の方が(B−A間)よりも高くなるためである。
こうした構成により、発熱体15の全域で略均一な通電状態にすることができ、一様な発熱分布が得られる。
また、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比を99.97%程度としたが、無論99.97%よりも大きければさらに良好な傾向となる。また、この抵抗比率を出すために、本実施例のヒータ基板構成においては、発熱体15と電極21、22の体積抵抗で調整したが、発熱体及び電極の幅、厚み、長さ等のパターン等で実現しても同等の効果が得られる。また、さらには、図4のように、長手方向に電極の第2領域及び発熱抵抗体を複数に分割し設け、隣り合う電極を互い違いに直列につなぎ、図4に示す点A、点B、点Cにおける(B−A間)/(C−A間)の抵抗比を上述のように設定しても同等の効果が得られる。
本実施例においては、通紙方向通電パターンのみでヒータを構成することを中心に説明してきたが、このパターンをヒータ長手方向に発熱体を往復させるパターンと組み合わせても同様な効果は得られる。
次に、従来の発熱体往復パターンを施したヒータと、本実施例のヒータとの比較を行なう。
従来例とする発熱体往復パターンは図3に記載しているものを用いた。ヒータ基板14幅は、約10mmで、発熱抵抗体の長手方向は約220mmである。ヒータ基板14に対し、電極の給電コネクタと接触する部分210a、220aは片側に配され、その先には、約1mm程度の幅の発熱体15が往復に配されている。発熱体15の厚みは、数十μmで形成され、ほぼ、電極と発熱体15の厚みは同等である。210は二本の発熱抵抗体15を繋ぐ低抵抗導電部で材料は210a、220a部分と同じである。
これらのヒータを定着器に組み込んだ際に定着ニップに紙を通紙させた時の、ヒータの長手に対する非通紙部と通紙部との加圧ローラの表面温度を比較した。
条件としては、室温23度、湿度50%の環境下において、はがきを連続10枚通紙した後の温度を測定した。加圧ローラの表面温度は、加圧ローラに、耐熱性の繊維で形成されたフェルトを当接し、加圧ローラとフェルトの間に熱電対を配し、その値を測定した。ヒータの制御としては、通紙領域のヒータ裏面にサーミスタを配し、このサーミスタの検知温度が設定温度(180℃)を維持するように発熱抵抗体への通電を制御した。また、はがきへの定着性が同一になるように、それぞれのヒータに対して温調制御を調整した。
以下の表1に比較の結果を示す。
Figure 0004599176
従来例の構成では、通紙部の加圧ローラ表面の温度は140℃になり、この時に非通紙部の加圧ローラの表面温度は230度であった。通紙部に比べ非通紙部が164%程度昇温している。
これに対し、本実施例の構成では、通紙部の加圧ローラ表面温度が140度になり、この時に非通紙部では180度であった。通紙部と非通紙部の温度比率では、129%まで減少していることがわかる。また、通紙部と非通紙部の温度差は、従来例で90度、本実施例で40度となり、ヒータ長手方向の通紙部及び非通紙部の温度差に関して、60度のマージンアップが図られている。
また本実施例として(B−A)/(C−A)の抵抗比を上述のように99.97%に設定した図2のヒータと、比較例として外観が図2と同じながらも(B−A)/(C−A)の抵抗比が99.90%であるヒータ、それぞれのヒータ単品を用いて、ヒータ中央の温度が200℃になるように通電制御したときの、発熱ムラをサーモグラフィーで測定したときの結果を以下に示す。ちなみ発熱ムラの比較は、それぞれヒータの発熱体上の最高温度と最低温度を測定し、その差分を比較することで行った。なお、この比較は記録紙を通紙していない時のものである。
Figure 0004599176
このように同じ外観の通紙方向給電タイプのヒータであっても、本実施例のように(B−A間)/(C−A間)の抵抗比を99.97%以上にすることで99.97%未満のヒータよりも、ヒータ単品の発熱分布を大幅に均一化させることが出来ることが判る。このことから本実施例のヒータを使うことで定着ニップ部に通紙してない状態での温度分布ムラを小さく出来ることが判る。
以上説明した本実施例の構成により、はがき等の小サイズ紙を定着器に通紙した際の、定着器の長手における通紙部と非通紙部の温度差を減少させることが可能となるため、小サイズ紙をプリントする際の単位時間あたりの出力枚数の低下をおさえることができる。また、定着ニップ部に通紙していない状態での温度分布ムラを小さくできるので、一つのプリンタで利用できる最大サイズの記録紙を定着する際の定着ムラも抑えることができる。
また、本実施例においてフィルム駆動方式の熱加圧定着装置における実施例を示したが、他の定着装置において、同様な構成を採用してもよい。ヒータを平板基板上に置いたが、本実施例内でのフィルム部にヒータを持つような構成においても同様な効果が見られる。
また、本実施例では、ヒータ基板に対して、発熱体面をフィルム側に設定しているが、裏面にしても同等の効果が得られる。
(実施例2)
上述したように実施例1では、第1電極21の第2の領域21bのうち電気的に最も第1電極21の第1の領域21aに近い部分(図2のXの部分)が、基板14の長手方向の一方の端部(図2では右側)付近に設けられており、第2電極22の第2の領域22bのうち電気的に最も第2電極の第1の領域22aに近い部分(図2のYの部分)が、基板14の長手方向の他方の端部(図2では左側)付近に設けられている。つまり、図2に示した実施例1のヒータは電極から発熱抵抗体への電流の入口は基板の長手方向両端部に分かれている。
これに対して実施例2では、第1電極21と第2電極22の第2の領域21b、22bのうち電気的に最も第1の領域21a、22aに近い部分が共に基板14の長手方向の一方の端部付近に配置されている。つまり、実施例2のヒータは、電極から発熱抵抗体への電流の入口が二つとも基板の長手方向の同じ側にある。
図5に本実施例のヒータを表す。実施例2の構成も通紙方向通電タイプのヒータであり、二つの電極21、22の第2の領域21b、22bは共に基板14の長手方向に沿って配置されている。また、発熱抵抗体15は、第1の電極21の第2領域21bと第2の電極22の第2領域22bを電気的に繋ぐように配置されている。
図5に示すヒータの場合、電極から発熱抵抗体への電流の入口が基板長手方向で同じ側にあるので、この入口付近で電流が多く流れやすく、発熱分布も長手方向の一端側(図5の右側)で高く、他端側(図5の左側)で低くなりやすい。
そこで本実施例においても、ヒータの温度が定着工程中の設定温度になっている時の電極の第2領域の抵抗値が実質的に無視できるように(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率を設定した。
本実施例では、図5に示す点A及び点B及び点C間での抵抗関係は、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率が99.99%に形成したものである。図5に示すヒータの場合、電極から発熱抵抗体への電流の入口が基板長手方向で同じ側にあるので、実施例1のヒータよりも抵抗比の設定を厳しくしなければならない。図5のヒータのように電極から発熱抵抗体への電流の入口が基板長手方向で同じ側にある構成の場合、ヒータの温度が定着工程中の設定温度になっている時の抵抗比(B−A間)/(C−A間)は99.99%以上である必要がある。
本実施の構成において、電極と発熱抵抗体のサイズは実施例1と略同じにしてあり、電極と発熱抵抗体の体積抵抗比率として、約数十万倍以上のものを用い、上記抵抗の比率を達成している。また、この抵抗比率を出すために、発熱体及び導体の幅、厚み、長さ等のパターンで実現しても同等の効果が得られる。
次に本実施例の効果を説明する。
比較例として、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率が99.8%のものと、99.97%のもの(この比率は実施例1と同じである)を取り上げた。なお、これらのヒータの構造はどちらも図5のもの、すなわち電流の入口が基板の一方の端部にある構成である。これに対し本実施例のヒータの構造は図5のもので、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率は99.99%である。また、これらの抵抗は、発熱抵抗体の体積抵抗等を変えることで作成している。
これらのヒータ単品を用いて、ヒータ中央の温度が200℃になるように通電制御し、記録紙を通紙していない状態の時の発熱ムラをサーモグラフィーで測定した結果を以下に示す。ちなみ発熱ムラの比較は、それぞれヒータの発熱体の長手方向両端から内側15mmの位置の温度を測定し、その差分を比較することで行った。
以下の表3に比較の結果を示す。
Figure 0004599176
このように、図5に示す通紙方向給電タイプのヒータであっても、その発熱ムラは(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率に大きく関係していることがわかる。この理由は電極の抵抗値が大きく電極部での電圧降下が無視できない大きさになると、電流入り口からの距離が遠い所ほど発熱抵抗体に流れ込む電流が減ってしまうからである。
しかし本実施例2のように(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率を99.99%以上にすることで、ヒータ単品の発熱分布を大幅に均一化出来ることが判る。このことから本実施例のヒータを使うことで定着ニップ部に通紙してない状態での温度分布ムラを小さく出来ることが判る。
とくに本実施例のように発熱抵抗体の発熱ムラが10℃以下であれば、均一な定着を行う上で実用上問題ない。逆に10℃を超えてしまうと実用上問題となり得るため、発熱ムラは10℃以下であることが望ましい。したがって、図5のように発熱抵抗体への電流の入口が共に基板の一方の端部側にあるヒータの場合、(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率を99.99%以上にすることが望ましい。
上述した実施例1及び2のように、ヒータの温度が定着工程中の設定温度になっている時の電極の第2領域の抵抗値が実質的に無視できるように(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率を設定すれば、通紙方向通電タイプのヒータのメリットを生かしつつ記録材を搬送していない時のヒータの温度分布の不均一性も抑えることができる。
しかしながら、実施例1のヒータの場合の(B−A間)/(C−A間)の抵抗比率は99.97%以上でなければならず、また、実施例2のヒータの場合は実施例1よりも更に厳しい条件、すなわち抵抗比率99.99%以上でならければならない。したがって実施例1、2で示したA〜Cのポイントで抵抗比率を設定するのは非常に難しい。
そこで抵抗比率を実施例1、2よりも簡単に設定する方法を以下の実施例3、4で説明する。
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例を説明する。
図13(a)、13(b)は、本実施例の像加熱装置におけるヒータ13の表面と裏面の拡大図である。基板14上の電極及び発熱抵抗体の形状、機能、は基本的に図2に示した実施例1と略同じである。
本実施例では、第1電極の第2の領域のうち電気的に最も第1電極の第1の領域に近い部分と、第2電極の第2の領域のうち電気的に最も第2電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値Rt(以下、全体抵抗値と称する)と、電極一本の第2の領域の抵抗値Rcの関係を規定している。
実施例1でも説明したが、ヒータの温度が定着工程中の設定温度(定着温度)の時、発熱抵抗体の抵抗値に対して電極の第2の領域の抵抗値が無視できない大きさの場合、定着ニップに通紙していない状態においても、ヒータ長手において端部の発熱が高くなる傾向にある。
そこで電極と発熱抵抗体の形状を図13に示す印刷パターンにして、電極21、22と発熱抵抗体15の厚み、それと発熱抵抗体15の材料の配合を変えた複数のヒータを用意し、これらのヒータそれぞれの抵抗比や端部と中央部の温度差等を調べてみた。
(ヒータ1:本実施例)
発熱抵抗体となるペースト中のPdの比率を15%にし、スクリーン印刷にて厚み7μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に7μmとした。
(ヒータ2:本実施例)
発熱体ペーストはヒータ1と同じであり、スクリーン印刷にて厚みを11μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に25μmとした。
(ヒータ3:比較例1)
発熱抵抗体となるペースト中のPdの比率を55%にし、スクリーン印刷にて厚み25μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に7μmとした。
(ヒータ4:比較例2)
発熱体ペーストはヒータ3と同じであり、スクリーン印刷にて厚み25μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に25μmとした。
上記のヒータのそれぞれの全体抵抗値Rt及び電極21の第2領域の抵抗値Rc、抵抗比、及び通電時の発熱差を以下の表4に示す。なお、前述したように全体抵抗値Rtとは、第1電極の第2の領域のうち電気的に最も第1電極の第1の領域に近い部分と、第2電極の第2の領域のうち電気的に最も第2電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値である。また、抵抗値Rcとは一本の電極の第2領域の抵抗値である。
全体抵抗値Rtは、図13のA点とB点間で測定した抵抗値(点A−B間の測定値)から、発熱抵抗体15の架かっていないA点とC点間で測定した抵抗値(点A−C間の測定値)およびB点とD点間で測定した抵抗値(点B−D間の測定値)を差し引いた値である。なおこれらの測定は発熱抵抗体14の上に被せるガラス層を形成する前に測定した。また、電極の第2領域の抵抗値Rcは、発熱抵抗体15を形成する前に、点E−F間及び点G−H間の抵抗値測定をそれぞれ行い、その内の高い方を採用した。
ちなみに電極の第2領域の抵抗値Rc及び全体抵抗値Rtの測定は、発熱抵抗体層やガラス層を形成した後でも、表面を研磨し電極層を露出させてそこを抵抗計の接点として計測しても、その値は先記の場合とほとんど変わらなかったので、その測定方法はどちらでも良い。
また抵抗値の測定は、室温23℃、湿度55%の環境でヒータを加熱していない状態(常温環境)と、室温23℃、湿度55%の環境でヒータを200℃に加熱した状態(200℃環境)でそれぞれ行った。200℃における測定は、ヒータ単品を200℃に過熱したホットプレート上に載せ、充分温めた後(10分後)に測定した値を載せた。また発熱差の測定はヒータ単品を設定温度200℃を維持するように通電制御し、その発熱分布をサーモグラフィーにて測定し、図11に示すように発熱分布の両端部の発熱ピークと中央部の発熱の差分の最大値を記した。また抵抗比とは、全体抵抗値Rtを1に換算した場合の一本の電極の第2領域の抵抗値として定義する。
Figure 0004599176
上記のヒータ1及びヒータ2の結果から判るように、上記抵抗比Rc/Rtが定着温度である200℃にて1/30以下であれば、発熱差が10℃以下であった。ちなみに発熱差は10℃以下であれば実用上ほとんど問題ないレベルであるが、10℃を超えると均一な定着をする上で支障となり得るため、10℃以下であることが望ましい。また抵抗比Rc/Rtが小さいほどヒータ両端部と中央部の温度差が小さくなる事がわかる。
逆にヒータ3及び4の結果から判るように、上記抵抗比Rc/Rtが1/30より大きい場合には、発熱差が10℃を超え、抵抗比Rc/Rtが大きければ大きい程、発熱差が大きくなっていることが判る。
又ヒータ1の結果から判るように、常温での抵抗比Rc/Rtが1/30以上であったとしても定着温度である200℃にて1/30以下であれば、温度差が10℃以下となり実用上問題ない。
逆にヒータ4の結果から判るように、常温での抵抗比Rc/Rtが1/30以下であったとしても定着温度である200℃にて1/30より大きい場合には、温度差が10℃を超えてしまうためよろしくない。
なお、本実施例ではヒータを200℃で加熱した状態の抵抗値を測定しているが、実施例1でも説明したように、定着工程中の設定温度は複数レベルあるので、一つのプリンタ(定着装置)で設定されている全ての設定温度で上述の抵抗比を満たしているのが好ましい。
なお、本発明のように通紙方向通電タイプのヒータの場合、発熱抵抗体はPTC特性が大きいものが好ましいが、PTC特性を大きくするには例えば抵抗体ペースト中のパラジウムの含有量を少なくすれば良い。
また、上述のヒータ1〜ヒータ4では、発熱抵抗体及び電極の厚み、及び発熱抵抗体の体積抵抗(Pdの含有量)を変えることによって異なる抵抗値を設定しているが、発熱抵抗体及び電極の幅、長さ等を変えることによって所望の抵抗値を設定し、定着工程中(像加熱工程中)の設定温度の時の抵抗比Rc/Rtが1/30以下になるように設定しても良い。
また、実施例1で説明した図4のものと基本的に同じ図14のような形状のヒータでも定着工程中(像加熱工程中)の設定温度の時の抵抗比Rc/Rtが1/30以下になるように設定すれば良い。
(実施例4)
図15は、本実施例の像加熱装置におけるヒータ13の表面の拡大図である。基板14上の電極及び発熱抵抗体の形状、機能、は基本的に図5に示した実施例2と略同じである。つまり、実施例4の構成も通紙方向通電タイプのヒータであり、二つの電極21、22の第2の領域21b、22bは共に基板14の長手方向に沿って配置されている。また、発熱抵抗体15は、第1の電極21の第2領域21bと第2の電極22の第2領域22bを電気的に繋ぐように配置されている。また、第1電極21と第2電極22の第2の領域21b、22bのうち電気的に最も第1の領域21a、22aに近い部分が共に基板14の長手方向の一方の端部付近に配置されている。つまり、実施例4のヒータは、実施例2同様、電極から発熱抵抗体への電流の入口が二つとも基板の長手方向の同じ側にある。
実施例1でも説明したが、ヒータの温度が定着工程中の設定温度(定着温度)の時、発熱抵抗体の抵抗値に対して電極の第2の領域の抵抗値が無視できない大きさの場合、定着ニップに通紙していない状態においても、ヒータ長手において端部の発熱が高くなる傾向にある。つまり図15に示すヒータの場合、電極から発熱抵抗体への電流の入口が基板長手方向で同じ側にあるので、図12のようにこの入口付近で電流が多く流れやすく、発熱分布も長手方向の一端側(図15の右側)で高く、他端側(図15の左側)で低くなりやすい。
本実施例では、実施例3同様、全体抵抗値Rtと、電極一本の第2の領域の抵抗値Rcの関係を所望の範囲内に設定し、小サイズ紙を通紙している時の通紙領域と非通紙領域の温度差を抑えつつ記録材を通紙していない状態における発熱分布ムラを抑えている。
電極と発熱抵抗体の形状を図15に示す印刷パターンにして、電極21、22と発熱抵抗体15の厚み、それと発熱抵抗体15の材料の配合を変えた複数のヒータを用意し、これらのヒータそれぞれの抵抗比や端部と中央部の温度差等を調べてみた。なお、下記に示すヒータ5〜8では電極の第2領域の幅を実施例3のものの2倍に設定している。
(ヒータ5:本実施例)
発熱抵抗体となるペースト中のPdの比率を15%にし、スクリーン印刷にて厚み7μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に7μmとした。
(ヒータ6:本実施例)
発熱体ペーストはヒータ5と同じであり、スクリーン印刷にて厚みを11μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に25μmとした。
(ヒータ7:比較例3)
発熱抵抗体となるペースト中のPdの比率を55%にし、スクリーン印刷にて厚み25μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に7μmとした。
(ヒータ8:比較例4)
発熱体ペーストはヒータ3と同じであり、スクリーン印刷にて厚み25μmの発熱抵抗体15を形成した。発熱抵抗体を印刷する前に基板14上に形成する電極21及び22の厚みは、第1の領域21a、22a及び第2の領域21b、22b共に25μmとした。
上記のヒータのそれぞれの全体抵抗値Rt及び電極21の第2領域の抵抗値Rc、抵抗比、及び通電時の発熱差を以下の表5に示す。なお、前述したように全体抵抗値Rtとは、第1電極の第2の領域のうち電気的に最も第1電極の第1の領域に近い部分と、第2電極の第2の領域のうち電気的に最も第2電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値である。また、抵抗値Rcとは一本の電極の第2領域の抵抗値である。
全体抵抗値Rtは、図15のA点とB点間で測定した抵抗値(点A−B間の測定値)から、発熱抵抗体15の架かっていないA点とC点間で測定した抵抗値(点A−C間の測定値)およびB点とD点間で測定した抵抗値(点B−D間の測定値)を差し引いた値である。なおこれらの測定は発熱抵抗体14の上に被せるガラス層を形成する前に測定した。また、電極の第2領域の抵抗値Rcは、発熱抵抗体15を形成する前に、点E−F間及び点G−H間の抵抗値測定をそれぞれ行い、その内の高い方を採用した。
ちなみに電極の第2領域の抵抗値Rc及び全体抵抗値Rtの測定は、発熱抵抗体層やガラス層を形成した後でも、表面を研磨し電極層を露出させてそこを抵抗計の接点として計測しても、その値は先記の場合とほとんど変わらなかったので、その測定方法はどちらでも良い。
また抵抗値の測定は、室温23℃、湿度55%の環境でヒータを加熱していない状態(常温環境)と、室温23℃、湿度55%の環境でヒータを200℃に加熱した状態(200℃環境)でそれぞれ行った。200℃における測定は、ヒータ単品を200℃に過熱したホットプレート上に載せ、充分温めた後(10分後)に測定した値を載せた。また発熱差の測定はヒータ単品を設定温度200℃を維持するように通電制御し、その発熱分布をサーモグラフィーにて測定し、図12に示すように発熱分布の一端部の発熱ピークと他端部の発熱の差分の最大値を記した。また抵抗比とは、全体抵抗値Rtを1に換算した場合の一本の電極の第2領域の抵抗値として定義する。
Figure 0004599176
上記のヒータ5及びヒータ6の結果から判るように、上記抵抗比Rc/Rtが定着温度である200℃にて1/60以下であれば、発熱差が10℃以下であった。ちなみに発熱差は10℃以下であれば実用上ほとんど問題ないレベルであるが、10℃を超えると均一な定着をする上で支障となり得るため、10℃以下であることが望ましい。また抵抗比Rc/Rtが小さいほどヒータ両端の温度差が小さくなる事がわかる。
逆にヒータ7及び8の結果から判るように、上記抵抗比Rc/Rtが1/60より大きい場合には、発熱差が10℃を超え、抵抗比Rc/Rtが大きければ大きい程、発熱差が大きくなっていることが判る。
又ヒータ5の結果から判るように、常温での抵抗比Rc/Rtが1/60以上であったとしても定着温度である200℃にて1/60以下であれば、温度差が10℃以下となり実用上問題ない。
逆にヒータ8の結果から判るように、常温での抵抗比Rc/Rtが1/60以下であったとしても定着温度である200℃にて1/60より大きい場合には、温度差が10℃を超えてしまうためよろしくない。
なお、本実施例ではヒータを200℃で加熱した状態の抵抗値を測定しているが、実施例3でも説明したように、定着工程中の設定温度は複数レベルあるので、一つのプリンタ(定着装置)で設定されている全ての設定温度で上述の抵抗比を満たしているのが好ましい。
なお、本発明のように通紙方向通電タイプのヒータの場合、発熱抵抗体はPTC特性が大きいものが好ましいが、PTC特性を大きくするには例えば抵抗体ペースト中のパラジウムの含有量を少なくすれば良い。
また、上述のヒータ5〜ヒータ8では、発熱抵抗体及び電極の厚み、及び発熱抵抗体の体積抵抗(Pd、ガラス、Ag等の含有量)を変えることによって異なる抵抗値を設定しているが、発熱抵抗体及び電極の幅、長さ等を変えることによって所望の抵抗値を設定し、定着工程中(像加熱工程中)の設定温度の時の抵抗比Rc/Rtが1/60以下になるように設定しても良い。
本発明は上述の実施例にとらわれるものではなく、技術思想内の変形例を含むものである。
本発明の像加熱装置を搭載した画像形成装置の概略図である。 本発明の実施例1のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。 実施例1の比較例として用いるヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した図である。 実施例1の変形例のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。 本発明の実施例2のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。 従来例の定着装置の構成を表す概略図である。 従来例のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した図である。 通紙方向通電タイプのヒータの一例を説明するための図である。 図8のヒータを電気的に表した図である。 通紙方向通電タイプのヒータの一例を説明するための図である。 実施例1のタイプのヒータを用いた時に生じる発熱分布を説明するための図である。 実施例2のタイプのヒータを用いた時に生じる発熱分布を説明するための図である。 本発明の実施例3のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。 実施例3の変形例のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。 本発明の実施例4のヒータの発熱抵抗体パターンと電極パターンを表した構造図である。
符号の説明
12 定着フィルム(可撓性のスリーブ)
13 ヒータ
14 基板
15 発熱抵抗体
21 第1の電極
21a 第1の電極の第1の領域
21b 第1の電極の第2の領域
22 第2の電極
22a 第2の電極の第1の領域
22b 第2の電極の第2の領域

Claims (14)

  1. 基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有するヒータと、ヒータと共にニップ部を形成するバックアップ部材と、像加熱工程中ヒータの温度が設定温度を維持するように発熱抵抗体への給電を制御する制御手段と、を有し、ニップ部で記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、
    前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、
    前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の電極の第1の領域に近い部分は前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第2の電極の第1の領域に近い部分は、前記基板の長手方向の他方の端部付近に設けられており、
    前記ヒータの温度が前記設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、
    Rc/Rt≦1/30
    を満たしていることを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記第1及び第2電極の第2の領域は前記長手方向に亘って前記発熱抵抗体と電気的に繋がっていることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記設定温度は可変であることを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. 前記装置は更に、その内周面が前記ヒータと接触しつつ回転する可撓性のスリーブを有し、前記可撓性のスリーブは前記ヒータと前記バックアップ部材の間に挟まれており、記録材は前記可撓性のスリーブと前記バックアップ部材の間を通過することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  5. 基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
    前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、
    前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の電極の第1の領域に近い部分は前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第2の電極の第1の領域に近い部分は、前記基板の長手方向の他方の端部付近に設けられており、
    前記ヒータの温度が前記像加熱装置の像加熱工程中の設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、
    Rc/Rt≦1/30
    を満たしていることを特徴とする像加熱装置に用いられるヒータ。
  6. 前記第1及び第2電極の第2の領域は前記長手方向に亘って前記発熱抵抗体と電気的に繋がっていることを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置に用いられるヒータ。
  7. 前記設定温度は可変であることを特徴とする請求項5に記載の像加熱装置に用いられるヒータ。
  8. 基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有するヒータと、ヒータと共にニップ部を形成するバックアップ部材と、像加熱工程中ヒータの温度が設定温度を維持するように発熱抵抗体への給電を制御する制御手段と、を有し、ニップ部で記録材上の画像を加熱する像加熱装置において、
    前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、
    前記第1及び第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の領域に近い部分は共に前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、
    前記ヒータの温度が前記設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、
    Rc/Rt≦1/60
    を満たしていることを特徴とする像加熱装置。
  9. 前記第1及び第2電極の第2の領域は前記長手方向に亘って前記発熱抵抗体と電気的に繋がっていることを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  10. 前記設定温度は可変であることを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  11. 前記装置は更に、その内周面が前記ヒータと接触しつつ回転する可撓性のスリーブを有し、前記可撓性のスリーブは前記ヒータと前記バックアップ部材の間に挟まれており、記録材は前記可撓性のスリーブと前記バックアップ部材の間を通過することを特徴とする請求項8に記載の像加熱装置。
  12. 基板と、基板に形成された発熱抵抗体と、発熱抵抗体に給電するための第1及び第2の電極と、を有する像加熱装置に用いられるヒータにおいて、
    前記第1及び第2の電極は、夫々、給電用コネクタと接触する第1の領域と第1の領域とは電気的に反対側の第2の領域を有し、第2の領域は前記基板の長手方向に沿って配置されており、前記発熱抵抗体は前記第1の電極の第2の領域と前記第2の電極の第2の領域を電気的に繋ぐように配置されており、
    前記第1及び第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も第1の領域に近い部分は共に前記基板の長手方向の一方の端部付近に設けられており、
    前記ヒータの温度が前記像加熱装置の像加熱工程中の設定温度の時、前記第1及び第2の電極のうちの一方の電極の第2の領域の抵抗値をRc、前記第1の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第1の電極の第1の領域に近い部分と、前記第2の電極の第2の領域のうち電気的に最も前記第2の電極の第1の領域に近い部分と、の間の抵抗値をRtとすると、
    Rc/Rt≦1/60
    を満たしていることを特徴とする像加熱装置に用いられるヒータ。
  13. 前記第1及び第2電極の第2の領域は前記長手方向に亘って前記発熱抵抗体と電気的に繋がっていることを特徴とする請求項12に記載の像加熱装置に用いられるヒータ。
  14. 前記設定温度は可変であることを特徴とする請求項12に記載の像加熱装置に用いられるヒータ。
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