JP4405149B2 - フロアボードシステムおよびフロアボード - Google Patents

フロアボードシステムおよびフロアボード Download PDF

Info

Publication number
JP4405149B2
JP4405149B2 JP2002556448A JP2002556448A JP4405149B2 JP 4405149 B2 JP4405149 B2 JP 4405149B2 JP 2002556448 A JP2002556448 A JP 2002556448A JP 2002556448 A JP2002556448 A JP 2002556448A JP 4405149 B2 JP4405149 B2 JP 4405149B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tongue
floorboard
plane
locking
board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002556448A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004518042A (ja
Inventor
ダルコ、ペルバン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Valinge Innovation AB
Original Assignee
Valinge Innovation AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=26655372&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP4405149(B2) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Priority claimed from SE0100100A external-priority patent/SE523823C2/sv
Priority claimed from SE0100101A external-priority patent/SE519768C2/sv
Application filed by Valinge Innovation AB filed Critical Valinge Innovation AB
Publication of JP2004518042A publication Critical patent/JP2004518042A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4405149B2 publication Critical patent/JP4405149B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F15/00Flooring
    • E04F15/02Flooring or floor layers composed of a number of similar elements
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F15/00Flooring
    • E04F15/02Flooring or floor layers composed of a number of similar elements
    • E04F15/04Flooring or floor layers composed of a number of similar elements only of wood or with a top layer of wood, e.g. with wooden or metal connecting members
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/01Joining sheets, plates or panels with edges in abutting relationship
    • E04F2201/0107Joining sheets, plates or panels with edges in abutting relationship by moving the sheets, plates or panels substantially in their own plane, perpendicular to the abutting edges
    • E04F2201/0115Joining sheets, plates or panels with edges in abutting relationship by moving the sheets, plates or panels substantially in their own plane, perpendicular to the abutting edges with snap action of the edge connectors
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/01Joining sheets, plates or panels with edges in abutting relationship
    • E04F2201/0153Joining sheets, plates or panels with edges in abutting relationship by rotating the sheets, plates or panels around an axis which is parallel to the abutting edges, possibly combined with a sliding movement
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/02Non-undercut connections, e.g. tongue and groove connections
    • E04F2201/023Non-undercut connections, e.g. tongue and groove connections with a continuous tongue or groove
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/02Non-undercut connections, e.g. tongue and groove connections
    • E04F2201/025Non-undercut connections, e.g. tongue and groove connections with tongue and grooves alternating transversally in the direction of the thickness of the panel, e.g. multiple tongue and grooves oriented parallel to each other
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/04Other details of tongues or grooves
    • E04F2201/041Tongues or grooves with slits or cuts for expansion or flexibility
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/04Other details of tongues or grooves
    • E04F2201/042Other details of tongues or grooves with grooves positioned on the rear-side of the panel
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04FFINISHING WORK ON BUILDINGS, e.g. STAIRS, FLOORS
    • E04F2201/00Joining sheets or plates or panels
    • E04F2201/05Separate connectors or inserts, e.g. pegs, pins, keys or strips
    • E04F2201/0517U- or C-shaped brackets and clamps

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)
  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フロアボードを機械的に接合するための係止システム、このような係止システムを持つフロアボード、これらのフロアボードの設置方法、これらのフロアボードの製造方法、フロアボードを設置するための工具、並びにこのような工具の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明は、木材をベースとした、通常は木製のコアを持つ、機械的に接合されるようになったフロアボードに特に適している。従って、従来の技術、及び本発明の目的及び特徴の以下の説明は、この適用分野に関し、とりわけ、長側部並びに短側部が接合された矩形の寄木フロアに関する。本発明は、フローティングフロア、即ちベースに関して移動できるフロアに特に適している。しかしながら、本発明は、均質な木製フロア、板状コア又は合板コアを持つ木製フロア、ベニヤでできた表面及び木材繊維でできたコアを持つフロア、薄い貼り合わせフロア、プラスチックコアを持つフロア等の現存の全ての種類の硬質フロアに使用できるということは強調しておかなければならない。本発明は、勿論、切削工具で機械加工できる合板やパーティクルボードでできた下張り床等の他の種類のフロアボードでも使用できる。好ましくはないけれども、フロアボードは、その設置後にベースに固定できる。
【0003】
〔本発明の技術的背景〕
機械式接合体は、主にその優れた敷設性、接合強度及び接合品質のため、短時間のうちに市場を大きく専有してきた。以下に更に詳細に説明するWO9426999によるフロア及びアロック(アロック(Alloc)は登録商標である)の商標で販売されているフロアは、従来の接着フロアと比較して大きな利点を有するが、更なる改良が望ましい。
【0004】
機械式接合システムは、貼り合わせフロアの接合ばかりでなく、木質フロア及び複合フロアの接合を行う上での非常に便利である。このようなフロアボードは、表面、コア、及び後側に多数の様々な材料を含む。以下に論じるように、これらの材料は、ストリップ、係止エレメント、及びタング等の接合システムの様々な部品にも含まれる。しかしながら、例えばWO9426999又はWO9747834に従って形成された、水平方向接合部を提供する一体化ストリップを含み、更に垂直方向接合部を提供するタングを含む解決策では、ボード材料の機械加工による機械式接合部の形成と関連した材料の無駄のかたちで費用がかかる。
【0005】
最適の機能のため、例えば15mm厚の寄木フロアは、幅がフロアの厚さとほぼ同じ、即ち約15mmのストリップを含まなければならない。約3mmのタングに関し、無駄の量は18mmとなる。フロアボードの幅は、通常は約200mmである。従って、材料の無駄は約9%となる。一般的には、無駄となる材料の費用は、フロアボードが高価な材料でできている場合、厚い場合、又はフォーマットが小さく、そのためフロアの1m2 当たりの接合部の敷設メートル数が大きくなる場合に大きくなる。
【0006】
特定的には、別に製造したアルミニウム製ストリップの形態のストリップを使用し、これをフロアボードに工場で予め固定した場合、材料の無駄を減らすことができる。更に、アルミニウム製ストリップは、多くの用途において、コアから機械加工によって形成したストリップよりも良好であり且つ安価な接合システムを提供する。しかしながら、アルミニウム製ストリップは、投資の費用がかなり大きく、このような機械式接合システムを持つフロアボード製造できるように現存の従来の生産ラインを変更するためには工場の徹底的な再構成が必要となるため不利である。しかしながら、従来技術のアルミニウム製ストリップの利点は、フロアボードの開始フォーマットを変更する必要がないということである。
【0007】
フロアボード材料を機械加工することによってストリップを製造する場合には逆になる。かくして、ストリップ及びタングの形成に十分な材料があるようにフロアボードのフォーマットを調節しなければならない。貼り合わせフロアについて、多くの場合、使用される装飾紙の幅も変更する必要がある。更に、これらの調節及び変更は全て、製造機器の費用のかかる変更及び製品の大きな適合性を必要とする。
【0008】
望ましからぬ材料の無駄及び製造費用、及び製品の適合性に関する上述の問題点に加え、ストリップには、輸送中及び設置中の損傷の影響が大きいという欠点がある。
【0009】
要約すると、機械式接合部を低い製造費用で提供する大きな必要があり、これと同時に、目的は、敷設、取り外し、接合部の品質及び強度に関する現在の優れた性質を維持することである。従来技術の解決策では、強度及び/又は敷設機能の標準を下げないと価格を下げることができない。
【0010】
従って、本発明の目的は、価格を引き下げると同時に強度及び機能を保持することを目的とした解決策を示すことである。
【0011】
本発明は、コア、前側、後側、及び両接合縁部分を持つフロアボードから出発する。これらの接合縁部分は、一方が上下のリップによって画成された底端を持つタング溝として形成されており、他方が上方に差し向けられた部分を自由外端に備えたタングとして形成されている。タング溝は、開口部、内部分、及び内係止面を持つアンダーカット溝の形状を有する。下リップの少なくとも一部はフロアボードのコアと一体成形されており、タングは、二つのこのようなフロアボードを機械的に接合するとき、隣接したフロアボードのタング溝の内係止面と協働するように設計された係止面を有し、そのため、これらのフロアボードの前側は同じ表面平面(HP)内に配置され、これに対して垂直方向に差し向けられた接合平面(VP)のところで合一する。この技術は、とりわけ、ドイツ国特許第DE−A−3041781号に開示されている。これを以下に更に詳細に論じる。
【0012】
しかしながら、その前に、フロアボード及びこれらのフロアボードを互いに機械的に係止するための係止システムに関する一般的な技術を本発明の背景として説明する。
【0013】
〔従来技術の説明〕
本発明、並びに本発明が解決しようとする問題点の理解を促し説明するため、WO9426999及びWO9966151によるフロアボードの基本的構造及び機能の両方を図1乃至図17を参照して以下に説明する。適用可能な部分では、従来技術の以下の説明は、後に説明する本発明の実施例にも適用される。
【0014】
図3のa及びbは、WO9426999によるフロアボード1を上方から及び下方からの夫々で示す。ボード1は矩形であり、上側2、下側3、接合縁部分4a及び4bを持つ二つの反対側の長側部、及び接合縁部分5a及び5bを持つ二つの反対側の短側部を有する。
【0015】
長側部の接合縁部分4a、4b並びに短側部の接合縁部分5a、5bは、接合平面VP(図2のc参照)で出会うように及び、敷設状態でそれらの上側が共通表面平面HP(図2のc参照)となるように、図1のcの方向D2で接着剤を用いずに機械的に接合できる。
【0016】
WO9426999によるフロアボードの一例である図示の実施例(図1乃至図3参照)では、ボード1は、工場で取り付けられた平らなストリップ6を有する。このストリップは、長側部4a全体に沿って延び、可撓性弾性アルミニウムシート製である。ストリップ6は接合縁部分4aのところで接合平面VPを越えて外方に延びる。ストリップ6は、図示の実施例に従って機械的に、又は接着剤で、又は何らかの他の方法で取り付けることができる。前記文献に記載されているように、フロアボードに工場で取り付けられるストリップについての材料として、何らかの他の金属製のシートやアルミニウム又はプラスチック製の形材等の他のストリップ材料を使用することもできる。WO9426999に記載されているように、及びWO9966151に説明されており且つ図示されているように、例えばボード1のコアを適当に機械加工することによって、ストリップ6をボード1と一体成形できる。
【0017】
本発明は、ストリップ又はストリップの一部がコアと一体成形されたフロアボードに使用でき、このようなフロアボード及びその製造で生じる特別の問題点を解決する。フロアボードのコアは均等な材料で形成されていなくてもよいが、好ましくは、均等な材料で形成されている。しかしながら、ストリップ6は常にボード1と一体化されている。即ち、ストリップ6はボードに形成されているか或いは工場で取付けられていなければならない。
【0018】
上文中で言及したWO9426999及びWO9966151による周知の実施例では、ストリップ6の幅は約30mmであってもよく、厚さは約0.5mmであってもよい。
【0019】
同様であるが短いストリップ6’がボード1の一つの短側部5aに沿って配置されている。接合平面VPを越えて突出したストリップの部分には、ストリップ6の全体に沿って延びる係止エレメント8が形成されている。この係止エレメント8は、接合平面VPに面する作用係止面10をその下部分に備えている。作用係止面10の高さは、例えば0.5mmである。係止面10は、敷設時に、隣接したボード1’の向き合った長側部の接合縁部分4bの下側3に形成された係止溝14と協働する。短側部に沿って設けられたストリップ6’には対応する係止エレメント8’が設けられ、向き合った短側部の接合縁部分5bには対応する係止溝14’が設けられている。接合平面VPから遠ざかる方向に向いた係止溝14、14’の縁部は、係止エレメントの作用係止面10と協働するための作用係止面10’を形成する。
【0020】
長側部並びに短側部を垂直方向(図1のcにおける方向D1)でも機械的に接合するため、ボード1には、その一方の長側部(接合縁部分4a)及びその一方の短側部(接合縁部分5a)に沿って、上側が接合縁部分4a、5aの上リップによって画成されており且つ下側が夫々のストリップ6、6’によって画成された向き合った横方向開放凹所即ちタング溝16が更に形成されている。縁部分4b、5bには、凹所即ちタング溝16(図2のa参照)と協働する係止タング20を画成する上凹所18が設けられている。
【0021】
図1のa乃至cは、このような二つのボード1、1’の二つの長側部4a、4bを、ベースU上で、ボードを本質的に互いに接触した状態に保持しながら、表面平面HPと接合平面VPとの間の交差部近くの中心Cを中心として枢動させて下方へ傾けることによって、互いに接合する方法を示す。
【0022】
図2のa乃至cは、ボード1、1’の短側部5a、5bをスナップ作用で互いに接合する方法を示す。長側部4a、4bは両方法によって接合できるのに対し、先ず最初に第1フロアボード列を敷設した後に行われる短側部5a、5bの接合は、通常は、長側部4a、4bを最初に接合した後にスナップ作用だけで行われる。
【0023】
新たなボード1’及び前に敷設したボード1を図1のa乃至cに従ってそれらの長側縁部分4a、4bに沿って接合しようとする場合、新たなボード1’の長側縁部分4bを前に敷設したボード1の長側縁部分4aに、図1のaに従って押し付け、その結果、係止タング20が凹所即ちタング溝16に挿入される。次いで、ボード1’を、図1のbに従って、下張り床Uに向かって下方に傾ける。係止タング20が凹所又はタング溝16に完全に入り込むと同時に、ストリップ6の係止エレメント8が係止溝14にパチンと嵌まる。このように下方に傾けるとき、係止エレメント8の上部分9は、新たなボード1’を前に敷設したボード1に向かって案内するように作用できる。
【0024】
図1のcによる接合位置では、ボード1、1’は、D1方向並びにD2方向でそれらの長側縁部分4a、4bに沿って或る程度係止されているが、ボード1、1’は互いに対し、長側部に沿った長さ方向接合方向に(即ち方向D3)に変位できる。
【0025】
図2のa乃至cは、新たなボード1’を前に敷設したボード1に向かって本質的に水平方向に変位させることによって、ボード1、1’の短側縁部5a及び5bを方向D1並びに方向D2で機械的に接合する方法を示す。これは、詳細には、ボード1’の長側部を、図1のa乃至cに従って内方に傾けることによって、前に敷設したボード1に隣接した列をなして接合した後に行うことができる。図2のaの第1工程では、短側縁部5a、5bを互いに合わせることの直接的結果としてストリップ6’が押し下げられるように凹所16の面取り面及び係止タング20が協働する。最終的に互いに合わせているとき、係止エレメント8’が係止溝14’に進入したときにストリップ6’がスナップ嵌めし、その結果、係止エレメント8’の作用係止面10、10’及び係止溝14’が互いに係合する。
【0026】
図1のa乃至c及び図2のa乃至cに示す作業を繰り返すことによって、フロア全体を接着剤なしで全ての接合縁部分に沿って敷設できる。かくして、上文中に説明した種類の従来技術のフロアボードは、一般的には、先ず最初に長側部を下に傾けることによって、及び長側部の係止後に新たなボード1’を前に敷設したボード1の長側部に沿って水平方向(方向D3)に変位させることによって短側部を互いにスナップ嵌めすることによって機械的に接合できる。これらのボード1、1’は、接合部を損傷することなく、敷設と逆の順序で取り外すことができ、次いで一回以上敷設できる。これらの敷設原理の部分は、本発明と関連して適用できる。
【0027】
最適に機能するため、及び敷設及び取り外しを容易にするため、従来技術のボードは、接合後、それらの長側部に沿って、係止エレメントの作用係止面10と係止溝14の作用係止面10’との間に僅かな遊びがある位置をとることができなければならない。しかしながら、実際の突き合わせ接合部では、ボードの上側(即ち表面HP)近くの接合平面VPでボード間に遊びは不要である。このような位置を取ろうとする場合には、一つのボードを他のボードに押し付ける必要がある。この遊びの更に詳細な説明は、WO9426999に記載されている。このような遊びは、隣接したボードの長側部を互いに押し付けた場合に作用係止面10、10’間で0.01mm乃至0.05mm程度であるのがよい。この遊びにより、係止エレメント8を係止溝14、14’に入れてそこに残すのが容易になる。しかしながら、上述のように、表面HPと接合平面VPとがフロアボードの上側で交差する場合にはボード間の接合部には遊びは不必要である。
【0028】
接合システムにより、随意の側部の接合後の係止位置で、接合縁部に沿った変位を可能にする。従って、三つの基本的方法の変形例である多くの様々な方法で敷設を行うことができる。
【0029】
*長側部を傾け、短側部をスナップ嵌めする。
*長側部をスナップ嵌めし、短側部をスナップ嵌めする。
*短側部を傾け、二つのボードを上に傾け、新たなボードを前のボードの短側縁部に沿って変位し、最後に二つのボードを下に傾ける。
【0030】
最も一般的であり且つ最も安全な敷設方法は、先ず最初に長側部を下に傾け、別のフロアボードに係止する方法である。その後、係止位置で第3フロアボードの短側部に向かって変位を行い、その結果、短側部をスナップ嵌めできる。敷設は、一方の側部、即ち長側部又は短側部を別のボードに一緒にスナップ嵌めすることによっても行うことができる。次いで係止位置で、他の側部が第3ボードと互いにスナップ嵌めするまで変位を行う。これらの二つの方法は、少なくとも一つの側部をスナップ嵌めする必要がある。しかしながら、敷設はスナップ作用なしで行うこともできる。第3の変形例は、第1ボードの短側部を、長側部が第3ボードに既に接合された第2ボードの短側部に向かって最初に内方に傾ける。このように互いに合わせた後、第1及び第2のボードを僅かに上に傾ける。第1ボードは、第1及び第3のボードの上接合縁部分が互いに接触するまで、その短側部に沿って上方に傾けた位置に変位され、その後、二つのボードを接合されたまま下に傾ける。
【0031】
上述のフロアボード及びその係止システムは、市場において、厚さが約0.6mmのアルミニウム製ストリップ6を持つ厚さが約7mmの貼り合わせフロアと関連して非常に成功を収めた。同様に、図4のa及びbに示すWO9966151によるフロアボードの商業的変形例も成功を収めた。しかしながら、この技術は、寄木フロアを形成するための木材−繊維ベース材料、詳細には質量のある木材や接着剤で貼り合わせた木質材料でできたフロアボードに特に適した技術ではないということがわかっている。この周知の技術がこの種の製品に適していない理由の一つは、必要な深さを持つタング溝を形成するために縁部を機械加工するために大量の材料の無駄が生じることである。
【0032】
この問題に部分的に対処するため、添付図面のうちの図5のa及びbに示す技術を使用できる。この技術は、ドイツ国特許第DE−A−3343601号に記載されており且つ示されている。即ち、両接合縁部分を別体のエレメントで形成し、これらのエレメントを長側縁部に取り付けるのである。更に、この技術では、高価なアルミニウム形材及びかなり大きな加工費用が必要である。更に、形材エレメントを縁部に費用効果に優れた方法で取り付けるのが困難である。しかしながら、図示の形状は、大きな遊びなしでは、上下夫々に傾けることによって取り付け及び取り外しを行うことができない。これは、これらの構成要素が締まり嵌めで製造された場合、構成要素がこれらの移動中に互いにうまく嵌まらないためである(図5のb参照)。
【0033】
機械式係止システムを持つフロアボードの別の周知の設計を添付図面のうち図6のa乃至dに示す。この設計は、カナダ国特許第CA−A−0991617号に記載されており且つ示されている。この機械式係止システムを使用する場合、ボードの長側部を引き離そうとする全ての力は、ストリップの外端に設けられた係止エレメントによって吸収される(図6のa参照)。フロアの敷設時及び取り外し時に、材料は同時に二つの中心を中心として回転させることによってタングを外すことができるように可撓性でなければならない。全ての表面の間の締まり嵌めにより、係止位置での合理的な製造及び変位を不可能にする。短側部6cには水平方向係止体がない。しかしながら、この種の機械式係止体は、大きな係止エレメントの設計のため大量の材料の無駄を出す。
【0034】
ボード用機械式係止システムの一つの更に周知の設計は、英国特許第GB−A−1430429号及び図7のa及びbに示してある。このシステムは、基本的には、タング溝の一方の側部の延長リップに保持フックが追加に設けられ、タングの上側に対応する保持押縁が形成されたさねはぎ接合部である。このシステムは、フックが設けられたリップがかなりの弾性を備えていることを必要とし、ボードの接合縁部分を壊さないと取り外しを行うことができない。締まり嵌めのため製造が困難であり、接合部の幾何学的形状のため大量の材料の無駄が出る。
【0035】
フロアボード用機械式製造システムの別の周知の設計は、ドイツ国特許第DE−A−4242530号に開示されている。このような係止システムは、添付図面のうち図8のa及びbにも示してある。この周知の係止システムには幾つかの欠点がある。製造時に大量の材料の無駄が出るばかりでなく、高品質のフロアで高品質の接合部が所望である場合に効率的な方法で製造するのが困難である。タング溝を形成するアンダーカット溝は、シャンク端ミルを使用してこのミルを接合縁部分に沿って移動することによってしか形成できない。かくして、ボードを側縁部から機械加工するために大型の円板状切削工具を使用することができない。
【0036】
様々な種類のボード、特にフロアボードを機械的に接合するため、無駄となる材料の量が少なく、製造を効率的に行うことができ、更に木材−繊維ボード材料及び木材をベースとしたボード材料を使用する場合、多くの教示がある。かくして、WO9627721(添付図面のうち図9のa及びb参照)及び日本国特許第JP3169967号(添付図面のうち図10のa及びb参照)には、材料の無駄が少ししか出ない二種類のスナップ接合部が開示されているが、これらは上に傾けることによってフロアボードを取り外すことができない。これらの接合システムは、大型の円板状切削工具を使用して効率的に製造できるが、上に傾けて取り外すと係止システムに重大な損傷が加わるため、ボードを機械的係止によって再び敷設することができない。
【0037】
別の周知のシステムは、ドイツ国特許第DE−A−1212275号に開示されており、添付図面のうち図11のa及びbに示してある。この周知のシステムはプラスチック材料製のスポーツ用フロアに適しているが、シャープなアンダーカット溝を形成するために大型の円板状切削工具を使用することによって製造することができない。更に、この周知のシステムは、アンダーカット溝を取り囲む上下のリップが引き離し時に大きく変形するように大きな弾性を備えていないと、上に傾けることによって取り外すことができない。従って、この種の接合部は、高品質の接合部が所望である場合には、木材−繊維をベースとした材料に基づくフロアボードに適していない。
【0038】
傾斜した溝及びタングを持つさねはぎ接合部もまた、米国特許第1124228号に従って提案されている。添付図面のうち図12のc乃至dに示すこの種の接合部により、前に敷設したボードの斜め上方に差し向けられたタング上で新たなボードを下に押すことによって取り付けることができる。新たに敷設したボードを固定するために釘を使用する。これらの釘は、斜め上方に差し向けられたタングの上方でボードを通して斜めに打ち込まれる。図12のa及びbによる実施例では、この技術を使用できない。これは、ありつぎ接合部が使用されているためである。この技術は、材料の無駄が特に少ないが、取り付け及び取り外しが損傷なしで簡単に行われる高品質の接合部を持つ個々のフロアボードでフローティングフロアを提供しようとする場合には全く適していない。
【0039】
ドイツ国特許第DE−A−3041781号は、ボードを接合するための、特に、プラスチック材料製のローラースケーティングリング及びボウリングアレイを製造するための係止システムを開示し且つ図示する。このような接合システムは、更に、添付図面のうちの図13のa乃至dに示してある。このシステムは、ボードの一方の縁部に沿って長さ方向アンダーカット溝を有し、ボードの反対側の縁部に沿って上方に湾曲した突出タングを有する。断面では、アンダーカット溝は、平行な表面部分によって画成されており且つボードの主平面に関して平行な第1部分、及び台形又は半台形をなした第2内部分を有する(添付図面のうち、図13のa及びb、及び図13のc及びdの夫々を参照されたい)。断面では、タングは、互いに対して角度をなした平面が平行な二つの部分を有する。ここで、ボードの中心に最も近い部分は、ボードの主平面に関して平行であり外自由部分は、アンダーカット溝の台形部分内の対応する表面部分と対応して上方に角度をなしている。
【0040】
さねはぎ並びにボードの縁部は、二つのこのようなボードを機械的に接合するとき、一方ではタングの表面部分とアンダーカット溝の対応する表面部分との間でタングの上側及び外端の全体に沿って、並びにタングの内側平面平行部分の下側に沿って係合がなされ、他方では、接合されたボードのさねはぎの上下の夫々の縁部表面間で係合がなされるように設計されている。新たなボードを前に敷設したボードに接合しようとする場合、新たなボードを、角度をなしたタング外部分を前に敷設したボードの溝の外側平面平行部分に挿入するのに適当な角度で上に傾ける。その後、新たなボードを下に傾けた状態でタングを溝に挿入する。タングが角度をなした形状をしているため、この挿入及び内方に傾けるのを行うために溝の第1部分にかなりの量の遊びが必要である。フロア材料のかなりの程度の弾性が必要である。フロア材料は、文献によれば、プラスチック材料でできていなければならない。敷設接合位置では、タング及びアンダーカット溝の表面の大部分が、タングの上方に傾いた外部分の下を除き、係合する。
【0041】
ドイツ国特許第DE−A−3041781号による係止システムの重大な欠点は、製造が困難であるということである。製造方法として、タング溝の台形断面の内部分を形成するマッシュルーム型シャンク端ミルを使用することが提案されている。このような製造方法は、特に合理的という訳ではなく、高品質の接合部を持つ壁パネル又は寄木フロアボードを形成するための木材製のフロアボード又は他のボードの製造に使用しなければならない場合、許容差が大きいという問題点を生じる。
【0042】
上述のように、この従来技術の機械式係止システムの欠点は、角度をなしたタングを溝に挿入するのに、ボード材料にかなりの量の弾性がない場合には、下に傾けるのにタングと溝との間にかなりの量の遊びが必要であるということである(ドイツ国特許第DE−A−3041781号の図5及び添付図面のうちの図13のbを参照されたい)。更に、新たなボードと前に敷設したボードをタング及び溝の夫々の上方にあるボードの上縁部の近くで互いに接触するように互いに合わせる際に下方に傾ける運動の枢動中心がこの点に位置決めされるようにこのように下方に傾けることができない。
【0043】
かなり厚味のある木材ボードと関連したドイツ国特許第DE−A−3041781号による従来技術の機械式係止システムの一つのその外の欠点は、新たなボードを前に敷設したボードに沿って、敷設位置又は部分持ち上げ位置で変位するのが困難であるということである。これは、これらのボードが大きな表面部分に沿って互いに係合するためである。木製ボード又は木材繊維をベースとしたボードの機械加工が非常に正確に行われるとしても、これらの表面部分は、当然のことながら、平滑ではなく、繊維が突出しており、そのため摩擦が非常に大きくなる。寄木フロア等を敷設する場合、長いボード(多くの場合、長さが2m乃至2.4mであり、幅が0.2m乃至0.4mのボード)及び本質的に天然材料が使用される。この種の長いボードは反ってしまい、従って、多くの場合完全に浮いた形状から逸脱してしまう(これらのボードは「バナナ」形状をとる)。このようなとき、新たに敷設するボード及び前に敷設したボードを短側部でも互いに機械的に合わせるのが望ましい場合、新たに敷設するボードを前に敷設したボードに沿って変位させるのが更に困難になる。
【0044】
ドイツ国特許第DE−A−3041781号による機械式係止システムのこの他の欠点は、木材や木材繊維をベースとした材料でできた高品質のフロアに全く適しておらず、従って、割れが起こらないようにするためにタングと溝との間で垂直方向でぴったりと嵌め込むことが必要であるということである。
【0045】
WO9747834には、様々な種類の機械式係止システムを持つフロアボードが開示されている。ボードの長側部を互いに係止するようになったこれらの係止システム(上記文献の図2乃至図4、図22乃至図25を参照されたい)は、連結−傾け移動によって取り付け及び取り外しが行われるように設計されているが、ボードの短側部を互いに係止するようになっているもの(図5乃至図10参照)の大部分は、スナップ係止体によって連結するために互いに向かって並進的に押すことによって互いに連結されるように設計されているが、ボードの短側部に設けられたこれらの係止システムは壊さないと、又は何れにせよ損傷なしで取り外すことができない。
【0046】
WO9747834に開示されており、連結及び取り外しが傾け運動によって行われるように設計されたこれらのボードの幾つか(WO9747834の図2、図3、及び図4、及び添付図面の図14のa乃至cを参照されたい)は、一方の縁部に溝を有し、ストリップが、溝の下方で突出しており、接合された二つのボードの上側が出会う接合平面を越えて延びている。ストリップは、二つの同様のボードを接合できるように、ボードの反対側の縁部に本質的に相補的に形成された部分と協働するように設計されている。これらのフロアボードの共通の特徴は、ボードのタングの上側及び溝の対応する上境界面が平らであり、フロアボードの上側即ち上面と平行であるということである。ボードは、専ら、一方ではタングの下側に設けられた係止面によって、及び他方では溝の下に設けられた下リップ又はストリップの上側に設けられた係止面によって、接合平面の横方向に引き離されないように連結される。更に、これらの係止システムには、接合平面を越えて延びるストリップ部分を必要とするという欠点がある。これにより、溝が形成される接合縁部分内で材料の無駄を生じる。
【0047】
WO9747834には、更に、円弧状タング及び対応する形態の溝がフロアボードの向き合った側縁部に設けられた機械式接合システムが開示されている(添付図面のうち、図14のd及びeを参照されたい)。このような係止システムを連結するとき、タング先端を円弧状溝の開口部に向けた後、下方への傾けを開始する。このように下方へ傾けるにあたり、タング及び溝の全ての円弧状表面間で大きな表面が接触する。木材や木材繊維をベースとした材料でできた長いボードにこの種の接合システムを使用する場合、滑らかに且つ簡単に互いに合わせるのが非常に困難である。更に、円弧状表面間及びタングの先端と溝の底部との間の摩擦のため、接合状態で一方のボードを別のボードに沿って変位させるのにかなりの力を必要とする。この従来技術は、上述のドイツ国特許第DE−A−3041781号に開示された技術よりも確かに良好であるが、多くの欠点がある。
【0048】
米国特許第2740167号(添付図面のうち、図15のa及び平面を参照されたい)は、幾つかの寄木タイルを列をなして敷設する時に互いにフック止めされる縁部分が両縁部に形成された木製の寄木ボード又はタイルを開示する。一方の縁部分には下方に差し向けられたフックが設けられており、反対側の縁部分には上方に差し向けられたフックが設けられている。新たな寄木ボードを前に敷設した寄木ボードの下に挿入できるようにするため、上方に差し向けられたフックの下側に面取りが施してある。垂直接合平面のところで接合された寄木ボードは、接合平面の水平方向横方向でだけ固定される。ボードを寄木ボードの上側に対して垂直方向でも固定するため、寄木フロアが配置されるべきベースに前もって塗り広げた接着剤層を使用する。従って、前に敷設した寄木ボードは、接着剤層を結合する前にしか持ち上げることができない。従って、実際には、この寄木フロアは、敷設後にベースに永久的に固定される。
【0049】
カナダ国特許第CA−A−2252791号には、特別設計の溝が一方の長側部に沿って形成されており且つ他方の長側部に沿って相補的タングが形成されたフロアボードが示してあり且つ説明してある。この特許明細書及び添付図面のうち図16のa及び平面に示してあるように、タング及び溝には丸味が付けてあり、斜め方向上方に角度をなしている。これにより、敷設してあるボードの近くに配置された新たなボードの持ち上げ及び傾けを同時に行った後、これらのボードを互いに合わせ且つ下に傾けるのを同時に行う最中に溝を斜め方向上方に差し向けられたタング上に引き下ろすことによって一方のボードを別のボードに接合できる。タング及び溝が相補的に形成されているため、連結が困難であり、隣接したフロアボードを再び引き離すのが困難である。平面形態をなしていないため、即ち「バナナ形状」をなしているため、二つのこのようなボードを連結するのが更に困難である。従って、タングを損傷する危険が大きく、また、この設計はタング及び溝の表面間に大きな摩擦力を生じる。
【0050】
米国特許第5797237号には、寄木ボードを接合するためのスナップ係止システムを開示する。添付図面では、図17のaは、接合された二つのボードを通る断面図であり、図17のbは、ボードを、残った敷設されたフロアボードに対して上に傾けることによって、このような周知のフロアボードを取り外すことができないということが示してある。その代わりに、特許明細書の図4のbに示すように、タングを溝から引き出すため、取り外されるべきボード及びこのボードが連結された残されるべきボードの両方を持ち上げなければならない。このシステムは、上述の米国特許第2740167号(添付図面のうち、スナップ15のa及びbを参照されたい)と非常に類似しているが、フック形状上突出部即ちリップの下に短い下リップが形成されているという点で異なっている。しかしながら、二つのボードを接合するときにタングの下側とこの短いリップの上側との間に隙間があるため、この短い下リップには接合効果がない。また、この遊びは図17のcに示す取り外し方法に必要である。確かに、接合システムはスナップ接合部であるが、恐らくは、敷設したボードを僅かに上に傾けてタングをこのボードのフック状リップの下に置く。この機械式係止システムは、特許明細書に示されているように、大型の円板状切削工具を使用して製造できる。この係止システムでは、アンダーカット溝がなく、挿入されたタングに上下のリップが当接し、これを垂直方向及び水平方向の両方で係止する。かくして、溝は、垂直方向寸法がタングの対応する部分よりも大きい。従って、敷設したフロアは、ベースに向かって及びベースから遠ざかる方向に移動でき、そのため接合部で軋みが生じ、受け入れることができない垂直方向変位が生じる。係止が不十分であるため、高品質の接合部を得ることができない。
【0051】
フランス国特許第FR−A−2675174号には、両縁部分が相補的に形成されたセラミックタイル用の機械式接合システムが開示されている。このような場合、互いから所定距離のところに取り付けられた別々のばねクリップを使用する。これらのクリップは、隣接したタイルの縁部分のビードを把持するように形成されている。この接合システムは、取り外しを枢動によって行うように設計されていない。これは、添付図面のうち図18のaから、及び詳細には図18のbで明らかである。
【0052】
図19のa及びbは、日本国特許第JP7180333号に従って金属材料の押出しによって形成されたフロアボードを示す。取り付け後にこのようなフロアボードを取り外すことは、図19のbから明らかな接合部形状のため、実際上不可能である。
【0053】
最後に、図20のa及びbは、英国特許第GB−A−2117813号に開示された、大型の断熱壁パネル用の別の周知の接合システムを示す。このシステムは、カナダ国特許第CA−A−2252791号による上述のシステム及び添付図面のうち図14のd及びeに示すWO9747834のシステムと非常に類似している。このシステムには、最後に言及したこれらの二つのシステムと同じ欠点があり、特に高品質のフロアの高品質の接合部が望ましい場合、木材や木材繊維材料をベースとしたフロアボードの効率的製造に適していない。この英国特許による構造は、金属製形材を連結エレメントとして使用し、上に傾けることによって開放することができない。
【0054】
この他の従来技術のシステムは、例えば、ドイツ国特許第20013380U1号、日本国特許第JP2000179137A号、ドイツ国特許第DE3041781号、ドイツ国特許第DE19925248号、ドイツ国特許第DE20001225号、欧州特許第EP0623724号、欧州特許第EP0976889号、欧州特許第EP1045083号に開示されている。
【0055】
以上の記載から明らかなように、従来技術のシステムは欠点及び利点の両方を有する。しかしながら、製造技術、材料の無駄、敷設及び取り外し機能に関して最適の係止システムを持ち、敷設状態で高品質であり、強度があり、且つ機能的であるフロアボードの合理的生産に非常に適した係止システムはない。
【0056】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、この必要を満たし、フロアボード用の最適の係止システム及びこのような最適のフロアボードを提供することである。本発明の別の目的は、このような係止システムを持つフロアボードの合理的製造方法を提供することである。本発明の更に別の目的は、従来技術よりも容易に且つ更に合理的に敷設できる新たな設置方法を提供することである。本発明の別の目的は、フロアボードを上に傾けて接合することによってフロアボードの敷設を容易にする工具を提供することである。本発明の更に別の目的は、フロアボードを敷設するためのこのような工具の使用を提供することである。本発明の別の目的は、以上の説明並びに以下の説明から明らかである。
【0057】
【課題を解決するための手段】
従って、フロアボード及び開放可能な係止システムは、フロアボードの一方の長側部にアンダーカット溝を有し、フロアボードの反対側の長側部に突出タングを有する。アンダーカット溝は、対応する上方に差し向けられた内係止面をその先端から所定距離のところに有する。タング及びアンダーカット溝は、枢動移動によって互いに合わせられるように及び引き離されるように形成されている。枢動の中心は、二つの隣接したフロアボードの表面平面と共通の接合平面との間の交差部の近くにある。このような係止システムの溝のアンダーカットは、最初に溝のアンダーカット部分の内部分を形成した後、溝の開口部の近くに位置決めされた係止面を形成するように回転シャフトが互いに対して傾斜した円板状切削工具によって形成される。このようなボードでできたフロアの敷設方法は、新たなボードを前に敷設したボードと隣接して敷設する工程、新たなボードのタングを前に敷設したボードのアンダーカット溝の開口部内に移動する工程、新たなボードを上に傾けると同時にタングをアンダーカット溝に挿入し、これと同時に新たなボードを下方に最終位置にまで傾ける工程を含む。
【0058】
しかしながら、本発明による係止システム、フロアボード、及び敷設方法の特徴は、独立項に記載されている。従属項には、本発明による特に好ましい実施例が記載してある。本発明のこの他の利点及び特徴は、以下の説明から明らかである。
【0059】
本発明の特定の好ましい実施例を添付図面を参照して説明する前に、本発明の基本的概念、及び強度及び機能についての必要条件を説明する。
【0060】
本発明は、平行な第1側部対及び平行な第2側部対を持つ矩形のフロアボードに適用できる。説明を簡単にするため、下文において、第1対を長側部と呼び、第2対を短側部と呼ぶ。しかしながら、本発明は正方形のボードにも適用できるということを指摘しておかなければならない。
【0061】
〔高い接合品質〕
高い接合品質という用語は、係止位置でフロアボード間が垂直方向及び水平方向の両方でぴったりと嵌まるということを意味する。フロアボードを、負荷が加わっていない状態並びに通常の負荷が加わっている状態で、非常に大きな目に見える隙間なしで又は接合縁部分間に高さの差がないように接合しなければならない。高品質のフロアでは、接合隙間及び高さの差は夫々0.2mm及び0.1mm以上であってはならない。
【0062】
〔接合縁部のところでの回転による下方への傾け及び案内〕
以下の説明から明らかなように、少なくとも一つの側部、好ましくは長側部を下方に傾けることによって係止できなければならない。ボードが互いに接触したときにフロアボードの表面平面と接合平面との間の交差部近く、即ちボードの「上接合縁」近くにある中心を中心として回転させることにより、下方に傾けることができなければならない。これ以外の方法では、係止位置でぴったりとした接合縁を持つ接合部を形成できない。
【0063】
フロアボードが遊びなしで垂直方向で係止された水平位置で回転を終了できなければならない。これは、遊びにより、接合縁間の望ましからぬ高さの差が生じるためである。フロアボードを互いに向かって同時に案内し、ぴったりとした接合縁を形成し、バナナ形状、即ちフロアボードの真っ直ぐな平らな形状からのずれを真っ直ぐにする方法で内方に傾けることができなければならない。係止エレメント及び係止溝は、内方への傾け中に互いに協働する案内手段を備えていなければならない。内方への傾けは、非常に安全に、ボードが動かなくなったり互いに挟まったりすることなく行われなければならない。ボードが動かなくなったり互いに挟まったりすると、係止システムが損傷する危険が生じる。
【0064】
〔接合縁を中心とした上方への傾け〕
フロアボードを外すことができるように長側部を上に傾けることができなければならない。開始位置のボードは、ぴったりとした接合縁で接合されており、かくして、この上方への傾けは、上接合縁を互いに接触させて、及び接合縁を中心とした回転により行うことができなければならない。フロアボードを交換するときばかりでなく、フロアを移動する場合にもこのように上に傾けることができるのが非常に重要である。多くのフロアボードは、設置中、扉と隣接して、隅部で、等で試行敷設され、誤った方法で敷設される。接合システムを損傷することなくフロアボードを容易に外すことができない場合、これは重大な欠点である。内方に傾けることができるボードは、必ずしも、再び上に傾けることができるとは限らない。下に傾けることと関連して、ストリップが通常は僅かに下方に湾曲するため、係止エレメントが後方及び下方に湾曲し、開放する。接合システムに適当な角度及び半径が形成されていない場合には、ボードは、敷設後、取り外しが不可能であるように係止される。短側部は、長側部の接合部を上に傾けることによって開放した後、通常は、接合縁に沿って引き出されるが、上に傾けることによって短側部も開放できるのが有利である。これは、詳細には、ボードが長く、例えば2.4mであり、短側部の引出しが困難である場合に特に有利である。上に傾けることを非常に安全にボードが動かなくなったり互いに挟まったりすることなく行うことができなければならない。ボードが動かなくなったり互いに挟まったりすると、係止システムが損傷する危険が生じる。
【0065】
〔スナップ嵌め〕
水平方向スナップ嵌めによって短側部を係止できなければならない。これは、接合システムの部品が可撓性であり且つ曲げることができなければならないということを必要とする。長側部を内方に傾ける方がスナップ嵌めよりも遙に容易であり且つ迅速である場合でも、長側部もまたスナップ嵌めできるのが有利である。これは、特定の敷設作業、例えば円形扉が、ボードを水平方向で接合することを必要とするためである。
【0066】
〔長側部及び短側部での材料費〕
フロアボードが例えば1.2×0.2mである場合、フロア表面の各平方メートルは、長側部の接合部は短側部の接合部よりも約6倍大きい。従って、大量の材料の無駄及び高価な接合部材料は、短側部では長側部程重要でない。
【0067】
〔水平方向強度〕
高い強度を得るためには、係止エレメントは、概して、係止角度が大きくなければならず、そのため係止エレメントはスナップ作用で外れることがない。係止エレメントは、フロアが冬季に低い相対湿度により収縮したために高い引張荷重が加わったときに壊れないように、高く且つ広幅でなければならない。これは、他方のボードの係止溝に最も近い材料にも適用される。短側部の接合部は、長側部の接合部よりも強度が高くなければならない。これは、冬季の収縮中の引張荷重が、長側部に沿ってではなく短側部に沿って短側部接合部の長さに亘って分配されるためである。
【0068】
〔垂直方向強度〕
垂直方向負荷が加わるときにボードを平らに保持できなければならない。更に、圧力が加わって互いに対して移動する表面、平らな上接合縁が軋みを生じるため、接合部が動かないようにしなければならない。
【0069】
〔変位可能性〕
四つの側部全てを係止できるようにするため、新たに敷設するボードは、係止位置で前に敷設したボードに沿って変位できなければならない。これは、適当な量の力を使用して、平らなブロック及びハンマーを使用して互いに打ち込むことによって、接合縁を損傷せずに、及び接合システムに目に見える遊隙を水平方向及び垂直方向で形成することなく、行われなければならない。変位可能性は、短側部についてよりも長側部で重要である。これは、長側部の方が接合部が長く、そのために摩擦が本質的に大きいためである。
【0070】
〔製造〕
精度及び性能が極めて良好な大型の回転切削工具を使用して接合システムを合理的に製造できなければならない。
【0071】
〔計測〕
良好な機能、製造許容差、及び品質は、接合部の輪郭を連続的に計測でき且つ検査できることを必要とする。機械式接合システムの重要な部品は、製造及び計測が容易であるように設計されなければならない。数百分の一mmの許容差で製造できなければならず、従って、大きな精度で、例えばいわゆる輪郭投影器で計測できなければならない。接合システムが線型切削加工で製造される場合、接合システムは、所定の製造上の許容差を除き、縁部全体に亘って同じ輪郭を有する。従って、接合システムは、フロアボードから鋸断することによって幾つかの試料を切り出し、輪郭投影器又は計測顕微鏡でこれらの試料を計測することによって大きな精度で計測できる。しかしながら、合理的製造には、接合システムを迅速に且つ容易に非破壊法で、例えばゲージを使用して計測できることが必要とされる。これは、係止システムの重要部品ができるだけ少数である場合に容易に行われる。
【0072】
〔長側部及び短側部の最適化〕
フロアボードを最適に最小の費用で製造するため、長側部及び短側部を上文中に説明した様々な特徴に関して最適にしなければならない。例えば、長側部は、下に傾けること、上に傾けること、配置性及び取り外し性について最適でなければならず、これに対して短側部はスナップ嵌め及び高い強度について最適でなければならない。かくして、最適に設計されたフロアボードは、長側部及び短側部に様々な接合システムを備えていなければならない。
【0073】
〔接合縁を横方向に移動する可能性〕
木材をベースとしたフロアボード及び全体に木材繊維を含むフロアボードは、相対湿度の変化に従って膨潤し収縮する。膨潤及び収縮は、通常は上方から始まり、従って、表面層が、接合システムの一部を形成するコアよりも大きく移動できる。上接合縁が持ち上がったり、膨潤の程度が大きい場合に圧壊したりしないようにするため、乾燥時に接合部の隙間が持ち上がったりしないようにするため、接合システムは、膨潤及び収縮を補償する移動が可能であるように形成されている。
【0074】
〔従来技術のシステムの欠点〕
図4のa及びbは、傾けて互いにスナップ嵌めできる突出ストリップを持つアロック(アロック(Alloc)は登録商標である)オリジナル及びアロックホーム型の従来技術のシステムを示す。
【0075】
図9乃至図16による従来技術のシステムは、機械加工が施された突出したストリップを持つ機械式係止システムよりも少ない無駄で機械式接合部を形成できる。しかしながら、これらは全て上文中に言及した必要条件を満たさず、本発明が解決しようとする問題点を解決しない。
【0076】
図7、図9、図10、図11、図12、図18、図19によるスナップ接合部は、係止及び開放を接合縁の上部分を中心とした枢動によって行うことができず、図8、図11、図19による接合部は、工具直径が大きい回転式切削工具でボード材料を機械加工することによって合理的に製造することができない。
【0077】
図12のa及びbによるフロアボードは、傾けたりスナップ嵌めすることができないが、先ず最初に接合縁と平行に押すことによって挿入しなければならない。図12のc及びdによる接合部は、スナップ嵌めできない。内方に傾けることができるが、その場合、接合システムの遊びが大きくなり過ぎる。上下の係合面が平行であるため、垂直方向での強度が小さい。接合部は、更に、製造が困難であり且つ係止位置での変位が困難である。これは、自由表面を全く含まないためである。更に、斜め方向上方に延びるタングの上からフロアボードに斜めに打ち込んだ釘を使用してベースに釘付けすることが示唆されている。
【0078】
図6のc及びd、図15のa及びb、及び図17のa及びbによる接合システムは、垂直方向係止体を持たない、即ち、ボードの上側に対して垂直方向に移動できる接合部の例である。
【0079】
図14のd及びeによる内方に傾ける接合部には多くの欠点がある。これは、この接合部が、ぴったりと嵌着しなければならず、タング及び溝の上下の部品が、上接合縁のところ即ち接合部と表面平面との間の交差部に中心を持つ円弧をなして移動するという原理に従って製造され且つ構成されているためである。この接合部は、必要な案内部品を備えておらず、接合部は設計が正しくなく、係合面が大きすぎるため、一緒に傾けるのが困難である。そのため、内方に傾けているときにいわゆる引出し作用を被る。水平方向での強度が低過ぎる。これは、低い上係止角度が低く、及び上下の係合面間の角度の差が小さ過ぎることで決まる。更に、タング溝の前方及び上方で上に向かって角度をなした部分が、高品質の接合システムに必要とされる力に対処するには小さ過ぎる。タングと溝との間の接触表面が大き過ぎるため、必要な接触なしの自由表面がなく、接合部全体をぴったりと嵌着させるための必要条件のため、接合縁に沿ったフロアボードの横方向変位がかなり困難になり、更に、良好な許容差の差を達成する可能性を以て合理的に製造するのが困難である。
【0080】
図16のa及びbによる接合システムは、材料をかなりの程度に変形させないと互いに傾けることができない設計を有する。これは、フロアに適した通常のボード材料では不可能である。また、この場合には、タング及び溝の全ての部品が互いに接触する。これは、係止位置でのボードの横方向変位を困難にし又は不可能にする。又は、全ての表面が互いに接触しているため、合理的な機械加工が不可能である。スナップ嵌めも行うことができない。
【0081】
図6のa及びbの接合システムは、二つの枢動中心を中心として同時に移動するように形成されているため、互いに傾けることができない。タング溝で水平方向で係止されていない。全ての表面は互いに締まり嵌めで接触している。実際には、接合システムの変位及び製造を合理的に行うことができない。図6のc及びdに示す係止システムを備えて使用するようになっており、このシステムは、ボードの隣接した垂直方向に設定された縁部に形成され、連結の目的で横方向に変位させることを必要としない。
【0082】
図8のa及びbによる接合システムは、工具直径が大きな回転切削工具で製造できないタング溝を有する。これはスナップ嵌めできず、初期応力及びストリップの垂直方向外部分と隣接した締まり嵌めによって、横方向に変位しないように構成されている。
【0083】
図5のa及びbによる接合システムは、二つのアルミニウム製形材を含む。タング溝を形成するための工具直径が大きな回転切削工具による製造は不可能である。この接合システムは、新たなボードの上接合縁を前に敷設したボードの上接合縁と接触した状態に保持することによって、新たなボードを内方に傾けることができないように形成されており、そのため、内方への傾けは、接合平面及び表面平面との間の交差部のところにある枢動中心を中心として行われる。この従来技術のシステムを使用する場合に内方に傾けることができるようにするためには、高品質の美観に優れた接合部を必要とする通常のフロアボードで受け入れられるよりも大きなかなりの遊びを設けるのが必要である。図13のa乃至dによる接合システムは、タングの外部分及びタング溝の大きな表面部分に亘って接触することを必要とするため、製造が困難である。更に、これにより係止位置での横方向変位が困難になる。この接合部形状は、上接合縁を中心として上に傾けるのを不可能にする。
【0084】
〔本発明〕
本発明は、適当な製造方法を使用することによって、本質的には機械加工及び工具直径がボードの厚さよりもかなり大きい工具を使用することによって、最新の形状を、合理的に高い精度で、木材、木材をベースとしたボード、及びプラスチック材料で形成できるという第1の理解に基づく。この種の機械加工は、タング溝で、接合平面から所定距離のところで行うことができる。かくして、接合システムの形状を、非常に小さな許容差で行うことができなければならない合理的生産に適合させなければならない。しかしながら、このような適合は、フロアボード及び係止システムの他の重要な特徴を犠牲にせずに行うことはできない。
【0085】
本発明は、更に、最適の機能のために機械式接合システムによって満たさなければならない必要条件についての知識に基づく第2の理解に基づく。この理解により、これらの必要条件は、従来知られていなかった方法で、即ちa)例えばシステムの様々な部分間の特定の角度、半径、遊び、自由表面、及び比に関する接合システムの設計、及びb)圧縮、延伸、曲げ、引張強度、及び圧縮強度等のコアの材料特性の使用の組み合わせによって満たすことができる。
【0086】
本発明は、更に、接合システムを低価格で提供できると同時に、機能及び強度を保持でき、又は場合によっては、機能及び強度を製造技術、接合部設計、材料の選択、及び長側部及び短側部の最適化によって改善できるという第3の理解に基づく。
【0087】
本発明は、接合システム、製造技術、及び計測技術を開発し、許容差小さいことを必要とする重要な部品ができるだけ少数であるようにこれらを調節しなければならず、更に、連続的製造で計測及び検査を行うことができるように設計しなければならないという第4の理解に基づく。
【0088】
本発明の第1の特徴によれば、かくして、フロアボードの四つの側部全てを、第1垂直方向D1、第2水平方向D2、及び第2水平方向に対して垂直な第3方向D3で、他のフロアボードの対応する側部に独自の係止システムで機械的に接合するための係止システム及びこのような係止システムを持つフロアボードが提供される。
【0089】
フロアボードは、取り外し可能な機械式接合システムを二つの側部に備えているのがよい。この機械式接合システムは、周知の種類のシステムであり、係止位置で横方向に変位でき、上接合縁を中心として内方に傾けることによって、又は水平方向スナップ嵌めによって係止できる。フロアボードは、他の二つの側部に本発明による係止システムを備えている。フロアボードは、更に、本発明による係止システムを四つの側部全てに備えていてもよい。
【0090】
かくして、フロアボードの少なくとも二つの反対側に本発明に従って設計された接合システムが設けられている。この接合システムは、タング及び上下のリップによって画成されたタング溝を有する。タングは、その外上部分に上方に差し向けられた部分を有し、タング溝の内上部分にはアンダーカットが設けられている。タングの上方に差し向けられた部分及び上リップに設けられたタング溝のアンダーカットは、接合平面に対して横方向の方向D2で水平方向に分離しないように協働する係止面を有する。タング及びタング溝は、更に、接合平面と平行な方向D1で垂直方向に分離しないようにする協働支持面を有する。このような支持面は、少なくとも、タングの下部分に、及びタング溝の下リップ上に設けられている上部分では、協働係止面は上支持面として役立つが、タング溝の上リップ及びタングは、有利には、別の上支持面を更に備えていてもよい。タング、タング溝、係止エレメント、及びアンダーカットは、直径がフロアボードの厚さよりも大きい工具を使用した機械加工によって製造できるように設計されている。タングは、接合平面と表面平面との交差部の近くを回転の中心とした内方への傾け移動によって、その上方に差し向けられた部分をタング溝及びそのアンダーカットに挿入でき、更に、フロアボードをその上接合縁が隣接したフロアボードの上接合縁部分と接触した状態で上方に枢動させ即ち傾けた場合、タング溝からタングを外すことができる。接合部の製造、計測、内方への傾け、上方への傾け、及び長さ方向での横方向変位を容易にし、及び軋みが起こらないようにし、フロア材料の膨潤/収縮による問題点を減少する目的で、接合システムは、内方に傾ける最中及び係止位置の両方で互いに接触しない表面で形成されている。
【0091】
本発明の第2の特徴によれば、フロアボードは、本発明による接合システムを備えた二つの縁部分を有し、この場合、タング及びその上方に差し向けられた部分の両方を、フロアボードの接合平面と表面平面との間の交差部の近くの上接合縁部が互いに接触した状態で、この点近くの枢動中心を中心として枢動が行われるように保持することによって、下に傾けること及び上に傾けることの夫々によって、タング溝及びそのアンダーカットに挿入でき、又はタング溝から外すことができる。更に、水平方向変位によって、本質的にはタング溝の下部分を曲げ、タングの係止エレメントを係止溝にスナップ嵌めすることによって、係止システムを互いにスナップ嵌めできる。別の態様では、又は更に、フロアボードの長側部の接合後に短側部でのこのようなスナップ嵌めを容易にするため、タングを可撓性にできる。かくして、本発明は、更に、上接合縁が互いに接触した状態で上に傾けることによって解放できるスナップ接合部に関する。
【0092】
本発明の第3の特徴によれば、フロアボードは、本発明に従って形成された接合システムを持つ二つの縁部分を有する。この場合、タングは、ボードが上に傾けた位置に保持されている状態でタング溝にスナップ嵌めでき、次いで上接合縁を中心とした枢動によって下に傾けることができる。上に傾けた位置では、タングは、この位置のボードをタング溝に、上接合縁が互いに接触するまで並進移動で移動させることによってタング溝に部分的に挿入され、その後、タング及びタング溝の最終接合を行うため、及び互いに係止するために下に傾ける。上リップのアンダーカットの設計時に自由度を大きくできるように、下リップは上リップよりも短くてもよい。
【0093】
本発明の複数の特徴は、本明細書中に説明した好ましい係止システムと組み合わせたこれらの特徴を持たない周知のシステムに適用できる。
【0094】
本発明は、更に、上接合縁を互いに接触させた状態で内方に傾け、接合部構成要素の曲げを最小にしてスナップ嵌めするさねはぎ接合部について満たされるべき基本的原理を説明する。本発明は、更に、大きな強度を得るため、及び傾け方法、及びスナップ嵌め方法、並びに敷設方法と関連した費用を低くするために材料特性をどのように使用できるのかを説明する。
【0095】
次に、本発明の様々な実施例を示す添付図面を参照して本発明の様々な特徴を以下に詳細に説明する。図1及び図2の従来技術のボードの部品と等価の本発明のボードの部品には、全図に亘って同じ参照番号が付してある。
【0096】
【発明の実施の形態】
本発明による機械式係止システムを備えたフロアボード1、1’の第1の好ましい実施例を図21a及び図21bを参照して以下に詳細に説明する。理解を促すため、接合システムを概略に示す。以下に説明する他の好ましい実施例で良好な機能を得ることができるということを強調しておかなければならない。
【0097】
図21a及び図21bは、ボード1の長側縁部分4aと、これと向き合った別のボード1’の長側縁部分4bとの間の接合部を通る断面を概略に示す。
【0098】
ボードの上側は、本質的に、共通の表面平面HPに位置決めされており、接合縁部分4a、4bの上部分は垂直方向接合平面VPで互いに係合する。機械式係止システムは、ボードを垂直方向D1及び接合平面VPに対して垂直方向に延びる水平方向D2の両方で互いに対して係止する。しかしながら、フロアを並置ボード列をなして敷設する際、一方のボード(1’)を他方のボード(1)に沿って、接合平面VPに沿って方向D3(図3のa参照)に変位できる。このような変位は、例えば、同じ列に位置決めされたフロアボードを互いに係止するために使用できる。
【0099】
垂直平面VPと垂直であり且つ水平平面HPと平行な二つの接合縁部分を接合するため、フロアボードの縁部は、それ自体周知の方法で、接合平面VPの内側のフロアボードの一方の縁部分4aにタング溝36を有し、接合平面VPを越えて突出したタング38が他方の接合縁部分4bに形成されている。
【0100】
この実施例では、ボード1はコア即ち木製コア30を有する。このコアは、その前側に木製表面層32を備え、その後側にバランス層34を備えている。ボード1は矩形であり、二つの平行な短側部に第2機械式係止システムを更に有する。幾つかの実施例では、この第2係止システムは長側部の係止システムと同じ設計を備えていてもよいが、短側部に設けられた係止システムは、本発明による別の設計であってもよいし従来周知の機械式係止システムであってもよい。
【0101】
例示の非限定的例として、フロアボードは、厚さが15mm、長さが2.4m、そして幅が0.2mの寄木型であってもよい。しかしながら、本発明はサイズが異なる正方形寄木ボードにも使用できる。
【0102】
コア30は、安価の種類の木材でできた狭幅の木質ブロックでできた板状型であってもよい。表面層32の厚さは3mm乃至4mmであるのがよく、装飾的種類の広葉樹材でできており、ニスが塗被してある。後側のバランス層34は、2mmのベニヤ層でできているのがよい。幾つかの場合では、フロアボードの個々の部分内を最適の特性にするため、フロアボードの様々な部分に様々な種類の木材を使用するのが有利である。
【0103】
上述のように、本発明による機械式係止システムは、フロアボードの一方の接合縁部分4aに設けられたタング溝36、及びフロアボードの向き合った接合縁部分4bに設けられたタング38を有する。
【0104】
タング溝36は上下のリップ39、40によって画成され、二つのリップ39、40間に開口部を持つアンダーカット溝の形態を有する。
【0105】
タング溝36の様々な部品は、図21のbで最もよくわかる。タング溝は、コア即ちコア30に形成されており、フロアボードの縁部から延びている。上方に表面平面HPまで延びる上縁部分即ち接合縁表面41がタング溝の上方に設けられている。この実施例において表面平面HPと平行な上係合面即ち上支持面43がタング溝の開口部内に設けられている。この係合面即ち上支持面は、水平平面HPに対して係止角度Aをなす傾斜係止面45に続く。この係止面の内側には、タング溝のアンダーカット部分35の上境界面を形成する表面部分46が設けられている。タング溝は、下リップ40まで下方に延びる底端48を有する。下リップの上側には、係合面即ち支持面50が設けられている。下リップの外端には接合縁表面52が設けられ、これは、この場合、接合平面VPを僅かに越えて延びている。
【0106】
タングの形状もまた、図21のbで最もよくわかる。タングは、コア即ちコア30の材料で形成されており、この接合縁部分4bを隣接したフロアボードの接合縁部分4aに機械的に接合するとき、接合平面VPを越えて延びる。接合縁部分4bは、更に、接合平面VPに沿って下方にタング38の根元まで延びる上縁部即ち上接合縁表面61を有する。タングの根元の上側には上係合面即ち上支持面64が設けられ、これは、この場合、タングの先端近くの上方に差し向けられた部分8の傾斜した係止面65まで延びている。係止面65は案内面部分66を通り、タングの上方に差し向けられた部分8の上面67で終端する。表面67の後、案内面68として役立つ面取り部が設けられている。これは、タングの先端69まで延びている。先端69の下端には、斜め方向下方にタングの下縁まで、即ち係合面即ち支持面71まで延びる別の案内面70が設けられている。支持面71は、二つのこのようなフロアボードを機械的に接合するとき、これらフロアボードの上側が同じ表面平面HP内に位置決めされ、この表面平面に対して垂直な接合平面VPのところで出会い、ボードの上接合縁表面41及び61が互いに係合するように、下リップの支持面50と協働するようになっている。タングは、下側まで延びる下接合縁表面72を有する。
【0107】
この実施例では、タング溝内及びタング上の夫々に別々の係合面即ち即支持面43、64が設けられ、これらは係止状態で互いに係合し、下リップ及びタングの夫々に設けられた下支持面50、71と協働し、表面平面HPに対して垂直な方向D1で係止する。以下に説明するこの他の実施例では、係止面45及び65の両方を、表面平面HPと平行な方向D2で互いに係止するための係止面として、及び表面平面に対して垂直な方向D1での移動に抗する支持面として使用する。図21のa及びbによる実施例では、係止面45、65及び係合面43、64は、システムの上支持面として協働する。
【0108】
添付図面から明らかなように、タング38は接合平面VPを越えて延び、上方に差し向けられた部分8をその自由外端即ち先端69に有する。タングは、二つのこのようなフロアボードを機械的に接合するとき、これらのフロアボード前側が同じ表面平面HPに位置決めされ、表面平面に対して垂直方向に差し向けられた接合平面VPで出会うように、隣接したフロアボードのタング溝36の内係止面45と協働するように形成された係止面65を更に備えている。
【0109】
図21のbから明らかなように、タング38は、係止面51と接合平面VPとの間に表面部分52を有する。二つのフロアボードを接合するとき、表面部分52は上リップ8の表面部分45と係合する。内方への傾けやスナップ嵌めによるアンダーカット溝へのタングの挿入を容易にするため、タングは、図21のa及びbに示すように、係止面65と表面部分67との間に面取り部66を有する。更に、タングの表面部分67と先端69との間に面取り部68が配置されているのがよい。面取り部66は、表面平面への傾斜角度が係止面43、51の傾斜角度Aよりも小さい案内部分として役立つ。
【0110】
タングの支持面71は、この実施例では、表面平面HPと本質的に平行である。タングは、この支持面とタング先端69との間に面取り部70を有する。
【0111】
本発明によれば下リップ40の支持面50は、アンダーカット溝の底端48から所定距離のところでタング38の対応する支持面71と協働する。二つのフロアボードを互いに接合するとき、支持面50、71間及び上リップ39の係合面即ち支持面43とタングの対応する係合面即ち支持面64との間の両方で係合が生じる。このように、表面平面HPに対して垂直な方向D1でボードを係止する。
【0112】
本発明によれば、アンダーカット溝の底端48の、表面平面HPと平行に見える少なくとも大部分が、接合平面VPからタング36の外端即ち先端69よりも大きく離間されている。この設計により、製造がかなり簡略化され、一方のフロアボードの他方のフロアボードに対する接合平面に沿った変位が容易になる。
【0113】
本発明による機械式係止システムの別の重要な特徴は、コア30に連結された下リップ40の部分の全ての部分が、表面平面HPと接合平面VPとが交差する点Cから見たとき、平面LP2の外側に配置されているということである。この平面は、前記点Cから、平面LP2と平行であり且つアンダーカット溝36及びタング38の協働する係止面45、65に対して接線をなす係止平面LP1よりも大きく離れて配置されている。係止面45、65は、表面平面HPに対して最も大きく傾斜している。この設計により、アンダーカット溝は、以下に更に詳細に説明するように、フロアボードの縁部分を機械加工するための大型の円板状切削工具を使用して形成できる。
【0114】
本発明による係止システムの別の重要な特徴は、接合縁部分4a、4bの上下のリップ39、40、及びタング38が、表面平面HPと接合平面VPとの間の交差部の点Cと近接した枢動中心を中心として、フロアボードのタングが枢動により他方のフロアボードのアンダーカット溝から外れるように、一方のフロアボードを他方のフロアボードに対して上方に枢動させることによって、機械的に接合された二つのフロアボードを取り外すことができるように設計されているということである。
【0115】
図21のa及びbによる実施例では、下リップ40を下方に僅かに曲げることによってこのような取り外しを行うことができる。しかしながら、本発明の他の更に好ましい実施例では、フロアボードの連結及び取り外しと関連して下リップを下方に曲げる必要がない。
【0116】
図21のa及びbによる実施例では、本発明による二つのフロアボードの接合を三つの異なる方法で行うことができる。
【0117】
一つの方法は、ボード1’をベース上に置き、前に敷設したボード1’に向かって、タング38の狭幅の先端69がアンダーカット溝36の開口部に挿入されるまで移動する。次いで、接合平面VPの両側でボードの上部分41、61が互いに接触するように、フロアボード1’を上に傾ける。この接触状態を維持しながら、枢動中心Cを中心として枢動させることによってボードを下に傾ける。挿入は、タングの面取り部66が上リップ39の係止面45に沿って摺動すると同時に、タング38の面取り部70が下リップ40の上側の外縁部に当たった状態で摺動することによって行われる。次いで、表面平面HPと接合平面VPとの間の交差部近くの枢動中心Cを中心として枢動させることによってフロアボード1’を上に傾けることによって、係止システムを開放できる。
【0118】
第2の相互係止方法は、接合縁部分4aにタング溝が形成された新たなボードを、前に敷設したボードのタングを備えた接合縁部分4bに向かって移動することによって提供される。次いで、新たなボードを、表面平面と接合平面との間の交差部近くでボードの上部分41、61間が接触するまで上方に枢動させ、その後、ボードを下方に枢動させ、最終係止位置に達するまでタング及び溝を合わせる。以下の説明によれば、フロアボードは、一方のボードを上方に傾けた状態で他方のボードに向かって移動することによっても接合できる。
【0119】
本発明によるフロアボードのこの実施例のフロアボードの第3の接合方法は、新たなボード1’を前に敷設したボード1に向かって水平方向に変位させる。これにより、タング38を係止エレメント即ち上方に差し向けられた部分8とともにタング溝36に挿入し、係止エレメント8をタング溝のアンダーカット部分35にスナップ嵌めするために可撓性下リップ40を僅かに下方に湾曲させる。この場合でも、取り外しは、上文中に説明したように上に傾けることによって行われる。
【0120】
スナップ嵌め中、互いに接触した溝36及びタング38の全ての部分が或る程度圧縮できるため、スナップ嵌めと関連して、上リップ39を僅かに上方に湾曲させることができる。これは、スナップ嵌めを容易にし、最適の接合システムの形成に使用できる。
【0121】
製造、内方への傾け、上方への傾け、及びスナップ嵌めを容易にし、係止位置での変位可能性を助長するため、及び軋みが起こらないようにするため、緊密な上接合縁を持つ接合部を形成する上で及び垂直方向及び水平方向接合部を形成する上で機能しない全ての表面は、係止位置で、及び好ましくは係止中及び係止解除中に互いに接触しないようになっている。これにより、これらの接合部で大きな許容差を必要とせずに製造でき、接合縁に沿った横方向変位での摩擦を減少する。係止位置で互いに接触した状態にあってはならない接合システムの表面又は部分の例は、46−67、48−69、50−70、及び52−72である。
【0122】
好ましい実施例による接合システムは、材料の幾つかの組み合わせを含む。上リップ39は、剛性で硬質の上面層32、及びコア30の部分である軟質の下部分で形成できる。下リップ40は、同じ軟質の上部分30及び別の種類の木材であってもよい軟質の下部分34でできていていもよい。三種類の木材の繊維の方向は異なっていてもよい。これは、これらの材料特性を使用する接合システムを提供するのに使用できる。従って、係止エレメントは、本発明によれば、硬質で剛性の上部分の近くに位置決めされる。この部分は、かくして、可撓性及び圧縮性の程度が限定されており、これに対しスナップ機能は軟質の下可撓性部分によってもたらされる。接合システムは、均質なフロアボードにも形成できるということを指摘しておかなければならない。
【0123】
図22は、本発明を使用する場合に点C(上接合縁)を中心として内方に傾ける基本的原理を概略に示す。図22は、上接合縁を中心として内方に傾けることができるように係止システムを設計する方法を概略に示す。この内方への傾けでは、接合システムの部分は、従来と同様に、表面平面HPと接合平面VPとの間の交差部に近い中心Cを中心とした円弧を辿る。接合システムの全ての部分間で大きな遊隙が可能である場合、又は内方への傾け中に大きく変形させることができる場合、タング及び溝は多くの様々な方法で形成できる。他方、接合システムが、係合面即ち支持面間に遊隙なしに水平方向及び垂直方向で分離しないようにするための接触面を持たなければならない場合、及び材料を変形させることができない場合、接合システムは以下の原理に従って形成されなければならない。
【0124】
接合システムの上部分の形成は以下に説明するように行われる。C1Bは、上接合縁41、61にその中心Cを持つ円弧であり、この好ましい実施例では、点P2のところで上リップ39とタング38の上部分との間の接触点と交差する。上リップ39とタング38の上部分8との間のP2、P3、P4、及びP5の間、及びこの交差点P2と垂直平面VPとの間の全ての他の接触点は、この円弧C1B上に又はその内側に位置決めされている。これに対し、上リップ39とタング38の上部分との間のP2乃至P1及びこの交差点P2とタング38の外部分との間の全ての他の接触点は、この円弧C1B上に又はその外側に位置決めされている。これらの状態は、全ての接触点について満たされなければならない。接触点P5及び円弧C1Aに関し、P1とP5との間の全ての他の接触点は円弧C1Aの外側に位置決めされており、接触点P1に関し、P1とP5との間の全ての他の接触点は円弧C1Cの内側に位置決めされている。
【0125】
接合システムの下部分は、対応する原理に従って形成されている。C2Bは、円弧C1Aと同心の円弧であり、この好ましい実施例では、下リップ40とタング38の下部分との間の接触点と点P7のところで交差する。P7、P8、及びP9の間、下リップ40とタング38の下部分との間、及びこの接触点P7と垂直平面との全ての他の接触点は、円弧C2B上に又はその外側に位置決めされており、P6とP7との間及び下リップ40とタング38の下部分との間、及びこの交差点P7とタング38の外部分との間の全ての他の接触点は、円弧C2B上に又はその内側に位置決めされている。このことは、接触点P6及び円弧C2Aにも適用される。
【0126】
この好ましい実施例に従って形成された接合システムは、良好な内方への傾け特性を備えている。上係合面即ち上支持面43、64と容易に組み合わせることができる。上係合面即ち上支持面は、水平平面HPと平行であるのがよく、かくして優れた垂直方向係止を提供する。
【0127】
図23のa及びbは図21のa及びbによる接合システムの製造方法を示す。通常、従来技術によるフロアボード1を、その表面2を下にして、フライス盤のボールベアリングチェーンに載せる。ボールベアリングチェーンは、ボードを多くのフライスを通して大きな精度で搬送する。フライスは、例えば、工具直径が80mm乃至300mmであり、ボードの水平平面に対して最適の角度で設定できる。理解を促すため、及び他の図面と比較すると、フロアボードは、その表面平面HPが上方に差し向けられた状態で示してある。図23のaは、第1工具が工具位置TP1で従来のタング溝を形成する方法を示す。工具は、この場合、0°の工具角度TA1で、即ち水平方向平面と平行に作動する。回転軸線RA1はHPに対して垂直である。アンダーカットは第2工具によって形成される。工具の位置TP2及び設計は、工具が下リップ40の形状に影響を及ぼすことなくアンダーカット35を形成できるように定められている。この場合では、工具の角度TA2は、アンダーカット35の係止面45の角度と等しい。この製造方法は、前に形成されたタング溝に工具を挿入できるように接合平面から所定距離のところに係止平面LP1を配置することにより、可能である。従って、工具の太さは、図21のa及びbと関連して論じたように、二つの平面LP1とLP2との間の距離を越えることができない。この製造方法は従来の技術であり、以下に説明する本発明による製造方法の部分を構成しない。
【0128】
図24のa及びbは、本発明の別の変形例を示す。この実施例は、接合システムが、完全に、上文中に説明したように、上接合縁を中心として内方に傾ける基本的原理に従って形成されていることを特徴とする。係止面45、65、及び下支持面50、71は、この実施例では平面であるが、異なる形状を備えていてもよい。C1及びC2は、隣接した接合縁41、61の上端にそれらの中心Cを持つ二つの円弧である。小さい方の円弧C1は、点P4のところで、係止面45、65間の垂直平面に最も近い下接触点に接しており、係止面LP1と対応する接線TL1を有する。係止面45、65は、この接線と同じ傾斜を有する。大きい方の円弧62は、接線TL2を持つ点P7のところでタング溝の内部分48に最も近い下支持面50、71間の上接触点に接している。支持面50、71はこの接線と同じ傾斜を有する。
【0129】
点P4と垂直平面VPとの間に位置決めされたタング38と上リップ39との間の全ての接触点は、これらの接触点が円弧C1の内側又はこの円弧上に位置決めされるという条件を満たすが、P4とタング溝の内部分48との間に位置決めされた全ての接触点(この実施例では係止面45、65)は、円弧C1上又はその外側に位置決めされるという条件を満たす。対応する条件が、下リップ40とタング38との間の接触面について満たされる。点P7と垂直平面VPとの間に位置決めされたタング38と下リップ40との間の全ての接触点(この場合には下支持面50、71だけ)は、円弧C2上又はその外側に位置決めされるが、点P7とタング溝の内部分48との間に位置決めされた全ての接触点は、円弧C2の内側又はこの円弧上に位置決めされる。この実施例では、P7とタング溝の内部分48との間には接触点がない。
【0130】
この実施例は、詳細には、接触点P4と接合平面VPとの間の全ての接触面(この場合には点P5及びタング溝の内部分48の夫々である)が、円弧C1の内側及び外側の夫々に位置決めされ、及びかくして円弧C1上にないということ特徴とする。同じことが、接触点P7についてもいえる。この場合、P7と垂直平面VPとの間の全ての接触点(この場合には点P8及びタング溝の内部分48の夫々である)が円弧C2の内側及び外側の夫々に位置決めされ、及びかくして円弧C2上にないということ特徴とする。図24のaに破線で示す部分から明らかなように、接合システムは、この条件が満たされる場合、本質的に全角度移動中に隙間を伴って内方に傾けることができるように設計できる。これは、ボードがそれらの最終水平位置をとったときに締まり嵌めで又はプレス嵌めで係止されることによって終了できる。かくして、本発明により、内方への傾け及び外方への傾けを抵抗なく組み合わせることができ、高い接合品質で係止できる。下支持面71、50は幾分小さい角度で形成でき、接合システムを提供でき、内方への傾け中全体に亘り、最終係止位置に達するまで、及びボードを互いから外すことができるまでの上方への傾け中全体に亘り、上述の二つの点、即ち上リップ上の点P4及びタングの下部分上の点P7だけがタング溝36とタング38との間の接触点である。隙間を伴う又は線接触のみを伴う係止は、摩擦が小さく、システムの部分が動かなくなったり互いに挟まったりして接合システムを損傷する危険なしにボードを内方及び外方に容易に傾けることができるため、非常に有利である。特に、強度について、垂直方向でのプレス嵌めが非常に重要である。係合面即ち支持面間に遊隙がある場合には、ボードは、引張荷重が加わったとき、下係合面即ち支持面がプレス嵌めで所定位置をとるまで、係合面に沿って摺動する。かくして、接合隙間及び上接合縁間の高さの相違の両方で遊びが生じる。一例として、係止面が表面平面HPに対して約40°の角度をなす場合、及び下係合面即ち支持面が表面平面HPに対して約15°の角度をなす場合に締まり嵌め又はプレス嵌めによって高い強度を得ることができるということができる。
【0131】
係止平面LP1は、図24のaでは、水平平面HPに対する係止角度Aが約39°であるのに対し、支持面50、71に沿った支持平面TL2の支持角度VLAは約14°である。LP1と支持平面TL2との間の角度差は25°である。高い係止角度及び係止角度と支持角度との間の大きな角度差を両立しなければならない。これは、これにより水平方向係止力が大きくなるためである。係止面及び支持面は、円弧状、段状、幾つかの角を備えた形状等で形成できるが、これは、製造を困難にする。上文中に説明したように、係止面は、更に、上支持面を構成でき、又は別体の上支持面に対して補足するものであってもよい。
【0132】
係止面及び支持面は、これらの基本的原理から幾分外れる接触点を持つ場合でも、接合システムがその接触点又は接触面がフロアの厚さに関して小さいように、及び圧縮、延伸、及び曲げの形態のボード材料の性質が接触面間の非常に小さな遊隙と組み合わせて最大に使用されるように調節される場合には、それらの上接合縁のところで内方に傾けることができる。これは、係止角度、及び係止角度と支持角度との間の差を大きくするのに使用できる。
【0133】
かくして、内方に傾けることの基本的原理は、重要な部分が係止面45、65、及び下支持面50、71であるということを示す。更に、他の部分、例えば上支持面43、64、係止溝の案内部44、係止エレメント8の案内部66及び上面67、タング溝36及び下リップ40の内部分48、49、下リップの案内部及び外部分51、並びにタングの外/下部分69、70、72の設計に関して自由度が大きいということを示す。これらは、好ましくは、二つの円弧C1及びC2の形状から逸脱しなければならず、上支持面43、64を除く全ての部分間に自由空間ができ、そのためこれらの部分は、係止位置並びに内方への傾け中及び上方への傾け中に互いに接触しない。これにより製造が大幅に簡単になる。これは、これらの部分を大きな許容差を必要とせずに形成できるためであり、これは安全な内方への傾け及び上方への傾けに寄与し、更に、接合平面VPに沿った接合されたボードの横方向(方向D3)変位と関連した摩擦を小さくする。自由空間というのは、垂直方向変位及び水平方向変位及び係止位置での接合縁に沿った変位が起こらないようにする摩擦手段を全く持たない接合部を意味する。かくして、緩い木材繊維及び変形可能な小さな接触点は、自由表面と等価であると考えられるべきである。
【0134】
ボードの接合縁が互いに押し付けられているときに前記係止面45、65の間に小さな遊びがあるように接合システムが形成されている場合には、上文中に言及したように、上接合縁を中心として容易に傾けることができる。更に、構成上のこの遊びは、係止位置での横方向変位を容易にし、軋みが生じる危険を減少し、製造時の自由度を大きくし、係止面を接線LP1よりも大きく内方への傾けることができるようにし、上接合縁の膨潤の補償に寄与する。この遊びにより、ボードの上側での接合隙間が大幅に小さくなり、垂直方向変位が係合面即ち支持面間の遊びよりも大幅に小さくなる。これは、とりわけ、この遊びが小さいためであり、及び引張力が加わった状態での摺動が下支持面の角度、即ち係止角度よりも本質的に小さい角度を辿るためである。係止面間に存在するこの最小の遊びは、存在する場合には非常に小さく、例えば0.01mmに過ぎない。通常の接合位置では遊びは存在せず、即ち0であり、接合システムは、ボードの接合縁を互いに最大に押圧したときにだけ遊びが現れるように形成できる。更に大きい約0.05mmの遊びでも非常に高い接合部品質が得られるということがわかっている。これは、表面平面HPに形成され、引張荷重が加わった位置で発生する接合部隙間がほとんど見えないためである。
【0135】
係止面間に全く遊びなしで接合システムを形成できるということを指摘しておかなければならない。
【0136】
係止面間の遊び及び材料の圧縮、及び係止面のところでの接合部分の曲げは、引張荷重が加わった接合システム及び接合システムの強度以下の所定荷重で計測した上接合縁41、61のところの接合隙間によって間接的に容易に計測できる。強度という用語は、接合システムが壊れない即ちスナップ作用で外れないということを意味する。適当な引張荷重は、強度の約50%である。非限定的標準値として、長側部の接合部の通常の強度が1m当たり300Kg以上であると言うことができる。短側部の接合部は更に大きい強度を備えていなければならない。本発明による適当な接合システムを持つ寄木フロアは、接合部1m当たり1000Kgの引張荷重に耐えることができる。高品質の接合システムの上接合縁41、61のところでの接合部隙間は、最大強度の約半分の引張荷重が加わったとき、約0.1mm乃至0.2mmである。接合部隙間は、荷重がなくなったときに減少する。引張荷重を変化させることによって、構造上の遊びと材料の変形との間の関係を決定できる。引張荷重が低い場合には、接合部隙間は、本質的には、構造上の遊びの計測値である。荷重が高い場合には接合部隙間は材料の変形により増大する。接合システムは、更に、上述の接合部隙間が上述の負荷時に見えないように、内部応力が作用した状態で、及び係止面と支持面との間をプレス嵌めで形成できる。
【0137】
接合システムの形状、上接合縁41、61周囲の材料の圧縮と組み合わせた係止表面間の遊びもまた、接合部を接合縁に対して横方向に鋸断することによって計測できる。接合システムは、直線的機械加工によって製造されるため、その接合縁全体に沿って同じ輪郭を有する。唯一の例外は、平行性の欠如の形態の計測許容差である。これは、ボードがフライス盤の様々なフライス工具を通過するとき、随意であるが、垂直方向又は水平方向に回転したり変位したりしてしまうために生じる。しかしながら、二つの試料を各接合縁から見ると、接合システムがどのように見えるのかの非常に信頼性のある図面が与えられる。試料を研削し、鋭い接合輪郭が見えるように緩い繊維を除去した後、これらの試料を接合部形状、材料の圧縮、曲げ、等に関して分析できる。例えば、接合された二つの部分を、接合システム、とりわけ上接合縁41、61を損傷しないように、力によって圧縮できる。次いで、係止面間の遊び及び接合部形状を、機器に従って、計測用顕微鏡で0.01mm又はそれ以上の精度で計測できる。安定した最新の機械を製造で使用した場合、概して、平均の遊び、接合部形状、等を決定するために輪郭をフロアボードの二つの小さな領域で計測するので十分である。
【0138】
全ての計測は、約45%の通常の相対湿度でフロアボードを調節した状態で行われなければならない。
【0139】
この場合でも、係止エレメント即ちタングの上方に差し向けられた部分8は案内部分66を有する。係止エレメントの案内部分は、係止面の傾斜よりも傾斜が小さい部分を構成し、この場合、接線TL1の傾斜よりも小さい部分を構成する。係止面45を形成する工具の適当な傾斜度はTA2によって示され、これは、この実施例では、接線TL1と等しい。
【0140】
タング溝の係止面45は、案内部分44を有し、これは内方への傾け中にタングの案内部分66と協働する。この案内部分44は、更に、係止面よりも傾斜が小さい部分を有する。
【0141】
下リップ40の前部分には丸味を付けた案内部分51が設けられ、この案内部分は、下係合面71と関連したタングの下部分の半径と点P7のところで協働し、内方への傾けを容易にする。
【0142】
下リップ40は、弾性であるのがよい。内方への傾けと関連して、タング38の下部分と下リップ40との間の接触点で程度の小さな圧縮が生じる。概して、この圧縮は、係止面についての場合よりもかなり小さい。これは、下リップ40が、上リップ39及びタング38の夫々よりもかなり優れた弾性を備えているためである。リップは、内方への傾け及び上方への傾けと関連して、下方に曲げることができる。僅か十分の一mm又はそれよりも幾分大きい曲げ特性は、材料の圧縮及び小さな接触表面とあいまって、例えば下支持面50、71の良好な形成性を提供し、そのため、接線TL2よりも小さい傾斜を持つことができると同時に内方への傾けを容易に行うことができる。可撓性リップは、比較的高い係止角度と組み合わせなければならない。係止角度が小さい場合には、大量の引張荷重によりリップが下方に押圧され、これにより接合縁間の接合部隙間及び高さの差が望ましからぬものとなる。
【0143】
タング溝36及びタング38の両方は、案内部分42、51、及び68、70を有し、これらは、タングを溝内に案内し、スナップ嵌め及び内方への傾けを容易にする。
【0144】
図25は、下リップ40が上リップ39よりも短く、及びかくして垂直平面VPから所定距離のところに位置決めされた本発明の変形例を示す。利点は、係止溝45を設計する上での自由度が大きく、高い工具角度TAで使用できると同時に比較的大型の工具を使用できるということである。下リップ40を下に曲げることによるスナップ嵌めを容易にするため、タング溝36は、タング38の先端用の空間で必要とされるよりも深く形成されている。点線で示す接合縁部分4bは、システムの部分が、上接合縁を中心とした内方への傾けと関連して互いにどのように関連しているのかを示し、破線で示す接合縁部分4bは、接合縁部分4bを接合縁部分4aに向かって真っ直ぐに変位させることによってタングをタング溝にスナップ嵌めすることと関連してシステムの部分が互いにどのように関連しているかを示す。
【0145】
図26は、上文中に言及した基本的原理の変形例を示す。この場合、接合システムには、表面平面HPに対して90°の角度をなす係止面が設けられており、これらの係止面は、接線TL1よりもかなり大きな角度をなしている。しかしながら、このような好ましい係止システムは、係止面を上方に極めて小さく傾けることによって、及び本質的には線接触のみによって接合部を係止することによって開放できる。コアが硬質である場合には、このような係止システムは高い強度を提供できる。係止エレメント及び係止面の設計により、下リップを破線で示すように下に僅かに曲げるだけでスナップ嵌めできる。
【0146】
図27のa、b、及びcは、内方に傾けることによる敷設方法を示す。説明を容易にするため、一方のボードを溝ボードと呼び、他方をタングボードと呼ぶ。実際には、これらのボードは同じである。可能な敷設方法では、タングボードを、接合されていないボードとして、又は敷設順序/位置決めされた列に応じて他のボードに一つ、二つ、又は三つの側部が接合された状態で、下張り床に平らに敷設する。溝ボードを、上接合縁が互いに接触するように、その上リップ39がタング38の外部分と部分的に重なった状態に置く。次いで、溝ボードを下張り床に向かって下方に回転させると同時に、図27のcによる最終係止状態が得られるまでタングボードの接合縁に押し付ける。
【0147】
フロアボードの側部は、場合によっては或る程度曲がる。次いで、溝ボードを押し、上リップ39の部分がタングの上方に差し向けられた部分即ち係止エレメント8と接触し、下リップ40の部分がタングの下部分の部分と接触するまで下方に回転させる。この方法で、側部の湾曲を真っ直ぐにでき、次いでボードをそれらの最終位置まで傾けて係止できる。
【0148】
図27のa、b、及びcは、内方への傾けを、隙間を伴って、又は別の態様ではタング溝及びタングの上部分だけを接触させ、即ちタングの上下の部分とタング溝との間を線接触させた状態で行うことができるということを示す。線接触は、この実施例では、点P4及びP7で生じる。内方への傾けは、大きな抵抗なしに容易に行うことができ、フロアボードを最終位置に高い接合部品質で垂直方向及び水平方向で係止する非常にぴったりと嵌まった状態で終了できる。
【0149】
要約すると、下方への傾けは、実際には、以下のように行うことができる。溝ボードをタングボードに向かって所定角度で移動する。タング溝がタングの部分を越える。溝ボードをタングボードに押し付け、下方に徐々に傾ける。これは、例えばボードの中心で、その後、両縁部で圧縮を使用することによって行われる。上接合縁がボード全体に亘って互いに近接しており、又は互いに接触しており、ボードが下張り床に対して特定の角度をなしている場合に、最終的に下方に傾けることができる。
【0150】
ボードは、接合されたとき、係止位置で係止方向に、即ち接合縁に関して平行に変位できる。
【0151】
図28のa、b、及びcは、例えばボードを溝ボード内に傾けることによって対応する敷設を行う方法を示す図である。
【0152】
図29のa及びbは、スナップ嵌めによる接合を示す。ボードを互いに向かって水平方向に移動したとき、タングが溝内に案内される。圧縮し続けると、下リップ40が曲がり、係止エレメント8が係止溝又はアンダーカット35にスナップ嵌めする。好ましい接合システムは、下リップが可撓性である場合のスナップ嵌めの基本的性能を示すということを強調しなければならない。勿論、接合システムは、材料の曲げ性能及びタング溝36の深さ、係止エレメント8の高さ、及び下リップ40の厚さに合わせて調節されなければならず、スナップ嵌めが容易であるように寸法を定めなければならない。可撓性及び曲げ可能性の程度が低い材料で使用するのが便利な本発明による接合システムの基本的原理は、以下の説明及び図34から明らかになるであろう。
【0153】
ここに説明した敷設方法は、随意であるが、四つの側部全てで使用でき、互いに組み合わせることができる。一方の側部の敷設後、通常、係止位置で横方向変位が行われる。
【0154】
幾つかの場合では、例えば第1の作業として短側部を内方に傾けることと関連して、通常、二つのボードを上方に傾けることが行われる。図30は、第1ボード1、上方に傾けた第2ボード2a、及び上方に傾けた新たな第3ボード2bを示す。この第3ボードの短側部には第2ボード2aが既に接合してある。新たなボード2bを、上方に傾けてあり且つ短側部係止位置にある第2ボード2aの短側部に沿って横方向に変位させた後、二つのボード2a及び2bを下方に傾け、長側部を第1ボード1に接合し係止する。この方法を機能させるため、ボードを第2ボード2aと平行に変位するとき、及び第2ボード2aのタングがタング溝に部分的に挿入されたとき、及びその上接合縁が第1ボード1の上接合縁と接触したとき、新たなボード2bのタングをタング溝に挿入できることが必要である図30は、このような設計のタング溝、タング、及び係止エレメントで接合システムを形成できるということを示し、これが可能であるということを示す。
【0155】
全ての敷設方法は、係止位置での変位を必要とする。係止位置で横方向に変位させることに対する唯一の例外は、幾つかのボードをそれらの短側部で接合した後に列全体を同時に敷設する方法である。しかしながら、これは、合理的な敷設方法ではない。
【0156】
図31のa及びbは、組み合わせ接合部を持つフロアボードの部分を示す。タング溝36及びタング38は、上述の実施例の一つに従って形成できる。溝ボードは、係止エレメント8b及び係止面10を持つ周知のストリップ6をその下側に備えている。タング側は、周知の実施例による係止溝35を有する。この実施例では、係止エレメント8bは、内方への傾けの第1部分中、その比較的大きい案内部分9が優れた案内体として機能し、位置決めを行う場合のこの内方への傾けの第1部分を大幅に容易にし、バナナ形状を真っ直ぐにする。係止エレメント8bにより、タングの案内部分が係止溝35と係合し、最終的な係合が得られるまで、フロアボードが自動的に位置決めされ圧縮される。敷設がかなり容易にされ、二つの係止システムの協働によって接合が非常に強固になる。この接合は、特に公共の空間の大きなフロア表面の接合に非常に便利である。図示の例では、ストリップ6は溝側に取り付けられているが、タング側に取り付けることもできる。かくして、ストリップ6の位置は随意である。更に、接合部は、スナップ嵌め及び上方への傾けの両方で形成でき、係止位置で横方向に変位できる。
【0157】
勿論、この接合部は、様々な変形例で長側部及び短側部の両方で随意に使用でき、本明細書中に説明した全ての接合部の変形例と、及び他の周知のシステムと随意に組み合わせることができる。
【0158】
便利な組み合わせは、アルミニウムストリップが設けられていない短側部に設けられたスナップシステムである。これにより、幾つかの場合において製造が容易になる。製造後に取り付けられたストリップにも、これが下リップ40の部分又は場合によっては全体を形成できるという利点がある。これは、例えば上リップ39を切削工具で形成する上で、及び高い係止角度を持つ係止面を形成する上で非常に大きな自由度を提供する。勿論、この実施例による係止システムはスナップ嵌め可能であり、随意のストリップ幅で、例えば図50による実施例の場合のようにストリップ6が上リップ39の外部分の外側に突出しないように製造できる。ストリップは、接合部の全長に亘って連続している必要はなく、間に空間を置いて長側部及び短側部に取り付けられた幾つかの小さな部分でできていてもよい。
【0159】
係止エレメント8b及びその係止溝35は、分離を阻止するか或いは内方への傾け又はスナップ嵌めを容易にするように随意に選択できる様々な角度、高さ、及び半径で形成できる。
【0160】
図32のa乃至dは、内方への傾けを行う四つの工程を示す。広幅のストリップ6により、内方への傾けの開始時にタング38をストリップ上に容易に置くことができる。タングは、この場合、下方への傾けと関連して、本質的に自動的にタング溝36に滑り込むことができる。ストリップ6をタングボードの下に挿入することによって敷設を対応して行うことができる。更に、上文中に説明した全ての敷設機能は、この好ましい組み合わせシステムを持つフロアボードで使用できる。
【0161】
図33及び34は、特に木製コアを持つフロアボードの製造に特化し且つ最適化した接合システムを示す。図33は長側部の形成方法を示す。この場合、接合システムは、とりわけ、内方への傾け、上方への傾け、及び少量の材料の無駄に関して最適化されている。図34は、短側部の形成方法を示す。この場合、接合システムは、スナップ嵌め及び高い強度に関して最適化されている。相違は以下の通りである。短側部5aのタング38及び係止エレメントの方が水平平面で計測して長い。これにより、係止エレメント8の剪断強度が高くなる。タング溝36は短側部5bで深く、これは、下リップを下方に大きく曲げるのを補助する。係止エレメント8は、短側部5aでは垂直方向で低く、これにより、スナップ嵌めと関連した下リップの下方への曲げについての必要を小さくする。係止面45、65は係止角度が大きく、下係合面は角度が小さい。長側部4a、4bに設けられた係止エレメント及び係止溝用の案内部分は、最適の案内のために大きく、これと同時に、係止面間の接触面が小さい。これは、強度の必要条件が短側部について小さいためである。長側部及び短側部に設けられた接合システムは、様々な材料又は材料特性を上リップ、下リップ、及びタングに備えることができ、これらの特性は、長側部及び短側部の夫々について機能及び強度に関して所望の様々な特性を最適にする上で寄与するように調節できる。
【0162】
図35は、フロアボードの長側部に接合システムを形成する方法を詳細に示す。勿論、本明細書中に説明した原理を長側部及び短側部の両方に使用できる。上文中に詳細に論じなかった部分だけを以下に特定的に説明する。
【0163】
係止面45、65は、接線TL1よりも大きい角度HLAを有する。これにより水平方向係止力が大きくなる。この過度の湾曲は、内方への傾け及び上方への傾けを行うことができるように、コアの木材に合わせて調節しなければならず、圧縮及び撓み剛性に関して最適化しなければならない。係止面の接触面は、コアの特性に合わせて最小にし且つ調節しなければならない。
【0164】
ボードを接合するとき、係止エレメントの小さな部分、好ましくは垂直方向寸法の半分以下が係止エレメント8及び係止溝14の接触面を構成する。大きな部分は、丸味を帯びた、傾斜した、又は湾曲した案内部分を構成し、これらの案内部分は、接合位置及び内方への傾け中及び上方への傾け中に互いに接触しない。
【0165】
本発明者は、係止面45、65間の接触面がフロアの厚さTに関して非常に小さく、例えば数十分の一mmであると、係止力が非常に大きくなり、この係止力が水平平面(即ち表面平面HP)での係止エレメントの剪断強度を越えるということを発見した。これは、係止面に接線TL1よりも大きな角度を与えるのに使用できる。
【0166】
この場合、係止面45、65は平らであり且つ平行である。これは、特に、係止溝の係止面55に関して有利である。工具を係止面45と平行に変位する場合、これが接合平面VPまでの垂直方向距離に影響することはなく、高い接合部品質を提供するのが容易である。勿論、平面形態からの小さなずれが同じ結果をもたらす。
【0167】
これと対応して、下支持面50、71は本質的に平らに形成されており、角度VLA2をなしている。この角度は、この場合、タング溝の底部に最も近い支持面71上に位置決めされた点P7までの接線TL2よりも大きい。これにより、傾け移動の本質的に全体に亘って、内方への傾けが隙間を伴って行われる。更に、これらの支持面50、71は、フロア厚さTに関して比較的小さい。これらの支持面は、本質的に平面に形成することもできる。支持面が平らだと、上文中に説明した原理による製造が容易になる。
【0168】
更に、支持面50、71は、接線TL2の傾斜角度よりも小さな角度を持つように形成できる。この場合、傾けは、部分的には、下リップ40の材料を或る程度圧縮し及び下方に曲げることによって行うことができる。下支持面50、71がフロアの厚さTに関して小さい場合には、接線TL1及びTL2の夫々よりも大きい及び小さい角度の夫々をこれらの面に付け、大きくすることができる。
【0169】
図36は、図35による形状を持つボードの上方への傾けを示す。ボードの係止面は、かくして、接線TL1よりも大きな傾斜を有し、その支持面は接線TL2よりも小さな傾斜を有し、これと同時にこれらの面は比較的小さい。この場合、内方への傾け及び上方への傾けと関連した点P4及びP7での重なりは極めて小さい。点P4は、上接合縁K1、K2及び点P4、K3、K4で圧縮される材料の組み合わせで決まる角度で傾けることができ、これと同時に、上リップ39及びタング38は接触点P4から方向B1及びB2に曲げることができる。下リップを下方に接触点P7から遠ざかるように方向B3に曲げることができる。
【0170】
上支持面43、64は、好ましくは、接合平面VPに対して垂直である。上下の支持面の平面が平行であり、好ましくは水平である場合には、製造が大幅に容易になる。
【0171】
図35を再度参照する。円形の円弧C1は、例えば、上支持面を多くの異なる方法で、この円弧C1内に、これが傾け及びスナップ嵌めの邪魔にならないように形成できるということを示す。同じ方法で、円弧C2は、タング溝の内部分及びタングの外部分が、前の好ましくは原理に従って多くの異なる方法で、これが傾け及びスナップ嵌めの邪魔にならないように形成できるということを示す。
【0172】
上リップ39は、その全長に亘り、下リップ40よりも厚い。これは、強度の観点から有利である。更に、これは、寄木フロアに関して有利である。これは、寄木フロアが、これにより、硬質の木材でできた厚い表面層を備えて形成できるためである。
【0173】
S1乃至S5は、少なくとも接合状態で、好ましくは、内方への傾け中にも互いに接触してはならない接合面の両側の領域を示す。これらの領域S1乃至S5でのタングとタング溝との間の接触は、D1方向での係止をほんの僅か改善するのにしか寄与せず、D2方向での係止にはほとんど全く寄与しない。しかしながら、接触は内方への傾け及び横方向変位を阻止し、製造と関連して不必要な許容差の問題を生じ、ボードの膨潤時に軋み等の望ましからぬ影響が起こる危険を大きくする。
【0174】
図38のdにおいてTA4で示す工具角度TAは、アンダーカット35の係止面44を形成し、係止面の角度と同じ角度で作用し、垂直平面の内側にタング溝に向かって位置決めされたこの工具の部分の工具角度TAに対して垂直方向の幅をTTで示す。角度TA及び幅TTが、下リップ40の外部分52を形成する可能性を部分的に決定する。
【0175】
最適の製造法、機能、及び強度について複数の比及び角度が重要である。
【0176】
接触面の大きさは、最小にしなければならない。これにより摩擦が減少し、係止位置での変位、内方への傾け、及びスナップ嵌めを容易にし、製造を簡単にし、膨潤の問題及び軋みの危険性を減少する。好ましい例では、タング38の表面部分の30%以下がタング溝36との接触面を構成する。係止面65、45の接触面は、この実施例では、フロア厚さTの2%に過ぎず、下支持面の接触面はフロア厚さTの10%に過ぎない。上述のように、係止システムは、この実施例では、互いに接触しない自由表面を構成する複数の部分S1乃至S5を有する。これらの自由表面間の空間及び接合システムの残りは、本発明の範囲内で、接着剤やシーリング剤で充填でき、様々な種類の潤滑剤等で含浸できる。自由表面と言う用語は、本明細書中では、夫々の切削工具による機械加工と関連して得られる接合システムの表面の形態を意味する。
【0177】
接合部が締まり嵌めである場合には、水平平面HPに対する角度HLAがゼロ以上である場合でも、係止面65、45により水平方向分離が阻止される。しかしながら、接合システムの引張強度は、この係止角度が大きくなる場合、及び係止面45、65の係止角度HLAと下支持面50、71の係合角度VLA2の方が小さい場合のこの角度VLA2との間に角度差がある場合、大幅に向上する。高い強度を必要としない場合、係止面を小さい角度で、及び下係合面に対する角度差を小さくして形成できる。
【0178】
フローティングフロアでの良好な接合部品質のため、係止角度HLA及び下支持面に対する角度差HLA−VLA2は、概して、約20°でなければならない。係止角度HLA及び角度差HLA−VLA2が、例えば30°である場合、更に良好な強度が得られる。図35による好ましい例では、係止角度は50°であり、支持面の角度は20°である。上述の実施例に示すように、本発明による接合システムは、更に大きな係止角度及び角度差で形成できる。
【0179】
様々な係止角度及び係合角度で多くの試験を行った。これらの試験により、40°乃至55°の係止角度、及び0°乃至25°の支持面角度を持つ高品質の接合システムを形成できるということがわかった。他の比でも満足のいく機能を得ることができるということは強調されるべきである。
【0180】
タングの水平方向長さPAは、フロアボードの厚さの1/3を越えなくてはならず、好ましくは約0.5XTでなければならない。概して、これは、案内部分が形成されるべき強い係止システム8について、係止面65と垂直平面VPとの間で上リップ39で十分な材料を利用できるようにする上で必要である。
【0181】
タング38の水平方向長さPAは、本質的に等しい部分PA1及びPA2に分割しなければならない。ここで、PA1は係止エレメントを構成しなければならず、PA2の大部分が支持面64を構成しなければならない。係止エレメントの水平方向長さPA1は、フロアの厚さの0.2倍以下であってはならない。上支持面64は、とりわけ、フロアボードの長側部で、大き過ぎてはならない。そうでない場合には、横方向変位と関連した摩擦が大き過ぎることがある。合理的に製造できるようにするため、タング溝の深さGは、接合平面VPからのタングの突出量PAよりも2%深くなければならない。係止溝35と隣接したフロア表面までの上リップの最小距離は、下支持面71とフロアボードの後側との間の下リップの最小距離よりも大きくなければならない。工具幅TTは、フロア厚さTの0.1倍以上でなければならない。
【0182】
図37のa、b、及びcは、本発明によるフロアボードを示す。この実施例は、特定的には、短側部の接合システムが異なる材料及び材料組み合わせ30b及び30cでできていてもよく、これらが長側部の接合材料30と異なっていてもよいということを示す。例えば、短側部のタング溝部分36は、例えば、硬質であり且つ剛性であり、長側部のコアと異なる特性を持つタング部分38よりも硬質で可撓性の木材でできていてもよい。タング溝36を備えた短側部では、例えば、タングが形成される他方の短側部の木材30cの種類よりも可撓性の種類の木材30bを選択できる。これは、上下の側部が種類の異なる木材でできており、コアが互いに接着したブロックでできている、板状コアを持つ寄木フロアで特に便利である。この構造は、機能、強度、及び製造費を最適化するために材料の組成を大幅に変化させることができる。
【0183】
更に、一方の側部の長さに沿って材料を変化させることができる。かくして、例えば、二つの短側部間に位置決めされたブロックは、種類の異なる木材又は材料でできていてもよく、そのため、それらの幾つかを、敷設や強度等を改善する適当な特性についてのそれらの寄与に関して選択できる。異なる繊維配向により、長側部及び短側部で様々な特性を得ることができ、更に、プラスチック材料を、短側部で、及び例えば長側部の様々な部分で使用できる。フロアボード又はそのコアの部分が、例えば、幾つかの層を持つ合板できている場合には、これらの層は、長側部及び短側部の両方の上リップ、タング、及び下リップが全て、材料組成や繊維配向等が異なるでできた部分を含み、これにより強度、可撓性、加工性等に関して異なる特性を提供するように選択できる。
【0184】
図38のa乃至dは、本発明による製造方法を示す。図示の実施例では、接合縁及びタング溝の製造は、4つの工程で行われる。使用される工具の工具直径は、フロアの厚さよりも大きい。工具は、係止角度が高いアンダーカット溝をアンダーカット溝を越えて延びる下リップを持つタング溝に形成するのに使用される。
【0185】
理解を簡単にするため、及び上文中に説明した接合システムとの比較を容易にするため、ボードの縁部は、フロア表面を上方に向けた状態で示してある。しかしながら、ボードは、機械加工中、通常はそれらの表面を下に向けて位置決めされる。
【0186】
第1工具TP1は、水平平面に対してTA1の角度で作動する粗削りカッターである。第2工具TP2は、水平方向に作動し、上下の支持面を形成する。第3工具TP3は、本質的に垂直方向に作動できるが、角度をなして作動することもでき、上接合縁を形成する。
【0187】
重要な工具は、係止溝の外部分及びその係止面を形成する工具TP4である。TA4は、図35のTAと対応する。図38のdから明らかなように、この工具は、最小量の材料しか除去せず、重要なことには、角度が高い係止面を形成する。工具が壊れないようにするため、垂直平面の外側に延びる広幅部分が形成されていなければならない。更に、除去されるべき材料の量は、工具に作用する磨耗及び歪みを小さくするため、できるだけ少なくなければならない。これは、粗削りカッターTP1の適当な角度及び設計で達成される。
【0188】
かくして、この製造方法は、詳細には、タング溝36の上部分にアンダーカット係止溝35を形成するために二つの異なる角度で作動する少なくとも二つの切削工具を必要とすることを特徴とする。タング溝は、更に多くの工具を使用して形成でき、これらの工具は異なる順序で使用される。
【0189】
表面平面HPに上側2を持ち、この上側に対して垂直に差し向けられた接合平面VPを持つ接合縁部分4aを持つフロアボードにタング溝36を形成する方法を以下に詳細に説明する。タング溝は、接合平面4aから延びており、自由外端を各々有する二つのリップ39、40によって形成される。タング溝は、係止面45を含むアンダーカット35を少なくとも一つのリップに有する。このアンダーカットは、他方のリップの自由外端52よりも大きく接合平面VPから離れて位置決めされている。本方法によれば、機械加工は、フロアボードの厚さTよりも直径が大きい複数の回転切削工具によって行われる。この方法では、切削工具及びフロアボードは、互いに対して及びフロアボードの接合縁と平行に相対移動するようになっている。この方法は、1)回転シャフトがフロアボードの上側2に対して様々な角度で傾斜した少なくとも二つのこのような工具によってアンダーカットが形成され、2)これらの工具のうちの第1工具が、所期のアンダーカットの係止面45よりも接合平面VPから遠いアンダーカットの部分を形成するように駆動され、3)これらの工具のうちの第2工具がアンダーカットの係止面45を形成するように駆動されることを特徴とする。これらの工具のうちの第1工具は、その回転シャフトをフロアボードの上側2に対してこれらの工具のうちの第2工具よりも大きい角度に設定して駆動される。下リップ40は、接合平面VPを越えて延びるように形成できる。下リップ40は、更に、接合平面VPまで延びるように形成できる。別の態様では、下リップ40は接合平面VPから所定距離のところで終端するように形成できる。
【0190】
第1工具は、一実施例によれば、その回転シャフトを表面平面HPに対して最大85°の角度に設定して駆動できる。第2工具は、一実施例によれば、その回転シャフトを表面平面HPに対して最大60°の角度に設定して駆動できる。フロアボードが、回転シャフトの角度が小さい工具よりも前に、回転シャフトの角度が大きい工具により機械加工されるように、これらの工具は、表面平面HPに対するそれらの回転シャフトの角度とは無関係にフロアボードと係合させることができる。
【0191】
更に、タング溝36の下部分を形成するため、第3工具を駆動できる。この第3工具は、前記第1工具及び前記第2工具との間でフロアボードと接触させることができる。第3工具は、更に、その回転シャフトを表面平面HPに対して約90°の角度に設定して駆動できる。
【0192】
更に、第1工具は、フロアボードの接合縁部分4aの表面部分を前記第2工具よりも広く機械加工するために駆動できる。第2工具は、表面平面HPに面するその表面が、工具の厚さを、回転シャフトと平行に見て、工具の半径方向外部分内で小さくするように賦形するように形成できる。タング溝のアンダーカット部分を形成するため、少なくとも三つの工具をそれらの回転シャフトを異なる設定にして駆動できる。これらの工具は、木製の又は木材繊維をベースとした材料でできたフロアボードの機械加工に使用できる。
【0193】
図39は、膨潤を補償できるように接合システムを形成する方法を示す。寒冷な気候と温暖な気候との間の変化での相対湿度が上昇するため、表面層32が膨潤し、フロアボード4a及び4bが押し離される。接合部に可撓性がないと、接合縁41及び61が潰れるか或いは係止エレメント8が壊れてしまう。この問題点は、問題点を小さくするために個別に及び組み合わせて寄与する以下の特性が得られるように接合システムを形成することによって解決できる。
【0194】
接合システムは、接合縁が、製造と関連して及び通常の相対湿度で水平方向に互いに押し付けられたとき、フロアボードが小さい遊びを持つことができるように形成できる。数百分の一の遊びが、問題点の軽減に寄与する。負の遊び、即ち初期応力は逆の効果を及ぼす。
【0195】
係止面45、65間の接触面が小さい場合には、接合システムは、係止面が上接合縁41、61よりも容易に圧縮されるように形成できる。係止エレメント8には、溝64aを係止面と上水平支持面64との間に形成できる。タング38及び係止エレメント8を適当に設計することにより、タングの外部分69をタング溝の内部分48に対して外方に曲げることができ、表面層の膨潤及び収縮と関連した弾性エレメントとして作動できる。
【0196】
この実施例では、接合システムの下支持面は、垂直方向で最大に係止するため、水平平面と平行に形成されている。更に、例えば二つの係止面45、65間に圧縮性材料を適用することによって、又はタング又は溝の部分の材料に圧縮性材料を選択することによって、膨張性を得ることができる。
【0197】
図40は、タング38の高い剛性に対して最適化した本発明による接合システムを示す。この場合、タングの外部分はタング溝の内部分と接触している。この接触面が小さい場合、及び接触が大きな圧縮なしに起こる場合、接合システムは係止位置で変位できる。
【0198】
図41は、下支持面50、71が二つの角度を持つ接合システムを示す。接合平面の外側の支持面の部分は、水平平面と平行である。タング溝の内部分に最も近い接合平面の内側の角度は、互いに係合する支持面部分の最内縁部に対する接線である円弧32に対する接線と対応する。係止面の係止角度は比較的小さい。下リップ40が硬質に且つ剛性に形成できるため、及び角度差が下支持面50、71の平行な部分に対して大きいため、強度は十分である。この実施例では、係止面45、65は、上支持面としても役立つ。接合システムは、係止面の他に上支持面を備えておらず、かくして、これにより、垂直方向分離が阻止される。
【0199】
図42のa及びbは、短側部の係止に便利であり、係止エレメント8が大きな水平方向剪断吸収面を持つために軟質の材料でも高い引張強度を持つことができる接合システムを示す。タング38の下部分は、円弧C2の外側に位置決めされており、かくして、上文中に説明した内方への傾けの基本的原理に従わない。図42のbから明らかなように、この接合システムは、それでも、上接合縁を中心として上方へ傾けることによって解放できる。これは、タング38の係止エレメント8が、最初の上方への傾け作業の後、水平方向に引き外すことによってタング溝から出るためである。上接合縁を中心として内方へ傾けること及び上方へ傾けることについての上文中に説明した原理は、かくして、接合システムを何らかの他の方法で、例えば引き外しによって、又は下リップ40を曲げたときにスナップ作用による外しと組み合わせることによって解放できるまで上方へ傾けることができるように、満たされなければならない。
【0200】
図43のa、b、及びcは、剛性上リップ39及び可撓性下リップ40に係止溝を備えた接合システムで本発明による水平方向スナップ嵌めを容易にするため、タングの下部分を下リップ40に関して形成する上での基本的原理を示す。この実施例では、上リップ39はかなり剛性が高い。これは、とりわけ比較的厚いため、又は硬質の及び更に剛性の材料でできているためである。下リップ40は薄く且つ軟質であるのがよく、従って、スナップ嵌めと関連して下リップ40で曲げが生じる。とりわけ、下リップ40の最大曲げをできるだけ制限することによって、スナップ嵌めを大幅に容易にできる。図43aは、下リップ40の曲げが、タング溝36内に大きく挿入されるタング38によって特徴付けられる最大曲げレベルB1まで大きくなることを示し、丸味を付けた案内部分が互いに接触することを示す。タング38を更に深く挿入すると、下リップ49は、スナップ嵌めが終了するまで曲がって戻り係止エレメント8は係止溝35内にその最終位置に一杯に挿入される。タング38の下前部分49は、下リップ40を下方に曲げないように設計されていなければならず、下リップは、その代わりに、下支持面50によって下方に押圧されなければならない。タングのこの部分49は、下リップ40をタング38の下係合面50の外部分を中心として曲げるとき、この下リップ40の最大曲げレベルと同じか或いはそれよりも小さい形状を備えていなければならない。タング38がこの位置で下リップ40と重なる、破線49bで示す形状を備えている場合には、図43のbに示す曲げB2がかなり大きなものとなる。これは、スナップ嵌めと関連して大きな摩擦を生じ、接合部が損傷する危険が大きくなる。図43のcは、タングの下外部分49と下リップ40との間に空間S4があるように設計されたタング溝36及びタング38によって最大曲げを制限できるということを示す。
【0201】
概して、長側部の係止後の短側部のスナップ嵌めと関連して水平方向スナップ嵌めを使用できる。長側部をスナップ嵌めするとき、本発明による接合システムを、僅かに上方に傾けた位置にある一つのボードとスナップ嵌めできる。上方に傾けたスナップ位置を図44に示す。係止エレメントの案内部分66を係止溝の案内部分44と接触させるのに下リップ40の小さな曲げB3だけが必要とされ、係止エレメントを下方へ傾けることによって係止溝35に挿入できる。
【0202】
図45乃至50は、長側部及び短側部で使用でき、大型の回転式切削工具を使用して製造できる本発明の様々な変形例を示す。最新の製造技術によれば、本発明によれば、ボード材料を低い費用で機械加工することによって、複雑な形状を形成できる。これらの図面及び上文中で言及した図面に示す形体の多くは、勿論、押出し成形によって形成できるが、この方法は、通常は、機械加工よりもかなり費用がかかり、フロアで通常使用される多くのボード材料の形成で不便であるということを指摘しておかなければならない。
【0203】
図45のa及びbは、タング38の外部分が曲げられるように形成された本発明による係止システムを示す。この曲げ可能性は、タングの先端を二つに別れることによって得られる。スナップ嵌め中、下リップ40が下方に曲がり、タング38の外下部分が上方に曲がる。
【0204】
図46のa及びbは、二つに別れたタング即ちスプリットタングを持つ本発明による係止システムを示す。スナップ嵌め中、タングの二つの部分は互いに向かって曲がり、これと同時に二つのリップが互いから遠ざかる方向に曲がる。
【0205】
これらの二つの製造システムは、係止及び取り外しを行うために内方及び外方に傾けることができる。
【0206】
図47のa及びbは、別体の部品40bが下リップの延長部を構成し、この部品が弾性である組み合わせ接合部を示す。接合システムは傾けることができる。コアの部分を構成する下リップの支持面は、このリップを曲げる必要なしにスナップ嵌めを行うことができるように形成されている。アルミニウムシートでできているのがよい別体の延長部品だけが弾性である。接合システムは、リップの両部分が弾性であるように形成されていてもよい。
【0207】
図48のa及びbは、組み合わせ接合部と二つの部分を含む下リップとのスナップ嵌めを示す。ここでは、別体のリップが支持面を構成する。この接合システムは、例えば短側部で、本発明による何らかの他の接合システムとともに使用できる。この接合システムの利点は、例えば、係止溝35を大きな自由度で合理的に大型の切削工具を使用して形成できるということである。機械加工後、外リップ40bを取り付ける。このリップの形状は、機械加工性に悪影響を及ぼさない。外リップ40bは弾性であり、この実施例では係止エレメントを備えていない。別の利点は、この接合システムにより極めて薄いコア材料を接合できるということである。これは、下リップを非常に薄く形成できるためである。コア材料は、例えば、薄くコンパクトな積層体であるのがよく、上下の層は、柔らかで吸音性のあるフロアを提供できる例えばコルクや軟質プラスチック材料でできた比較的厚い層であるのがよい。この技術を使用し、コア材料を接合できる。このコア材料の厚さは、概して、7mm以上の通常のコア材料と比較することができ、約2mmとなっている。達成できる厚さの節約は、他の層の厚さを大きくするのに使用できる。この接合部は、厚さが更に大きい材料にも使用できるということは明らかである。
【0208】
図49及び50は、例えば短側部で他の好ましいシステムと組み合わせて使用できる組み合わせ接合部の二つの変形例を示す。図49による組み合わせ接合部は、ストリップがタングの延長弾性部品を構成する実施例で形成でき、このシステムは、図45に示す実施例と同様の機能を有する。図50は、この組み合わせ接合部が、接合平面の内側に位置決めされた外下リップ40bの係止エレメント8bを備えて形成できるということを示す。
【0209】
図51のa乃至fは、水平方向で互いに合わせ、上方へ傾け、上方へ傾けた位置でスナップ嵌めし、下方へ傾けることの組み合わせによってフロアボードを接合するのに使用できる本発明による敷設方法を示す。この敷設方法は、本発明によるフロアボードに使用できるが、この敷設方法を適用できる特性を持つフロアの随意の機械式接合システムでも使用できる。説明を簡単にするため、敷設方法を、溝ボードと呼ばれ、タングボードと呼ばれる他のボードに接合される一つのボードについて示す。これらのボードは、実際には同じである。溝側に同じ方法で接合されるタング側によっても全敷設順序を行うことができるということは明らかである。
【0210】
タング38を持つタングボード4a及びタング溝36を持つ溝ボード4bは、開始位置では、図51のaに示すように下張り床に平らに置いてある。タング38及びタング溝36は、垂直方向及び水平方向で分離しないようにする係止手段を備えている。次いで、溝ボード4bを方向F1でタングボード4aに向かって、図51のbに示すように、タング38がタング溝36と接触するまで、及びタングの上下の部分がタング溝に部分的に挿入されるまで、水平方向に変位する。この第1作業により、これらのボードの接合縁部分は、ボードの長さ方向全長に亘って同じ垂直方向相対位置をとり、従って、円弧形状の任意の相違が真っ直ぐになる。
【0211】
溝ボードをタングボードに向かって移動すると、溝ボードの接合縁部分がこの位置から僅かに持ち上がる。次いで、溝ボード4bを角度移動S1で上方へ傾け、これと同時にタングボードと接触した状態に保持するか或いは、図51のcに示すようにタングボード4aに向かって方向F1で押圧する。溝ボード4bが、上方へ傾けたスナップ位置と対応する下張り床に対する角度SAに達したとき、上文中の記載に従って、及び図44に示すように、溝ボード4bをタングボード4aに向かって移動でき、その結果、上接合縁41、61が互いに接触し、タングの係止手段がタング溝の係止手段にスナップ機能によって部分的に挿入される。
【0212】
上方に傾けた位置でのこのスナップ機能は、タング溝の外部分が広くなり、ばね作用で戻ることを特徴とする。この広幅化は、水平方向スナップ嵌めと関連して必要とされるよりも本質的に小さい。スナップ角度SAは、溝ボード4bを上方へ傾けることと関連してボードを互いに向かって押し付ける力で決まる。方向F1でのプレス力が高い場合、ボードは、力が低い場合よりも低い角度SAでスナップ嵌めする。スナップ嵌め位置は、更に、係止手段の案内部分が互いに接触し、そのためそれらのスナップ嵌め機能を行うことができることを特徴とする。ボードは、バナナ形状である場合、スナップ嵌めと関連して真っ直ぐになり係止する。次いで、溝ボード4bは、接合縁に向かって押圧することと組み合わせた角度移動S2で図51のeに従って下方へ傾けることができ、その最終位置でタングボードに対して係止される。これを図51のfに示す。
【0213】
接合部の構造に応じて、適当な量の力でスナップ嵌めを行わなければならないという必要条件、及び係止手段の案内部分がこのような係合状態で互いに何らかのバナナ形状を保持でき、その結果、接合システムが損傷する危険を全く伴わずに最終的な係止を行うことができなければならないという必要条件に関して最良の機能を提供するスナップ角度SAを高い精度で決定できる。
【0214】
フロアボードは、好ましい敷設方法によれば、実際上の補助を全くなしで設置できる。幾つかの場合では、図52のa及びbによる適当な補助を以て行われる場合、設置を容易にできる。本発明による適当な補助は、衝撃ブロック又は押圧ブロック80であり、このブロックは、フロアボードの縁部の下に挿入したときに溝ボードを上方へ傾ける前後部分81を持つように設計されている。上方へ傾けた位置にあるときに溝ボードの縁部と接触する上衝合縁82を有する。衝合縁82がフロアボードと接触した状態にあるように衝撃ブロック80を溝ボードの下に挿入したとき、溝ボードは所定のスナップ角度をとる。次に、衝撃ブロックに押圧することによって、又は当てることによって、溝ボード4aのタング溝をタングボードのタングと互いにスナップ嵌めできる。勿論、衝撃ブロックは、ボードの様々な部分まで移動できる。これは、他方の補助をボードの他方の部分に押し付けることと組み合わせて行うことができるということは明らかである。これは、複数の衝撃ブロックを使用して、及び同様の結果をもたらす、例えば一方の補助がボードを上方にスナップ嵌め角度まで傾け、他方の補助がボードを互いに押し付けるのに使用される様々な種類の補助を使用して行われる。新たなボードの溝側を上方へ傾け、これを前に敷設したボードのタング側に接合しようとする場合にも同じ方法を使用できる。
【0215】
この説明は、次に、フロアボードを敷設するための工具の様々な特徴に関する。フロアボードのさねはぎ接合部を相互連結することによってフロアボードを敷設するためのこのような工具は、フロアボードの接合縁部分の接合縁4a、4bを係合するための係合面82を持つブロック80として設計できる。工具は、フロアボードの下に挿入するための楔として形成されており、その係合面82が楔の厚い方の端部の近くに配置されている。工具の係合面82は、フロアボードの接合縁4a、4bを少なくとも部分的に包囲するように凹所をなして湾曲している。更に、楔の楔角度S1及び楔の厚い部分での係合面82の位置は、フロアボードが楔80で持ち上げられ、フロアボードの接合縁が係合面82と接触するときにフロアボードの所定の持ち上げ角度が得られるように調節できる。楔80の衝合面82は、フロアボードの向き合った接合縁部分4aに形成されたアンダーカットタング溝36を前に敷設したフロアボードのタング38に接合するために斜め方向上方に差し向けられたタング38を持つ接合縁部分4bと当接するように形成できる。別の態様では、楔の衝合面82は、フロアボードの反対側の接合縁部分4bに形成された斜め方向上方に差し向けられたタング38に接合するためのアンダーカット溝36を持つ接合縁部分4aに当接するように形成できる。
【0216】
上文中に説明した工具は、一方のフロアボードを他方のフロアボードに対して持ち上げ、これらのフロアボードの機械式係止システムを接合し係止することによってフロアボードを機械的に接合するために使用できる。工具は、更に、このようなフロアボードをこのような別のフロアボードに、これらのフロアボードが持ち上げ位置にあるときにこれらのフロアボードの機械式係止システムを互いにスナップ嵌めすることによって機械的に接合するために使用できる。更に、工具は、楔の係合面82が接合縁部分4bに当接するように使用できる。接合縁部分4bのタング38は、フロアボードの反対側の接合縁部分4aに形成されたアンダーカット溝36を前に敷設したフロアボードのタング38に接合するため、斜め方向上方に差し向けられている。別の態様では、工具は、フロアボードの反対側の接合縁部分4bに形成された斜め方向上方に差し向けられたタング38を前に敷設したフロアボードのアンダーカット溝38に接合するため、楔の係合面82がアンダーカット溝36を持つ接合縁部分4aに当接するように使用できる。
【0217】
図53は、隣接したボードに長側縁部に沿って接合された後のボード2a及び2bが、他の二つの側部を互いに水平方向でスナップ嵌めすることによって接合できるように係止位置で方向F2に変位できることを示す。
【0218】
上方へ傾けた位置で長側部並びに短側部のスナップ嵌めを行うことができる。先ず最初に一方のボードの短側部を接合した場合には、このボードの係止された短側部をスナップ角度をとるように上方へ傾けることによって、その長側部を上方へ傾けた位置でスナップ嵌めできる。次いで、上方へ傾けた位置でスナップ嵌めが行われ、これと同時に短側部に沿って係止位置での変位が行われる。スナップ嵌め後、ボードを下方へ傾け、長側部及び短側部の両方で係止される。
【0219】
更に、図53及び54は、長側部が別の第1ボード1に既に接合された二つのボード2a及び2bの二つの短側部のスナップ嵌めと関連して生じる問題点を説明する。フロアボード2aをフロアボード2bにスナップ嵌めするとき、第1ボード1の長側部に最も近い内隅部91及び92は、同じ平面内に配置されている。これは、二つのボード2a及び2bの夫々の長側部が同じフロアボード1に接合されているためである。断面C3−C4を示す図54bによれば、下リップ40の下方への曲げを開始するため、タング38をタング溝36に挿入できない。他方の長側部の外隅部93、94では、図54のaに示す断面C1−C2において、タング38を溝36に挿入でき、ボード2bを係止エレメント8の高さと対応して自動的に上方へ傾けることによって下リップ40の下方への曲げを開始する。
【0220】
かくして、本発明者は、同じ平面内での横方向変位で内隅部をスナップ嵌めすることと関連して問題があるということを発見した。これらの問題点は、スナップ嵌めに対して大きな抵抗を示し、接合システムが割れる危険がある。この問題点は、複数の接合部分での材料の変形曲げを可能にする適当な接合部設計及び材料の選択によって解決できる。
【0221】
このような特定の設計の接合システムをスナップ嵌めするとき、以下のことが行われる。横方向変位において、タングの外案内部分42、68及び上リップが協働し、タングの係止エレメント8を上リップ39の外部分の下に押圧する。タングは下方に曲がり、上リップは上方に曲がる。これを図54のbに矢印で示す。図53の隅部92は、曲げられるボード2bの長側部の下リップ40によって上方に押圧され、隅部91は、上方に曲げられるボード2aの長側部に設けられた上リップによって下方に押圧される。接合システムは、これらの四つの変形の和が非常に大きいため、係止エレメントが上リップに沿って摺動して係止溝にスナップ嵌めできるように形成されなければならない。スナップ嵌めと関連してタング溝36を広げることができなければならないということがわかっている。しかしながら、通常は剛性でなければならないタングがスナップ嵌めと関連して曲がることができるように設計されていると有利であるということがわかっている。このような実施例を図55に示す。溝等63をタングの上内部分に垂直平面VPの内側に形成できる。内部分から外部分までのタングの全長PBを延ばすことができ、これは、例えば、フロア厚さTの半分以上であってもよい。
【0222】
図56及び57は、二つのフロアボード2a及び2bの内隅部91、92でのスナップ嵌め(図57参照)及び外隅部93、94(図56参照)でのスナップ嵌めと関連して、接合システムの部分がどのように曲がるのかを示す。製造を容易にするため、必要とされるのは薄いリップ及びタングが曲がることだけである。実際には、勿論、圧力を受ける全ての部分が圧縮され、材料の厚さ、湾曲性、組成、等に応じて様々な程度に湾曲する。
【0223】
図56のa及び図57のaは、ボードの縁部が互いに接触したときの位置を示す。接合システムは、この位置でもタング38の最外先端が下リップ40の外部分の内側に配置されるように形成されている。ボードを互いに向かって更に移動すると、内隅部91、92のタング38がボード2bを図56のb及び図57のbに従って上方に押圧する。タングは下方に曲がり、ボード2bは外隅部93、94のところで上方へ傾けられる。図57のcは、タング38が内隅部91、92のところで下方へ傾けられることを示す。図56のcによれば、外隅部93、94のところで、タング38は上方への傾けられ、下リップ40は下方へ傾けられる。図56のd、図57のdによれば、ボードを互いに向かって更に移動するとき、曲がり続け、次いで下リップ40は内隅部91、92のところで図57のdに示すように曲がる。図56のe、図57のeは、スナップ嵌め位置を示す。かくして、タング38を曲げることができる場合、及びフロアボードがその二つの他の側部に沿って既に係止された後に行われるスナップ嵌めと関連してボードが同じ平面内に配置されたときにタング及び溝が互いに接触したとき、タング38の外部分が下リップ40の外部分の内側に位置決めされている場合、スナップ嵌めをかなり容易に行うことができる。
【0224】
本発明の範疇に幾つかの変形例が存在する。本発明者は、接合システムの様々な部分が、様々な幅、長さ、厚さ、角度、及び半径で、多くの様々なボード材料で、及び均質なプラスチック製及び木製のパネルで製造された多数の変形例を製造し、評価した。全ての接合システムの試験は、裏返した位置で、溝ボード及びタングボードの互いに対するスナップ嵌め及び傾けに関して、及び長側部及び短側部の本明細書中に説明したシステム及び従来技術のシステムの様々な組み合わせに関して行われた。上係合面が係止面である係止システム、タング及び溝が複数の係止エレメント及び係止溝を持つ係止システム、及び係止エレメント及び係止溝の形体の水平方向係止手段が下リップ及びタングの下部分に形成された係止システムが製造されてきた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 a、b、及びcは、WO9426999によるフロアボードの長側部を機械的に接合するために下に傾ける方法を三つの工程で示す図である。
【図2】 a、b、及びcは、WO9426999によるフロアボードの短側部を機械的に接合するためのスナップ嵌め方法を三つの工程で示す図である。
【図3】 a及びbは、WO9426999によるフロアボードの上側及び下側の夫々の図である。
【図4】 a及びbは、WO9966151によるフロアボードの二つの異なる実施例を示す図である。
【図5】 a及びbは、ドイツ国特許第DE−A−3343601号によるフロアボードを示す図である。
【図6】 a乃至dは、カナダ国特許第CA−A−0991373号によるフロアボードの長側部及び短側部の夫々の機械式係止システムを示す図である。
【図7】 a及びbは、英国特許第GB−A−1430429号による機械式係止システムを示す図である。
【図8】 a及びbは、ドイツ国特許第DE−A−4242530号によるボードを示す図である。
【図9】 a及びbは、WO9627721によるスナップ接合部を示す図である。
【図10】 a及びbは、日本国特許第JP3169967号によるスナップ接合部を示す図である。
【図11】 a及びbは、ドイツ国特許第DE−A−1212275号によるスナップ接合部を示す図である。
【図12】 a乃至dは、米国特許第1124228号による、さねはぎに基づく係止システムの別の実施例を示す図である。
【図13】 a乃至dは、ドイツ国特許第DE−A−3041781号によるスポーツフロア用機械式係止システムを示す図である。
【図14】 a乃至eは、WO9747834に示す係止システムの一つを示す図である。
【図15】 a及びbは、米国特許第2740167号による寄木フロアを示す図である。
【図16】 a及びbは、カナダ国特許第CA−A−2252791号によるフロアボード用機械式係止システムを示す図である。
【図17】 a及びbは、米国特許第5797237号による寄木フロア用スナップ係止システムを示す図である。
【図18】 a及びbは、フランス国特許第FR−A−2675174号によるセラミックタイル用接合システムを示す図である。
【図19】 a及びbは、日本国特許第JP7180333号に記載された、金属材料の押出しによって形成されたフロアボード用接合システムを示す図である。
【図20】 a及びbは、英国特許第GB−A−2117813号による大きな壁パネル用接合システムを示す図である。
【図21】 a及びbは、本発明によるフロアボードの第1の好ましい実施例の平行な接合縁部分を概略に示す図である。
【図22】 本発明を使用するとき、上接合縁を中心として内方に傾ける基本的原理を概略に示す図である。
【図23】 a及びbは、本発明によるフロアボードの接合縁の製造を概略に示す図である。
【図24】 a及びbは、本発明の、生産と関連した変形例を示す図である。
【図25】 本発明の変形例並びに下リップの曲げと組み合わせたスナップ嵌め及び上方への傾けを示す図である。
【図26】 短いリップを持つ本発明の変形例を示す図である。
【図27】 a、b、及びcは、下方への傾け方法及び上方への傾け方法を示す図である。
【図28】 a、b、及びcは、変形例の傾け方法を示す図である。
【図29】 a及びbは、スナップ嵌め方法を示す図である。
【図30】 二つのボードが既に短側部で互いに接合されている場合の二つのボードの長側部を第3ボードの長側部に接合する方法を示す図である。
【図31】 a及びbは、本発明による組み合わせ接合部を備えた、接合された二つのフロアボードを示す図である。
【図32】 a乃至dは、組み合わせ接合部の内方への傾けを示す図である。
【図33】 長側部を寄木フロアに形成する方法の一例を示す図である。
【図34】 短側部を寄木フロアに形成する方法の一例を示す図である。
【図35】 長側部の接合システムを寄木フロアに形成する方法の詳細を示す図である。
【図36】 接合部材料の曲げ及び圧縮を使用して傾けることができるように接合システムが設計された、本発明によるフロアボードの一例を示す図である。
【図37】 本発明によるフロアボードを示す図である。
【図38】 a及びbは、本発明による製造方法を使用する、製造方法の四つの工程を示す図である。
【図39】 フロアボードの表面層の膨潤及び収縮を補償するのに適した接合システムを示す図である。
【図40】 剛性タングを持つ本発明の変形例を示す図である。
【図41】 係止システムが上接触面を構成する、本発明の変形例を示す図である。
【図42】 a及びbは、長いタングを持つ本発明の変形例の傾け及び引き出しを示す図である。
【図43】 a、b、及びcは、スナップ嵌めを容易にするための接合システムの設計方法を示す図である。
【図44】 傾け位置決めでのスナップ嵌めを示す図である。
【図45】 a及びbは、可撓性タングを持つ本発明による接合システムを示す図である。
【図46】 a及びbは、可撓性スプリットタングを持つ本発明による接合システムを示す図である。
【図47】 a及びbは、下リップの一部がコアと異なる材料で形成された本発明による接合システムを示す図である。
【図48】 a及びbは、四つの側部全部が係止されたフロアボードのc接合部として使用できる接合システムを示す図である。
【図49】 例えばフロアボードの短側部で使用できる接合システムを示す図である。
【図50】 例えばフロアボード短側部で使用できる接合システムの別の例を示す図である。
【図51】 a乃至fは、敷設方法を示す図である。
【図52】 a及びbは、特別設計の工具による敷設を示す図である。
【図53】 短側部の接合を示す図である。
【図54】 a及びbは、短側部のスナップ嵌めを示す図である。
【図55】 短側部のスナップ嵌めを容易にする可撓性タングを持つ本発明の変形例を示す図である。
【図56】 a及びeは、短側部の外隅部のスナップ嵌めを示す図である。
【図57】 a及びeは、短側部の内隅部のスナップ嵌めを示す図である。
【符号の説明】
1、1’ フロアボード
4a、4b 長側縁部分
HP 表面平面
VP 接合平面
36 タング溝
38 タング
30 コア
32 表面層

Claims (63)

  1. 複数のフロアボード(1、1’)と、これらフロアボード(1、1’)を接合平面(VP)のところで機械的に接合するための係止システムとを備えたフロアボードシステムであって、前記フロアボード(1、1’)は、コア(30)、前側(2、32)、後側(34)、及び向き合った接合縁部分(4a、4b)を含み、これらの接合縁部分のうちの一方の接合縁部分(4a)は、上下のリップ(39、40)によって画成されており且つ底端(48)を持つタング溝(36)として形成されており、他方の接合縁部分(4b)は、上方に差し向けられた部分(8)を自由外端に備えたタング(38)として形成されており、
    前記タング溝(36)は、前記接合平面(VP)から見て、開口部、内部分(35)、及び内係止面(45)を持つアンダーカット溝(36)の形状を有し、 前記下リップ(40)の少なくとも幾つかの部分は、前記フロアボードの前記コア(30)と一体成形されており、
    前記タング(38)は、二つのこのようなフロアボード(1、1’)を、それらの前側(4a、4b)が同じ表面平面(HP)内に位置決めされ且つこの平面に対して垂直方向に差し向けられた接合平面(VP)のところで出会うように機械的に接合するとき、隣接したフロアボードのタング溝(36)の前記内係止面(45)と協働するように形成された係止面(65)を有する、係止システムにおいて、
    前記タング溝の前記底端(48)の大部分が、前記表面平面(HP)と平行に見て、前記タング(38)の前記外端(69)よりも接合平面(VP)から所定距離だけ離間した位置に位置決めされており、
    前記タング溝(36)の前記内係止面(45)は、前記タング(38)の対応する係止面(65)と協働するため、前記タング溝の前記アンダーカット部分(35)内で前記上リップ(39)に部分的に形成されており、前記係止面(65)は、機械的に接合された二つのボードの前記接合平面(VP)に対して直交する方向(D2)での引き離しに抗するため、前記タング(38)の前記上方に差し向けられた部分(8)に形成されており、
    前記下リップ(40)は、前記タング(38)の対応する支持面(71)と協働するための支持面(50)を前記アンダーカット溝の前記底端(48)から所定距離離間したところに有し、前記2つの支持面(71,50)は、機械的に接合された二つのボードの前記表面平面(HP)に対して垂直な方向(D1)での相対的変位に抗するように協働するようになっており、
    前記表面平面(HP)及び前記接合平面(VP)の交差点(C)から見て前記コアに連結された前記下リップ(40)の全ての部分が、平面(LP2)の外側に配置されており、この平面(LP2)は、この平面と平行であり且つ前記係止面が前記表面平面(HP)に対して最も傾斜した前記タング溝(36)及び前記タング(38)の協働する係止面(45、65)に接する係止面(LP1)よりも、前記点から遠くに配置されており、
    前記接合縁部分(4a、4b)の前記上リップ(39)及び前記下リップ(40)、及びタング(38)は、前記一方のフロアボード(1’)の前記タング(38)と他方のフロアボード(1)の前記タング溝(36)とを外すため、一方のフロアボードを前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近い枢動中心(C)を中心として他方のフロアボードに対して上方に枢動させることによって、機械的に接合された二つのフロアボードを外すことができるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  2. 請求項1に記載のフロアボードシステムにおいて、前記接合縁部分(4a、4b)の前記上リップ(39)及び前記下リップ(40)、及びタング(38)は、前記一方のフロアボードの前記タングを他方のフロアボードの前記タング溝に接合するため、二つのフロアボードが本質的に互いに接触した状態で一方のフロアボードを前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近い枢動中心(C)を中心として他方のフロアボードに対して下方に枢動させることによって二つのフロアボード(1、1’)を接合できるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  3. 請求項1又は2に記載のフロアボードシステムにおいて、前記アンダーカット溝(36)及び前記タング(38)は、同様のボードに機械的に接合されたフロアボード(1’、1)を接合平面(VP)に沿って方向(D3)に変位できるような設計を備えている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  4. 請求項1、2、又は3に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)及び前記アンダーカット溝(36)は、前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近いボードの接合縁部分上の点(C)のところでボード間に接触を維持しながら、一方のボードを他方のボードに対して枢動することにより、一方のボードを他方のボードに連結でき及び取り外すことができるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  5. 請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)及び前記アンダーカット溝(36)は、前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近いボードの接合縁部分上の点のところでボード間に接触を維持した状態で、一方のボードを他方のボードに対して枢動することにより、前記表面平面(HP)から遠ざかる方向に面する前記タング(38)の側部と前記下リップとの間に本質的に接触なしでボードの連結及び取り外しを行うことができるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  6. 請求項1乃至4のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)及び前記アンダーカット溝(36)は、前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近いボードの接合縁部分上の点のところでこれらのボード間に接触を維持した状態で、前記タング(38)の前記表面平面(HP)に面する側部及び前記表面平面(HP)から遠ざかる方向に面する側部と前記上リップ(39)及び前記下リップ(40)の夫々との間を本質的に線接触させた状態で一方のボードを他方のボードに対して枢動することによって、ボード(1、1’)の連結及び取り外しを行うことができるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  7. 請求項1乃至6のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記係止平面(LP2)とこれと平行な前記平面(LP1)との間の距離の外側に、前記コア(30)に連結された前記下リップ(40)の全ての部分が配置されており、前記距離は、前記フロアボードの厚さ(T)の少なくとも10%である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  8. 請求項1乃至7のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の係止面(45、65)は、前記表面平面(HP)に対し、90°よりも小さいが少なくとも20°の角度を形成する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  9. 請求項8に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の係止面(45、65)は、前記表面平面(HP)に対し、少なくとも30°の角度を形成する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  10. 請求項1乃至9のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記アンダーカット溝(36)及び前記タング(38)は、前記タング(38)の前記外端(69)が、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の互いに係合した前記係止面(45、65)から、前記下リップ(40)及び前記タング(38)の協働する支持面(50、71)までの本質的に全長に沿って、前記アンダーカット溝(36)から所定距離のところに配置されるように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  11. 請求項10に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)の前記外端(69)と前記アンダーカット溝(36)との間で接触した任意の表面部分の寸法は、二つのこのようなボード(1、1’)が機械的に接合された場合、垂直平面で前記係止面(45、65)よりも小さい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  12. 請求項1乃至11のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、タング(38)及びタング溝(36)を持つ縁部(4a、4b)は、二つのフロアボードを接合したとき、これらの縁部(4a、4b)間で、前記フロアボードの上側から下側まで計測して、前記タングを支持する縁部(4b)の縁部表面の最大30%に沿って表面が接触するように設計されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  13. 請求項1乃至12のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)及び前記下リップ(40)の協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、平行であるように、又はこれに対して所定角度で差し向けられており、この角度は、前記アンダーカット溝の前記底端(48)に最も近い点で互いに係合する支持面に接し且つ前記ボードを通る断面で見て表面平面(HP)と接合平面(VP)とが交差する点(C)ところに中心を持つ円弧への接線と等しいか或いは小さい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  14. 請求項13に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の前記協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対して0°乃至30°の角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  15. 請求項14に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の前記協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対して少なくとも10°の角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  16. 請求項14又は15に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の前記協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対して最大20°の角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  17. 請求項13に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の前記協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、前記支持面(50、71)に接しており且つ前記ボードを通る断面で見て前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)とが交差する点に中心を持つ円弧への接線と本質的に同じ角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  18. 請求項13に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の前記協働支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、前記アンダーカット溝の前記底端に最も近い点で互いに係合する前記支持面(50、71)に接しており且つ前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)とが交差する点に中心を持つ円弧への接線よりも大きい角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  19. 請求項1乃至18のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の、協働するように設計された前記支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の前記協働係止面よりも小さい角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  20. 請求項19に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(30)及び前記下リップ(40)の、協働するように設計された前記支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の前記協働係止面(50、71)と同じ方向に、しかしこれよりも小さい角度で傾斜している、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  21. 請求項13乃至20のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記支持面(50、71)は、前記表面平面(HP)に対し、前記係止面(45、65)よりも少なくとも20°大きい角度を形成する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  22. 請求項1乃至21のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)の前記係止面(45)の部分は、前記支持面(50、71)の部分よりも前記タング溝の前記底端(48)の近くに配置されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  23. 請求項1乃至22のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の前記係止面(45、65)は、少なくとも、二つのこのようなボードが互いに接合されたときに協働するようになった表面部分内で本質的に平面である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  24. 請求項23に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)は、前記接合平面(VP)から見て、前記タング(38)の前記係止面の外側に配置された案内面を有し、この案内面の前記表面平面に対する角度は、この係止面よりも小さい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  25. 請求項1乃至24のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)は、前記上リップの前記係止面(45)よりも前記タング溝(36)の前記開口部の近くに配置された案内面(42)を有し、この案内面の角度は、前記表面平面(HP)に対し、前記上リップの前記係止面(45)よりも小さい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  26. 請求項1乃至25のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記下リップ(40)は、前記接合平面(VP)から所定距離まで延び、又は好ましくはここで終端する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  27. 請求項1乃至26のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記下リップ(40)は、前記上リップ(39)よりも短く、前記接合平面(VP)から所定距離のところで終端し、前記下リップ(40)及び前記タング(38)の前記支持面(50、71)の少なくとも部分は、前記接合平面(VP)から、前記上リップ(39)及び前記タング(38)の前記傾斜した係止面(45、65)よりも大きい距離のところに配置されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  28. 請求項1乃至27のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)の前記係止面(65)は、前記タング(38)の前記先端(69)から、前記フロアボード(1、1’)の前記厚さ(T)の少なくとも0.1倍の距離のところに配置されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  29. 請求項1乃至28のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記協働係止面(45、65)の垂直方向長さは、前記接合平面(VP)から前記表面平面(HP)と平行に見て、前記アンダーカット(35)の垂直方向長さの半分よりも小さい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  30. 請求項1乃至29のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記係止面(45、65)は、前記フロアボードを通る垂直断面で見て、前記フロアボードの前記厚さ(T)の最大10%の寸法を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  31. 請求項1乃至30のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)の前記長さは、前記接合平面(VP)から垂直方向に遠ざかる方向で見て、前記フロアボードの前記厚さ(T)の少なくとも0.3倍である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  32. 請求項1乃至31のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タングを支持する前記接合縁部分(4b)及び/又は前記タング溝を支持する前記接合縁部分(4a)は、前記タングの上方に位置決めされており且つ前記表面平面(HP)から所定距離のところで終端する凹所(63)を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  33. 請求項1乃至32のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)及び前記タング(38)は、係止状態で互いに協働する接触面(43、64)を有し、これらの接触面は、前記接合平面(VP)と前記タング(38)及び前記上リップ(39)の係止面(45、65)との間の領域内に配置されており、係止状態で互いに協働する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  34. 請求項33に記載のフロアボードシステムにおいて、前記接触面(43、64)は本質的に平面である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  35. 請求項33又は34に記載のフロアボードシステムにおいて、前記接触面(43、64)は、前記表面平面(HP)に対し、前記接合平面(VP)に向かう方向で上方に傾斜している、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  36. 請求項33又は34に記載のフロアボードシステムにおいて、前記接触面(43、64)は、前記表面平面(HP)と本質的に平行である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  37. 請求項1乃至36のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング溝(36)の前記下リップ(40)は可撓性である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  38. 請求項1乃至37のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、一方のボード(1’)を他方のボード(1)に対して上方へ傾けることによって開放できるスナップ係止体として形成されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  39. 請求項1乃至38のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前に敷設したフロアボードを新たなフロアボードに接合するように形成されており、この接合は、前記係止システムの部分を互いにスナップ嵌めするため、前記前に敷設したフロアボードの前記表面平面(HP)と本質的に平行に互いに押し付ける移動によって行われる、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  40. 請求項1乃至39のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記アンダーカット溝(36)は、断面で見て、漏斗状をなして内方にテーパした外開口部を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  41. 請求項40に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)は、その外縁部に前記表面平面(HP)から遠ざかる面取り部(42)を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  42. 請求項1乃至41のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タングは、断面で見て、テーパした先端(69)を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  43. 請求項1乃至42のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)は、断面で見て、上タング部分(38a)及び下タング部分(38b)を持つスプリットチップを有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  44. 請求項43に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)の前記上タング部分(38a)及び前記下タング部分(38b)は、材料特性が異なる別の材料で形成されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  45. 請求項1乃至44のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング溝及び前記タング(38)は前記フロアボード(1、1’)と一体成形されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  46. 請求項1乃至45のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記係止面(45、65)は、前記表面平面(HP)に対し、前記アンダーカット溝の前記底端(48)に最も近い点で互いに係合する前記係止面(45、65)に接し且つ前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)とが交差する点のところに中心を持つ円弧への接線よりも大きい角度に設定されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  47. 請求項1乃至46のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)は前記下リップ(40)よりも厚い、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  48. 請求項1乃至47のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記アンダーカット(35)と隣接した前記上リップ(39)の最小厚さは、前記支持面(50)と隣接した前記下リップ(40)の最大厚さよりも大きい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  49. 請求項1乃至48のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記支持面(50、71)の寸法は、最大で、前記フロアボードの前記厚さ(T)の15%である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  50. 請求項1乃至49のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記支持面(43)の外端のところで前記接合平面(VP)と平行に計測した前記上リップ(39)と前記下リップ(40)との間の前記タング溝(36)の寸法は、前記フロアボードの前記厚さ(T)の少なくとも30%である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  51. 請求項1乃至50のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記接合平面(VP)から計測した前記タング溝(36)の深さは、前記タング(38)の前記対応する寸法よりも少なくとも2%大きい、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  52. 請求項1乃至51のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記タング(38)は、前記上リップ(39)又は前記下リップ(40)と異なる材料特性を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  53. 請求項1乃至52のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)は、前記下リップ(40)よりも剛性である、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  54. 請求項1乃至53のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記上リップ(39)及び前記下リップ(40)は、材料特性が異なる材料で形成されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  55. 請求項1乃至54のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、前記係止システムは第2機械式係止体を更に有し、この第2機械式係止体は、
    前記タング(38)を支持する前記接合縁部分(4b)の下側に形成され、前記接合平面(VP)と平行に延びる係止溝(14)、及び
    前記ボードの前記接合縁部分(4a)に前記タング溝(36)の下に一体に取り付けられており、前記接合縁部分の本質的に全長に沿って延びる係止ストリップであって、二つのこのようなボードを機械的に接合するとき、隣接したボード(1’)の係止溝(14)に受け入れられる係止構成要素(6)が前記ストリップから突出している、係止ストリップを含む、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  56. 請求項55に記載のフロアボードシステムにおいて、前記係止ストリップ(6)は前記接合平面を越えて突出している、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  57. 請求項1乃至56のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、木材繊維をベースとした材料でできたコアを持つボードに形成されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  58. 請求項52に記載のフロアボードシステムにおいて、木製コアを持つボードに形成されている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  59. 請求項1乃至58のうちのいずれか一項に記載のフロアボードシステムにおいて、四辺形であり、対をなして平行な側部を持つ、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  60. 請求項59に記載のフロアボードシステムにおいて、その四つの側縁部分全てに機械式係止システムが設けられている、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  61. 請求項60に記載のフロアボードシステムにおいて、二つの幅の側縁部分に機械式スナップ係止システムを有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  62. 請求項61に記載のフロアボードシステムにおいて、前記ボードの二つの反対側の短側部に設けられた前記機械式係止システムは、互いにスナップ作用で係止するための前記アンダーカット溝(36)及び前記タング(38)を有する、ことを特徴とするフロアボードシステム。
  63. フロアボード(1、1’)と、これらフロアボード(1、1’)を接合平面(VP)のところで機械的に接合するための係止システムとを備えた請求項1乃至62のいずれかに記載のフロアボードシステムに用いられるフロアボード(1、1’)であって、
    前記フロアボード(1、1’)は、コア(30)、前側(2、32)、後側(34)、及び向き合った接合縁部分(4a、4b)を含み、これらの接合縁部分のうちの一方の接合縁部分(4a)は、上下のリップ(39、40)によって画成されており且つ底端(48)を持つタング溝(36)として形成されており、他方の接合縁部分(4b)は、上方に差し向けられた部分(8)を自由外端に備えたタング(38)として形成されており、
    前記タング溝(36)は、前記接合平面(VP)から見て、開口部、内部分(35)、及び内係止面(45)を持つアンダーカット溝(36)の形状を有し、 前記下リップ(40)の少なくとも幾つかの部分は、前記フロアボードの前記コア(30)と一体成形されており、
    前記タング(38)は、二つのこのようなフロアボード(1、1’)を、それらの前側(4a、4b)が同じ表面平面(HP)内に位置決めされ且つこの平面に対して垂直方向に差し向けられた接合平面(VP)のところで出会うように機械的に接合するとき、隣接したフロアボードのタング溝(36)の前記内係止面(45)と協働するように形成された係止面(65)を有する、係止システムにおいて、
    前記タング溝の前記底端(48)の大部分が、前記表面平面(HP)と平行に見て、前記タング(38)の前記外端(69)よりも接合平面(VP)から所定距離だけ離間した位置に位置決めされており、
    前記タング溝(36)の前記内係止面(45)は、前記タング(38)の対応する係止面(65)と協働するため、前記タング溝の前記アンダーカット部分(35)内で前記上リップ(39)に部分的に形成されており、前記係止面(65)は、機械的に接合された二つのボードの前記接合平面(VP)に対して直交する方向(D2)での引き離しに抗するため、前記タング(38)の前記上方に差し向けられた部分(8)に形成されており、
    前記下リップ(40)は、前記タング(38)の対応する支持面(71)と協働するための支持面(50)を前記アンダーカット溝の前記底端(48)から所定距離離間したところに有し、前記2つの支持面(71,50)は、機械的に接合された二つのボードの前記表面平面(HP)に対して垂直な方向(D1)での相対的変位に抗するように協働するようになっており、
    前記表面平面(HP)及び前記接合平面(VP)の交差点(C)から見て前記コアに連結された前記下リップ(40)の全ての部分が、平面(LP2)の外側に配置されており、この平面(LP2)は、この平面と平行であり且つ前記係止面が前記表面平面(HP)に対して最も傾斜した前記タング溝(36)及び前記タング(38)の協働する係止面(45、65)に接する係止面(LP1)よりも、前記点から遠くに配置されており、
    前記接合縁部分(4a、4b)の前記上リップ(39)及び前記下リップ(40)、及びタング(38)は、前記一方のフロアボード(1’)の前記タング(38)と他方のフロアボード(1)の前記タング溝(36)とを外すため、一方のフロアボードを前記表面平面(HP)と前記接合平面(VP)との間の交差点に近い枢動中心(C)を中心として他方のフロアボードに対して上方に枢動させることによって、機械的に接合された二つのフロアボードを外すことができるように設計されている、ことを特徴とするフロアボード。
JP2002556448A 2001-01-12 2002-01-14 フロアボードシステムおよびフロアボード Expired - Fee Related JP4405149B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE0100100A SE523823C2 (sv) 2001-01-12 2001-01-12 Golvskivor och förfarande för tillverkning och läggning av dem
SE0100101A SE519768C2 (sv) 2001-01-12 2001-01-12 Låssystem för mekanisk hopfogning av golvskivor och golvskiva med ett sådant låssystem
PCT/SE2002/000043 WO2002055810A1 (en) 2001-01-12 2002-01-14 Floorboards and methods for production and installation thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004518042A JP2004518042A (ja) 2004-06-17
JP4405149B2 true JP4405149B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=26655372

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002556448A Expired - Fee Related JP4405149B2 (ja) 2001-01-12 2002-01-14 フロアボードシステムおよびフロアボード
JP2002556447A Expired - Fee Related JP4092202B2 (ja) 2001-01-12 2002-01-14 フロアボード及び係止システム

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002556447A Expired - Fee Related JP4092202B2 (ja) 2001-01-12 2002-01-14 フロアボード及び係止システム

Country Status (24)

Country Link
EP (6) EP1349995B2 (ja)
JP (2) JP4405149B2 (ja)
KR (3) KR100842477B1 (ja)
CN (2) CN1212462C (ja)
AT (2) ATE383480T1 (ja)
AU (2) AU2002219750C1 (ja)
BR (2) BR0206563B1 (ja)
CA (2) CA2434168C (ja)
CY (1) CY1108037T1 (ja)
CZ (2) CZ305227B6 (ja)
DE (2) DE60224499T3 (ja)
DK (2) DK1349994T3 (ja)
ES (3) ES2299570T5 (ja)
HU (2) HUP0400740A2 (ja)
IL (4) IL156530A0 (ja)
NO (2) NO327717B1 (ja)
NZ (2) NZ527355A (ja)
PL (2) PL202339B1 (ja)
PT (2) PT1349994E (ja)
RU (2) RU2277158C2 (ja)
SI (2) SI1349994T1 (ja)
SK (2) SK287961B6 (ja)
UA (2) UA75905C2 (ja)
WO (2) WO2002055810A1 (ja)

Families Citing this family (136)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7086205B2 (en) 1993-05-10 2006-08-08 Valinge Aluminium Ab System for joining building panels
SE514645C2 (sv) 1998-10-06 2001-03-26 Perstorp Flooring Ab Golvbeläggningsmaterial innefattande skivformiga golvelement avsedda att sammanfogas av separata sammanfogningsprofiler
SE517183C2 (sv) 2000-01-24 2002-04-23 Valinge Aluminium Ab Låssystem för mekanisk hopfogning av golvskivor, golvskiva försedd med låssystemet och metod för framställning av sådana golvskivor
SE518184C2 (sv) 2000-03-31 2002-09-03 Perstorp Flooring Ab Golvbeläggningsmaterial innefattande skivformiga golvelement vilka sammanfogas med hjälp av sammankopplingsorgan
US8028486B2 (en) 2001-07-27 2011-10-04 Valinge Innovation Ab Floor panel with sealing means
SE525558C2 (sv) 2001-09-20 2005-03-08 Vaelinge Innovation Ab System för bildande av en golvbeläggning, sats av golvskivor samt förfarande för tillverkning av två olika typer av golvskivor
US8250825B2 (en) 2001-09-20 2012-08-28 Välinge Innovation AB Flooring and method for laying and manufacturing the same
SE525661C2 (sv) 2002-03-20 2005-03-29 Vaelinge Innovation Ab System för bildande av dekorativa fogpartier och golvskivor därför
ES2609056T3 (es) 2002-04-03 2017-04-18 Välinge Innovation AB Método de fijación de una tira a una placa de tarima flotante
US8850769B2 (en) 2002-04-15 2014-10-07 Valinge Innovation Ab Floorboards for floating floors
KR100990808B1 (ko) * 2002-04-22 2010-10-29 뵈린게 이노베이션 에이비이 바닥보오드와 그것을 제조 및 설치하는 방법 및 바닥시공시스템
US7739849B2 (en) 2002-04-22 2010-06-22 Valinge Innovation Ab Floorboards, flooring systems and methods for manufacturing and installation thereof
EP1416103A1 (de) * 2002-10-31 2004-05-06 Li Co. GmbH Bodenbelag umfassend miteinander verbindbare Bodenplatten
BE1015239A3 (nl) * 2002-12-09 2004-11-09 Flooring Ind Ltd Vloerpaneel en werkwijze voor het koppelen, respectievelijk ontkoppelen van vloerpanelen.
US20040206036A1 (en) 2003-02-24 2004-10-21 Valinge Aluminium Ab Floorboard and method for manufacturing thereof
CA2515402C (en) 2003-02-24 2012-09-25 Vaelinge Innovation Ab Floorboard and method of manufacturing thereof
US7677001B2 (en) 2003-03-06 2010-03-16 Valinge Innovation Ab Flooring systems and methods for installation
US7845140B2 (en) 2003-03-06 2010-12-07 Valinge Innovation Ab Flooring and method for installation and manufacturing thereof
AT501440A1 (de) 2003-03-07 2006-09-15 Kaindl Flooring Gmbh Verkleidungsplatte
US7442423B2 (en) 2003-04-28 2008-10-28 Shaw Industries Group Hard surface-veneer engineered surfacing tiles
US7886497B2 (en) 2003-12-02 2011-02-15 Valinge Innovation Ab Floorboard, system and method for forming a flooring, and a flooring formed thereof
US20050166516A1 (en) 2004-01-13 2005-08-04 Valinge Aluminium Ab Floor covering and locking systems
US7516588B2 (en) 2004-01-13 2009-04-14 Valinge Aluminium Ab Floor covering and locking systems
FR2871826A1 (fr) * 2004-06-22 2005-12-23 Valerie Roy Ensemble de panneau pour un mur, un plafond ou sol
US20060005498A1 (en) * 2004-07-07 2006-01-12 Vincente Sabater Flooring system having sub-panels with complementary edge patterns
US7913976B2 (en) * 2004-08-05 2011-03-29 Paul Maxwell Travis Gaunt Floor tool assembly
SE527570C2 (sv) 2004-10-05 2006-04-11 Vaelinge Innovation Ab Anordning och metod för ytbehandling av skivformat ämne samt golvskiva
US7454875B2 (en) 2004-10-22 2008-11-25 Valinge Aluminium Ab Mechanical locking system for floor panels
PT1936068E (pt) 2004-10-22 2012-03-06 Vaelinge Innovation Ab Método para fornecer painéis para soalho com um sistema de encaixe mecânico
US7841144B2 (en) 2005-03-30 2010-11-30 Valinge Innovation Ab Mechanical locking system for panels and method of installing same
DE202004019475U1 (de) * 2004-12-15 2006-04-20 Fritz Egger Gmbh & Co. Paneel, insbesondere Fußbodenpaneel
US8215078B2 (en) 2005-02-15 2012-07-10 Välinge Innovation Belgium BVBA Building panel with compressed edges and method of making same
US20130139478A1 (en) 2005-03-31 2013-06-06 Flooring Industries Limited, Sarl Methods for packaging floor panels, as well as packed set of floor panels
US8061104B2 (en) * 2005-05-20 2011-11-22 Valinge Innovation Ab Mechanical locking system for floor panels
US20060260253A1 (en) * 2005-05-23 2006-11-23 Quality Craft Ltd. Laminate flooring panel bevel and method of manufacturing same
DE102005026554B4 (de) * 2005-06-06 2009-06-10 Dirk Dammers Verfahren zum Einbringen einer Verriegelungsnut in eine Nutflanke
WO2007012137A1 (en) * 2005-07-28 2007-02-01 Grandbay Holdings Pty Ltd Interlocking members
US20070175144A1 (en) 2006-01-11 2007-08-02 Valinge Innovation Ab V-groove
US8464489B2 (en) 2006-01-12 2013-06-18 Valinge Innovation Ab Laminate floor panels
US7854100B2 (en) 2006-01-12 2010-12-21 Valinge Innovation Ab Laminate floor panels
SE530653C2 (sv) 2006-01-12 2008-07-29 Vaelinge Innovation Ab Fuktsäker golvskiva samt golv med ett elastiskt ytskikt omfattande ett dekorativt spår
BE1017157A3 (nl) 2006-06-02 2008-03-04 Flooring Ind Ltd Vloerbekleding, vloerelement en werkwijze voor het vervaardigen van vloerelementen.
SE533410C2 (sv) 2006-07-11 2010-09-14 Vaelinge Innovation Ab Golvpaneler med mekaniska låssystem med en flexibel och förskjutbar tunga samt tunga därför
US7861482B2 (en) 2006-07-14 2011-01-04 Valinge Innovation Ab Locking system comprising a combination lock for panels
US8323016B2 (en) 2006-09-15 2012-12-04 Valinge Innovation Belgium Bvba Device and method for compressing an edge of a building panel and a building panel with compressed edges
DE102006052081A1 (de) * 2006-11-04 2008-05-08 Agepan-Tarkett Laminatepark Eiweiler Gmbh & Co. Kg Befestigungssystem für tafelförmige Paneele
US8689512B2 (en) 2006-11-15 2014-04-08 Valinge Innovation Ab Mechanical locking of floor panels with vertical folding
US11725394B2 (en) 2006-11-15 2023-08-15 Välinge Innovation AB Mechanical locking of floor panels with vertical folding
SE531111C2 (sv) 2006-12-08 2008-12-23 Vaelinge Innovation Ab Mekanisk låsning av golvpaneler
DE202007000310U1 (de) * 2007-01-03 2007-04-19 Akzenta Paneele + Profile Gmbh Paneel sowie Bodenbelag
DE202007018662U1 (de) 2007-03-26 2009-02-19 Kronotec Ag Paneel, insbesondere Bodenpaneel
US20100180529A1 (en) * 2007-10-13 2010-07-22 Alexandre Drannikov Universal device and method for parquet installation
WO2009061279A1 (en) * 2007-11-07 2009-05-14 Välinge Innovation AB Mechanical locking of floor panels with vertical snap folding and an installation method to connect such panels
BE1018600A5 (nl) * 2007-11-23 2011-04-05 Flooring Ind Ltd Sarl Vloerpaneel.
DE102007062430B3 (de) * 2007-12-20 2009-07-02 Flooring Technologies Ltd. Verfahren zum spanabhebenden Bearbeiten einer Seitenkante eines Paneels und Vorrichtung zum Durchführen des Verfahrens
BE1018389A3 (nl) * 2008-12-17 2010-10-05 Unilin Bvba Samengesteld element, meerlagige plaat en paneelvormig element voor het vormen van zulk samengesteld element.
US8931174B2 (en) 2009-07-31 2015-01-13 Valinge Innovation Ab Methods and arrangements relating to edge machining of building panels
US11717901B2 (en) 2009-07-31 2023-08-08 Valinge Innovation Ab Methods and arrangements relating to edge machining of building panels
US10279404B2 (en) 2009-07-31 2019-05-07 Valinge Innovation Ab Methods and arrangements relating to edge machining of building panels
US11725395B2 (en) 2009-09-04 2023-08-15 Välinge Innovation AB Resilient floor
US8365499B2 (en) 2009-09-04 2013-02-05 Valinge Innovation Ab Resilient floor
CA2782869C (en) 2009-12-17 2018-02-13 Vaelinge Innovation Ab Methods and arrangements relating to surface forming of building panels
EP2524093B1 (en) 2010-01-12 2020-02-05 Välinge Innovation AB Mechanical locking system for floor panels
DE102010004717A1 (de) 2010-01-15 2011-07-21 Pergo (Europe) Ab Set aus Paneelen umfassend Halteprofile mit einem separaten Clip sowie Verfahren zum Einbringen des Clips
BR112012018285B1 (pt) 2010-02-04 2020-02-18 Välinge Innovation AB Conjunto de painéis de piso
CA2797092C (en) 2010-05-10 2015-11-03 Pergo (Europe) Ab Set of panels
DE102010047137A1 (de) 2010-09-30 2012-04-05 Kronoplus Technical Ag Verfahren und Vorrichtung zur Überwachung der Herstellung von Verlege- und Verriegelungsprofilen von Laminatpaneelen
UA109938C2 (uk) 2011-05-06 2015-10-26 Механічна фіксуюча система для будівельних панелей
UA114715C2 (uk) 2011-07-05 2017-07-25 Сералок Інновейшн Аб Механічна фіксація панелей настилу підлоги до язичка з нанесеним шаром клею
US9725912B2 (en) 2011-07-11 2017-08-08 Ceraloc Innovation Ab Mechanical locking system for floor panels
US8650826B2 (en) 2011-07-19 2014-02-18 Valinge Flooring Technology Ab Mechanical locking system for floor panels
US8857126B2 (en) 2011-08-15 2014-10-14 Valinge Flooring Technology Ab Mechanical locking system for floor panels
US8763340B2 (en) 2011-08-15 2014-07-01 Valinge Flooring Technology Ab Mechanical locking system for floor panels
WO2013032391A1 (en) 2011-08-29 2013-03-07 Välinge Flooring Technology AB Mechanical locking system for floor panels
CN102409830A (zh) * 2011-09-06 2012-04-11 江西南丰振宇实业集团有限公司 一种锁扣式地板
BE1020433A3 (nl) * 2012-01-05 2013-10-01 Flooring Ind Ltd Sarl Paneel.
CN103358405B (zh) * 2012-04-09 2015-06-24 深圳市鑫运祥精密刀具有限公司 一种人造玉石地板的加工方法及加工刀具
EP2662192B1 (en) 2012-05-08 2017-07-12 Ab Gustaf Kähr Floor panel and method of its production
CN104302854B (zh) 2012-05-08 2017-01-18 古斯塔夫康氏公司 芯、嵌板坯件、地板嵌板及其生产方法
CN109025154B (zh) 2012-06-19 2021-04-02 瓦林格创新股份有限公司 将板块分为第一和第二镶板的方法、形成机械锁定系统的方法以及建筑镶板
CN204804040U (zh) * 2012-06-26 2015-11-25 房屋部分信托与交易有限公司托管会 建筑系统、楼面组件及屋顶组件
EA028287B1 (ru) 2012-11-22 2017-10-31 Сералок Инновейшн Аб Механическая замковая система для напольных панелей
EP2754772A1 (en) * 2013-01-11 2014-07-16 Spanolux N.V. Div. Balterio Floor panel assembly, floor panel and joining members for use therein
MX363175B (es) 2013-03-25 2019-03-12 Vaelinge Innovation Ab Tarimas provistas con un sistema de cierre mecánico y un método para producir tal un sistema de cierre.
MX367290B (es) 2013-06-27 2019-08-13 Vaelinge Innovation Ab Panel de construccion con un sistema de bloqueo mecanico.
MX2015018045A (es) 2013-07-09 2016-10-07 Ceraloc Innovation Ab Sistema de bloqueo mecánico para paneles de pisos.
CN104343228B (zh) * 2013-08-06 2017-03-01 王柏泉 带有内置固定转轴连接锁扣的地板
CN109854597B (zh) 2013-09-16 2021-03-19 瓦林格创新股份有限公司 组合产品和装配该组合产品的方法
US9726210B2 (en) 2013-09-16 2017-08-08 Valinge Innovation Ab Assembled product and a method of assembling the product
ES2728351T3 (es) 2013-10-25 2019-10-23 Ceraloc Innovation Ab Sistema de bloqueo mecánico para paneles de suelo
KR101462919B1 (ko) * 2013-11-15 2014-11-19 현대자동차주식회사 공용변속레버와 브라켓 체결구조
US9714672B2 (en) 2014-01-10 2017-07-25 Valinge Innovation Ab Panels comprising a mechanical locking device and an assembled product comprising the panels
UA119454C2 (uk) 2014-01-10 2019-06-25 Велінге Інновейшн Аб Меблева панель
CA2944827C (en) * 2014-04-10 2022-07-26 Berryalloc Nv Floor board with universal connection system
MX2016014501A (es) 2014-05-09 2017-01-23 Vaelinge Innovation Ab Sistema de bloqueo mecanico para paneles de construccion.
KR102386246B1 (ko) 2014-05-14 2022-04-12 뵈린게 이노베이션 에이비이 기계식 록킹 시스템이 구비된 빌딩 패널
US10246883B2 (en) 2014-05-14 2019-04-02 Valinge Innovation Ab Building panel with a mechanical locking system
US9375085B2 (en) 2014-07-11 2016-06-28 Valinge Innovation Ab Panel with a slider
US10059084B2 (en) 2014-07-16 2018-08-28 Valinge Innovation Ab Method to produce a thermoplastic wear resistant foil
FR3023862B1 (fr) 2014-07-21 2017-10-20 Jean-Louis Lefort Lame de parquet, ensemble d'au moins deux telles lames et procede d'assemblage associe
BR112017010662B1 (pt) 2014-11-27 2022-05-10 Vãlinge Innovation Ab Conjunto de painéis de piso com sistema de travamento mecânico
RU2709003C2 (ru) 2014-12-19 2019-12-12 Велинге Инновейшн Аб Панели, содержащие запирающее устройство, и собранное изделие, содержащее панели
US9803374B2 (en) * 2014-12-22 2017-10-31 Ceraloc Innovation Ab Mechanical locking system for floor panels
EP3285620A4 (en) 2015-04-21 2018-11-14 Välinge Innovation AB Panel with a slider
MX2017013753A (es) 2015-04-30 2018-03-01 Vaelinge Innovation Ab Panel con dispositivo de sujecion.
LT3353429T (lt) 2015-09-22 2024-03-25 Välinge Innovation AB Plokščių rinkinys, apimantis mechaninį fiksavimo įrenginį, ir minėtų plokščių išmontavimo būdas
ES2894363T3 (es) 2015-12-03 2022-02-14 Vaelinge Innovation Ab Conjunto de paneles que comprende un dispositivo de bloqueo mecánico
CN108471876A (zh) 2016-01-26 2018-08-31 瓦林格创新股份有限公司 包括机械锁定装置的镶板和包括所述镶板的组装产品
EP3411599B1 (en) 2016-02-04 2021-03-31 Välinge Innovation AB A set of panels for an assembled product
CA3011703A1 (en) 2016-02-09 2017-08-17 Valinge Innovation Ab Element and method for providing dismantling groove
KR20180113546A (ko) 2016-02-09 2018-10-16 뵈린게 이노베이션 에이비이 3개의 패널-형상 요소들의 세트
WO2017142459A1 (en) 2016-02-15 2017-08-24 Välinge Innovation AB A method for forming a panel for a furniture product
MY192175A (en) * 2016-06-29 2022-08-04 Valinge Innovation Ab Method and device for inserting a tongue
US9938726B2 (en) * 2016-08-26 2018-04-10 Quickstyle Industries Inc. Densified foam core (DFC) tile with imitation grout line
CN117703894A (zh) 2016-10-27 2024-03-15 瓦林格创新股份有限公司 具有机械锁定装置的镶板组件
HRP20230089T1 (hr) 2017-05-15 2023-03-17 Välinge Innovation AB Elementi i mehanizam za blokiranje za sastavljeni proizvod
CA3066548A1 (en) 2017-06-27 2019-01-03 Flooring Industries Limited, Sarl Wall or ceiling panel and wall or ceiling assembly.
CN111465773B (zh) 2017-12-22 2021-11-02 瓦林格创新股份有限公司 镶板组、用于组装该镶板组的方法和用于家具产品的锁定装置
KR20200099553A (ko) 2017-12-22 2020-08-24 뵈린게 이노베이션 에이비이 패널들의 세트, 패널들의 세트의 조립을 위한 방법 및 가구 제품을 위한 잠금 디바이스
CA3093012A1 (en) * 2018-03-06 2019-09-12 Clickstair Pty Ltd Furniture system
PL3768981T3 (pl) 2018-03-23 2024-01-22 Välinge Innovation AB Zestaw paneli
US11076691B2 (en) 2018-04-18 2021-08-03 Valinge Innovation Ab Set of panels with a mechanical locking device
CN112262266B (zh) 2018-04-18 2022-06-17 瓦林格创新股份有限公司 具有机械锁定装置的镶板组
EP3781823B1 (en) 2018-04-18 2024-04-10 Välinge Innovation AB Set of panels with a mechanical locking device
US11536307B2 (en) 2018-04-18 2022-12-27 Valinge Innovation Ab Symmetric tongue and t-cross
US11614114B2 (en) 2018-04-19 2023-03-28 Valinge Innovation Ab Panels for an assembled product
BR112020025052A2 (pt) 2018-06-13 2021-03-23 Ceraloc Innovation Ab sistema de piso fornecido com um sistema de conexão e um dispositivo de conexão associado
PL3581731T3 (pl) * 2018-06-15 2023-04-11 Akzenta Paneele + Profile Gmbh Panel
CN108789746B (zh) * 2018-08-23 2023-08-08 浙江云峰莫干山地板有限公司 一种地暖用实木地板块连接机构及其加工方法
KR20210045436A (ko) 2018-08-30 2021-04-26 뵈린게 이노베이션 에이비이 기계적인 잠금 디바이스를 갖는 패널들의 세트
CN113286926B (zh) 2019-01-10 2023-03-10 瓦林格创新股份有限公司 能被竖直解锁的镶板组及其方法和装置
KR102057624B1 (ko) 2019-07-03 2019-12-19 유성현 도배지 및 이의 도배방법
EP3798385A1 (en) 2019-09-24 2021-03-31 Välinge Innovation AB Building panel
CN112720762B (zh) * 2020-12-28 2022-07-08 新代科技(苏州)有限公司 一种改善木工挑角效果的加工方法
TW202317003A (zh) * 2021-06-29 2023-05-01 瑞典商威林格創新有限公司 包括機械鎖定裝置之板件及相關的組裝物件
WO2023002243A1 (en) * 2021-07-19 2023-01-26 Flo.It Srl Multilayer panel for floors, with especially shaped coupling edges

Family Cites Families (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US274016A (en) 1883-03-13 Shoe-brush
US1124228A (en) 1913-02-28 1915-01-05 Ross Houston Matched flooring or board.
US2740167A (en) * 1952-09-05 1956-04-03 John C Rowley Interlocking parquet block
CH345451A (it) 1956-06-27 1960-03-31 Piodi Roberto Pavimento in gomma o simile materiale
BE651734A (ja) 1964-08-12
DE2238660A1 (de) 1972-08-05 1974-02-07 Heinrich Hebgen Formschluessige fugenverbindung von plattenfoermigen bauelementen ohne gesonderte verbindungselemente
CH562377A5 (en) * 1971-11-29 1975-05-30 Hebgen Heinrich Form-locked building panel joint connection - with shaped end of one fitting into lipped rounded edge channel of next
GB1430423A (en) 1973-05-09 1976-03-31 Gkn Sankey Ltd Joint structure
GB1430429A (en) 1973-05-18 1976-03-31 Plessey Co Ltd Telephone system with ringing-path detector
DE3041781A1 (de) 1980-11-05 1982-06-24 Terbrack Kunststoff GmbH & Co KG, 4426 Vreden Verbindungsmittel fuer platten
GB2117813A (en) 1982-04-06 1983-10-19 Leonid Ostrovsky Pivotal assembly of insulated wall panels
DE3343601A1 (de) 1983-12-02 1985-06-13 Bütec Gesellschaft für bühnentechnische Einrichtungen mbH, 4010 Hilden Verbindungsanordnung fuer rechteckige platten
JPH03169967A (ja) 1989-11-27 1991-07-23 Matsushita Electric Works Ltd 置敷き床材
FR2675174A1 (fr) 1991-04-12 1992-10-16 Lemasson Paul Element de construction.
DE4130115C2 (de) 1991-09-11 1996-09-19 Herbert Heinemann Verblendelement aus Blech
DE4242530C2 (de) 1992-12-16 1996-09-12 Walter Friedl Bauelement für Wände, Decken oder Dächer von Bauwerken
NL9301551A (nl) 1993-05-07 1994-12-01 Hendrikus Johannes Schijf Paneel, alsmede scharnierprofiel, dat onder meer geschikt is voor een dergelijk paneel.
SE9301595L (sv) 1993-05-10 1994-10-17 Tony Pervan Fog för tunna flytande hårda golv
JP3363976B2 (ja) 1993-12-24 2003-01-08 ミサワホーム株式会社 床材の施工構造
SE9500810D0 (sv) 1995-03-07 1995-03-07 Perstorp Flooring Ab Golvplatta
IT1287271B1 (it) 1996-04-05 1998-08-04 Antonio Chemello Chiodo endomidollare per l'osteosintesi delle fratture delle ossa lunghe
BE1010487A6 (nl) * 1996-06-11 1998-10-06 Unilin Beheer Bv Vloerbekleding bestaande uit harde vloerpanelen en werkwijze voor het vervaardigen van dergelijke vloerpanelen.
US5797237A (en) 1997-02-28 1998-08-25 Standard Plywoods, Incorporated Flooring system
US6345481B1 (en) 1997-11-25 2002-02-12 Premark Rwp Holdings, Inc. Article with interlocking edges and covering product prepared therefrom
US6324809B1 (en) 1997-11-25 2001-12-04 Premark Rwp Holdings, Inc. Article with interlocking edges and covering product prepared therefrom
SE512290C2 (sv) 1998-06-03 2000-02-28 Valinge Aluminium Ab Låssystem för mekanisk hopfogning av golvskivor samt golvskiva försedd med låssystemet
EP0976889A1 (de) 1998-07-28 2000-02-02 Kronospan AG Verbindungselement für Paneelen zur Bildung eines Fussbodenbelages
JP3011930B1 (ja) 1998-12-11 2000-02-21 積水化学工業株式会社 床板の施工方法
DE19925248C2 (de) 1999-06-01 2002-11-14 Schulte Johannes Fußbodendiele
US6939496B2 (en) * 1999-12-20 2005-09-06 Psa Composites, Llc Method and apparatus for forming composite material and composite material therefrom
DE20001225U1 (de) 2000-01-14 2000-07-27 Kunnemeyer Hornitex Profil zum formschlüssigen, leimfreien und wieder lösbaren Verbinden von Fußbodendielen, Paneel oder ähnlichen Bauteilen
BE1013569A3 (nl) * 2000-06-20 2002-04-02 Unilin Beheer Bv Vloerbekleding.
DE10031639C2 (de) * 2000-06-29 2002-08-14 Hw Ind Gmbh & Co Kg Fussbodenplatte
DE20013380U1 (de) 2000-08-01 2000-11-16 Kunnemeyer Hornitex Verlegehilfe
DE10101202B4 (de) * 2001-01-11 2007-11-15 Witex Ag Parkettplatte

Also Published As

Publication number Publication date
ES2299570T5 (es) 2013-12-23
BR0206564A (pt) 2004-02-25
AU2002217740C1 (en) 2006-02-16
NZ527355A (en) 2005-09-30
NO20032688D0 (no) 2003-06-13
WO2002055810A1 (en) 2002-07-18
CA2434168C (en) 2009-10-27
NO20032688L (no) 2003-09-12
IL156530A (en) 2009-09-01
DE60224499T3 (de) 2014-02-06
EP1852563A3 (en) 2009-08-19
EP1349995A1 (en) 2003-10-08
KR20090028647A (ko) 2009-03-18
NZ527354A (en) 2004-09-24
NO20032687D0 (no) 2003-06-13
ES2396985T3 (es) 2013-03-01
EP2281974A2 (en) 2011-02-09
EP1852563B1 (en) 2013-07-31
DK1349994T3 (da) 2007-12-03
RU2003124758A (ru) 2005-01-27
SK9252003A3 (sk) 2005-06-02
SI1349995T1 (sl) 2008-06-30
PT1349994E (pt) 2007-11-16
AU2002219750B2 (en) 2005-08-25
ATE370293T1 (de) 2007-09-15
ATE383480T1 (de) 2008-01-15
CY1108037T1 (el) 2013-09-04
BR0206563A (pt) 2004-06-22
DE60224499T2 (de) 2009-01-29
PL362995A1 (en) 2004-11-15
UA76974C2 (uk) 2006-10-16
KR100842477B1 (ko) 2008-07-01
BR0206563B1 (pt) 2010-11-16
IL156530A0 (en) 2004-01-04
EP2281974A3 (en) 2015-03-11
NO20032687L (no) 2003-09-12
CN1484728A (zh) 2004-03-24
DK1349995T4 (da) 2013-11-25
PL201620B1 (pl) 2009-04-30
HUP0303954A2 (hu) 2004-03-01
ES2291467T3 (es) 2008-03-01
CZ305227B6 (cs) 2015-06-24
CA2433487C (en) 2010-03-23
SK9242003A3 (sk) 2005-08-04
UA75905C2 (uk) 2006-06-15
NO327720B1 (no) 2009-09-14
RU2277158C2 (ru) 2006-05-27
JP2004518042A (ja) 2004-06-17
PL363051A1 (en) 2004-11-15
CN1233914C (zh) 2005-12-28
EP1349995B2 (en) 2013-08-21
ES2299570T3 (es) 2008-06-01
PL202339B1 (pl) 2009-06-30
JP2004520502A (ja) 2004-07-08
CA2433487A1 (en) 2002-07-18
IL156528A0 (en) 2004-01-04
PT1349995E (pt) 2008-04-03
RU2277159C2 (ru) 2006-05-27
SK287961B6 (sk) 2012-07-03
DE60221788D1 (de) 2007-09-27
KR20030094234A (ko) 2003-12-11
CA2434168A1 (en) 2002-07-18
SK287962B6 (sk) 2012-07-03
EP1349994A1 (en) 2003-10-08
HUP0400740A2 (en) 2004-07-28
DE60224499D1 (de) 2008-02-21
CZ20031850A3 (cs) 2004-03-17
DE60221788T2 (de) 2008-06-05
AU2002217740B2 (en) 2005-08-25
HU229924B1 (en) 2015-01-28
EP2275616A2 (en) 2011-01-19
EP1903158A2 (en) 2008-03-26
SI1349995T2 (sl) 2013-12-31
EP1903158A3 (en) 2009-09-23
AU2002219750C1 (en) 2006-02-16
WO2002055809A1 (en) 2002-07-18
JP4092202B2 (ja) 2008-05-28
CN1484727A (zh) 2004-03-24
IL156528A (en) 2008-03-20
RU2003124759A (ru) 2005-01-27
EP1903158B1 (en) 2012-10-03
EP1852563A2 (en) 2007-11-07
EP2275616A3 (en) 2014-10-01
EP1349994B1 (en) 2007-08-15
CN1212462C (zh) 2005-07-27
HUP0303954A3 (en) 2004-06-28
SI1349994T1 (sl) 2008-02-29
CZ304981B6 (cs) 2015-03-04
CZ20031846A3 (cs) 2004-01-14
EP1349995B1 (en) 2008-01-09
KR100898652B1 (ko) 2009-05-22
KR20030094235A (ko) 2003-12-11
NO327717B1 (no) 2009-09-14
DK1349995T3 (da) 2008-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4405149B2 (ja) フロアボードシステムおよびフロアボード
US7171791B2 (en) Floorboards and methods for production and installation thereof
US6769218B2 (en) Floorboard and locking system therefor
US6918220B2 (en) Locking systems for floorboards
AU2002217740A1 (en) Floorboard and locking system
RU2751154C1 (ru) Панель
AU2002219750A1 (en) Floorboards and methods for production and installation thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080501

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091009

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091104

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees