JP3011930B1 - 床板の施工方法 - Google Patents

床板の施工方法

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JP3011930B1 JP35325098A JP35325098A JP3011930B1 JP 3011930 B1 JP3011930 B1 JP 3011930B1 JP 35325098 A JP35325098 A JP 35325098A JP 35325098 A JP35325098 A JP 35325098A JP 3011930 B1 JP3011930 B1 JP 3011930B1
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Abstract

【要約】 【課題】 床下地材に対して床板を正確な位置に位置調
整を行って固定することができ、かつ作業性に優れた床
板の施工方法を得る。 【解決手段】 床下地材3の上面または床板1の下面に
おいて、所定距離を隔てて複数の両面粘着テープ2を貼
付し、両面粘着テープ2と厚み方向に重なり合わない位
置に、下面5aが平坦であり、上面5bが傾斜面とされ
ており、断面がくさび型の複数のスペーサー5を有する
治具4を配置し、スペーサー5の上面5a上に床板1を
載置し、スペーサー5の上面5b上において床板1を滑
らせつつ位置決めし、位置決め後に治具4を引き抜き、
床板1を床下地材3に対して圧着する、床板の施工方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋などの建築物
における床板の施工方法に関し、より詳細には、両面粘
着テープを用いて床下地材に床板を固定する床板の施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】家屋等の建築物において床面を構成する
に際しては、通常、床下地材上に床板を固定する。この
床板の固定に際しては、作業性を高めるために、接着剤
に代わり両面粘着テープが広く用いられている。
【0003】しかしながら、両面粘着テープを用いた場
合、床板の施工に際しての位置調整が困難であるという
問題があった。通常、床板同士を連結するために床板に
は雌ザネ及び雄ザネのような嵌合構造が設けられてい
る。施工に際しては、先に固定されている床板の雌ザネ
もしくは雄ザネに、次に施工する床板の雄ザネまたは雌
ザネを嵌合させるようにして床板を固定していく。この
場合、隣り合う床板の雌ザネと雄ザネとが確実に嵌合す
るように床板を施工することが必要となる。
【0004】ところが、両面粘着テープを用いた場合、
両面粘着テープにより床板と床下地材とが粘着される
と、もはや床板をその面方向にずらすことはできない。
従って、上述した雄ザネと雌ザネの嵌合が不十分であっ
たり、床板の位置が正しくない場合に、その位置を調整
することが困難であった。
【0005】上記のような問題を解決する床板の施工方
法が、特公平7−122329号公報に開示されてい
る。ここでは、両面粘着テープの離型紙を粘着剤層より
も十分長くし、この離型紙延長部分を粘着剤層に積層さ
れている離型紙背面側に折り返した構造が用いられてい
る。すなわち、床下地材上に上記両面粘着テープを貼付
し、折り返された離型紙延長部分上に床板を載置する。
この状態では、床板の下面は離型紙延長部分に接触して
いるだけであるため、床板を面方向に容易にずらすこと
ができ、それによって床板の位置調整を行う。しかる
後、床板の側方にはみ出ている離型紙延長部分を引張
り、離型紙全体を引き抜き、粘着剤層の上面を露出させ
ると共に、粘着剤層の上面に床板を接触させることによ
り、床板を固定する。
【0006】しかしながら、上記先行技術に記載の床板
の施工方法では、離型紙を引き抜く際に、離型紙が破れ
ることがあった。離型紙が破れると、床板を再度持ち上
げ、残存している離型紙を除去しなければならないが、
その場合には、もはや床板の位置調整を行いつつ床板を
床下地材に固定することはできなくなる。
【0007】また、離型紙延長部分の長さを長くした場
合、窓が開いている施工現場などにおいては、風により
離型紙延長部分がなびき、施工作業の妨げになるという
問題もあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、両面
粘着テープを用いて床板を施工する方法において、床板
の位置調整を容易にかつ確実に行うことができ、しかも
作業性に優れた床板の施工方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、床下地材に両
面粘着テープを介して床板を固定する床板の施工方法で
あって、床下地材または床板の一方に所定距離を隔てて
複数の両面粘着テープを貼付する工程と、下面が平坦で
あり、上面が傾斜面とされており、断面くさび型の複数
のスペーサーを有する治具を、該スペーサーが床下地材
上の両面粘着テープが貼付されていない位置、または床
下地材の両面粘着テープが重ねられない位置に配置され
るように床下地材上に載置する工程と、上記スペーサー
の傾斜面上に床板を載置する工程と、スペーサーの傾斜
面上において床板を滑らせつつ位置決めする工程と、位
置決め後に前記治具を引き抜き、床板を床下地材に対し
て圧着する工程とを備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明に
係る床板の施工方法の具体例を説明するが、本発明は以
下の具体例に限定されるものではない。
【0011】本発明では、床下地材に両面粘着テープを
介して床板が固定される。対象とされる床下地材につい
ては特に限定されず、パーチクルボード、ラワンベニ
ヤ、針葉樹合板などの適宜の床下地材に本発明を適用す
ることができる。また、本発明で固定される床板につい
ても、合板、防音床材、床暖内蔵型床板などを用いるこ
とができ、特に限定されず、従来より公知の適宜の床板
を用いることができる。
【0012】また、使用する両面粘着テープについて
も、床板を床下地材に固定し得る限り特に限定されず、
例えば、アクリル系やゴム系等の一般的な粘着剤よりな
る両面粘着テープを用いることができる。
【0013】本発明においては、まず、床下地材または
床板の一方において、所定距離を隔てて複数の両面粘着
テープを貼付する。この場合、両面粘着テープは床板ま
たは床下地材のいずれに貼付してもよい。すなわち、床
板先貼り工法または床下地材先貼り工法のいずれの施工
方法を用いてもよい。図1及び図2を参照して、床板先
貼り工程の実施形態を説明することとする。
【0014】まず、図2(a)及び(b)に示した床板
1を用意する。床板1は、本実施形態では、細長い矩形
板状の形状を有する。床板1の長辺側の一方の側面1a
には、雌ザネ1bが形成されており、他方の長辺側の側
面1cには雄ザネ1dが形成されている。雌ザネ1b
は、隣り合う床板の雄ザネに嵌合し得るように構成され
ている。
【0015】本実施形態では、上記床板1の下面1e上
に複数本の両面粘着テープ2を床板1の短辺に平行とな
るように貼付する。この場合、隣り合う両面粘着テープ
2,2が所定距離を隔てて配置されるように、複数本の
両面粘着テープ2が貼付される。隣り合う両面粘着テー
プ2,2間の距離については、後述のスペーサーの大き
さに応じて選ばれる。
【0016】なお、本実施形態では、両面粘着テープ2
は床板1の短辺方向に平行に貼付されていたが、これ
は、長辺側側面1a,1cに沿って雌ザネ1b及び雄ザ
ネ1dが形成されており、床板1をその短辺方向に沿っ
て移動させて固定するためである。従って、床板1にお
いて、雄ザネ及び雌ザネが短辺側側面に形成されている
場合には、両面粘着テープ2は長辺方向に平行に貼付し
てもよい。
【0017】また、両面粘着テープ2の延びる方向につ
いては、上記床板1を固定に際して移動させる方向と平
行とすることが望ましいが、両面粘着テープ2の延びる
方向は、床板1の施工に際して床板1を移動させる方向
と平行とする必要は必ずしもない。
【0018】次に、図1(a)に示したように、床下地
材3の上面3a上に治具4を配置する。なお、図1
(a)では、床下地材3上に既に床板1Aが固定されて
おり、次の床板1を以下の工程により固定する状態が示
されている。
【0019】図1(b)に示したように、治具4は、複
数のスペーサー5を、該スペーサー5の一端側で連結部
材6を用いて一体化してなる構造を有する。各スペーサ
ー5は、下面5aが平坦面とされており、上面5bが傾
斜面とされており、下面5aと上面5bとが連結部材6
で連結されている側とは反対側の端部で突き合わされて
おり、断面くさび型の形状を有する。
【0020】スペーサー5のくさび型断面の先端と、連
結部材6で連結されている側の端部とを結ぶ方向をスペ
ーサー5の長さ方向とし、該長さ方向と直交する方向を
スペーサー5の幅方向とする。
【0021】スペーサー5は、その長さ方向に沿った断
面形状が上記くさび型形状を有し、傾斜面である上面5
bは、下面5aに対して傾斜角度θをなすように傾斜さ
れている。
【0022】なお、スペーサー5の平面形状について
は、本実施形態では長方形とされているが、特に限定さ
れず、図示のスペーサー5において先端側が丸められた
形状とされていてもよく、あるいはスペーサー5の平面
形状は三角形等の他の形状であってもよく、特に限定さ
れるものではない。
【0023】また、スペーサー5の長さ寸法は床板1の
短辺の長さよりも長くされている。他方、スペーサー5
の幅方向寸法については、図2(a)に示した床板1の
下面1eにおいて、隣り合う両面粘着テープ2,2間の
距離よりも小さくされている。また、複数のスペーサー
5は、図2(a)における両面粘着テープ2,2間のス
ペースに入り込み得るように、複数のスペーサー5間の
ピッチが定められている。
【0024】すなわち、スペーサー5は、両面粘着テー
プ2により床板1と床下地材3とが粘着されることを防
止するために設けられているものであるため、スペーサ
ー5の幅方向寸法及び複数のスペーサー5間のピッチに
ついては、施工に際して両面粘着テープ2と厚み方向に
おいて重なり合わない位置にスペーサー5が位置するよ
うに定められる。
【0025】図1(a)に戻り、スペーサー5の先端が
先に固定されている床板1Aの近傍に到達するようにし
て、治具4を床下地材3上に載置する。次に、床板1
を、両面粘着テープ2が貼付されている下面1e側から
スペーサー5上に載置する。この場合、スペーサー5と
両面粘着テープ2とが接触しないように床板1を載置す
る。すなわち、図2(a)に一点鎖線Aで示したよう
に、隣り合う両面粘着テープ2,2間にスペーサー5が
位置するように床板1を載置する。
【0026】この状態では、両面粘着テープ2は、スペ
ーサー5,5間に位置するため、スペーサー5とは粘着
しない。また、スペーサー5がくさび型断面を有するた
め、床下地材3の上面3aに両面粘着テープ2は接触し
ない。
【0027】従って、図1(a)に示した状態におい
て、床板1を床板1の短辺方向に沿って移動させること
ができ、それによって既に固定されている床板1Aの雄
ザネに床板1の雌ザネ1bを容易にかつ確実に嵌合させ
ることができる。このようにして床板1の位置調整を行
った後、治具4を床板1と床下地材3との間の隙間から
引き抜く。次に、床板1を床下地材3に対して圧着する
ことにより、床板1を固定することができる。従って、
床板1は、その雌ザネ1bが既に固定されている床板1
Aの雄ザネに確実に嵌合された状態で、しかも正しい位
置で床下地材3上に固定される。
【0028】上記スペーサー5は、床板1をその上面5
b上において滑らせて床板1の位置調整を行うために用
いられているため、スペーサー5を構成する材料は特に
限定されず、プラスチックや金属などの適宜の材料で構
成することができる。もっとも、床板1をスペーサー5
の上面5b上で滑らかに摺動させるには、スペーサー5
の表面は平滑であることが好ましく、また床板1を滑ら
かに摺動させ得る材料、例えばポリエチレンのようなプ
ラスチックからなることが好ましい。
【0029】上記スペーサー5の上面5bの下面5aに
対する傾斜角度θについては、床板1の短辺方向の寸
法、雌ザネ及び雄ザネの形状及び寸法によって異なるた
め、一義的には定め得ないが、通常の家屋において床板
を施工する用途の場合、傾斜角度θは、1〜20度程度
とすることが好ましい。また、より好ましくは、傾斜角
度θを可変し得るようにスペーサー5を構成してもよ
い。
【0030】連結部材6については、スペーサー5の後
方端を連結する機能を有するだけであるため、連結部材
6を構成する材料については特に限定されず、プラスチ
ック、金属、木などの適宜の材料を用いて連結部材6を
構成することができる。また、連結部材6は、スペーサ
ー5と一体に構成されていてもよく、スペーサー5と別
部材で構成され、スペーサー5に接着等により固定され
ていてもよい。好ましくは、合成樹脂を用いてスペーサ
ー5と連結部材6とを一体成形することにより、軽量で
あり、かつ安価な治具4を構成することができる。
【0031】次に、床下地材先貼り工程を、図3を参照
して説明する。床下地材先貼り工法では、床下地材3の
上面3a上に複数本の両面粘着テープ2を貼付する。複
数本の両面粘着テープ2の床下地材3上の貼付位置は、
前述の床板先貼り工法における床板1の下面1eに貼付
されていた両面粘着テープ2に対応する位置とされる。
すなわち、スペーサー5が隣り合う両面粘着テープ2間
に位置するように、複数本の両面粘着テープ2の床下地
材3上の貼付位置が選択される。
【0032】次に、治具4を床下地材3上に載置する。
この場合、治具4のスペーサー5が、隣り合う両面粘着
テープ2間に位置するように治具4を配置する。従っ
て、スペーサー5の下面5aは、両面粘着テープ2と接
触しない。
【0033】次に、床板1をスペーサー5上に載置す
る。スペーサー5の上面5b上に床板1が載置されるこ
とになるため、床板1の下面1eは両面粘着テープ2に
接触しない。
【0034】従って、図3に示した状態で、床板1をス
ペーサー5の上面5bに沿って滑らかに滑らすことがで
きる。よって、床板1の雌ザネ1bを、先に固定されて
いた床板1Aの雄ザネに正確に嵌合させることができ、
かつ床板1の位置を確実に調整することができる。
【0035】上記位置調整後に、治具4を引き抜き、床
板1を床下地材3に対して圧着する。この工程におい
て、両面粘着テープ2に床板1の下面1eが圧着される
ので、床板1が床下地材3に対して確実に固定される。
【0036】よって、床下地材先貼り工法においては、
床板1の位置調整を行った後に、治具4を引き抜くこと
により、床板1の下面1eが両面粘着テープ2に初めて
接触され得るようになる。従って、床板1を位置調整し
た後に、床板1を床下地材3に対して確実にかつ正確な
位置に固定することができる。
【0037】なお、上記各施工方法の説明においては、
床板1の短辺方向に沿った位置の調整作業を説明した
が、本発明においては、床板1はその長辺方向に沿って
位置調整することも可能である。すなわち、スペーサー
5の幅方向寸法は、両面粘着テープ2,2間のスペース
よりも小さくされており、従って、スペーサー5と両面
粘着テープ2とが接触しない限り、床板1をスペーサー
5上に載置した状態で、床板1をその長辺方向に沿って
位置調整することも可能である。従って、前述した床板
1の短辺方向の位置調整だけでなく、長辺方向に沿って
も床板1を微調整することができ、床板1を床下地材3
に対して正確な位置で固定することができる。
【0038】上記のような床板1の長辺方向の位置調整
を可能とするには、前述したようにスペーサー5の幅方
向寸法を隣り合う両面粘着テープ2,2間の距離よりも
小さくすることが望ましい。もっとも、床板1を床下地
材3に強固に接着固定するには、両面粘着テープ2によ
る接着面積を増加させることが好ましく、その場合に
は、両面粘着テープ2,2間の距離は短くする方が好ま
しい。従って、床板の接着強度及び位置調整性の双方を
勘案して、スペーサーの幅方向寸法及び両面粘着テープ
2,2間の距離を選択すればよい。
【0039】また、上述した施工方法では、床板1に雌
ザネ及び雄ザネが形成されており、既に固定されている
床板の雄ザネまたは雌ザネにこれらが嵌合されていた
が、本発明による床板の施工方法において、隣り合う床
板同士の嵌合構造はこれに限定されるものではなく、あ
るいは、隣り合う床板間に上記のような嵌合構造を有し
ていなくともよい。
【0040】
【実施例】次に、具体的な実施例を挙げることにより、
本発明をより詳細に説明する。 〔使用材料〕 床板…303mm×1818mm×厚み12mmの合
板(朝日ウッドテック社製、商品名:SHK−6020
D2/A) 床下地材…床下地材として、(a)パーチクルボー
ド、(b)JAS1級ラワンベニア及び(c)針葉樹合
板の3種類の床下地材を用意した。
【0041】両面粘着テープ…50mm幅の両面粘着
テープ(積水化学工業社製、品番:♯575) 治具…図1(b)に示した形状の治具を用意した。な
お、スペーサー5の長さ寸法は400mm、幅方向寸法
は100mm、スペーサー5の上面5bの傾斜角度θは
5度、スペーサー5の連結部材6に連結されている側の
端部の厚みは10mmとした。また、複数のスペーサー
5の中心間ピッチB(図1(b)参照)は300mmと
した。また、上記複数のスペーサー5が上記ピッチで配
置されるようにスペーサー5の一端が長さ1100m
m、高さ50mm、厚み3mmのポリ塩化ビニルからな
る連結部材6に連結されている治具を用意した。
【0042】〔実施例〕 (床板先貼り工法)上記の床板の短辺方向に50mm幅
の両面粘着テープを図2(a)に示したように中心間ピ
ッチ303mmとなるように7本貼付した。
【0043】次に、各床下地材3上に1枚目の床板1A
を貼付した後、該床板1Aの側方に治具4を載置した。
治具4の載置に際しては、スペーサー5が次に施工され
る床板1に貼付されている両面粘着テープが重ならない
位置に位置するように治具4をセットした。
【0044】次に、治具4のスペーサー5上に上記両面
粘着テープ2が貼付された床板1を下面2a側から載置
した。この場合、両面粘着テープがスペーサー5に接触
しないように床板1を載置した。
【0045】しかる後、床板1を図1(a)に示した状
態で先に固定されていた床板1A側に向かって滑らせ、
位置を調整し、雄ザネと雌ザネとを嵌合させた。位置調
整後、治具4を引き抜き、床板1を床下地材3に向かっ
て圧着し、床板1を固定した。上記施工方法を前述した
3種類の床下地材に対して行った。
【0046】(床下地材先貼り工法)上記床板先貼り工
法の場合と同じ材料を用い、但し、図3を参照して説明
した施工方法に従って各種床下地材上に上記床板を施工
した。
【0047】〔比較例〕実施例と同じ床板を用い、但
し、特公平7−122329号公報に従って各床下地材
に床板を施工した。使用した両面粘着テープとしては、
積水化学工業社製「両面テープ♯575」を用い、両面
粘着テープの一方の離型紙を、粘着剤層よりも長く延長
し、該離型紙延長部分を折り返すようにして用いた。比
較例においても、床板先貼り工法及び床下地材先貼り工
法の2種類の工法で床板を各床下地材に施工した。
【0048】〔実施例及び比較例の評価〕上記実施例及
び比較例における各床板施工方法の評価結果を下記の表
1及び表2に示した。なお、表1及び表2における○印
は、床板の施工に際し床板を滑らかに移動させることが
でき、従って位置調整を容易に行うことができたことを
意味する。
【0049】
【表1】
【0050】
【表2】
【0051】
【発明の効果】本発明に係る床板の施工方法によれば、
床下地材または床板の一方において所定距離を隔てて複
数の両面粘着テープを貼付した後、床下地材上の両面粘
着テープが貼付されていない位置または床下地材の両面
粘着テープが重ねられない位置に、下面が平坦であり、
上面が傾斜面とされており、断面くさび型の複数のスペ
ーサーを有する治具をスペーサーが両面粘着テープと接
触しないように配置し、該スペーサーの傾斜面上に床板
を載置する。従って、スペーサーの傾斜面上に載置され
た床板は、両面粘着テープと接触しないため、スペーサ
ーの傾斜面上において床板を容易に滑らせることができ
る。よって、スペーサーの傾斜面上において床板を滑ら
せて位置決めを確実に行った後、治具を引き抜き、床板
を床下地材に対して圧着することにより、床下地材に対
して床板を正確な位置に固定することができる。
【0052】前述した先行技術に記載の両面粘着テープ
を用いた床板の施工方法では、離型紙延長部分を引き抜
く作業が必要であるため、引き抜きに際し離型紙が破れ
て位置調整を確実に行い得ないことがあったり、離型紙
延長部分が風でなびき、作業性が低下したりすることが
あったのに対し、本発明の床板の施工方法では、離型紙
を延長させるものではないため、このような問題も生じ
ない。従って、本発明によれば、床板を床下地材に対し
て正確な位置に施工し得るだけでなく、施工に際しての
作業性を大幅に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の床板施工方法の
一例を示した図であり、(a)は床板を施工する工程の
略図的側面図、(b)は用いられる治具を説明するため
の部分切欠斜視図。
【図2】(a)及び(b)は、本発明の床板の施工方法
で用いられる床板を説明するための図であり、(a)は
床板の底面図、(b)は側面断面図。
【図3】本発明の床板の施工方法の他の例を説明するた
めの略図的側面図。
【符号の説明】
1…床板 1b…雌ザネ 1d…雄ザネ 1e…下面 2…両面粘着テープ 3…床下地材 3a…上面 4…治具 5…スペーサー 5a…下面 5b…上面 6…連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 21/22 E04F 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床下地材に両面粘着テープを介して床板
    を固定する床板の施工方法であって、 床下地材または床板の一方に所定距離を隔てて複数の両
    面粘着テープを貼付する工程と、 下面が平坦であり、上面が傾斜面とされており、断面く
    さび型の複数のスペーサーを有する治具を、該スペーサ
    ーが床下地材上の両面粘着テープが貼付されていない位
    置、または床下地材の両面粘着テープが重ねられない位
    置に配置されるように床下地材上に載置する工程と、 上記スペーサーの傾斜面上に床板を載置する工程と、 スペーサーの傾斜面上において床板を滑らせつつ位置決
    めする工程と、 位置決め後に前記治具を引き抜き、床板を床下地材に対
    して圧着する工程とを備えることを特徴とする床板の施
    工方法。
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