JP2878766B2 - 平面調整部材及び該部材を用いる内装方法 - Google Patents

平面調整部材及び該部材を用いる内装方法

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JP2878766B2 JP6622790A JP6622790A JP2878766B2 JP 2878766 B2 JP2878766 B2 JP 2878766B2 JP 6622790 A JP6622790 A JP 6622790A JP 6622790 A JP6622790 A JP 6622790A JP 2878766 B2 JP2878766 B2 JP 2878766B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、木製下地に対して化粧板を固着する時に使
用される平面調整部材及び該部材を用いた内装方法に関
するものである。
[従来の技術] 従来、内装用の化粧板として、石膏板、珪酸カルシウ
ム板等からなる方形状の基板の表面に、布、紙、合成樹
脂シート等の表面材を貼着したものが一般的に使用され
ている。さらに、最近では、表面材を基板の1側辺或い
は隣接する2側辺から一定の幅だけ外方に張り出させて
その下面を粘着面とした帯状部分を形成しておき、複数
の化粧板を連続して木製下地部材に張装した際、この帯
状部を隣接する化粧板の表面材上面に重ねてから上下に
重なった両表面材にわたって鋭利な刃物で切込線を施
し、次いで、両表面材の重なり部を剥がすとともにその
切断された端部を除去し、両表面材の切口同士を同一平
面に突き合わせて再び基板に接着することにより、化粧
板相互の継目が表面に現れないようにした化粧板が開発
されている。
そして、上記のような各化粧板は、釘や接着剤を用い
て、或いはこれらに粘着剤や両面粘着テープを併用する
ことにより木製下地に対して直接固着されるのが普通で
ある。また、その組付手順の容易さを考慮して、木製下
地を構成する複数の柱部材の間隔に合わせて従来よりそ
の幅が決まっていることから、上記の化粧板を用いて内
装を行う場合には、隣接する化粧板同士は一定間隔で組
まれた複数の柱部材の表面部分で突き合わされるように
して木製下地に固着されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、第15図に示すような柱51、間柱52及び
胴縁53で構成される木製下地を形成する場合、作業者が
いくら気を付けて組み立てても、その柱部材である柱51
或いは間柱52は正面に対して同一平面上に組み付けられ
るとは限らず、例えば同図に示す柱51のように多少向き
がずれて立てられることが多い。また、立て付け後に柱
51或いは間柱52が乾燥して捻じれを生じることもある。
このため、第16図に示すように、その向きのずれた柱部
材の部分で突き合わせる化粧板54の端部に段違いが生じ
るという問題点があった。また、前記したような帯状部
分を有する化粧板54を使用した場合には、その段違いと
なった端部は化粧板54の表面材で覆われはするものの、
表面材の表側にはどうしても縦方向に直線状の段差が現
れてしまうという問題点があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので
あって、木製下地の柱部材と化粧板との間に介在して柱
部材の向きを調整する平面調整部材を提供することを目
的としており、さらに、該部材を用いることにより、向
きのずれた柱部材を有する木製下地に対して化粧板を固
着しても、化粧板に段違いを生じたり、また、化粧板の
表面材の段差が目立たないようにした内装方法を提供し
ようとするものである。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明の平面調整部材は
柱部材に沿って釘で取り付けられる構成のものであり、
具体的には、細長の板状部材であって、該板状部材の一
方の面は平面状態に形成され他方の面は前記板状部材が
幅の略中央で厚くかつ両端側で薄くなるような形状で形
成されており、前記一方の面には幅の略中央に位置する
凹部が長さ方向に連続的に設けられていることを特徴と
している。
そして、上記凹部は長さ方向に所定の間隔で複数形成
された円筒形状の穴であってもよいし或いは長さ方向に
形成された溝であってもよいものであり、いずれにして
も使用する釘の頭部分が遊嵌できる空間であればその形
状は任意である。
また、本発明の別の態様の平面調整部材は、細長の板
上部材であって、該板状部材の一方の面は平面状態に形
成され他方の面は前記板状部材が幅の略中央で厚くかつ
両端側で薄くなるような形状で形成されており、幅の略
中央で前記一方の面から前記他方の面へ向けて前記板状
部材を貫通する貫通孔が長さ方向に所定の間隔で複数設
けられていると共に該貫通孔には前記一方の面側に凹形
状の拡張部分が形成されていることを特徴としている。
そして、上記拡張部分は円筒形状の穴であってもよい
し或いは長さ方向に形成された溝であってもよいもので
あり、いずれにしても使用する釘の頭部分が遊嵌できる
空間であればその形状は任意である。
また、化粧板を固着する手順を簡略化するために、上
記の各平面調整部材にあっては、予め一方の面の一部に
仮固定用の粘着剤を塗布しその上から剥離紙を貼合して
おくことが好ましく、或いは、予め一方の面の一部に仮
固定用の両面粘着テープを貼合しておくことが好ましい
ものである。
なお、上記それぞれの平面調整部材は、その断面形状
を限定されるものではなく、一方の面が平面状態である
と共に他方の面が板状部材の幅の略中央で厚くかつ両端
側で薄くなるような形状であれば、どのような断面形状
としてもよいものである。
また、上記前者の構成からなる平面調整部材を用いる
本発明の内装方法は、前記平面調整部材を複数の柱部材
を有する木製下地に対し前記他方の面側を前記柱部材の
表面に合わせるようにして前記柱部材に沿わせた後、前
記平面調整部材の前記凹部に遊嵌する大きさの頭部分を
有し該頭部分の直ぐ下は細くかつ下部には径の大きな拡
大部分を有する下部膨張釘を用い、該下地膨張釘を前記
平面調整部材の前記凹部の位置で前記柱部材に打ち付け
ることにより前記柱部材に対して前記平面調整部材を取
り付け、続いて、前記複数の柱部材の間隔の整数倍の幅
を有する複数枚の化粧板を、各化粧板の突き合わせ部分
が前記平面調整部材の一方の面の上に位置するようにし
て前記平面調整部材の一方の面側に連続的に固着するこ
とを特徴としている。
なお、この内装方法において、平面調整部材における
釘の貫通部分が薄い場合や平面調整部材として柔らかい
材質のものを使用する場合には、上記下部膨張釘に代え
て上部に前記平面調整部材の前記凹部に遊嵌する大きさ
の頭部分を有し下方の本体部は真っ直ぐである釘を用い
てよいものである。
また、上記後者の構成からなる平面調整部材を用いる
本発明の内装方法は、前記平面調整部材を複数の柱部材
を有する木製下地に対し前記他方の面側を前記柱部材の
表面に合わせるようにして前記柱部材に沿わせた後折、
前記平面調整部材の前記拡張部分に遊嵌する大きさの頭
部分を有し本体部は前記平面調整部材の前記貫通孔より
細い釘を用い、該釘を前記貫通孔を通して前記柱部材に
打ち付けることにより前記柱部材に対して前記平面調整
部材を取り付け、続いて、前記複数の柱部材の間隔の整
数倍の幅を有する複数枚の化粧板を、各化粧板の突き合
わせ部分が前記平面調整部材の一方の面の上に位置する
ようにして前記平面調整部材の一方の面側に連続的に固
着することを特徴としている。
また、上記の各内装方法において、前記化粧板として
その一側辺で外方に張り出す帯状部分を設けた表面材を
基板に貼着してなる化粧板を使用した場合には、該化粧
板を前記平面調整部材の一方の面側に複数枚連続的に固
着した後、前記各化粧板の前記帯状部分を隣接する化粧
板の表面材上面に重ね、続いて、これらの帯状部分で上
下に重なる両表面材にわたって切込線を施して重合する
両表面材の切断された端部を取り除き、両表面材の切口
同士を同一平面に突き合わせて基板に貼着するものであ
る。
[作用] 上記のように構成された前者の平面調整部材は、一方
の面側の凹部に遊嵌する大きさの頭部分を有すると共に
下部に拡大部分を有する下部膨張釘か或いは下方の本体
部が真っ直ぐである釘を凹部の位置で打ち付けることに
より、その他方の面側が柱部材の表面に向かい合う状態
で柱部材に沿って取り付けられる。その結果、下部膨張
釘を用いた場合には、釘の頭部分が凹部に遊嵌されると
共に凹部における釘の通った跡に釘の拡大部分から上の
細い部分より径の大きな貫通孔が形成されることとな
り、このように余裕をもった状態で取り付けられた平面
調整部材は、板状部材が幅の略中央で厚くかつ両端側で
薄くなるような形状でその他方の面が形成されているの
で柱部材に対して左右に揺動可能となる。また、平面調
整部材における釘の貫通部分が薄い場合や平面調整部材
として柔らかい材質のものを使用する場合には、上記下
部膨張釘に代えて下方の本体部が真っ直ぐである釘を用
いてもよいが、この場合には、釘の頭部分が凹部に遊嵌
されると共に、凹部の下の薄くなっている部分或いは柔
らかい部分で釘により支えられ不安定な状態となるの
で、下部膨張釘を用いて径の大きな貫通孔を形成した場
合程ではないがある程度左右に揺動可能となる。
また、上記のように構成された後者の平面調整部材
は、その一方の面側の拡張部分に遊嵌する大きさの頭部
分を有すると共に下方の本体部が貫通孔より細い釘を貫
通孔を通して打ち付けることにより、その他方の面側が
柱部材の表面に向かい合う形で柱部材に沿って取り付け
られ、このように余裕をもった状態で取り付けられた平
面調整部材は、その板状部材が幅の略中央で厚くかつ両
端側で薄くなるような状態で他方の面が形成されている
ので柱部材に対して左右に揺動可能となる。
また、上記本発明の各内装方法によれば、木製下地に
対する化粧板の固着は、柱部材の表面ではなく上記平面
調整部材の一方の面側に対して行われることとなり、こ
の揺動可能な平面調整部材により柱部材の傾きが吸収さ
れて、化粧板の突き合わせ部分における段差が解消され
る。また、帯状部分を設けた表面材を基板に貼着してな
る化粧板を用いた場合には、化粧板の表面材相互の継目
が目立たなくなる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図(a)は本発明に係る平面調整部材の一つの形
態の一実施例を示す一部斜視図、第1図(b)は第1図
のB−B断面図である。
平面調整部材1は硬質塩化ビニール製の細長の板状部
材からなり、第1図(a),(b)に示すように、その
一方の面2は真っ直ぐな平面であると共にその他方の面
3は外側に湾曲した円弧状曲面となっている。さらに、
板状部材の一方の面2には釘の頭部分が遊嵌できる大き
さの円筒形状の穴5からなる凹部4が幅の略中央に設け
られており、この穴5は図では表せないが板状部材の長
さ方向に所定の間隔で複数形成されている。
上記実施例の平面調整部材1では、一方の面2側に形
成する凹部4を、長さ方向に所定の間隔で形成された円
筒形状の穴5としたが、例えば、第2図(a),(b)
に示すように板状部材の長さ方向に釘の頭部分が遊嵌で
きる幅と深さを有する溝6を設けることにより凹部4を
形成するようにしてもよいものである。このような溝6
により凹部4を形成した場合にあっては、釘を打ち付け
る場所が限定されないという利点がある。いずれにして
も、凹部4としては、平面調整部材1の一方の面2側に
釘の頭部分が遊嵌できる空間があればどのような形状で
もよく、第1図又は第2図に示されるような形状に限定
されるものではない。
また、平面調整部材1は、その一方の面2が平面状態
に形成されてあって、他方の面3は板状部材が幅の略中
央で厚くかつ両端側で薄くなるような形状で形成されて
いればよいので、上記のような円弧状曲面に限らず、例
えば、第3図(a)〜(p)に示すような断面形状を有
するものでも構わないものである。また、必ずしもこれ
らの図に示すような左右対象の形状でなくてもよい。
さらに、実際的には、続いて行われる化粧板の固着作
業を簡略化するために、平面調整部材1の一方の面2の
一部に予め仮固定用の接着剤を塗布しその上から剥離紙
を貼合しておくことが好ましい。或いは、一方の面2の
一部に仮固定用の両面粘着テープを予め貼合しておくこ
とが好ましいものである。また、第3図(i),
(j),(k),(l),(o)に示すように平面調整
部材1の一方の面2に小さな凹凸を形成しておけば、後
で接着剤により化粧板を固着する場合に接着面積が広く
なって化粧板との固着強度が向上する。
第4図(a)は本発明に係る平面調整部材の別の形態
の一実施例を示す一部斜視図、第4図(b)は第4図
(a)のB−B断面図である。
平面調整部材7は先の実施例のものと同様に硬質塩化
ビニール製の細長の板状部材からなり、第4図(a),
(b)に示すように、その一方の面8は真っ直ぐな平面
であると共にその他方の面9は外側に湾曲した円弧状曲
面となっている。さらに、一方の面8から他方の面9に
向けて板状部材を貫通する貫通孔10を有しており、この
貫通孔10は、図では表せないが、板状部材の長さ方向に
所定の間隔で複数設けられている。そして、この貫通孔
10は使用される釘の太さより少し大きくされていると共
に、その一方の面8側には釘の頭部分が遊嵌できる大き
さの円筒形状の穴12からなる拡張部分11が形成されてい
る。
上記実施例の平面調整部材7では、一方の面8側に形
成する拡張部分11を円筒形状の穴12で形成したが、例え
ば、第5図(a),(b)に示すように板状部材の長さ
方向に釘の頭が遊嵌できる幅と深さを有する溝13を設け
ることにより拡張部分11を形成するようにしてもよいも
のである。いずれにしても、拡張部分11としては、平面
調整部材7の一方の面8側に釘の頭が遊嵌できる凹形状
の空間があればどのような形状でもよく、第4図又は第
5図に示されるような形状に限定されるものではない。
また、平面調整部材7は、前記した形態の平面調整部
材1の場合と同様に、その一方の面8が平面状態に形成
されてあって、他方の面9は板状部材が幅の略中央で厚
くかつ両端側で薄くなるような形状で形成されていれば
よいので、上記のような円弧状曲面に限らず、例えば、
第3図(a)〜(p)に示すような断面形状を有するも
のでも構わないものである。また、必ずしもこれらの図
に示すような左右対象の形状でなくてもよい。
さらに、前記の平面調整部材1の場合と同様に、実際
的には、続いて行われる化粧板の固着作業を簡略化する
ために、平面調整部材7の一方の面8の一部に予め結着
剤を塗布しその上から剥離紙を貼合しておくか、或い
は、一方の面8の一部に両面粘着テープを予め貼合して
おくことが好ましいものである。また、第6図(h),
(i),(j),(k),(m)に示すように平面調整
部材7の一方の面8に小さな凹凸を形成しておけば、後
で接着剤により化粧板を固着する場合に接着面積が広く
なって化粧板との固着強度が向上する。
上記の各平面調整部材1,7の断面寸法は、取り付ける
柱部材の幅及びその一方の面2,8に固着される化粧板と
の接着面積を考慮すると、塩化ビニールで作成した場合
には、幅を5cm程度とし厚みを3〜4mmとするのが実用的
である。長さについては取り付ける柱部材の高さと同じ
にするのが作業上効率がよく、通常は8尺(約2424mm)
とされる。そして、凹部4を穴5で形成された平面調整
部材1はその凹部4の位置で釘により打ち付けることに
より柱部材に取り付けられ、また、平面調整部材7は貫
通孔10を通して釘を打ち付けることにより柱部材に取り
付けられるので、平面調整部材1又は7が化粧板をその
上から固着した後で撓むことがないように、穴5或いは
貫通孔10は板状部材の長さ方向に10〜15cm程度の間隔で
設けられるのが好ましい。また、平面調整部材1及び7
の材質として上記の例では硬質塩化ビニールを用いた例
を示したが、その他の硬質プラスチック、或いはハード
ボード、スチール板、アルミ板等で形成しても差支えな
いものである。なお、厚みや幅は材質に応じて適切なも
のを選択すればよく、特に幅については、固着する化粧
板との接着強度を考慮して決めればよい。また、平面調
整部材1における凹部4及び平面調整部材7における貫
通孔10と拡張部分11は、板状部材の幅の丁度真ん中にあ
る必要はなく幅の略中央にあればよいものである。
次に、第7図及び第8図(a),(b)により一つの
形態の平面調整部材1を用いた内装方法を説明する。
まず、複数の柱部材Pを有する木製下地に対し、平面
調整部材1の他方の面3側を柱部材Pの表面に合わせる
ようにして各柱部材Pに沿わせる。その後、平面調整部
材1の凹部4に遊嵌する大きさの頭部分15を有し該頭部
分15の直ぐ下は細くかつ下部には径の大きな拡大部分16
を有する下部膨張釘14を用い、この下部膨張釘14を平面
調整部材1の凹部4の位置で柱部材Pに打ち付けること
により柱部材Pに対して平面調整部材1を取り付ける。
このように下部膨張釘14により平面調整部材1を取り付
けると、平面調整部材1の凹部4における下部膨張釘14
の拡大部分16の通った跡には下部膨張釘14の拡大部分16
から上の細い部分より径の大きな貫通孔17が形成される
と共に、下部膨張釘14の頭部分15は一方の面2側に形成
された凹部4に遊嵌されることにより、平面調整部材1
が余裕をもった状態で取り付けられているので、平面調
整部材1は柱部材Pに対して揺動可能となっている。ま
た、図示はしていないが、平面調整部材1における釘の
貫通部分が薄い場合や平面調整部材1として柔らかい材
質のものを使用する場合には、上記のような下部膨張釘
14を使用せずに下方の本体部が真っ直ぐである釘を用い
てもよく、このような釘により平面調整部材1を取り付
けた場合には、釘の頭部分15が凹部4に遊嵌されると共
に凹部4の下の薄くなっている部分或いは柔らかい板状
部材で釘により支えられ不安定な状態となるので、下部
膨張釘14を用いて径の大きな貫通孔17を形成した場合程
ではないがある程度左右に揺動可能となる。
なお、凹部4が円筒形状の穴5により形成されている
平面調整部材1を使用する場合には、その穴5が上記の
ように例えば10〜15cm程度の間隔で設けられているが、
平面調整部材1を柱部材Pに取り付けるために必ずしも
すべての穴5の位置に釘を打ち付ける必要はなく、取り
付け強度を勘案して釘を打ち付ける穴5を現場で適宜選
択すればよいものである。
続いて、平面調整部材1が取り付けられた下地に対し
て複数の化粧板18を連続的に固着する。この場合、柱部
材Pの高さ及び柱部材P相互の間隔は通常8尺(約2424
mm)及び1.5尺(約455mm)であり、これに対して化粧板
は8尺(約2424mm)×3尺(約909mm)の大きさである
ことから、各化粧板18の突き合わせ部分19は平面調整部
材1の一方の面2の上に位置するようになる。化粧板18
の固着に際しては、仮固定用の粘着剤或いは両面粘着テ
ープと本固定用の接着剤とを平面調整部材1の一方の面
2に密に配列してその上から化粧板18を押し当てて固着
するようにする。そして、仮固定用の粘着剤或いは両面
粘着テープが予め設けられている平面調整部材1では、
その粘着剤や両面粘着テープがない部分に本固定用の接
着剤を塗布して化粧板18を固着するようにする。また、
両面粘着テープと接着剤を併用する場合には、例えば両
面粘着テープとして接着剤塗り込み用の窓孔が形成され
たものを使用し、この窓孔に接着剤を塗布するようにし
てもよい。このように仮固定用の粘着性物質と本固定用
の接着剤を併用して固着層Fを形成すれば、本固定用の
接着剤が硬化するまでの間、化粧板18は平面調整部材1
の一方の面2に保持されるので正確かつ確実に固着され
る。なお、化粧板18の固着手段は本発明の内装方法にお
いては本質的なものではないのでどのような固着手段を
採用してもよいものであり、例えば、化粧板18を粘着剤
や接着剤のみで固定するようにしても勿論よいし、接着
剤が硬化するまでの間釘で仮固定しておき後で抜き取る
ようにしてもよいものである。
以上のようにして形成された壁面においては、例えば
第8図(b)のように柱部材Pが曲がっている所におい
ても、平面調整部材1が揺動して傾くことにより化粧板
18相互の突き合わせ部分19に段差が生じないようにして
各化粧板18が連続して固着されている。また、第8図
(a)のように柱部材Pの位置に突き合わせ部分19がな
い所において、仮にその柱部材Pが曲がっていたとして
も平面調整部材1が揺動して柱部材Pの傾斜を吸収する
ので、化粧板18は下地に対して平行に固着されるように
なる。また、立て付け後に柱部材Pが乾燥等により捻じ
れを生じたとしても、平面調整部材1が柱部材Pに対し
て揺動することにより壁面の平面状態が維持される。
なお、第7図の施工例では化粧板18相互の突き合わせ
部分19がない柱部材Pの位置にも平面調整部材1を使用
している例を示したが、突き合わせ部分19のない位置で
は平面調整部材1を用いずに平面調整部材1と略同じ厚
さの平板を用いてこの柱部材Pの位置で化粧板18を接着
剤等によりしっかりと固着するようにするにしてもよ
く、このようにしても突き合わせ部分19における段差が
解消されることに変わりはない。また、胴縁或いは飼木
を有する下地に化粧板18を固着する場合には胴縁や飼木
と化粧板18との間に隙間が生じるので、胴縁や飼木の前
面に薄い板材を介在させて接着剤等で化粧板18を胴縁や
飼木にも固着させるようにするか、或いは、胴縁や飼木
の表面に接着剤を多量に塗布して化粧板18を胴縁や飼木
にも固着させるようにすればよく、このようにすれば平
面調整部材1が揺動可能な機能を維持した状態を保つと
同時に下地に固着した化粧板18のがたつきが完全に防止
される。
次に、第9図及び第10図(a),(b)により別の形
態の平面調整部材7を用いた内装方法を説明する。
まず、複数の柱部材Pを有する木製下地に対し、平面
調整部材7の他方の面9側を柱部材Pの表面に合わせる
ようにして各柱部材Pに沿わせる。その後、平面調整部
材7の拡張部分11に遊嵌する大きさの頭部分21を有し本
体部22は平面調整部材7の貫通孔10より細い釘20を用
い、この釘20を貫通孔10を通して柱部材Pに打ち付ける
ことにより柱部材Pに対して平面調整部材7を取り付け
る。このように釘20により平面調整部材7を取り付ける
と、平面調整部材7の貫通孔10が釘20の本体部22の径よ
り大きく、また、釘20の頭部分21は一方の面8側に形成
された拡張部分11に遊嵌されて、平面調整部材7が余裕
をもった状態で取り付けられているので、平面調整部材
7は柱部材Pに対して揺動可能となっている。なお、平
面調整部材7の貫通孔10は上記のように例えば10〜15cm
程度の間隔で設けられているが、平面調整部材7を柱部
材Pに取り付けるために必ずしもすべての貫通孔10を通
して釘20を打ち付ける必要はなく、取り付け強度を勘案
して釘20を打ち付ける貫通孔10を現場で適宜選択すれば
よいものである。
続いて、平面調整部材7が取り付けられた下地に対し
て複数の化粧板18を連続的に固着する。この場合、各化
粧板18の突き合わせ部分19が平面調整部材7の一方の面
8の上に位置するようになるのは前記の内装方法で述べ
たのと同様である。また、化粧板18の固着も前記の内装
方法で説明したのと同様の手段により行われる。
以上のようにして形成された壁面においては、例えば
第10図(b)のように柱部材Pが曲がっている所におい
ても、平面調整部材7が揺動して傾くことにより化粧板
18相互の突き合わせ部分19に段差が生じないようにして
各化粧板18が連続して固着されている。また、第10図
(a)のように柱部材Pの位置に突き合わせ部分19がな
い所において、仮にその柱部材Pが曲がっていたとして
も平面調整部材7が揺動して柱部材Pの傾斜を吸収する
ので、化粧板18は下地に対して平行に固着されるように
なる。また、立て付け後に柱部材Pが乾燥等により捻じ
れを生じたとしても、平面調整部材1が柱部材Pに対し
て揺動することにより壁面の平面状態が維持される。
なお、第9図の施工例では化粧板18相互の突き合わせ
部分19がない柱部材Pの位置にも平面調整部材7を使用
している例を示したが、前記した平面調整部材1の場合
と同様に、突き合わせ部分19のない位置では平面調整部
材1と略同じ厚さの平板を用いてもよいものである。ま
た、胴縁或いは飼木を有する下地に化粧板18を固着する
場合に胴縁や飼木の前面に薄い板材を介在させて接着剤
等で化粧板18を胴縁や飼木にも固着させるようにする
か、或いは、胴縁や飼木の表面に接着剤を多量に塗布し
て化粧板18を胴縁や飼木にも固着させるようにしてよい
ことも前記の平面調整部材1の場合に説明したのと同様
である。
以上、一つの形態の平面調整部材1或いは別の形態の
平面調整部材7を用いた内装方法を説明したが、例えば
或る柱部材Pが下地表面より僅かに奥まった状態で立て
付けられているような場合には、平面調整部材1,7を取
り付けた下地に化粧板18を押圧して固着した後でその柱
部材Pから平面調整部材1,7が浮いた状態となることが
起きる。しかしながら、このような箇所においても、平
面調整部材1,7は釘の頭部分か或いは頭部分に至る途中
の本体部分を支点として揺動するので、仮に化粧板18相
互の突き合わせ部分19がその箇所にあれば段差は解消さ
れる。また、化粧板18を固着した後に柱部材Pが乾燥等
により僅かに奥まった状態となるような場合も同様にし
て段差が出てくるようなことはない。そして、平面調整
部材1,7が浮くとしても通常の状態ではごく僅かのこと
であり、内装後における化粧板18のがたつきは殆ど気に
ならない程度である。もし、柱部材Pの立て付けが悪く
平面調整部材1,7が柱部材Pから浮くような事態が予測
される場合には、胴縁や飼木にも化粧板18を接着剤等で
固着するようにすれば、平面調整部材1,7が浮いた状態
であっても下地に対して化粧板18ががたつくのを完全に
防ぐことができる。
次に、化粧板として第11図に示すような帯状部分33を
有する化粧板30を用いた場合の内装方法を説明する。こ
の化粧板30は、所定の幅(柱部材Pの間隙の整数倍の
幅)に裁断された方形の石膏板、珪酸カルシウム板、合
板等からなる基板31の上面に、エンボス加工されたビニ
ールクロス、合成紙等の表面材32を貼着して形成される
とともに、その表面材32は一側辺で外方に帯状に張り出
しており、その帯状部分33の裏面である貼着剤塗布面は
2条の剥離紙33a,33bで保護されている。
以下、第12図(a)〜(d)により、平面調整部材1
又は7が取り付けられた木製下地にこの化粧板30を固着
する手順について説明する。まず、第12図(a)に示す
ように、複数の柱部材Pの表面に取り付けられた平面調
整部材1又は7の前面に、前記の内装方法と同様な方法
により、化粧板30のその帯状部分33を一方に揃えるよう
にして連続して固着する。次いで、第12図(b)に示す
ように、この帯状部分33の剥離紙のうち33bのみを剥が
して隣接する化粧板の表面材32上面に重ねて仮接着し、
帯状部分33で上下に重なる両表面材32,32にわたって帯
上部分33のほぼ中央部にカッターを用いて切込線34を入
れる。その後、第12図(c)に示すように、帯状部分33
をめくってその切断された端部を取り除くとともに、剥
離紙33bの残り及び剥離紙33aを剥がし、かつ、その下の
切断された表面材32の端部を基板31から取り除く。そし
て最後に、第12図(d)に示すように、表面材32の端部
を取り除いた基板31の部分に両表面材32,32の切口同士
を同一平面に突き合わせるようにして再び帯状部分33を
貼着する。
なお、上記の化粧板30においては、帯状部分33裏面の
剥離紙(33a,33b)を予め中程で切って2条としている
が、剥離紙を帯状部分33の幅全体に1条だけ設けた形態
としてもよく、このような化粧板30を用いた場合には、
上記第12図(b)の段階では帯状部分33を仮接着せずに
定規等で押さえた状態でカッターにより切込線34を入れ
るようにする。
次に、第13図に示すような別の形式の化粧板40を用い
た内装方法を説明する。この化粧板40は、表面材42の帯
状部分43下面を粘着面とせず、その代わりに、帯状部分
43の他縁側に帯状の未接着部分を残し、その部分の基板
41に粘着剤を塗布してその表面に剥離紙44を設けたもの
であり、その固着手順は、以下のようである。まず、第
14図(a)に示すように、平面調整部材1又は7が取り
付けられた木製下地に各化粧板40をその帯状部分43を一
方に揃えて複数枚連続して固着する。次いで、第14図
(b)に示すように、右方の化粧板40の表面材42の上か
ら左方の化粧板40の表面材42の帯状部分43を重ね合わ
せ、これら両表面材42,42にわたってカッターにより切
込線45を入れる。その後、第14図(c)に示すように、
帯状部分43の切断された端部とその下の切断された表面
材42の端部を取り除くとともに、剥離紙44を全て剥がし
取って粘着剤を露出させる。そして最後に、第14図
(d)に示すように、基板41の上に現れた粘着剤により
右方の表面材42を基板41の部分に貼り着け、さらに、両
表面材42,42の切口同士を同一平面に突き合わせるよう
にして帯状部分43を同じく粘着剤により基板41上に貼着
する。
以上のようにして、前記の平面調整部材1又は7を柱
部材Pに沿って取り付けた下地に対して、第11図に示す
ような化粧板30或いは第13図に示すような化粧板40が固
着されるが、柱部材Pが表面に対して面一に設置されて
いなくても、それらの上に平面調整部材1又は7を取り
付けてその上から化粧板30或いは40が固着されるので、
平面調整部材1又は7が揺動することにより化粧板30或
いは40は面一に設置されその表面材32或いは42の継目が
はっきりと現れてくることはない。
[発明の効果] 本発明は、次のような効果を奏する。
請求項1,2又は3記載の平面調整部材は、平面状態で
ある一方の面と、板状部材が幅の略中央で厚くかつ両端
側で薄くなるような形状の他方の面を備えると共に、一
方の面には釘の頭部分が遊嵌する凹部が連続的に設けら
れているので、他方の面側を柱部材に合わせて釘で柱部
材に取り付けられると左右に揺動可能となり、一方の面
側に化粧板が固着された場合に化粧板相互に突き合わせ
部分における段差を解消することができる。
さらに、請求項4又は5記載の平面調整部材は、その
一方の面の一部に予め粘着剤が塗布され或いは両面粘着
テープが貼合されているので、平面調整部材を柱部材に
取り付けた後に改めて粘着剤或いは両面粘着テープを施
す手間が省けることとなり、化粧板を固着する手順が簡
略化できる。
請求項6,7又は8記載の平面調整部材は、平面状態で
ある一方の面と、板状部材が幅の略中央で厚くかつ両端
側で薄くなるような形状の他方の面を備えると共に、一
方の面には釘の頭部分が遊嵌できる拡張部分を備えた貫
通孔が長さ方向に所定の間隔で複数設けられているの
で、他方の面側を柱部材に合わせて貫通孔より細い釘で
取り付けられると左右に揺動可能となり、一方の面側に
化粧板が固着された場合に化粧板相互の突き合わせ部分
における段差を解消することができる。
さらに、請求項9又は10記載の平面調整部材は、その
一方の面の一部に予め粘着剤が塗布され或いは両面粘着
テープが貼合されているので、平面調整部材を柱部材に
取り付けた後に改めて粘着剤或いは両面粘着テープを施
す手間が省けることとなり、化粧板を固着する手順が簡
略化できる。
請求項11,12又は13記載の内装方法は、揺動可能な平
面調整部材を介して下地に化粧板を固着するようにした
ので、たとえ下地の柱部材が傾いていても化粧板相互の
突き合わせ部分における段差が解消されて壁面を綺麗に
仕上げることができる。また、内装終了後に乾燥等によ
って柱部材に捻じれを生じても段差が現れてくることが
なく、綺麗な壁面を維持することができる。また、上記
に説明したような簡単な構造の板状部材からなる平面調
整部材を介在させるだけで壁面が綺麗に仕上がるので、
工事全体から見ても安価でかつ簡単に仕上げの良好な内
装を行うことができるという利点がある。
さらに、請求項14記載の内装方法においては、平面調
整部材を介して取り付けられた化粧板の基板の上で表面
剤が突き合わされるので、表面材の継目が現れることな
く壁面を綺麗に仕上げることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明に係る平面調整部材の一つの形態
の一実施例を示す一部斜視図、 第1図(b)は第1図(a)のB−B断面図、 第2図(a)は一つの形態の平面調整部材の他の実施例
を示す一部斜視図、 第2図(b)は第2図(a)のB−B断面図、 第3図(a)〜(p)は一つの形態の平面調整部材の変
形例を示す断面図、 第4図(a)は本発明に係る平面調整部材の別の形態の
一実施例を示す一部斜視図、 第4図(b)は第4図(a)のB−B断面図、 第5図(a)は別の形態の平面調整部材の他の実施例を
示す一部斜視図、 第5図(b)は第5図(a)のB−B断面図、 第6図(a)〜(n)は別の形態の平面調整部材の変形
例を示す断面図、 第7図は一つの形態の平面調整部材を使用して形成され
た壁面の断面図、 第8図(a)は第7図における左右の柱部材の部分の一
部拡大図、 第8図(b)は第7図における中央の柱部材の部分の一
部拡大図、 第9図は別の形態の平面調整部材を使用して形成された
壁面の断面図、 第10図(a)は第9図における左右の柱部材の部分の一
部拡大図、 第10図(b)は第9図における中央の柱部材の部分の一
部拡大図、 第11図は帯状部分を有する化粧板の一例を示す斜視図、 第12図(a)〜(d)は第11図に示す化粧板を下地に固
着する手順を示す図、 第13図は帯状部分を有する化粧板の他の例を示す斜視
図、 第14図(a)〜(d)は第13図に示す化粧板を下地に固
着する手順を示す図、 第15図は従来の木製下地を示す一部斜視図、 第16図は従来の木製下地に化粧板を固着した状態を示す
平面図である。 1……平面調整部材、2……一方の面、3……他方の
面、4……凹部、5……穴、6……溝、7……平面調整
部材、8……一方の面、9……他方の面、10……貫通
孔、11……拡張部分、12……穴、13……溝、14……下部
膨張釘、15……頭部分、16……拡大部分、17……貫通
孔、18……化粧板、19……突き合わせ部分、20……釘、
21……頭部分、22……本体部、30……化粧板、31……基
板、32……表面材、33……帯状部分、33a,33b……剥離
紙、34……切込線、40……化粧板、41……基板、42……
表面材、43……帯状部分、44……剥離紙、45……切込
線、P……柱部分、F……固着層

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長の板状部材であって、該板状部材の一
    方の面は平面状態に形成され他方の面は前記板状部材が
    幅の略中央で厚くかつ両端側で薄くなるような形状で形
    成されており、前記一方の面には幅の略中央に位置する
    凹部が長さ方向に連続的に設けられていることを特徴と
    する平面調整部材。
  2. 【請求項2】凹部が長さ方向に所定の間隔で複数形成さ
    れた円筒形状の穴であることを特徴とする請求項1記載
    の平面調整部材。
  3. 【請求項3】凹部が長さ方向に形成された溝であること
    を特徴とする請求項1記載の平面調整部材。
  4. 【請求項4】一方の面の一部に粘着剤が塗布されてその
    上から剥離紙が貼合されていることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の平面調整部材。
  5. 【請求項5】一方の面の一部に両面粘着テープが貼合さ
    れていることを特徴とする請求項1,2又は3記載の平面
    調整部材。
  6. 【請求項6】細長の板状部材であって、該板状部材の一
    方の面は平面状態に形成され他方の面は前記板状部材が
    幅の略中央で厚くかつ両端側で薄くなるような形状で形
    成されており、幅の略中央で前記一方の面から前記他方
    の面へ向けて前記板状部材を貫通する貫通孔が長さ方向
    に所定の間隔で複数設けられていると共に該貫通孔には
    前記一方の面側に凹形状の拡張部分が形成されているこ
    とを特徴とする平面調整部材。
  7. 【請求項7】拡張部分が円筒形状の穴であることを特徴
    とする請求項6記載の平面調整部材。
  8. 【請求項8】拡張部分が長さ方向に形成された溝である
    ことを特徴とする請求項6記載の平面調整部材。
  9. 【請求項9】一方の面の一部に粘着剤が塗布されてその
    上から剥離紙が貼合されていることを特徴とする請求項
    6,7又は8記載の平面調整部材。
  10. 【請求項10】一方の面の一部に両面粘着テープが貼合
    されていることを特徴とする請求項6,7又は8記載の平
    面調整部材。
  11. 【請求項11】請求項1〜5のいずれか1項に記載の平
    面調整部材を複数の柱部材を有する木製下地に対し前記
    他方の面側を前記柱部材の表面に合わせるようにして前
    記柱部材に沿わせた後、前記平面調整部材の前記凹部に
    遊嵌する大きさの頭部分を有し該頭部分の直ぐ下は細く
    かつ下部には径の大きな拡大部分を有する下部膨張釘を
    用い、該下部膨張釘を前記平面調整部材の前記凹部の位
    置で前記柱部材に打ち付けることにより前記柱部材に対
    して前記平面調整部材を取り付け、続いて、前記複数の
    柱部材の間隔の整数倍の幅を有する複数枚の化粧板を、
    各化粧板の突き合わせ部分が前記平面調整部材の一方の
    面の上に位置するようにして前記平面調整部材の一方の
    面側に連続的に固着することを特徴とする内装方法。
  12. 【請求項12】請求項11記載の内装方法において、前記
    下部膨張釘に代えて上部に前記平面調整部材の前記凹部
    に遊嵌する大きさの頭部分を有し下方の本体部は真っ直
    ぐである釘を用いたことを特徴とする内装方法。
  13. 【請求項13】請求項6〜10のいずれか1項に記載の平
    面調整部材を複数の柱部材を有する木製下地に対し前記
    他方の面側を前記柱部材の表面に合わせるようにして前
    記柱部材に沿わせた後、前記平面調整部材の前記拡張部
    分に遊嵌する大きさの頭部分を有し下方の本体部は前記
    平面調整部材の前記貫通孔より細い釘を用い、該釘を前
    記貫通孔を通して前記柱部材に打ち付けることにより前
    記柱部材に対して前記平面調整部材を取り付け、続い
    て、前記複数の柱部材の間隔の整数倍の幅を有する複数
    枚の化粧板を、各化粧板の突き合わせ部分が前記平面調
    整部材の一方の面の上に位置するようにして前記平面調
    整部材の一方の面側に連続的に固着することを特徴とす
    る内装方法。
  14. 【請求項14】請求項11,12又は13記載の内装方法にお
    いて、前記化粧板としてその一側辺で外方に張り出す帯
    状部分を設けた表面材を基板に貼着してなる化粧板を使
    用し、該化粧板を前記平面調整部材の一方の面側に複数
    枚連続的に固着した後、前記各化粧板の前記帯状部分を
    隣接する化粧板の表面材上面に重ね、続いて、これらの
    帯状部分で上下に重なる両表面材にわたって切込線を施
    して重合する両表面材の切断された端部を取り除き、両
    表面材の切口同士を同一平面に突き合わせて基板に貼着
    することを特徴とする内装方法。
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