JP4255869B2 - 磁気ディスク装置およびそれに用いる磁気ヘッドスライダ - Google Patents

磁気ディスク装置およびそれに用いる磁気ヘッドスライダ Download PDF

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Description

本発明は、磁気ディスク装置に係わり、特に磁気ディスクと磁気ヘッドの距離を調整する機能を持った浮上量調整スライダを備える磁気ディスク装置に好適なものである。
た浮上量調整スライダに関する。
磁気ディスク装置は、回転する磁気ディスクと、記録再生素子を搭載しロードビームによって支持および径方向位置決めされた磁気ヘッドスライダとを有し、磁気ヘッドスライダが相対的に磁気ディスク上を走行して磁気ディスク上に記録された磁気情報を読み書きする。磁気ヘッドスライダは空気潤滑軸受として空気のくさび膜効果によって浮上し、磁気ディスクと磁気ヘッドスライダとが直接は固体接触しないようになっている。磁気ディスク装置の高記録密度化と、それによる装置の大容量化あるいは小型化を実現するためには、磁気ヘッドスライダと磁気ディスクの距離、すなわちスライダ浮上量を縮め、線記録密度を上げることが有効である。
従来からスライダ浮上量の設計においては、加工組立ばらつきによる浮上量個体差、使用環境気圧による浮上量差、使用環境温度による浮上量差、記録/再生浮上量差、および半径位置(周速)による浮上量差などを設計時にあらかじめ予想し、最も厳しい条件でも磁気ヘッドスライダと磁気ディスクとが接触しないように浮上量マージンを設けている。これによって、磁気ディスク装置の信頼性を確保するようにしている。ここで、ヘッド個体毎に、または使用環境に応じて浮上量を調整する機能を有する磁気ヘッドスライダを備えた磁気ディスク装置を実現することができれば、上記マージンを低減することができ、磁気ヘッドスライダと磁気ディスクの接触を防ぎつつ、記録再生素子の浮上量を縮めることができる。
従来の浮上量を調整する機能を有する磁気ヘッドスライダを備えた磁気ディスク装置として、特開平5−20635号公報(特許文献1)に示されたものがある。この特許文献1の磁気ディスク装置は、薄膜抵抗体から成る加熱装置を記録再生素子の近傍に設け、磁気ヘッドスライダの一部を必要に応じて加熱して熱膨張させることにより記録再生素子部を突出させ、記録再生素子の浮上量を調整するものである。
また、従来の浮上量を調整する機能を有する磁気ヘッドスライダを備えた磁気ディスク装置として、特開2003−297029号公報(特許文献2)に示されたものがある。この特許文献2の磁気ディスク装置は、記録再生素子の近傍に、温度センサ、発熱体およびペルチェ素子を設け、制御回路により、記録再生素子部の温度を一定に保つことにより、記録再生素子の浮上量を一定に保つ事を可能にするものである。
特開平5−20635号公報
特開2003−297029号公報
しかしながら、上述した特許文献1の磁気ディスク装置では、磁気ヘッドスライダの記録再生素子部を熱膨張によって突出させるのみ方式であり、換言すれば、加熱装置への通電によって記録再生素子の浮上量を小さくするのみの一方向制御である。従って、この特許文献1の磁気ディスク装置において、加工組立ばらつきによる浮上量個体差、使用環境気圧による浮上量差、使用環境温度による浮上量差、記録/再生による浮上量差、および半径位置(周速)による浮上量差などの全ての浮上低下を考慮した最も厳しい条件でも、磁気ヘッドスライダと磁気ディスクとが接触しないようにして信頼性を確保するためには、浮上量頻度分布の中心値を接触開始浮上量より大幅に高くする必要がある。そして、磁気ディスク装置の高記録密度化を図るには、記録再生素子の浮上量をできるだけ縮小する必要があるため、浮上調整ストロークの平均値を大きくする必要がある。これに伴って加熱装置に大きな電力を供給することとなり、消費電力が大きくなるという問題があった。また、現在主流となっている磁気抵抗効果を利用した記録再生素子は熱負荷に弱く、高温に晒される時間が長いと寿命が短くなるという特徴がある。従って、加熱装置が記録再生素子の近くに配置され、また加熱装置に印加する電力が大きいと、加熱によって記録再生素子の寿命を低下させてしまう恐れがある。
一方、上述した特許文献2の磁気ディスク装置では、ペルチェ素子を用いて記録再生素子の浮上量を制御するものであるため、磁気ヘッドスライダ内にペルチェ素子を組み込んで所要の制御をすることが実用的に難しいという課題があった。
本発明の目的は、高記録密度化と高信頼性とを確保しつつ消費電力の低減を図ることができる磁気ディスク装置および磁気ヘッドスライダを得ることにある。
前記目的を達成するため、本発明は、加熱装置の加熱により空気軸受面の一部を膨張突出させて記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させるように加熱装置を設置したことを特徴とするものである。
本発明の第1の態様は、回転可能な磁気ディスクと、この磁気ディスク面から浮上可能な磁気ヘッドスライダとを備えた磁気ディスク装置において、前記磁気ヘッドスライダは、回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、前記磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有し、前記加熱装置はその加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を増加させるように設置されている構成である。
係る本発明の第1の態様におけるより好ましい具体的構成は次の通りである。
(1)前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、前記加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は前記2種類以上の溝面の中の最も浅い溝面内にあること。
)前記空気軸受面は実質的に平行な4つの面を有し、これらの4つの面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された第一の面と、前記第一の面から3nm乃至50nmの深さを有する第二の面と、前記第二の面から所定の深さを有する第三の面と、前記第三の面より更に深くに位置する第四の面とを備え、前記加熱装置は前記空気軸受面に投影した位置が前記第二の面内あるいはその近傍0.05mm以内にあること。
)前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された面は前記第二の面および前記第三の面の何れにも接していないこと。
)前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された面の面積は0.005平方mm以下であること。
本発明の第2の態様は、回転可能な磁気ディスクと、この磁気ディスク面から浮上可能な磁気ヘッドスライダとを備えた磁気ディスク装置において、前記磁気ヘッドスライダは、回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、前記磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有し、前記加熱装置は、その加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させる浮上量増加用加熱装置と、その加熱により前記空気軸受面の他の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を減少させる浮上量減少用加熱装置とを有する構成である。
係る本発明の第2の態様におけるより好ましい具体的構成は次の通りである。
(1)前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、前記浮上量減少用加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は、前記素子設置面内にあること。
(2)前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、前記浮上量増加用加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は前記2種類以上の溝面の中の最も浅い溝面内にあること。
(3)前記空気軸受面は実質的に平行な4つの面を有し、これらの4つの面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された第一の面と、前記第一
の面から3nm乃至50nmの深さを有する第二の面と、前記第二の面から所定の深さを有する第三の面と、前記第三の面より更に深くに位置する第四の面とを備え、前記加熱装置は前記空気軸受面に投影した位置が前記第二の面内あるいはその近傍0.05mm以内にあること。
(4)前記第一の面内にある記録再生素子が設置された面は前記第二の面および前記第三の面の何れにも接することなく、前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された前記面の面積は0.005平方mm以下であること。
(5)前記浮上量増加用加熱装置と浮上量減少用加熱装置との何れに通電するかを制御する制御装置を備えたこと。
(6)前記制御装置は前記磁気ヘッドスライダ内に搭載されたダイオードを有していること。
(7)前記浮上量増加用加熱装置と前記浮上量減少用加熱装置は、前記磁気ヘッドスライダ内において互いに逆極性のダイオードを介して並列に接続され、前記磁気ヘッドスライダの端面に設けられた電気接続端子に共通して接続され、前記制御装置は、前記電気接続端子に印加される電圧の正負を以って前記浮上量増加用加熱装置と前記浮上量減少用加熱装置のいずれに電流を供給されるかを制御すること。
(8)前記浮上量増加用加熱装置の大きさが前記浮上量減少用加熱装置の大きさによりも大きいこと。
(9)前記浮上量増加用加熱装置と前記空気軸受面との距離が前記浮上量減少用加熱装置と前記空気軸受面との距離より大きいこと。
本発明の第の態様は、回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有する磁気ヘッドスライダにおいて、前記加熱装置はその加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を増加させるように設置されている構成である。
係る本発明の第の態様におけるより好ましい具体的構成は次の通りである。
(1)前記加熱装置は、その加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させる浮上量増加用加熱装置と、その加熱により前記空気軸受面の他の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を減少させる浮上量減少用加熱装置とを有すること。
本発明によれば、高記録密度化と高信頼性とを確保しつつ消費電力の低減を図ることができる磁気ディスク装置および磁気ヘッドスライダを得ることができる。
以下、本発明の複数の実施例について図を用いて説明する。各実施例の図における同一符号は同一物または相当物を示す。なお、それぞれの実施例を必要に応じて適宜に組み合わせることでより効果的なものとすることができる。
まず、本発明の第1実施例の磁気ディスク装置を図1から図7を用いて説明する。
本実施例による磁気ディスク装置11の概略構成を図1に示す。磁気ディスク装置11は、スピンドルモータ21と、回転可能な磁気ディスク2と、この磁気ディスク面から浮上可能な磁気ヘッドスライダ1と、一側に磁気ヘッドスライダ1を搭載して回動可能なアクチュエータ22と、アクチュエータ22を駆動するボイスコイルモータ23とを備えて構成されている。この磁気ディスク装置11はディスクエンクロージャのベース24とカバー(図示せず)とを備えている。
磁気ヘッドスライダ1には、磁気情報を記録再生する記録再生素子が搭載されている。磁気ディスク10は磁気情報が格納され、スピンドルモータ21によって回転される。磁気ヘッドスライダ1は、板ばね状のロードビームに取り付けられており、ロードビームによって磁気ディスク面への押し付け荷重が与えられている。また、磁気ヘッドスライダ1は、ロードビームとともにボイスコイルモータ23によって磁気ディスク10の径方向にシーク動作し、磁気ディスク面全体で記録再生を行なう。磁気ヘッドスライダ1は、装置の停止時あるいは読み書き命令が一定時間無い時に、磁気ディスク10上からランプ14上に待避される。
なお、ここではロード・アンロード機構を備えた装置を示したが、装置停止中は磁気ヘッドスライダ1が磁気ディスク10のある特定の領域で待機するコンタクト・スタート・ストップ方式の磁気ディスク装置でも本発明の効果は同様に得られる。
磁気ヘッドスライダ1は空気潤滑軸受として空気のくさび膜効果によって浮上し、磁気ディスク10と磁気ヘッドスライダ1とが直接は固体接触しないようになっている。本実施例では、磁気ディスク装置11の高記録密度化と、それによる装置の大容量化あるいは小型化を実現するために、磁気ヘッドスライダと磁気ディスクの距離、すなわちスライダ浮上量を縮め、線記録密度を上げるように配慮されている。
図2は本実施例の磁気ヘッドスライダ1の斜視図である。磁気ヘッドスライダ1は、アルミナとチタンカーバイドの焼結体に代表される材料の基板(ウエハ)部分1aと、基板上に薄膜プロセスで記録再生素子や配線パターンが形成され、アルミナなどの硬質保護膜で覆われた薄膜ヘッド部分1bから成る。
磁気ヘッドスライダ1は例えば長さ1.25mm、幅1.0mm、厚さ0.3mmのほぼ直方体形状をしており、浮上面である空気軸受面9、空気流入端面12、空気流出端面13、両側の側面、背面の計6面から構成される。空気軸受面9にはイオンミリングやエッチングなどのプロセスによって微細な段差が設けられており、図示されていない磁気ディスク10と対向して空気圧力を発生し、背面に負荷される荷重を支える空気軸受の役目を果たしている。なお、磁気ヘッドスライダ1の寸法は、本実施例の寸法以外に、更に小型で長さ0.85mm、幅0.7mm、厚さ0.23mmの寸法規格がある。この小型磁気ヘッドスライダに本実施例の構成を適用すれば、その効果は更に大きいものとなる。
空気軸受面9には前記のように段差が設けられ、実質的に平行な4種類の面に分類される。この4種類の面は、最も磁気ディスクに近い素子設置面5(第一の面)と、素子設置面5より約5nm深い超浅溝面6(第二の面)と、素子設置面5より約150nm深いステップ軸受面である浅溝面7(第三の面)と、素子設置面5より約1μm深くなっている深溝面8(第四の面)との4種類の面で構成されている。
なお、図示するように、素子設置面5、超浅溝面6、浅溝面7は、それぞれ複数の構成要素5a〜5c、構成要素6a〜6b、構成要素7a〜7cに分割されている。ここで、構成要素5aは素子設置面を構成し、構成要素6a、6bは超浅溝面を構成する。磁気ヘッドスライダ1の空気流出端側には、中央に深溝面8から突出する素子設置面5aが設けられ、素子設置面5aの左右両側に深溝面8から突出する浅溝面7a、7bが設けられ、浅溝面7a、7bの中央から突出する超浅溝面6a、6bが設けられている。磁気ヘッドスライダ1の空気流入端側には、磁気ヘッドスライダ1の左右前幅にわたって深溝面8から突出する浅溝面7cが設けられ、浅溝面7cの左右両側部分から突出する素子設置面5b、5cが設けられている。
磁気ヘッドスライダ1の空気流出端側から見た図を図3に示す。図3は微細な段差を強調して描いた模式図である。素子設置面5から超浅溝面6までの寸法D1は約5nm、素子設置面5から浅溝面7までの寸法D2は約150nm、素子設置面5から深溝面8までの寸法D3は約1μmである。この素子設置面5から深溝面8までの各面の段差は、順に大きくなるように設計されている。
磁気ディスク10が回転することで生じる空気流が、ステップ軸受である浅溝面7a、7bから超浅溝面6a、6bへ進入する際、およびステップ軸受である浅溝面7cから素子設置面5b、5cへ進入する際には、先すぼまりの流路によって圧縮され、正の空気圧力を生じる。換言すれば、磁気ヘッドスライダ1が磁気ディスク10より離れる方向の空気圧力が生じる。一方、浅溝面7cから深溝面8へ空気流が進入する際には、流路の拡大によって負の空気圧力が生じる。換言すれば、磁気ヘッドスライダ1が磁気ディスク10に近づく方向の空気圧力が生じる。
磁気ヘッドスライダ1は空気流入端側の浮上量が空気流出端側の浮上量より大きくなるようなピッチ方向姿勢で安定するよう設計されている。従って、空気軸受面9の空気流出端13近傍が磁気ディスク10に最も接近する。流出端近傍では、素子設置面5aが周囲の超浅溝面6a、6b、浅溝面7a、深溝面8に対して突出しているので、スライダピッチ姿勢およびロール姿勢が一定限度を超えて傾かない限り、素子設置面5aが最も磁気ディスク10に近づくことになる。記録素子2および再生素子3から構成される記録再生素子は、素子設置面5aの薄膜ヘッド1b部分に形成されている。記録素子2および再生素子3は、磁気抵抗効果を利用したもので構成されており、熱負荷に弱く、高温に晒される時間が長いと寿命が短くなるという特徴を有している。また、少なくとも素子設置面5aは、記録再生素子の腐食を防ぐためにカーボン等の保護膜で被膜されている。
素子設置面5と超浅溝面6の段差約5nmの形成方法としては、約5nmの前記カーボン膜を酸素アッシング等の手段で除去することによって得るのが容易な方法である。
素子設置面5aから磁気ヘッドスライダ1の内部に入った部分には、薄膜抵抗体による加熱装置がスパッタリングなどの薄膜プロセスを用いて形成されており、これを本実施例では浮上量低減用ヒータ15と呼ぶ。浮上量低減用ヒータ15は、材質がパーマロイ、厚さが0.5μm、幅が3μm、長さ600μmの細線を奥行き60μm、幅60μmの領域に蛇行させ、間隙はアルミナで埋めて発熱体を形成した。その抵抗値は100Ωになる。浮上量低減用ヒータ15は薄膜ヘッド1b部分に形成されているので、容易に形成することができる。浮上量低減用ヒータ15の空気軸受面9に投影した位置は、素子設置面5a内の空気流出端13近傍にあり、且つ記録再生素子2、3が設置された部分とは上方に離れている。
超浅溝面6a、6bから磁気ヘッドスライダ1の内部に入った部分には、浮上低減用ヒータ15と同様に、薄膜抵抗体による加熱装置がスパッタリングなどの薄膜プロセスを用いて形成されており、これを本実施例では浮上量増加用ヒータ16と呼ぶ。浮上量増加用ヒータ16は、材質がパーマロイ、厚さが0.5μm、幅が3μm、長さ1200μmの細線を、奥行き60μm、幅120μmの領域に蛇行させ、間隙はアルミナで埋めて発熱体を形成した。磁気ヘッドスライダ1の両側に浮上量増加用ヒータ16を各1個ずつ形成し、並列に配線しているので、総抵抗は100Ωである。なお、浮上量低減用ヒータ15および浮上増加用ヒータ16には、ニッケルクロム合金など、パーマロイ以外の金属材料を用いても同様の効果が得られる。浮上量増加用ヒータ16の空気軸受面9に投影した位置は、超浅溝面6a、6b内の空気流出端13近傍にある。
次に、浮上量低減用ヒータ15および浮上量増加用ヒータ16の作用を、図4を用いて説明する。図4(a)は、いずれのヒータ15、16にも電流が供給されていない、加熱無しの状態を表す。本状態における記録素子2および再生素子3と、磁気ディスク10との間隔(浮上量)をH0とする。
図4(b)は、浮上低減用ヒータ15を電流で加熱した状態を表す。浮上量低減用ヒータ15に電流が供給されると、ヒータは抵抗体であるので熱を発生し、矢印のように伝達して周囲の材料を暖める。浮上量低減用ヒータ15で発生した熱は大部分が浮上面から磁気ディスク10に伝わって逃げるため、浮上量低減用ヒータ15によって温度が上昇するのは浮上量低減用ヒータ15の近傍だけであり、その温度差が素子設置面5aの熱膨張突出を生む。記録再生素子2、3と磁気ディスク10との間隔は、H1(H0より小さい値)まで減少する。後述するように、記録再生素子2、3を搭載する空気軸受面5aは、空気軸受としての負荷能力が低いように設計されているので、当該面が磁気ディスクに近づいても新たに空気圧力をほとんど発生せず、突出量がほとんどそのまま記録再生素子2、3の浮上低下量に変換される。
図4(c)は、二つある浮上量増加用ヒータ16を電流で加熱した状態を表す。浮上量増加用ヒータ16に電流が供給されると、浮上量増加用ヒータ16は抵抗体であるので熱を発生し、矢印に示すように伝熱されて周囲の材料を暖め、超浅溝面6a、6bの熱膨張を生む。後述するように浮上量増加用ヒータが近傍にある空気軸受面6a、6bは、空気軸受としての負荷能力が高いように設計されているので、面6a、6bが磁気ディスクに近づくと新たに空気圧力が発生し、磁気ヘッドスライダ全体が上昇してスライダ荷重と均衡する。すなわち、記録再生素子2、3の浮上量は増加するしくみである。
図2に示したように、記録再生素子2、3および浮上減少用ヒータ15を近傍に持つ空気軸受面5aは、周囲に浅溝7と接した部分が無く、深溝8で囲まれている。そのため、ステップ軸受として作用しない。素子設置面5aの面積をパラメータにして発生する圧力変化を解析した結果、素子設置面5aの面積は0.005平方mm以下にすると好適であることが判明した。
一方、浮上量増加用ヒータ16を近傍に持つ空気軸受面6a、6bは、流入端12側が浅溝7a、7bに接している。このことが深溝8から浅溝7への、また浅溝7から超浅溝6への2段ステップ軸受の効果を生み、空気軸受としての負荷能力が高い。また、空気軸受面6a、6b自体の面積が大きいことも、負荷能力を一層高めている。
また、薄膜抵抗体の細線を蛇行させる領域寸法は、図3に示すように、浮上減少用ヒータ15の領域寸法よりも、浮上量増加用ヒータ16の領域寸法の方を大きくしている。これは、大きい浮上量増加用ヒータ16の方がなだらかな突出形状をもたらし、突出によって新たに発生する圧力が大きくなるため、スライダ全体を効率よく持ち上げるのに好都合であるからである。また、小さい浮上量低減用ヒータ15の方が急峻な突出形状をもたらし、突出によって新たに発生する圧力が小さいため、浮上量減少用ヒータ15の寸法を小さくして浮上減少の効率を上げることができるからである。
図3に示すように、浮上量減少用ヒータ15の位置よりも、浮上増加用ヒータ16の位置の方が、空気軸受面9から遠くなっている。これは、浮上面から遠い浮上量増加用ヒータ16の方がなだらかな突出形状をもたらし、スライダ全体を効率よく持ち上げるのに好都合であるからである。また、浮上面に近い浮上量低減用ヒータ15の方が急峻な突出形状をもたらし、突出によって新たに発生する圧力が小さいため、浮上量減少用ヒータ15を空気軸受面9の近くに配置して浮上減少の効率を上げることができるからである。
ここで、本実施例による浮上量調整用ヒータ15、16の使用目的に応じた使い方を説明する。
第一に、環境気圧変化による浮上量変動を補償する目的がある。この場合、常圧での使用に比べて、高山や飛行機などの低圧環境で使用される頻度は格段に低いため、常圧ではいずれの浮上量調整用ヒータ15、16も稼動させず、低圧時のみ浮上量増加用ヒータ16を稼動させると良い。
第二に、記録時と再生時の浮上量差を補償する目的がある。浮上量調整をしないと、記録素子2の発熱による熱膨張突出が浮上量差を起こすので、記録時にも磁気ディスク10と接触しないように浮上量を設計すると、再生時は磁気ディスク10から離れすぎて再生性能が劣化してしまう。この浮上量差を補償するためには、再生時に浮上量減少用ヒータ15を稼動させるか、あるいは記録時に浮上量増加用ヒータ16を稼動させる。熱に弱い再生素子2に余計な熱負荷をかけないためには、後者の使い方がより優れている。
第三に、環境温度変化による浮上量変動を補償する目的がある。この場合、常温ではいずれの浮上量調整用ヒータ15、16も稼動させず、浮上量が下がる高温では浮上量増加用ヒータ16を稼動させ、浮上量が上がる低温では浮上量減少用ヒータ15を稼動させると良い。ただし、磁気ヘッドスライダ1が複数の磁気ディスク装置11においては、常温でぎりぎり接触しないように設計すると高温条件では複数の磁気ヘッドスライダ1が接触してしまう危険があり、複数の磁気ヘッドスライダ1に常に通電して浮上を上げておかなければならず、消費電力の増大の課題が生じる。従って、複数の磁気ヘッドスライダ1の磁気ディスク装置11では、常温より多少高温側でも接触しないように設計し、主に浮上量減少用ヒータ15を稼動させ、極端な高温時のみに浮上量増加用ヒータ16を稼動させるようにすると良い。
第四に、内外周差による浮上量変動を補償する目的がある。この場合は環境温度変化を補償する第三の目的と同じく、浮上量増加用ヒータ16を主に用いると消費電力の増大の懸念が生じるので、ヒータ非稼動時の浮上量を多少高めに設計し、浮上量減少用ヒータ15を主に用いるのが良い。
第五に、高速シーク時の沈み込みを補償する目的がある。この場合は、シーク時以外はいずれの浮上量調整用ヒータ15、16も稼動させず、シーク時のみ浮上量増加用ヒータ16を稼動させると良い。
第六に、スライダ個体の浮上量差を補償する目的がある。この場合は環境温度変化を補償する第三の目的と同じく、浮上量増加用ヒータ16を主に用いると消費電力の増大の懸念が生じるので、ばらつきの平均の浮上量を多少高めに設計し、浮上量減少用ヒータ15を主に用いるのが良い。ただし、ヘッド本数が1本の磁気ディスク装置においてはその限りではなく、平均的な浮上量の磁気ヘッドスライダ1ではいずれの浮上量調整用ヒータ15、16も稼動させず、平均を外れた浮上量の磁気ヘッドスライダ1では、いずれかの浮上量調整用ヒータ15、16を用いて浮上量を是正すると良い。
図5を参照しながら、従来の浮上量調整方法と本実施例の浮上量調整方法とを比較して説明する。従来の浮上量調整方法は、記録再生素子の近傍に浮上量低減用ヒータを置き、記録再生素子近傍だけ突出させて、通電によって浮上量を下げるやり方である。図5に示すように、従来の一方向の浮上量調整方法では、頻度が大きい中心値でも通電を要するため、平均的な要求ストロークおよび消費電力が大きい。一方、本実施例による二方向調整方法では、頻度が大きい中心値に近いところで通電しないように設計できるため、要求ストロークおよび消費電力を小さくできる。また、消費電力が小さいことと、浮上量増加用ヒータ16が再生素子3から十分遠く離れていることから、熱に弱い再生素子の寿命にたいする懸念が不要になる。
次に浮上量の検知方法について述べる。
気圧や温度を測るセンサを別途設ける方法もあるが、気圧、温度、個体差など全ての影響が入った状態で、接触が起こる(近すぎる)ことなく、かつ磁気情報の再生にエラーが起こる(遠すぎる)こともない、という2つの条件が満足されれば問題ないため、接触や再生エラーを監視してそれらが起こった時だけ浮上量調整用ヒータ15、16への入力電力を調整するフィードバック制御をするのが最も簡単な制御方法である。なお、ロードによる衝撃で素子が傷つくのを防ぐため、磁気ヘッドスライダ1を磁気ディスク10にロードする時、特に装置起動時は、浮上量増加用ヒータ16に通電して浮上量を高くしておくのが有効である。
装置起動時からの制御アルゴリズムを図6に示す。まず、システム電源を入にして磁気ディスク10の回転を開始する(ステップS1)。次いで、浮上量増加用ヒータ16に規定の電流値Iを流すと共に、磁気ヘッドスライダ1を磁気ディスク10にロードする(ステップS2)。さらに、磁気ヘッドスライダ1を規定の径方向位置へ移動する(ステップS3)。この状態で、磁気ヘッドスライダ1が再生できるかを判定する(ステップS4)。この判定で、磁気ヘッドスライダ1で再生できない場合には、浮上量低減用ヒータ15の電流値ΔIだけ増やすか、浮上量増加用ヒータ16の電流値をΔIだけ減らすように制御する(ステップS5)。
ステップS4において、磁気ヘッドスライダ1で再生できる状態となった場合には、磁気ヘッドスライダ1の接触を検知したかを判定する(ステップS6)。この判定で、磁気ヘッドスライダ1の接触を検知した場合には、浮上量低減用ヒータ15の電流値ΔIだけ減らすか、浮上量増加用ヒータ16の電流値をΔIだけ増やすように制御する(ステップS7)。
ステップ6において、磁気ヘッドスライダ1の接触を検知しない状態となった場合には、通常使用の動作を行なう(ステップS8)。そして、温度差起因の浮上量変動に関しては、規定の時間間隔毎に、あるいは使用中に常に、接触および再生エラーを監視する必要がある。さらには、記録時と再生時の浮上量差、および環境温度の経時変化に伴う浮上量差は必要に応じて修正を行なう。
接触を検知する方法は、(1)アコースティックエミッション(AE)センサを用いる方法、(2)接触発熱によって再生信号に表れるノイズであるサーマルアスペリティを監視する方法、(3)接触摩擦力によって磁気ヘッドスライダがピボット回りに微小回転しオフトラックが起こるオフトラック信号を監視する方法、などがある。
一方、磁気情報の再生エラーについてはいわゆるビットエラーレートを監視すればよい。再生エラーと違って記録エラーは監視するのが難しいが、記録時は記録素子のコイル発熱によって素子部が膨張して再生時より浮上量が低いのが一般的であるため、再生エラーが起こらない条件ならば記録エラーが起こる可能性も低い。
また、浮上量調整に関わる別の方法としては、再生信号の振幅を用いて再生素子と媒体間の距離をその場観測する方法があり、これを応用することもできる。
浮上量増加用ヒータ16を浮上面に投影した位置が素子設置面5aではなく、超浅溝面6a、6bとなっている利点は、浮上量増加用ヒータ16を加熱しない場合に、多少のロール姿勢があったとしても、浮上面の中で記録再生素子に極近い部分が最下点(磁気ディスクに最も近い点)になることが保証できる点である。言い換えれば、最小浮上量位置における浮上量と記録再生素子位置における浮上量の差異が少なく、浮上量のロスが少ないということである。逆に素子設置面5aの流出端側エッジの幅が広い場合、最小浮上量位置と記録再生素子位置の距離が大きく、浮上量のロスが大きくなる。
素子設置面5aの流出端側エッジの幅を狭く、30μmから60μm程度にすると、磁気ディスクへの接近性能が良くなることが知られており、本実施例の構造は磁気ディスクへの接近性能向上の点からも有利である。
図2から図4において超浅溝面6a、6bとした部分の高さを、素子設置面5aと同じ高さにした場合、上記のように浮上量のロスが本実施例に比べて大きく、また磁気ディスクへの接近性能も向上しないものの、本発明の効果は同様に得られる。
浮上量減少用ヒータ15と浮上量増加用ヒータ16との2種類のヒータを制御するためには、通常は2系統4配線が必要であるが、配線数が多いと実装が困難である。本実施例では、2種類のヒータを同時には使わないという特性と、印加するのは直流電圧であるという特性に着目して、2系統を並列配置し、磁気ヘッドスライダ1に搭載した薄膜ダイオード17を用いて、印加電圧の正負によっていずれのヒータを稼動させるかを制御するようにしている。
磁気ディスク装置の制御回路から磁気ヘッドスライダ1までの配線においては、2種類の加熱装置(浮上量低減用ヒータ15、浮上量増加用ヒータ16)は電流供給配線を共有するように構成されている。また、2種類の加熱装置15、16は磁気ヘッドスライダ端面の電気接続端子を共有するように構成されている。また、磁気ヘッドスライダ内においては、2種類の加熱装置15、16は互いに逆極性のダイオード17を介して並列に接続されている。また、電気接続端子に印加される電圧の正負を以って、2種類の加熱装置15、16のいずれに電流を供給するかが制御されるように構成されている。
薄膜ダイオードの作成方法を図7に示す。まず、アルチック基板上に、不純物金属拡散防止のためのSiNバリア層を形成し(ステップS21)、SiO2絶縁膜を形成し(ステップS22)、エピタキシャル成長させた単結晶シリコン層を形成し(ステップS23)、半導体プロセスを用いてダイオードおよび配線を形成し(ステップS24)、絶縁膜およびバリア膜を形成し(ステップS25)、記録再生素子およびヒータを形成し(ステップS26)、ダイオードへ通じる配線を端子やヒータに接続する(ステップ27)。
本実施例における構成、機能を纏めて説明すると次の通りである。
本実施例によれば、要する消費電力が小さい浮上量調整が実現できる。また、浮上量調整が再生素子3の寿命に及ぼす影響が小さくなる。更に、現実的な配線実装方法が提供されている。その結果、ヘッド個体毎に、または使用環境に応じて浮上量を調整することによって浮上量マージンを低減することができ、磁気ヘッドスライダ1と磁気ディスク10との接触は防ぎつつ記録再生素子2、3の浮上量を大幅に縮め、磁気ディスク面の記録密度の増大、更には装置の大容量化あるいは小型化に寄与する。
本実施例では、浮上量を減少させるのみの一方向制御ではなく、浮上量を減少および増加させるニ方向制御にすることによって従来の課題を解決するものである。ニ方向制御を実現するため、浮上量減少用および浮上量増加用の2種類の加熱装置15、16を、磁気ヘッドスライダ1内に搭載している。浮上量減少用ヒータ15は、記録再生素子2、3の近傍に設置され、一方、浮上量増加用ヒータ16は、記録再生素子2、3から十分離れた空気軸受面6に一つ以上設置されている。浮上量増加用ヒータ16によって空気軸受面6が熱膨張突出し、空気軸受面6で発生する空気圧力が増加し、磁気ヘッドスライダ1の荷重負荷能力が増加し、磁気ヘッドスライダ全体が磁気ディスク10から離れる方向に持ち上がる。このように、本実施例では、ヒータ15、16によって記録再生素子の浮上量が増加するしくみとなっている。
記録再生素子2、3および浮上量減少用ヒータ15が近傍に設置された空気軸受面5aは、面積を小さくし、周りを深い溝で囲むのが、消費電力の低減に効果的である。一方、浮上量増加用ヒータ16が近傍に設置された空気軸受面6a、6bは、面積を大きくし、近くに浅い溝を配置してステップ軸受を構成するのが、消費電力の低減に効果的である。
浮上量増加用ヒータ16の大きさは、浮上量減少用ヒータ15の大きさによりも大きくする。また、浮上量増加用ヒータ16と空気軸受面6a、6bとの距離は、浮上量減少用ヒータ15と空気軸受面5aとの距離より大きくする。これらの工夫も消費電力の低減に有効である。
2種類のヒータ15、16を制御するためには、通常は2系統4配線が必要であるが、配線数が多いと実装が困難である。本実施例では2系統を並列配置し、磁気ヘッドスライダ1に搭載した薄膜ダイオード17を用いて、印加電圧の正負によっていずれのヒータ15、16を稼動させるかを制御するようにしているので、簡単な構成で確実に制御することができる。
次に、本発明の第2〜第5実施例について図8〜図11を用いて説明する。この第2〜第6実施例は、以下に述べる通り第1実施例と相違するものであり、その他の点については第1実施例と基本的には同一である。
図8は本発明の第2実施例の磁気ディスク装置に用いる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大斜視図である。
第2実施例の磁気ヘッドスライダ1において、浅溝面7aが深溝面8の空気流出端側の中央部に設けられ、素子設置面5aおよび超浅溝面6a、6bが浅溝面7aの上に設けられている。素子設置面5aは図示上部が狭く(第1実施例と同じ幅)、下部が広い平面形状をしている。超浅溝面6a、6bは素子設置面5の幅の狭い部分の両側に隣接して形成されている。この第2実施例でも、第1実施例と共通する構成において、同様の効果が得られる。
なお、図8における超浅溝面6a、6bとした部分の高さを、素子設置面5aと同じ平面にした場合、浮上量のロスが第2実施例に比べて大きく、また磁気ディスクへの接近性能も向上しないものの、消費電力が小さい、再生素子の温度上昇が小さいという効果は得られる。
図9は本発明の第3実施例の磁気ディスク装置に用いる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大斜視図である。
第3実施例の磁気ヘッドスライダ1において、浅溝面7aが深溝面8の空気流出端側の中央部に設けられ、素子設置面5aおよび超浅溝面6a、6bが浅溝面7aの上に設けられている。素子設置面5aは第1実施例と同じ平面寸法で浅溝面7a上に形成されている。超浅溝面6a、6bは素子設置面5の両側に浅溝面7aを介して形成されている。この第2実施例でも、第1実施例と共通する構成において、同様の効果が得られる。
なお、図9における超浅溝面6a、6bとした部分の高さを、素子設置面5aと同じ平面にした場合、浮上量のロスが本実施例に比べて大きく、また磁気ディスクへの接近性能も向上しないものの、消費電力が小さい、再生素子の温度上昇が小さいという効果は得られる。
図10は本発明の第4実施例の磁気ディスク装置に用いる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大斜視図である。
この第4実施例は、浮上量調整ではなく、ロール姿勢の補正を目的とするものである。第4実施例では、浮上量低減用ヒータ15が設けられていないと共に、浮上量増加用ヒータ16a、16bの代わりにロール姿勢補正用ヒータ18a、18bを設けたものである。ロール姿勢補正用ヒータ18a、18bは、そのどちらかに印加電圧の正負で切り替えて通電するように制御される。このように、ロール姿勢補正用ヒータ18a、18bのどちらかに、印加電圧の正負で切り替えて通電すると、超浅溝面(浮上面)6a、6bが突出して空気圧力が変わり、ロール姿勢が変わる仕組みである。
なお、第4実施例において、薄膜ダイオード17を用いず、3系統の配線を用いてヒータ18a、18bを独立に制御すれば、ロール姿勢の補正だけではなく、両方同時に通電した場合の浮上量調整機能も持たせることができる。
図11は本発明の第5実施例の磁気ディスク装置に用いる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大斜視図である。
この第5実施例の目的は浮上量調整およびロール姿勢の補正の両方に置いている。第5実施例では、素子設置面5aが設けられていないものであり、超浅溝面6a、6bが素子設置面6a’、6b’を構成している。そして、素子設置面6a’には、記録再生素子2、3が設けられていないと共に、ロール姿勢補正用ヒータ18が設けられている。また、素子設置面6b’には、記録再生素子2、3が設けられると共に、浮上量低減用ヒータ15が設けられている。
係る構成において、ロール姿勢補正用ヒータ18に通電すればロール姿勢を調整することができ、浮上量減少用ヒータ15に通電すれば記録再生素子の浮上量を調整することができる。
なお、本発明は、上述した実施例に開示した形態に限られるものではなく、公知技術などに基づく変更を許容するものである。
本発明の第1実施例の磁気ディスク装置の斜視図である。 第1実施例の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダの斜視図である。 第1実施例の磁気ヘッドスライダを流出端側から見た図である。 第1実施例の浮上量調整メカニズムの説明図である。 従来の調整方法と第1実施例の調整方法の違いを表す概念図である。 第1実施例の磁気ヘッドスライダの制御方法を示すフロー図である。 第1実施例の薄膜ダイオードの製作方法を示すフロー図である。 本発明の第2実施例の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大図である。 本発明の第3実施例の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大図である。 本発明の第4実施例の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大図である。 本発明の第5実施例の磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドスライダの流出端付近の拡大図である。
符号の説明
1…磁気ヘッドスライダ、1a…スライダ基板部分、1b…スライダ薄膜ヘッド部分、2…記録素子、3…再生素子、4…加熱装置、5…素子設置面、5a、5b、5c…素子設置面構成要素、6…超浅溝面、6a,6b,6c、…超浅溝面構成要素、7…浅溝面、7a,7b…浅溝面構成要素、8…深溝面、9…浮上面、10…磁気ディスク、11…磁気ディスク装置、12…空気流入端面、13…空気流出端面、14…ランプ、15…浮上量低減用ヒータ、16…浮上量増加用ヒータ、17…薄膜ダイオード、18…ロール補正用ヒータ、IW…記録電流、IS…再生電流、VH…ヒータ印加電圧、D1…超浅溝面の素子設置面からの深さ、D2…浅溝面の素子設置面からの深さ、D3…深溝面の素子設置面からの深さ、H0…加熱しない時の素子浮上量、H1…浮上量低減用ヒータを稼動させた場合の素子浮上量、H2…浮上量増加用ヒータを稼動させた場合の素子浮上量。

Claims (17)

  1. 回転可能な磁気ディスクと、この磁気ディスク面から浮上可能な磁気ヘッドスライダとを備えた磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドスライダは、回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、前記磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有し、
    前記加熱装置はその加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を増加させるように設置されている
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、
    この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、
    前記加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は前記2種類以上の溝面の中の最も浅い溝面内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドスライダ。
  3. 前記空気軸受面は実質的に平行な4つの面を有し、
    これらの4つの面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された第一の面と、前記第一の面から3nm乃至50nmの深さを有する第二の面と、前記第二の面から所定の深さを有する第三の面と、前記第三の面より更に深くに位置する第四の面とを備え、
    前記加熱装置は前記空気軸受面に投影した位置が前記第二の面内あるいはその近傍0.05mm以内にある
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ディスク装置。
  4. 前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された面は前記第二の面および前記第三の面の何れにも接していないことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  5. 前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された面の面積は0.005平方mm以下であることを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  6. 回転可能な磁気ディスクと、この磁気ディスク面から浮上可能な磁気ヘッドスライダとを備えた磁気ディスク装置において、
    前記磁気ヘッドスライダは、回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、前記磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有し、
    前記加熱装置は、その加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させる浮上量増加用加熱装置と、その加熱により前
    記空気軸受面の他の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を減少させる浮上量減少用加熱装置とを有する
    ことを特徴とする磁気ディスク装置。
  7. 前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、
    この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、
    前記浮上量減少用加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は前記素子設置面内にある
    ことを特徴とする請求項6に記載の磁気ディスク装置。
  8. 前記空気軸受面は実質的に平行な複数の面で形成され、
    この複数の面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された素子設置面と、前記素子設置面からそれぞれ2種類以上の所定の深さを有する溝面とを有し、
    前記浮上量増加用加熱装置の前記空気軸受面に投影した位置は前記2種類以上の溝面の中の最も浅い溝面内にある
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  9. 前記空気軸受面は実質的に平行な4つの面を有し、
    これらの4つの面は、稼動時に前記磁気ディスクに最も接近し且つ前記記録再生素子が設置された第一の面と、前記第一の面から3nm乃至50nmの深さを有する第二の面と、前記第二の面から所定の深さを有する第三の面と、前記第三の面より更に深くに位置する第四の面とを備え、
    前記加熱装置は前記空気軸受面に投影した位置が前記第二の面内あるいはその近傍0.05mm以内にある
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  10. 前記第一の面内にある記録再生素子が設置された面は前記第二の面および前記第三の面の何れにも接することなく、
    前記第一の面内にある前記記録再生素子が設置された前記面の面積は0.005平方mm以下である
    ことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  11. 前記浮上量増加用加熱装置と浮上量減少用加熱装置との何れに通電するかを制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  12. 前記制御装置は前記磁気ヘッドスライダ内に搭載されたダイオードを有していることを特徴とする請求項11に記載の磁気ディスク装置。
  13. 前記浮上量増加用加熱装置と前記浮上量減少用加熱装置は、前記磁気ヘッドスライダ内において互いに逆極性のダイオードを介して並列に接続され、前記磁気ヘッドスライダの端面に設けられた電気接続端子に共通して接続され、
    前記制御装置は、前記電気接続端子に印加される電圧の正負を以って前記浮上量増加用加熱装置と前記浮上量減少用加熱装置のいずれに電流を供給されるかを制御する
    ことを特徴とする請求項11に記載の磁気ディスク装置。
  14. 前記浮上量増加用加熱装置の大きさが前記浮上量減少用加熱装置の大きさによりも大きいことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  15. 前記浮上量増加用加熱装置と前記空気軸受面との距離が前記浮上量減少用加熱装置と前記空気軸受面との距離より大きいことを特徴とする請求項に記載の磁気ディスク装置。
  16. 回転する磁気ディスク面から所定間隔で近接浮上するための空気軸受面と、磁気ディスクの記録および再生の少なくとも一方を行なう記録再生素子と、前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を調整するための加熱装置とを有する磁気ヘッドスライダにおいて、
    前記加熱装置はその加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と前記磁気ディスク面との距離を増加させるように設置されている
    ことを特徴とする磁気ヘッドスライダ
  17. 前記加熱装置は、その加熱により前記空気軸受面の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させる浮上量増加用加熱装置と、その加熱により前記空気軸受面の他の一部を膨張突出させて前記記録再生素子と磁気ディスク面との距離を減少させる浮上量減少用加熱装置とを有することを特徴とする請求項16に記載の磁気ヘッドスライダ
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