JP2008071417A - 記憶装置、制御方法及び制御回路 - Google Patents

記憶装置、制御方法及び制御回路 Download PDF

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Abstract

【課題】書込み又は読出し開始位置の手前の最適なタイミングでヒータを予備的に加熱して回転待ちと無駄なヒータの通電加熱を防止する。
【解決手段】プリヒートセクタ数測定部82は、校正時に、プリヒート電力によりヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定する。浮上量制御部46は、再生時又は記録時に、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する。
【選択図】図8

Description

本発明は、回転する記録媒体上でヘッドを浮上させてデータを読み書きする記憶装置、制御方法、制御回路及びプログラムに関し、特に、ヘッドに設けられたヒータの通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させてヘッドと記録媒体面に対する浮上量を所定の目標浮上量となるように制御する記憶装置、制御方法及び制御回路に関する。
従来、磁気ディスク装置の高記録密度を実現するため磁気ディスクの記録面に対するヘッドの浮上量を低下させる必要があり、近年にあっては、10nmオーダーの浮上量が実現されている。
しかしながら、ヘッドの浮上量が低下すると磁気ディスク面の微小突起との衝突が発生しやすくなり、またヘッドごとのクリアランスのばらつきがメカの公差範囲で存在するため、媒体接触を考慮すると、浮上量を公差範囲を超えて低く設定することができない問題がある。
そこで近年にあっては、特許文献1のように、ライトヘッドの温度上昇によりヘッド浮上面が磁気ディスク方向に突き出してしまう現象(サーマルプロトリューション:TPR)による突出量(TPR量)の変化を試験工程などで測定して磁気ディスク上に保持しておき、このデータを用いてヘッドごとに浮上量を管理する方法が提案されている。
更に、ヘッドにヒータを内蔵し、ヒータの通電に伴うヘッド浮上面の熱膨張による突出現象を利用して、ヘッドと磁気ディスクの記録面とのクリアランスをコントロールする特許文献2,3のような方法も提案されている。
特許文献2は、装置温度や記録再生により素子温度の上昇に対し、ヘッドに設けられた電気伝導膜に印加する電力を変化させて一定素子温度に保つことで、素子と記録媒体の間に一定のクリアランスを保つようにしている。
特許文献3は、加熱によりヘッドの空気軸受面の一部を膨張突出させて記録再生素子と磁気ディスク面との距離を増加させる浮上量増加用加熱装置と、加熱によりヘッド空気軸受面の他の一部を膨張突出させて記録再生素子と磁気ディスク面との距離を減少させる浮上量減少用加熱装置とをヘッドに設け、装置起動時などに衝突を起すことなく再生できるように浮上量を修正している。
再公表2002−037480号公報 特開2005−071546号公報 特開2005−276284号公報 特開2003−273335号公報
しかしながら、このような従来のヘッドと磁気ディスク記録面との間の浮上量を制御する方法にあっては、ヒータの通電加熱に伴うヘッド浮上面の膨張突出により浮上量が変化することを利用し、媒体接触を起さずに再生できるように突出量を調整することを基本としており、ヘッドごとに異なる浮上量のばらつきを考慮して、記録時および再生時の浮上量を一定の目標浮上量に制御する高精度な浮上量制御ができないという問題があった。
またヒータに通電してから熱膨張による突出で浮上量が変化してから安定するまでには若干の時間遅れがあり、このため従来の記録時のヒータ通電による浮上量制御では、書込み開始部分ではヘッドの熱膨張が完全に飽和していない状態であり、ヘッドの浮上量が記録媒体に近づいて目標浮上量に達していないため、記録素子の書込み能力が低く、書込み開始部分でエラーレートが悪化してしまう問題がある。
この問題を解決するためには、目標トラック位置でヒータに通電を開始した後、1回転待ちした後に書き込めばヘッドの熱膨張が完全に飽和して目標浮上量に安定しており、書込み開始部分でエラーレートが悪化する問題を解消できる。
しかし、ヒータ通電による熱膨張飽和のために回転待ちを必要とすることからアクセス性能が低下し、更に、必要以上にヒータによる通電加熱を行っているため、消費電力が増加し、ヘッド素子の劣化が早まるという問題もある。
この問題は、従来の再生時のヒータ通電による浮上量制御においても同様に生じている。
本発明は、書込み又は読出し開始位置の手前の最適なタイミングでヒータを予備的に加熱して回転待ちと無駄なヒータの通電加熱を防止する記憶装置、制御方法及び制御回路を提供することを目的とする。
(制御装置)
本発明は記憶装置の制御回路を提供する。本発明は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御回路に於いて、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力によりヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する。
ここで、プリヒートセクタ数測定部は、
記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、プリヒート電力によりヒータに通電加熱しながら記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、読出素子によりテストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
回転基準位置を起点に、プリヒート電力によるヒータの通電加熱を開始すると共に、測定トラック上の各セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って各セクタ順に評価値を測定し、閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数をプリヒートセクタ数に決定する第2モード測定処理部と,
を備える。
第1モード測定処理部は、テストデータを読出してエラーレート閾値を測定し、第2モード測定部は、各セクタ順にエラーレートを測定してエラーレート閾値以下のセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定する。
第1モード測定処理部は、前記テストデータを読出して信号品質モニタ値を測定して閾値とし、第2モード測定部は、各セクタ順に信号品質モニタ値を測定して閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定する。
プリヒートセクタ数測定部は、ヘッド毎、記録媒体のゾーン毎、及び装置の使用温度毎の各々に分けてプリヒートセクタ数を測定する。
浮上量制御部は、
目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えて読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
を備える。
ライト浮上量制御部は、ライトヒート電力として、プリヒート電力から記録素子の記録電流突出量による浮上量変化に対応するヒート電力を差し引いた電力に切り替える。リード浮上量制御部は、リードヒート電力としてプリヒート電力と同一の電力を維持する。
(方法)
本発明は記憶装置の制御方法を提供する。本発明は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力によりヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定ステップと、
再生時又は記録時に、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
を備えたことを特徴する。
(記憶装置)
本発明は記憶装置を提供する。本発明は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力によりヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する。
(記憶制御装置の別形態)
本発明は、別形態の記憶装置の制御装置を提供する。本発明は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御装置に於いて、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する。
プリヒート電力測定部は、
記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、プリヒート電力によりヒータに通電加熱しながら記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って評価値を測定し、評価閾値を満たすプリヒート電力を固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理部と,
を備える。
第1モード測定処理部は、テストデータを読出してエラーレート閾値を測定し、
第2モード測定部は、各セクタ順にエラーレートを測定してエラーレート閾値以下のセクタを判定した場合、そのときのプリヒート電力を最適プリヒート電力に決定する。
第1モード測定処理部は、テストデータを読出して信号品質モニタ値を測定して閾値とし、
第2モード測定部は、各セクタ順に信号品質モニタ値を測定して閾値を満たすセクタを判定した場合、そのときのプリヒート電力を最適プリヒート電力に決定する。
プリヒート電力測定部は、ヘッド、記録媒体のゾーン、及び装置の使用温度のいずれか少なくとも1つに分けて最適プリヒート電力を測定する。
浮上量制御部は、
目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えして読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
を備える。
(制御方法の別形態)
本発明は別形態の記憶装置の制御方法を提供する。本発明は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定ステップと、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
を備えたことを特徴する。
プリヒート電力測定ステップは、
記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、プリヒート電力によりヒータに通電加熱しながら記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理ステップと、
回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタにに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って評価値を測定し、評価閾値を満たたプリヒート電力を固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理ステップと,
を備える。
(記憶装置の別形態)
本発明は別形態の記憶装置を提供する。本発明の記憶装置は、
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する。
プリヒート電力測定部は、
記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、プリヒート電力によりヒータに通電加熱しながら記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って評価値を測定し、評価閾値を満たすプリヒート電力を固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理部と,
を備える。
本発明によれば、校正時における測定トラックを使用したテストデータの書込みと読出しによるエラーレート又は信号品質モニタ値の評価に基づき、ヒータをオンしてから加熱膨張が飽和するまでの遷移時間をプリヒートセクタ数として測定して保存し、記録又は再生時に、予め測定したプリヒートセクタ数だけ手前のセクタからヒータにプリヒート電力を通電して加熱することで、目標セクタに達した時にヘッドの加熱膨張を飽和状態とし、書込み開始部分又は読出し開始部分から目標浮上量が確保できることで、書込み能力及び読出し能力を高め、信頼性の高い記録又は再生を実現できる。
またヘッド毎、記録媒体のゾーン毎、更に装置使用温度毎に、最適なプリヒートセクタ数を測定しておくことで、ヘッドのばらつきや温度変化によらず、ヒータの通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させる最適な目標浮上量に制御し、記録密度が高くなっても書込み能力及び読出し能力を高め、信頼性の高い記録又は再生を実現できる。
図1は本発明による磁気ディスク装置の実施形態を示したブロック図である。図1において、ハードディスクドライブ(HDD)として知られた磁気ディスク装置10は、ディスクエンクロージャ14と制御ボード12で構成される。ディスクエンクロージャ14にはスピンドルモータ(SPM)16が設けられ、スピンドルモータ16の回転軸に磁気ディスク(記憶媒体)20−1,20−2を装着し、一定時間例えば4200rpmで回転させる。
またディスクエンクロージャ14にはボイスコイルモータ(VCM)18が設けられ、ボイスコイルモータ18はヘッドアクチュエータのアーム先端にヘッド22−1〜22−4を搭載しており、磁気ディスク20−1,20−2の記録面に対するヘッドの位置決めを行う。なお、ヘッド22−1〜22−4には記録素子と読出素子が一体化されて搭載されている。
ヘッド22−1〜22−4はヘッドIC24に対し信号線接続されており、ヘッドIC24は上位装置となるホストからのライトコマンドまたはリードコマンドに基づくヘッドセレクト信号で1つのヘッドを選択して書込みまたは読出しを行う。またヘッドIC24には、ライト系についてはライトアンプが設けられ、リード系についてはプリアンプが設けられている。
制御ボード12にはMPU26が設けられ、MPU26のバス28に対し、RAMを用いた制御プログラム及び制御データを格納するメモリ30、FROM等を用いた制御プログラムを格納する不揮発メモリ32が設けられている。
またMPU26のバス28には、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ38を制御するバッファメモリ制御部36、ハードディスクコントローラ40、ライト変調部及びリード復調部として機能し更に品質モニタ部92を備えたリードチャネル42、ボイスコイルモータ18及びスピンドルモータ16を制御する駆動部44が設けられている。
ここで制御ボード12におけるMPU26、メモリ30、ホストインタフェース制御部34、バッファメモリ制御部36、ハードディスクコントローラ40及びリードチャネル42は、1つの制御装置25として構成可能であり、具体的には制御装置25は1つのLSI装置として構成される。
磁気ディスク装置10は、ホストからのコマンドに基づき書込処理及び読出処理を行う。ここで、磁気ディスク装置における通常の動作を説明すると次のようになる。
ホストからのライトコマンドとライトデータをホストインタフェース制御部34で受けると、ライトコマンドをMPU26で解読し、受信したライトデータを必要に応じてバッファメモリ38に格納した後、ハードディクスコントローラ40で所定のデータ形式に変換すると共にECC処理によりECC符号を付加し、リードチャネル42におけるライト変調系でスクランブル、RLL符号変換、更に書込補償を行った後、ライトアンプからヘッドIC24を介して選択した例えばヘッド22−1の記録素子から磁気ディスク20に書き込む。
このときMPU26からVCMモータドライバなどを備える駆動部44にヘッド位置決め信号が与えられており、ボイスコイルモータ18によりヘッドをコマンドで指示された目標トラックにシークした後にオントラックしてトラック追従制御を行っている。
一方、ホストからのリードコマンドをホストインタフェース制御部34で受けると、リードコマンドをMPU26で解読し、ヘッドIC24のヘッドセレクトで選択されたヘッド22−1の読出素子により読み出された読出信号をプリアンプで増幅した後に、リードチャネル42のリード復調系に入力し、パーシャルレスポンス最尤検出(PRML)などによりリードデータを復調し、ハードディスクコントローラ40でECC処理を行ってエラーを検出訂正した後、バッフメモリ38にバッファリングし、ホストインタフェース制御部34からリードデータをホストに転送する。
MPU26にはプログラムの実行により実現される本実施形態の機能として、制御情報測定部45と浮上量制御部46が設けられる。本実施形態のヘッド22−1〜22−4は、読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータが設けられている。
制御情報測定部45は、工場の試験工程などにおいて、磁気ディスク装置10を起動した際の自己校正処理のタイミングで、ヘッド22−1〜22−4毎に、それぞれの読出素子と磁気ディスク20−1〜20−2の記録面との間の浮上量の制御に必要な浮上量情報をヘッド毎、磁気ディスクのゾーン毎、更に装置使用温度毎に測定し、磁気ディスク20−1,20−2のシステム領域または装置の不揮発メモリ32に記録する。
制御情報測定部45により測定される制御情報は例えば次のものがある。
(1)ヒータ非通電時の浮上量do
(2)ヒータに通電する単位電力当りのヘッド突出量であるヒータ突出感度e
(3)記録素子に記録電流を流した際のヘッドの記録電流突出量dw
(4)目標セクタの手前のプリヒート開始タイミングを決めるプリヒートセクタ数
これらの制御情報は、電源投入時に磁気ディスクのシステム領域からメモリ30に展開している制御情報テーブル48、ヒータ設定電力テーブル50及びプリヒートセクタ数管理テーブル52を参照して目標トラックに対応した制御情報を取得する。
浮上量制御部46はヘッドに設けられたヒータに通電する電力を可変してヘッドの突出量を変化させることで再生時及び記録時に浮上量を所定の目標浮上量に制御する。
図2は図1の磁気ディスク装置10におけるディスクエンクロージャ14の内部構造を示している。図2において、磁気ディスク装置10には、スピンドルモータ16により回転される磁気ディスク20−1,20−2が組み込まれており、磁気ディスク20−1,20−2に対しボイスコイルモータ18により駆動されるヘッドアクチュエータ53が設けられ、ヘッドアクチュエータ53の先端にはヘッドが装着されている。
ヘッドアクチュエータ53は図示の状態で退避位置にあり、このときヘッドアクチュエータ53の先端のヘッド部分は磁気ディスク20−1,20−2に対しヘッド振り出し方向に向けて配置したランプ機構54上に退避されている。
磁気ディスク装置の電源を投入すると、スピンドルモータ16により磁気ディスク20−1,20−2が回転し、回転数が一定回転数に達すると、ボイスコイルモータ18によりヘッドアクチュエータ53が磁気ディスク20−1,20−2側に回動し、ランプ機構54から磁気ディスク20−1,20−1上にヘッドを振り出す。
図3は本実施形態のヘッド構造の説明図である。図3(A)は本実施形態で使用するヘッド22を取り出しており、セラミック材料などで作られたスライダ55の端面上に読出素子と記録素子が形成されている。スライダ55の磁気ディスク20に相対する浮上面の先端側にはテーパ面57が形成され、且つ浮上面のトラック方向に空気流通溝56を形成している。
図3(B)はヘッド22をトラック方向から見た断面図である。セラミックなどで作られたヘッド22内には、記録素子として記録コイル58と記録コア60が設けられる。この記録素子の左側に隣接して読出素子62が設けられる。
読出素子62としては、GMR素子(Giant Magneto Resistance素子)やTMR素子(Tunneling Magneto Resistance素子)が用いられる。ヘッド22の磁気ディスク20に相対した面は、ABS面(Air Bearing Serface)64であり、表面に保護膜66を形成している。
一方、磁気ディスク20は基板70上に記録膜72を形成し、記録膜72に続いて保護膜74を形成し、更に表面に潤滑剤75を設けている。
本実施形態にあっては、ヘッド22の記録素子を構成する記録コア60に近接してヒータ65が設けられている。ヒータ65に通電して加熱することで、ヘッド22の浮上面となるABS面64が磁気ディスク20側に膨張突出することになる。ヘッド22と磁気ディスク20の間の浮上量76は、読出素子62の下端から磁気ディスク20の記録膜72までの間隔と定義される。
図4は本実施形態におけるMPU26の機能構成の詳細を示したブロック図である。図4において、MPU26のファームウェアプログラムにより制御情報測定部45には浮上量情報測定部80とプリヒートセクタ数測定部82が設けられ、プリヒートセクタ数測定部82には第1モード測定処理部84と第2モード測定処理部86が設けられている。
浮上量情報測定部80に対応して、メモリ30には、測定結果を格納した制御情報テーブル48とヒータ設定電力テーブル50が設けられている。またプリヒートセクタ数測定部82に対応してメモリ30にはプリヒートセクタ数管理テーブル52が設けられている。
更にMPU26には浮上量制御部46が設けられ、浮上量制御部46にはライト浮上量制御部88とリード浮上量制御部90が設けられている。
制御情報測定部45は、工場の試験工程でダウンロードしたファームウェアの実行により実現される機能であり、測定処理が終了したならばファームウェアを磁気ディスク装置から削除し、工場出荷後のユーザ運用状態にあっては測定処理は行わないようにする。
もちろん、制御情報測定処理のファームウェアを磁気ディスク装置に残したまま出荷し、ユーザ運用中に必要に応じて制御情報測定処理を実行するようにしてもよい。
図5は図4の浮上量情報測定部80で測定する制御情報テーブル48の説明図である。図5において、制御情報テーブル48は、装置使用温度、ヘッド番号、浮上量、目標浮上量、ヒータ突出感度及び記録電流突出量の項目を備えている。
本実施形態にあっては、磁気ディスク記録面を半径方向に例えば10乃至30程度のゾーンに分割し、各ゾーンごとに制御情報を測定して管理している。図5は制御情報テーブル48は、ある特定ゾーンの測定結果を代表して示している。
制御情報テーブル48は装置使用温度として下限温度TLL、低温TL、常温TN及び高温THの4段階の装置使用温度を設定して、制御情報の測定結果を得ている。またヘッド番号として、この実施形態にあっては、図1に示したように4つのヘッド22−1〜22−4を使用していることから、それぞれのヘッド番号をHH1〜HH4とすると、この浮上量制御情報テーブル48は磁気ヘッド22−1のヘッド番号HH1に対応したテーブル内容である。
浮上量は、各ゾーンの中の特定の測定トラックに対するヘッドの位置決めで測定されたヒータ非通電時の浮上量do1〜do4を格納している。目標浮上量は、この例にあっては、全ての装置使用温度、全ヘッド、更に全ゾーンにつき、共通なリード目標浮上量dpを格納している。
ヒータ突出感度はヒータの単位通電電力当たりのヘッド突出量であり、ミクロンオーダーの変位を測定する精密測定装置を使用して、ヘッドのヒータ通電による突出量の測定結果から測定している。ヒータ突出感度は装置使用温度に応じて異なった値であり、この例ではヒータ突出感度としてe1〜e4を格納している。またヒータ突出感度はヘッドごとに異なった値を取ることはもちろんである。
図6は図4の浮上量情報測定部80により生成されるヒータ設定電力テーブル50の説明図である。図6において、ヒータ設定電力テーブル50は、装置使用温度ごとにヒータ設定電力として、リードヒート電力Pr、ライトヒート電力Pw及びプリヒート電力Ppの3種類を設定している。
リードヒータ電力Pr、ライトヒータ電力Pw及びプリヒート電力Ppは、図5の浮上量制御情報テーブル48の非通電時の浮上量d0、目標浮上量dp及びヒータ突出感度eに基づき、それぞれ次式により算出することができる。

Pr=(do−dp)/e (1)

Pw=(do−dp−dw)/e (2)

Pp=(do−dp)/e (3)
ここでリードヒート電力Prとプリヒート電力Ppは同一の電力である。またライトヒータ電力Pwは記録素子による書込時に記録電流を流すことで自己発熱があることから、この自己発熱による図5の記録電流突出量dwを浮上量doから余分に差し引いて算出しており、同一電力であるリードヒート電力Pr及びプリヒート電力Ppに比べ、記録電流突出量dwに対応した電力量(dw/e)分だけ低い電力となっている。
図7は図4のプリヒートセクタ数測定部82により測定されたプリヒートセクタ数管理テーブル52の説明図である。プリヒートセクタ数管理テーブル52は、装置使用温度ごとにプリヒートセクタ数Cをヘッド番号HH1〜HH4ごとに分けて格納している。
ここで図5,図6及び図7の制御情報テーブル48、ヒータ設定電力テーブル50及びプリヒートセクタ数管理テーブル52にあっては、装置使用温度として4段階の温度ごとに、それぞれ制御パラメータの測定結果を格納しているが、テーブルの装置使用温度の間の温度については補完計算により対応する制御パラメータを求めることになる。
また図5,図6及び図7の制御情報テーブル48、ヒータ設定電力テーブル50及びプリヒートセクタ数管理テーブル52については、ヘッド、記録媒体のゾーン、及び装置の使用温度のいずれか少なくとも1つに分けて作成登録すれば良い。
図4のプリヒートセクタ数測定部82は、工場の試験工程などにおける構成時に、図6に示したヒータ設定電力テーブル50から得られる所定のプリヒート電力Ppによりヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定する。
具体的には、第1モード測定処理部84による処理と第2モード測定処理部86による処理を実行する。第1モード測定処理部84は、磁気ディスクの任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置となるインデックスを起点にプリヒート電力Ppによりヒータに通電加熱しながら、記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後、読出素子によりテストデータを読み出して所定の評価値を閾値として測定する。
第2モード測定処理部86は、回転基準位置となるインデックスを起点にプリヒート電力Ppによりヒータの通電加熱を開始すると共に、測定トラック上の各セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って各セクタ順に評価値を測定し、第1モード測定処理部84測定された評価閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数をプリヒートセクタ数に決定する。
本実施形態における第1モード測定処理部84及び第2モード測定処理部86で測定するテストデータ読出しに基づく評価値としては
(1)エラーレート
(2)信号品質モニタ値
のいずれかを使用する。
信号品質モニタ値は、図1の制御ボート12に設けているリードチャネル42の品質モニタ部92で測定される。品質モニタ部92で測定される信号品質モニタ値としては、リードデータに基づく2乗平均エラーMSE(Mean Square Error)や、ビタビメトリックマージンVMM(Viterbi Metric Margin)などがあり、これ以外にも信号品質と相関がある値であれば任意の値を使用することができる。
図4のMPU26に設けた浮上量制御部46は、再生時または記録時に目標セクタに対しプリヒートセクタ数管理テーブル52から得られたプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに通電して予備的に加熱した後に、目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する。
具体的には、ライト浮上量制御部88とリード浮上量制御部90が設けられる。ライト浮上量制御部88は、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータにプリヒート電力Ppを通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際にライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力Pwに切り替えて記録し、記録終了後の次のセクタ位置でヒータ通電を停止する。
リード浮上量制御部90は、目標セクタに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタ位置からヒータに所定のプリヒート電力Ppを通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力Prに切り替えて読み出し、読出終了後の次のセクタ位置でヒータ通電を停止する。ここで、プリヒート電力Ppとリードヒート電力Prは同一であることから、目標セクタに到達した際にプリヒート電力Ppをリードヒート電力としてそのまま維持する。
図8は本実施形態の磁気ディスク装置における全体的な処理動作のフローチャートである。図8において、磁気ディスク装置の電源を投入すると、ステップS1で初期化処理が行われ、ステップS2で自己校正処理が実行される。この自己校正処理の処理項目の1つに、図4に示したプリヒートセクタ数測定部82による測定処理が含まれる。
なお、プリヒート開始タイミングセクタ数の測定処理を含む制御情報測定処理は、工場の試験工程における装置温度を変えながら行う処理であることから、試験工程専用のファームウェアとして磁気ディスク装置にダウンロードして測定処理を行っており、測定処理により制御情報テーブル48、ヒータ設定電力テーブル50及びプリヒートセクタ数管理テーブル52が作成された後は、ファームウェアを削除するようにしている。
次にステップS3でホストからのコマンド受信をチェックしており、コマンドを受信すると、ステップS4に進み、ライトコマンドか否か判定する。ライトコマンドであれば、ステップS5でコマンド解読に基づく目標トラックにシーク制御を行う。
続いてステップS6で目標トラックにヘッドを位置付けたオントラック状態とし、ライト浮上量制御処理を実行し、記録素子の磁気ディスクに対する浮上量を目標浮上量に制御した状態で、ステップS7でライト処理を実行する。
ステップS4でライトコマンドでなかった場合には、ステップS8でリードコマンドか否か判定し、リードコマンドであった場合には、ステップS9でコマンド解読による目標トラックにシーク制御を行った後、目標トラックにヘッドを位置付けた状態でステップS10のリード浮上量制御処理を実行する。ステップS8でリードコマンドがなかった場合には、ステップS12で他のコマンド処理を実行する。このようなステップS3〜S12の処理を、ステップS13で装置の停止指示があるまで繰り返す。
図9は本実施形態によるプリヒートセクタ数測定処理の詳細を示したフローチャートである。図9において、プリヒートセクタ数測定処理は、ステップS1で装置使用温度を設定する。装置使用温度は、例えば図5〜図7の各テーブルに示したように、下限温度TVL、低温TL、常温TN、高温THの4段階に亘り設定される。
続いてステップS2でヘッドを選択する。本実施形態にあっては4つのヘッドを使用していることから、その内の1つを選択する。続いてステップS3でゾーンを選択する。磁気ディスクのゾーンは例えば10ゾーンであり、先頭ゾーンを選択する。
次にステップS4で第1モード測定処理を実行する。続いてステップS5で第2モード測定処理を実行し、このときの装置使用温度、ヘッド及びゾーンに対応したプリヒートセクタ数を決定する。
続いてステップS6で全ゾーン終了の有無をチェックし、未終了であればステップS3からの処理を繰り返す。全ゾーンが終了したならばステップS7で全ヘッド終了の有無をチェックし、未終了であればステップS2からの処理を繰り返す。全ヘッドが終了した場合には、ステップS8で全装置使用温度の終了の有無をチェックし、未終了であればステップS1からの処理を繰り返す。
ステップS8で全装置使用温度の終了を判別すると、ステップS9で測定したプリヒートセクタ数を図7に示したようにプリヒートセクタ数管理テーブル52に登録する。このようにしてプリヒートセクタ数測定処理を通じて得られたプリヒートセクタ数管理テーブルは、他の制御パラメータテーブルと共に不揮発メモリ32あるいは磁気ディスク20−1〜20−2のシステム領域に格納され、その後の装置起動時に。メモリ30に読み出されて使用される。
図10は図9のステップS4の第1モード測定処理の詳細を示したフローチャートである。図10の第1モード測定処理部において、まずステップS1で測定トラックにシークした後、ステップS2で磁気ディスクの回転基準位置を示すインデックスを待つ。
ステップS2でインデックスを判定すると、ステップS3に進み、図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したライトヒート電力Pwを設定し、ヒータをオンして通電加熱すると同時に、ライトゲートをオンすると同時にヒータをオンして通電加熱し、ステップS4でテストデータの書込みを1トラックに亘り行う。
ステップS5で予め定めた最終セクタなどの書込み終了セクタへの到達を判別すると、ステップS6でヒータ及びライトゲートをオフする。続いてステップS7で図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したリードヒート電力Prを設定する。
続いてステップS8で次の回転開始位置となるインデックスの有無をチェックし、インデックスを判別するとステップS9に進み、ヒータをオンし、続いてステップS10でリード開始セクタか否か判定している。リード開始セクタとして、本実施形態にあっては、ステップS4におけるヒータ通電状態でのテストデータの書込みにおけるヘッドの膨張加熱が安定する1トラックの後半のセクタのリードを行うことから、1トラックの中央付近のセクタをリード開始セクタとしている。
ステップS10でリード開始セクタを判別すると、ステップS11に進み、リードゲートをオンしてテストデータをリードする。続いてステップS12で最終セクタなどを設定したリード終了セクタを判別すると、ステップS13でヒータ及びリードゲートをオフする。最終的にステップS14で、ステップS11でリードしたテストデータに基づきエラーレートを測定し、これをエラーレート閾値とする。
図11は図10の第1モード測定処理の処理動作を示したタイミングチャートである。図11(A)はインデックス、図11(B)はヒータ制御、図11(C)はライトゲート、図11(D)はリードゲートである。
第1モード測定処理は、時刻t1でインデックス94−1を検出すると、ライトゲートをオンし、ライトゲートに同期したヒータ制御によりライトヒート電力Pwを設定してヒータをオンし、最終セクタを残して1トラックに亘りテストデータの書込みを行う。
次のインデックス94−2が得られると、リードヒート電力Prを設定してヒータをオンし、続いてリードゲートを1回転の後半開始位置を示す開始セクタに達したときにオンし、残りセクタについてテストデータをリードし、時刻t3でインデックス94−3が得られたら処理を終了してテストデータからエラーレートを測定し、このエラーレートをエラーレート閾値とする。
図12は本実施形態における第2モード測定処理の詳細を示したフローチャートである。図12において、第2モード測定処理は、ステップS1でセクタ数を計数するカウンタCをC=1に初期化し、ステップS2でインデックスを待つ。ステップS2でインデックスが判別されると、ステップS3に進み、図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したプリヒート電力Ppを設定した状態でヒータをオンし、ステップS4でカウンタCの指定セクタか否かチェックする。
このときカウンタCの指定セクタはC=1と第1セクタであることから、第1セクタに達したときにステップS5に進み、ヒータへの電力を図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したライトヒート電力Pwに切替え、ライトゲートをオンしてテストデータをセクタにライトし、次のステップS6でライトが済んだらヒータ及びライトゲートをオフする。
なお、第1セクタは、ヒータにプリヒート電力は供給されず、ライトゲートに同期して切替え後のライトヒート電力Pwによるヒータ通電が行われる。
次にステップS7で次のインデックスを待ち、インデックスが判定されるとステップS8に進み、図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したリードヒート電力Prを設定してヒータをオンし、続いてステップS9でカウンタCの指定セクタC=1か否かチェックする。ステップS9でカウンタC=1、即ち第1セクタを判別するとステップ10に進み、リードゲートをオンしてセクタデータをリードし、ステップS11でカウンタCで指定される第1セクタのエラーレートC1を算出し、ヒータ及びリードゲートをオフする。
続いてステップS12に進み、ステップS11で算出したエラーレートが第1モード測定部で測定されたエラーレート閾値以下か否か判別する。ヒータ通電を開始するインデックスに近い最初のセクタについては、ヒータ通電による加熱膨張が飽和していないため、浮上量が目標浮上量に到達しておらず、エラーレートはエラーレート閾値より大きい状態にある。
この場合には、ステップS13でカウンタCをC=C+1にカウントアップしてステップS2に戻り、次のインデックスを待って、カウンタCで指定される第2セクタについてテストデータの書込みと読出しを行ってエラーレートを測定する。
第2セクタにあっては、ステップS1でセクタ数を計数するカウンタCをC=1に初期化し、ステップS2でインデックスが判別されると、ステップS3に進み、図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したプリヒート電力Ppを設定した状態でヒータをオンし、ステップS4でカウンタCの指定セクタか否かチェックする。
このときカウンタCの指定セクタはC=2と第1セクタであることから、第1セクタに達したときにステップS5に進み、ヒータへの電力を図6のヒータ設定電力テーブル50から取得したライトヒート電力Pwに切替え、ライトゲートをオンしてテストデータをセクタにライトし、次のステップS6でライトが済んだらヒータ及びライトゲートをオフし、続いてステップS7〜S12の処理により第2セクタのデータをリードしてエラレートを測定し、エラレート閾値と比較する。
このように測定トラックのセクタ順にテストデータの書込みと読出しによるエラーレートを測定していくと、ステップS12で測定したエラーレートがエラーレート閾値以下となり、このときステップS14に進み、エラーレート閾値以下となったセクタを示すカウンタCの値をプリヒートセクタ数Cとして決定する。
図13は図12の第2モード測定処理の処理動作を示したタイムチャートであり、図13(A)がインデックス、図13(B)がヒータ制御、図13(C)がライトゲート、図13(D)がリードゲートである。
図13の第2モード測定処理にあっては、まずインデックス94−1が得られると、この時点で第1セクタに対するテストデータの書込みのためライトゲートを1セクタに亘りオンし、ライトゲートに同期してライトヒート電力Pwを設定してヒータをオンする。なお、第1セクタではプリヒートは行われない。
続いて時刻t2で次のインデックス94−2が得られると、リードヒート電力Prを設定してヒータをオンし、同時にテストデータを書き込んだ第1セクタからテストデータをリードするためリードゲートをオンする。これによって、第1セクタにつきテストデータのリードによりエラーレートが測定できる。
次に時刻t3でインデックス94−3が得られたらプリヒート電力Ppを設定してヒータをオンし、ライトゲートを第2セクタのタイミングでオンし、これに同期してそれまでのプリヒート電力Ppをライトヒート電力Pwに切替えてテストデータを書き込む。次のインデックス94−4が得られたらリードヒート電力Prを設定してヒータをオンし、同じく第2セクタのタイミングでリードゲートをオンしてテストデータをリードし、第2セクタについてエラーレートを測定する。
以下同様に、第3セクタ、第4セクタ、・・・・と順次、セクタごとにテストデータのライトとリードを繰り返してエラーレートを測定し、測定したエラーレートが第1モード測定処理で得られているエラーレート閾値以下となったセクタをプリヒートセクタ数として決定することになる。
図14はヒータ通電加熱によるヘッドの突出により目標クリアランスに達したことの判定を行う評価値として、図1のリードチャネル42に設けた品質モニタ部92から得られる信号品質モニタ値を用いた場合の第1モード測定処理のフローチャートである。
この第1モード測定処理は基本的にはエラーレートを測定する図10の第1モード測定処理と同じであり、ステップS14における測定として信号品質モニタ値を測定して、これを閾値としている点が相違する。
また図15は同じく信号品質モニタ値測定する第2モード測定処理の詳細を示したフローチャートである。この第2モード測定処理のフローチャートにあっても、図12に示したエラーレートを測定する第2モード測定処理のフローチャートと同じであり、ステップS11、ステップS12が信号品質モニタ値を使用した処理としている点のみが相違する。
図16は図8のステップS6におけるライト浮上量制御処理の詳細を示したフローチャートである。まずステップS1で温度と電圧を測定し、次にステップS2で図7のプリヒートセクタ数管理テーブル52からプリヒートセクタ数を取得し、図6のヒータ設定電力テーブル50から対応するライトヒート電力Pwとプリヒート電力Ppを取得する。
続いてステップS3で目標フレームに対しプリヒートセクタ数より手前のセクタからヒータにプリヒート電力Ppを供給してプリヒートを開始する。
このプリヒートの状態で、ステップS4で目標セクタへの到達をチェックしており、目標セクタに到達したならば、ステップS5でプリヒートを停止し、ライトヒート電力Pwに切り替えてヒータに通電するライトヒートを開始する。このライトヒートの状態で、ステップS6でライト終了を判定すると、ステップS7でライトヒートを停止する。
このようなプリヒート及びライトヒートにより、目標フレームがヘッドに達した段階でヘッドは所定のライト目標浮上量に制御されており、最適なヘッドと磁気ディスクの浮上量により磁気ディスクに対するデータ書込みを行うことができる。
図17は図8のステップS10のリード浮上量制御処理の詳細を示したフローチャートである。まずステップS1で温度と電圧を測定した後、ステップS2で図7のプリヒートセクタ数管理テーブル52からプリヒートセクタ数を取得し、図6のヒータ設定電力テーブル50から対応するリードヒート電力Prを読み込む。
次にステップS3で、プリヒートセクタ数より手前のセクタからヒータにリードヒート電力Prを供給し、リードヒートを開始する。このリードヒートの状態でステップS4で目標セクタへの到達が判別されると、ステップS5でリードを開始する。続いてステップS6でリード完了を判別すると、ステップS7でリードヒートを停止する。
ここで、磁気ディスクのトラックは、周知のように、サーボ情報を記録したサーボ領域と、これに続く複数セクタから構成されたデータ領域で1フレームを構成し、1トラックが例えば174フレームで構成されている。本実施形態にあっては、トラック上の目標セクタに対するプリヒートの開始位置を、全てセクタ数で管理しているが、フレーム数で管理するようにしても良い。
具体的には、プリヒートセクタ数測定部82で測定されたプリヒートセクタ数を、1フレーム当りのセクタ数で割った整数からプリヒートフレーム数を求め、目標セクタの属するフレームより測定されたプリヒートフレーム数だけ手前のフレームからプリヒートを開始し、目標フレームの目標セクタに達したときにライトヒート電力Pwに切り替え、目標セクタの先頭部分から目標浮上量が得られるように制御しても良い。
図18は本発明の他の実施形態におけるMPU26の機能構成の詳細を示したブロック図である。図18の実施形態にあっては、目標セクタまでのプリヒートセクタ数を所定の固定値Nに設定し、固定プリヒートセクタ数Nの間のプリヒートにより目標セクタ(書込先頭セクタ)に達した時にエラーレート閾値以下のエラーレートが得られるプリヒート電力Ppの最適値を決定することを特徴とする。
図18において、MPU26のファームウェアプログラムにより制御情報測定部45には浮上量情報測定部80とプリヒート電力測定部96が設けられ、プリヒート電力測定部96には第1モード測定処理部98と第2モード測定処理部100が設けられている。
浮上量情報測定部80は図4の実施形態と同じであり、これに対応して、メモリ30には、測定結果を格納した制御情報テーブル48とヒータ設定電力テーブル50が設けられている。
更にMPU26には浮上量制御部46が設けられ、浮上量制御部46にはライト浮上量制御部102とリード浮上量制御部104が設けられている。
プリヒート電力測定部96は、工場の試験工程などにおける校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数Nに亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定する。
具体的には、第1モード測定処理部98による処理と第2モード測定処理部100による処理を実行する。第1モード測定処理部98は、磁気ディスクの任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置となるインデックスを起点にプリヒート電力Ppによりヒータに通電加熱しながら、記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後、読出素子によりテストデータを読み出して所定の評価値を閾値として測定する。
第2モード測定処理部100は、プリヒート電力Ppを変化させながら固定プリヒートセクタ数Nの次の目標セクタ(書込み先頭セクタ)に対するテストデータの書込みと読出しを順次行って評価値を測定し、評価閾値を満したプリヒート電力を固定プリヒートセクタ数Nに亘り通電する最適プリヒート電力に決定する。
ここで固定プリヒートセクタ数Nとしては、例えば磁気ディスク1回転当りのサーボフレームのフレーム数を174フレームとすると、数フレーム分のセクタ数を固定プリヒートセクタ数Nとする。勿論、消費電力を低減するために固定プリヒートセクタ数は可能な限り少なくすることが望ましい。
本実施形態における第1モード測定処理部98及び第2モード測定処理部100で測定するテストデータ読出しに基づく評価値としては
(1)エラーレート
(2)信号品質モニタ値
のいずれかを使用する。
信号品質モニタ値は、図1の制御ボート12に設けているリードチャネル42の品質モニタ部92で測定される。品質モニタ部92で測定される信号品質モニタ値としては、リードデータに基づく2乗平均エラーMSE(Mean Square Error)や、ビタビメトリックマージンVMM(Viterbi Metric Margin)などがあり、これ以外にも信号品質と相関がある値であれば任意の値を使用することができる。
図18のMPU26に設けた浮上量制御部46は、再生時または記録時に、セクタからヒータ設定電力管理テーブル50から得られたプリヒート電力を取得し、目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数Nだけ手前のヒータに通電して予備的に加熱した後に、目標セクタ位置からヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する。
具体的には、ライト浮上量制御部102とリード浮上量制御部104が設けられる。ライト浮上量制御部102は、ヒータにプリヒート電力測定部96で予め測定された最適プリヒート電力Ppをヒータ設定電力テーブル50から取得して設定し、目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数Nより手前のセクタ位置から最適プリヒート電力Ppをヒータに通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際にライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力Pwに切り替えて記録し、記録終了後の次のセクタ位置でヒータ通電を停止する。
リード浮上量制御部104は、ヒータにプリヒート電力測定部96で予め測定された最適プリヒート電力Ppをヒータ設定電力テーブル50から取得して設定し、目標セクタに対し固定プリヒートセクタ数Nだけ手前のセクタ位置からヒータに最適プリヒート電力Ppを通電して予備的に加熱し、目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力Prに切り替えて読み出し、読出終了後の次のセクタ位置でヒータ通電を停止する。
図19は図18の第1モード測定処理部98による処理動作の詳細を示したフローチャートである。図19において、図18の第1モード測定処理部98は、ステップS1で固定プリヒートセクタ数Nを所定値に設定した後、ステップS2で測定トラックにシークし、ステップS3で磁気ディスクの回転基準位置を示すインデックスを待つ。
ステップS3でインデックスを判定するとステップS4に進み、ヒータ設定電力テーブル50から取得したライトヒート電力Pwを設定し、ライトゲートをオンすると同時にライトゲートに同期してヒータをオンして通電加熱し、ステップS5でテストデータの書込みを1トラックに亘り行う。
ステップS6で予め定めた最終セクタなどの書込み終了セクタへの到達を判別すると、ステップS7でヒータ及びライトゲートをオフする。続いてステップS8でヒータ設定電力テーブル50から取得したリードヒート電力Prを設定する。
続いてステップS9で次の回転開始位置となるインデックスの有無をチェックし、インデックスを判別するとステップS10に進み、ヒータをオンし、続いてステップS11でリード開始セクタか否か判定している。リード開始セクタとして、本実施形態にあっては、ステップS5におけるヒータ通電状態でのテストデータの書込みにおけるヘッドの膨張加熱が安定する1トラックの後半のセクタのリードを行うことから、1トラックの中央付近のセクタをリード開始セクタとしている。
ステップS11でリード開始セクタを判別すると、ステップS12に進み、リードゲートをオンしてテストデータをリードする。続いてステップS13で最終セクタなどを設定したリード終了セクタを判別すると、ステップS14でヒータ及びリードゲートをオフする。最終的にステップS15で、ステップS12でリードしたテストデータに基づきエラーレートを測定し、これをエラーレート閾値とする。
図20は図18の第2モード測定処理部100による処理動作の詳細を示したフローチャートである。図20において、図18の第2モード測定処理部100は、ステップS1で固定プリヒートセクタ数Nの間にヒータに供給するプリヒート電力Ppの初期値Pp=Poを設定した後、ステップS2でインデックスを待つ。ステップS2でインデックスが判別されるとステップS3に進み、ステップS1で設定したプリヒート電力Ppを使用してヒータをオンし、ステップS4で固定プリヒートセクタ数Nの次のセクタ(書込み先頭セクタ)か否かチェックする。
ステップS4で固定プリヒートセクタ数Nの次のセクタへの到達を判定するとステップS5に進み、ヒータへの電力をヒータ設定電力テーブル50から取得したライトヒート電力Pwに切替え、ライトゲートをオンしてテストデータをセクタにライトし、次のステップS6でセクタライトが済んだらヒータ及びライトゲートをオフする。
次にステップS7で次のインデックスを待ち、インデックスが判定されるとステップS8に進み、ヒータ設定電力テーブル50から取得したリードヒート電力Prを設定してヒータをオンし、続いてステップS9で固定プリヒートセクタ数Nの次のセクタか否かチェックする。
ステップS9で固定プリヒートセクタ数Nの次のセクタへの到達を判定するとステップ10に進み、リードゲートをオンしてセクタデータをリードし、ステップS11でカウンタCで指定される第1セクタのエラーレートを算出し、ヒータ及びリードゲートをオフする。
続いてステップS12に進み、ステップS11で算出したエラーレートが図18の第1モード測定部98で測定されたエラーレート閾値以下か否か判別する。最初、プリヒート電力Ppは低いことからヒータ通電による加熱膨張が不十分であり、浮上量が目標浮上量に到達しておらず、エラーレートはエラーレート閾値より大きい状態にある。
この場合には、ステップS13でプリヒート電力Ppを所定値ΔPだけアップしてステップS2に戻り、次のインデックスを待って、固定プリヒートセクタ数Nの次のセクタについてテストデータの書込みと読出しを行ってエラーレートを測定する。
このようにプリヒート電力Ppを段階的にアップしながらテストデータの書込みと読出しによるエラーレートを測定していくと、ステップS12で測定したエラーレートがエラーレート閾値以下となり、このときステップS14に進み、エラーレート閾値以下となったプリヒート電力Ppを固定プリヒータセクタ数Nにおける最適プリヒート電力に決定し、図1の制御情報テーブルに登録する。
図21及び図22は、図19及び図20の実施形態におけるエラーレートの代わりに、図1のリードチャネル42に設けた品質モニタ部92から得られる信号品質モニタ値を用いた場合の第1モード測定処理及び第2モード測定処理のフローチャートである。
図21の第1モード測定処理は基本的にはエラーレートを測定する図19の第1モード測定処理と同じであり、ステップS15における測定として信号品質モニタ値を測定して、これを閾値としている点が相違する。
また図22は信号品質モニタ値を測定する第2モード測定処理の詳細を示したフローチャートである。図22の第2モード測定処理のフローチャートにあっても、図20に示したエラーレートを測定する第2モード測定処理のフローチャートと同じであり、ステップS11、ステップS12で信号品質モニタ値を使用した処理としている点のみが相違する。
図23は図18のライト浮上量制御部102による処理動作を示したフローチャートである。まずステップS1で温度と電圧を測定し、次にステップS2で予め設定している固定プリヒートセクタ数Nを取得すると共に、ヒータ設定電力テーブル50から対応する最適プリヒート電力Ppとライトヒート電力Pwを取得する。
続いてステップS3で目標フレームに対し固定プリヒートセクタ数Nだけ手前のセクタからヒータにプリヒート電力Ppを供給してプリヒートを開始する。
このプリヒートの状態で、ステップS4で目標セクタへの到達をチェックしており、目標セクタに到達したならば、ステップS5でプリヒートを停止し、ライトヒート電力Pwに切り替えてヒータに通電するライトヒートを開始する。このライトヒートの状態で、ステップS6でライト終了を判定すると、ステップS7でライトヒートを停止する。
このようなプリヒートにより、目標フレームがヘッドに達した段階でヘッドは例えば所定のエラーレートを満足するライト目標浮上量又はその近傍に制御されており、最適なヘッドと磁気ディスクの浮上量により磁気ディスクに対するデータ書込みを行うことができる。
図24は図18のリード浮上量制御部104による処理動作の詳細を示したフローチャートである。まずステップS1で温度と電圧を測定した後、ステップS2で予め設定している固定プリヒートセクタ数Nを取得すると共に、ヒータ設定電力テーブル50から対応する最適プリヒート電力Ppとリードヒート電力Prを取得する。
次にステップS3で、固定プリヒートセクタ数Nだけ手前のセクタからヒータに最適プリヒート電力Ppを供給し、リードヒートを開始する。このリードヒートの状態でステップS4で目標セクタへの到達が判別されると、ステップS5でプリヒートを停止してリードヒート電力Prによるリードヒートに切替え、リードを開始する。続いてステップS6でリード終了を判別すると、ステップS7でリードヒートを停止する。
また本発明は、図4の磁気ディスク装置に設けたMPU26で実行される制御情報測定部45及び浮上量測定部46を実行するためのプログラムを提供するものであり、このプログラムは図8,図9,図10,図12,図14,図16,図17、図19〜図24のフローチャートに示した処理内容となる。
また本発明は図1の磁気ディスク装置の制御装置を提供するものであり、この制御装置は本実施形態にあっては、図1の制御ボード12に示したLSI装置25に相当する。
また本発明は制御情報測定処理及び浮上量制御処理のプログラムを提供する。このプログラムは図8、図9、図10、図12、図14〜図16に示したフローチャートの内容となる。
更に本発明は制御情報測定処理及び浮上量制御処理のプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供する。この記憶媒体としてはCD−ROM、フロッピィディスク(R)、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの可搬型記憶媒体や、コンピュータシステムの内外に備えられたハードディスクドライブなどの記憶装置の他、回線を介してプログラムを保持するデータベースあるいは他のコンピュータシステム並びにそのデータベースや、更に回線上の伝送媒体を含むものである。
また上記の実施形態にあっては、図4の制御情報テーブル48、ヒータ設定電力テーブル50及びプリヒートセクタ数管理テーブル52として、装置使用温度を4段階に分けて測定しているが、装置使用温度は常温TNのみとし、それぞれの制御パラメータにつき温度補正係数を予め求めておき、実際の装置使用温度と基準温度との温度差に基づく補正係数を用いた制御パラメータの温度補正で対応するようにしてもよい。
なお本発明はその目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
ここで本発明の特徴をまとめて列挙すると、次の付記のようになる。
(付記)

(付記1)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御装置に於いて、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する制御装置。(1)
(付記2)
付記1記載の制御装置に於いて、前記プリヒートセクタ数測定部は、
前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
前記回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力による前記ヒータの通電加熱を開始すると共に、測定トラック上の各セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って各セクタ順に前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定する第2モード測定処理部と,
を備えたことを特徴とする制御装置。(2)
(付記3)
付記2記載の制御装置に於いて、前記第1モード測定処理部は、前記テストデータを読出してエラーレート閾値を測定し、
前記第2モード測定部は、各セクタ順にエラーレートを測定して前記エラーレート閾値以下のセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定することを特徴とする制御装置。
(付記4)
付記2記載の制御装置に於いて、前記第1モード測定処理部は、前記テストデータを読出して信号品質モニタ値を測定して閾値とし、
前記第2モード測定部は、各セクタ順に信号品質モニタ値を測定して前記閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定することを特徴とする制御装置。
(付記5)
付記1記載の制御装置に於いて、前記プリヒートセクタ数測定部は、ヘッド、記録媒体のゾーン、及び装置の使用温度のいずれか少なくとも1つに分けて前記プリヒートセクタ数を測定することを特徴とする制御装置。
(付記6)
付記1記載の制御装置に於いて、前記浮上量制御部は、
目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えて読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する制御装置。(3)
(付記7)
付記6記載の制御装置に於いて、
前記ライト浮上量制御部は、前記ライトヒート電力として、前記プリヒート電力から前記記録素子の記録電流突出量による浮上量変化に対応するヒート電力を差し引いた電力に切り替え、
前記リード浮上量制御部は、前記リードヒート電力として前記プリヒート電力と同一の電力を維持することを特徴とする制御装置。
(付記8)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定ステップと、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
を備えたことを特徴する制御方法。(4)
(付記9)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する記憶装置。(5)
(付記10)
付記9記載の記憶装置に於いて、前記プリヒートセクタ数測定部は、
前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
前記回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力による前記ヒータの通電加熱を開始すると共に、測定トラック上の各セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って各セクタ順に前記評価値を測定し、前記閾値以下を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定する第2モード測定処理部と,
を備えたことを特徴とする記憶装置。
(付記11)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御装置に於いて、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する制御装置。(6)
(付記12)
付記11記載の制御装置に於いて、前記プリヒート電力測定部は、
前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
前記回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら前記固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすプリヒート電力を前記固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理部と,
を備えたことを特徴とする制御装置。(7)
(付記13)
付記12記載の制御装置に於いて、前記第1モード測定処理部は、前記テストデータを読出してエラーレート閾値を測定し、
前記第2モード測定部は、各セクタ順にエラーレートを測定して前記エラーレート閾値以下のセクタを判定した場合、そのときのプリヒート電力を最適プリヒート電力に決定することを特徴とする制御装置。
(付記14)
付記12記載の制御装置に於いて、前記第1モード測定処理部は、前記テストデータを読出して信号品質モニタ値を測定して閾値とし、
前記第2モード測定部は、各セクタ順に信号品質モニタ値を測定して前記閾値を満たすセクタを判定した場合、そのときのプリヒート電力を最適プリヒート電力に決定することを特徴とする制御装置。
(付記15)
付記11記載の制御装置に於いて、前記プリヒート電力測定部は、ヘッド、記録媒体のゾーン、及び装置の使用温度のいずれか少なくとも1つに分けて前記最適プリヒート電力を測定することを特徴とする制御装置。
(付記16)
付記11記載の制御装置に於いて、前記浮上量制御部は、
目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに前記最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに前記最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えして読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する制御装置。(8)
(付記17)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定ステップと、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
を備えたことを特徴する制御方法。(9)
(付記18)
付記17記載の制御方法に於いて、前記プリヒート電力測定ステップは、
前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理ステップと、
前記回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら前記固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすプリヒート電力を前記固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理ステップと,
を備えたことを特徴とする制御方法。
(付記19)
読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
を備えたことを特徴する記憶装置。(10)
(付記20)
付記19記載の記憶装置に於いて、前記プリヒート電力測定部は、
前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
前記回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら前記固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすプリヒート電力を前記固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理部と,
を備えたことを特徴とする記憶装置。
本発明による記憶装置の一実施形態を示した磁気ディスク装置のブロック図 本実施形態による磁気ディスク装置の機構構造の説明図 本実施形態のヘッド構造の説明図 本実施形態におけるMPUの機能構成の詳細を示したブロック図 本実施形態で使用する制御情報テーブルの説明図 本実施形態で使用するヒータ設定電力テーブルの説明図 本実施形態で使用するプリヒートセクタ数管理テーブルの説明図 本実施形態の全体的な処理動作のフローチャート 本実施形態によるプリヒートセクタ数測定処理の詳細を示したフローチャート エラーレートを使用する図9のステップS4の第1モード測定処理の詳細を示したフローチャート 図10の第1モード測定処理の動作を示したタイムチャート エラーレートを使用する図9のステップS5の第2モード測定処理の詳細を示したフローチャート 図12の第1モード測定処理の動作を示したタイムチャート リードチャネルの信号品質モニタ値を使用する図9のステップS4の第1モード測定処理の詳細を示したフローチャート リードチャネルの信号品質モニタ値を使用する図9のステップS5の第2モード測定処理の詳細を示したフローチャート 図8のステップS6のライト浮上量制御処理の詳細を示したフローチャート 図8のステップS10のリード浮上量制御処理の詳細を示したフローチャート MPUの機能構成の他の実施形態を示したブロック図 エラーレートを使用する図18の第1モード測定処理部の処理動作を示したフローチャート エラーレートを使用する図18の第2モード測定処理部の処理動作を示したフローチャート リードチャネルの信号品質モニタ値を使用する図18の第1モード測定処理部の処理動作を示したフローチャート リードチャネルの信号品質モニタ値を使用する図18の第2モード測定処理部の処理動作を示したフローチャート 図18のライト浮上量制御処理部の処理動作を示したフローチャート 図18のリード浮上量制御処理部の処理動作を示したフローチャート
符号の説明
10:磁気ディスク装置
11:ホスト
12:制御ボード
14:ディスクエンクロージャ
16:スピンドルモータ
18:ボイスコイルモータ
20−1,20−2:磁気ディスク
22−1〜22−4:ヘッド
24:ヘッドIC
25:制御装置
26:MPU
28:バス
30:メモリ
32:不揮発メモリ
34:ホストインタフェース制御部
36:バッファメモリ制御部
38:バッファメモリ
40:ハードディスクコントローラ
42:リードチャネル
44:駆動部
45:制御情報測定部
46:浮上量制御部
48:制御情報テーブル
50:ヒータ設定電力テーブル
52:プリヒートセクタ数管理テーブル
53:ヘッドアクチュエータ
54:ランプ機構
55:スライダ
56:空気流通溝
57:テーパ面
58:記録コイル
60:記録コア
62:読出素子
64:ABS面
65:ヒータ
66,74:保護膜
70:基板
72:記録膜
75:潤滑剤
76:浮上量
80:浮上量情報測定部
82:プリヒートセクタ数測定部
84,98:第1モード測定処理部
86,100:第2モード測定処理部
88,102:ライト浮上量制御部
90,104:リード浮上量制御部
92:品質モニタ部
94−1〜94−4:インデックス
96:プリヒート電力測定部

Claims (10)

  1. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御装置に於いて、
    所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する制御装置。
  2. 請求項1記載の制御装置に於いて、前記プリヒートセクタ数測定部は、
    前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
    前記回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力による前記ヒータの通電加熱を開始すると共に、測定トラック上の各セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って各セクタ順に前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすセクタを判定した場合、判定したセクタまでのセクタ数を前記プリヒートセクタ数に決定する第2モード測定処理部と,
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  3. 請求項1記載の制御装置に於いて、前記浮上量制御部は、
    目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
    目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに所定のプリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えて読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する制御装置。
  4. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
    所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定ステップと、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
    を備えたことを特徴する制御方法。
  5. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
    所望の校正時に、所定のプリヒート電力により前記ヒータの通電加熱を開始してから所定の目標浮上量に安定するまでの遷移時間に対応したプリヒートセクタ数を測定するプリヒートセクタ数測定部と、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する記憶装置。
  6. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御装置に於いて、
    所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する制御装置。
  7. 請求項6記載の制御装置に於いて、前記プリヒート電力測定部は、
    前記記録媒体の任意の測定トラックに位置決めした状態で、回転基準位置を起点に、前記プリヒート電力により前記ヒータに通電加熱しながら前記記録素子によりテストデータを1トラックに亘り書き込んだ後に、前記読出素子により前記テストデータを読出して所定の評価値を閾値として測定する第1モード測定処理部と、
    前記回転基準位置を起点に、プリヒート電力を変化させながら前記固定プリヒートセクタ数の次の目標セクタに対するテストデータの書込みと読出しを順次行って前記評価値を測定し、前記評価閾値を満たすプリヒート電力を前記固定プリヒートセクタ数に亘り通電する最適プリヒート電力に決定する第2モード測定処理部と,
    を備えたことを特徴とする制御装置。
  8. 請求項6記載の制御装置に於いて、前記浮上量制御部は、
    目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに前記最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のライト目標クリアランスに制御するためのライトヒート電力に切替えて記録し、記録終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するライト浮上量制御部と、
    目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記ヒータに前記最適プリヒート電力を通電して予備的に加熱し、前記目標セクタに到達した際に所定のリード目標クリアランスに制御するためのリードヒート電力に切替えして読出し、読出し終了後の次セクタ位置でヒータ通電を停止するリード浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する制御装置。
  9. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドを備えた記憶装置の制御方法に於いて、
    所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定ステップと、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御ステップと、
    を備えたことを特徴する制御方法。
  10. 読出素子と記録素子を備えると共に、通電加熱に伴う熱膨張により突出量を変化させるヒータを設け、回転する記録媒体上で浮上してデータにアクセスするヘッドと、
    所望の校正時に、所定の固定プリヒートセクタ数に亘る通電加熱により目標セクタに到達した際に所定の目標浮上量に安定させる最適プリヒート電力を測定するプリヒート電力測定部と、
    再生時又は記録時に、目標セクタに対し前記固定プリヒートセクタ数より手前のセクタ位置から前記最適プリヒート電力を設定してヒータに通電して予備的に加熱した後に目標セクタ位置から前記ヘッドの浮上量を所定の目標浮上量に制御する浮上量制御部と、
    を備えたことを特徴する記憶装置。
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