JP2010205358A - 磁気ヘッド、磁気ディスク装置、および磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド、磁気ディスク装置、および磁気ヘッドの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】できる限り少ない発熱量で素子の突出量を大きくすることができる磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】磁気ディスクに対して記録または再生を行う素子18,12と、磁気ディスクの表面に素子18,12を近づけるように熱的に突出させるための発熱部14とを備えた磁気ヘッドBには、その突出させる方向に沿って素子18,12の周辺領域S0とその両側の外側領域S1とを区切るように一対の溝30が形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、記録素子あるいは再生素子を熱的に突出させることが可能な磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備えた磁気ディスク装置、およびその磁気ヘッドの製造方法に関する。
記録素子および再生素子を熱的に突出させることが可能な磁気ヘッドに関する技術としては、特許文献1に開示されたものがある。同文献に開示された磁気ヘッドは、記録素子としての励磁コイル素子と、再生素子としての磁気抵抗効果素子と、これらの素子を磁気ディスク側に突出させる発熱部とを備えている。
磁気ヘッドは、スイングアームの先端にサスペンションを介して支持されたスライダの端面に設けられている。スライダは、高速回転する磁気ディスクとの間に極めて薄い空気膜を形成する。これにより、磁気ヘッドは、磁気ディスクの表面にほとんど接するような状態で浮上させられる。こうして磁気ディスク上にわずかに浮上した磁気ヘッドにおいては、発熱部の熱によって記録素子や再生素子の周辺部が熱膨張させられ、これらの素子が磁気ディスク側に突出させられる。これにより、磁気ヘッドの浮上量は、磁気ディスクの表面に向けて突出した分だけ小さくなり、さらなる浮上量の低減が実現される。
特開2008−123654号公報
しかしながら、素子を熱的に突出させる上記磁気ヘッドの技術では、素子の周辺部を含む磁気ヘッド全体が絶縁材料によって一様に素子を被覆した構造からなるため、発熱部からの熱が素子の周辺部だけでなくその余の部分にも伝わりやすい。これでは、素子の周辺部を局所的に熱膨張によって突出させることが困難である。一方、素子の周辺部を大きく突出させるには、発熱量を多くして熱膨張が大きくなるようにすればよいが、そうした場合には素子に対する熱的な負荷が大きくなり、磁気ヘッドの記録再生特性を劣化させるおそれがあった。つまり、従来の技術では、できる限り少ない発熱量で素子の突出量を大きくすることができる磁気ヘッドが具現化されていなかった。
本発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、できる限り少ない発熱量で素子の突出量を大きくすることができる磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備えた磁気ディスク装置、およびそのような磁気ヘッドの製造方法を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明によれば、記録または再生を行う素子と、上記素子を熱的に突出させるための発熱部とを備えた磁気ヘッドであって、上記素子を突出させる方向に沿ってこの素子の周辺領域を区切るように溝が形成されている磁気ヘッドが提供される。
本発明により開示された技術によれば、素子の周辺領域を熱的に突出させる方向に沿って溝で区切った構造の磁気ヘッドが実現される。このような磁気ヘッドでは、発熱部から素子の周辺領域に伝えられた熱が溝によってある程度遮断され、その周辺領域に熱が集中して外側に伝わりにくくなる。これにより、周辺領域が局所的に熱膨張しやすくなるので、できる限り少ない発熱量で素子を含む周辺領域の突出量を大きくすることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
本発明が適用された磁気ディスク装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す磁気ディスク装置に備えられた磁気ヘッドの内部透視斜視図である。 図2に示す磁気ヘッドの内部透視正面図である。 本発明が適用された磁気ヘッドの製造工程を説明するための説明図である。 図4に続く製造工程を説明するための説明図である。 図5に続く製造工程を説明するための説明図である。 製造工程の要部を説明するための説明図である。 磁気ヘッドの溝の深さに対する素子周辺部の突出量についてシミュレーション結果を説明するための説明図である。 本発明に係る磁気ヘッドの他の実施形態を示す内部透視斜視図である。 図9に示す磁気ヘッドの内部透視正面図である。 本発明に係る磁気ヘッドの他の実施形態を示す内部透視斜視図である。 図11に示す磁気ヘッドの内部透視正面図である。 本発明が適用された磁気ヘッドの製造方法について他の実施形態を説明するための説明図である。 本発明が適用された磁気ヘッドの製造方法について他の実施形態を説明するための説明図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
図1〜3は、本発明に係る磁気ヘッドの一実施形態を示しており、図4〜7は、その磁気ヘッドの製造方法の一実施形態を示している。図1に示すように、磁気ディスク装置Aには、磁気ディスク1、スピンドルモータ2、およびスイングアーム3が備えられており、磁気ヘッドBは、スイングアーム3の先端にサスペンション4を介して支持されたスライダ5の端面5Aに設けられている。スライダ5は、磁気ディスク1の表面に浮上面5Bを対面させた状態で配置させられ、磁気ヘッドBの磁気作用面B2は、スライダ5の浮上面5Bと概ね一致するように形成されている。磁気ディスク1が高速回転すると、磁気ディスク1の表面と浮上面5Bとの間に極めて薄い空気膜が形成される。磁気ヘッドBは、このような空気膜を介して磁気ディスク1の表面上にたとえば10〜15nm程度の浮上量をもって浮上させられる。
図2に示すように、磁気ヘッドBは、基板10、第1シールド膜11、再生素子12、再生端子13、発熱部14、発熱端子15、第2シールド膜16、記録コイル17、記録素子18、記録端子19、第3シールド膜19a、および絶縁層20を備えている。このような磁気ヘッドBは、横縦厚みの外形寸法がたとえば1.0×0.3×0.03mm程度の薄片体からなる。スライダ5の端面5Aに対して平行となる磁気ヘッドBの表層面B1には、一対の溝30が形成されており、スライダ5の浮上面5Bに沿う磁気作用面B2には、再生素子12および記録素子18が露出している。
基板10は、たとえばアルチックといったセラミックの焼成材からなり、半導体製造プロセスによってスライダ5の端面5Aに形成されている。
第1シールド膜11は、再生素子12を磁気的に遮蔽するためのものであり、基板10上において再生素子12と対向するように形成されている。
再生素子12は、たとえばMRあるいはGMRといった磁気抵抗効果素子であり、第1シールド膜11上において一対の再生端子13に接続された状態で絶縁層20に被覆されるように形成されている。このような再生素子12は、磁気作用面B2に露出するように形成されており、一対の再生端子13が接続された間の部分で磁気ディスク1に記録された磁界を検出して電気信号を生じる。
再生端子13は、再生素子12からの電気信号を磁気再生信号として外部に取り出すためのものであり、再生素子12と第2シールド膜16との間において絶縁層20に被覆されるように形成されている。再生端子13の一端は、再生素子12の端部に接続されており、その他端は、図示しないリード端子と接続されるように磁気ヘッドBの外面に露出している。
発熱部14は、再生素子12や記録素子18の周辺領域S0に熱を伝え、その周辺領域S0を熱膨張させることにより、再生素子12および記録素子18を含む磁気作用面B2の素子周辺部B20を磁気ディスク1の方へと熱的に突出させるためのものである。この発熱部14は、再生端子13と第2シールド層16との間において絶縁層20に被覆されるように形成されている。
発熱端子15は、発熱部14に電力を供給して通電状態とするためのものであり、発熱部14と同一の層にあって絶縁層20に被覆されるように形成されている。発熱端子15の一端は、発熱部14の端部に接続されており、その他端は、図示しないリード端子と接続されるように磁気ヘッドBの外面に露出している。
第2シールド膜16は、再生素子12と記録素子18とを磁気的に遮蔽するためのものであり、発熱部14および発熱端子15が形成された層と記録コイル17との間で層をなすように形成されている。
記録コイル17は、記録素子18に記録磁界を発生させるためのものであり、第2シールド膜16と記録素子18との間において絶縁層20に被覆されるように形成されている。記録コイル17の一端は、一方の記録端子19に接続されており、その他端は、他方の記録端子19に接続されている。
記録素子18は、磁気記録用のコア磁極であり、記録コイル17に電流が流れるとその電流の大きさおよび向きに応じた記録磁界を第2シールド膜16との間に生じる。この記録素子18は、第2シールド膜16と表層面B1との間において絶縁層20に被覆されるように形成されており、磁気作用面B2に一部露出している。
記録端子19は、記録信号に応じて記録コイル17に所定の電流を流すためのものであり、記録素子18と同一の層にあって絶縁層20に被覆されるように形成されている。記録端子19の一端は、記録コイル17に接続されており、その他端は、図示しないリード端子と接続されるように磁気ヘッドBの外面に露出している。
第3シールド膜19aは、磁気記録用のリターン磁極として機能し、記録素子18に対して第2シールド膜16とは反対側に対向するように形成されている。
絶縁層20は、たとえばアルミナからなり、基板10上の各部を被覆するように形成されている。
一対の溝30は、表層面B1において記録素子18や記録端子19に達しない程度の深さで磁気作用面B2に対して略垂直となる縦方向(磁気ディスク1の厚み方向であり、素子周辺部B20を突出させる方向)に延びるように形成されている。これらの溝30は、再生素子12および記録素子18ならびに発熱部14を含む周辺領域S0とその両側の外側領域S1とを区切るように形成されている。本実施形態の溝30は、その一端部30Aが磁気作用面B2に達することなくその手前で止まっており、周辺領域S0および外側領域S1は、磁気作用面B2側において連続している。このような溝30は、周辺領域S0を外側領域S1から分断することである程度変形しやすくするとともに、発熱部14からの熱を周辺領域S0に集中させて外側領域S1に伝わりにくくする役割をもつ。これにより、周辺領域S0は、発熱部14からの熱によって局所的に熱膨張しやすく、磁気作用面B2に露出した再生素子12や記録素子18を含む素子周辺部B20は、磁気ディスク1側に大きく突出させられる。
上記一対の溝30は、以下に説明する半導体製造プロセスの製造方法により形成される。なお、この製造方法においては、再生端子13、発熱端子15、および記録端子19の形成工程を省略し、溝30の深さは、第1シールド膜11の層まで達するようにしている。
まず、図4(A)に示すように、基板10上には、第1シールド膜11を形成する。この第1シールド膜11は、基板10上にレジスト層を形成した後、パターニングおよびエッチングによってレジスト層に凹部を形成し、その凹部に第1シールド膜11の材料を充填した後、レジスト層を除去することにより形成される。このような第1シールド膜11が形成される基板10の表面には、たとえばアルミナの絶縁膜(図示略)があらかじめ形成されている。
次に、図4(B)に示すように、基板10上における第1シールド膜11の両側には、溝30を形成するための金属パターン31を形成する。このような金属パターン31は、たとえば次の製造工程を経て形成される。
図7(A)に示すように、基板10上には、たとえば銅による金属膜32を形成し、その後、図7(B)に示すように、金属膜32の上面には、レジスト層40を形成した後、パターニングおよびエッチングによってレジスト層40に凹部41を形成する。
次に、図7(C)に示すように、レジスト層40の凹部41には、電界メッキによって金属膜32を成長させることで金属充填部33を形成し、その後、図7(D)に示すように、レジスト層40を有機溶媒によって溶融除去する。これにより、金属充填部33が露出する。
次に、図7(E)に示すように、金属膜32および金属充填部33の表面に対し、イオンミリング処理を施す。これにより、金属充填部33が残った状態で金属膜32の一部が除去され、図4(B)に示す金属パターン31が形成される。
その後、図4(C)に示すように、基板10上には、第1シールド膜11および金属パターン31を覆うように絶縁層20aを形成する。
次に、図4(D)に示すように、基板10上においては、絶縁層20aを平坦化して第1シールド膜11および金属パターン31を露出させた後、再びこれらを覆うように絶縁層20bを形成する。
次に、図4(E)に示すように、同図(A)〜(D)と同様の工程を行うことにより、絶縁層20b上には、再生素子12および絶縁層20c,20dを形成する。再生素子12は、絶縁層20b上にレジスト層を形成した後、パターニングおよびエッチングによってレジスト層に凹部を形成し、その凹部に再生素子12の磁性材料を充填した後、レジスト層を除去することにより形成される。
次に、図4(F)に示すように、繰り返し同様の工程を行うことにより、絶縁層20d上には、発熱部14、絶縁層20e,20f、および第2シールド膜16を形成する。
次に、図5(A)に示すように、絶縁層20’(絶縁層20b〜20f)において金属パターン31と対応する部分には、たとえばマスクパターンを用いたエッチングあるいはイオンミリング処理によってスルーホール50を形成する。
次に、図5(B)に示すように、スルーホール50には、図7(C)〜(E)と同様の工程を行うことにより、金属パターン31aを形成する。
次に、図5(C)に示すように、絶縁層20’上においては、金属パターン31aおよび第2シールド膜16を覆うように絶縁層20gを形成した後、この絶縁層20gを平坦化して第2シールド膜16および金属パターン31aを露出させる。
次に、図5(D)に示すように、絶縁層20gには、図4(E),(F)および図5(A)と同様の工程を行うことにより、絶縁層20hおよび記録素子18を形成した後、金属パターン31aと対応する部分にスルーホール51を形成する。
次に、図5(E)に示すように、スルーホール51には、図7(C)〜(E)と同様の工程を行うことにより、金属パターン31bを形成し、その後、絶縁層20h上には、金属パターン31bおよび記録素子18を覆うように絶縁層20iを形成する。
次に、図6(A)に示すように、記録素子18に対応する絶縁層20”(絶縁層20a,20’,20g〜20i)の表面部分には、第3シールド膜19aを形成する。
次に、図6(B)に示すように、絶縁層20”上においては、第3シールド膜19aを覆うように絶縁層20jを形成し、その後、この絶縁層20jを平坦化して金属パターン31’(金属パターン31,31a,31b)を露出させる。
次に、図6(C)に示すように、絶縁層20j上においては、金属パターン31’に対応する部分以外を覆うようにレジストによるマスクパターン層42を形成する。
最終的には、図6(D)に示すように、マスクパターン層42を介して金属パターン31’を酸により溶解除去し、その後、マスクパターン層42を有機溶媒によって溶融除去する。これにより、一対の溝30が第1シールド膜11の層まで達するように形成され、図2に示すものよりも溝30の深さが大きい磁気ヘッドが得られる。
上記磁気ヘッドBは、次のような作用をもつ。
高速回転する磁気ディスク1の表面上においては、空気膜を介してスライダ5が浮上する。これにより、スライダ5の端面5Aに設けられた磁気ヘッドBも、磁気ディスク1の表面上に浮上させられ、その浮上量は、磁気ディスク1の表面から磁気作用面B2までの距離となり、たとえば10〜15nm程度である。
このようにして浮上させられた磁気ヘッドBにおいて発熱部14が発熱すると、この発熱部14からの熱が周辺領域S0に伝えられ、再生素子12や記録素子18を含む磁気作用面B2の素子周辺部B20が外側領域S1となる部分よりも磁気ディスク1側に突出する。その突出量は、たとえば数nm程度である。これにより、磁気ヘッドBの浮上量は、素子周辺部B20が突出した分だけ実質的に小さくなる。このような磁気ヘッドBの浮上量減少は、再生エラーや記録エラーを可及的に低減させることになり、さらには高記録密度化にもつながる。
素子周辺部B20を熱的に突出させる際、一対の溝30によって周辺領域S0が外側領域S1と分断された構造であるため、発熱部14の発熱量がそれほど多くなくても周辺領域S0に熱が集中しやすく、局所的に素子周辺部B20が熱膨張して突出しやすくなる。そのため、できる限り少ない発熱量で速やかに素子周辺部B20を所望とする突出量にすることができる。
上記一対の溝30を形成することで素子周辺部B20の突出量が大きくなることは、図8に示すシミュレーション結果からも明らかである。
図8に示すように、シミュレーションとしては、溝の深さに対する素子周辺部の突出量につき、たとえば表層面の縦寸法を30μm、溝30の深さを0〜25μmとし、有限要素法による熱的解析を試みた。これにより同図に示すシミュレーション結果を得た。つまり、溝を形成しない場合(溝の深さが0の場合)の突出量を100%とすると、深さ10μmの溝を形成した場合には突出量が1.5%程度大きくなり、深さ25μmの溝を形成した場合には突出量が4%程度大きくなった。これによれば、溝の深さをできる限り大きくすることで素子周辺部の突出量が大きくなることが明らかである。
したがって、本実施形態の磁気ヘッドBによれば、発熱部14から周辺領域S0に伝えられた熱が一対の溝30によって遮断され、その周辺領域S0に熱が集中して外側領域S1に伝わりにくい。そのため、周辺領域S0に含まれる磁気作用面B2の素子周辺部B20が局所的に熱膨張しやすく、できる限り少ない発熱量で再生素子12や記録素子18を含む素子周辺部B20の突出量を大きくすることができる。
本実施形態の磁気ヘッドBの製造方法によれば、基板10を磁気ヘッド単位に分割する前に半導体製造プロセスを実施することにより、多数個の磁気ヘッドBにおける溝30を一括して形成することができ、効率よく溝30を形成することができる。
図9〜12は、本発明に係る磁気ヘッドの他の実施形態を示し、図13および図14は、その製造方法の他の実施形態を示している。なお、先述の実施形態によるものと同一または類似の構成要素については、同一符号を付してその説明を省略する。
図9および図10に示す磁気ヘッドCでは、表層面B1における一対の溝30が磁気作用面B2を通り抜けるように形成され、溝30の一端部30Bが磁気作用面B2とは反対側の外面(符号略)の近傍に形成されている。すなわち、周辺領域S0および外側領域S1は、磁気作用面B2側において分断されている。このような溝30によれば、外側領域S1に対して磁気作用面B2の素子周辺部B20が確実に分断されるので、そのような素子周辺部B20を熱的により変形しやすい部分とすることができ、熱膨張によって素子周辺部B20の突出量をより大きくすることができる。
図9および図10に示す一対の溝30は、図13に示すようにレーザ光Lを用いた除去加工によって形成することができる。
レーザ光Lを用いた除去加工を行う際には、スライダ5の端面5Aに先述した実施形態と同様の半導体製造プロセスによって基板10から表層面B1までの積層構造を形成した後、その表層面B1に対してたとえばレーザ光Lを照射し、このレーザ光Lによる除去加工によって一対の溝30を形成する。
このとき、レーザ光Lは、磁気作用面B2から除去加工を開始し、その磁気作用面B2から次第に遠ざかる方向に移動させられ、磁気作用面B2とは反対側の外面に達する直前で停止させられる。これにより、磁気作用面B2には、一対の溝30によって分断された素子周辺部B20が形成され、この素子周辺部B20は、外側領域S1に対して変形しやすくなる。レーザ光Lは、磁気作用面B2の縁端から移動開始されるので、レーザ加工による加工痕が磁気作用面B2にほとんど生じることなく、磁気ヘッドBの浮上に悪影響を及ぼすような磁気作用面B2が形成されることはない。
このようなレーザ光Lを用いた製造方法においては、発熱部14を発熱させた状態でレーザ光Lを所定量ずつ移動させながら素子周辺部B20の突出量をたとえば撮像装置で監視することができる。これにより、素子周辺部B20の突出量を所望とする量になった時点でレーザ光Lの移動を停止させることができ、個々の磁気ヘッドCにおける突出量のばらつきを抑えることができる。
図11および図12に示す磁気ヘッドDでは、表層面B1における磁気作用面B2側の端部から反対側の端部まで一対の溝30が通り抜けるように形成されている。すなわち、周辺領域S0および外側領域S1は、表層面B1上において完全に分断されている。このような溝30によれば、周辺領域S0の変形自由度が高まり、素子周辺部B20がより変形しやすくなるので、そのような素子周辺部B20の突出量をより一層大きくすることができる。
図11および図12に示す一対の溝30も、図14に示すようにレーザ光Lを用いた除去加工によって形成することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態で示した構成は、あくまでも一例にすぎず、仕様に応じて適宜設計変更することが可能である。
たとえば表層面には、一対の溝の間でこれらを繋ぐように磁気作用面に平行な溝を形成してもよい。
製造方法としては、たとえば図9や図11に示す溝を図4〜7に示す半導体製造プロセスによる除去加工によって形成してもよい。
本発明としては、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
記録または再生を行う素子と、上記素子を熱的に突出させるための発熱部とを備えた磁気ヘッドであって、
上記素子を突出させる方向に沿ってこの素子の周辺領域を区切るように溝が形成されていることを特徴とする、磁気ヘッド。
(付記2)
上記溝の一端部は、上記素子の磁気作用面へと通り抜ける寸前で行き止まりとなるように形成されている、付記1に記載の磁気ヘッド。
(付記3)
上記溝の一端部は、上記素子の磁気作用面へと通り抜けるように形成されている、付記1に記載の磁気ヘッド。
(付記4)
磁気ディスクと、
上記磁気ディスクに対向配置されるスライダと、
上記スライダに形成され、上記磁気ディスクに対して記録または再生を行う素子と、
上記磁気ディスクの表面に上記素子を近づけるように熱的に突出させるための発熱部と、
上記素子を突出させる方向に沿ってこの素子の周辺領域を区切るように形成された溝と、
を備えている、磁気ディスク装置。
(付記5)
スライダに磁気ヘッドを形成するための磁気ヘッドの製造方法であって、
上記スライダに、再生を行う再生素子と、記録を行う記録素子と、上記再生素子および記録素子を含むこれらの周辺領域を加熱する発熱部とを形成する素子形成工程と、
上記周辺領域を区切るように溝を形成する溝形成工程と、
を有することを特徴とする、磁気ヘッドの製造方法。
(付記6)
上記溝形成工程においては、上記磁気ヘッドの磁気作用面に向かう方向を加工方向として除去加工を行い、この除去加工を上記磁気作用面の手前で止める、付記5に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記7)
上記溝形成工程においては、上記磁気ヘッドの磁気作用面から除去加工を開始する、付記5に記載の磁気ヘッドの製造方法。
(付記8)
上記溝形成工程においては、上記発熱部を発熱させつつ上記再生素子および記録素子の突出量を監視しながら上記溝を形成する、請求項5ないし7のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
本発明は、磁気ディスク装置に利用することができる。
A 磁気ディスク装置
B 磁気ヘッド
B2 磁気作用面
S0 周辺領域
S1 外側領域
1 磁気ディスク
5 スライダ
12 再生素子
14 発熱部
18 記録素子
30 溝
30A,30B 一端部

Claims (6)

  1. 記録または再生を行う素子と、上記素子を熱的に突出させるための発熱部とを備えた磁気ヘッドであって、
    上記素子を突出させる方向に沿ってこの素子の周辺領域を区切るように溝が形成されていることを特徴とする、磁気ヘッド。
  2. 磁気ディスクと、
    上記磁気ディスクに対向配置されるスライダと、
    上記スライダに形成され、上記磁気ディスクに対して記録または再生を行う素子と、
    上記磁気ディスクの表面に上記素子を近づけるように熱的に突出させるための発熱部と、
    上記素子を突出させる方向に沿ってこの素子の周辺領域を区切るように形成された溝と、
    を備えている、磁気ディスク装置。
  3. スライダに磁気ヘッドを形成するための磁気ヘッドの製造方法であって、
    上記スライダに、再生を行う再生素子と、記録を行う記録素子と、上記再生素子および記録素子を含むこれらの周辺領域を加熱する発熱部とを形成する素子形成工程と、
    上記周辺領域を区切るように溝を形成する溝形成工程と、
    を有することを特徴とする、磁気ヘッドの製造方法。
  4. 上記溝形成工程においては、上記磁気ヘッドの磁気作用面に向かう方向を加工方向として除去加工を行い、この除去加工を上記磁気作用面の手前で止める、請求項3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. 上記溝形成工程においては、上記磁気ヘッドの磁気作用面から除去加工を開始する、請求項3に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 上記溝形成工程においては、上記発熱部を発熱させつつ上記再生素子および記録素子の突出量を監視しながら上記溝を形成する、請求項3ないし5のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
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