JP2008226296A - 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録磁界強度と記録磁界傾度の両方を向上できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法を得る。
【解決手段】積層方向に間隔をあけて対向する主磁極層及びリターンヨーク層と、この主磁極層及びリターンヨーク層の間に介在する非磁性絶縁層とを備えた垂直磁気記録ヘッドにおいて、主磁極層または磁気ギャップ層の上に、リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法を規定する、無機非磁性材料からなるスロートハイト決め層を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は、記録媒体平面に垂直な磁界を与えて記録動作する垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法に関する。
磁気ヘッド装置には、記録媒体平面に平行な磁界を与えて記録動作する長手記録(面内記録)型と、記録媒体平面に垂直な磁界を与えて記録動作する垂直記録型とがあり、今後の更なる高記録密度化には垂直記録型が有力視されている。垂直記録磁気ヘッドは、周知のように、記録媒体との対向面に、非磁性絶縁層を間に挟んで主磁極層とリターンヨーク層を積層した構造を有している。主磁極層とリターンヨーク層は、媒体対向面よりもハイト方向奥部において磁気的に接続され、非磁性絶縁層内には、この主磁極層及びリターンヨーク層に記録磁界を与えるためのコイル層が存在する。コイル層を通電することにより主磁極層とリターンヨーク層の間に記録磁界が誘導されると、該記録磁界が主磁極層の媒体対向面に露出する先端面から記録媒体のハード膜に垂直に入射し、同記録媒体のソフト膜を通ってリターンヨーク層に戻る。これにより、主磁極層との対向部分で磁気記録がなされる。
近年では、主磁極層からリターンヨーク層へ向かう磁束の発散を抑えてにじみの少ない磁気記録を実現できるように、記録媒体との対向面における主磁極とリターンヨーク層の間隔(ギャップ間隔)を約50nm程度に狭く設定する、いわゆるシールデッドポール構造が提案されている。
シールデッドポール構造の垂直磁気記録ヘッドでは、上記ギャップ間隔はもちろんのこと、リターンヨーク層のハイト方向の寸法(スロートハイト)が記録磁界制御(記録磁界強度制御と記録磁界傾度制御)における重要なパラメータとなっており、適正に規定する必要がある。記録磁界強度を向上させるには、スロートハイトを短く規定することが好ましい。しかし、スロートハイトを短くすると、主磁極層とリターンヨーク層の対向面積が小さくなるので、主磁極層から記録媒体に向かって磁束が漏れやすく記録磁界強度は大きくなるが、主磁極層から記録媒体に向かう磁束は発散しやすくなり、磁界傾度を十分に上げることが難しい。逆に、スロートハイトを長くすると、主磁極層とリターンヨーク層の対向面積が増えることから、主磁極層からリターンヨーク層側に磁束が吸収されやすくなって磁界傾度は向上するものの、主磁極層から記録媒体に向かう磁束が減って記録磁界強度が小さくなってしまう。そこで、本出願人は、特願2005−275558号により、第1のギャップ間隔で主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、第1のギャップ間隔より大きな第2ギャップ間隔で主磁極層に対向する第2スロート部を有する二段構造のリターンヨーク層を形成すること、すなわち、主磁極層とリターンヨーク層の対向間隔を記録媒体との対向面側で狭くしてハイト方向奥側で広げることにより、記録磁界強度と記録磁界傾度を両方同時に向上させることを提案している。
リターンヨーク層のスロートハイトを規定する方法としては、例えば、記録媒体との対向面から所望のスロートハイトが得られる位置に後退させて有機レジスト材料からなる位置決め層を形成する方法や、メッキ法を用いて所望のスロートハイトを有するリターンヨーク層を形成する方法がある。後者の方法では、リターンヨーク層のハイト方向奥側は例えばアルミナ等の無機の非磁性絶縁材料層により埋められ、この非磁性絶縁材料層の上面とリターンヨーク層の上面は研磨加工により平坦化されることが一般的である。
特開2006−209940号公報
しかしながら、有機レジスト材料からなる位置決め層によりスロートハイトを規定すると、該位置決め層の熱膨張率がその周囲に位置するリターンヨーク層及び非磁性絶縁材料層の熱膨張率に比べて非常に大きいことから、ヘッド動作時に位置決め層が熱膨張してリターンヨーク層のハイト方向端面を変形させ、この変形により膜剥がれ等の欠損が生じてしまうことが判明した。一方、メッキ法によりスロートハイトを規定してリターンヨーク層を形成すると、メッキ下地膜を全面的に形成し、このメッキ下地膜の上に所望のスロートハイトが得られる寸法でリターンヨーク層をメッキにより形成して、この後に不要なメッキ下地膜を除去するという製造過程において、スロートハイトの寸法精度が上記位置決め層を用いる場合に比べて劣化してしまう。さらにスロートハイトを短くすると、リターンヨーク層が機械的応力を受けたときに欠損が生じやすくなる。
本発明は、リターンヨーク層のハイト方向の寸法を精度良く規定でき、外的ストレス(熱応力、機械的応力)によるリターンヨーク層の変形及び欠損を防止できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法を得ることを目的としている。
本発明は、主磁極層または磁気ギャップ層の上にリターンヨーク層のスロートハイトを規定するスロートハイト決め層を設ければ、スロートハイトを精度良く規定できること、上記スロートハイト決め層を無機の非磁性材料で形成すれば、スロートハイト決め層は熱膨張しにくく(リターンヨーク層に大きな熱応力を与えることがなく)、リターンヨーク層の変形及び欠損を防止できること、及び、スロートハイト決め層の膜厚を制御してリターンヨーク層に過度な段差を生じさせなければ、機械的外力が加えられてもリターンヨーク層の欠損を防止できることに着目してなされたものである。
すなわち、本発明は、記録媒体との対向面に非磁性材料からなる磁気ギャップ層を介して積層した主磁極層及びリターンヨーク層を備え、このリターンヨーク層が、記録媒体との対向面側で磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、第1のギャップ間隔より大きな第2のギャップ間隔で主磁極層に対向する第2スロート部を少なくとも有する垂直磁気記録ヘッドにおいて、主磁極層または磁気ギャップ層の上に、リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法を規定する、無機非磁性材料からなるスロートハイト決め層を設けたことを特徴としている。
本発明は、製造方法の第1の態様によれば、主磁極層の上に、記録媒体との対向面となる位置からハイト方向に所望寸法だけ後退させた先端面位置でリターンヨーク層のハイト方向の寸法を該所望寸法に規定するスロートハイト決め層を、無機非磁性材料により形成する工程と、このスロートハイト決め層及び露出している主磁極層の上に非磁性材料からなる磁気ギャップ層を形成し、この磁気ギャップ層の表面にスロートハイト決め層の先端面位置を転写する工程と、この先端面位置が転写された磁気ギャップ層の上に、磁性材料からなるリターンヨーク層を形成する工程とを有し、リターンヨーク層に、スロートハイト決め層の先端面位置でハイト方向の寸法が規定されかつ磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、磁気ギャップ層とスロートハイト決め層の合計膜厚に対応する第2のギャップ間隔で主磁極層に対向する第2スロート部とを形成することを特徴としている。
本発明は、製造方法の第2の態様によれば、主磁極層の上に、非磁性材料からなる磁気ギャップ層を形成する工程と、この磁気ギャップ層の上に、記録媒体との対向面となる位置からハイト方向に所望寸法だけ後退させた先端面位置でリターンヨーク層のハイト方向の寸法を該所望寸法に規定するスロートハイト決め層を、無機非磁性材料により形成する工程と、このスロートハイト決め層及び露出している磁気ギャップ層の上に磁性材料からなるリターンヨーク層を形成する工程とを有し、リターンヨーク層に、スロートハイト決め層の先端面位置でハイト方向寸法が規定されかつ磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、磁気ギャップ層とスロートハイト決め層の合計膜厚に対応する第2のギャップ間隔で主磁極層に対向する第2スロート部とを形成することを特徴としている。
スロートハイト決め層は、リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法より小さな膜厚で形成することが好ましい。この態様によれば、リターンヨーク層の第1スロート部と第2スロート部の間に極端な段差は生じないから、機械的な外力によるリターンヨーク層の欠損を防止することができる。
スロートハイト決め層は、磁気ギャップ層を形成する非磁性材料の熱膨張率よりも小さい熱膨張率を有する無機非磁性材料で形成することが好ましい。このようにスロートハイト決め層をより熱膨張率の小さい非磁性材料で形成すれば、スロートハイト決め層は熱変形せず、リターンヨーク層を変形及び欠損させることもない。
本発明によれば、無機非磁性材料からなるスロートハイト決め層によりリターンヨーク層のハイト方向の寸法を規定するので、該リターンヨーク層のハイト方向の寸法を精度良く規定でき、外的ストレス(熱応力、機械的応力)によるリターンヨーク層の変形及び欠損を防止できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法が得られる。
以下、図面を参照しながら本発明を説明する。各図において、X方向、Y方向及びZ方向は、トラック幅方向、ハイト方向及び記録媒体Mの移動方向でそれぞれ定義される。
図1〜図7は、本発明による垂直磁気記録ヘッドの第1実施形態を示している。図1は垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図であり、図2は媒体対向面F近傍の記録部W(特に主磁極層110、磁気ギャップ層113、スロートハイト決め層130及びリターンヨーク層150)を拡大して示す断面図である。
垂直磁気記録ヘッドH1は、記録媒体Mに垂直磁界Φを与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂直方向に磁化させる。記録媒体Mは、残留磁化の高いハード膜Maを媒体表面側に、磁気透過率の高いソフト膜Mbをハード膜Maよりも内側に有している。この記録媒体Mは、例えばディスク状であり、ディスクの中心が回転軸中心となって回転させられる。スライダ101はAl23・TiCなどの非磁性材料で形成されており、スライダ101の媒体対向面101aが記録媒体Mに対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流によりスライダ101が記録媒体Mの表面から浮上する。
スライダ101のトレーリング側端面101bには、Al23またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層102が形成されて、この非磁性絶縁層102の上に再生部Rが形成されている。再生部Rは、下部シールド層103と、上部シールド層106と、この下部シールド層103及び上部シールド層106の間を埋める無機絶縁層(ギャップ絶縁層)105と、この無機絶縁層105内に位置する再生素子104とを有している。再生素子104は、AMR、GMR、TMRなどの磁気抵抗効果素子である。
上部シールド層106の上には、コイル絶縁下地層107を介して、導電性材料で形成された複数本の第1コイル層108が形成されている。第1コイル層108は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。第1コイル層108の周囲には、コイル絶縁層109が形成されている。
コイル絶縁層109の上面は平坦化されていて、この平坦面の上に図示しないメッキ下地層が形成され、さらにメッキ下地層の上に、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料からなる主磁極層110が形成されている。主磁極層110は、媒体対向面Fに露出する先端面110aを有し、この先端面110aのトラック幅方向の寸法がトラック幅Twに規定されている。本実施形態の主磁極層110は、コイル絶縁層109の上に全面的に形成されたものではなく、媒体対向面F側のみに局所的に形成されていて、ハイト方向の端面110bで補助ヨーク層111に磁気的に接続されている。補助ヨーク層111は、主磁極層110よりも磁束飽和密度の低い磁性材料からなり、記録コイル(第1コイル層108、第2コイル層115)により誘導された記録磁界の磁束を主磁極層110に伝える。
媒体対向面F側において主磁極層110の上には、例えばAl23やSiO2等の無機非磁性絶縁材料からなる磁気ギャップ層113が形成されている。本実施形態の磁気ギャップ層113は、Al23により、均一な膜厚で形成してある。磁気ギャップ層113の上方には、媒体対向面Fよりハイト方向奥側に位置させて、無機非磁性材料層160及びコイル絶縁下地層114を介して第2コイル層115が形成されている。第2コイル層115は第1コイル層108と同様に、導電性材料によって複数本形成されている。第2コイル層115は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
上記第1コイル層108と第2コイル層115とは、トロイダル状になるように、それぞれのトラック幅方向(図示X方向)における端部同士が電気的に接続されている。コイル層(磁界発生手段)の形状は特にトロイダル形状に限定されるものではない。
第2コイル層115の周囲にはコイル絶縁層116が形成され、このコイル絶縁層116の上からギャップ層113上にかけて、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料からなるリターンヨーク層150が形成されている。リターンヨーク層150は、媒体対向面Fに露出する先端面150aと、ハイト方向奥側で補助ヨーク層111に接続する磁気接続部150bとを有している。リターンヨーク層150は、無機非磁性絶縁材料からなる保護層120で覆われている。
以上の全体構成を有する垂直磁気記録ヘッドH1は、図2に拡大して示すように、主磁極層110または補助ヨーク層111と磁気ギャップ層113との間に、例えばAl23やSiO2等の無機非磁性材料からなるスロートハイト決め層130を備えている。本実施形態のスロートハイト決め層130は、SiO2で形成してある。
スロートハイト決め層130は、媒体対向面Fから後退させた先端面130aの位置(媒体対向面Fから先端面130aまでの距離)により、リターンヨーク層150のハイト方向の寸法(第1スロートハイト)Th1を規定する。この第1スロートハイトTh1を短く規定することで、主磁極層110とリターンヨーク層150の対向面積が小さくなることから主磁極層110から記録媒体Mに漏れる磁束が増大し、記録磁界強度を高めることができる。また、スロートハイト決め層130の先端面130aは、主磁極層110とリターンヨーク層150の対向間隔(ギャップ間隔)を媒体対向面F(先端面150a、110a)側よりもハイト方向奥側で広げる段差部αを形成する。この先端面130aは、ハイト方向奥側に向かって徐々に膜厚が大きくなるテーパー面であるが、ハイト方向に対して直交する端面として形成してもよい。スロートハイト決め層130の膜厚は、第1スロートハイトTh1より小さく設定されている。
リターンヨーク層150は、スロートハイト決め層130の先端面130aに対応する段差部αにより形成された、先端面150aで第1のギャップ間隔G1をあけて主磁極層110に対向する第1スロート部151と、この第1スロート部151よりハイト方向奥側に延出し、第1のギャップ間隔G1より大きな第2のギャップ間隔G2(G2>G1)で主磁極層110に対向する第2スロート部152とを有している。第1スロート部151のハイト方向の寸法(第1スロートハイトTh1)は上記スロートハイト決め層130により規定され、第2スロート部152のハイト方向の寸法(第2スロートハイトTh2)は第1スロートハイトTh1よりも大きい。具体的に第1スロートハイトTh1は0.1μm程度、第2スロートハイトTh2は0.3μm程度である。この第1スロート部151と第2スロート部152の段差は、段差部α、すなわち、スロートハイト決め層130の膜厚に対応していて小さい。
この二段階のスロート形状によれば、第1スロートハイトTh1を短くした場合であっても、媒体対向面F(先端面110a、150a)側でのギャップ間隔G1を狭く設定することで、主磁極層110からリターンヨーク層150に向かう磁束の発散を抑制し、記録磁界傾度を向上させることができる。同時に、ハイト方向奥側でのギャップ間隔G2を広く設定することで、リターンヨーク層の第2スロートハイトTh2を長くしても主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。第1のギャップ間隔G1は磁気ギャップ層113の膜厚に等しく、50nm程度である。第2のギャップ間隔G2は、磁気ギャップ層113及びスロートハイト決め層130の合計膜厚に等しく、100nm程度である。
本実施形態のリターンヨーク層150は、第1スロート部151と第2スロート部152を有する下層150B及び磁気接続部150bと、この下層150Bと磁気接続部150bを接続する上層150Uとを別々に形成して積層しているが、上層150U及び磁気接続部150bは一体形成されていてもよい。リターンヨーク層150の下層150B及び磁気接続部150bの周囲には無機非磁性材料層160が形成されていて、下層150Bの上面と磁気接続部150bの上面と無機非磁性材料層160の上面は同一面(平坦面)を構成している。
次に、図3〜図7を参照し、上記垂直磁気記録ヘッドH1の製造方法について説明する。ここでは、本願発明の特徴部分であるスロートハイト決め層130、磁気ギャップ層113及びリターンヨーク層150の製造工程を抽出して説明し、これら以外の各層は常法に則って形成されるので説明省略する。
先ず、図3に示すように、主磁極層110及び補助ヨーク層111の上に、媒体対向面Fとなる位置からハイト方向に所望の第1スロートハイトTh1だけ後退させて、スロートハイト決め層130をSiO2により形成する。スロートハイト決め層130の膜厚(最大膜厚)d2は、後に形成するリターンヨーク層の第1スロート部と第2スロート部の段差が小さくなるように、第1スロートハイトTh1より小さくする(d2<Th1)。このスロートハイト決め層130は、リフトオフまたはドライエッチングにより形成することができる。
リフトオフにより形成する場合には、図4に示すように、媒体対向面Fとなる位置からハイト方向に向かう距離が所望の第1スロートハイトTh1未満となる領域を覆うリフトオフ用レジストR1を形成し、このリフトオフ用レジストR1を含む主磁極層110及び補助ヨーク層111上にSiO2膜130’を全面的に成膜する。そして、リフトオフ用レジストR1と不要なSiO2膜130’を除去すると、図3に示すように、主磁極層110上に段差部αを形成する先端面130aを備えたスロートハイト決め層130が得られる。
ドライエッチングにより形成する場合には、図5に示すように、主磁極層110及び補助ヨーク層111の上にSiO2膜130’を全面的に成膜し、媒体対向面Fとなる位置からハイト方向に向かう距離が所望の第1スロートハイトTh1以上となる領域を覆うレジストR2を形成し、このレジストR2で覆われていないSiO2膜130’をArイオンミリングにより除去する。そして、レジストR2を除去すると、図3に示すように、主磁極層110上に段差部αを形成する先端面130aを備えたスロートハイト決め層130が得られる。図5の矢印方向はミリング方向を示している。
上記リフトオフまたはドライエッチングにより形成したスロートハイト決め層130は、先端面130aがハイト方向奥側に向かって膜厚が徐々に大きくなるテーパー状をなし、媒体対向面Fとなる位置から先端面130aまでの距離で第1スロートハイトTh1を規定している。先端面130aは、膜厚方向(図示Z方向)に平行な端面としてもよい。この先端面130aにより主磁極層110上に形成される段差部αがテーパー状であると、該段差部αが階段状である場合に比べてスロートハイト決め層130より上に形成される層の密着性が良くなるので、後工程の影響を受けづらく、信頼性が向上する。
次に、図6に示すように、露出している主磁極層110及びスロートハイト決め層130の上に、Al23からなる磁気ギャップ層113を均一な膜厚d2で全面的に成膜する。この磁気ギャップ層113の成膜段階での膜厚d1は、第1のギャップ間隔G1を規定する。成膜した磁気ギャップ層113の上面には、スロートハイト決め層130の先端面130aに対応する段差部αが転写して形成されている。
続いて、図7に示すように、段差部αを有する磁気ギャップ層113の上に、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料により、ハイト方向の最大寸法が第2のスロートハイトTh2となるリターンヨーク層150の下層150Bを形成する。下層150Bは、メッキ法を用いて、補助ヨーク層111上の磁気接続部150bと同時に形成することができる。形成したリターンヨーク層150の下層150Bには、磁気ギャップ層113上の段差部αを介して、媒体対向面F側で第1のギャップ間隔G1(d1)で主磁極層110に対向し、第1のスロートハイトTh1を有する第1スロート部151と、第1スロート部151よりハイト方向奥側に延出して第2のギャップ間隔G2(d1+d2)で主磁極層110に対向し、第2のスロートハイトTh2を有する第2スロート部152が得られる。
続いて、リターンヨーク層150の下層150B及び磁気接続部150bの上面及び周囲を例えばAl23やSiO2等の無機非磁性材料層160で埋め込み、下層150B及び磁気接続部150bの所望の膜厚寸法が得られる位置まで研磨加工(CMP;Chemical Mechanical Polishing)を実施する。CMP加工により平坦化された下層150Bの上面150B1(図2)には、コイル絶縁下地層114、第2コイル層115及びコイル絶縁層116を形成した後に、リターンヨーク層150の上層150U及び保護層120が積層形成される。そして、媒体対向面Fとなる端面側を機械研磨加工して媒体対向面Fを形成する。上述したように第1スロート部151と第2スロート部152の段差は小さくてリターンヨーク層150の下層150Bには極端な凹凸がないから、機械研磨加工により下層150Bに機械的な応力が加えられても欠損は生じにくい。
以上により、図1及び図2に示される第1実施形態の垂直磁気記録ヘッドH1が得られる。
図8〜図13は、本発明による垂直磁気記録ヘッドH2の第2実施形態を示している。図8は垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図であり、図9は媒体対向面F近傍の記録部(特に主磁極層110、磁気ギャップ層113、スロートハイト決め層130及びリターンヨーク層150)を拡大して示す断面図である。この第2実施形態は、磁気ギャップ層113とスロートハイト決め層130の積層位置が第1実施形態とは逆であって、主磁極層110の上に磁気ギャップ層113、スロートハイト決め層130の順で積層形成されている。積層順以外の構成は、第1実施形態と同一であり、第1実施形態と同じ機能を有する構成要素には図8及び図9において図1及び図2と同一符号を付して示してある。
図10〜図13を参照し、上記垂直磁気記録ヘッドH2の製造方法について説明する。ここでは、本願発明の特徴部分であるスロートハイト決め層130、磁気ギャップ層113及びリターンヨーク層150の製造工程を抽出して説明し、これら以外の各層は常法に則って形成されるので説明省略する。
先ず、図10に示すように、主磁極層110及び補助ヨーク層111の上に、Al23からなる磁気ギャップ層113を均一な膜厚d1で全面的に成膜する。磁気ギャップ層113の成膜段階での膜厚d1は、第1のギャップ間隔G1を規定する。
続いて、図12に示すように、磁気ギャップ層113の上に、媒体対向面Fとなる位置からハイト方向に所望の第1スロートハイトTh1だけ後退させて、スロートハイト決め層130をSiO2により形成する。スロートハイト決め層130の膜厚(最大膜厚)d2は、後に形成するリターンヨーク層の第1スロート部と第2スロート部の段差が小さくなるように、第1スロートハイトTh1より小さくする(d2<Th1)。このスロートハイト決め層130は、リフトオフ法を用いて形成することができる。すなわち、図11に示すように、媒体対向面Fとなる位置からハイト方向に向かう距離が所望の第1スロートハイトTh1未満となる領域を覆うリフトオフ用レジストR3を形成し、このリフトオフ用レジストR3を含む磁気ギャップ層113上にSiO2膜130’を全面的に成膜する。そして、リフトオフ用レジストR3と不要なSiO2膜130’を除去すると、図12に示すように、磁気ギャップ層113上に段差部αを形成する先端面130aを備えたスロートハイト決め層130が得られる。得られたスロートハイト決め層130は、先端面130aがハイト方向奥側に向かって膜厚が徐々に大きくなるテーパー状をなし、媒体対向面Fとなる位置から先端面130aまでの距離で第1スロートハイトTh1を規定している。先端面130aは、膜厚方向(図示Z方向)に平行な端面としてもよい。
続いて、図13に示すように、露出している磁気ギャップ層113及びスロートハイト決め層130の上に、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料により、ハイト方向の最大寸法が第2のスロートハイトTh2となるリターンヨーク層150の下層150Bを形成する。下層150Bは、メッキ法を用いて、補助ヨーク層111上の磁気接続部150bと同時に形成することができる。形成したリターンヨーク層150の下層150Bには、スロートハイト決め層130の先端面130aによる段差部αを介して、媒体対向面F側で第1のギャップ間隔G1(d1)で主磁極層110に対向し、第1のスロートハイトTh1を有する第1スロート部151と、第1スロート部151よりハイト方向奥側に延出して第2のギャップ間隔G2(d1+d2)で主磁極層110に対向し、第2のスロートハイトTh2を有する第2スロート部152が得られる。
リターンヨーク層150の下層150Bを形成した後は、第1実施形態と同様の製造工程を実施する。すなわち、下層150B及び磁気接続部150bの上面及び周囲を例えばAl23やSiO2等の無機非磁性材料層160で埋め込み、下層150B及び磁気接続部150bの所望の膜厚寸法が得られる位置まで研磨加工(CMP)を実施する。CMP加工により平坦化された下層150Bの上面150B1(図2)には、コイル絶縁下地層114、第2コイル層115及びコイル絶縁層116を形成した後に、リターンヨーク層150の上層150U及び保護層120が積層形成される。そして、媒体対向面Fとなる端面側を機械研磨加工して媒体対向面Fを形成する。上述したように第1スロート部151と第2スロート部152の段差は小さくてリターンヨーク層150の下層150Bには極端な凹凸がないから、機械研磨工程により下層150Bに機械的な応力が加えられても欠損は生じにくい。
以上により、図8及び図9に示される第2実施形態の垂直磁気記録ヘッドH2が得られる。
以上のように本実施形態では、第1スロートハイトTh1(リターンヨーク層150の第1スロート部151のハイト方向の寸法)を規定するスロートハイト決め層130を無機非磁性材料で形成している。よって、ヘッド動作時などの高温環境下にあってもスロートハイト決め層130は熱膨張しにくく、リターンヨーク層150に応力を与えることがないので、リターンヨーク層150の変形及び欠損を防止することができる。さらに本実施形態では、磁気ギャップ層113をAl23で形成し、スロートハイト決め層130をAl23より熱膨張率の小さいSiO2で形成しているので、スロートハイト決め層130はより熱膨張しにくく、また、磁気ギャップ層113の熱膨張を抑制する機能をあるので、より確実にリターンヨーク層150の変形及び欠損を防止することができる。磁気ギャップ層113及びスロートハイト決め層130は、同一の無機非磁性材料により形成してもよい。
また本実施形態では、リフトオフまたはドライエッチングによりスロートハイト決め層130を形成しているので、先端面130aの位置を高精度に規定することができ、メッキ法を用いてリターンヨーク層150を形成する場合よりも第1スロートハイトTh1の寸法精度を向上させることができる。
さらに本実施形態では、スロートハイト決め層130の膜厚を第1スロートハイトTh1より小さく設定しているので、リターンヨーク層150に形成される第1スロート部151と第2スロート部152の段差は小さく抑えられ、リターンヨーク層150には極端な凹凸が生じていないので、機械的外力が加えられてもリターンヨーク層150の欠損を防止することができる。
また本実施形態では、主磁極層110とリターンヨーク層150の対向間隔を媒体対向面F側の第1スロート部151で狭く、ハイト方向奥側の第2スロート部で広げているので、第1スロートハイトTh1を短くしても、第1スロート部151でのギャップ間隔G1を狭く設定することで、主磁極層110からリターンヨーク層150に向かう磁束の発散を抑制し、記録磁界傾度を向上させることができる。同時に、リターンヨーク層150の第2スロートハイトTh2を長くしても主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。これにより、記録磁界強度と記録磁界傾度の両方を高めることができる。
本実施形態では、主磁極層110を媒体対向面F側に局所的に形成し、補助ヨーク層111を介して主磁極層110に磁束を伝える構造をとっているが、本発明は、主磁極層110及び補助ヨーク層111の形状によらず、主磁極層をハイト方向奥側まで延長させて設けた場合にも適用可能である。
また、第1実施形態と第2実施形態で説明したように、磁気ギャップ層113とスロートハイト決め層130の積層順は任意である。第1実施形態によれば、スロートハイト決め層130を形成した後に磁気ギャップ層113を形成するので、磁気ギャップ層113の膜厚制御が第2実施形態に比べて容易であり、第1ギャップ間隔G1を制御しやすい。一方、第2実施形態によれば、磁気ギャップ層113を形成した後にスロートハイト決め層130を形成するので、スロートハイト決め層130の位置制御が第1実施形態に比べて容易であり、第1スロートハイトTh1を制御しやすい。
本発明の第1実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 第1実施形態による垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。 同垂直磁気記録ヘッドの製造工程の一工程を示す断面図である。 図3のスロートハイト決め層をリフトオフにより形成する場合を説明する断面図である。 図3のスロートハイト決め層をドライエッチングにより形成する場合を説明する断面図である。 図3に示す工程の次工程を示す断面図である。 図6に示す工程の次工程を示す断面図である。 本発明の第2実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 第2実施形態による垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。 同垂直磁気記録ヘッドの製造工程の一工程を示す断面図である。 図10に示す工程の次工程を示す断面図である。 図11に示す工程の次工程を示す断面図である。 図12に示す工程の次工程を示す断面図である。
符号の説明
110 主磁極層
110a 先端面
113 磁気ギャップ層
130 スロートハイト決め層
150 リターンヨーク層
150a 先端面
150b 磁気接続部
150B 下層
150U 上層
151 第1スロート部
152 第2スロート部
F 媒体対向面
G1 第1のギャップ間隔
G2 第2のギャップ間隔
H 垂直磁気記録ヘッド
M 記録媒体
Th1 第1スロートハイト
Th2 第2スロートハイト
α 段差部

Claims (7)

  1. 記録媒体との対向面に非磁性材料からなる磁気ギャップ層を介して積層した主磁極層及びリターンヨーク層を備え、このリターンヨーク層が、前記記録媒体との対向面側で前記磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、前記第1のギャップ間隔より大きな第2のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第2スロート部を少なくとも有する垂直磁気記録ヘッドにおいて、
    前記主磁極層または前記磁気ギャップ層の上に、前記リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法を規定する、無機非磁性材料からなるスロートハイト決め層を設けたことを特徴とする垂直磁気記録ヘッド。
  2. 請求項1記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記スロートハイト決め層は、前記リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法より小さい膜厚で形成されている垂直磁気記録ヘッド。
  3. 請求項1記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記スロートハイト決め層は、前記磁気ギャップ層を形成する非磁性材料の熱膨張率よりも小さい熱膨張率を有する無機非磁性材料で形成されている垂直磁気記録ヘッド。
  4. 主磁極層の上に、記録媒体との対向面となる位置からハイト方向に所望寸法だけ後退させた先端面位置でリターンヨーク層のハイト方向の寸法を前記所望寸法に規定するスロートハイト決め層を、無機非磁性材料により形成する工程と、
    このスロートハイト決め層及び露出している主磁極層の上に非磁性材料からなる磁気ギャップ層を形成し、この磁気ギャップ層の表面に前記スロートハイト決め層の先端面位置を転写する工程と、
    この先端面位置が転写された磁気ギャップ層の上に、磁性材料からなるリターンヨーク層を形成する工程とを有し、
    前記リターンヨーク層に、前記スロートハイト決め層の先端面位置でハイト方向の寸法が規定されかつ前記磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、前記磁気ギャップ層と前記スロートハイト決め層の合計膜厚に対応する第2のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第2スロート部とを形成することを特徴とする垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  5. 主磁極層の上に、非磁性材料からなる磁気ギャップ層を形成する工程と、
    この磁気ギャップ層の上に、記録媒体との対向面となる位置からハイト方向に所望寸法だけ後退させた先端面位置でリターンヨーク層のハイト方向の寸法を前記所望寸法に規定するスロートハイト決め層を、無機非磁性材料により形成する工程と、
    このスロートハイト決め層及び露出している磁気ギャップ層の上に磁性材料からなるリターンヨーク層を形成する工程とを有し、
    前記リターンヨーク層に、前記スロートハイト決め層の先端面位置でハイト方向寸法が規定されかつ前記磁気ギャップ層の膜厚に対応する第1のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりハイト方向奥側に延出し、前記磁気ギャップ層と前記スロートハイト決め層の合計膜厚に対応する第2のギャップ間隔で前記主磁極層に対向する第2スロート部とを形成することを特徴とする垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  6. 請求項4または5記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記スロートハイト決め層は、前記リターンヨーク層の第1スロート部のハイト方向の寸法より小さな膜厚で形成する垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記スロートハイト決め層は、前記磁気ギャップ層を形成する非磁性材料の熱膨張率よりも小さい熱膨張率を有する無機非磁性材料で形成する垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
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