JP2007087506A - 垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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久幸 矢澤
Toshinori Watanabe
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Abstract

【課題】 記録磁界強度と記録磁界傾度の両方を向上できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法を得る。
【解決手段】 積層方向に間隔をあけて対向する主磁極層及びリターンパス層と、この主磁極層及びリターンパス層の間に介在する非磁性絶縁層とを備えた垂直磁気記録ヘッドにおいて、主磁極層とリターンパス層の少なくとも一方の対向面に、該主磁極層とリターンパス層の対向間隔を、記録媒体との対向面に露出する先端側よりもハイト方向奥側で広げる段差部を1以上設けた。
【選択図】 図4

Description

本発明は、記録媒体平面に垂直な磁界を与えて記録動作する垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法に関する。
磁気ヘッド装置には、記録媒体平面に平行な磁界を与えて記録動作する長手記録(面内記録)型と、記録媒体平面に垂直な磁界を与えて記録動作する垂直記録型とがあり、今後の更なる高記録密度化には垂直記録型が有力視されている。
垂直記録磁気ヘッドは、周知のように、記録媒体との対向面に、非磁性絶縁層を間に挟んで主磁極層とリターンパス層を積層した構造を有している。主磁極層とリターンパス層は、媒体対向面よりもハイト方向奥部において磁気的に接続され、非磁性絶縁層内には、この主磁極層及びリターンパス層に記録磁界を与えるためのコイル層が存在する。コイル層を通電することにより主磁極層とリターンパス層の間に記録磁界が誘導されると、該記録磁界が主磁極層の媒体対向面に露出する先端面から記録媒体のハード膜に垂直に入射し、同記録媒体のソフト膜を通ってリターンパス層に戻る。これにより、主磁極層との対向部分で磁気記録がなされる。このような垂直磁気記録ヘッドは、特許文献1に記載されている。
特開2005−122831号公報
近年では、主磁極層からリターンパス層へ向かう磁束の発散を抑えてにじみの少ない磁気記録を実現できるように、記録媒体との対向面における主磁極とリターンパス層の間隔(ギャップ間隔)を約50nm程度に狭く設定する、いわゆるシールデッドポール構造が提案されている。
このシールデッドポール構造の垂直磁気記録ヘッドでは、上記ギャップ間隔はもちろんのこと、リターンパス層の深さ方向の寸法(スロートハイト)が記録磁界制御(記録磁界強度制御と記録磁界傾度制御)における重要なパラメータとなっており、適正に規定する必要がある。
しかしながら、従来構造では、スロートハイトを浅く設定すると、主磁極層とリターンパス層の対向面積が小さくなるので、主磁極層から記録媒体に向かって磁束が漏れやすく記録磁界強度は大きくなるが、主磁極層からリターンパス層へ戻る磁束は発散しやすくなり、磁界傾度を十分に上げることが難しい。逆に、スロートハイトを深く設定すると、主磁極層とリターンパス層の対向面積が増えることから、主磁極層からリターンパス層側に磁束が流れやすくなって磁界傾度は向上するものの、主磁極層から記録媒体に向かう磁束が減って記録磁界強度が小さくなってしまう。このように記録磁界強度を高めようとすると記録磁界傾度が低下し、記録磁界傾度を高めようとすると記録磁界強度が低下してしまうため、記録磁界強度と記録磁界傾度を両方同時に向上させることができなかった。
本発明は、記録磁界強度と記録磁界傾度の両方を向上できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法を得ることを目的としている。
本発明は、主磁極層とリターンパス層との対向間隔を媒体対向面で狭く、ハイト方向奥側で広くすれば、主磁極層からリターンパス層へ向かう磁束の発散を抑えられるとともに、主磁極層から記録媒体へ向かう磁束を極端に減少させずに済むことに着目してなされたものである。
すなわち、本発明は、積層方向に間隔をあけて対向する主磁極層及びリターンパス層と、この主磁極層及びリターンパス層の間に介在する非磁性絶縁層とを備えた垂直磁気記録ヘッドにおいて、主磁極層とリターンパス層の少なくとも一方の対向面に、該主磁極層とリターンパス層の対向間隔を、記録媒体との対向面に露出する先端側よりもハイト方向奥側で広げる段差部を1以上設けたを特徴としている。
具体的に例えば、段差部はリターンパス層に1つ設ける。この場合、リターンパス層には、段差部により、記録媒体との対向面に露出する先端面で第1のギャップ間隔をあけて主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりもハイト方向奥側に延出し、第1のギャップ間隔よりも大きな第2のギャップ間隔で対向する第2スロート部とが形成される。
リターンパス層は、その膜厚をtR2、最大深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たすことが好ましい。
(1)tR2<Th2
条件式(1)を満たすことにより、記録媒体との対向面に露出するリターンパス層の膜厚が該リターンパス層自体の膜厚とほぼ同等になる。記録媒体との対向面に露出するリターンパス層の膜厚が小さくなれば、リターンパス層に戻る磁束の発散をより一層抑えることができる。
また本発明は、製造方法の第1の態様によれば、磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、この主磁極層の上に非磁性絶縁層を形成する工程と、この非磁性絶縁層の上面に、該非磁性絶縁層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも大きくする段差部を1以上形成する工程と、この1以上の段差部を含む非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程とを有することを特徴としている。
また本発明は、製造方法の第2の態様によれば、磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、この主磁極層の上面に、該主磁極層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも小さくする段差部を1以上形成する工程と、この1以上の段差部を含む主磁極層の上に、該段差部を埋めて表面を平坦化する非磁性絶縁層を形成する工程と、この平坦な非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程とを有することを特徴としている。
さらに本発明は、製造方法の第3の態様によれば、磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、この主磁極層の上面に、該主磁極層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも小さくする段差部を1以上形成する工程と、この1以上の段差部を含む主磁極層の上に、非磁性絶縁層を形成する工程と、この非磁性絶縁層の上面に、該非磁性絶縁層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも大きくする段差部を1以上形成する工程と、この1以上の段差部を含む非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程とを有することを特徴としている。
上記第1の態様及び第3の態様において、具体的には例えば、非磁性絶縁層の上面に1つの段差部を形成し、この段差部を含む非磁性絶縁層の上にリターンパス層を形成する。これにより、リターンパス層には、記録媒体との対向面に露出する先端面で第1のギャップ間隔をあけて主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりもハイト方向奥側に延出し、第1のギャップ間隔よりも大きな第2のギャップ間隔で対向する第2スロート部とが形成される。
リターンパス層は、そのメッキ膜厚をtR2、最大深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たすように形成することが好ましい。
(1)tR2<Th2
本発明によれば、主磁極層とリターンパス層の対向間隔を記録媒体との対向面側で狭くし、且つ、ハイト方向奥側で広げたので、記録磁界強度と記録磁界傾度の両方を向上できる垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法が得られる。
図1は本発明の第1実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図、図2は同垂直磁気記録ヘッドの部分正面図、図3は同垂直磁気記録ヘッドの部分平面図である。この図1〜図3においてX方向、Y方向及びZ方向は、トラック幅方向、ハイト方向(=記録媒体Mからの漏れ磁界方向)及び記録媒体Mの移動方向でそれぞれ定義される。
垂直磁気記録ヘッドHは、記録媒体Mに垂直磁界を与え、記録磁界Mのハード膜Maを垂直方向に磁化させる。記録媒体Mは、残留磁化の高いハード膜Maを媒体表面側に、磁気透過率の高いソフト膜Mbをハード膜Maよりも内側に有している。この記録媒体Mは、例えばディスク状であり、ディスクの中心が回転軸中心となって回転させられる。
スライダ101はAl23・TiCなどの非磁性材料で形成されており、スライダ101の媒体対向面101aが記録媒体Mに対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流によりスライダ101が記録媒体Mの表面から浮上する。あるいは、スライダ101が記録媒体Mに摺動する。
スライダ101のトレーリング側端面101bには、Al23またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層102が形成されて、この非磁性絶縁層102の上に読取り部HRが形成されている。
読取り部HRは、下部シールド層103と、上部シールド層106と、この下部シールド層103及び上部シールド層106の間を埋める無機絶縁層(ギャップ絶縁層)105と、この無機絶縁層105内に位置する読み取り素子104とを有している。読み取り素子104は、AMR、GMR、TMRなどの磁気抵抗効果素子である。
上部シールド層106の上には、コイル絶縁下地層107を介して、導電性材料で形成された複数本の第1コイル層108が形成されている。第1コイル層108は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。第1コイル層108の周囲は、Al23などの無機絶縁材料や、レジストなどの有機絶縁材料で形成されたコイル絶縁層109が形成されている。
コイル絶縁層109の上面は平坦化されていて、この平坦面の上に図示しないメッキ下地層が形成され、さらにメッキ下地層の上に、主磁極層110が形成されている。
主磁極層110は、図3に示すように、記録媒体との対向面F(以下、単に媒体対向面Fという)からハイト方向に所定長さLを有し、且つ、媒体対向面Fに露出する先端面110aのトラック幅方向の寸法がトラック幅Twに規定されている。この主磁極層110は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料からなる。
また主磁極層110は、同図3に示すように、先端面110aを含みトラック幅方向の寸法がトラック幅Twに規定されている前方部S1と、この前方部S1の基端部110bからハイト方向に向かうにつれて、トラック幅方向の寸法W1がトラック幅Twよりも広がって延びる傾斜部S2と、後方部S3を有して構成される。トラック幅Twは具体的には0.05μm〜0.20μm、前方部S1のハイト方向の寸法は具体的には0.01μm〜0.20μmの範囲内で形成される。後方部S3は、トラック幅方向の寸法W1が最も広い部分で5μm〜50μm程度であり、また傾斜部S2及び後方部S3のハイト方向の寸法は5μm〜20μm程度である。
主磁極層110のトラック幅方向の両側及びハイト方向の後方には、第1絶縁材料層111が形成されている。第1絶縁材料層111は、例えばAl23、SiO2、Al−Si−Oで形成することができる。この主磁極層110及び第1絶縁材料層111の上には、Al23またはSiO2などの非磁性無機絶縁材料によって、ギャップ層113が形成されている。ギャップ層113上には、コイル絶縁下地層114を介して第2コイル層115が形成されている。第2コイル層115は第1コイル層108と同様に、導電性材料によって複数本形成されている。第2コイル層115は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
上記第1コイル層108と第2コイル層115とは、トロイダル状になるように、それぞれのトラック幅方向(図示X方向)における端部同士が電気的に接続されている。コイル層(磁界発生手段)の形状は特にトロイダル形状に限定されるものではない。
第2コイル層115の周囲は、レジストなどの有機絶縁材料で形成されたコイル絶縁層116が形成され、このコイル絶縁層116の上からギャップ層113上にかけて、パーマロイなどの強磁性材料からなるリターンパス層150がメッキにより形成されている。リターンパス層150は、媒体対向面Fに露出する先端面150aと、ハイト方向奥側で主磁極層110に接続する接続部150bとを有している。
ギャップ層113上であって対向面Fから所定距離離れた位置には、無機または有機材料によってスロートハイト決め層(第2スロートハイト決め層)118が形成されている。媒体対向面Fからスロートハイト決め層118までの距離により、リターンパス層150の最大深さ寸法(第2スロートハイトTh2)が規定されている。
リターンパス層150のハイト方向の後方には、第2コイル層115から延出されたリード層119が、コイル絶縁下地層114を介して形成されている。そして、リターンパス層150およびリード層119が、無機非磁性絶縁材料などで形成された保護層120に覆われている。
図2に示すように、主磁極層110の先端面110aのトラック幅方向(図示X方向)の幅寸法Twはリターンパス層150の先端面150aの同方向での幅寸法Wrよりも十分に短い。つまり、媒体対向面Fにおいて、主磁極層110の先端面110aの面積はリターンパス層150の先端面150aでの面積よりも十分に小さくなる。従って、主磁極層110の先端面110aに洩れ記録磁界の磁束Φが集中し、この集中している磁束Φにより記録媒体Mのハード膜Maが垂直方向へ磁化されて、磁気データが記録される。
以上の全体構成を有する垂直磁気記録ヘッドHでは、図4に拡大して示すように、リターンパス層150に、該リターンパス層150と主磁極層110の対向間隔(ギャップ間隔)を媒体対向面F(先端面150a、110a)側よりもハイト方向奥側で広げる段差部αが1つ設けられている。主磁極層110は平坦なコイル絶縁層109上に均一な膜厚で形成されており、該主磁極層110のリターンパス層150に対向する面(上面)は平坦面となっている。
リターンパス層150は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料からなるメッキ合金膜であり、そのメッキ厚tR2と先端面150aに露出する膜厚tR1とがほぼ同等、具体的には膜厚tR1がメッキ厚tR2以上メッキ厚tR2の2倍以下(tR2≦tR1≦2・tR2)になっている。リターンパス層150のメッキ厚tR2は、0.3μm程度である。
このリターンパス層150は、主磁極層110との平行対向面に設けた上記段差部αにより形成された、先端面150aで第1のギャップ間隔G1をあけて主磁極層110に対向する第1スロート部151と、第1のギャップ間隔G1よりも大きな第2のギャップ間隔G2(G2>G1)で主磁極層110に対向する第2スロート部152とを有している。すなわち、二段階のスロート形状を有している。この二段階スロート形状によれば、媒体対向面F(先端面110a、150a)側でのギャップ間隔G1を狭く設定することで、主磁極層110からリターンパス層150に向かう磁束の発散を抑制し、記録磁界傾度を向上させることができる。同時に、ハイト方向奥側でのギャップ間隔G2を広く設定することで、リターンパス層150の深さ寸法(第2スロートハイト)を長くしても主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。第1実施形態の第1のギャップ間隔G1は50nm程度であり、第2のギャップ間隔G2は100nm程度である。
上記リターンパス層150において、第1スロート部151は、段差部αの深さと配設位置によって、その膜厚と深さ寸法が規定されている。第2スロート部152は第1スロート部151よりもハイト方向奥側に延出しており、第2スロート部152の深さ寸法(先端面150aからスロートハイト決め層118に接する後端面までのハイト方向の寸法)は第1スロート部151の深さ寸法(先端面150aから段差部αに接する後端面までのハイト方向の寸法)よりも大きくなっている。第1実施形態では、第1スロート部151の深さ寸法を第1スロートハイトTh1、第2スロート部152の深さ寸法を第2スロートハイトTh2と表すことにする(Th1<Th2)。具体的に第1スロートハイトTh1は0.1μm程度、第2スロートハイトTh2は0.4μm程度である。リターンパス層150の最大深さ寸法は、第2スロートハイトTh2である。
また、第1スロート部151及び第1スロートハイトTh1を規定する段差(段差部αの深さ)t1は、第2スロート部152及び第2スロートハイトTh2を規定する段差(スロートハイト決め層118の厚さ)t2よりも小さい(t1<t2)。第1実施形態では、段差t1を50nm程度、段差t2を400nm程度としてある。
ここで、上記第2スロートハイトTh2とリターンパス層150のメッキ厚tR2との間には、条件式(1)tR2<Th2が成立していることが好ましい。この条件式(1)を満たすことにより、リターンパス層150の先端面150aに露出する膜厚tR1を、該リターンパス層150のメッキ厚tR2とがほぼ同等の膜厚にすることができる。リターンパス層150の先端面150aに露出する膜厚tR1が小さければ、リターンパス層150へ戻る磁束の発散をさらに抑えることができ、磁界傾度をより一層上げることができる。第1実施形態では、上述したように第2スロートハイトTh2が0.4μm程度、メッキ厚tR2が0.3μm程度であるから、条件式(1)を満足している。
次に、図1〜図4に示す垂直磁気記録ヘッドの製造方法について説明する。ここでは、本願発明の特徴部分である主磁極層110、ギャップ層113及びリターンパス層150の製造工程を抽出して説明し、これら以外の各層は常法に則って形成されるので説明省略する。
先ず、第1コイル層108及びその周囲を覆って全面的に形成されたコイル絶縁層109の上にメッキ下地層を形成し、このメッキ下地層の上に主磁極層110をメッキにより形成する。コイル絶縁層109の上面は平坦化されている。主磁極層110は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料によりメッキ形成した上で、平坦化処理を施す。
次に、主磁極層110の上にAl23またはSiO2などの非磁性無機絶縁材料からなるギャップ層113を均一な膜厚で成膜する。このギャップ層113の成膜時の膜厚はギャップ間隔G1を規定する。続いて、ギャップ層113の上面であって所望の第1スロートハイトTh1が得られる位置に、媒体対向面Fとなる端面側よりもハイト方向奥側で該ギャップ層113の膜厚を大きくさせる段差部α’を形成する。この段差部α’におけるギャップ層113の膜厚は、ギャップ間隔G2を規定する。あるいは、ギャップ層113は所望のギャップ間隔G2に等しい膜厚で成膜し、媒体対向面Fとなる端面から所望の第1スロートハイトTh1が得られる位置までギャップ層113をエッチング等により削って所望のギャップ間隔G1に等しい膜厚とし、これによって段差部α’を形成してもよい。
続いて、ギャップ層113上であって所望の第2スロートハイトTh2が得られる位置に、レジスト等の有機絶縁材料からなるスロートハイト決め層118を形成する。
続いて、上記段差部α及びスロートハイト決め層118を含むギャップ層113の上面にメッキ下地層を形成し、このメッキ下地層の上にリターンパス層150をメッキにより形成する。リターンパス層150は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料により、均一なメッキ厚tR2で形成する。リターンパス層150の主磁極層110に対向する面には、ギャップ層113の上面形状が反映され、ギャップ層113の段差部α’に対応する段差部αが形成される。この段差部αにより、リターンパス層150は、ギャップ間隔G1で主磁極層110に対向する第1スロート部151と、この第1スロート部151よりもハイト方向奥側に延出し、ギャップ間隔G2で主磁極層110に対向する第2スロート部152とを有する二段階スロート形状となる。第2スロートハイトTh2は、リターンパス層150のメッキ厚tR2よりも大きく設定してある。
本第1実施形態では、第1スロートハイトTh1を規定する段差(段差部αの深さ)t1に対し、第2スロートハイトTh2を規定する段差(スロートハイト決め層118の厚さ)t2が十分に大きい。スロートハイト決め層118上のハイト方向奥側に生じる段差部γに関しては、記録磁界制御に対する影響はない。
リターンパス層150を形成したら、該リターンパス層150を覆う保護層120を形成した後、媒体対向面Fとなる端面側を機械研磨加工して媒体対向面Fを形成する。上述したようにリターンパス層150は第2スロートハイトTh2よりもそのメッキ厚tR2が小さく設定されているので、媒体対向面Fに露出するリターンパス層150の膜厚tR1は、メッキ厚tR2とほぼ同等の、より具体的にはtR2≦tR1≦2・tR2を満たす膜厚となる。
以上により、図1〜図4に示される第1実施形態の垂直磁気記録ヘッドが得られる。
図5及び図6は、本発明の第2実施形態による垂直磁気記録ヘッドを示している。図5は垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図であり、図6は媒体対向面F近傍の記録部(主磁極層110、ギャップ層113及びリターンパス層150)を拡大して示す断面図である。この第2実施形態は、主磁極層110とリターンパス層150の対向間隔(ギャップ間隔)を媒体対向面F側よりもハイト方向奥側で広げる段差部を、主磁極層110に設けた実施形態である。主磁極層110、ギャップ層113及びリターンパス層150以外の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同じ機能を有する構成要素には図5及び図6において図1〜図4と同一符号を付して示してある。
主磁極層110は、リターンパス層150との対向面に設けた段差部βにより、ハイト方向奥側の膜厚t4が先端面110a側の膜厚t3よりも小さくなっている(t3>t4)。この主磁極層110は、コイル絶縁層109上に形成したメッキ下地層の上にメッキにより形成され、エッチング等により先端面110aよりも所定距離以上ハイト方向奥側に位置する領域が膜厚t4になるまで削られて段差部βが形成された後、平坦化処理により先端面110a側の膜厚が膜厚t3で仕上げられて完成する。あるいは、コイル絶縁層109上に形成したメッキ下地層の上にメッキ形成された上で平坦化処理により膜厚t3とされた後、先端面110aよりも所定距離以上ハイト方向奥側に位置する領域を膜厚t4まで削ることにより段差部βが形成されて完成する。第2実施形態では、主磁極層110の先端面110aから段差部βまでの深さ寸法を、第1スロートハイトTh1と表すことにする。第1スロートハイトTh1は、具体的には0.1μm程度である。
ギャップ層113は、段差部βを含む主磁極層110の上面に、該段差部βを埋めて形成されている。ギャップ層113の上面は平坦面であり、ギャップ層113は、媒体対向面F側の膜厚t5よりもハイト方向奥側の膜厚t6で大きくなっている。ギャップ層113の媒体対向面F側の膜厚t5は第1のギャップ間隔G1に相当し、ハイト方向奥側の膜厚t6は第2のギャップ間隔G2に相当する。第2実施形態の第1のギャップ間隔G1は50nm程度、第2のギャップ間隔G2は100nm程度である。
リターンパス層150は、平坦なギャップ層113上に形成したメッキ下地層の上にメッキにより形成され、均一なメッキ厚tR2を有している。リターンパス層150の深さ寸法は、スロートハイト決め層118によって規定されている。第2実施形態では、リターンパス層150の深さ寸法(先端面150aからスロートハイト決め層118に接する後端面までのハイト方向の寸法)を、第2スロートハイトTh2と表すことにする。第2スロートハイトTh2は、具体的には0.4μm程度であり、第1スロートハイトTh1よりも大きく設定してある。また第2スロートハイトTh2はメッキ厚tR2よりも大きくなっているので、リターンパス層150の先端面110aに露出する膜厚tR1は、第1実施形態と同様に、メッキ厚tR2とほぼ同等になる。
この第2実施形態によっても、媒体対向面F(先端面110a、150a)側でのギャップ間隔G1を狭く設定することで、主磁極層110からリターンパス層150に向かう磁束の発散を抑制し、記録磁界傾度を向上させることができる。同時に、ハイト方向奥側でのギャップ間隔G2を広く設定することで、リターンパス層150の深さ寸法(第2スロートハイトTh2)を長くしても主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。
図7及び図8は、本発明の第3実施形態による垂直磁気記録ヘッドを示している。図7は垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図であり、図8は先端面近傍の記録部(主磁極層110、ギャップ層113及びリターンパス層150)を拡大して示す断面図である。この第3実施形態は、主磁極層110とリターンパス層150の対向間隔(ギャップ間隔)を媒体対向面F側よりもハイト方向奥側で広げる段差部を、主磁極層110とリターンパス層150の両方に設けた実施形態である。すなわち、段差部αを設けた第1実施形態のリターンパス層150と段差部βを設けた第2実施形態の主磁極層110を組み合わせた実施形態である。図7及び図8において、第1及び第2実施形態と同じ機能を有する構成要素には図1〜図6と同一符号を付して示してある。
段差部αを有するリターンパス層150の形状は第1実施形態と同様であり、段差部βを有する主磁極層110の形状は第2実施形態と同様であるから、そちらを参照されたい。
ギャップ層113は、段差部βを含む主磁極層110の上面に該段差部βを埋めて形成され、その上面に、媒体対向面F側よりもハイト方向奥側で該ギャップ層113の膜厚を大きくさせる段差部α’を有している。段差部α’は主磁極層110に設けた段差部βに関して線対称となるように形成されており、この段差部α’に対応する段差部αがリターンパス層150に形成されている。第3実施形態では、リターンパス層150の第1スロート部151の深さ寸法と主磁極層110の先端面110aから段差部βまでの深さ寸法が一致しており、これらを第1スロートハイトTh1と表すとともに、リターンパス層150の第2スロート部152の深さ寸法を第2スロートハイトTh2と表すことにする。なお、段差部α’の形成位置は適宜設定することができ、リターンパス層150の段差部αと主磁極層110の段差部βとの形成位置を異ならせることもできる。
ギャップ層113の膜厚は、媒体対向面F側の膜厚t5よりもハイト方向奥側の膜厚t6で大きくなっている。ギャップ層113の媒体対向面F側の膜厚t5は第1のギャップ間隔G1に相当し、ハイト方向奥側の膜厚t6は第2のギャップ間隔G2に相当する。第3実施形態の第1のギャップ間隔G1は50nm程度、第2のギャップ間隔G2は150nm程度である。
この第3実施形態によっても、媒体対向面F(先端面110a、150a)側でのギャップ間隔G1を狭く設定することで、主磁極層110からリターンパス層150に向かう磁束の発散を抑制し、記録磁界傾度を向上させることができる。同時に、ハイト方向奥側でのギャップ間隔G2を広く設定することで、リターンパス層150の最大深さ寸法(第2スロートハイトTh2)を長くしても主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。
図9及び図10は、本発明の第4実施形態による垂直磁気記録ヘッドを示している。図9は垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図であり、図10は先端面近傍の記録部(主磁極層110、ギャップ層113及びリターンパス層150)を拡大して示す断面図である。この第4実施形態は、第1実施形態のスロートハイト決め層118を具備せず、スロートハイト決め層118の替わりにコイル絶縁層116によって第2スロートハイトTh2を規定した実施形態であり、スロートハイト決め層118の有無以外は第1実施形態と同一構成である。スロートハイト決め層118の有無にかかわらず、媒体対向面F側よりもハイト方向奥側でギャップ間隔を広げる段差部αをリターンパス層150に設けることによって、主磁極層110からリターンパス層150に向かう磁束の発散を抑制して記録磁界傾度を向上できるとともに、主磁極層110から記録媒体Mに向かう磁束を減少させずに済み、記録磁界強度を高く維持することができる。図9及び図10において、第1実施形態と同じ機能を有する構成要素には図1〜図4と同一符号を付して示してある。
以上の各実施形態では、主磁極層110及びリターンパス層150の少なくとも一方に、媒体対向面F側よりもハイト方向奥側でギャップ間隔を広げる段差部α、βを1つ設けているが、この段差部α、βは複数設けてもよい。複数の段差部を設ければ、記録磁界傾度と記録磁界強度とのバランスをより高精度に制御することができる。
リターンパス層150の厚さtR2、リターンパス層の第1スロート部151及び第2スロート部152を規定する段差t1、t2、ギャップ間隔G1、G2及びスロートハイトTh1、Th2の大きさは、上記各実施形態で挙げた具体的数値例に限定されず、所望する記録磁界傾度及び記録磁界強度が得られるように、それぞれ適宜設定することが好ましい。
本発明の第1実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 同垂直磁気記録ヘッドの部分正面図である。 同垂直磁気記録ヘッドの部分平面図である。 同垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。 本発明の第2実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 図5の垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。 本発明の第3実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 図7の垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。 本発明の第4実施形態による垂直磁気記録ヘッドの全体構造を示す部分縦断面図である。 図9の垂直磁気記録ヘッドの対向面近傍の記録部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
110 主磁極層
110a 先端面
113 ギャップ層
118 スロートハイト決め層
150 リターンパス層
150a 先端面
151 第1スロート部
152 第2スロート部
F (記録媒体との)対向面
G1 第1のギャップ間隔
G2 第2のギャップ間隔
H 垂直磁気記録ヘッド
M 記録媒体
Th1 第1スロートハイト
Th2 第2スロートハイト(リターンパス層の最大深さ寸法)
α 段差部
β 段差部

Claims (11)

  1. 積層方向に間隔をあけて対向する主磁極層及びリターンパス層と、この主磁極層及びリターンパス層の間に介在する非磁性絶縁層とを備えた垂直磁気記録ヘッドにおいて、
    前記主磁極層と前記リターンパス層の少なくとも一方の対向面に、
    該主磁極層とリターンパス層の対向間隔を、記録媒体との対向面に露出する先端側よりもハイト方向奥側で広げる段差部を1以上設けたことを特徴とする垂直磁気記録ヘッド。
  2. 請求項1記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記段差部は前記リターンパス層に1つ設けられ、前記リターンパス層は、この段差部により、記録媒体との対向面に露出する先端面で第1のギャップ間隔をあけて前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりもハイト方向奥側に延出し、前記第1のギャップ間隔よりも大きな第2のギャップ間隔で対向する第2スロート部とが形成されている垂直磁気記録ヘッド。
  3. 請求項1または2記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記リターンパス層は、その膜厚をtR2、最大深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たす垂直磁気記録ヘッド。
    (1)tR2<Th2
  4. 磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、
    この主磁極層の上に非磁性絶縁層を形成する工程と、
    この非磁性絶縁層の上面に、該非磁性絶縁層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも大きくする段差部を1以上形成する工程と、
    この1以上の段差部を含む非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  5. 請求項4記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記非磁性絶縁層の上面には1つの段差部を形成し、
    前記リターンパス層は、記録媒体との対向面に露出する先端面で第1のギャップ間隔をあけて前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりもハイト方向奥側に延出し、前記第1のギャップ間隔よりも大きな第2のギャップ間隔で対向する第2スロート部とを設ける垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  6. 請求項4または5記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記リターンパス層は、そのメッキ膜厚をtR2、最大深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たすように形成する垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
    (1)tR2<Th2
  7. 磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、
    この主磁極層の上面に、該主磁極層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも小さくする段差部を1以上形成する工程と、
    この1以上の段差部を含む主磁極層の上に、該段差部を埋めて表面を平坦化する非磁性絶縁層を形成する工程と、
    この平坦な非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  8. 請求項7記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記リターンパス層は、そのメッキ膜厚をtR2、深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たすように形成する垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
    (1)tR2<Th2
  9. 磁性材料からなる主磁極層を形成する工程と、
    この主磁極層の上面に、該主磁極層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも小さくする段差部を1以上形成する工程と、
    この1以上の段差部を含む主磁極層の上に、非磁性絶縁層を形成する工程と、
    この非磁性絶縁層の上面に、該非磁性絶縁層のハイト方向奥側の膜厚を記録媒体との対向面に露出させる端面側の膜厚よりも大きくする段差部を1以上形成する工程と、
    この1以上の段差部を含む非磁性絶縁層の上に、磁性材料からなるリターンパス層を形成する工程と、
    を有することを特徴とする垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  10. 請求項9記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記非磁性絶縁層の上面には1つの段差部を形成し、
    前記リターンパス層は、記録媒体との対向面に露出する先端面で第1のギャップ間隔をあけて前記主磁極層に対向する第1スロート部と、この第1スロート部よりもハイト方向奥側に延出し、前記第1のギャップ間隔よりも大きな第2のギャップ間隔で対向する第2スロート部とを設ける垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  11. 請求項9または10記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法において、前記リターンパス層は、そのメッキ膜厚をtR2、最大深さ寸法をTh2とそれぞれ規定したとき、次の条件式(1)を満たすように形成する垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
    (1)tR2<Th2
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