JP2007280536A - 垂直磁気記録ヘッド - Google Patents

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JP2007280536A JP2006106558A JP2006106558A JP2007280536A JP 2007280536 A JP2007280536 A JP 2007280536A JP 2006106558 A JP2006106558 A JP 2006106558A JP 2006106558 A JP2006106558 A JP 2006106558A JP 2007280536 A JP2007280536 A JP 2007280536A
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優亮 藤間
Hiroshi Kameda
博史 亀田
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Abstract

【課題】サイドフリンジ幅を抑制して高記録密度化を達成できる垂直磁気記録ヘッドを得る。
【解決手段】非磁性絶縁層の上に、記録媒体との対向面に露出するポールストレート部と該ポールストレート部からハイト方向奥側に向かってトラック幅方向に広がるフレア部とを有する主磁極層を備えた垂直磁気記録ヘッドにおいて、ポールストレート部は、その全長に渡って、記録媒体との対向面から見た形状を非磁性絶縁層側で幅狭の台形形状とし、フレア部は、少なくともポールストレート部との接続部において、記録媒体との対向面から見た形状を非磁性絶縁層側で幅狭の台形形状とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録媒体に垂直磁界を与えて記録動作する垂直磁気記録ヘッドに関する。
垂直磁気記録ヘッドは、周知のように、記録媒体との対向面で非磁性層を間に挟んで積層した主磁極層及びリターンパス層(補助磁極層)と、この主磁極層及びリターンパス層に記録磁界を与えるコイル層とを有している。記録媒体との対向面に露出する主磁極層の面積はリターンパス層の同面積より十分小さく、主磁極層とリターンパス層はハイト方向奥側で磁気的に接続されている。主磁極層は、記録媒体に対して強い記録磁界を局所的に印加できるように、記録媒体との対向面に露出するポールストレート部と該ポールストレート部のハイト方向後端に接するフレア部とを有している。コイル層を通電すると、主磁極層とリターンパス層の間に記録磁界が誘導され、この記録磁界は主磁極層の媒体対向面に露出する先端面から記録媒体のハード膜に垂直に入射し、同記録媒体のソフト膜を通ってリターンパス層に戻る。これにより、主磁極層との対向部分で磁気記録がなされる。
垂直磁気記録ヘッドでは、記録密度を向上させると共にスキュー時のフリンジング発生を防止するため、非磁性層の上に形成する主磁極層のポールストレート部(媒体対向面に露出する部分)を、媒体対向面側から見た形状が該非磁性絶縁層側で幅狭となる台形形状(ベベル形状)とすることが提案されている。このような台形形状のポールストレート部を有する垂直磁気記録ヘッドは、引用文献1、3に記載されている。
特開2002−197611号公報 特開2003−36503号公報 特開2003−242608号公報
しかしながら、主磁極層のポールストレート部の断面形状を台形形状としても、記録磁界強度が高くなると、ポールストレート部から記録媒体に向かう磁束がトラック幅方向に広がってサイドフリンジ幅が増大してしまう。サイドフリンジ幅が増大すると、記録動作中のトラックに隣接するトラックの磁気記録情報が消去されてしまう虞があり、問題となっている。従来では、このサイドフリンジ幅を小さく抑えるために記録磁界強度を一定以上に上げられず、記録密度を向上させるのに不利であった。
本発明は、上記従来課題に鑑みてなされたもので、サイドフリンジ幅を抑制して高記録密度化を達成できる垂直磁気記録ヘッドを得ることを目的とする。
本発明は、記録磁界強度が高くなると主磁極層のフレア部から発生する漏れ磁界が増大し、このフレア部からの漏れ磁界がサイドフリンジ幅を増大させていることを見出して完成されたものである。
すなわち、本発明は、非磁性層の上に、記録媒体との対向面に露出するポールストレート部と該ポールストレート部からハイト方向奥側に向かってトラック幅方向に広がるフレア部とを有する主磁極層を備え、記録媒体との対向面には非磁性層を挟んで主磁極層と対向するリターンパス層が露出している垂直磁気ヘッドにおいて、この主磁極層のポールストレート部は、その全長に渡って、記録媒体との対向面から見た形状が非磁性層側で幅狭の台形形状をなし、フレア部は、少なくともポールストレート部との接続部において、記録媒体との対向面から見た形状が非磁性層側で幅狭の台形形状をなしていることを特徴としている。
フレア部は、ポールストレート部との接続部において該ポールストレート部の台形形状と同一の断面形状を有していることが好ましい。
フレア部の台形形状は、ポールストレート部との接続部からハイト方向奥側に向かって、その台形の長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しくなるように変化していることが実際的である。
本発明によれば、ベベル化により主磁極層のフレア部からの漏れ磁界が低減されるので、サイドフリンジングの発生を防止して高記録密度化を達成できる垂直磁気記録ヘッドを得ることができる。
以下、図面に基づいて本発明を説明する。各図においてX方向はトラック幅方向、Y方向はハイト方向、Z方向は垂直磁気記録ヘッドHを構成する各層の積層方向及び記録媒体Mの移動方向で定義される。
図1は、本発明の一実施形態による垂直磁気記録ヘッドHの積層構造をトラック幅方向から見て示す部分断面図である。薄膜磁気ヘッドHは、スライダ100のトレーリング側端面100bに薄膜を積層してなる再生部Rと記録部Wを有する垂直磁気記録ヘッドであり、記録媒体Mに垂直磁界Φを与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂直方向に磁化させることで記録動作する。記録媒体Mは、残留磁化の高いハード膜Maを媒体表面側に、磁気透過率の高いソフト膜Mbをハード膜Maよりも内側に有している。この記録媒体Mは、例えばディスク状であり、ディスクの中心が回転軸中心となって回転させられる。スライダ100はAl23・TiCなどの非磁性材料で形成されており、スライダ100の媒体対向面100aが記録媒体Mに対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流によりスライダ100が記録媒体Mの表面から浮上する。
スライダ100のトレーリング側端面100bには、Al23またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層101が形成され、この非磁性絶縁層101の上に、再生部Rが形成されている。再生部Rは、下部シールド層102と、上部シールド層105と、この下部シールド層102及び上部シールド層105の間を埋める無機絶縁層(ギャップ絶縁層)104と、この無機絶縁層104内に位置する再生素子103とを有している。再生素子103は、AMR、GMR、TMRなどの磁気抵抗効果素子である。
上部シールド層105の上には、コイル絶縁下地層106を介して、導電性材料で形成された複数本の下層コイル107が形成されている。下層コイル107は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。下層コイル107の周囲には、非磁性絶縁層108が形成されている。
非磁性絶縁層108の上には、主磁極層110と、該主磁極層110に磁気的に接続された補助ヨーク層109が形成されている。補助ヨーク層109は、主磁極層110よりも磁束飽和密度の低い磁性材料からなり、磁気的に主磁極層110の一部として機能する。主磁極層110は、平坦化された補助ヨーク層109と非磁性絶縁層108の上に、メッキ下地層を介して、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い強磁性材料で形成されている。主磁極層110の周囲には絶縁材料層111が形成され、主磁極層110の上には非磁性層である磁気ギャップ層113が形成されている。絶縁材料層111及び磁気ギャップ層113は、例えばAl23、SiO2、Al−Si−Oなどの非磁性絶縁材料からなる。
磁気ギャップ層113上には、コイル絶縁下地層114を介して上層コイル115が形成されている。上層コイル115は下層コイル107と同様に、導電性材料によって複数本形成されている。上層コイル115は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
上記下層コイル107と上層コイル115とは、ソレノイド状になるように、それぞれの図示X方向における端部同士が電気的に接続されている。コイル層(磁界発生手段)の形状は特にソレノイド形状に限定されるものではない。
上層コイル115の周囲には非磁性絶縁層116が形成され、この非磁性絶縁層116の上から磁気ギャップ層113上にかけて、パーマロイなどの強磁性材料によりリターンパス層(補助磁極層)118が形成されている。リターンパス層118は、対向面Fに露出する先端面118aを有し、この対向面Fでギャップ間隔をあけて主磁極層110と対向している。リターンパス層118のハイト方向の後端部は、主磁極層110と接続する接続部118bである。磁気ギャップ層113上であって対向面Fから所定距離離れた位置には、無機または有機材料によってスロートハイト決め層117が形成されている。この対向面Fからスロートハイト決め層117の前端縁までの距離により、垂直磁気記録ヘッドHのスロートハイトが規定される。リターンパス層118は、非磁性絶縁材料からなる保護層120で覆われている。
上記構成の垂直磁気記録ヘッドHは、主磁極層110の断面形状に特徴を有するものである。以下では、図2〜図4を参照し、主磁極層110の断面形状について説明する。
主磁極層110は、図2に示されるように、記録媒体Mとの対向面F側から順にポールストレート部110A、1stフレア部110B、2ndフレア部110C及び基部110Dを有している。2ndフレア部110Cは、励磁の際、基部110Dに発生する磁区構造がトラック幅方向に向くように整えるための領域であって、基部110Dからハイト方向手前側に向かって開き角度40〜70°の角度で1stフレア部110Bに接合する。1stフレア部110Bは、基部110Dからポールストレート部110Aに向かって記録磁界を絞り込むための領域であって、ポールストレート部110Aからハイト方向奥側に向かってトラック幅方向の寸法が広がっている。ポールストレート部110Aは、記録媒体Mとの対向面Fに露出する先端面110aを構成し、トラック幅方向の寸法が所定の書込トラック幅Twで形成され、ハイト方向の寸法が所定のネックハイトNhで形成されている。このポールストレート部110Aは、その全長に渡って一様に、記録媒体Mとの対向面Fから見た断面形状が図3(a)に示すように非磁性絶縁層108側で幅狭になる台形形状(ベベル形状)をなしている。このポールストレート部110Aのベベル化により、図4(a)(b)に示すようにスキュー角を付与したときの書込トラック幅Twを、断面形状を矩形状とした場合(ベベル化されていない場合)よりも小さくすることできる。
1stフレア部110Bは、図3(b)に示すように、上記ポールストレート部110Aと同じ形状、すなわち、記録媒体Mとの対向面Fから見た断面形状が非磁性絶縁層108側で幅狭になる台形形状で形成されている。1stフレア部110Bの台形形状は、ポールストレート部110Aとの接続部では該ポールストレート部110Aの断面形状に一致し、ポールストレート部110Aからハイト方向奥側に向かって該台形の長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しくなるように徐々に変形して、2ndフレア部110Cに接合する。2ndフレア部110Cの基部110Dとの接続における断面形状は、該基部110Dの断面形状と一致し、矩形状(長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しい状態)となっている。このようにして1stフレア部110Bから基部110Dまでトラック幅方向の寸法を広げることにより、磁区を適切に制御することができる。
主磁極層110は、以下の手順で形成される。先ず、平坦化された補助ヨーク層109及び非磁性絶縁層108の上にメッキ下地層を形成し、該メッキ下地層の上に全面的にレジストを塗布する。次に、電子ビームを用いた露光現像により、レジスト層に主磁極形成用(ポールストレート部110A、1stフレア部110B、2ndフレア部110C及び基部110D形成用)の抜きパターンを形成し、該抜きパターン内にメッキ下地層を露出させる。続いて、熱処理を施し、抜きパターンの側面を変形させて傾斜面とする。そして、抜きパターン内に露出したメッキ下地層の上に、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Co等の強磁性材料からなる主磁極層110をメッキにより形成し、レジストを除去する。これにより、非磁性絶縁層108側で幅狭となる台形形状のポールストレート部110A、1stフレア部110B及び2ndフレア部110Cが得られる。本実施形態では、ポールストレート部110A、1stフレア部110B及び2ndフレア部110Cを同時に形成しているので、ポールストレート部110Aのベベル角度θ1と1stフレア部110B及び2ndフレア部110Cのベベル角度θ2が同一角度(8°)である。
本実施形態の主磁極層110は、図2に示されるように2段階のフレア構造(1のフレア部)を有する形状で形成されているが、主磁極形状は、例えば図5に示すような1段階のフレア構造を有するものであっても、3段階以上のフレア構造を有するものであってもよい。図5に示される1段階のフレア構造による主磁極層120は、記録媒体との対向面側から順に、ポールストレート部120A、フレア部120B及び基部120Cを有している。ポールストレート部120Aは、記録媒体Mとの対向面Fに露出する先端面120aを構成し、トラック幅方向の寸法が所定の書込トラック幅Twで形成され、ハイト方向の寸法が所定のネックハイトNhで形成されている。このポールストレート部120Aは、その全長に渡って一様に、記録媒体Mとの対向面Fから見た断面形状が図3(a)に示すように非磁性絶縁層108側で幅狭になる台形形状(ベベル形状)をなしている。フレア部120Bは、図3(b)に示すように、上記ポールストレート部120Aと同じ形状、すなわち、記録媒体Mとの対向面Fから見た断面形状が非磁性絶縁層108側で幅狭になる台形形状で形成されている。フレア部120Bの台形形状は、ポールストレート部120Aとの接続部では該ポールストレート部120Aの断面形状に一致し、ポールストレート部120Aから基部120Cまでハイト方向奥側に向かって該台形の長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しくなるように徐々に変形する。フレア部120Bの基部120Cとの接続における断面形状は、該基部120Cの断面形状と一致し、矩形状(長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しい状態)となっている。
次に、図6〜図21を参照し、本発明の実施例1と比較例1、2をそれぞれ比較して本発明の効果を説明する。
実施例1による主磁極層110は、図1〜図3に示されるように、また、上述したように、ポールストレート部110A及びフレア部110Bの両方がベベル化処理されている。一方、比較例1による主磁極層110’は、図6(a)(b)にその断面形状が示されるように、ポールストレート部110A’及びフレア部110B’がベベル化処理されていない(断面矩形状)ものである。比較例2による主磁極層110’’は、図7(a)(b)にその断面形状が示されるように、ポールストレート部110A’’のみベベル化処理されたものであり、フレア部110B’’の断面形状は矩形状となっている。
図8〜図13は、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)と長い場合(Nh=0.15μm)において、主磁極層表面での記録磁界強度分布を調べたシミュレーション結果を示している。図8及び図9は比較例1における記録磁界強度分布を、図10及び図11は比較例2における記録磁界強度分布を、図12及び図13は実施例1における記録磁界強度分布をそれぞれ示している。なお、シミュレーションでは、比較例2及び実施例1でのベベル角度θを8°に設定してある。
図8〜図13を見ると、全例に共通して、フレア部110Bからポールストレート部110Aに絞り込まれる部分(両者の接続部付近)で記録磁界強度が最も強くなること、主磁極層110の上面側(トレーリング側)よりも下面側(リーディング側)で記録磁界強度が強くなること、及び、ネックハイトNhが小さくなるほど主磁極層表面での磁界強度が大きくなることがわかる。ここで、主磁極層110の上面側よりも下面側で記録磁界強度が強いのは、該上面側の磁束が対向するリターンパス層118に吸収されるためと推測される。ポールストレート部110Aとフレア部110Bの接合部付近、特に下面側に磁界集中することがフレア部110Bからの漏れ磁界を生じさせ、この漏れ磁界がサイドフリンジ幅を増大させる要因である。
図8、図10、図12(または図9、図11、図13)に示されるようにネックハイトNhが一定の場合、ベベル化処理されていない比較例1よりもポールストレート部110A’’のみベベル化処理された比較例2で、該比較例2よりもポールストレート部110A及びフレア部110Bともにベベル化処理された実施例1で、記録磁界強度が小さくなり、ポールストレート部110Aとフレア部110Bの接続部付近における磁界集中が緩和されていることが分かる。この傾向は、図8、図10及び図12と図9、図11及び図13をそれぞれ比較して明らかなように、ネックハイトNhが小さいほど顕著になっている。
図14は、図8〜図13のシミュレーション結果から解析した、ネックハイトNh[μm]と主磁極表面の記録磁界強度(最大値)[kA/m]の関係を表すグラフである。図14から明らかなように、ネックハイトNhが小さいほど、主磁極表面での記録磁界強度の最大値が大きくなる。主磁極表面での記録磁界強度の最大値は、ネックハイトNhが同じ場合、比較例1で一番大きく、比較例2と実施例1はほぼ同等となっている。
図15は、図8〜図13のシミュレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)[kA/m]と記録磁界傾度[A/nm2]の関係を表すグラフである。図15から明らかなように、記録磁界傾度は記録磁界強度に比例し、記録磁界強度が大きくなるほど記録磁界傾度も増大している。記録磁界強度を同一とした場合の記録磁界傾度は、比較例1で一番大きく、比較例2と実施例1はほぼ同等となっている。比較例1、2及び実施例1において、記録磁界傾度の記録磁界強度に対する変化率はほぼ一定である。
図16〜図21は、上記比較例1、2及び実施例1に対し、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)と長い場合(Nh=0.15μm)において、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を調べたシミュレーション結果を示している。図16及び図17は比較例1における記録磁界強度分布を、図18及び図19は比較例2における記録磁界強度分布を、図20及び図21は実施例1における記録磁界強度分布をそれぞれ示している。
図16〜図21を見ると、全例に共通して、主磁極層の上面側に対向する位置よりも下面側に対向する位置で記録磁界強度分布が広がる傾向にあることがわかる。個別にみれば、比較例1では図16及び図17に示されるように、最も記録磁界強度の高い領域が主磁極層110’の断面形状とほぼ同一の矩形状をなし、全体としては下面側で膨らんだ涙型の記録磁界強度分布となっている。これに対し、比較例2及び実施例1では、図18〜図21に示されるように、最も記録磁界強度の高い領域が主磁極層110’’、110の断面形状に対応する逆台形状をなし、全体としては細長の卵型の記録磁界強度分布となっている。
図16、図18、図20(または図17、図19、図21)に示されるようにネックハイトNhが一定の場合、比較例1よりも比較例2で、さらに比較例2よりも実施例1で記録磁界強度分布の広がり、特に主磁極層の下面側に対向する位置での広がりが抑えられていることがわかる。この傾向は、図16、図18及び図20と図17、図19及び図21をそれぞれ比較して明らかなように、ネックハイトNhが小さいほど顕著である。上述したようにネックハイトNhと記録磁界強度の大きさとは比例関係にあるから、記録磁界強度が大きくなるほど、主磁極層の下面側に対向する位置での磁束広がりが抑えられていることがわかる。
図22は、図16〜図21のシミュレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)[kA/m]とMWW(記録媒体のハード膜のハイト方向中央位置における3.18kA/mの磁界強度の広がり幅)[μm]の関係を表すグラフである。図22から明らかなように、MWWは記録磁界強度に比例し、記録磁界強度が大きくなるほどMWWも拡大している。記録磁界強度を同一とした場合のMWWは、比較例1で一番大きく、比較例2と実施例1はほぼ同等となっている。比較例1、2及び実施例1において、MWWの記録磁界強度に対する変化率はほぼ一定である。
図23は、図16〜図21のシュミレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)[kA/m]とサイドフリンジ幅[μm]の関係を表すグラフである。図23を見ると、記録磁界強度を同一とした場合のサイドフリンジ幅は比較例1、2よりも実施例1で小さく、記録磁界強度が大きくなるほどサイドフリンジ幅も大きくなるが、その変化率(増大率)は実施例1が一番小さくなっている。すなわち、記録磁界強度を大きくしたときに、最もサイドフリンジ幅を抑制できるのは実施例1であることが明らかである。
以上のシミュレーション結果から明らかなように、ポールストレート部110Aだけでなくフレア部110Bもベベル化処理した本実施形態(本実施例1)によれば、記録磁界強度、記録磁界傾度及びMWWを悪化させることなく主磁極層110の下面側の磁界強度分布が改善され、フレア部110Bからの漏れ磁界を減少させることができる。これにより、記録磁界強度を上げてもサイドフリンジ幅を小さく抑えることができ、狭トラック化延いては高記録密度化を達成できる。
本実施形態では、ポールストレート部110Aとフレア部110Bのベベル角度θ1、θ2を同一角度としているが、異なるベベル角度であってもよい。また、ポールストレート部110Aとフレア部110Bの接合面での断面形状は一致していることが実際的であるが、一致していなくてもよい。
本発明の一実施形態による垂直磁気記録ヘッドの積層構造を、トラック幅方向から見て示す部分断面図である。 図1の主磁極層(2段階フレア構造)を示す斜視図である。 (a)図2のA−A線に沿う断面図である。(b)図2のB−B線に沿う断面図である。 ポールストレート部のベベル化処理により、スキュー角を付与したときの書込トラック幅Twが狭小化することを説明する模式断面図であり、(a)ベベル化処理なしの場合、(b)ベベル化処理有りの場合を示している。 別態様(1段階フレア構造)の主磁極層を示す斜視図である。 比較例1による主磁極層の断面図であって、(a)ベベル化されていないポールストレート部の断面形状、(b)ベベル化されていないフレア部の断面形状を示している。 比較例2による主磁極層の断面図であって、(a)ベベル化されたポールストレート部の断面形状、(b)ベベル化されていないフレア部の断面形状を示している。 比較例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の記録磁界強度分布を示している。 比較例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の記録磁界強度分布を示している。 比較例2のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の記録磁界強度分布を示している。 比較例2のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の記録磁界強度分布を示している。 実施例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の記録磁界強度分布を示している。 実施例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の記録磁界強度分布を示している。 図8〜図13のシミュレーション結果から解析した、ネックハイトNhと主磁極表面の記録磁界強度(最大値)の関係を表すグラフである。 図8〜図13のシミュレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)と記録磁界傾度の関係を表すグラフである。 比較例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 比較例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 比較例2のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 比較例2のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 実施例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが短い場合(Nh=0.05μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 実施例1のシミュレーション結果であり、ネックハイトNhが長い場合(Nh=0.15μm)の、記録媒体の膜厚中央に相当する位置での記録磁界強度分布を示している。 図16〜図21のシミュレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)とMWWの関係を表すグラフである。 図11〜図21のシュミレーション結果から解析した、主磁極表面の記録磁界強度(最大値)とサイドフリンジ幅の関係を表すグラフである。
符号の説明
108 非磁性絶縁層
110 主磁極層
110A ポールストレート部
110B フレア部
110C 基部
118 リターンパス層
H 垂直磁気記録ヘッド
M 記録媒体
Ma ハード膜
Mb ソフト膜
Tw トラック幅

Claims (3)

  1. 非磁性層の上に、記録媒体との対向面に露出するポールストレート部と該ポールストレート部からハイト方向奥側に向かってトラック幅方向に広がるフレア部とを有する主磁極層を備え、記録媒体との対向面には前記非磁性層を挟んで前記主磁極層と対向するリターンパス層が露出している垂直磁気ヘッドにおいて、
    この主磁極層のポールストレート部は、その全長に渡って、記録媒体との対向面から見た形状が前記非磁性層側で幅狭の台形形状をなし、
    前記フレア部は、少なくとも前記ポールストレート部との接続部において、記録媒体との対向面から見た形状が前記非磁性層側で幅狭の台形形状をなしていることを特徴とする垂直磁気記録ヘッド。
  2. 請求項1記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記フレア部は、前記ポールストレート部との接続部において該ポールストレート部の台形形状と同一の断面形状を有している垂直磁気記録ヘッド。
  3. 請求項1または2記載の垂直磁気記録ヘッドにおいて、前記フレア部の台形形状は、前記ポールストレート部との接続部からハイト方向奥側に向かって、その台形の長底辺の長さと短底辺の長さの比が1に等しくなるように変化している垂直磁気記録ヘッド。
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