JP3942000B2 - パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 - Google Patents

パッケージ型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 Download PDF

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    • H01G2/065Mountings specially adapted for mounting on a printed-circuit support for surface mounting, e.g. chip capacitors

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タンタル、ニオブ又はアルミニウム等の弁作用金属を使用したコンデンサ素子を合成樹脂にて密封して成るパッケージ型固体電解コンデンサの構造と、その製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のパッケージ型固体電解コンデンサを多量生産するに際しては、金属板製のリードフレームを使用した製造方法が採用されている。
【0003】
すなわち、図154〜図156に示すように、リードフレームAに、左右一対のリード端子B,Cを長手方向に一定のピッチ間隔で設けて、この両リード端子B,C間に、コンデンサ素子Dを、その陽極部D1が一方のリード端子Bに、陰極部D2が他方のリード端子Cに各々接続するように搭載したのち、このコンデンサ素子Dの部分の全体を、熱硬化性合成樹脂製のパッケージ体Eにて密封し、次いで、前記リードフレームAから切り離したのち、前記両リード端子B,Cのうち前記パッケージ体Eから突出する部分を、パッケージ体Eの下面側に折り曲げると言う製造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この製造方法は、コンデンサ素子Dの全体を、一つずつ一対の金型を使用した合成樹脂のトランスファ成形によるパッケージ体Eにて密封するものであることにより、前記パッケージ体Eのうち、その表面と前記コンデンサ素子Dにおける左右両側面との間の肉厚さW1′、及び上下両面との間の肉厚さH1′,H2′を、前記パッケージ体Eを合成樹脂のトランスファ成形すること、及び、これに加えて、リードフレームAに対してコンデンサ素子Dを装填するときにおいて左右及び上下に傾くこと等を考慮して可成り厚くしなければならず、この分だけ、固体電解コンデンサにおける幅寸法W′及び高さ寸法H′が増大することになるから、全体の体積に対するコンデンサ素子の体積効率が低くなり、全体が、コンデンサ素子の容量に比べて大型化するのであり、換言すると、コンデンサ素子の全体を合成樹脂のトランスファ成形によるパッケージ体Eにて密封することが、固体電解コンデンサにおける小型・大容量化の妨げになっているという問題があった。
【0005】
しかも、前記した従来のパッケージ型固体電解コンデンサは、二本のリード端子B,Cを、前記パッケージ体Eの左右両端部から突出したのち、パッケージ体Eの下面側に折り曲げることにより、プリント基板等に対して半田付けにて面実装するように構成したもので、二本のリード端子を必要とするから、重量が増大するばかりか、全体の長さ寸法Lが増大してより大型化し、しかも、製造コストがアップするという問題もあった。
【0006】
本発明は、これの問題を解消した固体電解コンデンサの構造と、この固体電解コンデンサを多量生産できる製造方法とを提供することを技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本発明の第1の局面は,請求項1に記載したように,
「陽極部と陰極部とを備えたコンデンサ素子と,このコンデンサ素子を上面に搭載した合成樹脂製シート片と,このシート片の上面において前記コンデンサ素子を封止する合成樹脂製のパッケージ体とを備えて成り,前記パッケージ体における左右両端面のうち一方の端面には,前記コンデンサ素子における陽極部に対する陽極側端子電極膜を,他方の端面には,前記コンデンサ素子における陰極部に対する陰極側端子電極膜を各々形成し,更に,前記コンデンサ素子における陽極部には金属片を固着して,この金属片を,前記パッケージ体における左右両端面のうち前記陽極側端子電極膜が形成されている一方の端面に,前記陽極側端子電極膜に導通するように露出する。」
という構成にした。
【0008】
また,本発明の第2の局面は,請求項4に記載したように,
「前記パッケージ体のうちコンデンサ素子の上面を密封する部分を,合成樹脂製のシート片にて構成する。」
という構成にした。
【0009】
更にまた,本発明の第3の局面は,請求項5又は6に記載したように,
「前記パッケージ体における左右両端面のうち一方の端面を内向きの傾斜面するか,或いは,前記一方の端面とパッケージ体の上面との角部に面取り面を設ける。」
という構成にした。
これに加えて,本発明の第4の局面は,請求項9に記載したように,
請求項1〜7のいずれかの記載において,前記コンデンサ素子の陰極部に陰極バンプを設けて,この陰極バンプを,前記パッケージ体における他方の端面に,当該他方の端面に形成した前記陰極側端子電極膜に導通するように露出する。」
という構成にした。
【0010】
【発明の作用・効果】
前記した請求項1のように、コンデンサ素子を合成樹脂製シート片の上面に搭載し、このシート片の上面に、前記コンデンサ素子を封止する合成樹脂製のパッケージ体を設けたことにより、前記コンデンサ素子における左右両側面及び上面側は、合成樹脂製のパッケージ体にて封止されるが、前記コンデンサ素子における下面側は、合成樹脂製のシート片にて封止される。
【0011】
つまり、本発明は、コンデンサ素子における左右両側面及び上下両面のうちその下面側を、合成樹脂製のパッケージ体にて封止することに代えて、合成樹脂製のシート片にて封止するものであることにより、固体電解コンデンサにおける高さ寸法を、コンデンサ素子の下面側をもパッケージ体にて封止する場合に比べて、パッケージ体における肉厚さ寸法から前記シート片における厚さ寸法を差し引いた分だけ低くすることができるのであり、しかも、シート片の上面にコンデンサ素子を搭載したことで、コンデンサ素子が上下方向に傾くことがないことにより、パッケージ体のうちコンデンサ素子の上面側における肉厚さに、前記従来のようにコンデンサ素子の上下方向への傾きの点を考慮する必要がないから、この上面側における肉厚さを薄くできるのである。
【0012】
従って,本発明によると,高さ寸法及び長さ寸法を小さくできるから,全体の体積に対するコンデンサ素子の体積効率が高くなり,全体の大きさを,コンデンサ素子の容量に比べて小型化できると共に,軽量化でき,換言すると,コンデンサ素子の全体を合成樹脂のトランスファ成形によるパッケージ体にて密封する場合よりも,大幅に小型・軽量化できる効果を有する。
しかも,コンデンサ素子における陽極部に固着した金属片を,パッケージ体における一方の端面に露出したことで,前記一方の端面への陽極の露出面積を増大を図ることができる。
その上,前記パッケージ型固体電解コンデンサにおける一方の端子であるところの陽極側端子電極膜を,前記パッケージ体における左右両端面のうち一方の端面に,他方の端子であるところの陰極側端子電極膜を,前記パッケージ体における他方の端面に各々形成したことにより,前記従来のように,金属板製のリード端子を使用することなく,従って,大型化及び重量のアップを招来することなく,面実装型に構成することができる。
【0013】
特に,前記金属片を,請求項2に記載したように,前記陽極部の金属よりも酸化され難い金属製にすることで,パッケージ体におけるの一方の端面に形成する陽極側端子電極膜とコンデンサ素子との確実な電気的接続に要するコストの低減を達成できる
【0014】
これに加えて,前記請求項4のように構成することにより,コンデンサ素子の上面側をも合成樹脂製のシート片にて封止することができて,高さ寸法を,コンデンサ素子の上面側を合成樹脂製のパッケージ体で封止する場合よりも低くできるから,更なる小型・軽量化を達成できる。
【0015】
ところで,この種の固体電解コンデンサは,極の方向が決まっている有極性であることにより,これをプリント基板等に対して実装するとき,陽極と陰極とを逆向きにして実装すると,固体電解コンデンサの破損が発生することになる。
【0016】
これに対しては,請求項5又は6に記載したように,前記パッケージ体における左右両端面のうち一方の端面を内向きの傾斜面するか,或いは,前記一方の端面とパッケージ体の上面との角部に面取り面を設けることにより,この面取り面又は傾斜面によって極の方向を容易に識別することができるから,プリント基板等に実装に際して,逆向きにして実装することを大幅に低減できるのである。
【0017】
更にまた,請求項7に記載したように,前記パッケージ型固体電解コンデンサにおける一方の端子であるところの陽極側端子電極膜を,前記パッケージ体における一方の端面及びシート片における下面との両方に掛けて形成し,他方の端子であるところの陰極側端子電極膜を,前記パッケージ体における他方の端面及びシート片における下面との両方に掛けて形成したことにより,前記従来のように,金属板製のリード端子を使用することなく,従って,大型化及び重量のアップを招来することなく,面実装型に構成することができるのである。
【0018】
そして,本発明の請求項10〜16に記載した各製造方法によると,前記請求項1〜9に記載した構成の固体電解コンデンサを,リードフレームを使用することなく,多量生産方式に低コストで製造できる効果を有する。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、タンタル固体電解コンデンサを製造する場合の図面について説明する。
【0020】
図1〜図16は第1の実施の形態を示す。
【0021】
この第1の実施の形態は、以下に述べる方法である。
【0022】
先ず、図1及び図2に示すように、適宜厚さの軟質又は硬質合成樹脂製のシート材1を用意し、このシート材1の上面に、多数個の陰極用電極膜2を適宜ピッチの間隔で四列に並べて形成する一方、前記シート材1の下面に、前記陰極用電極膜2における四つの列の箇所に陰極側端子電極膜3を、この各陰極側端子電極膜3の間の箇所に陽極側端子電極膜4を、これら各陰極側端子電極膜3及び各陽極側端子電極膜4が前記各陰極用電極膜2の列方向に延びるように形成する。
【0023】
この場合、前記各陰極用電極膜2のうち前記各陰極側端子電極膜3の長手方向に並ぶ複数個の各陰極用電極膜2は、前記各陰極側端子電極膜3に沿って延びる帯状電極膜5にて一体的に連なるようにする。
【0024】
一方、コンデンサ素子6は、図3に示すように、タンタル等の弁作用金属の粉末を多孔質に固めて焼成し且つ前記の金属粉末の表面に五酸化タンタル等の誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6aと、この基体片6aにその一端面から突出するように固着したタンタル等の弁作用金属製の棒状の陽極部6bと、前記基体片6aの表面に膜状に形成した陰極部6cとによって構成されている。
【0025】
次いで、図4及び図5に示すように、前記コンデンサ素子6の多数個を、前記シート材1における各電極膜2の上面に、一つずつ陽極部6bを横向きに並列状に並べて搭載する。この搭載に際しては、各コンデンサ素子6を、第1列と第2列、及び、第3列と第4列とにおいて陽極部6bが互いに向かい合わせにして並べると共に、この各コンデンサ素子6における陰極部6cを前記陰極用電極膜2に対して導電性ペースト(図示せず)の接着剤等にて電気的に接続した状態に固定する。
【0026】
次いで、前記シート材1の上面に、図4及び図5に二点鎖線で示すように、その周囲を囲うように構成した枠体20を載置し、この枠体20内に、合成樹脂を液体状態で、前記各コンデンサ素子6の全体が浸漬する深さまで充填したのち硬化することにより、図6及び図7に示すように、各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さにした合成樹脂製の板状体7を形成する。
【0027】
この場合において、前記各陰極用電極膜2の相互間を一体的に繋ぐ帯状電極膜5の一端部5aは、前記板状体7の側面から突出するようにする。
【0028】
次いで、前記シート材1の下面に、図8及び図9に示すように、合成樹脂製のエキスパンションシート30を貼着したのち、前記シート材1を含む板状体7を、各コンデンサ素子6における列方向の左右両側における列方向切断線Xに沿ってダイシングカッター等にて切断することにより、その一方の切断面7aに、各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4が、他方の切断面7bに、前記各陰極用電極膜2及び陰極側端子電極膜3が各々露出するようにする。
【0029】
なお、この切断に際しては、シート材1を硬質材にして、切断溝を、このシート材1を残すか、シート材1に傷を付ける程度の深さにして刻設したのち、シード材を割るようにして切断することにより、前記エキスパンションシート30に伸びが発生することを回避できて、好都合である。
【0030】
次いで、図10及び図11に示すように、前記一方の切断面7aに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布し、乾燥したのち焼成することにより、陽極側端子電極膜8を、当該陽極側端子電極膜8が前記各コンデンサ素子6における陽極部6b及び前記陽極側端子電極膜4に電気的に接続するようにして形成する一方、前記他方の切断面7bに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布し、乾燥したのち焼成することにより、陰極側端子電極膜9を、当該陰極側端子電極膜9が前記各コンデンサ素子6の箇所における陰極用電極膜2及び前記陰極側端子電極膜3に電気的に接続するようにして形成する。
【0031】
ところで、前記各コンデンサ素子6における陽極部6bは、酸化され易いタンタル等の弁作用金属製で、この陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分には、板状体7の切断と同時に酸化膜が形成されることにより、前記陽極側端子電極膜8との電気的接続に不良が発生する率が高くなる。
【0032】
そこで、前記一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を形成するに際しては、これに先立って、図12に示すように、各コンデンサ素子における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、これと、これに近接したニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金の電極棒との間における放電により(なお、この放電に際して各コンデンサ素子6における陽極部6bへの通電は、各陰極用電極膜2の相互間を一体的に繋ぐ帯状電極膜5の一端部5aより行う)、酸化膜を除去しながらタンタルとニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金との合金から成る酸化され難い陽極バンプ6b′を形成するか、或いは、各コンデンサ素子における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、パラジウム又は白金のペーストを塗布したのちレーザ光線を照射することにより、酸化膜を除去しながらタンタルとパラジウム又は白金との合金から成る酸化され難い陽極バンプ6b′を形成するのである。
【0033】
このように、各コンデンサ素子における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に酸化され難い金属による陽極バンプ6b′を形成することにより、前記一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を前記した方法にて形成した場合に、この陽極側端子電極膜8を各コンデンサ素子6における陽極部6bに対して確実に電気的に接続することができて、不良品の発生率を低減できる。
【0034】
そして、最後に、図13に示すように、前記板状体7及び前記シート材1を、各コンデンサ素子6の間の行方向切断線Yに沿って、ダイシングカッター等にて複数個のチップ片に切断したのち、各チップ片をエキスパンションシート30から剥離することにより、第1の実施形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Aの複数個を同時に得るのである。
【0035】
図14〜図16は、以上の工程により得られるタンタル固体電解コンデンサ10Aの構造を示すものである。
【0036】
この第1の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Aは、陰極部6cと陽極部6bとを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6における陰極部6cをこのシート片11の上面に形成した陰極用電極膜12に電気的に接続するように陽極部6bを横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bが、他端面17bに前記陰極用電極膜12が各々露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を、他端面17bに陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記シート片11の下面のうち左右両端の部分にも、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0037】
前記第1の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Aは、前記したように、コンデンサ素子6を合成樹脂製シート片11の上面に搭載し、このシート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設けたことにより、コンデンサ素子6における左右両側面及び上下両面のうちその下面側を、厚さTの薄い前記シート片11にて封止できることに加えて、シート片11の上面にコンデンサ素子6を搭載したことで、コンデンサ素子6が上下方向に傾くことがないことにより、パッケージ体17のうちコンデンサ素子6の上面側における肉厚さH1に、前記従来のようにコンデンサ素子の上下方向への傾きの点を考慮する必要がないから、固体電解コンデンサ10の高さ寸法Hを低くすることができる。
【0038】
また、前記パッケージ体17の一端面17aに、前記コンデンサ素子6の陽極部6bを露出して、この一端面17aに陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記パッケージ体17の他端面17bに、陰極用電極膜12を露出して、この他端面17bに陰極側端子電極膜19を形成したことにより、前記従来のように、金属板製のリード端子を使用することなく、面実装型に構成することができるから、固体電解コンデンサ10の長さ寸法Lを短縮できると共に軽量化できる。
【0039】
更にまた、前記シート片11の下面における両端に、陽極側下面電極膜14と陰極側下面電極膜13とが形成されていることにより、プリント基板等に対しての半田付けにて実装する場合における確実性及び半田付け強度のアップを図ることができる。
【0040】
なお、ここに使用するコンデンサ素子としては、図3に示すように、多孔質に固めて焼成した弁作用金属粉末の表面に誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6aと、この基体片6aの一端面から突出する弁作用金属棒製の陽極部6bと、前記基体片6aの表面に膜状に形成した陰極部6cとによって構成されるものに限らず、図17に示すように、多孔質に固めて焼成した弁作用金属粉末の表面に誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6a′と、この基体片6a′の一端面に固着した弁作用金属板製の陽極部6b′と、前記基体片6a′の表面に膜状に形成した陰極部6c′とによって構成されるコンデンサ素子6′を使用することができる。
【0041】
更には、図18に示すように、アルミニウム板(又は箔)製の基体片16aのうち、一端部を陽極部16bとし、残りの部分における表面をエッチング処理等にて粗面化し、この粗面化した部分に、誘電体膜と固体電解質層とを形成することに加えて膜状の陰極部16cを形成して成るコンデンサ素子16を使用することができるほか、これに加えて、このコンデンサ素子16の複数個を、図19に示すように、一体化したものを一つのコンデンサ素子として使用することができることは勿論である。
【0042】
また、前記したように、板状体7を、各コンデンサ素子6における陽極部6bが露出するように切断するに際しては、図20に示す変形例のように、その切断面7aの上部に、外向きへの傾斜面7a′を形成する。
【0043】
このようにすることにより、前記第1の実施の形態の変形例による固体電解コンデンサ10A′に、図21及び図22に示すように、そのパッケージ体17における一端面17aと上面との間の角部に面取り面17a′を形成することができ、この面取り面17a′にて陽極の方向を識別することができるのである。
【0044】
この場合において、切断面7aにおける外向きへの傾斜面7a′を、図示のように、当該傾斜面7a′にコンデンサ素子6における陽極部6bの全部又は一部が露出するように構成した場合には、前記各コンデンサ素子における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分にパラジウム又は白金のペーストを塗布及びレーザ光線の照射にて陽極バンプ6b′を形成するときにおいて、前記パラジウム又は白金のペーストの塗布、及びレーザ光線の照射を容易に行うことができる利点を有する。
【0045】
また、前記した切断面7aの全体を、図20に二点鎖線で示すように、シート材1に対して傾斜する傾斜面7a″に形成することにより、固体電解コンデンサ10におけるパッケージ体17の一端面の全体を、図21及び図22に二点鎖線で示すように、傾斜面17a″に形成でき、この傾斜面17a″にて陽極の方向を識別することができる。
【0046】
更にまた、前記第1の実施の形態においては、前記したように、固体電解コンデンサ10におけるパッケージ体17の一端面17aに面取り面17a′を設けるか、一端面17aを全体を傾斜面17a″に形成することによって陽極の方向を指示することに代えて、以下に述べる別の変形例のように、固体電解コンデンサ10A″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面を設けるか、他端面17bを全体の傾斜面に形成することによって陰極の方向を指示することもできる。
【0047】
すなわち、板状体7を、各コンデンサ素子6の陰極部6cに接続する陰極用電極膜2が露出するように切断するに際して、図23に実線で示すように、その切断面7bの上部に、外向きへの傾斜面7b′を形成するか、或いは、図23に二点鎖線で示すように、その切断面7bの全体をシート材1に対して傾斜する傾斜面7b″に形成することにより、図24に示すように、固体電解コンデンサ10A″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面17b′を設けるか、他端面17bの全体を傾斜面17b″に形成することができる。
【0048】
次に、図25〜図29は、第2の実施の形態を示す。
【0049】
この第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態のように、上面に陰極側電極膜2の多数個を、下面に陰極側端子電極膜3及び陽極側端子電極膜4の多数個を形成して成るシート材1において、これに、図25及び図26に示すように、上面における各陰極側電極膜2と下面における陰極側端子電極膜3との各々を電気的に接続するスルーホール21を、列方向切断線Xより内側の部位に設ける。
【0050】
そして、このスルーホール21付きのシート材1を使用して、前記第1の実施の形態と同様に、前記シート材1の上面にコンデンサ素子6を搭載する工程、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側に沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6b及び前記陰極用電極膜2が露出するように切断する工程と、前記板状体における両切断面のうち前記陽極部6bが露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程、及び、前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程を経ることにより、図27に示すような第2の実施の形態による固体電解コンデンサ10Bを得るものである。
【0051】
この第2の実施の形態による固体電解コンデンサ10Bは、陰極部6cと陽極部6bとを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6における陰極部6cをこのシート片11の上面に形成した陰極用電極膜12に電気的に接続するように陽極部6bを横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bが露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記シート片11の下面に、前記コンデンサ素子6における陰極部6cにスルーホール21を介して電気的に接続する陰極側端子電極膜13を形成したという構造に成っている。
【0052】
この第2の実施の形態においては、その変形例を示す図28のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10B′にするか、或いは、その別の変形例を示す図29のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10B″に構成することができる。
【0053】
図30〜図34は、第3の実施の形態を示す。
【0054】
この第3の実施の形態は、前記第1の実施の形態のように、上面に陰極側電極膜2の多数個を、下面に陰極側端子電極膜3及び陽極側端子電極膜4の多数個を形成して成るシート材1において、これに、図30及び図31に示すように、上面における各陰極側電極膜2と下面における陰極側端子電極膜3との各々を電気的に接続するスルーホール22を、列方向切断線X上の部位に設ける。
【0055】
そして、このスルーホール22付きのシート材1を使用して、前記第1の実施の形態と同様に、前記シート材1の上面にコンデンサ素子6を搭載する工程、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側に沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6b及び前記陰極用電極膜2が露出するように列方向切断線Xに沿って切断する工程、前記板状体における両切断面のうち前記陽極部6bが露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程、及び、前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程を経ることにより、図27に示すような第3の実施の形態による固体電解コンデンサ10Cを得るものである。
【0056】
この第3の実施の形態による固体電解コンデンサ10Cは、陰極部6cと陽極部6bとを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6における陰極部6cをこのシート片11の上面に形成した陰極用電極膜12に電気的に接続するように陽極部6bを横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bが露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記シート片11の下面に、前記コンデンサ素子6における陰極部6cにスルーホール22を介して電気的に接続する陰極側端子電極膜13を形成したという構造に成っている。
【0057】
この第3の実施の形態においては、その変形例を示す図33のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10C′にするか、或いは、その別の変形例を示す図34のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10C″に構成することができる。
【0058】
これら第2の実施の形態及び第3の実施の形態によると、パッケージ体17の他端面17bに、陰極側端子電極膜19を形成することを省略できるから、より小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができるが、場合によっては、この他端面17bに、二点鎖線で示すように陰極側端子電極膜19を形成しても良い。
【0059】
図35〜図42は、第4の実施の形態を示す。
【0060】
この第4の実施の形態は、前記コンデンサ素子6として、図35に示すように、その陽極部6bに対して、タンタルと溶接可能な金属製の金属片23を溶接等にて固着したものを使用する場合である。
【0061】
この金属片23付きコンデンサ素子6を前記シート材1の上面に搭載する工程(図36)、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程(図37)、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23及び前記陰極用電極膜2が両切断面7a,7bに露出するように切断する工程(図38)、前記板状体7における両切断面7a,7bのうち前記金属片23が露出する一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面7bに陰極側端子電極膜9を各々形成する工程(図39)、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図40に示すような第4の実施の形態による固体電解コンデンサ10Dを得るもである。
【0062】
この第4の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Dは、前記第1の実施の形態と略同様に、陰極部6cと陽極部6bとを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6における陰極部6cをこのシート片11の上面に形成した陰極用電極膜12に電気的に接続するように陽極部6bを横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23が、他端面17bに前記陰極用電極膜12が各々露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を、他端面17bに陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記シート片11の下面のうち左右両端の部分にも、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0063】
このように、コンデンサ素子6の陽極部6bに金属片23を固着する方法は、パッケージ体17における一端面17aに対する陽極の露出面積を、この金属片23にて増大することができることにより、この広い露出面積に前記陽極バンプ6b′を形成すれば良く、前記陽極バンプ6b′を形成することが、当該陽極バンプ6b′を細い陽極部6bの先端面に形成する場合よりも容易にできてコストの低減を図ることができる。
【0064】
特に、前記金属片23を、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製にすることにより、パッケージ体17の一端面17aに形成する陽極側端子電極膜18とコンデンサ素子6との確実な電気的接続に前記陽極バンプ6b′を使用することを省略することができるから、コストの低減を達成できる。
【0065】
また、この第4の実施の形態においては、その変形例を示す図41のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10D′にするか、或いは、その別の変形例を示す図42のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10D″に構成することができる。
【0066】
これに加えて、コンデンサ素子6の陽極部6bに金属片23を固着した場合には、図43に示す第5の実施の形態のように、この金属片23をシート片11の上面に形成した陽極側電極膜24に対して導電性ペースト等にて電気的に接続し、この陽極側電極膜24をパッケージ体17の一端面17aに露出することにより、一端面17aに形成した陽極側端子電極膜18と、コンデンサ素子6とをこの陽極側電極膜24を介して電気的に接続するという構成の固体電解コンデンサ10Eにしたり、又は、前記した第4の実施の形態に、前記第2又は第3の実施の形態におけるスルーホール21,22を適用して、図44に示す第6の実施の形態のような固体電解コンデンサ10F、又は図45に示す第7の実施の形態のような固体電解コンデンサ10Gに構成するしても良い。これら第5、第6及び第7の実施の形態においては、パッケージ体17の一端面17a又は他端面17bに、傾斜面17a″,17b″又は面取り面17a′,17b′を設けても良いことはいうまでもない。
【0067】
図46〜図60は第8の実施の形態を示す。
【0068】
この第8の実施の形態は、以下に述べる方法である。
【0069】
先ず、図46に示すように、適宜厚さの軟質又は硬質合成樹脂製のシート材1を用意し、このシート材1の下面に、帯状に延びる二本の陽極側端子電極膜3と、同じく帯状に延びる三本の陰極側端子電極膜2とを交互に並べて形成する。
【0070】
一方、コンデンサ素子6は、図47に示すように、タンタル等の弁作用金属の粉末を多孔質に固めて焼成し且つ前記の金属粉末の表面に五酸化タンタル等の誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6aと、この基体片6aにその一端面から突出するように固着したタンタル等の弁作用金属製の棒状の陽極部6bと、前記基体片6aの表面に形成した陰極膜6cと、前記基体片6aの他端に銀ペーストの盛り上げ等にて前記陰極膜6cから突出するように設けた陰極バンプ6dとによって構成されている。
【0071】
次いで、図48及び図49に示すように、前記コンデンサ素子6の多数個を、前記シート材1の上面に、陽極部6b及び陰極バンプ6dを横向きにして、前記各陽極側端子電極膜2及び各陰極側端子電極膜3の長手方向に沿って並列状に並べて搭載する。
【0072】
なお、この搭載に際しては、各コンデンサ素子6を、第1列と第2列、及び、第3列と第4列とにおいて陽極部6bが互いに向かい合わせにして並べると共に、この各コンデンサ素子6をシート材1に対して接着剤(図示せず)等にて固定する。
【0073】
次いで、前記シート材1の上面に、図48及び図49に二点鎖線で示すように、その周囲を囲うように構成した枠体20を載置し、この枠体20内に、合成樹脂を液体状態で、前記各コンデンサ素子6の全体が浸漬する深さまで充填したのち硬化することにより、図50及び図51に示すように、各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さにした合成樹脂製の板状体7を形成する。
【0074】
次いで、前記シート材1の下面に、図52及び図53に示すように、合成樹脂製のエキスパンションシート30を貼着したのち、前記シート材1を含む板状体7を、各コンデンサ素子6における列方向の左右両側における列方向切断線Xに沿ってダイシングカッター等にて切断することにより、その一方の切断面7aに、各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4が、他方の切断面7bに、前記各コンデンサ素子6における陰極バンプ4d及び陰極側端子電極膜3が各々露出するようにする。
【0075】
次いで、図54及び図55に示すように、前記一方の切断面7aに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布したのち焼成することにより、陽極側端子電極膜8を、当該陽極側端子電極膜8が前記各コンデンサ素子4における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4に電気的に接続するようにして形成する一方、前記他方の切断面7bに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布したのち焼成することにより、陰極側端子電極膜9を、当該陰極側端子電極膜9が前記各コンデンサ素子6における陰極バンプ6d及び陰極側端子電極膜3に電気的に接続するようにして形成する。
【0076】
前記一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を形成するに際しては、これに先立って、図56に示すように、各コンデンサ素子6における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、これと、これに近接したニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金の電極棒との間における放電により、酸化膜を除去しながらタンタルとニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金との合金から成る酸化され難い陽極バンプ6b′を形成するか、或いは、各コンデンサ素子6における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、酸化膜を除去しながらパラジウム又は白金のペーストを塗布したのちレーザ光線を照射することにより、タンタルとパラジウム又は白金との合金から成る酸化され難い陽極バンプ6b′を形成するのである。
【0077】
このように、各コンデンサ素子6における陽極部6bのうち前記一方の切断面6aに露出する部分に酸化され難い金属による陽極バンプ6b′を形成することにより、前記一方の切断面6aに陽極側端子電極膜8を前記した方法にて形成した場合に、この陽極側端子電極膜8を各コンデンサ素子6における陽極部6bに対して確実に電気的に接続することができて、不良品の発生率を低減できる。
【0078】
そして、最後に、図57に示すように、前記シート材1を含む板状体7を、各コンデンサ素子5の間の行方向切断線Yに沿って、ダイシングカッター等にて複数個のチップ片に切断したのち、各チップ片をエキスパンションシート30から剥離することにより、第8の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Hの複数個を同時に得るのである。
【0079】
図58〜図60は、以上の工程により得られるタンタル固体電解コンデンサ10Hの構造を示すものである。
【0080】
この第8の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Hは、一端に陽極部6bを他端に陰極部6dを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6における陽極部6b及び陰極バンプ6dを横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bが、他端面17bに前記コンデンサ素子6における陰極部6dが各々露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を、他端面17bに陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記シート片11の下面のうち左右両端の部分に、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側下面電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0081】
この第8の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Hは、前記したように、コンデンサ素子6を合成樹脂製シート片11の上面に横向きにして搭載し、このシート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設けたことにより、コンデンサ素子6における左右両側面及び上下両面のうちその下面側を、厚さTの薄い前記シート片11にて封止できることに加えて、シート片11の上面にコンデンサ素子6を搭載したことで、コンデンサ素子6が上下方向に傾くことがないことにより、パッケージ体17のうちコンデンサ素子6の上面側における肉厚さH1に、前記従来のようにコンデンサ素子の上下方向への傾きの点を考慮する必要がないから、固体電解コンデンサ10Hの高さ寸法Hを低くすることができる。
【0082】
また、前記パッケージ体17の一端面17aに、前記コンデンサ素子6の陽極部6bを露出して、この一端面17aに陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記パッケージ体17の他端面17bに、前記コンデンサ素子6の陰極バンプ6dを露出して、この他端面17bに陰極側端子電極膜19を形成したことにより、前記従来のように、金属板製のリード端子を使用することなく、面実装型に構成することができるから、固体電解コンデンサ10Hの長さ寸法Lを短縮できると共に軽量化できる。
【0083】
なお、ここに使用するコンデンサ素子としては、図47に示すように、多孔質に固めて焼成した弁作用金属粉末の表面に誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6aと、この基体片6aの一端面から突出する弁作用金属棒製の陽極部6bと、前記基体片6aの表面に形成した陰極部6cと、前記基体片6aの他端に前記陰極膜6cから突出した陰極バンプ4dとによって構成されるものに限らず、図61に示すように、多孔質に固めて焼成した弁作用金属粉末の表面に誘電体膜と固体電解質層とを形成した基体片6a′と、この基体片6a′の一端面に固着した弁作用金属板製の陽極部6b′と、前記基体片6a′の表面に形成した陰極膜6c′と、前記基体片6aの他端に前記陰極膜6cから突出した陰極バンプ6dとによって構成されるコンデンサ素子6′を使用することができる。
【0084】
更には、図62に示すように、アルミニウム板(又は箔)製の基体片16aのうち、一端部を陽極部16bとし、残りの部分における表面をエッチング処理等にて粗面化し、この粗面化した部分に、誘電体膜と固体電解質層とを形成することに加えて陰極膜16cを形成し、更に、前記基体片16aの他端に前記陰極膜16cから突出する陰極バンプ16dを設けて成るコンデンサ素子16を使用することができるほか、これに加えて、このコンデンサ素子16の複数個を、図63に示すように、一体化したものを一つのコンデンサ素子として使用することができることは勿論である。
【0085】
また、前記したように、板状体7を、列方向切断線Xに沿って各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陰極バンプ4dが露出するように切断するに際しては、図64に示す変形例のように、その切断面5aの上部に、外向きへの傾斜面5a′を形成する。
【0086】
このようにすることにより、前記第8の実施の形態の変形例として固体電解コンデンサ10H′には、図65及び図66に示すように、そのパッケージ体17における一端面17aと上面との間の角部に面取り面17a′を形成することができ、この面取り面17a′にて陽極の方向を識別することができるのである。
【0087】
この場合において、前記した切断面7aの全体を、図64に二点鎖線で示すように、シート材1に対して傾斜する傾斜面7a″に形成することにより、固体電解コンデンサ10H′におけるパッケージ体17の一端面17aの全体を、図65及び図66に二点鎖線で示すように、傾斜面17a″に形成でき、この傾斜面17a″にて陽極の方向を識別することができる。
【0088】
更にまた、第8の実施の形態においては、前記したように、固体電解コンデンサ10H,10H′におけるパッケージ体17の一端面17aに面取り面17a′を設けるか、一端面17aを全体を傾斜面17a″に形成することによって陽極の方向を指示することに代えて、以下に述べる別の変形例のように、固体電解コンデンサ10H″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面を設けるか、他端面17bを全体の傾斜面に形成することによって陰極の方向を指示することもできる。
【0089】
すなわち、板状体7を、各コンデンサ素子6の陰極バンプ6dが露出するように切断するに際して、図67に実線で示すように、その切断面7bの上部に、外向きへの傾斜面7b′を形成するか、或いは、図67に二点鎖線で示すように、その切断面7bの全体をシート材1に対して傾斜する傾斜面7b″に形成することにより、図68に示すように、固体電解コンデンサ10H″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面17b′を設けるか、他端面17bの全体を傾斜面17b″に形成することができる。
【0090】
図69〜図74は、第9の実施の形態を示す。
【0091】
この第9の実施の形態は、前記陰極バンプ6dを備えたコンデンサ素子6として、図69に示すように、その陽極部6bに対して、タンタルと溶接可能な金属とか、例えば、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製の金属片23を溶接等にて固着したものを使用する場合である。
【0092】
この金属片23付きコンデンサ素子6を前記シート材1の上面に搭載する工程(図70)、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体7を形成する工程(図71)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23及びシート材1下面の陽極側端子電極膜4が一方の切断面7aに、前記コンデンサ素子6の陰極バンプ6d及びシート材1下面の陰極側端子電極膜3が他方の切断面7bに各々露出するように切断する工程(図72)、前記板状体7における両切断面7a,7bのうち前記金属片23が露出する一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を、前記陰極バンプ4dが露出する他方の切断面7bに陰極側端子電極膜9を各々形成する工程(図73)、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図74に示すような第9の実施の形態による固体電解コンデンサ10Iを得るものである。
【0093】
この第9の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Iは、前記第8の実施の形態と略同様に、陰極部6cと陽極部6bとを備えたコンデンサ素子6を、合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6を横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23が、他端面17bに前記陰極バンプ4dが各々露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を、他端面17bに陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記シート片11の下面のうち左右両端の部分にも、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0094】
このように、コンデンサ素子6の陽極部6bに金属片23を固着する方法は、前記第4の実施の形態と同じ効果を得ることができる。
【0095】
また、この第9の実施の形態においては、その変形例を示す図75のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10I′にすか、或いは、その別の変形例を示す図76のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10I″に構成することができる。
【0096】
これに加えて、コンデンサ素子6の陽極部6bに金属片23を固着した場合には、図77に示す第10の実施の形態のように、この金属片23をシート片11の上面に形成した陽極側電極膜24に対して導電ペースト等にて電気的に接続し、この陽極側電極膜24をパッケージ体17の一端面17aに露出することにより、一端面17aに形成した陽極側端子電極膜18と、コンデンサ素子6とをこの陽極側電極膜24を介して電気的に接続するという構成の固体電解コンデンサ10Jにすることができ、また、この第10の実施の形態の変形例としては、図示しないが、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けるとか、或いは、他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設ける構成にすることができる。
【0097】
図78〜図94は第11の実施の形態を示す。
【0098】
この第11の実施の形態は、以下に述べる方法である。
【0099】
先ず、図78及び図79に示すように、適宜厚さの軟質又は硬質合成樹脂製のシート材1を用意し、このシート材1の上面に、多数個の陰極用電極膜2を適宜ピッチの間隔で四列に並べて形成する一方、前記シート材1の下面に、前記陰極用電極膜2における四つの列の箇所に陰極側端子電極膜3を、この各陰極側端子電極膜3の間の箇所に陽極側端子電極膜4を、これら各陰極側端子電極膜3及び各陽極側端子電極膜4が前記各陰極用電極膜2の列方向に延びるように形成する。
【0100】
この場合、前記各陰極用電極膜2のうち前記各陰極側下面電極膜3の長手方向に並ぶ複数個の各陰極用電極膜2は、前記各陰極側下面電極膜3に沿って延びる帯状電極膜2aにて一体的に連なるようにする。
【0101】
図80に示すコンデンサ素子6の多数個を、図81及び図82に示すように、前記シート材1における各陰極用電極膜2の上面に、一つずつ陽極部5bを横向きに並列状に並べて搭載する。この搭載に際しては、各コンデンサ素子5を、第1列と第2列、及び、第3列と第4列とにおいて陽極部5bが互いに向かい合わせにして並べると共に、この各コンデンサ素子5における陰極膜5cを前記陰極用電極膜2に対して導電性ペースト(図示せず)の接着等にて電気的に接続した状態に固定する。
【0102】
次いで、前記シート材1の上面に、図81及び図62に二点鎖線で示すように、適宜厚さの軟質又は硬質合成樹脂製のシート材1′を重ね合わせる。
【0103】
そして、この重ね合わせた状態を、図83に示すように、一対の金型25,26にて保持して、両シート材1,1′の間に、合成樹脂7′を液体の状態で充填したのち硬化することにより、二枚のシート材1,1′を、その間に充填した合成樹脂7にて一体的に結合して成る三層構造の板状体7を形成する。
【0104】
この場合において、前記各陰極用電極膜2の相互間を一体的に繋ぐ帯状電極膜2aの一端部2a′を、前記板状体7の側面に露出するようにする。
【0105】
次いで、前記板状体7の下面に、図84及び図85に示すように、合成樹脂製のエキスパンションシート30を貼着したのち、前記板状体7を、図86及び図89に示すように、各コンデンサ素子6における列方向の左右両側における列方向の切断線Xに沿ってダイシングカッター等にて切断することにより、その一方の切断面7aに、各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4が、他方の切断面7bに、前記各陰極用電極膜2及び陰極側端子電極膜3が各々露出するようにする。
【0106】
次いで、図88及び図89に示すように、前記一方の切断面7aに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布したのち焼成することにより、陽極側端子電極膜8を、当該陽極側端子電極膜8が前記各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4に電気的に接続するようにして形成する一方、前記他方の切断面7bに、銀又はニッケルの無電解メッキを施すか、或いは、導電性ペーストを塗布したのち焼成することにより、陰極側端子電極膜9を、当該陰極側端子電極膜9が前記各コンデンサ素子6の箇所における陰極用電極膜2及び陰極側端子電極膜3に電気的に接続するようにして形成する。
【0107】
なお、前記一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を形成するに際しては、これに先立って、図90に示すように、各コンデンサ素子6における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、これと、これに近接したニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金の電極棒との間における放電により(なお、この放電に際して各コンデンサ素子6における陽極部6bへの通電は、各陰極用電極膜2の相互間を一体的に繋ぐ帯状電極膜2aの一端部2a′より行う)、酸化膜を除去しながらタンタルとニッケル、パラジウム、ロジウム又は白金との合金から成る酸化され難いバンプ6b′を形成するか、或いは、各コンデンサ素子6における陽極部6bのうち前記一方の切断面7aに露出する部分に、パラジウム又は白金のペーストを塗布したのちレーザ光線を照射することにより、酸化膜を除去しながらタンタルとパラジウム又は白金との合金から成る酸化され難いバンプ6b′を形成する。
【0108】
そして、最後に、図91に示すように、前記板状体7を、各コンデンサ素子5の間の行方向の切断線Yに沿ってダイシングカッター等にて複数個のチップ片に切断したのち、エキスパンションシート23から剥離することにより、第11の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Kの複数個を得るのである。
【0109】
図92〜図94は、以上の工程により得られるタンタル固体電解コンデンサ10Kの構造を示すものである。
【0110】
この第11の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Kは、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6における陽極部6bに電気的に導通する陽極側端子電極膜18を、前記パッケージ体17の他端面17bに、コンデンサ素子6における陰極膜6cに陰極側電極膜12を介してに電気的に導通する陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記コンデンサ素子5の下側に位置するシート片16における下面のうち左右両端の部分に、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0111】
この構成よるタンタル固体電解コンデンサ10Kは、前記したように、コンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設けたことにより、コンデンサ素子6における左右両側面の両方を、厚さTの薄い前記シート片11,11′にて封止するものであるから、固体電解コンデンサ10Kの高さ寸法Hを、シート片を下面に使用する場合よりも更に低くすることができる。
【0112】
また、前記コンデンサ素子5の下面側に対するシート片16の下面における両端に、陽極側下面電極膜14と陰極側下面電極膜13とが形成されていることにより、プリント基板等に対しての半田付けによる実装の確実性及び半田付け強度のアップを図ることができる。
【0113】
なお、この第11の実施の形態においても、前記図17〜図19に示すコンデンサ素子を使用できることはいうまでもない。
【0114】
また、前記したように、板状体22を、各コンデンサ素子5における陽極部5bが露出するように切断するに際しては、図95に示す変形例のように、その切断面7aの上部に、外向きへの傾斜面7a′を形成する。
【0115】
このようにすることにより、前記第11の実施の形態の変形例による固体電解コンデンサ10K′に、図96及び図97に示すように、そのパッケージ体17における一端面17aと上面との間の角部に面取り面17a′を形成することができるから、この面取り面17a′にて陽極の方向を識別することができるのである。
【0116】
更にまた、前記した切断面7aの全体を、図95に二点鎖線で示すように、シート材1に対して傾斜する傾斜面7a″に形成することにより、固体電解コンデンサ10K′におけるパッケージ体17の一端面17aの全体を、図96及び図97に二点鎖線で示すように、傾斜面17a″に形成できるから、この傾斜面17a″にて陽極の方向を識別することができる。
【0117】
これに加えて、この第11の実施の形態においては、前記したように、固体電解コンデンサ10K,10K′におけるパッケージ体17の一端面17aに面取り面17a′を設けるか、一端面17aを全体を傾斜面17a″に形成することによって陽極の方向を指示することに代えて、以下に述べる別の変形例のように、固体電解コンデンサ10K″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面を設けるか、他端面17bを全体の傾斜面に形成することによって陰極の方向を指示することもできる。
【0118】
すなわち、板状体7を、陰極側電極膜2が露出するように切断するに際して、図98に実線で示すように、その切断面7bの上部に、外向きへの傾斜面7b′を形成するか、或いは、図98に二点鎖線で示すように、その切断面7bの全体をシート材1に対して傾斜する傾斜面7b″に形成することにより、図99に示すように、固体電解コンデンサ10K″におけるパッケージ体17の他端面17bに面取り面17b′を設けるか、他端面17bの全体を傾斜面17b″に形成することができる。
【0119】
次に、図100〜図104は、第12の実施の形態を示す。
【0120】
この第12の実施の形態は、前記第11の実施の形態のように、上面に陰極側電極膜2の多数個を、下面に陰極側端子電極膜3及び陽極側端子電極膜4の多数個を形成して成るシート材1において、これに、図100及び図101に示すように、上面における各陰極側電極膜2と下面における陰極側端子電極膜3との各々を電気的に接続するスルーホール21を、列方向切断線Xより内側の部位に設ける。
【0121】
そして、このスルーホール21付きのシート材1を使用して、前記第11の実施の形態と同様に、前記シート材1の上面にコンデンサ素子6を搭載する工程、各コンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねる工程、前記両シート材1,1′間に、合成樹脂7′を前記各コンデンサ素子6の全体を包むように充填したのち硬化して板状体を形成する工程、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6b及び前記陰極用電極膜2が露出するように切断する工程と、前記板状体における両切断面のうち前記陽極部6bが露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程、及び、前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程を経ることにより、図102に示すような第12の実施の形態による固体電解コンデンサ10Lを得ることができる。
【0122】
この第12の実施の形態による固体電解コンデンサ10Lは、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6における陽極部6bに電気的に導通する陽極側端子電極膜18を陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記シート片11の下面に、前記コンデンサ素子6における陰極部6cにスルーホール21を介して電気的に接続する陰極側端子電極膜13を形成したという構造に成っている。
【0123】
この第12の実施の形態においては、その変形例を示す図103のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10L′にするか、或いは、その別の変形例を示す図104のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10L″に構成することができる。
【0124】
図105〜図109は、第13の実施の形態を示す。
【0125】
この第13の実施の形態は、前記第11の実施の形態のように、上面に陰極側電極膜2の多数個を、下面に陰極側端子電極膜3及び陽極側端子電極膜4の多数個を形成して成るシート材1において、これに、図105及び図106に示すように、上面における各陰極側電極膜2と下面における陰極側端子電極膜3との各々を電気的に接続するスルーホール22を、列方向切断線X上の部位に設ける。
【0126】
そして、このスルーホール22付きのシート材1を使用して、前記第12の実施の形態と同様に、前記シート材1の上面にコンデンサ素子6を搭載する工程、各コンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねる工程、前記両シート材1,1′間に、合成樹脂7′を前記各コンデンサ素子6の全体を包むように充填したのち硬化して板状体を形成する工程、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側に沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6b及び前記陰極用電極膜2が露出するように切断する工程と、前記板状体における両切断面のうち前記陽極部6bが露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程、及び、前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程を経ることにより、図107に示すような第13の実施の形態による固体電解コンデンサ10Mを得るものである。
【0127】
この第13の実施の形態による固体電解コンデンサ10Mは、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6における陽極部6bに電気的に導通する陽極側端子電極膜18を形成する一方、前記シート片11の下面に、前記コンデンサ素子6における陰極部6cにスルーホール22を介して電気的に接続する陰極側端子電極膜13を形成したという構造に成っている。
【0128】
この第13の実施の形態においては、その変形例を示す図108のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10M′にするか、或いは、その別の変形例を示す図109のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10M″に構成することができる。
【0129】
これら第12の実施の形態及び第13の実施の形態によると、パッケージ体17の他端面17bに、陰極側端子電極膜19を形成することを省略できるから、より小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができるが、場合によっては、この他端面17bに、二点鎖線で示すように陰極側端子電極膜19を形成しても良い。
【0130】
図110〜図116は、第14の実施の形態を示す。
【0131】
この第14の実施の形態は、前記コンデンサ素子6として、図110に示すように、その陽極部6bに対して、タンタルと溶接可能な金属とか、例えば、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製の金属片23を溶接等にて固着したものを使用する場合である。
【0132】
この金属片23付きコンデンサ素子6を前記シート材1の上面に搭載したのち、このコンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねて、この両シート材1,1′の間に、合成樹脂7′を前記各コンデンサ素子6の全体を包み込むように充填したのち硬化して板状体7を形成する工程(図111)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23及び前記陰極用電極膜2が両切断面7a,7bに露出するように切断する工程(図112)、前記板状体7における両切断面7a,7bのうち前記金属片23が露出する一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を、前記陰極用電極膜2が露出する他方の切断面7bに陰極側端子電極膜9を各々形成する工程(図113)、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図114に示すような第14の実施の形態による固体電解コンデンサ10Nを得るものである。
【0133】
この第14の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Nは、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23に電気的に導通する陽極側端子電極膜18を、前記パッケージ体17の他端面17bに、コンデンサ素子6における陰極膜6cに陰極側電極膜12を介してに電気的に導通する陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記コンデンサ素子5の下側に位置するシート片16における下面のうち左右両端の部分に、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。
【0134】
また、この第14の実施の形態においては、その変形例を示す図115のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10N′にするか、或いは、その別の変形例を示す図116のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10N″に構成することができる。
【0135】
次に、図117〜図125は、本発明における第15の実施の形態を示す。
【0136】
この第15の実施の形態は、コンデンサ素子として、図117に示すように、基体片6aの他端に、銀ペーストの盛り上げ等にて形成される陰極バンプ6dを陰極膜6cから突出するように設けて成るコンデンサ素子6を使用して、このコンデンサ素子6の複数個を、下面に陽極側端子電極膜4と陰極側端子電極膜3とを形成したシート材1の上面に、陽極部6b及び陰極バンプ6dを横向きに並列状に並べて搭載する。
【0137】
この各コンデンサ素子6の上面に、図118に示すように、シート材1′を重ね合わせたのち、両シート材1,1′の間に、図119に示すように、合成樹脂7′を液体の状態で充填して硬化することにより、二枚のシート材1,1′を、その間に充填した合成樹脂7′にて一体的に結合して成る三層構造の板状体7を形成する。
【0138】
次いで、この板状体22を、図120に示すように、その下面にエキスパンションシート30を貼着したのち、各コンデンサ素子6における列方向の左右両側における列方向の切断線Xに沿ってダイシングカッター等にて切断することにより、その一方の切断面7aに、各コンデンサ素子6における陽極部6b及び陽極側端子電極膜4が、他方の切断面7bに、前記各コンデンサ素子6における陰極バンプ6d及び陰極側端子電極膜3が各々露出するようにする。
【0139】
そして、図121に示すように、各コンデンサ素子6における陽極部5bのうち板状体一方の切断面7aに露出する部分に、陽極バンプ6b′を形成したのち、板状体7における一方の切断面7aに、陽極側端子電極膜8を、他方の切断面7bに、陰極側端子電極膜9を各々形成し、次いで、前記板状体7を、各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿ってダイシングカッター等にて複数個のチップ片に切断したのち、エキスパンションシート30から剥離することにより、第15の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Pの複数個を得るのである。
【0140】
この第15の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Pは、図123〜図125に示すように、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6における陽極部6bに電気的に導通する陽極側端子電極膜18を、前記パッケージ体17の他端面17bに、コンデンサ素子6における陰極膜5cに陰極バンプ6dを介してに電気的に導通する陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記コンデンサ素子5の下側に位置するシート片11における下面のうち左右両側の部分に、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っていることにより、前記第11の実施の形態の場合と同様の効果を有するのである。
【0141】
なお、前記板状体7を、各コンデンサ素子6における列方向の左右両側における列方向切断線Xに沿ってダイシングカッター等にて切断するに際しては、前記第11の実施の形態の場合と同様に、図122に示すように、その一方の切断面7aの一部に傾斜面7a′を設けるか、この一方の切断面7aの全体を二点鎖線で示す傾斜面7a″にすることを適用でき、また、これに代えて、他方の切断面7bの一部に傾斜面を設けるか、この他方の切断面7bの全体を傾斜面にすることを適用でき、これによって、陽極又は陰極の方向を識別することができるようにする。
【0142】
また、この第2の実施の形態についても、前記図61〜図63に示す形態のコンデンサ素子を、その他端に、陰極部を陰極膜から突出するように設けることによって適用できることは勿論である。
【0143】
図126〜図132は、第16の実施の形態を示す。
【0144】
この第16の実施の形態は、前記陰極バンプ6dを備えたコンデンサ素子6として、図126に示すように、その陽極部6bに対して、タンタルと溶接可能な金属とか、例えば、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製の金属片23を溶接等にて固着したものを使用する場合である。
【0145】
この金属片23付きコンデンサ素子6を前記シート材1の上面に搭載したのち、このコンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねて、この両シート材1,1′の間に、合成樹脂7′を前記各コンデンサ素子6の全体を包み込むように充填したのち硬化して板状体7を形成する工程(図127)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って、前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23及び前記陰極バンプ6dが両切断面7a,7bに露出するように切断する工程(図128)、前記板状体7における両切断面7a,7bのうち前記金属片23が露出する一方の切断面7aに陽極側端子電極膜8を、前記陰極バンプ6dが露出する他方の切断面7bに陰極側端子電極膜9を各々形成する工程(図129)、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図130に示すような第16の実施の形態による固体電解コンデンサ10Qを得るもである。
【0146】
この第16の実施の形態によるタンタル固体電解コンデンサ10Qは、陽極部6bと陰極膜6cとを備えたコンデンサ素子6の上下両面に、このコンデンサ素子6の上下両面を封止する合成樹脂製のシート片11,11′を配設する一方、この両シート片11,11′の間に、前記コンデンサ素子6の各側面を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を設け、このパッケージ体17の一端面17aに、コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23に電気的に導通する陽極側端子電極膜18を、前記パッケージ体17の他端面17bに、コンデンサ素子6における陰極膜6cに陰極バンプ6dを介して電気的に導通する陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記コンデンサ素子6の下側に位置するシート片16における下面のうち左右両端の部分に、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っている。合成樹脂製シート片11の上面に、当該コンデンサ素子6を横向きにして搭載する一方、前記シート片11の上面に、前記コンデンサ素子6を封止する合成樹脂製のパッケージ体17を、当該パッケージ体17の一端面17aに前記コンデンサ素子6の陽極部6bに固着した金属片23が、他端面17bに前記陰極バンプ4dが各々露出するように設け、このパッケージ体17の一端面17aに陽極側端子電極膜18を、他端面17bに陰極側端子電極膜19を各々形成し、更に、前記シート片11の下面のうち左右両端の部分にも、前記陽極側端子電極膜18に電気的に導通する陽極側端子電極膜14と、前記陰極側端子電極膜19に電気的に導通する陰極側端子電極膜13とを形成するという構造に成っているから、前記第14の実施の形態と略同様の効果を有する。
【0147】
また、この第16の実施の形態においては、その変形例を示す図131のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10Q′にするか、或いは、その別の変形例を示す図132のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10Q″に構成することができる。
【0148】
更にまた、コンデンサ素子6の陽極部6bに金属片23を固着した場合には、前記図77に示す第10の実施の形態と同様の構成にすることができる。
【0149】
図133〜図138は、第17の実施の形態を示す。
【0150】
この第17の実施の形態は、合成樹脂製のシート材1において、その上面に陽極側電極膜24の複数個と、これと対をなす陰極側電極膜2の複数個とを列状に並べて形成する一方、その下面に、前記各陽極側電極膜24に列方向切断線Xよりも内側に配設したスルーホール27を介して電気的に導通する陽極側端子電極膜4の複数個と、前記各陰極側電極膜2に列方向切断線Xよりも内側に配設したスルーホール21を介して電気的に導通する陰極側端子電極膜3の複数個とを形成する。
【0151】
一方、コンデンサ素子6における陽極部6bに、タンタルと溶接可能な金属とか、例えば、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製の金属片23を溶接等にて固着する。
【0152】
そして、図133に示すように、前記シート材1の上面に、前記コンデンサ素子6の複数個を、当該コンデンサ素子6の陽極における金属片23が陽極側電極膜24に、当該コンデンサ素子6における陰極膜6cが陰極側電極膜2の各々に接触するように搭載して、導電性の接着剤にて電気的に接続した状態に固定する。
【0153】
次いで、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体7を形成する工程(図134)、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って切断する工程(図135)及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図136に示すような第17の実施の形態による固体電解コンデンサ10Rを得るものである。
【0154】
この第17の実施の形態による固体電解コンデンサ10Rは、パッケージ体17内のコンデンサ素子6における陽極部及び陰極部を、シート片11の下面の両側における陽極側端子電極膜14及び陰極側端子電極膜13に対して前記シート片11に設けたスルーホール27,21を介して電気的に接続するという構成であって、前記パッケージ体17の左右両端面17a,17bに端子電極膜を省略することができるから、より小型化、軽量化及び低コスト化を図ることができるが、場合によっては、この両端面17a,17bに、二点鎖線で示すように端子電極膜を形成しても良い。
【0155】
なお、この第17の実施の形態においては、その変形例を示す図137のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10R′にするか、或いは、その別の変形例を示す図138のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10R″に構成することができる。
【0156】
図139〜図145は、第18の実施の形態を示す。
【0157】
この第18の実施の形態は、合成樹脂製のシート材1において、その上面に陽極側電極膜24の複数個と、これと対をなす陰極側電極膜2の複数個とを列状に並べて形成する一方、その下面に、前記各陽極側電極膜24に列方向切断線Xの部位に配設したスルーホール28を介して電気的に導通する陽極側端子電極膜4の複数個と、前記各陰極側電極膜2に列方向切断線Xよりも内側に配設したスルーホール21を介して電気的に導通する陰極側端子電極膜3の複数個とを形成する。
【0158】
一方、コンデンサ素子6における陽極部6bに、タンタルと溶接可能な金属とか、例えば、銅又は銅合金等のように、タンタルの陽極部6bに対して溶接でき、且つ、酸化され難くい金属製の金属片23を溶接等にて固着する。
【0159】
そして、図139に示すように、前記シート材1の上面に、前記コンデンサ素子6の複数個を、当該コンデンサ素子6の陽極における金属片23が陽極側電極膜24に、当該コンデンサ素子6における陰極膜6cが陰極側電極膜2の各々に接触するように搭載して、導電性の接着剤にて電気的に接続した状態に固定する。
【0160】
次いで、前記シート材1上面に、合成樹脂を前記各コンデンサ素子6の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体7を形成する工程(図141)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って切断する工程(図142)、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図143に示すような第17の実施の形態による固体電解コンデンサ10Sを得るものである。
【0161】
この第17の実施の形態による固体電解コンデンサ10Sは、前記第16の実施の形態と同様に、パッケージ体17内のコンデンサ素子6における陽極部及び陰極部を、シート片11の下面の両側における陽極側端子電極膜14及び陰極側端子電極膜13に対して前記シート片11に設けたスルーホール28,21を介して電気的に接続するという構成である。
【0162】
なお、この第18の実施の形態においても、その変形例を示す図144のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10S′にするか、或いは、その別の変形例を示す図145のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10S″に構成することができる。
【0163】
図146〜図149は、第19の実施の形態を示す。
【0164】
この第19の実施の形態は、シート材1の上面に陽極側電極膜24の複数個と、これと対をなす陰極側電極膜2の複数個とを列状に並べて形成する工程、前記シート材1の下面に、前記各陽極側電極膜24に列方向切断線Xよりも内側に配設したスルーホール27を介して電気的に導通する陽極側端子電極膜4の複数個と、前記各陰極側電極膜2に列方向切断線Xよりも内側に配設したスルーホール21を介して電気的に導通する陰極側端子電極膜3の複数個とを形成する工程、コンデンサ素子6における陽極部6bに金属片23を溶接等にて固着する工程、前記シート材1の上面に、前記コンデンサ素子6の複数個を、当該コンデンサ素子6の陽極における金属片23が陽極側電極膜24に、当該コンデンサ素子6における陰極膜6cが陰極側電極膜2の各々に接触するように搭載する工程、前記コンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねる工程と、前記両シート材1,1′の間に、合成樹脂7′を充填したのち硬化することによって板状体7に形成する工程(図146)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って切断する工程、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図147に示すような固体電解コンデンサ10Tを得るものである。
【0165】
この第19の実施の形態による固体電解コンデンサ10Tは、コンデンサ素子7の上面側を、シート片11′に密封することにより、前記第17及び第18の実施の形態による場合よりも小型・軽量化又は大容量化できる。
【0166】
なお、この第19の実施の形態においても、その変形例を示す図148のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10T′にするか、或いは、その別の変形例を示す図149のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10T″に構成することができる。
【0167】
図150〜図153は、第20の実施の形態を示す。
【0168】
この第20の実施の形態は、シート材1の上面に陽極側電極膜24の複数個と、これと対をなす陰極側電極膜2の複数個とを列状に並べて形成する工程、前記シート材1の下面に、前記各陽極側電極膜24に列方向切断線X上の部位に配設したスルーホール28を介して電気的に導通する陽極側端子電極膜4の複数個と、前記各陰極側電極膜2に列方向切断線X上の部位に配設したスルーホール22介して電気的に導通する陰極側端子電極膜3の複数個とを形成する工程、コンデンサ素子6における陽極部6bに金属片23を溶接等にて固着する工程、前記シート材1の上面に、前記コンデンサ素子6の複数個を、当該コンデンサ素子6の陽極における金属片23が陽極側電極膜24に、当該コンデンサ素子6における陰極膜6cが陰極側電極膜2の各々に接触するように搭載する工程、前記コンデンサ素子6の上面にシート材1′を重ねる工程と、前記両シート材1,1′の間に、合成樹脂7′を充填したのち硬化することによって板状体7に形成する工程(図150)、この板状体7を、前記各コンデンサ素子6の並び列の左右両側における列方向の切断線Xに沿って切断する工程、及び、前記板状体7を各コンデンサ素子6の間の行方向の切断線Yに沿って切断する工程を経ることにより、図151に示すような固体電解コンデンサ10Uを得るものである。
【0169】
この第20の実施の形態による固体電解コンデンサ10Uは、前記第19の実施の形態による固体電解コンデンサ10Tと同じ効果をし、その変形例を示す図152のように、パッケージ体17の一端面17aに、極の方向を示す傾斜面17a″又は面取り面17a′を設けた固体電解コンデンサ10T′にするか、或いは、その別の変形例を示す図153のように、パッケージ体17の他端面17bに、極の方向を示す傾斜面17b″又は面取り面17b′を設けた固体電解コンデンサ10T″に構成することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に使用するシート材の斜視図である。
【図2】図1のII−II視拡大断面図である。
【図3】本発明の製造方法に使用するコンデンサ素子の縦断正面図である。
【図4】前記シート材の上面にコンデンサ素子を搭載した状態を示す斜視図である。
【図5】図4のV−V視拡大断面図である。
【図6】前記シート材の上面に合成樹脂製の板状体を形成した状態を示す斜視図である。
【図7】図6のVII−VII視拡大断面図である。
【図8】前記板状体を列状に切断した状態を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX視拡大断面図である。
【図10】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す斜視図である。
【図11】図10のXI−XI視拡大断面図である。
【図12】コンデンサ素子における陽極部に陽極バンプを形成した状態を示す拡大断面図である。
【図13】前記シート材及び板状体を多数個のチップ片に切断した状態を示す斜視図である。
【図14】前記第1の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図15】図14のXV−XV視断面図である。
【図16】図15のXVI−XVI視断面図である。
【図17】前記第1の実施の形態による製造方法に使用する別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図18】前記第1の実施の形態による製造方法に使用する更に別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図19】前記第1の実施の形態による製造方法に使用する更に別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図20】前記第1の実施の形態において前記シート材及び板状体を列状に切断するときの変形例を示す拡大断面図である。
【図21】図20に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図22】図21のXXII−XXII視断面図である。
【図23】前記第1の実施の形態において前記シート材及び板状体を列状に切断するときの別に変形例を示す拡大断面図である。
【図24】図23に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図25】本発明の第2の実施の形態による製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図26】図25のXXVI−XXVI視拡大断面図である。
【図27】前記第2の実施の形態による製造方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図28】前記第2の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図29】前記第2の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態による製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図31】図30のXXXI−XXXI視拡大断面図である。
【図32】前記第3の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図33】前記第3の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図34】前記第3の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図35】本発明の第4の実施の形態に使用するコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図36】前記第4の実施の形態による製造方法においてコンデンサ素子をシート材に搭載した状態を示す図である。
【図37】前記シート材の上面に合成樹脂による板状体を形成した状態を示す断面図である。
【図38】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図39】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す断面図である。
【図40】前記第4の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図41】前記第4の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図42】前記第4の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図43】本発明の第5の実施の形態による固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図44】本発明の第6の実施の形態による固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図45】本発明の第7の実施の形態による固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図46】本発明の第8の実施の形態による製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図47】前記第8の実施の形態による製造方法に使用するコンデンサ素子の縦断正面図である。
【図48】前記シート材の上面にコンデンサ素子を搭載した状態を示す斜視図である。
【図49】図48のIL−IL視拡大断面図である。
【図50】前記シート材の上面に合成樹脂製の板状体を形成した状態を示す斜視図である。
【図51】図50のLI−LI視拡大断面図である。
【図52】前記シート材及び板状体を列状に切断した状態を示す斜視図である。
【図53】図52のLIII−LIII視拡大断面図である。
【図54】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す斜視図である。
【図55】図54のLV−LV視拡大断面図である。
【図56】コンデンサ素子における陽極部に陽極バンプを形成した状態を示す拡大断面図である。
【図57】前記板状体を多数個のチップ片に切断した状態を示す斜視図である。
【図58】前記第8の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図59】図58のLIX−LIX視断面図である。
【図60】図59のLX−LX視断面図である。
【図61】前記第8の実施の形態による製造方法に使用する別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図62】前記第8の実施の形態による製造方法に使用する更に別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図63】前記第8の実施の形態による製造方法に使用する更に別のコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図64】前記板状体を列状に切断するときの変形例を示す拡大断面図である。
【図65】前記図64に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図66】図65のLXVI−LXVI視断面図である。
【図67】前記シート材及び板状体を列状に切断するときの別に変形例を示す拡大断面図である。
【図68】前記図67に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図69】本発明の第9の実施の形態に使用するコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図70】シート材にコンデンサ素子を搭載した状態を示す断面図である。
【図71】前記シート材に板状体を形成した状態を示す断面図である。
【図72】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図73】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す断面図である。
【図74】前記第9の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図75】前記第9の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図76】前記第9の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図77】本発明の第10の実施の形態による固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図78】本発明の第11の実施の形態による製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図79】図78のLXXIX −LXXIX 視拡大断面図である。
【図80】前記第11の実施の形態による製造方法に使用するコンデンサ素子の縦断正面図である。
【図81】前記シート材の上面にコンデンサ素子の複数個を並べて搭載した状態を示す斜視図である。
【図82】図81のLXXXII−LXXXII視拡大断面図である。
【図83】前記二枚のシート材の間に合成樹脂を充填する状態を示す断面図である。
【図84】板状体の裏面にエキスパンションシートを貼着した状態を示す斜視図である。
【図85】図85のLXXXVI −LXXXVI視拡大断面図である。
【図86】前記板状体を列状に切断した状態を示す斜視図である。
【図87】図86のLXXXVII −LXXXVII 視拡大断面図である。
【図88】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す斜視図である。
【図89】図88のLXXXIX−LXXXIX視拡大断面図である。
【図90】コンデンサ素子における陽極部に陽極バンプを形成した状態を示す拡大断面図である。
【図91】前記板状体を多数個のチップ片に切断した状態を示す斜視図である。
【図92】前記第11の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図93】図92のXCIII −XCIII 視断面図である。
【図94】図93のXCIV−XCIV視断面図である。
【図95】前記第11の実施の形態において板状体を列状に切断するときの変形例を示す拡大断面図である。
【図96】図95に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図97】図96のXCVII −XCVII 視断面図である。
【図98】前記第11の実施の形態において板状体を列状に切断するときの別の変形例を示す拡大断面図である。
【図99】図98に示す切断にて製造される固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図100】本発明の第12の実施の形態に使用する製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図101】図100のCI−CI視拡大断面図である。
【図102】前記第12の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図103】前記第12の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図104】前記第12の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図105】本発明の第13の実施の形態に使用する製造方法に使用するシート材の斜視図である。
【図106】図105のCVI −CVI 視拡大断面図である。
【図107】前記第13の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図108】前記第13の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図109】前記第13の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図110】本発明の第14の実施の形態に使用するコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図111】前記第14の実施の形態において板状体を形成した状態を示す断面図である。
【図112】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図113】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す斜視図である。
【図114】前記第14の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図115】前記第14の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図116】前記第14の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図117】本発明の第15の実施の形態による方法においてシート材とコンデンサ素子との縦断正面図である。
【図118】前記第15の実施の形態による方法においてコンデンサ素子と二枚のシート材とを重ねた状態を示す断面図である。
【図119】前記二枚のシート材の間に合成樹脂を充填して板状体を形成にした状態を示す断面図である。
【図120】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図121】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す断面図である。
【図122】前記板状体を列状に切断するときの変形例を示す断面図である。
【図123】前記第15の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサを示す斜視図である。
【図124】図123のCXXIV−CXXIV 視断面図である。
【図125】図124のCXXV−CXXV視断面図である。
【図126】本発明の第16の実施の形態に使用するコンデンサ素子を示す斜視図である。
【図127】板状体を形成した状態を示す断面図である。
【図128】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図129】前記板状体における切断面に端子電極膜を形成した状態を示す断面図である。
【図130】前記第16の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図131】前記第16の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図132】前記第16の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図133】本発明の第17の実施の形態による方法においてシート材にコンデンサ素子を搭載した状態を示す断面図である。
【図134】板状体に形成した状態を示す断面図である。
【図135】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図136】前記第17の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図137】前記第17の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図138】前記第17の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図139】本発明の第18の実施の形態による方法においてシート材にコンデンサ素子を搭載した状態を示す断面図である。
【図140】シート材の平面図である。
【図141】板状体に形成した状態を示す断面図である。
【図142】前記板状体を列状に切断した状態を示す断面図である。
【図143】前記第18の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図144】前記第18の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図145】前記第18の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図146】本発明の第19の実施の形態において板状体に形成した状態を示す断面図である。
【図147】前記第19の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図148】前記第19の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図149】前記第19の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図150】本発明の第20の実施の形態において板状体に形成した状態を示す断面図である。
【図151】前記第20の実施の形態による方法にて製造した固体電解コンデンサの縦断正面図である。
【図152】前記第20の実施の形態による固体電解コンデンサの変形例を示す図である。
【図153】前記第20の実施の形態による固体電解コンデンサの別の変形例を示す図である。
【図154】従来の製造方法を示す斜視図である。
【図155】前記従来の製造による固体電解コンデンサを示す縦断正面図である。
【図156】図155のCLVI−CLVI視断面図である。
【符号の説明】
1,1′ シート材
2 陰極用電極膜
3,13 陰極側端子電極膜
4,14 陽極側端子電極膜
6 コンデンサ素子
6a コンデンサ素子の基体片
6b コンデンサ素子の陽極部
6c コンデンサ素子の陰極膜
6d 陰極バンプ
6b′ 陽極バンプ
7 板状体
7a,7b 板状体の切断面
8,18 陽極側端子電極膜
9,19 陰極側端子電極膜
22 板状体
10 固体電解コンデンサ
11,11′ シート片
12 陰極用電極膜
17 パッケージ体
17a パッケージ体の一端面
17b パッケージ体の他端面
17a′,17b′ 面取り面
17a″,17b″ 傾斜面
20 枠体
21,22 スルーホール
23 金属片
24 陽極側電極膜
27,28 スルーホール

Claims (16)

  1. 陽極部と陰極部とを備えたコンデンサ素子と,このコンデンサ素子を上面に搭載した合成樹脂製シート片と,このシート片の上面において前記コンデンサ素子を封止する合成樹脂製のパッケージ体とを備えて成り,前記パッケージ体における左右両端面のうち一方の端面には,前記コンデンサ素子における陽極部に対する陽極側端子電極膜を,他方の端面には,前記コンデンサ素子における陰極部に対する陰極側端子電極膜を各々形成し,更に,前記コンデンサ素子における陽極部には金属片を固着して,この金属片を,前記パッケージ体における左右両端面のうち前記陽極側端子電極膜が形成されている一方の端面に,前記陽極側端子電極膜に導通するように露出することを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  2. 前記請求項1の記載において,前記金属片が,前記陽極部の金属よりも酸化され難い金属製であることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  3. 前記請求項1又は2の記載において,前記コンデンサ素子における陽極部を,前記パッケージ体における左右両端面のうち前記陽極側端子電極膜が形成されている一方の端面に,前記陽極側端子電極膜に導通するように露出することを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかの記載において,前記パッケージ体のうちコンデンサ素子の上面を密封する部分を,合成樹脂製のシート片にて構成することを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  5. 前記請求項1〜4のいずれかの記載において,前記パッケージ体における左右両端面のうち前記陽極側端子電極膜が形成されている一方の端面を,内向きの傾斜面にすることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  6. 前記請求項1〜4のいずれかの記載において,前記パッケージ体における左右両端面のうち前記陽極側端子電極膜が形成されている一方の端面とパッケージ体における上面との角部に面取り面を設けることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  7. 前記請求項1〜6のいずれかの記載において,前記陽極側端子電極膜を,前記パッケージ体における一方の端面及びシート片における下面との両方に掛けて形成し,前記陰極側端子電極膜を,前記パッケージ体における他方の端面及びシート片における下面との両方に掛けて形成したことを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  8. 前記請求項1〜7のいずれかの記載において,前記シート片の上面に,コンデンサ素子の陰極部に接続する陰極側電極膜を設けて,この陰極側電極膜を,前記パッケージ体における他方の端面に,当該他方の端面に形成した前記陰極側端子電極膜に導通するように露出したことを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  9. 前記請求項1〜7のいずれかの記載において,前記コンデンサ素子の陰極部に陰極バンプを設けて,この陰極バンプを,前記パッケージ体における他方の端面に,当該他方の端面に形成した前記陰極側端子電極膜に導通するように露出することを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの構造。
  10. 合成樹脂製のシート材の上面に陰極側電極膜の複数個を列状に並べて形成する工程と,
    前記シート材の上面に,陽極部に金属片を固着して成るコンデンサ素子の複数個を,当該各コンデンサ素子における陰極部が前記陰極側電極膜に接触するように列状に並べて搭 載する工程と,
    前記シート材の上面に合成樹脂を前記各コンデンサ素子の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程と,
    前記板状体を,前記各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程を備え,
    前記切断する工程が,この二つ切断面のうち一方の切断面に前記金属片を,他方の切断面に前記陰極用電極膜を各々露出する工程であり,更に,
    前記板状体における二つの切断面のうち前記金属片が露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を,前記陰極用電極膜が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程と,
    前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程と,
    を備えていることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  11. 合成樹脂製のシート材の上面に陰極側電極膜の複数個を列状に並べて形成する工程と,
    前記シート材の上面に,陽極部に金属片を固着して成るコンデンサ素子の複数個を,当該各コンデンサ素子における陰極部が前記陰極側電極膜に接触するように列状に並べて搭載する工程と,
    前記シート材の上面に合成樹脂を前記各コンデンサ素子の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程と,
    前記板状体を,前記各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程を備え,
    前記切断する工程が,この二つ切断面のうち一方の切断面に前記金属片及び前記陽極部を,他方の切断面に前記陰極用電極膜を各々露出する工程であり,更に,
    前記板状体における二つの切断面のうち前記金属片及び前記陽極部が露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を,前記陰極用電極膜が露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程と,
    前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程と,
    を備えていることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  12. 合成樹脂製のシート材の上面に,陽極部に金属片を固着し陰極部に陰極バンプを設けて成る複数個を列状に並べて搭載する工程と,
    前記シート材の上面に合成樹脂を前記各コンデンサ素子の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程と,
    前記板状体を,前記各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程を備え,
    前記切断する工程が,この二つ切断面のうち一方の切断面に前記金属片を,他方の切断面に前記陰極バンプを各々露出する工程であり,更に,
    前記板状体における二つの切断面のうち前記金属片が露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を,前記陰極バンプが露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程と,
    前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程と,
    を備えていることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  13. 合成樹脂製のシート材の上面に,陽極部に金属片を固着し陰極部に陰極バンプを設けて成る複数個を列状に並べて搭載する工程と,
    前記シート材の上面に合成樹脂を前記各コンデンサ素子の全体を埋め込む厚さに供給したのち硬化して板状体を形成する工程と,
    前記板状体を,前記各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程を備え,
    前記切断する工程が,この二つ切断面のうち一方の切断面に前記金属片及び前記陽極部 を,他方の切断面に前記陰極バンプを各々露出する工程であり,更に,
    前記板状体における二つの切断面のうち前記金属片及び前記陽極部が露出する一方の切断面に陽極側端子電極膜を,前記陰極バンプが露出する他方の切断面に陰極側端子電極膜を各々形成する工程と,
    前記板状体を各コンデンサ素子の間において切断する工程と,
    を備えていることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  14. 前記請求項10〜13のいずれかの記載において,前記板状体を形成する工程が,各コンデンサ素子の上面に合成樹脂製のシート材を重ね,前記下側のシート材と上側のシート材との間に,合成樹脂を充填する工程であることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  15. 前記請求項10〜14のいずれかの記載において,前記板状体を各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程が,その二つの両切断面のうち少なくとも一方の切断面を,内向きの傾斜面に形成する工程であることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
  16. 前記請求項10〜14のうちのいずれかの記載において,前記板状体を各コンデンサ素子の並び列の左右両側に沿って切断する工程が,その二つの両切断面のうち少なくとも一方の切断面と前記板状体の上面との角部を,面取り面に形成する工程であることを特徴とするパッケージ型固体電解コンデンサの製造方法。
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