JP2003068588A - 安全フューズ付き面実装型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法 - Google Patents

安全フューズ付き面実装型固体電解コンデンサの構造及びその製造方法

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JP2003068588A
JP2003068588A JP2001261296A JP2001261296A JP2003068588A JP 2003068588 A JP2003068588 A JP 2003068588A JP 2001261296 A JP2001261296 A JP 2001261296A JP 2001261296 A JP2001261296 A JP 2001261296A JP 2003068588 A JP2003068588 A JP 2003068588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過電流又は温度に対する安全フューズを備え
た面実装型固体電解コンデンサを、小型・軽量化して提
供する。 【解決手段】 コンデンサ素子2と、このコンデンサ素
子を上面に配設した絶縁体製のシート片3と、前記コン
デンサ素子をこのシート片の上面において密封するパッ
ケージ体4とから成り、前記シート片における下面に、
陽極端子電極膜5aを形成するとともに、前記コンデン
サ素子の陰極2bと電気的に導通する陰極端子電極膜6
aを形成する一方、前記シート片における上面と、前記
コンデンサ素子における陽極棒2aとの間に、当該陽極
棒と前記陽極端子電極膜とを電気的に導通する安全フュ
ーズ線7を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンタル固体電解
コンデンサ等の固体電解コンデンサのうち、過電流又は
温度に対する安全フューズを備えるとともに、プリント
基板等に対して半田付けにて面実装できるように構成し
た固体電解コンデンサの構造と、その製造方法とに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種の安全フューズ付き固体電解コン
デンサは、例えば、特開平6−20891号公報等に記
載され、且つ、図13に示すように、直線状に並べた金
属板製の陽極リード端子25及び陰極リード端子26の
間に、コンデンサ素子2を配設して、このコンデンサ素
子2の一端から突出する陽極棒2aを前記陽極リード端
子25に対して溶接等にて固着する一方、コンデンサ素
子2における陰極膜2bと、前記陰極リード端子16と
の間を安全フューズ線27にて電気的に接続して、これ
らコンデンサ素子2及び安全フューズ線27の部分の全
体を合成樹脂製のパッケージ体24て、前記両リード端
子25,26が当該パッケージ体24の左右両端面から
突出するように密封したのち、前記両リード端子25,
26を、前記パッケージ体24の底面側に折り曲げるこ
とによって、プリント基板等に対して半田付けにて面実
装できるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の安全フューズ付き固体電解コンデンサは、直線状に並
べた陽極リード端子25と陰極リード端子26との間
に、コンデンサ素子2を、その陽極棒2aを陽極リード
端子25に固着し、その陰極膜2bを陰極リード端子2
6に安全フューズ線27を介して電気的に接続するよう
に配設した構造であって、両リード端子25,26、コ
ンデンサ素子2及び安全フューズ線27が直列に並んだ
形態であるから、その全体の長さ寸法Lが大幅に増大す
るのであり、しかも、前記安全フューズ線27がコンデ
ンサ素子2の上面から突出することに加えて、面実装型
にするために、両リード端子25,26をパッケージ体
24の底面側に折り曲げた形態であるから、高さ寸法H
も大幅に増大するというように、長さ寸法L及び高さ寸
法Hが大きくなり、小型化できない問題があった。
【0004】その上、金属板製の両リード端子25,2
6をパッケージ体24の左右両側面から突出し、この両
リード端子25,26をパッケージ体24の底面側に折
り曲げることによって、プリント基板等に対して半田付
けにて面実装できるように構成したもので、長さの長い
金属板製のリード端子を二本必要とするから、重量が増
大するばかりか、製造コストが大幅にアップするという
問題もあった。
【0005】本発明は、この問題を解消した固体電解コ
ンデンサの構造と、この固体電解コンデンサを多量生産
できる方法とを提供することを技術的課題とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を達成す
るため本発明の請求項1は、第1の構造について、「一
端面から陽極棒が突出するコンデンサ素子と、このコン
デンサ素子を上面に配設した絶縁体製のシート片と、こ
のシート片の上面において前記コンデンサ素子を密封す
る合成樹脂製のパッケージ体とから成り、前記シート片
における下面に、陽極端子電極膜を形成するとともに、
前記コンデンサ素子の陰極と電気的に導通する陰極端子
電極膜を形成する一方、前記シート片における上面と、
前記コンデンサ素子における陽極棒との間に、当該陽極
棒と前記陽極端子電極膜とを電気的に導通する安全フュ
ーズ線を設けた。」ことを特徴としている。
【0007】また、本発明の請求項2は、第2の構造に
ついて、「一端面から陽極棒が突出するコンデンサ素子
と、このコンデンサ素子を上面に配設した金属板製の陽
極リード端子及び陰極リード端子と、この陽極リード端
子及び陰極リード端子の上面側において前記コンデンサ
素子を前記陽極リード端子及び陰極リード端子の下面が
露出するように密封する合成樹脂製のパッケージ体とか
ら成り、前記陰極リード端子を前記コンデンサ素子の陰
極に電気的に導通する一方、前記陽極リード端子におけ
る上面と前記コンデンサ素子における陽極棒との間に、
その間を電気的に導通する安全フューズ線を設けた。」
ことを特徴としている。
【0008】次に、本発明の請求項4は、前記第1の構
造の固体電解コンデンサの製造に関し、「絶縁体製のシ
ート材の下面に一つの固体電解コンデンサを構成する陽
極端子電極膜及び陰極端子電極膜の複数個を並べて形成
する工程と、前記シート材の上面に前記陽極端子電極膜
の各々と電気的に導通する複数個の陽極電極膜を形成す
るとともに前記陰極端子電極膜の各々と電気的に導通す
る複数個の陰極電極膜を形成する工程と、前記シート材
の上面における各陽極電極膜の部分に安全フューズ線を
電気的に導通するように装填する工程と、前記シート材
の上面に複数個のコンデンサ素子を当該コンデンサ素子
における陽極棒が前記安全フューズ線に、当該コンデン
サ素子における陰極が前記陰極電極膜に各々電気的に導
通するように装填する工程と、前記シート材の上面に合
成樹脂板を各コンデンサ素子を埋める厚さに形成する工
程と、その後において各コンデンサ素子の間における縦
横の切断線に沿って各固体電解コンデンサごとに切断す
る工程とから成る。」ことを特徴としている。
【0009】また、本発明の請求項5は、前記第2の構
造の固体電解コンデンサの製造に関し、「一つの固体電
解コンデンサを構成する陽極リード端子及び陰極リード
端子の複数個を並べて形成した金属板製のリードフレー
ムを用意する工程と、前記リードフレームにおける各陽
極リード端子の部分に安全フューズ線を電気的に導通す
るように装填する工程と、前記リードフレームの上面に
複数個のコンデンサ素子を当該コンデンサ素子における
陽極棒が前記安全フューズ線に、当該コンデンサ素子に
おける陰極が前記陰極リード端子に各々電気的に導通す
るように装填する工程と、前記リードフレームの上面に
合成樹脂板を各コンデンサ素子を埋める厚さに形成する
工程と、その後において各コンデンサ素子の間における
縦横の切断線に沿って各固体電解コンデンサごとに切断
する工程とから成る。」ことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用・効果】前記請求項1の構成において、シ
ート片の下面における陽極端子電極膜及び陰極端子電極
膜によりプリント基板等に対して半田付けにて面実装す
ることができるものでありながら、安全フューズ線を、
前記シート片とコンデンサ素子の陽極棒との間に設けた
ことにより、この安全フューズ線が、固体電解コンデン
サにおける長さ寸法に加算されることを回避できるとと
もに、固体電解コンデンサにおける高さ寸法がこの安全
フューズ線のために増大することをも回避できる。
【0011】また、前記請求項2の構成において、パッ
ケージ体の下面に露出する陽極リード端子及び陰極リー
ド端子によりプリント基板等に対して半田付けにて面実
装することができるものでありながら、安全フューズ線
を、前記陽極リード端子とコンデンサ素子の陽極棒との
間に設けたことにより、この安全フューズ線が、固体電
解コンデンサにおける長さ寸法に加算されることを回避
できるとともに、固体電解コンデンサにおける高さ寸法
がこの安全フューズ線のために増大することをも回避で
きる。しかも、前記陽極リード端子及び陰極リード端子
は、パッケージ体から突出せず、且つ、パッケージ体の
底面側に折り曲げられていないので、この分、固体電解
コンデンサの長さ寸法及び高さ寸法を更に縮小できる。
【0012】従って、本発明によると、安全フューズを
備えた面実装型の固体電解コンデンサにおいて、全体に
対するコンデンサ素子の体積効率が高くでき、全体の大
きさを、コンデンサ素子の容積に比べて小型化できると
ともに、軽量化できるという効果を有する。
【0013】特に、請求項3に記載したように、前記安
全フューズ線における少なくとも一端を、前記パッケー
ジ体の表面に露出することにより、この安全フューズ線
が過電流又は温度上昇のために溶融した場合、パッケー
ジ体の外に速やかに流れ出すことになって、この安全フ
ューズ線の部分に空洞ができることになるから、安全フ
ューズとしての確実且つ迅速・的確に機能するばかり
か、安全フューズが機能したことを外部から容易に検知
することができるのである。
【0014】また、請求項4及び5に記載した製造方法
によると、前記した効果を有する安全フューズ付き面実
装型固体電解コンデンサを、多量生産方式で低コストで
製造できる効果を有する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
について説明する。
【0016】図1及び図2は、第1の実施の形態による
固体電解コンデンサを示す。
【0017】この第1の実施の形態による固体電解コン
デンサ1は、一端面から陽極棒2aが突出するコンデン
サ素子2と、前記コンデンサ素子2を搭載できる大きさ
に形成した合成樹脂等の絶縁体製のシート片3と、前記
コンデンサ素子2の全体を密封するエポキシ樹脂等の合
成樹脂製のパッケージ体4とによって構成されている。
【0018】前記シート片3の下面には、その一端部に
陽極端子電極膜5aを、その他端部に陰極端子電極膜6
aを各々形成する一方、シート片3の上面には、その一
端部にスルーホール5bを介して前記陽極端子電極膜5
aに電気的に導通する陽極電極膜5cを、その他端部に
スルーホール6bを介して前記陰極端子電極膜6aに電
気的に導通する陰極端子電極膜6cを各々形成する。
【0019】前記シート片3の上面側に、前記コンデン
サ素子2を、当該コンデンサ素子2における陰極膜2b
が陰極電極膜6cに接触するように搭載して、その陰極
膜2bを陰極電極膜6cに対して導電性ペーストの塗布
等にて電気的に接続する。
【0020】また、前記シート片3の上面と、前記コン
デンサ素子2における陽極棒2aとの間に、過電流又は
温度に対する安全フューズ線7を配設して、この安全フ
ューズ線7を、前記シート片3における陽極電極膜5c
に対して導電性ペーストの塗布、又は半田付け等にて電
気的に接続し、更に、この安全フューズ線7に、前記コ
ンデンサ素子2における陽極棒2aを導電性ペーストの
塗布等にて電気的に接続する。
【0021】そして、前記シート片3の上面側に、コン
デンサ素子2の全体を密封する前記パッケージ体4を形
成するのであり、この場合、前記安全フューズ線7の両
端又は一端を、前記パッケージ体4の表面に露出するよ
うに構成する。
【0022】この構成の固体電解コンデンサ1は、シー
ト片3の下面における陽極端子電極膜5a及び陰極端子
電極膜6aによりプリント基板等に対して半田付けにて
面実装することができるものでありながら、安全フュー
ズ線7を、前記シート片3とコンデンサ素子2の陽極棒
2aとの間に設けたことにより、この安全フューズ線7
が、固体電解コンデンサ1における長さ寸法Lに加算さ
れることを回避できるとともに、固体電解コンデンサ1
における高さ寸法Hがこの安全フューズ線7のために増
大することをも回避できる。
【0023】また、前記安全フューズ線7における少な
くとも一端がパッケージ体4の表面に露出していること
により、この安全フューズ線7が過電流又は温度上昇の
ために溶融した場合、パッケージ体4の外に速やかに流
れ出すことになって、この安全フューズ線7の部分に空
洞ができることになるから、安全フューズとしての確実
且つ迅速・的確に機能するばかりか、安全フューズが機
能したことを外部から容易に検知することができる。
【0024】また、図3及び図4は、第2の実施の形態
による固体電解コンデンサを示す。
【0025】この第2の実施の形態による固体電解コン
デンサ11は、一端面から陽極棒2aが突出するコンデ
ンサ素子2と、一対の金属板製の陽極リード端子15及
び陰極リード端子16と、前記コンデンサ素子2の全体
を密封するエポキシ樹脂等の合成樹脂製のパッケージ体
14とによって構成されている。
【0026】前記コンデンサ素子2を、前記両リード端
子15,16の上面側に、当該コンデンサ素子2におけ
る陰極膜2bが陰極リード端子16に接触するように搭
載して、その陰極膜2bを陰極リード端子16に対して
導電性ペーストの塗布等にて電気的に接続する。
【0027】また、前記陽極リード端子15の上面と、
前記コンデンサ素子2における陽極棒2aとの間に、過
電流又は温度に対する安全フューズ線17を配設して、
この安全フューズ線17を、前記陽極リード端子15に
対して導電性ペーストの塗布、又は半田付け等にて電気
的に接続し、更に、この安全フューズ線17に、前記コ
ンデンサ素子2における陽極棒2aを導電性ペーストの
塗布等にて電気的に接続する。
【0028】そして、前記両リード端子15,16の上
面側に、コンデンサ素子2の全体を密封する前記パッケ
ージ体14を、当該パッケージ体14の底面に前記両リ
ード端子15,16の下面が露出するように形成するの
であり、この場合、前記安全フューズ線17の両端又は
一端を、前記パッケージ体14の表面に露出するように
構成する。
【0029】この構成の固体電解コンデンサ11は、パ
ッケージ体14の下面に露出する陽極リード端子15及
び陰極リード端子16によりプリント基板等に対して半
田付けにて面実装することができるものでありながら、
安全フューズ線17を、前記陽極リード端子15とコン
デンサ素子2の陽極棒2aとの間に設けたことにより、
この安全フューズ線17が、固体電解コンデンサ11に
おける長さ寸法Lに加算されることを回避できるととも
に、固体電解コンデンサ11における高さ寸法Hがこの
安全フューズ線17のために増大することをも回避でき
る。しかも、前記陽極リード端子15及び陰極リード端
子16は、パッケージ体14から突出せず、且つ、パッ
ケージ体14の底面側に折り曲げられていないので、こ
の分、固体電解コンデンサの長さ寸法L及び高さ寸法H
を更に縮小できる。
【0030】次に、図5〜図10は、前記図1及び図2
に示す第1の実施の形態による固体電解コンデンサ1を
製造する第1の方法を示す。
【0031】この第1の製造方法は、先ず、図5及び図
6に示すように、合成樹脂等の絶縁体製のシート材Aを
用意し、このシート材Aの上面に、一つの固体電界コン
デンサ1を構成する陽極電極膜5c及び陰極電極膜6c
の複数個を並べて形成する一方、前記シート材Aの下面
に、前記陽極電極膜5cにスルーホール5bを介して電
気的に導通する陽極端子電極膜5aの複数個と、前記陰
極電極膜6cにスルーホール6bを介して電気的に導通
する陰極端子電極膜6aの複数個とを形成する。
【0032】次に、図7及び図8に示すように、前記シ
ート材Aにおける上面のうち前記各陽極電極膜5cの部
分に、安全フューズ線7を、各陽極電極膜5cにおける
列方向に延びるように配設したのち、この安全フューズ
線7を各陽極電極膜5cの各々に対して半田付け又は導
電性ペーストの塗布等にて電気的に接続する。
【0033】次いで、図9に示すように、前記シート材
Aの上面に、一端面から陽極棒2aを突出したコンデン
サ素子2の複数個を、当該コンデンサ素子2における陽
極棒2aが前記安全フューズ線7に当該コンデンサ素子
2における陰極2bが前記陰極電極膜6cに各々接触す
るように搭載したのち、陽極棒2aを安全フューズ線7
に導電性ペーストの塗布等にて電気的に接続する一方、
陰極2bを陰極電極膜6cに導電性ペーストの塗布等に
て電気的に接続する。
【0034】そして、図10に示すように、前記シート
材Aの上面に、その周囲を囲う枠体(図示せず)を載
せ、この枠体内にエポキシ樹脂等の耐熱合成樹脂を液体
の状態で前記各コンデンサ素子2が完全に浸漬する深さ
まで流し込んだのち硬化することにより、各コンデンサ
素子2の全体を密封するためのパッケージ体4を構成す
る合成樹脂板Bを形成する。
【0035】次いで、前記シート材A及び合成樹脂板B
を、縦方向の切断線C1及び横方向の切断線C2に沿っ
てダイシングカッターにて、複数個の固体電解コンデン
サ1ごとに切断する。
【0036】これにより、前記図1及び図2に示す構造
の固体電解コンデンサ1の複数個を、一枚のシート材A
から同時に製造することができる。
【0037】また、図11及び図12は、前記図3及び
図4に示す第2の実施の形態による固体電解コンデンサ
11を製造する第2の方法を示す。
【0038】この第2の製造方法は、先ず、図11に示
すように、一枚の薄い金属板によるリードフレームDを
用意して、このリードフレームDを打ち抜くことより、
一つの固体電解コンデンサ11を構成する陽極リード端
子15及び陰極リード端子16の複数個を並べて形成す
る。
【0039】次いで、図12に示すように、前記リード
フレームDにおける上面のうち前記各陽極リード端子1
5の部分に、安全フューズ線17を、各陽極リード端子
15における列方向に延びるように配設したのち、この
安全フューズ線17を各陽極リード端子15の各々に対
して半田付け又は導電性ペーストの塗布等にて電気的に
接続する。
【0040】次いで、以下、前記第1の製造方法と同様
に、前記リードフレームDの上面に、コンデンサ素子2
の複数個を、当該コンデンサ素子2における陽極棒2a
が前記安全フューズ線17に当該コンデンサ素子2にお
ける陰極2bが前記陰極リード端子16に各々接触する
ように搭載したのち、陽極棒2aを安全フューズ線17
に導電性ペーストの塗布等にて電気的に接続する一方、
陰極2bを陰極リード端子16に導電性ペーストの塗布
等にて電気的に接続する。
【0041】そして、前記リードフレームDの上面に、
その周囲を囲う枠体(図示せず)を載せ、この枠体内に
エポキシ樹脂等の耐熱合成樹脂を液体の状態で前記各コ
ンデンサ素子2が完全に浸漬する深さまで流し込んだの
ち硬化することにより、各コンデンサ素子2の全体を密
封するためのパッケージ体14を構成する合成樹脂板を
形成する。
【0042】次いで、前記リードフレームD及び合成樹
脂板を、縦方向の各切断線E1,E2,E3,E4及び
横方向の各切断線Fに沿ってダイシングカッターにて、
複数個の固体電解コンデンサ11ごとに切断する。
【0043】これにより、前記図3及び図4に示す構造
の固体電解コンデンサ11の複数個を、一枚のリードフ
レームDから同時に製造することができる。
【0044】なお、前記縦方向の各切断線E1,E2,
E3,E4に沿って切断するに際しては、この各切断線
E1,E2,E3,E4のうち切断線E2,E3間の幅
Wの部分を、幅広いダイシングカッターによる切削にて
切除することによって行うことが低コストのために好ま
しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による固体電解コン
デンサの縦断正面図である。
【図2】図1のII−II視平断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態による固体電解コン
デンサの縦断正面図である。
【図4】図3のIV−IV視平断面図である。
【図5】前記第1の実施の形態による固体電解コンデン
サの製造に使用するシート材を示す斜視図である。
【図6】図5のVI−VI視拡大断面図である。
【図7】前記シート材に安全フューズ線を装着した状態
を示す斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII視拡大断面図である。
【図9】前記シート材にコンデンサ素子を搭載した状態
を示す拡大断面図である。
【図10】前記シート材にコンデンサ素子を密封する合
成樹脂板を形成した状態を示す拡大断面図である。
【図11】前記第1の実施の形態による固体電解コンデ
ンサの製造に使用するリードフレームを示す斜視図であ
る。
【図12】前記リードフレームに安全フューズ線を装着
した状態を示す斜視図である。
【図13】従来の個板電解コンデンサを示す縦断正面図
である。
【符号の説明】
1,11 固体電解コンデンサ 2 コンデンサ素子 2a コンデンサ素子の陽極棒 2b コンデンサ素子の陰極 3 シート片 4,14 パッケージ体 5a 陽極端子電極膜 6a 陰極端子電極膜 15 陽極リード端子 16 陰極リード端子 7,17 安全フューズ線 A シート材 D リードフレーム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端面から陽極棒が突出するコンデンサ素
    子と、このコンデンサ素子を上面に配設した絶縁体製の
    シート片と、このシート片の上面において前記コンデン
    サ素子を密封する合成樹脂製のパッケージ体とから成
    り、前記シート片における下面に、陽極端子電極膜を形
    成するとともに、前記コンデンサ素子の陰極と電気的に
    導通する陰極端子電極膜を形成する一方、前記シート片
    における上面と、前記コンデンサ素子における陽極棒と
    の間に、当該陽極棒と前記陽極端子電極膜とを電気的に
    導通する安全フューズ線を設けたことを特徴とする安全
    フューズ付き面実装型固体電解コンデンサの構造。
  2. 【請求項2】一端面から陽極棒が突出するコンデンサ素
    子と、このコンデンサ素子を上面に配設した金属板製の
    陽極リード端子及び陰極リード端子と、この陽極リード
    端子及び陰極リード端子の上面側において前記コンデン
    サ素子を前記陽極リード端子及び陰極リード端子の下面
    が露出するように密封する合成樹脂製のパッケージ体と
    から成り、前記陰極リード端子を前記コンデンサ素子の
    陰極に電気的に導通する一方、前記陽極リード端子にお
    ける上面と前記コンデンサ素子における陽極棒との間
    に、その間を電気的に導通する安全フューズ線を設けた
    ことを特徴とする安全フューズ付き面実装型固体電解コ
    ンデンサの構造。
  3. 【請求項3】前記請求項1又は2の記載において、前記
    前記安全フューズ線における少なくとも一端を、前記パ
    ッケージ体の表面に露出したことを特徴とする安全フュ
    ーズ付き面実装型固体電解コンデンサの構造。
  4. 【請求項4】絶縁体製のシート材の下面に一つの固体電
    解コンデンサを構成する陽極端子電極膜及び陰極端子電
    極膜の複数個を並べて形成する工程と、前記シート材の
    上面に前記陽極端子電極膜の各々と電気的に導通する複
    数個の陽極電極膜を形成するとともに前記陰極端子電極
    膜の各々と電気的に導通する複数個の陰極電極膜を形成
    する工程と、前記シート材の上面における各陽極電極膜
    の部分に安全フューズ線を電気的に導通するように装填
    する工程と、前記シート材の上面に複数個のコンデンサ
    素子を当該コンデンサ素子における陽極棒が前記安全フ
    ューズ線に、当該コンデンサ素子における陰極が前記陰
    極電極膜に各々電気的に導通するように装填する工程
    と、前記シート材の上面に合成樹脂板を各コンデンサ素
    子を埋める厚さに形成する工程と、その後において各コ
    ンデンサ素子の間における縦横の切断線に沿って各固体
    電解コンデンサごとに切断する工程とから成ることを特
    徴とする安全フューズ付き面実装型固体電解コンデンサ
    の製造方法。
  5. 【請求項5】一つの固体電解コンデンサを構成する陽極
    リード端子及び陰極リード端子の複数個を並べて形成し
    た金属板製のリードフレームを用意する工程と、前記リ
    ードフレームにおける各陽極リード端子の部分に安全フ
    ューズ線を電気的に導通するように装填する工程と、前
    記リードフレームの上面に複数個のコンデンサ素子を当
    該コンデンサ素子における陽極棒が前記安全フューズ線
    に、当該コンデンサ素子における陰極が前記陰極リード
    端子に各々電気的に導通するように装填する工程と、前
    記リードフレームの上面に合成樹脂板を各コンデンサ素
    子を埋める厚さに形成する工程と、その後において各コ
    ンデンサ素子の間における縦横の切断線に沿って各固体
    電解コンデンサごとに切断する工程とから成ることを特
    徴とする安全フューズ付き面実装型固体電解コンデンサ
    の製造方法。
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