JP2001035752A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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- JP2001035752A JP2001035752A JP11210190A JP21019099A JP2001035752A JP 2001035752 A JP2001035752 A JP 2001035752A JP 11210190 A JP11210190 A JP 11210190A JP 21019099 A JP21019099 A JP 21019099A JP 2001035752 A JP2001035752 A JP 2001035752A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 体積効率を向上でき、外形寸法に比べて静電
容量を大きくでき、小形化の可能な固体電解コンデンサ
を提供すること。 【解決手段】 陽極用リード線2を引き出し、外周に陰
極層8を形成したコンデンサ素子9を樹脂外装19で被
覆した固体電解コンデンサ20において、表面11から
側端面12を介して裏面13に渡り導電膜からなる陰極
端子14及び陽極端子15を形成した絶縁基板10をそ
の裏面13と側端面12とを樹脂外装19から露出して
配置するとともに、陰極層8を陰極端子14に接続し、
かつ陽極用リード線2を陽極端子15に接続することを
特徴とする固体電解コンデンサ20。
容量を大きくでき、小形化の可能な固体電解コンデンサ
を提供すること。 【解決手段】 陽極用リード線2を引き出し、外周に陰
極層8を形成したコンデンサ素子9を樹脂外装19で被
覆した固体電解コンデンサ20において、表面11から
側端面12を介して裏面13に渡り導電膜からなる陰極
端子14及び陽極端子15を形成した絶縁基板10をそ
の裏面13と側端面12とを樹脂外装19から露出して
配置するとともに、陰極層8を陰極端子14に接続し、
かつ陽極用リード線2を陽極端子15に接続することを
特徴とする固体電解コンデンサ20。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体電解コンデンサ
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】タンタル固体電解コンデンサ等の固体電
解コンデンサは例えば次の通りの構造になっている。す
なわち、図3に示す通り、予じめタンタル等の弁作用金
属からなる陽極用リード線30の一端を埋め込んで、タ
ンタルやアルミニウム等の弁作用金属の微粉末にバイン
ダーを混合した粉末をプレス加圧成型し、次いで真空中
において焼結して形成した焼結体を用いる。そしてこの
焼結体に陽極酸化皮膜と、二酸化マンガン層等の固体電
解質層又はポリアニリン等の導電性高分子層と、カーボ
ン層や銀層等からなる陰極層とを順次設けたコンデンサ
素子31を用いる。また陽極用リード線30に陽極端子
32を溶接等により接続するとともに、コンデンサ素子
31の最外層の陰極層に導電性接着剤33等により陰極
端子34を接続する。そしてコンデンサ素子31と、陽
極用リード線30との接続箇所を含む陽極端子32の一
部と、陰極端子34の一部とを絶縁樹脂等からなる外装
35により被覆する。
解コンデンサは例えば次の通りの構造になっている。す
なわち、図3に示す通り、予じめタンタル等の弁作用金
属からなる陽極用リード線30の一端を埋め込んで、タ
ンタルやアルミニウム等の弁作用金属の微粉末にバイン
ダーを混合した粉末をプレス加圧成型し、次いで真空中
において焼結して形成した焼結体を用いる。そしてこの
焼結体に陽極酸化皮膜と、二酸化マンガン層等の固体電
解質層又はポリアニリン等の導電性高分子層と、カーボ
ン層や銀層等からなる陰極層とを順次設けたコンデンサ
素子31を用いる。また陽極用リード線30に陽極端子
32を溶接等により接続するとともに、コンデンサ素子
31の最外層の陰極層に導電性接着剤33等により陰極
端子34を接続する。そしてコンデンサ素子31と、陽
極用リード線30との接続箇所を含む陽極端子32の一
部と、陰極端子34の一部とを絶縁樹脂等からなる外装
35により被覆する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図3に示す従
来の固体電解コンデンサ36は、陽極用リード線30と
陽極端子32との接続箇所を保護するためにこの接続箇
所を外装35で被覆している。このため、固体電解コン
デンサ36の外形寸法に制約がある場合には、接続箇所
を外装35内に確保するためにコンデンサ素子31の本
体の寸法をその分だけ小さくしなければならない。従っ
て、外装にしめるコンデンサ素子の体積の割合(以下、
体積効率という)が低く、外形寸法に比べて静電容量を
大きくし難い欠点がある。
来の固体電解コンデンサ36は、陽極用リード線30と
陽極端子32との接続箇所を保護するためにこの接続箇
所を外装35で被覆している。このため、固体電解コン
デンサ36の外形寸法に制約がある場合には、接続箇所
を外装35内に確保するためにコンデンサ素子31の本
体の寸法をその分だけ小さくしなければならない。従っ
て、外装にしめるコンデンサ素子の体積の割合(以下、
体積効率という)が低く、外形寸法に比べて静電容量を
大きくし難い欠点がある。
【0004】本発明は、以上の欠点を改良し、体積効率
を向上でき、外形寸法に比べて静電容量を大きくでき、
小形化の可能な固体電解コンデンサを提供することを課
題とするものである。
を向上でき、外形寸法に比べて静電容量を大きくでき、
小形化の可能な固体電解コンデンサを提供することを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、陽極用リード線を引き出し、外周に陰
極層を形成したコンデンサ素子を樹脂外装で被覆した固
体電解コンデンサにおいて、表面から側端面を介して裏
面に渡り導電膜からなる陰極端子及び陽極端子を形成し
た絶縁基板をその裏面と側端面とを前記樹脂外装から露
出して配置するとともに前記陰極層を前記陰極端子に接
続し、かつ前記陽極用リード線を前記陽極端子に接続す
るものである。
解決するために、陽極用リード線を引き出し、外周に陰
極層を形成したコンデンサ素子を樹脂外装で被覆した固
体電解コンデンサにおいて、表面から側端面を介して裏
面に渡り導電膜からなる陰極端子及び陽極端子を形成し
た絶縁基板をその裏面と側端面とを前記樹脂外装から露
出して配置するとともに前記陰極層を前記陰極端子に接
続し、かつ前記陽極用リード線を前記陽極端子に接続す
るものである。
【0006】すなわち、本発明によれば、絶縁基板に導
電膜からなる陰極端子及び陽極端子を用い、コンデンサ
素子の外周に形成した陰極層を陰極端子に接続するとと
もに、コンデンサ素子から引き出した陽極用リード線を
陽極端子に接続している。従って、従来のフレーム状等
の陰極端子や陽極端子を用いて、コンデンサ素子の長さ
方向に引き出す構造にする必要がない。このため、コン
デンサの長さを短くできる。そして絶縁基板は、樹脂外
装と同様に絶縁性を有しているため、樹脂外装と同様に
外装としての機能も有している。従って、絶縁基板の厚
さ分だけ樹脂外装の厚さを薄くでき、コンデンサの厚さ
が絶縁基板の厚さ分だけ厚くなるということがない。そ
れ故、コンデンサ全体として体積効率を高くできる。す
なわち、外形寸法が同一であれば、コンデンサ素子の形
状を大きくすることにより容量を増加できる。またコン
デンサ素子の形状を一定にすれば外形寸法を小さくで
き、全体的に小形化できる。
電膜からなる陰極端子及び陽極端子を用い、コンデンサ
素子の外周に形成した陰極層を陰極端子に接続するとと
もに、コンデンサ素子から引き出した陽極用リード線を
陽極端子に接続している。従って、従来のフレーム状等
の陰極端子や陽極端子を用いて、コンデンサ素子の長さ
方向に引き出す構造にする必要がない。このため、コン
デンサの長さを短くできる。そして絶縁基板は、樹脂外
装と同様に絶縁性を有しているため、樹脂外装と同様に
外装としての機能も有している。従って、絶縁基板の厚
さ分だけ樹脂外装の厚さを薄くでき、コンデンサの厚さ
が絶縁基板の厚さ分だけ厚くなるということがない。そ
れ故、コンデンサ全体として体積効率を高くできる。す
なわち、外形寸法が同一であれば、コンデンサ素子の形
状を大きくすることにより容量を増加できる。またコン
デンサ素子の形状を一定にすれば外形寸法を小さくで
き、全体的に小形化できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、1は焼結体であ
り、タンタルやアルミニウム,ニオブ,チタン,ジルコ
ニウム,ハフニウム等の弁作用金属の微粉末を、タンタ
ル等の弁作用金属からなる陽極用リード線2を引き出し
た状態にして、圧縮成形したものを真空中において高温
で加熱し、焼結したものである。3は陽極用リード線2
の根本に配置したテフロンやシリコーンゴム,シリコー
ン樹脂からなる円板状の絶縁板である。また、焼結体1
には、陽極酸化処理することによってその表面に厚さ2
00〜6000Å程度の陽極酸化皮膜4が形成されてい
る。5は、この陽極酸化皮膜4の表面に積層された、二
酸化マンガン等からなる固体電解質層又はポリアニリン
やポリピロール等からなる導電性高分子層である。6
は、この固体電解質層5(又は導電性高分子層)の表面
に積層されたグラファイト層である。7は、グラファイ
ト層6の表面に積層された銀層である。そしてこの銀層
7とグラファイト層6とを合わせて陰極層8を形成して
いる。また、焼結体1に陰極層8までを形成したものを
コンデンサ素子9としている。
に基づいて説明する。図1において、1は焼結体であ
り、タンタルやアルミニウム,ニオブ,チタン,ジルコ
ニウム,ハフニウム等の弁作用金属の微粉末を、タンタ
ル等の弁作用金属からなる陽極用リード線2を引き出し
た状態にして、圧縮成形したものを真空中において高温
で加熱し、焼結したものである。3は陽極用リード線2
の根本に配置したテフロンやシリコーンゴム,シリコー
ン樹脂からなる円板状の絶縁板である。また、焼結体1
には、陽極酸化処理することによってその表面に厚さ2
00〜6000Å程度の陽極酸化皮膜4が形成されてい
る。5は、この陽極酸化皮膜4の表面に積層された、二
酸化マンガン等からなる固体電解質層又はポリアニリン
やポリピロール等からなる導電性高分子層である。6
は、この固体電解質層5(又は導電性高分子層)の表面
に積層されたグラファイト層である。7は、グラファイ
ト層6の表面に積層された銀層である。そしてこの銀層
7とグラファイト層6とを合わせて陰極層8を形成して
いる。また、焼結体1に陰極層8までを形成したものを
コンデンサ素子9としている。
【0008】10は、厚さ0.1〜0.3mm程度の絶縁
基板であり、耐熱性を有し特に、フェノール樹脂やエポ
キシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂,
セラミック等の材質からなる。そしてこの絶縁基板10
の両端部には表面11から側端面12を介して裏面13
に渡り導電膜からなる陰極端子14及び陽極端子15を
設けている。
基板であり、耐熱性を有し特に、フェノール樹脂やエポ
キシ樹脂,不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂,
セラミック等の材質からなる。そしてこの絶縁基板10
の両端部には表面11から側端面12を介して裏面13
に渡り導電膜からなる陰極端子14及び陽極端子15を
設けている。
【0009】そして陰極端子14には導電性接着剤16
を介してコンデンサ素子9の陰極層8を接続している。
また、陽極端子15には導電性接着剤17を介してコン
デンサ素子9の陽極用リード線2を接続している。
を介してコンデンサ素子9の陰極層8を接続している。
また、陽極端子15には導電性接着剤17を介してコン
デンサ素子9の陽極用リード線2を接続している。
【0010】なお、図2に示す通り、導電性接着剤14
の代りにヒューズ18を用いて陽極用リード線2と陽極
端子15とを接続してもよい。
の代りにヒューズ18を用いて陽極用リード線2と陽極
端子15とを接続してもよい。
【0011】そして19は、樹脂外装であり、コンデン
サ素子9全体と、絶縁基板10の表面11とを被覆して
いる。すなわち、絶縁基板10の裏面13及び端面12
は樹脂外装16により被覆されてなく、露出している。
従って、図1の固体電解コンデンサ20をプリント配線
板などに半田付け等する際に、陰極端子14及び陽極端
子15には、絶縁基板10の裏面13側に形成された部
分だけにではなく、側端面12側に形成された部分にも
半田が付着しうる。このため、陰極端子14や陽極端子
15に付着する半田量を裏面13側に形成された部分だ
けに付着する場合に比較して多くできるとともに、半田
が付着していることを容易に確認でき、接続の信頼性が
向上する。
サ素子9全体と、絶縁基板10の表面11とを被覆して
いる。すなわち、絶縁基板10の裏面13及び端面12
は樹脂外装16により被覆されてなく、露出している。
従って、図1の固体電解コンデンサ20をプリント配線
板などに半田付け等する際に、陰極端子14及び陽極端
子15には、絶縁基板10の裏面13側に形成された部
分だけにではなく、側端面12側に形成された部分にも
半田が付着しうる。このため、陰極端子14や陽極端子
15に付着する半田量を裏面13側に形成された部分だ
けに付着する場合に比較して多くできるとともに、半田
が付着していることを容易に確認でき、接続の信頼性が
向上する。
【0012】次に、上記の実施の形態の固体電解コンデ
ンサ20の製造方法について説明する。先ず、タンタル
等の弁作用金属の微粉末にカンファやアクリル系樹脂等
を有機溶剤で溶かしたバインダーを添加し、混合する。
混合した後、加熱し、有機溶剤を揮発して除去する。次
に、この弁作用金属の微粉末を、陽極用リード線2を引
き出した状態にして角形や円筒形等の形状にプレス等で
圧縮成形する。圧縮成形後、10−4〜10− 5Tor
r程度の真空中等の雰囲気中において、1600〜22
00℃程度の高温度で、15〜60分間程度加熱して焼
結し、焼結体1を形成する。この焼結時に粉末中の不純
物も蒸発させる。
ンサ20の製造方法について説明する。先ず、タンタル
等の弁作用金属の微粉末にカンファやアクリル系樹脂等
を有機溶剤で溶かしたバインダーを添加し、混合する。
混合した後、加熱し、有機溶剤を揮発して除去する。次
に、この弁作用金属の微粉末を、陽極用リード線2を引
き出した状態にして角形や円筒形等の形状にプレス等で
圧縮成形する。圧縮成形後、10−4〜10− 5Tor
r程度の真空中等の雰囲気中において、1600〜22
00℃程度の高温度で、15〜60分間程度加熱して焼
結し、焼結体1を形成する。この焼結時に粉末中の不純
物も蒸発させる。
【0013】焼結後、陽極用リード線2の根本にテフロ
ン等からなる円板状の絶縁板3を配置する。そして陽極
用リード線2の先端をアルミニウムやステンレス等の金
属板に溶接する金属板には作業の効率化のため焼結体を
複数個取り付ける。そしてこの状態で焼結体1を硝酸や
リン酸等の化成液中に目視等により所定のレベルまで浸
漬するとともに、これに定格電圧に応じた直流電圧を印
加し化成処理する。この化成処理により約16Å/V程
度の割合で陽極酸化皮膜4を形成する。
ン等からなる円板状の絶縁板3を配置する。そして陽極
用リード線2の先端をアルミニウムやステンレス等の金
属板に溶接する金属板には作業の効率化のため焼結体を
複数個取り付ける。そしてこの状態で焼結体1を硝酸や
リン酸等の化成液中に目視等により所定のレベルまで浸
漬するとともに、これに定格電圧に応じた直流電圧を印
加し化成処理する。この化成処理により約16Å/V程
度の割合で陽極酸化皮膜4を形成する。
【0014】陽極酸化皮膜4を形成後、この表面に固体
電解質層5(又は導電性高分子層)を形成する。固体電
解質層5を形成するには、陽極酸化皮膜4を形成後の焼
結体1を例えば硝酸マンガン溶液中に浸漬し、これに液
を含浸する。その後、焼結体1を取り出して、200〜
300℃の温度で加熱して熱分解し、さらに再化成処理
する。そしてこの含浸から再化成処理までの工程を、硝
酸マンガン溶液の濃度を薄いものから濃いものに変えな
がら数回〜数十回繰り返して行ない、所定の厚さの二酸
化マンガン層を形成する。また導電性高分子層は、電解
酸化重合法や化学酸化重合法により導電性のポリアニリ
ンやポリピロール等の導電性の高分子を陽極酸化皮膜4
の表面に付着して形成する。
電解質層5(又は導電性高分子層)を形成する。固体電
解質層5を形成するには、陽極酸化皮膜4を形成後の焼
結体1を例えば硝酸マンガン溶液中に浸漬し、これに液
を含浸する。その後、焼結体1を取り出して、200〜
300℃の温度で加熱して熱分解し、さらに再化成処理
する。そしてこの含浸から再化成処理までの工程を、硝
酸マンガン溶液の濃度を薄いものから濃いものに変えな
がら数回〜数十回繰り返して行ない、所定の厚さの二酸
化マンガン層を形成する。また導電性高分子層は、電解
酸化重合法や化学酸化重合法により導電性のポリアニリ
ンやポリピロール等の導電性の高分子を陽極酸化皮膜4
の表面に付着して形成する。
【0015】固体電解質層5(又は導電性高分子層)を
形成後、その表面にグラファイト溶液を塗布してグラフ
ァイト層6を形成する。グラファイト層6を形成後、こ
の表面に銀ペーストを塗布して銀層7を形成し、グラフ
ァイト層6と合わせて陰極層8とする。
形成後、その表面にグラファイト溶液を塗布してグラフ
ァイト層6を形成する。グラファイト層6を形成後、こ
の表面に銀ペーストを塗布して銀層7を形成し、グラフ
ァイト層6と合わせて陰極層8とする。
【0016】また絶縁基板10を四角形状に成形し、長
手方向の両端部にその表面11から側端面12そして裏
面13に沿って導電ペーストを塗布したり、無電解めっ
き処理等をして導電膜を形成し、各々陰極端子14及び
陽極端子15とする。
手方向の両端部にその表面11から側端面12そして裏
面13に沿って導電ペーストを塗布したり、無電解めっ
き処理等をして導電膜を形成し、各々陰極端子14及び
陽極端子15とする。
【0017】そしてコンデンサ素子9の銀層7を導電性
接着剤16を用いて絶縁基板10に設けた陰極端子14
に接続するとともに、コンデンサ素子9から引き出した
陽極用リード線2を導電性接着剤17を用いて陽極端子
15に接続し、コンデンサ素子9と絶縁基板10とを一
体化する。
接着剤16を用いて絶縁基板10に設けた陰極端子14
に接続するとともに、コンデンサ素子9から引き出した
陽極用リード線2を導電性接着剤17を用いて陽極端子
15に接続し、コンデンサ素子9と絶縁基板10とを一
体化する。
【0018】コンデンサ素子9を絶縁基板10に取り付
けた後、樹脂モールド法や樹脂ディップ法等により樹脂
外装19を形成する。
けた後、樹脂モールド法や樹脂ディップ法等により樹脂
外装19を形成する。
【0019】樹脂外装19を形成後、高温度(例えば8
5℃以上)の雰囲気中において定格電圧の1.5〜2.
0倍の電圧を印加してエージング処理する。なお、エー
ジング処理時の温度は85〜125℃が好ましく、特に
85〜105℃の範囲が好ましい。
5℃以上)の雰囲気中において定格電圧の1.5〜2.
0倍の電圧を印加してエージング処理する。なお、エー
ジング処理時の温度は85〜125℃が好ましく、特に
85〜105℃の範囲が好ましい。
【0020】
【実施例】次に、本発明の実施例について、従来例とと
もに、体積効率及び静電容量を測定し、表1に示した。 実施例1〜実施例5:図1に示す通りの構造とし、表1
に示す通りの外形寸法としたもので、定格電圧を10V
としたものである。
もに、体積効率及び静電容量を測定し、表1に示した。 実施例1〜実施例5:図1に示す通りの構造とし、表1
に示す通りの外形寸法としたもので、定格電圧を10V
としたものである。
【0021】実施例6〜実施例8:図2に示す通りの構
造とし、表1に示す通りの外形寸法としたもので、定格
電圧を10Vとしたものである。
造とし、表1に示す通りの外形寸法としたもので、定格
電圧を10Vとしたものである。
【0022】従来例1〜従来例5:図3に示す通りの構
造とし、表1に示す通りの外形寸法としたもので、定格
電圧を10Vとしたものである。
造とし、表1に示す通りの外形寸法としたもので、定格
電圧を10Vとしたものである。
【0023】従来例6〜従来例8:図3において、コン
デンサ素子31の陰極層と陰極端子34とをヒューズに
より接続し、表1に示す通りの外形寸法とする以外は、
従来例1〜従来例5と同一の条件である。
デンサ素子31の陰極層と陰極端子34とをヒューズに
より接続し、表1に示す通りの外形寸法とする以外は、
従来例1〜従来例5と同一の条件である。
【0024】
【表1】
【0025】この表1から明らかな通り、実施例1〜実
施例8と従来例1〜従来例8とについて同一の構造及び
同一の外形寸法どうしで比較すると、体積効率及び静電
容量とも前者の方が後者よりもより大きくなっている。
すなわち、実施例1と従来例1とを比較すると、前者の
方が後者に対して、体積効率及び静電容量とも約1.5
倍大きくなっている。また、実施例2と従来例2との場
合には、前者の方が後者に対して、体積効率が約2.1
倍そして静電容量が1.5倍各々大きくなっている。実
施例3と従来例3との場合には、前者の方が後者に対し
て、体積効率が約2.4倍そして静電容量が約2.1倍
各々大きくなっている。実施例4と従来例4との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率が約2.6倍そ
して静電容量が約2.2倍各々大きくなっている。実施
例5と従来例5との場合には、前者の方が後者に対し
て、体積効率が約2.6倍そして静電容量が2.2倍各
々大きくなっている。実施例6と従来例6との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率が4倍そして静
電容量が約3.3倍各々大きくなっている。実施例7と
従来例7との場合には、前者の方が後者に対して、体積
効率が約4.4倍そして静電容量が約4.5倍各々大き
くなっている。そして実施例8と従来例8との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率及び静電容量と
も約3.2倍の大きさになっている。
施例8と従来例1〜従来例8とについて同一の構造及び
同一の外形寸法どうしで比較すると、体積効率及び静電
容量とも前者の方が後者よりもより大きくなっている。
すなわち、実施例1と従来例1とを比較すると、前者の
方が後者に対して、体積効率及び静電容量とも約1.5
倍大きくなっている。また、実施例2と従来例2との場
合には、前者の方が後者に対して、体積効率が約2.1
倍そして静電容量が1.5倍各々大きくなっている。実
施例3と従来例3との場合には、前者の方が後者に対し
て、体積効率が約2.4倍そして静電容量が約2.1倍
各々大きくなっている。実施例4と従来例4との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率が約2.6倍そ
して静電容量が約2.2倍各々大きくなっている。実施
例5と従来例5との場合には、前者の方が後者に対し
て、体積効率が約2.6倍そして静電容量が2.2倍各
々大きくなっている。実施例6と従来例6との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率が4倍そして静
電容量が約3.3倍各々大きくなっている。実施例7と
従来例7との場合には、前者の方が後者に対して、体積
効率が約4.4倍そして静電容量が約4.5倍各々大き
くなっている。そして実施例8と従来例8との場合に
は、前者の方が後者に対して、体積効率及び静電容量と
も約3.2倍の大きさになっている。
【0026】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、陽極用リ
ード線を引き出し、外周に陰極層を形成したコンデンサ
素子を樹脂外装で被覆した固体電解コンデンサにおい
て、表面から側端面を介して裏面に渡り導電膜からなる
陰極端子及び陽極端子を形成した絶縁基板をその裏面と
側端面とを樹脂外装から露出して配置するとともに、陰
極層を陰極端子に接続し、かつ陽極用リード線を陽極端
子に接続しているため、体積効率が大きく、静電容量も
増加し易く、小形化の可能な固体電解コンデンサが得ら
れる。
ード線を引き出し、外周に陰極層を形成したコンデンサ
素子を樹脂外装で被覆した固体電解コンデンサにおい
て、表面から側端面を介して裏面に渡り導電膜からなる
陰極端子及び陽極端子を形成した絶縁基板をその裏面と
側端面とを樹脂外装から露出して配置するとともに、陰
極層を陰極端子に接続し、かつ陽極用リード線を陽極端
子に接続しているため、体積効率が大きく、静電容量も
増加し易く、小形化の可能な固体電解コンデンサが得ら
れる。
【図1】本発明の実施の形態の断面図を示す。
【図2】本発明の他の実施の形態の断面図を示す。
【図3】従来の固体電解コンデンサの断面図を示す。
2…陽極用リード線、 8…陰極層、 9…コンデンサ素
子、 10…絶縁基板、11…表面、 12…側端面、
13…裏面、 14…陰極端子、15…陽極端子、 19
…樹脂外装、 20…固体電解コンデンサ。 整理番号 P2515
子、 10…絶縁基板、11…表面、 12…側端面、
13…裏面、 14…陰極端子、15…陽極端子、 19
…樹脂外装、 20…固体電解コンデンサ。 整理番号 P2515
Claims (1)
- 【請求項1】 陽極用リード線を引き出し、外周に陰極
層を形成したコンデンサ素子を樹脂外装で被覆した固体
電解コンデンサにおいて、表面から側端面を介して裏面
に渡り導電膜からなる陰極端子及び陽極端子を形成した
絶縁基板をその裏面と側端面とを前記樹脂外装から露出
して配置するとともに、前記陰極層を前記陰極端子に接
続し、かつ前記陽極用リード線を前記陽極端子に接続す
ることを特徴とする固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210190A JP2001035752A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210190A JP2001035752A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 固体電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001035752A true JP2001035752A (ja) | 2001-02-09 |
Family
ID=16585284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210190A Pending JP2001035752A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001035752A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1999
- 1999-07-26 JP JP11210190A patent/JP2001035752A/ja active Pending
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